JP4518432B2 - 黒板拭きクリーニング装置 - Google Patents

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本発明は、授業に支障をきたさない黒板拭きクリーニング装置に関する。
現在、学校などの教育現場では黒板とチョークを使った板書が多く用いられていて、黒板に書かれた文字などを拭き取るために黒板拭きが頻繁に使われる。そのため黒板拭きはすぐにチョークの粉が付着して、字を拭き取る能力が低下したり、また付着したチョークの粉が飛散して、授業を聴講する生徒や学生、さらには授業を行う教師に健康上の悪影響を及ぼす危険性がある。
そこで黒板拭きに付着したチョークの粉を除去する必要から、黒板拭きクリーナが用いられることになる。ところが現在一般に用いられている黒板拭きクリーナは、黒板拭きからチョークの粉を吸い取る吸引部と、吸引部に空気の流れを発生させる負圧装置が一体で作られている。またこれらの黒板拭きクリーナは持ち運びがしやすいように、軽量でコンパクトにするために、負圧装置が薄い合成樹脂板などで形成される場合がほとんどである。そのために負圧装置から発生する騒音、振動に対する対策がほとんど施されていないために、黒板拭きクリーナからは大きな騒音が発生するのが一般的である。
そこで従来使われている黒板拭きクリーナを授業中に作動させると、かなり大きな騒音が発生するため授業を中断しないといけなくなる場合がほとんどであった。これは授業を聞いている生徒や学生の集中力を途切れさせ、授業の効率を著しく低下させてしまう。したがって授業の継続性を重視する教師は、汚れたままの黒板拭きを使いつづけることになり、黒板からのチョークの粉の除去が十分でなく、黒板に書かれる字が見にくくなったり、チョークの粉が付着して汚れた黒板拭きからチョークの粉を飛散させながら授業を続けるという非衛生的環境の中に生徒や学生、そして自分自身を置くことになってしまっていた。
黒板拭きがチョークの粉ですぐに汚れることが、黒板からの字の消去を不十分にしたり、チョークの粉を撒き散らして非衛生的な環境をもたらすことから、黒板拭きからのチョークの粉を除去し易くする方法が考案されている。たとえば黒板拭きを真空容器と繋いで、強い吸引力を常に発生させるという方法がある。この方法によれば黒板拭きを黒板に押し付けると電磁弁が開き、真空容器の負圧が作用して、黒板拭きにより黒板より拭き取られたチョークの粉は、すぐに真空容器に吸い取ることができるので、常に黒板拭きをきれいな状態に保つことができる。(特許文献1参照)
また黒板拭きクリーナが通常、教室の隅などに置かれる場合が多いために、授業中に教室の隅まで移動した上で黒板拭きクリーナを使っていたこと対して、黒板と黒板拭きクリーナを構造的に一体化させるものも考案されている。(特許文献2及び特許文献3参照)
特開平6−239096 特開2002―59688 特開2000―43482
以上のように、一般に用いられる黒板拭きクリーナを作動させると大きな騒音を発生し、授業を中断してしまうという欠点を有していた。また黒板拭きを真空容器にホースで接続して、黒板拭きのクリーニング作業をいつでも行うことのできるものでは、黒板拭きがホースに繋がれているために、扱いにくいという欠点を有していた。黒板拭きクリーナを黒板と一体化させたものでは、騒音が発生するという欠点を解消できなかった。
本発明は黒板拭きのクリーニングにおいて大きな騒音の発生を防止し、黒板拭きがホースに繋がれて使いにくくならないようにして、授業中でも容易に黒板拭きのクリーニングを行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の黒板拭きクリーニング装置は、黒板の側部に近接し、人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)に設置され、黒板の表面に平行な面上にスリットを有する吸引部と、床面近傍に設けられる負圧装置と、吸引部と負圧装置とを接続する吸引管と、負圧装置の中に設置される集塵フィルターと、負圧装置の周辺を覆う防音箱からなっている。
本発明の請求項1に記載の黒板拭きクリーニング装置では、吸引部は黒板拭きの作業をする黒板の側部に近接し、人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)にあって、黒板の表面に平行な面上にスリットを有しているために、黒板を拭く作業中にクリーニング装置に容易に接近してクリーニング作業を行えると同時に、負圧装置が吸引部と一体ではなく、床面付近にあって防音箱などによって周囲を覆うことで、騒音を軽減する効果を有する。
以下に、本発明に係る黒板拭きクリーニング装置の最良の実施の形態を図1ないし図8により説明する。
本発明の実施例1について図1、図2、図3、図4を用いて説明する。図1は実施例1の概観図である。図において、黒板1は教室に設置されており、吸引部2は黒板の側部に近接した壁面上で、人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)に設けられている。吸引部2には黒板拭きをクリーニングするスリット3が備わっていて、吸引管5によって吸引本体6と繋がっている。吸引本体6は教室床面に設置されているが、教室の隅の壁面に接近して置かれている。なお黒板1の前に教壇が置かれている場合には、吸引部2の高さは、教壇の上に立った状態での人間の目線の位置になり、吸引本体6は教壇上ではなく、床面に置かれるのが望ましい。ただし吸引本体6は教壇上に置かれても、また教壇内部にあってもあるいは教室外にあっても構わない。なお吸引部2が黒板の側部に近接した場所以外にあっても構わない。吸引部2を目線の高さに置く理由は、教師は黒板を黒板拭きで拭きながら生徒に話しかけることが多く、そのような姿勢のままで黒板拭きのクリーニング作業を行うのが、話を続けやすく授業を継続しやすいので、黒板拭きの作業を行う時の黒板拭きの高さになるようにするためである。
図2は実施例1における吸引部2の概観図である。図において吸引部2は、表面において黒板拭きを左右に滑らせるための吸引カバー8を構成要素の一つとする密閉された吸引箱7からなっている。吸引カバー8の左右方向ほぼ中央には、縦長のスリット3が設けられており、スリット3からは空気が吸引されるようになっている。吸引箱7は吸引管5によって吸引本体6に接続されており、吸引本体6で発生する負圧によりスリット3から空気が流入し、その空気は吸引管5を通して吸引本体6に導かれる。また吸引カバー8の裏面には、磁気センサー4が設けられ、黒板拭きの接近を検知して、黒板拭きクリーニング装置を稼動状態にする。磁気センサー4は黒板拭きの接近を検知するものであればどのようなものでもよい。また黒板拭き以外に人間の接近を検知するものでもよい。また黒板拭きで押されたり、人間の手で操作してスイッチを入れて黒板拭きクリーニング装置を稼動状態にするようなものでも構わない。なおスリットは複数本あってもよく、その向きはどのような方向でも、また向きの異なるスリットの組み合わせたものでもよい。また吸引箱は必ずしも箱型形状ではなく、密閉状態を作れるものならば、どのような形状でも構わない。
図3は実施例1における吸引本体6の断面図である。吸引本体6は、負圧装置10と前記負圧装置10の周りを覆う防音箱11とから構成されているが、防音箱11の内面には防音部材12が取り付けられている。負圧装置10では送風機17が吸引管5を通して吸引部2から空気を吸引する。吸引管5は防音箱11の壁を通って負圧装置のチョーク粉溜り13に接続されていて、吸引管5を通ってチョーク粉溜り13に流入した空気は、チョーク粉溜り13の内部の集塵フィルター16を介して送風機17に流れる。送風機17を通り抜けた空気は負圧装置排気口18を通り、防音箱11に設けられた防音箱排気口19より外部に排出されるが、防音箱に設けられた排気口カバー20により、流れの方向が下向きに変えられる。防音箱11は防音箱排気口19を通して外気と繋がっているが、負圧装置からの騒音がなるべく外気にもれないように、防音箱排気口の面積は最小限とし、またその防音箱排気口からの騒音の影響を少なくするように排気口カバーを設けたり、あるいは防音箱排気口を騒音の影響を少なくする方向に設けるのがよい。防音部材12はかならずしも防音箱内全面を蓋うものではなくてもよいし、なくてもよい。
図4は実施例1における黒板拭き31の概観図である。黒板拭き31は、基部33に黒板からチョークをふき取る拭き取り部34が取り付けられていて、基部33には手を差し込む黒板拭き取っ手32が設けられている。また拭き取り部34の内部で基部33の裏面には磁石35が取り付けられている。
次に実施例1の作動の仕方を説明する。教室の黒板1に板書していた教師が、黒板拭き31を使って黒板のチョークを拭き取りながら、生徒に向かって話しかけている。その黒板拭き31がチョークの粉で汚れてきたので、教師は黒板拭き31を持って、吸引部2の前に移動して、吸引カバー8に黒板拭きを近づける。そうすると黒板拭き31にある磁石35よりの磁力によって吸引部2の中にある磁気センサー4が磁気を検知して、吸引本体6の中にある送風機17の電源をONにして、空気の吸引が開始される。そうすると吸引管5で繋がれた吸引部2のスリット3より空気が流入する。教師は黒板拭き31の拭き取り部34をスリット3に押し当てて、左右に動かし、拭き取り部34に付着したチョークの粉をスリット3より吸い込ませて、拭き取り部34を清掃する。
このような動作の間において、負圧装置10より騒音が発生するが、周囲に防音部材12を配置した防音箱11の中に負圧装置10が収納されていて、発生した騒音が外部に漏れないようにしているために、吸引本体6から外部に漏れる騒音は小さくなる。また騒音は吸引部2のスリット3から流入する空気によるものからも発生するが、これらをあわせた騒音が、従来使われている黒板拭きクリーナよりもはるかに騒音の低減がなされる。また吸引部3が黒板1の側部に近接した壁面上で、目線の高さに配置されているため、教師が黒板を拭き取る作業と同じ姿勢で黒板拭き31のクリーニング作業を行えるので、クリーニング作業中にも、教師は生徒に話しかけを続けることができる。そのため授業を中断されることはなく、効率のよい授業ができ、本発明は生徒にも教師にも優しい黒板拭きクリーニング装置であると言える。
騒音の低減については、騒音の実験で確かめられているので、説明する。実験に用いたものは、従来用いられてきた通常の黒板拭きクリーナ(某文具メーカー製、定格電圧100V、定格出力320W)と、真空装置として市販の掃除機(某家電メーカー製、定格電圧100V、定格出力650W、吸込仕事量200W)を用いた本発明の黒板拭きクリーニング装置である。また吸引本体を構成する防音箱は板厚10mmの塩化ビニール製板で、吸引部は板厚5mmの塩化ビニール製板で作られている。また実験は吸引部のスリット形状の異なる4種類のもので行われ、s1はスリットが1本で面取りがなく、s1mはスリット1本で面取りを行ったものである。またs2mはスリット2本で2本とも面取りを施してあり、s3はs2mとs1を組み合わせたものである。スリットの大きさは5mm×300mmである。実験の結果を表1に示す。単位はデシベル(dB)で、( )内は黒板拭きを用いたクリーニング作業中の騒音である。
Figure 0004518432
実験の結果、従来用いられてきた黒板拭きクリーナに比較して、本発明において騒音低減効果が顕著に認められるが、吸引部に設けられるスリットの本数がその騒音低減効果の程度に大きく影響することが分かる。このことから本発明においては吸引本体よりの騒音よりも、吸引部よりの騒音に大きく影響を受けるということが判明する。そこで吸引部より1mの距離での騒音を比較すると、装置を始動させたままで黒板拭きを吸引部のスリットにあてない状態では、従来型クリーナの騒音81デシベルが、本発明の面取りをしたスリット1本では16デシベル低減して65デシベルに、面取りしたスリット2本では20デシベル低下して61デシベルになることが分かる。なお面取りのないスリット1本の場合と比べるとスリットの面取り効果が若干みられる。またスリット3本は2本に比較すると騒音低減効果があまり変わらないが、吸引力の低下が大きく、黒板拭きをクリーニングする能力が低下してあまり実用性はないと見られる。次に黒板拭きをスリットにあてがって実際にクリーニング作業する状態で比較すると、従来のクリーナが84デシベルの騒音を発生するのに比べて、本発明の面取りをしたスリット1本では14デシベル低下の70デシベル、面取りしたスリット2本では17デシベル低下の67デシベルとなる。
次に吸引部から4mの距離での騒音を比較すると、装置を始動させたままで黒板拭きを吸引部のスリットにあてない状態では、従来型クリーナの騒音71デシベルが、本発明の面取りをしたスリット1本では11デシベル低減して60デシベルに、面取りしたスリット2本では14デシベル低下して57デシベルになる。次に黒板拭きをスリットにあてがって実際にクリーニング作業する状態で比較すると、従来のクリーナが72デシベルの騒音を発生するのに比べて、本発明の面取りをしたスリット1本では8デシベル低下の64デシベル、面取りしたスリット2本では12デシベルの低下の60デシベルになる。
ちなみに騒音の程度としては、80デシベルは電車の車内の騒音、70デシベルは騒々しい事務所、60デシベルは普通の会話とされている。実験結果からわかることは、本発明の黒板拭きクリーニング装置では、面取りをした2本のスリットを有する場合に騒音低減効果が顕著であるということである。騒音源としての吸引部に最も近い席に着座する生徒の位置に相当する1mの距離での騒音が、装置の始動とともに従来型クリーナでは電車の車内に相当するかそれ以上の81デシベルであるものが、本発明の面取りを有するスリット2本の場合では、普通の会話かそれを少し超えるレベルの61デシベルの騒音になり、黒板拭きでクリーニング作業を行う場合には、従来型では電車の車内の騒音をかなり上回る84デシベルとなるのに対して、本発明の面取りを有するスリット2本の場合では普通の会話よりも騒々しい事務所に近い騒音になるものの、本発明では吸引力が従来型クリーナよりも大きいことから、クリーニング作業はわずか数秒で完了する上に、教師が吸引部付近にいて、教師の声も聞きやすいという点も考慮すれば、授業を中断しなければならないほどの影響を与えるものではないということがわかる。このように実験によって、従来型クリーナが授業を中断するほどの騒音を発生するのに対して、本発明の面取りを有するスリット2本を持つ吸引部の場合では、黒板拭きの作業をしても授業を中断する必要がない程度の騒音レベルになることが実証された。
本発明の黒板拭きクリーニング装置は、チョークの粉を吸引して除去するわけであり、それは真空装置10内のチョーク粉溜り13に蓄積されてくる。これが多く蓄積されれば、集塵フィルター16の目詰まりが生じて、吸引力の低下を招くので、チョーク粉溜り13のチョークの粉を、時々取り除く必要がある。吸引本体6の防音箱11には防音箱カバー21があり、固定装置(図示されていない)で防音箱11に固定されている。チョーク粉を掃除する際には、固定装置を外して防音箱取っ手22により防音箱カバー21を取り外す。そして真空装置10に内蔵するチョーク粉溜り13を、チョーク粉溜りカバー15に設けられているチョーク粉溜り取っ手14を握って引き出す。チョーク粉溜りカバー15はチョーク粉溜りと固定装置(図示されていない)で固定されているが、固定装置を外してチョーク粉溜りカバー15を開き、チョーク粉溜り13に蓄積されているチョークの粉を取り除く。このようにして時々、チョーク粉溜まり13のチョークの粉を除去して、黒板拭きクリーニング装置が適切な吸引力を維持するようにしておく。
次に本発明の実施例2について図5および図6を用いて説明する。図5は実施例2の概観図である。黒板1は教室に設置されており、黒板の両端外側で黒板に近接した壁面上で、人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)に吸引部2a,2bが設けられている。吸引部2a,2bには、開閉装置がついたスリット3a,3bが備わり、吸引管5a,5bで吸引本体6に接続されている。吸引本体6は教室床面に設置されているが、教室の隅の壁面に接近して置かれている。なお黒板1の前に教壇が置かれている場合には、吸引部2a,2bの高さは、教壇の上に立った状態での人間の目線の位置になり、吸引本体6は教壇上ではなく、床面に置かれるのが望ましいのは実施例1と同じである。また吸引本体6を教壇上に置くことや、あるいはそれ以外でもよいことも実施例1と同様である。吸引部22a,2bを目線の高さに置くことの理由も、請求項1で述べたことと同様である。
吸引部2a,2bのスリット3a,3bに設けられた開閉装置について図6によって説明する。図6は開閉装置を断面図示した斜視図である。
吸引カバー8aにはスリット3aがあり、スリット3aの内部にスリット3aよりも広い面積を持つ開口板40が基板42に固定されたガイド43a,43bを介して上下できるように取り付けられている。開口板40はガイド43a,43b下部にあるバネ44a,44bにより上方向に向かって押されている。開口板40の下の基板42の上にはスイッチ45があり、開口板40が押されて下がったときには、スイッチ45がONとなるように配置されている。また基板上には電磁石46a,46bも配置され、スイッチがONになったときには、電磁石もONになり、開口板40を吸いつけて、バネの力で上方に押される開口板40が基板方向に移動した状態を保持できるようになっている。
なお開口板40の中央部には突起部41があり、黒板拭きの拭き取り部34で突起部を押すことで、開口板40を押し下げることができる構造となっている。なお開口板40は電磁石により吸着される素材を含む構造となっている。
次に実施例2の作動の仕方を説明する。教室の黒板1に板書していた教師が、黒板拭き31を使って黒板のチョークを拭きながら、生徒に向かって話しかけている。その黒板拭き31がチョークの粉で汚れてきたので、教師は黒板拭き31のクリーニング作業を行おうとするわけであるが、実施例2では実施例1と異なり黒板の両側に吸引部2a,2bが存在するために、教師は近い場所の吸引部で素早くクリーニング作業を行うことができる。黒板拭きを持った教師は、たとえば吸引部2aに近づき、黒板拭きの拭き取り部34を開口板40の中央部にある突起部41に押しつけて、開口板40を押し下げ、スイッチ45がONの状態になるようにする。そうすると吸引本体6にある送風機17の電源がONになって、吸引が始まる。その際開口板40は、バネ44a,44bにより上方向に向かって押されているので、スリット3aを塞ぐ方向に動こうとするが、電磁石46a,46bがスイッチ45がONになると同時に作用し始め、開口板40を吸いつけて、開口板40が基板42の方向に移動した状態を保持する。そのためスリット3aが開口状態を保ち、空気の流入が続くことになる。
そこで教師は黒板拭き31の拭き取り部34をスリット3aの縁や開口板40の突起部41にこすりつけながら、左右に動かして、拭き取り部34についたチョークの粉を落として、スリット3aと開口板40との隙間から吸い込まれる空気とともに吸い込ませて、黒板拭き31からチョークの粉を除去する。黒板拭き31がきれいになれば、教師は黒板拭きを持って当初の位置に戻り、黒板拭き31で黒板1の板書されたチョークを消す作業に戻る。この間、騒音などによる中断なく授業を続けることができる。なお吸引部2aの吸引カバー8aの裏面には磁力センサー(図示していない)が設けられていて、教師が黒板拭きのクリーニング作業を終えて黒板拭き31を持って吸引部2aを離れると、磁力センサーが反応して送風機17のスイッチをOFFすると同時に電磁石46a,46bのスイッチもOFFとするために、開口板がバネ44a,44bに押されてスリット3aを塞ぐ位置に戻ることになる。この場合、送風機17や電磁石46a,46bをONにするのは、磁力センサーではなく開口板40の押し下げ動作によるスイッチ45で行うように設定し、また送風機17や電磁石46a,46bをOFFにするのは、電磁センサーで行うように設定しておく。なお送風機17や電磁石46a,46bをONにするのを、磁気センサーで行い、開口板40が電磁石によって引き下げられるか、黒板拭きで押し下げるかすることで、スリット3aが開口した状態で、黒板拭きのクリーニング作業を行い、作業終了後は黒板拭き31が吸引部2aを離れることで、磁気センサーが反応して送風機17や電磁石46a,46bをOFFにするように設定することも可能である。
本発明の実施例3について図7により説明する。図7は実施例3の概観図である。図において、黒板1は教室に設置されており、吸引部2dと吸引本体6dとが上部支持棒61と下部支持棒62で連結された黒板拭きクリーニング装置は黒板の側部で黒板の端に近接する形で設置されている。実施例3でも吸引部2dの高さは、人間の目線の高さになるように、互いにスライドする上部支持棒61と下部支持棒62において、上部支持棒61をスライドさせて高さを調整した後、ストッパー63で固定する。吸引部2dは吸引管5dによって吸引本体6dと繋がっているが、吸引管を中空の支持棒によって構成することも可能であり、その場合には吸引管5dは必要ない。なお吸引本体6dは床面に設置されるが、教壇がある場合には教壇の上に載せて使っても構わない。なお吸引部2dと吸引本体6dとの連結方法は、ここで示した棒状のものでなくとも、方形状、板状のものなどのような形状のものでも構わない。
実施例3の場合の作動の仕方は、基本的には実施例1と同様であるが、教師は黒板拭き31を持って、黒板の側部で人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)に設けられた吸引部2dに近づき、黒板拭き31を吸引カバー8dに近づけると、磁気センサー4dが反応して真空装置が作動を始め、スリット3dより空気が吸引される。そこで教師は黒板拭き31をスリット3dに押し付けながら左右に動かして、黒板拭きに付着したチョークの清掃を行う。実施例3の利点は、吸引部の壁面への固定や配管などの作業が不必要であり、黒板拭きクリーニング装置を黒板の側部の近接した位置に設置すれば、直ちに使用可能という点が上げられる。また吸引部の高さの調整が容易になされ、吸引部の配置もたとえば黒板の反対側の近接した位置など教師が使いやすい任意の場所に簡単に移動できる。
以上説明したように、請求項1に記載された発明は、黒板拭きを静かにクリーニングできるので、教育効果を高める効果を持つものである。
は本発明の黒板拭きクリーニング装置の実施例1の概観図である。 は実施例1における吸引部2の概観図である。 は実施例1における吸引本体6の断面図である。 は実施例1における黒板拭き31の概観図である。 は実施例2の概観図である。 は実施例2における開閉装置の断面斜視図である。 は実施例3の概観図である。
1:黒板
2:吸引部
3:スリット
4:磁気センサー
5:吸引管
6:吸引本体
7:吸引箱
8:吸引カバー
10:負圧装置
11:防音箱
12:防音部材
13:チョーク粉溜り
16:集塵フィルター
17:送風機
31:黒板拭き

Claims (1)

  1. 黒板の側部に近接し、人間の目線の高さ(1.4m〜1.8m)に設置され、黒板の表面に平行な面上にスリットを有する吸引部と、床面近傍に設けられる負圧装置と、吸引部と負圧装置とを接続する吸引管と、負圧装置の中に設置される集塵フィルターと、負圧装置の周辺を覆う防音箱からなる黒板拭きクリーニング装置。
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