JP4507567B2 - 面発光レーザの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、面発光レーザ、面発光レーザの製造方法、デバイス及び電子機器に関するものである。
半導体レーザには、半導体基板の端面からレーザ光を放射する端面レーザと、半導体基板の表面からレーザ光を放射する面発光レーザとがある。面発光レーザは、端面レーザに比べて、レーザ放射角が等方向でかつ小さいという特徴をもっている。ところで、例えば、面発光レーザを光通信の光源として用いる場合、大きな光出力が必要となる。面発光レーザの出力を増大させるためには、レーザ出射口径を大きくすることが有効である。しかし、レーザ出射口径を大きくするとレーザ放射角が大きくなってしまう。レーザ放射角が大きくなると、例えば面発光レーザと光ファイバーとをレンズなどを介さずに直接に光結合したとき、光結合効率を低下させ、それらの取り付け余裕を減少させてしまう。
従来、面発光レーザのレーザ放射角を小さくする構成手法としては、面発光レーザの共振器がなす柱形状部の上面を凸レンズ形状に形成したもの(レンズ層又はコンタクト層)がある。面発光レーザの放射光は前記レンズ層又はコンタクト層により収束され、レーザ放射角が小さくなる(例えば、特許文献1の図1,図7,図8参照)。
特開2000−76682号公報
ところで、上記特許文献1の図1,図7,図8に記載されている面発光レーザでは、レンズ形状となっているレンズ層又はコンタクト層の外径が共振器のなす柱形状部の外径と一致している。実際の面発光レーザでは、共振器がなす柱形状部の外径を20μm以上にすることが多い。このように、柱形状部の外径を20μm以上としながら、レーザ放射角を小さくするのに十分なレンズ曲率を得ようとすると、レンズ形状とするレンズ層又はコンタクト層が厚くなりすぎ、それらの製造が困難となる。
一方、上記特許文献1の図10に記載されている面発光レーザでは、共振器がなす柱形状部を全体的にレンズ形状にしているので、そのレンズ形状の曲率を小さくしやすく、レーザ放射角を小さくしやすい。しかしながら、この従来の面発光レーザは、共振器がなす柱形状部の全体が曲面となっており、上部電極(面発光レーザのアノード又はカソード電極)とコンタクト層との接触面積を十分にとることができない。そこで、この従来の面発光レーザでは、素子抵抗(アノード電極とカソード電極間の抵抗)が高くなってしまうという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、レーザ放射角を小さくすることができ、簡便に製造することができる面発光レーザ、面発光レーザの製造方法、デバイス及び電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明は、レーザ放射角を小さくすることができ、簡便に製造することができ、素子抵抗を低く抑えることができる面発光レーザ、面発光レーザの製造方法、デバイス及び電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明は、面発光レーザの共振器がなす柱形状部の中心軸と、レーザ放射角を小さくするレンズ部の光軸とを自動的に一致させる面発光レーザの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の面発光レーザは、面発光レーザの共振器における光出射面の一部に、レンズ形状の半導体層からなるレンズ形状部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、共振器の光出射面(すなわち共振器がなす柱部の上面)の一部にレンズ形状部が設けられている。そこで、そのレンズ形状部を小さい曲率の凸レンズにすることができ、そのレンズ形状部によって面発光レーザのレーザ放射角を十分に小さくすることができる。さらに、そのレンズ形状部により、レーザ放射角を十分に小さくでき、かつ、そのレンズ形状部の厚さを薄くすることができるので、容易に製造できる高性能な面発光レーザを提供することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記共振器が、半導体基板上に凸形状に形成された柱部を有し、前記出射面は、前記柱部の上面であり、前記光出射面における前記レンズ形状部の周囲には、コンタクト層が露出していることが好ましい。
本発明によれば、共振器の光出射面におけるレンズ形状部以外の領域にコンタクト層を露出させる構成とすることができるので、そのコンタクト層と接合させる電極の接触面積を大きくすることができる。すなわち、従来の面発光レーザのようにコンタクト層が曲面上に形成されるのではなく、コンタクト層が柱部上の平面に形成されているので、そのコンタクト層と電極(例えば上部電極)との接触面積を大きくすることができる。したがって、本発明によれば、面発光レーザの素子抵抗を小さくすることができ、簡便に高性能な面発光レーザを提供することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記レンズ形状部がコンタクト層の上面に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、DBR(Distributed Bragg Reflector)ミラーをなす半導体層上に、コンタクト層をレンズ形状部に阻害されることなく配置することができる。また、上記レンズ形状部を簡便に構成できる。したがって、レンズ形状部を薄く構成しながらレーザ放射角を十分に小さくできる高性能な面発光レーザを簡便に提供することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記コンタクト層の上面における前記レンズ形状部が配置されていない領域において、該コンタクト層にオーミック接触しているとともに、リング形状を有する上部電極が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、コンタクト層と上部電極とのオーミック接触している領域がコンタクト層の上面、すなわち共振器がなす柱部上の平面に配置されるので、そのコンタクト層と上部電極との接触面積を大きくすることができる。したがって、本発明によれば、面発光レーザの素子抵抗を簡便に小さくすることができ、簡便に高性能な面発光レーザを提供することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記レンズ形状部が、前記面発光レーザのレーザ光のエネルギーに相当するバンドギャップより大きなバンドギャップを有する半導体層から構成され、前記コンタクト層は、前記レンズ形状部を構成する半導体層のバンドギャップより小さいバンドギャップの半導体層から構成されていることが好ましい。
本発明によれば、コンタクト層のバンドギャップがレンズ形状部よりも小さいことにより、例えば、上部電極とコンタクト層との良好なオーミック接触を達成させることができる。また、レンズ形状部のバンドギャップを上記のように大きくすることにより、レンズ形状部でのレーザ光の吸収損失を最小限に抑えることができる。これらにより、本発明によれば、オーミック接触の向上と光吸収損失の防止との両立を図ることができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記レンズ形状部が、屈折率の異なる複数の層からなることが好ましい。そして、前記複数の層は、屈折率が多段的に変化していることとしてもよい。本発明によれば、例えば複数の層の屈折率が多段的に変化していると、レンズ形状部が球面状である場合において、効果的に球面収差の補正をすることができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記レンズ形状部が1つの層からなることが好ましい。本発明によれば、レンズ形状部を形成するために半導体層を積層させる必要がなく、工程数を低減させることができる。
また、本発明の面発光レーザは、微小なタイル形状に形成されていることが好ましい。本発明によれば、例えば、半導体基板に上記面発光レーザをなす機能部を形成し、その機能部を半導体基板から切り取って微小なタイル状素子を形成するいわゆるエピタキシャルリフトオフ(ELO)法を用いて、微小なタイル形状の上記面発光レーザを構成することができる。そこで、本発明によれば、任意の基板(最終基板)の任意位置に貼り付けることができる微小なタイル形状の面発光レーザであって、レーザ放射角を十分に小さくでき、素子抵抗を低くすることができ、さらに、簡便に製造できる面発光レーザを提供することができる。
また、本発明の面発光レーザは、前記面発光レーザの共振器の少なくとも一部をなす柱部の周囲に、絶縁膜が配置されていることが好ましい。
本発明によれば、共振器の出射面に配置したコンタクト層と接合する電極(例えば上部電極)が共振器の他の半導体などと短絡することを絶縁膜で回避することができる。また共振器がなす柱部の上面及び側面がなす段差を絶縁膜で無くすことができるので、コンタクト層と接合する電極を段差のない滑らかな平面又は曲面上に形成することができ、かかる電極を良好にかつ簡便に構成することができる。また、絶縁膜としては、例えばポリイミドで構成することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のデバイスは、前記面発光レーザを備えたことを特徴とする。本発明によれば、レーザ放射角を十分に小さくすることができ、素子抵抗を十分に低くすることができ、さらに容易に製造することができる面発光レーザを備えたデバイスを提供することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の面発光レーザの製造方法は、半導体基板に下部DBR層を形成し、前記下部DBR層の上に活性層を形成し、前記活性層の上に上部DBR層を形成し、前記上部DBR層の上にコンタクト層を形成し、前記コンタクト層の上にレンズ層を形成し、前記レンズ層の上にレンズ形状のレジストマスクを形成し、エッチングにより、前記レンズ層、コンタクト層及び上部DBR層を少なくとも除去して、柱部を形成し、エッチングにより、前記レジストマスクの外径が前記柱部の上面の外径よりも小さくなるように、該レジストマスクを等方的に小さくし、該小さくしたレジストマスクを用いてエッチングをすることにより、前記レンズ層を前記コンタクト層の一部上にレンズ形状に形成することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ形状のレジストマスクを用いて等方向的にエッチングして共振器をなす柱部及びレンズ形状のレンズ層を形成するので、その柱部の軸とレンズ層のレンズ形状の軸とをセルフアラインに一致させることができる。したがって、柱部がなす共振器のレーザ光軸とそのレーザ放射角を小さくするレンズ形状の軸とをセルフアラインに一致させることができ、高性能な面発光レーザを容易に製造することができる。また、柱部の一部にレンズ形状のレンズ層を形成できるので、そのレンズ形状を小さい曲率の凸レンズにすることができ、そのレンズ形状によって面発光レーザのレーザ放射角を十分に小さくすることができる。さらに、そのレンズ形状の厚さを薄くすることができるので、高性能な面発光レーザを容易に製造することができる。
また、本発明の面発光レーザの製造方法は、前記柱部を形成するときのエッチングにおいて、前記レジストマスクはほとんどエッチングしないように、高選択比でドライエッチングすることが好ましい。
本発明によれば、発振器の一部又は全部をなす柱部を形成するときのエッチングにおいて、レンズ形状のレジストマスクをほとんどそのままに残すことができる。したがって、かかるエッチングにおいてレジストマスクの底面部位のレンズ層、コンタクト層及び上部DBR層はエッチングされずに残り、発振器の一部又は全部をなす柱部を形成することができる。
また、本発明の面発光レーザの製造方法は、前記レジストマスクを等方的に小さくするときのエッチングにおいて、酸素プラズマ又はオゾンを用いることが好ましい。
本発明によれば、酸素プラズマ又はオゾンにより、レジストマスクを等方的に小さくすなわち縮小することができる。そこで、発振器の一部又は全部をなす柱部の上面に、その上面の外径よりも小さい外径のレジストマスクを形成することができる。また、上記エッチングにより、柱部の中心軸とレンズ形状のレジストマスクの中心軸とをセルフアラインに一致させることができ、高性能な面発光レーザを容易に製造することができる。
また、本発明の面発光レーザの製造方法は、前記レンズ層をレンズ形状にするエッチングにおいて、前記レジストマスクも該レンズ層と共にエッチングするように、低選択比でドライエッチングすることが好ましい。
本発明によれば、上記エッチングにより、レジストマスクのレンズ形状をレンズ層に転写させることができる。すなわち、レジストマスクのレンズ形状が共振器をなす柱部の上面に浮き彫りにされる。したがって、柱部上面の一部にレンズ形状を設けて、そのレンズ形状を薄くしてレーザ放射角を十分に小さくでき、さらに、柱部の軸であるレーザ光軸とレンズ形状の軸とをセルフアラインに一致させることができ、高性能な面発光レーザを容易に製造することができる。
また、本発明の電子機器は、前記面発光レーザ又は前記デバイスを備えることを特徴とする。本発明によれば、レーザ放射角を小さくすることができ、素子抵抗を低くすることができ、さらに、容易に製造できる面発光レーザを備えた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る面発光レーザについて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る面発光レーザの一例を示す模式断面図である。図1に示す面発光レーザ1は、下部DBR11と、活性層12と、上部DBR13と、コンタクト層14と、レンズ形状部15と、上部電極16と、絶縁膜17とを有して構成されている。
下部DBR11は、例えばn型GaAs基板(図示せず)上に設けられている。そして下部DBR11は、例えば「Al0.15Ga0.85As」と「Al0.9Ga0.1As」とを交互に積層した25ペアの分布反射型多層膜ミラー(DBRミラー)を構成している。活性層12は、下部DBR11の上に設けられている。そして、活性層12は、例えば厚さ3nmのGaAsのウエル層と厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asのバリア層からなり、そのウエル層が3層で構成されている量子井戸活性層を構成している。上部DBR13は、活性層12の上に設けられている。そして、上部DBR13は、例えば「Al0.15Ga0.85As」と「Al0.9Ga0.1As」とを交互に積層した30ペアの分布反射型多層膜ミラー(DBRミラー)を構成している。
下部DBR11は、Siがドーピングされることによりn型半導体にされている。上部DBR13は、Cがドーピングされることによりp型半導体にされている。活性層12には、不純物がドーピングされていない。これらにより、下部DBR11、活性層12及び上部DBR13は、pinダイオードを構成しており、面発光レーザの共振器を構成している。この共振器における活性層12及び上部DBR13は、半導体基板及び下部DBR11の上面に凸形状に形成された柱部50を構成している。なお、下部DBR11における上面付近部位を柱部50の一部としてもよい。この柱部50の上面及び下面が面発光レーザ1のレーザ光の出射面となる。
コンタクト層14は、上部DBR13の上に、すなわち柱部50の上面に設けられており、柱部50の一部を構成している。コンタクト層14は、上部電極16とオーミック接触可能な材質であることが必要である。例えばコンタクト層14は、AlGaAs系材料の場合、1019cm−3以上の高濃度の不純物がドーピングされたAl0.15Ga0.85Asからなる。
本実施形態における特徴的構成の一つであるレンズ形状部15は、コンタクト層14の上面に設けられている。そして、レンズ形状部15は、コンタクト層14の一部、すなわち柱部50の上面(共振器の光出射面)の一部に、設けられており、半導体層からなり凸レンズ形状となっている。すなわち、レンズ形状部15の凸レンズ形状の外径は、柱部50の上面(コンタクト層14の上面)の外径よりも小さくなっている。また、レンズ形状部15の凸レンズ形状の中心軸と柱部50の中心軸とが一致するように、レンズ形状部15は柱部50の上面に配置されている。したがって、柱部50の上面である光出射面におけるレンズ形状部15の周囲には、コンタクト層14が露出している。
絶縁膜17は、柱部50の側面の大部分及び下部DBR11の上面を覆うように配置されている。上部電極16は、コンタクト層14の上面におけるレンズ形状部15が配置されていない領域(コンタクト層14の露出部)において、そのコンタクト層14にオーミック接触している。そして、上部電極16は、レンズ形状部15の周囲を囲むようにリング形状を有するとともに、絶縁膜17の上面を覆う部位を有している。また、本実施形態の面発光レーザ1は、下部DBR11にオーミック接触している下部電極(図示せず)を備えている。この下部電極は、例えば下部DBR11の底面全体に設ける。
このような構成の面発光レーザ1において、上記pinダイオードに順方向電位がかかるように、上部電極16及び下部電極に対して電圧を印加する。すると、活性層12において、電子と正孔との再結合が起こり、再結合発光が生じる。そこで生じた光が上部DBR13と下部DBR11との間を往復するとき、誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。ここで、光利得が光損失を上まわるとレーザ発振が起こり、上部電極16の開口部から基板に対して垂直方向にレーザ光が出射される。このレーザ光は、レンズ形状部15を透過するときに屈折させられ、レーザ放射角を狭められる。
これらにより、本実施形態の面発光レーザ1によれば、共振器の光出射面(すなわち共振器がなす柱部50の上面)であるコンタクト層14の一部にレンズ形状部15が設けられているので、そのレンズ形状部15を小さい曲率の凸レンズにすることができる。したがって、そのレンズ形状部15によってレーザ放射角を十分に小さくすることができ、かつ、そのレンズ形状部15の厚さを薄くすることができる。そこで、本実施形態によれば容易に製造でき、かつ高性能な面発光レーザを提供することができる。
また、本実施形態の面発光レーザ1によれば、共振器の光出射面におけるレンズ形状部15以外の領域にコンタクト層14を露出させる構成とすることができるので、そのコンタクト層14と接合させる上部電極16の接触面積を大きくすることができる。すなわち、従来の面発光レーザのようにコンタクト層14が曲面上に形成されるのではなく、コンタクト層14が柱部50上の平面に形成されているので、そのコンタクト層14と上部電極16との接触面積を大きくすることができる。したがって、本実施形態によれば、面発光レーザ1の素子抵抗を小さくすることができる。
上記構成の面発光レーザ1において、コンタクト層14は、レンズ形状部15を構成する半導体層のバンドギャップより小さいバンドギャップの半導体層から構成されていることが好ましい。このように、コンタクト層14としてバントギャップが小さい半導体、例えば高濃度の不純物がドーピングされたGaAsを用いることにより、コンタクト層14と上部電極16との良好なオーミック接触を達成させることができる。
また、レンズ形状部15は、面発光レーザ1のレーザ光のエネルギーに相当するバンドギャップより大きなバンドギャップを有する半導体層から構成されていることが好ましい。このようにすれば、レンズ形状部15でのレーザ光の吸収損失を最小限に抑えることができる。また、本実施形態によれば、レンズ形状部15を従来のものよりも薄くすることができるので、レンズ形状部15でのレーザ光の吸収損失を従来よりも抑えることができる。
また、レンズ形状部15が、屈折率の異なる複数の層からなることとしてもよい。その複数の層は、屈折率が多段的に変化していることとしてもよい。例えば、レンズ形状部15の凸レンズ形状を2層に分け、下層が低屈折率であり上層が高屈折率であることとしてもよい。このような構成によれば、レンズ形状部15の凸レンズ形状が球面的な凸レンズ形状であっても、単純曲面、すなわち非球面的な凸レンズ形状と同等の効果を奏することができ、効果的に球面収差の補正をすることもできる。また、レンズ形状部15は1つの層からなることとしてもよい。このようにすると、レンズ形状部15を形成するために半導体層を積層させる必要がなく、工程数を低減させることができる。
また、本実施形態の面発光レーザ1は、微小なタイル形状(微小タイル形状)に形成されていることとしてもよい。その微小タイル形状の面発光レーザ1は、例えば厚さが20μm以下であり、縦横の大きさが数十μmから数百μmの板形状とする。その微小タイル形状の面発光レーザ1の製造方法について、次に説明する。先ず、半導体基板(第1基板)に犠牲層を形成し、その犠牲層の上層に図1に示す面発光レーザ1をなす機能層(電子的機能部)を積層する。次いで犠牲層をエッチングすることにより、面発光レーザ1を半導体基板から微小タイル形状に切り離す。これにより、微小タイル形状の面発光レーザ1が完成する。なお、下部電極は、上記切り離した後に形成してもよい。このようなエピタキシャルリフトオフ(ELO)法を用いて、微小タイル形状の面発光レーザ1を簡便に製造することができる。このようにすれば、任意の基板(最終基板)の任意位置に貼り付けることができる微小タイル形状の面発光レーザであって、レーザ放射角を十分に小さくでき、素子抵抗を低くすることができ、さらに、簡便に製造できる面発光レーザを提供することができる。
<製造方法>
次に、上記構成の面発光レーザ1の製造方法について、図2から図8を参照して説明する。
<第1工程>
図2は本製造方法の第1工程を示す概略断面図である。先ず、例えばn型GaAs基板(図示せず)上に、Al0.15Ga0.85AsとAlAsとを交互に積層し、Seをドーピングした25ペアの下部DBR層21を形成する。下部DBR層21は図1の下部DBR11に対応するものである。次いで、下部DBR層21上に、厚さ3nmのGaAsのウエル層と、厚さ3nmのAl0.3Ga0.7Asのバリア層から成り、そのウエル層が3層で構成される活性層(図示せず)を形成する。この活性層は図1の活性層12の元となるものである。さらに、活性層上に、Al0.15Ga0.85AsとAl0.9Ga0.1Asとを交互に積層し、Znをドーピングした30ペアの上部DBR層23を形成する。この上部DBR層23は図1の上部DBR13の元となるものである。その後、上部DBR層23上に、Al0.15Ga0.85Asからなるコンタクト層24を積層する。このコンタクト層24は図1のコンタクト層14の元となるものである。その後、コンタクト層14の上に、レンズ層25を形成する。レンズ層25は、面発光レーザ1のレーザ光のエネルギーに相当するバンドギャップより大きなバンドギャップを有する半導体とする。このレンズ層25は、図1のレンズ形状部15の元となるものである。
上記の下部DBR層21、活性層、上部DBR層23、コンタクト層24及びレンズ層25からなるエピタキシャル層20は、有機金属気相成長(MOVPE:Metal-OrganicVapor Phase Epitaxy)法でエピタキシャル成長させることができる。このとき、例えば、成長温度は、750℃、成長圧力は、2×10Paで、III族原料にTMGa(トリメチルガリウム)、TMAl(トリメチルアルミニウム)の有機金属を用い、V族原料にAsH、n型ドーパントにHSe、p型ドーパントにDEZn(ジメチル亜鉛)を用いることができる。
次いで、レンズ層25上に、フォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフィーにより、フォトレジストをパターニングする。これにより、図2に示すように、所定のパターンのレジスト層30を形成する。
<第2工程>
図3は本製造方法の第2工程を示す概略断面図である。本工程では、レジスト層30を凸レンズ形状に形成する。具体的には、レジスト層30を加熱、リフロー、すなわち、溶融したレジストを流動させて再形成する。これにより、レジスト層30は、表面張力の影響を受けて、図3に示すような凸レンズ状に変形する。加熱方法としては、例えば、ホットプレートまたは温風循環式オーブンなどを用いて行うことができる。ホットプレートを使用した場合の条件は、レジストの材質により変わるが、150℃以上で、2〜10分、好ましくは5分である。また、温風循環式オーブンの場合は、160℃以上で、20〜30分が適当である。なお、グレーマスクを用いることにより、加熱などをせずにレジスト層30を凸レンズ形状に形成してもよい。
<第3工程>
図4は本製造方法の第3工程を示す概略断面図である。本工程では、図4に示すように上部DBR層23、コンタクト層24及びレンズ層25からなる柱部を形成する。具体的には、凸レンズ形状のレジスト層30をマスクとして、高選択比のドライエッチングを行う。すなわち、レジスト層30はほとんどそのまま残し、レンズ層25、コンタクト層24及び上部DBR23の途中までをメサ状にエッチングし、柱部51を形成する。このエッチングの選択比は、例えば2.0以上であることが好ましい。
<第4工程>
図5は本製造方法の第4工程を示す概略断面図である。本工程では、図5に示すように凸レンズ形状のレジスト層30を等方的に小さくする。具体的には、酸素プラズマ又はオゾンなどを用いて、レジスト層30のみを相似形状に縮小する。これにより、レジスト層30は、上記柱部の中心軸と同一の中心軸をもち、かつ、その柱部上面の外径よりも小さい外径の凸レンズ形状となる。
<第5工程>
図6は本製造方法の第5工程を示す概略断面図である。本工程では、第4工程後のレジスト層30の形状ほぼ同一形状となるように、レンズ層25を変形させ、図6に示すような凸レンズ形状にする。具体的には、縮小された凸レンズ形状のレジスト層30をマスクとして、低選択比のドライエッチングを行う。これにより、上記レジスト層30と、下部DBR層21、活性層、上部DBR層23、コンタクト層24及びレンズ層25とが、同時にエッチングされる。すると、縮小された凸レンズ形状のレジスト層30がエッチングされ除去されると同時に、レンズ層25がその縮小された凸レンズ形状にエッチングされる。なお、本工程のエッチングにより、活性層及び下部DBR層21の一部もエッチングされ、下部DBR層21の一部と活性層と上部DBR層23とコンタクト層24とから柱部52が構成されることとなる。
<第6工程>
図7は本製造方法の第6工程を示す概略断面図である。本工程では、下部DBR層21の一部、活性層、上部DBR層23及びコンタクト層24からなる上記柱部52の周囲に絶縁膜27を形成する。具体的には、上記柱部52におけるコンタクト層24付近の高さまで、その柱部52の周囲に絶縁膜27し、その高さまで絶縁膜27に柱部52を埋め込む。絶縁膜27の構成材料としては、例えばポリイミドを用いる。例えば、液状体のポリイミドを液滴吐出方式などにより柱部52の周囲に塗布し、その後、焼成などによりポリイミドを硬化させることで、簡易に絶縁膜27を形成することができる。絶縁膜27を形成することにより、後工程でコンタクト層24に接続する電極(上部電極)が余計なところに短絡することを回避できる。また、絶縁膜27により、コンタクト層24の周囲が平坦化されるので、コンタクト層24に接続させる電極(上部電極)の形成が容易になる。
<第7工程>
図8は本製造方法の第7工程を示す概略断面図である。本工程では、コンタクト層24にオーミック接触する上部電極26を形成する。具体的には、上記柱部52上の平面における凸レンズ形状のレンズ層25の周囲に、すなわちレンズ層25の周囲にリング状に形成されたコンタクト層24の上に、上部電極26を形成する。ここで、上部電極26は、コンタクト層24にオーミック接触させる。また、柱部52の周囲に形成された絶縁膜27の上面にいたるまで、上部電極26を形成する。このような上部電極26は、例えば真空蒸着法によりAu−Ge合金膜を形成し、その合金膜をエッチングによりパターニングすることで形成できる。
本工程の後に、下部DBR層21にオーミック接触する下部電極(図示せず)を形成することにより、図1に示すような面発光レーザ1が完成する。なお、下部電極は、上部電極26と同様にして形成することができる。
これらにより、本製造方法によれば、第5工程において、面発光レーザの共振器をなす柱部52上面の一部に、凸レンズ形状のレンズ層25を形成することができる。したがって、そのレンズ層25を、従来よりも小さい曲率の凸レンズに容易に形成することができ、そのレンズ層25によりレーザ放射角を十分に小さくすることができ、かつ、そのレンズ層25の厚さを従来よりも薄くすることができる。
また、本製造方法によれば、第5工程において、柱部52がなす共振器の光出射面におけるレンズ層25の外側の平面領域にコンタクト層24を露出させることができる。また、そのコンタクト層24の露出部に対して、第7工程において上部電極26をオーミック接触させることができる。そこで、本製造方法によれば、コンタクト層24と上部電極26との接触を上記柱部52上の平面で行う構成とすることができるので、そのコンタクト層24と上部電極26の接触面積を大きくすることができる。したがって、本製造方法によれば、面発光レーザの素子抵抗を小さくすることができ、簡便に高性能な面発光レーザを提供することができる。
また、本製造方法によれば、第4工程においてレジスト層30の凸レンズ形状を等方的に縮小させることができるので、共振器をなす柱部51,52の中心軸であるレーザ光軸と第5工程で形成されるレンズ層25の凸レンズ形状の中心軸とをセルフアラインに一致させることができる。そこで、本製造方法によれば、これらの光軸合わせが不要となり、高性能な面発光レーザを容易に製造することができる。
<電子機器>
次に、上記実施形態の面発光レーザ1を備えた電子機器の例について説明する。図9は、本実施形態の電子機器の一例であり、本実施形態の面発光レーザ1を備えたICチップ間光インターコネクション回路を示す斜視図である。本実施形態の電子機器は、基板上に配置された複数の集積回路チップ(ICチップ、LSIチップなど)相互間で面発光レーザ1を用いて光通信するICチップ間光インターコネクション回路である。本実施形態の電子機器では、面発光レーザ1を微小なタイル形状(微小タイル状素子)に構成し、その面発光レーザ1を基板(最終基板)450に貼り付けた構成例を示す。ただし、面発光レーザ1を最初から基板450にエピタキシャル成長などにより形成してもよい。
図9における基板450の上面には、複数のLSI(集積回路)401a,401b,401cが実装されている。また、基板450の上面には、複数の光導波路430と、複数の面発光レーザ1と、複数の受光素子1’とが取り付けられている。各LSI401a,401b,401cは、半導体チップからなり、基板450の上面にフリップチップ実装されている。なお、各LSI401a,401b,401cは、フリップチップ実装以外の方法で基板450に実装してもよい。受光素子1’は、微小タイル状素子として形成しその後基板450に貼り付けたものとしてもよく、基板450にエピタキシャル成長などにより形成してもよい。
そして、一つの面発光レーザ1と一つの受光素子1’とが一対となり、それぞれ1つの光導波路430の端部に設けられているものとする。したがって、各面発光レーザ1と各受光素子1’とが光導波路430で光学的に接続されている。また、各面発光レーザ1及び各受光素子1’の電極は、基板450上に設けられた電極を介して近傍のLSI401a,401b,401cと電気的に接続されている。また、1つの光導波路430に2個以上の面発光レーザ1又は受光素子1’を光学的に接続してもよい。
そこで、例えばLSI401aの出力信号(電気信号)は、電極などを介して近傍の面発光レーザ1に送られる。その面発光レーザ1は電気信号を光パルス信号に変換して光導波路430に出射する。その光パルス信号は、光導波路430の端部であってLSI401bの近隣に配置されている受光素子1’で電気信号に変換され、LSI401bの入力信号となる。
本実施形態の電子機器によれば、ICチップ間におけるデータ伝送及び通信を光信号により極めて高速化することができる。また、本実施形態の電子機器によれば、光信号の光源となる面発光レーザ1がレーザ放射角を小さくでき、素子抵抗を低くでき、かつ光軸をセルフアラインに一致させることができるので、光結合効率が高く、消費電力の少ない微小なICチップ間光インターコネクション回路を簡便に実現することができる。本実施形態において、1つの光導波路430に複数の受光素子1’を接続して、光バスを形成してもよい。このような構成にすると、例えば、複数のLSI401a,401b,401cで共有されるクロック信号の配信を光導波路430によって行うことができる。また、1つの導波路430に、発光波長の異なる複数の面発光レーザ1と、受光波長の異なる複数の受光素子1’とを接続してもよい。このような構成にすると、例えば、波長多重光通信を簡便に実現することができる。
図10は、本実施形態の電子機器の一例であり、本実施形態の面発光レーザ1を備えたICチップ内光インターコネクション回路を示す斜視図である。本実施形態の電子機器は、1つの集積回路チップ(ICチップ、LSIチップ)上に設けられた複数の回路ブロックについて上記面発光レーザ1を用いて光通信するものである。
1つの集積回路チップ550上には、3つの回路ブロック501a,501b,501cが形成されている。集積回路チップ550は半導体チップからなる。なお、集積回路チップ550上に形成される回路ブロックの数は、3つに限定されるものではなく、2つ以上であればよい。また集積回路チップ550上には、回路ブロック以外の回路又は電子素子などが形成されていてもよい。
回路ブロック501a,501b,501cは、CPU、メモリ回路、映像信号処理回路、映像信号ドライブ回路、通信I/O、各種インターフェース回路、A/Dコンバータ、D/Aコンバータなどを構成するものである。例えば回路ブロック501aがCPUを構成し、回路ブロック501bが第1メモリ回路を構成し、回路ブロック501cが第2メモリ回路を構成するものとする。なお、回路ブロック501a,501b,501cは、バイポーラ集積回路、MOS集積回路、CMOS集積回路又はSOS(Silicon On Sapphire)集積回路などとして集積回路チップ550上に形成することができる。
各回路ブロック501a,501b,501c同士は、メタル配線531によって電気的に接続されている。また、回路ブロック501aには、上記面発光レーザ1が接合されている。回路ブロック501b,501cのそれぞれには、受光素子1’が接合されている。各面発光レーザ1及び受光素子1’は、例えば数百μm四方以下の面積と数十μm以下の厚さをもつ微小タイル状素子であって、集積回路チップ550の表面に接着材などで貼り付けられたものとする。また、各面発光レーザ1及び受光素子1’は、回路ブロック(回路ブロック501a,501b,501cのいずれか)と電気的に接続されている。
集積回路チップ550上には、光導波路530も形成されている。光導波路530は、集積回路チップ550の上面、回路ブロック501a,501b,501cの上面及びメタル配線531の上面に渡って棒状に形成された光導波路材からなるものである。この光導波路材の厚み(高さ)は、集積回路チップ550表面と、回路ブロック501a,501b,501cと、面発光レーザ1、受光素子1’又はメタル配線531とがなす段差よりも十分大きな値とすることが好ましい。これは、光導波路530における光結合効率を高めるためである。
光導波路材としては、透明樹脂又はゾルゲルガラスなどを適用することができる。また光導波路530をなす光導波路材は、各面発光レーザ1及び受光素子1’を被うように形成されている。したがって、各面発光レーザ1と受光素子1’とは、光導波路530によって光学的に接続されている。さらに、光導波路材の表面には、外乱光の入射を防ぐための光吸収膜又は光反射膜を形成してもよい。
このような構成により、例えばCPUをなす回路ブロック501aから出力された電気信号(データ)は、回路ブロック501a上の面発光レーザ1によって光信号に変換される。この面発光レーザ1から放射された光信号は、光導波路530に入射してその光導波路530内を伝播する。この光信号は、回路ブロック501b及び回路ブロック501cそれぞれの受光素子1’で電気信号に変換され、回路ブロック501b及び回路ブロック501cそれぞれに入力される。
したがって、本実施形態によれば、面発光レーザ1及び受光素子1’と光導波路530とを用いて、集積回路チップ550上の各回路ブロック501a,501b,501c間におけるデータ伝送を光信号により極めて高速化することができる。また、本実施形態の電子機器によれば、光信号の光源となる面発光レーザ1がレーザ放射角を小さくでき、素子抵抗を低くでき、かつ光軸をセルフアラインに一致させることができるので、光結合効率が高く、消費電力の少ない微小なICチップ内光インターコネクション回路を簡便に実現することができる。
光導波路530を伝播する光信号は、クロック信号としてもよい。例えば回路ブロック501aの面発光レーザ1からクロック信号(光信号)が放射され、そのクロック信号が光導波路530を伝播して他の回路ブロック501b,501cの受光素子1’に入力されることとする。このような構成とすることにより、従来よりも周波数の高いクロック信号で各回路ブロック501a,501b,501cを高速動作させることができる。また、本実施形態においては、各回路ブロック501a,501b,501c相互間はメタル配線531により電気的に接続されている。そこで、比較的高速に伝送する必要がない信号及び電力供給などについてはメタル配線531を介して伝送することができる。
また、本実施形態においては、光導波路530が回路ブロック501bを横切るように、各回路ブロック501a,501b,501c上に設けられている。そこで、光導波路530の経路長を短縮することができる。光導波路530は、集積回路チップ550上において、回路ブロック501a,501b,501cの上面であるか否かにかかわらず形成することができる。
そして、光導波路530は、回路ブロック501a,501b,501cを迂回するように集積回路チップ550の表面に設けてもよい。このようにすると、集積回路チップ550の表面において、回路ブロック501a,501b,501cの領域表面と他の領域表面との段差が大きい場合でも、光導波路530が平らな面に設けられるので、光信号伝送過程での光結合効率を高めることができる。光導波路530は、図21に示すような直線状に限らず、曲げや分岐あるいはループ状に形成することもできる。
図10に示す実施形態では回路ブロック501a,501b,501c毎に1つずつ面発光レーザ1又は受光素子1’が貼り付けられており、1本の光導波路530で面発光レーザ1と受光素子1’とを接続しているが、各回路ブロック501a,501b,501c毎に複数の面発光レーザ1又は受光素子1’を貼り付けてもよい。そして複数本の光導波路530によって各面発光レーザ1と受光素子1’とを接続してもよい。このようにすることにより、複数組の面発光レーザ1、受光素子1’及び光導波路530を用いて複数の光信号を並列に伝送することができ、データ伝送速度をさらに高速化することができる。図10に示す実施形態では、全ての回路ブロック501a,501b,501cが光導波路530で接続されているが、一部の回路ブロック間(例えば回路ブロック501aと回路ブロック501b間)のみを光導波路530で接続してもよい。
さらに、図10に示す集積回路チップ550を所望の基板上に複数実装してもよい。この場合、各集積回路チップ550同士の側面を密着させて基板上に配置することが好ましい。各集積回路チップ550は、フリップチップ実装することが好ましい。これらのようにすることにより、複数の集積回路チップ550を基板上にコンパクトに実装することができる。また、これらのようにすることで、各集積回路チップ550同士を上記面発光レーザ1、受光素子1’及び光導波路530で接続することも容易に行える。したがって、複数の集積回路チップ550からなる大規模なコンピュータシステムなどを、コンパクトにしながら高性能にかつ信頼性高く提供することができる。
図11は、本実施形態の電子機器の一例であり、本実施形態の面発光レーザ1を備えた積層構造の光インターコネクション集積回路の概略断面図である。本光インターコネクション集積回路は、3つの集積回路チップ(シリコン半導体基板)601a,601b,601cを、樹脂などの透明な接着材(図示せず)を挟んで重ね合わせて積層した構造を有している。集積回路チップ601a,601b,601cは、シリコン半導体基板に集積回路(LSIなど)を形成したものである。また集積回路チップ601a,601b,601cは、ガラス基板に薄膜トランジスタ(TFT)などを形成したものでもよい。また、図11における面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4は、それぞれ微小タイル状素子からなる上記面発光レーザ1で構成されているものとする。フォトディテクタPD1,PD1’,PD2,PD2’,PD3,PD3’,PD4,PD4’は、それぞれ微小タイル状素子からなる受光素子で構成されているものとする。それらの微小タイル状素子の形状としては、例えば厚さ1μmから20μm、縦横の大きさ数十μmから数百μmの板形状とする。
集積回路チップ601aの上面には、2つの面発光レーザVC1,VC2と、2つのフォトディテクタPD3,PD4とが所望の位置に接着されている。すなわち、集積回路チップ601aの上面における周縁部位に限らず、集積回路の中の任意の位置に面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD3,PD4を配置する。
面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD3,PD4それぞれの間隔は、非常に小さくすることができ、例えば、当該間隔としては数μmとすることもできる。また、面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD3,PD4などをなす各微小タイル状素子は、透明性を有する接着材630で集積回路チップ601aの上面に接着されている。接着材630としては例えば樹脂を用いる。
集積回路チップ601bの上面には、1つの面発光レーザVC3と、3つのフォトディテクタPD1,PD2,PD4’とが接着されている。ここで、面発光レーザVC3及びフォトディテクタPD1,PD2,PD4’は、透明性を有する接着材630で集積回路チップ601bの上面に接着されている。集積回路チップ601cの上面には、1つの面発光レーザVC4と、3つのフォトディテクタPD1’,PD2’,PD3’とが接着されている。ここで面発光レーザVC4及びフォトディテクタPD1’,PD2’,PD3’は、透明性を有する接着材630で集積回路チップ601cの上面に接着されている。
接着材630は、インクジェットノズル(図示せず)から接着材630を含む液滴を吐出して集積回路チップ601a,601b,601cに塗布する液滴吐出方式で設けることが好ましい。これにより、接着材630などの量を軽減でき、設計変更などにも容易に対応でき、製造コストを低減することができる。また、集積回路チップ601a,601b,601cを接着材で重ね合わせるときも、その接着材を液滴吐出方式で塗布することが好ましい。これにより、接着材などの量を軽減でき、設計変更などにも容易に対応でき、製造コストを低減することができる。
そして、面発光レーザVC1の発光中心軸に対向するように、2つのフォトディテクタPD1,PD1’が配置されている。また、面発光レーザVC2の発光中心軸に対向するように、2つのフォトディテクタPD2,PD2’が配置されている。また、面発光レーザVC3の発光中心軸に対向するように、2つのフォトディテクタPD3,PD3’が配置されている。また、面発光レーザVC4の発光中心軸に対向するように2つのフォトディテクタPD4,PD4’が配置されている。望ましくは、各々の面発光レーザVCの発光中心軸上に、各々の面発光レーザに対向して配置される2つのフォトディテクタPD,PD’の受光中心軸がくるように、面発光レーザVCとフォトディテクタPD,PD’を配置するのがよい。
面発光レーザVC1は第1波長のレーザ光を出射し、面発光レーザVC2は第2波長のレーザ光を出射し、面発光レーザVC3は第3波長のレーザ光を出射し、面発光レーザVC4は第4波長のレーザ光を出射する。ここで、第1乃至第4波長は、例えば、集積回路チップ601a,601b,601cをシリコン半導体基板で形成した場合は1.1μm以上とする。これにより、面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4から出射されたレーザ光は、集積回路チップ601a,601b,601cを透過することが可能となる。例えば、第1波長を1.20μm、第2波長を1.22μm、第3波長を1.24μm、第4波長を1.26μmとする。
波長が1.1μm以下の光でもガラス基板であれば透過することができる。そこで、集積回路チップ601a,601b,601cをガラス基板を用いて形成した場合は、第1乃至第4波長を1.1μm以下にすることもできる。例えば、第1波長を0.79μm、第2波長を0.81μm、第3波長を0.83μm、第4波長を0.85μmとする。
各フォトディテクタPD1,PD1’,PD2,PD2’,PD3,PD3’,PD4,PD4’は、波長選択性を有することが好ましい。例えば、フォトディテクタPD1,PD1’は第1波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD2,PD2’は第2波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD3,PD3’は第3波長の光のみを検出し、フォトディテクタPD4,PD4’は第4波長の光のみを検出するものとする。また、各フォトディテクタPD1,PD1’,PD2,PD2’,PD3,PD3’,PD4,PD4’の上面又は下面に波長選択性を有する薄膜などを設けて、波長選択性を有する受光素子としてもよい。
また、面発光レーザVC1,VC2及びフォトディテクタPD3,PD4の上面は、非透明部材で被われていることが好ましい。また、フォトディテクタPD1’,PD2’,PD3’及び面発光レーザVC4の下面は、非透明部材で被われていることが好ましい。これにより、迷光によるノイズを抑えることができる。
上記構成により、面発光レーザVC1から下方に出射された第1波長のレーザ光は、面発光レーザVC1と集積回路チップ601a間の接着材630、集積回路チップ601a、及び、集積回路チップ601aと集積回路チップ601b間の接着材を透過してフォトディテクタPD1に入射し、さらに、フォトディテクタPD1、フォトディテクタPD1と集積回路チップ601b間の接着材630、集積回路チップ601b、及び、集積回路チップ601bと集積回路チップ601c間の接着材を透過してフォトディテクタPD1’に入射する。
また、面発光レーザVC2から下方に出射された第2波長のレーザ光は、面発光レーザVC2と集積回路チップ601a間の接着材630、集積回路チップ601a及び集積回路チップ601aと集積回路チップ601b間の接着材を透過してフォトディテクタPD2に入射し、さらに、フォトディテクタPD2、フォトディテクタPD2と集積回路チップ601b間の接着材630、集積回路チップ601b、及び、集積回路チップ601bと集積回路チップ601c間の接着材を透過してフォトディテクタPD2’に入射する。
また、面発光レーザVC3から上方に出射された第3波長のレーザ光は、集積回路チップ601bと集積回路チップ601a間の接着材、集積回路チップ601a、及び、集積回路チップ601aとフォトディテクタPD3間の接着材630を透過してフォトディテクタPD3に入射する。面発光レーザVC3から下方に出射された第3波長のレーザ光は、面発光レーザVC3と集積回路チップ601b間の接着材630、集積回路チップ601b、及び、集積回路チップ601bと集積回路チップ601c間の接着材を透過してフォトディテクタPD3’に入射する。
また、面発光レーザVC4から上方に出射された第4波長のレーザ光は、集積回路チップ601cと集積回路チップ601b間の接着材、集積回路チップ601b、及び、集積回路チップ601bとフォトディテクタPD4’間の接着材630を透過してフォトディテクタPD4’に入射し、さらに、フォトディテクタPD4’、集積回路チップ601bと集積回路チップ601a間の接着材、集積回路チップ601a、及び、集積回路チップ601aとフォトディテクタPD4間の接着材630を透過してフォトディテクタPD4に入射する。
したがって、面発光レーザVC1から第1波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD1,PD1’に略同時に受信される。また、面発光レーザVC2から第2波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD2,PD2’に略同時に受信される。また、面発光レーザVC3から第3波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD3,PD3’に略同時に受信される。また、面発光レーザVC4から第4波長のレーザ光として出力された光信号は、フォトディテクタPD4,PD4’に略同時に受信される。
そこで、集積回路チップ601a、集積回路チップ601b及び集積回路チップ601cの相互間では、第1〜第4波長の4つの光信号を同時に並列に送受信して双方向通信を行うことができる。換言すれば、上記面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4及びフォトディテクタPD1,PD2,PD3,PD4,PD1’,PD2’,PD3’,PD4’が光バスの信号送受信手段となり、第1〜第4波長の4つの光信号が光バスの伝送信号となる。
これらにより、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、積層された3つの集積回路チップ601a,601b,601cの相互間において複数の光信号を並列に送受信する光バスを有するので、集積回路チップ間の信号伝送速度を高速化することができ、金属配線を用いて電気信号を送受信する場合に生ずる以下の問題点
1)配線間の信号伝達タイミングのズレ(スキュー)
2)高周波信号の伝送時に大きな電力が必要となる
3)配線レイアウトについて自由度が制限され設計が困難となる
4)インピーダンスマッチングが必要となる
5)アースノイズ、電磁誘導ノイズなどの対策が必要となる
に対処することができる。
さらに、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、面発光レーザVC1,VC2,VC3,VC4をなす面発光レーザ1がレーザ放射角を小さくでき、素子抵抗を低くできかつ光軸をセルフアラインに一致させることができるので、光結合効率が高く、消費電力の少ない微小なICチップ間光インターコネクション回路を容易に提供することができる。
さらにまた、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、光バスの通信信号となる複数のレーザ光をそれぞれ異なる波長にしているので、発光素子と受光素子を1組とした複数組の光信号送受信手段を極めて近接して配置しても迷光などによる混信を防ぐことが可能となり、さらに装置をコンパクト化することができる。さらにまた、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、発光素子として面発光レーザ1を用いているので、さらに通信速度を高速化することができるとともに、多層構造に積層した複数の集積回路チップを透過するレーザ光の出射手段(送信手段)を容易に形成することができる。さらにまた、本実施形態の光インターコネクション集積回路は、波長選択性を有する受光素子(フォトディテクタ)を用いることで、迷光などによる混信をさらに防ぐことが可能となり、さらに装置をコンパクト化することができる。
<電子機器の具体例>
次に、上記実施形態の面発光レーザ1を備えた電子機器の具体例について、次に説明する。
上記実施形態の面発光レーザ1を備えたデバイスは、レーザ光を用いる機器などに対して広く適用できる。したがって、これらのデバイスを備えた応用回路又は電子機器としては、光インターコネクション回路、光ファイバ通信モジュール、レーザプリンタ、レーザビーム投射器、レーザビームスキャナ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ、変位センサ、圧力センサ、ガスセンサ、血液血流センサ、指紋センサ、高速電気変調回路、無線RF回路、携帯電話、無線LANなどが挙げられる。
図12(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図12(a)において、符号1000は上記面発光レーザ1を信号伝達手段又は表示手段などの一部として用いた携帯電話本体を示し、符号1001は表示部を示している。図12(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図12(b)において、符号1100は上記面発光レーザ1を信号伝達手段又は表示手段などの一部として用いた時計本体を示し、符号1101は表示部を示している。図12(c)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図12(c)において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は上記面発光レーザ1を信号伝達手段又は表示手段の一部として用いた情報処理装置本体、符号1206は表示部を示している。
図12に示す電子機器は、上記実施形態に係る面発光レーザ1を備えており、光信号などの光源となる面発光レーザ1がレーザ放射角を小さくでき、素子抵抗を低くでき、かつ光軸をセルフアラインに一致させることができるので、光結合効率が高く、消費電力の少ないコンパクトな電子機器を安価に提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
本発明の実施形態に係る面発光レーザの模式断面図である。 本発明の実施形態に係る製造方法の第1工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第2工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第3工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第4工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第5工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第6工程を示す断面図である。 同上の製造方法の第7工程を示す断面図である。 本発明の面発光レーザを備えたICチップ間光インターコネクション回路を示す斜視図である。 本発明の面発光レーザを備えたICチップ内光インターコネクション回路を示す斜視図である。 本発明の面発光レーザを備えた積層構造の光インターコネクション集積回路の概略断面図である。 本発明の面発光レーザを備えた電子機器の具体例を示す図である。
符号の説明
1…面発光レーザ、11…下部DBR、12…活性層、13…上部DBR、14…コンタクト層、15…レンズ形状部、16…上部電極、17…絶縁膜、20…エピタキシャル層、21…下部DBR層、23…上部DBR層、24…コンタクト層、25…レンズ層、26…上部電極、27…絶縁膜、30…レジスト層、50,51,52…柱部

Claims (4)

  1. 半導体基板に下部DBR層を形成し、
    前記下部DBR層の上に活性層を形成し、
    前記活性層の上に上部DBR層を形成し、
    前記上部DBR層の上にコンタクト層を形成し、
    前記コンタクト層の上にレンズ層を形成し、
    前記レンズ層の上にレンズ形状のレジストマスクを形成し、
    エッチングにより、前記レンズ層、コンタクト層及び上部DBR層を少なくとも除去して、柱部を形成し、
    エッチングにより、前記レジストマスクの外径が前記柱部の上面の外径よりも小さくなるように、該レジストマスクを等方的に小さくし、
    該小さくしたレジストマスクを用いてエッチングをすることにより、前記レンズ層を前記コンタクト層の一部上にレンズ形状に形成することを特徴とする面発光レーザの製造方法。
  2. 前記柱部を形成するときのエッチングでは、前記レジストマスクはほとんどエッチングしないように、高選択比でドライエッチングすることを特徴とする請求項1記載の面発光レーザの製造方法。
  3. 前記レジストマスクを等方的に小さくするときのエッチングでは、酸素プラズマ又はオゾンを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の面発光レーザの製造方法。
  4. 前記レンズ層をレンズ形状にするエッチングでは、前記レジストマスクも該レンズ層と共にエッチングするように、低選択比でドライエッチングすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の面発光レーザの製造方法。
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