JP4509576B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

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本発明は、焦点検出装置に関し、特に被写体の広い領域の焦点検出が可能となるとともに、高速に焦点検出を行うことが可能な焦点検出装置に関する。
デジタルカメラやビデオカメラ等に用いられる焦点検出方法としては、いわゆる山登り方式、三角測距方式、位相差方式等が知られている。
山登り方式による焦点検出方法は、撮像素子の出力信号の高周波成分が最大になる位置に撮影レンズを駆動して被写体にピントを合わせる方式である。しかし、この方式は撮影レンズを駆動しながら被写体にピントを合わせる方式であるため、合焦状態に至るまでに比較的時間がかかるという問題がある。
一方、三角測距方式や位相差方式による焦点検出は、被写体までの距離やピントのずれ量を直接求めることができるため迅速な焦点検出が可能であり、特に速写性能が要求されるスチルカメラに適した方式である。
この位相差方式による焦点検出技術として次の2つの技術が公知となっている。
その一つの技術は、撮影レンズの光軸を含まない領域にある被写体からの光束を撮影レンズの射出瞳の異なる領域を通過する一対の光束に分割し、再結像レンズにより光束より一対の光像を形成して受光手段で受け、一対の光像の相対的な偏移を検出することで撮影レンズの焦点検出を行う焦点検出システムに関するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、他の技術は、撮影用の光学系に移動可能な瞳を挿入し、この瞳を移動して、瞳領域の異なる複数の画像を時系列的に分割して得て、この複数の画像の相対的な間隔に基づいて焦点状態を検出するようにした焦点検出装置に関するものである(例えば、特許文献2参照)。
さらに特許文献2に記載の技術においては、焦点検出用の複数の画像を撮影している間に、被写体と光学系が相対的に移動する場合、その移動が各画像間の像の位置ずれとなって現れ、相関演算結果に直接影響するため、撮影中の被写体と光学系が相対的に移動したことを加味して、被写体とフォーカスレンズ2の相対移動を補正するようにしている。
特開昭63−284526号公報 特開平10−170816号公報
しかし、先行技術1記載の技術においては、再結像像面で異なる領域からの光束の受光位置をそれぞれ分離する必要があり、焦点検出可能な範囲を容易に広げることができないという問題があった。従って、被写体の広い領域にピントを合わせたいときには、この問題が顕著になる。また、再結像レンズにより結像した2つの像を受光するため、受光面積の大きい撮像素子を使用する必要があるという問題もあった。
先行文献2に記載の技術では、比較的容易に焦点検出可能な範囲を広げることが可能となるが、時系列的に複数の画像を読み出し、さらに被写体の移動を検出する必要があるため焦点検出に時間がかかるという問題がある。特にデジタルカメラのように速写性能が要求されるカメラに適用する場合には問題となる。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであって、被写体の広い領域で焦点検出が可能となるとともに、高速に焦点検出を行うことが可能な焦点検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載の焦点検出装置は、撮影レンズにより結像した像を第1撮像素子で受光して表示用又は記録用の画像データに変換するとともに、上記第1撮像素子の出力信号を焦点検出に兼用する焦点検出装置であって、撮影レンズと、上記撮影レンズの光軸を中心とする所定領域の射出瞳を透過した被写体光束が結像する位置に配置された第1撮像素子と、上記撮影レンズと上記第1撮像素子との間に配置された絞りと、上記撮影レンズの射出瞳から上記第1撮像素子までの距離と等価な距離である一次結像面近傍に配置されたコンデンサーレンズと、上記1次結像面の像を再結像する再結像レンズと、上記再結像レンズの近傍に配置され、その開口部の中心が、上記コンデンサーレンズにより上記撮影レンズの光軸中心から偏移した射出瞳の位置に投影されるように配置された絞りマスクと、上記絞りの開口径をD1、上記撮影レンズの焦点距離をf1、上記絞りマスクの開口径をD2、上記再結像レンズの焦点距離をf2とするとき、f1/D1とf2/D2がほぼ等しくなるように上記絞りの開口径を制御する絞り制御手段と、上記再結像レンズを透過した光束の結像位置に配置された第2撮像素子と、上記絞り制御手段により上記f1/D1と上記f2/D2がほぼ等しくなるように上記絞りの開口径を設定した後に撮像された、上記第1撮像素子の出力信号によって表される第1画像と上記第2撮像素子の出力信号によって表される第2画像との相対的なずれ量に基づいて上記第1撮像素子に結像する第1像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、を有する。
また本発明に係る請求項に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記第1撮像素子の複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなした単位画素のサイズと上記第2撮像素子の複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなした単位画素のサイズの比が、上記再結像レンズの結像倍率に等しくなるようにした。
また本発明に係る請求項に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記第1撮像素子の受ける像の明るさ分布と上記第2撮像素子の受ける像の明るさ分布が等しくなるように補正をする明るさ分布補正手段を有する。
また本発明に係る請求項に記載の焦点検出装置は、上記記載の発明である焦点検出装置において、上記第2撮像素子に結像する第2像の収差を補正して上記第1撮像素子に結像する第1像に対応する上記第2像の位置を求める収差補正手段を有する。
本発明の焦点検出装置によれば、被写体の広い領域で高精度に焦点検出を行うことができる。
図1は、本発明に係る焦点検出装置を組み込んだ撮像装置の構成を示す図である。
先ず撮影に関する装置各部の構成と動作を説明する。
被写体で反射した光は、撮影レンズとしてのフォーカスレンズ2を経て絞り3、ハーフミラー4を介して撮像素子であるCCD5上に被写体像を結ぶ。
操作スイッチ22のレリーズスイッチを操作して記録操作を行うと、CCD5で光電変換された信号は撮像回路6に入力され、この撮像回路6により、映像信号が生成される。この映像信号はA/D変換器7によってデジタルの映像信号(画像データ)に変換され、メモリ8に一時格納される。メモリ8の画像データは圧縮/伸張回路11の圧縮回路で圧縮された後、記録用メモリ12に記憶される。
また、操作スイッチ22から再生操作が行われた場合には、記録用メモリ12に圧縮されて記憶されたデータは圧縮/伸張回路11の伸張回路で伸張されてメモリ8に一時記憶される。そして、その画像データはD/A変換器9でアナログの映像信号に変換された後、LCD表示素子(LCD)10で再生画像として表示される。
A/D変換器7によってA/D変換された画像データはオート露出処理回路(以下、「AE処理回路」という。)13とオートフォーカス処理回路(以下、「AF処理回路」という。)14に入力される。AE処理回路13では、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、CPU15に出力する。
また、AF処理回路14では、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度成分から高周波成分をハイパスフィルタなどで抽出して、累積加算値を算出する。そして、高域側の輪郭成分等に対応したAF評価値を算出し、CPU15に出力する。
CPU15にはタイミングジェネレータ(以下、「TG回路」という。)16から画面レートに同期した所定のタイミング信号が入力され、CPU15はこのタイミング信号に同期して、各種の制御動作を行う。
このTG回路16からのタイミング信号は撮像回路6にも入力され、撮像回路6は、この信号に同期して、色信号の分離等の処理を行う。また、このTG回路16は所定のタイミングでCCD5を駆動するようにCCDドライバ17を制御する。
次に、測距に関する装置各部の構成と動作を説明する。
フォーカスレンズ2を通過した光束はコンデンサーレンズ25で集光される。コンデンサーレンズ25を透過した光束は、絞りマスク26を介して、再結像レンズ27により固体撮像素子であるCCD28の撮像面に結像する。
図2は、絞りマスク26の構成を示す図である。光軸中心から偏移した位置に開口部が設けられている。CCD28で光電変換された信号は撮像回路29に入力され、この撮像回路29により、映像信号が生成される。この映像信号はA/D変換器30によってデジタルの映像信号(画像データ)に変換され、メモリ31に一時格納される。
AF処理回路32は、絞りマスク26を通過した光束による被写体像の所定領域(焦点検出領域)の画像と、CCD5に結像した焦点検出領域に対応する画像との間隔に基づいてピント位置からのずれ量であるデフォーカス量を演算する。以下この原理に基づく焦点調節方式を「位相差方式」と呼ぶことにする。
焦点検出領域選択回路36は焦点検出の対象となる被写体領域を選択する回路である。この被写体領域は、カメラの操作者により手動で選択するものであってもよいし、公知の視線検出装置により撮影者の視線により選択されたものでもよい。
焦点検出領域選択回路36で選択された焦点検出領域に関する情報はCPU15に送信され、焦点検出領域がLCD10の表示にスーパーインポーズされる。図3は、LCD10に焦点検出領域を表示している状態を示したものである。
CPU33にはTG回路34から画面レートに同期した所定のタイミング信号が入力され、CPU33はこのタイミング信号に同期して、各種の制御動作を行う。
このTG回路34からのタイミング信号は撮像回路29にも入力される。また、このTG回路34は所定のタイミングでCCD28を駆動するようにCCDドライバ35を制御する。
CPU15はそれぞれ第1、第2のモータドライブ回路18、19を制御することにより、第1、第2のモータ20、21を介して絞り3、フォーカスレンズ2を駆動を制御する。
CPU15はAE評価値を基に、オート露出制御を行う。即ち、CPU15は、第1のモータドライブ回路18を制御して第1のモータ20を回転駆動し、絞り3の絞り量を適正な値に調整する。CPU15はCPU33からAF処理回路32で演算したデフォーカス量を受信する。そして、CPU15は、このデフォーカス量に基づいて第2のモータドライブ回路19を介して第2のモータ21を制御してフォーカスレンズ2を駆動し、合焦状態に設定する。
なお、CPU15にはメモリとして例えば電気的に書換可能で、不揮発性の読み出し専用メモリとしてのEEPROM23が接続されている。このEEPROM23にはCPU15を介して各種の制御等を行うプログラム、各種の動作を行うのに使用されるデータ、後述するCCD5とCCD28との結像位置の関係を知るための情報、CCD5と撮像素子28の撮像面の明るさを補正するための情報等が格納されている。そしてこれらの情報は、この撮像装置1の電源がONされた場合などに読み出されて使用される。
また、CPU15は電池24の電圧を検出して、所定の電圧値以下になった事を検出した場合には、LCD10で電池24の残量が少ないとか、電池の充電或いは交換などを促す表示を行う。
図4は、本発明の焦点検出の基本原理を説明するための図である。説明を簡単にするために光軸上の被写体の結像状態をもとに説明する。
図4の(a)において、フォーカスレンズ2を通過した被写体光束は1次結像面O1に結像する。PはCCD5の撮像面等価位置である。従って、図4の(a)はいわゆる前ピンの状態を示す。Pの近傍にはコンデンサーレンズ25が配置されている。コンデンサーレンズ25を透過した光束は、絞りマスク26の開口部を通過し再結像レンズ27により2次結像面O2に結像する。
この場合、O2は、再結像レンズ27により結像した像を受ける位置に配置されたCCD28の前面に位置するので、O2に結像した像はCCD28の撮像面上で光軸より下側の位置にややぼけた像を結ぶ。一方、絞り3を透過した光束はCCD5に導かれ、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面の光軸中心の位置にぼけた像を結ぶ。
図4の(b)は、O1が撮像面等価位置Pに一致する場合を示したものである。つまりフォーカスレンズ2による像のピントが合った状態である。このとき2次結像面O2はCCD28の撮像面に一致し、CCD28の撮像面の光軸中心の位置に像を結ぶ。一方、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面の光軸中心の位置に像を結ぶ。
図4の(c)は図4の(a)の場合とは逆に、いわゆる後ピンの状態を示す。この場合一次結像面O2は、CCD28の後面に位置するので、O2に結像した像はCCD28の撮像面上で光軸より上側の位置にややぼけた像を結ぶ。一方、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面の光軸中心の位置にぼけた像を結ぶ。
以上説明したように、CCD5に結ぶ像とCCD28に結ぶ像の相対的な間隔は前ピンと後ピンでは逆方向になり、その間隔は一次結像面O1とCCD5の撮像面とのずれ量であるデフォーカス量にほぼ比例して変化する。
図5は、デフォーカス量を求める方法を説明する図である。
絞りマスク26を通過する主光線の光軸との傾きをα、デフォーカス量をd、再結像レンズ27の倍率をβ、CCD28の撮像面と主光線の交差する位置の光軸中心の位置からのずれ量をZとすると、Zは式(1)で表わされる。
Z=β・d・tanα …式(1)
一方、フォーカスレンズ2を透過した光線のうち主光線に対応する光線はCCD5の撮像面の光軸中心位置に結像する。したがってデフォーカス量dは式(2)で表わされる。
d=Z/(β・tanα) …式(2)
上述の形態では、被写体が光軸の中心にある場合の焦点検出の原理について説明した。次に図6に示すように焦点検出領域(被写体)が光軸外にある場合の焦点検出の原理について説明する。
図6の(a)に示すCCD5の撮像面上の焦点検出領域の光軸中心からのずれ量Z1と、図6の(b)に示すCCD28の撮像面上の焦点検出領域の光軸中心からのずれ量Z2を求める。そして、ずれ量Z2を倍率βが掛かる前のCCD5の撮像面上のずれ量L2に換算すると、L2は式(3)で表わされる。
L2=Z2/β …式(3)
L2とZ1の差であるΔZ(=Z2/β−Z1)はデフォーカス量dに比例する。いまこの比例係数をKとすると、デフォーカス量dは式(4)で表わされる。
d=K・ΔZ=K・(Z2/β−Z1) …式(4)となる。
なお、焦点検出領域が光軸中心にあるときはK=tanαとなるが、そうでない場合は、Kの値は像高により変化するので、像高に応じたKの値を予めEEPROM23に記憶しておき、このEEPROM23に記憶されたKの値を参照して正確なデフォーカス量dを求める。
図7は、撮像動作の全体の流れを示すフローチャートである。
ステップS700で、AE処理回路13は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、CPU15に出力する。ステップS701で、レリーズスイッチの初段の第1のレリーズ(1stレリーズ)が行われたかどうかを判断し、それが行われるのを待つ待機状態となる。
ステップS701で1stレリーズが行われていれば、ステップS702において、焦点検出領域選択手段36により選択された焦点検出領域の位置を読み込む。つぎにステップS703で、CPU33は焦点検出領域中の画像データについて位相差方式に基づきデフォーカス量を演算する。このデフォーカス量の演算については、図16を参照しながら後で詳述する。
ステップS704においてデフォーカス量が予め決められた所定の値α以上のときはステップS705において、CPU15は、位相差方式に基づきフォーカスレンズ2を駆動する。すなわち、デフォーカス量が零になるようにフォーカスレンズ2を駆動する。
つぎに、ステップS706において山登り方式に基づき所定の時間間隔で画像信号を読み出しながら画像信号に含まれる高周波信号成分が最大値になる位置にフォーカスレンズ2を駆動する。
図8は、合焦動作を説明する図である。図8に記載された座標の縦軸は、合焦動作開始時(=0秒)からの経過時間を示し、座標の横軸はレンズ位置(∞〜至近)を示している。
上述のようにデフォーカス量が所定量αよりも大きいときは、位相差方式による測距値に基づいてレンズを駆動する(0〜t1間)。これにより、レンズを高速に合焦点近傍に駆動することができる。そしてその後は、山登り方式によるレンズ駆動が実行される(t1〜t2間)。これにより、高精度に焦点を合わすことができる。
このように最終的に山登り方式に基づきフォーカスレンズ2を駆動するのは、デフォーカス量の演算とそのデフォーカス量からフォーカスレンズ2の駆動量に変換する過程で多くの要因による誤差が積算されるため、精度を確保するのが難しい一方、山登り方式は撮影に用いる画像信号そのもののピント状態を評価するものであるため、精度を確保するのが比較的容易なためである。
ステップS704でデフォーカス量がαよりも小さいときは、位相差方式に基づくフォーカスレンズの駆動は行わず、ステップS706において山登り方式に基づくレンズ駆動を行う。
つぎに、ステップS707で1stレリーズが解除されたかどうかを判断し、それが行われるのを待つ待機状態となる。1stレリーズが解除されていなければ、ステップS708で、2ndレリーズ操作が行われたかどうかを判断し、2ndレリーズ操作が行われていなければJ701に分岐する。ステップS708で2ndレリーズ操作が行われていれば、つぎにステップS709で、CPU15はAE評価値を基にオート露出制御を行い一連の撮影動作を終了する。
以上述べた本撮像装置の合焦動作は、位相差方式の高速性と山登り方式の高精度という両方のメリットを生かした方式である。
次に、ステップS703のデフォーカス演算において必要となる、2つの焦点検出領域中の像同士のずれ量を高い精度で求める方法について説明する。
精度の高いずれ量を求めるためには、CCD5の画像データ(第1画像データ)とCCD28の画像データ(第2画像データ)とが以下の(1)〜(4)の条件を満たすことが必要である。
条件(1):単位画素の光電変換部に投影される被写体像の面上の面積および形状が同じであること
条件(2):対応する第1画像データと第2画像データの輝度レベルが同じであること
条件(3):画像のぼけが同じであること
条件(4):画像の歪曲収差があっても基準となる画像(基準画像)と参照する画像(参照画像)とが正確に対応すること
上述の条件(1)〜(4)を満たすための具体的解決手段について詳細に説明する。
条件(1)の課題の解決(仮想画素の演算)
フォーカスレンズ2と再結像レンズ27の撮影倍率や、CCD5とCCD28の1画素のサイズが異なることを考慮する必要がある。
まず、図9の(a)に示すように、焦点検出領域内のCCD5の複数の画素をまとめて1つの仮想画素を形成し、この仮想画素の基線長方向の幅をW1、基線長と直角方向の長さをH1とする。そしてW1×H1に含まれるもとの複数の画素の信号を加算した信号、又は平均した信号をCCD28の仮想画素の出力とする。
同様に図9の(b)に示すように、焦点検出領域内のCCD28の複数の画素をまとめて1つの仮想画素を形成し、この仮想画素の基線長方向の幅をW2、基線長と直角方向の長さをH2とする。そしてW2×H2に含まれるもとの複数の画素の信号を加算した信号又は平均した信号をCCD28の仮想画素の出力とする。
ここで、W1,W2,H1,H2は、再結像レンズ27の倍率をβとするとき、β=W2/W1=H2/H1の関係を満たすように設定する。
条件(2)の課題の解決
第1画像データと、対応する第2画像データの輝度レベルが同一であることが必要である。
そこで本実施の形態では、撮像装置1の製造時にこれら2像の明るさ分布を予めEEPROM23に記憶しておき、実際の撮影時にEEPROM23に記憶した補正情報に基づいて、2像の明るさ分布を補正しようというものである。
図10は、撮像装置1の製造時にEEPROM23にデータを書き込むためのシステムの構成を示す図である。光源1402の光が拡散板1403で拡散され、撮影レンズには光軸に垂直な面内で均一な光が入射するようになっている。なお、図1と同じ構成については同一符号をつけてその詳細の説明を省略する。
図11は、EEPROM23への書き込み動作の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1501において、書き込み装置1401により撮像装置1をEEPROM23の書き込みモードに設定する。ステップS1502において、CPU15は絞り3を所定の値に設定する。そして、CCD5、CCD28を所定の露光時間だけ露光し第1画像データと第2画像データを取得しそれぞれメモリ8とメモリ31に記憶する。
次にステップS1503において、第1画像データ及び第2画像データの中の最大値を検出し、この画像データで他のすべての画素データを除算して正規化する。ステップS1504において除算した正規化データをEEPROM23に記憶する。この正規化したデータで第1画像データと第2画像データを除算することにより明るさの補正を行う。補正データを正規化するのは、補正後のデータと通常の画像データのレベルをほぼ同じレベルに合わせるためである。
なお、すべての画素について正規化データを記憶するとEEPROM23の容量が大きくなる。そのため、離散的に正規化データを記憶して、この正規化データを用いて補正する際には、離散的なデータから補間によりすべての画素の正規化データを求めるようにしてもよい。
条件(3)の課題の解決
フォーカスレンズ2の位置が合焦位置から大きくはずれていると、絞り開口が大きくなるほど像がぼけるため正確にずれ量を求めるのが難しくなる。また、後述する相関演算により正確なデフォーカス量を求めるにはCCD5の撮像面に結像する像のぼけ量と、CCD28に結像する像のぼけ量が同じであることが望ましい。
そこで、図12に示すように絞り3の絞り開口径をD1、フォーカスレンズ2の焦点距離をf1、絞りマスク26の開口径をD2、再結像レンズ27の焦点距離をf2とするとき、f1/D1とf2/D2がほぼ等しくなるように絞り3を絞り込む。これによって、画像のボケをほぼ同程度にすることができる。
条件(4)の課題の解決
一般にCCD5に結像する像(以下「第1像」という。)は、フォーカスレンズ2を含む光学系としては歪曲収差の少ない高性能なレンズを使用する。一方CCD28に結像する像(以下「第2像」という。)はCCD5に結像する像に較べて歪曲収差が大きい。したがって、第1像の中の基準像と、第2像の中の参照像を一致させるためには、歪曲収差の情報を予め把握しておき、基準像と参照像との関係を正確に対応付ける必要がある。
この基準像と参照像を正確に対応付ける方法として、基準像と参照像の歪曲収差をそれぞれ補正して、基準像と参照像それぞれの理想像を求めることが考えられる。しかしこの方法では、基準像と参照像の両方の歪曲収差を求めるための演算の量が膨大になり、撮像装置の高速処理という要求に応えることができない。
そこで、本発明においては、基準像を形成する第1像を再結像レンズ27により再結像した像が参照像であることと、基準像と参照像の相対的な位置関係が成立しておればよいことに鑑み、参照像を含む第2像の歪曲収差に基づいて、第1像に対応する参照像の実際の結像位置を求めることにより、基準像に対応する参照像の正確な位置を求める。このようにすることにより、演算が簡単になり高速な処理が可能となる。以下、この補正の原理について詳細に説明する。
歪曲収差を計算で求めるには、図13に示すように、軸外物点より出た主光線を光線追跡し、CCD28の像面に於いて主光線が像面を切る点をPとする。このPと、理想像点P0(第1像の中の基準像に対応する位置) との距離を理想像の大きさr0 で割り、%で表示した値を歪曲D(r0 )として定義する。歪曲D(r0 )は式(5)で表わされる。
D(r0 )=((r−r0 )/r0 )×100[%] …式(5)
この方法で歪曲収差を求め、任意の点の歪曲収差を画像劣化情報とすると、データ容量がたいへん大きくなる。ここでは、歪曲Dのカーブはr0 の高次の関数になることに着目し、データ容量を少なくすることを考える。
式(5)より、実際の像の大きさ(参照像の結像位置)は式(6)で表わされる。
r = r0・(1+D(r0)/100) …式(6)
具体的には、基準像の光軸からの距離をr1とするとき、r0=β・r1(βは再結像レンズ27の倍率)を式(6)に代入して求めた値(r)が基準像に対応する参照像の位置ということになる。
なお、上述の実施の形態では歪曲収差に関する高次関数をもとに補正を行ったが、これに限らず、第2像の離散的な複数の位置の歪曲収差D(r0)を実験的に求め、この情報をEEPROM23に予め記憶しておき、この情報をもとに式(6)により基準像に対応する参照像の位置(r)を求めてもよい。この場合、EEPROM23に記憶されてない位置の第2像の歪曲収差については、隣接する位置の歪曲収差の情報をもとに公知の補間演算により求めればよい。
続いて、図14、図15を参照しながら、実験的に求めた第2像の離散的な複数の位置の歪曲収差情報に基づいて歪曲収差を補正する方法について詳細に説明する。
図14の(a)において、書き込み装置1701と撮像装置1の構成は図10と基本的に同一である。チャート1702は図14の(b)のように格子状になっており、CCD5のほぼ全面で受光される大きさである。そして、チャートの格子を構成する線がCCD5の撮像面上で直線になるように設計されている。したがって、チャート1702はフォーカスレンズ2の歪曲収差と逆の方向に格子を構成するそれぞれの直線が歪曲している。なお、コリメータレンズ1703はチャート1702を等価的に無限大の位置に配置する光学系である。
撮像装置1の製造時に書き込み装置1701を、歪曲収差情報書き込みモードに設定し、チャート1702の像をCCD5とCCD28で撮像し、それぞれメモリ8とメモリ31に記憶する。そして、CPU15は、式(5)に基づいて、チャート1702の各格子の交点の位置に対応する点について、第1像(CCD5に結像する像)を基準としたときの第2像(CCD28に結像する像)の歪曲収差を求める。
図15の(a)は、第1像のうちチャート1702の格子の隣接する4個の交点の座標(x1、y1)、(x1、y2)、(x2、y1)、(x2、y2)と、4点の内部に位置する基準像の重心の座標(x、y)を示したものである。
座標(x1、y1)に対応する第1像(CCD5に結像する像)を基準としたときの、第2像(CCD28に結像する像)の歪曲収差をつぎのようにして求める。
第1像の光軸と交わる点(図14(b)の中央の点Oに対応する位置とする。)から、(x1、y1)までの距離をr1(θ)とする。図15の(b)に示すように、実測で求めたこの第1像上の(x1、y1)に対応する第2像上の点を(x1´、y1´)とし、第1像の光軸と交わる点O´から(x1´、y1´)までの距離をr(θ)とする。
第1像の光軸と交わる点O´からβ・r1(θ)の位置に結像するのが理想的であるが、実測の結果、実際はO´からr(θ)の距離に結像されたのであるから、歪曲収差は式(7)で表わされる。
D(β・r1(θ) )=((r(θ)-β・r1(θ) )/β・r1(θ) )×100[%] …式(7)
同様に式(7)に基づいて、他のすべての格子上の交点に対応する位置の歪曲収差を求めて、第1像の座標位置と歪曲収差の値を関連付けてEEPROM23に記録する。
いま、上述のようにして求めた座標(x1、y1)、(x1、y2)、(x2、y1)、(x2、y2)、(x、y)に対応する点の、第1像(CCD5に結像する像)を基準としたときの、第2像(CCD28に結像する像)の歪曲収差をそれぞれD(β・x1、β・y1)、D(β・x1、β・y2)、D(β・x2、β・y1)、D(β・x2、β・y2)、D(β・x、β・y)とする。上述の例ではD(β・x1、β・y1)=D(β・r1(θ) )である。
以下直線補間により、歪曲収差の情報が未知の座標(x、y)に対応する点(β・x、β・y)の歪曲収差を求める方法について述べる。
図15の(a)に示すように(x、y1)、(x、y2)に対応する点(β・x、β・y1)、(β・x、β・y2)の歪曲収差D(β・x、β・y1)とD(β・x、β・y2)を直線補間により求める。
まずx方向に直線補間を行って、式(8)、式(9)を得る。
D(β・x、β・y1)=D(β・x1,β・y1)+(D(β・x2、β・y1)-D(β・x1、β・y1))・(x-x1)/(x2-x1) …式(8)
D(β・x、β・y2)=D(β・x1,β・y2)+(D(β・x2、β・y2)-D(β・x1、β・y2))・(x-x1)/(x2-x1) …式(9)
次に、式(8)、式(9)で求めたD(β・x−β・y1)、D(β・x−β・y2)をもとに、y方向に直線補間を行うと、D(β・x,β・y)は式(10)で表わされる。
D(β・x、β・y)=D(β・x,β・y1)+(D(β・x、β・y2)-D(β・x、β・y1))・(y-y1)/(y2-y1) …式(10)
このようにして、離散的な位置の歪曲収差に関する情報をもとに任意の位置の歪曲収差を求めることができる。
そして、基準像(x、y)の光軸からの距離をr1とすると、参照像の光軸からの距離は式(6)を用いて、式(11)で求められる。
r = β・r1・(1+D(β・x、β・y)/100) …式(11)
そして、参照像の位置を(x´、y´)とすると、この位置は、式(12)、式(13)で求められる。
x´=β・x1・(1+D(β・x、β・y)/100) …式(12)
y´=β・y1・(1+D(β・x、β・y)/100) …式(13)
図16は、図7のステップS703のデフォーカス量演算サブルーチンの処理手順を示すフロー図である。
既に条件(3)の課題解決の説明で述べたように、ステップS801において、f1/D1とf2/D2がほぼ等しくなるように絞り3を絞り込む。そして、ステップS802において、CCD5とCCD28の露光を同時に行い、CCD5による第1画像データとCCD28による第2画像データを取得する。
ステップS803では、基準像の光軸からの距離(像高)r1として、r=β・r1(βは再結像レンズの倍率)を式(6)に代入して求めたr0から基準像に対応する参照像の位置を求める。ステップS804において基準像の位置情報と参照像の位置情報に基づいて、第1画像データと第2画像データの中から、それぞれ基準像のデータと参照像のデータを読み出す。ステップS805において、EEPROM23に記録された明るさの補正データに基づいて画像データのレベルを補正する。
つぎに、ステップS806において、フォーカスレンズ2の焦点位置とCCD5の撮像面とのずれ量であるデフォーカス量を求める。
まず、上記デフォーカス量を求めるための相関演算の原理について説明する。
図17の(a)は、焦点検出領域選択回路36によって選択された焦点検出領域に対応するCCD5の画素の配列を示す図である。1つの画素のサイズはH1×W1とする。この焦点検出領域1内の所定範囲P1の像を基準像と呼ぶことにする。そして基準像のフォーカスレンズ2の光軸から基線長方向、即ち再結像レンズ27の光軸と絞りマスク26の開口部中心を結ぶ直線方向にi番目の画素の出力をS(i)とする。
図17の(b)は焦点検出領域2に対応するCCD28の画素の配列を示す図である。1つの画素のサイズはH2×W2とする。この焦点検出領域2の中に基準像と同じ画素数からなる参照像P2を設定し、この参照像の光軸中心から基線長方向にj番目の出力をC(j)とする。
そして対応する画素の出力の差の絶対値の和を相関量Aとする。すなわち、相関量Aは式(14)で表わされる。
A(m)= Σ|S(i+k)−C(j+k+m)| …… 式(14)
式(14)の変量はkであり、A(m)はkが0〜nの値をとるときの総和である。
ここでiは基準部の最初の画素の番号であり、jは参照部の画素の最初の番号である。またkは基準部、参照部の最初の画素から数えてk番目の画素を意味する。参照部はj+nに、さらに左右に±m程度の余裕を見込む。
ここで、参照部のデータについているmはCPU15の内部で、基準部のデータ番号は固定し、参照部のデータ番号を1個ずつ送っていく操作のためにつけられている。そしてmを順次1からpまで変えながら相関量Aを求め、相関量Aが最小値をとるとき基準部と参照部の像が一致するものとして、基準部と参照部の像の相対的な距離を求めることができる。
相関量A(m)は最小1画素ごとの値であるため基準部と参照部の像の相対的な距離の精度も1画素が限界となる。そこで、図18に示すように相関量Aが最小値をとる前後の相関量の幾何学的な関係から補間により1画素ピッチ以下の高い精度の相対的な距離を求める。この補間によると経験的に1/10画素以下の高い精度で基準部と参照部の像の相対的な距離を求めることが可能である。なお、補間演算は公知のものである。
図16に戻り、ステップS806では、相関演算によって求めた基準部と参照部の像の相対的な距離に基づいて、すでに図4〜図6の説明で述べた原理に基づきデフォーカス量を算出する。そして、ステップS806のデフォーカス量の演算が終了するとサブルーチンからリターンする。
以上説明した実施の形態では、撮影レンズにより結像した像を撮像素子で受光して記録媒体に記録するとともに、この撮像素子の出力信号を焦点検出に兼用する構成である。そして、この焦点検出装置では、撮影レンズにより結像した像と、その像を再結像した像との、2つの像が干渉することがないため、被写体の広い領域において、焦点検出が可能となる。
また、これら2像間に成立する特定の関係に基づいて歪曲収差を求めて補正を行っているので、演算が簡単になり高速な処理が実現できる。さらに加えて、位相差方式による焦点検出方式を採用しているため、迅速な焦点検出が可能である。
なお、本実施の形態では、撮像装置に適用しているが、本発明はこの形態に限定されず、焦点検出を用いる装置に広く適用することが可能である。
なお、この発明は、実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明に係る焦点検出装置を組み込んだ撮像装置の構成を示す図。 絞りマスク26の構成を示す図。 焦点検出領域を表示しているLCDを示す図。 焦点検出の基本原理を説明する図。 デフォーカス量を求める方法を説明する図。 焦点検出領域が光軸外にある場合の焦点検出の原理について説明する図。 撮像動作の全体の流れを示すフローチャート。 合焦動作を説明する図。 仮想画素を示す図。 撮像装置の製造時にEEPROM23にデータを書き込むためのシステムの構成を示す図。 EEPROMへの書き込み動作の手順を示すフローチャート。 撮像面に結像する像のぼけ量を示す図。 歪曲収差を計算で求める方法を示す図。 歪曲収差を補正する方法を説明する図。 歪曲収差を補正する方法を説明する図。 デフォーカス量演算サブルーチンの処理手順を示すフロー図。 焦点検出領域に対応するCCDの画素の配列を示す図。 補間演算を示す図。
符号の説明
1…撮像装置、2…フォーカスレンズ、3…絞り、4…ハーフミラー、5…CCD、14…AF処理回路、15…CPU、23…EEPROM、25…コンデンサーレンズ、26…絞りマスク、27…再結像レンズ、28…CCD、32…AF処理回路、33…CPU、36…焦点検出領域選択回路。

Claims (4)

  1. 撮影レンズにより結像した像を第1撮像素子で受光して表示用又は記録用の画像データに変換するとともに、上記第1撮像素子の出力信号を焦点検出に兼用する焦点検出装置であって、
    撮影レンズと、
    上記撮影レンズの光軸を中心とする所定領域の射出瞳を透過した被写体光束が結像する位置に配置された第1撮像素子と、
    上記撮影レンズと上記第1撮像素子との間に配置された絞りと、
    上記撮影レンズの射出瞳から上記第1撮像素子までの距離と等価な距離である一次結像面近傍に配置されたコンデンサーレンズと、
    上記1次結像面の像を再結像する再結像レンズと、
    上記再結像レンズの近傍に配置され、その開口部の中心が、上記コンデンサーレンズにより上記撮影レンズの光軸中心から偏移した射出瞳の位置に投影されるように配置された絞りマスクと、
    上記絞りの開口径をD1、上記撮影レンズの焦点距離をf1、上記絞りマスクの開口径をD2、上記再結像レンズの焦点距離をf2とするとき、f1/D1とf2/D2がほぼ等しくなるように上記絞りの開口径を制御する絞り制御手段と、
    上記再結像レンズを透過した光束の結像位置に配置された第2撮像素子と、
    上記絞り制御手段により上記f1/D1と上記f2/D2がほぼ等しくなるように上記絞りの開口径を設定した後に撮像された、上記第1撮像素子の出力信号によって表される第1画像と上記第2撮像素子の出力信号によって表される第2画像との相対的なずれ量に基づいて上記第1撮像素子に結像する第1像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 上記第1撮像素子の複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなした単位画素のサイズと上記第2撮像素子の複数の画素をまとめて仮想的な1つの画素とみなした単位画素のサイズの比が、上記再結像レンズの結像倍率に等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 上記第1撮像素子の受ける像の明るさ分布と上記第2撮像素子の受ける像の明るさ分布が等しくなるように補正をする明るさ分布補正手段を有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  4. 上記第2撮像素子に結像する第2像の収差を補正して上記第1撮像素子に結像する第1像に対応する上記第2像の位置を求める収差補正手段を有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
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