JP2013122495A - 焦点検出装置およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】検出精度が高い第1焦点検出装置と検出時間が短い第2焦点検出装置とを適切に使い分けること。
【解決手段】焦点検出装置は、焦点検出用の画素列を含む撮像兼焦点検出用撮像素子212を有し、該撮像素子212が撮影光学系を通して撮像した出力信号であって焦点検出用の画素列からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて撮影光学系による焦点調節状態を検出する第1の焦点検出手段108と、第1の焦点検出手段108とは別に設けられており、撮影光学系を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、撮影光学系による焦点調節状態を検出する第2の焦点検出手段109と、撮影モードに応じて、第1の焦点検出手段108および第2の焦点検出手段109の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させる制御手段101とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】焦点検出装置は、焦点検出用の画素列を含む撮像兼焦点検出用撮像素子212を有し、該撮像素子212が撮影光学系を通して撮像した出力信号であって焦点検出用の画素列からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて撮影光学系による焦点調節状態を検出する第1の焦点検出手段108と、第1の焦点検出手段108とは別に設けられており、撮影光学系を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、撮影光学系による焦点調節状態を検出する第2の焦点検出手段109と、撮影モードに応じて、第1の焦点検出手段108および第2の焦点検出手段109の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させる制御手段101とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、焦点検出装置およびカメラに関する。
焦点検出用の複数の画素(画素列)を有する撮像兼焦点検出用撮像素子が撮影光学系を通して撮像した出力信号のうち、焦点検出用画素列からの信号を用いて演算した一対の像の位相差(いわゆる像ズレ)に基づいて、上記撮影光学系による焦点調節状態を検出する第1の焦点検出装置と、第1の焦点検出装置と別に、上記撮影光学系の異なる領域を通過した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差に基づいて、上記撮影光学系による焦点調節状態を検出する第2の焦点検出装置と、を備えるカメラが知られている(特許文献1参照)。
一般に、第1の焦点検出装置は第2の焦点検出装置に比べて検出精度が高いものの、第1の焦点検出装置は焦点検出用素子からの出力と、撮像用の撮像素子からの出力との両方を処理することになるので、第2の焦点検出装置に比べて検出処理の負担が大きい。従来は、検出精度が高い第1焦点検出装置と、センサ自体の素子数が第1の焦点検出装置の撮像兼焦点検出用撮像素子の素子数よりも少ないため、第1の焦点検出装置に比して検出時間が短い第2焦点検出装置とが、適切に使い分けられていないという問題があった。
本発明による焦点検出装置は、焦点検出用の画素列を含む撮像兼焦点検出用撮像素子を有し、該撮像素子が撮影光学系を通して撮像した出力信号であって焦点検出用の画素列からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて撮影光学系による焦点調節状態を検出する第1の焦点検出手段と、第1の焦点検出手段とは別に設けられており、撮影光学系を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、撮影光学系による焦点調節状態を検出する第2の焦点検出手段と、撮影モードに応じて、第1の焦点検出手段および第2の焦点検出手段の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によるカメラは、請求項1〜9のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、入射された光束を折り曲げる光学部材と、撮影光学系を通過した光束の光路上の第1位置と光路外の第2位置との間で光学部材を移動させる光学部材移動機構と、第1の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合および撮影時は光学部材を第2位置外へ移動させて光束を第1の焦点検出手段へ導き、第2の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合は光学部材を第1位置へ移動させて光束を第2の焦点検出手段へ導くように光学部材移動機構を制御する駆動制御手段と、第1の焦点検出手段または第2の焦点検出手段によって検出された焦点調節状態に基づいて、撮影光学系を合焦させるための光学系駆動信号を発する合焦制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によるカメラは、請求項1〜9のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、入射された光束を折り曲げる光学部材と、撮影光学系を通過した光束の光路上の第1位置と光路外の第2位置との間で光学部材を移動させる光学部材移動機構と、第1の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合および撮影時は光学部材を第2位置外へ移動させて光束を第1の焦点検出手段へ導き、第2の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合は光学部材を第1位置へ移動させて光束を第2の焦点検出手段へ導くように光学部材移動機構を制御する駆動制御手段と、第1の焦点検出手段または第2の焦点検出手段によって検出された焦点調節状態に基づいて、撮影光学系を合焦させるための光学系駆動信号を発する合焦制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検出精度が高い第1焦点検出装置と検出時間が短い第2焦点検出装置とを適切に使い分けることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1および図2は、本発明の一実施の形態による焦点検出装置を搭載した一眼レフ電子カメラの要部構成を説明する図である。図1および図2において、カメラ本体201に対して着脱可能に構成される撮影レンズ鏡筒202が装着されている。
被写体からの光は、撮影レンズ鏡筒202の撮影光学系210および絞り211を介してカメラ本体201へ入射される。カメラ本体201に入射した被写体光は、レリーズ前は図1に例示したミラーダウン状態にある半透過のクイックリターンミラー(以下メインミラーと呼ぶ)203で上方のファインダー部へ向けて折り曲げられ、拡散スクリーン206に結像する。また、メインミラー203を透過した被写体光の一部はサブミラー204で下方へ反射され、焦点検出用光束として専用AF(オートフォーカス)素子207へ入射される。専用AF素子207は、撮影光学系210による焦点調節状態を検出する焦点検出処理(公知の瞳分割方式のAF処理)において用いられるものである。
拡散スクリーン206に結像した被写体光はさらに、ペンタプリズム208へ入射される。ペンタプリズム208は、入射された被写体光を接眼光学系209へ導く。撮影者は、ファインダー接眼窓41(図3)から接眼光学系209を通してファインダーによる被写体像を観察する。
レリーズ後は、図2に例示したミラーアップ位置へメインミラー203が回動し、被写体光はメカニカルシャッター205を介して撮像素子212へ導かれ、その撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子212は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子212は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を出力する。なお、撮像素子212の撮像面側に光学ローパスフィルター213が設けられている。
レンズ駆動機構214は、撮影光学系210を構成するフォーカス調節レンズを光軸方向に進退駆動する。フォーカス調節レンズの駆動方向および駆動量は、カメラ本体201側から指示される。なお、図を簡単にするため、撮影光学系210を単レンズとして表している。
図1のミラーダウン状態は、撮影者が接眼光学系209を介して被写体像を観察できるようにする撮影準備状態である。この状態で焦点検出を行う場合、電子カメラは専用AF素子207を用いて焦点検出を行う(専用素子AFと呼ぶ)。
図2のミラーアップ状態は、撮影時と同様に被写体光が全て撮像素子212へ導かれる。この状態で焦点検出を行う場合、電子カメラは撮像素子212からの出力信号に基づいて焦点検出を行う(撮像素子AFと呼ぶ)。
図3は、電子カメラの外観を例示する図である。図3において、電子カメラの上面に、メインスイッチSW1と、レリーズボタンSW2と、白黒液晶モニター31とを有する。電子カメラの背面に、左選択スイッチSW5と、右選択スイッチSW6と、上選択スイッチSW7と、下選択スイッチSW8と、確定スイッチSW9と、コマンドダイアル45と、撮影モード切替スイッチSW10と、カラー液晶モニター61と、ファインダー接眼窓41とを有する。
図4は、上述した電子カメラの構成を説明するブロック図である。電子カメラは、マイクロコンピュータ101によって制御される。メインスイッチSW1は、電子カメラの電源オン/オフをそれぞれ指示する操作信号を出力する。レリーズスイッチは、レリーズボタンSW2の押下操作に連動して撮影開始を指示する信号を出力する。
取消しスイッチSW3は、操作取消しを示す操作信号を出力する。モードスイッチSW4は、電子カメラの動作モード、すなわち、撮影動作を行うモードおよび再生動作を行うモード等を切替えるための操作信号をそれぞれ出力する。
左選択スイッチSW5、右選択スイッチSW6、上選択スイッチSW7、および下選択スイッチSW8は、それぞれ選択方向を示す操作信号を出力する。確定スイッチSW9は、操作確定を示す操作信号を出力する。撮影モード切替スイッチSW10は、操作位置に応じて撮影モードを示す操作信号を出力する。撮影モードは、たとえば、「風景」モード、「クローズアップ」モード、「ポートレート」モード、「スポーツ」モードが切替可能に構成されている。
「風景」モードは、風景撮影に適した撮影条件を設定する撮影モードである。「クローズアップ」モードは、花などの近接撮影に適した撮影条件を設定する撮影モードである。「ポートレート」モードは、人物撮影に適した撮影条件を設定する撮影モードである。「スポーツ」モードは、動いている被写体に適した撮影条件を設定する撮影モードである。スイッチSW11およびスイッチSW12は、コマンドダイアル45の回転操作に応じて操作信号を出力する。
レンズ鏡筒202はレンズ鏡筒内CPUを含み、マイクロコンピュータ101との間で通信を行う。レンズ鏡筒内CPUは、マイクロコンピュータ101からの指示に応じてレンズ駆動機構214(図1、図2)を駆動制御し、上記フォーカス調節レンズ(210)を進退移動させる。
撮像処理回路107は、撮像素子212から出力される画像データに対して所定の画像処理を行う。画像処理は、γ変換処理やホワイトバランス調整処理などを含む。
撮像素子AF回路108は、撮像素子212の所定画素からの出力信号に基づいて像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことにより、いわゆる瞳分割型位相差検出方式(マイクロレンズ方式)で一対の像の像ズレ量を検出する。さらに、像ズレ量に所定の変換係数を乗ずることにより、予定焦点面に対する現在の結像面の偏差(デフォーカス量)を算出する。そして、該デフォーカス量に応じて上記フォーカス調節レンズの移動方向および移動量を演算する。像ズレ検出演算処理の詳細については後述する。
専用素子AF回路109は、専用AF素子207からの出力信号に基づいて像ズレ検出演算処理(相関処理、位相差検出処理)を施すことにより、撮影光学系210の異なる領域を通過した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の像ズレ量を検出する。さらに、像ズレ量に所定の変換係数を乗ずることにより、予定焦点面に対する現在の結像面の偏差(デフォーカス量)を算出する。そして、該デフォーカス量に応じて上記フォーカス調節レンズの移動方向および移動量を演算する。像ズレ検出演算処理の詳細については後述する。
測光装置102は、撮影光学系210を通過した被写体光を受光して測光演算を行う。ドライバ回路103は、マイクロコンピュータ101からの指令に応じてメカニカルシャッター205を駆動する。ドライバ回路104は、マイクロコンピュータ101からの指令に応じて絞り機構214を駆動する。絞り機構214が不図示の絞り駆動レバーを動かすと、レンズ鏡筒202側の絞り211の口径が変化する。ドライバ回路105は、マイクロコンピュータ101からの指令に応じてミラー機構215を駆動する。ミラー機構215は、メインミラー203およびサブミラー204をアップ駆動またはダウン駆動する。
外部インタフェース113は、電子カメラ内のデータをパソコンや別の電子カメラなどの外部機器へ出力(送信)したり、外部機器からのデータを入力(受信)したりするインターフェース回路である。外部インタフェース113の例として、RS232C、USB、IEEE1394などがある。
表示制御部110は、マイクロコンピュータ101からの指令によりカラー液晶モニター61に対する駆動信号を生成する。カラー液晶モニター61は、画像や操作メニューなどを表示する。表示制御部111は、マイクロコンピュータ101からの指令により白黒液晶モニター31に対する駆動信号を生成する。白黒液晶モニター31は、コマ数や撮影条件などの撮影情報を表示する。
メモリカード119は、カードコネクター117を介して電子カメラに着脱される記録媒体である。メモリカード119には画像データや音声データが記録される。ドライバ回路106は、マイクロコンピュータ101からの指令に応じて測距エリア照射装置115を駆動制御する。測距エリア照射装置115は、専用素子AF時および撮像素子AF時における必要な場合に、測距補助光を発して被写体を照明する。
画像記憶メモリ121は、上述した画像処理、後述する圧縮処理および伸長処理の際に一時的に画像データを格納する。圧縮/伸長回路123は、たとえば、JPEGなど所定の方式で画像データを圧縮処理したり、圧縮された画像データを伸長処理したりする。メモリ125は、マイクロコンピュータ101の作業領域として利用される。タイマー127は、マイクロコンピュータ101によって指定された時間を計時し、タイムアップ信号を出力する。電池129は、電子カメラ内の各部に電力を供給する。
<撮像素子AF処理>
撮像素子AF回路108で行うAF(自動焦点調節)処理について詳細に説明する。本実施形態の撮像素子212は、フォーカス検出用の画素(焦点検出用画素と呼ぶ)を有する。この撮像素子212は、特開2007−279312号公報に記載されている撮像素子と同様のものである。撮像素子AF回路108は、焦点検出用画素からの画素出力データを用いて位相差検出演算を行うことにより、焦点検出処理を行う。
撮像素子AF回路108で行うAF(自動焦点調節)処理について詳細に説明する。本実施形態の撮像素子212は、フォーカス検出用の画素(焦点検出用画素と呼ぶ)を有する。この撮像素子212は、特開2007−279312号公報に記載されている撮像素子と同様のものである。撮像素子AF回路108は、焦点検出用画素からの画素出力データを用いて位相差検出演算を行うことにより、焦点検出処理を行う。
図5は、撮像素子212の詳細な構成を示す正面図である。撮像素子212には、撮像用画素310が二次元状に配列されている。そして、後述する測距エリアに対応する部分に焦点検出用画素311が配列されている。図5の例では、撮像面の略中央に焦点検出用画素列が水平方向に並ぶ。図6は、撮像用画素のみを拡大した断面図であり、図7は、焦点検出用画素のみを拡大した断面図である。
図6において、撮像用画素310は、マイクロレンズ10と撮像用の光電変換部11を備える。マイクロレンズ10は光電変換部11の前方(図6において左側)に配置され、光電変換部11は撮像素子212内の半導体回路基板(不図示)上に形成される。
図7において、焦点検出用画素311は、マイクロレンズ10と焦点検出用の一対の光電変換部12および光電変換部13を備える。両光電変換部12、13は、それぞれがマイクロレンズ10の中央に対して対称に配置される。マイクロレンズ10は光電変換部12、13 の前方(図7において左側)に配置され、光電変換部12、13は撮像用画素310の光電変換部11と同一の半導体回路基板上に形成される。なお、上記マイクロレンズ10は、撮影光学系210の焦点面近傍に配置される。
図8は、撮像素子AFによる瞳分割型位相差検出方法を説明する図であり、焦点検出用画素311の一部(マイクロレンズ50、60 と二対の光電変換部52・53、62・63)を図示したものである。射出瞳90は、撮影光学系210の焦点面位置に配置されたマイクロレンズ50、60から前方(図8において左側)の距離d4に投影される射出瞳である。距離d4は、マイクロレンズ10(50、60)の曲率、屈折率、およびマイクロレンズ10(50、60)と光電変換部12、13との間の距離などに応じて決まる距離であり、測距瞳距離と呼ぶ。
光軸91は、撮影光学系210の光軸である。測距瞳92は、マイクロレンズ50、60および光電変換部52、62 に対応する測距瞳であり、測距瞳93は、マイクロレンズ50、60および光電変換部53、63に対応する測距瞳である。一対の測距瞳領域92、93を通過した二対の焦点検出用被写体光束72・73、82・83は、それぞれマイクロレンズ50、60を介して二対の光電変換部52・53、62・63に到達する。図8では、光軸91上にある焦点検出用画素311(マイクロレンズ50と一対の光電変換部52・53)と、光軸91外にある焦点検出用画素311(マイクロレンズ60と一対の光電変換部62・63)を模式的に例示しているが、その他の焦点検出用画素311においても一対の測距瞳から各マイクロレンズに到来する焦点検出用光束を一対の光電変換部でそれぞれ受光する。なお、焦点検出用画素311の配列方向(図5において水平方向)は、一対の測距瞳の分割方向(図8において上下方向)と一致させる。
上述した構成を有することにより、焦点検出用画素は、特開2007−279312号公報に記載されるように、それぞれ瞳分割された光束が入射されることになる。具体的には、光電変換部12、13には、それぞれマイクロレンズ10の片半面を通過した光束のみが受光される。たとえば、光電変換部52、62には、測距瞳92からの光束(A成分と呼ぶ)のみが入射される。一方、光電変換部53、63には、測距瞳93からの光束(B成分と呼ぶ)のみが入射される。
この結果、A成分の光束が入射される光電変換部52、62、…から得られる画素出力(A成分のデータ列)は、撮影光学系210の測距瞳92から入射された光束による像を表し、B成分の光束が入射される光電変換部53、63、…から得られる画素出力(B成分のデータ列)は、測距瞳93から入射された光束による像を表す。
A成分による被写体像、およびB成分による被写体像からなる一対の被写体像は、撮影光学系210が予定焦点面よりも前に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに近づき、逆に予定焦点面より後ろに被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる後ピン状態では互いに遠ざかる。予定焦点面において被写体の鮮鋭像を結ぶ合焦状態には、上記一対の像が相対的に一致する。したがって、一対の像の相対位置ズレ量を求めることにより、撮影光学系210のフォーカス調節状態、すなわちデフォーカス量が得られる。
撮像素子AF回路108は、A成分のデータ列およびB成分のデータ列の相対的な位置関係をずらしながら、2つのデータ列間の像ズレ量(シフト量と呼ぶ)と、A成分のデータ列とB成分のデータ列との相関度を演算する。相関値が最小となる(相関値が小さいほど2つのデータ列の相関度が高い)シフト量を求める演算は、公知の位相差検出演算による。
撮像素子AF回路108は、相関値を最小にするシフト量に所定係数を掛けることにより、デフォーカス量を求める。なお、デフォーカス量は測距エリアごとに異なる。また、デフォーカス量の検出精度は、像ズレ量の検出ピッチおよびマイクロレンズ10の配列ピッチに依存する。撮像素子AF回路108は、デフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)の移動方向および移動量を演算する。
<専用素子AF処理>
専用素子AF回路109で行うAF(自動焦点調節)処理について説明する。本実施形態の専用AF素子207は、特開2007−233032号公報に記載されている撮像素子と同様のものである。専用AF素子207は、撮像用画素と焦点検出用画素とが混在する撮像素子212と異なり、焦点検出専用のイメージセンサ(CCDまたはCMOSセンサ)を有する。専用AF素子207は、上記イメージセンサ上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を専用素子AF回路109へ出力する。
専用素子AF回路109で行うAF(自動焦点調節)処理について説明する。本実施形態の専用AF素子207は、特開2007−233032号公報に記載されている撮像素子と同様のものである。専用AF素子207は、撮像用画素と焦点検出用画素とが混在する撮像素子212と異なり、焦点検出専用のイメージセンサ(CCDまたはCMOSセンサ)を有する。専用AF素子207は、上記イメージセンサ上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を専用素子AF回路109へ出力する。
専用AF素子207では、たとえば、上記測距瞳92に相当する測距瞳からの光束をA列のセンサ列に導くように公知の絞り開口が設けられるとともに、上記測距瞳93に相当する測距瞳からの光束をB列のセンサ列に導くように公知の絞り開口が設けられる。
これにより、上記それぞれの絞り開口を介して撮影光学系210の異なる領域を通して入射された一対のデフォーカス量検出用光束による像が、焦点検出専用のイメージセンサ上の異なる位置で撮像されることとなる。
専用素子AF回路109は、A成分の出力信号およびB成分の出力信号の相対的な位置関係をずらしながら、2つの出力信号間の像ズレ量(シフト量と呼ぶ)と、A成分の出力信号とB成分の出力信号との相関度を演算する。相関値が最小となるシフト量を求めるのは、撮像素子AF回路108の場合と同様である。
専用素子AF回路109は、相関値を最小にするシフト量に所定係数を掛けることにより、デフォーカス量を求める。デフォーカス量が測距エリアごとに異なる点、デフォーカス量の検出精度が焦点検出専用のイメージセンサによる検出ピッチに依存する点は、撮像素子AFの場合と同様である。専用素子AF回路109は、デフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)の移動方向および移動量を演算する。
<測距エリアの配置>
撮影光学系210の焦点面に設定する測距エリア(焦点検出位置)について、図9および図10を参照して説明する。図9は、専用AF素子207を用いて焦点検出する際の測距エリア(専用AF素子207に含まれるイメージセンサが像をサンプリングする領域)を示す図であり、測距エリアに対応する位置を撮影画面100上に表したものである。
撮影光学系210の焦点面に設定する測距エリア(焦点検出位置)について、図9および図10を参照して説明する。図9は、専用AF素子207を用いて焦点検出する際の測距エリア(専用AF素子207に含まれるイメージセンサが像をサンプリングする領域)を示す図であり、測距エリアに対応する位置を撮影画面100上に表したものである。
図9において、19個の測距エリアが示されている。専用素子AF回路109は、19個の測距エリアのそれぞれについてデフォーカス量を算出し得る。各測距エリアの長さ、幅とサンプリングピッチは、イメージセンサを構成する光電変換部のサイズ・配列長・配列ピッチ、および不図示の再結像レンズ(専用AF素子207内の上記絞り開口を通過した光束をイメージセンサ上に投影する光学系)の投影倍率によって決まる。
図10は、撮像素子212を用いて焦点検出する際の測距エリア(撮像面内で焦点検出用画素311が像をサンプリングする領域)を示す図である。図10において、19個の測距エリアが示されている。撮像素子AF回路108は、19個の測距エリアのそれぞれについてデフォーカス量を算出し得る。各測距エリアの長さ・幅およびサンプリングピッチは、マイクロレンズ10のサイズ・配列長・配列ピッチによって決まる。
上記電子カメラのマイクロコンピュータ101は、専用素子AFを行うか、あるいは撮像素子AFを行うかを撮影モードの設定状態に応じて決定する。マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理をミラーダウン時に行わせる。撮影者は、光学ファインダーを通して被写体像を観察しながらフレーミングを行う。
一方、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AF処理をミラーアップ時に行わせる。撮影者は、光学ファインダーではなくカラー液晶モニター61に映し出されるライブビュー画像を観察しながらフレーミングを行う。
電子カメラのマイクロコンピュータ101が実行する処理(専用素子AFと撮像素子AFとを切替える処理)の流れについて、図11に例示するフローチャートを参照して説明する。マイクロコンピュータ101は、たとえば、電源オン処理が行われると図11による処理を起動する。
図11のステップS101において、マイクロコンピュータ101は、シャッターボタンSW2が半押し操作されたか否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、レリーズスイッチから半押し操作信号が入力されると、ステップS101を肯定判定してステップS103へ進む。マイクロコンピュータ101は、レリーズスイッチから半押し操作信号が入力されない場合はステップS101を否定判定し、当該判定処理を繰り返す。
ステップS103において、マイクロコンピュータ101は、撮影モードが「風景」モードか否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、「風景」モードの場合にステップS103を肯定判定してステップS105へ進む。マイクロコンピュータ101は、「風景」モードでない場合にはステップS103を否定判定してステップS104へ進む。
ステップS104において、マイクロコンピュータ101は、撮影モードが「ポートレート」モードか否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、「ポートレート」モードの場合にステップS104を肯定判定してステップS106へ進む。マイクロコンピュータ101は、「ポートレート」モードでない場合にはステップS104を否定判定してステップS107へ進む。
ステップS107において、マイクロコンピュータ101は、撮影モードが「クローズアップ」モードか否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、「クローズアップ」モードの場合にステップS107を肯定判定してステップS109へ進む。マイクロコンピュータ101は、「クローズアップ」モードでない場合にはステップS107を否定判定してステップS112へ進む。
本実施形態では、「風景」モードの場合は1コマ撮影(単写)に自動設定するとともに、専用素子AF処理によって被写体に合焦させたらAFロックする、いわゆるシングルAFを行う。合焦後にフォーカス調節レンズ(210)の位置を保持することをAFロックとよぶ。ステップS103を肯定判定して進むステップS105において、マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)を移動して合焦させ、合焦後にAFロックしてステップS121へ進む。なお、AFロックは、シャッターボタンSW2の半押しが解除された場合に解除する。
本実施形態では、「ポートレート」モードの場合は1コマ撮影(単写)に自動設定するとともに、撮像直前に撮像素子AF処理によって被写体に合焦させる。ステップS104を肯定判定して進むステップS106において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AFフラグを1にセットしてステップS121へ進む。撮像素子AFフラグを1にセットすることで、後述する撮像処理前に撮像素子AF処理を行う。
本実施形態では、「クローズアップ」モードの場合は1コマ撮影(単写)に自動設定するとともに、専用素子AF処理によって被写体に合焦させたら一旦AFロックし、撮像直前に撮像素子AF処理によってさらに合焦処理を行う。ステップS107を肯定判定して進むステップS109において、マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)を移動して合焦させる。合焦後にAFロックしてステップS111へ進む。ステップS111において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AFフラグを1にセットしてステップS121へ進む。撮像素子AFフラグを1にセットすることで、後述する撮像処理前に撮像素子AF処理を行う。
本実施形態では、ステップS107を否定判定する場合は「スポーツ」モードであるため、マイクロコンピュータ101はAFロックをしない。被写体の動き(光軸方向の動き、および左右上下方向の動きを含む)に連動してAF処理を繰り返し、最新のデフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)を移動し得るようにするためである。
マイクロコンピュータ101はさらに、たとえば毎秒5コマ以上の高速連続撮影(連写)を行うか、毎秒5コマ未満の低速連続撮影(連写)を行うか、あるいは1コマ撮影(単写)を行うかについて、ユーザー操作によって設定されている内容に従う。マイクロコンピュータ101は、ステップS112において、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)を移動して合焦させ、ステップS113へ進む。
ステップS113において、マイクロコンピュータ101は、上記高速連続撮影を行う設定か否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、上記高速連続撮影(連写)が設定されている場合にステップS113を肯定判定してステップS115へ進む。マイクロコンピュータ101は、上記低速連続撮影(連写)、または1コマ撮影(単写)が設定されている場合には、ステップS113を否定判定してステップS113Aへ進む。
低速連続撮影または1コマ撮影の場合に進むステップS113Aにおいて、マイクロコンピュータ101は、光軸方向における被写体の動きの有無を判定する。マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量の変化が所定値以上である場合にステップS113Aを肯定判定してステップS114へ進む。マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量の変化が所定値に満たない場合には、ステップS113Aを否定判定してステップS121へ進む。
ステップS114において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AFフラグを1にセットしてステップS121へ進む。撮像素子AFフラグを1にセットすることで、後述する撮像処理前に撮像素子AF処理を行う。
高速連続撮影の場合に進むステップS115において、マイクロコンピュータ101は、レンズ鏡筒202側の絞り211がf4より開放側か否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、f4より開放側の場合にステップS115を肯定判定してステップS116へ進み、f4より開放側でない場合にはステップS115を否定判定してステップS121へ進む。
ステップS116において、マイクロコンピュータ101は、光軸方向における被写体の動きの有無を判定する。マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量の変化が所定値以上である場合にステップS116を肯定判定してステップS117へ進む。マイクロコンピュータ101は、専用素子AF処理で得られるデフォーカス量の変化が所定値に満たない場合には、ステップS116を否定判定してステップS121へ進む。
ステップS117において、マイクロコンピュータ101は、高速連続撮影を行う設定から低速連続撮影を行う設定へ自動変更してステップS119へ進む。ステップS119において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AFフラグを1にセットしてステップS121へ進む。撮像素子AFフラグを1にセットすることで、後述する撮像処理前に撮像素子AF処理を行う。
ステップS121において、マイクロコンピュータ101は、シャッターボタンSW2が全押し操作されたか否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、レリーズスイッチから全押し操作信号が入力されると、ステップS121を肯定判定してステップS122へ進む。マイクロコンピュータ101は、レリーズスイッチから全押し操作信号が入力されない場合はステップS121を否定判定し、当該判定処理を繰り返す。
ステップS122において、マイクロコンピュータ101はドライバ回路104およびドライバ回路105へ指令を送り、ミラーアップおよび絞り制御(制御絞り値にする)を行ってステップS123へ進む。ステップS123において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AFフラグが1か否かを判定する。マイクロコンピュータ101は、フラグ1の場合にステップS123を肯定判定してステップS125へ進み、フラグ1でない場合にはステップS123を否定判定してステップS127へ進む。
ステップS125において、マイクロコンピュータ101は、撮像素子AF処理で得られるデフォーカス量に基づいてフォーカス調節レンズ(210)を移動して合焦させ、ステップS127へ進む。
ステップS127において、マイクロコンピュータ101は撮像処理回路107へ指令を送って撮像処理を行う。マイクロコンピュータ101はドライバ回路104およびドライバ回路105へ指令を送り、ミラーアダウンおよび絞り制御(開放絞りへ復帰させる)を行って図11による処理を終了する。
撮影動作を連続して繰返す連写時の撮像処理では、被写体の動き(光軸方向の動き、および左右上下方向の動きを含む)に連動して焦点調節対象を追跡し、AF処理を連続して行う公知の追尾制御をする。マイクロコンピュータ101は、連写中に専用素子AF回路109でAF処理を行わせる場合はミラーダウン時に、連写中に撮像素子AF回路108でAF処理を行わせる場合はミラーアップ時に、それぞれAF処理をさせる。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子カメラの焦点検出装置は、焦点検出用の画素列311を含む撮像兼焦点検出用撮像素子212を有し、該撮像素子212が撮影光学系210を通して撮像した出力信号であって焦点検出用の画素列311からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて撮影光学系210による焦点調節状態を検出する撮像素子AF回路108と、撮像素子AF回路108とは別に設けられており、撮影光学系210を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、撮影光学系210による焦点調節状態を検出する専用素子AF回路109と、撮影モードに応じて、撮像素子AF回路108および専用素子AF回路109の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させるマイクロコンピュータ101とを備える。これにより、焦点調節状態の検出精度が高い撮像素子AF回路108と、焦点調節状態の検出時間が短い専用素子AF回路109とを適切に使い分けることができる。
(1)電子カメラの焦点検出装置は、焦点検出用の画素列311を含む撮像兼焦点検出用撮像素子212を有し、該撮像素子212が撮影光学系210を通して撮像した出力信号であって焦点検出用の画素列311からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて撮影光学系210による焦点調節状態を検出する撮像素子AF回路108と、撮像素子AF回路108とは別に設けられており、撮影光学系210を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、撮影光学系210による焦点調節状態を検出する専用素子AF回路109と、撮影モードに応じて、撮像素子AF回路108および専用素子AF回路109の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させるマイクロコンピュータ101とを備える。これにより、焦点調節状態の検出精度が高い撮像素子AF回路108と、焦点調節状態の検出時間が短い専用素子AF回路109とを適切に使い分けることができる。
(2)上記マイクロコンピュータ101は、撮影光学系210の光軸方向に移動している被写体を撮影するのに適した撮影モード(たとえば「スポーツ」モード)が設定されている場合に、撮像素子AF回路108に焦点調節状態を検出させるので、ミラーアップ後においても、撮像素子212の焦点検出用画素列311からの信号に基づく最新の位相差情報によって焦点調節状態を検出し得る。
(3)上記マイクロコンピュータ101は、風景撮影に適した撮影モードが設定されている場合に専用素子AF回路109のみに焦点調節状態を検出させるようにしたので、2つのAF回路でそれぞれ焦点調節状態を検出する場合に比べて処理の負担を軽減できる。風景撮影では、画面内の1点に対して高い合焦精度を求める必要性が低いので、検出精度が高い撮像素子AF回路108を使わなくてもよい。
(4)上記マイクロコンピュータ101は、人物撮影に適した撮影モード(たとえば「ポートレート」モード)が設定されている場合に撮像素子AF回路108のみに焦点調節状態を検出させるようにしたので、2つのAF回路でそれぞれ焦点調節状態を検出する場合に比べて処理の負担を軽減できる。人物撮影では、画面内の1点に対して高い合焦精度を求める必要性が高いので、検出精度が高い撮像素子AF回路108を使うのがよい。
(5)上記マイクロコンピュータ101は、クローズアップ撮影モードが設定されている場合に専用素子AF回路109および撮像素子AF回路108にそれぞれ焦点調節状態を検出させる。さらに、検出時間が短い専用素子AF回路109で合焦させてから検出精度が高い撮像素子AF回路108を使うことで、適切に合焦させ得る。
(6)上記マイクロコンピュータ101は、連写撮影モードが設定され、かつ被写体が撮影光学系210の光軸方向に移動している場合の連写フレーム間に撮像素子AF回路108のみに焦点調節状態を検出させる。これにより、上述したミラーアップ時の追尾処理においては、ミラーアップ中に得られる撮像素子212の焦点検出用画素列311からの信号に基づく最新の位相差情報によって焦点調節状態を検出できる。さらに、たとえば連写撮影速度が撮像素子AF回路108による検出時間に比べて速い場合には、撮像素子AF回路108による検出時間に応じた連写撮影速度へ変更することで、連写時のミラーアップ中において遅滞なく焦点調節状態を検出できるようになる。
(7)さらに、マイクロコンピュータ101は、撮影光学系210の絞り口径が所定値より開放側である場合に所定速度未満の連写撮影速度へ自動変更するようにした。一般に、絞りが開放側に近い場合は被写界深度が浅くなるので、検出精度が高い撮像素子AF回路108を使うのがよい。この場合は、撮像素子AF回路108による検出時間に応じた連写撮影速度へ変更することで、連写時のミラーアップ中に遅滞なく焦点調節状態を検出できるようになる。
(変形例1)
上述した実施形態では、撮影モード切替スイッチSW10の操作位置に応じて、撮影モードを「風景」モード、「クローズアップ」モード、「ポートレート」モード、および「スポーツ」モードに切替える例を説明した。この代わりに、マイクロコンピュータ101が自動的に撮影モードを切替えるようにしてもよい。この場合のマイクロコンピュータ101は、図11におけるステップS121を否定判定した場合に、ステップS101へ戻って上述した処理を行う。
上述した実施形態では、撮影モード切替スイッチSW10の操作位置に応じて、撮影モードを「風景」モード、「クローズアップ」モード、「ポートレート」モード、および「スポーツ」モードに切替える例を説明した。この代わりに、マイクロコンピュータ101が自動的に撮影モードを切替えるようにしてもよい。この場合のマイクロコンピュータ101は、図11におけるステップS121を否定判定した場合に、ステップS101へ戻って上述した処理を行う。
(変形例2)
図11におけるステップS115またはステップS116を省略してもよく、ステップS115およびステップS116の双方を省略してもよい。
図11におけるステップS115またはステップS116を省略してもよく、ステップS115およびステップS116の双方を省略してもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
101…マイクロコンピュータ
108…撮像素子AF回路
109…専用素子AF回路
201…カメラ本体
202…レンズ鏡筒
203…メインミラー
204…サブミラー
205…メカニカルシャッター
207…専用AF素子
210…撮影光学系
212…撮像素子
108…撮像素子AF回路
109…専用素子AF回路
201…カメラ本体
202…レンズ鏡筒
203…メインミラー
204…サブミラー
205…メカニカルシャッター
207…専用AF素子
210…撮影光学系
212…撮像素子
Claims (10)
- 焦点検出用の画素列を含む撮像兼焦点検出用撮像素子を有し、該撮像素子が撮影光学系を通して撮像した出力信号であって前記焦点検出用の画素列からの信号を用いて一対の像の位相差情報を演算し、該位相差情報に基づいて前記撮影光学系による焦点調節状態を検出する第1の焦点検出手段と、
前記第1の焦点検出手段とは別に設けられており、前記撮影光学系を介した一対の焦点検出用光束によって得られる一対の像の位相差情報に基づいて、前記撮影光学系による焦点調節状態を検出する第2の焦点検出手段と、
撮影モードに応じて、前記第1の焦点検出手段および前記第2の焦点検出手段の少なくとも1つに焦点調節状態を検出させる制御手段と、
を備えることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、前記撮影光学系の光軸方向に移動している被写体を撮影するのに適した撮影モードが設定されている場合に、前記第1の焦点検出手段に焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、風景撮影に適した撮影モードが設定されている場合に前記第2の焦点検出手段のみに焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、人物撮影に適した撮影モードが設定されている場合に前記第1の焦点検出手段のみに焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、クローズアップ撮影モードが設定されている場合に前記第2の焦点検出手段および前記第1の焦点検出手段にそれぞれ焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項5に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、前記第2の焦点検出手段による焦点調節状態に基づいて前記撮影光学系の焦点調節が行われた後で前記第1の焦点検出手段に焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、連写撮影モードが設定され、かつ被写体が前記撮影光学系の光軸方向に移動している場合の連写フレーム間に前記第1の焦点検出手段のみに焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項7に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、連写撮影速度が所定速度以上に設定されている場合に当該所定速度未満の連写撮影速度へ自動変更することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項8に記載の焦点検出装置において、
前記制御手段は、前記撮影光学系の絞り口径が所定値より開放側である場合に前記所定速度未満の連写撮影速度へ自動変更することを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
入射された光束を折り曲げる光学部材と、
前記撮影光学系を通過した光束の光路上の第1位置と前記光路外の第2位置との間で前記光学部材を移動させる光学部材移動機構と、
前記第1の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合および撮影時は前記光学部材を前記第2位置外へ移動させて前記光束を前記第1の焦点検出手段へ導き、前記第2の焦点検出手段が焦点調節状態を検出する場合は前記光学部材を前記第1位置へ移動させて前記光束を前記第2の焦点検出手段へ導くように前記光学部材移動機構を制御する駆動制御手段と、
前記第1の焦点検出手段または前記第2の焦点検出手段によって検出された焦点調節状態に基づいて、前記撮影光学系を合焦させるための光学系駆動信号を発する合焦制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011270163A JP2013122495A (ja) | 2011-12-09 | 2011-12-09 | 焦点検出装置およびカメラ |
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