JP4517355B2 - 減圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、一次側から供給された圧力流体を所望の圧力に減圧して二次側に導出する減圧弁であって、より詳細には、ダイヤフラム室に配設されたフラッパのノズルに対する離間及び閉塞動作によって、前記一次側から前記ノズルを介して前記ダイヤフラム室に導入される前記圧力流体の流通を制御することで、前記圧力流体を所望の圧力に減圧して前記二次側に導出する減圧弁に関する。
従来より、流体圧供給源から流体圧機器に所望の設定圧力で圧力流体を供給する場合、前記流体圧供給源と前記流体圧機器との間に減圧弁が介装される。この減圧弁は、前記流体圧供給源から供給された一次側の圧力流体を、二次側に接続される前記流体圧機器に対応した所望の圧力に減圧して前記二次側に供給するものである。
図4は、本出願人が案出した従来技術に係る減圧弁200であり(特許文献1参照)、ばね部材202の弾発力を作用させることなくノズル204と球体207を含むフラッパ206とが離間した状態において、一次側ポート208から供給された圧力流体は、図示しない第1通路を介してノズル背圧室210に導入され、前記ノズル204と前記球体207との間隙を通過して第1ダイヤフラム室212に導入される。前記第1ダイヤフラム室212に導入された圧力流体は、ブリードポート214を経由して大気中に放出される。
このようなブリード状態において、ハンドル216を回動させると、ばね部材202の弾発力によりフラッパ206が下方側に押圧され、ノズル204のノズル孔が該フラッパ206の球体207により閉塞される。これにより、ノズル背圧室210内の圧力(ノズル背圧)が上昇し、このノズル背圧の作用下に第1ダイヤフラム218、第2ダイヤフラム220及び該第2ダイヤフラム220に保持部材222を介して係合する弁体224が一体的に下方に変位し、前記弁体224が着座部226から離間することにより一次側ポート208と二次側ポート228とが連通する。この結果、前記一次側ポート208から導入された圧力流体が前記第2ダイヤフラム220の調圧作用下に減圧され、前記減圧された圧力流体が前記二次側ポート228に接続された流体圧機器に供給される。
前記減圧された圧力流体の圧力が設定圧力以上に上昇した場合、前記圧力が上昇した圧力流体は、第2ダイヤフラム220を上方に押圧すると共に、図示しない第2通路を介して第2ダイヤフラム室230に導入され、第3ダイヤフラム232をばね部材202の弾発力に抗して上方に押圧する。これにより、フラッパ206が前記ばね部材202による押圧状態から開放されて、該フラッパ206の球体207がノズル204から離間する。
この結果、ノズル背圧室210内の圧力流体が、前記ノズル孔を介してノズル204と球体207との間隙を通過し、ブリードポート214を介して大気中に放出されるので、該ノズル背圧室210のノズル背圧が瞬時に低下して、第1ダイヤフラム218及び第2ダイヤフラム220が上昇する。これにより、保持部材222が弁体224の頭部から離間すると共に、前記弁体224に対するダンパ部材234の弾性力によって該弁体224が上方に変位して着座部226に着座する。従って、前記弁体224の頭部によって閉塞されていた前記保持部材222の貫通孔236が開口し、前記二次側ポート228の圧力流体は、該貫通孔236から排気ポート238を経由して大気中に放出される。
上述した従来技術に係る減圧弁200において、図4から容易に諒解されるように、球体207は、フラッパ206を構成する板ばね部材240を介して第1ダイヤフラム室212内に保持されている。
特開平10−198433号公報
本発明は、前述した従来技術に係る減圧弁をさらに改良したものであり、ノズル背圧室からノズルを経由して圧力流体がダイヤフラム室に流通する際に、該圧力流体によってフラッパに発生する振動及び該振動による前記フラッパの変位を確実に抑制することが可能な減圧弁を提供することを目的とする。
本発明に係る減圧弁は、圧力流体が導入されるノズル背圧室と、前記ノズル背圧室にノズルを介して連通するダイヤフラム室と、前記ダイヤフラム室に配置され且つ前記ノズルに対する離間及び閉塞動作によって、前記ノズル背圧室から前記ノズルを経由して前記ダイヤフラム室に導入される圧力流体の流通を制御するフラッパとを備え、一次側から供給された前記圧力流体を所望の圧力に減圧して二次側に導出する減圧弁において、前記フラッパは、前記ノズルに対して離間及び閉塞動作を行う球体と、該球体の動作方向に対する該球体の側部を支持する球体支持機構とから構成されると共に、前記球体及び前記球体支持機構を支持するフラッパ支持機構により前記ノズルに対して変位自在であり、前記フラッパ支持機構の先端部には、前記球体及び前記球体支持機構を囲繞し且つ前記ノズルに向かう突出部が形成され、前記フラッパ支持機構の前記突出部は前記球体支持機構を面接触の状態で支持する一方で、前記先端部は前記球体支持機構から離間し且つ前記球体を点接触の状態で支持することを特徴とする。
前記フラッパ支持機構が前記球体を点接触の状態で支持し、前記球体支持機構が前記球体の側部を支持し、前記フラッパ支持機構の前記突出部が前記球体支持機構を面接触の状態で支持している。
これにより、前記球体支持機構と前記突出部との接触面における摩擦力と、前記フラッパ支持機構と前記球体との接触点とで前記球体が確実に支持される。この結果、前記ノズルに対して前記球体が離間及び閉塞動作を行う際に、前記ノズル背圧室から前記ノズルを経由して前記ダイヤフラム室に前記圧力流体が導入された場合、この圧力流体によって前記フラッパに発生する振動は、前記フラッパ支持機構による前記球体の支持及び前記突出部による前記球体支持機構の支持によって抑制されると共に、前記球体支持機構と前記突出部との接触面における摩擦力によって抑制される。従って、前記振動による前記フラッパの変位を確実に抑制することができる。
また、前記球体は、前記球体支持機構及び前記フラッパ支持機構によって支持された状態で回転自在であり、前記球体支持機構は、前記フラッパの変位方向と直交する方向に移動自在であることが好ましい。
これにより、前記フラッパ及び前記ノズルが同軸ではない状態で、前記球体が前記ノズルの端部に当接した場合、該球体が前記端部上で回動しながら前記球体支持機構と共に前記ノズルの軸方向に移動し、前記球体及び前記球体支持機構と前記ノズルとが同軸となった状態で、前記球体が前記ノズルを閉塞させる。従って、前記ノズルに対する前記球体支持機構及び前記球体の軸合わせが容易となり、前記ノズルに対する前記球体の離間及び閉塞動作を正確に行うことができる。
また、前記球体が回転自在となることにより、該球体における前記圧力流体の当接面を適宜変化させることが可能となり、該球体の長寿命化が可能となる。
さらに、前記球体支持機構における前記球体との接触面は、前記ノズルに向かい縮径するテーパとされることが好ましい。
これにより、前記球体が前記ノズルを閉塞する際に、該球体が前記テーパに沿って回転するので、前記ノズルに対する前記球体支持機構及び前記球体の軸合わせがさらに容易となり、前記ノズルに対する前記球体の離間及び閉塞動作をより正確に行うことができる。また、前記テーパを介して前記球体を支持することにより、該球体が前記球体支持機構から前記ノズル側に飛び出ることを防止することが可能となる。
さらにまた、前記フラッパ支持機構の先端部のうち前記球体を点接触の状態で支持する部分には、前記球体と同じ硬度又は該球体よりも高い硬度を有する受圧部材が配設されていることが好ましい。これにより、前記球体に前記圧力流体が当接した際に、該圧力流体から前記球体に対する押圧力による前記フラッパ支持機構の前記先端部における磨耗を防止することが可能となる。
さらにまた、前記突出部と、前記ダイヤフラム室を形成する前記ノズル側の壁部との間には、前記球体の動作方向に沿って弾性部材が介挿されていることが好ましい。これにより、前記フラッパ支持機構によって前記動作方向に前記球体及び前記球体支持機構を進退させる際に、前記弾性部材の弾性力で前記ノズルに対する前記球体の離間及び閉塞動作をより確実に行うことが可能となる。
本発明に係る減圧弁によれば、フラッパ支持機構が球体を点接触の状態で支持し、球体支持機構が前記球体の側部を支持し、前記フラッパ支持機構の突出部が前記球体支持機構を面接触の状態で支持している。
これにより、前記球体支持機構と前記突出部との接触面における摩擦力と、前記フラッパ支持機構と前記球体との接触点とで前記球体が確実に支持される。この結果、ノズルに対して前記球体が離間及び閉塞動作を行う際に、ノズル背圧室から前記ノズルを経由してダイヤフラム室に前記圧力流体が導入された場合、この圧力流体によって前記フラッパに発生する振動は、前記フラッパ支持機構による前記球体の支持及び前記突出部による前記球体支持機構の支持によって抑制されると共に、前記球体支持機構と前記突出部との接触面における摩擦力によって抑制される。従って、前記振動による前記フラッパの変位を確実に抑制することができる。
本発明に係る減圧弁について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る減圧弁10(以下、本実施形態に係る減圧弁10と呼称する。)を示す縦断面図であり、図2は、フラッパ12を構成する球体13がノズル14に対して離間した状態を示すダイヤフラム室(第1ダイヤフラム室)16周辺の拡大縦断面図であり、図3は、前記球体13が前記ノズル14を閉塞した状態を示す前記第1ダイヤフラム室16周辺の拡大縦断面図である。
本実施形態に係る減圧弁10は、図1に示すように、基本的には、ボディ部18と、前記ボディ部18の下部と気密に連結されるカバー部20と、前記ボディ部18の上部と一体的に連結されるボンネット部22と、前記ボンネット部22の上部に回動自在に設けられる操作部24とから構成される。
前記カバー部20は、Oリング26を介してボディ部18の下部に形成された孔を気密に閉塞する閉塞部材28と、前記閉塞部材28の上部に形成された孔に嵌合支持される弁体30と、該閉塞部材28の上部に形成された溝32に嵌合支持され且つ前記弁体30に外嵌されるダンパ部材34と、前記ダンパ部材34の上部で前記弁体30に外嵌される座金36と、前記座金36の上部で前記弁体30に外嵌される弾性体のシール38とを有する。ここで、前記弁体30は、ゴム材料で構成された前記ダンパ部材34の弾性力によって上下方向(矢印A1方向及びA2方向)に沿って変位可能である。
ボディ部18は、カバー部20に係合する第1ボディ40、前記第1ボディ40の上部に配置される第2ボディ42及び前記第2ボディ42の上部に配置される第3ボディ44からなり、前記第1ボディ40、前記第2ボディ42及び前記第3ボディ44は、図示しないねじによって一体的に組み付けられる。また、前記第2ボディ42には排気ポート46が形成され、前記第3ボディ44には第1ダイヤフラム室16と外部とを連通するブリードポート48が形成されている。
第1ボディ40の相互に対向する両側面には、図示しない流体圧供給源に接続される一次側ポート50と、図示しない流体圧機器に接続される二次側ポート52とが所定間隔離間して略同軸に形成され、前記一次側ポート50と前記二次側ポート52との間には、該一次側ポート50と該二次側ポート52とを連通させる連通路54が形成される。
ここで、連通路54を形成する矢印A1方向側の壁部としての着座部56に、弁体30がシール38を介して着座することにより、一次側ポート50と二次側ポート52との連通状態が遮断される。一方、前記シール38を介して前記弁体30が着座部56から下方(矢印A2方向)に離間することにより、前記一次側ポート50と前記二次側ポート52とが連通状態となる。
第1ボディ40と第2ボディ42との間には、第1ばね部材58及び第1保持部材60を介して第1ダイヤフラム62が介装されている。また、前記第2ボディ42と第3ボディ44との間には、第2保持部材63を介して第2ダイヤフラム64が介装されている。
そして、第1ダイヤフラム62の下部には、二次側ポート52に連通する第2ダイヤフラム室66が設けられ、前記第1ダイヤフラム62と第2ダイヤフラム64との間には排気ポート46に連通する第3ダイヤフラム室68が設けられる。また、前記第1ダイヤフラム62の中心部には、弁体30の頭部に係合する前述した第1保持部材60が設けられ、前記第1保持部材60には前記第2ダイヤフラム室66と第3ダイヤフラム室68とを連通させる貫通孔70が形成される。さらに、前記第2ダイヤフラム室66には、前述した第1ばね部材58が設けられ、前記第1ダイヤフラム62は、該第1ばね部材58の弾発力によって前記第1保持部材60を介して上方に押圧される。さらにまた、前記第1ばね部材58の内方には、前記第1保持部材60の変位を規制するストッパ部72が着座部56の上面から矢印A1方向に向かい突出形成されている。
第3ボディ44とボンネット部22との間には、ダイヤフラム押さえ部材74と、ディスク部材76及び押圧部材78とによって所定間隔離間して挟持された第3ダイヤフラム80及び第4ダイヤフラム82とが配置されている。この場合、前記ディスク部材76の上面には第2ばね部材84が配置され、前記第3ダイヤフラム80及び前記第4ダイヤフラム82は、該第2ばね部材84の弾発力によって下方(矢印A2方向)に向かって押圧される。
第2ボディ42と第3ボディ44との間には、第2ダイヤフラム64と前記第3ボディ44とによってノズル背圧室86が設けられ、前記第3ボディ44の中心部には、前述した第1ダイヤフラム室16が設けられている。前記第1ダイヤフラム室16の下方にはノズル孔88が形成されたノズル14が配設され、前記第3ボディ44の下部に形成された孔及び該孔に連通する前記ノズル孔88を介して、前記ノズル背圧室86と前記第1ダイヤフラム室16とが連通している。
また、第1ダイヤフラム室16の内部には、図1〜図3に示すように、フラッパ12及びフラッパ支持機構96がノズル14の上方に各々設けられる。前記フラッパ12は、球体13と、上下方向(矢印A1方向及び矢印A2方向)と直交する方向における前記球体13の側部を支持する球体支持機構90とから構成されている。一方、前記フラッパ支持機構96は、押圧部材78、第3保持部材92及び受圧部材94から構成され、前記球体支持機構90及び前記球体13を支持している。前記押圧部材78は、その下端部に大きく凹部を有し、前記凹部に前記第3保持部材92が収容固着され、前記凹部に臨むように前記受圧部材94が埋設されている。また、前記受圧部材94と前記球体13とは点接触している。
真鍮、アルミニウム等の金属材料からなる球体支持機構90は、側部外方へと環状に突出する第1膨出部100を有している。ここで、金属材料からなる第3保持部材92は押圧部材78に嵌合し、前記第1膨出部100は、内方へと突出する前記第3保持部材92の縁部との間で面接触の状態で支持されている。以上のように構成される前記球体支持機構90は、球体13の側部を囲曉すると共に、該球体支持機構90における前記球体13との接触面は、ノズル14に向かう方向(矢印A2方向)に縮径するテーパ98とされている。この場合、前記球体支持機構90は、前記テーパ98によって前記球体13を面接触の状態で支持すると共に、該球体13がノズル14の方向(矢印A2方向)に落下することを防止している。
また、押圧部材78は、その先端部102から矢印A2方向に向かって膨出形成された第2膨出部104を有し、第3保持部材92は、前記第2膨出部104及び前記先端部102に嵌合支持されている。そして、フラッパ支持機構96では、前記第3保持部材92と前記第2膨出部104とで、球体13及び前記球体支持機構90を囲繞する突出部106を構成する。
受圧部材94は、鋼球からなる球体13と同じ硬度又は該球体13よりも高い硬度を有する材料(例えば、鋼)で構成される一方で、球体支持機構90と前記押圧部材78の先端部102とは離間した状態とされている。この場合、前記先端部102と第3保持部材92とによって形成される空間の幅は、第1膨出部100の幅よりも大きい。そのため、前記球体支持機構90は、テーパ98によって前記球体13を面接触で支持した状態で、前記第3保持部材92に沿って矢印A1方向及び矢印A2方向と直交する方向に移動自在である。
そして、第2膨出部104の先端と、第1ダイヤフラム室16を形成する第3ボディ44の壁部108との間には、第3ばね部材(弾性部材)110が介挿されている。この場合、球体支持機構90及びフラッパ支持機構96で球体13を支持した状態において、第2ばね部材84の弾発力によって押圧部材78を下方(矢印A2方向)に移動させると、前記球体13はノズル14に向かって進行してノズル孔88を閉塞する。一方、前記第2ばね部材84による押圧部材78の押圧状態が解除されると、前記第3ばね部材110の上方への弾性力によって、前記球体支持機構90及び前記フラッパ支持機構96は矢印A1方向に変位し、前記球体13は前記ノズル14から離間する。
図1に示すノズル背圧室86は、図示しない第1通路を介して一次側ポート50と連通する一方で、第3ダイヤフラム80と第4ダイヤフラム82との間に形成された第4ダイヤフラム室112は、図示しない第2通路を介して二次側ポート52と連通している。
操作部24は、ボンネット部22の上部に回動自在に設けられたハンドル114と、前記ハンドル114を固定するロックナット116と、図示しないブラケットを挟持するナット118及びワッシャ120とを有する。前記ハンドル114の一端部には、第2ばね部材84に係合して該第2ばね部材84を矢印A2方向側に押圧する受け部材122が設けられる。
本実施形態に係る減圧弁10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について、図1〜図3を参照しながら説明する。
まず、図示しないチューブ等を介して一次側ポート50に圧力流体供給源(図示せず)を接続する一方で、二次側ポート52に、例えば、シリンダ等の所望の流体圧機器を接続する。
このような準備作業を終了した後、ハンドル114を回動させることなくノズル14とフラッパ12を構成する球体13との間で間隙を形成した状態に設定する。すなわち、第2ばね部材84の弾発力を作用させないと共に、第3ばね部材110の弾性力を作用させることによって、前記ノズル14と前記球体13とが所定間隔離間した状態になる(図2参照)。この場合、一次側ポート50から供給された圧力流体は、前記第1通路を介してノズル背圧室86に導入され、前記ノズル14と前記球体13との間隙を通過して第1ダイヤフラム室16に導入される。前記第1ダイヤフラム室16に導入された圧力流体は、ブリードポート48から大気中に放出される。
このようなブリード状態において、ハンドル114を所定方向に回動させ、第2ばね部材84の弾発力によってディスク部材76を介して押圧部材78が下方側(矢印A2方向側)に押圧されると、球体支持機構90とフラッパ支持機構96とによって支持された球体13が矢印A2方向に進行し、ノズル14(ノズル孔88)を閉塞する(図3参照)。
ここで、球体13とノズル14とが所定間隔離間した状態(図2参照)で、前記球体13と前記ノズル14とが同軸ではない場合、前記球体13が矢印A2方向に進行すると、該球体13の下端部がノズル14の上端部に当接し、前記球体13は、テーパ98に沿って回転しながら該ノズル14の中心軸方向に向かって該上端部上で移動する。この場合、第1膨出部100を含む前記球体支持機構90と第3保持部材92との間には、矢印A2方向と直交する方向にクリアランスが存在するので、前記球体支持機構90は、前記第3保持部材92と第1膨出部100との接触面に沿って、前記クリアランスの範囲内で前記球体13と共に移動可能である。そして、前記球体13と前記ノズル14とが同軸となった状態において、該球体13はノズル孔88を閉塞する。
この結果、前記ノズル背圧室86の圧力(ノズル背圧)が上昇し、前記ノズル背圧の作用下に第2ダイヤフラム64が矢印A2方向に押圧され、前記第2ダイヤフラム64、第1ダイヤフラム62及び弁体30が一体的に矢印A2方向側に変位して、前記弁体30が着座部56から離間する。
これにより、連通路54が開成され、前記一次側ポート50と前記二次側ポート52とが連通する。従って、第2ダイヤフラム室66では、前記連通路54を介して導入された圧力流体を、前記第1ダイヤフラム62の調圧作用下で所望の圧力に減圧させて、前記減圧された圧力流体を前記二次側ポート52に接続された流体圧機器に安定して供給することができる。
一方、二次側ポート52における圧力流体の圧力が設定圧力以上に上昇すると、前記圧力が上昇した圧力流体は、第1ダイヤフラム62を上方(矢印A1方向)に押圧すると共に、前記第2通路を介して第4ダイヤフラム室112に導入されて、第4ダイヤフラム82を第2ばね部材84の弾発力に抗して矢印A1方向に押圧する。これによりディスク部材76が矢印A1方向に変位するので、押圧部材78は、前記ディスク部材76の矢印A1方向への変位と前記第3ばね部材110の弾性力とによって前記矢印A1方向に変位する。
その際、球体支持機構90及びフラッパ支持機構96によって支持される球体13も矢印A1方向に変位するので、該フラッパ12を構成する前記球体13はノズル14から離間する(図2参照)。これにより、ノズル背圧室86内の圧力流体は、前記ノズル14と前記球体13との間隙を通過し、ブリードポート48を介して大気中に放出される。この結果、前記ノズル背圧室86内におけるノズル背圧が瞬時に低下する。
前記ノズル背圧が瞬時に低下することにより、第1ダイヤフラム62及び第2ダイヤフラム64が矢印A1方向に上昇し、弁体30の頭部が第1保持部材60から離間する。そして、ダンパ部材34の弾性力によって前記弁体30が矢印A1方向に変位して着座部56に着座する。従って、前記弁体30の頭部によって閉塞されていた前記第1保持部材60の貫通孔70が開口し、二次側ポート52において圧力が上昇した圧力流体は、前記貫通孔70を介して第3ダイヤフラム室68に導入され、最終的には排気ポート46から大気中に放出される。
このように、本実施形態に係る減圧弁10では、フラッパ支持機構96を構成する押圧部材78の先端部102が、フラッパ12を構成する球体13を点接触の状態で支持し、前記フラッパ12を構成する球体支持機構90が前記球体13の側部を面接触で支持し、前記フラッパ支持機構96の突出部106を構成する第3保持部材92が前記球体支持機構90の第1膨出部100を面接触の状態で支持している。
これにより、前記第1膨出部100と前記第3保持部材92との接触面における摩擦力と、前記先端部102と前記球体13との接触点とで前記球体13が確実に支持される。この結果、ノズル14に対して前記球体13が離間及び閉塞動作を行う際に、ノズル背圧室86から前記ノズル14を経由して第1ダイヤフラム室16に圧力流体が導入された場合、この圧力流体によって前記フラッパ12に発生する振動は、先端部102による前記球体13の支持及び前記第3保持部材92による前記第1膨出部100の支持によって抑制されると共に、前記第1膨出部100と前記第3保持部材92との接触面における摩擦力によって抑制される。従って、前記振動による前記フラッパ12の変位を確実に抑制することができる。
また、球体13を球体支持機構90及びフラッパ支持機構96によって支持された状態で回転自在とすることにより、フラッパ12及びノズル14が同軸ではない状態で、前記球体13が前記ノズル14の上端部に当接した場合、該球体13が前記上端部上で回動しながら前記球体支持機構90と共に前記ノズル14の中心軸方向に移動し、前記球体13及び前記球体支持機構90と前記ノズル14とが同軸となった状態で、前記球体13が前記ノズル14を閉塞させる。従って、前記ノズル14に対する前記球体支持機構90及び前記球体13の軸合わせが容易となり、前記ノズル14に対する前記球体13の離間及び閉塞動作を正確に行うことができる。また、前記球体13が回転自在となることにより、該球体13における前記圧力流体の当接面を適宜変化させることが可能となり、該球体13の長寿命化が可能となる。
さらに、フラッパ12を球体13を含む構成とし、球体支持機構90における該球体13との接触面を、ノズル14に向って縮径するテーパ98とすれば、該球体13が前記ノズル14を閉塞する際に、該球体13が前記テーパ98に沿って回転するので、前記ノズル14に対する前記球体支持機構90及び前記球体13の軸合わせがさらに容易となり、前記ノズル14に対する前記球体13の離間及び閉塞動作をより正確に行うことができる。また、前記テーパ98を介して前記球体13を支持することにより、該球体13が前記球体支持機構90から前記ノズル14側に飛び出ることを防止することが可能となる。
さらにまた、球体13と同じ硬度又は該球体13よりも高い硬度を有する受圧部材94によって、該球体13を点接触の状態で支持しているので、前記球体13に前記圧力流体が当接した際に、該圧力流体から前記球体13に対する押圧力による押圧部材78の先端部102での磨耗を防止することが可能となる。
さらにまた、突出部106を構成する第2膨出部104と、第1ダイヤフラム室16を形成する壁部108との間に第3ばね部材110を介挿することにより、前記第3ばね部材110の弾性力でノズル14に対する球体13の離間及び閉塞動作をより確実に行うことが可能となる。
なお、本発明に係る減圧弁は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
本実施形態に係る減圧弁の縦断面図である。 図1の減圧弁において、フラッパを構成する球体がノズルに対して離間した状態を示す要部縦断面図である。 図1の減圧弁において、フラッパを構成する球体がノズルを閉塞した状態を示す要部縦断面図である。 本出願人が案出した従来技術に係る減圧弁の断面図である。
符号の説明
10…減圧弁 12…フラッパ
13…球体 14…ノズル
16、66、68、112…ダイヤフラム室
18…ボディ部 20…カバー部
22…ボンネット部 24…操作部
28…閉塞部材 30…弁体
34…ダンパ部材 40、42、44…ボディ
46…排気ポート 48…ブリードポート
50…一次側ポート 52…二次側ポート
54…連通路 56…着座部
58、84、110…ばね部材 60、63、92…保持部材
62、64、80、82…ダイヤフラム
74…ダイヤフラム押さえ部材 76…ディスク部材
78…押圧部材 86…ノズル背圧室
88…ノズル孔 90…球体支持機構
94…受圧部材 96…フラッパ支持機構
98…テーパ 100、104…膨出部
102…先端部 106…突出部
108…壁部 114…ハンドル
122…受け部材

Claims (5)

  1. 圧力流体が導入されるノズル背圧室と、
    前記ノズル背圧室にノズルを介して連通するダイヤフラム室と、
    前記ダイヤフラム室に配置され、前記ノズルに対する離間及び閉塞動作によって、前記ノズル背圧室から前記ノズルを経由して前記ダイヤフラム室に導入される圧力流体の流通を制御するフラッパと、
    を備え、
    一次側から供給された前記圧力流体を所望の圧力に減圧して二次側に導出する減圧弁において、
    前記フラッパは、前記ノズルに対して離間及び閉塞動作を行う球体と、該球体の動作方向に対する該球体の側部を支持する球体支持機構とから構成されると共に、前記球体及び前記球体支持機構を支持するフラッパ支持機構により前記ノズルに対して変位自在であり、
    前記フラッパ支持機構の先端部には、前記ノズルとの間で前記球体を挟むように位置し、且つ前記球体支持機構から離間した状態で前記球体に点接触する接触面と、前記球体支持機構を囲繞すると共に前記ノズルに向かい、且つ前記球体支持機構を面接触の状態で支持する突出部が形成され
    記突出部と、前記ダイヤフラム室を形成する前記ノズル側の壁部との間には、前記球体の動作方向に沿って弾性部材が介挿されている
    ことを特徴とする減圧弁。
  2. 請求項1記載の減圧弁において、
    前記球体は、前記球体支持機構及び前記フラッパ支持機構によって支持された状態で回転自在であり、
    前記球体支持機構は、前記フラッパの変位方向と直交する方向に移動自在である
    ことを特徴とする減圧弁。
  3. 請求項1又は2記載の減圧弁において、
    前記球体支持機構における前記球体との接触面は、前記ノズルに向かい縮径するテーパとされる
    ことを特徴とする減圧弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の減圧弁において、
    前記フラッパ支持機構の先端部のうち前記球体を点接触の状態で支持する部分には、前記球体と同じ硬度又は該球体よりも高い硬度を有する受圧部材が配設されている
    ことを特徴とする減圧弁。
  5. 請求項4記載の減圧弁において、
    前記球体は、鋼で構成されており、
    前記受圧部材は、前記球体と同じ硬度又は該球体よりも高い硬度を有する材料で構成されている
    ことを特徴とする減圧弁。
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