JP4507589B2 - 授乳用ブラジャー - Google Patents

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Description

本発明は、立体成形されたモールドカップ部を備える授乳用ブラジャーに関する。
ドーム状に立体成形された1mm乃至5mm程度の厚みを有し、カップとして機能するモールドカップ部を有するブラジャーの使用が増加している。このようなモールドカップ部を有するブラジャーは、立体裁断縫製により立体的な形状を形成されたブラジャーに比べて、縫製に伴う縫い目が無いこともあり表面の凹凸性が少なく、ブラジャーの上に着る服などに凹凸が浮き出ないことや、装着感の良さでその使用が増加しているのである。
妊産婦用としても、このようなモールドカップ部を有する授乳用ブラジャーが提案されている(例えば特許文献1参照)。
実開平4−106303号公報(第1頁、図1)
ところが、特許文献1のモールドカップ部を有するブラジャーを使用すると、次のような問題がある。特許文献1に開示されているブラジャーでは、左右のカップがモールド加工を施してあるのであり、このモールド加工されたカップは乳房全体を覆うよう構成されたものである。そしてこのモールド加工されたカップは成形されているために比較的硬い素材であって伸縮性が少ないものであり、特にそのモールド加工されたカップの周縁部が、授乳期の女性の乳腺を圧迫し、不要に刺激するという問題があった。
また、モールド加工されたカップ自体を開いて乳房を露出させて授乳をする際に、モールド成形されたカップは硬い材料であるため開きづらく、その開き方が小さいとカップの周縁部が例えば乳児の顔に触れてしまうこともあり得る。
そこで本発明は上記課題を解消し、乳頭を含む乳房を保持しつつ、授乳期の女性の乳腺への刺激を低減することができ、しかも授乳時にカップ部を開きやすくして、モールドカップ部が乳児の顔に当りづらくすることができる授乳用ブラジャーを提供することを目的としている。
上記目的は、第1の発明によれば、背面が長さを選択して着脱可能とされたアンダー部と、前面に形成されたカップ部と、前側から後側を連接する肩紐部からなり、前記カップ部の上端が、前記肩紐部に着脱可能とされることで乳房を露出可能とされた授乳用ブラジャーにおいて、前記カップ部の内面側には、立体成形された所定厚みを有するクッション層を含んだドーム状のモールドカップ部が形成されており、前記カップ部の外面側は、伸縮性のある素材でなる伸縮部で覆われており、 該伸縮部は、前記モールドカップ部の下側で固定されているとともに、該モールドカップ部の上側が、前記伸縮部と固定されずに、該伸縮部は前記カップ部の上端として、前記モールドカップ部の上側を超えて上方に延伸されており、前記肩紐部に着脱される構成とした授乳用ブラジャーにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、カップ部の内面には、立体成形されたモールドカップ部が形成されている。このカップ部の外面側であって、少なくともモールドカップ部の上縁から延伸されるようにして、伸縮性を有する伸縮部が形成されている。
これにより、モールドカップ部の上縁に沿って伸縮部があるために、乳腺への刺激を低減することができる。しかも、カップ部の上縁が伸縮部であるので、授乳時に乳房を露出する際にカップ部を開きやすい。そしてカップ部を開いた際に、伸縮部があることでモールドカップ部は従来に比べて比較的小さく作っておくことができるので、モールドカップ部の周縁部が乳児の顔に当りづらくすることができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記アンダー部と前記カップ部の境界となる前記カップ部の下縁に沿って、袋状とされた収容部に収容されたワイヤー部が配置されており、各前記カップ部の間に位置する内側アンダー部は、前記ワイヤー部の内端部よりも延伸されており、前記モールドカップ部の内端部は、前記ワイヤー部の端部近傍に固定されていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、アンダー部とカップ部の境界となるカップ部の下縁に沿って、袋状とされた収納部に収容されたワイヤー部が配置されている。カップ部の間に位置する内側アンダー部は、ワイヤー部の内端部より延伸されており、モールドカップ部の内端部はワイヤー部の端部近傍に固定されている。
これにより、特に圧迫を受ける乳房の内側の両方の乳腺を避けるようにしてモールドカップ部を配置するとともに、硬いワイヤー部がカップ部をめくる動きを妨げないためカップ部が開閉しやすくなる。
第3の発明は、第1の発明の構成において、前記伸縮部は、前記モールドカップ部の外面を覆うように配置されており、前記モールドカップ部と略同等の立体成形がなされていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、伸縮部はモールドカップ部の外面を覆うように配置されている。
これにより、伸縮部の全面によってモールドカップ部を全体的に覆って保持することができ、しかもモールドカップ部の形状に沿った形状とされることで、外観上、授乳用ブラジャーを目立たなくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、乳房を確実に保持しつつ、授乳期の女性の乳腺への刺激を低減することができ、しかも授乳時にカップ部を開きやすくして、モールドカップ部が乳児の顔に当りづらくすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1と図2は、本発明の授乳用ブラジャーの好ましい実施形態を示している。
図1では、使用者Mが授乳用ブラジャー10を装着している状態を示しており、図2では、使用者Mが一方の乳房を露出して授乳可能な状態の一例を示している。
使用者Mの左右の乳房11,12は、授乳用ブラジャー10により保持されるようになっている。授乳用ブラジャー10は、右側のカップ部20と左側のカップ部21と、アンダー部70と、各左右のストラップ部26,26を有している。ストラップ部26,26は、肩紐部の一例である。
右側のカップ部20と左側のカップ部21は、それぞれ対応する乳首11A,12Aを含む乳房11,12を下側から支えて覆うだけではなく、それぞれ任意に露出可能になっている。
図3は、授乳用ブラジャー10の表面側を示す展開図であり、図4は、授乳用ブラジャー10の裏面側を示す展開図である。
図3と図4を参照すると、アンダー部70は、右側の後ろ身頃部24と左側の後ろ身頃部25と、前面部71を有している。
前面部71は、後で説明する右側のカップ部20と左側のカップ部21の下側に位置しており、前面部71は、例えばレース状の材料やサテンネット、パワーネット、2WAY素材等のストレッチ素材により作られている。
右側の後ろ身頃部24は、前面部71の外側縁部30に縫合されている。左側の後ろ身頃部25は、前面部71の外側縁部31に縫合されている。外側縁部30,31には、それぞれワイヤー部73,73が設けられている。このワイヤー部73,73は、弾性変形可能な例えばプラスチックの平板状の部材を縫いこんだものである。ワイヤー部73,73は、図3におけるZ方向(上下方向)に沿って配置されており、カップ部20,21の形状を保持し、身体へのフィット性を高めるものである。
アンダー部70の一部分を縫製する後ろ身頃部24,25は、少なくともT方向に伸縮可能な材質、例えばサテンネット、パワーネット、2WAY素材等のストレッチ素材等により作られている。しかし、後ろ身頃部24,25は、T方向と直交する方向に伸びる2WAY素材等のストレッチ素材であってももちろん構わない。
右側の後ろ身頃部24の自由端側には、複数のフック24Aが設けられている。左側の後ろ身頃部25の自由端側には、複数のループ25Aが設けられている。
ループ25Aは、フック24Aの受け具となる部分である。これらのループ25Aが、左側の後ろ身頃部25の長さ方向に関して、例えば四列程度設けられている。このフック24Aをいずれかの列のループ25Aに引掛けることにより、右側の後ろ身頃部24と左側の後ろ身頃部25は、着脱可能に連結することができる。
右側の後ろ身頃部24と左側の後ろ身頃部25の長さは、使用者Mの体型及び体型の変化に応じて調整可能になっている。このループ25Aとフック24Aは、後ろ身頃部の長さ調整部29を構成している。なお、長さ調整部29としては、この他にも面テープ等の長さを調整可能な各種調整具を使用してもよい。
次に、図3と図4に示すストラップ部26,26について説明する。
左右のストラップ部26は、帯状部材26Aと別の帯状部材26Bそして接続部材26Cを有している。
各帯状部材26Aの一端部26Dは、後ろ身頃部24,25の自由端側に達している。各帯状部材26Aの他端部26Eは、接続部材26Cに連結されている。帯状部材26Bの一端部26Fは、接続部材26Cに連結されている。各帯状部材26Bの他端部26Gは、モールドカップ部100,101の下部側に縫合されている。
各帯状部材26Aは、接続部材26Cの付近において長さ調整部26Hを有している。
これによって、使用者Mの体型に応じて、ストラップ部26の帯状部材26Aの長さは、長さ調整部26Hを調整することにより長さ調整を行うことができる。
接続部材26Cは、例えばプラスチックにより作られている。
次に、図3と図4を参照しながら、右側のカップ部20と左側のカップ部21の構造について説明する。
右側のカップ部20と左側のカップ部21は、前面部71の上部に配置されている。この前面部71は、カップ部のアンダー部分とも呼んでいる。
右側のカップ部20と左側のカップ部21の少なくとも上縁側は、それぞれ伸縮性を有する素材により作られている。ここでは左右のカップ部20,21は全体が伸縮性を有する素材によって形成されており、モールドカップ部100,101の全面を覆うようにして、しかもモールドカップ部100,101の外面側に配置されている。右側のカップ部20の下端20Aは、収容部80側に縫合されている。右側のカップ部20の上端側は伸縮部20Bとなっている。
つまり、図5に示すように最外層の各カップ部20,21は伸縮部20Bで形成されており、その内側にモールドカップ部100,101が肌接触面となる裏地100A,101Aと積層されて配置されている。そして、カップ部20,21とモールドカップ部100,101はワイヤー部90が配置された下側(下端20A側)で一体に縫製されており、伸縮部20Bとモールドカップ部100,101の上側は一体とされていない構成とされている。このようにモールドカップ部100,101は、ワイヤー部90の両端部近傍となる位置で各カップ部20,21に固定されている。
同様にして左側のカップ部21の下端21Aは、収容部80側に縫合されている。左側のカップ部21の上端側は伸縮部20Bとなっている。
この伸縮部20B,20Bはそれぞれ略三角形状に形成された部分である。この伸縮部20Bは、モールドカップ部100,101よりも上方Z1方向に伸びて形成されている部分である。
伸縮部20Bの先端部分20Dには、メス部材390が設けられている。
図6は、このメス部材390と、既に説明した接続部材26Cの形状例を示している。接続部材26Cは、オス部材93を有している。このオス部材93は、接続部材26Cから突出して形成された爪状の部分である。メス部材390は、穴94を有している。接続部材26Cは、ストラップ部26の帯状部材26Aと、帯状部材26Bをそれぞれ連結している部材である。メス部材390と接続部材26Cのオス部材93は、連結具130を構成している。
これにより、図3と図6に示すように、伸縮部20Bは、メス部材390とオス部材93を用いて、接続部材26C側にそれぞれ着脱可能に連結することができるようになっている。図6(A)では、連結具130のメス部材390とオス部材93は離れた状態であるが、図6(B)では、メス部材390とオス部材93は連結されている。
図3に示す右側のカップ部20と左側のカップ部21は、それぞれ例えば二層構造のものであり、一例として外側がサテンネットやトリコット、パワーネット、レース、2WAY素材等のストレッチ素材に、薄いポリウレタンフォームを挟むようにトリコット等でサンドイッチ状にラミネートしたもの等が積層されることにより作られており、後述する各モールドカップ部100,101と略同等の曲率となるよう、モールド成形等の立体成形が施されている。なお、各カップ部20,21を二層構造とはせず、ストレッチ素材のみの単層で形成しても良く、伸縮性を有するならば積層されても良い。
右側のカップ部20と左側のカップ部21は、少なくとも伸縮部20B,20Bが伸縮可能になっており、ここでは全体が伸縮可能とされている。
次に、モールドカップ部100,101について、図3と図4を参照しながら説明する。
モールドカップ部100,101は、図3と図4に示すように右側のカップ部20と左側のカップ部21の内面側にそれぞれ配置されている。モールドカップ部100,101は、1mm乃至5mm程度の厚みを有するクッション層が立体成形されたものであり、立体成形可能な材質、例えばポリウレタンにより作られており、好ましくは変質を防ぐためにポリウレタンを挟むようにトリコット等でサンドイッチ状にラミネートした積層材料が使用されている。
モールドカップ部100,101の下縁は、収容部80,80にそれぞれ縫合することで固定されている。
モールドカップ部100,101の上縁である周縁部120は自由端になっていて、上方Z1方向に沿って凸形状に形成されている曲面部分である。
図4に示すように、周縁部120の内端部120Aは、収容部80内のワイヤー部90の内端部90Aに略対応した位置にある。周縁部120の外端部120Bは、ワイヤー部90の外端部90Bの付近に位置している。
モールドカップ部100の周縁部120の中間領域123が、図3に示すように、ドーム状とされたモールドカップ部100,101の頂部に対して最も近い位置を通るように配置されている。
このようにすることにより、ドーム状の頂部からの距離が小さくできるので、内側(乳房側)に近づく方向の曲面端部が内側に向かう傾向を抑えて、乳房の上方への圧迫を防ぐことができる。
次に、図4に示す左右の収容部80とワイヤー部90について説明する。
収容部80とワイヤー部90は、略上方Z1方向と反対方向の下方に向けて凸となるように湾曲して形成されている。ワイヤー部90は収容部80の中に収容されている。
左右の収容部80は、ワイヤー部90の全長に渡って収容できるような袋状形状になっている。この収容部80とワイヤー部90は、前面部71の内側アンダー部140とカップ部20,21との境界となるカップ部20,21の下縁に沿ってそれぞれ配置されている。
右側のカップ部20と左側のカップ部21の間に位置する内側アンダー部140は、図4に示しているが、ワイヤー部90の内端部90AよりもZ1方向に沿って延伸されており、内側アンダー部140の上端に伸縮部90Aの内端部が配置されている。つまり、収容部80の内端部よりもワイヤー部90の内端部90Aが1cm程度短く構成されている。モールドカップ部100,101の内端部120Aは、上述したようにワイヤー部90の内端部90Aの近傍に固定されている。
また、同様にワイヤー部90の外端部90Bも、収容部80の外端部よりも1cm程度短く構成されて、モールドカップ部の外端部120Bがワイヤー部の外端部90B近傍に固定されている。
これにより、特に圧迫を受ける乳房の内側の両方の乳腺を避けるようにしてモールドカップ部100,101を配置するとともに、カップ部20,21が開閉しやすくなる。
ワイヤー部90,90は、例えばプラスチック製のワイヤーを用いることができる。
次に、上述した授乳用ブラジャー10の使用形態の一例について説明する。
図1では一例として左右の乳房11,12が、授乳用ブラジャー10の右側のカップ部20と左側のカップ部21により完全に覆われている例を示している。
この状態では、右側の乳房11は右側のカップ部20とモールドカップ部100により完全に覆うようにして保持され、左側の乳房12は左側のカップ部21とモールドカップ部101により完全に覆うようにして保持されている。
この状態では、モールドカップ部100,101の上縁に沿って伸縮部20B,20Bがあるために、乳房に不要な圧力をかけることなく、乳腺への刺激を低減することができる。しかも、カップ部20,21の上縁が伸縮部20B,20Bであるので、授乳時に乳房を露出する際にカップ部20,21が開きやすい。そしてカップ部20,21を開いた際に、モールドカップ部100,101は従来に比べて比較的小さく作っておくことができるので、モールドカップ部100,101が乳児の顔に当りづらくすることができる。
次に、図2は、例えば左側の乳房12を露出して授乳を行う状態の例を示している。
この場合には、左側のカップ部21のメス部材390をオス部材93から使用者Mが取り外して、使用者Mは、左側のカップ部21をめくることで左側のモールドカップ部101の下縁が一体とされているため、左側のカップ部21とモールドカップ部101が一緒にR方向にめくられる。これによって、簡単かつ確実に左側の乳房12は露出することができる。
左側のカップ部21の上縁部分が伸縮部20Bとなっていて、この伸縮部20Bは開きやすい。しかもこの伸縮部20Bとともに、内側のモールドカップ部101も硬く成形されたものであっても、R方向に簡単に開くことができる。これは、伸縮部20Bを有する左側のカップ部21とモールドカップ部101の下縁が一体とされているためだけでなく、モールドカップ部101の周縁部120を、比較的小さく作っておくことができ、図3のZ1方向に沿ってあまり突出していないことや、めくれづらいワイヤー部90の内端部90Aとモールドカップ部101の内端部120Aが近接した位置に固定されていることによって、容易にモールドカップ部101も移動するためである。
図4に示すモールドカップ部101の周縁部120は、内端部120Aに比べて、柔らかい素材である内側アンダー部140の上端部140Aが延伸されているとともに、モールドカップ部101の内端部120Aがワイヤー部90の内端部90Aの近傍に固定されるよう配置されていることや、外端部側も同様の構成とされていることとあいまって、特に圧迫を受けやすい乳房の内側上方の乳腺を避けるようにしてモールドカップ部101が配置できる。
このことから、モールドカップ部101が存在していても、乳房の内側の乳腺への刺激を避けることができるとともに、左側のカップ部21の伸縮部20Bとともにモールドカップ部101を開閉しやすくしている。
上述したように、左側のカップ部21とモールドカップ部101を開く動作と効果は、右側のカップ部20とモールドカップ部100を開く場合においても同様である。この場合には、図2において、やはり右側のカップ部20とモールドカップ部100をR1方向に開けば、右側の乳房11を露出して授乳状態にすることができる。
ところで本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、図3と図4に示すように伸縮性のある右側のカップ部20と左側のカップ部21は、それぞれ対応するモールドカップ部100,101の外面側にモールドカップ部の全面を覆うようにして位置している。そして、カップ部20,21はモールドカップ部100,101の下縁からその周縁部120を越えて、上方Z1方向に伸びた形状になっている。
本発明はこれに限らず、例えばカップ部20,21が、モールドカップ部100,101の外面側において、各カップ部20,21の伸縮部20Bがモールドカップ部100,101の上縁に沿って縫合されている構造のものであってもよい。つまり、カップ部はモールドカップ部の外面全体を覆っておらず、上縁に沿って配置されていてもよい。
また、長さ調整手段29が背中側に配置されて授乳用ブラジャー10を着脱するよう構成されているが、いわゆるフロントホックといわれる、前面部71の中間領域で開閉を行うことで授乳用ブラジャー10を着脱するよう構成しても良い。
さらに、モールドカップ部100,101が乳首11A,12Aを覆うように構成されているが、モールドカップ部100,101の周縁部120が乳首11A,12Aの下側に配置されるよう構成しても良い。
尚、図4に示すモールドカップ部100,101の内面側には、必要に応じて母乳パッドを着脱可能に配置することも可能である。この母乳パッドを配置することにより、母乳パッドは乳房からの母乳を吸収することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の授乳用ブラジャーの装着例を示しており、授乳用ブラジャーが左右の乳房を覆って保持している状態を示す斜視図。 一方の乳房を露出して授乳可能な状態を示す斜視図。 本発明の授乳用ブラジャーの表面側を示す展開図。 本発明の授乳用ブラジャーの裏面側を示す展開図。 図3における授乳用ブラジャーのA−A線における断面図。 連結具の好ましい実施形態を示す斜視図。
符号の説明
10・・・授乳用ブラジャー、20・・・右側のカップ部、21・・・左側のカップ部、20B・・・伸縮部、24・・・右側の後ろ身頃部、25・・・左側の後ろ身頃部、26・・・ストラップ部(肩紐部の一例)、70・・・アンダー部、100,101・・・モールドカップ部

Claims (3)

  1. 背面が長さを選択して着脱可能とされたアンダー部と、前面に形成されたカップ部と、前側から後側を連接する肩紐部からなり、前記カップ部の上端が、前記肩紐部に着脱可能とされることで乳房を露出可能とされた授乳用ブラジャーにおいて、
    前記カップ部の内面側には、立体成形された所定厚みを有するクッション層を含んだドーム状のモールドカップ部が形成されており、前記カップ部の外面側は、伸縮性のある素材でなる伸縮部で覆われており、該伸縮部は、前記モールドカップ部の下側で固定されているとともに、該モールドカップ部の上側が、前記伸縮部と固定されずに、該伸縮部は前記カップ部の上端として、前記モールドカップ部の上側を超えて上方に延伸されており、前記肩紐部に着脱される構成とした
    ことを特徴とする授乳用ブラジャー。
  2. 前記アンダー部と前記カップ部の境界となる前記カップ部の下縁に沿って、袋状とされた収容部に収容されたワイヤー部が配置されており、各前記カップ部の間に位置する内側アンダー部は、前記ワイヤー部の内端部よりも延伸されており、前記モールドカップ部の内端部は、前記ワイヤー部の端部近傍に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の授乳用ブラジャー。
  3. 前記伸縮部は、前記モールドカップ部の外面を覆うように配置されており、前記モールドカップ部と略同等の立体成形がなされていることを特徴とする請求項1に記載の授乳用ブラジャー。
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