JP4519812B2 - 接続制御装置、支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラム - Google Patents

接続制御装置、支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラム Download PDF

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Description

この発明は、接続制御装置、支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラムに関する。
従来より、ダイヤルQ2サービスに代表されるように、電気通信事業者などによる料金回収代行サービスが普及している。一般に、料金回収代行サービスでは、有料情報や物財などの提供を受けて対価を支払う『支払いユーザ』に利用される「支払いユーザ装置」と、有料情報や物財などを提供して対価を受け取る『受け取りユーザ』に利用される「受け取りユーザ装置」とのネットワークを介した接続を、電気通信事業者などのネットワークに設置された「接続制御装置」が制御する。そして、制御した接続に基づいて、電気通信事業者によって支払いユーザに課金がなされ、課金された料金が電気通信事業者によって支払いユーザから回収され、回収された料金のうち対価に相当する料金が電気通信事業者によって受け取りユーザに支払われることで、支払いユーザと受け取りユーザとの間における決済が実行される。
ここで、支払いユーザと受け取りユーザとの間における決済に関しては、さまざまな形態の決済(例えば、課金金額が異なる決済や、従量課金や定額課金など課金方式が異なる決済など)が考えられる。このため、このようなさまざまな形態の決済に対応する料金回収代行サービスを実現することを目的として、特許文献1では、「支払いユーザ装置」を指定の回線に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する手法が提案されている。具体的に説明すると、「支払いユーザ装置」に専用の装置が別途備えられ、「接続制御装置」がこの専用の装置に制御情報を送信し、「支払いユーザ装置」がこの制御情報に制御されて「受け取りユーザ装置」に接続する結果、支払いユーザと受け取りユーザとの間における決済が実行される。例えば、支払いユーザによって代金520円の商品が受け取りユーザから購入されると、「接続制御装置」がこの専用の装置に「1分あたり100円の回線に5分間、1分あたり10円の回線に2分間接続させる制御情報」を送信し、「支払いユーザ装置」がこの制御情報に制御されて「受け取りユーザ装置」に接続する結果、「接続制御装置」は、520円を支払いユーザに課金する。
また、特許文献2では、さまざまな形態の決済ごとに対応づけられた電話番号を利用する手法が提案されている。具体的に説明すると、電気通信事業者において、さまざまな形態の決済ごとに対応づけられた電話番号が払い出され、「接続制御装置」が、特定の決済に対応づけられた電話番号に「支払いユーザ装置」を接続する結果、支払いユーザと受け取りユーザとの間における決済が実行される。例えば、支払いユーザによって代金198,000円の商品が受け取りユーザから購入されると、「接続制御装置」において、「198,000円」の決済に対応づけられた電話番号「111111」が払い出され、「支払いユーザ装置」のモニタに「111111」が表示される。そして、支払いユーザによって電話番号「111111」がダイヤルされ、「接続制御装置」が「111111」に「支払いユーザ装置」を接続する結果、「接続制御装置」は、198,000円を支払いユーザに課金する。
特開平11−177726号公報 特開2002−259878号公報
ところで、上記した従来の技術では、以下に説明するように、さまざまな形態の決済を適切に実行することができず、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避できず、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することもできなくなるという課題がある。
すなわち、特許文献1に開示された手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるので、例えば、「支払いユーザ装置」が専用の装置によって制御されている途中に(指定の回線に接続している途中に)通信エラーなどが発生すると、「支払いユーザ装置」に対する課金が途中で停止し、意図した課金金額通りに課金されないことから、さまざまな形態の決済を適切に実行することができない。また、特許文献2に開示された手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、確かに、さまざまな形態の決済を適切に実行することができるが、支払いユーザによって決済の形態が認知されない(例えば、電話番号「111111」を認知することはできても、決済金額「198,000円」を認知することはできないなど)ことから、支払いユーザにとって予期せぬ決済(例えば、予期した金額よりも高額な決済など)が実行される危険がある。
さらに、例えば、特定の電話番号に対応づけられた課金金額の変更や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更すると、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険はより大きくなると想定されることから、電気通信事業者において、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更されることはない。その結果、有限な決済用通信番号(電話番号)がさまざまな形態の決済ごとに払い出されることから、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することもできなくなる。
そこで、この発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる接続制御装置、支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、支払いユーザ装置と当該支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置との接続を制御する接続制御装置であって、前記決済用通信番号で識別される前記受け取りユーザ装置に対する接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置に対する課金内容を示す情報として、当該決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信する課金情報送信手段と、前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該課金額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納する課金情報格納手段と、前記同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続する接続手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記課金情報送信手段は、前記決済用通信番号に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて前記課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、当該課金情報データベースから当該課金情報を取得して前記支払いユーザ装置に送信することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記課金情報データベースは、前記課金ポリシーの変更指示を受け付け、当該変更指示に従って当該課金ポリシーを更新するものであって、前記課金情報送信手段は、前記課金情報データベースが管理する課金ポリシーが更新された後に前記接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信し、前記課金情報格納手段は、前記更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、前記管理部の当該支払いユーザ装置の課金額に当該更新された後の課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、前記接続手段は、前記更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記受け取りユーザ装置は、前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて前記課金情報を決定し、決定した当該課金情報を当該接続制御装置に送信するものであって、前記課金情報送信手段は、前記課金情報の提供を前記受け取りユーザ装置に要求し、当該受け取りユーザ装置において決定された課金情報を当該受け取りユーザ装置から受信して前記支払いユーザ装置に送信することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記受け取りユーザ装置は、前記課金ポリシーとして、前記決済用通信番号の配下で所定の識別子ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、当該所定の識別子を前記接続制御装置から受信した場合に、当該所定の識別子を用いて決定した課金情報を前記接続制御装置に送信するものであり、前記支払いユーザ装置は、前記接続要求とともに前記所定の識別子を前記接続制御装置に送信するものであって、前記課金情報送信手段は、前記接続要求とともに前記所定の識別子を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該所定の識別子を前記受け取りユーザ装置に送信することで、前記課金情報の提供を当該受け取りユーザ装置に要求することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記受け取りユーザ装置は、前記決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理し、前記支払いユーザ装置からの接続要求があることを示す接続情報を前記接続制御装置から受信した場合に、当該決済対象の状況を用いて当該接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を当該接続制御装置に送信するものであって、前記課金情報格納手段は、前記接続要求を受け付けることを示す判断結果を前記受信ユーザ装置から受信した場合に、前記管理部の前記支払いユーザ装置の課金額に前記課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、前記接続手段は、前記接続要求を受け付けることを示す判断結果を当該受信ユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記の発明において、前記課金情報は、所定の接続条件をさらに含むものであって、前記課金情報送信手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報を取得して前記支払いユーザ装置に送信し、前記課金情報格納手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該管理額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、前記接続手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記管理部は、前記支払いユーザ装置の課金額を管理するとともに前記受け取りユーザ装置の課金額を管理するものであって、前記課金情報格納手段は、前記課金情報に基づく課金額を、前記管理部が管理する前記支払いユーザ装置の課金額に加算するように格納するとともに、当該管理部が管理する前記受け取りユーザ装置の課金額から減算するように格納することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記支払いユーザ装置は、前記同意情報とともに電子署名を前記接続制御装置に送信するものであって、前記課金情報格納手段は、前記同意情報とともに前記電子署名を前記支払いユーザ装置から受信し、当該電子署名の正当性が検証された場合に、前記管理部の当該支払いユーザ装置の課金額に前記課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、前記接続手段は、前記同意情報とともに前記電子署名を前記支払いユーザ装置から受信し、当該電子署名の正当性が検証された場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する支払いユーザ装置であって、課金内容を示す情報として、前記決済用通信番号に対応づけられた課金情報を前記接続制御装置から受信して、当該課金情報を所定の出力部に出力する課金情報出力手段と、前記課金情報出力手段によって出力された前記課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける同意情報受付手段と、前記同意情報受付手段によって受け付けられた前記同意情報を、当該同意情報の受信を条件に前記受け取りユーザ装置との接続を許可する前記接続制御装置に送信する同意情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、上記の発明において、前記課金情報に対応づけて所定の接続ポリシーを保持する接続ポリシー保持手段をさらに備え、前記同意情報送信手段は、前記同意情報受付手段によって前記同意情報の入力を受け付けると、前記接続ポリシー保持手段によって保持された前記所定の接続ポリシーを参照し、当該所定の接続ポリシーを充たす場合に、当該同意情報を前記接続制御装置に送信することを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する受け取りユーザ装置であって、前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて課金内容を示す情報として課金情報を決定する課金情報決定手段と、前記課金情報決定手段によって決定された課金情報を、当該課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信することを条件に当該支払いユーザ装置との接続を許可する前記接続制御装置に送信する課金情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、支払いユーザ装置と当該支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置との接続を制御する方法を接続制御装置としてのコンピュータに実行させる接続制御プログラムであって、前記決済用通信番号で識別される前記受け取りユーザ装置に対する接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信する課金情報送信手順と、前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該課金額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納する課金情報格納手順と、前記同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続する接続手順と、を接続制御装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する方法を支払いユーザ装置としてのコンピュータに実行させる支払いユーザプログラムであって、前記決済用通信番号に対応づけられた課金情報を前記接続制御装置から受信して、当該課金情報を所定の出力部に出力する課金情報出力手順と、前記課金情報出力手順によって出力された前記課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける同意情報受付手順と、前記同意情報受付手順によって受け付けられた前記同意情報を前記接続制御装置に送信する同意情報送信手順と、を支払いユーザ装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項15に係る発明は、支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する方法を受け取りユーザ装置としてのコンピュータに実行させる受け取りユーザプログラムであって、前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する課金情報決定手順と、前記課金情報決定手順によって決定された課金情報を前記接続制御装置に送信する課金情報送信手順と、を受け取りユーザ装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1または13の発明によれば、支払いユーザ装置と支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との接続を制御する接続制御装置であって、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置に対する課金内容を示す情報として、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、「支払いユーザ装置」に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する従来の手法では、「支払いユーザ装置」は、接続の時間や接続の回数などに応じて課金される。これに対して、この発明に係る接続制御システムのように、「支払いユーザ装置」が課金情報を「接続制御装置」から受信し、課金情報に同意することを示す同意情報を「接続制御装置」に送信する手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、従来の手法に比較して、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、「接続制御装置」が、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた課金情報(例えば、課金金額や課金方式など)を「支払いユーザ装置」に送信し、次に、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部(例えば、モニタ、スピーカーなど)に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知され、そして、「支払いユーザ装置」によって受け付けられた『支払いユーザ』による同意を「接続制御装置」が受信した場合に、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続することから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になる。
ひいては、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更された場合であっても、その都度、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知されるので、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避する結果、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更することもできることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、請求項2の発明によれば、接続制御装置が、決済用通信番号に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、課金情報データベースから課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信するので、「受け取りユーザ装置」に課金情報を要求して取得しなければならない手法に比較して、さまざまな形態の決済を簡易かつ適切に実行することが可能になる。
すなわち、「接続制御装置」において課金情報を取得するにあたり、「受け取りユーザ装置」に課金情報を要求して取得しなければならない手法では、「受け取りユーザ装置」に課金情報を管理する仕組みが必要になり、また、「受け取りユーザ装置」に処理の負荷がかかるおそれがあり、さらに、同意情報を「支払いユーザ装置」から受信しない場合にも、「接続制御装置」と「受け取りユーザ装置」との間で課金情報の送受信を行わなければならない。これに対して、「接続制御装置」と同じく網内(例えば、電気通信事業者によるネットワーク内など)に設置される課金情報データベースから課金情報を取得する手法では、「受け取りユーザ装置」に課金情報を管理する仕組みが不要になり、また、「受け取りユーザ装置」に処理の負荷がかかるおそれを回避でき、さらに、同意情報を「支払いユーザ装置」から受信しない場合には、網内で接続制御処理を完結できることから、さまざまな形態の決済を簡易かつ適切に実行することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、課金情報データベースは、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであって、接続制御装置は、課金情報データベースが管理する課金ポリシーが更新された後に接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、管理部の支払いユーザ装置の課金額に更新された後の課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更されても、「接続制御装置」が、更新後の課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、次に、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された更新後の課金情報が所定の出力部に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって更新後の決済の形態が認知され、そして、「支払いユーザ装置」によって受け付けられた『支払いユーザ』による同意を「接続制御装置」が受信した場合に、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続することから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、請求項4の発明によれば、受け取りユーザ装置は、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定した課金情報を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求し、受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して支払いユーザ装置に送信するので、接続制御装置が課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、この課金情報データベースから課金情報を取得する手法に比較して、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
すなわち、接続制御装置が課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、この課金情報データベースから課金情報を取得する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシー(課金情報を決定するロジック)の変更などは、接続制御装置が接続される課金情報データベースに課金ポリシーの変更指示などを受け付けてもらうことによって対応される。これに対して、受け取りユーザ装置において課金情報を決定し、接続制御装置が受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して取得する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応することから、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、受け取りユーザ装置は、課金ポリシーとして、決済用通信番号の配下で所定の識別子ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、所定の識別子を接続制御装置から受信した場合に、所定の識別子を用いて決定した課金情報を接続制御装置に送信するものであり、支払いユーザ装置は、接続要求とともに所定の識別子を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、接続要求とともに所定の識別子を支払いユーザ装置から受信した場合に、所定の識別子を受け取りユーザ装置に送信することで、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求するので、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態をより回避することが可能になる。
すなわち、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、所定の識別子を共有するので、ひとつの決済用通信番号(電話番号)に対して、所定の識別子で識別される複数の決済を実行することができることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態をより回避することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、受け取りユーザ装置は、決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理し、支払いユーザ装置からの接続要求があることを示す接続情報を接続制御装置から受信した場合に、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、接続要求を受け付けることを示す判断結果を受信ユーザ装置から受信した場合に、管理部の支払いユーザ装置の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、接続要求を受け付けることを示す判断結果を受信ユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
すなわち、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で物財の販売およびその決済が実行される際に、「受け取りユーザ装置」においては、決済対象の状況を用いて、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を「接続制御装置」に送信する。例えば、「受け取りユーザ装置」において、物財の在庫の有無が確認され、在庫がある場合には、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付ける旨の判断結果が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続するが、在庫がない場合には、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付けない旨の判断結果が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金せず、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続しないなど、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、請求項7の発明によれば、課金情報は、所定の接続条件をさらに含むものであって、接続制御装置は、所定の接続条件をさらに含む課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の管理額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を高度かつ効率的かつ適切に実現することが可能になる。
すなわち、例えば、「接続制御装置」が、接続条件として、「20歳以上であること」、「大人の監督下で接続すること」などの条件を含む課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、これらの条件を含む課金情報に同意することを示す同意情報を「支払いユーザ装置」から受信した場合に、「接続制御装置」が、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続するなど、さまざまな形態の決済を高度かつ適切に実行することが可能になる。
また、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で、通信販売およびその決済が実行される際に、「接続制御装置」が、接続条件として、支払いユーザの属性情報(例えば、住所、メールアドレス、年齢など)の開示を要求する情報開示要求を含む課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、情報開示要求を含む課金情報に同意することを示す同意情報を「支払いユーザ装置」から受信した場合に、「接続制御装置」が、支払いユーザの属性情報(例えば、住所など)を取得して「受け取りユーザ装置」に送信することで、「受け取りユーザ装置」における住所などの属性情報の取得を効率化することから、さまざまな形態の決済を効率的かつ適切に実行することが可能になる。
また、請求項8の発明によれば、管理部は、支払いユーザ装置の課金額を管理するとともに受け取りユーザ装置の課金額を管理するものであって、接続制御装置は、課金情報に基づく課金額を、管理部が管理する支払いユーザ装置の課金額に加算するように格納するとともに、管理部が管理する受け取りユーザ装置の課金額から減算するように格納するので、少額の決済などを含むさまざまな形態の決済を単純な手続で適切に実行することが可能になる。
すなわち、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で実行される決済が、1回限りのものであり、かつ、少額の決済である場合など(Consumer to Consumerの取引など)には、電気通信事業者によって回収された料金から対価に相当する料金が受け取りユーザに支払われる手続を踏むよりも、少額の課金金額を「支払いユーザ装置」の課金額に加算するとともに、「受け取りユーザ装置」の課金額に減算する手続をとる方が、少額の決済などを含むさまざまな形態の決済を単純な手続で適切に実行することが可能になる。
また、請求項9の発明によれば、支払いユーザ装置は、同意情報とともに電子署名を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、同意情報とともに電子署名を支払いユーザ装置から受信し、電子署名の正当性が検証された場合に、管理部の支払いユーザ装置の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、同意情報とともに電子署名を支払いユーザ装置から受信し、電子署名の正当性が検証された場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を安全かつ適切に実行することが可能になる。
すなわち、決済の当事者である『支払いユーザ』を証明する電子署名が「支払いユーザ装置」によって「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」において、その電子署名の正当性が検証された場合に(すなわち、決済の当事者である『支払いユーザ』本人であることが検証され、また、同意情報に改竄が行われていないことが検証され、さらに、支払いユーザが同意情報を送信した事実を否認するおそれを回避した場合に)、「接続制御装置」は、「支払いユーザ」装置に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続し、例えば、『支払いユーザ』になりすました別のユーザが同意情報を「接続制御装置」に送信した場合には、「接続制御装置」は、「支払いユーザ」装置に課金せず、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続しないことから、さまざまな形態の決済を安全かつ適切に実行することが可能になる。
また、請求項10または14の発明によれば、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する支払いユーザ装置であって、課金内容を示す情報として、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を接続制御装置から受信して、課金情報を所定の出力部に出力し、出力された課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付け、受け付けられた同意情報を、同意情報の受信を条件に受け取りユーザ装置との接続を許可する接続制御装置に送信するので、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話
番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、「支払いユーザ装置」に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する従来の手法では、「支払いユーザ装置」は、接続の時間や接続の回数などに応じて課金される。これに対して、この発明に係る接続制御システムのように、「支払いユーザ装置」が課金情報を「接続制御装置」から受信し、課金情報に同意することを示す同意情報を「接続制御装置」に送信する手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、従来の手法に比較して、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、「接続制御装置」によって、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた課金情報(例えば、課金金額や課金方式など)が「支払いユーザ装置」に送信され、次に、「支払いユーザ装置」が、「接続制御装置」から送信された課金情報を所定の出力部(例えば、モニタ、スピーカーなど)に出力することで、「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知され、そして、『支払いユーザ』による同意を「支払いユーザ装置」が受け付け「接続制御装置」に送信した場合に、「接続制御装置」によって、「支払いユーザ装置」が課金され、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とが接続されることから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になる。
ひいては、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更された場合であっても、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避する結果、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更することもできることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、請求項11の発明によれば、支払いユーザ装置は、課金情報に対応づけて所定の接続ポリシーをさらに保持し、同意情報の入力を受け付けると、保持された所定の接続ポリシーを参照し、所定の接続ポリシーを充たす場合に、同意情報を接続制御装置に送信するので、所定の接続ポリシーを参照することなく同意情報を接続制御装置に送信する手法に比較して、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険をより確実に回避することが可能になる。
すなわち、所定の接続ポリシーを参照することなく同意情報を接続制御装置に送信する手法では、「接続制御装置」から送信された課金情報が「支払いユーザ装置」の所定の出力部に出力されたとしても、「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって、課金金額や接続条件(例えば、支払いユーザの属性情報の開示など)など決済の形態が充分に認知されないまま、同意情報を接続制御装置に送信してしまうおそれがある。これに対して、所定の接続ポリシーを参照してから同意情報を接続制御装置に送信する手法では、例えば、課金金額1,000円以上の決済については、『支払いユーザ』に暗証番号を入力させることを接続ポリシーとすることで、『支払いユーザ』に決済の形態を充分に認知させることから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険をより確実に回避することが可能になる。
また、請求項12または15の発明によれば、支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する受け取りユーザ装置であって、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金内容を示す情報として課金情報を決定し、決定された課金情報を、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信することを条件に支払いユーザ装置との接続を許可する接続制御装置に送信するので、接続制御装置が接続される課金情報データベースで課金ポリシー(課金情報を決定するロジック)を管理する手法に比較して、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、接続制御装置が接続される課金情報データベースで課金ポリシーを管理する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などは、接続制御装置が接続される課金情報データベースに課金ポリシーの変更指示などを受け付けてもらうことによって対応される。これに対して、『受け取りユーザ』に利用される「受け取りユーザ装置」が課金ポリシーを管理する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応する。このような「受け取りユーザ装置」が「接続制御装置」を介して「支払いユーザ装置」に接続することから、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る接続制御装置、支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、この発明に係る接続制御装置、支払いユーザ装置、および受け取りユーザ装置で構成される接続制御システムを実施例として説明する。また、以下の実施例で用いる主要な用語、実施例1における接続制御システムの概要および特徴、実施例1における接続制御システムの構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
[用語の説明]
まず最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。「接続制御システム」とは、電気通信事業者などのネットワークに設置された「接続制御装置」が、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とに通信可能に接続されて、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との接続を制御するシステムである。「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との接続を制御する目的は、「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』と、「受け取りユーザ装置」を利用する『受け取りユーザ』との間における決済を実行することにある。具体的には、「接続制御装置」が制御した接続に基づいて、「接続制御装置」が「支払いユーザ装置」に課金し、課金された料金が電気通信事業者などによって『支払いユーザ』から回収され、回収された料金が電気通信事業者などによって『受け取りユーザ』に支払われることで、決済を実行する。
ここで、電気通信事業者などのネットワークとは、具体的には、公衆交換電話網、移動体通信網、次世代電話網(IP網:Internet Protocol網)などの電話網や、インターネット(IP網としての利用を除く)などのことである。例えば、電気通信事業者などのネットワークとしてIP網を前提とすると、接続制御システムは、IP網に設置された「接続制御装置」が、IP電話端末である「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との接続を制御するシステムになる。なお、実施例1においては、電気通信事業者などのネットワークとしてIP網を前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」としてIP電話端末(例えば、電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイなどの組合せなど)を前提とするシステム構成を説明するが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、電気通信事業者などのネットワークとして公衆交換電話網を前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」として通常の電話端末を前提とするシステム構成や、電気通信事業者などのネットワークとしてインターネットを前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」としてパーソナルコンピュータを前提とするシステム構成などにも、この発明を同様に適用することができる。
このように、実施例1における接続制御システムでは、IP網に設置された「接続制御装置」が、IP電話端末である「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との接続を制御して、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間の決済を実行するが、決済を実行するにあたっては、電気通信事業者によって、決済の形態ごとに対応づけられた「決済用通信番号」(例えば、ある商品の代金を支払うという決済の形態に対応づけられたひとつの電話番号など)が払い出される必要がある。この「決済用通信番号」は、IP電話端末である「受け取りユーザ装置」を識別するものであり、「支払いユーザ装置」において「決済用通信番号」が入力されると、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」と、「決済用通信番号」で識別される「受け取りユーザ装置」との決済を実行するべく、接続を制御することになる。また、決済を実行するにあたっては、決済金額や決済の方式など、決済の形態に関する情報が利用されることになるが、接続制御システムでは、「接続制御装置」が「支払いユーザ装置」に課金することで決済を実行するので、以下では、決済の形態に関する情報のことを、「課金情報」という。
ところで、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間における決済は、すなわち、『支払いユーザ』と『受け取りユーザ』との間における決済であることから、決済は、決済金額や決済の方式など、決済の形態に関する情報が、『支払いユーザ』によって認知された上で実行されるべきである。したがって、接続制御システムを構築するにあたっては、「決済用通信番号」をどのように払い出し、管理するべきであるのか、また、「課金情報」をどのように取り扱うべきであるのかが、特に重要な点になる。
[実施例1における接続制御システムの概要および特徴]
続いて、図1を用いて、実施例1における接続制御システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。なお、以下の実施例では、ひとつの「接続制御装置」が、ひとつの「支払いユーザ装置」と、ひとつの「受け取りユーザ装置」とに通信可能に接続されて、ひとつの「支払いユーザ装置」と、ひとつの「受け取りユーザ装置」との接続を制御する構成を説明するが、この発明はこれに限られるものではなく、ひとつまたは複数の「接続制御装置」が、ひとつまたは複数の「支払いユーザ装置」と、ひとつまたは複数の「受け取りユーザ装置」とに通信可能に接続されて、ひとつまたは複数の「支払いユーザ装置」と、ひとつまたは複数の「受け取りユーザ装置」との接続を制御する構成にも、この発明を同様に適用することができる。
実施例1における接続制御システムは、上記したように、接続制御装置が、支払いユーザ装置と、支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との接続を制御することを概要とし、さまざまな形態の決済を簡易に実行し、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避し、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することを主たる特徴とする。
この主たる特徴について簡単に説明すると、実施例1における接続制御システムの接続制御装置は、決済用通信番号(電話番号)に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する『着ID DB』(特許請求の範囲に記載の「課金情報データベース」に対応する)に通信可能に接続される。具体的には、『着ID DB』は、図1に示すように、決済用通信番号(図1の『着ID DB』の「着ID」列を参照)として、例えば、「050−EEEE−XXXX」といった電話番号を保持し、この決済用通信番号に対応づけて、課金ポリシー(図1の『着ID DB』の「課金額」の列を参照)を管理する。課金情報は、課金ポリシーに基づいて決定されるので、例えば、決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」の決済の課金情報は、「課金額は4,500円である」という情報である。なお、実施例1における接続制御システムの『着ID DB』は、決済用通信番号として電話番号を保持する手法であるが、この発明はこれに限られるものではなく、システム構成によって、決済用通信番号としてURL(Uniform Resource Locator)を保持する手法や、その他の識別子を保持する手法などにも、この発明を同様に適用することができる。
また、実施例1における接続制御システムの接続制御装置は、支払いユーザ装置の課金額を管理する『アカウントシステム』(特許請求の範囲に記載の「管理部」に対応する)に通信可能に接続される。具体的には、『アカウントシステム』は、図1に示すように、支払いユーザ装置を識別するID(図1の『アカウントシステム』の「課金対象ユーザID」の列を参照)ごとに、課金額(図1の『アカウントシステム』の「課金額」の列を参照)を管理する。例えば、ID「050−YYYY−XXXX」の支払いユーザ装置の課金額は、「1,920円」である。なお、実施例1における接続制御システムの『アカウントシステム』は、支払いユーザ装置を識別する電話番号ごとに課金額を管理するデータベースを保持する手法であるが、この発明はこれに限られるものではなく、支払いユーザ装置の課金額を管理するシステムであれば、その構築手法はいずれでもよい。
また、実施例1において、受け取りユーザは、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者からひとつまたは複数の着ID(決済用通信番号)を払い出されている。例えば、受け取りユーザは、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電話番号「050−EEEE−XXXX」を払い出されているものとする。一方、支払いユーザは、支払いユーザ装置を識別する電話番号として、電話番号「050−YYYY−XXXX」を払い出されているものとする。さらに、実施例1において、支払いユーザは、受け取りユーザからある物財を購入したものとし、その物財の代金を支払うという決済の形態に対応づけられた決済用通信番号として、受け取りユーザ装置を識別する電話番号「050−EEEE−XXXX」を知らされているものとする。なお、実施例においては、説明の便宜上から、電話番号を、例えば「050−EEEE−XXXX」のように、アルファベットを組み合わせて表記するが、実際は、電気通信事業者から払い出される一般的な電話番号(数字)であって、アルファベットの選択や組み合わせに何ら特別の意味があるものではない。
このような構成のもと、実施例1に係る支払いユーザ装置は、まず、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を、接続制御装置に送信する(図1の(1)を参照)。具体的には、支払いユーザ装置は、決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を送信する。
すると、実施例1に係る接続制御装置は、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して、支払いユーザ装置に送信する(図1の(2)および(3)を参照)。具体的には、接続制御装置は、『着ID DB』から決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金情報「4,500円」を取得して、支払いユーザ装置に送信する。
次に、実施例1に係る支払いユーザ装置は、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を接続制御装置から受信して、課金情報を所定の出力部に出力する(図1の(4)を参照)。具体的には、支払いユーザ装置は、決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金情報「4,500円」を接続制御装置から受信して、課金情報として、例えば、「課金額は4,500円です。課金に同意される場合には、1と#(シャープ)を押してください。」の音声をスピーカーに出力する。
そして、支払いユーザ装置は、出力された課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける(図1の(5)を参照)。具体的には、支払いユーザ装置は、スピーカーに出力された音声「課金額は4,500円です。」に同意することを示す同意情報の入力を、IP電話端末のプッシュボタンにおいて受け付ける。
続いて、支払いユーザ装置は、受け付けられた同意情報を、接続制御装置に送信する(図1の(6)を参照)。例えば、支払いユーザ装置は、「1」および「#」がプッシュボタンによって入力されたことを契機として、通話制御プロトコルのひとつであるSIP(Session Initiation Protocol)に基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)に、同意情報を含めるなどして、接続制御装置に送信する。
すると、実施例1に係る接続制御装置は、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する(図1の(7)を参照)。具体的には、接続制御装置は、支払いユーザ装置(「050−YYYY−XXXX」)の課金額を管理する『アカウントシステム』の課金額「1,920円」に、課金情報に基づく課金額「4,500円」を加算するように格納する。
また、実施例1に係る接続制御装置は、同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続する(図1の(8)を参照)。具体的には、接続制御装置は、電話番号「050−YYYY−XXXX」で識別される支払いユーザ装置と、電話番号「050−EEEE−XXXX」で識別される受け取りユーザ装置とを接続する。
このようにして、実施例1における接続制御システムは、さまざまな形態の決済を簡易に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
ところで、実施例1における接続制御システムの『着ID DB』(課金情報データベース)は、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを変更するものであって、実施例1に係る接続制御装置は、上記した主たる特徴の他に、課金情報データベースが管理する課金ポリシーが更新された後に接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、『アカウントシステム』(管理部)の支払いユーザ装置の課金額に、更新された後の課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、また、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続することにも特徴がある。
[実施例1における接続制御システムの構成]
次に、図2〜図7を用いて、実施例1における接続制御システムを説明する。図2は、実施例1における接続制御システムの構成を示すブロック図であり、図3は、実施例1における課金同意確認UI部を説明するための図であり、図4は、課金情報を説明するための図であり、図5は、同意情報を説明するための図であり、図6は、実施例1における着ID DBを説明するための図であり、図7は、実施例1におけるアカウントシステムを説明するための図である。
図2に示すように、実施例1における接続制御システムは、支払いユーザ装置10と、接続制御装置20と、着ID DB30と、アカウントシステム40と、受け取りユーザ装置50とから構成される。
実施例1における支払いユーザ装置10は、IP電話端末(例えば、電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイなどの組合せなど)であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、接続起動UI部11と、通信部12と、課金同意確認UI部13と、課金情報受信部14と、同意送信部15とを備える。なお、課金同意確認UI部13および課金情報受信部14は、特許請求の範囲に記載の「課金情報出力手段」に対応し、課金同意確認UI部13は、特許請求の範囲に記載の「同意情報受付手段」にも対応し、また、同意送信部15は、特許請求の範囲に記載の「同意情報送信手段」に対応する。
接続起動UI部11は、支払いユーザ装置10を利用する支払いユーザによる着ID(決済用通信番号)の入力を受け付け、着IDで識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を行う。具体的には、接続起動UI部11は、支払いユーザによる着ID(決済用通信番号)の入力を受け付け、受け付けられた着ID(決済用通信番号)を、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
例えば、接続起動UI部11は、番号キーおよび接続ボタンを備え、番号キーによる番号入力および接続ボタンの押し下げを検知して、番号入力された着ID(決済用通信番号)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を起動する。具体的に例を挙げて説明すると、接続起動UI部11は、番号キーによる番号入力「050−EEEE−XXXX」および接続ボタンの押し下げを検知して、着ID「050−EEEE−XXXX」で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を起動する。また、例えば、接続起動UI部11は、接続要求として、通話制御プロトコルのひとつであるSIP(Session Initiation Protocol)に基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
通信部12は、接続制御装置20や受け取りユーザ装置50とデータを送受信する。具体的には、通信部12は、接続起動UI部11によって受け付けられた接続要求を接続制御装置20に送信し、また、接続制御装置20から受信した課金情報を課金情報受信部14に送信し、さらに、同意送信部15によって送信された同意情報を接続制御装置20に送信するなどする。例えば、通信部12は、IP(Internet Protocol)通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、接続に関する制御メッセージを送受信する機能を備える。また、例えば、通信部12は、接続制御装置20から課金情報を含む制御メッセージを受信した場合に、課金情報受信部14を起動するなどする。
課金同意確認UI部13は、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を接続制御装置20から受信した場合に、課金情報をプレゼンテーション(所定の出力部に出力)する。また、課金同意確認UI部13は、プレゼンテーションされた課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける。具体的には、課金同意確認UI部13は、課金情報を通信部12を介して接続制御装置20から受信した場合に、課金情報をプレゼンテーション(所定の出力部に出力)し、支払いユーザに同意情報の入力を促す。また、課金同意確認UI部13は、支払いユーザによる同意情報の入力を所定の入力部において受け付け、受け付けた同意情報を、同意送信部15に送信する。
例えば、課金同意確認UI部13は、図3の(A)に示すように、支払いユーザ装置10が電話機である場合に、課金情報として、「課金額は4,500円です。課金に同意される場合には、1と#(シャープ)を押してください。」の音声をスピーカーに出力し、同意情報として、「1」および「#」を番号キーにおいて受け付ける。また、例えば、課金同意確認UI部13は、図3の(B)に示すように、支払いユーザ装置10がパーソナルコンピュータである場合に、課金情報として、「課金額は4,500円です。」の文字をモニタに出力し、同意情報として、「同意する」のアイコンをマウスなどによってクリックされた情報を受け付ける。
課金情報受信部14は、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を接続制御装置20から受信する。具体的には、課金情報受信部14は、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を、通信部12を介して接続制御装置20から受信し、受信した課金情報を、課金同意確認UI部13に送信する。例えば、課金情報受信部14は、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金情報「4,500円」を、通信部12を介して接続制御装置20から受信する。また、例えば、課金情報受信部14は、通信部12を介して接続制御装置20から課金情報を含む制御メッセージを受信した場合に、制御メッセージから課金情報を抽出するなどする。
具体的に例を挙げて説明すると、課金情報受信部14は、図4に示すような課金情報を受信する。図4は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータに、課金情報を含めるなどした場合を示すものである。図4の1行目「PaymentNumber:050-EEEE-XXXX」は、決済用通信番号が『050−EEEE−XXXX』であることを示しており、2行目「Money:4500」は、課金額が『4,500』であることを示しており、3行目「Currency:Yen」は、通貨単位が『円』であることを示しており、4行目「PaidTo:ABC Company」は、受け取りユーザの名称が『ABC Company』であることを示している。
同意送信部15は、同意情報を接続制御装置20に送信する。具体的には、同意送信部15は、課金同意確認UI部13によって受け付けられた同意情報を、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。例えば、同意送信部15は、同意情報として、「1」および「#」が番号キーによって入力されたことを契機として、同意情報を通信部12を介して接続制御装置20に送信する。また、例えば、同意送信部15は、同意情報として、「同意する」のアイコンをマウスなどによってクリックされたことを契機として、同意情報を通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
具体的に例を挙げて説明すると、同意情報送信部15は、図5に示すような同意情報を受信する。図5は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、同意情報を含めるなどした場合の、ひとつのパートを示すものである。図5の1行目「PaymentNumber:050-EEEE-XXXX」は、決済用通信番号が『050−EEEE−XXXX』であることを示しており、2行目「Money:4500」は、課金額が『4,500』であることを示しており、3行目「Currency:Yen」は、通貨単位が『円』であることを示しており、4行目「PaidTo:ABC Company」は、受け取りユーザの名称が『ABC Company』であることを示しており、5行目「PaidBy:Tokyo Ichiro」は、支払いユーザの名称(氏名)が『Tokyo Ichiro』であることを示しており、6行目「Date:2006/06/22 10:00:00」は、日時を示しており、7行目「TransactionID:0243231」は、送信を識別する番号を示しており、8行目「AgreedBy:Tokyo Ichiro」は、『Tokyo Ichiroが、上記の情報に同意すること』を示している。
実施例1における接続制御装置20は、汎用的なコンピュータで構築されるサーバ装置であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、ユーザ装置向け通信部21と、課金情報送信部22と、課金情報取得部23と、同意確認部24と、接続処理部25と、課金指示部26とを備える。なお、課金情報送信部22および課金情報取得部23は、特許請求の範囲に記載の「課金情報送信手段」に対応し、同意確認部24および課金指示部26は、特許請求の範囲に記載の「課金情報格納手段」に対応し、また、同意確認部24および接続処理部25は、特許請求の範囲に記載の「接続手段」に対応する。
ユーザ装置向け通信部21は、支払いユーザ装置10および受け取りユーザ装置50とデータを送受信する。具体的には、ユーザ装置向け通信部21は、支払いユーザ装置10から受信した受け取りユーザ装置50に対する接続要求を同意確認部24に送信し、また、課金情報送信部22によって送信された課金情報を支払いユーザ装置10に送信し、さらに、支払いユーザ装置10から受信した同意情報を同意確認部24に送信するなどする。例えば、ユーザ装置向け通信部21は、IP(Internet Protocol)通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、接続に関する制御メッセージを送受信する機能を備える。
課金情報送信部22は、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を支払いユーザ装置10に送信する。具体的には、課金情報送信部22は、課金情報取得部23によって取得された課金情報を、ユーザ装置向け通信部21を介して支払いユーザ装置10に送信する。例えば、課金情報送信部22は、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金情報として「4,500円」を、ユーザ装置向け通信部21を介して支払いユーザ装置10に送信する。また、例えば、課金情報送信部22は、課金情報を、同意確認部24において受信された接続要求に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータとして送信するなどする。
ここで、実施例1における課金情報送信部22は、実施例1における着ID DB30が、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであることから、課金情報取得部23において、着ID DB30が管理する課金ポリシーが更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報が取得された場合には、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を支払いユーザ装置10に送信する。
課金情報取得部23は、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を取得する。具体的には、課金情報取得部23は、着ID(決済用通信番号)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求が支払いユーザ装置10から受信された場合(接続要求を受信したことを示す情報を同意確認部24から受信した場合)に、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を着ID DB30からSQL(Structured Query Language)参照などで取得し、取得した情報を、課金情報送信部22に送信する。
例えば、課金情報取得部23は、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金情報として「4,500円」を着ID DB30から取得する。ここで、実施例1における課金情報取得部23は、実施例1における着ID DB30が、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであることから、着ID DB30が管理する課金ポリシーが更新された後に接続要求が支払いユーザ装置10から受信された場合には、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得する。
同意確認部24は、接続要求または同意情報を支払いユーザ装置10から受信した場合に、受信した接続要求が同意情報を含むか否かを確認し、確認の結果に基づき、確認の結果を課金情報取得部23または接続処理部25に送信する。具体的には、同意確認部24は、着ID(決済用通信番号)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合に、接続要求を受信したことを示す情報(同意情報を受信していないことを示す情報)を課金情報取得部23に送信し、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置10から受信した場合に、同意情報を受信したことを示す情報を接続処理部25に送信する。例えば、同意確認部24は、SIPに基づく接続要求メッセージのボディ部に、同意情報が含まれているか否かを確認する。
接続処理部25は、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する。具体的には、接続処理部25は、同意情報が支払いユーザ装置10から受信された場合(同意情報を受信したことを示す情報を同意確認部24から受信した場合)に、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する。例えば、接続処理部25は、通話制御プロトコルのひとつであるSIPに基づく制御によって、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する。
課金指示部26は、支払いユーザ装置10の課金額を管理するアカウントシステム40の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する。具体的には、課金指示部26は、課金情報に同意することを示す同意情報が支払いユーザ装置10から受信された場合(同意情報を受信したことを示す情報を、接続処理部25を介して同意確認部24から受信した場合)に、支払いユーザ装置10の課金額を管理するアカウントシステム40に、課金情報に基づく課金額および課金対象ユーザID(支払いユーザ装置10のID)を送信する。例えば、課金指示部26は、課金情報(「4,500円」)に基づく課金額(4,500円)および課金対象ユーザID(「050−YYYY−XXXX」)を、アカウントシステム40に送信する。
ここで、実施例1における課金指示部26は、実施例1における着ID DB30が、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであることから、着ID DB30が管理する課金ポリシーが更新された後に接続要求が支払いユーザ装置10から受信された場合には、アカウントシステム40に、更新された後の課金情報に基づく課金額および課金対象ユーザIDを送信する。
着ID DB30は、着ID(決済用通信番号)に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する。具体的には、着ID DB30は、課金情報取得部23から着ID(決済用通信番号)を受信し、受信した着IDに対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定した課金情報を課金情報取得部23に送信する。また、実施例1における着ID DB30は、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新する。
例えば、着ID DB30は、汎用的なコンピュータに、RDBMS(Relational DataBase Management System)プログラムを稼動させ、「着ID」や「課金額」などを列とするテーブルを定義することによって実現される。具体的に例を挙げて説明すると、着ID DB30は、図6の(A)に示すように、「着ID(受け取りユーザ装置)」、「発ID(支払いユーザ装置)」、および「課金額」を列とするテーブルを定義する。図6の(A)の着ID「050−AAAA−XXXX」に対応づけて管理する課金ポリシーは、「発IDによって区別することなく(Any)、課金額は500円である。」であり、このような課金ポリシーに基づいて課金情報(「500円」)を決定することを示す。
また、図6の(A)の着ID「050−CCCC−XXXX」に対応づけて管理する課金ポリシーは、「発IDが『011−***−****』である場合には、課金額は2,000円である。発IDが『022−***−****』である場合には、課金額は1,500円である。発IDが『03−****−****』である場合には、課金額は1,000円である。・・・」であり、このような課金ポリシーに基づいて課金情報(「2,000円」、「1,500円」、「1,000円」など)を決定することを示す。このような課金ポリシーが管理される場面としては、例えば、支払いユーザが受け取りユーザから物財を購入し、受け取りユーザから支払いユーザに対して物財の配送が行われるような取引の決済において、受け取りユーザが支払いユーザに対する物財の配送料金を回収するにあたり、地域ごとに課金金額を異なるものにしたい場面などが想定される。
また、図6の(A)の着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけて管理する課金ポリシーは、「発IDによって区別することなく(Any)、課金額は1,260円である。」であり、このような課金ポリシーに基づいて課金情報(「1,260円」)を決定することを示す。ここで、実施例1における着ID DB30は、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新する。図6の(B)は、変更指示に従って課金ポリシーを更新した着ID DB30を示すものであるが、図6の(B)の着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけて管理する課金ポリシーは、「発IDによって区別することなく(Any)、課金額は4,500円である。」であり、このような課金ポリシーに基づいて課金情報(「4,500円」)を決定することを示しており、更新される前の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報(「1,260円」)と、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報(「4,500円」)とでは、課金ポリシーに基づいて決定される課金情報が異なることになる。
同様に、図6の(B)の着ID「050−CCCC−XXXX」に対応づけて管理する課金ポリシーは、「発IDによって区別することなく(Any)、課金額は1,000円である。」であり、このような課金ポリシーに基づいて課金情報(「1,000円」)を決定することを示しており、更新される前の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報(「2,000円」、「1,500円」、「1,000円」など)と、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報(「1,000円」)とでは、課金ポリシーに基づいて決定される課金情報が異なることになる。
このように、実施例1における着ID DB30は、例えば、Webサーバの技術などを用いて、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであることから、接続制御装置20は、着ID DB30が管理する課金ポリシーが更新された後に、接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合には、課金情報取得部23において、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を着ID DB30から取得して支払いユーザ装置10に送信する。また、接続制御装置20は、同様に、課金指示部26において、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報に基づく課金額を加算するようにアカウントシステム40に格納する。
なお、実施例1においては、図6に示すように、着ID DB30が、「着ID(受け取りユーザ装置)」、「発ID(支払いユーザ装置)」、および「課金額」を列とするテーブルを定義し、発ID(支払いユーザ装置)によって決定される課金情報が異なる課金ポリシーなどを含んで管理する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、「着ID(受け取りユーザ装置)」および「課金額」を列とするテーブルを定義し、発ID(支払いユーザ装置)によって課金情報が異ならない課金ポリシーのみを管理する手法など、着ID(決済用通信番号)に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定するデータベースであれば、その定義手法はいずれでもよい。
アカウントシステム40は、支払いユーザ装置10の課金額を管理する。具体的には、アカウントシステム40は、課金指示部26から課金情報に基づく課金額および課金対象ユーザID(支払いユーザ装置10のID)を受信し、管理する課金対象ユーザID(支払いユーザ装置10のID)の課金額に、受信した課金額を加算する。
例えば、アカウントシステム40は、汎用的なコンピュータにこのような機能を有するプログラムを稼動させることによって実現される。具体的に例を挙げて説明すると、アカウントシステム40は、図7に示すように、「発ID(支払いユーザ装置)」、「着ID(受け取りユーザ装置)」、および「課金額」を列とするテーブルを定義する。図7の発ID「050−YYYY−XXXX」の課金額は、着ID「050−BBBB−XXXX」に接続した際に「1,920円」であり、着ID「050−EEEE−XXXX」に接続した際に「4,500円」であり、課金額合計が、「6,420円」であることを示す。
なお、実施例1においては、図7に示すように、アカウントシステム40が、「発ID(支払いユーザ装置)」、「着ID(受け取りユーザ装置)」、および「課金額」を列とするテーブルを定義し、発ID(支払いユーザ装置)ごと、かつ、着ID(受け取りユーザ装置)ごとの課金額を管理する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、「発ID(支払いユーザ装置)」および「課金額」を列とするテーブルを定義し、発ID(支払いユーザ装置)ごとの課金額合計のみを管理する手法など、支払いユーザ装置10の課金額を管理するシステムであれば、その構築手法はいずれでもよい。
実施例1における受け取りユーザ装置50は、IP電話端末(例えば、電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイなどの組合せなど)であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、通信部51を備える。
通信部51は、支払いユーザ装置10や接続制御装置20とデータを送受信する。具体的には、通信部51は、接続制御装置20によって接続された支払いユーザ装置10とデータを送受信する。例えば、通信部51は、IP(Internet Protocol)通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、接続に関する制御メッセージを送受信する機能を備える。
[実施例1における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図8を用いて、実施例1における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図8は、実施例1における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。ここで、実施例1において、受け取りユーザは、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から着ID「050−EEEE−XXXX」(以下、「R」という)を払い出されているものとする。一方、支払いユーザは、支払いユーザを識別する電話番号として、電気通信事業者から発ID「050−YYYY−XXXX」(以下、「S」という)を払い出されているものとする。また、実施例1において、支払いユーザは、受け取りユーザからある物財を購入したものとし、その物財の代金を支払うという決済の形態に対応づけられた決済用通信番号として、受け取りユーザを識別する着ID「R」を知らされているものとする。
まず、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、支払いユーザによる着ID(R)の入力を受け付け、接続を起動される(ステップS11)。具体的には、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、支払いユーザによる番号キーおよび接続ボタンの押し下げを検知して、番号入力された着ID(R)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を起動する。
そして、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、番号入力された着ID(R)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を送信する(ステップS12)。具体的には、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、番号入力された着ID(R)を、通話制御プロトコルのひとつであるSIP(Session Initiation Protocol)に基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)に含めて、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
すると、接続制御装置20における同意確認部24は、接続要求または同意情報を支払いユーザ装置10から受信した場合に、受信した情報が接続要求であるのか同意情報であるのかを確認する(ステップS21)。具体的には、接続制御装置20における同意確認部24は、着ID(R)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合に、接続要求を受信したことを示す情報を課金情報取得部23に送信する。
次に、接続制御装置20における課金情報取得部23は、着ID DB30から着ID(R)に対応づけられた課金情報を取得する(ステップS22)。具体的には、接続制御装置20における課金情報取得部23は、着ID(R)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求が支払いユーザ装置10から受信された場合に、着ID(R)に対応づけられた課金情報(例えば、「4,500円」など)を着ID DB30から取得し、取得した情報を、課金情報送信部22に送信する。
続いて、接続制御装置20における課金情報送信部22は、着ID(R)に対応づけられた課金情報を支払いユーザ装置10に送信する(ステップS23)。具体的には、接続制御装置20における課金情報送信部22は、着ID(R)に対応づけられた課金情報(例えば、「4,500円」など)を、同意確認部24において受信された接続要求に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータなどとして、ユーザ装置向け通信部21を介して支払いユーザ装置10に送信する。
すると、支払いユーザ装置10における課金情報受信部14は、着ID(R)に対応づけられた課金情報を接続制御装置20から受信する(ステップS31)。具体的には、支払いユーザ装置10における課金情報受信部14は、課金情報を含む制御メッセージを通信部12を介して接続制御装置20から受信し、制御メッセージから着ID(R)に対応づけられた課金情報(例えば、「4,500円」など)を抽出し、抽出した課金情報を課金同意確認UI部13に送信する。
そして、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、着ID(R)に対応づけられた課金情報を接続制御装置20から受信した場合に、課金情報をプレゼンテーションし、支払いユーザに同意情報の入力を促す(ステップS32)。具体的には、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、着ID(R)に対応づけられた課金情報(例えば、「4,500円」など)を通信部12を介して受信した場合に、課金情報として、例えば、「課金額は4,500円です。課金に同意される場合には、1と#(シャープ)を押してください。」の音声をスピーカーに出力する。
すると、支払いユーザによって同意情報が入力され(ステップS41)、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、プレゼンテーションされた課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける。具体的には、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、「1」および「#」を番号キーにおいて受け付ける。
次に、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、同意情報を接続制御装置20に送信する(ステップS42)。具体的には、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、課金同意確認UI部13において、「1」および「#」が番号キーによって入力されたことを契機として、同意情報を接続制御装置20に送信する。例えば、同意送信部15は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて同意情報をボディ部に含めるなどして、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
続いて、接続制御装置20における同意確認部24は、接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合に、受信した接続要求が同意情報を含むか否かを確認する(ステップS51)。具体的には、接続制御装置20における同意確認部24は、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置10から受信した場合に、同意情報を受信したことを示す情報を接続処理部25に送信する。
すると、接続制御装置20における接続処理部25は、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続するために、支払いユーザ装置10からの接続要求があることを示す接続メッセージを、受け取りユーザ装置50に送信する(ステップS52)。具体的には、接続制御装置20における接続処理部25は、接続メッセージとして、接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、ユーザ装置向け通信部21を介して受け取りユーザ装置50に送信する。
そして、受け取りユーザ装置50は、接続制御装置20から接続メッセージを受信する(ステップS521)。具体的には、受け取りユーザ装置50は、接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、通信部51を介して接続制御装置20から受信する。ここで、実施例1における受け取りユーザ装置50は、接続要求を受け付けるか否かの応答判断を行わず、常に正常応答を返すものであるので、応答を接続制御装置20に送信する(ステップS522)。
次に、接続制御装置20における課金指示部26は、受け取りユーザ装置50から応答を受信して(ステップS53)、支払いユーザ装置10の課金額を管理するアカウントシステム40の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する(ステップS54)。具体的には、接続制御装置20における課金指示部26は、受け取りユーザ装置50からの応答が受信された場合に、課金情報(「4,500円」)に基づく課金額(4,500円)および課金対象ユーザID(S)を、アカウントシステム40に送信する。ここで、課金情報については、ステップS22と同じ手順により取得する場合や、ステップS42で送信される同意情報に課金情報を含めるようにして取得する場合などが考えられる。また、課金対象ユーザID(S)については、支払いユーザ装置10の電話番号から取得する。
また、接続制御装置20における接続処理部25は、受け取りユーザ装置50から応答を受信して、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続し、支払いユーザ装置10に接続完了通知を送信する(ステップS55)。具体的には、接続制御装置20における接続処理部25は、受け取りユーザ装置50から応答を受信して、通話制御プロトコルのひとつであるSIPに基づく制御によって、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続し、支払いユーザ装置10に接続完了通知を送信する。
このようにして、実施例1における接続制御システムは、さまざまな形態の決済を簡易に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
なお、実施例1においては、接続制御装置20が受け取りユーザ装置50から応答を受信して、まず、支払いユーザ装置10の課金額をアカウントシステム40に格納し、次に、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する処理の手順を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、接続制御装置20が受け取りユーザ装置50から応答を受信して、まず、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続し、次に、支払いユーザ装置10の課金額をアカウントシステム40に格納する処理の手順など、支払いユーザ装置10の課金額をアカウントシステム40に格納する処理および支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する処理が行われる処理の手順であれば、その順序はいずれでもよい。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1によれば、支払いユーザ装置と支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との接続を制御する接続制御装置であって、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置に対する課金内容を示す情報として、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、「支払いユーザ装置」に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する従来の手法では、「支払いユーザ装置」は、接続の時間や接続の回数などに応じて課金される。これに対して、この発明に係る接続制御システムのように、「支払いユーザ装置」が課金情報を「接続制御装置」から受信し、課金情報に同意することを示す同意情報を「接続制御装置」に送信する手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、従来の手法に比較して、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、「接続制御装置」が、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた課金情報(例えば、課金金額や課金方式など)を「支払いユーザ装置」に送信し、次に、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部(例えば、モニタ、スピーカーなど)に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知され、そして、「支払いユーザ装置」によって受け付けられた『支払いユーザ』による同意を「接続制御装置」が受信した場合に、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続することから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になる。
ひいては、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更された場合であっても、その都度、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知されるので、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避する結果、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更することもできることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、実施例1によれば、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する支払いユーザ装置であって、課金内容を示す情報として、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を接続制御装置から受信して、課金情報を所定の出力部に出力し、出力された課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付け、受け付けられた同意情報を、同意情報の受信を条件に受け取りユーザ装置との接続を許可する接続制御装置に送信するので、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、「支払いユーザ装置」に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する従来の手法では、「支払いユーザ装置」は、接続の時間や接続の回数などに応じて課金される。これに対して、この発明に係る接続制御システムのように、「支払いユーザ装置」が課金情報を「接続制御装置」から受信し、課金情報に同意することを示す同意情報を「接続制御装置」に送信する手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、従来の手法に比較して、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、「接続制御装置」によって、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた課金情報(例えば、課金金額や課金方式など)が「支払いユーザ装置」に送信され、次に、「支払いユーザ装置」が、「接続制御装置」から送信された課金情報を所定の出力部(例えば、モニタ、スピーカーなど)に出力することで、「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知され、そして、『支払いユーザ』による同意を「支払いユーザ装置」が受け付け「接続制御装置」に送信した場合に、「接続制御装置」によって、「支払いユーザ装置」が課金され、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とが接続されることから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になる。
ひいては、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更された場合であっても、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避する結果、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更することもできることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、実施例1によれば、接続制御装置が、決済用通信番号に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、課金情報データベースから課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信するので、「受け取りユーザ装置」に課金情報を要求して取得しなければならない手法に比較して、さまざまな形態の決済を簡易かつ適切に実行することが可能になる。
すなわち、「接続制御装置」において課金情報を取得するにあたり、「受け取りユーザ装置」に課金情報を要求して取得しなければならない手法では、「受け取りユーザ装置」に課金情報を管理する仕組みが必要になり、また、「受け取りユーザ装置」に処理の負荷がかかるおそれがあり、さらに、同意情報を「支払いユーザ装置」から受信しない場合にも、「接続制御装置」と「受け取りユーザ装置」との間で課金情報の送受信を行わなければならない。これに対して、「接続制御装置」と同じく網内(例えば、電気通信事業者によるネットワーク内など)に設置される課金情報データベースから課金情報を取得する手法では、「受け取りユーザ装置」に課金情報を管理する仕組みが不要になり、また、「受け取りユーザ装置」に処理の負荷がかかるおそれを回避でき、さらに、同意情報を「支払いユーザ装置」から受信しない場合には、網内で接続制御処理を完結できることから、さまざまな形態の決済を簡易かつ適切に実行することが可能になる。
また、実施例1によれば、課金情報データベースは、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新するものであって、接続制御装置は、課金情報データベースが管理する課金ポリシーが更新された後に接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、管理部の支払いユーザ装置の課金額に更新された後の課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更されても、「接続制御装置」が、更新後の課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、次に、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された更新後の課金情報が所定の出力部に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって更新後の決済の形態が認知され、そして、「支払いユーザ装置」によって受け付けられた『支払いユーザ』による同意を「接続制御装置」が受信した場合に、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続することから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
ところで、これまで実施例1として、接続制御装置が課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、この課金情報データベースから課金情報を取得する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、受け取りユーザ装置において課金情報を決定し、接続制御装置が受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して取得する手法にも、この発明を同様に適用することができる。以下では、実施例2として、接続制御装置が受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して取得する手法を、図9〜図12を用いて説明する。
[実施例2における接続制御システムの概要および特徴]
まず、図9を用いて、実施例2における接続制御システムの概要および特徴を説明する。図9は、実施例2における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例2における接続制御システムの接続制御装置は、実施例1と同様、支払いユーザ装置の課金額を管理する『アカウントシステム』に通信可能に接続されるが、実施例1と異なり、決済用通信番号(電話番号)に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する『着ID DB』に接続されない。
一方、実施例2における接続制御システムの受け取りユーザ装置は、実施例1と異なり、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理する。具体的には、受け取りユーザ装置は、図9に示すように、受け取りユーザ装置を識別する着ID(図9の受け取りユーザ装置の『着ID(受け取りユーザ装置)』の列を参照)ごとに、課金額(図9の受け取りユーザ装置の『課金額』の列を参照)を管理する。なお、受け取りユーザ装置を識別する着IDが複数であるのは、受け取りユーザによって複数の受け取りユーザ装置が運用されている場合を想定しているものであり、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から複数の着IDを払い出されていることを示す。
また、実施例2に係る受け取りユーザ装置は、図9に示すように、支払いユーザ装置を識別する発ID(図9の受け取りユーザ装置の『発ID(支払いユーザ装置)』の列を参照)ごとに、顧客IDや購入履歴(図9の受け取りユーザ装置の『顧客ID』や『購入履歴』の列を参照)を管理する。さらに、実施例2における受け取りユーザ装置は、図9に示すように、購入履歴(図9の受け取りユーザ装置の『購入履歴』の列を参照)ごとに、割引率(図9の受け取りユーザ装置の『割引率』の列を参照)を管理する。
実施例2に係る受け取りユーザ装置は、このように、着IDごとの通常の課金額と、発ID(顧客ID)ごとの購入履歴と、購入履歴ごとの割引率とを課金ポリシーとして管理し、これらの課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する。また、受け取りユーザ装置は、これらの課金ポリシーを自由かつ柔軟に変更することができる。なお、実施例2においては、受け取りユーザ装置が、着IDごとの通常の課金額と、発ID(顧客ID)ごとの購入履歴と、購入履歴ごとの割引率とを課金ポリシーとして管理する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、着IDごとの課金額のみを課金ポリシーとして管理する手法など、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理する手法であれば、課金ポリシーの構成はいずれでもよい。
このような構成のもと、実施例2に係る支払いユーザ装置は、実施例1と同様、まず、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を、接続制御装置に送信する(図9の(1)を参照)。
すると、実施例2に係る接続制御装置は、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、実施例1と同様、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して、支払いユーザ装置に送信するが、実施例1と異なり、受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して支払いユーザ装置に送信する(図9の(2)および(3)を参照)。具体的には、接続制御装置は、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求し、受け取りユーザ装置において決定された課金情報「4,275円」を取得して、支払いユーザ装置に送信する。
この時、実施例2に係る受け取りユーザ装置は、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定された課金情報を接続制御装置に送信している。具体的には、受け取りユーザ装置は、発ID「050−YYYY−XXXX」に対応づけられた顧客「1」の購入履歴が「9回」で、割引率が「5%」であることから、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金額「4,500円」から「5%」を割り引いた「4,275円」を、課金情報として決定し、接続制御装置に送信している。
次に、実施例2に係る支払いユーザ装置は、実施例1と同様、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を接続制御装置から受信して、課金情報を所定の出力部に出力する(図9の(4)を参照)。そして、支払いユーザ装置は、実施例1と同様、出力された課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける(図9の(5)を参照)。続いて、支払いユーザ装置は、実施例1と同様、受け付けられた同意情報を、接続制御装置に送信する(図9の(6)を参照)。
すると、実施例2に係る接続制御装置は、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、実施例1と同様、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する(図9の(7)を参照)。また、接続制御装置は、同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、実施例1と同様、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続する(図9の(8)を参照)。
このようにして、実施例2における接続制御システムは、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を簡易に実現することが可能になる。
なお、実施例2においては、受け取りユーザ装置が、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金額「4,500円」から「5%」を割り引いた「4,275円」を、課金情報として決定し、支払いユーザ装置において、「4,275円」を所定の出力部に出力する場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、「定価は4,500円ですが、5%割引価格の4,275円でご提供します。」など、支払いユーザ装置において、通常の課金額、割引率などを含めた課金情報を所定の出力部に出力する場合などにも、この発明を同様に適用することができる。
[実施例2における接続制御システムの構成]
次に、図10および図11を用いて、実施例2における接続制御システムを説明する。図10は、実施例2における接続制御システムの構成を示すブロック図であり、図11は、実施例2における課金情報決定部を説明するための図である。
図10に示すように、実施例2における接続制御システムは、支払いユーザ装置10については、実施例1と同様に構成される。一方、実施例2における接続制御システムは、接続制御装置20に接続する着ID DB30が存在しない点で実施例1と異なり、また、受け取りユーザ装置50が、通信部51の他に、課金情報送信部52および課金情報決定部53を備える点で、実施例1と異なる。以下では、実施例1と同様に構成される装置および部については説明を省略することとし、接続制御装置20における課金情報取得部23と、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52および課金情報決定部53とについてのみ説明する。なお、課金情報送信部52は、特許請求の範囲に記載の「課金情報送信手段」に対応し、課金情報決定部53は、特許請求の範囲に記載の「課金情報決定手段」に対応する。
接続制御装置20における課金情報取得部23は、実施例1と同様、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報を取得するが、実施例1と異なり、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求し、受け取りユーザ装置50において決定された課金情報を受け取りユーザ装置50から受信して取得する。具体的には、実施例2における課金情報取得部23は、着ID(決済用通信番号)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求が支払いユーザ装置10から受信された場合(接続要求を受信したことを示す情報を同意確認部24から受信した場合)に、着ID(決済用通信番号)に対応づけられた課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求し、受け取りユーザ装置50から受信した課金情報を、課金情報送信部22に送信する。例えば、実施例2における課金情報取得部23は、支払いユーザ装置10から受信した接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、受け取りユーザ装置50に再送信するなどして、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求する。
受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、課金情報を接続制御装置20に送信する。具体的には、課金情報送信部52は、課金情報決定部53によって決定された課金情報を、通信部51を介して接続制御装置20に送信する。例えば、課金情報送信部52は、着ID「050−EEEE−XXXX」および発ID「050−YYYY−XXXX」に対応づけられた課金情報として「4,275円」を、通信部51を介して接続制御装置20に送信する。また、例えば、課金情報送信部52は、課金情報を、課金情報決定部53において受信された接続要求に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータとして送信するなどする。
課金情報決定部53は、課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する。具体的には、課金情報決定部53は、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、通信部51を介して受信した接続制御装置20からの要求に応じて、課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定した課金情報を、課金情報送信部52に送信する。例えば、課金情報決定部53は、受け取りユーザ装置50に対する支払いユーザ装置10による接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を接続制御装置20から受信した場合に、受信した接続要求が同意情報を含むか否かを確認し、同意情報を含んでいなければ、課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する。
ここで、課金情報決定部53は、汎用的なコンピュータである受け取りユーザ装置50に、RDBMS(Relational DataBase Management System)プログラムやその他のプログラムを稼働させることによって実現される。具体的に例を挙げて説明すると、課金情報決定部53は、図11の(A)に示すように、受け取りユーザ装置を識別する着ID(図11の(A)の『着ID(受け取りユーザ装置)』の列を参照)ごとに、課金額(図11の(A)の『課金額』の列を参照)を管理する。図11の(A)の着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけて管理する課金額は「4,500円」であることを示す。なお、受け取りユーザ装置を識別する着IDが複数であるのは、受け取りユーザによって複数の受け取りユーザ装置が運用されている場合を想定しているものであり、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から複数の着IDを払い出されていることを示す。
また、課金情報決定部53は、図11の(B)に示すように、支払いユーザ装置を識別する発ID(図11の(B)の『発ID(支払いユーザ装置)』の列を参照)ごとに、顧客IDや購入履歴(図11の(B)の『顧客ID』や『購入履歴』の列を参照)を管理する。図11の(B)の発ID「050−YYYY−XXXX」に対応づけられた顧客「1」は、購入履歴が「9回」であることを示す。さらに、課金情報決定部53は、図11の(C)に示すように、購入履歴(図11の(C)の『購入履歴』の列を参照)ごとに、割引率(図11の(C)の『割引率』の列を参照)を管理する。図11の(C)の購入履歴「1〜9回」は、割引率が「5%」であることを示す。すなわち、課金情報決定部53が決済用通信番号に対応づけて管理する課金ポリシーは、例えば、発ID「050−YYYY−XXXX」に対応づけられた顧客「1」の購入履歴が「9回」で、割引率が「5%」であることから、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金額「4,500円」から「5%」を割り引いた「4,275円」を、課金情報として決定するものである。
なお、実施例2においては、受け取りユーザ装置が、着IDごとの通常の課金額と、発ID(顧客ID)ごとの購入履歴と、購入履歴ごとの割引率とを課金ポリシーとして管理する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、着IDごとの課金額のみを課金ポリシーとして管理する手法など、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理する手法であれば、課金ポリシーの構成はいずれでもよい。
[実施例2における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図12を用いて、実施例2における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図12は、実施例2における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。図12に示すように、実施例2における接続制御システムによる処理の手順は、実施例1における接続制御システムによる処理の手順とほぼ同様である(図8を参照)が、接続制御装置20が課金情報を取得する処理の手順(ステップS22)が、実施例1における接続制御システムによる処理の手順と異なる。以下では、主に、接続制御装置20が課金情報を取得する処理の手順(ステップS22)について説明する。
ステップS22において、接続制御装置20における課金情報取得部23は、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求する。具体的には、接続制御装置20における課金情報取得部23は、受け取りユーザ装置50に対する支払いユーザ装置10による接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、受け取りユーザ装置50に再送信するなどする。
すると、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、課金情報の要求を接続制御装置20から受信する(ステップS221)。具体的には、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、受け取りユーザ装置50に対する支払いユーザ装置10による接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を、通信部51を介して接続制御装置20から受信する。
次に、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する(ステップS222)。具体的には、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、ステップS221において受信した接続要求が、同意情報を含むか否かを確認し、同意情報を含んでいなければ、課金ポリシーに基づいて課金情報(例えば、「4,275円」など)を決定し、課金情報送信部52に送信する。
すると、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、課金情報決定部53から受信した課金情報を、通信部51を介して接続制御装置20に送信する(ステップS223)。具体的には、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、課金情報(例えば、「4,275円」など)を、課金情報決定部53において受信された接続要求に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータなどとして、通信部51を介して接続制御装置20に送信する。
このようにして、実施例2における接続制御システムは、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を簡易に実現することが可能になる。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2によれば、支払いユーザ装置と支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との接続を制御する接続制御装置であって、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置に対する課金内容を示す情報として、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、「支払いユーザ装置」に指定の時間(もしくは指定の回数)接続させる専用の装置を利用する従来の手法では、「支払いユーザ装置」は、接続の時間や接続の回数などに応じて課金される。これに対して、この発明に係る接続制御システムのように、「支払いユーザ装置」が課金情報を「接続制御装置」から受信し、課金情報に同意することを示す同意情報を「接続制御装置」に送信する手法では、接続の時間や接続の回数などに応じて課金されるわけではないので、従来の手法に比較して、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、「接続制御装置」が、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた課金情報(例えば、課金金額や課金方式など)を「支払いユーザ装置」に送信し、次に、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部(例えば、モニタ、スピーカーなど)に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知され、そして、「支払いユーザ装置」によって受け付けられた『支払いユーザ』による同意を「接続制御装置」が受信した場合に、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続することから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になる。
ひいては、特定の電話番号に対応づけられた課金金額や課金方式の変更など、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態が変更された場合であっても、その都度、「支払いユーザ装置」において、「接続制御装置」によって送信された課金情報が所定の出力部に出力されることで「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって決済の形態が認知されるので、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避する結果、決済用通信番号(電話番号)に対応づけられた決済の形態を変更することもできることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
また、実施例2によれば、受け取りユーザ装置は、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定した課金情報を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求し、受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して支払いユーザ装置に送信するので、接続制御装置が課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、この課金情報データベースから課金情報を取得する手法に比較して、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
すなわち、接続制御装置が課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、この課金情報データベースから課金情報を取得する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシー(課金情報を決定するロジック)の変更などは、接続制御装置が接続される課金情報データベースに課金ポリシーの変更指示などを受け付けてもらうことによって対応される。これに対して、受け取りユーザ装置において課金情報を決定し、接続制御装置が受け取りユーザ装置において決定された課金情報を受け取りユーザ装置から受信して取得する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応することから、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
また、実施例2によれば、支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する受け取りユーザ装置であって、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金内容を示す情報として課金情報を決定し、決定された課金情報を、課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信することを条件に支払いユーザ装置との接続を許可する接続制御装置に送信するので、接続制御装置が接続される課金情報データベースで課金ポリシー(課金情報を決定するロジック)を管理する手法に比較して、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
すなわち、接続制御装置が接続される課金情報データベースで課金ポリシーを管理する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などは、接続制御装置が接続される課金情報データベースに課金ポリシーの変更指示などを受け付けてもらうことによって対応される。これに対して、『受け取りユーザ』に利用される「受け取りユーザ装置」が課金ポリシーを管理する手法では、『受け取りユーザ』による課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応する。このような「受け取りユーザ装置」が「接続制御装置」を介して「支払いユーザ装置」に接続することから、課金ポリシーの変更などに自由かつより柔軟に対応しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になり、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避することが可能になり、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することも可能になる。
ところで、上記した実施例1および実施例2においては、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、決済用通信番号の配下の所定の識別子(例えば、物財販売の決済における物財の識別子など)を共有することなく決済を実行する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、決済用通信番号の配下の所定の識別子を共有して決済を実行する手法にも、この発明を同様に適用することができる。ここで、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、決済用通信番号の配下の所定の識別子を共有して決済を実行する手法は、実施例1における接続制御システムの構成(課金情報が課金情報データベースにおいて決定される構成、図1および図2を参照)、または、実施例2における接続制御システムの構成(課金情報が受け取りユーザ装置において決定される構成、図9および図10を参照)のいずれの構成を前提にしても適用することができる。以下では、実施例3として、実施例2における接続制御システムの構成を前提に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、決済用通信番号の配下の所定の識別子を共有して決済を実行する手法を、図13〜図15を用いて説明する。
[実施例3における接続制御システムの構成]
まず、図13を用いて、実施例3における接続制御システムを説明する。図13は、実施例3における課金情報決定部を説明するための図である。上記したように、実施例3における接続制御システムは、実施例2における接続制御システムと同様に構成される(図9および図10を参照)が、実施例3における課金情報決定部53は、実施例2における課金情報決定部53が管理する課金ポリシー(図11を参照)とは異なる内容の課金ポリシーを管理する。以下では、実施例2と同様に構成される装置および部については説明を省略することとし、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11、接続制御装置20における課金情報取得部23、および受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53について説明する。
支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、実施例2と同様、支払いユーザ装置10を利用する支払いユーザによる着ID(決済用通信番号)の入力を受け付け、着IDで識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を行うが、実施例2と異なり、接続要求とともに決済用通信番号の配下の所定の識別子を接続制御装置20に送信する。具体的には、接続起動UI部11は、支払いユーザによる着ID(決済用通信番号)および決済用通信番号の配下の所定の識別子(例えば、物財の識別子など)の入力を受け付け、受け付けられた着IDおよび所定の識別子を、通信部12を介して接続制御装置20に送信する。
例えば、接続起動UI部11は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に加えて、決済用通信番号の配下の所定の識別子(物財の識別子)をボディ部に含めるなどして、接続制御装置20に送信する。
接続制御装置20における課金情報取得部23は、実施例2と同様、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求するが、実施例2と異なり、決済用通信番号の配下の所定の識別子を受け取りユーザ装置50に送信することで、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求する。
例えば、課金情報取得部23は、支払いユーザ装置10から受信した接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部には、決済用通信番号の配下の所定の識別子(物財の識別子)が含められているので、この接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を受け取りユーザ装置50に再送信するなどして、決済用通信番号の配下の所定の識別子(物財の識別子)を受け取りユーザ装置50に送信する。
受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、実施例2と同様、課金ポリシーに基づいて課金情報を決定するが、実施例2と異なり、課金ポリシーとして、決済用通信番号の配下で所定の識別子ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、所定の識別子を接続制御装置20から受信した場合に、所定の識別子を用いて決定した課金情報を、接続制御装置20に送信する。例えば、課金情報決定部53は、「物財の識別子」ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、「物財の識別子」を接続制御装置20から受信した場合に、「物財の識別子」を用いて決定した課金情報を、課金情報送信部52に送信する。
具体的に例を挙げて説明すると、課金情報決定部53は、図13に示すように、受け取りユーザ装置を識別する着ID(図13の『着ID(受け取りユーザ装置)』の列を参照)と、物財の識別子(図13の『物財の識別子』の列を参照)と、課金額(図13の『課金額』の列を参照)と、在庫(図13の『在庫』の列を参照)とを対応づけて課金ポリシーを管理する。このなかで、物財の識別子が、所定の識別子である。なお、受け取りユーザ装置を識別する着IDが複数であるのは、受け取りユーザによって複数の受け取りユーザ装置が運用されている場合を想定するものであり、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から複数の着IDを払い出されていることを示す。
例えば、課金情報決定部53は、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた物財の識別子として「『ISBN−1111111』、『ISBN−2222222』、『ISBN−3333333』・・・」と、課金額として「『2,000』、『1,500』、『1,000』・・・」と、在庫として「『有り』、『有り』、『有り』・・・」とを対応づけて課金ポリシーを管理する。これらの課金ポリシーは、例えば、決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」の取引で、物財の識別子が「ISBN−1111111」の取引については、在庫が「有り」で、課金額は「2,000円」であることを示す。したがって、課金情報決定部53が、物財の識別子を用いて決定した課金情報は、例えば「課金額2,000円」などの情報である。
また、例えば、課金情報決定部53は、着ID「050−EEEE−EEEE」に対応づけられた物財の識別子として「『11111(「1月号」を示すものとする)』、『22222(「2月号」を示すものとする)』、『33333(「3月号」を示すものとする)』・・・」と、課金額として「『620』、『620』、『620』・・・」と、在庫として「『無し』、『有り』、『有り』・・・」とを対応づけて課金ポリシーを管理する。これらの課金ポリシーは、例えば、決済用通信番号「050−EEEE−EEEE」の取引で、物財の識別子が「11111」の取引(「1月号」の取引)については、在庫が「無し」で、課金額は「620円」であることを示す。したがって、課金情報決定部53が、物財の識別子を用いて決定した課金情報は、例えば「完売」などの情報である。
[実施例3における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図14および図15を用いて、実施例3における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図14および図15は、実施例3における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図であり、図14が、物財の識別子で識別される物財の在庫が残っている場合の処理の手順を示し、図15が、物財の識別子で識別される物財の在庫が残っていない場合の処理の手順を示す。
図14に示すように、実施例3における接続制御システムによる処理の手順は、実施例2における接続制御システムによる処理の手順とほぼ同様である(図12を参照)が、支払いユーザ装置10から接続制御装置20に送信する接続要求の内容(ステップS12)と、接続制御装置20から受け取りユーザ装置50に送信する課金情報の提供要求の内容(ステップS22)と、受け取りユーザ装置50が課金情報を決定する処理の内容(ステップS222)とが、実施例2における接続制御システムによる処理の手順と異なる。以下では、主に、ステップS12からステップS223まで(ステップS12、ステップS22、およびステップS222を含む)について説明する。
ステップS12において、支払いユーザ装置10における接続起動UI部11は、実施例2と同様、番号入力された着ID(R)で識別される受け取りユーザ装置50に対する接続要求を送信するが、実施例2と異なり、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、決済用通信番号の配下の所定の識別子(物財の識別子)をボディ部に含めるなどして、接続制御装置20に送信する。
すると、接続制御装置20における同意確認部24は、実施例2と同様、接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合に、受信した接続要求が同意情報を含むか否かを確認する(ステップS21)。
次に、接続制御装置20における課金情報取得部23は、実施例2と同様、課金情報の提供を受け取りユーザ装置50に要求するが、実施例2と異なり、支払いユーザ装置10から受信した接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部には、所定の識別子(物財の識別子)が含められているので、この接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を受け取りユーザ装置50に再送信するなどして、所定の識別子(物財の識別子)を受け取りユーザ装置50に送信する(ステップS22)。
すると、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、実施例2と同様、課金情報の要求を接続制御装置20から受信する(ステップS221)。
次に、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、実施例2と異なり、所定の識別子を用いて課金情報を決定する(ステップS222)。具体的には、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、ステップS221において受信した接続要求が、同意情報を含むか否かを確認し、同意情報を含んでいなければ、所定の識別子を用いて課金情報を決定し、決定した課金情報を、課金情報送信部52に送信する。
例えば、受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、決済用通信番号「050−EEEE−XXXX」の取引で、物財の識別子が「ISBN−1111111」の取引については、在庫が「有り」で、課金額は「2,000円」であることを示す課金ポリシーに基づいて、課金情報として例えば「課金額2,000円」などを決定し、決定した課金情報を、課金情報送信部52に送信する。
すると、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、実施例2と同様、課金情報決定部53から受信した課金情報を、通信部51を介して接続制御装置20に送信する(ステップS223)。
このようにして、実施例3における接続制御システムは、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を簡易に実行することが可能になる。
ところで、これまで、図14を用いて、物財の識別子で識別される物財の在庫が残っている場合の処理の手順を説明したが、次に、図15を用いて、物財の識別子で識別される物財の在庫が残っていない場合の処理の手順を簡単に説明する。
受け取りユーザ装置50における課金情報決定部53は、例えば、図13に示す決済用通信番号「050−EEEE−EEEE」の取引で、物財の識別子が「11111」の取引(「1月号」の取引)については、在庫が「無し」で、課金額は「620円」であることを示す課金ポリシーに基づいて、課金情報として例えば「完売」などを決定し、決定した課金情報を、課金情報送信部52に送信する場合もある。
このような場合にも、図15のステップS223に示すように、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、課金情報(「完売」)を接続制御装置20に送信することになるが、このような場合には、例えば、SDP(Session Description Protocol)による音声チャネルを確立し(例えば、図14で示すところのステップS42、ステップS52、ステップS522、およびステップS55で送信されるSIPメッセージにSDPを含めることにより確立し)、「申し訳ありません。ご注文の商品は完売しました。」といった音声を出力する手法や、ステップS223において、課金情報が添付されていない応答を接続制御装置20に送信する手法などによって、支払いユーザ装置10に、物財の在庫が残っていないことを知らせることが考えられる。
なお、実施例3においては、所定の識別子として、物財販売の決済における物財の識別子を用いる手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、受け取りユーザによって提供される番組が支払いユーザによってダウンロードされる取引の決済などにおいて、支払いユーザ装置10の回線情報などを所定の識別子として用いる手法など、決済用通信番号の配下の所定の識別子を用いる手法であれば、いずれでもよい。
[実施例3の効果]
上記してきたように、実施例3によれば、受け取りユーザ装置は、課金ポリシーとして、決済用通信番号の配下で所定の識別子ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、所定の識別子を接続制御装置から受信した場合に、所定の識別子を用いて決定した課金情報を接続制御装置に送信するものであり、支払いユーザ装置は、接続要求とともに所定の識別子を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、接続要求とともに所定の識別子を支払いユーザ装置から受信した場合に、所定の識別子を受け取りユーザ装置に送信することで、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求するので、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態をより回避することが可能になる。
すなわち、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との間で、所定の識別子を共有するので、ひとつの決済用通信番号(電話番号)に対して、所定の識別子で識別される複数の決済を実行することができることから、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態をより回避することが可能になる。
なお、実施例3によれば、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で物財の販売およびその決済が実行される際に、「支払いユーザ装置」から所定の識別子として物財の識別子が送信されると、「接続制御装置」は、この物財の識別子を「受け取りユーザ装置」に送信することで、課金情報の提供を「受け取りユーザ装置」に要求する。この結果、「受け取りユーザ装置」においては、物財の識別子を用いて決定された課金情報が「接続制御装置」に送信されることになる。例えば、「受け取りユーザ装置」において、物財の在庫の有無が確認され、在庫がある場合には、課金情報として課金金額が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続するが、在庫がない場合には、課金情報として在庫がないことを示す情報が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金せず、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続しないなど、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することも可能になる。
ところで、実施例1〜3においては、受け取りユーザ装置が、決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断しない場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、受け取りユーザ装置が、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断する場合にも、この発明を同様に適用することができる。以下では、実施例4として、受け取りユーザ装置が、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断する場合について、図16〜図18を用いて説明する。
[実施例4における接続制御システムの構成]
まず、図16を用いて、実施例4における接続制御システムを説明する。図16は、実施例4に係る受け取りユーザ装置を説明するための図である。実施例4における接続制御システムは、支払いユーザ装置10および接続制御装置20については、実施例1と同様に構成される(図1および図2を参照)が、実施例4における受け取りユーザ装置50は、図16に示すように、通信部51の他に、判断結果送信部54、判断部55、および在庫DB60を備える点で、実施例1と異なる。以下では、実施例1と同様に構成される装置および部については説明を省略することとし、受け取りユーザ装置50における判断結果送信部54、判断部55、在庫DB60、およびこれらの部に関連する部について説明する。
支払いユーザ装置10における同意送信部15は、実施例1と同様、同意情報を接続制御装置20に送信するが、実施例1と異なり、同意情報とともに物財の識別子を送信する。例えば、同意送信部15は、SIP(Session Description Protocol)に基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に加えて、同意情報および物財の識別子をボディ部に含めるなどして、接続制御装置20に送信する。
接続制御装置20における接続処理部25は、実施例1と同様、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続するために、支払いユーザ装置10からの接続要求があることを示す接続情報を受け取りユーザ装置50に送信するが、実施例1と異なり、接続情報とともに物財の識別子を送信する。例えば、接続処理部25は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、物財の識別子をボディ部に含めるなどして、接続制御装置20に送信する。
受け取りユーザ装置50における判断結果送信部54は、接続要求を受け付けるか否かが判断された判断結果を接続制御装置20に送信する。具体的には、判断結果送信部54は、判断部55によって決定された判断結果を、通信部51を介して接続制御装置20に送信する。例えば、判断結果送信部54は、判断部55において、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けることが判断された判断結果を、接続制御装置20に送信する。この時、判断結果送信部54は、判断結果として、課金同意が添付された応答を送信するなどする(接続制御装置20における課金指示部26は、課金同意が添付された応答を受信した場合に、アカウントシステム40の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する)。
また、例えば、判断結果送信部54は、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けないことが判断された判断結果を、接続制御装置20に送信する。この時、判断結果送信部54は、判断結果として、課金同意が添付されていない応答を送信するなどする(接続制御装置20における課金指示部26は、課金同意が添付されていない応答を受信した場合には、アカウントシステム40の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算しない)。
判断部55は、決済対象の状況を用いて、接続要求を受け付けるか否かを判断する。具体的には、判断部55は、接続情報とともに物財の識別子を、通信部51を介して接続制御装置20から受信し、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を、判断結果送信部54に送信する。例えば、判断部55は、接続情報とともに物財の識別子を含んだ支払いユーザ装置10による接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)を接続制御装置20から受信した場合に、在庫DB60によって管理される決済対象の状況を用いて、接続要求を受け付けるか否かを判断する。
具体的に例を挙げて説明すると、判断部55は、接続情報とともに物財の識別子を接続制御装置20から受信すると、決済対象の状況を管理する在庫DB60を参照する。そして、判断部55は、在庫DB60によって管理された物財の識別子「ISBN−2222222」(図16の『物財の識別子』の列を参照)に対応づけられた在庫「25」(図16の『在庫』の列を参照)を参照し、物財の在庫が残っていることから、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けることを判断する。あるいは、判断部55は、物財の識別子「ISBN−1111111」に対応づけられた在庫「0」を参照し、物財の在庫が残っていないことから、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けないことを判断する。
在庫DB60は、決済対象の状況を管理する。具体的には、在庫DB60は、決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理し、管理する情報は、判断部55による判断処理などに利用される。例えば、在庫DB60は、図16に示すように、物財の識別子(図16の『物財の識別子』の列を参照)に対応づけて、決済対象の状況である在庫(図16の『在庫』の列を参照)を管理するなどする。
[実施例4における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図17および図18を用いて、実施例4における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図17および図18は、実施例4における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図であり、図17が、決済の対象である物財の在庫が残っている場合の処理の手順を示し、図18が、決済の対象である物財の在庫が残っていない場合の処理の手順を示す。
図17に示すように、実施例4における接続制御システムによる処理の手順は、実施例1における接続制御システムによる処理の手順とほぼ同様である(図8を参照)が、ステップS42以降が、実施例1における接続制御システムによる処理の手順と異なる。以下では、主に、ステップS42以降について説明する。
まず、ステップS42において、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、実施例1と同様、同意情報を接続制御装置20に送信するが、実施例1と異なり、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、同意情報および物財の識別子をボディ部に含めるなどして、接続制御装置20に送信する。
続いて、接続制御装置20における同意確認部24は、実施例1と同様、接続要求を支払いユーザ装置10から受信した場合に、受信した接続要求が、同意情報を含むか否かを確認する(ステップS51)。
すると、接続制御装置20における接続処理部25は、実施例1と同様、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置20とを接続するために、支払いユーザ装置10からの接続要求があることを示す接続メッセージを、受け取りユーザ装置50に送信するが、実施例1と異なり、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、Multipart MIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、物財の識別子をボディ部に含めるなどして、受け取りユーザ装置50に送信する(ステップS52)。
そして、受け取りユーザ装置50は、実施例1と同様、接続制御装置20から接続メッセージを受信するが、実施例1と異なり、受け取りユーザ装置50の判断部55が、通信部51を介して接続メッセージを受信する(ステップS521)。
次に、受け取りユーザ装置50の判断部55は、決済対象の状況を用いて、接続要求を受け付けるか否かを判断する。具体的には、判断部55は、接続メッセージから物財の識別子を抽出し(ステップS522)、決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理する在庫DB60を参照して物財の在庫数を確認し(ステップS523)、物財の在庫が残っている場合には、在庫DB60における物財の在庫数を「1」減算するなどしてから(ステップS524)、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けることを判断し、判断結果を判断結果送信部54に送信する。
すると、受け取りユーザ装置50の判断結果送信部54は、判断結果として、受け取りユーザ装置50が、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けることを、接続制御装置20に送信する(ステップS525)。具体的には、判断結果送信部54は、判断結果として、課金同意が添付された応答を送信するなどする。
続いて、接続制御装置20における課金指示部26は、実施例1と異なり、課金同意が添付された応答を受信した場合に(ステップS53)、アカウントシステム40の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する(ステップS54)。
また、接続制御装置20における接続処理部25は、実施例1と異なり、受け取りユーザ装置50から、課金同意が添付された応答を受信した場合に、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続し、支払いユーザ装置10に接続完了通知を送信する(ステップS55)。
このようにして、実施例4における接続制御システムは、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を簡易に実現することが可能になる。
ところで、これまで、図17を用いて、決済の対象である物財の在庫が残っている場合の処理の手順を説明したが、次に、図18を用いて、決済の対象である物財の在庫が残っていない場合の処理の手順を簡単に説明する。
受け取りユーザ装置50における判断部55は、例えば、図16に示す物財の識別子「ISBN−1111111」の取引については、在庫が「0」で、物財の在庫がないことから、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けないことを判断する場合もある。
このような場合にも、図18のステップS524に示すように、受け取りユーザ装置50における判断結果送信部54は、判断結果を接続制御装置20に送信することになるが、このような場合には、例えば、判断結果として、課金同意が添付されていない応答を送信し、支払いユーザ装置10からの接続要求を受け付けないことを接続制御装置20に知らせることなどが考えられる。
なお、実施例4においては、物財販売の決済における物財の識別子を用いる手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、受け取りユーザ装置が、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断する手法であれば、いずれでもよい。
[実施例4の効果]
上記してきたように、実施例4によれば、受け取りユーザ装置は、決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理し、支払いユーザ装置からの接続要求があることを示す接続情報を接続制御装置から受信した場合に、決済対象の状況を用いて接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を接続制御装置に送信するものであって、接続制御装置は、接続要求を受け付けることを示す判断結果を受信ユーザ装置から受信した場合に、管理部の支払いユーザ装置の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、接続要求を受け付けることを示す判断結果を受信ユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
すなわち、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で物財の販売およびその決済が実行される際に、「受け取りユーザ装置」においては、決済対象の状況を用いて、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を「接続制御装置」に送信する。例えば、「受け取りユーザ装置」において、物財の在庫の有無が確認され、在庫がある場合には、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付ける旨の判断結果が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続するが、在庫がない場合には、「支払いユーザ装置」からの接続要求を受け付けない旨の判断結果が「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」は、「支払いユーザ装置」に課金せず、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続しないなど、「受け取りユーザ装置」による高度な判断を実現しつつ、さまざまな形態の決済を適切に実行することが可能になる。
ところで、上記した実施例1〜実施例4においては、支払いユーザ装置が、課金情報として課金額を接続制御装置から受信し、課金額に同意することを示す同意情報を接続制御装置に送信する場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、課金額の他に所定の接続条件をさらに含む課金情報を接続制御装置から受信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を接続制御装置に送信する場合にも、この発明を同様に適用することができる。以下では、実施例5として、課金額の他に所定の接続条件をさらに含む課金情報を接続制御装置から受信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を接続制御装置に送信する場合を、図19および図20を用いて説明する。
[実施例5における接続制御システムの概要および特徴]
まず、図19を用いて、実施例5における接続制御システムの概要および特徴を説明する。図19は、実施例5における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。なお、以下では、実施例2における接続制御システムの構成(課金情報が受け取りユーザ装置において決定される構成)を前提に、課金額の他に所定の接続条件をさらに含む課金情報を接続制御装置から受信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を接続制御装置に送信する場合を説明する。
実施例5における接続制御システムの接続制御装置は、実施例2と同様、支払いユーザ装置の課金額を管理する『アカウントシステム』に接続されるが、実施例2と異なり、支払いユーザ装置を利用する支払いユーザの氏名や住所などを管理する『顧客DB』にも接続される。一方、実施例5における接続制御システムの受け取りユーザ装置は、実施例2と同様、決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理するが、実施例2と異なり、決済用通信番号に対応づけて所定の接続条件をさらに管理する。
具体的には、受け取りユーザ装置は、図19に示すように、受け取りユーザ装置を識別する着ID(図19の受け取りユーザ装置の『着ID(受け取りユーザ装置)』の列を参照)ごとに、課金額(図19の受け取りユーザ装置の『課金額』の列を参照)および接続条件(図19の受け取りユーザ装置の『接続条件』の列を参照)を管理する。なお、受け取りユーザ装置を識別する着IDが複数であるのは、受け取りユーザ装置によって複数の受け取りユーザ装置が運用されている場合を想定しているものであり、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から複数の着IDを払い出されていることを示す。
このような構成のもと、実施例5に係る支払いユーザ装置は、実施例2と同様、まず、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を、接続制御装置に送信する(図19の(1)を参照)。
すると、実施例5に係る接続制御装置は、決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に対する接続要求を支払いユーザ装置から受信した場合に、実施例2と同様、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して、支払いユーザ装置に送信するが、実施例2と異なり、課金情報として、所定の接続条件をさらに含む課金情報を取得して、支払いユーザ装置に送信する(図19の(2)および(3)を参照)。具体的には、接続制御装置は、課金情報の提供を受け取りユーザ装置に要求し、受け取りユーザ装置において決定された課金情報として、課金額「4,500円」および接続条件「住所の開示」を取得して、支払いユーザ装置に送信する。
この時、実施例5に係る受け取りユーザ装置は、接続制御装置からの要求に応じて課金ポリシーに基づいて課金情報を決定し、決定された課金情報を接続制御装置に送信している。具体的には、受け取りユーザ装置は、着ID「050−EEEE−XXXX」に対応づけられた課金額「4,500円」および接続条件「住所の開示」を、課金情報として決定し、接続制御装置に送信している。
次に、実施例5に係る支払いユーザ装置は、実施例2と同様、決済用通信番号に対応づけられた課金情報を接続制御装置から受信して、課金情報を所定の出力部に出力するが、実施例2と異なり、所定の接続条件をさらに含む課金情報を所定の出力部に出力する(図19の(4)を参照)。具体的には、支払いユーザ装置は、課金情報として、例えば、「課金額は4,500円です。また、住所の開示が必要となります。課金額および住所の開示に同意される場合には、1と#(シャープ)を押してください。」の音声をスピーカーに出力する。
そして、支払いユーザ装置は、実施例2と同様、出力された課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付けるが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける(図19の(5)を参照)。
続いて、支払いユーザ装置は、実施例2と同様、受け付けられた同意情報を、接続制御装置に送信する(図19の(6)を参照)。すると、実施例5に係る接続制御装置は、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する(図19の(7)を参照)。
また、接続制御装置は、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続する(図19の(8)を参照)。
なお、この時、実施例5に係る接続制御装置は、『顧客DB』から支払いユーザ装置を利用する支払いユーザの住所情報を取得し、その住所情報を、受け取りユーザ装置に対する接続メッセージに含めてもよい。この場合には、受け取りユーザ装置は、接続メッセージを受信することで、支払いユーザの住所情報を取得することができるので、例えば、通信販売注文時、商品配送先に関する情報が、支払いユーザから受け取りユーザに効率的に伝達されるなどの効果が得られる。
このようにして、実施例5における接続制御システムは、さまざまな形態の決済を高度かつ効率的かつ簡易に実現することが可能になる。
なお、実施例5においては、所定の接続条件として「住所の開示」の場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、「年齢の開示」、「20歳以上であること」、「大人の監督下で接続すること」など、いずれでもよい。
また、実施例5においては、実施例2における接続制御システムの構成(課金情報が受け取りユーザ装置において決定される構成)を前提に、課金額の他に所定の接続条件をさらに含む課金情報を接続制御装置から受信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を接続制御装置に送信する場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、実施例1における接続制御システムの構成(課金情報が課金情報データベースにおいて決定される構成)を前提にする場合にも、この発明を同様に適用することができる。
[実施例5における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図20を用いて、実施例5における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図20は、実施例5における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。図20に示すように、実施例5における接続制御システムによる処理の手順は、実施例2における接続制御システムによる処理の手順とほぼ同様である(図12を参照)が、受け取りユーザ装置50と接続制御装置20との間で送受信されるデータの内容や、支払いユーザ装置10と接続制御装置20との間で送受信されるデータの内容などが、実施例2における接続制御システムによる処理の手順と異なる。以下では、主に、実施例2と異なるデータの内容に着目して説明する。
まず、ステップS223において、受け取りユーザ装置50における課金情報送信部52は、実施例2と同様、課金情報決定部53から受信した課金情報を接続制御装置20に送信するが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報を送信する。すると、接続制御装置20における課金情報取得部23は、実施例2と同様、課金情報を取得するが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報を取得する(ステップS22)。
続いて、接続制御装置20における課金情報送信部22は、実施例2と同様、課金情報を支払いユーザ装置10に送信するが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報を支払いユーザ装置10に送信する(ステップS23)。
すると、支払いユーザ装置10における課金情報受信部14は、実施例2と同様、課金情報を接続制御装置20から受信するが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報を接続制御装置20から受信する(ステップS31)。
そして、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、実施例2と同様、課金情報をプレゼンテーションするが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)をさらに含む課金情報をプレゼンテーションする(ステップS32)。例えば、「課金額は4,500円です。また、住所の開示が必要となります。課金額および住所の開示に同意される場合には、1と#(シャープ)を押してください。」の音声をスピーカーに出力する。
すると、支払いユーザによって同意情報が入力され(ステップS41)、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、実施例2と同様、プレゼンテーションされた課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付けるが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)を含む課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける。
次に、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、実施例2と同様、同意情報を接続制御装置20に送信するが、実施例2と異なり、所定の接続条件(住所の開示)を含む課金情報に同意することを示す同意情報を、接続制御装置20に送信する(ステップS42)。
また、ステップS52において、接続制御装置20の接続処理部25は、実施例2と異なり、顧客DB70を参照し、支払いユーザ装置を利用する支払いユーザの住所情報を取得する。そして、接続制御装置20の接続処理部25は、実施例2と同様、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続するために、支払いユーザ装置10からの接続要求があることを示す接続メッセージを、受け取りユーザ装置50に送信するが、実施例2と異なり、支払いユーザの住所情報を含む接続メッセージを送信する(ステップS53)。
すると、受け取りユーザ装置50は、実施例2と同様、接続制御装置20から接続メッセージを受信するが、実施例2と異なり、住所情報を含む接続メッセージを受信する(ステップS531)。
このようにして、実施例5における接続制御システムは、さまざまな形態の決済を高度かつ効率的かつ簡易に実現することが可能になる。
[実施例5の効果]
上記してきたように、実施例5によれば、課金情報は、所定の接続条件をさらに含むものであって、接続制御装置は、所定の接続条件をさらに含む課金情報を取得して支払いユーザ装置に送信し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の管理額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、所定の接続条件をさらに含む課金情報に同意することを示す同意情報を支払いユーザ装置から受信した場合に、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置とを接続するので、さまざまな形態の決済を高度かつ効率的かつ適切に実現することが可能になる。
すなわち、例えば、「接続制御装置」が、接続条件として、「20歳以上であること」、「大人の監督下で接続すること」などの条件を含む課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、これらの条件を含む課金情報に同意することを示す同意情報を「支払いユーザ装置」から受信した場合に、「接続制御装置」が、「支払いユーザ装置」に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続するなど、さまざまな形態の決済を高度かつ適切に実行することが可能になる。
また、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で、通信販売およびその決済が実行される際に、「接続制御装置」が、接続条件として、支払いユーザの属性情報(例えば、住所、メールアドレス、年齢など)の開示を要求する情報開示要求を含む課金情報を「支払いユーザ装置」に送信し、情報開示要求を含む課金情報に同意することを示す同意情報を「支払いユーザ装置」から受信した場合に、「接続制御装置」が、支払いユーザの属性情報(例えば、住所など)を取得して「受け取りユーザ装置」に送信することで、「受け取りユーザ装置」における住所などの属性情報の取得を効率化することから、さまざまな形態の決済を効率的かつ適切に実行することが可能になる。
ところで、上記した実施例1〜実施例5においては、支払いユーザ装置が、所定の接続ポリシーを参照することなく同意情報を接続制御装置に送信する手法を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、支払いユーザ装置が、同意情報を接続制御装置に送信するにあたり所定の接続ポリシーを参照する手法にも、この発明を同様に適用することができる。以下では、実施例6として、支払いユーザ装置が、同意情報を接続制御装置に送信するにあたり所定の接続ポリシーを参照する手法を、図21および図22を用いて説明する。
[実施例6における接続制御システムの構成]
まず、図21を用いて、実施例6における接続制御システムを説明する。図21は、実施例6に係る支払いユーザ装置を説明するための図である。実施例6に係る支払いユーザ装置10は、実施例1〜実施例5に係る支払いユーザ装置10とほぼ同様の構成であるが、接続許可ポリシー記憶部16をさらに備える点で、実施例1〜実施例5と異なる。以下では、実施例1〜実施例5と同様に構成される装置および部については説明を省略することとし、支払いユーザ装置10における接続許可ポリシー記憶部16および接続許可ポリシー記憶部16と関連する同意送信部15について説明する。なお、接続許可ポリシー記憶部16は、特許請求の範囲に記載の「接続ポリシー保持手段」に対応する。
なお、以下では、実施例1における接続制御システムの構成(課金情報が課金情報データベースにおいて決定される構成、図1および図2を参照)を前提に、支払いユーザ装置10が、接続許可ポリシー記憶部16をさらに備える場合を説明するが、この発明はこれに限られるものではなく、実施例2における接続制御システムの構成(課金情報が受け取りユーザ装置において決定される構成、図9および図10を参照)を前提にする場合にも、この発明を同様に適用することができる。
支払いユーザ装置10の接続許可ポリシー記憶部16は、課金情報に対応づけて所定の接続許可ポリシー(接続ポリシー)を保持する。具体的には、接続許可ポリシー記憶部16は、課金情報(例えば、課金額など)に対応づけて所定の接続許可ポリシー(例えば、「接続禁止」、「暗証番号入力」など)を保持し、保持した接続許可ポリシーは、同意送信部15によって参照される。
例えば、接続許可ポリシー記憶部16は、図21に示すように、課金額(図21の『課金額』の列を参照)ごとに、接続許可ポリシー(図21の『接続許可ポリシー』の列を参照)を保持する。すなわち、図21に示す接続許可ポリシーは、例えば、「課金額1万円以上の決済は禁止する」や、「課金額1,000円以上の決済は暗証番号の入力を促す」などを示す。
同意送信部15は、課金同意確認UI部13によって同意情報の入力を受け付けると、接続許可ポリシー記憶部16に保持された所定の接続許可ポリシーを参照し、所定の接続許可ポリシーを充たす場合に、同意情報を接続制御装置20に送信する。例えば、支払いユーザ装置10には、接続許可ポリシーに対応させた端末動作が記憶されており、同意送信部15は、課金同意確認UI部13によって同意情報の入力を受け付けると、接続許可ポリシー記憶部16に保持された所定の接続許可ポリシーを参照し、所定の接続許可ポリシーに対応させた端末動作を行った後(例えば、暗証番号の入力を支払いユーザに促し、支払いユーザによる正しい暗証番号の入力を受け付けた後)、同意情報を接続制御装置20に送信する。なお、支払いユーザ装置10において、所定の接続許可ポリシーに対応させた端末動作は、ソフトウェアプログラムなどによって実現される。
[実施例6における接続制御システムによる処理の手順]
次に、図22を用いて、実施例6における接続制御システムによる処理の手順を説明する。図22は、実施例6における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。図22に示すように、実施例6における接続制御システムによる処理の手順は、実施例1における接続制御システムによる処理の手順とほぼ同様である(図8を参照)が、支払いユーザ装置10が同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける処理(ステップS41)から、支払いユーザ装置10が同意情報を接続制御装置20に送信する処理(ステップS44)までが、実施例1における接続制御システムによる処理の手順と異なる。以下では、主に、ステップS41〜ステップS44について説明する。
まず、ステップS41において、支払いユーザによって同意情報が入力され、支払いユーザ装置10における課金同意確認UI部13は、実施例1と同様、プレゼンテーションされた課金情報に同意することを示す同意情報の入力を、所定の入力部において受け付ける。
次に、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、実施例1と異なり、接続許可ポリシー記憶部16によって保持された所定の接続許可ポリシーを参照する(ステップS42)。ここで、接続許可ポリシー記憶部16は、課金情報に対応づけて所定の接続許可ポリシーを保持するものであるので、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、課金同意確認UI部13によって入力を受け付けられた同意情報が、例えば、課金情報「4,500円」に同意することを示す情報である場合には、課金情報「4,500円」に対応する所定の接続許可ポリシーを参照する。
続いて、支払いユーザ装置10は、実施例1と異なり、所定の接続許可ポリシーに対応させた端末動作を行う(ステップS43)。例えば、課金情報「4,500円」に対応する所定の接続許可ポリシーが、「課金額1,000円以上の決済は暗証番号の入力を促す」である場合には、支払いユーザ装置10は、暗証番号の入力を支払いユーザに促し、支払いユーザによる暗証番号の入力を受け付ける。
そして、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、実施例1と異なり、所定の接続許可ポリシーを充たす場合に、同意情報を接続制御装置20に送信する(ステップS44)。例えば、支払いユーザ装置10における同意送信部15は、支払いユーザによって正しい暗証番号の入力を受け付けた後、ステップS41において課金同意確認UI部13によって受け付けられた同意情報を、接続制御装置20に送信する。
このようにして、実施例6における接続制御システムは、所定の接続ポリシーを参照することなく、同意情報を接続制御装置20に送信する手法に比較して、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険をより確実に回避することが可能になる。
[実施例6の効果]
上記してきたように、実施例6によれば、支払いユーザ装置は、課金情報に対応づけて所定の接続ポリシーをさらに保持し、同意情報の入力を受け付けると、保持された所定の接続ポリシーを参照し、所定の接続ポリシーを充たす場合に、同意情報を接続制御装置に送信するので、所定の接続ポリシーを参照することなく同意情報を接続制御装置に送信する手法に比較して、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険をより確実に回避することが可能になる。
すなわち、所定の接続ポリシーを参照することなく同意情報を接続制御装置に送信する手法では、「接続制御装置」から送信された課金情報が「支払いユーザ装置」の所定の出力部に出力されたとしても、「支払いユーザ装置」を利用する『支払いユーザ』によって、課金金額や接続条件(例えば、支払いユーザの属性情報の開示など)など決済の形態が充分に認知されないまま、同意情報を接続制御装置に送信してしまうおそれがある。これに対して、所定の接続ポリシーを参照してから同意情報を接続制御装置に送信する手法では、例えば、課金金額1,000円以上の決済については、『支払いユーザ』に暗証番号を入力させることを接続ポリシーとすることで、『支払いユーザ』に決済の形態を充分に認知させることから、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険をより確実に回避することが可能になる。
ところで、これまで実施例1〜実施例6における接続制御システムについて説明したが、この発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例7における接続制御システムとして、異なる実施例を説明する。
[C2C(Consumer to Consumer)]
上記した実施例1〜実施例6においては、アカウントシステム40が、支払いユーザ装置10の課金額を管理するものであって、接続制御装置20の課金指示部26が、アカウントシステム40が管理する支払いユーザ装置10の課金額に、課金情報に基づく課金額を加算するように格納する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、アカウントシステム40が、支払いユーザ装置10の課金額を管理するとともに受け取りユーザ装置50の課金額を管理するものであって、接続制御装置20の課金指示部26が、課金情報に基づく課金額を、アカウントシステム40が管理する支払いユーザ装置10の課金額に加算するように格納するとともに、アカウントシステム40が管理する受け取りユーザ装置50の課金額から減算するように格納する手法にも、この発明を同様に適用することができる。
例えば、実施例1における接続制御システムによる処理の手順(図8を参照)を用いて説明すると、実施例7に係る受け取りユーザ装置50は、ステップS522において接続制御装置20に応答を送信する際に、応答を送信するとともに受け取りユーザ装置50のIDを送信するなどする。そして、接続制御装置20における課金指示部26は、受け取りユーザ装置50から応答を受信するとともに受け取りユーザ装置50のIDを受信し、アカウントシステム40が管理する受け取りユーザ装置50の課金額に、課金情報に基づく課金額を減算するように格納する。
このようにして、実施例7における接続制御システムは、少額の決済などを含むさまざまな形態の決済を単純な手続で適切に実行することが可能になる。すなわち、例えば、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」との間で実行される決済が、1回限りのものであり、かつ、少額の決済である場合など(Consumer to Consumerの取引など)には、電気通信事業者によって回収された料金から対価に相当する料金が受け取りユーザに支払われる手続を踏むよりも、少額の課金金額を「支払いユーザ装置」の課金額に加算するとともに、「受け取りユーザ装置」の課金額に減算する手続をとる方が、少額の決済などを含むさまざまな形態の決済を単純な手続で適切に実行することが可能になる。
なお、上記においては、課金情報に基づく課金額を、アカウントシステム40が管理する受け取りユーザ装置50の課金額から減算するように格納する手法を、実施例1における接続制御システムの構成に適用する場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、実施例2における接続制御システムの構成などにも、この発明を同様に適用することができる。
[電子署名]
また、上記した実施例1〜実施例6においては、支払いユーザ装置10の同意送信部15が同意情報を接続制御装置20に送信する際に、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に加えて同意情報のみを送信する手法や、通常のSDP情報に加えて同意情報および所定の識別子を送信する手法などについて説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、同意情報とともに電子署名を送信する手法にも、この発明を同様に適用することができる。
例えば、支払いユーザ装置10の同意送信部15は、同意情報を接続制御装置20に送信する際に、同意情報とともに電子署名(例えば、発IDに対応する秘密鍵で署名した電子署名など)を送信する。すると、接続制御装置20の課金指示部26は、同意情報とともに電子署名を支払いユーザ装置10から受信し、同意確認部24などによって電子署名の正当性が検証された場合に、アカウントシステム40の支払いユーザ装置10の課金額に課金情報に基づく課金額を加算するように格納する。また、接続制御装置20の接続処理部25は、同意情報とともに電子署名を支払いユーザ装置10から受信し、同意確認部24などによって電子署名の正当性が検証された場合に、支払いユーザ装置10と受け取りユーザ装置50とを接続する。なお、課金情報とともに電子署名を送信する場合にも、この発明を同様に適用することができる。この場合には、確かに接続制御装置(または受け取りユーザ装置)から送信された課金情報であることが検証され、また、課金情報に改竄が行われていないことが検証され、さらに、接続制御装置(受け取りユーザ)が課金情報を送信した事実を否認するおそれを回避することができる。
具体的に例を挙げて説明すると、接続制御装置20は、図23に示すような課金情報を送信する。図23に示す課金情報は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)に対する拒否応答(401 Unauthorized)に添付されるコンテンツデータに課金情報を含めるなどした場合を示すものである。図23の1行目「PaymentNumber:050-EEEE-XXXX」は、決済用通信番号が『050−EEEE−XXXX』であることを示しており、2行目「Money:4500」は、課金額が『4,500』であることを示しており、3行目「Currency:Yen」は、通貨単位が『円』であることを示しており、4行目「PaidTo:ABC Company」は、受け取りユーザの名称が『ABC Company』であることを示しており、5行目「ValidUntil:2006/06/22 10:05:00」は、有効期限を示しており、6行目「PaymentInfoSignature:wgeghh92sf3rz4b3」は、例えば、1行目から5行目までの情報のハッシュ値を求め、秘密鍵で暗号化するなどした電子署名である。
また、支払いユーザ装置10は、図24に示すような同意情報を送信する。図24に示す同意情報は、SIPに基づく接続要求メッセージ(INVITEメッセージ)のボディ部を、MultipartMIME形式に指定して分割し、通常のSDP情報に加えて、同意情報を含めるなどした場合の、ひとつのパートを示すものである。図24の1行目「PaymentNumber:050-EEEE-XXXX」は、決済用通信番号が『050−EEEE−XXXX』であることを示しており、2行目「Money:4500」は、課金額が『4,500』であることを示しており、3行目「Currency:Yen」は、通貨単位が『円』であることを示しており、4行目「PaidTo:ABC Company」は、受け取りユーザの名称が『ABC Company』であることを示しており、5行目「ValidUntil:2006/06/22 10:05:00」は、有効期限を示しており、6行目「PaymentInfoSignature:wgeghh92sf3rz4b3」は、例えば、1行目から5行目までの情報のハッシュ値を求め、秘密鍵で暗号化するなどした電子署名である。また7行目「PaidBy:Tokyo Ichiro」は、支払いユーザの名称(氏名)が『Tokyo Ichiro』であることを示しており、8行目「Date:2006/06/22 10:00:00」は、日時を示しており、9行目「TransactionID:0243231」は、送信を識別する番号を示しており、10行目「AgreedBy:Tokyo Ichiro」は、『Tokyo Ichiroが、上記の情報に同意すること』を示しており、11行目「PayerSignatuer:jw34aisj89sbw4i2」は、例えば、1行目から10行目までの情報のハッシュ値を求め、秘密鍵で暗号化するなどした電子署名である。
ここで、発IDに対応する秘密鍵で署名した電子署名の正当性の検証は、接続制御装置20が、支払いユーザ装置10の発IDに対応した公開鍵を取得することによって行われる。例えば、接続制御装置20が、発IDに対応した公開鍵を保持するディレクトリサーバに接続されるなどする。なお、上記の実施例においては、電子署名として、発IDに対応する秘密鍵で署名した電子署名を送信する手法を説明したが、例えば、接続制御装置20が支払いユーザ装置10にチャレンジコード(乱数)を送信し、支払いユーザ装置10がチャレンジコードを秘密鍵で暗号化した電子署名を送信する手法など、同意情報とともに電子署名を送信する手法であれば、いずれでもよい。
このようにして、実施例7における接続制御システムは、さまざまな形態の決済を安全かつ適切に実行することが可能になる。すなわち、決済の当事者である『支払いユーザ』を証明する電子署名が「支払いユーザ装置」によって「接続制御装置」に送信され、「接続制御装置」において、その電子署名の正当性が検証された場合に(すなわち、決済の当事者である『支払いユーザ』本人であることが検証され、また、同意情報に改竄が行われていないことが検証され、さらに、支払いユーザが同意情報を送信した事実を否認するおそれを回避した場合に)、「接続制御装置」は、「支払いユーザ」装置に課金し、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続し、例えば、『支払いユーザ』になりすました別のユーザが同意情報を「接続制御装置」に送信した場合には、「接続制御装置」は、「支払いユーザ」装置に課金せず、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」とを接続しないことから、さまざまな形態の決済を安全かつ適切に実行することが可能になる。
[課金情報データベース]
また、上記した実施例1〜実施例6においては、課金情報が、接続制御装置20とは別に設置される着ID DB30(課金情報データベース)において決定される構成や、受け取りユーザ装置50において決定される構成を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、接続制御装置20の記憶部に、決済用通信番号に対応づけられた課金情報が記憶される構成などにも、この発明を同様に適用することができる。
また、上記した実施例1、実施例4および実施例6においては、着ID DB30(課金情報データベース)が、課金ポリシーの変更指示を受け付け、変更指示に従って課金ポリシーを更新する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、着ID DB30(課金情報データベース)が、課金ポリシーの変更指示を受け付けず、課金ポリシーを更新しない手法にも、この発明を同様に適用することができる。
[課金情報]
また、上記した実施例1〜実施例6においては、課金情報として、課金額を支払いユーザ装置10に送信する場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、「300円/3分間あたり」という従量課金方式など、課金情報として課金方式を支払いユーザ装置10に送信する場合や、「定価は4,500円ですが、5%割引価格の4,275円でご提供します。」という付加的な情報を含めて課金情報として支払いユーザ装置10に送信する場合などにも、この発明を同様に適用することができる。
[システム構成等]
また、上記した実施例1〜実施例6においては、電気通信事業者などのネットワークとしてIP網を前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」としてIP電話端末(例えば、電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイなどの組合せなど)を前提とするシステム構成を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、例えば、電気通信事業者などのネットワークとして公衆交換電話網を前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」として通常の電話端末を前提とするシステム構成や、電気通信事業者などのネットワークとしてインターネットを前提とし、「支払いユーザ装置」と「受け取りユーザ装置」としてパーソナルコンピュータを前提とするシステム構成などにも、この発明を同様に適用することができる。
また、上記した実施例1〜実施例6においては、接続制御システムの着ID DB30が、決済用通信番号として電話番号を保持する手法を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、システム構成によっては、決済用通信番号としてURL(Uniform Resource Locator)を保持する手法や、その他の識別子を保持する手法などにも、この発明を同様に適用することができる。
また、上記した実施例1〜実施例6においては、受け取りユーザ装置を識別する決済用通信番号として、電気通信事業者から複数の決済用通信番号が受け取りユーザに払い出される場合を説明したが、この発明はこれに限られるものではなく、電気通信事業者からひとつの決済用通信番号が受け取りユーザに払い出される手法にも、この発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、実施例1の受け取りユーザ装置50が接続制御装置20から接続メッセージを受信した際に、常に正常応答を返すものであるとして、応答を接続制御装置20に送信した処理など)の全部または一部を手動的におこなう(例えば、受け取りユーザ装置50を利用する受け取りユーザによる同意を受け付けてから、応答を接続制御装置20に送信するなど)こともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示(例えば、図2や図10など)のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記の実施例で説明した接続制御方法(図8、図12、図14、図15、図17、図18、図20、および図22)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、この発明に係る支払いユーザ装置、受け取りユーザ装置、接続制御プログラム、支払いユーザプログラム、および受け取りユーザプログラムは、支払いユーザ装置と支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続された接続制御装置が、支払いユーザ装置と受け取りユーザ装置との接続を制御することに有用であり、特に、さまざまな形態の決済を簡易に実行し、また、支払いユーザにとって予期せぬ決済が実行される危険を回避し、ひいては、決済用通信番号(電話番号)が不足するという事態を回避することに適する。
実施例1における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1における接続制御システムの構成を示すブロック図である。 実施例1における課金同意確認UI部を説明するための図である。 課金情報を説明するための図である。 同意情報を説明するための図である。 実施例1における着ID DBを説明するための図である。 実施例1におけるアカウントシステムを説明するための図である。 実施例1における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例2における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例2における接続制御システムの構成を示すブロック図である。 実施例2における課金情報決定部を説明するための図である。 実施例2における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例3における課金情報決定部を説明するための図である。 実施例3における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例3における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例4に係る受け取りユーザ装置を説明するための図である。 実施例4における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例4における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例5における接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例5における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例6に係る支払いユーザ装置を説明するための図である。 実施例6における接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 課金情報を説明するための図である。 同意情報を説明するための図である。
符号の説明
10 支払いユーザ装置
11 接続起動UI部
12 通信部
13 課金同意確認UI部
14 課金情報受信部
15 同意送信部
16 接続許可ポリシー記憶部
20 接続制御装置
21 ユーザ装置向け通信部
22 課金情報送信部
23 課金情報取得部
24 同意確認部
25 接続処理部
26 課金指示部
30 着ID DB
40 アカウントシステム
50 受け取りユーザ装置
51 通信部
52 課金情報送信部
53 課金情報決定部
54 判断結果送信部
55 判断部
60 在庫DB

Claims (15)

  1. 支払いユーザ装置と当該支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置との接続を制御する接続制御装置であって、
    前記決済用通信番号で識別される前記受け取りユーザ装置に対する接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置に対する課金内容を示す情報として、当該決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信する課金情報送信手段と、
    前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該課金額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納する課金情報格納手段と、
    前記同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続する接続手段と、
    を備えたことを特徴とする接続制御装置。
  2. 前記課金情報送信手段は、前記決済用通信番号に対応づけて管理する課金ポリシーに基づいて前記課金情報を決定する課金情報データベースに通信可能に接続され、当該課金情報データベースから当該課金情報を取得して前記支払いユーザ装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の接続制御装置。
  3. 前記課金情報データベースは、前記課金ポリシーの変更指示を受け付け、当該変更指示に従って当該課金ポリシーを更新するものであって、
    前記課金情報送信手段は、前記課金情報データベースが管理する課金ポリシーが更新された後に前記接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、更新された後の課金ポリシーに基づいて決定された課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信し、
    前記課金情報格納手段は、前記更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、前記管理部の当該支払いユーザ装置の課金額に当該更新された後の課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、
    前記接続手段は、前記更新された後の課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする請求項2に記載の接続制御装置。
  4. 前記受け取りユーザ装置は、前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて前記課金情報を決定し、決定した当該課金情報を当該接続制御装置に送信するものであって、
    前記課金情報送信手段は、前記課金情報の提供を前記受け取りユーザ装置に要求し、当該受け取りユーザ装置において決定された課金情報を当該受け取りユーザ装置から受信して前記支払いユーザ装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の接続制御装置。
  5. 前記受け取りユーザ装置は、前記課金ポリシーとして、前記決済用通信番号の配下で所定の識別子ごとに区分けされた課金ポリシーを管理し、当該所定の識別子を前記接続制御装置から受信した場合に、当該所定の識別子を用いて決定した課金情報を前記接続制御装置に送信するものであり、
    前記支払いユーザ装置は、前記接続要求とともに前記所定の識別子を前記接続制御装置に送信するものであって、
    前記課金情報送信手段は、前記接続要求とともに前記所定の識別子を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該所定の識別子を前記受け取りユーザ装置に送信することで、前記課金情報の提供を当該受け取りユーザ装置に要求することを特徴とする請求項4に記載の接続制御装置。
  6. 前記受け取りユーザ装置は、前記決済用通信番号で識別される決済の対象である決済対象の状況を管理し、前記支払いユーザ装置からの接続要求があることを示す接続情報を前記接続制御装置から受信した場合に、当該決済対象の状況を用いて当該接続要求を受け付けるか否かを判断し、判断した判断結果を当該接続制御装置に送信するものであって、
    前記課金情報格納手段は、前記接続要求を受け付けることを示す判断結果を前記受信ユーザ装置から受信した場合に、前記管理部の前記支払いユーザ装置の課金額に前記課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、
    前記接続手段は、前記接続要求を受け付けることを示す判断結果を当該受信ユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれかひとつに記載の接続制御装置。
  7. 前記課金情報は、所定の接続条件をさらに含むものであって、
    前記課金情報送信手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報を取得して前記支払いユーザ装置に送信し、
    前記課金情報格納手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該管理額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、
    前記接続手段は、前記所定の接続条件をさらに含む前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする請求項1〜6のいずれかひとつに記載の接続制御装置。
  8. 前記管理部は、前記支払いユーザ装置の課金額を管理するとともに前記受け取りユーザ装置の課金額を管理するものであって、
    前記課金情報格納手段は、前記課金情報に基づく課金額を、前記管理部が管理する前記支払いユーザ装置の課金額に加算するように格納するとともに、当該管理部が管理する前記受け取りユーザ装置の課金額から減算するように格納することを特徴とする請求項1〜7のいずれかひとつに記載の接続制御装置。
  9. 前記支払いユーザ装置は、前記同意情報とともに電子署名を前記接続制御装置に送信するものであって、
    前記課金情報格納手段は、前記同意情報とともに前記電子署名を前記支払いユーザ装置から受信し、当該電子署名の正当性が検証された場合に、前記管理部の当該支払いユーザ装置の課金額に前記課金情報に基づく課金額を加算するように格納し、
    前記接続手段は、前記同意情報とともに前記電子署名を前記支払いユーザ装置から受信し、当該電子署名の正当性が検証された場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続することを特徴とする請求項1〜8のいずれかひとつに記載の接続制御装置。
  10. 決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する支払いユーザ装置であって、
    課金内容を示す情報として、前記決済用通信番号に対応づけられた課金情報を前記接続制御装置から受信して、当該課金情報を所定の出力部に出力する課金情報出力手段と、
    前記課金情報出力手段によって出力された前記課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける同意情報受付手段と、
    前記同意情報受付手段によって受け付けられた前記同意情報を、当該同意情報の受信を条件に前記受け取りユーザ装置との接続を許可する前記接続制御装置に送信する同意情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする支払いユーザ装置。
  11. 前記課金情報に対応づけて所定の接続ポリシーを保持する接続ポリシー保持手段をさらに備え、
    前記同意情報送信手段は、前記同意情報受付手段によって前記同意情報の入力を受け付けると、前記接続ポリシー保持手段によって保持された前記所定の接続ポリシーを参照し、当該所定の接続ポリシーを充たす場合に、当該同意情報を前記接続制御装置に送信することを特徴とする請求項10に記載の支払いユーザ装置。
  12. 支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する受け取りユーザ装置であって、
    前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて課金内容を示す情報として課金情報を決定する課金情報決定手段と、
    前記課金情報決定手段によって決定された課金情報を、当該課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信することを条件に当該支払いユーザ装置との接続を許可する前記接続制御装置に送信する課金情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする受け取りユーザ装置。
  13. 支払いユーザ装置と当該支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置とに通信可能に接続されて、当該支払いユーザ装置と当該受け取りユーザ装置との接続を制御する方法を接続制御装置としてのコンピュータに実行させる接続制御プログラムであって、
    前記決済用通信番号で識別される前記受け取りユーザ装置に対する接続要求を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該決済用通信番号に対応づけられた課金情報を取得して当該支払いユーザ装置に送信する課金情報送信手順と、
    前記課金情報に同意することを示す同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置の課金額を管理する管理部の当該課金額に当該課金情報に基づく課金額を加算するように格納する課金情報格納手順と、
    前記同意情報を前記支払いユーザ装置から受信した場合に、当該支払いユーザ装置と前記受け取りユーザ装置とを接続する接続手順と、
    を接続制御装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする接続制御プログラム。
  14. 決済用通信番号で識別される受け取りユーザ装置に接続制御装置を介して通信可能に接続する方法を支払いユーザ装置としてのコンピュータに実行させる支払いユーザプログラムであって、
    前記決済用通信番号に対応づけられた課金情報を前記接続制御装置から受信して、当該課金情報を所定の出力部に出力する課金情報出力手順と、
    前記課金情報出力手順によって出力された前記課金情報に同意することを示す同意情報の入力を所定の入力部において受け付ける同意情報受付手順と、
    前記同意情報受付手順によって受け付けられた前記同意情報を前記接続制御装置に送信する同意情報送信手順と、
    を支払いユーザ装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする支払いユーザプログラム。
  15. 支払いユーザ装置において決済用通信番号で識別され、接続制御装置を介して当該支払いユーザ装置に通信可能に接続する方法を受け取りユーザ装置としてのコンピュータに実行させる受け取りユーザプログラムであって、
    前記決済用通信番号に対応づけて課金ポリシーを管理し、前記接続制御装置からの要求に応じて当該課金ポリシーに基づいて課金情報を決定する課金情報決定手順と、
    前記課金情報決定手順によって決定された課金情報を前記接続制御装置に送信する課金情報送信手順と、
    を受け取りユーザ装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする受け取りユーザプログラム。
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