JP2008160315A - 撮像装置 - Google Patents

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正文 山崎
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Abstract

【課題】本発明の撮像装置によれば、移動する被写体に対する追尾と焦点調整を少ない消費電力で確実に且つ精度良く行うことができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】画面内の周辺部は鑑賞の対象とならない可能性が高いため対象物の追尾のみを行う領域101とし、画面内の中央部を含む領域102でのみ追尾及び焦点調整の両方を行うようにする。これにより、画面内の全領域で追尾と焦点調整を行うよりも消費電力を低減しつつ、対象物を確実に追尾することが可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、移動する被写体を追尾して焦点調整を行うことが可能な撮像装置に関する。
撮像装置において、画面内を移動する被写体を追尾して焦点調整を行うことが可能なものが種々知られている。例えば、特許文献1においては動体を撮影するのに適した撮影モードが選択されると、追尾装置が自動的に作動する。そして撮影画面内で指定された追尾エリア内を移動する被写体の特徴情報(色差信号や輝度信号といった被写体の画像信号)の時間的なずれから被写体の動きが検出される。
また、特許文献2においては、対象物を画面上で追尾しながらオートフォーカスを行う領域(AFエリア)を示す表示を逐次更新するようにしている。これにより、自動追尾機能が正常に機能しているか否かを撮影者が瞬時に認識することが可能である。
特開平6−160944号公報 特開2006−258943号公報
ここで、追尾を必要とする撮影(例えばスポーツ撮影)においては、被写体が移動しているため、ユーザはじっくり待ち構えて撮影できずに、動きながらあわてて撮影するしかない場合も多いと考えられる。特許文献1の手法では撮影画面内で指定された追尾エリアを指定し、この追尾エリア内で被写体の追尾を行うものであるが、構図設定そのものが間に合わない可能性があり、これによってシャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。
また、特許文献2は、画面位置に拠らずに対象物に対する追尾と焦点調整を行っているため、特許文献1のように追尾エリアの指定が不要であるが、その分、高速演算が必要とされ、消費電力も増大するおそれがある。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであって、移動する被写体に対する追尾と焦点調整を少ない消費電力で確実に且つ精度良く行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置は、画面内の対象物からの光束を通過させる撮影レンズと、上記撮影レンズを通過した光束に基づいて画像信号を生成する撮像部と、上記画面内の第1領域を移動する対象物を追尾する追尾部と、上記第1領域内に設けられた領域であって、上記画面の中央部を含み上記第1領域よりも狭い第2領域内で上記対象物に焦点を合わせる焦点調整部と、上記対象物が上記第2領域を除く上記第1領域内に存在するときは上記追尾部による追尾のみを行わせ、上記対象物が上記第2領域内に存在するときは上記追尾部による追尾と上記焦点調整部による焦点調整とを行わせる制御部とを具備することを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、移動する被写体に対する追尾と焦点調整を少ない消費電力で確実に且つ精度良く行うことができる撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。先ず撮影に関する装置各部の構成と動作を説明する。ここで、図1の撮像装置は、2系統の撮影レンズ系を介して被写体からの光束を受光可能に構成されている。
被写体で反射した光束は、フォーカスレンズ2によって集光される。そして、フォーカスレンズ2によって集光された光束は、フォーカスレンズ2の光軸を中心とする所定範囲の射出瞳からの光束を通過させる絞り3を通過した後、ハーフミラー4に入射する。ハーフミラー4に入射した光束の一部はハーフミラー4を透過してCCD5上に被写体像を結ぶ。また、ハーフミラー4に入射した光束の一部はハーフミラー4で反射して、コンデンサーレンズ25に入射する。なお、絞り3は画像の記録時には所定の口径まで絞られ、画像記録前のスルー画(動画)表示時には開放されるものである。
以下の説明においては、図1において、フォーカスレンズ2と絞り3とで構成される撮影レンズ系を「第1撮影レンズ」という。
CCD5は、被写体像を光電変換によって電気信号(画像信号)に変換し、撮像回路6に出力する。撮像回路6はCCD5からの画像信号に対して波形整形、増幅、色分離等のアナログ処理を施してアナログの画像信号を生成する。A/D変換器7は、撮像回路6から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号(画像データ)に変換する。メモリ8は、A/D変換器7からの画像データ等の各種データを一時格納する。
画像の記録時には、撮像装置の外装に設けられる図示しないレリーズボタンの押圧を受けて、操作スイッチ(SW)22に含まれるレリーズスイッチがオンされる。これを受けて、圧縮/伸張回路11は、メモリ8に格納されている画像データを読み出し、圧縮/伸張回路11に設けられる図示しない圧縮回路で圧縮した後、記録部としての記録用メモリ12に記録する。
また、スルー画(動画)表示時には、CCD5を所定のフレームレートに従って動作させて撮像を繰り返し行い、この繰り返し撮像によって得られる画像データがメモリ8に一旦格納される。その後、D/A変換器9はメモリ8に格納された画像データをアナログの映像信号に変換する。そして、例えば、撮像装置の背面に設けられる液晶表示装置(LCD)10は、D/A変換器9において逐次得られるアナログの映像信号を、スルー画像として再生する。
更に、画像の記録時には、撮像装置の外装に設けられる図示しない再生ボタンの押圧を受けて、操作スイッチ22に含まれる再生スイッチがオンされる。これを受けて、圧縮/伸張回路11は、記録用メモリ12に圧縮されて記録されたデータを読み出して、圧縮/伸張回路11に設けられる図示しない伸張回路で伸張した後、伸張して得られる画像データをメモリ8に一時格納する。その後、D/A変換器9は、メモリ8に格納された画像データをアナログの映像信号に変換する。LCD10は、D/A変換器9において得られたアナログの映像信号を再生する。
また、A/D変換器7によってA/D変換されて得られた画像データは、オート露出処理回路(以下、「AE処理回路」という。)13と、オートフォーカス処理回路(以下、「AF処理回路」という。)14とにも入力される。
AE処理回路13は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出して、CPU15に出力する。
AF処理回路14は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度成分における高周波成分をハイパスフィルタ等で抽出し、抽出した高周波成分を累積して累積加算値を算出する。そして、この累積加算値から高域側の輪郭成分などに対応したAF評価値を算出し、CPU15に出力する。
タイミングジェネレータ(以下、「TG回路」という。)16は、CPU15、撮像回路6、CCDドライバ17にフレームレートに同期した所定のタイミング信号を出力する。CPU15は、TG回路16からのタイミング信号に同期して各種の制御動作を行う。また、撮像回路6は、TG回路16からのタイミング信号に同期して、上述した各種のアナログ処理を行う。更に、CCDドライバ17は、TG回路16からのタイミング信号に同期してCCD5を駆動する。
また、CPU15はAE評価値を基に、オート露出制御を行う。即ち、CPU15は、AE処理回路13からのAE評価値に従って、撮影時のCCD5の露出量が適正となるように露出条件(絞り量とCCD5の露出時間)を決定する。そして、第1モータドライブ回路18を制御して第1モータ20を回転駆動し、絞り3の絞り量を適正な値に調整する。更に、CPU15はAF評価値を基に、オートフォーカス処理を行う。即ち、CPU15は、AF評価値を評価しながら第2モータドライブ回路19を介して第2モータ21を制御してフォーカスレンズ2を駆動し、合焦状態に設定する。このような方式のAF処理は「山登り方式」と呼ばれている。
また、CPU15には、例えば電気的に書換可能で、不揮発性の読み出し専用メモリとしてのEEPROM23が接続されている。EEPROM23にはCPU15によって実行される各種制御等のためのプログラム、各種の動作を行うのに使用されるデータ、CCD5とCCD28との結像位置の関係を知るための情報、CCD5とCCD28の撮像面の明るさを補正するための情報等が格納されている。そしてこれらの情報は、撮像装置1の電源がオンされた場合などにCPU15によって読み出されて使用される。
また、CPU15は、電池24の電圧を検出して、該電圧が所定の電圧以下になった事を検出した場合には、LCD10上に、電池24の残量が少ない旨を示す表示や、電池の充電或いは交換などを促す表示を行う。
ここで、図1においてはAF処理回路14における画像データを利用した山登り方式のAF処理とは別に、「位相差方式」のAF処理を行うことも可能になされている。以下、この位相差方式のAF処理に関する装置各部の構成と動作を説明する。
ハーフミラー4によって反射された光束は、コンデンサーレンズ25によって集光される。コンデンサーレンズ25を透過した光束は、絞りマスク26を介して、再結像レンズ27によりCCD28の撮像面に結像する。
以下の説明においては、図1において、フォーカスレンズ2、絞り3、コンデンサーレンズ25、絞りマスク26、再結像レンズ27で構成される撮影レンズ系を「第2撮影レンズ」という。
図2は、第2撮影レンズに含まれる絞りマスク26の構成を示す図である。図2に示す絞りマスク26は、光軸中心Oから偏移した位置に開口部26aが設けられており、フォーカスレンズ2の光軸中心Oから偏移した位置を中心とする所定範囲の射出瞳からの光束を再結像レンズ27に通過させる。ここで、フォーカスレンズ2と、絞り3とで形成される第1撮影レンズのFナンバ(レンズの焦点距離fの有効口径Dに対する比、即ちF=f/Dのことである。)は、フォーカスレンズ2、絞り3、コンデンサーレンズ25、絞りマスク26、再結像レンズ27により形成される第2撮影レンズのFナンバよりも小さくなるように設計しておく。このように設計しておくことにより、スルー画像の表示時に第2撮影レンズにより結像される画像は、第1撮影レンズにより結像される画像に比べて被写界深度の深い、即ち、より鮮明な画像となる。
CCD28は、被写体像を光電変換によって電気信号(画像信号)に変換し、撮像回路29に出力する。撮像回路29はCCD28からの画像信号に対して波形整形、増幅等のアナログ処理を施してアナログの画像信号を生成する。A/D変換器30は、撮像回路29から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号(画像データ)に変換する。メモリ31は、A/D変換器30からの画像データ等の各種データを一時格納する。
追尾処理回路32は、撮影者の操作SW22の操作により追尾の対象物が指定されたときに、この指定された対象物の動きベクトルを例えばA/D変換器30からフレーム単位で出力される画像データの相関から求め、該求めた動きベクトルにより、撮影画面内を移動する対象物を追尾する。
D/A変換器33は、メモリ31に格納された画像データを読み出してアナログの映像信号に変換する。LCD34は、例えば覗き式のファインダに設けられた表示部であり、D/A変換器33からの映像信号を再生して画像を表示する。これにより、覗き式のファインダ内でLCD34の画像を観察する、所謂EVF表示が可能である。
AF処理回路35は、絞りマスク26を通過した光束による被写体像の所定領域(焦点検出領域)の画像と、CCD5に結像した焦点検出領域に対応する画像との間隔に基づいてピント位置からのずれ量であるデフォーカス量を演算する。
追尾/AF領域選択回路36は、追尾又はAFの対象物を選択するための回路である。この対象物は、撮影者による操作SW22の操作によって選択されるものであっても良いし、公知の視線検出装置を図1のカメラに搭載した場合には、撮影者の視線方向によって選択されるものであっても良い。
追尾/AF領域選択回路36で選択された追尾又はAFの対象物に関する情報はCPU38に送信される。CPU38は、この追尾又はAFの対象物に関する情報を視認可能なように追尾/AF領域表示用画像を生成し、この生成した追尾/AF領域表示用画像をメモリ31に一旦格納する。D/A変換器33は、メモリ31に格納された追尾/AF領域表示用画像をアナログの映像信号としてLCD34に出力する。LCD34は、D/A変換器33において得られた映像信号に従って、CCD28を介して得られた画像に、追尾/AF領域をスーパーインポーズして表示する。図3は、LCD34に表示される追尾/AF領域を示したものである。
ここで、追尾処理回路32は、図3に示す画面の周辺部の領域101内では対象物の追尾のみを行う。また、画面の中央部を含み、画面全体よりも狭い所定範囲の領域(以下、「AF可能領域」という。)102内では、対象物の追尾と対象物に対するピント合わせ(AF)の両方を行う。なお、AF可能領域102の大きさは、画面全体よりも狭ければ特に制限されるものではないが、例えば、図3に示す、画面の対角線とAF可能領域102の対角線が交わる点と画面の対角線の両端との長さの比(a:b)が黄金分割比(約1.6:1)よりも十分に大きな値となるようにAF可能領域102の大きさを選ぶと、位相差方式のAFのための構成を比較的簡単にできるとともにAF領域としても十分な広さを確保できる。そこで、例えば、AF可能領域102は、画面中央部Oを中心としてほぼ画面と相似な領域であって、その大きさは画面全体に対する面積比が10%以上、最大でも40%以下となるように設定する。
以上のように画面の周辺部にAFを行わない領域101を設定しても、一般に対象物が画面周辺にあるときには鑑賞の対象となることが少ないので実用上問題ない。また、周辺部においても対象物の追尾を行っておくことにより、例えばAFの対象物が急に移動する等してAF可能領域102から出てしまい、その後に再びAF可能領域102内に入ってきた場合でも迅速なAFを行うことができる。このように、本実施形態によれば、対象物が画面周辺にあっても対象物を追尾でき、また対象物が画面中央部を含む所定範囲内に存在するときには追尾と精度の高いAFとが可能となるので、動きの早い被写体に対しても迅速に所望の画像を撮影することができる。
TG回路37は、CPU38、撮像回路29、CCDドライバ39にフレームレートに同期した所定のタイミング信号を出力する。CPU38は、TG回路37からのタイミング信号に同期して各種の制御動作を行う。また、撮像回路29は、TG回路37からのタイミング信号に同期して、各種のアナログ処理を行う。更に、CCDドライバ39は、TG回路37からのタイミング信号に同期してCCD28を駆動する。
図4は、本発明の実施形態に係る焦点検出の基本原理を説明するための図である。なお、ここでは、説明を簡単にするために光軸上の被写体の結像状態をもとに説明する。
図4の(a)において、フォーカスレンズ2及び絞り3を通過し、ハーフミラー4で反射された被写体からの光束は1次結像面O1に結像する。ここで、図4の(a)のPがCCD5の撮像面等価位置であるとすると、図4の(a)は、所謂前ピンの状態を示すことになる。Pの近傍にはコンデンサーレンズ25が配置されている。コンデンサーレンズ25を透過した光束は、絞りマスク26の開口部を通過し再結像レンズ27により2次結像面O2に再結像する。
図4の(a)において、2次結像面O2は、再結像レンズ27により結像した像を受ける位置に配置されたCCD28よりも前面に位置するので、O2に結像した像は、CCD28の撮像面上における第2撮影レンズの光軸上の位置(以下、光軸中心位置という。)より下側の位置にややぼけた像を結ぶ。一方、絞り3を通過し、ハーフミラー4を透過した光束はCCD5に導かれる。そして、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面(撮像面等価位置Pと光路長が等しい位置に配置されている)の光軸中心位置(ただし、第1撮影レンズの光軸上の位置)にぼけた像を結ぶ。
図4の(b)は、1次結像面O1が撮像面等価位置Pに一致する場合を示したものである。即ち、フォーカスレンズ2によって結像される像のピントが合った状態である。このとき、2次結像面O2はCCD28の撮像面に一致し、1次結像面O1を通過した光線は、CCD28の撮像面の光軸中心位置にピントのあった像を結ぶ。同様に、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面の光軸中心の位置にもピントのあった像を結ぶ。
図4の(c)は図4の(a)の場合とは逆に、所謂後ピンの状態を示す。この場合、2次結像面O2はCCD28の後面に位置する。したがって、2次結像面O2に結像した像はCCD28の撮像面の光軸中心位置より上側の位置にややぼけた像を結ぶ。一方、同図に示すように、1次結像面O1を通過した光線は、CCD5の撮像面の光軸中心位置にぼけた像を結ぶ。
以上説明したように、CCD5に結ぶ像とCCD28に結ぶ像の相対的な間隔は前ピンと後ピンでは逆方向になり、その間隔は1次結像面O1とCCD5との撮像面とのずれ量であるデフォーカス量にほぼ比例して変化する。
図5は、デフォーカス量を求める方法を説明する図である。絞りマスク26を通過する主光線(絞りマスク26の中心を通る光線)の光軸に対する傾きをα、デフォーカス量をd、再結像レンズ27の倍率をβ、CCD28の撮像面と主光線の交差する位置の光軸中心位置からのずれ量をZとすると、Zは式(1)で表わされる。
Z=β・d・tanα…式(1)
一方、フォーカスレンズ2を通過した光線のうち、主光線に対応する光線はCCD5の撮像面の光軸中心位置に結像する。したがってデフォーカス量dは式(2)で表わされる。
d=Z/(β・tanα)…式(2)
上述の形態では、被写体が光軸中心位置にある場合の焦点検出の原理について説明した。次に、図6に示すように焦点検出領域(被写体)が光軸中心位置外にある場合の焦点検出の原理について説明する。
この場合、図6の(a)に示すCCD5の撮像面上の焦点検出領域の光軸中心位置からのずれ量Z1と、図6の(b)に示すCCD28の撮像面上の焦点検出領域の光軸中心位置からのずれ量Z2を求める。そして、ずれ量Z2を倍率βが掛かる前のCCD5の撮像面上のずれ量L2に換算すると、L2は式(3)で表わされる。
L2=Z2/β…式(3)
ここで、デフォーカス量dは、L2とZ1の差であるΔZ(=Z2/β−Z1)に比例する。いまこの比例係数をKとすると、デフォーカス量dは式(4)で表わされる。
d=K・ΔZ=K・(Z2/β−Z1) …式(4)
なお、焦点検出領域が光軸中心にあるときはK=tanαとなるが、そうでない場合は、Kの値は像高により変化するので、像高に応じたKの値を予めEEPROM23に記憶しておき、このEEPROM23に記憶されたKの値を参照して正確なデフォーカス量dを求める。
図7は、本発明の一実施形態に係る撮像装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。ここで、図7の例の撮影動作においては、撮影者の所定の操作指示によって選択された対象物を追尾し、該追尾した対象物に対した位相差方式のオートフォーカスを行う撮影モード(仮に「追尾モード」とする。)を前提としている。しかしながら、追尾を行わない撮影モードと追尾モードとが選択可能であっても良い。
ステップS600において、CPU15は、撮影モードが追尾モードであるか否かを判定している。撮影者が操作SW22を操作して追尾モードを選択すると、ステップS600において、CPU15は、追尾モードであると判定し、ステップS601において制御部としてのCPU38に追尾のサブルーチンを実行させる。
図8は、図7のステップS601に示す追尾のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。本追尾のサブルーチンでは、焦点検出のための演算の負荷を最小限にするための論理を設けている。本論理は、以下の考え方に基づいている。
被写体の移動速度が同じであるとすると、一般に、光軸方向に速い速度で移動する被写体は光軸に対して垂直な方向(つまり、撮像面上)の速度が相対的に遅く、光軸方向に遅い速度で移動する被写体は光軸に対して垂直な方向の速度が相対的に速くなる。したがって、光軸方向に速い速度で移動する被写体に対しては、焦点状態を検出する時間間隔を短くし、きめの細かい焦点調整を行う。これに対し、光軸に対して垂直な方向の速度は遅いので、相対的に追尾を行う時間間隔を長くしても確実に追尾することが可能である。逆に、光軸方向に遅い速度で移動する被写体に対しては、焦点状態を検出する時間間隔を長くしても精度の高い焦点調整を行うことが可能であるとともに、光軸に対して垂直な方向の移動速度は速いので、相対的に短い時間で追尾を行いながら精度の高い追尾を行うことが可能である。
図8のステップS700においては、CPU38に内蔵されているタイマの設定時間Tに初期値T0を設定し、カウントを開始する。次に、ステップS701で追尾/AF領域を初期領域である画面内の中央位置に設定する。そして、ステップS702において撮影者による追尾開始の操作入力を待つ。
撮影者が操作SW22の所定のスイッチを操作して追尾開始を指示すると、ステップS702の判定において、CPU38は追尾開始であると判定し、ステップS703において、CCD28からの画像信号(第2画像信号)を利用して、被写体の追尾を行うための追尾演算を実行する。この追尾演算は、例えば本件出願人が特開平5−292377号公報で詳述しているような公知の動きベクトルを検出する方法により実現できる。
次に、ステップS704において、CPU38は、追尾演算結果に基づき、追尾が可能であるか否かを判定する。このステップS704の判定において、もし追尾が不能であるときに、CPU38は、ステップS705において、LCD10に追尾が不能である旨の表示を行う。その後、この追尾のサブルーチンからリターンする。また、ステップS704の判定において、追尾可能であるときに、CPU38は、ステップS706において、LCD10内の追尾被写体(対象物)の移動位置に、例えば図3で示すような追尾対象物を四角で囲む表示を、追尾/AF領域103としてスーパーインポーズする。
ステップS707において、CPU38は、追尾/AF領域103がAF可能領域102内にあるか否かを判定する。ステップS707の判定において、追尾/AF領域103がAF可能領域102内にない場合には再びステップS703の追尾演算以降の処理を繰り返す。
また、ステップS707の判定において、追尾/AF領域103がAF可能領域102内にある場合には、ステップS708において、タイマのダウンカウントが終了して、設定した時間T0が経過したか否かを判定する。ステップS708の判定において、タイマカウントが終了していれば、焦点検出の周期が経過しているため、CPU38は、ステップS709において、AF処理回路35に追尾被写体に対する焦点状態検出を行わせ、後述する図9のサブルーチンによりデフォーカス量D1を演算する。次に、ステップS710において、CPU38は、算出したデフォーカス量D1が所定の値αよりも小さいか否かを判定する。ステップS710の判定において、D1が所定の値αより小さいときは、追尾被写体は焦点位置から大きく外れていない。これは、上述した光軸方向の移動速度が相対的に遅い被写体の場合である。そこで、焦点検出のタイミングを調整するためにCPU38は、ステップS711において、内蔵のタイマの設定時間Tを現在の時間値に所定時間T1を加算した値に設定する。
即ち、この場合は、焦点検出の時間間隔を長くすることにより、追尾演算を実行する頻度を増加することができる。つまり、追尾演算の時間間隔を短くできるのでよりきめが細かく、精度の高い追尾が可能である。
また、ステップS710の判定において、デフォーカス量D1が所定の値α以上のときは、CPU38は、ステップS712において、D1が所定の値β(β>α)より大きいか否かを判定する。ステップS712の判定において、D1がβよりも大きいときは、上述した光軸方向の移動速度が相対的に速い被写体の場合である。そこで、CPU38は、デフォーカス量の検出の時間間隔を短くするために、ステップS713において、内蔵のタイマの設定時間Tを現在の時間値に所定時間T2を減算した値に設定する。即ち、所定時間内のデフォーカス量の変化が所定以上のときはデフォーカス量の検出の時間間隔を短くすることにより、よりきめ細かいデフォーカス量の検出が可能となる。
また、ステップS712の判定において、D1がβ以下のときは、デフォーカス量の検出の時間間隔は適当と判断してタイマの設定時間は変更しない。
ステップS714において、CPU38は、デフォーカス量D1をCPU15に転送し、CPU15に対してフォーカスレンズ2を駆動するように割り込み指示を行う。この割り込み指示を受けたCPU15は、デフォーカス量D1に基づいて第2モータドライブ回路19を制御し、フォーカスレンズ2を駆動する。
次に、CPU38は、ステップS715において、追尾が終了したか否かを判定する。なお、この追尾が終了したか否かの判定は、例えば撮影者が操作SW22の追尾終了スイッチを操作したか否かを判定することにより行う。ステップS715の判定において、追尾が終了していなければ、ステップS703に戻って追尾演算以降の処理を繰り返す。一方、ステップS715の判定において、追尾が終了した場合には、追尾のサブルーチンからリターンする。また、追尾モードの際に1stレリーズ操作が行われた場合も追尾のサブルーチンからリターンする。この場合は、後述する図7のステップS604〜ステップS606の処理を行い、その後にステップS608以降の処理を行う。
上述したように、所定時間内のデフォーカス量の変化が所定値以下のときはデフォーカス量の検出時間間隔を長くし、デフォーカス量の変化が所定値以上のときはデフォーカス量の検出時間間隔を短くするので、必要最小限の時間間隔で、追尾被写体に対する焦点調整をすることができる。そして、それに伴って光軸に対して垂直な平面を移動する追尾被写体を精度良く追尾することが可能である。
ここで、図7の説明に戻る。ステップS602において、CPU15は、撮影者によるスルー画表示の選択指示がなされているか否かを判定する。撮影者が操作スイッチ22から所定の操作を行ってスルー画表示を選択すると、CPU15は、ステップS603において、カメラの背面に設けられたLCD10に、第1撮影レンズによりCCD5に結像される像に基づくスルー画像の表示を行う。また、ファインダ内に設けられたLCD34に、第2撮影レンズによりCCD28に結像される像に基づくスルー画像の表示を行う。ここで、第2撮影レンズは、第1撮影レンズに比べて被写界深度が深くなるように設計されている。このようにすることにより、より鮮明な画像を観察しながら追尾を行うことができる。例えば、撮影開始時に第1撮影レンズによりCCD5に結像されLCD10に表示される対象物の画像が不鮮明であったとしても、ファインダ内のLCD34には相対的に鮮明な画像が表示されている。したがって、撮影者は対象物を容易に捕らえることが可能である。また、鮮明な画像をもとに追尾演算(動きベクトルの演算)を行うので精度の高い追尾が可能である。
次に、CPU15は、ステップS604において、AE処理回路13にAE処理を実行させる。即ち、AE処理回路13は、1フレーム(1画面)分の画像データの輝度値を算出する(例えば、画像データのR、G、B成分のそれぞれに所定の係数を掛けてからそれらを加算する)等して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、この算出したAE評価値をCPU15に出力する。これを受けてCPU15は、撮影時におけるCCD5の露出量を適正な露出量とする絞り量及びCCDの露出時間を算出する。その後に、CPU15は、ステップS605において、CPU38にデフォーカス量演算の実行を指示する。
図9は、図7のステップS605に示すデフォーカス量演算の手順を示すフローチャートである。
ステップS900において、CPU15及びCPU38はそれぞれCCD5とCCD28の露光を同時に行い、CCD5からの第1画像データとCCD28からの第2画像データとを同時に取得する。そして、CPU15はCCD5を介して取得した第1画像データをCPU38に転送する。次に、CPU38は、ステップS901において、EEPROM23に格納されているCCD5とCCD28との結像位置の関係を知るための情報、CCD5とCCD28の撮像面の明るさを補正するための情報等から、第1画像データにおける焦点検出領域と第2画像データにおける焦点検出領域(即ち、追尾/AF可能領域103)との間のずれ量を、例えば公知の相関演算法によって求める。ステップS902において、CPU38は、求めたずれ量に基づいて、図6(a)に示すZ1及び図6(b)に示すZ2を求め、これら求めたZ1及びZ2から、上述の式(4)の演算を行い、デフォーカス量D1を求める。その後に、デフォーカス量演算のサブルーチンからリターンする。
ここで、ステップS901において、ずれ量を求める際には、CCD5からの画像データとCCD28からの画像データとが以下の(1)〜(4)の条件を満たしていることが好ましい。
条件(1):単位画素の光電変換部に投影される被写体像の面上の面積および形状が同じであること
条件(2):対応する第1画像データと第2画像データの輝度レベルが同じであること
条件(3):画像のぼけが同じであること
条件(4):画像の歪曲収差があっても基準となる画像(基準画像)と参照する画像(参照画像)とが正確に対応すること
これらの条件(1)〜(4)を満たすための具体的な手法については、本件出願人が特開2005−195793号公報で詳述しているが、ここでは詳細な説明を省略する。
ここで、再び図7の説明に戻る。ステップS605において、デフォーカス量が演算されると、ステップS606において、CPU38は、演算したデフォーカス量をCPU15に転送し、CPU15に対してフォーカスレンズ2を駆動するように割り込み指示を行う。この割り込み指示を受けたCPU15は、第2モータドライブ回路19を制御し、デフォーカス量が零になる位置にフォーカスレンズ2を駆動する。
ステップS607において、CPU15は、撮影者による操作SW22によって1stレリーズ操作が行われたか否かを判定する。ステップS607の判定において、1stレリーズ操作が行われていなければ、再びステップS600以降の処理を繰り返し行う。一方、ステップS607の判定において、1stレリーズ操作が行われていれば、ステップS608において、CPU15は、CPU38に追尾/AF領域選択回路110により選択された追尾/AF領域103の位置の読み込み指示を行う。
次に、ステップS609において、CPU15は、撮影者が操作SW22を操作して動体予測モードを選択したか否かを判定する。ここで、動体予測モードとは、実際にCCD5に電荷を蓄積するタイミングでの追尾被写体(動体)に対するデフォーカス量を予測して求めてAFを行うモードのことをいう。ステップS609の判定において、動体予測モードが選択されているときは、ステップS610において、動体予測を実行する。そして、ステップS611で動体予測によって求められたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ2を駆動する。
図10は、図7のステップS610の動体予測のサブルーチンの処理を示すフローチャートである。
ステップS1001において、CPU38は、図9に示すデフォーカス量演算のサブルーチンを実行し、デフォーカス量D1を演算する。次に、ステップS1002において、CPU38は、デフォーカス量演算の時間間隔を設定するためのタイマ(上述した追尾の時間間隔を設定するためのタイマと兼用して良い)に所定の値Δtを設定してカウントを開始する。その後、所定時間Δtが経過したら、ステップS1003において、図9に示すサブルーチンを実行し、Δt経過後のデフォーカス量D2を演算する。
次に、ステップS1004において、CPU38は、デフォーカス量の時間変化(D2−D1)/Δtを演算する。そして、ステップS1005において、CPU38は、デフォーカス量D2を演算するための画像を取り込んでから、CCD5で実際に露光(撮影)を開始するまでの時間t1を予測する。次に、ステップS1006において、CPU38は、CCD5によって実際に露光を開始する時点におけるデフォーカス量の予測値D2+t1・(D2−D1)/Δtを演算し、この演算したデフォーカス量の予測値をCPU15に転送してリターンする。
ここで、再び図7の説明に戻る。ステップS611において動体予測に基づいてフォーカスレンズ2を駆動した後、若しくはステップS609において動体予測モードが選択されていない場合に、ステップS612において、CPU15は、1stレリーズ操作が解除されたか否かを判定する。ステップS612の判定において、1stレリーズ操作が解除されていればステップS600に戻り、ステップS600以降の動作を繰り返す。一方、ステップS612の判定において、1stレリーズ操作が解除されていなければ、ステップS613において、CPU15は、2ndレリーズ操作が行われたか否かを判定する。ステップS613の判定において、2ndレリーズ操作が行われていなければステップS612に戻る。また、ステップS613の判定において、2ndレリーズ操作が行われていれば、次にステップS614において、CPU15は、絞り3をステップS604で算出された所定の値まで絞り込むように第1モータドライブ回路18を制御し、CCD5の露出時間を制御して撮影を行い、撮影により得られた画像データをメモリ8に記憶させる。次に、ステップS615において、メモリ8に記憶された画像データを、圧縮/伸張回路11で圧縮したのち、記録用メモリ12に記録する。記録用メモリ12に記録する画像データは光束の中心がフォーカスレンズ102の光軸と一致している第1撮影レンズを介して取得される画像データであるため、通常撮影による画像と同じ画質の画像を記録することが可能である。
なお、図7のステップS606においては、被写体の焦点状態を検出する手段として位相差方式を採用し、デフォーカス量を被写体の焦点状態を表すものとしてフォーカスレンズ2の駆動を行ったが、公知の三角測距方式に基づき被写体距離を直接求め、求めた被写体距離に従ってフォーカスレンズ2を駆動するようにしても良い。
また、以上説明した実施形態において、フォーカスレンズ2と絞り3とで形成される第1撮影レンズによりCCD5に結像した画像(記録対象となる画像)を、カメラ背面に設けられたLCD10に表示し、フォーカスレンズ2、絞り3、コンデンサーレンズ25、絞りマスク26、再結像レンズ27により形成される第2撮影レンズによりCCD28に結像した画像(追尾の対象となる画像)をファインダ内に設けられたLCD34に表示させている。しかしながら、これに限らず、LCD34を廃止し、D/A変換器9の出力信号とD/A変換器33の出力信号とを不図示の合成回路で合成(重ね合わせ処理)してからLCD10に表示するようにしても良い。例えば、図11に示すように、LCD10の表示画面全体に第1撮影レンズを介して得られた画像Aを表示し、この画像Aに第2撮影レンズを介して得られた画像を縮小した画像Bを合成して表示しても良い。
以上説明したように、本一実施形態によれば、画面の周辺部にAFを行わず、追尾のみを行う領域101を設定することにより、対象物の追尾については広範囲で行え、焦点調整については、主要被写体が存在することが多い画面中央部付近のみで行うことにより、確実な追尾と焦点調整及び消費電力の低減とを両立することが可能である。
また、本一実施形態では、追尾モードの際の焦点調整を山登り方式ではなく、位相差方式によって行っている。山登り方式による焦点検出は、焦点検出に時間がかかりやすいため、特に移動する被写体に対して正確に焦点を合わせることが難しい。また、精度を確保するためには、比較的広い焦点検出領域を要するため、小さな対象物に精度良く焦点を合わせるのが困難である。したがって、画面の周辺部にある対象物を追尾するとともに、この対象物に高速且つ精度良く焦点を合わせるためには、位相差方式を含めた三角測距の原理に基づく焦点検出を行うことが好ましい。しかしながら、画面の周辺部まで含めた任意の領域まで三角測距の原理に基づく焦点検出が可能な装置を製作するのは大変難しい。仮に可能であったとしても装置が大掛かりになってしまう。
これに対し、本一実施形態では、焦点検出を行う範囲を追尾/AF領域内に限定し、その範囲内では位相差方式を利用して焦点検出を行うので、比較的簡易な構成で、移動する小さな被写体でも精度良く焦点を合わせることが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 第2撮影レンズに含まれる絞りマスク26の構成を示す図である。 LCD34に表示される追尾/AF領域を示した図である。 本発明の一実施形態の焦点検出の基本原理を説明するための図である。 デフォーカス量を求める方法を説明する図である。 焦点検出領域が光軸中心位置外にある場合の焦点検出の原理について説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置による撮影動作の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS601に示す追尾のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 図7のステップS605に示すデフォーカス量演算の手順を示すフローチャートである。 図7のステップS610の動体予測のサブルーチンの処理を示すフローチャートである。 第1撮影レンズを介して得られる画像と第2撮影レンズを介して得られる画像を1つのLCD上に表示させる場合の例を示す図である。
符号の説明
1…撮像装置、2…フォーカスレンズ、3…絞り、4…ハーフミラー、5,28…CCD、6,29…撮像回路、7,30…A/D変換器、8,31…メモリ、9,33…D/A変換器、10,34…液晶表示装置(LCD)、11…圧縮/伸張回路、12…記録用メモリ、13…オート露出(AE)処理回路、14,35…オートフォーカス(AF)処理回路、15,38…CPU、16,37…タイミングジェネレータ(TG回路)、17,39…CCDドライバ、18…第1モータドライブ回路、19…第2モータドライブ回路、20…第1モータ、21…第2モータ、22…操作スイッチ(SW)、23…EEPROM、24…電池、25…コンデンサーレンズ、26…絞りマスク、27…再結像レンズ、32…追尾処理回路、36…追尾/AF領域選択回路

Claims (4)

  1. 画面内の対象物からの光束を通過させる撮影レンズと、
    上記撮影レンズを通過した光束に基づいて画像信号を生成する撮像部と、
    上記画面内の第1領域を移動する対象物を追尾する追尾部と、
    上記第1領域内に設けられた領域であって、上記画面の中央部を含み上記第1領域よりも狭い第2領域内で上記対象物に焦点を合わせる焦点調整部と、
    上記対象物が上記第2領域を除く上記第1領域内に存在するときは上記追尾部による追尾のみを行わせ、上記対象物が上記第2領域内に存在するときは上記追尾部による追尾と上記焦点調整部による焦点調整とを行わせる制御部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 上記撮像部は上記撮影レンズの2つの異なる領域を通過する光束に基づいて第1画像信号と第2画像信号を生成し、
    上記追尾部は上記第2画像信号に基づいて上記追尾を行い、上記焦点調整部は上記第1画像信号に含まれる上記対象物の画像信号と上記第2画像信号に含まれる上記対象物の画像信号との相対的なずれ量に基づいて上記焦点調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記撮影レンズの2つの異なる領域は、上記第1画像信号を生成するための光束が通過する領域が上記撮影レンズの光軸を中心とする所定範囲内に設けられた第1射出瞳であり、上記第2画像信号を生成するための光束が通過する領域が上記撮影レンズの光軸から偏移した位置を中心とする所定範囲内に設けられた第2射出瞳であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記第1射出瞳を通過した光束に基づいて上記撮像部において生成された第1画像信号に基づいて生成される画像を記録する記録部を更に具備することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
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