以下、本発明の好ましい第1実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例である無線タグ取付装置1の概観を示す斜視図である。無線タグ取付装置1は、印刷用紙Pに対して印刷を行うと共に、印刷用紙Pに対しRFIDタグTの貼付(取着、取付け)を行うことができるように構成されている。この無線タグ取付装置1は、図1に示すように、略箱状体の難燃性のプラスチックで形成された装置本体2を備えている。装置本体2の正面視上面右側には、ユーザが印刷の指示などを行うためのプリンタ操作ボタン6と、その操作状態や操作手順が表示される操作パネル表示部5とが設けられている。装置本体2の前面側下方には、奥方に向かって凹設された差込口2aが設けられており、差込口2aには、印刷用紙Pが収納される給紙トレイ8が差し込まれている。
差込口2aの上面2bの幅方向の両端部からは、両側壁2cがそれぞれ立設されており、かかる両側壁2cの後端には後部壁2dが連設されている。後部壁2dは、差込口2aの奥側の端部よりも手前側に配置されており、後部壁2dの下端と、差込口2aの上面2bとの間には、間隙が形成されている。該間隙は、装置本体2の内部から印刷用紙Pを排出する排出口10となっている。排出口10の近傍であって後部壁2dの裏面側には、印刷用紙Pを搬送するための紙送りローラ9が、排出口10に沿って複数箇所に配設されている。
装置本体2の内部には、上記の紙送りローラ9などを駆動して、給紙トレイ8内から差込口2aの上面2bまで印刷用紙Pを搬送する紙送り装置11(図5参照)が内蔵されている。かかる紙送り装置11にて紙送りローラ9が正方向に駆動されると、印刷用紙Pは、紙送りローラ9と差込口2aの上面2bとにより挟持されつつ前面側に向かって送り出され、排出口10から排出される。一方、紙送りローラ9が逆方向に駆動されると、差込口2aの上面2bにセットされた印刷用紙Pは、排出口10から装置本体2の内部へと引き込まれる。尚、印刷用紙Pは、紙送りローラ9や紙送り装置11などの動作により、印刷用紙Pの幅方向に直交する方向に搬送されるようになっている。
また、無線タグ取付装置1は、後部壁2dより前面側であって、差込口2aの上面2bよりも上方に、装置本体2の幅方向に沿って架設されたガイドロッド7と、ガイドロット7に着脱可能に装着されたヘッドユニット3と、ヘッドユニット3を搭載するキャリッジ15と、印字ヘッド3aと共にキャリッジ15に搭載されるRFID付加装置4とを備えている。
キャリッジ15は公知のように、キャリッジモータ(CRモータ)を備えたヘッド移動装置12(図5参照)によりプーリを介して駆動されるベルト13によってガイドロット7に沿って印刷用紙Pの搬送方向と直交する方向(A)、即ち、装置本体2の幅方向に移動可能にされている。
ヘッドユニット3は、その下面が、差込口2aの上面2b上に送出された印刷用紙Pに対し、隙間を有して対向する高さに配設されている。かかるヘッドユニット3の下面には、下方側へ向かってインクを吐出する複数のノズルを有する印字ヘッド3aが形成されている。また、ヘッドユニット3は、印字ヘッド3aへ供給するシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクをそれぞれ貯留する着脱可能な4つのインクカートリッジ3b(3b1〜3b4)を有している。このシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクを印字ヘッド3aから印刷用紙Pに吐出することにより、フルカラー印刷が実行される。
RFID付加装置4は、RFIDタグTを印刷用紙Pへ貼り付ける(取り付ける)と共に、貼付したRFIDタグTへの情報の書き込みと、貼付したRFIDタグTからの情報の読み取りとを行う装置である。RFID付加装置4は、ヘッドユニット3と共に、キャリッジ15に搭載されることにより、装置本体2の幅方向に移動可能となっている。これにより、無線タグ取付装置1は、RFID付加装置4を駆動する駆動装置をわざわざ別で設けることなく、RFID付加装置4を装置本体2の幅方向へ移動することができるようになっている。従って、無線タグ取付装置1により、印刷用紙Pの任意の位置に、RFIDタグTを貼付することができる。
図2は、RFID付加装置4の内部構造を示した図である。RFID付加装置4は、ケース体4aの内部に、ラベルテープ50と、このラベルテープ50に保持されるRFIDタグTを印刷用紙Pに貼付するRFID貼付装置40と、ラベルテープ50を搬送するラベル送り装置43(図5参照)と、RFIDタグTに書き込まれた情報の読み取り及びRFIDタグTへの情報の書き込みを行うRFIDリーダ・ライタ45と、ラベル送り装置43にて駆動される巻取ロール47、供給ロール48、ラベル送りローラ49とを備えている。
RFIDタグTは、無線ICタグ(Radio Frequency Idetification、RFID)であり、1平方ミリ以下のICチップと内蔵アンテナとを搭載したものである。ICチップには、不揮発性のメモリであるROMや、情報を一時的に記憶するためのメモリであるRAM、さらには、書き換え可能な不揮発性のメモリが搭載されており、情報を不揮発に保持することができる。
このRFIDタグTのメモリに記憶される情報は、内蔵アンテナを介してRFIDリーダ・ライタ45に出力し得る。更に、内蔵アンテナにて受信した情報により、メモリに記憶される情報は書き換えられるようになっている。また、RFIDタグTは、RFIDリーダ・ライタ45から電波を受信すると、電磁誘導などの仕組みで電流を発生するように構成されており、かかる発生電流を駆動電力として動作するためバッテリーを不要としている。
更に、RFIDタグTは、RFIDリーダ・ライタ45以外の無線タグ用のリーダによっても、記憶されている情報が読み出されるようになっており、印刷用紙Pの閲覧者などは、無線タグ用のリーダにて、印刷用紙Pに貼付されたRFIDタグTから情報を取得することができる。
また、無線タグ取付装置1においても、RFIDリーダ・ライタ45により、RFIDタグTに記憶される情報の読み取りを実行し得、RFIDリーダ・ライタ45にて読み取られたRFIDタグTの情報は、操作パネル表示部5に表示される。
ケース体4aの底面の略中央部には、ケース体4aの内部と外部とを連通する穿設口4a1が形成されており、RFID貼付装置40は、この穿設口4a1に対向する位置に配設されている。この穿設口4a1は、ラベルテープ50の搬送経路上に形成されており、RFID貼付装置40は、穿設口4a1上に搬送されたラベルテープ50のRFIDタグTを、穿設口4a1からケース体4aの外部に押出する。
ラベルテープ50は、帯状の基材に複数のRFIDタグTを所定間隔で固定したものであり、RFIDタグTを内側にしてロール芯に巻回された状態で供給ロール48に装着されている。供給ロール48はラベルテープ50を供給するためのロールである。供給ロール48に対し、搬送方向の下流側には、ラベルテープ50を巻き取るための巻取ロール47が設けられている。巻取ロール47には、ラベルテープ50の先端が固定された着脱可能なロール芯が装着されており、ラベル送り装置43により巻取ロール47が順方向(図2において時計回り)に回動されることにより、ロール芯にラベルテープ50が巻回される。RFIDタグTは、RFID貼付装置40により穿設口4a1において印刷用紙Pに貼付されるので、巻取ロール47にはRFIDタグTが存在しないラベルテープ50が巻き取られることとなる。
ラベル送りローラ49は、外周面をケース体4aの底面に当接するゴムローラで形成されており、穿設口4a1の近傍において、穿設口4a1より上流側に配置された第1ローラ49aと、穿設口4a1より下流側に配置された第2ローラ49bとを備えている。かかる第1ローラ49aと第2ローラ49bとにより、ラベルテープ50は、穿設口4a1近傍において浮き上がりが防止された状態に規制され、ケース体4aの底面上を搬送される。尚、巻取ロール47、供給ロール48、ラベル送りローラ49によって、ラベルテープ50に負荷されるテンションは調整されており、穿設口4a1近傍においてラベルテープ50は弛みのない状態で搬送される。尚、供給ロール48、ラベル送りローラ49は、巻取ロール47の駆動に従動して回動するように構成しても良く、各々がそれぞれラベル送り装置43にて駆動されるように構成されても良い。
RFIDリーダ・ライタ45は、RFID貼付装置40の後方側(ラベルテープ50の搬送方向に対して上流側)に隣接して設けられており、アンテナ46を内蔵している。RFIDリーダ・ライタ45は、アンテナ46を介して、RFIDタグTとの間で情報の送受信を行い、RFIDタグTに記憶される情報の読み取りと、RFIDタグTへの情報の書き込みを行う一般的な装置である。ケース体40の内部には、このRFIDリーダ・ライタ45に近接して、RFIDリーダ・ライタ45からの電波を遮蔽するシールド板44が設けられている。ケース体40の内部において、RFIDリーダ・ライタ45からの電波を受信し得る電波受信領域は、シールド板44の配設位置より下流側に形成され、シールド板44の配設位置より上流側にはRFIDリーダ・ライタ45からの電波が非受信となる非受信領域が形成される。また、シールド板44の配設位置より下流側(電波受信領域)には、次に貼付する1のRFIDタグTのみが配置されるようになっている。
RFIDリーダ・ライタ45によるRFIDタグTへの情報の書き込みは、貼付動作がある場合には印刷用紙PへRFIDタグTを貼付した後、巻取ロール47、供給ロール48、ラベル送りローラ49の回動を停止した状態で引き続いて実行される。このため、RFIDリーダ・ライタ45から送信された情報(電波)は、印刷用紙Pに貼付された1のRFIDタグTに受信され、ケース体40の内部の他のRFIDタグTに受信されることはない。
図3は、ラベルテープ50の構成を詳細に示した図である。図3(a)は、ラベルテープ50の上面図であり、図3(b)は、断面図である。図3(a)、図3(b)ともに、ラベルテープ50は展開した状態で図示している。図3(a)、図3(b)に示すように、ラベルテープ50は帯状の基材に、上面視正方形に形成されたRFIDタグTが周期的に配置されたものであり、RFIDタグTは、ラベルテープ50の長手方向に沿って、一列に配列されている。帯状の基材は、両面に粘着性を有する粘着テープ52の両面にセパレータ51(内側セパレータ51a、外側セパレータ51b)を貼り合わせて形成された3層構造を有している。
内側セパレータ51aは、ラベルテープ50がロール状に巻回された場合に内周側に配設されるセパレータであり、ロール状に巻回されたラベルテープ50が互いにブロッキングすることを防止するためのものである。この内側セパレータ51aには、予め、打ち抜き加工により略正方形状の打ち抜き窓54aが所定間隔毎に形成されており、打ち抜き窓54aから粘着テープ52が露出する態様となっている。各打ち抜き窓54aは、同じ大きさで形成されると共に、RFIDタグTの大きさを基準として、縦横ともRFIDタグTの外形寸法より大きく形成されている。RFIDタグTは、この内側セパレータ51aに設けられた打ち抜き窓54a内に配設され、粘着テープ52の接着力にて固定されている。
外側セパレータ51bは、ラベルテープ50の搬送時に、ラベルテープ50がケース体40の底面などへ接着することを防止するために設けられたセパレータである。この外側セパレータ51bにも、内側セパレータ51aに設けられた打ち抜き窓54aと同様の打ち抜き窓54bが形成され、打ち抜き窓54bから粘着テープ52が露出する態様となっている。各打ち抜き窓54bは、打ち抜き窓54aと断面方向に同じ位置に形成されている。また、粘着テープ52には、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)と断面方向に同じ位置において、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)と同じ形状を描画するミシン目53が形成されている。
尚、本実施例では、RFIDタグTの貼付に際し、RFIDタグTをラベルテープ50から分離するための切断部がミシン目53にて形成されているが、該切断部をハーフカットで形成しても良い。また、ミシン目53は略正方形に形成されているが、打ち抜き性を向上させるべく四角にRを設けても良い。更に、RFID貼付装置40にラベルテープ50を所定形状に打ち抜くためのトムソン刃などを設けた場合には、ミシン目53を非形成としても良い。
加えて、ラベルテープ50には、両面に粘着層を形成したRFIDタグTを一方の粘着層にてテープ基材(セパレータ)に仮止めした態様のものを用いても良い。かかる構成のラベルテープによれば、セパレータの背面からRFIDタグTを印刷用紙Pに圧着してセパレータ側とは反対側に形成された粘着層にてRFIDタグTを印刷用紙Pに貼付した後、セパレータを巻き取ることによりセパレータからRFIDタグTを剥離させることにより、RFIDタグTを貼付することができる。RFIDタグTのセパレータへの粘着力が印刷用紙Pに対する粘着力よりも相対的に強くなる場合には、RFIDタグTのセパレータからの剥離が困難となるので、本実施例のように切断によって、RFIDタグTをラベルテープ50から分離する方がより好ましい。
図4は、RFID貼付装置40によるRFIDタグTの貼付動作を示した図である。RFID貼付装置40は、RFID貼付装置40の外形を形成するケーシング40aと、円柱状に形成された押出部40bとを備えている。押出部40bは、円柱の軸方向にスライド可能にケーシング40aの内部に保持される一方、円柱の軸方向は鉛直方向(ラベルテープ50の断面方向)に一致されている。また、押出部40bは、その円柱の軸方向に沿った一方の端部が、ケーシング40aの底面側から突出した状態でケーシング40aに収納されており、ケーシング40aから突出した側の押出部40bの端面は、ケース体4aの穿設口4a1に対峙している。この押出部40bの直径は、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)の内寸よりも小さく形成されている。また、上記したケース体40の穿設口4a1は、打ち抜き窓54a(打ち抜き窓54b)よりも大きく形成されている。
RFIDタグTの貼付実行時には、上記したラベル送り装置43の駆動により、RFIDタグTが、ケース体4aに設けられた穿設口4a1の上面2bにセットされる。ラベルテープ50は、外側セパレータ51bをケース体4a側とし、その上方に粘着テープ52、さらに粘着テープ52の上方にRFIDタグTが積層された状態で配置されている。従って、穿設口4a1に対峙する押出部40b(の端面)とRFIDタグTとが互いに対峙する位置関係となる(図4(a))。
RFIDタグTが穿設口4a1の上面に位置決めされた状態で、押出部40bは下方側、即ちラベルテープ50に向かってスライドする。押出部40bは、スライド動作によって、RFIDタグTの上面に当接した後(図4(b))、打ち抜き窓54a内を通過して、RFIDタグTを押出しつつ下方へとスライドする。RFIDタグTへの押圧により、ミシン目53にて粘着テープ52は断裂され、1個体のRFIDタグTがラベルテープ50から分離される。ラベルテープ50から分離されたRFIDタグTは、押出部40bにて差込口2aの上面にセットされた印刷用紙Pに所定時間圧着され、粘着テープ52の粘着力により印刷用紙Pに固定される(図4(c))。その後、押出部40bは、反押出方向にスライドされ、ケーシング40a内に収納される(図4(d))。これにより、1のRFIDタグTの貼付動作が完了する。
貼付動作の完了後は、RFIDリーダ・ライタ45による情報の書き込みが実行され、その後、印刷用紙Pの搬送と、ラベルテープ50の搬送とが実行される。これにより、ケース体4aの穿設口4a1の上面には、新たなRFIDタグTがセットされる。
図5は、無線タグ取付装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。図5に示すように、無線タグ取付装置1を制御するための制御装置は、演算装置であるCPU32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶した書き換え不能な不揮発性のメモリであるROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34とを備えている。図9に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部として、ROM33内に記憶されている。
CPU32は、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述のインクジェットヘッド装置36へ転送する。また、CPU32は、RFID付加装置4、操作パネル表示部5、プリンタ操作ボタン6、紙送り装置11、ヘッド移動装置12、入力インターフェース35などに接続されている。RFID付加装置4、操作パネル表示部5、紙送り装置11、ヘッド移動装置12、入力インターフェース35の動作はこのCPU32により制御される。更に、無線タグ取付装置1には、印刷用紙Pの先端を検出するペーパセンサやキャリッジの原点位置を検出する原点センサなどのセンサ(図示を省略)が設けられており、かかるセンサについてもCPU32に接続されている。
RAM34は、RFID情報メモリ34aと、印刷情報メモリ34bと、印刷フラグ34cとを備えている。RFID情報メモリ34aは、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と略す)100から送信されたRFID情報60aを記憶するためのメモリである。RFID情報メモリ34aに記憶されるRFID情報60aは、無線タグ取付装置1にて印刷用紙Pに貼付するRFIDタグTに関する情報であり、無線タグ取付装置1に接続されるPC100から送信されるものである。このRFID情報60aは、貼付する1のRFIDタグT毎にそれぞれ用意される情報であり、RFIDタグTに書き込まれる書込情報とRFIDタグTの貼付位置を示す貼付位置情報との2種類の情報で構成されている(図6参照)。
書込情報は、RFIDリーダ・ライタ45によってRFIDタグTに書き込む(記憶させる)情報である。RFIDタグTに書き込まれた書込情報は、RFIDタグTにおいて、書き換え可能な不揮発性のメモリに記憶され、RFIDタグTから読み出し可能な情報として保持される。本実施例においては、RFIDタグTを貼付する対象物は、印刷用紙Pに印刷された印刷表示であり、RFIDタグTは印刷表示に関連する情報を記憶するものとされている。書込情報はこの印刷表示に関連する情報を有しており、RFIDリーダ・ライタ45にて書込情報が書き込まれることにより、RFIDタグTは、印刷表示に関連する情報を保持するものとなる。
貼付位置情報は、印刷用紙Pの紙面上のポイントを示す座標データであって、印刷用紙Pの幅方向の位置を示すX座標データと、印刷用紙Pにおいて幅方向に直交する方向(搬送方向)の位置を示すY座標データとを備えている。無線タグ取付装置1は、RFIDタグTを貼付する場合、このRFID情報メモリ34aに記憶されるX座標データに基づいて(キャリッジ15によって)RFID付加装置4を印刷用紙Pの幅方向に移動させることにより、印刷用紙Pの紙面上における幅方向に対するRFIDタグTの貼付位置の位置決めを行っている。また、RFID情報メモリ34aに記憶されるY座標データに基づいて印刷用紙Pを幅方向に直交する方向に搬送することにより、印刷用紙Pの紙面上における搬送方向に対するRFIDタグTの貼付位置の位置決めを行っている。CPU32は、1の貼付位置情報に基づいて、1のRFIDタグTが印刷用紙Pに貼付されるように、貼付の制御を行うので、貼付位置情報の数分、RFIDタグTが1ページの印刷用紙Pに貼付される。RFID情報メモリ34aに記憶されるRFID情報60aは、記憶されたRFID情報60aに基づくRFIDタグTの貼付(RFIDタグTへの情報書込)を契機として、RFID情報メモリ34aから消去される。
印刷情報メモリ34bは、PC100から送信された印刷情報60bを記憶するためのメモリである。印刷情報60bは、印刷用紙Pに印刷する図形や文字などを表す画像情報(印刷データ)や、印刷の実行に際して必要な各種情報にて構成されている。後述する印刷処理に際して、この印刷情報メモリ34bに記憶される印刷情報60bは、インクジェットヘッド装置36に送信される。印刷情報メモリ34bに記憶される印刷情報60bは、その印刷情報60bに基づく1ページ分の印刷が終了することを契機として印刷情報メモリ34bから消去される。
無線タグ取付装置1は、入力インターフェース35にてPC100からの情報を受信した場合、割り込み処理によって情報の受信を行い、受信した情報を一旦、RAM34の受信バッファエリア(図示を省略)に記憶するように構成されている。CPU32にて、RAM34の受信バッファエリアに受信情報が記憶されていることが認識されると、所定のタイミングで、1ページ分のRFID情報60aと印刷情報60bとが上記のRFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとにそれぞれ書き込まれる。受信バッファエリアに記憶される受信情報は、RFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとへの情報書込を契機として消去される。尚、情報の受信および受信情報の受信バッファへの書込は、CPU32により制御してもよく、専用の入出力装置(入出力チャネル、ゲートアレイ)にて実行してもよい。
印刷フラグ34cは、印刷が実行されたか否かを示すためのフラグであり、後述の印刷処理において印刷が実行された場合にオンされ、1ページの印刷用紙Pに対する印刷処理が終了するタイミングでオフされる。CPU32は、1ページの印刷用紙Pに対する印刷処理が終了するタイミングにおいて、この印刷フラグ34cを参照し、オンであれば印刷用紙に印刷または印刷およびRFIDタグTの貼付が実行されたと判断して、印刷用紙の排出を行う。尚、上記したCPU32と、ROM33、RAM34とはデータバス、アドレスバスにより構成されるバスラインを介して互いに接続されている。
紙送り装置11は、紙送りローラ9などの各ローラを駆動させて印刷用紙Pを搬送する搬送モータ(LFモータ)と、該LFモータを動作させるためのLFモータ駆動回路とを備え、CPU32からの指示に基づいて、印刷用紙Pの搬送を実行する装置である。ヘッド移動装置12は、キャリッジ15を動作させるCRモータと、CRモータを駆動するためのCRモータ駆動回路とを備え、CPU32からの指示に基づいて印字ヘッド3aまたはRFID貼付装置40を、印刷用紙Pの所定のポイントへ移動させるための装置である。
インクジェットヘッド装置36は、上記のヘッドユニット3(印字ヘッド3a)を駆動するヘッドドライバ(駆動回路)が実装されたキャリッジ基板と、CPU32からの指示に基づいてキャリッジ基板を制御するための制御基板とを備え、印字ヘッド3aを駆動して、印刷用紙Pに対する印刷を実行するための装置である。制御基板は、CPU32から転送される印字タイミング信号と、RAM34の印刷情報メモリ34bに記憶されている印刷情報60b(画像データ)とに基づいて、その画像データを印刷用紙Pに印刷するための印刷データ(駆動信号)と、その印刷データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本印字波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される吐出タイミング信号とを出力し、それら各信号を、キャリッジ基板へ転送する。なお、制御基板とキャリッジ基板との間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。
ヘッドユニット3とヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリイミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル配線板により接続されている。このヘッドドライバは、インクジェットヘッド装置36の制御基板により制御され、記録モードに合った波形の駆動パルスを各駆動素子に印加するものである。これにより、印字ヘッド3aからインクが所定量吐出される。
RFID付加装置4に備えられたRFID貼付装置40は、紙送り装置11およびヘッド移動装置12の動作タイミングに応じて、CPU32により制御される。詳細には、RFIDタグTを貼付するには、RFIDタグTを貼付する印刷用紙Pの所定のポイントがRFID貼付装置40に対向する位置にセットされた場合、即ち、紙送り装置11およびヘッド移動装置12による印刷用紙Pの搬送が終了したタイミングで、RFID貼付装置40による貼付動作が指示される。また、RFIDタグTの貼付動作が終了すると、CPU32により、RFIDリーダ・ライタ45によるRFIDタグTへの書込情報の送信動作が指示され、かかる送信動作の終了により、ラベル送り装置43にラベルテープ50の巻取り動作が指示される。
入力インターフェース35は、無線タグ取付装置1とPC100とを接続するためのものであり、ユニバーサルシリアスバス規格(USB規格)のインターフェースまたはセントロニクス規格のパラレル・インターフェースを備えている。入力インターフェース35は、異なる装置間のデータ通信における電気的接点の規定であり、無線タグ取付装置1は、この入力インターフェース35を介することにより、PC100からの情報を受信することができる。
図6は、PC100から送信された情報であってRAM34のRFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとに記憶される内容を模式的に表示したテーブル60を示した図である。PC100からは、1枚の印刷用紙に対応するデータ群を1単位として送信されており、CPU32は、この1単位のデータ群ごとに、RAM34のRFID情報メモリ34aおよび印刷情報メモリ34bへの情報の書込を実行する。テーブル60において、その上段部には、かかる1単位のデータ群の内、RFID情報メモリ34aに書き込まれたRFID情報60aが示され、RFID情報60aの下方には、印刷情報メモリ34bに書き込まれた印刷情報60bが示されている。
RFID情報60aは、貼付位置情報と書込情報との2種類のデータで構成されており、各RFID情報60aにおいて、それぞれ1の貼付位置情報と1の書込情報とが対応つけられている。貼付位置情報は、X座標データとY座標データとにより構成される座標データであって、印刷用紙Pに対する座標(X,Y)で表されている。テーブル60には、3つの座標データ、貼付座標(X1,Y1)、貼付座標(X2,Y2)、貼付座標(X3,Y3)が表示されており、各座標データに対応する3つのRFIDタグTの貼付が指定されている。また、各座標データには、それぞれ書込情報1、書込情報2、書込情報3が対応つけられている。このため、各座標データの示すポイントに貼付されたRFIDタグTには対応する書込情報がそれぞれ書き込まれる。
書込情報は、印刷表示に関連する情報であり、PC100においては、書込情報と対応関係にある印刷表示の表示位置(近傍)に、RFIDタグTの貼付されるように貼付位置情報が決定され、該書込情報と該貼付位置情報とが対応つけられて登録されている。これにより、印刷表示と、RFIDタグTの貼付位置と、RFIDタグTの保持する情報とに整合性が付与されている。
RFIDタグTに保持させる印刷表示に関連する情報が、印刷用紙Pに印刷された一部分の印刷表示に対応するものである場合、その情報が、印刷表示のいずれの部分に対応しているかを示す必要があるが、RFIDタグTの外観からは、記憶されている情報の内容は判別できない。このため、本実施例においては、RFIDタグTが保持する情報に対応する印刷表示部分に、該RFIDタグTを貼付することにより、印刷表示部分(印刷内容)と、RFIDタグTの貼付位置と、RFIDタグTに記憶される情報とに整合性を持たせ、印刷用紙Pに貼付されたRFIDタグTから、RFIDタグT近傍に表示された印刷表示に関連する情報を取得できるようにしているのである。言い換えれば、貼付されたRFIDタグTに記憶される情報が印刷表示のいずれの部分に対応しているか(RFIDタグTに記憶される情報の内容)を利用者に感覚的に把握させることができるようになっている。
印刷情報60bは、ヘッダ情報と画像情報との2種類のデータで構成されており、ヘッダ情報は、印刷時に必要な各種設定を示すデータであって、「印刷データの高さ」、「印刷データの幅」、「印刷データの解像度(X方向)」、「印刷データの解像度(Y方向)」、「印刷パス数」、「印刷方向」を指示するための各種データを備えている。CPU32は、印刷情報メモリ34bに記憶される画像情報(印刷データ)の印刷を、該印刷情報メモリ34bに記憶されるかかるヘッダ情報に基づいて実行(インクジェットヘッド装置36に指示)する。
また、テーブル60に示すように、1ページの画像情報は、第1〜第n行の印刷ライン毎に分割されたライン印刷データ群にて形成されており、各ライン印刷データは、それぞれ、印刷サイズを示す印刷サイズデータと、印刷する画像に対応する印刷データとを備えている。印刷サイズデータは、シアンデータサイズ、マゼンタデータサイズ、イエローデータサイズ、ブラックデータサイズの4種類のデータにて構成されている。また、印刷データもシアンデータ、マゼンタデータ、イエローデータ、ブラックデータの4種類のデータにて構成され、フルカラー印刷に対応したデータとなっている。
尚、PC100からは、1枚の印刷用紙に対応するデータ群として、必ずしも、RFID情報60aと印刷情報60bとの両者が送信されるとは限られず、所望の処理に応じた情報が送信される。具体的には、無線タグ取付装置1に印刷のみ実行させたい場合には印刷情報60bのみ、RFIDタグTの貼付のみ実行させたい場合には、RFID情報60aのみが送信される。また、無線タグ取付装置1において、RFIDタグTに対し、書込情報の書込のみを実行させたい場合には、印刷及び貼付の禁止を指示する禁止コマンドがRFID情報60aと共にPCから送信され、該禁止コマンドがRFID情報60aと共にRFID情報メモリ34aに書き込まれる。かかる場合には、座標データ(貼付位置情報)は、情報の書込位置を示す書込位置情報となる。
図7は、本無線タグ取付装置1にて作成されたポスターの一例を示した図である。サンプルポスター70は、図6のテーブル60に示した情報に基づいて作成され、印刷用紙Pの表面に、印刷とRFIDタグTの貼付とが行われたものである。サンプルポスター70は、紙面上方にタイトル「RFID貼付プリンタのサンプル」74が表示されており、かかるタイトル74の下方には、図柄が表示された第1印刷表示部71と、テキストデータが表示された第2印刷表示部72と、識別情報が表示され第3印刷表示部73とが形成されている。
第1印刷表示部71の下側領域の左方端部であって、テーブル60の座標データ(X1,Y1)にて示される座標には、RFIDタグT1が貼付されている。RFIDタグT1に書き込まれる書込情報1は、第1印刷表示部71に印刷された図柄の説明文を参照するためのデータであり、かかるデータがRFIDタグT1に保持されている。
第2印刷表示部72は、第1印刷表示部71の下方と右方とに展開されており、該第2印刷表示部72の下側領域の右方端部であって、テーブル60の座標データ(X2,Y2)にて示される座標には、RFIDタグT2が貼付されている。RFIDタグT2に書き込まれる書込情報2は、第2印刷表示部72に印刷されたテキストデータを参照するためのデータ(ホームページのURL)であり、かかるデータ(ホームページのURL)がRFIDタグT2に保持されている。
第3印刷表示部73は、第2印刷表示部72の下方に形成され、該第3印刷表示部73の上側領域であって、テーブル60の座標データ(X3,Y3)にて示される座標には、RFIDタグT3が貼付されている。RFIDタグT3に書き込まれる書込情報3は、第2印刷表示部72に印刷された社名、住所、電話番号、FAX番号、URL(アドレスデータ)などの少なくとも一部を有する識別情報で構成されており、かかる識別情報がRFIDタグT3に保持されている。
尚、本実施例においては、RFIDタグTのメモリ容量が小さいため、記憶される情報は、サンプルポスター70に関する問い合わせ先の識別情報や、印刷表示されたデータを参照或いは取得するための問い合わせ先(参照先)とし、リーダによってRFIDタグTから取得した問い合わせ先に閲覧者がアクセスすることにより、必要な情報を取得できるものとしている。RFIDタグTに大容量のメモリを搭載した場合には、印刷データやさらなる付加情報を書込情報として、RFIDタグTに保持させても良い。
ポスターなどのデザイン性が重視される印刷物においては、必要な情報を紙面に盛り込めば、デザイン性を失うこともある。しかし、必要な情報を表示によらず、RFIDタグTに保持させることにより、デザイン性への影響を小さくすると共に、必要な情報をポスターに保持させ得る。また、ポスターの閲覧者は、RFIDタグTからの通信(リーダによる読み取り)により、印刷表示のデータの参照先や、問い合わせ先の情報(識別情報)を取得できる。従って、閲覧者は、ポスターに関する問い合わせなどを行う場合に、わざわざ問い合わせ先を書き留めたり、端末装置に識別情報を逐次入力する手間を省略でき、また、問い合わせ先を誤ることがない。
更に、本無線タグ取付装置1では、紙面上の任意の位置にRFIDタグTを貼付することができるので、サンプルポスター70にて示したように、印刷内容に関する情報を保持するRFIDタグTを、対応する印刷表示部分に応じた位置(近傍)に貼付した印刷物を作成することができる。このため、印刷物の閲覧者が、印刷物に貼付されたRFIDタグTから情報を取得する場合に、自己に必要な情報が記憶されているRFIDタグTを容易に予測でき、また、所望する情報のみを取得することができる。
図8は、印刷用紙PにRFIDタグTを貼付したシート体80を示した図である。図8に示すように、RFIDタグTは、印刷用紙Pの全面に密に貼付されている。例えば、印刷する内容が未定である場合、先に印刷用紙Pの全面にRFIDタグTを貼付しておけば、その後の印刷によりどのような態様の印刷表示が形成されても、(予め各々の印刷表示部分のいずれにでも対応する位置にRFIDタグTは配設されているので)所望の印刷表示部分に対応する位置のRFIDタグTに、該印刷表示部分に関連する情報を保持させることができる。
印刷によりシート体80に形成される印刷表示に応じて、情報を保持させるRFIDタグTは決定され、PC100からは、禁止コマンドと共に、RFID情報60a(座標データ、書込情報)とが送信される。図8に示したシート体80においては、貼付された全てのRFIDタグTに対しての情報書込は行われず、データ書込領域D1〜D3に配設されているRFIDタグTを対象として、RFIDリーダ・ライタ45による情報の書込が実行される。このため、データ書込領域D1〜D3以外の他の領域に配設されたRFIDタグTは書込情報が非保持となっている。尚、図8には、データ書込領域D1〜D3を破線の囲み表示にて示している。
また、RFIDリーダ・ライタ45から出力される電波(書込情報)には、拡散性があるため、RFIDタグTが近接している場合には、RFIDタグTへの情報書込を実行すると、複数のRFIDタグTに情報が書き込まれることとなる。例えば、本実施例のRFIDリーダ・ライタ45をRFIDタグT4に対峙する位置に配置して書込情報を出力すると、RFIDタグT4を中心としてその周縁に配置された8コのRFIDタグTにも同じ書込情報が書き込まれる。
ここで、各書込領域D1〜D3は、それぞれ、異なる印刷表示に対応しており、異なる書込情報が書き込まれなくてはならない。故に、他の書込領域に書き込まれる書込情報が、別の書込領域に書き込まれないように、RFIDリーダ・ライタ45の書込位置は考慮されている。例えば、書込領域D1内のRFIDタグTに情報を書き込む場合には、RFIDリーダ・ライタ45をRFIDタグT4〜T7の位置にセットして、4回の情報出力を実行する。これにより、書込領域D1内のRFIDタグTに共通の書込情報を書き込むことができる上、該書込情報が、他の書込領域(書込領域D2)には、書き込まれることはない。
このように、1のRFIDタグTのみに書き込むのでなく、複数個のRFIDタグTに同じ書込情報を書き込む(保持させる)ことにより、1のRFIDタグTに不具合が生じても他のRFIDタグTにて補うことができ、情報取得に対する信頼性を向上することができる。また、RFIDタグTからの情報取得時には、唯一のRFIDタグTに狙いを定めずとも、リーダをラフに配置しても目的の情報を取得し得、情報読み取り時の労力を軽減できる。特に、印刷面の裏面にRFIDタグTを保持させた場合に、表面の1の印刷表示部分に対応して裏面のRFIDタグTが1つであると、その検出が困難となるが、シート体80のように、印刷表示部分の広範囲に(印刷表示に関連する)情報を有するRFIDタグTが設けられていると、例え、RFIDタグTが裏面にあっても、RFIDタグTから容易に情報を取得することができる。
尚、RFIDタグTを紙に漉き込みむことによって印刷用紙Pの全面にRFIDタグTが配設されたシート体を形成しても良い。かかる場合には、RFIDタグTは、印刷用紙の全面に配設されるが、整然と配列させることはできない。従って、シート体には、PC100から指定される指定座標にRFIDタグTが配設されているとは限らないが、書込領域内において複数のRFIDタグTに情報を書き込むこととすれば、支障が生じることはない。
次に、上記のように構成された無線タグ取付装置1において実行される印刷処理を図9のフローチャートを参照して説明する。図9は、CPU32により実行される印刷処理のフローチャートである。印刷処理は、CPU32により所定時間毎に定期的に読み出されて実行され、RFID情報メモリ34aおよび印刷情報メモリ34bに情報が記憶されていると、記憶されている情報に応じて、印刷およびRFIDタグTの貼付を実行するための処理である。
この印刷処理では、まず、印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されているか否かを確認し(S1)、印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されていると(S1:Yes)、印刷情報メモリ34bに記憶される印刷情報60b(印刷データ)の印刷を実行する(S2)。印刷は、インクジェットヘッド装置36により1行(1ライン)毎に実行され、第1〜第n行の印刷が実行される。そして、1ページ分の印刷が終了したか、即ち第n行目の印刷が終了したか否かが確認される(S3)。
本無線タグ取付装置1は、1の印刷用紙Pに対し、印刷に引き続いてRFIDタグTの貼付を実行する。複数ページの印刷用紙Pに対して、印刷とRFIDタグTの貼付とが要求されている場合においても、1ページ毎に印刷とRFIDタグTの貼付とを行う。従って、1ページ分の印刷が終了した場合には(S3:Yes)、印刷フラグ34cをオンし(S4)、印刷情報メモリ34bに記憶される印刷情報60bを消去した後(S5)、RFID情報メモリ34aに、貼付位置情報が記憶されているか否かを確認する(S6)。ここで、RFID情報メモリ34aに、貼付位置情報が記憶されていると(S6:Yes)、S7以降の処理により印刷用紙Pに対するRFIDタグTの貼付を実行する。
複数ページの印刷が要求されている場合に、先に印刷を連続して実行すると、印刷済みの印刷用紙Pを装置本体2から排出しなくてはならない。しかし、本実施例の印刷処理では、1ページの印刷とRFIDタグTの貼付とをセットで行うので、印刷済みの印刷用紙Pを装置本体2から排出することなく、RFIDタグTの貼付を実行することができる。このため、印刷後に、再度無線タグ取付装置1に印刷用紙PをセットしてRFIDタグTの貼付を行う場合に比べて、RFIDタグTの貼付の間違いや、貼付位置の位置ずれを減少させることができる。
S7以降の処理では、まず、ポインタをRFID情報メモリ34aのもっとも小さな番地にセットし(S7)、RFID情報60aの読み出し位置を指定する。次いで、ポインタが示すRFID情報メモリ34aの番地に記憶されている貼付位置情報のY座標データを読み出し(S8)、読み出したY座標データに基づいて印刷用紙Pの搬送を実行して読み出したY座標データが示す印刷用紙のポイントを、貼付動作位置にセットする(S9)。貼付動作位置は、RFID貼付装置40の駆動方向においてRFID貼付装置40に対向するラインである。
続いて、ポインタが示すRFID情報メモリ34aの番地に記憶されている貼付位置情報のX座標データを読み出し(S10)、読み出したX座標データに基づいてRFID付加装置4を搬送し、読み出したX座標データが示す印刷用紙Pのポイントに、RFID付加装置4(RFID貼付装置40)をセットする(S11)。次に、RFID貼付装置40を駆動し、RFIDタグTを印刷用紙Pに貼り付けた後(S12)、RFID情報メモリ34aにおいて、ポインタが示す番地に記憶されている貼付位置情報に対応して記憶される書込情報を、RFIDリーダ・ライタ45から出力して、貼り付けたRFIDタグTに対する書込情報の書込を実行する(S13)。そして、ポインタを進め(S14)、RFID情報メモリ34aにおいて、ポインタの示す番地に貼付位置情報が記憶されているか否かを確認し(S15)、貼付位置情報が記憶されていなければ(S15:No)、RFID情報メモリ34aに記憶されるRFID情報60aを消去してから(S16)、印刷フラグ34cをオフした後(S17)、印刷用紙を装置本体2内から排出して(S18)、この印刷処理を終了する。
また、S1の処理で確認した結果、印刷情報メモリ34bに印刷情報60bが記憶されていなければ(S1:No)、印刷を実行する必要はないので、S2〜S5の処理をスキップして、その処理をS6の処理に移行する。更に、S3の処理で確認した結果、1ページ分の印刷が終了していない場合には(S3:No)、継続して印刷を実行するためにその処理をS2の処理に移行して、1ページ分の印刷が終了するまで、S4以降の処理を待機する。加えて、S6の処理で確認した結果、RFID情報メモリ34aに、貼付位置情報が記憶されていなければ(S6:No)、RFIDタグTを貼付する処理は不要であるので、印刷フラグ34cがオンであるか否かを確認する(S19)。ここで、印刷フラグ34cがオフであれば(S19:No)、印刷は実行されていないので、そのまま、この印刷処理を終了し、印刷フラグ34cがオンであれば(S19:Yes)、印刷が実行されているので、その処理をS17の処理に移行して、印刷フラグ34cをオフした後(S17)、印刷用紙を排出して(S18)この印刷処理を終了する。一方、S15の処理で確認した結果、RFID情報メモリ34aにおいて、ポインタの示す番地に貼付位置情報が記憶されていれば(S15:Yes)、その処理をS8の処理に移行して、指定されたRFIDタグTの貼付が終了するまで、S8〜S15の処理を繰り返す。
本実施例の印刷処理は、印刷用紙Pに対し1ページ分の印刷を終了した後にRFIDタグTの貼付を実行する。印刷しつつRFIDタグTの貼付を実行する場合には、RFIDタグTの貼付位置に印字ヘッド3aが到達すると、印刷途中にある印字ヘッド3aを一旦停止させてRFIDタグTの貼付を行わなくてはならない。このため、印刷品質が低下し、また、印刷品質を維持する場合には高精度の制御が必要となる。そこで、本実施例においては、印刷とRFIDタグTの貼付とを分けて実行することにより、汎用レベルの制御系を用いても、十分な印刷品質が提供できるように図られている。
尚、実際の印刷は、上記したように、CPU32の指示に基づいて、インクジェットヘッド装置36にて実行される。また、印刷用紙搬送は、CPU32による制御に基づいて紙送り装置11にて実行され、RFID付加装置4の搬送はCPU32による制御に基づいてヘッド移動装置12にて実行される。
また、上記印刷処理においては、RFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bに記憶される情報を、新たな情報の上書きにより消去しても良い。かかる場合には、CPU32は、一度、RFID情報メモリ34a、印刷情報メモリ34bから読み出されたRFID情報60a、印刷情報60bについては、非記憶であると判断するものとする。
このように、本実施例の無線タグ取付装置1によれば、印刷とRFIDタグTの貼付とを1の装置にて実行でき、また、RFIDタグTを、印刷用紙の幅方向にも幅方向に直交する方向(搬送方向)にも任意の位置に貼付することができる。このため、印刷表示と、RFIDタグTの保持する情報と、RFIDタグTの貼付位置とが関連づけられた印刷物を容易に作成することができる。また、別々の装置にて印刷とRFIDタグTの貼付とを実行する必要がないので、RFIDタグTの貼付された印刷物を効率的に作製できる上、印刷表示とRFIDタグTとの組み合わせの誤りを低減し、且つ、印刷表示に対し予め定められた貼付位置へのRFIDタグTの貼付を精度良く実現することができる。
尚、上記実施例においては、印刷処理は、印刷を実行した後に、RFIDタグTの貼付を行うように構成されたが、RFIDタグTの貼付を行ってから印刷を行うように構成しても良い。これによれば、RFIDタグTの上に印刷がなされることとなり、印刷表示がRFIDタグTによって覆われることがない。尚、かかる場合には、RFIDタグTの上面には、インクが定着する定着層が形成されるものとする。
次に、図10と図11とを使用して、第2実施例について説明する。図10は、第2実施例の無線タグ取付装置1の断面図であって、印刷用紙Pの搬送動作を説明する図であり、図11は、第2実施例の無線タグ取付装置1において実行される印刷処理のフローチャートである。尚、第1実施例と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施例の無線タグ取付装置1は、第1実施例の無線タグ取付装置1に印刷用紙Pを反転するための反転機能が追加されて構成されたものである。図10に示すように、装置本体2の後部には、反転ユニット90が設けられている。第2実施例では、印刷処理に際し、RFID情報メモリ34aと印刷情報メモリ34bとに、それぞれRFID情報60aと、印刷情報60bとが記憶されていると、印刷を実行した後、印刷用紙を反転して印刷面の裏面にRFIDタグTの貼付を実行するようになっている。
かかる場合には、図10に示すように、まず、印刷を実行するために、給紙トレイ8にセットされた印刷用紙が、紙送り装置11の駆動によって給紙トレイ8から1枚引き出され(図10(a)、図10(b))、非図示のガイドローラやガイド板に案内されて、内部給紙ローラ18へと供給される。内部給紙ローラ18へと供給された印刷用紙Pは、内部給紙ローラ18の駆動に応じて、装置本体2の前面方向へ押出される。押出された印刷用紙Pは、ペーパセンサを通過して、ヘッドユニット3の下面、即ち印字ヘッド3aに対向する位置に搬送される。そして、印刷用紙Pを装置本体2の前面側へ搬送しつつ印字ヘッド3aを動作させ、印刷用紙Pに対しての印刷が実行される(図10(c))。最終行(第n行目)まで印刷が終了すると、紙送り装置11は、紙送りローラ9を逆方向に回転させ、差込口2aの上面2b上に送出された印刷用紙Pを装置本体2の内部に引きこむ(図10(d))。
引き込まれた印刷用紙Pは、内部紙送りローラ18の下面に当接するように案内され、装置本体2の底面方向へ送給される(図10(e))。そして、内部紙送りローラ18の下面から反転ユニット90の下方側に設けられた導入口92へ向かって列設された非図示の導入ローラに案内され、印刷用紙Pは、反転ユニット90へ導入される。反転ユニット90内においては、印刷用紙Pは、反転ローラ91の下方側からローラの外周を周回して、反転ローラ91の上方側へと送出され、印刷用紙Pの表裏が反転される。そして、反転ユニット90の上方側に設けられた送出口93から、内部紙送りローラ18の上面へと印刷用紙Pは反転された状態で給送され(図10(g))、内部紙送りローラ18の駆動によって、再び、ペーパセンサを通過して、ヘッドユニット3およびRFID付加装置4に対向する位置に搬送される(図10(h))。そして、印刷用紙Pに対し、印刷面とは反対の面に、RFID付加装置4(RFID貼付装置40)によるRFIDタグTの貼付が実行される。
図11は、第2実施例の印刷処理のフローチャートである。第2実施例の印刷処理では、1枚の印刷用紙Pに対して印刷とRFIDタグTの貼付との両方が行われる場合には、印刷と貼付とは異なる面に実行される。この印刷処理では、第1実施例の印刷処理と同様に、印刷情報60bが印刷情報メモリ34bに記憶されていると(S1:Yes)、記憶される印刷情報60bに基づいて1ページ分の印刷を実行し(S2〜S5)、続いて、RFID情報メモリ34aに、貼付位置情報が記憶されているか否かを確認する(S6)。
ここで、RFID情報メモリ34aに貼付位置情報が記憶されていると(S6:Yes)、まず、印刷フラグ34cがオンであるか否かを確認する(S21)。そして、印刷フラグ34aがオンであれば(S21:Yes)、RFIDタグTを貼付する印刷用紙Pには印刷がなされていると判断して、印刷用紙を反転する(S22)。この印刷用紙の反転は、図10にて説明したように、紙送り装置11に紙送りローラ9や内部紙送りローラ18、反転ユニット90を駆動させることにより実行される。
そして、RFID情報メモリ34aに記憶されるY座標データを反転する(S23)。PC100においては、印刷とRFIDタグTの貼付とを印刷用紙Pの同じ面に実行することを想定して、RFIDタグTを貼付する座標が登録されている。PC100に接続される無線タグ取付装置が、両面印刷を行う機能(反転ユニット90)を備えていると限らないためである。ところが、印刷用紙を反転した場合に、PC100から送信されたY座標データをそのまま使用して、RFIDタグTの貼付を行うと、当初設定された貼付位置からRFIDタグTがずれてしまう。
このため、第2実施例の無線タグ取付装置1では、印刷面と反対側の面にRFIDタグTを貼付する際には、PC100から送信されたY座標データ(Y)を、印刷用紙長Y0から減じて新たなY座標データ(Yn)を算出して(Yn=Y0−Y)、Y座標データの反転を行うのである。そして、反転されたY座標データ(Yn)に基づいてRFIDタグTの貼付を行うべく、反転したY座標データ(Yn)により、RFID情報メモリ34aに記憶されるY座標データ(Y)を書き換える(S24)。これにより、RFIDタグTを、当初指定された位置の真裏に貼付することができる。
その後は、第1実施例の印刷処理と同様に、RFIDタグTを印刷用紙Pに貼付する処理を実行する(S7〜S18)。なお、S21の処理において印刷フラグ34cがオフであれば(S21:No)、印刷は行われていないので、印刷用紙Pを反転する処理(S22〜S24)をスキップして、S27の処理に移行し、印刷用紙Pの反転を行わずにRFIDタグTの貼付を行う。つまり、単純に印刷のみ、或いはRFIDタグTの貼付のみを実行する場合には、印刷用紙Pの反転を非実行として無駄な動作時間を短縮し、効率的に印刷またはRFIDタグTの貼付が実行される。
上記の印刷処理において、印刷とRFIDタグTの貼付とを印刷用紙Pの異なる面に行う場合に、印刷情報60b(印刷データ)の印刷座標を反転して印刷処理を行っても、RFIDタグTと印刷表示とが表裏で対応した状態の印刷物を得ることができる。しかし、画像データは貼付位置情報に比べて高度で複雑なデータであり、また、そのデータ量も多いため、座標の反転に関する処理が煩雑になる。このため、第2実施例においては、貼付位置情報のY座標データを反転することにより、反転処理の制御を簡便にして処理の効率化を図っているのである。
このように、第2実施例によれば、1の印刷用紙Pに対して印刷とRFIDタグTの貼付とを行う場合には、印刷を行った後に印刷用紙Pを反転して、印刷面とは反対面にRFIDタグTを貼付することができる。印刷面とRFIDタグTの貼付面とが印刷用紙Pの同じ面にある場合に、印刷後にRFIDタグTを貼付すると、貼付されたRFIDタグTにて印刷表示の一部が隠れてしまい、印刷美観の低下や印刷表示の識別性の低下を招いてしまう。また、RFIDタグTを貼付後に印刷を行うと、RFIDタグTの上に直接印刷が行われることとなり、印刷品質の劣化原因となる。しかし、第2実施例のように、印刷面とは反対面にRFIDタグTを貼付することにより、かかる不具合を解消できる。
これにより、ポスターなどのデザイン性が重視される印刷物について、デザイン性の低下を抑制でき、また、RFIDタグTの脱落が懸念される環境に暴露される印刷物などについても、RFIDタグTを印刷面の反対側に貼付することによりRFIDタグTの脱落を抑制できる。また、RFIDタグTの貼付前に印刷を行っているので、RFIDタグTの貼付にて発生する凹凸に起因して印刷が乱れるといった心配がなく、印刷品質の良好な印刷物を得ることができる。
尚、上記第2実施例においては、印刷処理は、印刷を実行した後に、RFIDタグTの貼付を行うように構成されたが、RFIDタグTの貼付を行ってから印刷を行うように構成しても良い。印刷に先立ってRFIDタグTの貼付を行うと、印刷用紙Pが印刷された状態で装置本体2の内部を移動することがないので、装置本体2の内部の汚染を軽減でき、また、印刷面が擦れることによる印刷品質の低下を抑制できる。
また、上記各実施例において、請求項6記載の位置情報変換手段としては、図11のフローチャートのS23の処理が該当する。請求項3記載の判断手段としては、図11のフローチャートのS1,S6,S21の処理が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、RFID付加装置4を印字ヘッド3a即ちインクジェットプリンタの機能を有する無線タグ取付装置1に設けることにより、RFIDタグTを印刷用紙Pの任意の位置に貼付し得る無線タグ貼付装置を形成した。これに代えて、印字部が可動する各種プリンタ、例えば、熱転写プリンタやプロッタの印字部にRFID付加装置4を設け、無線タグ貼付装置を形成してもよい。
また、上記各実施例では、キャリッジ15の移動方向に沿って、ヘッドユニット3とRFID付加装置4(RFID貼付装置40)とを並設したが、これに代えて、ヘッドユニット3とRFID付加装置4とを印刷用紙Pの搬送方向に沿って並設しても良い。これによれば、キャリッジ15の移動方向に沿ってヘッドユニット3とRFID付加装置4とを並設するよりも、キャリッジのストロークを狭くでき、その結果、無線タグ取付装置1の装置幅を縮小して装置コストを削減できる。
更に、上記各実施例では、RFID付加装置4は、RFIDタグTを粘着テープ52の粘着力にて印刷用紙Pに貼付するように構成された。これに代えて、RFID付加装置4を、印刷用紙Pにホットメルト系の接着剤を塗布し、その塗布された接着剤によりRFIDタグTを固定するように構成しても良い。また、RFIDタグTを有する基材と印刷用紙Pとに針金等の金属部材を貫通させその貫通させた針金の先端部を折り曲げることによりRFIDタグTを印刷用紙Pに係止する(例えばホッチキスなどの)ように構成しても良い。
更に、上記各実施例においては、印刷を実行した後に、RFIDタグTの貼付を行うように印刷処理は構成された。言い換えれば、RFIDタグTの貼付と印刷とを2工程(別工程)で実行し、印刷用紙Pは少なくとも2回、ヘッドユニット3の対向面を通過するように無線タグ取付装置1は構成された。これに代えて、印刷を実行中のヘッドユニット3が、RFIDタグTを貼付する座標に到達した場合、RFIDタグTを貼付する貼付動作を行うように、即ち、印刷しつつRFIDタグTの貼付を行う(印刷とRFIDタグTの貼付とを1工程で行う)ように、無線タグ取付装置1を構成しても良い。これによれば、効率的に印刷とRFIDタグTの貼付とを実行することができる。更に、印刷用紙Pをヘッドユニット3に対し一度搬送するだけでよいので、印刷用紙Pの送りのズレを小さくすることができ、RFIDタグTの印刷用紙Pの搬送方向に対する貼付精度を向上させることができる。
また、上記各実施例の印刷処理では、RFID情報メモリ34aに記憶される貼付位置情報は、メモリの番地が小さいものから順に読み出され、読み出された順に、貼付位置情報が示す印刷用紙PのポイントへとRFID貼付装置40が配置されるように、紙送り装置11とヘッド移動装置12とを制御するように構成されたこれに代えて、RFID情報メモリ34aに記憶される貼付位置情報に基づいて印刷用紙PのポイントへとRFID貼付装置40を配置する場合には、印刷用紙Pの搬送方向先端側(下流側)、即ち、印刷用紙Pの搬送に伴って先にRFID付加装置4に近づく貼付位置に対応する貼付位置情報の順に処理を行うように、印刷処理を構成しても良い。
尚、上記第1実施例において、印刷の後にRFIDタグTを貼付する場合には、印刷用紙Pの後端に近い側の貼付位置情報(Y座標データ)から順に取り出して、貼付位置が印刷用紙Pの後端に近いRFIDタグTから貼付されるように、印刷処理を構成しても良い。また、RFIDタグTの貼付後に印刷を行う場合には、印刷用紙Pの先端に近い側の貼付位置情報(Y座標データ)から順に取り出して、貼付位置が印刷用紙Pの先端に近いRFIDタグから貼付されるように印刷処理を構成しても良い。
尚、RFID情報メモリ34aに記憶される貼付位置情報のY座標データを、印刷用紙Pの搬送に伴って先にRFID付加装置4に近づく貼付位置の順に従って取り扱うかかる処理が請求項8記載の抽出手段として該当する。