JPH05272651A - 弁 - Google Patents
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- JPH05272651A JPH05272651A JP7448192A JP7448192A JPH05272651A JP H05272651 A JPH05272651 A JP H05272651A JP 7448192 A JP7448192 A JP 7448192A JP 7448192 A JP7448192 A JP 7448192A JP H05272651 A JPH05272651 A JP H05272651A
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- valve
- valve seat
- fixed
- seat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】工数及び部品点数の削減が可能で、構造の簡単
化及び工程の自動化に有利な弁を提供する。 【構成】ベローズ3の先端部32からなるこの弁の可動
弁座は弁本体1内において固定弁座2に対面しつつ往復
自在に保持されている。可動弁座32の先端面に突設さ
れた爪5は球弁4を保持する。球弁4は可動弁座32の
上記往復とともに固定弁座2に接離して、固定弁座2に
設けられた弁孔21を開閉する。球弁4を保持する爪5
を可動弁座32と一体に形成されており、従来のように
球弁保持用の球弁保持筒を必要とせず、またこの球弁保
持筒を可動弁座に嵌着、固定する作業は省略される。
化及び工程の自動化に有利な弁を提供する。 【構成】ベローズ3の先端部32からなるこの弁の可動
弁座は弁本体1内において固定弁座2に対面しつつ往復
自在に保持されている。可動弁座32の先端面に突設さ
れた爪5は球弁4を保持する。球弁4は可動弁座32の
上記往復とともに固定弁座2に接離して、固定弁座2に
設けられた弁孔21を開閉する。球弁4を保持する爪5
を可動弁座32と一体に形成されており、従来のように
球弁保持用の球弁保持筒を必要とせず、またこの球弁保
持筒を可動弁座に嵌着、固定する作業は省略される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体通路を開閉する弁
に関し、燃料噴射装置に利用される圧力調整弁として好
適なものである。
に関し、燃料噴射装置に利用される圧力調整弁として好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭63ー87377号公報のベロー
ズ式圧力調整弁を図8に示す。この弁は、筒状の弁本体
1a内に固定弁座2aが固定されており、固定弁座2a
の上方にベローズ3aが配設されている。ベローズ3a
の先端部32aには球弁保持筒(リテーナ)9が嵌着さ
れ、この球弁保持筒9により球弁4aが保持されてい
る。ベローズ3a内にはスプリング6aが配設され、ス
プリング6aはベローズ3aの先端部32aを介して球
弁4aを固定弁座2aに押し付けており、ベローズ3a
に働く圧力差がスプリング6aの付勢力を超えると弁開
となって、弁本体1a内の圧力が所定値に保持される。
ズ式圧力調整弁を図8に示す。この弁は、筒状の弁本体
1a内に固定弁座2aが固定されており、固定弁座2a
の上方にベローズ3aが配設されている。ベローズ3a
の先端部32aには球弁保持筒(リテーナ)9が嵌着さ
れ、この球弁保持筒9により球弁4aが保持されてい
る。ベローズ3a内にはスプリング6aが配設され、ス
プリング6aはベローズ3aの先端部32aを介して球
弁4aを固定弁座2aに押し付けており、ベローズ3a
に働く圧力差がスプリング6aの付勢力を超えると弁開
となって、弁本体1a内の圧力が所定値に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
圧力調整弁では、球弁4aを保持するために球弁保持筒
9をベローズ3aの先端部32aに嵌着する必要がある
が、例えば火花点火式内燃機関に用いる燃料圧力調整弁
では、ベローズ3aの先端部32aの直径は数mm程度
と小さく、この先端部32aに球弁4aを載せた球弁保
持筒9を嵌着するには技巧を要するので、熟練作業者を
必要とし自動化は困難であった。
圧力調整弁では、球弁4aを保持するために球弁保持筒
9をベローズ3aの先端部32aに嵌着する必要がある
が、例えば火花点火式内燃機関に用いる燃料圧力調整弁
では、ベローズ3aの先端部32aの直径は数mm程度
と小さく、この先端部32aに球弁4aを載せた球弁保
持筒9を嵌着するには技巧を要するので、熟練作業者を
必要とし自動化は困難であった。
【0004】また、球弁保持筒9aの成形、その嵌着、
かしめといった作業のために工数及び部品点数の点で不
利であった。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、工数及び部品点数の削減が可能で、構造の簡単化及
び工程の自動化に有利な弁を提供することを、その目的
としている。
かしめといった作業のために工数及び部品点数の点で不
利であった。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、工数及び部品点数の削減が可能で、構造の簡単化及
び工程の自動化に有利な弁を提供することを、その目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の弁は、流入口及
び流出口に連通する内部空間を有する筒状の弁本体と、
前記両口を連通する弁孔を有し前記弁本体内に固定され
る固定弁座と、前記弁本体内に前記固定弁座と対面して
往復自在に収容される可動弁座と、前記可動弁座に保持
され前記固定弁座に接離して前記弁孔を開閉する球弁
と、前記固定弁座へ向けて前記球弁外周に沿いつつ前記
可動弁座に突設され前記球弁を離脱不能に囲む爪とを備
える弁において、前記爪は前記可動弁座と一体に形成さ
れてなることを特徴としている。
び流出口に連通する内部空間を有する筒状の弁本体と、
前記両口を連通する弁孔を有し前記弁本体内に固定され
る固定弁座と、前記弁本体内に前記固定弁座と対面して
往復自在に収容される可動弁座と、前記可動弁座に保持
され前記固定弁座に接離して前記弁孔を開閉する球弁
と、前記固定弁座へ向けて前記球弁外周に沿いつつ前記
可動弁座に突設され前記球弁を離脱不能に囲む爪とを備
える弁において、前記爪は前記可動弁座と一体に形成さ
れてなることを特徴としている。
【0006】好適な態様において、本発明の弁は、前記
可動弁座をなす先端部が前記固定弁座に対面し基端部が
前記弁本体に固定され中央部が伸縮するとともに、樹脂
により前記爪と一体に形成されたベローズを備える圧力
調整弁からなる。
可動弁座をなす先端部が前記固定弁座に対面し基端部が
前記弁本体に固定され中央部が伸縮するとともに、樹脂
により前記爪と一体に形成されたベローズを備える圧力
調整弁からなる。
【0007】
【作用】可動弁座は弁本体内に固定弁座に対面しつつ往
復自在に保持されており、可動弁座の先端面に突設され
た爪は球弁を保持する。球弁は可動弁座の上記往復とと
もに固定弁座に接離して、固定弁座に設けられた弁孔を
開閉する。
復自在に保持されており、可動弁座の先端面に突設され
た爪は球弁を保持する。球弁は可動弁座の上記往復とと
もに固定弁座に接離して、固定弁座に設けられた弁孔を
開閉する。
【0008】
【発明の効果】上記説明したように本発明の弁は、球弁
を保持する爪を可動弁座と一体に形成したので、従来の
ように球弁保持用の球弁保持筒を必要とせず、またこの
球弁保持筒を可動弁座に嵌着、固定する作業を省略する
ことができる。その結果、工数及び部品点数の削減が可
能となり、構造の簡単化及び工程の自動化に有利とな
る。
を保持する爪を可動弁座と一体に形成したので、従来の
ように球弁保持用の球弁保持筒を必要とせず、またこの
球弁保持筒を可動弁座に嵌着、固定する作業を省略する
ことができる。その結果、工数及び部品点数の削減が可
能となり、構造の簡単化及び工程の自動化に有利とな
る。
【0009】
(実施例1)以下、点火式内燃機関の燃料圧力調整弁に
適用した一実施例を図1を参照して説明する。この燃料
圧力調整弁は、弁本体1と、弁本体1内に固定される固
定弁座2と、弁本体1内に往復自在に収容されるベロー
ズ3と、ベローズ3の先端部(本発明でいう可動弁座)
32に保持される球弁4と、固定弁座2へ向けて球弁4
の外周に沿いつつベローズ3の先端部32に突設され球
弁4を離脱不能に囲む爪5と、ベローズ3内に配設され
ベローズ3を弁閉方向に付勢するスプリング6とを備え
ている。
適用した一実施例を図1を参照して説明する。この燃料
圧力調整弁は、弁本体1と、弁本体1内に固定される固
定弁座2と、弁本体1内に往復自在に収容されるベロー
ズ3と、ベローズ3の先端部(本発明でいう可動弁座)
32に保持される球弁4と、固定弁座2へ向けて球弁4
の外周に沿いつつベローズ3の先端部32に突設され球
弁4を離脱不能に囲む爪5と、ベローズ3内に配設され
ベローズ3を弁閉方向に付勢するスプリング6とを備え
ている。
【0010】弁本体1は、両端開口の段付き円筒形状を
有する主筒11と、主筒11の径大側端部(図1の上端
部)の開口を閉鎖する略輪板状の端板12と、端板12
の中央孔に嵌挿された圧力導入筒13とからなる。主筒
11の上端部は最も径大な基端筒部となっており、主筒
11の中央部は中径の中央筒部となっており、主筒11
の下部は最も径小な先端筒部となっている。更に、上記
中央筒部には複数の燃料流入口15が開口され、一方、
上記先端筒部の先端開口が燃料流出口16となってい
る。
有する主筒11と、主筒11の径大側端部(図1の上端
部)の開口を閉鎖する略輪板状の端板12と、端板12
の中央孔に嵌挿された圧力導入筒13とからなる。主筒
11の上端部は最も径大な基端筒部となっており、主筒
11の中央部は中径の中央筒部となっており、主筒11
の下部は最も径小な先端筒部となっている。更に、上記
中央筒部には複数の燃料流入口15が開口され、一方、
上記先端筒部の先端開口が燃料流出口16となってい
る。
【0011】弁本体1の上記した先端筒部の上部には、
中央に弁孔21が上下に貫孔された固定弁座2が圧入さ
れている。ベローズ3は、両端開口短軸円筒形状の基端
部31と、基端部31の下端から図1中、下方に垂下す
る蛇腹状の伸縮部33と、伸縮部33の下端に形成さ
れ、伸縮部33の下端開口を遮蔽する先端部32とから
なる。基端部31は圧力導入筒13の下端部に嵌着され
る一方、基端部31の上端面は端板12の下面に当接し
ている。基端部31の上部は径大な鍔部となっており、
この鍔部とその周囲を囲む主筒11の上記基端筒部との
間にはシールリング14が配設されている。基端部31
の下部は主筒11の上記中央筒部に圧入されている。伸
縮部33は主筒11の上記中央筒部内に上下動自在に収
容されている。伸縮部33の肉厚は約0.2mmとさ
れ、伸縮部33の最も幅広い部位における外径は約12
mmとされている。先端部32は凹部を有する短軸円柱
形状を有しており、その下端面中央に球弁4を受承する
球受け室bが図1中、上方に凹設され、更に球受け室b
の中央部から更に上方にスプリング室が凹設されてい
る。球受け室bには球弁4が自転可能に収容され、スプ
リング室にはスプリング51が収容されている。スプリ
ング51は図1中、下方すなわち弁閉方向に球弁4を付
勢している。
中央に弁孔21が上下に貫孔された固定弁座2が圧入さ
れている。ベローズ3は、両端開口短軸円筒形状の基端
部31と、基端部31の下端から図1中、下方に垂下す
る蛇腹状の伸縮部33と、伸縮部33の下端に形成さ
れ、伸縮部33の下端開口を遮蔽する先端部32とから
なる。基端部31は圧力導入筒13の下端部に嵌着され
る一方、基端部31の上端面は端板12の下面に当接し
ている。基端部31の上部は径大な鍔部となっており、
この鍔部とその周囲を囲む主筒11の上記基端筒部との
間にはシールリング14が配設されている。基端部31
の下部は主筒11の上記中央筒部に圧入されている。伸
縮部33は主筒11の上記中央筒部内に上下動自在に収
容されている。伸縮部33の肉厚は約0.2mmとさ
れ、伸縮部33の最も幅広い部位における外径は約12
mmとされている。先端部32は凹部を有する短軸円柱
形状を有しており、その下端面中央に球弁4を受承する
球受け室bが図1中、上方に凹設され、更に球受け室b
の中央部から更に上方にスプリング室が凹設されてい
る。球受け室bには球弁4が自転可能に収容され、スプ
リング室にはスプリング51が収容されている。スプリ
ング51は図1中、下方すなわち弁閉方向に球弁4を付
勢している。
【0012】本発明でいう可動弁座を構成する先端部3
2の下端面には、球受け室bの開口すなわち球弁4を囲
んで先細薄肉円筒形状の爪5が突設されている。爪5の
高さは約1乃至2mmとされ、爪5の先端部を次第に径
小に形成して球弁4の脱離を防止している。爪5の拡大
断面図を図2に示し、その平面図を図3に示す。爪5は
図3に示すように互いに180度離れた位置に溝52を
有し、溝52は爪5の基端まで凹設され、それにより爪
5は2個の半割り筒状となっている。
2の下端面には、球受け室bの開口すなわち球弁4を囲
んで先細薄肉円筒形状の爪5が突設されている。爪5の
高さは約1乃至2mmとされ、爪5の先端部を次第に径
小に形成して球弁4の脱離を防止している。爪5の拡大
断面図を図2に示し、その平面図を図3に示す。爪5は
図3に示すように互いに180度離れた位置に溝52を
有し、溝52は爪5の基端まで凹設され、それにより爪
5は2個の半割り筒状となっている。
【0013】ベローズ3内にはスプリング6が収容され
ており、スプリング6の基端は圧力導入筒13に係止さ
れ、その先端は受け板61を介してベローズ3の先端部
32を下方、すなわち弁閉方向に付勢している。なお、
圧力導入筒13にはエンジンのインテークマニホルド
(図示せず)からの吸気圧力が導入され、燃料流入口1
5は燃料ポンプにより加圧される燃料配管系(図示せ
ず)に連通し、燃料流出口16は燃料タンクに連通して
いる。
ており、スプリング6の基端は圧力導入筒13に係止さ
れ、その先端は受け板61を介してベローズ3の先端部
32を下方、すなわち弁閉方向に付勢している。なお、
圧力導入筒13にはエンジンのインテークマニホルド
(図示せず)からの吸気圧力が導入され、燃料流入口1
5は燃料ポンプにより加圧される燃料配管系(図示せ
ず)に連通し、燃料流出口16は燃料タンクに連通して
いる。
【0014】上記した各構成要素の内、圧力導入筒1
3、固定弁座2及び球弁4はステンレスを素材とし、ベ
ローズ3はPTFE(ポリテトラフロロエチレン)樹脂
を素材とし、シールリング14はふっ素ゴムを素材と
し、その他の部材は炭素鋼からなる。この弁の組付け順
序を説明すると、まず爪5の弾性変形を利用して爪5内
に球弁4を押し込む。次に、ベローズ3内に受け板61
及びスプリング6を収容した後、圧力導入筒13の下端
部をベローズ3の基端部31に圧入して球弁側アセンブ
リを構成する。なお、圧力導入筒13は予め端板部12
に嵌入されている。
3、固定弁座2及び球弁4はステンレスを素材とし、ベ
ローズ3はPTFE(ポリテトラフロロエチレン)樹脂
を素材とし、シールリング14はふっ素ゴムを素材と
し、その他の部材は炭素鋼からなる。この弁の組付け順
序を説明すると、まず爪5の弾性変形を利用して爪5内
に球弁4を押し込む。次に、ベローズ3内に受け板61
及びスプリング6を収容した後、圧力導入筒13の下端
部をベローズ3の基端部31に圧入して球弁側アセンブ
リを構成する。なお、圧力導入筒13は予め端板部12
に嵌入されている。
【0015】次に、弁本体1に固定弁座2を圧入する。
次に、主筒11にシールリング14を挿入した後、上記
アセンブリを主筒11内に嵌入し、主筒11の径大筒部
の端部を端板部12の外周にかしめる。圧力導入筒13
を端板部12にさらに嵌入することにより、設定する圧
力に調整する。その後、圧力導入筒13と端板部12は
溶接にて固定され組付けを完了する。
次に、主筒11にシールリング14を挿入した後、上記
アセンブリを主筒11内に嵌入し、主筒11の径大筒部
の端部を端板部12の外周にかしめる。圧力導入筒13
を端板部12にさらに嵌入することにより、設定する圧
力に調整する。その後、圧力導入筒13と端板部12は
溶接にて固定され組付けを完了する。
【0016】次に、ベローズ3の作製について説明す
る。ベローズ3はPTFE樹脂からなる円柱体を用意
し、まず旋盤によりその外周面を切削加工し、次に、そ
の外周面を割り円筒形状のチャックでクランプしてその
内周面を切削加工して形成する。もちろん、ベローズ3
を切削加工でなく樹脂成形技術により形成してもよい。
ベローズ3の素材としては上記実施例ではPTFE樹脂
を採用したが、それと同様の特性を持つとともに成形性
に優れた他のふっ素樹脂、例えばETFE(ポリエチレ
ンテトラフロロエチレン)を採用してもよい。なお、こ
のような金型成形により爪5付きのベローズ3を作製す
る場合、爪5の先端部が径小形状となっているので、こ
の爪5内に挿入される金型部材は軸方向に無理抜きされ
る。また上記実施例では爪5は半割り形状としたが、三
つ割り、四つ割りなど他の割り形状を採用できることも
当然である。
る。ベローズ3はPTFE樹脂からなる円柱体を用意
し、まず旋盤によりその外周面を切削加工し、次に、そ
の外周面を割り円筒形状のチャックでクランプしてその
内周面を切削加工して形成する。もちろん、ベローズ3
を切削加工でなく樹脂成形技術により形成してもよい。
ベローズ3の素材としては上記実施例ではPTFE樹脂
を採用したが、それと同様の特性を持つとともに成形性
に優れた他のふっ素樹脂、例えばETFE(ポリエチレ
ンテトラフロロエチレン)を採用してもよい。なお、こ
のような金型成形により爪5付きのベローズ3を作製す
る場合、爪5の先端部が径小形状となっているので、こ
の爪5内に挿入される金型部材は軸方向に無理抜きされ
る。また上記実施例では爪5は半割り形状としたが、三
つ割り、四つ割りなど他の割り形状を採用できることも
当然である。
【0017】次に、この燃料圧力調整弁の作動を説明す
る。インテークマニホルドから圧力導入筒13に導入さ
れるエンジンの吸気圧力が高い場合には、ベローズ3に
作用する吸気圧力とスプリング6の付勢力との和は、燃
料流入口15から導入されてベローズ3に作用する燃料
配管系内の燃料圧よりも大きくなって、ベローズ3が伸
び、球弁4は固定弁座2に押し付けられて弁孔21が閉
鎖され、この閉鎖により弁本体1から燃料タンク(図示
せず)への燃料抜けが禁止され、燃料配管系の圧力がエ
ンジンの吸気圧力に対応して上昇する。
る。インテークマニホルドから圧力導入筒13に導入さ
れるエンジンの吸気圧力が高い場合には、ベローズ3に
作用する吸気圧力とスプリング6の付勢力との和は、燃
料流入口15から導入されてベローズ3に作用する燃料
配管系内の燃料圧よりも大きくなって、ベローズ3が伸
び、球弁4は固定弁座2に押し付けられて弁孔21が閉
鎖され、この閉鎖により弁本体1から燃料タンク(図示
せず)への燃料抜けが禁止され、燃料配管系の圧力がエ
ンジンの吸気圧力に対応して上昇する。
【0018】インテークマニホルドから圧力導入筒13
に導入されるエンジンの吸気圧力が低くなり、ベローズ
3に作用するこの吸気圧力とスプリング6の付勢力との
和が、ベローズ3に作用する燃料圧よりも小さくなる
と、ベローズ3が縮み、球弁4は固定弁座2から離れて
弁孔21が開かれ、この開弁により弁本体1から燃料タ
ンク(図示せず)へ燃料が抜け落ち、その結果、燃料配
管系の圧力がエンジンの吸気圧力に対応して低下する。
に導入されるエンジンの吸気圧力が低くなり、ベローズ
3に作用するこの吸気圧力とスプリング6の付勢力との
和が、ベローズ3に作用する燃料圧よりも小さくなる
と、ベローズ3が縮み、球弁4は固定弁座2から離れて
弁孔21が開かれ、この開弁により弁本体1から燃料タ
ンク(図示せず)へ燃料が抜け落ち、その結果、燃料配
管系の圧力がエンジンの吸気圧力に対応して低下する。
【0019】上記したこの実施例では爪5を半割り筒状
に形成しているので、球弁4の挿入が簡単であり、また
爪5を樹脂成形する場合には金型の抜きが簡単となる。
またこの実施例ではベローズ3と爪5とを樹脂により一
体に作製しているので、ベローズ成形工程により爪5を
連続して又は同時に作製することができ、工程が増加す
ることがない。 (実施例2)本発明の弁の他の実施例を図4から図6に
示す。
に形成しているので、球弁4の挿入が簡単であり、また
爪5を樹脂成形する場合には金型の抜きが簡単となる。
またこの実施例ではベローズ3と爪5とを樹脂により一
体に作製しているので、ベローズ成形工程により爪5を
連続して又は同時に作製することができ、工程が増加す
ることがない。 (実施例2)本発明の弁の他の実施例を図4から図6に
示す。
【0020】この実施例では、爪5は径一定の円筒形状
に切削または成形され(図4参照)た後、熱かしめによ
り爪5をその先端に向かうにつれ径小に変形している
(図5参照)。熱かしめ後の爪5は図6に示すように割
りを必要としない。図5に示す熱かしめにおいて、かし
め治具8は、摂氏約300度に加熱され、他の治具(図
示せず)に固定されたベローズ3に対し、上方から下降
する。かしめ治具8の下端部には爪5を径小方向に曲げ
るすり鉢状の凹部81が形成されており、この凹部81
の中央部には球弁4をスプリング51に抗して押さえる
ための押え突部82が形成されている。
に切削または成形され(図4参照)た後、熱かしめによ
り爪5をその先端に向かうにつれ径小に変形している
(図5参照)。熱かしめ後の爪5は図6に示すように割
りを必要としない。図5に示す熱かしめにおいて、かし
め治具8は、摂氏約300度に加熱され、他の治具(図
示せず)に固定されたベローズ3に対し、上方から下降
する。かしめ治具8の下端部には爪5を径小方向に曲げ
るすり鉢状の凹部81が形成されており、この凹部81
の中央部には球弁4をスプリング51に抗して押さえる
ための押え突部82が形成されている。
【0021】なお、この熱かしめは爪5の全周にわたっ
て成す必要はなく、例えば図7に示すように爪5の周方
向三箇所をかしめてもよい。
て成す必要はなく、例えば図7に示すように爪5の周方
向三箇所をかしめてもよい。
【図1】 本発明を適用した燃料圧力調整弁の一実施例
を示す断面図、
を示す断面図、
【図2】 図1の爪付近の拡大断面図、
【図3】 図1の爪付近の拡大平面図、
【図4】 他の実施例の爪付近の熱かしめ前の拡大断面
図、
図、
【図5】 図4の実施例の爪付近の熱かしめ後の拡大断
面図、
面図、
【図6】 図4の実施例の爪付近の熱かしめ後の拡大平
面図、
面図、
【図7】 図4の実施例の爪付近の他の熱かしめ例を示
す拡大平面図、
す拡大平面図、
【図8】 従来の圧力調整弁の断面図。
15は流入口、16は流出口、1は弁本体、21は弁
孔、2は固定弁座、32はベローズ3の先端部(可動弁
座)32、4は球弁、5は爪。
孔、2は固定弁座、32はベローズ3の先端部(可動弁
座)32、4は球弁、5は爪。
Claims (2)
- 【請求項1】流入口及び流出口に連通する内部空間を有
する筒状の弁本体と、前記両口を連通する弁孔を有し前
記弁本体内に固定される固定弁座と、前記弁本体内に前
記固定弁座と対面して往復自在に収容される可動弁座
と、前記可動弁座に保持され前記固定弁座に接離して前
記弁孔を開閉する球弁と、前記固定弁座へ向けて前記球
弁外周に沿いつつ前記可動弁座に突設され前記球弁を離
脱不能に囲む爪とを備える弁において、 前記爪は前記可動弁座と一体に形成されてなることを特
徴とする弁。 - 【請求項2】前記可動弁座をなす先端部が前記固定弁座
に対面し基端部が前記弁本体に固定され中央部が伸縮す
るとともに、樹脂により前記爪と一体に形成されたベロ
ーズを備える圧力調整弁からなる請求項1記載の弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7448192A JPH05272651A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7448192A JPH05272651A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272651A true JPH05272651A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13548512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7448192A Pending JPH05272651A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05272651A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006139451A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Smc Corp | 減圧弁 |
JP2008144601A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Piolax Inc | リリーフバルブ |
JP2009002523A (ja) * | 2008-09-22 | 2009-01-08 | Hitachi Metals Ltd | メタルダイヤフラム弁 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7448192A patent/JPH05272651A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006139451A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Smc Corp | 減圧弁 |
JP4517355B2 (ja) * | 2004-11-11 | 2010-08-04 | Smc株式会社 | 減圧弁 |
JP2008144601A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Piolax Inc | リリーフバルブ |
JP2009002523A (ja) * | 2008-09-22 | 2009-01-08 | Hitachi Metals Ltd | メタルダイヤフラム弁 |
JP4697612B2 (ja) * | 2008-09-22 | 2011-06-08 | 日立金属株式会社 | メタルダイヤフラム弁 |
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