JP4513709B2 - 難加工鋼片の熱間圧延方法 - Google Patents

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本発明は、硫黄含有快削ステンレス鋼のように、熱間加工性に劣る難加工の鋼片を先端部の割れや裂けの発生なしに熱間圧延する方法に関する。
加工性に劣る鋼材を熱間圧延すると、先端部に割れや裂けが発生する。特に、硫黄を含有する快削ステンレス鋼は、熱間加工性が悪いために、上記の割れ等の発生が著しい。割れ等が発生すると、後続の圧延作業に支障を来すだけでなく、割れ等が発生した部分は製品にならないので切断して除去しなければならず、歩留りの低下を招く。
上記のような問題を解決する方法が特許文献1〜4に開示されている。特許文献1に提案されている方法は、鋼片の端部だけを他の部分よりも高温に加熱するという方法である。しかし、この方法では、高温に加熱する長さの決定が難しいうえに端部だけを通常の加熱温度よりも高温にするために余分のエネルギーが必要である。
特許文献2に開示されるのは、鋼片の端部に肉盛り溶接を施すという方法である。しかし、端面の全面に肉盛りを行うのにはコストと時間がかかるだけでなく、作業に熟練を要する。
特許文献3の方法では、鋼片端部に被圧延材とは電気特性の異なる材料を接合するというのである。しかし、この方法を実施するには、圧延後の鋼材の電気特性を検知する特別な装置が必要で、生産コストの上昇を招く。
特許文献4には、鋼材の先端にダミー材を溶接して圧延する方法が開示されている。そして、その方法では、ダミー材の長さは50mm以上が好ましいとされている。しかし、このように長いダミー材では、それ自体の重量が嵩むので、溶接接合が不完全だと圧延の途中でそれが脱落してしまうおそれがある。
特開平4−231413号公報 特開平8−174008号公報 特開2002−178002号公報 特開2005−28386号公報
本発明の目的は、難加工鋼片の熱間圧延時の先端割れ等を、簡易に、かつ確実に防止することができる圧延方法を提供することにある。
本発明の要旨は、下記の熱間圧延方法にある。
被圧延材の鋼片よりも熱間加工性のよいダミー部材を、圧延前の鋼片の端面を覆うように溶接し、そのダミー部材を溶接した端面側から圧延を開始する方法であって、上記ダミー部材は、中央部に一個の貫通穴を有する鋼板であり、その鋼板は、鋼板周辺と前記の穴の部分とで鋼片の端面に溶接されていることを特徴とする難加工鋼片の熱間圧延方法。
上記のダミー部材は、厚さが4〜10mmの炭素鋼または低合金鋼の鋼板であることが望ましい。また、ダミー部材には、中央部の貫通穴のほかに、さらに1個以上の貫通穴が設けられていることが望ましい。
本発明方法は、特に硫黄を含むオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系等の快削ステンレス鋼、例えばJISのSUS303、SUS420J2等の鋼片の熱間圧延に適用するのが好適である。
添付の図によって、本発明方法を具体的に説明する。
図1および図2は、本発明方法の一例を説明するための斜視図である。図1はダミー部材、図2はダミー部材を溶接した鋼片を示す。図2に示した鋼片は断面が矩形であるが、断面が円形の鋼片であれば、ダミー部材も円盤状のものとする。
図1に示すダミー部材1は、その中央部に貫通穴2を有する。また、この例ではもう一つの貫通穴3が設けられている。このダミー部材は、図2に示すように、被圧延材である鋼片4の端面に溶接によって接合される。溶接は、ダミー部材1を鋼片4に押し当てて、ダミー部材の周辺に沿って行う。また、貫通穴2の部分でも溶接を行う。溶接は、アーク溶接でよく、溶接棒は低水素系のものが望ましい。
貫通穴2を設けたのは、一つには鋼片とダミー部材との接合強度を高めるためである。ダミー部材の周辺部だけの溶接では接合強度が弱くて、圧延過程でダミー部材が脱落するおそれがあるが、貫通穴の部分においても溶接されていれば、ダミー部材の脱落は起きない。
貫通穴2を設けるもう一つの理由は、溶接で接合した後に鋼片を熱間圧延する際にダミー部材に発生する歪みを緩和して、その脱落を防止することである。
上記の貫通穴2は、ダミー部材の大きさにもよるが、直径が概ね25〜30mmであればよい。
貫通穴3は、エア抜き用である。即ち、この穴を設けるのは、鋼片4とダミー部材1との界面に残存する空気が、加熱によって膨張したときに放出されるようにするためである。これによって、圧延中のダミー部材の脱落防止は一層確かになる。エア抜きが目的であるから、穴の径は数ミリ程度でよい。この穴3は、必ずしも設ける必要はないが、少なくとも1個は設けるのが望ましい。
ダミー部材として用いるのは熱間加工性に優れた鋼板である。ここで「熱間加工性に優れる」というのは、熱間圧延の際に割れや裂けが発生しないということである。具体的にはC含有量が0.30%以下の炭素鋼や低合金鋼の鋼板が使用できる。例えばJISのSS400等が望ましい。ダミー部材は、圧延終了後には切除されるので、できるだけ安価なものを用いるべきである。
ダミー部材の形状は、被圧延材(鋼片)の端面を覆うに足りる面積を有し、厚さが4〜10mmであるのが望ましい。4mmよりも薄いと圧延時の鋼片の割れ等を防止する効果が不十分である。一方、10mmよりも厚いと重量が嵩んで圧延中の脱落の可能性が生じ、また、切除されてスクラップとなる量が増えて無駄が多くなる。
SUS303とSUS420J2の鋼片を熱間圧延した。鋼片のサイズは、断面が一辺160mmの正方形で長さが12.7mである。使用したダミー部材は、厚さが6mmで平面形状が上記の鋼片断面と同じ正方形のSS400の鋼板で、中央部に径が25mmの貫通穴を有し、さらに一部に径が4mmのエア抜きの貫通穴を一個有するものである。
上記の鋼片の一端面にダミー部材を図2に示すように配置してアーク溶接した。溶接棒は、LF52を使用した。なお、効果の比較のために、ダミー部材を溶接しない鋼片も準備した。
上記の各鋼片を1250〜1300℃に加熱して熱間圧延を実施し、径65mmまで粗圧延を行った状態で鋼片の先端部の割れや裂けの発生状況を調べた。その結果を表1に示す。なお、ダミー部材を溶接した鋼片は、ダミー部材側を先端として圧延を開始した。圧延本数は各々20本とした。先端部の割れや裂けの発生率(20本中、割れ等が発生した本数の百分率)を表1に示す。
Figure 0004513709
表1に示すとおり、端面に鋼板を溶接した場合には、SUS303もSUS420J2もともに圧延中の割れ等の発生がないか、または発生率が低い。一方、鋼片を溶接していない場合には、両鋼種ともに割れ等の発せ率が高い。
本発明によれば、端面に鋼板を溶接するという比較的簡単な方法で、難加工鋼片の圧延時の割れ等の発生を確実に防止することができる。
本発明方法で使用するダミー部材を示す斜視図である。 本発明方法における被圧延材(鋼片)とダミー部材(鋼板)との接合を示す斜視図である。
符号の説明
1:ダミー部材(鋼板)、 2、3:貫通穴、 4:被圧延材(鋼片)

Claims (3)

  1. 被圧延材の鋼片よりも熱間加工性のよいダミー部材を、圧延前の鋼片の端面を覆うように溶接し、そのダミー部材を溶接した端面側から圧延を開始する方法であって、上記ダミー部材は、中央部に一個の貫通穴を有する鋼板であり、その鋼板は、鋼板周辺と前記の穴の部分とで鋼片の端面に溶接されていることを特徴とする難加工鋼片の熱間圧延方法。
  2. ダミー部材は、厚さが4〜10mmの炭素鋼または低合金鋼の鋼板である請求項1に記載の熱間圧延方法。
  3. ダミー部材が、中央部の貫通穴のほかに、さらに1個以上の貫通穴を有するものである請求項1または請求項2に記載の熱間圧延方法。
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