JP4503787B2 - Atmの現金不整合管理システム - Google Patents

Atmの現金不整合管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4503787B2
JP4503787B2 JP2000174518A JP2000174518A JP4503787B2 JP 4503787 B2 JP4503787 B2 JP 4503787B2 JP 2000174518 A JP2000174518 A JP 2000174518A JP 2000174518 A JP2000174518 A JP 2000174518A JP 4503787 B2 JP4503787 B2 JP 4503787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cash
value
total value
atm
management device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000174518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001357435A (ja
Inventor
克好 森
武 藤本
慶之 浅賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOHGO SECURITY SERVICES CO.,LTD.
Original Assignee
SOHGO SECURITY SERVICES CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOHGO SECURITY SERVICES CO.,LTD. filed Critical SOHGO SECURITY SERVICES CO.,LTD.
Priority to JP2000174518A priority Critical patent/JP4503787B2/ja
Publication of JP2001357435A publication Critical patent/JP2001357435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4503787B2 publication Critical patent/JP4503787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM用現金カセットの現金管理方法およびATMの現金不整合管理システムに関し、より詳細には、各店舗に配置されているATM(automatic teller machine)の現金カセット内に収納されている現金または交換した現金カセット内に収納されている現金と、ATMの入金および出金の取引情報から算出される現金の理論値とを照合して、現金カセット内の現金の不整合を管理するATM用現金カセットの現金管理方法およびATMの現金不整合管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、現金の入金、出金、振込等が行えるATMは、銀行等の金融機関の店舗のみでなく、コンビニエンスストアのような小売業の店舗や、駅ビルの中や、公共施設等、様々な場所に設置されるようになっている。
【0003】
従来、ATMでは、入金や出金を行う場合、キャッシュカードやクレジットカードから必要なカードデータ、口座番号等を読み取って、利用者が入力した入金額、出金額等の取引金額と共に取引情報として運用センタに送信している。また、現金を入金、出金する際に、入金および出金する現金をATM内部の計数部で計数し、物理的な動作によって数えた現金合計値をATM内部の記憶部に記憶している。
【0004】
一方、ATMと取引銀行(金融機関)との間で取引情報の仲介を行う運用センタでは、利用者が使用したカードデータ、口座番号から取引銀行を認識して、該当する取引銀行のホストコンピュータに取引情報を送信する。取引情報を受信した銀行のホストコンピュータは、該当する利用者の口座の勘定データを更新する。具体的には、払出しの場合には、該当する利用者の口座からその分の現金を差し引く。ホストコンピュータは勘定データの更新が完了すると、その取引情報が確定した旨を運用センタに送信し、運用センタは確定した取引情報を記憶部に記憶する。
【0005】
ところで、このようなATMでは、入金、出金、振込等の取引が行われると、内部に収納されている現金カセットに現金を入力したり(入金)、現金カセットから現金を出力する(出金)。したがって、当然のことながら現金カセット内の現金が増減する。このため、定期的にまたは現金カセット内の現金が少なくなった場合に、ATM内の現金カセットを交換するのが一般的である。この現金カセットの交換は、盗難や、強盗等の犯罪の危険を少なくするために専門の会社や、専門の部門(以下、現金センタと記載する)の隊員によって行われている。
【0006】
なお、ATMの現金カセットの交換とは、現在、ATMに入っている現金カセットを取り出し、取り出した現金カセットに代えて新しい現金カセットを詰めることである。この現金カセットの交換によって現金が補充されている。また、このとき、隊員は、交換した現金カセットと共に、ATMの記憶部に記憶してある現金合計値をプリントアウトしてレシートとして現金センタに持ち帰る。
【0007】
現金センタに運ばれた現金カセット内の現金は、所定の計数装置で計数され、この計数した値と、持ち帰ったレシートにプリントアウトされている現金合計値とを照合し、現金カセットの現金の精査を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、現金カセット内の現金の精査は、現金センタで現金カセット内の現金を計数した値と、交換時にATMでプリントアウトしたレシートの現金合計値とを比較することで行っているため、現金カセットが交換された時のみにしか行えないという問題点あった。
【0009】
さらに、何らかの理由で現金カセット内の実際の現金とATMで計数して記憶してある現金合計値が一致しなくなった場合、現金カセットを交換するまで不一致の可能性を検出できないため、原因の究明が困難であるという問題点があった。特に、ATM内の現金が減らなければ長期間精査されないこともあるため、原因の究明が極めて困難になる。
【0010】
また、上記従来の技術によれば、現金カセット内の現金の精査を現金センタのみで行っており、かつ、現金の精査の対象となる現金カセットとレシート(現金合計値)とを同一の隊員が回収し、さらに現金センタでの照合を同一の作業員が行っているため、人間の介在した不正が可能であるという問題点があった。
【0011】
また、上記従来の技術によれば、仮に現金カセットの交換頻度を増やして、頻繁に現金カセット内の現金の精査を行った場合でも、単に現金センタで現金カセット内の現金を計数した値とレシートの現金合計値とを比較しているだけであるため、両方の値が一致しても、運用センタに記憶されている取引情報に基づく現金の合計値と一致するか否かは判定できず、ATM用現金カセットの現金管理を行っているとは言えないという問題点もあった。換言すれば、従来の現金の精査では、現金を計数した値とレシートの現金合計値が一致しているか否かの情報を提供しているだけであり、それ以外の不整合の可能性を示す情報の提供はなく、ATM用現金カセットの現金管理を有効に行うことができなかった。
【0012】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、現金カセットの交換時以外でも、現金カセット内の現金の管理を行えるようにして、現金の不整合の検出機会を増やし、原因の究明を容易にできるようにすることを目的とする。
【0013】
また、本発明は上記に鑑みてなされたものであって、人間の介在した不正を回避できるようにすることを目的とする。
【0014】
また、本発明は上記に鑑みてなされたものであって、交換した現金カセット内の現金を計数した値とレシートの現金合計値が一致しているか否かの情報の他に、複数の不整合の可能性を示す情報を提供し、ATM用現金カセットの現金管理を有効に行えるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係るATM用現金カセットの現金不整合管理システムは、入金および出金を行うATM(automatic teller machine)と、金融機関と前記ATMとの間で入金額または出金額を含む取引情報を通信回線を介して仲介する運用管理装置と、前記ATMに内蔵されている現金カセットを交換した場合に、交換した現金カセット内の現金に関する情報を入力するための現金管理装置と、前記ATM、運用管理装置および現金管理装置から前記交換した現金カセットに対応した現金に関する情報を入力して当該現金カセットの現金を管理する資金管理装置と、を配設し、前記ATMは、現金カセットの入金および出金する現金を計数する計数手段と、前記計数手段で計数した計数値を記憶する記憶手段と、予め設定された所定時刻から一定時間の間に前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第1の合計値として前記運用管理装置に送信する第1の送信手段と、現金カセットの交換時に前記所定時刻から交換時点までに前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第2の合計値として前記運用管理装置に送信する第2の送信手段と、現金カセットの交換時に前回の交換後から今回の交換時点までに前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第3の合計値として記録媒体に出力する第3の合計値出力手段と、を備え、前記運用管理装置は、前記ATMから第1の合計値を受信して記憶する第1の合計値記憶手段と、金融機関から受信した取引情報に基づいて前記一定時間の間に入金および出金によって前記ATMで増減した現金の合計値を求めて第1の理論値として記憶する第1の理論値記憶手段と、前記ATMから第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに前記第1の合計値記憶手段が記憶した第1の合計値、前記第1の理論値記憶手段に記憶されている第1の理論値および今回受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信する第3の送信手段と、を備え、前記現金管理装置は、交換して回収した現金カセット内の実際の残現金値を計数する残現金値計数手段と、前記記録媒体から第3の合計値を入力する第3の合計値入力手段と、前記残現金値計数手段で計数した残現金値および第3の合計値入力手段で入力した第3の合計値を前記資金管理装置へ送信する第4の送信手段と、を備え、前記資金管理装置は、前記第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を受信する受信手段と、受信した第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を用いて、現金カセットの実際の残現金値と他の合計値とが整合しているか否かを判定し、前記ATMの動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定する不整合・異常発生判定手段と、を備え、前記運用管理装置と前記ATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を通信回線を介して行い、前記現金管理装置と前記ATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を現金カセットおよび記録媒体の移送で行うものである。
【0026】
また、請求項に係るATMの現金不整合管理システムは、請求項に記載のATMの現金不整合管理システムにおいて、前記運用管理装置、現金管理装置および資金管理装置が、それぞれ異なる管理会社または異なる管理部門に配設されているものである。
【0027】
また、請求項に係るATMの現金不整合管理システムは、請求項に記載のATMの現金不整合管理システムにおいて、前記記録媒体は、レシート、フレキシブル・ディスク、CD−ROM、MO、DVDまたはPDA(携帯情報端末装置)であるものである。
【0028】
また、請求項に係るATMの現金不整合管理システムは、請求項1〜3のいずれか一つに記載のATMの現金不整合管理システムにおいて、さらに、前記運用管理装置の第1の合計値記憶手段および第1の論理値記憶手段は、前記第1の合計値または第1の論理値を記憶する毎に、前記記憶した第1の合計値または第1の論理値を前記資金管理装置へ送信し、前記第1の理論値記憶手段は、前記第1の論理値を記憶した後、次の一定時間に達するまでの間、金融機関から受信した取引情報に基づいて前記ATMで増減した現金の合計値を求めて第2の理論値として保持しており、前記第3の送信手段は、前記ATMから第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに前記第1の合計値記憶手段が記憶した第1の合計値、前記第1の理論値記憶手段に記憶されている第1の理論値および今回受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信することに代えて、前記第2の論理値と前記受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信するものである。
【0029】
この請求項の発明によれば、第1の合計値記憶手段および第1の論理値記憶手段が、第1の合計値または第1の論理値を記憶する毎に、第1の合計値または第1の論理値を資金管理装置へ送信するので、第2の合計値を受信した場合(すなわち、ATMの現金カセットが交換された場合)には、第2の論理値と第2の合計値のみを資金管理装置へ送信すれば良い。換言すれば、必要な差分データのみを資金管理装置へ送信する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のATM用現金カセットの現金管理方法およびATMの現金不整合管理システムの一実施の形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図1は、本実施の形態のATMの現金不整合管理システムの概略構成図を示し、入金および出金を行う複数のATM10と、金融機関50とATM10との間で入金額または出金額を含む取引情報を公衆回線網60を介して仲介する運用管理装置20と、ATM10に内蔵されている現金カセット101(図2参照)を交換した場合に、交換した現金カセット内の現金に関する情報を入力するための現金管理装置30と、ATM10、運用管理装置20および現金管理装置30から交換した現金カセット101に対応した現金に関する情報を入力して当該現金カセット101の現金を管理する資金管理装置40と、をそれぞれ異なる場所に配設した構成である。
【0032】
運用管理装置20および現金管理装置30は、それぞれ不整合・異常発生の判定に使用する情報を入力する役割を担っており、この情報を入力する役割を担った運用管理装置20および現金管理装置30と、これらから情報を入力して不整合・異常発生の判定を行う資金管理装置40とを、それぞれ地理的に離れた場所に配置することにより、人間の介在した不正行為の発生を回避できるようにしている。また、これらの運用管理装置20、現金管理装置30および資金管理装置40は、それぞれ異なる管理会社または異なる管理部門に配設されており、これによって、さらに人間の介在した不正を回避できるようにしている。
【0033】
図1においては、運用管理装置20は運営センタに配置されており、現金管理装置30は現金センタ、資金管理装置40は資金管理センタに配置されている。また、図示を省略するが、各ATM10は、店舗や駅、公共施設内に配置されている。
【0034】
また、金融機関50としては、取引銀行や、保険会社、クレジット会社等が存在し、ATM10を使用する利用者の保有するカードによって該当する金融機関50が取引先として決定される。
【0035】
また、本実施の形態では、運用管理装置20とATM10との間において、現金カセット101内の現金の増減に関する情報の転送を公衆回線網60を介して行い、現金管理装置30とATM10との間において、現金カセット101内の現金の増減に関する情報の転送を、回収した現金カセット101(図4の101A)および記録媒体(レシート106)の移送で行う。このように異なる2つの経路で現金カセット101内の現金の増減に関する情報を転送することで、公衆回線網60の通信異常の発生の可能性や、移送時に人間が不正を行った可能性を検出できるようにしている。
【0036】
図2は、ATM10の概略構成図を示す。ここでは、ATM10の構成のうち本発明の特徴を示す部分の構成を図示し、一般的なATMの有する構成はATM機能部107として纏めて示す。ATM10は、現金カセット101の入金および出金する現金を計数する計数手段としての現金計数部102と、現金計数部102で計数した計数値を記憶する記憶手段としての記憶部103と、予め設定された所定時刻から一定時間の間に記憶部103に記憶された計数値の合計値を第1の合計値として運用管理装置20に送信する第1の送信手段および現金カセット101の交換時に所定時刻から交換時点までに記憶部103に記憶された計数値の合計値を第2の合計値として運用管理装置20に送信する第2の送信手段としての役割を果たす通信処理部104と、現金カセット101の交換時に前回の交換後から今回の交換時点までに記憶部103に記憶された計数値の合計値を第3の合計値としてレシート(記録媒体)106に出力する第3の合計値出力手段としてのレシート印字部105と、上記各部を制御する制御部108とから構成される。
【0037】
なお、本実施の形態では、第3の合計値出力手段としてレシート印字部105を用い、レシート(記録媒体)106に第3の合計値を印字する例を示すが、特に限定するものではない。第3の合計値出力手段として、例えば、フレキシブル・ディスク駆動装置等を用いることもできる。ただし、現在のATM10に搭載されているレシート印字部105を用いることで、新たな構成を追加する必要がなく、また第3の合計値が印字されたレシート106を移送するだけで良いので、現金カセット101の交換を行う際の作業が簡略化でき、便利である。
【0038】
また、以下の説明を簡単にするために特に記述しないが、各ATM10から情報または信号等が送信される場合には、必ず送信元のATM10を識別するためのID情報が同時に送信さており、それぞれの情報は各ATM10毎に管理されている。
【0039】
図3は、運用管理装置20の概略構成図を示し、運用管理装置20は、ATM10、現金管理装置30、資金管理装置40および金融機関50との間で公衆回線網60を介して通信を行う通信処理部201と、第1の合計値を記憶する第1の合計値記憶部202と、第1の理論値を記憶する第1の理論値記憶部203と、ATM10から第2の合計値を受信した場合に、第1の合計値記憶部202に記憶されている第1の合計値、第1の理論値記憶部203に記憶されている第1の理論値および受信した第2の合計値を資金管理装置40へ送信する送信制御部204と、を備えている。
【0040】
なお、第1の合計値記憶部202は、通信処理部201を経由してATM10から第1の合計値を受信して記憶する。ここで、第1の合計値は、予め設定された所定時刻から一定時間の間にATM10の記憶部103に記憶された計数値の合計値である。換言すれば、一定時間の間にATMの現金カセットの入金する現金および出金する現金を計数して求めた現金の一定時間増減値である(第1の合計値=一定時間増減値)。
【0041】
第1の理論値記憶部203は、通信処理部201を経由して金融機関50から受信した取引情報に基づいて一定時間の間に入金および出金によってATM10で増減した現金の合計値を求めて第1の理論値として記憶する。換言すれば、第1の理論値は、一定時間の間のATMの入金および出金の取引情報から現金カセット101の現金の増減値を算出した一定時間理論値である(第1の理論値=一定時間理論値)。
【0042】
また、送信制御部204は、通信処理部201を経由してATM10から第2の合計値を受信すると、前回の受信後から今回の受信時点までに第1の合計値記憶部202が記憶した第1の合計値、前回の受信後から今回の受信時点までに第1の理論値記憶部203が記憶した第1の理論値および今回受信した第2の合計値を資金管理装置40へ送信する。
【0043】
ここで、ATM10から第2の合計値が送信されるのは、ATM10の現金カセット101が交換された場合であるので、前回の第2の合計値を受信後から今回の第2の合計値の受信時点までが、ATM10に現金カセット101を設置してから交換するまでの期間に相当する。したがって、この期間に第1の合計値記憶部202に記憶されている第1の合計値を全て合計した値が、交換期間増減値に相当する。また、この期間に第1の理論値記憶部203に記憶されている第1の理論値を全て合計した値が、交換期間理論値に相当する。
【0044】
図4は、本実施の形態の現金管理装置30の概略構成図を示す。現金管理装置30は、ATM10から回収した現金カセット101A内の現金を計数して実際の残現金値を算出する残現金値計数部301と、レシート106に印字されている第3の合計値を入力する第3の合計値入力手段としてのOCR(光学文字読取装置)302と、算出した残現金値および読み取った第3の合計値を資金管理装置40へ送信する第4の送信手段としての通信処理部303とを備えている。
【0045】
なお、ATMの現金カセットが交換された場合に、交換した現金カセット101A内に残っている現金を計数した値が残現金値であり、現金カセット101Aの初期の収納現金値(最初に装填した現金値)から残現金値を差し引いた値が、実際の増減値となる。
【0046】
次に、図5を参照して、本実施の形態の資金管理装置40の概略構成について説明する。資金管理装置40は、第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を受信する通信処理部401と、受信した第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を用いて、回収した現金カセット101Aの残現金値と他の合計値とが整合しているか否かを判定し、ATM10の動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定する不整合・異常発生判定部402とを備えている。
【0047】
以上の構成において、図6を参照して、その動作を説明する。図6は、本実施の形態の動作を説明するために、図1に示したATMの現金不整合管理システムを簡略化して示した説明図である。ここでは、説明を簡単にするために1個のATM10を例として示し、情報の流れを分かりやすくするために、運用管理装置20、資金管理装置40、現金管理装置30を並べて示す。
【0048】
ATM10は、現金が取り引きされる毎に(すなわち、客がATM10を使用する毎に)、その取引情報を運用管理装置20へ送信する。また、ATM10は現金の取り引き毎に、現金計数部102で現金カセット101の入金する現金または出金する現金を計数して、計数値を記憶部103に記憶する。この計数値はATM10がハード的に認識している値と言うことができる。
【0049】
そして、1日に1回、定時刻に、記憶部103に記憶した計数値の合計値(図6の符号A)を通信処理部104が公衆回線網60を介して運用管理装置20へ送信する。1日に1回、定時刻に送信することは、予め設定した所定時刻(定時刻)から一定時間(24時間:1日)の間に記憶された計数値の合計値(第1の合計値)を送信することと同一である。
【0050】
運用管理装置20は、ATM10より取引情報が入力されると、取引銀行(金融機関50)を認識し、該当する取引銀行の銀行サーバ(ホストコンピュータ)に、ATM10から入力した取引情報を送信する。
【0051】
取引銀行の銀行サーバでは、勘定データを更新し、それが完了すると、運用管理装置20にその更新結果を送信する。
【0052】
運用管理装置20は取引銀行の銀行サーバから受信した勘定データの更新結果(確定した取引情報)を第1の理論値記憶部203に記憶する。この取引情報の1日の合計値が第1の理論値(図6の符号B)である。
【0053】
また、運用管理装置20は1日に1回、定時刻にATM10から第1の合計値を受信して第1の合計値記憶部202に記憶する。そして、運用管理装置20は、第1の合計値(図6の符号A)を入力すると第1の理論値(図6の符号B)と共に資金管理装置40へ送信する。
【0054】
現金センタの隊員は、定期または不定期にATM10の現金カセット101を交換しに行く。ATM10のレシート106が、現金カセット101の交換時に前回の交換から今回の交換までに記憶部103に記憶された計数値の合計値(第3の合計値:図6の符号A’)をレシート106に印字して出力するので、印字されたレシート106と交換した現金カセット101を持ち帰る。
【0055】
現金管理装置30は、残現金値計数部301でATM10から回収した現金カセット101内の残現金値(図6の符号C)を計数する。また、例えば、図7に示すように、合計値(第3の合計値:図6の符号A’)が印字されたレシート106をOCR(光学文字読取装置)302で読み取って合計値(第3の合計値:図6の符号A’)を入力する。
【0056】
資金管理装置40は、運用管理装置20から1日に1回、第1の合計値(図6の符号A)と、第1の理論値(図6の符号B)とを入力する。また、現金カセット101の交換のタイミング(定期または不定期)で現金管理装置30から残現金値(図6の符号C)と、第3の合計値(図6の符号A’)とを入力する。
【0057】
ここで、第1の合計値(図6の符号A)、第1の理論値(図6の符号B)、残現金値(図6の符号C)、第3の合計値(図6の符号A’)について具体的に説明する。
【0058】
▲1▼第1の合計値(図6の符号A)
ATM10は客の操作によって、現金を払出し、入金を行う。この際、ATM10は現金計数部102で現金を数える。この現金計数部102が物理的に計数した値の1日の合計が第1の合計値(図6の符号A)となる。例えば、ある日、50万円入金されて、80万円出金されたとすると、第1の合計値(図6の符号A)は30万円となる。本実施の形態では、前述したように第1の合計値(図6の符号A)は、1日に1回、ATM10から運用管理装置20へ出力される。
【0059】
▲2▼第1の理論値(図6の符号B)
ATM10は客の操作毎(取り引き毎)に運用管理装置20に取引情報(入金額、出金額等)を出力する。運用管理装置20では、その客が使用したカードがどこの銀行のものであるか判断して、取引情報を該当する取引銀行の銀行サーバへ出力する。銀行サーバは、取引情報を入力すると勘定データの更新を行い、それが終了すると、その確定した取引情報を運用管理装置20に出力する。運用管理装置20では確定した取引情報(入金額、出金額)を第1の理論値記憶部203へ記憶する。この取引情報(確定した入金額、出金額)の1日の合計が第1の理論値(図6の符号B)である。
【0060】
▲3▼残現金値(図6の符号C)
残現金値は、回収した現金カセット101に格納されている実際の残現金の値である。
【0061】
▲4▼第3の合計値(図6の符号A’)
第3の合計値は、前回現金カセット101を交換した時から今回交換した時までの日数分の第1の合計値(図6の符号A)の合計となる。
【0062】
次に、資金管理装置40の不整合・異常発生判定部402による現金管理処理(精査処理)について説明する。資金管理装置40は、1日に1回、例えば、0:00(0時00分)に運用管理装置20から第1の合計値(図6の符号A)および第1の理論値(図6の符号B)を入力し、両者を照合する。
【0063】
すなわち、1日(一定時間)の間に現金カセット101の入金する現金および出金する現金を計数して現金の一定時間増減値(第1の合計値:符号A)を求め、1日(一定時間)の間にATM10の入金および出金の取引情報から現金カセット101の現金の増減の一定時間理論値(第1の理論値:符号B)を算出し、一定時間増減値と一定時間理論値とを照合する。この照合が不一致である場合に、不整合・異常発生判定部402は、一定時間増減値と一定時間理論値とが不一致であることを示す第1の現金不整合情報を生成する。
【0064】
資金管理装置40は、運用管理装置20から交換期間増減値(第1の合計値の合計値+第2の合計値)および交換期間理論値(第1の理論値の合計値)を入力すると、交換期間増減値と交換期間理論値とを照合する。この照合が不一致である場合に、交換期間増減値と交換期間理論値とが不一致であることを示す第2の現金不整合情報を生成する。
【0065】
また、資金管理装置40は、ATM10の現金カセット101が交換された場合に、残現金値(図6の符号C)と交換期間増減値(第1の合計値の合計値+第2の合計値)とを合計した合計値と、現金カセットの初期の収納現金値とを照合する。この照合が一致である場合に、その旨を示す第3の現金不整合情報を生成する。
【0066】
また、資金管理装置40は、ATMの現金カセットが交換された場合に、残現金値(図6の符号C)と交換期間理論値(第1の理論値の合計値)とを合計した合計値と、現金カセットの初期の収納現金値とを照合する。この照合が一致である場合に、その旨を示す第4の現金不整合情報を生成する。
【0067】
このように資金管理装置40が、前述した第1の合計値(図6の符号A)、第1の理論値(図6の符号B)、第2の合計値、残現金値(図6の符号C)および第3の合計値(図6の符号A’)を用いて、現金カセット101内の現金の不整合の発生や、異常発生を判定するので、不整合が発生した場合の原因究明が容易になる。
【0068】
また、資金管理装置40において、第1の合計値(図6の符号A)と第1の理論値(図6の符号B)とを毎日照合するので、早急に現金の不整合を発見でき、不整合が発生した場合の原因究明が容易になる。
【0069】
さらに資金管理装置40は、判定結果として不整合・異常発生判定部402で生成した第1〜第4の現金不整合情報のそれぞれに対応した不整合の原因予測を通知する。以下に第1〜第4の現金不整合情報およびその他の現金不整合情報と、それぞれの不整合の原因予測(発生要因)の一覧を示す。なお、不整合・異常発生判定部402は、判定結果として、現金不整合情報と原因予測(発生要因)とを対にして結果通知部403を介して通知する。
【0070】
(1)第1の現金不整合情報:
・通信異常によるカウンタ状態不整合
・ATM異常動作(計数部の計数異常)によるカウンタ状態不整合
・該当する1日の間にカウンタ状態不整合が発生した
(2)第2の現金不整合情報:
・通信異常によるカウンタ状態不整合
・ATM異常動作(計数部の計数異常)によるカウンタ状態不整合
・前日、第1の現金不整合情報が生成されていない場合には、今日、1日の間にカウンタ状態不整合が発生した
(3)第3の現金不整合情報:
・通信異常によるカウンタ状態不整合
・現金センタにおいて現金カセットに現金装填時の枚数誤り
(4)第4の現金不整合情報:
・通信異常によるカウンタ状態不整合
・ATM異常動作(計数部の計数異常)によるカウンタ状態不整合
(5)その他の現金不整合情報(複合型の現金不整合情報):
・通信異常によるカウンタ状態不整合
・ATM異常動作(計数部の計数異常)によるカウンタ状態不整合
・現金センタにおいて現金カセットに現金装填時の枚数誤り
【0071】
不整合・異常発生判定部402は、上記(1)〜(5)の情報に基づいて、ATM10の動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定することができる。ただし、不整合・異常発生判定部402による判定結果は、必ずしも最終的な原因を示すものではない。
【0072】
前述したように本実施の形態によれば、現金カセット内の現金の不整合の可能性を早急に判定できるようにするために、複数の情報(第1の合計値、第2の合計値、第3の合計値、残現金値、第1の理論値)を生成して、これらの情報を照合して不整合や異常発生を判定しているので、現金カセットの交換時以外でも、現金カセット内の現金の管理を行うことができる。また、現金の不整合の検出機会を増やし、原因の究明を容易にすることできる。さらに、人間の介在した不正を回避することができる。
【0073】
また、交換した現金カセット内の現金を計数した値とレシートの現金合計値が一致しているか否かの情報の他に、第1〜第4の現金不整合情報のように複数の不整合の可能性を示す情報を提供するので、ATM用現金カセットの現金管理を容易に行うことができる。
【0074】
前述した実施の形態では、運用管理装置20の送信制御部204は、ATM10から第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに第1の合計値記憶部202が記憶した第1の合計値、前回の受信後から今回の受信時点までに第1の理論値記憶部203が記憶した第1の理論値および今回受信した第2の合計値を資金管理装置40へ送信する構成である。これは、ATM10の現金カセット101が交換された場合に、前回現金カセット101を交換した時から今回交換した時まで、全ての第1の合計値、第2の合計値、全ての第1の論理値を一括(バッチ)して、運用管理装置20から資金管理装置40へ転送する方法である。図8は、この一括して転送する方法のタイミングを示す説明図である。
【0075】
このように運用管理装置20から資金管理装置40へ一括して転送する方法の他に、第1の合計値および第1の論理値が発生する(すなわち、記憶される)毎に、運用管理装置20から資金管理装置40へ転送して、資金管理装置40で記憶しておき、現金カセット101が交換された場合に、必要な差分データ(第2の合計値と後述する第2の論理値)のみを運用管理装置20から資金管理装置40へ転送するようにしても良い。
【0076】
この場合、運用管理装置20の構成は、次のようになる。
第1の合計値記憶部202および第1の理論値記憶部203は、第1の合計値または第1の論理値を記憶する毎に、同時に第1の合計値および第1の論理値を資金管理装置40へ送信する。
【0077】
また、第1の理論値記憶部203は、第1の論理値を記憶した後、次の一定時間に達するまでの間、金融機関から受信した取引情報に基づいてATM10で増減した現金の合計値を求めて第2の理論値として保持し、送信制御部204は、第2の合計値を受信した場合に、差分データとして第2の論理値と第2の合計値を資金管理装置40へ送信する。図9に差分データとして第2の論理値と第2の合計値を転送する場合のタイミングを示す。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のATMの現金不整合管理システム(請求項1)は、ATMが、現金カセットの入金および出金する現金を計数する計数手段と、計数手段で計数した計数値を記憶する記憶手段と、予め設定された所定時刻から一定時間の間に記憶手段に記憶された計数値の合計値を第1の合計値として運用管理装置に送信する第1の送信手段と、現金カセットの交換時に所定時刻から交換時点までに記憶手段に記憶された計数値の合計値を第2の合計値として運用管理装置に送信する第2の送信手段と、現金カセットの交換時に前回の交換後から今回の交換時点までに記憶手段に記憶された計数値の合計値を第3の合計値として記録媒体に出力する第3の合計値出力手段と、を備え、運用管理装置が、ATMから第1の合計値を受信して記憶する第1の合計値記憶手段と、金融機関から受信した取引情報に基づいて一定時間の間に入金および出金によってATMで増減した現金の合計値を求めて第1の理論値として記憶する第1の理論値記憶手段と、ATMから第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに第1の合計値記憶手段が記憶した第1の合計値、第1の理論値記憶手段に記憶されている第1の理論値および今回受信した第2の合計値を資金管理装置へ送信する第3の送信手段と、を備え、現金管理装置が、交換して回収した現金カセット内の実際の残現金値を計数する残現金値計数手段と、記録媒体から第3の合計値を入力する第3の合計値入力手段と、残現金値計数手段で計数した残現金値および第3の合計値入力手段で入力した第3の合計値を資金管理装置へ送信する第4の送信手段と、を備え、資金管理装置が、第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を受信する受信手段と、受信した第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を用いて、現金カセットの現金の増減を計数した残現金値と他の合計値とが整合しているか否かを判定し、ATMの動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定する不整合・異常発生判定手段と、を備え、運用管理装置とATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を通信回線を介して行い、現金管理装置とATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を現金カセットおよび記録媒体の移送で行うため、以下の効果を奏することができる。
【0084】
第1に、ATMと、運用管理装置と、現金管理装置と、資金管理装置とがそれぞれ異なる場所に配設されており、さらにATMまたは各管理装置で生成された第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を用いて、資金管理装置の不整合・異常発生判定手段が不整合や異常発生を判定するので、人間の介在した不正を回避することができる。
第2に、資金管理装置の不整合・異常発生判定手段で、現金カセットの実際の残現金値と他の合計値とが整合しているか否かを判定し、ATMの動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定するので、現金カセットの交換時以外でも、現金カセット内の現金の管理を行うことができ、また現金の不整合の検出機会を増やし、原因の究明を容易することができる。さらに、交換した現金カセット内の現金を計数した値とレシートの現金合計値が一致しているか否かの情報の他に、複数の不整合の可能性を示す情報を提供し、ATM用現金カセットの現金管理を有効に行えるようにできる。
【0085】
また、本発明のATMの現金不整合管理システム(請求項)は、運用管理装置、現金管理装置および資金管理装置が、それぞれ異なる管理会社または異なる管理部門に配設されているため、ATMまたは各管理装置で生成される第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を、不正に整合の取れるように改変することが困難となり、さらに人間が介在する不正行為を抑止することができる。
【0086】
また、本発明のATMの現金不整合管理システム(請求項)は、記録媒体が、レシート、フレキシブル・ディスク、CD−ROM、MO、DVDまたはPDA(携帯情報端末装置)であるので、データの移送が容易である。
【0087】
また、本発明のATMの現金不整合管理システム(請求項)は、第1の合計値または第1の論理値を記憶する毎に、第1の合計値または第1の論理値を資金管理装置へ送信し、第2の合計値を受信した場合(すなわち、ATMの現金カセットが交換された場合)、第2の論理値と第2の合計値のみを資金管理装置へ送信するので、換言すれば、必要な差分データのみを資金管理装置へ送信するので、データ転送時間が短くて済むという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のATMの現金不整合管理システムの概略構成図である。
【図2】本実施の形態のATMの概略構成図である。
【図3】本実施の形態の運用管理装置の概略構成図である。
【図4】本実施の形態の現金管理装置の概略構成図である。
【図5】本実施の形態の資金管理装置の概略構成図である。
【図6】本実施の形態のATMの現金不整合管理システムを簡略化して示した説明図である。
【図7】レシートの印字例を示す説明図である。
【図8】一括して転送する方法のタイミングを示す説明図である。
【図9】差分データとして第2の論理値と第2の合計値を転送する場合のタイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
10 ATM
20 運用管理装置
30 現金管理装置
40 資金管理装置
50 金融機関
60 公衆回線網(通信回線)
101 現金カセット
101A 回収した現金カセット
102 現金計数部
103 記憶部
104 通信処理部
105 レシート印字部
106 レシート
201 通信処理部
202 第1の合計値記憶部
203 第1の理論値記憶部
204 送信制御部
301 残現金値計数部
302 OCR(光学文字読取装置)
303 通信処理部
401 通信処理部
402 不整合・異常発生判定部

Claims (4)

  1. 入金および出金を行うATM(automatic teller machine)と、金融機関と前記ATMとの間で入金額または出金額を含む取引情報を通信回線を介して仲介する運用管理装置と、前記ATMに内蔵されている現金カセットを交換した場合に、交換した現金カセット内の現金に関する情報を入力するための現金管理装置と、前記ATM、運用管理装置および現金管理装置から前記交換した現金カセットに対応した現金に関する情報を入力して当該現金カセットの現金を管理する資金管理装置と、を配設し、
    前記ATMは、現金カセットの入金および出金する現金を計数する計数手段と、前記計数手段で計数した計数値を記憶する記憶手段と、予め設定された所定時刻から一定時間の間に前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第1の合計値として前記運用管理装置に送信する第1の送信手段と、現金カセットの交換時に前記所定時刻から交換時点までに前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第2の合計値として前記運用管理装置に送信する第2の送信手段と、現金カセットの交換時に前回の交換後から今回の交換時点までに前記記憶手段に記憶された計数値の合計値を第3の合計値として記録媒体に出力する第3の合計値出力手段と、を備え、
    前記運用管理装置は、前記ATMから第1の合計値を受信して記憶する第1の合計値記憶手段と、金融機関から受信した取引情報に基づいて前記一定時間の間に入金および出金によって前記ATMで増減した現金の合計値を求めて第1の理論値として記憶する第1の理論値記憶手段と、前記ATMから第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに前記第1の合計値記憶手段が記憶した第1の合計値、前記第1の理論値記憶手段に記憶されている第1の理論値および今回受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信する第3の送信手段と、を備え、
    前記現金管理装置は、交換して回収した現金カセット内の実際の残現金値を計数する残現金値計数手段と、前記記録媒体から第3の合計値を入力する第3の合計値入力手段と、前記残現金値計数手段で計数した残現金値および第3の合計値入力手段で入力した第3の合計値を前記資金管理装置へ送信する第4の送信手段と、を備え、
    前記資金管理装置は、前記第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を受信する受信手段と、受信した第1の合計値、第1の理論値、第2の合計値、残現金値および第3の合計値を用いて、現金カセットの実際の残現金値と他の合計値とが整合しているか否かを判定し、前記ATMの動作異常があったか否か、現金カセットへの現金装填が正常に行われていたか否か、通信異常が発生したか否かを判定する不整合・異常発生判定手段と、を備え、
    前記運用管理装置と前記ATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を通信回線を介して行い、
    前記現金管理装置と前記ATMとの間において、現金カセット内の現金の増減に関する情報の転送を現金カセットおよび記録媒体の移送で行うことを特徴とするATMの現金不整合管理システム。
  2. 前記運用管理装置、現金管理装置および資金管理装置は、それぞれ異なる管理会社または異なる管理部門に配設されていることを特徴とする請求項に記載のATMの現金不整合管理システム。
  3. 前記記録媒体は、レシート、フレキシブル・ディスク、CD−ROM、MO、DVDまたはPDA(携帯情報端末装置)であることを特徴とする請求項に記載のATMの現金不整合管理システム。
  4. さらに、前記運用管理装置の第1の合計値記憶手段および第1の論理値記憶手段は、前記第1の合計値または第1の論理値を記憶する毎に、前記記憶した第1の合計値または第1の論理値を前記資金管理装置へ送信し、
    前記第1の理論値記憶手段は、前記第1の論理値を記憶した後、次の一定時間に達するまでの間、金融機関から受信した取引情報に基づいて前記ATMで増減した現金の合計値を求めて第2の理論値として保持しており、
    前記第3の送信手段は、前記ATMから第2の合計値を受信した場合に、前回の受信後から今回の受信時点までに前記第1の合計値記憶手段が記憶した第1の合計値、前記第1の理論値記憶手段に記憶されている第1の理論値および今回受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信することに代えて、前記第2の論理値と前記受信した第2の合計値を前記資金管理装置へ送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のATMの現金不整合管理システム。
JP2000174518A 2000-06-09 2000-06-09 Atmの現金不整合管理システム Expired - Fee Related JP4503787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174518A JP4503787B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 Atmの現金不整合管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174518A JP4503787B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 Atmの現金不整合管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001357435A JP2001357435A (ja) 2001-12-26
JP4503787B2 true JP4503787B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=18676543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174518A Expired - Fee Related JP4503787B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 Atmの現金不整合管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4503787B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4528067B2 (ja) * 2004-09-02 2010-08-18 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙幣取扱装置、紙幣管理システム、紙幣管理方法、および紙葉類取扱装置
JP2012048678A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Seven Bank Ltd 現金管理サーバ、現金管理サーバの現金管理方法、現金自動預払装置及び現金自動預払装置の現金管理方法
JP6242005B2 (ja) * 2014-04-28 2017-12-06 ローレル精機株式会社 貨幣処理機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH045786A (ja) * 1990-04-24 1992-01-09 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置の在り高管理システム
JP3575900B2 (ja) * 1996-02-05 2004-10-13 富士通株式会社 取引処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001357435A (ja) 2001-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6981633B2 (en) Point of sales terminal, point of sales system, and method for managing cash-on hand information
JP6452985B2 (ja) 有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法
JP2014102618A (ja) 現金自動取引装置及び準備金管理方法
US20200327764A1 (en) Money handling apparatus, money handling system, and money handling method
JP4503787B2 (ja) Atmの現金不整合管理システム
JP3932092B2 (ja) 現金処理機の精査システム
JP2014186690A (ja) 現金処理装置
JP2005071015A (ja) 商品販売データ処理装置
JP7054273B2 (ja) 売上金回収システム
JPS605031B2 (ja) 取引処理装置
JPS589980B2 (ja) 自動出納装置
JP3061710B2 (ja) レジスタシステム
JP7164897B2 (ja) 売上金回収システム
JP2020042620A (ja) 自動取引装置、取引処理システムおよび取引処理方法
JPS5949663A (ja) 携帯用端末装置を用いた入金処理機
JPS58142475A (ja) 取引処理装置
JPS6410867B2 (ja)
JP2001297196A (ja) 現金自動預払機を利用した現金出納システム及び現金出納方法
JP2018081382A (ja) 売上金回収システム
KR20040039566A (ko) 무인 정산 시스템
JP2022054078A (ja) 管理システム
JP2022143097A (ja) 入出金装置、現金管理システム、現金管理方法、及びプログラム
JP2005018508A (ja) 換金管理システム及び公営競技場運営システム
JP2022089127A (ja) 入出金管理システム、入出金管理装置及び入出金管理方法
JP2021128631A (ja) 監視装置、監視方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4503787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160430

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees