JP2005009729A - 空気調和機 - Google Patents

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Masamitsu Usui
政光 碓井
Hiroyuki Hamano
裕之 濱野
Takashi Iwano
俊 岩野
Hideyuki Umenaka
英之 梅中
Akihiko Nojima
昭彦 野島
Masato Oda
正人 織田
Makoto Shibuya
真琴 渋谷
Shinji Sugiyama
慎治 杉山
Tomoki Takahashi
知己 高橋
Nobunari Takashima
伸成 高島
Yasutoshi Asami
康鋭 浅見
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Abstract

【課題】フィルター自動清掃機能を備えた空気調和機において、フィルターを前後に駆動する駆動装置に掛かる負荷を低減した空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】ダストボックス11を構成する上部ボックス11aに、レバー15の一端に回動自在に軸支された円筒状の清掃ローラー14を設け、前記レバー15の他端を、前記上部ボックス11aの上部内壁から垂下する支持片16により軸支する。又、上部内壁と前記レバー15との間にはスプリング17を介装し、同スプリング17により前記清掃ローラー14を若干下方に付勢する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルターの自動清掃機能を備えた空気調和機に関わり、より詳細には、フィルターを摺動させる駆動力を低減させた構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機も基本的な構成は本願と同一であるので、図2を用いて説明する。図2で示す空気調和機は、ベース1と下部パネル2と上部パネル3とで本体を構成し、同本体の上面に吸込口4を設けるとともに、下面前部に風向偏向板5aを備えた吹出口5を設けている。前記吸込口4と前記吹出口5とを結ぶ空気通路には後方に傾斜した前部熱交換器6aと前方に傾斜した後部熱交換器6bとからなり逆V字状に形成された熱交換器6と、同熱交換器6により熱交換された空気を室内に送出する送風ファン7とが設けられている。
【0003】
前記吸込口4の裏面には、吸込まれた空気に含有される塵埃を補集、吸着するフィルターが装着され、本体の内部前方には前記フィルターが通過する通過口を前後に備え、これを前後に駆動する駆動装置を下部に装着したダストボックスが設けられている。
【0004】
フィルター50は、図7(B)で示すように、中央に長手方向に沿って梁を備えた枠体50aと、同枠体50a内に一体となって樹脂成型された網部50bとからなり、前記梁の裏面には歯型を連続的に形成したラック50cが設けられている。ダストボックス40は図7(A)で示すように、上部に、スプリング44に付勢されるブラシ42とブラシ43とを前後して備え、下部にスプリング46により付勢されるブラシ45を設けている。又、ダストボックス40の下部には、ピニオンギア49aを装着した駆動モータ49と、前記ピニオンギア49aに歯合する歯車47及び48を備えた駆動装置41が設けられている。
【0005】
前記駆動モータ49が始動すると、前記歯車48及び47が回転駆動され、同歯車47に歯合する前記ラック50cにより前記ブラシ42及びブラシ43と前記ブラシ45に挟着された前記フィルター50は前方に駆動され、その表面に堆積した塵埃を除去されるようになっている。
【0006】
しかしながら、前記フィルター50は、スプリングにより付勢された前記ブラシ42及びブラシ43と前記ブラシ45に挟着された状態で摺動するため、かなりの駆動力を要し、前記歯車48及び47及び前記駆動モータ49に掛かる負荷が大きくこれらの小型化が困難であるというような問題点を抱えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、駆動部の歯車及び駆動モータに掛かる負荷を低減できるようにして、駆動装置の小型化及び省電力化を図れる空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備えた本体内に、前後摺動自在に装着されるフィルターと、同フィルターに付着した塵埃を除去する清掃手段と、除去された塵埃を貯留するダストボックスとを備えてなる空気調和機において、
前記清掃手段が、前記フィルターの一面を清掃する円筒状の清掃ローラーと、他面を清掃するブラシ又は円筒状の清掃ローラーとで構成されてなる。
【0009】
また、前記清掃ローラーの外周側に粘着剤を含有した吸着部材を巻回し、同吸着部材により前記フィルターに付着した塵埃を除去してなる構成となっている。
【0010】
また、前記フィルターが、裏面に移動方向に沿ってラックを備えた枠体と同枠体内に一体に形成された網部とからなり、前記ラックに歯合する歯車を備えた駆動装置により前記フィルターが前後に移動する一方、同フィルターの上面側に前記清掃ローラーを設け、下面側にスプリングにより付勢されるブラシを設けてなる構成となっている。
【0011】
また、前記清掃ローラーが、前記ダストボックスの上部内壁に支承されるレバーにより回動自在に軸支され、上部内壁とレバーとに介装されたスプリングにより前記フィルターの上面に付勢されてなる構成となっている。
【0012】
更に、前記清掃ローラーが、上面及び下面に一対となって前記フィルターを挟着するように設けられる一方、いずれか一方の清掃ローラーに駆動装置の歯車に歯合する歯車を装着し、前記駆動装置の駆動により前記清掃ローラーを回動させることにより、前記フィルターを前後に移動させてなるようにした構成となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気調和機がフィルターを前面に引き出した状態を示す斜視図であり、図2は本体の断面図である。図3は第一実施例に使用されるフィルターを示す斜視図であり、図4は第一実施例によるダクトボックスの断面図である。図5は第二実施例に使用されるフィルターを示す斜視図であり、図6は第二実施例によるダクトボックスの断面図である。
本発明による空気調和機は、図1及び図2で示すように、壁面に据付けられるベース1と、同ベース1の上方前部に装着され前端から後端近傍に至り吸込口4を形成した上部パネル3と、下方前部に装着され複数の風向偏向板5aを備える吹出口5を形成した下部パネル2とで本体を構成している。
【0014】
前記吸込口4と前記吹出口5とを結ぶ空気通路には後方に傾斜した前部熱交換器6aと前方に傾斜した後部熱交換器6bとからなり逆V字状に形成された熱交換器6と、同熱交換器6により熱交換された空気を室内に送出する送風ファン7とが設けられ、又前記前部熱交換器6aと前記後部熱交換器6bの下方には、これらから滴下する凝縮水を受ける露受皿8が設けられている。
【0015】
前記吸込口4の裏面には、吸込まれた空気に含有される塵埃を吸着するフィルター10が前後摺動自在に装着され、本体の内部前方には前記フィルター10が通過する通過口を前後に備えたダストボックス11が設けられ、又その下部には前記フィルター10を本体の前面側に引出すとともに、同本体内に自動的に収納する駆動装置12が設けられている。また、前記上部パネル3の前端と前記下部パネル3の前端との間には、前記フィルター10が本体前面に挿脱自在となるようにスリット状の挿脱口9が形成されている。
【0016】
次に、第一実施例について説明する。第一実施例に使用されるフィルター10は、図4の裏面側からの斜視図で示すように、中央に摺動方向に沿って桟を形成し、両側縁に前記本体に形成されたガイドレールに案内されるレール10dを形成した軟質樹脂材からなる薄肉状の枠体10aと、同枠体10a内に一体となって樹脂成型された左右一対の網部10bとからなり、前記桟には、直線上に歯型を連続的に形成したラック10cが形成されている。
【0017】
前記ダストボックス11は、図4で示すように、上下に2分割された上部ボックス11aと下部ボックス11bとからなり、これらの接合部前端と後端には前記フィルター10が通過するスリット状の通過口が形成されている。前記上部ボックス11aには、レバー15の一端に回動自在に軸支された円筒状の清掃ローラー14が設けられており、前記レバー15の他端は、前記上部ボックス11aの上部内壁から垂下する支持片16により軸支されている。又、上部内壁と前記レバー15との間にはスプリング17が介装され、同スプリング17により前記清掃ローラー14は若干下方に付勢されるようになっている。
【0018】
前記清掃ローラー14の外周面には粘着剤を含有した吸着部材14aが巻回されており、同清掃ローラー14に前記フィルター10の上面が接触しながら移動すると、その表面に堆積した塵埃を前記吸着部材14aに吸着されるようになっている。また、前記下部ボックス11bには、スプリング19により付勢され前記フィルター10の裏面に接触して、付着した塵埃を除去するブラシ18が設けられている。
【0019】
前記ダストボックス11の下部には、方形状の筐体12aに覆われて駆動装置12が設けられている。同駆動装置12は前記筐体12a内に固定され回転軸にピニオン歯車22を嵌着した駆動モータ23と、前記ピニオン歯車22に歯合する大径の第一歯車21と、同第一歯車21に歯合するとともに、後述する前記フィルターラック10cと歯合する小径の第二歯車20とから構成されている。
【0020】
次に、動作について説明する。前記駆動モータ23が始動すると、前記ピニオン歯車22に歯合する第一歯車21及び第二歯車20が回転駆動され、同第二歯車20に歯合するラック10cにより前記フィルター10が前方に向かい移動する。同フィルター10が移動すると、その裏面に付着した塵埃は前記ブラシ18と接触することによりかき採られ、前記ダストボックス11内に貯留されるようになっている。又、前記フィルター10の上面に堆積した塵埃は、回動する前記清掃ローラー14の外周面に接触することにより、粘着剤を含有した前記吸着部材14aに大径な塵埃から微細な塵埃まで吸着されて清掃が行われるようになっている。前記フィルター10の上面に堆積した塵埃が回動する前記清掃ローラー14で清掃されることにより、前記フィルター10の移動、駆動抵抗が従来に比較して低減できるようになっている。
【0021】
次に、第二実施例について説明する。第二実施例で使用するフィルター24は図5で示すように、両側縁にレール24cを備えた矩形状の枠体24aと、同枠体24a内に一体に形成された網部24bとからなっている。ダストボックス25の前記フィルター24の上面側には、上記した第一実施例と同様に、レバー28の一端に回動自在に軸支され、吸着部材27aを巻回した円筒状の上部清掃ローラー27が設けられており、前記レバー28の他端は、上部内壁から垂下する支持片29により軸支されている。又、上部内壁と前記レバー28との間にはスプリング30が介装され、同スプリング30により前記上部清掃ローラー27は前記フィルター24側に付勢されるようになっている。
【0022】
前記フィルター24の下面側には前記清掃ローラー27と同等の下部清掃ローラー30が設けられるとともに、同清掃ローラー30の軸一端には歯車30bが嵌着されている。前記ダストボックス25の下部にはピニオン歯車32を装着した駆動モータ33と、同ピニオン歯車32と前記歯車30bに歯合する歯車31とを備えた駆動装置26が設けられており、前記上部清掃ローラー27が前記スプリング30により付勢されると、前記上部清掃ローラー27と前記下部清掃ローラー30とで前記フィルター24を挟着するようになっている。
【0023】
前記駆動モータ33が始動すると、これに伴い前記下部清掃ローラー30が回動し、前記フィルター24が前面側に移動するとともに、前記上部清掃フィルター27が共に回動するようになっている。前記フィルター24が移動するに伴いその上面及び下面に付着した塵埃は、前記上部フィルター27の吸着部材27aと、前記下部フィルター30の吸着部材30aに吸着され清掃が行われるようになっている。
【0024】
前記上部清掃ローラー27と前記下部清掃ローラー30とが前記フィルター24の清掃を行う一方、回動しながら同フィルター24を移動させる駆動手段となることにより、前記フィルター24の駆動抵抗を極力低減でき、前記駆動装置26の小型化、低電力化を図れるようになっている。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、ダストボックス内に円筒状に形成された清掃ローラーを設け、同清掃ローラーでフィルターの上面あるいは下面に付着、堆積した塵埃を吸着することにより、フィルターを前後に駆動する駆動装置の負荷を低減でき、その小型化をはかれるとともに、騒音等の発生を防止することのできる空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機を示す外観斜視図である。
【図2】本発明による空気調和機の断面図である。
【図3】第一実施例によるフィルターの斜視図である。
【図4】第一実施例によるダストボックスの断面図である。
【図5】第二実施例によるフィルターの斜視図である。
【図6】第二実施例によるダストボックスの断面図である。
【図7】(A)は従来例によるダストボックスを示す断面図である。
(B)は従来例によるフィルターを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 下部パネル
3 上部パネル
4 吸込口
5 吹出口
5a 風向偏向板
6 熱交換器
6a 前部熱交換器
6b 後部熱交換器
7 送風ファン
8 露受皿
9 挿脱口
10 フィルター
10a 枠体
10b 網部
10c ラック
10d レール
11 ダストボックス
11a 上部ボックス
11b 下部ボックス
12 駆動装置
12a 筐体
14 清掃ローラー
14a 吸着部材
15 レバー
16 支持片
17 スプリング
18 ブラシ
19 スプリング
20 第二歯車
21 第一歯車
22 ピニオン歯車
23 駆動モータ
24 フィルター
24a 枠体
24b 網部
24c レール
25 ダストボックス
26 駆動装置
27 上部清掃ローラー
27a 吸着部材
28 レバー
28a スプリング
29 支持片
30 下部清掃ローラー
30a 吸着部材
30b 歯車
31 歯車
32 ピニオン歯車
33 駆動モータ

Claims (5)

  1. 吸込口と吹出口とを備えた本体内に、前後摺動自在に装着されるフィルターと、同フィルターに付着した塵埃を除去する清掃手段と、除去された塵埃を貯留するダストボックスとを備えてなる空気調和機において、
    前記清掃手段が、前記フィルターの一面を清掃する円筒状の清掃ローラーと、他面を清掃するブラシ又は円筒状の清掃ローラーとで構成されてなることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記清掃ローラーの外周側に粘着剤を含有した吸着部材を巻回し、同吸着部材により前記フィルターに付着した塵埃を除去してなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記フィルターが、裏面に移動方向に沿ってラックを備えた枠体と同枠体内に一体に形成された網部とからなり、前記ラックに歯合する歯車を備えた駆動装置により前記フィルターが前後に移動する一方、同フィルターの上面側に前記清掃ローラーを設け、下面側にスプリングにより付勢されるブラシを設けてなることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記清掃ローラーが、前記ダストボックスの上部内壁に支承されるレバーにより回動自在に軸支され、上部内壁とレバーとに介装されたスプリングにより前記フィルターの上面に付勢されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記清掃ローラーが、上面及び下面に一対となって前記フィルターを挟着するように設けられる一方、いずれか一方の清掃ローラーに駆動装置の歯車に歯合する歯車を装着し、前記駆動装置の駆動により前記清掃ローラーを回動させることにより、前記フィルターを前後に移動させてなるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項2に空気調和機。
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