JP4513500B2 - 横軸回転窓 - Google Patents

横軸回転窓 Download PDF

Info

Publication number
JP4513500B2
JP4513500B2 JP2004307222A JP2004307222A JP4513500B2 JP 4513500 B2 JP4513500 B2 JP 4513500B2 JP 2004307222 A JP2004307222 A JP 2004307222A JP 2004307222 A JP2004307222 A JP 2004307222A JP 4513500 B2 JP4513500 B2 JP 4513500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
arm
opening
closing
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004307222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005163529A (ja
Inventor
邦彦 蛯谷
俊康 山崎
雅志 柿沢
Original Assignee
三協立山アルミ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三協立山アルミ株式会社 filed Critical 三協立山アルミ株式会社
Priority to JP2004307222A priority Critical patent/JP4513500B2/ja
Publication of JP2005163529A publication Critical patent/JP2005163529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513500B2 publication Critical patent/JP4513500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は、横軸回転窓に関するもので、より詳しくは障子が風を受けて自然に開閉して換気が行える横軸回転窓に関する。
本出願人は、障子が風を受けて自然に開閉して換気が行われる自然換気窓を先に出願している。この窓は横軸回転窓の一種で、窓枠の左右縦枠材の中間高さより上部に、障子を偏心状態で軸支し、軸支箇所より上側部分の障子の室内面側に重りを取付けてあり、室内側には障子の開閉する範囲を規制したり、障子を強制的に閉鎖ないし開放するための障子開閉装置を設けてある。障子開閉装置は、図17に示すように、障子80の支軸81と略同じ高さにモーターで回転する回転軸82を設け、この回転軸に開閉アーム83が取付けてあり、開閉アームの先端部に障子の縦框に当接するローラー84を取り付けたもので、図17(a)に示すように、開閉アーム83を室内側の斜め上向きに保持すると、風の力により障子80が閉鎖状態から開閉アームのローラー84に当接するまでの範囲でスイングする。障子を閉鎖するときは、図17(b)に示すように、開閉アーム83を上向きに回転させ、障子の上側を開閉アームのローラー84で押して閉鎖する。また、火災等の非常時には、図17(c)に示すように、開閉アーム83を室外側の斜め下向きの状態にまで反転させ、障子を下側から支えるようにして開放状態を保持する。
特開平10−102932号公報 特開2000−220346号公報
上記のように、従来のものは障子を閉鎖した状態から強制的に開放する場合、その反対に開放保持した障子を閉鎖する場合に、開閉アームの回転軸を大きく約3/4回転近くも回転させる必要があるため、迅速に効率的に行うことが困難であった。またこのような横軸回転窓は連窓にすることが多いが、各窓毎にモーターや減速機等を設置して独立した障子開閉装置を構成するのはスペース等の面などから容易ではなく、特許文献2に記載されているように、開閉アームの回転軸を複数の窓にわたって通し状態に設けるか、各窓の回転軸を伝動軸と減速機を介して一つのモーターに連結し、窓の開閉操作を一括して行うようにしている。この場合、障子開閉装置の取付けや調整が煩雑で、その作業に長時間を要している。また、いくつかの障子を部分的に開閉することができず、不便であった。
本発明は以上に述べた実情に鑑みてなされたものであって、障子が風を受けて自然に開閉する横軸回転窓の障子を障子開閉装置により迅速且つ効率的に閉鎖・開放できるようにすること、連窓に容易に対応できるようにすることを目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明は、窓枠の左右縦枠材の中間高さより上部に軸支した障子と、軸支箇所より上側部分の障子の室内面側に取付けた重りと、障子開閉装置を備え、障子開閉装置は、駆動手段と、駆動手段により回転駆動されると共に障子の支軸と略同じ高さに設けてある回転軸と、一方の腕と他方の腕とで略への字形をなすと共にヘの字の屈曲部で回転軸に取り付けてある開閉アームとを有し、開閉アームは、一方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも上側に当接する位置に回動して障子を閉鎖し、他方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも下側に当接する位置に回動して障子を開放する。回転軸の駆動手段は、モーターで直接回転駆動するものや、縦枠材に沿わせて設置したリニアアクチュエータの伸縮するロッドにより回転駆動するもの、手動式のハンドルであってもよい。縦枠材には、障子一枚ごとに構成した窓枠の左右縦枠材、窓枠の縦枠材同士を連結する方立、窓枠の上下枠材間に架設した中間の縦枠材(縦骨)、等が含まれる。
さらに請求項2記載の発明は、2連窓の中間の縦枠材に障子開閉装置を取付けてあり、回転軸の両側に左右の障子を開閉する開閉アームをそれぞれ備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明による横軸回転窓は、障子を閉鎖・開放する開閉アームを一方の腕と他方の腕とで略への字形に形成すると共にヘの字の屈曲部で回転軸に取り付け、さらに、開閉アームの回転軸を障子の支軸と略同じ高さに設けることにより、開閉アームは、一方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも上側に当接する位置に回動して障子を閉鎖し、他方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも下側に当接する位置に回動して障子を開放することから、一方の腕を障子閉鎖用、他方の腕を障子開放用とするものである。これにより、開閉アーム90〜100°程度の小さな角度範囲で回転させて障子の閉鎖から開放、開放状態の保持までが行えるようになるので、障子の閉鎖・開放に要する時間を短縮し、無駄の無い効率的な障子の開閉操作が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、2連窓の横軸回転窓が容易に構成でき、これを横並びに設置することによって、多連窓の横軸回転窓を容易に構成できる。障子の開閉は、各2連窓ごとに独立して行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図11は、本発明に係る横軸回転窓の一実施形態であって、2連窓としたものを示している。この窓は、図11に示すように、上枠材10と、下枠材11と、左右の縦枠材12a,12bと、中間の縦枠材12cとにより窓枠34を構成し、左側の縦枠材12aと中間の縦枠材12cとの間、右側の縦枠材12bと中間の縦枠材12cとの間に、それぞれ障子1を支軸5で回転自在に軸支してある。支軸5は、障子1を中間高さより上部で偏心状態に軸支しており、障子上框13の室内側には重り14が取付けてあって、障子1は風の力と重り14とのバランスにより自然に開閉するようになっている。中間の縦枠材12cの室内側には、障子1の開閉する範囲を規制したり、障子を強制的に閉鎖ないし開放するための障子開閉装置2を設置してある。障子開閉装置2は、一つの独立したユニットとして構成してある。
障子開閉装置2は、図1と図2に示すように、中間の縦枠材12cの室内側面にボルト15で取付ける断面コ字形のベース8に軸受け16を対向して設け、軸受け16に回転軸4を水平に支持し、回転軸4の両端部に開閉アーム6を取付け、開閉アーム6を障子1から離して設けてある。回転軸4は、障子の支軸5と平行に、且つ略同じ高さに設置してあり、後述するリニアアクチュエータ3により回転駆動される。開閉アーム6は、約135°の角度で開いた二本の腕7a,7bを有するへの字形となっており、その屈折部90で回転軸4に垂直に取付けてある。各腕7a,7bの先端部には、各障子1の内側の縦框17の室内側面に当接するゴムローラー18a,18bを軸支してある。開閉アーム6の回転軸4への取付部の構造は、図2と図3に示すように、略円筒状のケース体19の内部に四角い穴20を掘り、そこに直方体形に形成したゴム製の軸取付部材9を収容し、軸取付部材9に貫通して設けた四角い穴21に、角柱状に形成した回転軸の先端部22を挿入し、ケース体19に開閉アーム6をビス23で固定し、開閉アーム6及びケース体19が回転軸4から抜けないように、軸端に取付けたキャップ部材24で開閉アーム6を押さえている。このように、開閉アームと回転軸との間にゴム製の軸取付部材9を介在させ、これを介してトルクが伝達されるようにしたので、障子1が強風に煽られて急激に開閉して、開閉アームのゴムローラー18a,18bに衝突したとしても、軸取付部材9がその衝突の衝撃を吸収し、騒音の発生や障子開閉装置2等の故障を防止できる。なお、この構造に限らず、開閉アーム6と回転軸4との間に弾性体を介在してあればよく、例えばゴム製の軸取付部材9の替わりに、金属製のコイルバネ等を用いてもよい。
回転軸4の中央部には、駆動用アーム25を固定してあり、駆動用アーム25の先端部に、リニアアクチュエータ3の伸縮するロッド26の先端部をピン27で連結してある。リニアアクチュエータ3は、末端部を支持金具28にピン29で揺動可能に軸支してあり、支持金具28はアングル状の取付金具30によりベース8にボルト31で取付けてある。支持金具28と取付金具30との間にはクッション部材32を挟んであり、ここでも障子1が強風で煽れて開閉アームのゴムローラー18aに衝突したときの衝撃を吸収する。また、取付金具30のボルト挿通孔33は上下方向の長孔となっており、これによりリニアアクチュエータ3の位置を上下に調整し、開閉アーム6の角度を簡易に微調整できる。リニアアクチュエータ3自体の構造は問わないが、例えばサーボモーターによってネジ軸を回転し、ネジ軸に挿通したナットが移動することによりロッド26が伸縮するものを用いることができる。
障子開閉装置2は以上のように構成され、リニアアクチュエータのロッド26を最も伸ばすと、図9(a)に示すように、開閉アーム6の上側の腕7aに取付けたゴムローラー18aが、障子縦框17の支軸5より上側に当接して、障子1を閉鎖する。ロッド26を中間位置に停止させ、図9(b)に示すように、開閉アーム6の上側の腕7aを斜め上向きの状態に保持すると、障子1が閉鎖状態からアームの上側の腕7aのゴムローラー18aに当接するまでの範囲で、風の力で自動的にスイングする。ロッド26を最も縮めると、図9(c)に示すように、開閉アーム6の下側の腕7bが室外側に斜め下向きに突出する形となり、その腕に取付けたゴムローラー18bが、障子縦框17の支軸より下側に当接し、障子1を開放状態に保持する。また、図9(a)に示す状態で、リニアアクチュエータのロッド26を縮めて回転軸4を時計回りに回転させると、開閉アームの下側の腕7bに取付けたゴムローラー18bが障子縦框17の下側に当接して障子が回転し、閉鎖した障子を開放することもできる。図9(a)の状態から図9(c)の状態までの回転軸4の回転角度は、約100°である。
障子開閉装置2はユニット化されているので、工場での組立が容易である。また、工場で予め組立・調整を行っておき、建築現場では、障子1を入れた窓枠の縦枠材12cに室内側からボルト15で簡単に取付けできる。また、窓枠を建築現場に搬入する前に、窓枠の縦枠材12cに障子開閉装置2を予め取付けておくこともできる。いずれにしても、障子開閉装置の取付けや調整に要する時間が、従来に比べて大幅に削減できる。また、ベース8にカバーを取付けてリニアアクチュエータ3等を隠蔽すれば、室内側の意匠性も良好となる。
下枠材11には、障子1を閉鎖状態にロックするロック装置35を設けてある。図4と図8に示すように、下枠材11には、左右の障子1の下側位置にレール36を長手方向に取付けてあり、該レールにスライダー37をスライド自在に案内してある。左右の障子用のスライダー37は連結バー38で連結してあり、リニアアクチュエータ39のロッド40を伸縮させることにより、一体となって左右にスライドする。各スライダー37の中央部には、障子1の下框に設けた係止具41に係合するロックピン61を取付けてあり、ロックピン61はスライダー37とともに左右に移動し、障子1の施錠・開錠を自動的に行う。各スライダー37には、左右の縦枠材12a,12b側の端部に、以下に説明するクッション装置42が障子を閉める際に働かないようにするためのカム部材43を取付けてある。カム部材43は、図7に示すように、スライダー37の移動方向に対して室内外方向に傾斜した傾斜面部44と、平行部45とを有している。また、カム部材43をスライダー37に取付けている取付孔46は左右方向の長孔となっており、カム部材43の取付位置は左右に調整できる。
左右の縦枠材12a,12bの下部側には、障子1が強風に煽られて勢いよく閉鎖したときの衝撃を吸収するためのクッション装置42を備えている。クッション装置42は、図5、図6、図7に示すように、縦枠材12a,12bにビス止めした本体部47に、アーム48を障子の支軸5と平行な水平軸49で揺動可能に軸支し、アーム48にロッド50を室外側にバネ51で付勢して出入り可能に保持し、ロッド50の先端部に、障子縦框17に当接するゴムローラー52を軸支してある。図6に示すように、障子1が開放しているときには、アーム48は重力の作用により室外側に向けて倒れ、ロッド50と障子縦框17の長手方向とで形成される上側の角度が90°より僅かに大きい角度となるように、ストッパー53でアーム48を支えている。これにより、障子1が強風に煽られて勢いよく閉鎖したときには、障子1がバネ51に抗してゴムローラー52を室内側に押し込んで衝撃が吸収され、障子開閉装置2の開閉アーム6により障子1をゆっくり閉鎖したときには、ゴムローラー52が障子縦框17に当接して回転しながらアーム48が室内側に倒れ、バネ51がほとんど撓ませられることなく、アーム48が障子1に斜めに寄りかかる状態となる。
このようにアーム48は、障子1を開閉アーム6で閉鎖することにより通常は自然に室内側に向けて倒れるが、まれに閉鎖動作中に障子1が強風で煽られてゴムローラー52に衝突し、障子1がバネの力で跳ね返り、障子1がきちんと閉まらない内にロック装置35が作動して、ロックが不掛かりとなることがある。これを防止するために、本横軸回転窓ではクッション装置のアーム48を強制的に室内側に倒して、障子1を閉鎖する際にクッション装置42が働かないようにするクッション解除装置54を設けている。クッション解除装置54は、先に説明した下枠材11上を左右にスライドするカム部材43と、クッション装置42に揺動可能に設けた連動部材55とで構成してある。連動部材55は略L字形に形成され、その屈折部90を本体部47から突出したブラケット56にピン57で軸支してある。カム部材43が図7に示す状態から右側に移動すると、連動部材55の下側のレバー58がカム部材43の傾斜面部44に押されて連動部材55が回転し、連動部材55のもう一方のレバー59から突出したピン60がゴムローラー52を押し上げ、図5に示すように、障子1と当接しないところまで移動させる。この状態で障子1を障子開閉装置2により閉鎖すれば、クッション装置42が働くことがないので障子1を必ずきっちりと閉鎖することができ、ロック装置35によるロックも確実になされる。
障子1を閉鎖する際の、障子開閉装置2、ロック装置35の動作手順を図10に即して述べると、図10(a)は、障子1が自然に開閉するようにしている時の状態を示しており、この時はカム部材43が連動部材55から離れた位置にあって、クッション装置42が機能する状態となっている。障子1を閉鎖する際には、障子開閉装置2を動作させる前にロック装置35をいったん駆動し、連動部材55のレバー58がカム部材43の傾斜面部44を乗り越えるまでスライダー37を右方向に移動させる。この時には、図10(b)に示すように、クッション装置42はアーム48が室内側に倒れて機能しない状態となっており、ロックピン61はまだ障子1の係止具41と係合しない位置にあり、この状態で障子開閉装置2を駆動して開閉アーム6により障子1を閉鎖する。その後、ロック装置35を再度駆動して、スライダー37をさらに右方向に移動させ、図10(c)に示すように、ロックピン61を障子1の係止具41に係合させて障子1を閉鎖状態にロックする。障子1を開放する際には、以上の動作を逆に行う。
以上に説明した2連窓のユニットを横並びに多数設置すれば、多連窓を容易に構成することができる。この場合に障子は、各2連窓のユニットごとに独立して開閉することができる。また、障子開閉装置2の開閉アーム6を回転軸4の片側のみに設け、3本の縦枠材12a,12b,12cの何れか2本に当該障子開閉装置2を設置した場合には、一枚の障子1ごとに独立して開閉できる。また、上枠材10と下枠材11の長さを長くして、中間の縦枠材12c及び障子開閉装置2の数を増やせば、障子1を3枚以上備える多連窓を構成できる。
窓枠の構成は自由であり、2連窓に限らず、障子を一枚だけ備えた単窓であってもよい。また連窓とする場合の窓枠の構成としては、単窓の窓枠の縦枠材を方立で連結したものであってもよい。図12は、この場合の方立周辺の横断面図であり、窓枠34は障子一枚ごとに構成して左右の方立62間に室内側から嵌め込み、縦枠材12a,12bを方立62の係合部63に室内側から係合させてあり、方立62の室内側面にボルト15で取付けた障子開閉装置2のベース8で縦枠材12a,12bの室内側面を押さえ、縦枠材12a,12bが方立62から外れないようにしている。
図13〜図15は、障子開閉装置2の別の実施形態を示している。先の実施形態と異なる部分について説明すると、上枠材10下枠材11間に架設した中間の縦枠材12cは、図14に示すように室内側に開口部64を設けてあり、開口部64よりリニアアクチュエータ3を縦枠材12cの内部に収容している。回転軸4には、駆動用アーム25が、図13に示すように室外側に向けて取付けてあり、リニアアクチュエータ3のロッド26の先端部が、回転軸4よりも室外側で駆動用アーム25にピン27で連結してある。図13に示すように、ロッド26を最も縮めた状態では、開閉アーム6の上側の腕7aが障子1の支軸5よりも上部の室内側を押して障子1を閉鎖し、図15に示すように、ロッド26を最も伸ばした状態では、開閉アーム6の下側の腕7bが障子1の支軸5よりも下部の室内側を押して、障子1を開放状態に保持する。ロッド26を中間位置に停止したときには、図9(b)に示すように、障子1が風を受けてスイングする。縦枠材12cの室内側面にはアルミ製のカバー65が取付けてあり、該カバー65で障子開閉装置2の駆動部(リニアアクチュエータ3、駆動用アーム25、ベース8)を隠蔽している。カバー65の内面には、ケイ酸カルシウム板からなる断熱材66を取付けてあり、リニアアクチュエータ3を火災時の高温から保護している。断熱材66は、カバー65の内側全体に設けてもよいが、リニアアクチュエータ3の周りにだけ設けてもよい。
このように、リニアアクチュエータ3のロッド26を回転軸4の室内側で連結すると共に、リニアアクチュエータ3を縦枠材12cとカバー65とで形成した中空部内に収納することで、障子開閉装置2の室内側への出っ張り量が小さくなるので、窓の室内側の意匠性が向上する。さらに、カバー65を縦枠材12cの室内側に取付けて障子開閉装置2の駆動部を隠蔽することで、より一層意匠性が向上する。カバー65内には断熱材66を取付けてあるので、火災時にもリニアアクチュエータ3が安定して動作し、障子1を開放状態に保持して排煙を行うことができる。
図16は、ロック装置35の別の実施形態を示している。先の実施形態と異なる部分について説明すると、ロック装置35の駆動手段であるリニアアクチュエータ39が、無目67の中空部68内に収納して設置してある。無目67の上面には切り欠き69が設けてあり、リニアアクチュエータ39のロッド40とスライダー37とを連結する連結具70が切り欠き69に挿通してある。さらにリニアアクチュエータ39は、カバー71内に収納してあり、カバー71とリニアアクチュエータ39の間には断熱材72を設けてある。このように、リニアアクチュエータ39を無目67の中空部内に収納することで、窓の室内側の意匠性が向上する。また、リニアアクチュエータ39を断熱材72で覆うことで、リニアアクチュエータ39が火災時にも安定して動作し、ロック解除が確実に行える。
本発明による横軸回転窓は、以上に述べた実施形態に限定されない。開閉アームの回転軸の駆動は、軸が回転するモーターで行ってもよいが、実施形態のように、窓枠の縦枠材に沿わせて設置したリニアアクチュエータにより開閉アームの回転軸を駆動することとすれば、駆動手段を小型化して目立たないようにすることができるとともに、多連窓とする場合に各窓の障子開閉装置を独立させることが容易となり、また小型の駆動手段であっても、障子の開閉に必要な十分大きなトルクを得ることができる。リニアアクチュエータとしては種々のものが使用でき、モーターの回転をネジやラック&ピニオン等で直線運動に変換するもの、リニアモーターを用いたもの、空圧や油圧シリンダー等であってもよい。クッション解除装置は、ロック装置と連動するものではなく、障子開閉装置と連動するものであってもよいし、ロック装置や障子開閉装置とは独立して駆動するエアシリンダー等であってもよい。カム部材は、上下方向に傾斜した傾斜面部を有するものであってもよく、連動部材はその傾斜面部に接触して単に上下動してクッション装置のアームを動かすものであってもよい。
図11におけるA−A断面図である。 図11におけるB−B断面図である。 開閉アームの回転軸への取付部の構造を示す分解斜視図である。 図11におけるC−C断面図である。 クッション装置(右側障子用)の側面図であって、クッション解除装置によりクッション装置が働かないようにしたときの状態を示す。 クッション装置(右側障子用)の側面図であって、クッション装置が機能するときの状態を示す。 クッション装置(右側障子用)の平面図である。 下枠材の平面図である。 本発明の横軸回転窓における障子開閉装置の開閉アームの動作を示す概略縦断面図である。 障子を障子開閉装置により閉鎖する際の、ロック装置とクッション解除装置の動きを順に示す室内側正面図である。 本発明の横軸回転窓を2連窓のユニットとした実施形態を示す室内側正面図である。 窓枠の縦枠材を方立で連結して連窓とする場合の実施形態を示す横断面図である。 障子開閉装置の別の実施形態を示す縦断面図であって、障子を閉鎖した状態を示している。 障子開閉装置の別の実施形態を示す横断面図である。 図13に示す障子開閉装置により障子を開放保持した状態を示す縦断面図である。 ロック装置の別の実施形態を示す縦断面図である。 従来の横軸回転窓における障子開閉装置の開閉アームの動作を示す概略縦断面図である。
符号の説明
1 障子
2 障子開閉装置
3 リニアアクチュエータ(駆動手段)
4 回転軸
5 支軸
6 開閉アーム
7a,7b 腕
8 ベース
9 軸取付部材(弾性体)
12a,12b,12c 縦枠材
14 重り
34 窓枠
35 ロック装置
37 スライダー(ロック装置の可動部)
39 リニアアクチュエータ(駆動手段)
42 クッション装置
43 カム部材
52 ゴムローラー(障子当接部)
54 クッション解除装置
55 連動部材
62 方立
90 屈折部

Claims (2)

  1. 窓枠(34)の左右縦枠材(12a,12b,12c)の中間高さより上部に軸支した障子(1)と、軸支箇所より上側部分の障子の室内面側に取付けた重り(14)と、障子開閉装置(2)を備え、
    障子開閉装置は、駆動手段(3)と、駆動手段により回転駆動されると共に障子(1)の支軸と略同じ高さに設けてある回転軸(4)と、一方の腕(7a)と他方の腕(7b)とで略への字形をなすと共にヘの字の屈折部(90)で回転軸に取り付けてある開閉アーム(6)とを有し、開閉アームは、一方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも上側に当接する位置に回動して障子を閉鎖し、他方の腕が室内側に突出する位置から障子の支軸よりも下側に当接する位置に回動して障子を開放する横軸回転窓。
  2. 2連窓の中間の縦枠材(12c)に障子開閉装置(2)を設置してあり、回転軸(4)の両側に左右の障子(1,1)を開閉する開閉アーム(6,6)をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1記載の横軸回転窓。
JP2004307222A 2003-11-11 2004-10-21 横軸回転窓 Expired - Fee Related JP4513500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004307222A JP4513500B2 (ja) 2003-11-11 2004-10-21 横軸回転窓

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003381655 2003-11-11
JP2004307222A JP4513500B2 (ja) 2003-11-11 2004-10-21 横軸回転窓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005163529A JP2005163529A (ja) 2005-06-23
JP4513500B2 true JP4513500B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=34741653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004307222A Expired - Fee Related JP4513500B2 (ja) 2003-11-11 2004-10-21 横軸回転窓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513500B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211046A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 三協立山株式会社 自然換気窓

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5259450B2 (ja) * 2009-02-17 2013-08-07 三協立山株式会社 横軸回転窓
JP5327967B2 (ja) * 2009-09-20 2013-10-30 株式会社豊和 横軸回動窓と横軸回動窓の連窓開閉システム装置
CN102094560A (zh) * 2010-11-19 2011-06-15 顾炳忠 任意角自锁无框玻璃窗
JP5968824B2 (ja) * 2013-04-15 2016-08-10 三協立山株式会社 自然換気窓
JP6405215B2 (ja) * 2014-12-04 2018-10-17 株式会社ゴール 排煙窓
JP6482367B2 (ja) * 2015-04-24 2019-03-13 三協立山株式会社 建具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10102932A (ja) * 1996-10-01 1998-04-21 Tateyama Alum Ind Co Ltd 横軸回転窓
JP2000220346A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Howa:Kk 連窓開閉装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10102932A (ja) * 1996-10-01 1998-04-21 Tateyama Alum Ind Co Ltd 横軸回転窓
JP2000220346A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Howa:Kk 連窓開閉装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211046A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 三協立山株式会社 自然換気窓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005163529A (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101512093A (zh) 家具铰链
BRPI0922604A2 (pt) dobradiça para móvel com amortecedor rotativo e móvel com ao menos uma dobradiça
JP4513500B2 (ja) 横軸回転窓
JP2012001207A (ja) フラップまたはドアをスプリングで支援して旋回する装置を車両に取り付ける方法
JP4151564B2 (ja) 横軸回転窓
JP4876931B2 (ja) 自然換気窓
EP1685304A1 (en) An improved pivot window with at least one auxiliary opening device and check means
JP5327967B2 (ja) 横軸回動窓と横軸回動窓の連窓開閉システム装置
ES2318241T3 (es) Dispositivo de seguridad contra funcionamiento erroneo de una ventana , una puerta o similar.
KR200349119Y1 (ko) 올림미닫이 창호 시스템
JP5259450B2 (ja) 横軸回転窓
JP4197290B2 (ja) 横軸回動窓の換気システム装置
KR200436141Y1 (ko) 창문용 자동잠금장치
JP3242065B2 (ja) ルーバー面格子
JP3454573B2 (ja) 釣り合い窓オペレータ
JP3683520B2 (ja) スラットの揺動機構及びこれを用いた雨戸
JP2023550008A (ja) 家具用目視されないヒンジ
JP4900038B2 (ja) 窓開閉装置
JP5688726B2 (ja) 窓開閉装置
JP2015172300A (ja) 窓開閉装置
JP6228749B2 (ja) 自然換気窓
EA007727B1 (ru) Усовершенствованное поворотное окно с по меньшей мере одним вспомогательным открывающим устройством и средством фиксации
JP5968824B2 (ja) 自然換気窓
JP6680976B2 (ja) 窓開閉装置及び開閉窓
JP6800302B2 (ja) 窓開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060615

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4513500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees