JP4519332B2 - ロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外装体と配線構造を改良したロボットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来のロボットは、その表面を構成する外装体が金属又は硬質のプラスチックにより構成され、その内部空間に電気回路を配置した構造である。
しかし、外装体を可撓性ある材料で製造したいような場合もあり、従来の構造ではその要望に応えることができなかった。
【0003】
そこで、本発明は、外装体を可撓性ある材料で構成でき、しかも、内部の配線構造を合理的に構成できるロボットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るロボットは、機器の表面を構成する外装体内に、各種電子部品を接続して構成した電気回路を収容してなるロボットであって、フレキシブルプリント配線板を折り紙として折り曲げて形成される前記外装体と、前記外装体に設けられ、音、光、温度等の物理量を検知するセンサと、前記フレキシブルプリント配線板の導体回路を介して前記センサからの検出信号を受ける制御部と、前記導体回路を介して前記制御部と電気的に接続されるモータと、前記外装体に係止され、前記モータにより駆動させられる駆動部とを備え、前記制御部は前記センサからの検出信号を受けたときに、前記モータを回転させて前記駆動部を駆動させることにより前記外装体の形状を変化させるところに特徴を有する。
【0005】
【発明の作用及び効果】
本発明のロボットによれば、折り曲げられる前の単純で平坦なフレキシブルプリント配線板上で主要な配線や可能な限りの電子部品の搭載を実施できるから、その作業が極めて容易である。また、外装体がフレキシブルプリント配線板を折り紙として折り曲げて形成されているから、外力を受けて容易に撓むことができる。また、そのフレキシブルプリント配線板にセンサを設け、フレキシブルプリント配線板の導体回路によってセンサからの検出信号を制御部に伝達する構成であるから、内部配線の簡略化が可能になり、しかもその内部配線を簡略化できた分だけ、ロボット内の収容スペースを確保できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
本実施形態に係るロボットは、その外装体が、正方形のフレキシブルプリント配線板(以下「FPC11」という)を折り曲げて形成された折り鶴であって、その頭部に設けられた焦電形赤外線センサ14が被検出物を検知したときに翼を上下に動かすという機能を有したもの(以下「折り鶴ロボット10」という)である。
【0007】
折り鶴ロボット10は、図1に示すように、その頭部には焦電形赤外線センサ14、腹部には翼駆動部15、背中部には焦電型赤外線センサ14からの信号等を処理する制御部17、また尻尾先端部には外部から電力を供給するための電源コード16が備えられている。
【0008】
まず、焦電型赤外線センサ14は、図示しないが、例えばニオブ酸リチウム等の焦電材料と、焦電材料からの信号を処理する処理回路とを搭載して構成され、それらの各端子が、頭部のFPC11の後述する回路パターン13に半田付けにより電気的に接続されている。焦電材料は、その両端に電流を流した状態で赤外線を受けると熱エネルギーを吸収して温度が上昇し、それに伴い電流値も変化する。処理回路では、その電流値の変化を検知して、制御部17へ検出信号を伝送するように動作する。
【0009】
また、翼駆動部15は、図2に示すように、断面L字型の支持台B(以下、この断面L字の短い辺に位置する部分を「床部B1」、長い辺に位置する部分を「壁部B2」という)を有しており、床部B1上には、モータMが固定器具により固着され、その回転軸の先端には歯車G1が固着されている。その上方には、歯車G1より短い径で形成された1対の歯車G2,G3が、その歯車G1と外接するように壁部B2上に回転可能に設けられている。両歯車G2,G3には、それぞれ壁部と反対側の面であってそれらの回転軸からずれた周縁部付近に突起部G4,G5が突設されている。また、壁部B2上であって、歯車G2と歯車G3との間には、支持部Cがやはり前記突起部G4,G5と同方向に突設されている。その支持部Cには、同じ長さの2本のアームA1,A2の一端が回転可能に設置されると共に、両アームアームA1,A2の側部が両歯車G2,G3の突起部G4,G5にそれぞれ係止されている。モータMに制御部17から電力が供給されることによって、その回転軸が歯車G1と共に回転する。それに伴って歯車G1と外接した歯車G2,G3も回転し、それらの突起部G4,G5も回動する。そしてその回動に伴って、各突起部に係止されたアームA1,A2が支持部Cを中心として上下に傾動する。なお、両アームA1,A2の各先端側は、折り鶴ロボット10の両翼を下側から係止する位置に配置される。
【0010】
次いで、制御部17は、図3に示すように、焦電型赤外線センサ14と、翼駆動部15のモータMと、電源コード16を介して外部電源Wと接続されており、焦電型赤外線センサ14から検出信号を受けたときには、モータMへ電流を流すように動作する。
【0011】
以上の構成より、折り鶴ロボット10の前を、例えば人が通過すると、制御部17により翼駆動部15のモータMに電流が流れて、アームA,A2を上下に傾動し、もって可撓性を有したFPCで形成された翼を上下に動かすことができる。
【0012】
さて、図4は、図1に示した折り鶴ロボット10の外装体を形成しているFPC11の展開図である。FPC11は、ベースフィルムたる合成樹脂材12上に銅箔層を設けて、エッチングすることにより回路パターン13が形成されたものである。符号S1、S2、S3及びS4は、このFPC11を折り曲げて折り鶴を形成することによって、折り鶴の頭部、背中部の内側壁面、尻尾部及び腹部に位置する領域(同図において破線で囲まれた部分)を示している。領域S1には焦電型赤外線センサ14、領域S2には制御部17、また領域S3には電源コード16がそれぞれ設けられている。そして、前記回路パターン13は、焦電型赤外線センサ14及び制御部17、制御部17及び電源コード16をそれぞれ電気的に接続するように配されている。また制御部17と、折り鶴ロボット10の腹部に設置されるモータMとを電気的に接続するために、制御部17から領域S4にかけて回路パターン13が延設されている。なお、翼駆動部15は、同図のFPCで折り鶴を形成した後、モータMの正負極からのリード線(図示せず)を、前記領域S4まで延設された回路パターン13に半田付けして電気的に接続し、その支持台Bの部分を腹部から入れて半田付け等で固着される。
【0013】
このように、本実施形態の折り鶴ロボット10によれば、外装体が可撓性を有したFPC11を折り曲げて形成されているから、翼駆動部15の駆動により、両アームA1,A2先端部の上方への傾動に伴って、両翼部も上方へと撓み、もって翼を動かすことが可能になる。焦電型赤外線センサ14及び制御部17、制御部17及び電源コード16は、外装体を構成するFPC11に配された回路パターン13によってそれぞれ電気的に接続されているから、内部配線の簡略化が可能になり、しかもその内部配線を簡略化できた分だけ、ロボット内の収容スペースを確保できる。
【0014】
なお、本実施形態の折り鶴ロボット10においては説明を簡略化するために、一つの機能のみを有したものとしたが、複数のセンサ等の電子部品を備えた多機能の電気機器に適用すれば、より一層本発明の効果が発揮される。
【0015】
<他の実施形態>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態においては、折り鶴ロボット10の外装体は、FPCを折り曲げて形成した折り鶴としたが、折り紙として折り曲げて形成できるものであれば、本発明によりそのロボットの内部配線の簡略化、収容スペース確保に貢献し得る。また、折り曲げ前のFPCの形状は正方形に限られず、所要形状に合わせて、例えば、円形、多角形等さまざまな形状であっても良い。
【0016】
(2)また、本発明は、いわゆる『折り紙』として知られる各種手法を使用するものであり、例えば、上記実施形態においては、FPC1枚から外装体を形成したが、複数枚であって、しかも相互に異なる形状のものから形成するものであっても良い。
【0017】
(3)上記実施形態においては、焦電型赤外線センサを使用したが、これに限られず、外力を検知するストレンゲージ式センサや位置を検知する光電式センサ等、ロボットの種々の機能に応じて使用される各種センサであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る折り鶴ロボットの側面図
【図2】焦電型赤外線センサの斜視図
【図3】ブロック図
【図4】折り鶴ロボットの展開図
【符号の説明】
10…折り鶴ロボット
11…FPC
14…焦電型赤外線センサ
17…制御部
20…回路パターン(導体回路)
Claims (1)
- 表面を構成する外装体内に、各種電子部品を接続して構成した電気回路を収容してなるロボットであって、
フレキシブルプリント配線板を折り紙として折り曲げて形成される前記外装体と、
前記外装体に設けられ、音、光、温度等の物理量を検知するセンサと、
前記フレキシブルプリント配線板の導体回路を介して前記センサからの検出信号を受ける制御部と、
前記導体回路を介して前記制御部と電気的に接続されるモータと、
前記外装体に係止され、前記モータにより駆動する駆動部とを備え、
前記制御部は前記センサからの検出信号を受けたときに、前記モータを回転させて前記駆動部を駆動させることにより前記外装体の形状を変化させることを特徴とするロボット。
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