JP7116316B2 - 上半身衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、上半身衣類に関する。
従来、ハーフトップ等の上半身衣類では、バストの整形や着用者の乳頭が透けてしまうことの防止などを目的として、カップを着脱自在に配置できるものがある。カップ及びカップが配置される収容ポケットの形状は多様である。例えばバスト部の両脇にそれぞれ設けた収容ポケットに左右のカップをそれぞれ配置するタイプのものや、特許文献1に記載のブラジャーのように、上方に開口する収容ポケットに左右一体のカップ体を配置するタイプのものが存在している。
実開昭63-85606号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載のブラジャーでは、収容ポケットに対するカップ体の着脱容易性は確保できるものの、着用時のカップ体の位置が安定し難く、種々の動作の際にカップ体がバストからずれてしまうことが考えられる。このため、バストシルエットを整えるためには、着用後にカップ体の位置を手直しする必要があり、着用の際の煩わしさが生じる問題があった。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、着脱自在のカップ体を着用者のバストに対して安定して密着させることができる上半身衣類を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る上半身衣類は、着用者の胸周りを覆うように構成されたバスト部を有する本体部と、左右一対のカップが前中心側の連結部によって連結された一体成型のカップ体と、バスト部においてカップ体を着脱自在に収容する収容ポケットと、を備え、収容ポケットにおける前中心部分の裏側には、左右一対のカップの連結方向に延びる開口部が設けられている。
この上半身衣類では、左右一対のカップが前中心側の連結部によって連結された一体成型のカップ体が用いられている。カップ体が収容される収容ポケットには、前中心部分において左右一対のカップの連結方向に延びる開口部が設けられている。この開口部により、収容ポケットに対するカップ体の着脱が容易となる。また、上方に開口する収容ポケットを採用する場合とは異なり、収容ポケットに収容されたカップ体の位置ずれや回転を防ぐことが可能となる。したがって、着用後にカップ体の位置を手直しする必要もなく、着脱自在のカップ体を着用者のバストに対して安定して密着させることができる。開口部の延在方向と左右一対のカップの連結方向とが揃うことで、開口部からのカップ体のはみ出しを抑制できる。したがって、カップ体が肌に当たることを抑制でき、着用時の肌当たりを良好に保つことができる。
開口部は、カップ体の連結部の縁部と重ならない位置に設けられていてもよい。この場合、カップ体の連結部の縁部が肌に当たることを防止できる。したがって、連結部の縁部による段差が肌に当たらなくなることで、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。
開口部の連結方向の長さは、カップ体の連結部の上下幅よりも大きく、かつカップの上下幅よりも小さくなっていてもよい。これにより、収容ポケットに対するカップ体の着脱容易性と、収容ポケット内でのカップ体の安定性とを好適に両立できる。
開口部は、前中心部分においてカップ体の連結部の上縁部よりも上方に位置していてもよい。この場合、開口部とカップ体とが重ならなくなるため、開口部からのカップ体のはみ出しをより確実に抑制できる。したがって、カップ体が肌に当たることを更に抑制でき、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。
開口部は、前中心部分においてカップ体の連結部の下縁部よりも下方に位置していてもよい。この場合、開口部とカップ体とが重ならなくなるため、開口部からのカップ体のはみ出しをより確実に抑制できる。したがって、カップ体が肌に当たることを更に抑制でき、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。また、着用状態のままでも収容ポケットからカップ体を容易に脱抜することが可能となる。
収容ポケットは、バスト部において本体部の裏側に裏当部を結合することによって形成されており、本体部と裏当部との結合領域には、接着部が点在していてもよい。この場合、収容ポケットを十分な強度で形成することができる。
本体部と裏当部との結合領域の縁には、前中心部分において凹部が設けられており、開口部は、凹部の位置に設けられていてもよい。こうすると、開口部を囲うように本体部と裏当部との結合領域を近接配置することが可能となる。開口部は、カップ体の着脱の際などに力がかかり易い部分である。したがって、開口部に結合領域を近接配置することで、開口部の耐久性を高めることができる。
接着部のうち、開口部における連結方向の端部に最も近接している接着部は、開口部の延在方向に交差する方向に延在した形状を有していてもよい。これにより、開口部における連結方向の端部付近での本体部と裏当部との結合強度が十分に高められる。開口部における連結方向の端部は、カップ体の着脱の際などに最も力がかかり易い部分である。したがって、開口部における連結方向の端部付近の結合強度を高めることで、開口部の耐久性を一層高めることができる。
開口部は、前中心部分においてカップ体の連結部と重なるように位置していてもよい。この場合、着用状態のままでも収容ポケットからカップ体を容易に脱抜することが可能となる。
この上半身衣類によれば、着脱自在のカップ体を着用者のバストに対して安定して密着させることができる。
第1実施形態に係る上半身衣類を示す正面図である。 図1に示した上半身衣類の背面図である。 上半身衣類に適用されるカップ体の一例を示す正面図である。 図1に示した上半身衣類を裏返して示す正面図である。 図4における要部拡大図である。 第2実施形態に係る上半身衣類を裏返して示す正面図である。 第3実施形態に係る上半身衣類を裏返して示す正面図である。 開口部の形状の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る上半身衣類の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、上半身衣類の着用状態を想定して「上」「下」等の用語を使用する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る上半身衣類を示す正面図である。また、図2は、その背面図である。図1及び図2に示す上半身衣類1は、例えばハーフトップとして構成されている。ハーフトップは、タンクトップと比較して丈が短く、着用者の腹部及び腰部が露出するようになっている。上半身衣類1は、着用者のバスト周りの胴部を覆うように構成された本体部2と、左右一対の肩ストラップ部3と、着用者のバストを覆うカップ体4とを備えている。
本体部2は、例えば端始末不要の伸縮性を有する生地によって形成されている。このような生地としては、例えばベアスムースなどが挙げられる。本体部2の正面側は、着用者のバストを覆うバスト部5となっている(図1参照)。また、本体部2の背面側は、着用者の背部の上側を覆う背部上部6となっている(図2参照)。バスト部5と背部上部6とは、本体部2の両脇で連続し、着用者の胸周りを包囲するように筒状をなしている。
バスト部5の上縁部5a及び背部上部6の上縁部6aは、上半身衣類1の首刳りに相当し、いずれも下方に向かって緩やかな凹状をなしている。バスト部5の下縁部5b及び背部上部6の下縁部6bは、上半身衣類1の裾に相当し、横方向に延びる直線状となっている。バスト部5の左右の脇側上部5c,5c及び背部上部6の左右の脇側上部6c,6cは、上半身衣類1の袖刳りに相当し、いずれも中心側に向かって緩やかな凹状をなしている。バスト部5の左右の脇側下部5d,5d及び背部上部6の左右の脇側下部6d,6dは、上半身衣類1の脇裾に相当し、下方に向かって本体部2の身幅が小さくなるように垂下する直線状をなしている。
肩ストラップ部3は、バスト部5の上縁部5aと背部上部6の上縁部6aとを繋ぐように帯状に設けられている。本実施形態では、肩ストラップ部3は、例えば本体部2と同じ端始末不要の伸縮性を有する生地によって、本体部2と一体に形成されている。肩ストラップ部3は、着用時に着用者の両肩にそれぞれ正面から背面にかけて掛け渡され、上半身衣類1の装着をサポートする。
カップ体4は、バストの整形や着用者の乳頭が透けてしまうことの防止などを目的としてバスト部5に配置されている。カップ体4は、図3に示すように、左右一対のカップ11,11と、カップ11,11を前中心側で連結する連結部12とを有している。本実施形態では、カップ11,11及び連結部12は、例えばウレタンなどの弾性材料を用いたモールド成型による一体成型品となっている。カップ11は、パッドと称してもよい。
カップ11は、全体として着用者のバスト形状に対応する椀形状をなしており、正面視においては円に近い形状を有している。連結部12は、左右のカップ11,11に対して上下に括れた形状をなしている。すなわち、連結部12の上縁部12aは下方に向かって湾曲し、連結部12の下縁部12bは、上方に向かって湾曲している。カップ体4が着用者のバストのバージスラインに沿い易くなるように、下縁部12bの湾曲度は、上縁部12aの湾曲度よりも大きくなっている。なお、下縁部12bの湾曲度は、上縁部12aの湾曲度と同等であってもよく、上縁部12aの湾曲度よりも小さくなっていてもよい。
続いて、上述したバスト部5の構成について更に詳細に説明する。
図4は、図1に示した上半身衣類を裏返して示す正面図である。同図に示すように、上半身衣類1では、バスト部5の裏側(肌側)に裏当部13が結合されている。この裏当部13の結合により、バスト部5の裏側には、カップ体4を収容する収容ポケットSが形成されている。収容ポケットSの形成にあたり、裏当部13との結合後にバスト部5及び裏当部13への熱成型加工が施されてもよい。これにより、バスト部5において生地の立体感を造形でき、着用者のバスト形状及びカップ体4の膨らみに対応した収容ポケットSを構成できる。この場合、バスト部5及び裏当部13の伸縮性、伸長回復性などの素材特性により、バスト部5及び裏当部13のそれぞれに熱成型加工を施すか否かを選定することが好ましい。これにより、バスト部5の着圧が適切に調整され、バストの安定感が高められる。
裏当部13は、例えば本体部2と同じ端始末不要の伸縮性を有する生地によって形成されている。裏当部13の上縁部13aは、バスト部5の上縁部5aの湾曲形状に沿うように、下方に向かって緩やかな凹状をなしている。裏当部13の上縁部13aの両脇部分には、肩ストラップ部3の本体部2側の端部と同程度の幅で上方に張り出す張出部14がそれぞれ設けられている。張出部14は、肩ストラップ部3の端部に重ね合され、肩ストラップ部3の伸びが過剰になることを抑制する。裏当部13の下縁部13bは、カップ体4の下縁部分の形状に対応した湾曲形状をなしている。
裏当部13の下縁部13bの中央部分は、連結部12の下縁部12bの湾曲形状に応じて上方に向かって湾曲している。この裏当部13の下縁部13bの中央部分の湾曲度は、連結部12の下縁部12bの湾曲度よりも小さく、例えば連結部12の上縁部12aの湾曲度と同程度となっている。なお、裏当部13の下縁部13bは、直線状であってもよい。裏当部13の左右の脇側上部13c,13cは、バスト部5の左右の脇側上部5c,5cの湾曲形状に沿った湾曲形状をなしている。また、裏当部13の左右の脇側下部13d,13dは、バスト部5の脇側下部5d,5dの上側に沿った略直線状をなしている。
裏当部13の前中心部分には、カップ体4におけるカップ11、11の連結方向(すなわち、上半身衣類1を正面から見た場合の左右方向)に延びる開口部15が形成されている。開口部15は、収容ポケットSに対してカップ体4を着脱するための部分である。開口部15は、例えば裏当部13に直線状の切り込みを入れることによりスリット状に形成されている。裏当部13に伸縮性を有する生地を用いている場合には、直線状の切り込みを入れることで、上下端が尖った略楕円形状の開口部15が形成される。
開口部15は、収容ポケットS内に配置されたカップ体4における連結部12の縁部と重ならない位置に設けられている。本実施形態では、開口部15は、前中心部分においてカップ体4の連結部12の上縁部12aよりも上方に位置している。したがって、開口部15からは収容ポケットS内のカップ体4自体が露出せず、バスト部5の裏側の生地のみが開口部15を通して視認し得る状態となっている。なお、開口部15の位置は、カップ体4における左右のカップ11,11の最上点の位置と同じであってもよく、最上点の位置よりも下方であってもよい。
図4に示す例では、開口部15の連結方向の中心が前中心と一致し、開口部15は前中心について左右対称となっている。しかしながら、開口部15の左右位置はこれに限られるものではなく、連結部12の縁部と重ならない程度であれば、前中心について左右のいずれかにずれていてもよい。
開口部15の左右方向の長さXは、図3及び図4に示すように、カップ体4の連結部12の上下幅(最小幅)Yよりも大きくなっている。また、開口部15の左右方向の長さXは、カップ11の上下幅Zよりも小さくなっている。連結部12の上下幅Y及びカップ11の上下幅Zは、例えばカップ体4を平面に載置したときの平面視における幅を基準とすればよい。
カップ体4を収容ポケットSに収容する場合、例えばカップ体4を上下に折り畳み、折り畳んだ状態のカップ体4の両端部を左右に順次開口部15に通してカップ体4を収容ポケットS内に挿入すればよい。また、カップ体4を収容ポケットSから取り外す場合、例えば開口部15越しにカップ体4の連結部12を把持し、開口部15からカップ体4を引き抜くようにすればよい。
また、裏当部13は、図4に示すように、結合領域Lにおいてバスト部5の裏側に結合されている。本実施形態では、結合領域Lは、裏当部13の上部を結合する第1の結合領域L1と、裏当部13の下部を結合する第2の結合領域L2と、裏当部13の左右の脇部を結合する第3の結合領域L3とを有している。
第1の結合領域L1は、裏当部13の張出部14を肩ストラップ部3に結合すると共に、裏当部13の上縁部13aをバスト部5の上縁部5aに結合している。第1の結合領域L1の上縁部L1aは、バスト部5の上縁部5aに沿って延在している。第1の結合領域L1の下縁部L1bは、全体として下方に向かって緩やかに湾曲し、裏当部13の左右の脇側上部13c,13cの略中間部分同士を結ぶように延在している。この第1の結合領域L1の下縁部L1bには、前中心部分において凹部20が設けられている。凹部20の横幅は、開口部15の左右方向の長さXと一致しているか、若しくは開口部15の左右方向の長さXよりも僅かに(例えば2mm以下の範囲で)長くなっている。
第2の結合領域L2は、裏当部13の下縁部13bをバスト部5の下縁部5bの上方位置に結合している。第2の結合領域L2の上縁部L2aは、第1の結合領域L1よりも大きい湾曲度で全体として上方に向かって湾曲し、裏当部13の下縁部13bの左右の最下点同士を結ぶように延在している。第2の結合領域L2の下縁部L2bは、裏当部13の下縁部13bの湾曲形状に沿い、裏当部13の左右の脇側下部13d,13dの下端同士を結ぶように延在している。
第3の結合領域L3は、裏当部13の脇側上部13cをバスト部5の脇側上部5cに結合し、裏当部13の脇側下部13dをバスト部5の脇側下部5dに結合している。第3の結合領域L3は、裏当部13の脇側上部13cの縁及び脇側下部13dの縁に沿って幅細の帯状に延在している。
上述した開口部15は、バスト部5を裏側から見た場合に、第1の結合領域L1の下縁部L1bにおいて前中心部分に設けられた凹部20の位置に配置されている。凹部20の位置に配置された開口部15の左右方向の一端部15aは、凹部20を画成している第1の結合領域L1の下縁部L1bと接するか、若しくは僅かに離間した状態となっている。同様に、凹部20の位置に配置された開口部15の左右方向の他端部15bは、凹部20を画成している第1の結合領域L1の下縁部L1bと接するか、若しくは僅かに離間した状態となっている。凹部20の深さ方向(上下方向)に対する開口部15の上下方向の位置には特に制限はないが、凹部20の深さ方向の中心位置に開口部15の上下方向の中心位置が一致していてもよい。
結合領域Lには、複数の接着部Pが設けられている。複数の接着部Pは、接着材の硬化物である。接着部Pは、例えば図5に示すように、正面視において円形状をなしており、結合領域L内で千鳥状或いは格子状に点在している。接着部Pを形成する接着剤としては、例えば乾燥硬化型、湿気硬化型、或いは反応硬化型の接着剤を用いることができる。
接着部Pのうち、第1の結合領域L1の凹部20に位置する接着部Pの少なくとも一つは、開口部15の延在方向に交差する方向に延在した形状となっている。本実施形態では、凹部20に位置する接着部Pのうち、開口部15の左右方向の一端部15aに最も近接している接着部Paが、開口部15の上下方向に直交する方向を長軸とする長円状若しくは略楕円形状となっている。また、凹部20に位置する接着部Pのうち、開口部15の左右方向の他端部15bに最も近接している接着部Pbが、開口部15の上下方向に直交する方向を長軸とする長円状若しくは略楕円形状となっている。
以上説明したように、上半身衣類1では、左右一対のカップ11,11が前中心側の連結部12によって連結された一体成型のカップ体4が用いられている。カップ体4が収容される収容ポケットSには、前中心部分において左右一対のカップ11,11の連結方向に延びる開口部15が設けられている。この開口部15により、収容ポケットSに対するカップ体4の着脱が容易となる。また、上方に開口する収容ポケットSを採用する場合とは異なり、収容ポケットSに収容されたカップ体4の位置ずれや回転を防ぐことが可能となる。したがって、着用後にカップ体4の位置を手直しする必要もなく、着脱自在のカップ体4を着用者のバストに対して安定して密着させることができる。また、上半身衣類1では、開口部15の延在方向と左右一対のカップ11,11の連結方向とが揃うことで、開口部15からのカップ体4のはみ出しを抑制できる。したがって、カップ体4が肌に当たることを抑制でき、着用時の肌当たりを良好に保つことができる。
また、上半身衣類1では、開口部15がカップ体4の連結部12の縁部と重ならない位置に設けられている。すなわち、収容ポケットS内のカップ体4における連結部12の上縁部12aが開口部15から露出しない状態となっている。これにより、カップ体4の連結部12の上縁部12aが肌に当たることを防止できる。連結部12の上縁部12aによる段差が肌に当たらなくなることで、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。
また、上半身衣類1では、開口部15の連結方向の長さXは、カップ体4の連結部12の上下幅Yよりも大きく、かつカップ11の上下幅Zよりも小さくなっている。これにより、収容ポケットSに対するカップ体4の着脱容易性と、収容ポケットS内でのカップ体4の安定性とを好適に両立できる。
また、上半身衣類1では、開口部15が前中心部分においてカップ体4の連結部12の上縁部12aよりも上方に位置していてもよい。これにより、開口部15とカップ体4とが重ならなくなるため、開口部15からのカップ体4のはみ出しをより確実に抑制できる。したがって、カップ体4が肌に当たることを更に抑制でき、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。
また、上半身衣類1では、収容ポケットSがバスト部5において本体部2の裏側に裏当部13を結合することによって形成されており、本体部2と裏当部13との結合領域Lには、接着部Pが点在している。このような構成により、収容ポケットSを十分な強度で形成することができる。
また、上半身衣類1では、本体部2と裏当部13とを結合する第1の結合領域L1の下縁部L1bにおいて、前中心部分に凹部20が設けられており、開口部15が凹部20の位置に設けられている。こうすると、開口部15を囲うように第1の結合領域L1を近接配置することが可能となる。開口部15は、カップ体4の着脱の際などに力がかかり易い部分である。したがって、開口部15に第1の結合領域L1を近接配置することで、開口部15の耐久性を高めることができる。
また、上半身衣類1では、接着部Pのうち、開口部15における連結方向の一端部15aに最も近接している接着部Pa及び他端部15bに最も近接している接着部Pbが、開口部15の延在方向に交差する方向に延在した形状を有している。これにより、開口部15における連結方向の一端部15a付近及び他端部15b付近での本体部2と裏当部13との結合強度が十分に高められる。開口部15における連結方向の一端部15a及び他端部15bは、カップ体4の着脱の際などに最も力がかかり易い部分である。したがって、開口部15における連結方向の一端部15a付近及び他端部15b付近の結合強度を高めることで、開口部15の耐久性を一層高めることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る上半身衣類を裏返して示す正面図である。同図に示すように、第2実施形態に係る上半身衣類31は、開口部35が前中心部分においてカップ体4の連結部12の下縁部12bよりも下方に位置している点で、上記第1実施形態と異なっている。この上半身衣類31では、第2の結合領域L2の上縁部L2aの前中心部分において凹部40が設けられている。凹部40の横幅は、第1実施形態の凹部20と同様に、開口部35の左右方向の長さXと一致していてもよく、開口部35の左右方向の長さXよりも僅かに(例えば2mm以下の範囲で)長くなっていてもよい。
開口部35は、バスト部5を裏側から見た場合に、凹部40の位置に配置されている。凹部40の位置に配置された開口部35の左右方向の一端部35aは、凹部20を画成している第2の結合領域L2の上縁部L2aと接するか、若しくは僅かに離間した状態となっている。同様に、凹部40の位置に配置された開口部35の左右方向の他端部35bは、凹部40を画成している第2の結合領域L2の上縁部L2aと接するか、若しくは僅かに離間した状態となっている。凹部20の深さ方向に対する開口部35の上下方向の位置には特に制限はないが、凹部20の深さ方向の中間位置に開口部35の上下方向の中心位置が一致していてもよい。
このような上半身衣類31においても、第1実施形態と同様の効果を奏し、開口部35からのカップ体4のはみ出しを抑制することで、着用時の肌当たりを良好に保つことができる。また、上半身衣類31では、開口部35が前中心部分においてカップ体4の連結部12の下縁部12bよりも下方に位置しているため、収容ポケットS内のカップ体4における連結部12の下縁部12bが開口部35から露出しない状態となっている。これにより、カップ体4の連結部12の下縁部12bが肌に当たることを防止できる。連結部12の下縁部12bによる段差が肌に当たらなくなることで、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。また、着用状態のままでもバスト部5の下縁部5b側から開口部35に手を差し入れることで、収容ポケットSからカップ体4を容易に脱抜することが可能となる。
第2実施形態においても、開口部35の連結方向の長さXは、カップ体4の連結部12の上下幅Yよりも大きく、かつカップ11の上下幅Zよりも小さくなっていることが好ましい。これにより、収容ポケットSに対するカップ体4の着脱容易性と、収容ポケットS内でのカップ体4の安定性とを好適に両立できる。
また、第2実施形態においても、接着部Pのうち、第2の結合領域L2の凹部40に位置する接着部Pの少なくとも一つは、開口部35の延在方向に交差する方向に延在した形状となっていることが好ましい。すなわち、凹部40に位置する接着部Pのうち、開口部35の左右方向の一端部35a及び他端部35bに最も近接している接着部Paが、開口部35の上下方向に直交する方向を長軸とする略楕円形状となっていることが好ましい。これにより、開口部35における連結方向の一端部35a付近及び他端部35b付近の結合強度が高められ、開口部35の耐久性を高めることができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係る上半身衣類を裏返して示す正面図である。同図に示すように、第3実施形態に係る上半身衣類41は、開口部45が前中心部分においてカップ体4と重なるように位置している点で、上記第1実施形態及び上記第2実施形態と異なっている。この上半身衣類41では、開口部45の上下位置は、例えばカップ体4の連結部12の上下方向の中心位置と一致している。このため、連結部12の上縁部12a及び下縁部12bのいずれもが、開口部45から露出しない状態となっている。なお、開口部45の上下位置は、開口部45から連結部12の上縁部12a及び下縁部12bのいずれかが露出しない範囲において、カップ体4の連結部12の上下方向の中心位置からずれていてもよい。
このような上半身衣類41においても、第1実施形態と同様の効果を奏し、開口部45からのカップ体4のはみ出しを抑制することで、着用時の肌当たりを良好に保つことができる。また、上半身衣類41では、収容ポケットS内のカップ体4における連結部12の上縁部12a及び下縁部12bが開口部45から露出しない状態となっている。これにより、カップ体4の連結部12の上縁部12a及び下縁部12bが肌に当たることを防止できる。連結部12の上縁部12a及び下縁部12bによる段差が肌に当たらなくなることで、着用時の肌当たりを一層良好に保つことができる。
第3実施形態においても、開口部45の連結方向の長さXは、カップ体4の連結部12の上下幅Yよりも大きく、かつカップ11の上下幅Zよりも小さくなっていることが好ましい。これにより、収容ポケットSに対するカップ体4の着脱容易性と、収容ポケットS内でのカップ体4の安定性とを好適に両立できる。
[他の変形例]
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、裏当部13を本体部2に結合することによりバスト部5に収容ポケットSを形成しているが、裏当部13を用いずに本体部2の編み組織によって袋状部分を構成し、バスト部5に収容ポケットSを形成してもよい。この場合、裏当部13や結合領域Lにおける接着部Pが不要となり、構成の簡単化及び製造工程の簡単化が図られる。また、例えば上記実施形態では、本体部2と裏当部13とが接着剤の硬化物である接着部Pによって結合されているが、本体部2と裏当部13との結合方法はこれに限られず、接着シートによる接着、樹脂シートによる溶着、或いは縫着といった他の方法を用いてもよい。
また、上記実施形態では、上下端が尖った略楕円形状の開口部を例示したが、開口部の形状はこれに限られるものではない。例えば図8(a)に示すように、長方形状の開口部15Aであってもよく、図8(b)に示すように、菱形状の開口部15Bであってもよい。また、例えば図8(c)に示すように、長円状の開口部15Cであってもよい。この開口部15Cでは、中央部分が長方形状をなし、長手方向の両端部が略半円形状となっている。
また、上記実施形態では、裏当部13の下縁部13bの中央部分が連結部12の下縁部12bの湾曲形状に応じた湾曲形状をなしているが(図4参照)、裏当部13の下縁部13bがバスト部5の下縁部5bの近傍において当該下縁部5bに沿い、下縁部5bの近傍まで延在した裏当部13の左右の脇側下部13d,13dの下端同士を結ぶように直線状に延在していてもよい。上半身衣類1の首刳りにおいて、裏当部13の上縁部13aがバスト部5の上縁部5aよりも上方に張り出した状態となっていてもよい。
また、肩ストラップ部3の構成も上記実施形態に限られない。例えば首刳りの端始末であるパイピングと、袖刳りの端始末であるパイピングとを結合して肩ストラップ部3を構成してもよい。また、肩ストラップ部3を有しない本体部2の上縁に別のテープ部材を結合して肩ストラップ部3を構成してもよい。肩ストラップ部3の接続先であるバスト部5の上縁部5a及び背部上部6の上縁部6aは、横方向(水平方向)に一直線状としてもよい。肩ストラップ部3は、必ずしも設けなくともよい。上半身衣類1の裾に相当するバスト部5の下縁部5b及び背部上部6の下縁部6bは、湾曲状や波線状であってもよい。また、袖刳り及び首刳りは、波線状であってもよい。
上記実施形態では、上半身衣類としてハーフトップを例示したが、本発明を適用する上半身衣類としては、ハーフトップのほか、キャミソール、タンクトップなどが挙げられる。
1,31,41…上半身衣類、2…本体部、4…カップ体、5…バスト部、11…カップ、12…連結部、13…裏当部、15,15A~15C,35,45…開口部、15a,35a…一端部、15b,35b…他端部、20,40…凹部、L(L1~L3)…結合領域、P,Pa,Pb…接着部、S…収容ポケット、X…開口部の上下方向の長さ、Y…連結部の上下幅、Z…カップの上下幅。

Claims (8)

  1. 着用者の胸周りを覆うように構成されたバスト部を有する本体部と、
    左右一対のカップが前中心側の連結部によって連結された一体成型のカップ体と、
    前記バスト部において前記カップ体を着脱自在に収容する収容ポケットと、を備え、
    前記収容ポケットにおける前中心部分の裏側には、前記左右一対のカップの連結方向に延びる開口部が設けられて おり、
    前記開口部の前記連結方向の長さは、前記カップ体の前記連結部の上下幅よりも大きく、かつ前記カップの上下幅よりも小さくなっている 、上半身衣類。
  2. 前記開口部は、前記カップ体の前記連結部の縁部と重ならない位置に設けられている、請求項1記載の上半身衣類。
  3. 前記開口部は、前記前中心部分において前記カップ体の前記連結部の上縁部よりも上方に位置している、請求項1又は2記載の上半身衣類。
  4. 前記開口部は、前記前中心部分において前記カップ体の前記連結部の下縁部よりも下方に位置している、請求項1又は2記載の上半身衣類。
  5. 前記収容ポケットは、前記バスト部において前記本体部の裏側に裏当部を結合することによって形成されており、
    前記本体部と前記裏当部との結合領域には、接着部が点在している請求項1~のいずれか一項記載の上半身衣類。
  6. 前記本体部と前記裏当部との結合領域の縁には、前記前中心部分において凹部が設けられており、
    前記開口部は、前記凹部の位置に設けられている、請求項記載の上半身衣類。
  7. 前記接着部のうち、前記開口部における前記連結方向の端部に最も近接している接着部は、前記開口部の延在方向に交差する方向に延在した形状を有している、請求項又は記載の上半身衣類。
  8. 前記開口部は、前記前中心部分において前記カップ体の連結部に重なるように位置している、請求項1又は2記載の上半身衣類。
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