JP4511487B2 - 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法 - Google Patents

水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4511487B2
JP4511487B2 JP2006093415A JP2006093415A JP4511487B2 JP 4511487 B2 JP4511487 B2 JP 4511487B2 JP 2006093415 A JP2006093415 A JP 2006093415A JP 2006093415 A JP2006093415 A JP 2006093415A JP 4511487 B2 JP4511487 B2 JP 4511487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
hydrogen
area
region
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006093415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007271267A (ja
Inventor
正明 岡
崇 豊嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
S H I Examination and Inspection Ltd
Original Assignee
S H I Examination and Inspection Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by S H I Examination and Inspection Ltd filed Critical S H I Examination and Inspection Ltd
Priority to JP2006093415A priority Critical patent/JP4511487B2/ja
Publication of JP2007271267A publication Critical patent/JP2007271267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511487B2 publication Critical patent/JP4511487B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法に関する。
石油精製装置や石油化学装置等の各種石油プラントにおける機器・配管等の耐圧部材には、炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼が使用されているが、特に炭素鋼製および低合金鋼製の機器・配管の場合には、水素に起因する損傷が発生する場合がある。
まず、炭素鋼製機器・配管と接触する流体が硫化水素を含む場合には、硫化水素と水分により機器等を構成する鋼材が腐食し、その腐食により発生した水素の鋼材への浸入が発生する。そして、浸入した水素が局部に凝集した場合、鋼材の圧延方向に沿って平行な割れが発生する。この割れが、水素誘起割れ(HIC:Hydrogen Induced Cracking)と呼ばれる。このHICが発生しただけでは機器等を構成する鋼材の材料強度に与える影響は小さいのであるが、複数のHICが存在する場合に、HIC同士を板厚方向に沿って連結するような割れ(ステップ割れ)が発生すると鋼材の材料強度に与える影響が大きくなる。したがって、ステップ割れの検出はもちろん、その前提となるHICを検出することが、機器等の安全性を維持する上で非常に重要である。
また、高温高圧水素環境下で使用される機器・配管では水素侵食(HA:Hydrogen Attack)が発生する恐れがあり、このHAを防ぐために、一般的にC−0.5Mo、1Cr−0.5Mo、1.25Cr−0.5Mo、2.25Cr−1Mo等の低合金鋼が使用される。このHAとは、炭素鋼中の炭素と、運転条件において機器等を構成する鋼材に平衡固溶した水素が反応することによって、鋼材が脱炭されてメタンガスを生成したり、生成されたメタンガスが鋼材の結晶粒界に留まることによって結晶粒界に沿ってボイド状空洞(メタルバブル)やミクロフィッシャが形成され、鋼材の衝撃エネルギおよび破談強度、延性が低下する現象をいう。HAが発生すると、材料が劣化し割れ等が発生することによって機器等の安全性が低下するので、機器等の安全性を維持するためには、HAを検出することは非常に重要である。
本発明は、かかるHIC、HAなどの水素に起因する損傷や、腐食減肉現象を検査する検査方法に関する。
従来から、HIC等の水素に起因する損傷の検出には超音波を利用した方法が採用されている(例えば特許文献1〜4、従来例1〜4)
従来例1,2は、鋼材に超音波を供給する探触子を最適化することによって鋼材の表面から2mm以内の欠陥を精度よく検出することができるようにした技術であり、鋼材表面と欠陥との間で発生する多重反射を検出することにより欠陥の有無を判断している。
また、従来例3,4は、鋼材を挟むように送信子と受信子を配置し、受信子によって超音波が受信されるタイミングの差に基づいて欠陥の有無、位置を検出するものである。
しかるに、従来例1〜4の技術は、いずれも受信子によって超音波が受信されるタイミングのみに基づいて欠陥の有無を判断しており、受信子によって受信された信号からノイズと検出信号とを分離する基準には鋼材の厚さが用いられている。つまり、反射信号を受信するタイミングに基づいて、欠陥の有無や位置を判断しているのである。このため、腐食などにより鋼材の厚さが変化した場合、正常な厚さを有する場合に対し、表面又は裏面で反射した超音波が受信子に到達するタイミングからズレてしまう。すると、欠陥の位置が特定できない可能性がある。
特開平4−259853号 特開平5−333000号 特開平8−304352号 特開平9−257759号
本発明は上記事情に鑑み、各種石油プラントにおける機器・配管等の耐圧部材に腐食が生じている場合でも、HICやHA等の水素に起因する損傷を検出することができ、HICやHAによる機器等を構成する鋼材の損傷を正確に検出することができる水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法を提供することを目的とする。
第1発明の水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法は、検査対象に対して該検査対象内における所定の位置で集束する超音波を供給し、該検査対象の厚さ方向における超音波の集束位置を変化させながら検査対象の欠陥を検出する検査方法であって、超音波の集束位置を検査対象の表面に沿った方向にも移動させ、検査対象において反射される超音波の反射波を検出し、各集束位置で検出された全反射波に基づいて、検査対象内における反射波のエコー高さの分布を示したエコー高さ分布を形成し、エコー高さ分布における所定の値以上の強度を有する欠陥領域の分布に基づいて水素に起因する損傷を判別し、検査対象の表面に沿った方向において、水素に起因する損傷を検査する検査領域を設定し、該検査領域全域の面積と、該検査領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積と、の割合を示す欠陥面積率と、該検査領域内において、該検査領域よりも狭い所定の面積を有する局所領域の面積と、該局所領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積と、の割合を示す局所欠陥面積率とを算出し、算出された該局所欠陥面積率のうち、その値が最大となる最大局所欠陥面積率を算出することを特徴とする。
第2発明の水素に起因する欠陥及び腐食減肉現象の検査方法は、検査対象に対して該検査対象内における所定の位置で集束する超音波を供給し、該検査対象の厚さ方向における超音波の集束位置を変化させながら検査対象の欠陥を検出する検査方法であって、超音波の集束位置を検査対象の表面に沿った方向にも移動させ、検査対象において反射される超音波の反射波を検出し、各集束位置で検出された全反射波に基づいて、検査対象内における反射波のエコー高さの分布を示したエコー高さ分布を形成し、エコー高さ分布における所定の値以上の強度を有する欠陥領域の分布に基づいて水素に起因する損傷を判別し、欠陥領域の連続性を評価することによって腐食減肉が生じている領域を判別し、検査対象の表面に沿った方向において、水素に起因する損傷を検査する検査領域を設定し、該検査領域の面積と該検査領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積との割合を示す欠陥面積率を、前記腐食減肉が生じている領域を除いて、算出することを特徴とする。
発明の水素に起因する欠陥及び腐食減肉現象の検査方法は、第1発明において、欠陥領域の連続性を評価することを特徴とする。
発明の水素に起因する欠陥及び腐食減肉現象の検査方法は、第1または第2発明において、検査対象に対して、フェイズドアレイ探触子を用いて超音波を供給することを特徴とする
第5発明の水素に起因する欠陥及び腐食減肉現象の検査方法は、第1、第3または第4発明において、前記検査領域の欠陥面積率が所定の値を超えている場合にのみ、検査領域を縮小して、縮小された検査領域における局所欠陥面積率を算出することを特徴とする
第1発明によれば、検査対象内における所定の位置に超音波を集束させておりしかもその集束位置を検査対象内のほぼ全域に移動させるから、実質同等の欠陥であれば、その存在位置が異なってもその欠陥に起因する反射波の強度(エコー高さ)をほぼ同等にすることができる。よって、エコー高さ分布を形成すれば欠陥の存在状況を確認することができる。しかも、欠陥の性質により、反射率やその形状等に違いがあるので、欠陥領域の分布から水素誘起割れや水素侵食等の水素に起因する損傷と他の欠陥とを判別することができる。また、検査対象に斜めから超音波を供給すれば、水素誘起割れ同士が連結されたステップ割れ等の検査対象の厚さ方向に沿って形成される損傷も検出することができる。また、水素誘起割れや水素侵食等の損傷の広がりを確認できるので、検査対象の状況をより多角的に判断することができる。さらに、水素誘起割れや水素侵食等の損傷が局所に集中して発生しているのか、それとも、均一に分布しているのかを判断することができるので、検査領域が大きい場合における欠陥面積率が同じでも検査対象の状態の相違を把握することができる。
第2発明によれば、検査対象内における所定の位置に超音波を集束させておりしかもその集束位置を検査対象内のほぼ全域に移動させるから、実質同等の欠陥であれば、その存在位置が異なってもその欠陥に起因する反射波の強度(エコー高さ)をほぼ同等にすることができる。よって、エコー高さ分布を形成すれば欠陥の存在状況を確認することができる。しかも、欠陥の性質により、反射率やその形状等に違いがあるので、欠陥領域の分布から水素誘起割れや水素侵食等の水素に起因する損傷と他の欠陥とを判別することができる。また、検査対象に斜めから超音波を供給すれば、水素誘起割れ同士が連結されたステップ割れ等の検査対象の厚さ方向に沿って形成される損傷も検出することができる。また、水素誘起割れや水素侵食等の損傷の広がりを確認できるので、検査対象の状況をより多角的に判断することができる。さらに、腐食減肉が発生している場合における欠陥面積率を過大評価することを抑えることができるので、検査対象の評価精度を向上させることができる。
第3発明によれば、水素誘起割れは長さの短い断続したクラックであるが、各種石油プラントにおける機器・配管等の耐圧部材に生じる腐食減肉は耐圧部材の内面に沿って連続して発生するので、欠陥領域の長さ・連続性に基づいて水素誘起割れと腐食減肉とを区別することができる。
第4発明によれば、超音波の集束位置を電子スキャンすることができるので、検査速度を向上させることができ、また、超音波の集束性を向上させることができる。
第5発明によれば、水素誘起割れや水素侵食等の損傷が局所に集中して発生しているのか、それとも、均一に分布しているのかを判断することができるので、検査領域が大きい場合における欠陥面積率が同じでも検査対象の状態の相違を把握することができる
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明は検査対象の内部に存在する水素に起因する損傷である水素誘起割れ(HIC)や水素侵食(HA)を検査する検査方法である。
まず、本発明の検査方法を説明する前に、本発明の検査方法に使用される検査装置について説明する。
図4は本発明の検査方法に使用される検査装置1の概略説明図である。図4において、符号Iは検査対象を示している。本発明の検査方法によって検査される検査対象Iは、例えば石油精製装置や石油化学装置等の各種石油プラントにおける機器・配管等の耐圧部材であり、硫化水素や水素を含む液体や気体と接する部材である。つまり、内部に水素誘起割れ(以下、HICと略す)や水素侵食(HA)等の水素に起因する損傷が発生する可能性がある部材が検査対象となる。
図4において、符号3はフェイズドアレイ探触子(以下、PA探触子3という)であり、符号4はウェッジであり、符号5はウェッジの端部に取り付けられたエンコーダである。符号3、4、5は一体となっており、PA探触子ユニット2を形成している。このPA探触子ユニット2を検査対象Iの表面に沿って移動させることによって、検査装置1は検査対象Iを検査することができる。PA探触子ユニット2は、図4(B)における実線Tに沿って移動するのであるが、詳細は後述する。以下、PA探触子ユニット2の移動方向を、探触子走査方向という。
図4(A)に示すように、ソニコート等の接触媒質が塗布された検査対象Iの表面には、PA探触子ユニット2のウェッジ4が配設されている。ウェッジ4はアクリルや各種樹脂等から形成されたものであり、このウェッジ4の上面にはPA探触子3が配設されている。ウェッジ4を設けず検査対象Iの表面に直接PA探触子3を接触させてもよいのであるが、ウェッジ4を設ければ、PA探触子3が検査対象Iの表面と接触することを防ぐことができるのでPA探触子3の損傷を防ぐことができる。
前記ウェッジ4には、その端面にエンコーダ5が取り付けられている。このエンコーダ5は探触子走査方向におけるPA探触子ユニット2の位置を検知するものであり、後述する制御装置6にケーブルによって接続されている。このため、エンコーダ5は検知した位置情報を後述する制御装置6に送信することができる。
図4(A)および図5に示すように、PA探触子3は個々に制御可能な微細な振動子が複数個配列されたものである。PA探触子3では振動子を振動させて超音波UWを発生させるのであるが、各振動子の振動するタイミングを制御して、超音波UWを集束させる深さLや、探触子走査方向と直交する方向において超音波UWを集束させる位置を変化させることができる。具体的には、振動子同士の間で超音波UWを発生するタイミングを変えれば振動子同士が超音波UWを発生するタイミングの差に応じて、集束位置の深さ(図5(A)のL1〜L3)を変化させることができる。例えば、隣接する振動子における超音波UW発生タイミングの差を大きくすれば集束位置の深さを浅くすることができ、超音波UW発生タイミングの差を小さくすれば集束位置の深さを浅くすることができる(図5(A)参照)。また、振動させる振動子の位置を移動させれば、探触子走査方向と直交する方向において超音波UWが集束する位置を電子スキャンさせることもできるのである(図5(B))。
このPA探触子3の各振動子は受信器としても機能し、PA探触子3から発せられた超音波UWが検査対象I内部のHICやHAに伴って発生するボイド状空洞等で反射された反射波を受信することができる。
図4(A)に示すように、前記PA探触子3及びエンコーダ5は、制御装置6とケーブルにて接続されている。この制御装置6は、PA探触子3の各振動子が振動するタイミング等を制御し、かつ、PA探触子3が受信した反射波の強度(以下では、エコー高さという)を解析する機能を有するものである。この制御装置6は、反射波を受信する際に、各振動子が受信した反射波の位相を電子的に制御し受信した反射波のエコー高さを増幅する機能も有しているので、エコー高さの検出精度が向上する。
なお、探傷条件(超音波UWの集束深さ、電子スキャン幅等)に関する情報は、パソコン7を介して制御装置6へ伝達されており、パソコン7から伝達される情報を変更することによって探傷条件を変更することができる。この探傷条件には、有効検査幅に関する情報も含まれている。この有効検査幅とは、探触子走査方向と直交する方向に沿って超音波UWが集束する位置を電子スキャンしたときに、実際に超音波UW集束位置が移動する幅のことであり、PA探触子3の幅よりも狭くなる。
また、制御装置6は、受信部が受信した信号を解析する機能や解析した信号をパソコン7へ送り、パソコン画面上に各種画像を表示させる機能を有している。表示させる画像の例としては、図6(B)に示す、エコー高さの分布を2次元画像で表示するBscope画像(図中Bが記載されている画像)、Cscope画像(図中Cが記載されている画像)、Dscope画像(図中Dが記載されている画像)や、ある一点における検査対象Iの厚さ方向に沿ったエコー高さの変動を表示するAscope画像(図中Aが記載されている画像)などがある。また、Cscope画像に基づいて、HICやHA等の水素に起因する損傷領域の面積率の割合を求める方法もあるが、詳細は後述する。HICやHA等の水素に起因する損傷領域の面積率とは、所定の面積を有する検査領域内に損傷が存在している領域の割合を意味する。
なお、Bscope画像、Cscope画像、Dscope画像とは、例えば、図4および図6に示すように、PA探触子ユニット2が移動する探触子走査方向をX軸、電子スキャンする方向(探触子走査方向と直交する方向)をY軸、検査対象Iの厚さ方向をZ軸とする、XYZ座標を設定した場合、XZ平面と平行な断面におけるエコー高さ分布を示した画像がBscope画像であり、XY平面と平行な断面におけるエコー高さ分布を示した画像がCscope画像であり、YZ平面と平行な断面におけるエコー高さ分布を示した画像がDscope画像である。
また、以下では検査対象Iの厚さ方向を単に板厚方向というが、板厚方向とは検査対象Iの表面に対して垂直な方向という意味であり、本願の検査方法により検査される対象が板状の部材に限定されることを意味するのではないのは、いうまでもない。
以下に、検査装置1による検査対象Iの検査方法を説明する。
まず、図1の探傷ステップS00に示すように、PA探触子3から発生させる超音波UWの厚さ方向の集束位置を変化させながら電子スキャンさせ、かつ、PA探触子ユニット2を図4(B)における実線Tに沿って移動させる。すると、検査対象Iの一端から他端(図4(B)では上端から下端)まで、制御装置6に設定された所定の有効検査幅を有する領域について、検査対象I内部を検査することができる。
例えば、探触子走査方向の探傷データを1mm毎に取得し、かつ、PA探触子3の振動子ピッチ(探触子走査方向と直交する方向における電子スキャンピッチ)を1mmとすれば、1mmグリッド毎の探傷データを取得することができる。つまり、検査対象Iの表面に沿って、1mmグリッド毎の探傷データを取得することができるのである。
所定の有効検査幅を有する領域について検査対象Iの他端まで検査が終了すると、一旦、PA探触子ユニット2を検査対象Iから離間させ検査対象Iの一端まで移動させる。このとき、前述した有効検査幅の分だけPA探触子ユニット2を図4(B)における左方にも移動させる。つまり、PA探触子ユニット2を図4(B)の二点鎖線の方向に移動させてから、PA探触子ユニット2を再び検査対象I表面に接触させ、超音波UWの厚さ方向の集束位置を変化させながら電子スキャンさせ、かつ、実線Tに沿って検査対象Iの一端から他端まで移動させる。
そして、上記の作業を繰り返せば、検査対象IにおいてHICやHA等の損傷を検査する領域(検査領域)を同一の条件で検査することができるのである。
なお、HICやHA等の損傷の探傷に際しては、PA探触子3以外の一般探触子を使用しても良いが、PA探触子3を使用すれば、探触子走査方向と直交する方向における超音波UWの集束位置を電子的に変更することができるので、一般探触子を機械的に移動させるよりも検査速度を向上させることができる。そして、複数の振動子から発せられる超音波を集束させるので、集束位置におけるS/N比(欠陥において反射した反射波のエコー高さとノイズの比)を向上させることができ、検出感度を向上させることができる。
さらになお、超音波UWはその進行方向と平行な欠陥等では反射されなかったり反射されてもその強度が弱くなるため、板厚方向に沿って超音波を発信した場合、つまり、垂直探傷による検査を行った場合にはHIC同士を連結するステップ割れ等は検出することができない。しかし、超音波UWを板厚方向に対して斜めに発信する、つまり、斜角探傷による検査を行えば、板厚方向に沿って発生したステップ割れ等の欠陥であっても検出することができる。そして、超音波を板厚方向に対して斜めに供給する場合には、ウェッジ4として、楔形、つまり、PA探触子3が接触する面が検査対象Iの表面に対して傾斜した面を有する形状のものを使用すればよい。
さて、本発明の検査方法について説明する。
本発明の検査方法は、上記のごとき検査装置1(図4参照)により、全反射波を検出してエコー高さ分布を形成し、このエコー高さ分布に基づいてHICやHA等の水素に起因する種々の損傷を判断するようにしたことにより、損傷の検出精度を向上させることができた点に特徴を有している。
なお、本発明の検査方法は、HICやHA等の水素に起因する種々の損傷の検査に使用することができるものであるため、以下では、代表としてHICを検査する場合を説明する。
HICを検出する方法を説明する。
まず、前述のPA探触子ユニットが反射波を検出する感度を設定するのであるが、5mmピッチで板厚が変化する内部に欠陥の存在しない試験片を使用し、この試験片の表面に向けて超音波UWを発信し、板厚の異なる位置における試験片からの反射波のエコー高さを測定する。この反射波は試験片の裏面で反射したものであるから、同じ強度の超音波UWを発信したときに、検出されるエコー高さが同じになるようにPA探触子ユニット2の距離振幅特性を補正すれば、超音波UWを反射する深さに起因するエコー高さの変化が生じることを防ぐことができる。
ついで、基準平坦穴(φ5.6mm)が形成された試験片(JIS STB N1試験片)において、基準平坦穴が形成されている面と逆の面から超音波UWを供給し、PA探触子ユニット2の基準感度として基準平坦穴の底面から反射される反射波のエコー高さが、Ascope画像のフルスケールを100%とすると、例えば、反射波のエコー高さがフルスケール80%のエコー高さとなるように設定する。
PA探触子ユニット2の感度設定が終了すると、上述した手順でPA探触子ユニット2による検査領域の検査を行う。
検査領域全体の検査が終了すると、制御装置6から受信・解析データがパソコン7へ送られ、検査領域全体の合成画像をパソコン画面上に表示することができる。この合成画像とは、上述したBscope画像、Cscope画像、Dscope画像である。この合成画像では、検査において検出された全反射波のうち所定のエコー高さ以上となっている領域をそのエコー高さに応じて色別表示し、所定のエコー高さより小さい領域は全て同じ色を使用して表示させる。すなわち、所定のエコー高さ以上のエコーをHIC等の傷が存在していることを示す傷指示エコーと判断している(S01)。
なお、所定のエコー高さは、検査する対象や検査状況により任意に設定でき、例えば、上述基準感度のエコー高さや、基準感度の1/2や1/4のエコー高さに設定することもできる。
ところで、図3(A)に示すように、ある点P1,P2において超音波UWの集束位置を板厚方向に沿って変化させた場合には、HICおよび検査対象Iの裏面における反射波はエコー高さが大きくなるので、点P1,P2におけるAscope画像には図3(B)に示すような形状になる。
ここで、Ascope画像において、HICからの反射波が、正常な板厚を有する検査対象Iの裏面よりも浅い位置に表示されるのは当然であるが、腐食減肉が生じている場合には、検査対象Iの裏面からの反射波も、正常な板厚を有する検査対象Iの裏面よりも浅い位置に表示される(図3(B)のP1)。すると、Ascope画像のみでは、腐食減肉が生じている場合には、検査対象Iの裏面からの反射波が表示されている領域をHICが存在する領域と誤認してしまう可能性がある。
本発明の検査方法では、検査において全反射波を検出しているので、HICが存在する領域を抽出することができる。
具体的には、以下の方法によってHICと腐食減肉を判断している。
まず、Bscope画像、Dscope画像を表示させる。例えば、図3(A)のような検査対象Iの場合、Bscope画像、Dscope画像を表示させると図3(C)のような画像となる。
ついで、各画像において、検査対象Iの表面に沿った方向の各位置において、傷指示エコーのうち、最も深い位置に表示されている傷指示エコーの領域をバックエコーBEと認定する(図3(C)参照)。
そして、バックエコーBEと認定された領域の分布を確認する。具体的には、Bscope画像ではX方向、Dscope画像ではY方向にバックエコーBEが連続しているか否かを確認する。そして、バックエコーBEが連続している領域は検査対象Iの裏面からの反射波であり、バックエコーBEが不連続な領域にはHICが存在していると判断することができる(S02)。
一方、検査対象Iの裏面からの反射波であると判断された領域、つまり、HICではないと判断された領域についてはその深さを確認し、バックエコーBE領域の深さが正常な板厚と一致すれば、その部位は欠陥なしと判断することができる (S03)。
これに対し、バックエコーBE領域の深さが正常な板厚よりも浅い場合には、バックエコーBE領域に腐食減肉が発生していると評価することができる。そして、バックエコーBE領域の深さと正常な板厚と比較したり、このバックエコーBE領域がどの程度広がっているかを確認すれば、腐食減肉の程度も把握できるから、検査対象Iについて、HICだけでなく腐食減肉も考慮した耐久性の評価をおこなうことができる。
また、HICが存在していると判断された場合にも、バックエコーBE領域の深さを判別する(S04)。そして、バックエコーBE領域のうち、その深さが検査対象Iの本来の厚さと一致する部分が連続して存在すれば、その部分はHICであると判別することができる。
一方、バックエコーBE領域の大部分が、正常な板厚よりも浅い場合には、その位置にはHICと腐食減肉とが混在している評価することができる。
なお、HICのように腐食減肉に比べて不連続な損傷を検査する場合には、上記のHIC検査方法をそのまま採用することが可能である。
しかし、HAに起因する損傷はある程度の連続性を有するので(図7参照)、上記の方法を採用しても腐食減肉と区別することは困難である。よって、HAの検査では、図1にのフローチャートにおいて、エコー高さ分布を形成した後(S01)、バックエコーBEの連続性判断(S02)を行わず、すぐにバックエコーBE領域の深さ判別(S04)を行えばよい。
つぎに、欠陥面積率を検出する方法を説明する。
なお、以下ではHICの面積率について説明するので、特許請求の範囲にいう欠陥面積率をHIC面積率で示し、特許請求の範囲にいう最大局所欠陥面積率を最大局所HIC面積率で示している。
まず、検査対象Iの表面に沿って、所定の面積を有する全検査領域内におけるCscope画像を形成する。
なお、HIC面積率を検出する場合には、Cscope画像として、検査領域内の各点において、各点のAscope画像に表示される各板厚のエコー高さを、そのエコー高さに応じて色別表示させたエコー高さ分布画像を使用する。Cscope画像は、板厚毎の断面画像とすることも可能であるが、通常の使用や、HIC面積率を算出する場合は、送信波領域とバックエコーを除いた板厚領域の透過画像としている。送信波領域とは、PA探触子ユニット2から検査対象Iに発信された超音波UWの影響によって、反射波の正確なエコー高さを検出できない領域を意味する。
ついで、所定のエコー高さを閾値として、Cscope画像を2色に分けて表示すると、HICが存在する領域と、HICが存在しない領域に分けることができるから、全検査領域の面積に対するHICが存在する領域の面積割合、つまり、HIC面積率を算出することができる。よって、検査対象I内におけるHICの広がりを確認できるから、検査対象の状況をより多角的に判断することができる。
なお、閾値とするエコー高さは、検査する対象や検査状況により任意に設定できるのは、いうまでもない。
また、検査領域において、検査領域よりも狭い所定の面積を有する局所領域(図2(B)ではF内の黒枠で囲まれた領域)における局所HIC面積率を確認する。この局所領域を検査領域内において任意に変更し、各局所領域のHIC面積率を求め、確認された局所HIC面積率のうち最も大きいものを最大局所HIC面積率とする。
そして、全検査領域のHIC面積率、つまり、全検査領域の平均HIC面積率と最大局所HIC面積率を比較すれば、全検査領域内において、HICが局所に集中して発生しているのかそれとも均一に分布しているのかを判断することができる。すると、検査領域が大きい場合におけるHIC面積率が同じでも検査対象Iの状態の相違を把握することができ、より正確かつ厳密に検査対象Iの評価を行うことができる。
なお、全検査領域のHIC面積率を算出した後、全検査領域のHIC面積率が所定の値よりも大きい場合にのみ局所領域のHIC面積率を求めるようにしてもよい。
また、検査対象Iに腐食減肉が発生している場合、腐食減肉の部分をHICが存在する領域として採用すればHIC面積率が過大評価されてしまい、検査対象Iの状態を正確に評価することができなくなる。そこで、腐食減肉が存在する領域を除いてHIC面積率を算出すれば、HIC面積率が正確になり、検査対象Iの評価が正確になる。このとき、腐食減肉が存在する領域は、上述したHICと腐食減肉を判別する方法によって判別すればよい。
なお、腐食減肉の影響を除く方法は、腐食減肉が発生していない板厚領域だけでCscope画像を形成すればよい。
本発明の検査方法は、水素誘起割れや水素侵食等の水素に起因する損傷が発生する可能性がある石油精製装置や石油化学装置等の各種石油プラントにおける機器・配管等の耐圧部材の検査に適している。
本発明の検査方法により、HIC、腐食減肉を検出するフローチャートである。 HIC面積率と検査領域との関係を示した図である。 本発明の検査方法において、検査対象Iと、検査対象で反射した反射波のエコー高さの関係を示した図である。 本発明の検査方法に使用される検査装置1の概略説明図である。 フェイズドアレイ探触子3によって超音波を集束させる位置を変化させる状況の説明図である。 検査装置1により得られる反射波強度分布を示した図(HIC分布図)である。 検査装置1により得られる反射波強度分布を示したCscope画像(HA分布図)である。
I 検査対象
UW 超音波
HIC 水素誘起割れ
HA 水素侵食
BE バックエコー
1 検査装置
2 PA探触子ユニット
3 PA探触子
4 ウェッジ
5 エンコーダ
6 制御装置
7 パソコン

Claims (5)

  1. 検査対象に対して該検査対象内における所定の位置で集束する超音波を供給し、該検査対象の厚さ方向における超音波の集束位置を変化させながら検査対象の欠陥を検出する検査方法であって、
    超音波の集束位置を検査対象の表面に沿った方向にも移動させ、
    検査対象において反射される超音波の反射波を検出し、
    各集束位置で検出された全反射波に基づいて、検査対象内における反射波のエコー高さの分布を示したエコー高さ分布を形成し、
    エコー高さ分布における所定の値以上の強度を有する欠陥領域の分布に基づいて水素に起因する損傷を判別し、
    検査対象の表面に沿った方向において、水素に起因する損傷を検査する検査領域を設定し、
    該検査領域全域の面積と、該検査領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積と、の割合を示す欠陥面積率と、
    該検査領域内において、該検査領域よりも狭い所定の面積を有する局所領域の面積と、該局所領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積と、の割合を示す局所欠陥面積率とを算出し、
    算出された該局所欠陥面積率のうち、その値が最大となる最大局所欠陥面積率を算出する
    ことを特徴とする水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法。
  2. 検査対象に対して該検査対象内における所定の位置で集束する超音波を供給し、該検査対象の厚さ方向における超音波の集束位置を変化させながら検査対象の欠陥を検出する検査方法であって、
    超音波の集束位置を検査対象の表面に沿った方向にも移動させ、
    検査対象において反射される超音波の反射波を検出し、
    各集束位置で検出された全反射波に基づいて、検査対象内における反射波のエコー高さの分布を示したエコー高さ分布を形成し、
    エコー高さ分布における所定の値以上の強度を有する欠陥領域の分布に基づいて水素に起因する損傷を判別し、
    欠陥領域の連続性を評価することによって腐食減肉が生じている領域を判別し、
    検査対象の表面に沿った方向において、水素に起因する損傷を検査する検査領域を設定し、
    該検査領域の面積と該検査領域内において水素に起因する損傷が生じている部分の面積との割合を示す欠陥面積率を、前記腐食減肉が生じている領域を除いて、算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法。
  3. 欠陥領域の連続性を評価する
    ことを特徴とする請求項1記載の水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法。
  4. 検査対象に対して、フェイズドアレイ探触子を用いて超音波を供給する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法
  5. 前記検査領域の欠陥面積率が所定の値を超えている場合にのみ、検査領域を縮小して、縮小された検査領域における局所欠陥面積率を算出する
    ことを特徴とする請求項1,3または4記載の水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法
JP2006093415A 2006-03-30 2006-03-30 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法 Expired - Fee Related JP4511487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006093415A JP4511487B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006093415A JP4511487B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007271267A JP2007271267A (ja) 2007-10-18
JP4511487B2 true JP4511487B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=38674242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006093415A Expired - Fee Related JP4511487B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511487B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053126A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Disco Abrasive Syst Ltd 超音波検査方法及び超音波検査装置
CN105203632B (zh) * 2015-10-12 2017-12-22 江苏大学 一种基于超声导波的管道缺陷类型判别方法
US10788461B2 (en) * 2015-11-27 2020-09-29 Jfe Steel Corporation Method and apparatus for measuring hydrogen-induced cracking
CN111458285A (zh) * 2020-05-13 2020-07-28 广东海洋大学 一种金属材料防腐蚀设备及使用方法
CN112198227A (zh) * 2020-09-30 2021-01-08 东莞市李群自动化技术有限公司 超声无损检测缺陷位置回溯方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5642136A (en) * 1979-09-14 1981-04-20 Toshiba Corp Ultrasonic flaw detecting method
JPS59197854A (ja) * 1983-04-26 1984-11-09 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JPS61200466A (ja) * 1985-03-01 1986-09-05 Canon Inc 超音波探傷装置
JPH0385444A (ja) * 1989-08-30 1991-04-10 Hitachi Constr Mach Co Ltd 超音波測定における連続性欠陥の検出方法
JPH04224653A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 耐水素誘起割れ性に優れた高張力鋼
JPH04259853A (ja) * 1991-02-14 1992-09-16 Nippon Steel Corp 水浸式超音波探傷方法
JPH05333000A (ja) * 1992-05-28 1993-12-17 Nippon Steel Corp 超音波探傷装置
JPH08304352A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Kawasaki Steel Corp Cスキャン超音波探傷方法および装置
JPH09257759A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Kawasaki Steel Corp Cスキャン超音波探傷方法および装置
JPH11118775A (ja) * 1997-10-09 1999-04-30 Canon Inc 超音波検査装置
JP2001074713A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Nkk Corp タンク検査装置
JP2001162353A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5642136A (en) * 1979-09-14 1981-04-20 Toshiba Corp Ultrasonic flaw detecting method
JPS59197854A (ja) * 1983-04-26 1984-11-09 Toshiba Corp 超音波探傷装置
JPS61200466A (ja) * 1985-03-01 1986-09-05 Canon Inc 超音波探傷装置
JPH0385444A (ja) * 1989-08-30 1991-04-10 Hitachi Constr Mach Co Ltd 超音波測定における連続性欠陥の検出方法
JPH04224653A (ja) * 1990-12-26 1992-08-13 Sumitomo Metal Ind Ltd 耐水素誘起割れ性に優れた高張力鋼
JPH04259853A (ja) * 1991-02-14 1992-09-16 Nippon Steel Corp 水浸式超音波探傷方法
JPH05333000A (ja) * 1992-05-28 1993-12-17 Nippon Steel Corp 超音波探傷装置
JPH08304352A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Kawasaki Steel Corp Cスキャン超音波探傷方法および装置
JPH09257759A (ja) * 1996-03-19 1997-10-03 Kawasaki Steel Corp Cスキャン超音波探傷方法および装置
JPH11118775A (ja) * 1997-10-09 1999-04-30 Canon Inc 超音波検査装置
JP2001074713A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Nkk Corp タンク検査装置
JP2001162353A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造鋳片、その連続鋳造方法および厚鋼板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007271267A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2496370C (en) Ultrasonic flaw detecting method and ultrasonic flaw detector
US7900516B2 (en) Ultrasonic flaw detection apparatus and ultrasonic flaw detection method
JP4884930B2 (ja) 超音波探傷装置及び方法
JP4166222B2 (ja) 超音波探傷方法及び装置
JP5604738B2 (ja) 進展亀裂検出方法、装置およびプログラム
JPWO2007110900A1 (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP2010276465A (ja) 超音波探傷装置及び方法
JP4511487B2 (ja) 水素に起因する損傷及び腐食減肉現象の検査方法
JP2019197007A (ja) 超音波探傷の判定装置、判定プログラム及び判定方法
JP5112942B2 (ja) 超音波探傷方法及び装置
JP2007085949A (ja) 超音波による組織変化の検出方法及び検出装置
JP5192939B2 (ja) 超音波探傷による欠陥高さ推定方法
JP5890437B2 (ja) 超音波探傷方法および超音波探傷装置
KR101942792B1 (ko) 강재의 품질 평가 방법 및 품질 평가 장치
JP2009180602A (ja) 溶接検査方法および装置
JP4559931B2 (ja) 超音波探傷方法
JP4364031B2 (ja) 超音波探傷画像処理装置及びその処理方法
JP2009058238A (ja) 欠陥検査方法および装置
KR102044990B1 (ko) 초음파 탐상 방법
JP2009092471A (ja) 探傷方法及び装置
JP2008164396A (ja) 欠陥検出方法及びこれに用いる欠陥検出装置
JP4371364B2 (ja) 厚肉構造物の自動超音波探傷装置および自動超音波探傷方法
JP4431926B2 (ja) 超音波探傷装置及び超音波探傷方法
JP5609540B2 (ja) 漏洩弾性表面波を用いた欠陥検出方法及び欠陥検出装置
JP2002243703A (ja) 超音波探傷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4511487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees