JP2005024134A - 空気調和機 - Google Patents

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Nobunari Takashima
伸成 高島
Hiroyuki Hamano
裕之 濱野
Takashi Iwano
俊 岩野
Hideyuki Umenaka
英之 梅中
Akihiko Nojima
昭彦 野島
Masato Oda
正人 織田
Makoto Shibuya
真琴 渋谷
Shinji Sugiyama
慎治 杉山
Tomoki Takahashi
知己 高橋
Masamitsu Usui
政光 碓井
Yasutoshi Asami
康鋭 浅見
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Abstract

【課題】フィルター自動清掃機能を備えた空気調和機において、フィルターに形成されたラックと、これに歯合する歯車とが安定して噛み合い、駆動モータに負荷が掛からないようにした空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】上部ブラシ13と下部ブラシ14とを備えたダストボックス11の上面壁から、第二歯車20と対向するように、先端部に回動自在な円筒状のローラー16を軸支したリブ15を垂下させ、、前記ローラー16でフィルター10が移動する際、適宜な押圧力でその上面を押圧する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルター自動清掃機能を備えた空気調和機に関わり、より詳細には、フィルターに形成されたラックと、同ラックに噛合する歯車との噛合性を向上させた構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機は、例えば図6で示すように、本体40の上面に吸込口41を、下面前部に風向偏向板を備えた吹出口42を設け、前記吸込口41と前記吹出口42とを結ぶ空気通路に前部熱交換器と後部熱交換器とからなり逆V字状に形成された熱交換器43と、同熱交換器43で熱交換された空気を室内に送出する送風ファン44とを設けている。
【0003】
前記吸込口41の裏面には、吸込まれた空気に含有される塵埃を吸着するフィルター45が摺動自在且つ着脱自在に装着されており、前記本体40の前部には前記フィルター45が通過する通過口を前後に備えたダストボックス46が設けられている。同ダストボックス46内にはブラシ47と、歯車49と同歯車49を駆動する駆動モータ48とが設けられており、同駆動モータ48により前記歯車49が回動すると、これに噛合するラックを備えた前記フィルター45が前後に移動するようになっている。表面に塵埃が蓄積した際は、前記駆動モータ48により前記フィルター45を前記本体40の前方に牽引する。これにより蓄積した塵埃は前記ブラシ47により捕獲、補集されるとともに、前記ダストボックス46内に貯留されるようになっている。この後、前記駆動モータ48を逆転させ前記フィルター45を前記吸込口41の裏面に再び格納する。
【0004】
しかしながら、前記歯車49と前記フィルター45に形成されたラックとの噛み具合に不都合が生じると、前記駆動モータ48に過剰な負荷が掛かったり、あるいは前記フィルター45の摺動に支障が生じる虞があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、摺動自在に設けられたフィルターが支障を生じることなく移動できるとともに、駆動モータへの負荷を低減するダストボックスを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備えた本体内に、摺動自在に装着されるフィルターと、同フィルターを清掃する清掃手段と、同清掃手段により除去された塵埃とを貯留するダストボックスとを設けるとともに、前記フィルターを駆動する駆動手段を設けてなる空気調和機において、
前記駆動手段に対向して、前記フィルターを同駆動手段側に押圧する押圧手段を設けてなる構成となっている。
【0007】
また、前記押圧手段が、前記ダストボックスの上面壁から垂下するリブと、同リブの先端に貼着されたシートとからなる構成となっている。
【0008】
また、前記押圧手段が、前記ダストボックスの上面壁から垂下するリブと、同リブの先端部に回動自在に軸支されたローラーからなる構成となっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気調和機がフィルターを前面に引き出した状態を示す斜視図であり、図2は本体の断面図である。図3はフィルターを示す斜視図であり、図4及び図5はダクトボックスの断面図である。
本発明による空気調和機は、図1及び図2で示すように、壁面に据付けられるベース1と、同ベース1の上方前部に装着され前端から後端近傍に至り吸込口4を形成した上部パネル3と、下方前部に装着され複数の風向偏向板5aを備える吹出口5を形成した下部パネル2とで本体を構成している。
【0010】
前記吸込口4と前記吹出口5とを結ぶ空気通路には後方に傾斜した前部熱交換器6aと前方に傾斜した後部熱交換器6bとからなり逆V字状に形成された熱交換器6と、同熱交換器6により熱交換された空気を室内に送出する送風ファン7とが設けられ、又前記前部熱交換器6aと前記後部熱交換器6bの下方には、これらから滴下する凝縮水を受ける露受皿8が設けられている。
【0011】
前記吸込口4の裏面には、吸込まれた空気に含有される塵埃を吸着するフィルター10が本体内に設けられたガイドにより前後摺動自在に装着され、本体の内部前方には前記フィルター10が通過する通過口を前後に備えたダストボックス11が設けられている。又その下部には前記フィルター10を本体の前面側に引出すとともに、同本体内に自動的に収納する駆動装置12が設けられており、前記上部パネル3の前端と前記下部パネル2の前端との間には、前記フィルター10が本体前面に挿脱自在となるようにスリット状の挿脱口9が形成されている。
【0012】
前記フィルター10は、図3の裏面側からの斜視図で示すように、中央に摺動方向に沿って桟を形成し、両側縁に前記本体に形成されたガイドに案内されるレール10dを形成した軟質樹脂材からなる薄肉状の枠体10aと、同枠体10a内に一体となって樹脂成型された左右一対の網部10bとからなり、前記桟には、直線上に歯型を連続的に形成したラック10cが形成されている。
【0013】
前記ダストボックス11は、図4で示すように、上下に2分割された上部ボックス11aと下部ボックス11bとからなり、これらの接合部前端と後端には前記フィルター10が通過するスリット状の通過口11c及び11dが形成されている。前記上部ボックス11aの上面壁からはスプリング13aに支承される上部ブラシ13が垂下しており、前記下部ボックス11bの下面壁からは前記上部ブラシ13に対向してスプリング14aに支承される下部ブラシ14が設けられている。
【0014】
前記ダストボックス11の下部には、方形状の筐体に覆われて駆動装置12が設けられており、同駆動装置12は前記筐体内に固定され、回転軸にピニオン歯車18を嵌着した駆動モータ17と、前記ピニオン歯車18に噛合する大径の第一歯車19と、同第一歯車19に噛合するとともに、前記フィルター10に形成されたラック10cと噛合する小径の第二歯車20とから構成されている。
【0015】
前記上部ボックス11aの前記上部ブラシ13の後方となる上面壁からは、前記第二歯車20と対向するように、先端が先細となるリブ15が垂下しており、その先端部には回動自在な円筒状のローラー16が軸支されている。同ローラー16は適宜な押圧力で前記フィルター10の上面を押圧するようになっている。
【0016】
次に、動作について説明する。前記フィルター10の表面及び裏面に塵埃が堆積した際は、同フィルター10を前方へ移動させ、前記ダストボックス11によりその清掃を行う。前記駆動モータ17が始動すると、前記ピニオン歯車18に噛合する第一歯車19及び第二歯車20が回転駆動され、同第二歯車20に噛合するラック10cにより前記フィルター10が前方に向かい移動する。同フィルター10が移動すると、その裏面に付着した塵埃は前記上部ブラシ13及び前記下部ブラシ14と接触することによりかき採られ、前記ダストボックス11内に貯留されるようになっている。
【0017】
前記フィルター10が移動すると、その上面を前記ローラー16が適宜な押圧力で押圧することにより、前記第二歯車20と前記ラック10cとが適正な噛み合い力あるいは接触力で噛合し、前記フィルター10が円滑に移動できる一方、前記駆動モータ17に余分な負荷が掛かることを抑制するようになっている。
【0018】
他の実施例として、図5で示すように、前記ローラー16に替わり、リブ21の先端部に、表面に無数の植毛を施した厚でのシート22を貼着し、同シートで前記フィルター10の上面を抑えることにより、前記フィルター10への摩擦力を極力低減させながら、前記第二歯車20と前記ラック10cとが安定して噛合させることができるようになっている。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、ダストボックス内に、フィルターを駆動する歯車に対向して、リブの先端部に軸支されたローラー又は無数の植毛を施し、リブの先端部に貼着されたシートを設けることにより、フィルターのラックとこれに噛合する前記歯車とが安定して噛み合い、円滑なフィルターの摺動を行うことができる空気調和機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機を示す外観斜視図である。
【図2】本発明による空気調和機の断面図である。
【図3】フィルターの裏面からの斜視図である。
【図4】ダストボックスを示す断面図である。
【図5】他の実施例によるダストボックスを示す断面図である。
【図6】従来例による空気調和機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 下部パネル
3 上部パネル
4 吸込口
5 吹出口
5a 風向偏向板
6 熱交換器
6a 前部熱交換器
6b 後部熱交換器
7 送風ファン
8 露受皿
9 挿脱口
10 フィルター
10a 枠体
10b 網部
10c ラック
10d レール
11 ダストボックス
11a 上部ボックス
11b 下部ボックス
11c、11d 通過口
12 駆動装置
13 上部ブラシ
13a スプリング
14 下部ブラシ
14a スプリング
15 リブ
16 ローラー
17 駆動モータ
18ピニオン歯車
19 第一歯車
20 第二歯車
21 リブ
22 シート

Claims (3)

  1. 吸込口と吹出口とを備えた本体内に、摺動自在に装着されるフィルターと、同フィルターを清掃する清掃手段と、同清掃手段により除去された塵埃とを貯留するダストボックスとを設けるとともに、前記フィルターを駆動する駆動手段を設けてなる空気調和機において、
    前記駆動手段に対向して、前記フィルターを同駆動手段側に押圧する押圧手段を設けてなることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記押圧手段が、前記ダストボックスの上面壁から垂下するリブと、同リブの先端に貼着されたシートとからなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記押圧手段が、前記ダストボックスの上面壁から垂下するリブと、同リブの先端部に回動自在に軸支されたローラーからなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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