JP4511423B2 - 即席食品 - Google Patents

即席食品 Download PDF

Info

Publication number
JP4511423B2
JP4511423B2 JP2005189710A JP2005189710A JP4511423B2 JP 4511423 B2 JP4511423 B2 JP 4511423B2 JP 2005189710 A JP2005189710 A JP 2005189710A JP 2005189710 A JP2005189710 A JP 2005189710A JP 4511423 B2 JP4511423 B2 JP 4511423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
sauce
product
food
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005189710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007006742A (ja
Inventor
映浩 酒井
和美 齊野
崇文 村尾
将史 富田
昭二 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
House Foods Corp
Original Assignee
House Foods Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by House Foods Corp filed Critical House Foods Corp
Priority to JP2005189710A priority Critical patent/JP4511423B2/ja
Publication of JP2007006742A publication Critical patent/JP2007006742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511423B2 publication Critical patent/JP4511423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

本発明は、熱湯を注ぐことにより煮込まなくてもとろりとした粘性を有するスープ又はソースを作ることができる即席食品に関する。
近年の個食化の傾向から、カップに入れて熱湯を注ぐだけで簡単にコーンスープなどを作ることができる粉粒物からなる即席食品が製造販売されている。これらの即席食品は、澱粉や砂糖、食塩、粉乳などを含有する粉粒物からなるものが一般的である。ところで、現在において市場で販売されている即席食品は、熱湯を注ぐだけで簡単にスープを作ることができるが、得られるスープは、さらさらとした舌触りで、例えばシチューやカレーソースのようなとろりとした粘性は有していない。
特許文献1は、小麦粉や澱粉、砂糖、食塩などを上昇融点が40〜55℃の油脂と共に加熱混合した後、押出し造粒し、その後冷却することにより顆粒状食品を製造する方法を開示している。特許文献1に開示する顆粒状食品によれば、水又は熱水を加えて煮込むことにより、とろりとした粘性を有するシチューやカレーソースを作ることができる。しかし、この顆粒状食品は、煮込まずに熱湯を注ぐだけではとろりとした十分な粘性は発現しなかった。このことは、特許文献2及び特許文献3に開示する顆粒状食品についても同様ある。
特許第2930487号 特許第2915819号 特許第2953982号
本発明者らは、熱湯を注ぐことにより煮込まなくてもとろりとした粘性を有するスープ又はソースを作ることができる即席食品の開発に着手し、特許文献1〜3に開示の顆粒状食品が煮込まずに熱湯を注ぐだけでは十分な粘性を発現しないのは、主原料である小麦粉が十分に糊化していないことに起因するものと考えた。すなわち、小麦粉は糊化温度が高いことから、高温でじっくり煮込む場合と異なり、熱湯を注ぐだけでは糊化が十分に進行せず粘性が発現しないと考えた。
このことから、本発明者らは、小麦粉の換わりに、澱粉の中でも糊化温度が比較的低い馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉を使用して顆粒状食品を製造した。この顆粒状食品によれば、熱湯を注ぐだけでとろりとした粘性を有するシチューを作ることができた。しかしながら、このシチューは、喫食中に冷めるにつれて粘度が高くなり過ぎてシチューとして適当な粘性を保てず、ぼてぼてしてしまうという新たな課題が生じることが判明した。
そこで、本発明の目的は、熱湯を注ぐことにより煮込なくてもとろりとした粘性を発現すると共に、喫食中に粘度が高くなり過ぎずに適当な粘性を保つことのできるスープ又はソースを作ることができる即席食品を提供することにある。
かかる技術的課題は、熱湯を注ぐことにより煮込まずにスープ又はソースを作るための即席食品であって、小麦粉及び馬鈴薯澱粉並びに調味料を含有する粉粒物を含むことを特徴とする即席食品により達成される。
また、かかる技術的課題は、熱湯を注ぐことにより煮込まずにスープ又はソースを作るための即席食品であって、小麦粉と、馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物と、調味料とを含有する粉粒物を含むことを特徴とする即席食品により達成される。
また、かかる技術的課題は、熱湯を注ぐことにより煮込まずにスープ又はソースを作るための即席食品であって、小麦粉及びタピオカ澱粉並びに調味料を含有する粉粒物を含むことを特徴とする即席食品により達成される。
更に、かかる技術的課題は、熱湯を注ぐことにより煮込まずにスープ又はソースを作るための即席食品であって、小麦粉と、タピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物と、調味料とを含有する粉粒物を含むことを特徴とする即席食品により達成される。
すなわち、本発明によれば、スープ又はソースの粘性を付与する原料として、小麦粉と馬鈴薯澱粉又は馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物とを併用するすることにより、あるいは、小麦粉とタピオカ澱粉又はタピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物とを併用することにより、熱湯を注ぐだけで煮込なくてもとろりとした粘性を有するスープ又はソースを作ることができ、また、このスープ又はソースは、喫食中に粘度が高くなり過ぎずに適当な粘性を保つことができる。
本発明の即席食品は、熱湯を注ぐことにより煮込まずにスープ又はソースを作るための素材である。ここで「煮込まずに」とは、熱湯を注ぐこと以外には、鍋などの調理器具を用いて更に加熱をしないことを意味する。本発明で対象とするスープとしては、例えば、コーンスープ、パンプキンスープ、汁粉などが挙がられる。また、本発明で対象とするソースとしては、カレーソース、クリームシチュー、ビーフシチュー、ホワイトソース、デミグラスソース、パスタソースなどが挙がられる。これらのうちでも、本発明は、特に、クリームシチュー、ビーフシチュー、ホワイトソース、デミグラスソース、カレーソース、パスタソースを対象とする場合に有効である。本発明の即席食品は、熱湯を注ぐことによりスープ又はソースとなる粉粒物だけからなるものでもよいし、更に、野菜などの具となる固形食品などを含むものでもよい。
本発明の第一の態様においては、熱湯を注ぐことによりスープ又はソースとなる粉粒物が、小麦粉及び馬鈴薯澱粉並びに調味料を含有する。ここで、小麦粉としては、薄力粉、中力粉、強力粉の何れを使用してもよい。また、小麦粉は、油脂と共に焙煎して得られる小麦粉ルウとして粉粒物に含有させてもよい。小麦粉の含有量としては、例えば、粉粒物中に5〜40質量%、より好ましくは8〜30質量%であるのがよい。馬鈴薯澱粉は市販のものを使用すればよい。また、馬鈴薯澱粉は加工澱粉を使用してもよい。加工澱粉としては、例えば、α化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸架橋澱粉などが挙げられる。馬鈴薯澱粉の含有量としては、例えば、粉粒物中に5〜40質量%、より好ましくは8〜30質量%であるのがよい。
第一の態様においては、上記粉粒物中の小麦粉と馬鈴薯澱粉との比率が、質量比で1.0:0.5〜1.0:1.5、より好ましくは1.0:0.6〜1.0:1.2、最も好ましくは1.0:0.7〜1.0:1.0であるのがよい。このような割合で両者を併用することにより、熱湯を注ぐことにより煮込なくてもとろりとした粘性を発現する共に、喫食中に粘度が高くなり過ぎてぼてぼてすることがなく、適当な粘性を保つことができるスープ又はソースを提供することができる。
上記粉粒物に含有させる調味料は、スープ又はソースの種類や風味などに応じて任意のものを使用すればよい。具体的には、バター、粉乳、生クリーム、クリーミングパウダー、油脂、酵母エキス、醤油、野菜ブイヨン、肉エキス、砂糖、食塩、香辛料、カレー粉、アミノ酸等を例示することができる。これらの調味料の含有量としては、例えば、粉粒物中に20〜80質量%とすることができる。本発明においては、上記のような調味料の他にも、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンEなど)などの成分を含有させてもよい。また、小麦粉、馬鈴薯澱粉の他にも、コーンスターチなどの澱粉を含有させてもよい。
次に、本発明の第二の態様おける粉粒物は、小麦粉と、馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物と、調味料とを含有する。第二の態様の粉粒物によれば、第一の態様の粉粒物よりも、熱湯への分散性が良くなると共に、喫食中の粘性を一層良好に保つことができる。第二の態様は、第一の態様における馬鈴薯澱粉に換えて、馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物を粉粒物に含有させる。
ここで、上記混合乾燥物中の馬鈴薯澱粉としては、第一の態様における馬鈴薯澱粉と同様のものを使用すればよい。また、澱粉分解物としては、例えば、デキストリン、マルトデキストリン、還元デキストリン、還元マルトデキストリンなどを使用すればよい。馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物は、例えば、馬鈴薯澱粉に対し、澱粉分解物を水などの溶媒に混合させた混合液を噴霧乾燥することにより調製することができる。混合乾燥物中の馬鈴薯澱粉と澱粉分解物との比率は、例えば質量比で1.0:0.1〜1.0:1.5であるとよい。
本発明の第二の態様において、粉粒物に含有させる小麦粉と調味料については、第一の態様における粉粒物の場合と同様であるため説明は省略するが、第二の態様も、粉粒物中の小麦粉と馬鈴薯澱粉との比率は、質量比で1.0:0.5〜1.0:1.5、より好ましくは1.0:0.6〜1.0:1.2、最も好ましくは1.0:0.7〜1.0:1.0であるのがよい。尚、本発明においては、馬鈴薯澱粉と馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物とを併用してもよい。
次に、本発明の第三の態様おいては、熱湯を注ぐことによりスープ又はソースとなる粉粒物が、小麦粉及びタピオカ澱粉並びに調味料を含有する。ここで、小麦粉は、第一の態様と同様に、薄力粉、中力粉、強力粉の何れを使用してもよい。また、油脂と共に焙煎して得られる小麦粉ルウとして粉粒物に含有させてもよい。小麦粉の含有量は、例えば、粉粒物中に5〜40質量%、より好ましくは8〜30質量%である
のがよい。タピオカ澱粉は市販のものを使用すればよい。また、タピオカ澱粉は加工澱粉を使用してもよい。加工澱粉としては、例えば、α化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸架橋澱粉などが挙げられる。タピオカ澱粉の含有量としては、例えば、粉粒物中に15〜50質量%、より好ましくは18〜40質量%であるのがよい。
上記粉粒物中の小麦粉とタピオカ澱粉との比率としては、質量比で1.0:1.5〜1.0:3.0、より好ましくは1.0:1.7〜1.0:2.8、最も好ましくは1.0:1.8〜1.0:2.5であるのがよい。このような割合で両者を併用することにより、熱湯を注ぐことにより煮込なくてもとろりとした粘性を発現する共に、喫食中に粘度が高くなり過ぎてぼてぼてすることがなく、適当な粘性を保つことができるスープ又はソースを提供することができる。
上記粉粒物に含有させる調味料は、第一の態様と同様に、スープ又はソースの種類や風味などに応じて任意のものを使用すればよい。これらの調味料の含有量としては、例えば、粉粒物中に10〜70質量%とすることができる。本発明においては、上記のような調味料の他にも、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンEなど)などの成分を含有させてもよい。また、小麦粉、タピオカ澱粉の他にもコーンスターチなどの澱粉を含有させてもよい。
次に、本発明の第四の態様においては、熱湯を注ぐことによりスープ又はソースとなる粉粒物が、小麦粉と、タピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物と、調味料とを含有する。第四の態様の粉粒物によれば、第三の態様の粉粒物よりも、熱湯への分散性が良くなると共に、喫食中の粘性を一層良好に保つことができる。第四の態様は、第三の態様における馬鈴薯澱粉に換えて、タピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物を粉粒物に含有させる。
ここで、上記混合乾燥物中のタピオカ澱粉としては、第三の態様におけるタピオカ澱粉と同様のものを使用すればよい。また、澱粉分解物としては、例えば、デキストリン、マルトデキストリン、還元デキストリン、還元マルトデキストリンなどのデキストリンを使用すればよい。タピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物は、例えば、タピオカ澱粉に対し、澱粉分解物を水などの溶媒に混合させた混合液を噴霧乾燥することにより調製することができる。混合乾燥物中の馬鈴薯澱粉と澱粉分解物との比率は、例えば質量比で1.0:0.1〜1.0:1.5であるとよい。
本発明の第四の態様において、粉粒物に含有させる小麦粉と調味料については、第三の態様における粉粒物の場合と同様であるため説明は省略する。また、第四の態様も、粉粒物中の小麦粉とタピオカ澱粉との比率は、質量比で1.0:1.5〜1.0:3.0、より好ましくは1.0:1.7〜1.0:2.8、最も好ましくは1.0:1.8〜1.0:2.5であるのがよい。尚、本発明においては、タピオカ澱粉とタピオカ澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物とを併用してもよい。
本発明の第一乃至第四の態様における粉粒物は、上述した原料をミキサーなどを用いて混合することにより製造することができるし、又は混合したものを噴霧乾燥することにより製造することもできる。また、特許文献1〜3に開示の方法を用いて顆粒状食品として製造することできる。これらのうちでも、熱湯を注いだときに、小麦粉や馬鈴薯澱粉などが良好に溶解し、ままこの形成を防止するという点から、顆粒状食品として製造するのが好ましい。
顆粒状食品として製造する場合には、例えば、上述の原料を加熱混合し、加熱溶融状の原料を押出し造粒機にかけて押出し造粒し、押出し造粒機から排出された造粒物を冷却することにより製造することができる。
上記造粒は、押出し造粒機から排出される造粒物の温度が50〜65℃となるように温度設定して行うのが好ましい。造粒機から排出された造粒物の冷却方法としては、炭酸ガスや窒素ガス等のガスを吹きつけて冷却する方法、流動層で冷風を吹きつけることにより冷却する方法、固体二酸化炭素や炭酸ガスなどにより予め冷却してある床に造粒物を落下させ、この床上を移動させながら冷却する方法などが例示される。これによって、造粒物中の油脂は急速冷却され、その結果、粒度分布の狭い粉粒物を得ることができる。
本発明の即席食品には、熱湯を注ぐことによりスープ又はソースとなる粉粒物と共に、野菜などの具となる固形食品を含ませることもできる。本発明の即席食品に、固形食品として含ませることのできる具としては、例えば、ブロッコリー、人参、かぼちゃ、青梗菜、ほうれん草、エリンギ、ヒラタケ、マッシュルーム、茄子、ズッキーニ、そら豆、アスパラなどが挙げられる。尚、本発明において「固形食品」とは、熱湯を注いでも溶解せずにスープ又はソース中で目視できる大きさを有するものをいい、熱湯に溶解する粉粒物は含まない。
上記の固形食品としては、生のものでもよいが、乾燥させたものの方が水分を多く含む生のものよりも熱湯を注いだときに熱湯が冷めにくく、スープ又はソースの粘性を発現させ易い点で好ましい。乾燥させる場合には、例えば、フリーズドライ、熱風乾燥、天日乾燥、油揚げなどの公知の方法を用いることができ、例えば、水分を10質量%以下に乾燥させるとよい。
本発明の即席食品を市場に供する場合の製品形態としては、例えば、粉粒物をアルミ製などの包装袋に入れ、この包装袋入りの粉粒物を熱湯を注ぎ入れる容積を有する喫食用の容器(カップ容器等)に収容し、これを製品として提供することができる。また、固形食品を含ませる場合には、固形食品も包装袋に入れて、この包装袋入りの固形食品を、包装袋入りの粉粒物と共に喫食用の容器に収容し、これを製品として提供することができる。あるいは、喫食用の容器の換わりに、紙パッケージに包装袋入りの粉粒物と包装袋入りの固形食品とを収容し、これを製品として提供し、マグカップなどの家庭の容器を用いてスープ又はソースを作るようにしてもよい。
そして、スープ又はソースを作るときには、例えば、粉粒物又は粉粒物と固形食品とを包装袋から取り出して喫食用の容器又は家庭の容器に入れる。そして、粉粒物のみを入れた場合は、熱湯を注いで10〜90秒間攪拌すればよい。また、粉粒物と共に固形食品も入れた場合は、熱湯を注いで10〜90秒間攪拌した後に1〜5分間放置するのがよい。
(実施例1〜4及び比較例1〜2(顆粒状のクリームシチュー))表1に記載の原料配合物A、B及びCを、それぞれ予め個別に均質混合して調製した。次いで、加熱撹拌釜内で原料配合物Aを品温が120℃になるように加熱しながら混合して小麦粉ルウを調製した。その後、ここに原料配合物Bと原料配合物Cとをこの順で投入し、品温が95℃になるように加熱混合した。このように加熱混合して得られた溶融状物を、品温を約60℃に冷却した後、押出し造粒機(不二パウダル(株)製ツインドームグラン;スクリーンの孔の直径1.0mm)を用いて押出し造粒した。品温が60℃の造粒物は、造粒機から排出された後、流動層内で10℃の冷風を吹き付け、1分間で品温を約20℃にまで急速冷却して顆粒状のクリームシチュー(粉粒物)を得た。この顆粒状のクリームシチュー(粉粒物)を35gずつアルミ製の包装袋に入れ、この袋入りのクリームシチューを容量350ccのカップ容器に入れて、カップ容器入り即席食品とした。
尚、表1中、実施例2の馬鈴薯澱粉と澱粉分解物の混合乾燥物は、流動層乾燥機に馬鈴薯澱粉を投入し、この馬鈴薯澱粉に対し、澱粉分解物を等量の水に混合した混合水を噴霧乾燥して、馬鈴薯澱粉と澱粉分解物の比率が質量比で1:1となるように調製したものである。また、実施例4のタピオカ澱粉と澱粉分解物の混合乾燥物は、流動層乾燥機にタピオカ澱粉を投入し、このタピオカ澱粉に対し、澱粉分解物を等量の水に混合した混合水を噴霧乾燥して、タピオカ澱粉と澱粉分解物の比率が質量比で1:1となるように調製したものである。また、澱粉分解物としては、DE値8のデキストリンを用いた。
(比較評価) 実施例1〜4及び比較例1〜2の顆粒状のクリームシチューをそれぞれ包装袋から取り出してカップ容器に入れ、沸騰水140ccを注ぎ入れ、スプーンで30秒間攪拌してクリームシチューを作った。このクリームシチューについて比較評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0004511423
(実施例5) ブロッコリー12g、薄切りのかぼちゃ6g、青梗菜4.5gを型枠に入れ、ここにゼラチン水溶液(ゼラチン2質量%含む)20gを流し込み、その後フリーズドライしてブロック状の乾燥固形食品(具)を得た。この乾燥固形食品をアルミ製の包装袋に入れて、包装袋入りの乾燥固形食品を得た。この乾燥固形食品を実施例2と同様にして調製した袋入りのクリームシチューと共にカップ容器に入れて、カップ容器入り即席食品とした。
顆粒状のクリームシチューと乾燥固形食品(具)とをそれぞれ包装袋から取り出してカップ容器に入れ、沸騰水160ccを注ぎ入れ、スプーンで30秒間攪拌し、その後3分間放置して具入りのクリームシチューを作った。この具入りのクリームシチューは、ブロッコリー、かぼちゃ、青梗菜の彩が鮮やかで、食べると、とろりとした粘性を有すると共に、具が柔らかく自然な食感を有するものであった。

Claims (3)

  1. 熱湯を注ぐことにより煮込まずにクリームシチュー、ビーフシチュー、ホワイトソース、デミグラスソース、カレーソース、パスタソースのうちのいずれかのソースを作るための即席食品であって、
    小麦粉と、馬鈴薯澱粉及び澱粉分解物の混合乾燥物と、調味料とを含有する粉粒物を含み、
    前記粉粒物中の小麦粉と馬鈴薯澱粉との比率が質量比で1.0:0.5〜1.0:1.5であり、
    前記混合乾燥物中の馬鈴薯澱粉と澱粉分解物との比率が質量比で1.0:0.1〜1.0:1.5であり、
    前記澱粉分解物がデキストリン、マルトデキストリン、還元デキストリン、還元マルトデキストリンのうちのいずれかであることを特徴とする即席食品。
  2. 前記粉粒物が顆粒状食品である、請求項1に記載の即席食品。
  3. 前記即席食品が、前記粉粒物と共に固形食品を含むものである、請求項1又は2に記載の即席食品。
JP2005189710A 2005-06-29 2005-06-29 即席食品 Active JP4511423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189710A JP4511423B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 即席食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005189710A JP4511423B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 即席食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007006742A JP2007006742A (ja) 2007-01-18
JP4511423B2 true JP4511423B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=37746025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005189710A Active JP4511423B2 (ja) 2005-06-29 2005-06-29 即席食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511423B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019000051A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 ハウス食品株式会社 熱湯を注いで粘性を付与するための顆粒状組成物

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4801122B2 (ja) * 2007-07-18 2011-10-26 日清食品ホールディングス株式会社 易溶解性とろみ付スープ、及び該スープの製造方法、並びにとろみ付与剤
JP7116839B2 (ja) * 2017-06-16 2022-08-10 ハウス食品株式会社 熱湯を注いで粘性を付与するための顆粒状組成物

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4966862A (ja) * 1972-10-24 1974-06-28
JPS53124663A (en) * 1977-04-08 1978-10-31 Misuzu Toufu Kk Instant food
JPS5688771A (en) * 1979-11-15 1981-07-18 Nestle Sa Production of instant water dispersible food base
JPS5750865A (en) * 1980-09-08 1982-03-25 Kunoole Shokuhin Kk Preparation of instantly soluble granular food
JPH07284380A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Matsutani Chem Ind Ltd 顆粒状含油食品の製造法
JPH08131132A (ja) * 1994-11-14 1996-05-28 Kunoole Shokuhin Kk 顆粒状インスタントスープ又はインスタントソースの製造法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4966862A (ja) * 1972-10-24 1974-06-28
JPS53124663A (en) * 1977-04-08 1978-10-31 Misuzu Toufu Kk Instant food
JPS5688771A (en) * 1979-11-15 1981-07-18 Nestle Sa Production of instant water dispersible food base
JPS5750865A (en) * 1980-09-08 1982-03-25 Kunoole Shokuhin Kk Preparation of instantly soluble granular food
JPH07284380A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Matsutani Chem Ind Ltd 顆粒状含油食品の製造法
JPH08131132A (ja) * 1994-11-14 1996-05-28 Kunoole Shokuhin Kk 顆粒状インスタントスープ又はインスタントソースの製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019000051A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 ハウス食品株式会社 熱湯を注いで粘性を付与するための顆粒状組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007006742A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4511423B2 (ja) 即席食品
KR101434828B1 (ko) 버섯 함유 수프의 제조방법 및 이에 따라 제조된 버섯 함유 수프
JP2008271824A (ja) ルウ用乾燥小麦粉及び/又は乾燥コーンスターチ及びその製造方法
TWI738756B (zh) 固形狀食品組成物、其製造方法、以及抑制及/或防止該組成物中乾燥食材的經時褪色及變色之方法
JP6551889B2 (ja) 固形状食品組成物及びその製造方法
KR101126945B1 (ko) 즉석 컵 카레용 조성물 및 그 제조방법
JP7274949B2 (ja) 溶媒を添加して食品を調製するための組成物
JPH0569A (ja) 顆粒状ソース、その製造法及び即席食品
JP2011188874A (ja) ルウの製造方法
JP6829925B2 (ja) ブロック状インスタント食品組成物及びその製造方法
JP7116839B2 (ja) 熱湯を注いで粘性を付与するための顆粒状組成物
JPS61166386A (ja) 固形ス−プの製造方法
JPH09206034A (ja) 低温で喫食するためのルウ食品
JP5392736B2 (ja) 乳のコク味が向上した調味料及び食品
JP5936214B1 (ja) レトルト臭マスキング用香料組成物の製造方法
JP7152941B2 (ja) 粉末状食品組成物
JP2001112430A (ja) 調味料及びその製造方法
JP2019000051A (ja) 熱湯を注いで粘性を付与するための顆粒状組成物
JP4292372B2 (ja) 発泡性ルウ
JP7405669B2 (ja) 即席食品用粉末スープ及び即席食品用粉末スープの香気劣化抑制方法
JP6151011B2 (ja) 即席カレー及びその製造方法
JP2012187053A (ja) 容器入り加熱調理用スープ
JP2000032928A (ja) ペースト状食品
JPH10295302A (ja) 早茹でパスタ及び早茹で麺の調理方法
JP2003250502A (ja) 即席食品用粉末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4511423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250