JPH0774694A - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH0774694A
JPH0774694A JP5218949A JP21894993A JPH0774694A JP H0774694 A JPH0774694 A JP H0774694A JP 5218949 A JP5218949 A JP 5218949A JP 21894993 A JP21894993 A JP 21894993A JP H0774694 A JPH0774694 A JP H0774694A
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signal
demodulated
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JP5218949A
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Takehiro Sugita
武弘 杉田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 復調データの振幅の変動を低減させる。 【構成】 復調器13a乃至13cより供給された各パ
スのデータチャネルの復調データを、それぞれSd1,
Sd2,Sd3とするとともに、復調器13a乃至13
cより供給された各パスのパイロットチャネルの電力値
を、それぞれEd1,Ed2,Ed3とすると、乗算器
34は、加算器31で算出された合成復調データ(Sd
1+Sd2+Sd3)を、次式にしたがって変換した信
号Sを出力する。 S=(Sd1+Sd2+Sd3)×C/(Ed1+Ed
2+Ed3) 但し、Cは、所定の定数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばセルラ電話機な
どにおける、信号を受信し、復調する復調部分に用いて
好適な復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、情報の帯域幅より数百乃
至数千倍もの広いスペクトラム帯域に被変調波を拡散さ
せて通信を行う様なスペクトラム拡散通信方式(以下、
SS(Spectrum Spread)方式という)が注目されてい
る。このSS方式では、送信機側で、搬送波(キャリ
ア)がPNコード(疑似雑音符号)により変調されるこ
とで周波数スペクトラムが拡散され、このスペクトラム
拡散信号が、受信機に送信されるようになされている。
そして、受信機においては、送信機と同一構造の符号発
生器により発生されるPNコードを用いた逆拡散(相
関)過程を経た後、復調(ベースバンド復調)されてデ
−タが得られるようになされている。
【0003】SS方式において、受信機で信号を復調す
るためには、上述のようにPNコードのパタ−ンが一致
する必要がある他、その位相も一致していなければなら
ない。即ち、通信を確立することができるのは、送受信
機側で用いられるPNコードが、同一系列で、且つ位相
が一致した場合のみである。この性質を利用すると、同
一の周波数帯域を用いてPNコードの違いにより、多数
のチャンネル(回線)を使うことが可能となる。PNコ
ードによってチャンネルの識別を実現し、多元接続(多
重化)を行う方法は、CDMA(符号分割多元接続:Co
de Devision Multiple Access)方式と呼ばれる。
【0004】CDMA方式により多重化された信号は、
上述したように、耐妨害性が高く、通常互いに妨害(雑
音)となるマルチパスにおいても分解能が高いため、同
一帯域で多くの回線数を確保することができるという理
由から、最近では、この方式を適用した移動端末として
の、例えばセルラ電話機などが実現されている。
【0005】CDMA方式を適用したセルラ電話機によ
れば、例えば図6に示すように、基地局Aからの直接の
パスP1、反射物によって反射されたパスP2,P3、さ
らには他の基地局BからのパスP4などの複数のパス
を、それぞれ区別することができ、そのうちの最も受信
レベルの高いパスを選択し、通信に用いるようになされ
ている。
【0006】しかしながら、セルラ電話機が、図6に示
す基地局AおよびBから離れた地点であって、それぞれ
からほぼ等距離の地点を移動している場合などにおいて
は、セルラ電話機で選択されるパスは、基地局Aからの
パスになったり、基地局Bからのパスになったりする。
このため、セルラ電話機で受信される信号は、途切れた
信号になり、使用者に不快感を与える課題があった。
【0007】さらに、この場合、セルラ電話機に対し形
成されるパスのうちの最も受信レベルの高いパスといっ
ても、セルラ電話機が、基地局AおよびBから離れた地
点に位置しているため、そのS/Nは悪く、即ち受信信
号には多くの雑音が含まれ、やはり使用者に不快感を与
える課題があった。
【0008】そこで、1つの基地局との間に形成された
複数のパスを復調する複数の復調器を有し、各復調器の
出力を合成して、S/Nの向上(通話品質の改善)を図
る方式(以下、ダイバーシティ方式という)のセルラ電
話機や、また、複数の基地局それぞれとの間に形成され
たパスを復調する複数の復調器を有し、各復調器の出力
を合成して、S/Nの向上を図る方式(以下、ソフトハ
ンドオフ方式という)のセルラ電話機がある。
【0009】さらに、最近は、1つの基地局からの複数
のパスと、複数の基地局それぞれからのパスとを含む複
数のパスを復調する複数の復調器を有し、各復調器の出
力を合成して、S/Nを向上させる方式(以下、ダイバ
ーシティRAKE方式という)のセルラ電話機なども提
案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したダ
イバーシティ方式やソフトハンドオフ方式、ダイバーシ
ティRAKE方式においては、複数のパスの中で合成す
るのに適したもの(例えば、複数のパスの中でレベルの
高いもの)が必要に応じて選択され、この選択されたパ
スを復調するように、複数の復調器それぞれが制御され
るようになされている。
【0011】即ち、例えばセルラ電話機が3つの復調器
を有する場合、複数パスのうちの、レベルの高い順に3
つのパスが選択され、その3つのパスそれぞれが、3つ
の復調器それぞれで復調されるようになされている。
【0012】そして、セルラ電話機は、通常移動しなが
ら使用されるので、各復調器で、常に同一パスが復調さ
れているとは限らず、パスに沿った受信信号のレベルに
応じて、復調器が復調するパスは切り換えられる。
【0013】このような復調するパスの切り換え時に
は、その準備のために、復調器からの復調データの出力
が一旦停止される。この場合、複数の復調器から出力さ
れた復調データを合成したデータ(以下、合成復調デー
タという)は、そのレベルが突然小さくなる。
【0014】さらに、停止した復調器からの復調データ
の出力が開始された場合、合成復調データは、そのレベ
ルが突然大きくなる。
【0015】また、複数の復調器は、常にすべてが復調
動作を行っているわけではなく、必要に応じて動作する
ようになされている(例えば、1つのパスに沿った信号
で充分なS/Nが得られている場合には、複数の復調器
のうちのいずれか1つが動作し、また複数の復調データ
を加算し、S/Nを稼ぐ必要がある場合には、複数の復
調器のうちの2つ以上が動作する)。
【0016】即ち、複数の復調器それぞれは、必要に応
じて、その動作を開始したり、また停止したりするた
め、これによっても、合成復調データは、そのレベルが
突然大きくなったり、小さくなったりする。
【0017】さらに、複数の復調器それぞれにおいて、
時間的に連続して復調が行われていている場合において
も、ある特定の復調器の出力する復調データのレベル
は、例えばマルチパスフェーディングなどの影響により
変化するときがあり、これにより、やはり合成復調デー
タのレベルは変化する。
【0018】一方、最近提案されているセルラ電話機に
おいては、復調したデータ(復調データ)を、ビタビ復
号などの最尤復号することによって、さらなるS/Nの
向上、および誤り率の低減が図られるようになされてい
る。
【0019】この場合、ビタビ復号における軟判定時に
は、復調データの振幅があまり変化しないことが要求さ
れるが、ダイバーシティ方式やソフトハンドオフ方式、
ダイバーシティRAKE方式による復調時には、上述し
たように、合成復調データのレベルが、突然大きくなっ
たり、小さくなったりする。
【0020】このため、復号時においては、その特性
(誤り検出、誤り訂正能力)が劣化し、誤り率が悪化す
る課題があった。
【0021】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
てものであり、誤り率の悪化を防止することができるよ
うにするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復調装
置は、受信された信号を復調し、復調データを出力する
複数の復調手段としての復調器13a乃至13cと、復
調器13a乃至13cそれぞれから出力される復調デー
タを合成し、合成復調データを出力する合成手段として
の合成器14とを有する復調装置であって、復調器13
a乃至13cそれぞれは、自身で復調した復調データの
信号強度を算出する算出手段としての自乗器22a,2
2b、および演算器23を備え、合成器14は、復調器
13a乃至13cそれぞれが備える自乗器22a,22
b、および演算器23より出力される信号強度を加算す
る加算手段としての加算器32と、加算器32の加算結
果に基づいて、合成復調データの信号強度を一定に制御
する制御手段としての乗算器34とを備えることを特徴
とする。
【0023】請求項2に記載の復調装置は、復調データ
が、所定のコードでなるパイロットチャネルと、通信デ
ータでなるデータチャネルとからなり、自乗器22a,
22b、および演算器23が、パイロットチャネルのデ
ータの信号強度を算出することを特徴とする。
【0024】請求項3に記載の復調装置は、乗算器34
が、加算器32の加算結果に基づいて、所望する信号強
度を得るための定数Cを、合成復調データに乗算するこ
とを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1に記載の復調装置においては、復調器
13a乃至13cで復調された復調データの信号強度が
加算され、その加算結果に基づいて、合成復調データの
信号強度が一定に制御される。従って、合成復調データ
の復号時において、誤り率が悪化することを防止するこ
とができる。
【0026】請求項2に記載の復調装置においては、パ
イロットチャネルおよびデータチャネルの復調データの
うち、パイロットチャネルのものの信号強度が算出され
る。従って、精度の良い信号強度が算出されるので、合
成復調データの信号強度を、正確に一定に制御すること
ができる。
【0027】請求項3に記載の復調装置においては、加
算器32の加算結果に基づいて、所望する信号強度を得
るための定数Cを、合成復調データに乗算する。従っ
て、合成復調データの信号強度を、容易に一定に制御す
ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
その前段階の準備として、CDMA方式の送信側として
の基地局の構成、およびその基地局からセルラ電話機に
送信されるデータの構成について説明する。
【0029】図1は、基地局の構成例を示している。図
示せぬ他の交換器または公衆網からの送信データ(通信
データ)は、基地局を管轄する電話局の交換器1を介し
て符号化器2に入力される。符号化器2では、送信デー
タに対し、所定の符号化処理が施され、変調器3aに入
力される。変調器3aは、符号化器2からの符号化デー
タを、所定のPNコードによって、スペクトル拡散信号
とする変調処理を行い、送信機4aに出力する。送信機
4aは、変調器4aからの信号に対し、アップコンバー
トや増幅などの所定の処理を施し、アンテナ5aより電
波として出力する。
【0030】アンテナ5aが、所定の範囲の方向に指向
性を有する場合には、必要に応じて、その範囲の方向を
補間するような指向性のアンテナ5bが設けられるとと
もに、そのアンテナ5bに信号を供給する送信機4bお
よび変調器3bが設けられる。
【0031】そして、符号化器2からの符号化データ
は、変調器3bまたは送信機4bにおいて、上述した変
調器3aまたは送信機4aにおける場合と同様の処理が
施され、アンテナ5bより出力される(ソフトハンドオ
フ方式)。
【0032】ここで、図1においては、変調器、送信
機、アンテナをそれぞれ2組ずつ図示したが、変調器、
送信機、アンテナの数は、これに限られるものではな
い。
【0033】また、前述したダイバーシティRAKE方
式では、図1に示した基地局と同様に構成される他の基
地局から、同一の送信データを符号化、変調したものが
送出される。
【0034】図1の基地局においては、各ブロックは、
1つの線で結ばれ、これにより1チャネル分のデータの
経路だけしか示されていないが、実際には、CDMA方
式により、複数のチャネルのデータが、同一の周波数帯
域を用いて(符号多重されて)送信されるようになされ
ている。
【0035】図2は、基地局からセルラ電話機の方向の
通信路、即ちフォワードリンクの構成を示している。同
図に示すように、フォワードリングは、大きくは、セル
ラ電話機でのクロック再生のために、固定値のPNコー
ドが繰り返し入っているパイロットチャネルと、それ以
外のチャネルとしての種々の通信データが入っているデ
ータチャネルとから構成される。
【0036】さらに、データチャネルは、基地局とセル
ラ電話機との同期をとるための時間情報が入っているシ
ンクチャネル、着信時に、基地局からセルラ電話機を呼
び出すための制御信号や、どの基地局から着信したのか
を判定するための信号などが入っているページングチャ
ネル、および基本的には、通話用の音声データなどが入
っているトラフィックチャネルから構成される。
【0037】基地局において、各チャネルは、異なるP
Nコードでスペクトル拡散され、符号多重化されて送信
される。
【0038】なお、図2において、トラフィックチャネ
ルは複数示したが、1つでも良い。また、ページングチ
ャネルは1つだけしか示していないが、複数設けるよう
にすることができる。
【0039】次に、図3は、本発明を適用した、CDM
A方式のセルラ電話機の一実施例の構成を示すブロック
図である。例えば図1に示すように構成される少なくと
も1つの基地局からのマルチパスとしての、図2に示す
ようなチャネルよりなる信号は、アンテナ11で受信さ
れ、受信機12に出力される。受信機12は、アンテナ
11により受信された信号(以下、受信信号という)
を、例えば直交検波する。
【0040】即ち、受信機12では、受信信号と、所定
の周波数の検波用の信号、またはその検波用の信号の位
相をπ/2だけシフト(回転)した信号とがそれぞれ乗
算され、これにより、位相基準点と同相の信号成分(以
下、Iチャネルの信号という)と、位相基準点と直交す
る信号成分(以下、Qチャネルの信号という)が出力さ
れる。
【0041】受信機12より出力されたIおよびQチャ
ネルの信号は、復調器13a乃至13cに供給されると
ともに、制御回路16に供給される。
【0042】制御回路16では、IおよびQチャネルの
信号と、種々のPNコードとの相関をとることにより、
セルラ電話機で受信された複数のパスそれぞれに用いら
れているPNコードが識別され、復調器13a乃至13
cそれぞれで復調させるパスが決定される。そして、復
調器13a乃至13cそれぞれに対して、その決定結果
に基づくパスの復調指令がなされるとともに、そのパス
を復調するためのPNコードが出力される。。
【0043】復調器13a乃至13cそれぞれは、例え
ば図4に示すように構成され、制御回路16により決定
されたパスのパイロットチャネル並びにデータチャネル
(シンクチャネル、ページングチャネル、およびトラフ
ィックチャネル)(図2)を、そのパスのIおよびQチ
ャネルの信号から復調するとともに、各パスのパイロッ
トチャネルの信号(固定のPNコード)の電力値を算出
するようになされている。
【0044】即ち、同図に示すように、復調器13a
(13bおよび13cも同様)では、まず、Iチャネル
の信号が逆拡散器21aおよび21cに入力されるとと
もに、Qチャネルの信号が逆拡散器21bおよび21d
に入力される。
【0045】さらに、逆拡散器21aまたは21cに
は、制御回路16により指定されたパスの、パイロット
チャネルまたはデータチャネルのうちのIチャネルの信
号を、逆拡散するための、基地局で用いられたPNコー
ドと同一のPNコードPNPIまたはPNDIがそれぞれ入
力される。
【0046】逆拡散器21aまたは21cでは、Iチャ
ネルの信号が、PNコードPNPIまたはPNDIを用いて
逆拡散され、これにより制御回路16により指定された
パスの、パイロットチャネルまたはデータチャネルのI
チャネルの逆拡散データPIまたはDIがそれぞれ生成さ
れる。
【0047】同様に、逆拡散器21bまたは21dに
は、制御回路16により指定されたパスの、パイロット
チャネルまたはデータチャネルのうちのQチャネルの信
号を、逆拡散するための、基地局で用いられたPNコー
ドと同一のPNコードPNPQまたはPNDQがそれぞれ入
力されており、逆拡散器21aまたは21cでは、Qチ
ャネルの信号が、PNコードPNPQまたはPNDQを用い
て逆拡散され、これにより制御回路16により指定され
たパスの、パイロットチャネルまたはデータチャネルの
うちのQチャネルの逆拡散データPQまたはDQがそれぞ
れ生成される。
【0048】パイロットチャネルの逆拡散データPI
よびPQ、並びにデータチャネルの逆拡散データDIおよ
びDQは、演算器25に供給され、さらにそのうちのパ
イロットチャネルの逆拡散データPIまたはPQは、それ
ぞれ自乗器22aまたは22bに供給される。
【0049】自乗器22aまたは22bでは、パイロッ
トチャネルの逆拡散データPIまたはPQが、それぞれ自
乗され、演算器23に供給される。演算器23では、自
乗器22aと22bの出力とが加算される。
【0050】従って、演算器23の出力は、PI 2
Q 2、即ちパイロットチャネルの電力値となる。このパ
イロットチャネルの電力値は、LPF(ローパスフィル
タ)24に供給され、そこで雑音が除去されてから、合
成器14(図3)に出力される。
【0051】一方、演算器25では、パイロットチャネ
ルの逆拡散データPIおよびPQ、並びにデータチャネル
の逆拡散データDIおよびDQから、データチャネルが復
調される。
【0052】即ち、演算器25は、例えば、次式にした
がって、データチャネルとパイロットチャネルのIまた
はQチャネルの逆拡散データどうしを、それぞれ乗算
し、その乗算結果どうしを加算することにより、データ
チャネルの復調データDを生成する。 D=DI・PI+DQ・PQ
【0053】演算器25で得られたデータチャネルの復
調データは、パイロットチャネルの電力値と同様に、合
成器14(図1)に出力される。
【0054】なお、パイロットチャネルの逆拡散データ
は、その電力値の算出に用いられるとともに、図示せぬ
処理回路に供給され、上述したようにクロック生成に用
いられる他、受信機12における検波用の信号の周波数
の誤差を補正するために用いられる。
【0055】合成器14は、復調器13a乃至13cそ
れぞれより、上述したようにして供給された各パスのデ
ータチャネルの復調データを加算(合成)し、これによ
りS/Nの向上した復調データ(合成復調データ)を生
成する。
【0056】同時に、合成器14は、復調器13a乃至
13cそれぞれより供給された各パスのパイロットチャ
ネルの電力値を加算(合成)し、この加算値(以下、合
成電力値という)に基づいて、生成した合成復調データ
を、その電力値が一定になるように制御する。
【0057】即ち、合成器14は、図5に示すように、
加算器31,32、乗数計算器33、および乗算器34
から構成され、まず加算器31において、復調器13a
乃至13cそれぞれより供給された各パスのデータチャ
ネルの復調データが加算(合成)され、合成復調データ
(復調データ総和値)が算出される。
【0058】同時に、加算器32において、復調器13
a乃至13cそれぞれより供給された各パスのパイロッ
トチャネルの電力値が加算(合成)され、合成電力値
(全電力値)が算出される。
【0059】即ち、復調器13a乃至13cより供給さ
れた各パスのパイロットチャネルの電力値を、それぞれ
Ed1,Ed2,Ed3とすると、加算器32は、Ed
1+Ed2+Ed3を演算し、乗数計算器33に出力す
る。
【0060】乗数計算器33は、基準となる電力値(エ
ネルギ値)としての所定の定数Cを、合成電力値Ed1
+Ed2+Ed3で除算し、その除算結果(=C/(E
d1+Ed2+Ed3))を、乗算器34に出力する。
なお、この除算結果は、後述する乗算器34で乗数とさ
れるものであるので、以下乗数という。
【0061】乗算器34は、加算器31で算出された合
成復調データに、乗数計算器33より出力された乗数
(=C/(Ed1+Ed2+Ed3))を乗算する。即
ち、乗算器34は、合成復調データを、乗数(=C/
(Ed1+Ed2+Ed3))倍して出力する。
【0062】ここで、復調器13a乃至13cより供給
された各パスのデータチャネルの復調データの電力値
を、それぞれSd1,Sd2,Sd3とすると、Sd1
とEd1,Sd2とEd2,Sd3とEd3は、それぞ
れ同一パスのデータチャネルとパイロットチャネルの電
力値であるから、式 Sd1∝Ed1,Sd2∝Ed2,Sd3∝Ed3 の関係が成り立つと考えられ、従って式 Sd1+Sd2+Sd3∝Ed1+Ed2+Ed3 ・・・(1) の関係が成り立つと考えられる。
【0063】また、乗算器34より出力される合成復調
データの電力値Sは、上述したように、加算器31で算
出された合成復調データの電力値を、乗数計算器33よ
り出力された乗数(=C/(Ed1+Ed2+Ed
3))倍したものであるから、次式で表現される。 S=(Sd1+Sd2+Sd3)×C/(Ed1+Ed2+Ed3) ・・・(2)
【0064】式(1)から、(Sd1+Sd2+Sd
3)/(Ed1+Ed2+Ed3)は、一定値となり、
従って式(2)で表現される合成復調データの電力値S
も、一定値となることが判る。
【0065】即ち、前述したように、加算器31からの
合成復調データの電力値(レベル)(Sd1+Sd2+
Sd3)は、復調器13a乃至13cの動作の停止また
は開始や、復調するパスの切り換えによって変化する。
【0066】そこで、このセルラ電話機では、乗数計算
器33に、加算器31からの合成復調データの電力値
(Sd1+Sd2+Sd3)に比例して変化する合成電
力値(Ed1+Ed2+Ed3)の逆数を、所定の定数
C倍した乗数を算出させ、乗算器34に、合成復調デー
タを、その乗数倍させることによって、電力値が一定の
合成復調データを得ることができるようになされてい
る。
【0067】つまり、乗算器34においては、加算器3
1からの合成復調データの電力値(Sd1+Sd2+S
d3)が大きくなった場合には、その電力値に、小さい
乗数が乗算され、また、加算器31からの合成復調デー
タの電力値(Sd1+Sd2+Sd3)が小さくなった
場合には、その電力値に、大きい乗数が乗算されること
によって、一定の電力値の合成復調データが出力され
る。
【0068】なお、乗数計算器33で用いられる(式
(2)における)所定の定数Cは、装置のダイナミック
レンジに基づいて、所望する電力値の合成復調データが
得られるように設定される。
【0069】乗算器34(合成器14)より出力された
電力値が一定の合成復調データは、復号器15(図1)
に供給される。
【0070】復号器15では、合成器14からの電力値
が一定の復調データが、例えばビタビ復号などの最尤復
号され、復号データ(受信データ)が出力される。
【0071】従って、復号が、振幅のほぼ変化しない合
成復調データに対してなされるので、復号されたデータ
の誤り率の悪化(復号器15における誤り訂正能力の劣
化)を防止することができる。
【0072】以上、本発明の復調装置を、セルラ電話機
に適用した場合について説明したが、本発明は、セルラ
電話機以外の、信号を復調する復調装置に適用可能であ
る。
【0073】なお、本実施例においては、セルラ電話機
の多重化方式をCDMA方式としたが、これに限られる
ものではない。
【0074】また、本実施例では、3つの復調器13a
乃至13cを有するセルラ電話機について説明したが、
復調器の数は、3つの他、1つや2つ、あるいは4つ以
上とすることができる。但し、セルラ電話機に設ける復
調器の数を1つとしたときは、図5に示す合成器14を
構成する加算器31および32は設ける必要がなくな
る。
【0075】さらに、本実施例においては、パイロット
チャネルの電力値に基づいて、合成復調データの電力値
を一定にするようにしたが、パイロットチャネルの他、
図2に示すデータチャネル(シンクチャネル、ページン
グチャネル、またはトラフィックチャネル)の電力値を
用いるようにすることができる。
【0076】但し、パイロットチャネルは、データチャ
ネルに比較して、3乃至6dB程度レベルが高いものと
されており、さらにパイロットチャネルに入れられる信
号は、固定のPNコードであるから、本実施例における
ように、パイロットチャネルの電力値を用いる方が、よ
り精度良く、合成復調データの電力値を一定にする制御
を行うことができると考えられる。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載の復調装置によれば、複
数の復調手段で復調された復調データの信号強度が加算
され、その加算結果に基づいて、合成復調データの信号
強度が一定に制御される。従って、合成復調データの復
号時において、誤り率が悪化することを防止することが
できる。
【0078】請求項2に記載の復調装置によれば、パイ
ロットチャネルおよびデータチャネルの復調データのう
ち、パイロットチャネルのものの信号強度が算出され
る。従って、精度の良い信号強度が算出されるので、合
成復調データの信号強度を、正確に一定に制御すること
ができる。
【0079】請求項3に記載の復調装置によれば、加算
手段の加算結果に基づいて、所望する信号強度を得るた
めの定数を、合成復調データに乗算する。従って、合成
復調データの信号強度を、容易に一定に制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基地局の構成例を示すブロック図である。
【図2】フォワードリンクの構成を説明する図である。
【図3】本発明の復調装置を適用したセルラ電話機の一
実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例における復調器13a(13bま
たは13c)のより詳細なブロック図である。
【図5】図3の実施例における合成器14のより詳細な
ブロック図である。
【図6】マルチパスを説明する図である。
【符号の説明】 1 交換器 2 符号化器 3a,3b 変調器 4a,4b 送信機 5a,5b,11 アンテナ 12 受信機 13a乃至13c 復調器 14 合成器 15 復号器 16 制御回路 21a乃至21d 逆拡散器 22a,22b 自乗器 23 演算器 24 LPF(ローパスフィルタ) 25 演算器 31,32 加算器 33 乗数計算器 34 乗算器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信された信号を復調し、復調データを
    出力する複数の復調手段と、 前記複数の復調手段それぞれから出力される前記復調デ
    ータを合成し、合成復調データを出力する合成手段とを
    有する復調装置であって、 前記複数の復調手段それぞれは、 自身で復調した前記復調データの信号強度を算出する算
    出手段を備え、 前記合成手段は、 前記複数の復調手段それぞれが備える算出手段より出力
    される前記信号強度を加算する加算手段と、 前記加算手段の加算結果に基づいて、前記合成復調デー
    タの信号強度を一定に制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 前記復調データは、所定のコードでなる
    パイロットチャネルと、通信データでなるデータチャネ
    ルとからなり、 前記算出手段は、前記パイロットチャネルのデータの信
    号強度を算出することを特徴とする請求項1に記載の復
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記加算手段の加算結
    果に基づいて、所望する信号強度を得るための定数を、
    前記合成復調データに乗算することを特徴とする請求項
    1または2に記載の復調装置。
JP5218949A 1993-09-03 1993-09-03 復調装置 Withdrawn JPH0774694A (ja)

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