JP4508142B2 - 内燃機関用燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用燃料噴射弁に関する。
従来、内部に中空部を有した略中空円錐状膜噴霧を噴霧する内燃機関用燃料噴射弁(以下、インジェクタと呼ぶ)が知られている(特許文献1)。このインジェクタ100は、図27に示すように、膜噴霧400の中空部側の側面と対向する側面とのなす角度が所定の角度θ(以下、開き角θと呼ぶ)となるように噴霧している。そして、インジェクタ100は、インジェクタ100先端から膜噴霧400先端までのインジェクタ100の軸方向に沿った距離(以下、噴霧長と呼ぶ)が、L0となるように噴霧している。
特表2002−539365号公報
ところが、上記従来技術のインジェクタ100から燃料を噴霧すると、中空部側の空気が噴霧燃料の移動と共に膜噴霧400の外に排出されるため、膜噴霧400の外側の圧力P0よりも中空部の圧力P1が低下することがある(図27、図28参照)。すると、膜噴霧400は、圧力の低い中空部側に引き寄せられ、インジェクタ100から噴霧された燃料の膜噴霧400は、所定の開き角θよりも小さい開き角を有した略中空円錐状膜噴霧400となってしまう(図29参照)。この現象は、燃焼室内の圧力が高圧であればあるほど、顕著に現れる。
開き角θが小さくなったときの膜噴霧400の噴霧長L1は、開き角θが大きいときにくらべ長くなる。すると、膜噴霧400の先端がピストン500にまで到達し、ピストン500の頂面を燃料で濡らしてしまう(図29参照)。この状態で、燃焼室内の混合気が燃焼すると、ピストン500に付着した燃料が不完全燃焼を起こし、煤が発生するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料噴射弁から噴霧される中空部を有する錐状の膜噴霧の開き角を所望の値で安定させた錐状の膜噴霧を形成することができる内燃機関用燃料噴射弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、内部に中空部を有し、該中空部と外側空間との間の通気を妨げる錐状の膜噴霧を噴霧させるべく、複数の噴孔が第1仮想円上にほぼ等間隔で形成されたノズル部を有する内燃機関用燃料噴射弁において、
ノズル部は、第1仮想円上に、複数の噴孔の内、一部の噴孔が欠けている第1噴孔欠け部を有し、
第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔の中心と第1仮想円の中心とを結んだときの第1仮想円の中心角は、70〜110degであり、第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔は、噴孔の中心軸線同士が噴霧下流に行くほど、近づくように形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、ノズル部は、第1仮想円上に、上記複数の噴孔の内、一部の噴孔が欠けている第1噴孔欠け部を有し、上記複数の噴孔の内、前記第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔の中心と前記第1仮想円の中心とを結んだときのなす角度は、70〜110degとなっているので、上記複数の噴孔から燃料を噴霧させたとき、内部に中空部を有し、該中空部と外側空間との間の通気を妨げる錐状の膜噴霧に、中空部と外側空間とが通気する箇所が形成される。
これにより、外側空間の空気が中空部に導入されるため、膜噴霧を噴霧することにより発生する中空部と外側空間との圧力差を低減させることができる。その結果、上記従来で説明したように膜噴霧の開き角が小さくなるという現象を防止することができ、膜噴霧の開き角を所望の開き角で安定させることができる。
膜噴霧の開き角を所望の値で安定させることができるため、開き角を大きくすれば、ノズル部の真横部分にある空気も噴霧燃料との混合に利用することができる。したがって、請求項1に記載の発明を適用した燃料噴射弁を直噴内燃機関に適用し、内燃機関を均質燃焼運転させる場合、燃焼室内のより多くの空気を噴霧燃料との混合に利用することができ、混合を促進させることができる。
また、膜噴霧の開き角を所望の値で安定させることができるため、噴霧燃料の到達する位置を定めることができる。このことを利用すれば、シリンダヘッドに設けられた点火プラグの電極に安定して燃焼可能な混合気を形成させることができる。これにより、成層燃焼運転領域を拡大することができ、燃費を削減することができる。
また、この構成によれば、中空部へ外側空間への空気を導入させることができるので、導入された空気によって中空部に面する噴霧燃料を掻き乱すことができ、空気と燃料との混合を促進することができる。
錐状の膜噴霧外側近辺の空気は、噴霧される噴霧燃料によって引きずられ、噴霧方向とほぼ同じ方向の空気流れが発生するため、ノズル部直下の圧力が低下する。すると、ノズル部の真横からノズル部直下に向かう別の空気流れが形成される。これらの空気流れにより、ノズル部直下に渦流が発生する。
ノズル部直下で発生した上記渦流は、噴霧と共に噴霧方向へ渦を巻きながら移動するため、渦流と接する部分の燃料は、この渦流により掻き乱され、周囲の空気との混合が促進される。渦流の旋回速度が速ければ速いほど、燃料と空気との混合の促進度合いは大きくなる。ノズル部先端と膜噴霧の側面とのなす角度が小さいほど、ノズル部直下に流れ込む空気の流入速度が速くなるため、渦流の旋回速度は速くなる。
請求項1に記載されている発明によれば、錐状の膜噴霧の開き角を従来の膜噴霧の開き角よりも大きく、かつ、それを維持することができるため、上記渦流の旋回速度を従来技術の噴霧に比べ速くすることができる。このため、該膜噴霧の燃料と空気との混合を促進することができる。
更に、燃料と空気との混合が促進させることができれば、短距離・短時間で点火プラグにて燃焼可能な混合気を形成することができる。短距離で点火プラグにて燃焼可能な混合気を形成することができれば、燃料噴射弁と点火プラグとを近接させることができるため、シリンダヘッドの限られたスペースに燃料噴射弁および点火プラグを配置させることができる。そして、短時間で点火プラグにて燃焼可能な混合気を形成することができれば、点火タイミングを可能な限り進角することができ、点火タイミングの自由度が向上する。
また、第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔は、噴孔の中心軸線同士が噴霧下流に行くほど、近づくように形成されているので、上記通気する箇所はノズル部直下から上記2つの噴孔から噴霧された噴霧燃料同士が結合するところまで形成される。上記結合するところよりも噴霧下流側は膜噴霧が形成される。
これによれば、ノズル部直下に上記通気箇所が形成されるため、中空部を有する錐状の膜噴霧を噴霧させたとき最も中空部の圧力が低くなる部分にいち早く外側空間の空気を導入させ、中空部の圧力を外側空間の圧力に近づけることができる。
そして更に、上記通気箇所よりも噴霧下流側は、全周に渡って膜噴霧が形成されているので(上記通気箇所に当たる箇所がないので)、膜噴霧を燃焼させたとき、膜噴霧の周方向に伝播する火炎が途中で途絶えることが無くなる。その結果、ノズル部直下から膜噴霧先端にかけて上記通気箇所を有する錐状の膜噴霧に比べ、燃焼期間が短縮され、燃焼時の熱発生率が上昇し、機関の熱効率が上昇する。機関の熱効率が上昇すると、燃費が減少する。
請求項2に記載の発明では、ノズル部は、第1仮想円よりも内周側に位置する第2仮想円上にほぼ等間隔で配置された複数の噴孔の内、一部の噴孔が欠けている第2噴孔欠け部を有し、
第2噴孔欠け部は、第1仮想円の中心と、第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔の中心、との3つの点を結ぶ内側領域に、その全領域が含まれるように配設されることを特徴としている。
この構成によれば、ノズル部は、第2仮想円上にも、一部の噴孔が欠けている第2噴孔欠け部を有しており、更に、第2噴孔欠け部は、第1仮想円の中心と、第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔の中心、との3つの点を結ぶ内側領域に、その全領域が含まれるように配設されている。
この構成によれば、噴孔を形成することができるスペースの中でより多くの噴孔を形成することができるので、噴孔から噴霧される燃料量を確保しつつ噴孔の径を可能な限り小さくすることができる。これにより、噴霧燃料の微粒化を容易に達成することができる。
請求項3に記載の発明では、ノズル部は、第1仮想円よりも内周側に位置する第2仮想円上にほぼ等間隔で配置された複数の噴孔を有することを特徴としている。
この構成によれば、少なくとも、第1仮想円上に形成された噴孔から噴霧される膜噴霧には上記通気箇所が形成される。これにより、上記膜噴霧の開き角は、所望の値に安定させることができる。よって、第1仮想円上に形成された噴孔から噴霧される噴霧燃料と、第2仮想円上に形成された噴孔から噴霧される噴霧燃料とが重なるといったことが防止できる。その結果、噴霧燃料同士が結合することにより噴霧長が長くなるという問題を回避することができる。
請求項4に記載の発明では、前記ノズル部は、前記第1仮想円よりも外周側に位置する第3仮想円上にほぼ等間隔で配置された複数の噴孔を有することを特徴としている。
この構成によれば、少なくとも第1仮想円上に形成された噴孔から噴霧される膜噴霧に上記通気箇所が形成され、その通気部を介して外側空間の空気が導入されるので、上記膜噴霧の開き角が小さくなり中空部が消滅してしまい、噴霧長が長くなるという問題を回避することができる。
請求項5に記載の発明では、第1噴孔欠け部に隣接する2つの噴孔は、噴孔の中心軸線同士が噴霧下流に行くほど、近づくように形成されていることを特徴としている。
以下、本発明の内燃機関用燃料噴射弁を、ガソリンエンジンに燃料を噴霧供給するものに適用して、具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1から図5に基づいて説明する。図1は、本実施形態の内燃機関用燃料噴射弁が搭載される複数気筒からなるガソリンエンジンの断面図である。図2は、本実施形態の内燃機関用燃料噴射弁の構成を示す断面図である。図1に示すように、内燃機関(以下、エンジンと省略して呼ぶ)1は、シリンダヘッド10、シリンダブロック20、インジェクタ30、点火プラグ40、吸気弁50a、50b、排気弁60a、60b、ピストン70およびECU80を備えている。
シリンダブロック20は、図1に示すように気筒数分のシリンダ21を備えており、その端部には、シリンダヘッド10がシリンダ21を塞ぐように取り付けられている。シリンダ21には、ピストン70が往復移動可能に設けられている。シリンダ21内のピストン70の頂面とシリンダヘッド10の端面とで区画される空間が燃焼室90となる。
シリンダヘッド10は、1気筒当り、2個の吸気ポート11a、11b、と2個の排気ポート12a、12bとを備えている。吸気ポート11a、11bは、燃焼室90側の開口部が図1の手前側と奥側に並んで配置されるようにシリンダヘッド10に形成されており、排気ポート12a、12bも、吸気ポート11a、11bと同様に燃焼室90側の開口部が並んで配置されるようにシリンダヘッド10に形成されている。図1に示すように吸気ポート11a、11bと排気ポート12a、12bとの間には、インジェクタ30がその先端を燃焼室90に臨むようにして設けられている。さらに2個の排気ポート12a、12bの間には、点火プラグ40がその先端を燃焼室90に臨むようにして設けられている。
シリンダヘッド10には、吸気ポート11a、11bを開閉する吸気弁50a、50bが設けられ、排気ポート12a、12bを開閉する排気弁60a、60bが設けられている。これらの弁50a、50b、60a、60bは、エンジン1の各行程(吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程)に基づいて、図示しないカムによって往復移動させられる。
ECU80は、インジェクタ30から燃焼室90への燃料の噴霧量もしくは噴霧タイミングや、点火プラグ40が発生する火花放電のタイミングを電気的に制御する電子制御装置である。ECU80は、各種の演算処理を行うCPU、各プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、スタンバイRAM、EEPROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路、点火プラグ駆動回路等の機能を備えている。ECU80は、エンジン1の運転状態を示すパラメータ(例えば、エンジン回転数、吸入空気量、アクセル開度、空燃比等)に基づき最適な、または所望の噴霧量もしくは噴霧タイミング、あるいは火花放電タイミングを算出し、それに応じた指令信号をインジェクタ30や点火プラグ40に送信する。
次に、インジェクタ30について説明する。インジェクタ30は、ECU80からの指令信号に基づいて、燃料タンク(図示しない)から燃料ポンプ(図示しない)により汲み上げられた燃料を調量して燃焼室90に供給するものである。図2に示すように、インジェクタ30は、弁部31、弁部31を収容するノズル部32、および弁部31を駆動するアクチュエータ部35からなっている。
ノズル部32は、磁性パイプ33とハウジング34とからなっている。ハウジング34の一端部には、燃焼室90に臨む弁ボディ341および噴孔プレート342が、その反対側の端部には、アクチュエータ部35を保持する磁性パイプ33が取り付けられている。磁性パイプ33は、磁性部材と非磁性部材とからなり、略円筒状に形成されている。磁性パイプ33は、図2において下方のハウジング34側から第1磁性部材331、非磁性部材333および第2磁性部材332をこの順序で有している。第1磁性部材331と非磁性部材333ならびに非磁性部材333と第2磁性部材332とは溶接により結合されている。溶接は、例えばレーザ溶接などにより行われている。非磁性部材333は、第1磁性部材331と、第2磁性部材332との間で磁束が短絡することを防止するためのものである。
略円筒状の磁性パイプ33の内側は、燃料通路334となっている。磁性パイプ33の内壁には、図2において上方から固定子335、可動子336が収容され、固定子335および可動子336の内壁には、コイルスプリング337およびアジャスティングパイプ338が収容されている。固定子335、可動子336、コイルスプリング337およびアジャスティングパイプ338は、いずれも略円筒状に形成されており、磁性パイプ33の上方の燃料通路334から流入する燃料を磁性パイプ33の下方に通すようになっている。図2に示すように、固定子335は、磁性パイプ33の非磁性部材333および第2磁性部材332の内壁に挿入後、溶接によって、磁性パイプ33に固定されている。磁性パイプ33の外側には、アクチュエータ部35の一部としての電磁コイル351が保持されている。
ハウジング34は、磁性材料よりなり、略円筒状に形成されている。ハウジング34の上方には、磁性パイプ33の第1磁性部材331が溶接により固定されている。ハウジング34の内側は、磁性パイプ33の燃料通路334と連通しており、燃料通路334から流入した燃料がハウジング34の先端まで流れるようになっている。ハウジング34の下方には、有底円筒状の弁ボディ341が取り付けられており、弁ボディ341のさらに下方には、複数の噴孔343が形成されている有底円筒状の噴孔プレート342が取り付けられている。弁ボディ341の内壁には、弁座344が形成されている。
ハウジング34には、ニードル311と弁体312からなる弁部31が収容されている。弁体312は、ニードル311の下方の先端部分に形成されており、上記弁座344に離着座するようになっている。ニードル311の上方は、上記可動子336が溶接により固定されている。弁体312が弁座344に着座すると、燃料通路334と、噴孔343との連通が閉塞され、噴孔343からは燃料が噴霧されない。
アジャスティングパイプ338は、固定子335の内壁に圧入されている。コイルスプリング337は、一方の端部がアジャスティングパイプ338に当接し、他方の端部が可動子336に当接している。コイルスプリング337は、常に可動子336を下方に付勢するものであり、アジャスティングパイプ338の圧入量を調整することにより、可動子336に対する付勢力を調整することができる。
磁性部材339は、ハウジング34と磁気的に接続され、電磁コイル351の外周側に設けられている。これにより、固定子335、可動子336、第1磁性部材331、ハウジング34、磁性部材339および第2磁性部材332は、磁気回路を構成することとなる。
電磁コイル351が巻回されているスプール352は、磁性パイプ33の外周壁に取り付けられている。端子353は、電磁コイル351と電気的に接続されており、ECU80からの指令信号に基づき、電磁コイル351に駆動電流が供給される。樹脂ハウジング354は、磁性パイプ33および電磁コイル351の外側を覆っている。
通電されることにより励磁される電磁コイル351、電磁コイル351が励磁されることによって磁気回路を構成する固定子335、可動子336、第1磁性部材331、ハウジング34、磁性部材339および第2磁性部材332、および可動子336を噴孔側方向へ付勢するコイルスプリング337は、アクチュエータ部35を構成している。
電磁コイル351に駆動電流が供給されていない時、固定子335と可動子336との間には磁気吸引力が生じていない。そのため、可動子336は、コイルスプリング337の付勢力により固定子335から離間する方向、すなわち下方へ移動している。これにより、可動子336と一体の弁部31の弁体312は、弁座344に着座しており、噴孔343からの燃料の噴霧は停止される。
電磁コイル351に駆動電流が供給されると、電磁コイル351が励磁され、固定子335、可動子336、第1磁性部材331、ハウジング34、磁性部材339、および第2磁性部材332には、磁気回路が形成される。これにより、固定子335と可動子336との間には磁気吸引力が発生する。固定子335と可動子336との間に発生した磁気吸引力がコイルスプリング337の付勢力よりも大きくなると、可動子336は、固定子335に向かって移動する。可動子336は、固定子335と衝突するまで移動する。そのため、可動子336と一体の弁部31は、図2の上方へ移動し、弁体312は、弁座344から離座する。
図2において磁性パイプ33の上方から燃料通路334に流入する燃料は、フィルタ36により異物が除去される。異物が除去された燃料は、燃料通路334、アジャスティングパイプ338の内周側、固定子335の内側および可動子336の内側を経由してハウジング34の内側に供給される。供給された燃料は、弁体312が弁座344から離座すると、弁体312と弁座344との間に形成される通路を通り噴孔343へ流れ、噴孔343から噴霧される。
再び電磁コイル351への駆動電流の供給が停止されると、固定子335と可動子336との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、可動子336は、コイルスプリング337の付勢力によって再び固定子335から離間する方向へ移動する。これにより、可動子336と一体の弁部31の弁体312は、弁座344に着座し、噴孔343からの燃料の噴霧が停止される。
次に、インジェクタ30から噴霧される膜噴霧の形態について図3および図4に基づいて説明する。図3は、図2のインジェクタ30の噴孔プレート342の燃料上流側の平面図である。図4は、図3の噴孔から噴霧される膜噴霧37の斜視図である。
図3に示すように、噴孔プレート342には、複数の噴孔343が形成されている(実線で示す噴孔)。上記複数の噴孔343は、第1仮想円342a上に、一部分を除いて、ほぼ等間隔で形成されている。本実施形態では、第1仮想円342aを20等分し、3個の噴孔(破線で示す噴孔)343eが形成されるべきスペースを開けて、17個の噴孔343がほぼ等間隔に形成されている。なお、上記スペースが上記一部分に相当する。また、以下、上記スペースおよび上記一部分を第1噴孔欠け部343dと呼ぶこととする。
上記一部分の大きさは、上記複数の噴孔343の内、第1噴孔欠け部343dに隣接する2つの噴孔343a、343bの噴孔中心O1、O2と、第1仮想円342aの中心Oとを結んだときの第1仮想円342aの中心角αが、70〜110degとなっている。本実施形態では、3個の噴孔343eが形成されるべきスペースが開いているので、上記中心角αは、72degとなっている。なお、中心角αを定める意義については後ほど説明する。
図3に示す矢印は、各噴孔343の中心軸線343cを示している。これらの中心軸線343cは、第1仮想円342aの中心Oから放射状に広がるように設定されている。
上述したように噴孔343を形成した噴孔プレート342から燃料を噴霧すると、図4に示すような内部に中空部39を有する略中空円錐状の膜噴霧37が形成される。そして、膜噴霧37の側壁には、膜噴霧37自身の燃料濃度よりも低い燃料濃度を有する部分が、第1噴孔欠け部343dから膜噴霧37の先端にかけて形成される。この燃料濃度が低くなっている部分の燃料濃度は、膜噴霧37の外側空間に存在する空気、本実施形態では、燃焼室90内の空気が、この部分を介して中空部39に導入できる程度の濃度となっている。なお、本実施形態では、上記外側空間、すなわち中空部39以外の膜噴霧37の外側の空間を燃焼室90と便宜的に定義する。
本実施形態では、この燃料濃度が低くなっている部分を通気部38と呼ぶ。なお、膜噴霧37に通気部38が形成されることによる作用効果については後ほど説明する。
なお、膜噴霧37の形態は、略中空円錐状に限らなくても良い。例えば、三角錐状であっても良いし、四角錐状であっても良い。膜噴霧37は、内部に中空部39を有する錐状のものであれば良い。
ここで、本実施形態の膜噴霧37について説明する前に、従来技術について説明する。従来技術のインジェクタ100の噴孔プレート200には、図27に示すような中空部を有する略中空円錐状の膜噴霧400となるように、噴孔300の直径や、噴孔300の噴孔軸が調整された複数の噴孔300が形成されている。
このように噴孔300が形成されている噴孔プレート200から燃料を噴霧すると、図27に示すように、噴霧燃料は、周りの空気を引き寄せつつ移動する(実線矢印参照)。このとき、膜噴霧400の中空部では、該中空部の空気が燃料と共に外側空間に排出される。これにより、中空部の圧力P1は、外側空間の圧力P0よりも低くなる。その結果、中空部の圧力P1と外側空間の圧力P0との間に圧力差ΔPが発生するため、膜噴霧400は、噴孔プレート342の中心軸に向かって引き寄せられる(図27の矢印参照)。
膜噴霧400が上記中心軸に向かって引き寄せられると、膜噴霧400の開き角θが小さくなり、図29に示すように噴霧長が長くなる(L0→L1)。噴霧長が長くなると噴霧燃料の先端がピストン500にまで到達し、ピストン500の頂面が燃料で濡らしてしまう。この状態で、燃焼室内の混合気が燃焼すると、ピストン500に付着した燃料が不完全燃焼を起こし、煤が発生するという問題がある。
一方、本実施形態では、図3に示すような複数の噴孔343を形成した噴孔プレート342を有したインジェクタ30から燃料を噴霧することにより、図4に示すように膜噴霧37に通気部38が形成される。
これにより、膜噴霧37の中空部39と外側空間に圧力差ΔPが生じても、この圧力差ΔPによって外側空間の空気が通気部38を介して中空部39に流入するので、圧力差ΔPが小さくなる。その結果、膜噴霧37が噴孔プレート342の中心軸に向かう力が弱められ、膜噴霧37の開き角が小さくなることが防止される。したがって、この通気部38は、膜噴霧37の中空部39の圧力を調整する機能を有していると言える。
本実施形態のインジェクタ30は、膜噴霧37に通気部38を形成することができるので、略中空円錐状の膜噴霧37の開き角を所望の値で安定させることができる。膜噴霧37の開き角を大きくすれば、ノズル部32の真横部分にある空気も噴霧燃料との混合に利用することができる。本実施形態のように、インジェクタ30を直噴内燃機関に適用し、内燃機関を均質燃焼運転させる場合、燃焼室内のより多くの空気を噴霧燃料との混合に利用することができ、噴霧燃料と空気との混合を促進することができる。
また、本実施形態のインジェクタ30は、略中空円錐状の膜噴霧37の開き角を所望の値で安定させることができるので、シリンダヘッド10に設けられた点火プラグ40の電極41に安定して燃焼可能な混合気を形成させることができる。これにより、成層燃焼運転領域を拡大することができ、燃費を削減することができる。
また、本実施形態のインジェクタ30は、通気部38を介して燃焼室90内の空気を中空部39へ導入させることができるので、導入された空気によって中空部39に面する噴霧燃料を掻き乱すことができ、噴霧燃料と空気との混合の促進をすることができる。
図5を用いて、本実施形態の別の作用効果を説明する。図5は、インジェクタから噴霧される膜噴霧とその付近の空気の流れを示している。図5中の一点鎖線より左側が本実施形態の膜噴霧37であり、右側が従来技術の膜噴霧400である。
従来技術の膜噴霧400外側近辺の空気は、膜噴霧400に引きずられ、噴霧方向とほぼ同じ方向に空気が流れる。この空気流れを引きずり空気流れ120と呼ぶこととし、空気流れの方向は矢印で示し、流速は矢印の長さで示す。引きずり空気流れ120が発生すると、インジェクタのノズル部直下の圧力が低下するため、この圧力低下部分に新たな空気流れが形成される。この空気流れを引き込み空気流れ130と呼ぶこととし、空気流れの方向は矢印で示し、流速は矢印長さで示す。膜噴霧400が形成されている間は、これらの空気流れ120、130の方向は、常に同じである。このため、ノズル部直下には渦流140が発生する。この渦流140は、噴霧と共に噴霧方向へ渦を巻きながら移動するため、渦流140と接する部分の噴霧燃料は、この渦流140により掻き乱され、周囲の空気と混合する。上記空気流れ120、130は、本実施形態の膜噴霧37の周辺でも発生し、従来技術と同様の原理で、ノズル部直下に渦流140が発生する。
ところで、渦流140の旋回速度が速ければ速いほど、渦流140が燃料を掻き乱すエネルギーが増大し、燃料と空気との混合の促進度合いは大きくなる。また、渦流140の旋回速度は、ノズル部先端面と膜噴霧37、400の側面とのなす角度が小さいほど、速くなる。
これは、ノズル部先端面と膜噴霧37の側面とのなす角度が従来技術のものよりも小さくなることで流路面積が狭くなり、上記引き込み空気流れ130の空気流速が従来技術のものよりも速くなったためだと考えられる。
本実施形態のインジェクタ30は、上述したように膜噴霧37に通気部38を形成することができるので、従来技術のインジェクタ100に比べ、開き角が大きい膜噴霧37を噴霧することができる。すなわち、ノズル部32先端面と膜噴霧37とのなす角度が小さい膜噴霧37を噴霧することができる。このため、ノズル部32直下で発生する渦流140の旋回速度は、従来技術のものよりも速くすることが、従来技術よりも噴霧燃料と空気との混合を促進させることができる。
本実施形態では、上述のとおり従来技術よりも噴霧燃料と空気との混合を促進させることができるため、短距離・短時間で点火プラグ40にて燃焼可能な混合気を形成することができる。短距離で点火プラグ40にて燃焼可能な混合気を形成することができれば、インジェクタ30と点火プラグ40とを近接させることができるため、シリンダヘッド10の限られたスペースにインジェクタ30と点火プラグ40とを配置させることができる。そして、短時間で点火プラグ40にて燃焼可能な混合気を形成することができれば、点火タイミングを可能な限り進角することができ、点火タイミングの自由度が向上するという別の効果もある。
本実施形態の通気部38は、1箇所にまとめて形成されている。これによれば、通気部38を複数個に分散させて形成するよりも、通気部38を通過する空気の流速を速くすることができるため、中空部39に移動した空気によって噴霧燃料を掻き乱すことができる。膜噴霧37に形成される通気部38は多くても3箇所までが良い。これ以上多くすると、通過する空気の流速が落ち、噴霧燃料を掻き乱す効果が小さくなる。
また反対に、通気部38を複数箇所分散させて形成すれば、膜噴霧37の中空部39の圧力P1をいち早く外側空間の圧力P0に近づけることができる。更に、通気部38を等間隔に形成すれば、中空部39内の圧力分布に偏りが生じにくくなり、膜噴霧37が型崩れすることが無くなる。
上述したように、通気部38の個数や配置によって、現れる効果が異なるので、上記効果を考慮して通気部38の個数や配置を定める必要がある。
本実施形態では、膜噴霧37に通気部38を形成させるだけで、上述のとおり様々な作用効果を創出することができる。しかしながら、上述の作用効果を達成するには、燃焼室90から中空部39へ導入される空気の空気移動量が適当である必要がある。それは、通気部38の大きさによって変化する。そして、通気部38の大きさは、上記中心角αの大きさによって変化する。なお、空気移動量とは、燃焼室90から通気部38を介して中空部39へ導入される単位時間当たりの空気の体積である。
ここでは、中心角αを定めることの意義について、図6から図8に基づいて説明する。図6は、中心角αと、燃焼室90と中空部39との圧力差ΔPとの特性図であり、図7は、中心角αと、空気が通気部38を通過する際の空気の通りにくさを示す吸入抵抗との特性図である。
上記圧力差ΔPは、燃焼室90から中空部39への空気の移動の原動力である。この圧力差ΔPが大きければ、より多くの空気を中空部39に取り込むことができる。多くの空気を中空部39に取り込むことができれば、中空部39に面する噴霧燃料と空気との混合が促進される。反対に、圧力差ΔPが小さければ、中空部39に取り込める空気の量が少なくなり、噴霧燃料と空気との混合を促進させることができなくなる。
図6に示すように、中心角αが110degまでは比較的大きな圧力差ΔPを得ることができるが、それを超えると圧力差ΔPは比較的小さな値となる。これは、中心角αが大きすぎると、通気部38の面積が多くなる。該面積が大きくなる過ぎると、却って上記従来技術で説明したように中空部39側の噴霧燃料の流れが周りの空気を膜噴霧37の外に排出する作用が低下するためだと考えられる。
図6によると、中心角αを小さくすればするほど、圧力差ΔPは大きくなり、より多くの空気を中空部39に取り込むことができると考えられるが、中心角αを小さくすると、形成される通気部38の開口面積が小さくなる。
すると、図7に示すように、通気部38を通過する際の抵抗(吸入抵抗)が増加する。吸入抵抗が増加すると、圧力差ΔPが大きくても中空部39に空気を導入することができず、従来技術のように膜噴霧37の開き角が小さくなってしまう。図7の特性図によれば、吸入抵抗は、中心角αが70degを下回ると急激に大きくなってしまう。
これらのことから、膜噴霧37の開き角を安定させつつ、中空部39内の噴霧燃料と空気との混合の促進を向上させるという効果を発揮するには、中心角αに最適な値があることがわかる。図8は、中心角αと、中空部39への空気移動量との関係を示す特性図である。この図8は、図6、7の特性に基づいて実験またはシミュレーションによって求めた特性図である。
図8の特性図によると、中心角αが70〜110degの範囲で膜噴霧37の開き角を安定させつつ、中空部39内の噴霧燃料と空気との混合の促進を向上させるという効果を発揮することができる空気移動量を確保することができる。また、この値は、中心角αが90deg付近で最も高い値を示している。すなわち、中心角αを90degとすることにより、上述の効果を高い次元で両立させることができる。
本実施形態では、第1噴孔欠け部343dは、第1仮想円342aの中心角αが70〜110degと規定している。この規定は代表的なものであり、別の観点で表現すると、第1噴孔欠け部343dに隣接する噴孔343a、343bのピッチは、第1噴孔欠け部343dを除く第1仮想円342a上に形成された噴孔343のピッチの3倍以上であれば良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図9および図10に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一機能物は、同一符号を付す。ここでは、第1実施形態と相違する特徴点のみを説明する。図9は、第2実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。
噴孔プレート342は、第1仮想円342aおよび第1仮想円342aよりも径の小さい第2仮想円342bを有し、第1、第2仮想円342a、342b上に複数の噴孔343、344がほぼ等間隔に形成されている。第1、第2仮想円342a、342b上には、第1実施形態で説明したような考え方に基づく第1、第2噴孔欠け部343d、344dが形成されている。更に、第2噴孔欠け部344dは、第1仮想円342aの中心Oと、第1噴孔欠け部343dに隣接する2つの噴孔343a、343bの中心O1、O2、との3つの点を結ぶ内側領域に含まれるように配設されている。すなわち、第2仮想円342b上に形成されている複数の噴孔344は、上記領域には形成されていないことになる。
具体的には、噴孔プレート342には、11個の噴孔343が第1噴孔欠け部343dを除く第1仮想円342aを11等分した位置に形成され、10個の噴孔344が第2噴孔欠け部344dを除く第2仮想円342bを10等分した位置に形成されている。
第1仮想円342a上の第1噴孔欠け部343dに隣接する2つの噴孔343a、343bは、噴孔343a、343bの中心軸線343e、343fが略平行となるように形成されている(図9、図10参照)。第1仮想円342a上の上記噴孔343a、343b以外の噴孔343および第2仮想円342b上の噴孔344は、噴孔343の中心軸線343cおよび噴孔344の中心軸線344cが重ならないように形成されている。
そして、図10に示すように、噴孔343、344は、中心軸線343c、344cの先端の間隔が仮想面348においてほぼ等間隔となるように形成されている。図10では、複数の噴孔343、344の内、数個分の噴孔と、その噴孔の中心軸線が示してある。その他の噴孔および中心軸線は省略してある。
このように、噴孔343、344を形成すると、通気部38は、ノズル部32先端から膜噴霧37先端に渡って形成される。これによれば、通気部38の面積を比較的大きくすることができるので、通気部38を介して大量の空気を中空部39に導入させることができ、いち早く中空部39の圧力を燃焼室90の圧力に近づけることができる。
また、本実施形態のように2つの仮想円上に噴孔を形成すると、噴孔プレート342の限られた面積の中でより多くの噴孔343、344を形成することができるので、噴孔343、344から噴霧される燃料量を確保しつつ噴孔343、344の径を可能な限り小さくすることができる。これにより、噴霧燃料の微粒化を容易に達成することができる。
また、第2実施形態のように、2つの仮想円上に噴孔を形成する場合、図11や図12に示すように噴孔を形成しても良い。
図11に示すように、噴孔プレート342は、第1仮想円342aおよび第1仮想円342aよりも径の小さい第2仮想円342bを有し、第1、第2仮想円342a、342b上に複数の噴孔343、344がほぼ等間隔に形成されている。図9に示す噴孔プレート342との違いは、第2仮想円342bに第2噴孔欠け部344dが形成されていない点である。具体的には、11個の噴孔343が第1噴孔欠け部343dを除く第1仮想円342aを11等分した位置に形成され、12個の噴孔344が第2仮想円342bを12等分した位置に形成されている。
ところで、隣接した噴孔から噴霧された噴霧燃料同士がノズル部直下で結合すると噴霧長が延長するという現象が起こることがある。そのため、噴孔の中心軸線は、上記現象が起こらないように定められている。しかしながら、噴孔の中心軸線を上記のように定めていても、膜噴霧の開き角が他の要因で変化すると噴霧燃料の噴霧方向が変化してしまう。この噴霧方向の変化により、噴霧燃料同士がノズル部直下で結合し、その結果、噴霧長が長くなってしまう。
上述したように形成された噴孔343、344から燃料を噴霧すると、第1仮想円342a上に形成されている噴孔343から噴霧される膜噴霧のみに通気部が形成されるため、この膜噴霧の開き角は所定の値で安定する。このため、噴孔343から噴霧された噴霧燃料の噴霧方向は安定するため、ノズル部32直下で、噴孔344から噴霧された噴霧燃料と結合し、噴霧長が長くなるという問題を回避することができる。
図12に示すように、噴孔プレート342は、第1仮想円342aおよび第1仮想円342aよりも径の大きい第3仮想円342cを有し、第1、第3仮想円342a、342c上に複数の噴孔343、345がほぼ等間隔に形成されている。第1仮想円342a上には、第1噴孔欠け部343dが形成されている。噴孔343は、第1噴孔欠け部343dを除く第1仮想円342aを形成すべき噴孔343の数で等分した位置に形成されている。第3仮想円342cには、上記噴孔欠け部のような部分は無い。噴孔345は、第3仮想円342cを形成すべき噴孔345の数で等分した位置に形成されている。
具体的には、噴孔プレート342には、10個の噴孔343が第1噴孔欠け部343dを除く第1仮想円342aを10等分した位置に形成され、12個の噴孔345が第3仮想円342cを12等分した位置に形成されている。
このように形成された噴孔343、345から燃料を噴霧すると、第1仮想円342a上に形成された噴孔343から噴霧される膜噴霧に通気部が形成されるため、この膜噴霧の開き角を所定の値で安定させることができる。このため、膜噴霧37の中空部39が消滅してしまい、噴霧長が長くなるという問題を回避することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図13から図15に基づいて説明する。本実施形態は、上述の第2実施形態の変形例である。よって、第2実施形態と同一機能物は、同一符号を付す。図13は、第3実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。噴孔の配列は第2実施形態と同じであるため、配列についての説明は省略し、第2実施形態と相違する特徴点のみを説明する。
第1仮想円342a上の第1噴孔欠け部343dに隣接する2つの噴孔343a、343bは、噴孔343a、343bの中心軸線343e、343fが噴霧下流側に行くほど近づくように形成されている(図13、図14参照)。第1仮想円342a上の上記噴孔343a、343b以外の噴孔343および第2仮想円342b上の噴孔344は、噴孔343の中心軸線343cおよび噴孔344の中心軸線344cが重ならないように形成されている。
そして、図13、14に示すように、噴孔343、344は、上記中心軸線343e、343fが重なる点を含む仮想面349において、噴孔343、344の中心軸線343c、344cの先端の間隔がほぼ等間隔となるように形成されている。図14では、複数の噴孔343、344の内、数個分の噴孔と、その噴孔の中心軸線が示してある。その他の噴孔および中心軸線は省略してある。
上述したように形成された噴孔343、344から燃料を噴霧すると、図15に示すような、通気部38の形状を有した膜噴霧37が噴霧される。膜噴霧37には、ノズル部32直下から膜噴霧37の中腹付近にある点Aにかけて略三角状の通気部38が形成される。点Aよりも噴霧下流側は、図15に示すように全周に渡り膜噴霧37が形成されている。
これによれば、少なくとも、膜噴霧37を噴霧させたとき最も中空部39の圧力が低くなる部分であるノズル部32直下に通気部38が形成されるので、この部分にいち早く燃焼室90内の空気を中空部39に導入させ、中空部39の圧力を燃焼室90内の圧力に近づけることができる。
そして更に、点Aよりも噴霧下流側は、全周に渡って膜噴霧37が形成されているので(上記通気部38が形成されていないので)、膜噴霧37を燃焼させたとき、膜噴霧37の周方向に伝播する火炎が途中で途絶えることが無くなる。その結果、第1、第2実施形態のようなノズル部32直下から膜噴霧37先端にかけて通気部38が形成されているような膜噴霧37に比べ、燃焼期間が短縮される。そのため、燃焼時の熱発生率が上昇し、機関の熱効率が上昇する。機関の熱効率が上昇すると、燃費が減少する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図16に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一機能物は、同一符号を付す。ここでは、第1実施形態と相違する特徴点のみを説明する。図16は、第4実施形態におけるインジェクタの噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。
図16に示すように、本実施形態のインジェクタ30は、通気部38を有した略中空円錐状の膜噴霧37の内側に、更に、通気部38aを有した略中空円錐状の膜噴霧37aを噴霧する。
本実施形態によれば、膜噴霧37の内側に、もう1つの膜噴霧37aが噴霧されているので、噴霧長を長くせずに、膜噴霧37aの中空部39の体積を少なくすることができ、燃焼期間を短縮することができる。これにより、機関の熱効率が上昇し、燃費が減少する。
しかしながら、膜噴霧37と膜噴霧37aとの隙間は非常に狭く、中空部39の圧力が低下し開き角を維持することができないと、膜噴霧37、37aとが結合してしまい、膜噴霧37、37aに燃料濃度のむらが形成され、膜噴霧37、37aを燃焼させたとき、未燃HCやCOなどが発生する。
ところが、膜噴霧37、37aには、通気部38、38aが形成されているため、膜噴霧37、37aの開き角が安定させることができる、膜噴霧37、37aが結合することによる燃料濃度のむらが形成される恐れが無くなる。その結果、膜噴霧37、37aを燃焼させたとき、未燃HCやCOなどが発生しにくくなる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について、図17に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一機能物は、同一符号を付す。ここでは、第1実施形態と相違する特徴点のみを説明する。図17は、第5実施形態におけるインジェクタの噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。
本実施形態のインジェクタ30は、横断面が十字型となるような膜噴霧37を噴霧し、その膜噴霧37に通気部38を形成する。
エンジン1を均質燃焼運転させるとき、噴霧は吸気弁が開弁しているときに行われる。本実施形態のような噴霧形状を有する膜噴霧37では、膜噴霧37が吸・排気弁にかからないようにすることができる。これにより、噴霧が吸・排気弁に付着することによる未燃HCやCOなどの発生を抑えることができる。
しかしながら、本実施形態のような噴霧形状を有する膜噴霧37は、上述の効果が望めるものの、横断面が十字型となっているため、円錐状の膜噴霧に比べ、膜噴霧37の側面間が狭くなる部分が形成される。中空部39と燃焼室90との圧力差が発生したときに、膜噴霧37の開き角が小さくなると、該側面同士が結合し、膜噴霧37に燃料濃度のむらが形成され、膜噴霧37を燃焼させたとき、未燃HCやCOなどが発生することがある。
ところが、本実施形態では、膜噴霧37に通気部38を形成させているため、膜噴霧37に燃料濃度のむらの形成を防止することができ、未燃HCやCOなどが発生しにくくなる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について、図18から図20に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一機能物は、同一符号を付す。ここでは、第1実施形態と相違する特徴点のみを説明する。図18は、第6実施形態におけるインジェクタのノズル部付近の縦断面図である。図19は、図18のノズル部の噴孔プレートの平面図である。図20は、図19の噴孔プレートおよびその噴孔から噴霧される膜噴霧の形態を示す図である。
図18および図19に示すように、インジェクタ30の噴孔プレート342には、第1、第2噴孔群346、347が形成されている。第1噴孔群346は、噴孔プレート342の中心軸を中心とする円に沿って噴孔346aの集まりである。第2噴孔群347は、第1噴孔群346が形成されている円の直径よりも小さい直径の円に沿って形成されている噴孔347aの集まりである。図19に示すように、第1、第2噴孔群346、347は、噴孔346a、347aから噴霧される噴霧燃料が重ならないように形成されている。
更に、本実施形態のインジェクタ30は、第1、第2噴孔群346、347をそれぞれ個別に開閉することができる第1、第2弁体313、314を有している。これらの弁体313、314は、個別に駆動させることができるようになっている。
本実施形態では、インジェクタ30は、燃料を噴霧する際、第2弁体314によって、噴孔347aを常に閉状態とし、第1弁体313を駆動させ噴孔346aを開状態とする。これにより、インジェクタ30は、略中空円錐状の膜噴霧37に図20に示すような通気部38を形成することができる。また、本実施形態では、噴孔347aは2つあるので、2つの通気部38が形成されることとなる。反対に、膜噴霧37に通気部38を形成させたくない場合は、燃料を噴霧する際、両弁体313、314を駆動させ、噴孔346a、347aを開状態とすればよい。これにより、膜噴霧37に通気部38を形成したいとき、形成したくないときを自由に選択することができる。
また、第1噴孔群346が開状態となってから閉状態となるまでの期間中に、第2弁体314を図21に示すように駆動させて良い。具体的には、ECU80は、1回の噴霧行程中(図21中の時刻t1からt6)にインジェクタ30の第2弁体314が第2噴孔群347を複数回開閉するような指令信号を生成し、その指令信号を電磁コイル351に送信する。図21に示すように、ECU80は、時刻t2からt3、および時刻t4からt5の期間、燃料の噴霧を休止するような指令信号を電磁コイル351に送信する。
上述したように第2弁体314を駆動させることにより、図21に示すような複数個の通気部38を有する膜噴霧37が噴霧できる。これによれば、第2噴孔群347の開閉回数や、開状態の時間を調整することにより、通気部38の開口面積を任意に変化させることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について、図23から図25に基づいて説明する。図23は、第7実施形態のインジェクタおよび点火プラグが搭載されるガソリンエンジンの断面図である。図24は、図23のインジェクタ、点火プラグ、膜噴霧の状態を示す図である。
本実施形態は、本発明の通気部38を有する膜噴霧37の別の特性を利用したものである。別の特性とは、インジェクタ30から噴霧される燃料の膜噴霧37は、その膜噴霧37に形成される上記通気部38から流入する空気によって、その形状が変化するという特性である。
図24に示すように、膜噴霧37に約180degの間隔で通気部38を2つ形成すると、これらの通気部38を介して燃焼室90内の空気が膜噴霧37の中空部39に流入する。その空気は、ノズル部32の直下で衝突し、図中の矢印のように方向を変え、膜噴霧37の中空部39側の側面に衝突する。すると、膜噴霧37は、図中の破線で示すように変形する。
一般的に、シリンダヘッド10への部品の配置は、吸排気弁50a、50b、60a、60bが優先されることが知られている。図23に示すように、インジェクタ30を燃焼室90の中心軸付近に設ける形式のエンジン1の場合、点火プラグ40の配置が、吸排気弁50a、50b、60a、60bの設置条件により、制約されることがある。しかも、点火プラグ40の燃焼室90への突き出し量には、限度がある。点火プラグ40の配置や、突き出し量に制約があると、点火プラグ40の電極41とインジェクタ30との距離Dは、比較的大きくなり、電極41とインジェクタ30から噴霧される燃料の膜噴霧37との距離も大きくなる。
一方、噴霧された燃料を燃焼させるには、噴霧燃料と空気との混合割合(燃料濃度、空燃比)を適切にした混合気を点火プラグ40の電極41付近に形成しなければならない。点火可能な空燃比の範囲は、10から16が良いとされている。好ましくは、空燃比を理論空燃比とするのが良いとされている。空燃比を理論空燃比とすれば、燃料を完全燃焼させやすくなる。
図25は、インジェクタ、点火プラグ、膜噴霧の位置と噴霧の燃料濃度の関係を示す図である。横軸はインジェクタ30の中心軸から点火プラグ40の電極41までの水平方向距離を表し、縦軸は混合気の空燃比を表している。図25に示すように、本実施形態の膜噴霧37の側面付近では、噴霧された燃料は、燃焼室90内の空気と接触する機会が多いため、燃料と空気とが混ざりあい、点火可能な混合気が形成される。この混合気の燃料濃度は、膜噴霧37の中心から外側に向かって徐々に低くなる、言い換えると、混合気の燃料濃度がリッチからリーンとなる(図25中の実線参照)。図25より、先ほど説明したように噴霧燃料を点火可能な位置(空燃比10から16の範囲内)に点火プラグ40の電極41を配置すれば、噴霧燃料を燃焼させることができることが分かる。
しかしながら、点火プラグ40の配置に制約があると、適切な燃料濃度の場所に点火プラグ40の電極41を配置することが困難となる。本実施形態では、膜噴霧37の上記特性を利用することにより、点火プラグ40の配置に制約があったとしても噴霧燃料を燃焼させることが可能となる。
具体的には、図24で説明したようにインジェクタ30は、燃料を噴霧したとき、膜噴霧37が変形して、膜噴霧37の側面が点火プラグ40の電極41に近づくような位置に通気部38を形成する。
次に、本実施形態の効果を図25に基づいて説明する。図25に示すように、インジェクタ30から噴霧される膜噴霧37には、通気部38が形成されているので、通気部38から流入される空気によって、実線で示す膜噴霧37から破線で示す膜噴霧37に変形する。すると、点火可能な空燃比の分布(空燃比10から16)が点火プラグ40に向かって移動する。結果、点火プラグ40の配置に制約がある場合であっても、点火プラグ40により噴霧燃料を燃焼させることが可能となる。
本実施形態では、膜噴霧37に2つの通気部38を形成した特殊な場合について説明したが、第1〜第6実施形態で示したように1つの通気部38を形成した膜噴霧37であっても、膜噴霧37の外側壁面付近は、図25に示したような空燃比の分布が形成されている。よって、インジェクタ30から噴霧される膜噴霧37と点火プラグ40の配置を図26に示すようにしてもよい。この部分に点火プラグ40を配置しても、噴霧燃料を燃焼させることが可能である。
本実施形態の内燃機関用燃料噴射弁(インジェクタ)が搭載される複数気筒からなるガソリンエンジンの断面図である。 本実施形態の内燃機関用燃料噴射弁(インジェクタ)の構成を示す断面図である。 図2のインジェクタの噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。 図3の噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。 インジェクタから噴霧される膜噴霧とその付近の空気の流れを示す図である。 中心角αに対する圧力差ΔPの関係を示す特性図である。 中心角αに対する吸入抵抗の関係を示す特性図である。 中心角αに対する空気移動量の関係を示す特性図である。 第2実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。 図9の噴孔プレートに形成されている噴孔の中心軸線を説明する図である。 第2実施形態の他の実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。 第2実施形態の他の実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。 第3実施形態における噴孔プレートの燃料上流側の平面図である。 図13の噴孔プレートに形成されている噴孔の中心軸線の関係を 図13の噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。 第4実施形態におけるインジェクタの噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。 第5実施形態におけるインジェクタの噴孔から噴霧される膜噴霧の斜視図である。 第6実施形態におけるインジェクタのノズル部付近の縦断面図である。 図18のノズル部の噴孔プレートの平面図である。 図18の噴孔プレートおよびその噴孔から噴霧される膜噴霧の形態を示す図である。 第2弁体の作動状態を示すタイミングチャートである。 第6実施形態の他の実施形態におけるインジェクタの噴孔プレートおよびその噴孔から噴霧される膜噴霧の形態を示す図である。 第7実施形態のインジェクタおよび点火プラグが搭載されるガソリンエンジンの断面図である。 図23のインジェクタ、点火プラグ、膜噴霧の状態を示す図である。 インジェクタ、点火プラグ、膜噴霧の位置と噴霧の燃料濃度の関係を示す図である。 第7実施形態の他の実施形態によるインジェクタ、点火プラグ、膜噴霧の状態を示す図である。 従来技術のインジェクタから噴霧される膜噴霧とその付近の空気の流れを示す図である。 従来技術のインジェクタの噴孔プレートおよびその噴孔から噴霧される膜噴霧の形態を示す図である。 従来技術のインジェクタから噴霧される燃料の膜噴霧とピストンの頂面との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 内燃機関(エンジン)
10 シリンダヘッド
30 内燃機関用噴射弁(インジェクタ)
312 弁体
32 ノズル部
342 噴孔プレート
342a 第1仮想円
343 噴孔
37 膜噴霧
38 通気部
39 中空部
40 点火プラグ
41 電極
90 燃焼室
120 引きずり空気流れ
130 引き込み空気流れ
140 渦流

Claims (4)

  1. 内部に中空部を有し、該中空部と外側空間との間の通気を妨げる錐状の膜噴霧を噴霧させるべく、複数の噴孔が第1仮想円上にほぼ等間隔で形成されたノズル部を有する内燃機関用燃料噴射弁において、
    前記ノズル部は、前記第1仮想円上に、前記複数の噴孔の内、一部の噴孔が欠けている第1噴孔欠け部を有し、
    前記第1噴孔欠け部に隣接する2つの前記噴孔の中心と前記第1仮想円の中心とを結んだときの前記第1仮想円の中心角は、70〜110degであり、
    前記第1噴孔欠け部に隣接する2つの前記噴孔は、前記噴孔の中心軸線同士が噴霧下流に行くほど、近づくように形成されていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射弁。
  2. 前記ノズル部は、前記第1仮想円よりも内周側に位置する第2仮想円上にほぼ等間隔で配置された前記複数の噴孔の内、一部の噴孔が欠けている第2噴孔欠け部を有し、
    前記第2噴孔欠け部は、前記第1仮想円の中心と、前記第1噴孔欠け部に隣接する2つの前記噴孔の中心、との3つの点を結ぶ内側領域に、その全領域が含まれるように配設されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用燃料噴射弁。
  3. 前記ノズル部は、前記第1仮想円よりも内周側に位置する第2仮想円上にほぼ等間隔で配置された複数の噴孔を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用燃料噴射弁。
  4. 前記ノズル部は、前記第1仮想円よりも外周側に位置する第3仮想円上にほぼ等間隔で配置された複数の噴孔を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用燃料噴射弁
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