JP2001131806A - カップワイヤー - Google Patents

カップワイヤー

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JP2001131806A
JP2001131806A JP30816799A JP30816799A JP2001131806A JP 2001131806 A JP2001131806 A JP 2001131806A JP 30816799 A JP30816799 A JP 30816799A JP 30816799 A JP30816799 A JP 30816799A JP 2001131806 A JP2001131806 A JP 2001131806A
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JP
Japan
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cup
resin
wire
cup wire
breast
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Application number
JP30816799A
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English (en)
Inventor
Minoru Ishii
実 石井
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Starlite Co Ltd
Original Assignee
Starlite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、かつ洗濯時等において大きな負荷が
加わっても折れたりするということがなく、また簡単に
製造することができる安価なカップワイヤーを提供す
る。 【解決手段】 乳房受け用のカップ部21に用いられる
カップワイヤー10を靱性を有する樹脂で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乳房受け用のカ
ップ部に用いられるカップワイヤー及びこのカップワイ
ヤーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブラジャー,ロングラインブ
ラジャー,ボディースーツ,スリーインワン,ブラテデ
ィ,ブラキャミソール,ブラスリップ,ビスチェ等の乳
房カップを有する下着類や、レオタード,水着,イブニ
ングドレス,ビスチェタイプのアウターウェアー等の乳
房受け用のカップ部を有する衣類においては、乳房の垂
れ下がりや脇方向へのずれを防止して、乳房の形を整え
るため、一般に、乳房受け用のカップ部の下側の縁部に
沿って袋状の空間を設け、この空間部分にカップワイヤ
ーを挿入して縫製するようにしていた。
【0003】ここで、このようなカップワイヤーにおい
ては、上記のように乳房の形を整えるため、ある程度の
剛性と弾力性が要求され、従来においては、一般に鋼線
や形状記憶合金等で構成されたものが使用されており、
また剛性の高い合成樹脂や、炭素繊維強化樹脂等の繊維
強化樹脂等を用いたものも提案されている。
【0004】ここで、鋼線や形状記憶合金等を用いた金
属製のカップワイヤーの場合、その重量が重くなると共
に、このカップワイヤーが乳房受け用のカップ部の布を
突き破って突出するおそれがあり、また鋼線の場合に
は、洗濯時等における大きな負荷によって、カップワイ
ヤーが折れ、このように折れたカップワイヤーが乳房受
け用のカップ部の布を突き破って突出するという問題が
あり、また形状記憶合金の場合にはそのコストが高くつ
くという問題があった。
【0005】また、カップワイヤーが乳房受け用のカッ
プ部の布を突き破って突出するのを抑制するため、鋼線
の周囲を強度の高い樹脂で被覆したカップワイヤーも存
在したが、依然として洗濯時等における大きな負荷によ
って折れたり、また被覆した樹脂が摩耗したり割れたり
して鋼線が露出し、この鋼線がカップ部を突き破って突
出するおそれがあった。
【0006】また、靱性の低い樹脂や、ガラス繊維強化
樹脂等の一定量以上の強化繊維が混入されて靱性が低下
した繊維強化樹脂で構成されたカップワイヤーの場合
も、鋼線の場合と同様に、洗濯時等における大きな負荷
によって折れ、このように折れたカップワイヤーが乳房
受け用のカップ部の布を突き破って突出するというおそ
れがあり、また繊維強化樹脂の場合には、折れた部分か
ら繊維が突出し、このように突出した繊維が乳房受け用
のカップ部を通して人体にあたったりするという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、乳房受け
用のカップ部に用いられるカップワイヤーにおける上記
のような様々な問題を解決することを課題とするもので
ある。
【0008】すなわち、この発明においては、軽量で、
かつ洗濯時等において大きな負荷が加わっても折れたり
するということがなく、また簡単に製造することができ
て、安価なカップワイヤーを提供することを課題とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、乳房受け用のカップ部
に用いられるカップワイヤーを靱性を有する樹脂で構成
するようにしたのである。
【0010】そして、このように靱性を有する樹脂でカ
ップワイヤーを構成すると、カップワイヤー自体の重量
が軽くなると共に、洗濯時等に大きな負荷が加わって
も、このカップワイヤーが折れて割れるということがな
く、折れたカップワイヤーが乳房受け用のカップ部の布
を突き破って突出するのが防止され、安全に使用するこ
とができるようになる。
【0011】ここで、カップワイヤーを構成する靱性を
有する樹脂としては、一般に使用されている樹脂に熱可
塑性エラストマー等のゴム的性質を有する樹脂を添加さ
せて靱性を付与したものや、請求項2に示すように、ポ
リエーテルエーテルケトン樹脂,ポリエーテルケトン樹
脂,ポリエーテルスルホン樹脂,ポリアミドイミド樹
脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリプロピレン
テレフタレート樹脂,ナイロン樹脂,ポリエチレン樹脂
から選択される一種以上の樹脂又はこれらを主成分とす
る樹脂を用いることができ、またこれらの樹脂に上記の
ように熱可塑性エラストマー等のゴム的性質を有する樹
脂を添加させてさらに靱性を付与したり、このカップワ
イヤーの剛性を高めるため、樹脂中にカーボン繊維,ア
ラミド繊維等の繊維を一部添加させるようにすることも
可能である。
【0012】そして、このようなカップワイヤーを製造
するにあたっては、樹脂を使用しているため、一般に行
われている射出成形や、押出し成形や、板状になった樹
脂をプレスして打ち抜く等の成形によって製造すること
ができ、特に、射出成形によってカップワイヤーを製造
する場合には、その製造が容易で、製造コストも低減さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
カップワイヤーを添付図面に基づいて具体的に説明す
る。
【0014】この実施形態においては、上記のポリブチ
レンテレフタレート樹脂やナイロン樹脂等の靱性を有す
ると共に十分な弾性強度を有する樹脂材料を用い、射出
成形によりカップワイヤー10を所定の形状に成形する
ようにしている。
【0015】ここで、この実施形態におけるカップワイ
ヤー10は、図1(A),(B)に示すように、断面形
状が楕円形の線材11で、平面形状が乳房受け用のカッ
プ部の下側の縁部に沿った弧状に成形されており、また
この線材11の両側に、先端が丸くなった膨出部12を
設けている。
【0016】なお、この実施形態のカップワイヤー10
においては、断面形状が楕円形の線材11を用いるよう
にしたが、この線材11の断面形状は特に限定されず、
例えば、円形,多角形,これらを組み合わせた異形の断
面のものであってもよく、カップワイヤー10に要求さ
れる曲げ特性や強度等を考慮して任意に設定することが
できる。
【0017】また、鋼線を用いたカップワイヤーの場
合、その断面の大きさや形状等を各位置において変化さ
せることは非常に困難であるが、この実施形態における
カップワイヤー10のように、靱性のある樹脂を用いて
射出成形によりカップワイヤー10を成形すると、カッ
プワイヤー10における線材11の断面の大きさや形状
等を各位置において変化させることができ、これにより
曲げ特性や強度等を適切に調整することができると共
に、装着感のよいカップワイヤー10が得られるように
なる。
【0018】そして、このカップワイヤー10を、図2
に示すようなブラジャー等の下着類20における乳房受
け用のカップ部21の下側の縁部に装着させるにあたっ
ては、図3に示すように、上記のカップ部21の下側の
縁部にバイアステープ等の生地22を用いて袋状の空間
23を縫製により設け、この空間23内に上記のカップ
ワイヤー10を挿入し、その両端を縫製してカップワイ
ヤー10がこの空間から抜けないようにしている。
【0019】そして、このようにカップ部21の下側の
縁部に、上記のようなカップワイヤー10を装着させた
場合、このカップワイヤー10が上記のように樹脂で構
成されているため、カップ部21がカップワイヤー10
によって重くなるということがなく、また鋼線や形状記
憶合金等を用いた金属製のカップワイヤーのように、カ
ップワイヤー10がカップ部21の布を突き破って突出
するということもなくなる。
【0020】また、この実施形態においては、カップワ
イヤー10を上記のような靱性の高い樹脂で構成してい
るため、このようなカップワイヤー10を設けたブラジ
ャー等の下着類20を洗濯機で洗濯した場合等におい
て、このカップワイヤー10に大きな負荷が加わって
も、このカップワイヤー10が折れて割れるということ
がなく、折れたカップワイヤー10がカップ部21を突
き破って突出するのが防止されて、ブラジャー等の下着
類20をより安全に使用できるようになる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
カップワイヤーにおいては、靱性を有する樹脂でカップ
ワイヤーを構成したため、カップワイヤー自体の重量が
軽くなると共に、洗濯時等に大きな負荷が加わっても、
このカップワイヤーが折れて割れるということがなく、
折れたカップワイヤーが乳房受け用のカップ部の布を突
き破って突出するのが防止され、カップワイヤーを用い
た下着類や衣類を安全に使用することができるようにな
った。
【0022】また、このようなカップワイヤーを射出成
形によって製造する場合には、その製造が容易でコスト
を安価にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るカップワイヤーの
平面図及び断面図である。
【図2】同実施形態に係るカップワイヤーをブラジャー
等の下着類における乳房受け用のカップ部側の縁部に装
着させた状態を示した概略斜視図である。
【図3】同実施形態に係るカップワイヤーを装着させる
カップ部の下側の縁部に、バイアステープ等の生地を用
いて袋状の空間を縫製により設けた状態を示した部分説
明図である。
【符号の説明】
10 カップワイヤー 21 カップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳房受け用のカップ部に用いられるカッ
    プワイヤーであって、靱性を有する樹脂で構成されてな
    ることを特徴とするカップワイヤー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したカップワイヤーが、
    ポリエーテルエーテルケトン樹脂,ポリエーテルケトン
    樹脂,ポリエーテルスルホン樹脂,ポリアミドイミド樹
    脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリプロピレン
    テレフタレート樹脂,ナイロン樹脂,ポリエチレン樹脂
    から選択される一種以上の樹脂又はこれらを主成分とす
    る樹脂で構成されていることを特徴とするカップワイヤ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載したカップワイヤ
    ーを射出成形によって製造することを特徴とするカップ
    ワイヤーの製造方法。
JP30816799A 1999-10-29 1999-10-29 カップワイヤー Pending JP2001131806A (ja)

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