JP4510252B2 - Cdma送受信回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、HHOに対応したCDMA送受信回路に係り、特にCDMA変調信号の送受信処理の負荷を低減できるCDMA送受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の携帯電話等の移動体通信の技術発展に伴い、種々の産業分野において移動体通信の需要は急速に高まっている。一方で移動体通信の利用者が急増していることにより、基地局での無線送受信の処理機能が低下し、通信の質が劣化する問題が発生している。このため、移動体通信の各方式では、これを回避する方法が種々提案されている。
【0003】
このような回避方法として、次世代の移動体通信の主流の通信方式とされる広帯域符号分割多重(Wide Band - Code Division Multiple Access: W−CDMA)通信方式では、HHO(Hard Hand Over)を採用している。以下、HHOの原理について説明する。
【0004】
CDMA通信方式に対応した移動体端末が基地局との間でデータの送受信を行っている最中に、この基地局でデータの送受信を行うユーザ数が急増することにより、データの品質が劣化してこれまで通りのデータ送受信が困難になることがある。データの送受信に用いられているCDMA変調信号の周波数帯を、新たに通信を開始したユーザが利用しようとするため、処理するデータ量が増大し送受信機能に負荷がかかることが主なる原因である。
【0005】
このためHHOでは、基地局でCDMA変調信号の周波数帯の負荷状況を監視し、一定の条件(データ処理量、ユーザ数等)を満たすか否かにより、通信中のユーザのデータ送受信を、扱うユーザ数の少ない周波数帯に移行させて行わせるようにしている。周波数帯の移行は、移動体通信の性格上、異なる基地局が扱う周波数帯に移行することを前提としている。
【0006】
周波数帯の移行は、事前に基地局において移行する周波数帯とそのタイミングを決定し、その旨を通信中の移動体端末に送信しておき、移行のタイミング時に移動体端末によって移行処理を行わせることで実現される。周波数帯の移行に際して、基地局は移行するフレームのタイミング、移行先の周波数帯に対応したシンボルタイミング及び拡散符号等の周波数移行に必要な情報(以下、移行先情報という)を対象となる移動体端末に事前に送信している。
また、基地局は移動体端末に対してフレーム毎にSFN(System Frame Number)というフレーム番号の情報を送信データと共に送信しており、このSFNの情報を基に移動体端末は移行のタイミングを検知している。
【0007】
HHOに対応した移動体端末で用いられる従来の送受信回路の動作について、図を用いて説明する。図8は、HHOに対応した従来のCDMA送受信回路の構成ブロック図である。図8のCDMA送受信回路は、直交変調によるスペクトラム拡散に対応している。
図8のCDMA送受信回路では、制御部83から左側の部分で受信機を、右側の部分で送信機の機能を実現している。以下、従来のCDMA送受信回路の動作を機能別に説明する。
【0008】
まず、受信機としての動作を説明する。
アンテナ(図示せず)で受信されたCDMA変調信号は、同相成分(図ではI相)と直交成分(図ではQ相)受信データに分離されて複素相関部81に入力され、デジタル変換が行われる。また複素相関部81には拡散符号生成部85aで生成された拡散符号が入力されている。複素相関部81では、入力された拡散符号に基づいて各成分の受信データに対して逆拡散の複素相関演算が行われ、相関値が出力される。
【0009】
複素相関部81から出力された相関値は、データ復調部82に入力される。またデータ復調部82にはシンボルタイミング生成部84aで生成されたシンボルタイミングクロックが入力される。データ復調部82では、入力された相関値及びシンボルタイミングクロックに応じたシンボルレートで受信データの復調が行われ、対応したデータの形式に再生される。
【0010】
次に、送信機としての動作を説明する。
データ生成部86には、シンボルタイミング生成部84bで生成されたシンボルタイミングクロックが入力されている。送信しようとするデータがある場合、データ生成部86はこのシンボルタイミングクロックに応じたシンボルレートで1次変調を行い、送信データを生成する。
【0011】
データ生成部86において生成された送信データは、複素拡散部87に出力される。複素拡散部87には、拡散符号生成部85bで生成された拡散符号が入力されており、この拡散符号を基に送信データの2次変調、すなわち複素拡散を行う。さらに複素拡散部87では複素拡散された送信データを同相成分(図ではMODI相)と直交成分(図ではMODQ相)とに分離して、CDMA変調信号としてアンテナ(図示せず)を用いて無線送信する。
【0012】
図8のCDMA送受信回路において、制御部83は、所望のシンボルタイミングクロックを発生させるためのシンボルタイミングデータをシンボルタイミング生成部84a及び84bに、所望の拡散符号を出力するための拡散符号データを拡散符号生成部85a及び85bに入力している。制御部83はこれらの制御を、SFN及び移行先情報に基づいて行っている。
以下、制御部83における制御動作の詳細について図を用いて説明する。なお、図8のCDMA送受信回路において、移行先情報は基地局から既に送信されており、制御部83に記憶されているものとする。
【0013】
受信データの復調の際に、データ復調部82は復調された受信データからSFNを抽出し、制御部83に出力する。図8のCDMA送受信回路で受信されるSFNは、000h〜FFFh(十進数では0〜4095)の範囲で、周期的に繰り返して割り振られている。
【0014】
図9は、図8のCDMA送受信回路の周波数帯移行に係るシンボルタイミング及び拡散符号の制御動作のタイムチャート図である。
図9のタイムチャートでは、制御部83は30kspsのシンボルタイミングクロックを発生させる旨のシンボルタイミングデータをシンボルタイミング生成部84a及び84bに、拡散符号のデータ番号がNo.1である拡散符号を出力する旨の拡散符号データを拡散符号生成部85a及び85bに出力している。
【0015】
図9(1)は、SFNのタイムチャートを表している。基地局は既にSFN=003の時点でシンボルタイミングを120kspsに、拡散符号をデータ番号がNo.2の拡散符号に変更する旨の移行先情報を送信しており、制御部83はSFN=FFEの時点でこの移行先情報に基づいた制御を開始するものとする。
【0016】
制御部83は、SFN=FFEとなった時点で、SFN=002となるまでSFNを毎フレーム監視する。データ復調部82からSFN=002のSFNが入力されると、制御部83は120kspsのシンボルタイミングクロックを発生させる旨のシンボルタイミングデータ(以下、120ksps指示データという)をシンボルタイミング生成部84aに、拡散符号のデータ番号がNo.2である拡散符号を出力する旨の拡散符号データ(以下、Code No.2指示データという)を拡散符号生成部85aに入力する。シンボルタイミングデータと拡散符号データの出力のタイムチャートは、それぞれ図9(2)(3)に示す通りである。
【0017】
120ksps指示データが入力されると、シンボルタイミング生成部84aは120kspsのシンボルタイミングクロックをデータ復調部82及び拡散符号生成部85aに入力する。また、Code No.2指示データが入力されると、拡散符号生成部85aはデータ番号がNo.2である拡散符号を複素相関部81に入力する。シンボルタイミングクロックと拡散符号のタイムチャートは、それぞれ図9(4)(5)に示す通りである。以上述べた一連の動作により、図8のCDMA送受信回路は周波数帯の移行を実現できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のCDMA送受信回路では、制御部でSFN監視処理を行っていたため、周波数帯の移行タイミングまでの時間が長くなる場合、制御部の負荷が増大し、CDMA送受信回路の送受信処理の負荷が増大するという問題点があった。
【0019】
例えばSFN=000になった時点で周波数帯を移行させるために、制御部はSFN=001の時点からSFN監視を開始する場合を考える。1SFN=10msecであり、制御部は移行のタイミングまで絶えずSFN監視を続けなければならないため、制御部は最悪10msec*FFFh≒41secの間、SFN監視の処理を行うことになる。
【0020】
制御部は実際にはCPU(Center Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)を用いて実現されることが多い。CPU又はDSPは処理ルーチン毎に計算処理を高速に行うため、このように単一の処理を長時間かけて行うことは他の処理を実行できなくなり、送受信回路全体に大きな負荷がかかることになる。
【0021】
上述した通り、制御部はシンボルタイミング及び拡散符号の出力制御も担っているため、制御部に多大な負荷がかかることによって、CDMA変調信号の処理制御の遅延化、制御部で発生する熱雑音が増大し受信感度が低下すること等により、送受信回路におけるCDMA変調信号の送受信処理の負荷が増大する。
【0022】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、CDMA変調信号の送受信処理の負荷を低減できるCDMA送受信回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、相関演算部と、データ復調部と、データ生成部と、拡散部と、制御部と、設定タイミング管理部と、第1〜第4の設定保持部と、受信用シンボルタイミング生成部と、受信用拡散符号生成部と、送信用シンボルタイミング生成部と、送信用拡散符号生成部を備えるCDMA送受信回路であって、相関演算部は、受信したCDMA変調信号と受信用拡散符号生成部から出力された拡散符号を用いて相関演算を行い、演算結果を相関データとして出力し、データ復調部は、受信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて相関データを復調し、復調結果からフレーム毎のタイミング情報であるSFNデータを出力し、データ生成部は、送信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて送信データを生成、出力し、拡散部は、送信データと拡散符号とを用いて拡散処理を行い、処理結果をCDMA変調信号として出力し、制御部は、特定のシンボルタイミングを生成させる旨の命令を含むシンボルタイミングデータと、特定の拡散符号を生成させる旨の命令を含む拡散符号データと、特定のシンボルタイミング及び特定の拡散符号を出力させるフレームのタイミングの情報である変更開始SFNデータを出力し、設定タイミング管理部は、SFNデータ及び変更開始SFNデータに基づいてフレーム毎のタイミングを監視し、特定のフレームのタイミングとなった時点で出力タイミング信号を出力し、第1又は第3の設定保持部は、制御部から出力されたシンボルタイミングデータを格納し、出力タイミング信号が入力されると格納しているシンボルタイミングデータを出力し、第2又は第4の設定保持部は、制御部から出力された拡散符号データを格納し、出力タイミング信号が入力されると格納している拡散符号データを出力し、受信用シンボルタイミング生成部は、第1の設定保持部から出力されたシンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力し、受信用拡散符号生成部は、第2の設定保持部から出力された拡散符号データと、受信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力し、送信用シンボルタイミング生成部は、第3の設定保持部から出力されたシンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力し、送信用拡散符号生成部は、第4の設定保持部から出力された拡散符号データと、送信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力するものであり、CDMA変調信号の送受信処理の負荷を低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るCDMA送受信回路は、周波数帯の移行に際してフレームのタイミングを監視し、かつシンボルタイミング及び拡散符号の切り換え制御を行う設定タイミング管理部を設けたものであり、これによりCDMA変調信号の送受信処理の負荷を低減することができる。
【0025】
尚、請求項における相関部は複素相関部11に相当し、第1〜第4の設定保持部は図1の設定保持部17a〜17dに、受信用シンボルタイミング生成部はシンボルタイミング生成部15aに、受信用拡散符号生成部は拡散符号生成部16aに、送信用シンボルタイミング生成部はシンボルタイミング生成部15bに、送信用拡散符号生成部は拡散符号生成部16bに、拡散部は複素拡散部19にそれぞれ相当する。
【0026】
本発明の実施の形態のCDMA送受信回路の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るCDMA送受信回路の構成ブロック図である。図1のCDMA送受信回路は、直交変調によるスペクトラム拡散に対応している。
本発明の実施の形態に係るCDMA送受信回路は、複素相関部11と、データ復調部12と、設定タイミング管理部13と、制御部14と、シンボルタイミング生成部15a及び15bと、拡散符号生成部16a及び16bと、設定保持部17a〜17dと、データ生成部18と、複素拡散部19とで構成される。
【0027】
複素相関部11は、アンテナ(図示せず)で受信されたCDMA直交変調信号の同相成分(図ではI相)及び直交成分(図ではQ相)をデジタル変換し、拡散符号生成部16aから出力された拡散符号に基づいて複素逆拡散の相関演算を行い、出力結果である相関値をデータ復調部12に出力する。
【0028】
データ復調部12は、複素相関部11から出力された相関値と、シンボルタイミング生成部15aから出力されたシンボルタイミングクロックに基づいて、受信したCDMA直交変調信号の復調を行い、復調によって得られた受信データを対応したデータ形式で出力する。
また、データ復調部12は、復調した受信データからSFN又は移行先情報を抽出し、設定タイミング管理部13に出力する。
【0029】
設定タイミング管理部13は、データ復調部12から出力された移行先情報を制御部14に出力し、SFN及び制御部14から出力される移行先情報で指定された周波数帯を移行するSFNの情報(以下、変更開始SFNデータという)を基に、SFNの監視を行う。
また、設定タイミング管理部13は、シンボルタイミングクロック及び拡散符号の切り替えを行わせる出力タイミング信号を設定保持部17a〜17dに出力する。
【0030】
制御部14は、設定タイミング管理部13から出力された移行先情報に基づいて、移行先情報で指定されたシンボルタイミングデータを設定保持部17a及び17bに、移行先情報で指定された拡散符号データを設定保持部17c及び17dに出力する。
また、制御部14は移行先情報に基づいて、変更開始SFNデータを設定タイミング管理部13に出力する。
【0031】
データ生成部18は、シンボルタイミング生成部15bから出力されたシンボルタイミングクロックに基づいて、送信しようとするデータに1次変調を行うことで送信データを生成し、複素拡散部19に出力する。
【0032】
複素拡散部19は、データ生成部18で生成された送信データ及び拡散符号生成部16bから出力された拡散符号に基づいて、送信データの複素拡散を行う。さらに複素拡散部19は、変調された送信データをアナログ変換し、同相成分(図ではMODI相)及び直交成分(図ではMODQ相)とに分離して出力する。
【0033】
シンボルタイミング生成部15a,15bは、設定保持部17a,17bから出力されたシンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングデータで指定されたシンボルレートでシンボルタイミングクロックを出力する。
シンボルタイミング生成部15aはデータ復調部12及び拡散符号生成部16aに、シンボルタイミング生成部15bはデータ生成部18及び拡散符号生成部16bにそれぞれシンボルタイミングクロックを出力する。
【0034】
W−CDMA通信方式ではそれぞれ、15、30、60、120、240、480、960kspsのシンボルレートを採用しており、制御部14はこれらに対応したシンボルタイミングデータを出力し、またシンボルタイミング生成部15a及び15bはシンボルタイミングデータに基づき、これらのうちのいずれかのシンボルタイミングクロックを発生することができる。
【0035】
拡散符号生成部16a,16bは、設定保持部17a,17bから出力された拡散符号データ及びシンボルタイミング生成部15a,15bから出力されたシンボルタイミングクロックに基づいて、拡散符号データで指定された種類の拡散符号を生成、出力する。拡散符号生成部16aは複素相関部11に、拡散符号生成部16bは複素拡散部19にそれぞれ拡散符号を出力する。
【0036】
拡散符号生成部16a及び16bは、LC(Long Code)とChanelization Codeの2種類の形式の拡散符号を生成することができる。LCは拡散符号データに応じて逐次拡散符号を生成、出力するものであり、Chanelization Codeは拡散符号データ及びシンボルタイミングクロックに基づいて、シンボルタイミング周期で拡散符号を繰り返し生成、出力するものである。
ここで拡散符号生成部16a及び16bがどの形式の拡散符号を生成するかについては、制御部14で決定して拡散符号データに含んで出力してもよいし、拡散符号生成部16a及び16bにおいて予め決定してもよい。
【0037】
設定保持部17a及び17bは、制御部14から出力されたシンボルタイミングデータを保持し、設定タイミング管理部13から出力タイミング信号が出力されると、保持されているシンボルタイミングデータをシンボルタイミング生成部15a,15bに出力する。設定保持部17aはシンボルタイミング生成部15aに、設定保持部17bはシンボルタイミング生成部15bにそれぞれシンボルタイミングデータを出力する。
【0038】
設定保持部17c及び17dは、制御部14から出力された拡散符号データを保持し、設定タイミング管理部13から出力タイミング信号が出力されると、保持されている拡散符号データを拡散符号生成部16a,16bに出力する。設定保持部17cは拡散符号生成部16aに、設定保持部17dは拡散符号生成部16bにそれぞれ拡散符号データを出力する。
【0039】
次に、本発明の実施の形態のCDMA送受信回路の動作について図を用いて説明する。まず、図1のCDMA送受信回路における受信機及び送信機としての動作について機能別に説明する。
【0040】
受信機としての動作について説明すると、アンテナで受信されたCDMA変調信号は、同相成分と直交成分の受信データに分離されて複素相関部11に入力される。
複素相関部11では各成分の受信データをデジタル変換した後、拡散符号生成部16aで生成された拡散符号に基づいて、各成分の受信データに対して複素逆拡散の相関演算を行い、相関値をデータ復調部12に出力する。ここで複素逆拡散に用いられる拡散符号は、受信データの変調の際に用いられた拡散符号と同一である。
【0041】
複素相関部11から出力された相関値は、データ復調部12に入力される。データ復調部12は入力された相関値及びシンボルタイミング生成部15aで生成されたシンボルタイミングクロックに応じたシンボルレートで受信データの復調が行われ、対応したデータの形式に再生される。
尚、拡散符号生成部16aにはシンボルタイミング生成部15aから出力されたシンボルタイミングクロックが入力されており、これによって規定のシンボルレートで拡散符号を生成することができる。
【0042】
送信機としての動作を説明すると、送信しようとするデータがある場合、データ生成部18はシンボルタイミング生成部15bで生成されたシンボルタイミングクロックに応じたシンボルレートで1次変調を行い、送信データを生成する。データ生成部18において生成された送信データは、複素拡散部19に出力される。複素拡散部19は、拡散符号生成部16bで生成された拡散符号に基づいて、送信データの2次変調、すなわち複素拡散を行う。
【0043】
さらに複素拡散部19では複素拡散された送信データを同相成分と直交成分とに分離して出力する。出力された各成分の受信データは、CDMA変調信号としてアンテナ(図示せず)を用いて無線送信される。
受信機の場合と同様、拡散符号生成部16bにはシンボルタイミング生成部15bから出力されたシンボルタイミングクロックが入力されている。
【0044】
次に図1のCDMA送受信回路の周波数帯の移行動作について、図を用いて説明する。
基地局は周波数帯の移行を行わせるCDMA送受信機に対して、移行先情報を事前に送信する。CDMA変調信号の受信の際に、データ復調部12は復調された受信データからSFN及び移行先情報を抽出し、設定タイミング管理部13に出力する。設定タイミング管理部13は入力された移行先情報をさらに制御部14に出力する。
【0045】
制御部14は入力された移行先情報に基づいて、規定のタイミングで移行先情報で指定されたシンボルタイミングデータを設定保持部17a及び17bに、移行先情報で指定された拡散符号データを設定保持部17c及び17dに出力する。また制御部14は移行先情報に基づいて、変更開始SFNデータを設定タイミング管理部13に出力する。
【0046】
設定タイミング管理部13は、SFN及び変更開始SFNデータに基づいて、変更開始SFNになるまでSFNを毎フレーム監視する。
SFNが変更開始SFNの一つ前のフレームとなったとき、設定タイミング管理部13は、シンボルタイミングクロック及び拡散符号の切り替えを行わせる出力タイミング信号を設定保持部17a〜17dに出力する。図1の構成ブロック図において、太線で示されているのが出力タイミング信号の経路である。
【0047】
出力タイミング信号が入力されると、設定保持部17a〜17dは、各々に保持されたシンボルタイミングデータ又は拡散符号データをシンボルタイミング生成部15a,15b又は拡散符号生成部16a,16bに出力する。シンボルタイミング生成部15a,15b又は拡散符号生成部16a,16bが、移行先情報で指定されたシンボルタイミングクロック又は拡散符号を出力することにより、周波数帯の移行が完了する。
【0048】
上述した周波数帯の移行動作について、図2を用いて具体的に説明する。図2は、本発明のCDMA送受信回路の周波数帯移行に係るシンボルタイミングの制御動作のタイムチャート図である。図2では、シンボルタイミング生成部15a及び設定保持部17aを例にとって示している。
【0049】
データ復調部12から設定タイミング管理部13に出力されるSFNは、従来の場合と同様、000h〜FFFh(十進数では0〜4095)の範囲で、周期的に繰り返して割り振られている。また、制御部14からは30kspsのシンボルタイミングクロックを発生させる旨のシンボルタイミングデータが出力され設定保持部17aに保持されており、シンボルタイミング生成部15aからは30kspsのシンボルタイミングクロックが出力されている。
【0050】
図2(1)は、SFNのタイムチャートを表している。基地局は既にSFN=003の時点でシンボルタイミングを120kspsに、拡散符号をデータ番号がNo.2の拡散符号に変更する旨の移行先情報を送信しており、制御部14はSFN=FFEの時点でこの移行先情報に基づいた制御を開始するものとする。
【0051】
設定タイミング管理部13はデータ変調部12から出力された移行先情報を制御部14に出力し、記憶する。制御部14はSFN=FFEとなった時点で移行先情報から設定変更SFNデータ、すなわちSFN=003を読み出し、設定タイミング管理部13に出力する。
また、制御部14は、移行先情報に基づいて、シンボルタイミングデータとして120ksps指示データを設定保持部17aに出力する。設定保持部17aは入力された120ksps指示データを保持しておく。
【0052】
設定保持部17aに出力されるシンボルタイミングデータのタイムチャートを図2(2)に、設定保持部17aから出力されるシンボルタイミングデータのタイムチャートを図2(4)に示す。SFN=FFEの時点では、シンボルタイミングデータは120kspsに切り替わるが、設定保持部17aから出力されるシンボルタイミングデータは未だ30kspsのままである。
【0053】
制御部14から変更設定SFNデータが出力されると、設定タイミング管理部13はSFN及び変更設定SFNデータに基づいて、SFN=002となるまでSFNを毎フレーム監視する。データ復調部12からSFN=002のSFNが入力されると、設定タイミング管理部13は出力タイミング信号を設定保持部17aに入力する。出力タイミング信号のタイムチャートは、図2(3)に示す通りである。
【0054】
出力タイミング信号が入力されると、設定保持部17aは保持されているシンボルタイミングデータである120ksps指示データをシンボルタイミング生成部15aに出力する。シンボルタイミング生成部15aは120ksps指示データが入力されると、120kspsのシンボルタイミングクロックをデータ復調部12及び拡散符号生成部16aに出力する。
図2(4)及びシンボルタイミング生成部15aが出力するシンボルタイミングクロックのタイムチャートである図2(5)でも示されている通り、これらの制御動作によりSFN=003の時点でシンボルタイミングクロックの切り替えが完了する。
【0055】
以上、図2のタイムチャート図を用いて、シンボルタイミング生成部15a及び設定保持部17aにおけるシンボルタイミングの制御動作について説明したが、図1のCDMA送受信回路では、シンボルタイミング生成部15b及び設定保持部17b、拡散符号生成部16a及び設定保持部17c、拡散符号生成部16b及び設定保持部17dの各組についても同様の制御を行っている。
すなわち本発明のCDMA送受信回路では、設定変更SFNのタイミングで送受信機のシンボルタイミング及び拡散符号を一斉に切り換えることにより、周波数帯の移行を行っている。
【0056】
さらに設定タイミング管理部13の構成及び動作について、図を用いて説明する。図3は、図1のCDMA送受信回路の設定タイミング管理部13の構成ブロック図である。
本発明のCDMA送受信回路の設定タイミング管理部は、加算部31と、SFN保持部32と、比較部33と、フレームタイミング生成部34と、論理積演算部(図ではand部)35と、フラグ保持部36と、選択部37とで構成されている。尚、図3の構成ブロック図において、移行先情報を制御部14に出力する回路部分については図示していない。
【0057】
データ復調部12から出力されるSFNデータは設定タイミング管理部13において加算部31に入力され、1が加算され、比較部33に出力される。また制御部14から出力される変更開始SFNデータはSFN保持部32に入力、保持される。SFN保持部32に保持された変更開始SFNデータは、比較部33に出力される。
【0058】
比較部33では、加算部31において加算されたSFNデータと、SFN保持部32において保持されている変更開始SFNデータとの比較が行われ、これらのデータの値が一致する場合1を、異なる場合は0を出力する。比較部33の出力結果は、論理積演算部35に入力される。
【0059】
論理積演算部35にはさらにフレームタイミング生成部34から出力されたフレームタイミングクロックが入力される。フレームタイミング生成部34は、設定タイミング管理部における各フレームのタイミングの基準としてフレームタイミングクロックを出力している。ここでフレームタイミング生成部34は、データ変調部12から出力されるSFNデータのタイミングに基づいてフレームタイミングクロックを出力させてもよい。
【0060】
論理積演算部35では、比較部33の出力結果と、フレームタイミング生成部34から出力されたフレームタイミングクロックとの論理積演算が行われ、両者が1の場合1を、それ以外の場合は0を選択部37に出力する。尚、フレームタイミングクロックについては発生したクロックを1として演算を行っている。
【0061】
選択部37にはさらにフラグ保持部36からの出力結果が入力される。フラグ保持部36は、制御部14から新たに設定変更SFNデータが入力されたことを示す設定フラグ信号の値として1を保持し、保持されている設定フラグ信号の値を選択部37に出力する。ここでフラグ保持部36は、変更開始SFNデータの入力と同期して1を保持するような構成にしてもよい。
【0062】
選択部37には、論理積回演算部35の出力結果、フラグ保持部36で保持されている設定フラグ信号の他に、0が入力される。選択部37は、フラグ保持部36で保持されている設定フラグ信号の値によって、論理積演算部35の出力結果か0のどちらかを出力する。このときに選択されて出力された信号が出力タイミング信号となる。
また、選択部37は出力タイミング信号の出力結果に基づいてフラグ保持部36に保持されている設定フラグ信号をリセットする。
【0063】
設定タイミング管理部13の動作について、図4を用いて具体的に説明する。図4は、設定タイミング管理部13の各素子における動作制御のタイムチャート図である。
図4(a)は、データ復調部12から出力されるSFNデータの、図4(b)は加算部31で加算されるSFNデータのタイムチャートをそれぞれ示している。
【0064】
SFN=3の時点で、制御部13から変更開始SFNデータとして6が入力されると、変更開始SFNデータはSFN保持部32に保持され、さらに比較部33に出力される。SFN保持部31からの出力結果のタイムチャートは図4(c)に示す通りである。
比較部33には加算部31の出力結果も入力されており、これらのデータの比較が行われる。SFN=5のとき、両者は一致するため、比較部33は1を論理積演算部35に出力する。比較部33の出力結果のタイムチャートは、図4(d)に示す通りである。
【0065】
図4(e)はフレームタイミング生成部34で出力されるフレームタイミングクロックのタイムチャートを示している。論理積演算部35では比較部33の出力結果とフレームタイミングクロックとの論理積が行われ、両者が1の場合に論理積演算部35は1を選択部37に出力する。図4(f)は論理積演算部35の出力結果のタイムチャートを示しているが、比較部33の出力が1であり、かつフレームタイミングクロックが発生した時点での論理積演算部35の出力結果は1となることが明らかである。
【0066】
制御部14から新たに設定変更SFNデータが入力されると、フラグ保持部36は設定フラグ信号の値として1を保持し、選択部37に出力し続ける。図4(g)はフラグ保持部36の出力結果のタイムチャートを示している。
【0067】
選択部37は、フラグ保持部36で保持されている設定フラグ信号の値によって、論理積演算部35の出力結果か0のいずれかを出力タイミング信号として出力する。図3の選択部37では出力タイミング信号として、設定フラグ信号の値が1のとき論理積演算部35の出力結果を、0のときは0を出力する。
【0068】
選択部37の出力結果のタイミングチャートは図4(h)に示す通りである。SFN=5のとき、設定フラグ信号の値は1であり、かつ論理積演算部35の出力結果が1となるため、設定タイミング管理部は出力タイミング信号を図1の各設定保持部17a〜17dに出力する。また選択部37は出力タイミング信号を出力後、フラグ保持部36に保持されている設定フラグ信号をリセットする。このことは図4(g)のタイミングチャートにおいて、出力タイミング信号の出力後はフラグ保持部の出力結果が0であることからも明らかである。
以上説明したような設定タイミング管理部の動作によって、本発明のCDMA送受信回路は規定のSFNまでに周波数帯の移行を完了することができる。
【0069】
図3の設定タイミング管理部の構成ブロック図において、フラグ保持部36及び選択部37は、出力タイミング信号の出力を規定のSFNにおいて1回だけ行うために設けられた回路である。
例えばSFN=006hのときに周波数帯の移行を行おうとする場合、フラグ保持部36及び選択部37がなくとも、論理積演算部35の出力結果をそのまま出力タイミング信号とすることによって目的は達成できるかのように思われる。
【0070】
しかしこれまでに説明した通り、SFNは周期的に同じ値が割り振られている。従来通りSFNが000h〜FFFhの範囲で繰り返し割り振られているとすると、新たに変更開始SFNデータが入力されない限り、FFFh毎にSFN=006hとなる時点で出力タイミング信号が出力される。すなわち既に移行が行われたSFNのタイミングで再び周波数帯の移行を行うという、望まれない事態が発生することになる。
【0071】
このため新たな変更開始SFNデータが入力されたことを示す設定フラグ信号を保持、出力するフラグ保持部36と、設定フラグ信号の値によって出力タイミング信号の出力を決定し、かつフラグ保持部36の保持内容をリセットする選択部37を設けることにより、このような事態が発生することを防いでいる。
すなわち新たに入力された変更開始SFNデータに対して初めて論理積演算部35の出力結果が1となった時点で、選択部37は出力タイミング信号を出力し、フラグ保持部36で保持されている設定フラグ信号をリセットしているため、一つの変更開始SFNデータで繰り返し出力タイミング信号を出力するようなことはない。
【0072】
本発明の実施の形態のCDMA送受信回路では、送信機側と受信機側の周波数帯の移行は同一のタイミングで行われているが、それぞれ異なるタイミングで行ってもよい。
例えば、移行先情報で指定された周波数帯の移行タイミングで周波数帯の移行動作を実施した後、送信データの生成が初めて行われた時点で送信機側の周波数帯の移行動作を行うようにしてもよい。
この場合、設定タイミング管理部13は受信機側と送信機側とに分けて周波数帯の移行タイミングの監視及び出力タイミング信号の出力を実施でき、制御部14は送信機側での送信データ生成状況を監視し、これに対応した変更開始SFNデータを設定タイミング管理部13に通知できるような仕様にする必要がある。
【0073】
上述したように、本発明の実施の形態のCDMA送受信回路によれば、周波数帯の移行に際してSFN監視処理を設定タイミング管理部13に行わせることにより、CDMA変調信号の送受信制御を司る制御部14における負荷を軽減することができるため、CDMA送受信機の送受信処理の負荷を低減できる効果がある。
すなわち設定タイミング管理部13においてSFN監視処理を制御部14と独立して行わせることにより、従来の制御部によるSFN監視処理の場合と比較して、CDMA変調信号の処理制御に多くの時間を割くことができる。したがって制御部14での負荷が低減されるため、制御部14で発生する熱雑音が低減し受信感度が向上する効果がある。特にSFN監視処理が長期間にわたって行われる場合には、効果は顕著となる。
【0074】
図5は、本発明の別の実施の形態に係るCDMA送受信回路の構成ブロック図である。本発明の別の実施の形態に係るCDMA送受信回路の構成及び動作について、図1のCDMA送受信回路との相違点を中心に図を用いて説明する。
図5のCDMA送受信回路も従来と同様、直交変調されたCDMA変調信号を扱っている。図5のCDMA送受信回路では、シンボルタイミング生成部55a〜55d、拡散符号生成部56a〜56d及び選択部57a〜57dが設けられている点が図1のCDMA送受信回路の構成と異なっている。
【0075】
設定タイミング管理部53は、データ復調部52から出力された移行先情報を制御部54に出力し、SFN及び制御部54から出力される移行先情報で指定された変更開始SFNデータを基に、SFNの監視を行う。また設定タイミング管理部53は、選択部57a〜57dから出力させるシンボルタイミングクロック又は拡散符号の切り替えを行わせるため、選択信号を変化させ、選択部57a〜57dに出力する。
【0076】
制御部54は、設定タイミング管理部53から出力された移行先情報に基づいて、移行先情報で指定されたシンボルタイミングデータをシンボルタイミング生成部55a〜55dに、移行先情報で指定された拡散符号データを拡散符号生成部56a〜56dに出力する。また制御部54は移行先情報に基づいて、変更開始SFNデータを設定タイミング管理部53に出力する。
【0077】
シンボルタイミング生成部55a〜55dは、制御部54から出力されたシンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングデータで指定されたシンボルレートでシンボルタイミングクロックを選択部57a又は57bに出力する。各々のシンボルタイミング生成部のうち、シンボルタイミング生成部55a及び55cは選択部57aに、シンボルタイミング生成部55b及び55dは選択部57bにシンボルタイミングクロックを出力する。
【0078】
拡散符号生成部56a〜56dは、制御部54から出力された拡散符号データに基づいて、拡散符号データで指定された種類の拡散符号を生成し、選択部57c又は57dに出力する。各々の拡散符号生成部のうち、拡散符号生成部56a及び56cは選択部57cに、拡散符号生成部56b及び56dは選択部57dにシンボルタイミングクロックを出力する。
【0079】
選択部57a〜57dは、複数のシンボルタイミング生成部又は拡散符号生成部から出力されたシンボルタイミングクロック又は拡散符号のうち一方を出力し、設定タイミング管理部53から選択信号が入力されると、選択信号に基づいてシンボルタイミングクロック又は拡散符号を切り換えて出力する。
【0080】
選択部57aは、シンボルタイミング生成部55a及び55cから出力されるシンボルタイミングクロックのうちいずれか一方をデータ復調部52及び拡散符号生成部56a及び56cに、選択部57bはシンボルタイミング生成部55b及び55dから出力されるシンボルタイミングクロックのうちいずれか一方をデータ生成部58及び拡散符号生成部56b及び56dにそれぞれ出力する。
【0081】
また選択部57cは拡散符号生成部56a及び56cから出力される拡散符号のうちいずれか一方を複素相関部52に、選択部57dは拡散符号生成部56b及び56dから出力される拡散符号のうちいずれか一方を複素拡散部59にそれぞれ出力する。
【0082】
図5のCDMA送受信回路において、複素相関部51、データ復調部52、データ生成部58及び複素拡散部59の動作については図1のCDMA送受信回路と同様であるので、説明は省略する。
【0083】
次に図5のCDMA送受信回路における周波数帯の移行動作について、図を用いて説明する。図5のCDMA送受信回路の送信機及び受信機としての動作については、従来例と同様であるので説明は省略する。
基地局は周波数帯の移行を行わせるCDMA送受信機に対して、移行先情報を事前に送信する。CDMA変調信号の受信の際に、データ復調部52は復調された受信データからSFN及び移行先情報を抽出し、設定タイミング管理部53に出力する。設定タイミング管理部53は入力された移行先情報をさらに制御部54に出力する。
【0084】
制御部54は、入力された移行先情報に基づいて、移行先情報で指定されたシンボルタイミングデータをシンボルタイミング生成部55a又は55cのうちのいずれかと、シンボルタイミング生成部55b又は55dのうちのいずれかに、移行先情報で指定された拡散符号データを拡散符号生成部56a又は56cのうちのいずれかと、拡散符号生成部56b又は56dのうちのいずれかに規定のタイミングで出力する。シンボルタイミングデータが入力されたシンボルタイミング生成部55、拡散符号データが入力された拡散符号生成部56は、指定されたシンボルクロック又は拡散符号を選択部57a〜57dに出力する。
また制御部54は移行先情報に基づいて、変更開始SFNデータを設定タイミング管理部53に出力する。
【0085】
設定タイミング管理部53は、SFN及び変更開始SFNデータに基づいて、変更開始SFNになるまでSFNを毎フレーム監視する。
SFNが変更開始SFNの一つ前のフレームとなったとき、設定タイミング管理部53は、シンボルタイミングクロック及び拡散符号の切り替えを行わせる選択信号を選択部57a〜57dに出力する。図5の構成ブロック図において、太線で示されているのが選択信号の経路である。
【0086】
選択信号が入力されると選択部57a〜57dは、出力するシンボルタイミングクロック又は拡散符号を移行先情報で指定されたシンボルタイミングクロック又は拡散符号に切り換える。各選択部57が、移行先情報で指定されたシンボルタイミングクロック又は拡散符号を出力することにより、周波数帯の移行が完了する。
【0087】
上述した周波数帯の移行動作について、図6を用いて具体的に説明する。図6は、本発明の具体的実施例のCDMA送受信回路の周波数帯移行に係るシンボルタイミングの制御動作のタイムチャート図である。図6では、シンボルタイミング生成部55a及び55cと選択部57aを例にとって示している。
【0088】
データ復調部52から設定タイミング管理部53に出力されるSFNは、従来の場合と同様、000h〜FFFh(十進数では0〜4095)の範囲で、周期的に繰り返して割り振られている。また、制御部54からは30kspsのシンボルタイミングクロックを発生させる旨のシンボルタイミングデータが出力されシンボルタイミング生成部55aに出力されており、シンボルタイミング生成部55aからは30kspsのシンボルタイミングクロックが選択部57aを経由して出力されている。
【0089】
図6(1)は、SFNのタイムチャートを表している。基地局は既にSFN=003の時点でシンボルタイミングを120kspsに、拡散符号をデータ番号がNo.2の拡散符号に変更する旨の移行先情報を送信しており、制御部54はSFN=FFEの時点でこの移行先情報に基づいた制御を開始するものとする。
【0090】
設定タイミング管理部53は、データ変調部52から出力された移行先情報を制御部54に出力し、記憶する。制御部54は、SFN=FFEとなった時点で移行先情報から設定変更SFNデータ、すなわちSFN=003を読み出し、設定タイミング管理部53に出力する。
また制御部54は、移行先情報に基づいて、シンボルタイミングデータとして120ksps指示データをシンボルタイミング生成部55cに出力する。シンボルタイミング生成部55cはシンボルタイミングデータが入力されると、120kspsのシンボルタイミングクロックを選択部57aに出力する。
【0091】
シンボルタイミング生成部55a及び55cに出力されるシンボルタイミングデータのタイムチャートを図6(2)(3)に、シンボルタイミング生成部55a及び55cから出力されるシンボルタイミングクロックのタイムチャートを図6(4)(5)に示す。また図6(7)は選択部57aから出力されるシンボルタイミングクロックのタイムチャートである。
これらのタイムチャートからも明らかな通り、SFN=FFEの時点で新たに120kspsのシンボルタイミングクロックが選択部57aに出力されるが、選択部57aから出力されるシンボルタイミングクロックは未だ30kspsのままである。
【0092】
制御部54から変更設定SFNデータが出力されると、設定タイミング管理部53はSFN及び変更設定SFNデータに基づいて、SFN=002となるまでSFNを毎フレーム監視する。データ復調部52からSFN=002のSFNが入力されると、設定タイミング管理部53は選択信号を変化させ、選択部57aに出力する。選択信号のタイムチャートは、図6(6)に示す通りである。
【0093】
変化された選択信号が入力されると、選択部57aは出力するシンボルタイミングクロックを30kspsから120kspsに切り換える。選択部57aから出力された120kspsのシンボルタイミングクロックは、データ復調部52及び拡散符号生成部56a及び56cに出力される。以上述べたこれらの制御動作によりSFN=003の時点でシンボルタイミングクロックの切り替えが完了する。
【0094】
以上、図6のタイムチャート図を用いて、シンボルタイミング生成部55a及び55cと選択部57aにおけるシンボルタイミングの制御動作について説明したが、図5のCDMA送受信回路では、シンボルタイミング生成部55b及び55dと選択部57b、拡散符号生成部56a及び56cと選択部57c、拡散符号生成部56b及び56dと選択部57dの各組についても同様の制御を行っている。
【0095】
すなわち本発明の具体的実施例のCDMA送受信回路でも図1のCDMA送受信回路と同様、設定変更SFNのタイミングで送受信機のシンボルタイミング及び拡散符号を一斉に切り換えることにより、周波数帯の移行を行っている。
ところで図1のCDMA送受信回路では、シンボルタイミングデータ又は拡散符号データを格納する設定保持部を設け、周波数帯の移行時に設定保持部で格納しているデータを出力することで、シンボルタイミングクロック又は拡散符号の切り替えを行っている。一方図5のCDMA送受信回路では、それぞれ二つのシンボルタイミング生成部又は拡散符号生成部を用意し、どちらともシンボルタイミングクロック又は拡散符号を出力させた上で、選択部からいずれかを出力しており、周波数帯の移行時に選択部の出力の切り替えを行っている。
すなわち前者は移行後の制御データを格納しておき、移行時にこの制御データに基づいた制御を始める方式であり、後者は移行前と移行後の制御を並列に行わせ、移行時に移行後の制御に切り換える方式であるといえる。
【0096】
さらに設定タイミング管理部53の構成及び動作について、図3の設定タイミング管理部との相違点を中心に図を用いて説明する。図7は、図5のCDMA送受信回路の設定タイミング管理部53の構成ブロック図である。
本発明のCDMA送受信回路の設定タイミング管理部は、加算部71と、SFN保持部72と、比較部73と、フレームタイミング生成部74と、論理積演算部(図ではand部)75と、フラグ保持部76と、選択部77と、T型FF(Flip Flop)78とで構成されている。尚、図7の構成ブロック図において、移行先情報を制御部54に出力する回路部分については図示していない。
【0097】
図7の設定タイミング管理部の構成は、T型FF78を設置している点以外は、図3の設定タイミング管理部と同一である。また動作についてもSFNデータ及び変更開始SFNデータが入力され、選択部77から出力タイミング信号を出力するまでは全く同一である。
図7の設定タイミング管理部において、選択部77で出力された出力タイミング信号は、T型FF78に入力される。T型FF78は、ある特定の値が入力されると、それまでの出力値を反転させる性質をもつ素子である。図7の設定タイミング管理部では、出力タイミング信号が0であればT型FF78はそれまでの出力値を出力し続け、1の場合、すなわちSFNが変更開始SFNデータの一つ前となった時点でそれまでの出力値を反転させている。
【0098】
図7の設定タイミング管理部から出力された選択信号は、図5のCDMA送受信回路の各選択部に入力されると、その値が検知される。検知した値によって、各選択部はどのシンボルタイミングクロック又は拡散符号を出力するかを決定することにより、周波数帯の移行を実現することができる。
【0099】
本発明の具体的実施例のCDMA送受信回路でも、送信機側と受信機側の周波数帯の移行は同一のタイミングで行われているが、それぞれ異なるタイミングで行ってもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、CDMA変調信号の周波数帯の移行に対応したCDMA送受信回路において、移行のタイミングを監視する設定タイミング管理部を設けたことにより、CDMA変調信号の送受信処理の負荷を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るCDMA送受信回路の構成ブロック図である。
【図2】図1のCDMA送受信回路の周波数帯移行に係る制御動作のタイムチャート図である。
【図3】図1のCDMA送受信回路における設定タイミング管理部の構成ブロック図である。
【図4】図3の設定タイミング管理部の各素子における動作制御のタイムチャート図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係るCDMA送受信回路の構成ブロック図である。
【図6】図5のCDMA送受信回路の周波数帯移行に係る制御動作のタイムチャート図である。
【図7】図5のCDMA送受信回路における設定タイミング管理部の構成ブロック図である。
【図8】従来のCDMA送受信回路の構成ブロック図である。
【図9】従来のCDMA送受信回路の周波数帯移行における制御動作のタイムチャート図である。
【符号の説明】
11,51,81…複素相関部、 12,52,82…データ復調部、 13,53…設定タイミング管理部、 14,54,83…制御部、 15,55,84…シンボルタイミング生成部、 16,56,85…拡散符号生成部、 17…設定保持部、 18,58,86…データ生成部、 19,59,87…複素拡散部、 57…選択部
Claims (6)
- 相関演算部と、データ復調部と、制御部と、設定タイミング管理部と、第1の設定保持部と、第2の設定保持部と、受信用シンボルタイミング生成部と、受信用拡散符号生成部とを備えるCDMA送受信回路であって、
前記相関演算部は、受信したCDMA変調信号と前記受信用拡散符号生成部から出力された拡散符号を用いて相関演算を行い、演算結果を相関データとして出力する相関演算部であり、
前記データ復調部は、前記受信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて前記相関データを復調し、復調結果からフレーム毎のタイミング情報であるSFNデータを出力するデータ復調部であり、
前記制御部は、特定のシンボルタイミングを生成させる旨の命令を含むシンボルタイミングデータと、特定の拡散符号を生成させる旨の命令を含む拡散符号データと、前記特定のシンボルタイミング及び前記特定の拡散符号を出力させるフレームのタイミングの情報である変更開始SFNデータを出力する制御部であり、
前記設定タイミング管理部は、前記SFNデータ及び前記変更開始SFNデータに基づいてフレーム毎のタイミングを監視し、特定のフレームのタイミングとなった時点で出力タイミング信号を出力する設定タイミング管理部であり、
前記第1の設定保持部は、前記制御部から出力された前記シンボルタイミングデータを格納し、前記出力タイミング信号が入力されると格納している前記シンボルタイミングデータを出力する第1の設定保持部であり、
前記第2の設定保持部は、前記制御部から出力された前記拡散符号データを格納し、前記出力タイミング信号が入力されると格納している前記拡散符号データを出力する第2の設定保持部であり、
前記受信用シンボルタイミング生成部は、前記第1の設定保持部から出力された前記シンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力する受信用シンボルタイミング生成部であり、
前記受信用拡散符号生成部は、前記第2の設定保持部から出力された前記拡散符号データと、前記受信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力する受信用拡散符号生成部であることを特徴とするCDMA送受信回路。 - データ生成部と、拡散部と、第3の設定保持部と、第4の設定保持部と、送信用シンボルタイミング生成部と、送信用拡散符号生成部とを備え、
前記データ生成部は、前記送信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて送信データを生成、出力するデータ生成部であり、
前記拡散部は、前記送信データと拡散符号とを用いて拡散処理を行い、処理結果をCDMA変調信号として出力する拡散部であり、
前記第3の設定保持部は、制御部から出力されたシンボルタイミングデータを格納し、設定タイミング管理部から出力された出力タイミング信号が入力されると格納している前記シンボルタイミングデータを出力する第3の設定保持部であり、
前記第4の設定保持部は、前記制御部から出力された前記拡散符号データを格納し、前記出力タイミング信号が入力されると格納している前記拡散符号データを出力する第4の設定保持部であり、
前記送信用シンボルタイミング生成部は、前記第3の設定保持部から出力された前記シンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力する送信用シンボルタイミング生成部であり、
前記送信用拡散符号生成部は、前記第4の設定保持部から出力された前記拡散符号データと、前記送信用シンボルタイミング生成部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力する送信用拡散符号生成部であることを特徴とする請求項1記載のCDMA送受信回路。 - 前記設定タイミング管理部は、
入力されたSFNデータに規定の数値を加算する加算部と、
入力された変更開始SFNデータを保持、出力するSFN保持部と、
前記加算部の加算結果及び前記SFN保持部で保持されている前記変更開始SFNデータとを比較し、比較結果を出力する比較部と、
フレーム毎にフレームタイミングを生成し、出力するフレームタイミング生成部と、
前記比較部の比較結果及び前記フレームタイミングとの論理積演算を行う論理積演算部と、
新たに変更開始SFNデータが入力されたことを示す設定フラグ信号を保持、出力するフラグ保持部と、
前記設定フラグ信号で保持されている設定フラグ信号の値により、前記論理積演算部の演算結果又は0を選択し、出力タイミング信号として出力する選択部とを備え、
前記選択部が前記論理積演算部の演算結果を選択した場合、前記フラグ保持部は保持内容を消去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のCDMA送受信回路。 - 相関演算部と、データ復調部と、制御部と、設定タイミング管理部と、第1の受信用シンボルタイミング生成部と、第2の受信用シンボルタイミング生成部と、第1の選択部と、第1の受信用拡散符号生成部と、第2の受信用拡散符号生成部と、第2の選択部を備えるCDMA送受信回路であって、
前記相関演算部は、受信したCDMA変調信号と前記受信用拡散符号生成部から出力された拡散符号を用いて相関演算を行い、演算結果を相関データとして出力する相関演算部であり、
前記データ復調部は、前記第1の選択部から出力されたシンボルタイミングに基づいて前記相関データを復調し、復調結果からフレーム毎のタイミング情報であるSFNデータを出力するデータ復調部であり、
前記制御部は、特定のシンボルタイミングを生成させる旨の命令を含むシンボルタイミングデータを前記第1又は第2の受信用シンボルタイミング生成部のうち、前記第1の選択部で選択されていないシンボルタイミングを生成している方に出力し、特定の拡散符号を生成させる旨の命令を含む拡散符号データを前記第1又は第2の受信用拡散符号生成部のうち、前記第2の選択部で選択されていない拡散符号を生成している方に出力し、前記特定のシンボルタイミング及び前記特定の拡散符号を出力させるフレームのタイミングの情報である変更開始SFNデータを前記設定タイミング管理部に出力する制御部であり、
前記設定タイミング管理部は、前記SFNデータ及び前記変更開始SFNデータに基づいてフレーム毎のタイミングを監視し、特定のフレームのタイミングとなった時点で選択信号の出力値を反転して出力する設定タイミング管理部であり、
前記第1又は第2の受信用シンボルタイミング生成部は、前記制御部から出力された前記シンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力する受信用シンボルタイミング生成部であり、
前記第1又は第2の受信用拡散符号生成部は、前記制御部から出力された前記拡散符号データと、前記第1の選択部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力する受信用拡散符号生成部であり、
前記第1の選択部は、前記第1及び第2の受信用シンボルタイミング生成部から出力されるシンボルタイミングのうちいずれか一つを選択して出力し、前記設定タイミング管理部から出力される選択信号が反転すると、シンボルタイミングを切り換えて出力する第1の選択部であり、
前記第2の選択部は、前記第1及び第2の受信用拡散符号生成部から出力される拡散符号のうちいずれか一つを選択して出力し、前記選択信号が反転すると、拡散符号を切り換えて出力する第2の選択部であることを特徴とするCDMA送受信回路。 - データ生成部と、拡散部と、第3の送信用シンボルタイミング生成部と、第4の送信用シンボルタイミング生成部と、第3の選択部と、第3の送信用拡散符号生成部と、第4の送信用拡散符号生成部と、第4の選択部を備え、
前記データ生成部は、前記第3の選択部から出力されたシンボルタイミングに基づいて送信データを生成、出力するデータ生成部であり、
前記拡散部は、前記送信データと拡散符号とを用いて拡散処理を行い、処理結果をCDMA変調信号として出力する拡散部であり、
前記第3又は第4の送信用シンボルタイミング生成部は、制御部から出力されたシンボルタイミングデータに基づいて、シンボルタイミングを生成、出力する送信用シンボルタイミング生成部であり、
前記第3又は第4の送信用拡散符号生成部は、前記制御部から出力された前記拡散符号データと、前記第3の選択部から出力されたシンボルタイミングに基づいて、拡散符号を生成、出力する送信用拡散符号生成部であり、
前記第3の選択部は、前記第3及び第4の送信用シンボルタイミング生成部から出力されるシンボルタイミングのうちいずれか一つを選択して出力し、設定タイミング管理部から出力される選択信号が反転すると、シンボルタイミングを切り換えて出力する第3の選択部であり、
前記第4の選択部は、前記第3及び第4の送信用拡散符号生成部から出力される拡散符号のうちいずれか一つを選択して出力し、前記選択信号が反転すると、拡散符号を切り換えて出力する第4の選択部であることを特徴とする請求項4記載のCDMA送受信回路。 - 前記設定タイミング管理部は、
入力されたSFNデータに規定の数値を加算する加算部と、
入力された変更開始SFNデータを保持、出力するSFN保持部と、
前記加算部の加算結果及び前記SFN保持部で保持されている前記変更開始SFNデータとを比較し、比較結果を出力する比較部と、フレーム毎にフレームタイミングを生成し、出力するフレームタイミング生成部と、
前記比較部の比較結果及び前記フレームタイミングとの論理積演算を行う論理積演算部と、
新たに変更開始SFNデータが入力されたことを示す設定フラグ信号を保持、出力するフラグ保持部と、
前記設定フラグ信号で保持されている設定フラグ信号の値により、前記論理積演算部の演算結果又は0を選択し、出力タイミング信号として出力する選択部と、
前記出力タイミング信号に基づいて選択信号を出力し、前記出力タイミング信号が特定の値のとき、選択信号を反転して出力する反転出力部とを備え、
前記選択部が前記論理積演算部の演算結果を選択した場合、前記フラグ保持部は保持内容を消去することを特徴とする請求項4又は請求項5記載のCDMA送受信回路。
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JP2000251267A JP4510252B2 (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | Cdma送受信回路 |
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