JP4510012B2 - 複数の共振周波数帯域を有したループ型マルチ・ブランチ平面アンテナおよびそれを組み込んだ無線端末 - Google Patents

複数の共振周波数帯域を有したループ型マルチ・ブランチ平面アンテナおよびそれを組み込んだ無線端末 Download PDF

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Description

本発明は、通信分野に関し、より詳しくはアンテナおよびそれを組み込んだ無線端末に関する。
無線端末のサイズは、縮小してきており、多くの最新の無線端末は、長さが11センチより短くなっている。それに応じて、無線端末用に内蔵アンテナとして使用することができる小型アンテナへの関心が増えつつある。たとえば、逆Fアンテナは、無線端末、殊に小型化された無線端末での使用によく適する。通常、従来的な逆Fアンテナは、グランド面とは隔置された関係に保たれた導電要素を含む。典型的な逆Fアンテナは、特許文献1および特許文献2に開示されており、これらは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
さらに、複数の通信システムを利用するために、無線端末が複数の周波数帯域内で動作することが望ましいことがある。たとえば、GSM(Global System for Mobile communication)は、880MHz〜960MHzの範囲など、低い周波数帯域で通常動作するデジタル移動電話システムである。デジタル通信システム(DCS)は、通常1710MHz〜1880MHzの範囲などの高い周波数帯域で動作するデジタル移動電話システムである。さらに、全地球測位システム(GPS)またはBluetoothシステムは、1.575または2.4から2.48GHzの周波数を使用する。北米で移動端末用に割り当てられている周波数帯域は、AMPS(Advanced Mobile Phone Service)用の824から894MHz、および個人通信サービス(PCS)用の1850〜1990MHzを含む。他の周波数帯域は他の管轄内で使用されている。したがって、内部アンテナが、複数の周波数帯域内で動作するように設けられている。
従来、PIFA構成は、特許文献3に記載されているようなブランチ構造などを有し、効果的に放射するために、グランド面から比較的大きな、通常約7〜10mmの間隔でPIFAを設けている。非特許文献1に、デュアル周波数PIFA用のいくつかの可能な放射用上部パッチが示されている。これらの文献のそれぞれの内容は、参照により本明細書にその全体が組み込まれる。
特許文献4には、短絡壁を有したループ型構造が提案され、特許文献5には、低帯域共振器ループ構造が提案されている。
前述の記載にかかわらず、代替となるマルチバンド平面アンテナは依然として必要とされる。
米国特許第6,538,604号 米国特許第6,380,905号 米国特許第5,926,139号 Kin−Lu Wong、「Planar Antennas for Wireless Communication」1章、4ページ(Wiley,Jan.2003) 欧州特許出願公開第A−0,973,230号 米国特許第B−6,195,0481号
本発明の実施形態は、通信装置および無線端末用のアンテナを提供する。アンテナは、平面逆Fアンテナ(PIFA:planar inverted−F antenna)に殊に適し得るループ型導電平面素子を含む。
いくつかの実施形態では、平面逆Fアンテナは、複数(通常約2〜4の範囲)の共振周波数の動作帯域幅(a plurality of resonant frequency bandwidths of operation)において動作し、(a)信号供給部、(b)グランド供給部、(c)信号供給部及びグランド供給部と通信するループ型導電要素を含むように構成される。
いくつかの実施形態では、プリント回路基板(ループ型アンテナ素子の上または下に存在する)によって設けてもよいところのグランド面から、約3mmのところにアンテナを配置することができる。グランド面は、ループ型導電要素に実質的に対応したサイズおよび構成でループ状にしてもよい。
いくつかの実施形態では、ループ型導電要素は、ループ型導電要素の内側縁部分の間の間隔全体に実質的に広がる中央開口部を有するように構成される。導電要素は、実質的に四角い形状の周辺部を有することができ、各辺は、2つの隣接する辺と接触し、周辺部は、幅が約37mm、高さが約46.5mmである。
特定の実施形態では、アンテナは、約824〜894MHzの範囲の第1の(低い)帯域および約1850〜1990MHzの範囲の、少なくとも1つの第2の(高い)帯域で動作するように構成される。
いくつかの実施形態は、複数の共振周波数の動作帯域幅を有した平面逆Fアンテナを対象とする。PIFAは、信号供給部と、グランド供給部と、信号供給部およびグランド供給部と通信する導電要素とを含む。導電要素は、動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラック要素を含む。
他の実施形態は、無線端末を対象とする。無線端末は、(a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジング、(b)ハウジング内に配置されたグランド面、(c)ハウジング内に配置され、トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナ、(d)ループ型トラック要素と電気的に接続された信号供給部、および(e)信号供給部に近接したループ型トラック要素と電気的に接続されたグランド供給部を含む。アンテナは、平面誘電性基板と、平面誘電性基板上に配置された平面導電要素とを含む。導電要素は、長さ、幅、およびループ型トラックが包んだ中央部分を有したループ型トラック導電要素を含み、ループ型トラックは、低周波数帯域で約1/4波長の共振器、および高周波数帯域で約1/2波長の共振器を定義するように構成される。
いくつかの実施形態では、ループ型トラック要素は、4つの辺を有したエンドレスな周辺部を含み、グランド供給部および信号供給部が、互いに隣接して、ループ型トラック要素の共通サイドの上側または下側の縁部分において共通サイドに近接して配置される。
他の実施形態は、低帯域および高帯域の動作モードを有した平面逆Fアンテナを励振する方法を対象とする。方法は、(a)低周波数帯域において約1/4波長共振器、および高周波数帯域において約1/2波長共振器を形成するように構成されたループ型トラック要素を有した導電要素を設けるステップ、(b)低帯域動作が選択されたときに、ループ型トラックの少なくとも1つの部分に沿って電流ナル(null)を生成するステップ、および(c)高帯域動作が選択されたときに、ループ型トラックの2つの隔置された部分(通常、実質的に互いに対向する辺)で電流ナルを生成するステップを含む。
これらおよび他の実施形態を以下にさらに述べる。
ここで、本発明について以下により十分に、本発明の実施形態が示された添付の図面を参照して述べる。しかし、本発明は、多くの異なる形で実施することができ、本明細書に述べる実施形態に限定されるものとして解釈すべきでなく、むしろこれらの実施形態は、本開示が十分で完全になり、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように、提供される。同じ番号は、全体にわたり同じ要素を示す。あるアンテナの実施形態に関して議論されるが、1つのアンテナの実施形態の特徴または動作は、他に適用することができることを理解されたい。
図面では、線の太さ、層、特徴(features)、構成要素、および領域の少なくともいずれかは、明確化のために誇張されることがある。層、領域、または基板などの特徴が、他の特徴または要素の「上」にあるとして述べられる場合、それは、他の要素の上に直接あることができ、または介在要素が存在してもよい。その一方で、要素が、他の特徴または要素の「直接上」にあるとして述べられる場合、介在要素が存在しないことを理解されたい。特徴または要素が、他の特徴または要素に「接続」または「結合」されていると述べられる場合、それは、他の要素に直接接続することができ、または介在要素が存在してもよいことも理解されたい。その一方で、特徴または要素が、他の要素に「直接接続」または「直接結合」されていると述べられる場合、それは、介在要素が存在しないことを理解されたい。用語「ループ型の」または「ループ」トラックは、閉じたまたは実質的に閉じたひと巻きまたはエンドレスな構成を有したトラックまたはトレースを意味する。
ここで、本発明の実施形態について以下に図面を参照して詳細に述べる。逆F導電要素は、複数の通常は少なくとも第1および第2の共振周波数帯域において動作するように構成することができ、いくつかの実施形態では、第3またはそれより多い共振周波数帯域において動作するようにも構成することができる。本発明の実施形態によるアンテナは、たとえば、国際電話およびデュアル・モードの電話の少なくともいずれかのような、2以上の異なる共振周波数帯域をサポートするマルチ・モードの無線端末中で役立つことができる。いくつかの実施形態では、本発明のアンテナは、低周波数帯域および高周波数帯域で動作することができる。用語「低周波数帯域」または「低帯域」は、同義的に使用され、いくつかの実施形態では、約1GHzより低い周波数を含み、通常824〜894MHzまたは880〜960MHzの少なくとも1つを含む。用語「高周波数帯域」および「高帯域」は、同義的に使用され、いくつかの実施形態では、1GHzより高い周波数を含み、通常約1.5〜2.5GHzの範囲の周波数を含む。高帯域中の周波数は、約1700〜1990MHz、1990〜2100MHz、および、2.4〜2.485GHzの少なくともいずれかの内の、選択された周波数または範囲を含むことができる。
いくつかの実施形態では、高周波数帯域は、低周波数帯域の周波数の2倍の周波数より低い周波数を含むことができる。たとえば、約824〜894MHzの範囲の周波数で動作する低帯域モードに対して、高帯域モードでは、約1.648〜1.788GHzより低い周波数で動作することができる。
いくつかの実施形態では、アンテナがその中に構築される端末が、GPS受信器を含むことができるので、アンテナは、全地球測位システム(GPS)用の共振をもたらすように構成することができる。GPSは、ほぼ1.575MHzで動作する。GPSは当業者によく知られている。GPSは、人工衛星およびコンピュータを使用して地球上のどこでも位置を測定する、宇宙ベースの三角測量システムである。他の地上ベースのシステムと比較すると、GPSは、そのサービスエリアの制限がより少なく、通常、天候にかかわらず24時間連続的にサービスエリアを提供し、極めて正確である。現在実現されているものでは、地球を周回する24個の人工衛星の一群が、絶え間なくGPS無線周波数を放射している。上記のアンテナの追加の共振によって、アンテナを使用してこれらのGPS信号を受信することが可能になる。
本明細書で使用するように、用語「無線端末」には、マルチラインディスプレイを有する(または有さない)携帯電話の無線端末、携帯電話の無線端末とデータ処理、ファクシミリ、およびデータ通信の機能とを結合した個人用通信システム(PCS)の端末、無線端末、ページャー、インターネット/イントラネット・アクセス、ウェブ・ブラウザ、オーガナイザ、カレンダ、および/またはGPS受信器を含むことができるPDA、ならびに従来のラップ・トップ型およびパーム・トップ型の少なくともいずれかの受信器、あるいは無線端末受信機を含む他の装置が含まれ得るが、これらに限定されるものではない。無線端末は、「パーベイシブ・コンピューティング(pervasive computing)」装置としても呼ばれてもよいし、移動端末としてもよい。
アンテナは、電気信号の送信および受信の少なくともいずれかを行うために使用することができるデバイスであることは、通信装置の当業者であれば理解するはずである。送信中、アンテナは、送信ラインからエネルギーを受け取り、このエネルギーを空中に放射することができる。受信中、アンテナは、入射波からエネルギーを集め、このエネルギーを送信ラインに伝達することができる。アンテナから放射される、またはそれから受け取るパワー量は、通常利得に換算して記述される。
電圧定在波比(VSWR)は、アンテナ給電点と、無線端末などの通信装置の給電ラインまたは送信ラインとのインピーダンス整合に関連する。最小の損失で無線周波数エネルギーを放射するために、または受信したRFエネルギーを最小の損失で無線端末受信機に伝達するために、無線端末アンテナのインピーダンスは、従来、送信ラインまたは給電点のインピーダンスと整合される。従来の無線端末は、通常、内部に配置されたプリント回路基板上に位置する信号処理回路と動作について関連付けられたトランシーバと電気的に接続されたアンテナを使用する。アンテナとトランシーバとの間でのパワー伝達を増加するために、トランシーバおよびアンテナを、そのそれぞれのインピーダンスが実質的に「整合」されるように、すなわち不要なアンテナのインピーダンス成分を補償するように電気的に同調されて、給電点において50Ω(または所望の値)のインピーダンス値をもたらすように、相互接続することができる。
図1Aを参照すると、アンテナ20は、4つの辺22、22、22、および22を有した少なくとも1つの導電性ループ型トラック要素22を有する導電要素21を含む。この図に示すように、隣接する辺の縁部分は、互いに接触している。ループ型トラック要素22は、関連した中央開口部22aも有する。アンテナ20は、信号給電部28およびグランド給電部25を含む。いくつかの実施形態において、グランド25を、要素21の共通の辺部分上で信号給電部28の下に約3〜6mmの間を置いて配置してもよい。
この図に示すように、中央開口部22aは、トラックの内側周辺部を十分な間隔で分離して、トラックの互いに対向する辺の寄生結合(parasitic coupling)を抑制するように、長さおよび幅を、それぞれL2およびW2の大きさに作ることができる。従来的な周波数において結合を制限するように構成される分離間隔の例は、少なくとも約3〜4mmである。いくつかの特定の実施形態では、L2を約39mmとし、W2を約29mmとし、要素トラック22は、幅(W1−W2またはL1−L2)を約3〜6mmの範囲としてもよい。
いくつかの実施形態では、高帯域を低帯域の周波数のほぼ2倍とすることができるように、より大きい間隔が利用される。開口部22aのサイズまたは長さL2および幅W2の少なくともいずれかが減少すると、高帯域周波数が増加する。トラックの対向する辺の間隔が10mmより小さい場合、2.2GHzの周波数またはそれより高い高帯域の動作に加えて、約800〜900MHzでの共振のためにアンテナを同調することが可能である。しかし、1.7〜1.9GHzの共振に加えて約800〜900MHzの共振を利用するアプリケーションのために、主平行放射ブランチ(左側223および右側221の辺として示す)をより大きく分離することが望ましいこともある。
開口部22aは、空隙とする、または非導電性材料で充填することができる(あるいは、それらの組み合わせでもよい)。動作の際、ユーザが指や手を非導電性の中央領域の上に置いた場合、利得または同調が低下させられるべきでない。特定の実施形態では、ループ型トラック要素22が、表示装置(LCDなど)または他の構成要素をその中に収容することができる開口部22aをもたらすような大きさに作られる。トラックの長さL1は、約47mmのオーダーとし、幅W1は、約37mmオーダーとすることができる。
ループ型アンテナ20の構成は、クラム・シェルまたはフリップ・タイプのハウジング(無線通信)設計に殊に適し得る。クラム・シェル設計は、薄型で、フリップ上により大きい表示装置を収容するためのより大きい表示領域を有することができ、ユーザが操作中フリップの中央に指を置くことができる。ループ型アンテナ20は、これらのデザインにおいて使用することができる。というのも、アンテナ20も比較的薄い(平らな)外形を有しているからである。いくつかの実施形態は、中央構成要素がなしで構成することができ(ユーザの操作中のデチューニングを防止するため)、ループ型アンテナ20は、他のPIFAまたは携帯通信装置のアンテナのデザインに比べて、比較的大きなx、y領域(長さおよび幅)を利用する。
全体的に述べると、低帯域における動作の際(帯域「A」として記述することができる)は、導電要素21は、約1/4波長共振を有する実質的に固体の導電性シートのように作用することができる。低帯域の共振周波数は、ループ型トラック要素22の適切な長さ(L1)および幅(W1)の選択、および、給電部28からループ型トラック要素22の上側縁部分22e1までの間隔の調節のうち、少なくともいずれかによって設定することができる。ループ型トラック要素22の領域(L1およびW1の少なくともいずれか)を増加することによって、共振周波数を低下させることができ、その一方で、領域(L1およびW1の少なくともいずれか)を減少することによって、共振周波数を高めることができる。低帯域はまた、或いは代替的に、給電およびグランドの接続部からナル・コーナー22n(図1C)までの間隔を調節することによって同調することができる。
高帯域において、ループ型トラック要素22は、第1の高帯域共振器をもたらすことができる(「B1」として記述することができる)。高帯域において動作する際、図1B、1D、および1Eに示すように、2つの明白に識別できる定在波が、ループ型トラック22の対向する辺または縁部上に形成され、それぞれが約1/2波長で共振する。ループ型トラック22の2つの隣接しない辺(左側223および右側221の辺として示す)は、増加された、または最大の電流状態とし、一方ループ型トラック22の対向する2つの辺は、減少された、またはより少ない電流状態とすることができる(低電流サイドは、上側224および底側222の辺として示す)。このようにして、この構成は、水平方向成分が打ち消し合い、放射が実質的に垂直方向に発生され、それによって主偏波(primary polarization)より約10dB低い交差偏波(cross-polarization)をもたらすことができる2つの平行な放射器として、実質的に機能する。主な放射ピークは、ループ型トラック22から離れており、背面放射を比較的低くすることができる。図1Eに、ヨーロッパまたは他の管轄で使用される900/1800帯域を同調するのに殊に適することができる、アンテナ20の左側223の辺上に位置した特別の同調用ブランチ23も示す。
いくつかの実施形態では、図1Dおよび1Eに示すように、グランド面125は、要素22と実質的に同じ形状を有することができる。これは不可欠なものではないが、これによって、要素22をグランド面125により接近して配置することが可能になり得る。横にさらに遠くまで延びた構成として、要素22から離れたグランド面125の構成を示すが、この寸法および形状の少なくともいずれかを、要素22と(図面の右側に示されるように)揃うように調節することができる。
高帯域共振は、ループ型トラック要素22の経路の内側周辺部(または間隔)のサイズ(すなわち、L2およびW2の少なくともいずれか)を変更することによって、および同調用ブランチ23(図1Aに破線表示で任意選択の特徴として示す)などの同調用構成要素を追加することによって、同調するまたは調節することができる。いくつかの実施形態では、ループ型トラックの幅(W2)、および、トラック22の辺(殊に左右の辺または第1の共振器の辺)の幅の少なくともいずれかは、高帯域において所望の動作帯域に共振を同調するように選択することができる。第2の共振帯域が、第1の共振帯域の周波数の約2倍より低いときのために、外側同調用ブランチ23は、同調するのに殊に適し得る。
いくつかの実施形態では、以下にさらに議論するように、アンテナ20は、約2〜4の範囲の共振帯域を有するように構成され、低帯域は、約824〜894MHzの範囲内の周波数を含む。ループ型構成は(以下に議論するように単独でまたは補助的なブランチを有して)、複数の高帯域共振、ならびに(通常は下にあるプリント回路基板で定まる)グランド面から約3mmの間隔において高帯域のための良好な利得を有したマルチバンドPIFAを可能とする。
図1Bに、電流ベクトルを示して、シミュレートされた高帯域放射パターンを示す。この図に示すように、電流は、高帯域動作の際、実質的に同相であり、ループ型トラック22(そこでは、水平方向の辺がグランド給電部25および信号給電部28から離れた垂直の辺とマージする)の実質的に正反対の対向した縁部分に位置した2つのナル・コーナー22nが存在する。
図1Cに、電流ベクトルを示して、放射パターンを用いてシミュレートされた低帯域放射(約850MHzにおいてなど)を示す。この実施形態では、ナル・コーナー22nが、ループ型トラック22の、高帯域動作とは異なる縁部分上に配置される。この図に示すように、ナル・コーナー22nは、信号給電部28およびグランド給電部25それぞれから離れて最も遠い縁部分上に位置する。
図2Aに、アンテナ20が、第1の高帯域共振器「B1」をもたらすループ型トラック22、ならびに高帯域において第2の共振器「B2」(約1/4波長共振器)をもたらす補助的ブランチ30を含んだ導電要素21を含むことができることを示す。補助的ブランチ30は、この図に示すように2つの実質的に平行なストリップを分離する開口部30aを設けて構成することができる。補助的ブランチ30は、第1の高帯域共振B1との有害な干渉を抑制するために、ループ型トラック22の辺から離れてある角度で延在するように、構成することができる。
さらに、補助的ブランチ30は、この図に示すように、信号給電部28およびグランド給電部25に近接して、ループ型トラック22の内部に配置することができ、また、ループ型トラック外部で、それから外側に離れて延在して配置することができる(図示せず)。アンテナ導電要素22は、2つの隣接した辺22の間で、アンテナ20を同調するために使用することができるコーナー部材32を含むことができる。このアンテナ構成の利得は、水平および垂直の偏波成分の混合とすることができ、それは、補助的ブランチ30が方向付けられた角度に、ある程度よることができる。補助的ブランチ30は、ループ型トラック22の遠いコーナー部分などのループ型トラック22の一部分と容量的に結合し、この共振(B2)を他の高帯域共振(B1)と隣接させるようにすることができる。
この実施形態では、補助的ブランチ30は、内部ブランチとして示してあり、動作の際、1つの共振を生成する(この実施形態では、2つの高帯域周波数のより高い周波数)。内部補助的ブランチ30は、偏波ダイバーシティを有し、より無指向性のパターンを生成することができる。外側ループ22は、より低い高帯域共振を形成し、比較的低い(通常約−10dB)の交差偏波で垂直に偏波される。したがって、高帯域のVSWRは、高帯域にわたり(たとえば、1850〜1990MHzにわたり)、約3mmの高さにおいて約4:1より良好にすることができ、約6mmの高さにおいては約2.5:1まで向上させることができる。あるいは、第2の高帯域共振B2は、UMTSまたはBluetooth(2.1または2.4GHz)などの他の周波数帯域から分離することができる。より高い周波数のために使用されたとき、帯域幅は、より広くすることができる。
ループ型トラック22の長さ(L1)は、約46.5mmとすることができ、幅は、約37mmとすることができる。グランド面からの高さまたは分離間隔は、約5mmまたはそれより狭くてもよく、通常約3mmであるが、この間隔を増加すると、性能を向上させることができる(殊に低帯域性能)。グランド・ピンが、給電部より垂直に約5mm下に配置されてもよい。図2Aに示す構成では、アンテナは、約824〜894MHzおよび1850〜1900MHzのそれぞれ低帯域および高帯域において動作する。図2Bは、図2Aに示すアンテナ20(高さ3mmおよび6mm)に対応した低帯域共振「A」、第1の高帯域共振「B1」(ループ型トラック22からの)、および第2の高帯域共振「B2」(ブランチ30からの)を示す代表的なVSWRグラフである。高さ3mmにおいて、VSWRは、帯域縁部で、低帯域には約8:1であり、高帯域には3〜4:1である。6mmの高さでは、VSWRは、低帯域では4:1に、高帯域では2.5:1により接近する。この図には、より低いおよびより高い要素の位置が同じ図上に描かれており、最も外側のラインが、より高く配置された要素22に対応する。
図2Cおよび2Dに、図2Aに示したアンテナ構成に関して1850MHz(図2C)および1900MHz(図2D)においてアンテナ高さが約6mmで、例示のアンテナ放射パターンを示す。
図3Aに、ループ型トラック22を有したアンテナ20の他の実施形態を示す。この実施形態では、アンテナ20は、3つの共振帯域、約824〜894MHzの範囲である低帯域「A」、および2つの高帯域B1、B2を発生するように構成される。高帯域は、一方が1575MHzで他方が2.1〜2.4GHzの状態になるように、同調することができる(より高い帯域がB1であり、主にループ型トラック22に起因する)。アンテナ20は、補助的帯域・ブランチ135を含む(GPS共振(1575MHz)で帯域B2を生成し、高帯域共振を拡大することできる)。高帯域の範囲は、放射要素22の最大電流領域を厚くする(導電性トレースの面積または幅を増加する)ことによって、拡張することができる。補助的ブランチ135は、ループ型要素22の左側の辺(レッグ223)にスロットを入れる、またはそれをスプリットすることによって形成することができ、追加の帯域幅、ならびに追加の共振周波数をもたらすことができる。追加の共振周波数は、補助的ブランチ135を生成するために使用されるスロットの長さを調節することによって、同調することができる。この図に示すように、第1の辺221は、動作の際、高帯域および低帯域の共振器の一部分を形成することができる特別のストリップまたはトラックの幅130を有する。いくつかの実施形態では、特別の厚さが、高帯域動作において帯域幅の増加をもたらすことができる。
アンテナ導電要素22は、信号28の反対側に位置する垂直辺223に沿ったスリット135を含むことができる。上側辺224は、横切る方向で、他の辺より狭くしてもよい。高帯域は、より高い周波数に要望通りに同調することができる。図3Bに、約3mmの高さで、図3Aに示す実施形態のVSWRグラフを示す。この実施形態では、高帯域B1は比較的広く、VSWRが約3:1において帯域幅(2150〜2485Hz)の約15%をカバーすることができる。トラック22の長さL1および幅W1は、それぞれ約46.5mmおよび39mmとすることができる。
図3Cに、約1580MHz(一般にGPSに対応する)で、図3Aに示すアンテナ20によって生成することができる放射パターンの例を示す。前方、側方、および方位の方向についてのピーク値は、それぞれ−1.23、−2.3、および−0.85dBiに沿っている。図3D〜3Fに、約2.1GHz(2.4GHzのパターンも同様だった)で、図3Aに示すアンテナ20が生成することができる放射パターンの例を示す。この図に示したパターンは、高垂直利得に関し指向性を有し、殊にアジマスにおいて(Azimuth)そうである。ピーク利得値は、約3〜4dBiの範囲である。
図4Aに、ループ型トラック22を有した導電要素21を有するアンテナ20の他の実施形態を示す。ループ型トラック要素22の長さL1および幅W1は、それぞれ約45mmおよび38mmとすることができる。主ループ型要素22用のグランド25を、信号給電部28の下、約3mmに配置することができる。導電要素21は、辺の寄生要素(parasitic element)23sである補助的ブランチ23sを含むことができる。寄生要素23sは、ループ型トラック22に近接しているがそれから隔置して(直接の接触は避けて)配置することができる。
寄生要素のブランチ23sは、トラック22の左側上および最も左側辺223の外側上に配置することができ、この図に示すように、その上部外側縁部分で接地25することができる。この縁部分は、高電流ゾーン内に入れることができ、ブランチ23sは、励振して共振を発生させることができる。第1の高帯域共振とは違い、この共振は、大部分はプリント回路基板の縁部のあたりで放射することができ、それによって無指向性パターンの増加および複数の偏波をもたらすことができる。寄生要素23sは、トラック22のより長い辺223の1つの長さ方向の大部分より、長さが長い垂直ストリップとしてもよい。寄生要素の長さは、共振の電気的波長(すなわち、共振周波数の1/4波長)に実質的に(ほぼ)対応するような大きさに作ることができる。左側の辺223は、寄生要素23sをその中に収容するような大きさに作られた、切り分けられた受信領域22rを有することができ、左側サイド223は、寄生要素23sに隣接した部分に沿ってより狭くなっている。アンテナ導電要素21は、同調用コーナー部材132および232を含むことができる。
寄生要素23sは、高帯域の高側端部(通常約1930〜1990MHz)において主な放射器とすることができる。アンテナ20は、低帯域で約824〜894MHzの範囲において放射する。高帯域Bは、約1.85〜1.99GHzの範囲で動作することができる。図4Bに、図4Aに示す実施形態についてグランド面から3mmの高さでの、VSWRグラフの例を示す。
図4Cに、図4Aに示すアンテナ20について約3mmの高さで測定した1850MHzにおける放射パターンの例を示す。図4Dに、図4Aに示すアンテナについて約3mmの高さで測定した1990MHzにおける放射パターンの例を示す。
図2Aおよび図4Aに示す実施形態は、帯域のより高側端部において無指向性利得をもたらすことができる。したがって、受信モードでは、通信装置が、ユーザの位置に基づいて(すなわち、ユーザがどの方向に向いているときでも)呼または信号が切断されないようにすることができる。
図5Aに、ループ型トラック22を有したアンテナ20のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、クアドバンドアンテナである。これは、低帯域「A」、ならびに高帯域B、C、およびDで動作する(図5B)。前述のように、補助的ブランチ135が、ループ型トラック22のレッグの1つの外側サイド(通常、信号およびグランドを保持したサイドに対向したサイド)に沿って位置することができ、長さL1の大部分(通常、この長さの少なくとも約75%、最も多いのは実質的に長さL1全体)を走る。この補助的ブランチ135は、共振B(通常、GPS用の約1575MHz)を発生することができる。ループ型トラック22は、1850〜1990MHzで放射を(通常、主に左右サイドから)生成することができる。この図に示すように、導電要素21は、第3の共振ブランチ335および第4の共振ブランチ435も含む。第3の共振ブランチ335は、少なくとも、共振C(通常約1850〜1890MHz)への寄与、及び、共振Dの発生のいずれかを実現することができる。第4のブランチ435は、共振D(通常、ブルートゥース用の約2400〜2485MHz)を発生する、またはそれに寄与することができる。前述したように、グランド25は、信号給電部28の下に約3〜6mmの範囲、通常約4〜6mmの範囲で配置することができる。
第4のブランチ435は、上側ブランチとすることができ、高帯域C(1850〜1990MHzなど)用の同調を主に制御するように構成するか、第3の(中央)ブランチ335は、帯域D(ブルートゥース)用に同調するように構成するかの、少なくともいずれかを採用することができる。補助的ブランチ135(左側ブランチとして示す)の構成は、GPS(1575MHz)を同調するために使用することができる。前述したように、ループ型トラックの長さおよび幅(L1、W1、図1)および要素辺の幅の少なくともいずれかは、低帯域共振を同調するまたはそれを定義するために使用することができる。
図6Aに、要素トラック22の辺に実質的に対応するように辺が構成された、アンテナ20(ループ型トラック22を有した)およびその下にあるループ型グランド125について、電流密度A/mを0dB(29.7696A/m)から−40dBまで表した隣接したグレースケール図を用いて、0.95GHzにおいて示したシミュレートした電流を示す。図6Bに、1800MHzで電流をシミュレートした、同じアンテナ20を示す。いくつかの実施形態では、ループ型グランド面125は、より広いまたはより長い辺を有するが、ループ型トラック22の中央開口部22aに実質的に対応する中央開口部(図示せず)を有することができる。
図7に、本発明の実施形態による基本ループ型トラック22を有したアンテナ20について、アンテナがグランドから約3mmのアンテナ高さの場合の、VSWRの例を示す。この図に示すように、低帯域(913MHz)で1/4波長共振、および1,8GHzで1/2波長共振を含む複数の高帯域共振が存在する。他の高帯域共振は、2.9GHz、3.45GHz、4.75GHz、および5.95GHzを含む。追加のより高いオーダーのモードが存在することがあるが、使用した装置では測定されなかった。
図8Aおよび8Bに、高帯域電流が、ループ型トラック22の対向した辺(たとえば、コーナーC1、C2として示す)間で発振することができることを示す。左側および右側の辺(および上側および底側の辺)上の電流は、実質的に平行であり同じ方向に流れる(すなわち、それらは、互いに打ち消し合わない)。
図9Aに、ループ型トラック125t構成も有したグランド面125(アンテナ・トラック22の下に位置しているのを示す)から、ループ型トラック22が約3mm(Z方向間隔)で位置したアンテナ20を再び示す。アンテナ開口部22aの下のグランドを取り除き、それを同様の形状のグランド要素125で置き換えると、約3mmの高さにおいて、許容可能な帯域幅および利得を達成することができる。低帯域を無指向性にすることができる上に、高帯域で前方対後方比(front to back ratio)をなお約4dBとすることができる。この実施形態では、利得は、高帯域および低帯域共において、実質的に垂直とすることができる。図9Bに、図9Aに示すアンテナ20およびグランド面125のVSWRの例を示す。
図10Aおよび10Cに、プリント回路基板161の上の図4Aに示すアンテナ20について、1850MHz(図10A)、および1990MHz(図10C)においてシミュレートした平均電流を示す。図10Bに、図10Aに示す1850MHzの電流についてシミュレートした放射パターンを示す。図10Dに、図10Cに示す1990MHzの電流についてシミュレートした放射パターンを示す。1990MHzでのパターンは、1850MHzにおけるパターンより無指向性である。
図11Aおよび11Cに、図2Aに示すアンテナ20について、1850MHz(図11A)、および1990MHz(図11C)においてシミュレートした平均電流を示す。図11Bに、図11Aに示す1850MHzの電流についてシミュレートした放射パターンを示す。図11Dに、図11Cに示す1990MHzの電流についてシミュレートした放射パターンを示す。プリント回路基板161の上部中央部は、1990MHzで、中央ブランチの下の活性度が増加していることを示す。したがって、この実施形態では、中央ブランチ30が主放射器である。
これらのシミュレーションは、米国カリフォルニア州フレモント(Fremont)にあるZeland Software,Inc.,製の市販のソフトウェア・パッケージIE3Dを使用して実施されたものである。
図面では、実質的に方形のものとしてループ型トラック要素22が示されているが、他のループ型トラック構成を使用できることに留意されたい。たとえば、楕円形、平行四辺形、または対向する辺の間が十分に分離された、適切に構成された曲線状トラックでさえ使用することができる。いくつかの実施形態では、内側ループの周りの最小間隔は、高帯域動作のために、2つの1/2波長経路を定義するのに十分とすべきである。いくつかの実施形態では、ループの周りの外側間隔(または給電部/グランドから対向するサイドまでの間隔)は、第1の共振のために、2つの1/4波長経路を定義するのに十分とすべきである。
さらに、当業者に知られているように、整合用構成要素を追加して、50Ωソースへのインピーダンス整合の向上、及び帯域幅および低帯域利得の増加のいずれかを実現することができる。たとえば、給電部と直列に約1〜3nHのインダクタンスを追加して、高帯域に著しい影響を及ぼさずに低帯域を改善することができる。グランド面は、スロット、開口部、およびその他の類似のものを追加して修正し、アンテナがグランド面から遠くに見えるようにすることで性能を向上させることができる。高誘電性材料を導電要素21とグランド面125の間に追加して、アンテナ20の幾何形状をさらに縮小することができる。開口部22aのサイズを減少すれば、利得を低減することができる。共振用スロットは、低帯域および高帯域の少なくともいずれかにおいて帯域幅を著しく増加するために、グランド面125に加えることができる。利得は、グランド・ピンを信号給電部により接近させることによって、高帯域から低帯域に所望に「シフト」することができる。
本発明のいくつかの実施形態による逆Fアンテナは、内部グランド面及びトランシーバ構成要素を有した、無線電話通信信号の送受信を実施可能な無線電話端末など、無線端末を有した装置中に組み込むことができる。グランド面は、幅を約40mm、長さを125mmとすることができる。
アンテナ20は、グランド面125に実質的に平行に配置し、グランド面およびトランシーバ構成要素にそれぞれのグランド給電部および信号給電部を介して接続することができる。アンテナ20は、無線電話端末のハウジングまたはその中のサブアセンブリの形状に適合するように、あるサイズ、およびグランド面に対する位置を用いて形成する、または形作ることができる。たとえば、アンテナは、収納されている音響チャンバ(enclosed acoustic chamber)の一部分を定める基板上に置くことができる。したがって、アンテナは、厳密には「平面的」でないことがあるが、専門用語では、なお平面逆Fアンテナとして呼ばれることがあるはずである。
さらに、用語「グランド面」は、適用すべてにわたり使用されるが、用語「グランド面」が、本明細書で使用されるときは、面の形状に限定されないことが理解されるであろう。たとえば、「グランド面」は、ストリップや他の形状や合理的なサイズでよく、シールド用被覆や他の金属性物体などの非平面構造を含むことができる。
アンテナ導電要素には、たとえばFR4やポリイミドなど、その下にある基板誘電性バッキングを設けてもよいし、設けなくてもよい。さらに、アンテナは、ブランチ間またはセグメント間のスペース中に空隙を含むことができる。あるいは、スペースは、誘電性基板材料またはバッキング・シートの上に形成された導電性パターンで、少なくとも部分的に充填することができる。さらに、本発明の実施形態による逆F導電要素は、誘電性基板上およびその中の少なくともいずれかに配置されていてもよい。
アンテナ導電要素21は、銅および他の適切な導電性材料の少なくともいずれかから形成することができる。たとえば、導電要素のブランチは、銅シートから形成することができる。あるいは、導電要素ブランチは、誘電性基板上に積層された銅から形成することができる。しかし、本発明による逆F導電要素用の導電要素ブランチは、様々な導電性材料から形成することができ、当業者によく知られているように銅に限定されるものではない。アンテナは、これらの方法に限定されないが、金属打ち抜き加工法、フレックス・フィルム上にまたは他の基板上に、堆積、インキング、ペインティング、エッチングのいずれかによって所望のパターンで導電性材料を形成する方法、またはその他の方法で導電性材料のトレースを基板材料上に生成する方法を含んだ適切な任意の方法で形作ることができる。
本発明の実施形態によるアンテナは、無線端末に関連して本明細書で述べられているが、本発明の実施形態は、そのような構成に限定されるものではないことは理解されよう。たとえば、無線通信信号を送信だけまたは受信だけ行うことができる無線端末内で、本発明の実施形態によるアンテナを使用してもよい。たとえば、アンテナを利用する従来のAM/FMラジオまたはどのような受信機も、通信信号を受信することだけができる。あるいは、遠隔データ入力装置は、通信信号を送信することだけができる。
ここで図12を参照すると、無線端末200が示してある。この図に示すように、アンテナ20は、通常、プリント回路基板161上に保持されたグランド面125から隔置された関係が保たれた導電要素21を含む。アンテナ要素21は、信号給電部28およびグランド給電部25と通信状態にある。信号給電部28およびグランド給電部25は、互いに隣接して配置し、要素21の共通縁部分上に配列することができる。いくつかの実施形態では、信号給電部28およびグランド給電部25は、共通外側縁部分に接近して配置される。用語「共通外側縁部分」は、信号およびグランドの給電部が、互いに隣接して、導電要素21のループ型トラック22に近接し、またはその外側上に、またはその末端部分上に配置される(それらを互いに隔置する導電要素は存在しない)ことを意味する。この構成は、グランドが要素の第1の部分の上に配置され、信号が、信号と給電部を分離する導電要素の拡張部を有して、グランドの真向かいに配置される構成(中央給電構成の場合など)とは異なる。
再び図12を参照すると、無線端末200による無線端末の通信信号の送受信を可能にする従来の電子構成要素の配置をさらに詳細に述べる。この図に示すように、無線端末通信信号の受信および送信の少なくともいずれかのためのアンテナ20が、トランシーバ回路要素161sに電気的に接続される。構成要素161sは、マイクロプロセッサなどのコントローラに電気的に接続された無線周波数(RF)トランシーバを含むことができる。コントローラは、コントローラからの信号を無線端末のユーザに伝えるように構成されたスピーカと、電気的に接続することができる。コントローラは、ユーザからの音声信号を受信し音声信号をコントローラおよびトランシーバを介してリモート装置に送信するマイクロフォンにも、接続することができる。コントローラは、無線端末の操作を容易にするキーパッドおよび表示装置と、電気的に接続することができる。トランシーバ、コントローラ、およびマイクロフォンの設計は、当業者によく知られており、ここではさらに述べる必要がない。
図12に示す無線通信装置200は、携帯電話またはPCSタイプの無線電話タイプの無線端末としてもよく、それは本発明の実施形態によるアンテナ20を使用する。この図に示すように、装置200は、電子トランシーバ構成要素161sを含む信号受信器および送信器の少なくともいずれか(たとえば、RFトランシーバ)から延在する信号給電部28を含む。グランド面125は、平面逆Fアンテナ20用のグランド面として作用する。アンテナ20は、点線208で概略的に示した誘電性基板バッキングを含んでもよい。アンテナ20は、覆い部212を含むことができ、それは導電要素21を信号給電部28およびグランド給電部25に接続するように働く。グランド給電部25は、グランド面125に接続される。アンテナ20は、グランド面125に対して実質的に平行に取り付けることができ、前述したように特定の応用には存在するはずの形状、変形、および湾曲の形成を必要とする。信号給電部28は、グランド面125中の開口部214を通り抜け、トランシーバ構成要素161sに接続することができる。トランシーバ構成要素161s、グランド面125、および逆Fアンテナ20は、無線(すなわち、無線電話)端末用として端末ハウジング165中に収納することができる。ハウジング165は、後方部分165bおよび前方部分165fを含むことができる。無線装置200は、上記に述べたようにキーパッドや表示装置などの他の構成要素を含んでもよい。グランド面125は、アンテナ20の上またはその下に存在するように構成してもよい。
本明細書に示すアンテナ20のブランチ・パターン構成は、10〜90°、通常90°、180°、または270°などに回転されて再配向されてもよいことに留意されたい。さらに、または、その構成は鏡像的パターンで(左側から右側に)再配向されてもよい。アンテナ20は、約1200mmより狭い面積を占めるように構成することができる。通常、アンテナは、高さ約40mm×幅40mm×奥行き11mmより小さい周辺部を有する。いくつかの実施形態では、アンテナ20は、約11mm(通常、4〜7mm)より小さい奥行きを有する、約31mmの高さ及び幅の少なくともいずれかに等しく、またはそれより小さくなるように構成することができる。
図13A〜13Cは、本発明の実施形態による、表示装置500の周辺部の周りに位置するループ型導電要素を備えたアンテナ20を有する無線通信装置200の概略正面図である。表示装置500は、LCDなど任意の適切なグラフィック表示装置または画像表示装置とすることができる。ループ型導電要素22は、表示装置周辺部から間隔をおいて並置される、またはそれに対して接近して隔置されるように大きさを形作り構成してもよい。装置200は、図13Aに示す同一表面上に、(図13Bに示すフリップ構成またはクラム・シェル構成で)異なる部材上に、または背面上(図13C)にキーパッド(英数字キー入力)を含んでもよい。フリップ構成は、携帯電話などの無線通信装置を形成するのに殊に適し得、それは、閉じた収納位置から開いた位置にめくる、或いは、旋回する2個の付属ハウジング部材を使用する。
図14A〜14Cは、本発明の実施形態による、キーパッドまたはキーボード505の周辺部の周りに位置したループ型導電要素22を備えたアンテナ20を有した無線通信装置200の概略正面図である。キーパッド505は、上記の表示装置500について説明したような構成と類似の装置上に、様々な構成で配置することができる。装置200は、図13A〜13Cおよび図14A〜14Cに示す位置を組み合わせたものなど、2箇所以上でループ型要素を含んでもよい。ループ型要素22は、表示装置またはキーパッドの下で背面表面上に配置してもよい(図示せず)。
本図面および明細書で、本発明の実施形態が開示され、具体的な用語が使用されているが、その用語は、一般的な記述する意味だけで、限定する目的ではなく使用されており、本発明の範囲は、特許請求の範囲に記述する。したがって、前述の記載は、本発明を例示し、それを限定すると解釈すべきでない。本発明のいくつかの実施形態が述べられてきたが、本発明の斬新な教示および利点から実質的に逸脱せず、例示の実施形態において多数の修正が可能であることを、当業者は容易に理解されるであろう。したがって、そのような修正すべてを、特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内に含むことを目的としている。特許請求の範囲において、ミーンズ・プラス・ファンクション形式の請求項は、それが使用される場合には、引用された機能を果たすものとして本明細書に述べられた構造、および構造的な均等物だけでなく、均等な構造も包含することを目的としている。したがって、前述の記載が本発明を例示し、開示された具体的な実施形態に限定されると解釈すべきではないこと、ならびに開示された実施形態の修正、および他の実施形態が特許請求の範囲に含まれると企図されることを理解すべきである。本発明は、特許請求の範囲によって定義され、特許請求項の均等物がその中に含まれる。
本発明の実施形態によるループ型平面逆Fアンテナ構成の拡大概略平面図である。 例示の高帯域放射パターンをシミュレートし電流ベクトルで同相電流を表した、図1Aに示すアンテナの概略図である。 例示の低帯域1/4波長共振パターンをシミュレートし電流ベクトルで電流方向を表した、図1Aに示すアンテナの概略図である。 本発明の実施形態による、高帯域電流ベクトルの図を表す、ループ型アンテナの平面図である。 図1Dに示すループ型アンテナと類似であるが、本発明の実施形態による補助的な同調機構を有したループ型アンテナの平面図である。 本発明の実施形態による他のループ型平面逆Fアンテナの平面図である。 図2Aに示すアンテナの(グランド面から)3mmおよび6mmの高さにおけるVSWRグラフの図である。6mm(より高い方)の要素は、より太い線で示す。 約6mmのアンテナ高さで測定した、図2Aに示すアンテナの1850MHzにおける前方正面放射パターンの極座標系グラフの図である。 約6mmのアンテナ高さで測定した、図2Aに示すアンテナの1990MHzにおける前方正面放射パターンの極座標系グラフの図である。 本発明の追加の実施形態による平面逆Fアンテナの平面図である。 グランド面から約3mmに配置された、図3Aに示すアンテナのVSWRグラフの図である。 約3mmのアンテナ高さで測定した、図3Aに示すアンテナの1580MHz(GPS)における前方正面放射パターンの極座標系グラフの図である。 約3mmのアンテナ高さで測定した、図3Aに示すアンテナの2.1GHzにおける前方正面放射パターン、側方正面放射パターン、および方位角方向放射パターンそれぞれの極座標系グラフの図である。 本発明の他の実施形態による平面逆Fアンテナの平面図である。 グランド面から約3mm高さに配置された、図4Aに示すアンテナのVSWRグラフの図である。 約3mmのアンテナ高さで測定した、図4Aに示すアンテナの1850MHzにおける前方正面放射パターンの極座標系グラフの図である。 約3mmのアンテナ高さで測定した、図4Aに示すアンテナの1990MHzにおける前方正面放射パターンの極座標系グラフの図である。 本発明の他の実施形態による平面逆Fアンテナの平面図である。 図5Aに示すアンテナが発生する4つの異なる共振帯域のVSWRグラフの図である。 0.95GHzにおいて電流密度のグレースケール・パターンを、電流のスケールが0dB〜−40dBの範囲(0dB=29.796A/mである)で示した、ループ型アンテナ構成の図である。 電流のスケールが0dB〜−40dBの範囲(0dB=29.796A/mである)で、2.4GHzにおいて電流密度のグレースケール・パターンを示した、図6Aに示すループ型アンテナ構成の図である。 本発明の実施形態による基本ループ型設計のアンテナのVSWRを示す図である。 本発明の実施形態による、対向するコーナー間で高帯域電流が発振することができることを電流ベクトルによって示す、ループ型アンテナ構成の平面図である。 本発明の実施形態による、対向するコーナー間で高帯域電流が発振することができることを電流ベクトルによって示す、ループ型アンテナ構成の平面図である。 本発明の実施形態によるループ型アンテナ構成に実質的に対応した修正されたグランド面設計による、ループ型アンテナの平面図である。 図9Aに示すアンテナのVSWRを示す図である。 本発明の実施形態による、1850MHz動作においてアンテナの励振をシミュレートした、図4Aに示すアンテナの平面図である。 図10Aに示す平均電流シミュレーションのシミュレートされた放射パターンを示す図である。 本発明の実施形態による、1990MHz動作においてアンテナの励振をシミュレートした、図4Aに示すアンテナの平面図である。 図10Cに示す平均電流シミュレーションのシミュレートされた放射パターンを示す図である。 本発明の実施形態による、1850MHz動作においてアンテナの励振をシミュレートした、図2Aに示すアンテナの平面図である。 図11Aに示す平均電流シミュレーションのシミュレートされた放射パターンを示す図である。 本発明の実施形態による、1990MHz動作においてアンテナの励振をシミュレートした、図2Aに示すアンテナの平面図である。 図11Cに示す平均電流シミュレーションのシミュレートされた放射パターンを示す図である。 本発明の実施形態による無線通信装置の部分側面図である。 本発明の実施形態による、表示装置の周辺部の周りに位置付けられたループ型アンテナ構成を有した無線通信装置の概略正面図である。 本発明の実施形態による、キーパッドまたはキーボードの周辺部の周りに位置付けられたループ型アンテナ構成を有した無線通信装置の概略正面図である。

Claims (46)

  1. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナであって、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作する
    ことを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1に記載のアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された請求項1に記載の平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置されることを特徴とする無線端末。
  3. 前記ループ型トラックが、高帯域において2つの1/2波長共振を形成し、前記ループ型トラックの2つの対向する各辺上に1つの共振が形成されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  4. 高帯域における動作中、互いに対向した2つの部分において電流ナル・スペースを定めるように、前記ループ型トラックは構成され、前記信号給電部および前記グランド給電部に対して配置されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  5. 低帯域における動作中、1つのコーナー部分において1つの電流ナル・スペースを定め、前記電流が、前記4つの辺のうちの少なくとも3つから、前記ナル・スペース・コーナーに向かって前記信号給電部および前記グランド給電部から離れるように前記ループ型トラックに沿って流れ、前記電流が、前記4つの辺の対応する組に沿って実質的に共通の方向に流れるように、前記ループ型トラックは構成され、前記信号給電部および前記グランド給電部に対して配置されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  6. 高帯域において、2つの対向する辺において実質的に同じ方向で電流が流れると共に、2つのナル・スペース部分の間で電流が流れることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  7. 前記4つの辺が、第1の対応する組を定める2つの側辺と、第2の対応する組を定める上側および底側の辺とを含み、
    前記信号給電部および前記グランド給電部が、前記ループ型トラックの前記側辺の1つの辺上に配置されることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。
  8. 前記ループ型トラックが、実質的に方形であることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ。
  9. 前記ループ型トラックが、内側に前記中央開口部を包んだ外側および内側の周辺部を有し、
    前記導電要素が、前記ループ型トラックから離れて延在した、前記信号給電部および前記グランド給電部と導電的に接続し、高帯域において共振する補助的ブランチをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ。
  10. 前記補助的ブランチが、前記ループ型トラックの前記中央開口部内へ延在することを特徴とする請求項9に記載のアンテナ。
  11. 前記補助的ブランチが、前記ループ型トラックの前記中央開口部の外側において、前記ループ型トラックの辺と平行に延在することを特徴とする請求項9に記載のアンテナ。
  12. 前記補助的ブランチが、前記ループ型トラックの第1の辺に取り付けられ、そこから離れてある角度で延在し、高帯域において約1990MHzで共振し、
    前記ループ型トラックが、高帯域において約1850MHzで共振することを特徴とする請求項9に記載のアンテナ。
  13. 前記アンテナが、対向する末端部分を有する補助的ブランチをさらに備え、前記末端部分の1つは、前記補助的ブランチを有する前記ループ型トラックの前記選択された辺に取り付けられ、
    前記補助的ブランチが、前記周辺部の前記選択された辺の長さ方向の大部分から隔置され、実質的に該大部分と平行で該大部分に沿って延在し、前記信号給電部および前記グランド給電部と導電的に接続するストリップを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ。
  14. 前記補助的ブランチが、約1575MHzで放射することを特徴とする請求項13に記載のアンテナ。
  15. 前記ループ型トラックが、高帯域において約2.1GHzで共振し、低帯域において約824〜894MHzで共振することを特徴とする請求項14に記載のアンテナ。
  16. 前記アンテナが、
    前記周辺部の1つの辺の長さ方向の部分から隔置され、該部分と実質的に平行で該部分に沿って延在した補助的ブランチと、
    前記補助的ブランチと導電的に接続する第2のグランド給電部とをさらに備え、
    前記補助的ブランチは、動作中に前記ループ型トラックと寄生的に結合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ。
  17. 前記第2のグランド給電部が、前記補助的ブランチの上部外側縁部分に隣接して配置され、
    前記補助的ブランチが、約1930〜1990MHzの範囲の高帯域の一部分における第1の共振器であり、
    前記アンテナが、低帯域において約824〜894MHzの範囲で放射し、高帯域において約1.85〜1.99GHzの範囲で放射することを特徴とする請求項16に記載のアンテナ。
  18. 前記導電要素が、前記信号給電部および前記グランド給電部と接続する第1、第2、および第3のブランチを有して構成され、クアドバンド・アンテナが提供されることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ。
  19. 前記アンテナの第1のブランチが、互いに対向し合う末端部分を有し、
    前記末端部分の1つは、前記第2のブランチを有する前記ループ型トラックの側辺に対向する選択された辺に取り付けられ、
    前記第2のブランチが、前記周辺部の選択された1つの辺の長さ方向の大部分から隔置され、実質的に該大部分と平行で該大部分に沿って前記中央開口部内に延在し、前記信号給電部および前記グランド給電部と導電的に接続するストリップを有することを特徴とする請求項18に記載のアンテナ。
  20. 前記アンテナの第2のブランチが、前記ループ型トラックの1つの辺から離れて実質的に直角に延在し、
    前記1つの辺が、前記信号給電部および前記グランド給電部に隣接することを特徴とする請求項19に記載のアンテナ。
  21. 前記アンテナの第3のブランチが、前記ループ型トラックの最上部の辺の上に配置され、該辺に対して実質的に平行であることを特徴とする請求項20に記載のアンテナ。
  22. 前記クオドバンド・アンテナが、低帯域において約824〜894MHzの範囲で共振し、高帯域において約1575MHz、1850〜1990MHz、および約2400〜2485MHzで共振することを特徴とする請求項21に記載のアンテナ。
  23. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナであって、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記ループ型トラックが、実質的に方形であり、
    少なくとも1つの内側コーナー部分が、前記トラックの隣接する辺を接続する、角度のつけられたコーナー同調用部材を含むことを特徴とするアンテナ
  24. 前記グランド給電部および前記導電要素と接続するグランド面をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  25. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面逆Fアンテナは、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置され、
    前記グランド面が、ループ型グランド面として構成されることを特徴とする無線端末
  26. 前記ループ型グランド面構成が、前記ループ型トラック・アンテナの構成に実質的に対応する形状およびサイズを有することを特徴とする請求項25に記載の無線端末
  27. 前記アンテナが、前記グランド面から約3〜6mmの範囲の間隔で配置されることを特徴とする請求項24に記載のアンテナ。
  28. 前記アンテナが、前記グランド面から約3mmまたはそれより狭い間隔で配置されることを特徴とする請求項27に記載のアンテナ。
  29. 前記グランドが、前記共通の辺の上側から見て、前記信号給電部よりも下側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  30. 高帯域における動作中に、前記ループ型トラック要素の2つの辺のそれぞれ上に1つの電流ナル・スペースが配され、前記ナル・スペースが前記中央開口部によって分離され互いに実質的に対向するように2つの電流ナル・スペースを定めるように、前記ループ型トラック要素は構成され、前記信号給電部および前記グランド給電部に対して配置されることを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  31. 前記補助的ブランチが、前記ループ型トラック要素の第1の辺に取り付けられ、その該第1の辺からある角度で延在し、高帯域において約1960MHzの中央周波数で共振し、
    前記ループ型トラック要素が、高帯域において約1880MHzの中央周波数で共振することを特徴とする請求項9に記載の無線端末。
  32. 前記アンテナが、前記グランド面から約6mm、またはそれより狭い間隔で配置されることを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  33. 前記アンテナが、前記グランド面から約3〜6mmの間隔で配置され、前記アンテナの高周波数帯域は、前記低周波数帯域の周波数の2倍よりも低い周波数を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  34. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面逆Fアンテナは、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置され、
    前記中央開口部が、表示装置をその中に収容するのに適合された空隙であることを特徴とする無線端末
  35. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面逆Fアンテナは、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置され、
    前記ループ型トラックが、液晶表示装置の外側周辺部の周りに延在することを特徴とする無線端末
  36. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面逆Fアンテナは、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置され、
    前記中央開口部が、表示装置部材をその中に収容するように、大きさを形作られ構成されたエアー・スペースであり、
    前記無線端末が、表示装置をさらに備え、
    前記ループ型トラック要素の周辺部が、前記表示装置の周辺部に続くように、前記表示装置が、前記ループ型トラック要素の前記中央開口部中に配置された前記周辺部を有することを特徴とする無線端末
  37. 前記無線端末が、前記表示装置および前記ループ型トラック要素を保持し、閉じた収納位置から開いた位置に回転可能なフリップ・ハウジング部材を備えることを特徴とする請求項36に記載の無線端末。
  38. 複数の共振周波数の動作帯域幅を有する平面逆Fアンテナと結合した無線端末であって、
    (a)無線通信信号を送受信するトランシーバを収納するように構成されたハウジングと、
    (b)前記ハウジング内に配置されたグランド面と、
    (c)前記ハウジング内に配置され、前記トランシーバと電気的に接続された平面逆Fアンテナとを備え、
    前記平面逆Fアンテナは、
    信号給電部と、
    グランド給電部と、
    動作の際に高帯域共振器および低帯域共振器をもたらすループ型トラックを含み、前記信号給電部および前記グランド給電部が接続された導電要素とを備え、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であり、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    前記グランド給電部および前記信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラック導電要素は、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作し、
    前記平面導電性ループ型トラック要素は、平面誘電性基板上に配置され、
    前記ループ型トラックの前記中央部分が、キーパッドをその中に収容するように、大きさを形作られ構成されたエアー・スペースであり、
    前記無線端末が、キーパッドをさらに備え、
    前記ループ型トラックの周辺部が前記キーパッドの周辺部に続くように、前記キーパッドが、前記ループ型トラック要素の中央部分に配置された前記周辺部を有することを特徴とする無線端末
  39. 低帯域および高帯域の動作モードを有する平面逆Fアンテナを励振するための方法であって、
    ループ型トラックを有する導電要素を設ける工程であって、
    前記ループ型トラックは、
    第1の長さと第1の幅を有し、中央開口部が第2の長さと第2の幅とを有し、
    前記ループ型トラックは連続的であって、前記中央開口部を囲むループ型トラックの境界を定義する4つの辺と4つのコーナ部を有し、隣接する辺はコーナ部で連続しており、
    前記4つの辺において対向する辺は前記中央開口部を介して互いに向かい合い、1つの対向しあう辺の長さが、他の対向し合う辺の長さよりも長く、
    グランド給電部および信号給電部が、前記ループ型トラックの共通の辺の上側または下側の縁部分において前記共通の辺に近接して、互いに約3〜6mm内で配置され、
    前記ループ型トラックは、低帯域における動作では低周波数帯域において約1/4波長の共振器として動作し、高帯域における動作では高周波数帯域において2つの約1/2波長の共振器として動作する
    工程と、
    選択された低帯域動作において、電流が前記4つの辺のうちの少なくとも3つから前記ループ型トラックの少なくとも1つの電流ナル部分に向かって前記信号給電部および前記グランド給電部から離れるように前記ループ型トラックに沿って流れることで、電流ナルを発生させる工程と、
    選択された高帯域動作において、前記ループ型トラックの2つの隔置された電流ナル部分で、該2つの電流ナル部分のうち1つの電流ナル部分から他の1つの電流ナル部分へ、2つの対向する辺において実質的に同じ方向で電流が流れることで、電流ナルを発生させる工程と
    を備えることを特徴とする方法。
  40. グランド面から約3〜6mmで前記ループ型トラック要素を配置する工程をさらに備え、
    前記高帯域動作において電流ナルを発生させる工程では、前記電流ナルの発生する辺とは異なる2つの辺上を同一方向に電流が流れ、2つの隔置された位置において電流最大値が発生し、
    前記電流最大値の一方が、信号給電部に接近して配され、他方の前記電流最大値が、前記信号給電部とは一般に反対側に配されることを特徴とする請求項39に記載の方法。
  41. ループ型グランド面として前記グランド面を構成する工程をさらに備えることを特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 選択された高帯域動作において、前記ループ型トラック要素の2つの隔置された部分で電流ナルを発生させる前記工程が、前記ループ型トラックの対向する辺で2つの電流ナルを発生させる工程を含むことを特徴とする請求項39に記載の方法。
  43. 高帯域において、2つの実質的に平行な1/2波長共振器を生成する工程であって、電流ナルを有しない前記ループ型トラック要素の2つの辺に沿ってそれぞれ1つの共振器を生成する工程をさらに備えることを特徴とする請求項42に記載の方法。
  44. 一方の電流ナルが、前記ループ型トラック要素の上側の辺の中央部分に配置され、
    他方の電流ナルが、前記ループ型トラック要素の下側の辺の中央部分に配置されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
  45. 前記平行な共振器が、前記ループ型トラック要素の左側および右側の辺であることを特徴とする請求項44に記載の方法。
  46. 前記ループ型トラックの右辺の上部外側縁部分に近接し、グランド給電部が前記ループ型トラック要素の右辺に沿って信号給電部の下に約3〜6mmで位置決めするように、前記信号給電部および前記グランド給電部を配置する工程をさらに備えることを特徴とする請求項45に記載の方法。
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