JP6318278B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリンエンジン等の内燃機関に用いられる燃料噴射弁であって、弁体が弁座と当接することで燃料の漏洩を防止し、弁体が弁座から離れることによって噴射を行う、燃料噴射弁に関する。
噴孔の中心軸方向をノズルボディの中心軸に対して偏心させることにより、燃料の流れに偏流を発生させることで噴霧を拡散させる燃料噴射弁が知られている(特許文献1参照)。この燃料噴射弁では、噴孔の中心軸方向がノズルボディの中心軸に対して偏心しているので、ノズルボディの内壁面に現れる噴孔の入口部分の形状が楕円形状となり、真円に近い場合と比較して、噴孔内へ進入する燃料の流れに偏流を発生させることができる。偏流となった燃料は噴孔内で旋回流となり、噴孔の出口部分での燃料の噴霧形状を拡散状態とすることができる。
特開2007−107459号公報
排出ガスに含まれるHC(炭化水素)やすすなどの粒子状物質は、筒内の壁面や吸気弁等に衝突付着した燃料が、火炎が伝播しにくい状況の中で未燃状態となったり、局所的にリッチになることによって発生する。これらを抑制するためには、筒内の壁面に噴霧が衝突しないように噴霧自体を短くすることと、吸気弁等に噴霧が衝突しないように噴霧をレイアウトできるようにするために噴霧形状の構成自由度が高いことが必要である。
上記特許文献1に開示された燃料噴射弁では、噴孔の中心軸方向をノズルボディの中心軸に対して偏心させることにより、燃料の流れに偏流を発生させており、これにより噴霧を拡散させることは可能である。しかしながら、偏心が燃料の流れや噴霧に与える影響に関する十分な記述は無い。また、筒内における噴霧のレイアウトに関する検討が十分ではなく、燃料噴射弁を中心に拡散した噴霧が構成されるため、筒内の壁面や吸気弁に噴霧が衝突付着する可能性がある。
本発明の目的は、筒内に燃料を直接噴射した場合に吸気弁や筒内壁面に付着する燃料を低減できるようにするため、噴霧形状の構成自由度が高く、噴霧の到達距離の短い燃料噴射弁を提供することにある。
本発明の燃料噴射弁では、複数の燃料噴射孔が形成された弁座面と、前記弁座面と接離することで前記燃料噴射孔への燃料の流通を開閉する弁体と、を備えた燃料噴射弁において、前記燃料噴射孔のひねり角を、当該燃料噴射孔の入口開口中心を通りかつ前記弁体の中心軸線を含んだ平面と、当該燃料噴射孔の入口開口中心と出口開口中心とを結んだ直線を含みかつ前記弁体の中心軸線と平行な平面と、がなす角度であると定義した場合に、前記複数の燃料噴射孔は、その中の一つの第一燃料噴射孔から離れた位置に配置された燃料噴射孔ほどひねり角が大きくなるように、形成された燃料噴射弁を用いることで前記課題を解決することができる。
本発明によれば、噴霧の到達距離を短くすることが可能になると同時に噴霧のレイアウト性を高め筒内での吸気弁等への付着を無くすことができ、排気性能を高めた内燃機関を実現する燃料噴射弁を提供できる。
本発明に係る燃料噴射弁の実施例を示す、燃料噴射弁の中心軸に平行な縦断面図である。 本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁のノズル先端の近傍を拡大した縦断面図である。 本発明の第1実施例に係る図2のA−A断面図である。 本発明の第1実施例に係る燃料噴射孔の1つを示した拡大図である。 本発明の第1実施例に係る燃料噴射弁の噴霧形状を示した図である。 本発明の第1の実施例に係る燃料噴射弁における、燃料噴射孔軸の方向が形成する仮想円錐の側面について説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る燃料噴射孔ひねり角度の効果を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る燃料噴射弁の燃料噴射孔の構成について示した図である。 本発明の第2実施例に係る燃料噴射弁の噴霧形状について示した図である。
以下、本発明に係る実施例について説明する。
本発明の第1の実施例に係る燃料噴射弁について、図1乃至図7を用いて以下説明する。
図1は、本発明に係る燃料噴射弁の例として、電磁式燃料噴射弁の例を示す、燃料噴射弁の中心軸に平行な縦断面図である。図2は、第1の実施例に係る燃料噴射弁における、ノズル体の下端部を拡大した縦断面図である。図3は、図2のA―A断面図であり、燃料噴射孔の構成(入口と出口等の位置関係)を説明するための拡大図である。図4は、図3における1つの燃料噴射孔の拡大図であり、燃料噴射孔近傍での流れ及びその効果を説明するための拡大図である。図5は、第1の実施例に係る燃料噴射弁における、燃料噴射孔軸(噴孔軸ともいう)の方向と燃料を噴射した際に形成される噴霧形状を説明する図である。図6は、第1の実施例に係る燃料噴射弁における、燃料噴射孔軸の方向が形成する仮想円錐の側面について説明する図である。図7は、第1の実施例に係る燃料噴射孔ひねり角度の効果を説明するための図である。
なお、図1に示した電磁式燃料噴射弁100は、筒内直接噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁の例であるが、本発明の効果は、ポート噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁や、ピエゾ素子や磁歪素子で駆動される燃料噴射弁においても有効である。
《噴射弁基本動作説明》
図1において、燃料は燃料供給口112から供給され、燃料噴射弁の内部に供給される。図1に示す電磁式燃料噴射弁100は、通常時閉型の電磁駆動式であって、コイル108に通電がないときには、弁体101がスプリング110によって付勢されてシート部材102に押し付けられ、燃料がシールされるようになっている。このとき、筒内噴射用の燃料噴射弁では、供給される燃料圧力がおよそ1MPa乃至35MPaの範囲である。
図2は弁体101の先端に設けられた燃料噴射孔201の近傍を拡大した断面図である。燃料噴射弁が閉弁状態にあるときには、弁体101はノズル体104に溶接などで接合されたシート部材102に設けられた円錐面からなる弁座面203と当接することによって燃料のシールを保つようになっている。このとき、弁体101側の接触部は球面202によって形成されており、円錐面の弁座面203と球面202の接触はほぼ線接触の状態になっている。図1に示したコイル108に通電されると、電磁弁の磁気回路を構成するコア107、ヨーク109、アンカー106に磁束密度を生じて、空隙のあるコア107とアンカー106の間に磁気吸引力を生じる。磁気吸引力が、スプリング110の付勢力と前述の燃料圧力による力よりも大きくなると、弁体101はガイド部材103、弁体ガイド105にガイドされながらアンカー106によってコア107側に吸引され、開弁状態となる。
開弁状態となると、弁座面203と弁体101の球面202との間に隙間を生じ、燃料の噴射が開始される。燃料の噴射が開始されると、燃料圧力として与えられたエネルギは運動エネルギに変換されて燃料噴射孔201に至り噴射される。
《孔配置説明》
次に、シート部材102に構成される燃料噴射孔201及び流れ込む燃料による効果、噴霧形状、その効果について図3乃至図7を用いて詳細に説明する。
図3は、図2に示されるシート部材102のA−A断面において、弁体101を除いて表示し、弁座面203に配置される燃料噴射孔201の入口や出口等用いて詳細に説明する図である。
弁座面203上にある燃料噴射孔入口304aと燃料噴射孔出口305aは以下に示す関係で構成されていることが特徴である。燃料噴射孔入口304aにおける中心点302aと弁座面203の頂点301とを結んだ直線303aと燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204とを含んだ平面が、燃料噴射孔入口304aにおける中心点302aと燃料噴射孔出口305aにおける中心点306aとを結んだ直線307aを含み燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204に平行な平面に0度よりも大きな角度を有して(ひねり角308aを有して)交差している。尚、燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204はノズル体104の中心軸と一致している。上記説明では、302a乃至307aを代表的な例として説明したが、本実施例における、302b乃至307b、302c乃至307c、302d乃至307d、302e乃至307e、302f乃至307fについても同様に燃料噴射孔入口の中心点と弁座面の頂点とを結んだ直線と燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸とを含む平面が、燃料噴射孔入口の中心点と燃料噴射孔出口の中心点とを結んだ直線を含み燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸に平行な平面に0度よりも大きな角度を有して交差している。
本実施例では、燃料噴射孔入口304bと燃料噴射孔出口305bとを有する燃料噴射孔と、燃料噴射孔入口304dと燃料噴射孔出口305dとを有する燃料噴射孔と、燃料噴射孔入口304fと燃料噴射孔出口305fとを有する燃料噴射孔とが第一の噴霧を構成し、燃料噴射孔入口304aと燃料噴射孔出口305aとを有する燃料噴射孔と、燃料噴射孔入口304cと燃料噴射孔出口305cとを有する燃料噴射孔と、燃料噴射孔入口304eと燃料噴射孔出口305eとを有する燃料噴射孔とが第二の噴霧を構成するように噴射される。第二の噴霧は第一の噴霧の外周にこの第一の噴霧を囲むように噴射される。すなわち、第二の噴霧が第二の噴霧の外郭噴霧を構成している。
本実施例では、第一の噴霧と第二の噴霧とは、共に複数の燃料噴射孔から噴射される複数の噴霧で構成されており、各噴霧は独立して周方向に分散配置されている。このとき、第一の噴霧を構成する各噴霧を噴射する燃料噴射孔について、ひねり角を持たせることにより、噴霧の到達距離(ペネトレーション)を短くし、吸気弁や筒内壁面への付着を抑制することができる。
尚、本実施例では全ての燃料噴射孔にひねり角を持たせているので、燃料噴射孔入口304aを有する燃料噴射孔についてひねり角を説明したが、噴霧の到達距離を短くしたい燃料噴射孔入口304b、304d、304fを有する各燃料噴射孔にひねり角を持たせており、その作用効果は燃料噴射孔入口304aを有する燃料噴射孔と同様である。
《流れ、効果説明》
上記のように燃料噴射孔を構成することによる作用効果を、図4乃至図7を用いて説明する。図4(a)は燃料噴射孔の1つを拡大し、燃料噴射孔入口304aにおける燃料の流れ込みと燃料噴射孔出口305a(図示していない左上方向)に向けた燃料流れについて説明した図である。図4(b)は図4(a)と比較するために、本実施例ではない形態で燃料噴射孔を構成した場合の流れの様子を説明した図である。図5は、本実施例に係る燃料噴射弁が噴射する燃料噴霧を説明した図である。図6は、本実施例に係る燃料噴射孔軸が構成する仮想円錐面について説明した図である。図7はひねり角が燃料噴霧の到達距離に与える影響について説明した図である。
図4(a)において、燃料噴射孔入口304aのように、弁座面の頂点301(図示しない右下方向)と燃料噴射孔入口304aにおける中心点302aとを結んだ直線303aと燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸とを含む平面が、燃料噴射孔入口304aにおける中心点302aと燃料噴射孔出口305aにおける中心点306a(図示しない左上方向)とを結んだ直線307aを含み燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸に平行な平面にひねり角308aを有して交差している場合、燃料は以下の様に流れる。燃料噴射孔入口304aへ向かう燃料流れ410は、燃料噴射孔入口304aにおいて、直線307a方向に捻られた流れ411を構成し、燃料噴射孔内の流れ412として図示しない燃料噴射孔出口305aに向かって流れる。この燃料噴射孔入口304aにおいて、燃料は捻られる際に燃料噴射孔内で押しつけられ流速分布が変化し、偏りの無い流速分布410′から偏りを有した流速分布412′となる。この偏りを有した流れが燃料噴射孔出口305aから噴射され図5に示される噴霧501aを構成する。燃料噴射孔201から噴射される際、上記捻られたことにより流速分布に偏りを有した燃料は、捻られず流速分布に偏りが無い場合(下記に説明する422′)に比べて、捻られたことにより流速分布が偏った方向413へも速度成分を有することになり、燃料噴射孔から噴射された後に広がり易く、噴霧内に多くの燃料噴射孔出口305a周辺の空気を巻き込み空気と燃料とのせん断抵抗が増加し、燃料噴霧の到達距離を短くすることができる。
例えば、図4(b)に示される燃料噴射孔404のように、弁座面の頂点301(図示しない右下方向)と燃料噴射孔の入口における中心点402とを結んだ直線403と燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204とを含む平面が、燃料噴射孔の入口における中心点402と燃料噴射孔の出口における中心点(図示しない左上方向)とを結んだ直線407を含み燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204に平行な平面に一致する(すなわち、ひねり角が0度)場合、流入してくる燃料420の流速分布420′は、燃料噴射孔内を流れる流れ422となるが流速分布422′は変化しない。この場合、燃料流れに偏りが生じないため、噴射された燃料は広がりにくく、噴射後も噴霧内に多くの燃料噴射孔出口周辺の空気を巻き込めず空気とのせん断力が小さく、燃料噴霧の到達距離が長くなってしまう。
図7には、ひねり角を横軸、噴霧の到達距離を縦軸とした関係線701が示されている。本実施例で得られる効果は燃料流速が燃料噴射孔の入口での捻りによって流速分布が偏ったために発生する現象に起因している。そのため、燃料噴射孔の孔開け位置誤差程度の差が生じた場合でも、構造上は燃料噴射孔に微細なひねり角が構成されるが、発生する小さな擾乱では効果は得られないため、噴霧の到達距離の変わらない領域702があり一定以上ひねり角がついた後から703の様に噴霧到達距離が短くなる。なお、このひねり角は5度以上あることが望ましいことが分かっている。
上記説明は、燃料噴射孔入口304aに関する記載であるが、各燃料噴射孔入口304b乃至304fにおいても同様の作用効果があり、燃料噴射孔出口305b乃至305fからの噴霧501b乃至501fも噴霧到達距離が短くなっている。
なお、本実施例における燃料噴射孔の入口の中心と出口の中心とを結んだ直線307a乃至307fは、以下の様に構成されている。燃料噴射孔の入口の中心と出口の中心とを結んだ直線307a、307c、307eは燃料噴射弁の中心軸204上に頂点を有して構成される仮想円錐面602に沿う様に配置され、燃料噴射孔の入口の中心と出口の中心とを結んだ直線307b、307d、307fは燃料噴射弁の中心軸204上に頂点を有して構成される仮想円錐面601に沿う様に配置され、各燃料噴射孔の入口の中心と出口の中心とを結んだ各直線は2つの仮想円錐面のうちいずれか一方の仮想円錐面に沿う様に構成されている。このことにより多様な噴霧形状を構成することが可能になり、内燃機関に燃料を噴射した時のレイアウト性に優れる。本実施例において、仮想円錐面は2つとしたが、各燃料噴射孔の入口の中心と出口の中心とを結んだ各直線(以下、燃料噴射孔軸、或いは単に噴孔軸ということもある)が3つ以上の仮想円錐面のうちいずれか一つの仮想円錐面に沿う様に構成してもよい。また、仮想円錐面601、602の頂点を燃料噴射弁の中心軸204上から適宜ずらしてもよく、これにより燃料噴霧のレイアウト性をさらに高めることができる。
本実施例において、図5の噴霧対称軸502に対して対となる噴霧501bと501f及び501cと501eに対するひねり角308bと308f、308cと308eを等しくすることで、噴霧の到達距離が同程度となり、噴霧形状の対称性が向上し更に良い。
また、本実施例において、内燃機関に燃料を噴射することを想定した場合、内燃機関内筒内上下面、側面との距離とひねり角308a乃至308fを比例させて構成することにより、内燃機関部品との距離が短い場合には対象となる燃料噴射孔のひねり角を大きくすることで、噴霧の到達距離が他と比べ更に短くなり、内燃機関内で噴霧が部品に衝突すること無く噴射することが可能であり更に良い。
本実施例において、燃料噴射孔201は円筒状の場合を説明したが、燃料噴射孔が出口に向かい直線的または曲率を有し拡大縮小する場合においても、同様の作用効果が得られ、本実施例の効果が損なわれるものではない。また、本実施例においては座面にある燃料噴射孔入口304a乃至304fは燃料噴射弁の中心軸204から等距離に略等間隔に構成されているが、各燃料噴射孔入口の燃料噴射弁中心軸204からの距離、燃料噴射孔同士の間隔が異なったとしても本実施例における作用効果が損なわれるものではない。また、本実施例では燃料噴射孔の数を6つとして説明しているが、燃料噴射孔数が異なる場合でも同様の作用効果をもち効果が損なわれるものではない。同様に同じ燃料噴射孔数で異なる噴霧形状を構成する場合でも本発明により得られる作用効果が損なわれるものではない。
本発明の第2の実施例に係る燃料噴射弁について、図8、図9を用いて以下説明する。図8は本実施例における燃料噴射弁の燃料噴射孔の構成を示す縦断面図であり、図3と同一の番号が割り当てられているものは、実施例1と同一もしくは同等の機能を有するものであり説明を省略する。図9は本実施例によって構成される噴霧形状を示す図である。
第1の実施例と異なる点は、燃料噴射孔の入口中心と出口中心とを結ぶ直線307a′に対応した噴霧901aが中央側に噴射され、他の燃料噴射孔の入口における中心点と出口における中心点とを結ぶ直線307b′乃至307g′にそれぞれ対応した噴霧901b乃至901gが外縁を囲むように噴射されていることである。すなわち、噴霧901b乃至901gが噴霧901aの外郭噴霧を構成している。
このような構成であると噴霧901aが外縁の噴霧901b乃至901gに囲まれているため、空気抵抗を受けにくくなり、噴霧の到達距離が延びる場合がある。しかしながら、本実施例によると、燃料噴霧の対称軸903と燃料噴射弁の中心軸204(紙面を貫通する向きに伸びている)を含む平面から燃料噴射孔入口の中心302a′が距離を有している。それにより、燃料噴射孔の入口における中心点302a′と弁座面203の頂点301とを結んだ直線303a′と燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204とを含んだ平面が、燃料噴射孔の入口における中心点302a′と燃料噴射孔の出口における中心点306a′とを結んだ直線307a′を含み燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸204に平行な平面にひねり角308a′を構成するため、実施例1と同様のメカニズムにより噴霧の到達距離を短くすることが可能となる。燃料噴射孔の数が実施例1に比べ多くなるために、実施例1と同等の燃料流量を噴射する場合の燃料噴射孔径を小さくすることが可能となり、燃料噴霧の微粒化を促進することが可能になる。
本実施例では、噴霧901aが第一の噴霧を構成し、噴霧901b、901c、901d、901e、901f、901gが第二の噴霧を構成する。本実施例では、第一の噴霧は一つの燃料噴射孔から噴射される一つの噴霧で構成され、第二の噴霧は複数の燃料噴射孔から噴射される複数の噴霧で構成されており、各噴霧は独立して周方向に分散配置されている。このとき、第一の噴霧を構成する噴霧901aを噴射する燃料噴射孔について、ひねり角を持たせることにより、噴霧901aの到達距離(ペネトレーション)を短くし、吸気弁や筒内壁面への付着を抑制することができる。
本実施例において、燃料噴射孔は円筒状の場合を説明したが、燃料噴射孔が出口に向かい直線的または曲率を有し拡大縮小する場合においても、同様の作用効果が得られ、本発明の効果が損なわれるものではない。また、本実施例においては座面にある燃料噴射孔の入口は燃料噴射弁の中心軸から等距離に略等間隔に構成されているが、各燃料噴射孔入口の燃料噴射弁中心軸からの距離、燃料噴射孔同士の間隔が異なったとしても本実施例における作用効果が損なわれるものではない。また、本実施例において構成する噴霧形状が異なったとしても本発明により得られる作用効果が損なわれるものではない。
101 弁体
102 シート部材
103 ガイド部材
104 ノズル体
105 弁体ガイド
106 アンカー
107 磁気コア
108 コイル
109 ヨーク
110 付勢スプリング
111 コネクタ
112 燃料供給口
201 燃料噴射孔
202 弁体の球面
203 弁座面
204 燃料噴射弁の鉛直方向の中心軸
301 弁座面の頂点
302a乃至302f 燃料噴射孔入口中心点
303a乃至303f 燃料噴射弁中心軸と燃料噴射孔入口中心を結ぶ直線
304a乃至304f 燃料噴射孔入口
305a乃至305f 燃料噴射孔出口
306a乃至306f 燃料噴射孔出口中心点
307a乃至307f 燃料噴射孔入口中心と出口中心を結ぶ直線
308a乃至308f ひねり角
410、420 燃料噴射孔流入前の燃料流れ
411、421 燃料噴射孔入口部での燃料流れ
412、422 燃料噴射孔内での燃料流れ
501a乃至501f、901a乃至901g 噴霧
502 噴霧対称軸
601、602 仮想円錐面
701 ひねり角と噴霧到達距離の関係線

Claims (6)

  1. 複数の燃料噴射孔が形成された円錐面からなる弁座面と、
    前記弁座面と接離することで前記燃料噴射孔への燃料の流通を開閉する弁体と、を備えた燃料噴射弁において、
    前記燃料噴射孔のひねり角を、当該燃料噴射孔の入口開口中心を通りかつ前記弁体の中心軸線を含んだ平面と、当該燃料噴射孔の入口開口中心と出口開口中心とを結んだ直線を含みかつ前記弁体の中心軸線と平行な平面と、がなす角度であると定義した場合に、
    前記複数の燃料噴射孔は、その中の一つの第一燃料噴射孔から離れた位置に配置された燃料噴射孔ほどひねり角が大きくなるように、形成されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 複数の燃料噴射孔が形成された円錐面からなる弁座面と、
    前記弁座面と接離することで前記燃料噴射孔への燃料の流通を開閉する弁体と、を備えた燃料噴射弁において、
    前記燃料噴射孔のひねり角を、当該燃料噴射孔の入口開口中心を通りかつ前記弁体の中心軸線を含んだ平面と、当該燃料噴射孔の入口開口中心と出口開口中心とを結んだ直線を含みかつ前記弁体の中心軸線と平行な平面と、がなす角度であると定義した場合に、
    前記複数の燃料噴射孔は、前記弁座面外周上のある一点から周方向に離れた位置に配置された燃料噴射孔ほどひねり角が大きくなるように、形成されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料噴射弁であって、
    前記複数の燃料噴射孔は、前記弁体の中心軸線を中心とする同一円周上に配置される燃料噴射弁。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料噴射弁であって、
    前記燃料噴射孔は、奇数個である燃料噴射弁。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料噴射弁であって、
    前記複数の燃料噴射孔は、各燃料噴射孔の入口開口中心と出口開口中心とを結んだ直線の各々が仮想円錐面に沿うように、配置される燃料噴射弁。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射弁であって、
    各燃料噴射孔の入口開口中心と出口開口中心とを結んだ直線の各々は、2つの仮想円錐面のうちいずれか一方の仮想円錐面に沿うように構成されている燃料噴射弁。
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