JP3610401B2 - 相関エネルギー検出器 - Google Patents

相関エネルギー検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP3610401B2
JP3610401B2 JP2004057652A JP2004057652A JP3610401B2 JP 3610401 B2 JP3610401 B2 JP 3610401B2 JP 2004057652 A JP2004057652 A JP 2004057652A JP 2004057652 A JP2004057652 A JP 2004057652A JP 3610401 B2 JP3610401 B2 JP 3610401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlation
value
sum
correlation energy
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004057652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004215300A (ja
Inventor
隆則 岩松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2004057652A priority Critical patent/JP3610401B2/ja
Publication of JP2004215300A publication Critical patent/JP2004215300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3610401B2 publication Critical patent/JP3610401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は相関エネルギー検出器に関し、更に詳しくは、I−Q直交成分で表される第1の信号系列(I ,Q )と所定の第2の信号系列(H )との間の相関の大きさを検出する相関エネルギー検出器に関する。
次世代の移動通信システムとして符号分割多元接続(CDMA)方式が注目されており、既に米国ではIS−95と言う標準システム(N−CDMA)が実用化されている。また、インフラ構築の一手段としてWLL(Wireless Local Loop) と言う半固定移動通信システムにもこのCDMA方式が適用される可能性がある。これは米国のQualcomm社が提案したチップレート1.2288McpsのCDMA方式であり、その下り回線にはパイロット外挿信号を用いた同期検波方式が採用され、また上り回線(リバースリンク)にはM系列直交変調を用いた非同期検波方式が採用される。この非同期検波方式では振幅信号を電力に変換することでフェージング等による位相誤差を除去し、またRAKE受信方式を採用することで通信品質の向上を図っている。本発明はこの種の無線通信装置(リバースリンク)に適用して好適なるものである。
図17〜図23は従来技術(IS−95の標準システム,特許文献1等)を説明する図(1)〜(7)で、図17は移動局における送信部のブロック図、図18は該送信部の信号シーケンスを夫々示している。以下、図17を中心に送信部を説明するが、図中に信号符号(A)〜(E)を付すので、併せて図18を参照されたい。
入力の情報信号はCRC演算部11で巡回符号化されて後、畳込符号部(ENC)12で誤り訂正符号に変換される。更にこの誤り訂正符号はシンボル繰返し部13で1.2kbps〜9.6kbpsの入力信号を9.6kpsの信号(A)に統一すべく同一シンボルの繰返し処理が行われる。更にこの信号(A)はインタリーバ14でインタリーブされ、ここから28.8kbpsの信号列(B)となるように読み出され、M(64)系列直交変調部15に入力する。
この64系列直交変調部15では、入力の各6ビットデータを対応する64ビットのウォルシュ(walsh) コード信号(C)に変換(即ち、64/6倍にコード拡散)する。例えば入力の6ビットデータ「000000」は64ビットのウォルシュコード信号「00000000…00000000」に、また入力の6ビットデータ「000001」は64ビットのウォルシュコード信号「01010101…01010101」に夫々変換され、これらは最終的に307.2kcpsの信号(D)となる。
更にこの信号(D)には乗算器17でロングコード発生部16からのユーザ毎のPN系列(ロングコードLCD)が乗算され、これにより1.2288Mcpsのコード拡散符号系列(E)となる。またこの信号(E)にはIch用,Qch用の各乗算器201 ,202 でショートコード発生部18からの基地局識別用PN系列(ショートコードSCD)が夫々乗算され、更にその各出力はフィルタ221 ,222 を通り、D/A変換器231 ,232 でアナログ信号に変換され、QPSK変調部24に入力する。
この時、1/2chip遅延部21により、IchとQchとの信号位相が1/2チップシフトされている為、QPSK変調部24の出力は、オフセットQPSK(以下、OQPSKと言う)変調された信号となる。このOQPSK変調により、πの位相変化はなく、最大でもπ/2の位相変化となるので、厳しい帯域制限を受けても、信号の包絡線がわ
ずかに落ち込むだけで、零点を生じない。更にこのOQPSK変調信号IFは、送信RF部(Tx )25で無線周波信号に変換され、アンテナA0 より基地局に送信される。
図19は基地局における受信部(リバースリンク復調部)のブロック図、図20は該受信部を構成するフィンガのブロック図、図21は受信部の信号シーケンスを夫々示している。以下、これらの図を参照して受信部の動作を説明する。
図19の挿入図(a)に基地局BSのサービスエリアの概要を示す。ここでは、1セルが3セクタ1〜3に分割され、1セクタ当たり2本の受信(ダイバーシチ)アンテナを備える。任意の位置にある移動局MSと同時に通信可能なアンテナの数は最大4本程度(図の例ではA11,A12,A21,A22)であり、図19にはこれらに対応する4本分のアンテナA1 〜A4 が示されている。
図19において、アンテナA1 〜A4 からの受信信号は受信RF部(Rx )311 〜314 で増幅かつ所定の中間周波信号IFに変換され、更にQPSK復調部(DEM)321 〜324 で直交復調データ(I1 ,Q1 )〜(I4 ,Q4 )に復調される。該復調データはサーチャ40の制御下で動作する信号選択部33で選択され、フィンガ341 〜344 に入力する。この時、各フィンガ341 〜344 では常に受信波が満たされるとは限らず、またサーチャ40の制御(アンテナ選択,遅延時間PNoffset)の下で動作し、かつ実際上DEM321 〜324 とフィンガ341 〜344 との間の接続にはあらゆる組み合わせが許されている。
図20にフィンガ341 〜344 のブロック図を示す。フィンガ341 の逆拡散部41において、入力の復調データI1 ,Q1 は相関器42でサーチャ40より提供されるショートコードPNoffset(PNI1 ,PNQ1 )により夫々に逆拡散される。このショートコードPNI1 ,PNQ1 は送信側のショートコードSCDに対応しており、この内のPNI1 は復調データI1 に位相(チップ)同期し、またPNQ1 は復調データQ1 に位相(チップ)同期している。更に相関器42の出力データI1 ,Q1 は乗算器431 ,432 で送信側のユーザコードLCDに対応するロングコードLCDにより逆拡散され、更に加算部441 ,442 では連続する4つ分の逆拡散データI1 ,Q1 が夫々に加算される。
ところで、こうして得られた逆拡散データI1 ,Q1 {図21の信号(A)}は、もし伝送中にチップ誤りが無ければ送信側における64系列直交変調部15の出力のウォルシュコードに一致する。但し、実際は伝送中のチップ誤り等により必ずしも送信時のウォルシュコードと同一では無い。更に加算部441 ,442 の出力データI1 ,Q1 は高速アダマール変換部(FHT)451 ,452 で夫々にアダマール変換される。即ち、ここでは入力データI1 ,Q1 と64種のウォルシュコード列とが夫々に行列演算されて符号間の相関に応じた相関値(I00〜I63),(Q00〜Q63)が夫々に生成される。2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663は各相関値毎の電力(I00 2 +Q00 2 )〜(I63 2 +Q63 2 )を求めてウォルシュコード番号0〜63に各対応する相関エネルギーE00〜E63を出力する。
相関エネルギーE00〜E63はゲート回路(GATE)47に入力すると共に、最大値選択部(MXS)48にも入力される。最大値選択部48は相関エネルギーE00〜E63から最大の相関エネルギーMXEを選択する。比較器(CMP)49は最大エネルギーMXEと所定閾値THとを比較し、MXE>THの時はゲート回路47を閉成し、それ以外の場合はゲート回路47を開放にする。即ち、各相関エネルギーE00〜E63は、その内の最大エネルギーMXEが所定閾値THを超えている時のみ、フィンガ341 から出力され、後段のRAKE(熊手)合成に寄与する。他のフィンガ342 〜344 についても同様であ
る。RAKE受信方式の下では、マルチパス(図19では最大4パス)の各相関値出力(相関エネルギー)の内の有為なフィンガのみを合成することで相関値レベルを大きくし、相関値の確からしさを高めている。
図19に戻り、フィンガ341 〜344 の出力の各相関エネルギーE00〜E63は合成部3500〜3563で各エネルギーE00〜E63毎に合成(加算)され、合成エネルギーG00〜G63となる。最大値選択部36は各合成エネルギーG00〜G63の内から最大の合成エネルギーMXGを検出すると共に、該最大エネルギーMXGに対応するウォルシュコード(番号)MXWを復調(非同期検波)する。
挿入図(b)に非同期検波方式の原理を示す。非同期検波方式の下では、復調信号I,Qを電力(I2 +Q2 )に変換することで位相成分を除去し、フェージングによる位相雑音、ローカル信号の周波数誤差による劣化等を防いでいる。今、タイミングt1 とt2 との間で復調位相が△φだけ変化(回転)していても、タイミングt1 ではその時点の送信符号に対応する最大合成エネルギーMXG=G15が得られ、またタイミングt2 ではその時点の送信符号に対応する最大合成エネルギーMXG=G32が得られる。
そして、最大値選択部36の出力のウォルシュコードMXW{図21の信号(C)}はコード変換部37で対応する6ビットデータ{信号(D)}に変換され、更にデインタリーバ38でデインタリーブされ、更にビタビ復号部39でビタビ復号(誤り訂正復号)され、受信データRDとなる。
図22(A)は相関エネルギーvsEb /No 特性の一例を示しており、縦軸は相関エネルギー、横軸はEb /No (1ビット当たりのS/N比)である。図において、一般にEb /No (受信品質)が高い時は相関エネルギー(MXE)も高く、またEb /No が低下すると相関エネルギー(MXE)も低下する。以下、この状況を具体的に説明する。
図22(B)はEb /No が十分に高い場合の一例を示しており、縦軸は相関エネルギー、横軸はエネルギー種別E00〜E63(即ち、ウォルシュコード番号W00〜W63に対応)である。今、Eb /No (通信品質)が十分に高く、もし送信側で送ったウォルシュコード信号W15が受信側でも正しくウォルシュコード信号W15と復調されると、相関エネルギーE15は最大値MXEとなり、その他の相関エネルギーは全て「0」となる。
図22(C)はEb /No が低下した場合の一例を示している。今、Eb /No (通信品質)が低下すると、送信側で送ったウォルシュコード信号W15には雑音等が重畳する結果、この誤りを含む受信符号W15´との関係では、相関エネルギーE15が相対的に低下すると共に、他の符号との間の相関エネルギーE43等が相対的に増大し、このためにE15>TH(即ち、フィンガロック)を検出できなくなる。
図23は従来のサーチャ40のブロック図を示している。図において、サーチ制御部73は、不図示の信号選択部33を制御して所望パスの復調データ(Ii ,Qi )を選択すると共に、遅延時間調整部71及びPN発生部74に所望の遅延時間やPNoffsetを指示し、その際における最大の相関エネルギーMXEを検出し、こうして所要の要件を満たす様なパスを検出(モニタ)する。なお、逆拡散部41及び相関エネルギー検出部72の各構成は上記フィンガ34について述べたものと同様で良い。但し、サーチャ40ではRAKE合成を行わないため、フィンガ出力の合成は行わない。
特開平11−088293(要約,図)
上記従来方式ではフィンガの相関エネルギーを2乗和相関エネルギ−(I2 +Q2 )により扱っていた。しかし、2乗和演算を実現するための乗算器の回路規模が極めて大きい。また2乗和相関エネルギ−のビット数が2倍必要となるため、後段の回路規模が非常に大きくなる。しかも、FHT出力の相関値は大きなダイナミックレンジをもつため、まるめやリミットの方法でBIT数を減らすと直接精度に影響し、この方法ではビット数を減らし難い。以上の事は、主信号処理系(フィンガ34等)のみならず、サーチャ40でも同様である。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的とする所は、簡単な構成で適正な相関エネルギーの検出及びフィンガ(RAKE)合成等が得られる相関エネルギー検出器を提供することにある。
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の相関エネルギ
ー検出器は、I−Q直交成分で表される第1の信号系列(I,Q)と所定の第2の信号系列(H)との間の相関値(Iij,Qij)を求め、更に、該求めた各相関値(Iij,Qij)の2乗和ルート値{√(Iij +Qij )}を算出し、該算出した値に基づいて第2の信号系列を特定する特定部を備えた相関エネルギー検出器であって、前記各相関値のうち、最大の相関値についての2乗和ルート値を閾値THと比較する比較手段と、該比較手段により閾値を超える2乗和ルート値がないことが確認された場合に、閾値THを下回る2乗和ルート値を前記特定部における特定に用いない選択手段と、を備えたものである。
本発明(1)によれば、閾値THと各相関値のうち、最大の相関値についての2乗和ルート値との比較を行うこととしたので、比較のための比較回路の小型化が図られる。また、雑音除去のため、閾値THを高めの値に設定する場合でも、閾値TH自体のビット数を削減することができる。
また、本発明(2)の相関エネルギー検出器は、I−Q直交成分で表される第1の信号系列(I,Q)と所定の第2の信号系列(H)との間の相関値(Iij,Qij)を求め、更に、該求めた各相関値(Iij,Qij)の絶対値和(|Iij|+|Qij|)を算出し、該算出した値に基づいて第2の信号系列を特定する特定部を備えた相関エネルギー検出器であって、前記各相関値のうち、最大の相関値についての絶対値和の値を閾値THと比較する比較手段と、該比較手段により閾値を超える絶対値和の値がないことが確認された場合に、閾値THを下回る絶対値和の値を前記特定部における特定に用いない選択手段と、を備えたものである。
本発明(2)によれば、閾値THと各相関値のうち、最大の相関値についての絶対値和との比較を行うこととしたので、比較のための比較回路の小型化が図られる。また、雑音除去のため、閾値THを高めの値に設定する場合でも、閾値TH自体のビット数を削減することができる。
本発明()では、上記本発明(1)又は()において、前記相関値(Iij,Qij)はアダマール変換により求めるものである。
以上述べた如く本発明によれば、各相関値のうち、最大の相関値についての2乗和ルート値又は各相関値のうち、最大の相関値についての絶対値和の値と閾値THとを比較する構成により、回路規模の大幅な削減が可能となり、この種の相関エネルギー検出器及び無線通信装置を小型かつ低価格で提供できる。
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図2は第1の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図で、2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663の後段にルート演算部(R00T)50を設けた場合を示している。その他の構成については上記図19,図20で述べたものと同様で良い。このルート演算部50は、例えば各2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663の各相関エネルギー出力E´(=I2 +Q2 )をアドレス入力として対応する平方根データE{=√(I2 +Q2 )}を読み出せる様なROMを設けることで実現できる。従って、各ROM出力の2乗和ルート相関エネルギーE00〜E63のビット数が減少し、これに伴い後段の配線規模及び回路規模が大幅に減少する。
一方、これによって後段における2乗和ルート相関エネルギ−E(又はその合成エネルギーG)の最大値検出精度が劣化することは無い。これを説明の簡単のために2乗和ルート相関エネルギ−Eの最大値検出精度で説明する。即ち、今、FHT45からの最大の相関出力をI00=10,Q00=10とすると、その2乗和相関エネルギ−E´00=100+100=200,2乗和ルート相関エネルギ−E00=√(200)=14(但し、小数点以下切り捨てとする)となる。またFHT45からの2番目に大きい相関出力をI01=10,Q01=9とすると、E´01=100+81=181,E01=√(181)=13となる。これを従来の様に2乗和出力で比較をすればE´00(=200)>E´01(=181)の比較結果が得られるが、一方、本第1の実施の形態により平方根出力で比較をしても同様にE00(=14)>E01(=13)の比較結果が得られる。またこの例では各相関出力につき1よりも小さい差は生じ得ないから、上記比較関係は常に成り立つ。
図3,図4は第1の実施の形態における最大値選択部を説明する図(1),(2)であり、ここでは、相関エネルギーE´/E(合成エネルギーG)が利用される最大値選択部48/36の具体例を説明しておく。
図3は回路規模の小さいシリアル演算方式の構成例を示しており、図3(A)はそのブロック図、図3(B)は動作タイミングチャートである。図において、カウンタCT1は、リセット信号RSによるリセットの後、所定数の高速クロックHCKにより0〜64までカウントアップする。これによりデータマルチプレクサDMXは入力の各相関エネルギーE´00〜E´63(又は合成エネルギーG00〜G63)を高速でスキャンする。この状態で、比較器CM1はDMXの出力aと最大値記憶レジスタRG1の出力bとを比較しており、もしa≧bであると、比較出力信号(a≧b)=1とする。これによりレジスタRG1その時のDMXの出力エネルギーを保持し、またレジスタRG2はその時のカウンタCT1のカウント値CTQを保持する。こうして、やがてカウンタCT1が64をカウントした時は、RG1は相関エネルギーE00〜E63の内の最大値MXE(MXG)を保持し、またRG2は最大値MXE(MXG)に対応するカウント値(即ち、ウォルシュコード番号)MXWを保持している。
図4は処理速度の速いパラレル演算方式の構成例を示している。但し、ここでは説明の簡単のため、入力の相関エネルギーがE00〜E03の4つの場合を説明する。図において、下位の比較器CM1は入力のE00とE01とを比較しており、もしa≦bの場合は、比較出
力信号(a≦b)=1を出力し、これによりセレクタSL1は大きい側のE01を選択出力する。同様にして、下位の比較器CM2は入力のE02とE03とを比較しており、もしa≦bの場合は、比較出力信号(a≦b)=1を出力し、これによりセレクタSL2は大きい側のE03を選択出力する。一方、上位の比較器CM3はSL1の大きい方E01とSL2の大きい方E03とを比較しており、もしa≦bの場合は、比較出力信号(a≦b)=1を出力し、これによりセレクタSL3は大きい側のE03を選択出力する。
この状態で、比較器CM3の出力信号S2は比較結果の上位ビットを表しており、該信号S2=0の時はE00,E01の入力グループが大きいこと、また信号S2=1の時はE02,E03の入力グループが大きいことを表している。また、この信号S2はセレクタSL4に入力しており、これによりセレクタSL4は信号S2=0の時は比較器CM1の出力信号S11を選択出力し、また信号S2=1の時は比較器CM2の出力信号S12を選択出力する。
従って、もし入力のE03が最大の時は、S2=1,S1=1となり、これは最大値E03の入力ポートがポート3であることを表している。同様にして、E02が最大の時は、S2=1,S1=0となり、これは最大値E02の入力ポートがポート2であること、またE01が最大の時は、S2=0,S1=1となり、これは最大値E01の入力ポートがポート1であることを、そしてE00が最大の時は、S2=0,S1=0となり、これは最大値E00の入力ポートがポート0であることを夫々表している。この比較が完了したタイミングにはパルス信号SPが発生し、これにより、レジスタRG1は相関エネルギーE00〜E03の内の最大値MXE(=E03)を保持し、またレジスタRG2は最大値MXEに対応する入力ポートのポート番号(即ち、ウォルシュコード番号)MXWを保持する。
実際上は相関エネルギーE00〜E63(合成エネルギーG00〜G63)は64回路分を必要としており、よって本発明により個々のエネルギービットが減少することは、後段の配線規模や回路規模の減少に大きく寄与する。
図5は第1の実施の形態における他のルート演算部のブロック図で、上記図2のルート演算部50と比べて回路規模の小さいシリアル演算方式の構成例を示している。図において、カウンタCT1は、リセット信号RSによるリセットの後、所定数の高速クロックHCKにより0〜64までカウントアップする。これによりデータマルチプレクサDMXは入力の各2乗和相関エネルギーE´00〜E´63を高速でスキャンする。この時、DMXの各出力E´00〜E´63はROMのアドレス入力端子ADに入力しており、該ROMのデータ出力端子DT(データバスDB)には2乗和相関エネルギーE´00〜E´63に各対応する2乗和ルート相関エネルギーE00〜E63が順次読み出される。
一方、デコーダDECはカウンタCT1のカウント出力CTQをデコードしており、その出力端子0〜63にはCTQ=0〜63に各対応してレジスタRG0〜RG63のセットイネーブル信号E=1が順に出力され、これによりレジスタRG0〜RG63はROM51出力の2乗和ルート相関エネルギーE00〜E63を夫々に保持する。
図6は第1の実施の形態における2乗和ルート相関エネルギーのイメージ図である。なお、以下は説明の簡単のためIijをI、QijをQと記す場合がある。ここには、ある受信シンボルに対する最大の2乗和ルート相関エネルギーE15=√(I15 2 +Q15 2 )=10と、2番値の2乗和ルート相関エネルギーE43=√(I43 2 +Q43 2 )<10とが示されている。本第1の実施の形態(即ち、非同期検波方式)の下では、相関復調信号I,Qを2乗和相関エネルギー(I2 +Q2 )と同様の性質を有する2乗和ルート相関エネルギ−{√(I2 +Q2 )}に変換することにより、送受信間のクロック位相差成分を除去できる。しかも、このクロック位相差は1シンボルを受信するような瞬時の区間では殆ど
変動しないから、図の各2乗和ルート相関エネルギーE15,E43は受信シンボルに加えられた雑音(ランダムノイズ)の影響を良く反映していることになる。従って、このE15,E43の復号位相によらず、該E15,E43の大きさをそのまま比較することで、最大値検出を高精度で行える。
図7は第2の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図で、フィンガロックを検出するための最大値検出部48が2乗和ルート相関エネルギーE00〜E63に基づきその最大値MXEを検出する場合を示している。即ち、ここでは上記図2の2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663及びルート演算部50が削除されており、代わりに2乗和ルート演算部53が設けられている。この2乗和ルート演算部53は相関復調データ(I00,Q00)の組をアドレス入力として対応する2乗和ルート相関エネルギーのデータ{√(I00 2 +Q00 2 )}を読み出す様なROMを備える。他の各相関復調データ(I01,Q01)〜(I63,Q63)についても同様のROMを備える。その他の構成については上記図2で述べたものと同様で良い。
なお、この2乗和ルート演算部53は、上記相関復調データ(I,Q)の組毎にROMを設ける代わりに、上記図5で述べて如く、1つのROMを時分割で利用する様に構成しても良い。
本第2の実施の形態では、最大値検出部48が少ないビット数の2乗和ルート相関エネルギーE00〜E63を採用する構成により、更に最大値検出部48の配線規模及び回路規模が大幅に減少する。またその最大値検出精度も劣化しない。
図8は第3の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図で、これまでの2乗和ルート相関エネルギー{√(I2 +Q2 )}を採用する代わりに、更に回路構成が簡単となる絶対値和相関エネルギー(|I|+|Q|)を採用する場合を示している。図において、5500〜5563は絶対値和相関エネルギー演算部(ABS)であり、その他の構成については上記図2で述べたものと同様で良い。但し、ルート演算部50は省略されている。
図9は第3の実施の形態における絶対値和相関エネルギー演算部のブロック図で、図において、55は絶対値和相関エネルギー演算部,56は絶対値回路、57は2の補数器、ADは加算器、58は加算器である。
入力のI軸の相関復調データ(例えばI00)は正/負を表すサインビットIS00(1ビット)と、大きさを表す複数のマグニチュードビットI00とからなる。入力のマグニチュードビットI00はセレクタSL1の端子0側に入力している。またこのマグニチュードビットI00は2の補数器57にも入力され、ここでインバータ回路I1によりまず全ビットが論理反転され(即ち1の補数がとられ)、更に加算器AD1でその最下位ビットに+1されて2の補数値に変換され、その出力はセレクタSL1の端子1側に入力している。一方、入力のサインビットIS00はセレクタSL1の選択制御端子Sに入力しており、これによりIS00=0(正)の時は、入力のマグニチュードビットI00がそのまま出力され、またIS00=1(負)の時は、入力のマグニチュードビットI00の2の補数が出力される。こうして、入力の相関復調データI00はその絶対値|I00|に変換される。入力の相関復調データQ00についても同様である。更に加算器58は絶対値|I00|と|Q00|とを加算し、絶対値和相関エネルギーE00(=|I00|+|Q00|)を出力する。
図10は第3の実施の形態における絶対値和相関エネルギーのイメージ図であり、該図は2乗和ルート相関エネルギーE=√(I2 +Q2 )=10(一定)を満足する様な各相関復調データI,Qの組を絶対値和相関エネルギーE=|I|+|Q|で表した場合を示
している。具体的には、Q=√(100−I2 )をI=0〜7について夫々に求め、得られた絶対値和相関エネルギーE=|I|+|Q|の値をI−Q平面上にプロットしている。その数値データを以下に示す。
I Q E=|I|+|Q|
0 10.0 10.0
1 9.9 10.9
2 9.8 11.8
3 9.5 12.5
4 9.2 13.2
5 8.7 13.7
6 8.0 14.0
7 7.1 14.1
なお、I=√(100−Q2 )の対称性からQ=0〜7についても上記同様の結果が得られる。
図10を参照すると、もし2乗和ルート相関エネルギーE=√(I2 +Q2 )で表せばE=10(一定)となる様な各相関復調データ(I,Q)の組でも、これを絶対値和相関エネルギーE=|I|+|Q|で表すと、例えば(I,Q)=(0,10)の場合は|I|+|Q|=10、(I,Q)=(4.0,9.2)の場合は|I|+|Q|=13.2、(I,Q)=(7.0,7.1)の場合は|I|+|Q|=14.1等となる如く、一定ではない。即ち、I−Q平面上の相関復調座標(I,Q)によってはその絶対値和相関エネルギーEの大きさに最大4.1の誤差(偏差)が生じ、このことが絶対値和相関エネルギーEの最大値検出精度やエネルギー合成精度に影響する事が考えられる。
しかし、膨大な回路規模(演算)を必要とする様な2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663を上記簡単な絶対値和相関エネルギー演算部5500〜5563で置き換え得ることは、小型の無線通信装置を安価に提供する上で極めて魅力的な事である。しかも、通信品質(Eb /No )が比較的良好であれば、ある受信シンボル(ウォルシュコード信号)に最も近い様な相関復調データ(Im ,Qm )と2番目に近い様な相関復調データ(In ,Qn )とはI−Q平面上の極端に離れた座標(位相)には現れないと考えられるから、上記絶対値和相関エネルギー上における実質的な誤差は4.1よりも十分に小さいと考えられる。従って、無線機器の使用環境等によっては、絶対値和相関エネルギーをこのまま使用しても実用可能な程度の最大値検出精度等が得られる。
ところで、この絶対値和相関エネルギーEのカーブを円形(即ち、軌跡上の誤差=0)に近づけることが出来れば、最大値検出やエネルギー合成の精度は更に改善される。以下、これを説明する。
図11は第4の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図で、上記絶対値和相関エネルギー(ここでは改めてE´00〜E´63と称す)上に現れる誤差(偏差)を補正する場合を示している。図において、各絶対値和相関エネルギー演算部5500〜5563の後段には補正回路部(COMP)6000〜6063が夫々設けられている。その他の構成については上記図8で述べたものと同様で良い。但し、この最大値選択部48は補正後の絶対値和相関エネルギーE00〜E63を最大値検出に採用している。
図12,図13は第4の実施の形態における幾つかの補正回路部を説明する図(1),(2)であり、また図14.図15は第4の実施の形態における補正後の絶対値和相関エネルギーのイメージ図(1),(2)である。図14は絶対値和相関エネルギー(|I|+|Q|)のカーブを2乗和ルート相関エネルギ−{√(I2 +Q2 )}のカーブ(円)
に近づける場合を示している。図において、2乗和ルート相関エネルギ−{√(I2 +Q2 )}と絶対値和相関エネルギー(|I|+|Q|)との間の誤差は相関復調座標(I,Q)が45度の傾き(即ち、|I|=|Q|)の時に最も大きい。そこで、これを補正するため入力の絶対値和相関エネルギーE´から上記誤差に対する近似分を差し引くこととする。即ち、補正後の絶対値和相関エネルギーEを以下の(1)式によって求める。
E=|I|+|Q|−(|I|+|Q|−||I|ー|Q||)/4…(1)
上記(1)式によれば、|I|=|Q|の場合は、
E=|I|+|Q|−(|I|+|Q|)/4
の関係となり、更にE=3(|I|+|Q|)/4=1.5|I|(又は=1.5|Q|)≒√2|I|(又は≒√2|Q|)の関係となる。これは2乗和ルート相関エネルギーの値と略一致する。一方、I=0又はQ=0の場合は、上記(1)式はE=|Q|又はE=|I|の関係となり、これは2乗和ルート相関エネルギーの値と完全に一致する。
図14には上記(1)式で得られた補正後の絶対値和相関エネルギーEの値をプロットしている。図によれば補正後の絶対値和相関エネルギーEの誤差は最大でも僅かに1.2(=11.2−10)である。なお、本発明における補正の目的は、必ずしも絶対値和相関エネルギーEを2乗和ルート相関エネルギーに一致させるのでは無く、絶対値和相関エネルギー自身の軌跡の誤差(即ち、円形から離れている度合い)を0(円形)に近づけることにあることに注意されたい。こうして、補正をしない場合よりも高い最大値検出精度及びエネルギー合成精度が得られる。
図12(A)は上記(1)式に従う補正回路部60のブロック図を示している。加算器AD1では入力の|I|から|Q|を差し引いて|I|−|Q|を生成し、更にその出力の絶対値を取り||I|−|Q||を生成する。更に加算器AD2では入力の絶対値和相関エネルギーE´=|I|+|Q|から||I|−|Q||を差し引いて|I|+|Q|−||I|−|Q||を生成し、更にその出力を割算器61により4で割って(|I|+|Q|−||I|−|Q||)/4を生成する。なお、この割算器61は加算器AD2の出力データを下位方向に2ビット分シフトさせるだけの簡単な回路(配線)で構成できる。そして、加算器AD3では入力のE´=|I|+|Q|から補正分(|I|+|Q|−||I|−|Q||)/4を差し引き、最終的に補正後の絶対値和相関エネルギーEが得られる。
ところで、上記(1)式を展開すると、以下の(2)式の関係が得られる。
E=3(|I|+|Q|)/4+(||I|−|Q||)/4 …(2)
これは上記図14の補正後のカーブを実現する補正回路部60が他の構成でも実現出来ることを意味する。図12(B)は上記(2)式に従う補正回路部60のブロック図を示している。同様にして、加算器AD1では|I|−|Q|を生成し、更にその絶対値を取り||I|−|Q||を生成する。更にその出力を4で割って(||I|−|Q||)/4を生成する。一方、×3/4演算器62では、入力の絶対値和相関エネルギーE´=|I|+|Q|から(|I|+|Q|)/2と(|I|+|Q|)/4とを生成し、かつこれらを加算して3(|I|+|Q|)/4を生成する。そして、加算器AD3では3(|I|+|Q|)/4に(||I|−|Q||)/4を加算し、最終的に補正後の絶対値和相関エネルギーEが得られる。
図15は入力の絶対値和相関エネルギーE´(=|I|+|Q|)を、上記図14とは逆の方向(即ち、略円の半径を傾き45度の大きさに合わせる方向)に補正する場合を示している。なお、補正後の絶対値和相関エネルギーのカーブが円に近づけば、その半径によらず、補正の目的を達成できる事は上記した通りである。そこで、ここでは入力の絶対
値和相関エネルギーE´に対して誤差に対する近似分を加算することとする。即ち、補正後の絶対値和相関エネルギーEを以下の(3)式によって求める。
E=|I|+|Q|+(||I|−|Q||)/2 …(3)
上記(3)式によれば、もし|I|=|Q|の場合は、E=|I|+|Q|の関係となり、また|I|=0又は|Q|=0の場合は、E=3|I|/2(又は=3|Q|/2)=1.5|I|(又は=1.5|Q|)≒√2|I|(又は≒√2|Q|)の関係となる。図15では上記(3)式で得られる補正後の絶対値和相関エネルギーEをプロットしている。図によれば、補正後の絶対値和相関エネルギーEの誤差(偏差)は最大でも僅かに1.5(=15.7−14.2)である。こうして、補正をしない場合よりも高い最大値検出精度及びエネルギー合成精度が得られる。
図13は上記(3)式に従う補正回路部60のブロック図を示している。上記同様にして加算器AD1では|I|−|Q|を生成し、更にその絶対値を取り||I|−|Q||を生成する。更にその出力を2で割って(||I|−|Q||)/2を生成する。そして、加算器AD3では入力の絶対値和相関エネルギーE´(=|I|+|Q|)に補正分(||I|−|Q||)/2を加算し、最終的に補正後の絶対値和相関エネルギーEが得られる。
図16は実施の形態によるサーチャのブロック図で、本発明による相関エネルギー検出方式のサーチャ40への適用例を示している。図において、本実施の形態による相関エネルギー検出部72では、従来の2乗和相関エネルギー演算部4600〜4663に代えて、上記各実施の形態で述べた様な2乗和ルート相関エネルギー、絶対値和相関エネルギー、又は補正付き絶対値和相関エネルギーを検出するためのエネルギー検出部(EDT)8000〜8063が設けられている。一般に、サーチャ40ではフィンガ34に対する程の精度を要求されないので、例えば上記第3の実施の形態における絶対値和相関エネルギー演算部55のみを使用する様な簡単な構成であっても、良好なサーチ制御を行える。
なお、上記第4の実施の形態では簡単な構成で実現できる補正回路60の3例を述べたが、絶対値和相関エネルギー上の誤差を0(円)に近づける様な他の様々な構成が考えられる。
また、上記各実施の形態では具体的数値例を伴って説明をしたが、本発明がこれらの数値例に限定されないことは明らかである。
また、上記本発明に好適なる複数の実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
本発明の原理を説明する図である。 第1の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図である。 第1の実施の形態における最大値選択部を説明する図(1)である。 第1の実施の形態における最大値選択部を説明する図(2)である。 第1の実施の形態における他のルート演算部のブロック図である。 第1の実施の形態における2乗和ルート相関エネルギーのイメージ図である。 第2の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図である。 第3の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図である。 第3の実施の形態における絶対値和相関エネルギー演算部のブロック図である。 第3の実施の形態における絶対値和相関エネルギーのイメージ図である。 第4の実施の形態による無線通信装置の一部構成を示す図である。 第4の実施の形態における幾つかの補正回路部を説明する図(1)である。 第4の実施の形態における幾つかの補正回路部を説明する図(2)である。 第4の実施の形態における補正後の絶対値和相関エネルギーのイメージ図(1)である。 第4の実施の形態における補正後の絶対値和相関エネルギーのイメージ図(2)である。 実施の形態によるサーチャのブロック図である。 従来技術を説明する図(1)である。 従来技術を説明する図(2)である。 従来技術を説明する図(3)である。 従来技術を説明する図(4)である。 従来技術を説明する図(5)である。 従来技術を説明する図(6)である。 従来技術を説明する図(7)である。
符号の説明
11 CRC演算部(CRC)
12 畳込符号部(ENC)
13 シンボル繰返し部
14 インタリーバ
15 64系列直交変調器
16 ロングコード発生部
17 乗算器
18 ショートコード発生部
20 乗算器
21 1/2chip遅延部
22 フィルタ
23 D/A変換器(D/A)
24 QPSK変調部(QPSK−MOD)
25 送信RF部
31 受信RF部(Rx )
32 QPSK復調部(DEM)
33 信号選択部
34 フィンガ
35 合成部
36 最大値選択部
37 コード変換部
38 デインタリーバ
39 ビタビ復号部
40 サーチャ
41 逆拡散部
42 相関器
43 乗算器
44 加算部
45 高速アダマール変換部(FHT)
46 2乗和相関エネルギー演算部
47 ゲート回路(GATE)
48 最大値選択部(MXS)
49 比較器(CMP)
50 ルート演算部(R00T)
53 2乗和ルート演算部
55 絶対値和相関エネルギー演算部(ABS)
56 絶対値回路
57 2の補数器
58 加算器
60 補正回路部(COMP)
61 割算器
62 ×3/4演算器
71 遅延時間調整部
72 エネルギー検出部
73 サーチ制御部
74 PN発生部
80 エネルギー検出部(EDT)
A ANDゲート回路
AD 加算器
CM 比較器
CT カウンタ
DEC デコーダ
DMX データマルチプレクサ
G ゲート回路
I インバータ回路
RG レジスタ
SL セレクタ

Claims (3)

  1. I−Q直交成分で表される第1の信号系列(I,Q)と所定の第2の信号系列(H)との間の相関値(Iij,Qij)を求め、更に、該求めた各相関値(Iij,Qij)の2乗和ルート値{√(Iij +Qij )}を算出し、該算出した値に基づいて第2の信号系列を特定する特定部を備えた相関エネルギー検出器であって、
    前記各相関値のうち、最大の相関値についての2乗和ルート値を閾値と比較する比較手段と、
    該比較手段により閾値を超える2乗和ルート値がないことが確認された場合に、閾値を下回る2乗和ルート値を前記特定部における特定に用いない選択手段と、
    を備えたことを特徴とする相関エネルギー検出器。
  2. I−Q直交成分で表される第1の信号系列(I,Q)と所定の第2の信号系列(H)との間の相関値(Iij,Qij)を求め、更に、該求めた各相関値(Iij,Qij)の絶対値和(|Iij|+|Qij|)を算出し、該算出した値に基づいて第2の信号系列を特定する特定部を備えた相関エネルギー検出器であって、
    前記各相関値のうち、最大の相関値についての絶対値和の値を閾値と比較する比較手段と、
    該比較手段により閾値を超える絶対値和の値がないことが確認された場合に、閾値を下回る絶対値和の値を前記特定部における特定に用いない選択手段と、
    を備えたことを特徴とする相関エネルギー検出器。
  3. 前記相関値(Iij,Qij)はアダマール変換により求めることを特徴とする請求項1又は2記載の相関エネルギー検出器。
JP2004057652A 2004-03-02 2004-03-02 相関エネルギー検出器 Expired - Fee Related JP3610401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057652A JP3610401B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 相関エネルギー検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004057652A JP3610401B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 相関エネルギー検出器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19727099A Division JP3570671B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 無線通信装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004241916A Division JP2005020776A (ja) 2004-08-23 2004-08-23 信号系列特定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004215300A JP2004215300A (ja) 2004-07-29
JP3610401B2 true JP3610401B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=32822190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004057652A Expired - Fee Related JP3610401B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 相関エネルギー検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3610401B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5035040B2 (ja) * 2008-03-12 2012-09-26 株式会社豊田中央研究所 運転支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004215300A (ja) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU756272B2 (en) Cellular system, mobile portable apparatus, base station apparatus, optimum path detecting method, and apparatus thereof
JP4477691B2 (ja) 多重チャンネル通信システムのスペクトラム拡散多重経路復調器
US5987076A (en) Coherent signal processing for CDMA communication system
JP3967472B2 (ja) Cdma受信機
US7058116B2 (en) Receiver architecture for CDMA receiver downlink
US7630427B2 (en) Systems, methods, and apparatus for establishing finger lock state
EP0854586B1 (en) Quadrature spread spectrum signal demodulation
JP4467693B2 (ja) 多段受信機および多段受信方法ならびにトラフィック信号検出器およびにトラフィック信号検出方法
JP4326218B2 (ja) 符号分割多重信号受信装置及び受信方法
JP3570671B2 (ja) 無線通信装置
US6714582B2 (en) Code division multiple access communication system and code division multiple access transmitting apparatus
US7003020B2 (en) Selection of multiple propagation paths by successive removal and detection of high autocorrelations
JP3747395B2 (ja) 無線通信装置
JP3974530B2 (ja) 無視できないマルチパススペーシング環境における時間追跡
JP3610401B2 (ja) 相関エネルギー検出器
KR20000022721A (ko) M계열 직교 변조를 이용한 무선 통신 시스템에 있어서의 복조방법 및 장치
JP2005020776A (ja) 信号系列特定方法
KR100681760B1 (ko) 복수의 등화기를 구비한 수신기
US6690714B1 (en) Method and apparatus for achieving demodulation in radio communications system using M-sequence orthogonal modulation
JP3429716B2 (ja) M系列直交変調を用いた無線通信システムにおける復調方法および装置
JPH0774694A (ja) 復調装置
EP1123586A1 (en) Method and apparatus for pseudonoise spreading in a cdma communication system
JP2002232322A (ja) 整合フィルタおよびサーチャ
EP1536570B1 (en) Code division multiple access signal receiving apparatus
Quboa et al. Performance Evaluation of Asynchronous SDMA-CDMA for Mobile Cellular System

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071029

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees