JP4509879B2 - 芯繰り出し装置 - Google Patents

芯繰り出し装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4509879B2
JP4509879B2 JP2005194766A JP2005194766A JP4509879B2 JP 4509879 B2 JP4509879 B2 JP 4509879B2 JP 2005194766 A JP2005194766 A JP 2005194766A JP 2005194766 A JP2005194766 A JP 2005194766A JP 4509879 B2 JP4509879 B2 JP 4509879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
chuck
core
case
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005194766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006044255A (ja
Inventor
剛生 福本
協 中山
等 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP2005194766A priority Critical patent/JP4509879B2/ja
Publication of JP2006044255A publication Critical patent/JP2006044255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4509879B2 publication Critical patent/JP4509879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

本発明は、ノック操作により、筆記具先端から一定長さの芯を突出でき、且つノック操作を繰り返しても、突出した芯が一定長さに維持される芯繰り出し装置、例えば、シャープペンシルや筆記芯ホルダー等に用いられる芯繰り出し装置に関する。
従来から良く知られているシャープペンシルの芯繰り出し装置について、図13に示すと共に、その図に基づいて説明する。
図13に示すように、軸筒123の先方には軸継手124を介して、チャック125が設置され、このチャック125の把持部外周には、締め具126が嵌装している。
また、チャック125の後端には芯ケース127が固着し、この芯ケース127と前記軸継手124との間には付勢されたチャックスプリング128が設けられている。このチャックスプリング128が芯ケース127を上方に付勢することにより軸継手124に締め具126が係止される。そして、チャック125は締め具126で締め付けられて、芯129を把持している。
また、軸筒123の先端に取付けられた口先部130の先端には、スライダー131が固定されている。
このスライダー131の軸部131aの前方には、先端パイプ132が固定され、また前記軸部131aの後方には、ゴム等の弾性材よりなる保持チャック133が固定されている。更に、芯129は保持チャック133を貫通して先端パイプ132より突出している。
この図13に示した状態から、芯ケース127の上端部に取付けられたノックカバー(図示せず)を押圧(ノック)してチャック125を前進させると、チャック125は締め具126で締め付けられているため、芯129を把持した状態で前進する。
そして、締め具126の前端が口先部130に設けられた段部130aに当接し、更にチャック125が前進すると締め具126による締め付けが解除される。
そして更に、チャック125が前進すると、締め具126は段部130aに係止されるため、チャック125のみが前進し、チャック125の先端部の把持部が拡開する。
そして、このノックした状態を解除すると、芯129は保持チャック133に保持された状態で、かつチャック125の把持部が拡開した状態で、前記チャック125は後退する。
この後退によって締め具126が軸継手124に当接し、締め具126の後退が阻止される。この状態から更に、チャック125が後退すると、前記チャック125は芯129の把持を開始する。そして、ノックが終了した時点(初期の状態)でチャック125は芯129の把持を完了する。
このように、従来良く知られるシャープペンシルの芯繰り出し装置にあっては、ノック操作を繰り返す毎に締め具126の前端が段部130aに当接し、チャック125の把持部が拡開した状態と、締め具126の前端が軸継手124に当接し、チャック125の把持部が把持する状態とを、繰り返すことにより、芯129が順次繰り出される。
ところで、前記した芯繰り出し装置が用いられている従来のシャープペンシルにあっては、筆記に伴い芯が消耗するため、必要に応じてノック操作をして芯を繰り出す。
このノック操作を忘れると、芯が先端パイプ132の前端まで摩滅し、筆記が擦れたり、ついには硬い先端パイプの前端で紙を破いてしまうことさえある。一方、必要以上にノック操作をして芯を繰り出し、突出した芯が長すぎる場合には、芯折れの問題が発生する。また、筆記中に無意識にノックして芯を出しすぎてしまうこともある。
上述した問題を解決する手段として、ノック操作により、筆記具先端から一定長さの芯を突出でき、且つノック操作を繰り返しても、突出した芯が一定長さに維持される筆記芯ホルダーが特許文献1(実開昭55−99887号公報)に示されている。
この筆記芯ホルダーについて、図14乃至図17に基づいて説明する。
図14に示すように、軸筒151の先端部には、芯を把持するチャック153が嵌合するテーパ孔152が形成されている。また軸筒151の内部には、芯155を収納する管状の芯ケース154が設けられている。
また、前記チャック153の略中間位置に環状突起156が形成されている。そして、前記環状突起156と芯ケース154の間にコイルスプリング157を介装すると共に、前記芯ケース154の下部に設けられた孔154a内に、前記チャック153の上端が摺動可能に取付けられている。
また、前記環状突起156と軸筒151(テーパ孔152)の上面との間にコイルスプリング158が介装されている。前記コイルスプリング158は、コイルスプリング157より反発力が強いばねが用いられている。
また、芯ケース154の下部周面に支持腕159が固着されている。この支持腕159の先端部には、チャック153の先端部に嵌合するストッパー160が形成されている。
このように構成された筆記芯ホルダーの動作について説明すると、まず、キャップ161を外して、芯ケース154及びチャック153内に筆記芯155を投入し、前記キャップ161を被せる(図14参照)。
その後、キャップ161をノックすると、芯ケース154がコイルスプリング157を圧縮しつつ、下方に移動する。
この移動に伴い、支持腕159も下方に移動し、ストッパー160はチャック153の先端部から離れる(図15参照)。なお、このとき、チャック153の上端部は芯ケース154の孔154a内を摺動する。
そして、更にキャップ161をノックすると、芯ケース154がコイルスプリング158を圧縮しつつ、下方に移動する。この移動に伴い、チャック153の先端部(把持部)は拡開し、芯155は自重によりストッパー160まで落下する(図16参照)。
その後、キャップ161のノックを解除(解放)すると、コイルスプリング157,158の反発力で、チャック153及び支持腕159が初期状態に復帰する。このとき、チャック153はテーパ孔152に嵌合によって閉じられ、芯155を把持する。また、芯155がチャック153に保持されているため、ストッパー160から芯155が所定の長さで突出する(図17参照)。
そして、再び、キャップ161をノックすると、芯155はチャック153に保持されているため、支持腕のみが下方に移動し、図16に示す状態となり、ノックを解放すると図17に示す状態となる。
このように、この提案された筆記芯ホルダーにあっては、ノック操作により、筆記具先端から一定長さの芯を突出でき、且つノック操作を繰り返しても、突出した芯を一定長さに維持することができる。
実開昭55−99887号
ところで、この提案された筆記芯ホルダーは、上記したように、ストッパー160を後方に付勢しているコイルスプリング157とチャック153を後方に付勢しているコイルスプリング158とが、チャック153の環状突起156を挟んで直列に配置された構成となっている。
そのため、芯155の突出長さが安定しない不具合がある。例えば、ストッパー160を付勢しているコイルスプリング157の圧縮が進んで付勢力が増し、コレットチャック153を付勢しているコイルスプリング158の初期付勢力と等しくなった時点で、チャック153の移動が始まり、チャック153の拡開が始まる。即ち、各部材間での摺動抵抗その他の要因によってチャック153の拡開時期が遅れ、芯の突出量が安定しない虞がある。
また、ストッパー160を付勢しているコイルスプリング157はチャック153の拡開が始まった以降も引き続き圧縮されるので、ストッパー160は前進を続ける。その結果、芯155の突出量を決定するストッパー160とチャック153先端の距離は離れ続け、芯の突出量が安定しない虞がある。
また、この作動におけるコイルスプリングの付勢力の関係は、ストッパー160を後方に付勢しているコイルスプリング157の初期付勢力をx1、チャック153が拡開を開始する時点の付勢力をx2、またチャック153を後方に付勢しているコイルスプリング158の初期付勢力をy1とすると、x1<y1、x2=y1の関係が成り立つ。
チャック153を後方に付勢するコイルスプリング158は、ストッパー160を後方に付勢するコイルスプリング157の付勢力に対して前述の通りの規制(より強い付勢力のコイルスプリング158である必要がある)を受けることとなる。
このように、より強い付勢力のコイルスプリング158が用いられると、例えば、シャープペンシル等に於いて芯が細い場合、チャックによって芯が破損、損傷を受け、いわゆる食いちぎられ(破損する)、表面の荒れる(損傷する)懸念がある。
また他の作動として、ストッパー160を付勢しているコイルスプリング157が全圧縮した時点でコレットチャック153の拡開が始まる場合は、コイルスプリング157の全圧縮時の全長は、線材径のばらつきや、巻き数のばらつき、コイルの密着時の径方向のズレなどにより容易に変化する事が考えられる。
また、この作動におけるスプリングの付勢力の関係は、ストッパー160を後方に付勢しているコイルスプリング157の初期付勢力をX1、全圧縮した時の付勢力をX2、またチャック153を後方に付勢しているコイルスプリング158の初期付勢力をY1とすると、X1<Y1かつX2<Y1の関係が成り立つ。
この作動においてもチャック153を後方に付勢するコイルスプリング158は、ストッパー160を後方に付勢するコイルスプリング157の付勢力に対して前述の通りの規制(より強い付勢力のコイルスプリング158である必要がある)を受けることとなり、前記したように、芯が細い場合は、チャック153によって芯155が食いちぎられ、また荒れが生じる懸念がある。
また、この筆記芯ホルダーでは、加工が非常に困難と思われる部材を用いていることも、この考案を実現するには不具合となっている。例えば、軸筒151について述べると、先端にテーパ孔152を設ける他、ストッパー160の支持腕159を挿通するための通孔151a(図15参照)を2箇所設ける必要があり、非常に加工が難しい形状であり、生産性が悪く、非常に高価な部品になることが予想される。
また、支持腕159は芯ケース154の先端までの長い距離を必要とし、さらに軸筒151内を挿通するので、厚み、幅ともに十分には確保できないことが予想される。
また、ストッパー160は、支持腕159に一体に設けられているが、このような支持腕は、非常に加工が難しい形状であり、生産性が悪く、非常に高価な部品になることが予想される。
更に、この筆記芯ホルダーは組立も困難であるという不具合がある。例えばチャック153を後方に付勢しているコイルスプリング158は、チャック158の中央部に設けられた環状突起156と軸筒151の先端内面間に敷設されているが、推察する限りでは組み付け不可能である。
また上記不具合の他、この考案は筆記芯ホルダーと有るように太い芯を突出させるイメージのものであると推察され、細い芯を使用するシャープペンシルの構造に対しては不具合な構造である。
例えば、シャープペンシルにあっては、芯が細く、芯折れ防止するため芯を突出する先端部とチャックの間は剛性を配して心ズレが生じないように配慮される必要がある。また、芯折れ防止するため芯の突出長さは短く設定されており、筆記時に先端が容易に視認されるように筆記具の先端はテーパ状に細く形成する必要がある。
また、芯の突出量は、個々の芯繰り出し装置において部品の精度誤差等によってバラツキがある。また、芯の突出量は、芯の種類(芯径、硬度、色など)や芯繰出し装置を使用する人の好みによって異なる場合がある。
即ち、前記した芯繰り出し装置の芯の突出量を調節する手段がなく、芯の突出量を適切になすことができなかった。
更に、シャープペンシル等の芯ケース内には、通常、複数本の芯が収納されているが、所望に一本の芯を他の芯から干渉を受けることなく選択することができなかった。即ち、芯が互いに干渉し合い、芯が落下し難い現象や繰出量がばらつくという現象を起こすことがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、芯折れの問題や筆記中に無意識にノックして、芯を繰出してしまう問題を解決するため、ノック操作により筆記具先端から一定長さの芯が突出され、かつノック操作を繰り返しても芯が一定長さに維持される芯繰り出し装置であって、芯の突出長さが安定して行われ、細い芯であってもチャックの把持部で食いちぎられる虞がない芯繰り出し装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、芯の突出量を適切になす突出量を調整する手段を備えた芯繰り出し装置を提供することを目的とする。
更に、本発明は、所望の一本の芯を他の芯から干渉を受けることなく選択することができる芯繰り出し装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するためになされた本発明にかかる芯繰り出し装置は、軸筒と、前記軸筒の先端に設けられた口先部と、前記軸筒内に収容され軸筒後端に設けられたノック操作部の前進により前進する芯ケースと、前記芯ケースの前端に係止され、芯ケース前方外周に遊嵌しているリング継手と、前記リング継手と芯ケースとの間に圧縮状態で設けられたリターンスプリングと、前記芯ケースの前方に位置し、前記軸筒に固定された固定筒と、前記固定筒内に一端が挿入される共に芯ケースと所定の間隔をおいて設けられ、前記芯ケースが当接し芯ケースと共に前進するチャック継手と、前記固定筒とチャック継手との間に設けられ、前記チャック継手を後方に付勢するチャックスプリングと、前記チャック継手に固定され、芯ケースが所定距離前進するまで芯を把持すると共に軸筒に対して不動の状態を維持するチャックと、前記固定筒に設けられた前記チャックの拡開を規制する締めリングと、前記リング継手と当接する後部材と芯の前端が当接するストッパーを有する先部材とを有し、前記芯ケースと連動して前進するスライダーと、前記スライダーと口先部との間に設けられ、前記スライダーを後方に付勢するスプリングとを備えた、スライダーの前端から芯が一定の長さで突出可能となるように構成されている。
そして、前記ノック操作部をノックして芯ケース及びリング継手を前進させることにより、前記スライダーを後方に付勢するスプリングを圧縮しながらスライダーの後部材が口先部の内面に当接するまでスライダーを前進させ、芯の前端を先部材のストッパーから抜き、前記ノック操作によって芯ケースがさらに前進すると、リターンスプリングを圧縮しながら芯ケースは前進し、芯ケースの前端がチャック継手に当接し、更に芯ケースが前進するとチャックスプリングを圧縮して、チャック継手及びチャックが前進し、チャックは締めリングの締め付けから開放されて、芯の把持が解除され、芯は自重で落下して、芯の前端が先部材のストッパーの当接部に当接し、 その状態からノック操作を解除して芯ケースを後退させると、スライダーが最前進位置に保持されたまま、芯ケースとチャック継手が後退し、再び芯が把持され、更に、スライダーが後退する際、芯の先端はストッパーを通過し、先部材の先端から一定寸法突出するように構成されている。
ここで、前記軸筒の後端に調節手段が設けられて、調節手段を作動することによって芯ケース及びスライダーを前後動させて、スライダーの後部材が口先部の内面に当接するまでの距離を調節可能とすることが望ましい。
また、前記調節手段が軸筒の後端孔に螺合された回転筒体であって、前記回転筒体の前端は芯ケースの後端に当接した状態に設けられて、前記回転筒体を回動することによって、芯ケース及びスライダーを前後動可能とすることが望ましい。
更に、前記チャックにノック力が伝わらない初期ノック時に、芯ケース内の複数本の芯から一本の芯を選択できる選択手段が設けられていることが望ましい。
また、前記選択手段が、チャック継手に一端部が固定されると共に他端部が芯ケース内に進退可能に形成され、かつ芯が挿通可能に形成されたガイドパイプであることが望ましい。
上記課題を達成するためになされた本発明にかかる芯繰り出し装置は、上記したように芯を所定長さに突出させることができ、しかも突出長さを安定させることができる。また、チャックを閉じる力はチャックスプリングによってなされるため、従来のような強いスプリングを設ける必要はなく、細い芯であっても食いちぎり等の破損、損傷を防止することができる。
また、調節手段が設けられている場合には、個々の芯繰り出し装置において、部品の精度誤差等によって芯の突出量にバラツキを生じる問題や、芯の種類(芯径、硬度、色など)や芯繰出し装置を使用する人の好みによって異なる芯の突出量が容易に対応することができる。
更に、選択手段が設けられている場合には、芯ケース内に複数本の芯が収納されていても、一本の芯を他の芯から干渉を受けることなく選択することができ、芯が落下し難い現象や繰出量がばらつくという現象を極力排除することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図9は本発明の実施形態にかかる芯繰出し装置を示している。
この実施形態である芯繰出し装置は、図1に示すように、軸筒1、口先部2、スライダー3、芯把持機構6、芯ケース14、ノックカバー18等の部品あるいは部品ユニットから構成されている。
図1、図6に示されるように、固定筒10は、外径方向に略矩形状に突出した鍔部10aを有している。また、前記鍔部10aの前端には細径の先筒部10bが形成されている。この先筒部10bの内孔には、締め部として締めリング8が係止や圧入等の手段によって固定されている。
前記締めリング8は、筆記具の全体を細くするなどの設計都合によって薄肉の金属製の筒体で形成されるが、本発明の構成としては必ずしも必要ではなく、先筒部10bの内孔締め部として一体に形成することもできる。
また、その鍔部10a後方の円筒状の両側部には、図4に示すようにリブ状のガイド部10cが形成されている。
また図1、図6に示されるように、チャック7は、通常のシャープペンシルに使用されるチャックと同じであり、把持部7aの外周には二つ割または三つ割のスリットが形成され、拡縮可能に形成されている。
更に、把持機構6は次のように形成される。
まず前記チャック7を、固定筒10に固定した締めリング8に挿通し、把持部7aの外周を締めリング8の内周に係合させる。
そして、固定筒10の後方からチャック7の後方軸部外周にチャックスプリング11を装着し、固定筒10の前方に形成された内段部にチャックスプリング11の前端を当接させる。
更に、チャックスプリング11の後端は、チャック継手12の軸部12aの前端に当接し、チャック7の後端部はチャック継手12の軸部12aに設けられた係止孔に係止や圧入等の手段によって固着している。また、チャック継手12及びチャック7は、固定筒10に対して前後動(上下動)するように形成されている。
次に、スライダー3について説明する。このスライダー3は、図1、図6に示すように、後部材5、先部材4、ガイドパイプ4b、ストッパー4aから構成されている。
このスライダー3は、細径の先部材4の内孔の略前端に弾性体よりなるストッパー4aが装着されている。そして、このストッパー4aの後端を押さえるようにガイドパイプ4bの前方部が、先部材4の内孔に固定されている。
一方、後部材5は、前端に細径の軸部5bが形成され、その後方に段部5cを介して大径の筒部が形成されている。また、この筒部の側面には、後端に開口した窓部が2箇所以上で設けられ、窓部で囲まれた部分が脚部5aとして形成されている。そして、この後部材5の軸部5bに形成された孔部に、先部材4の後方軸部外周が挿入固定されて、スライダー3が形成されている。
尚、ガイドパイプ4bの内孔とストッパー4a内孔を通じて芯が挿通するが、所定の押圧力以下では芯の先端がストッパー4aの当接部4cに当接して、芯が挿通しないように構成されている。このストッパー4aは、基本的には弾性変位可能なゴムや軟質の合成樹脂等の材質で形成されている。
次に、本実施形態にかかる芯繰出し装置の全体の構成について説明する。
前記軸筒1の前端部外周には螺子部が形成され、また前端部内周には図4に示すように、リブ状のガイド部1aが形成されている。
先ず、図1、図2、図6に示すように軸筒1の前端に固定筒10の鍔部10aの後端を当接させた状態で上述した芯把持機構6が軸筒1の前方から挿入される。
そして、図4に示すように鍔部10a後方のリブ状のガイド部10cが軸筒1のリブ状のガイド部1aに係合して、軸筒1に対して固定筒10は回転止めされる。続いて、上述したスライダー3が軸筒1の前方から挿入される。このとき、後部材5の窓部に固定筒10の鍔部10aの矩形状両側面が嵌入した状態で挿入される。
更に、後部材5の段部5cに後端を当接させた状態でスプリング9が装着され、軸筒1前端の螺子部に螺合して口先部2が固定される。
その際、先部材4の前方部が口先部2の前端孔から適宜長さで突出すると共に、スプリング9の前端が口先部2の内孔前方に設けられた段部に当接する。更に、固定筒10の鍔部10aは、軸筒1の前端と口先部の後方に設けられた段部との間に挟まれることによって、軸筒1に対して固定筒10の固定状態が完了する。
また、この状態でスライダー3はスプリング9によって後方側に付勢されると共に、スプリング9の付勢力に抗して前方側に可動可能となされている。
また芯ケース14は、図1、図2に示すように長い筒状体で、前方外周に鍔状の段部14aを有し、その前方に所要箇所でスリットを設けて弾性片が形成され、その弾性片の前端外周にテーパー状前面とその後面に段部を備えた係止部14bが形成されている。
そして、この段部14aの前端に、リターンスプリング15の後端を当接させた状態で芯ケース前方外周にリターンスプリング15が装着される。続けて芯ケースの前端から係止部14bを縮径した状態に弾性変形させてリング継手13が装着される。このとき、前記リング継手13の前端が係止部14bの段部に係合して前記リターンスプリング15が適宜圧縮された状態で敷設される。
また、芯ケース14は軸筒1の後方から挿入され、図2、図3に示すように前記リング継手13の前端が後部材5の後端に当接状態となり、芯ケース14の係止部14bが後部材5の窓部に嵌入した状態となる。
また、芯ケース14は、芯ケース14の後端外周と軸筒1の内周とに、図示しないがリブや溝を設けて係合させることによって、軸筒1に対して芯ケース14が前後動自在で回転止めされるようになされる。
更に、芯ケース14の後端が後述する回転筒体17の前端に当接して、芯ケース14が後方に離脱しないなどの手段が設けられている。
前記軸筒1の後端孔内周には螺子部が形成され、そこに調節手段としての回転筒体17が螺合され(図示せず)、上述した芯ケース14の後端に、この回転筒体17の前端が当接している。
この回転筒体17は、図1に示すように軸筒1の後端に突出した摘み部17aを有し、この摘み部17aを回動することによって軸筒1に対して前後動する。
しかしながら、軸筒1の螺子部に螺合する螺子部の上部にOリング20(ゴムや軟質合成樹脂製の弾性体など)が止着されており、軸筒の孔部内周に対して適宜な摩擦抵抗によって不用意に回動しないように配慮されている。
更に、前記芯ケース14の後端に回転筒体17の前端が当接された状態から、筒状の消しゴム受け体16が回転筒体17の後端から挿入され、その前方の軸部16bが芯ケース14の後端孔に、相互間が回転止めされた状態で固定される。
ところで、図5に示すように、回転筒体17の内孔周面にはリブ17aが形成され、また消しゴム受け体16の軸側面にリブ16aが形成されている。
そして、前記回転筒体17をほぼ一回転回動したときに、相互のリブが当接して回動が阻止され、回動が規制されるように構成されている。
その結果、回転筒体17のほぼ一回転の回動で、前後動する回転筒体17に連動して芯ケース14は前後動することになる。
尚、回転筒体17を回動規制する手段は上述した実施形態に限らず、他の手段を設けることも可能であり、回動範囲も一回転に限るものではない。また、芯ケース14を適宜範囲で前後動させる調節機構についても上述した実施形態に限らず、芯ケース14を適宜範囲で前後動させることのできる機構であれば良い。
また、消しゴム受け体16後端の軸部16cの孔部に消しゴム19が着脱可能に止着され、軸部16cの外周にノックカバー18が着脱可能に止着されている。
次に、図2、図7〜図9に基づいて、この実施形態の芯繰り出し装置の動作を説明する。
まず、図2は、スライダーの先部材4の前端に、芯21の前端がやや突出した初期状態を示している。この状態からノックカバー18をノックして、芯ケース14を前進させ、スプリング9を圧縮して、スライダー3を前進させる。(スプリング9の付勢力に対して、芯ケースの段部14aとリング継手13の後端との間に設けられたリターンスプリング15の付勢力が十分強く設定されている。)
そして、前記スライダー3の前進によって、図7に示すように、スライダーの後部材5に設けられた段部5cが口先部2の内段部2aに当接する。この状態までリターンスプリング15は敷設された状態を維持している。
また、芯把持機構6は静止した状態を維持し芯21を把持しているので、スライダー3の前進に伴って先部材4が前方に突出する。その結果、芯21の前端は先部材4の前端から没入し、ストッパー4aを抜け、ストッパー4aの当接部4cの後端に位置した状態となる。
前記スライダー3の前進が阻止された状態からノック操作によって芯ケース14がさらに前進すると、リターンスプリング15を圧縮しながら芯ケース14が前進し、芯ケース14の係止部14b前端がチャック継手12に当接状態となる。
そして更にノック操作によって、前記芯ケース14の係止部14bの前端とチャック継手12とが当接した状態から、芯ケース14が前進すると、図8に示すように、チャックスプリング11を圧縮して、チャック継手12と共にチャック7が前進する。
このチャック7の前進によって、把持部7aの外周が締めリング8の締め付けから開放されて、芯21の把持が解除される。
そして、芯21の把持が開放されると、芯21は自重で落下して、芯21の前端がストッパー4aの当接部4cに当接した状態となる。この状態では、当接部4cにかかる押圧力(当接力)は最小であって、芯の自重である。
その状態からノック操作を解除して、芯ケース14を後退させると、スライダー3が最前進位置に保持されたまま、芯ケース14とチャック継手12が後退し、再び芯21が把持される。このとき、芯21の把持力はチャックスプリング11の反発力により生じる。
したがって、チャックスプリング11を適宜選択することにより、細い芯であっても、いわゆる食いちぎり等の破損、損傷を防止できる。
そして更に、その状態からリターンスプリング15の圧縮状態が解除され、初期の敷設状態に戻り、その時点からスライダー3が後退可能となる。
そして、スプリング9の復帰力によって芯ケース14と伴にスライダー3が後退して初期の状態に戻る(図9参照)。
このとき、スライダー3が後退して初期の状態に戻る際、芯21の先端はストッパー4aを通過し、先部材4の先端から一定寸法突出する。
以上の動作から解るように、先部材4の前端から突出する芯21の長さ(突出量)は、基本的には後部材5の段部5cが口先部2の内段部2aに当接する間隔(以下A寸法と呼ぶ。図3参照)から先部材4の前端とストッパー4aの当接部4cとの間隔(以下B寸法と呼ぶ。図6参照)を差し引いた長さである。
尚、ノック操作部を最前進して、芯が自重落下によりストッパー当接部に当接した状態から、ノック操作を解除してノック操作部が後退する際に、チャックが芯把持開放状態から芯把持状態に後退するときに芯とチャックの把持部との摩擦係合で芯を後退側に引きずり込む現象があり、ストッパーの後端と芯の前端との間に微小な隙間を生じる。この現象はノック操作の繰り返しに対してほぼ一定した隙間状態にあるので、その誤差分を見込むことによって芯の突出量を一定にすることに支障はない。即ち、厳密には、芯の突出量は、A寸法からB寸法と誤差分を差し引いた長さとなる。
以上のように、本発明の芯繰り出し装置は、ノック操作により芯が一定長さで筆記具先端から突出され、且つノック操作を繰り返しても芯が一定長さに維持されるので、芯折れの問題や筆記中に無意識にノックして芯を繰り出してしまう問題が無く、先端が容易に視認されて使い勝手が良く、細い芯であってもチャックの把持部によって、芯が破損、損傷を受ける懸念がない。
ところで、上記A寸法やB寸法は部品の精度誤差等によってバラツキがあり、従って芯の突出量は個々の芯繰出し装置によってバラツキが生じる場合がある。
この芯の突出量を一定とするための手段は何通りか考えられるが、A寸法を調節するのがもっとも容易であると思われる。その具体的な手段として、上述したように回転筒体17の摘み部17aを回動することによって芯ケース14を前後動し、それと連動してA寸法を調節することができ、芯の突出量を一定とすることが可能となる。
また、芯の突出量は、芯の種類(芯径、硬度、色など)や芯繰出し装置を使用する人の好みによって異なるので、この場合にも上記調節機構により、芯の突出量を変化させることができる。
即ち、芯の種類(芯径、硬度、色など)や芯繰出し装置を使用する人の好みによって異なるため調節が必要になる場合と、芯の突出量が適正な状態で固定化するのに調節が必要になる場合があり、上記調節手段は、それぞれニーズに合わせて用いることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図10、図11、図12に基づいて説明する。尚、図10は、図2に相当する図であって、図11は図7に相当する図であって、図12は図8に相当する図である。また図1〜図9に示された部材と同一、あるいは相当する部材については同一符号を付することにより、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態にあっては、芯ケース内に収容された複数本の芯から一本の芯だけを選択し、他の芯から干渉を受けることなく、チャック継手12に供給できるように前記チャック継手12の後端部にガイドパイプを設けた点に特徴がある。
図10に示すように、チャック継手12後方部には芯1本のみが通る内径に設定されたガイドパイプ22の一端部が圧入、固定されている。そして、このガイドパイプ22の他端部は、芯ケース14の内部の先端のすり鉢形状部14aに摺動可能に保持されている。
このガイドパイプ22は、図10に示すように、初期状態にあってはすり鉢形状14aより芯ケース14の内部に飛び出すことはなく、ガイドパイプ22端面は芯ケース14のすり鉢面14aとほぼ同一面上に位置するように形成されている。そして、芯ケース14の移動に伴い、ガイドパイプ22が、すり鉢形状14aより芯ケース14の内部に飛び出す(進退する)ように構成されている。
次に、このガイドパイプの動作について説明する。
図10に示した状態は、シャープペンシルのノックしていない初期状態を示す。
この状態にあっては、チャック7に芯20aが把持され、芯ケース14内には予備芯21b、21cが挿入されている。芯ケース14の内部先端部はすり鉢状14aになっており、予備芯21a、21bは自重により中心に寄せられ、チャック7に把持された芯21aと干渉している。
次に、図10に示した状態から、ノックカバー18をノックして、芯ケース14を前進させ、スプリング9を圧縮して、スライダー3を前進させる(図11参照)。即ち、芯ケース14がチャック継手12に当接するまで、チャック継手12は前進していないため、チャック7は芯21aを把持している。
一方、図11に示すように、芯ケース14の移動に伴い、ガイドパイプ22は、すり鉢形状14aより芯ケース14の内部に飛び出し、すり鉢形状14aにより中心方向に寄せられていた予備芯21b、21cはガイドパイプ22の外側に移動する。
ここで、チャック7に把持されている、ガイドパイプ22を通る芯21aは、すり鉢形状14aによって芯ケース14内に挿入されている他の予備芯21b,21cと干渉することはない。また、ガイドパイプ22には芯1本分が通る内径しかないため、チャック20に把持される芯が1本だけ選択された状態となっている。
そして更にノック操作によって、前記芯ケース14の係止部14bの前端とチャック継手12とが当接した状態から、更に芯ケース14が前進すると、図12に示すように、チャックスプリング11を圧縮して、チャック継手12と共にチャック7が前進する。このチャック7の前進によって、把持部7aの外周が締めリング8の締め付けから開放されて、芯21の把持が解除される。
そして、チャック7が芯21aを開放した時、芯21aは予備芯21b,21cから干渉されることなく、自重のみで落下し、ストッパー4aに当接する。
ここで、予備芯21b,21cが干渉すると、芯21aの突出寸法が不安定になるが、前記したように、ガイドパイプ22が芯ケース14の内部に入り込んでいるため、芯ケース14内の予備芯21b,21cga芯21aに干渉することはない。この後、ノックを解除すると図10の初期状態となる。
このガイドパイプ22を金属製である場合には、静電気の芯への影響を極力少なくする効果や寸法精度向上等の効果があるが、必ず金属パイプである必要はなく、合成樹脂で形成してもよい。また、前記ガイドパイプ22は、チャック継手12と別体として形成しても良いが、一体的として形成されても良い。
このように、第2の実施形態にあっては、ガイドパイプ22が設けられているため、芯ケース内に複数本の芯が収納されていても、一本の芯を他の芯から干渉を受けることなく選択することができ、芯が落下し難い現象や繰出量がばらつくという現象を極力排除することができる。
なお、上記第1の実施形態、第2の実施形態において、スライダーの後部材に脚部が設けられているが、スライダーの後部材はリング継手と常に接した状態で一体的に動作するため、スライダー後部材の脚部はリング継手側に設けられていても良い。
本発明の実施形態である芯繰り出し装置の初期状態に於ける芯繰り出し装置全体を示す縦断面図である。 実施形態である芯繰り出し装置の初期状態に於ける芯繰り出し装置前方部を示す断面図である。 実施形態である芯繰り出し装置の初期状態に於ける芯繰り出し装置前方部を示す断面図で、図2に対して90°回転した位置の断面を示している。 図1のB−B断面図である。 図1のA−A断面図である。 スライダー前端の先部材の内部構造を拡大して示した断面図である。 実施形態である芯繰り出し装置のノック前進初段階に於ける芯繰り出し装置前方部を示す縦断面図である。 実施形態である芯繰り出し装置のノック前進最終段階に於ける芯繰り出し装置前方部を示す断面図である。 実施形態である芯繰り出し装置の復帰状態に於ける芯繰り出し装置前方部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図であって、芯繰り出し装置の初期状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図であって、芯繰り出し装置のノック前進初段階に於ける芯繰り出し装置前方部を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図であって、 実施形態である芯繰り出し装置のノック前進最終段階に於ける芯繰り出し装置前方部を示す断面図である。 従来のシャーペンシルの一般的な芯繰り出し装置の断面図である。 実開昭55−99887で提案されている筆記芯ホルダーの断面図である。 図14に示した筆記芯ホルダーの動作状態を示す断面図である。 図14に示した筆記芯ホルダーの動作状態を示す断面図である。 図14に示した筆記芯ホルダーの動作状態を示す断面図である。
符号の説明
1 軸筒
1a ガイド部
2 口先部
2a 内段部
3 スライダー
4 先部材
4a ストッパー
4b ガイドパイプ
4c 当接部
5 後部材
5a 脚部
5b 軸部
5c 段部
6 芯把持機構
7 チャック
7a 把持部
8 締めリング
9 スプリング
10 固定筒
10a 鍔部
10b 先筒部
10c ガイド部
11 チャックスプリング
12 チャック継手
12a 軸部
13 リング継手
14 芯ケース
14a 段部
14b 係止部
15 リターンスプリング
16 消しゴム受け台
16a リブ
16b 軸部
16c 軸部
17 回転筒体
17a 摘み部
17b リブ
18 ノックカバー
19 消しゴム
20 Oリング
21 芯
21a 芯
21b 予備芯
21c 予備芯
22 ガイドパイプ
123 軸筒
124 軸継手
125 チャック
126 締め具
127 芯ケース
128 チャックスプリング
129 芯
130 口先部
130a 段部
131 スライダー
131a 軸部
132 先端パイプ
133 保持チャック
151 軸筒
151a 通孔
152 テーパー孔
153 チャック
154 芯ケース
154a 孔
155 芯
156 環状突起
157 コイルスプリング
158 コイルスプリング
159 支持腕
160 ストッパー
161 キャップ

Claims (5)

  1. 軸筒と、前記軸筒の先端に設けられた口先部と、前記軸筒内に収容され軸筒後端に設けられたノック操作部の前進により前進する芯ケースと、前記芯ケースの前端に係止され、芯ケース前方外周に遊嵌しているリング継手と、前記リング継手と芯ケースとの間に圧縮状態で設けられたリターンスプリングと、前記芯ケースの前方に位置し、前記軸筒に固定された固定筒と、前記固定筒内に一端が挿入される共に芯ケースと所定の間隔をおいて設けられ、前記芯ケースが当接し芯ケースと共に前進するチャック継手と、前記固定筒とチャック継手との間に設けられ、前記チャック継手を後方に付勢するチャックスプリングと、前記チャック継手に固定され、芯ケースが所定距離前進するまで芯を把持すると共に軸筒に対して不動の状態を維持するチャックと、前記固定筒に設けられた前記チャックの拡開を規制する締めリングと、前記リング継手と当接する後部材と芯の前端が当接するストッパーを有する先部材とを有し、前記芯ケースと連動して前進するスライダーと、前記スライダーと口先部との間に設けられ、前記スライダーを後方に付勢するスプリングとを備えた、スライダーの前端から芯が一定の長さで突出可能となるように構成された芯繰り出し装置であって、
    前記ノック操作部をノックして芯ケース及びリング継手を前進させることにより、前記スライダーを後方に付勢するスプリングを圧縮しながらスライダーの後部材が口先部の内面に当接するまでスライダーを前進させ、芯の前端を先部材のストッパーから抜き、
    前記ノック操作によって芯ケースがさらに前進すると、リターンスプリングを圧縮しながら芯ケースは前進し、芯ケースの前端がチャック継手に当接し、
    更に芯ケースが前進するとチャックスプリングを圧縮して、チャック継手及びチャックが前進し、チャックは締めリングの締め付けから開放されて、芯の把持が解除され、芯は自重で落下して、芯の前端が先部材のストッパーの当接部に当接し、
    その状態からノック操作を解除して芯ケースを後退させると、スライダーが最前進位置に保持されたまま、芯ケースとチャック継手が後退し、再び芯が把持され、
    更に、スライダーが後退する際、芯の先端はストッパーを通過し、先部材の先端から一定寸法突出するように構成されていることを特徴とする芯繰り出し装置。
  2. 前記軸筒の後端に調節手段が設けられて、調節手段を作動することによって芯ケース及びスライダーを前後動させて、スライダーの後部材が口先部の内面に当接するまでの距離を調節可能としたことを特徴とする請求項1記載の芯繰り出し装置。
  3. 前記調節手段が軸筒の後端孔に螺合された回転筒体であって、前記回転筒体の前端は芯ケースの後端に当接した状態に設けられて、前記回転筒体を回動することによって、芯ケース及びスライダーを前後動可能としたことを特徴する請求項2に記載の芯繰り出し装置。
  4. 前記チャックにノック力が伝わらない初期ノック時に、芯ケース内の複数本の芯から一本の芯を選択できる選択手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の芯繰り出し装置。
  5. 前記選択手段が、チャック継手に一端部が固定されると共に他端部が芯ケース内に進退可能に形成され、かつ芯が挿通可能に形成されたガイドパイプであることを特徴とする請求項4記載の芯繰り出し装置。
JP2005194766A 2004-07-06 2005-07-04 芯繰り出し装置 Active JP4509879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005194766A JP4509879B2 (ja) 2004-07-06 2005-07-04 芯繰り出し装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004198809 2004-07-06
JP2005194766A JP4509879B2 (ja) 2004-07-06 2005-07-04 芯繰り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006044255A JP2006044255A (ja) 2006-02-16
JP4509879B2 true JP4509879B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=36023346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005194766A Active JP4509879B2 (ja) 2004-07-06 2005-07-04 芯繰り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4509879B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6457893B2 (ja) * 2014-12-25 2019-01-23 ミクロ株式会社 定量繰出式筆記具
JP7362127B2 (ja) * 2020-10-08 2023-10-17 ミクロ株式会社 芯折れ防止機構付きシャープペンシル

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5599887U (ja) * 1978-12-29 1980-07-11
JPS58181591U (ja) * 1982-05-31 1983-12-03 ぺんてる株式会社 シヤ−プペンシル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006044255A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007021966A (ja) 自動式シャープペンシル及びその組立方法
JP5389422B2 (ja) シャープペンシル
JP4509879B2 (ja) 芯繰り出し装置
JPH10166783A (ja) ダブルチャック式シャープペンシル
JP2004322357A (ja) ノック式繰り出し具における回転繰り出し装置
JP4584641B2 (ja) 芯繰り出し装置
JP4634084B2 (ja) 芯繰り出し装置
JP2010142956A (ja) シャープペンシル
JP4634078B2 (ja) 芯繰り出し装置
US6334728B1 (en) Double-chuck mechanical pencil
JP4382587B2 (ja) 芯繰り出し装置
JP4382365B2 (ja) 芯繰り出し装置
JP6700381B2 (ja) シャープペンシル
JPWO2019168194A1 (ja) シャープペンシル
WO2018110682A1 (ja) シャープペンシル
JP3761504B2 (ja) サイドノック式シャープペンシル
JP2019195969A (ja) 芯折れ防止機構付き筆記具
EP0863023B1 (en) Double-chuck mechanical pencil
JP3837916B2 (ja) 後端ノック式筆記具
JP4382366B2 (ja) 芯繰り出し装置
JP2560818Y2 (ja) シャープペンシルのスライダ
JPS641106Y2 (ja)
JP2009285867A (ja) シャープペンシル
JPH05162492A (ja) シャープペンシルのクッション機構
JPH0739677Y2 (ja) プロッタ用ペンシルにおける芯追従機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100428

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4509879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250