JP4503554B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
各種遊技機のうち、例えばスロットマシンは、前側が開放した矩形箱形の本体ケースと、この本体ケースの前側に開閉自在に装着された矩形状の前面パネルとよりなる筐体内に、図柄表示リールユニット等が配置された構成となっている。
一般的なスロットマシンでは、この図柄表示リールユニットは、重量物であるために前面パネル側ではなく本体ケース側に固定されている場合が多い。即ち、本体ケースを構成する左右の側板間に棚板を水平に架設し、その棚板上に図柄表示リールユニットを設置したものが主流となっている(特許文献1参照)。
この棚板は、例えばその両端側に一体に設けられた固定部を側板に直接ネジ止めしたり、或いは断面L型等の取付金具を予め左右の側板に固定し、更に棚板の左右両端側をそれら取付金具に載せて固定することにより筐体に取り付けられている。
特開2004−223126号公報
以上のような方法で棚板が取り付けられていた従来のスロットマシンでは、例えば次のような問題があった。即ち、棚板を左右の側板に直接ネジ止めするスロットマシンの場合には、部品点数を少なくできるという利点はあるが、棚板の取付作業中は棚板を常に略水平に保持しておく必要があるため、一人で作業することが難しいという欠点があった。
また、左右の取付金具を介して棚板を固定するスロットマシンの場合には、一人でも容易に棚板の取付作業を行うことができるものの、左右の取付金具を夫々側板に固定した後、棚板をそれら取付金具に固定する必要があるため、作業に時間がかかり、更に部品点数が多くなるという欠点もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、部品点数を低く抑えつつ、一人でも容易に棚板の取付を行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、筐体1を構成する左右一対の側板4a,4b間に略水平に架設される中間棚15を備えた遊技機において、前記中間棚15は、一方の第1側板4bに固定される第1部材41と、他方の第2側板4aに固定される第2部材42とで構成され、前記第1部材41は、前記第1,第2側板4a,4b間に略水平に配置される棚板部43と、この棚板部43の前記第1側板4b側端部に設けられ且つ前記第1部材41側に固定される第1固定部45とを備え、前記第2部材42は、前記第2側板4aに固定される第2固定部56と、前記棚板部43の前記第2側板4a側端部を支持する棚受部54とを備え、前記棚板部43又は前記棚受部54に係合部48を、前記棚受部54又は前記棚板部43に、前記係合部48が左右方向に係合可能な係合受け部58を夫々設け、前記第1部材41と前記第2部材42とを前記第1側板4bと前記第2側板4aとに夫々固定したときに前記係合部48が前記係合受け部58に係合して、前記棚板部43の前記第2側板4a側端部が前記棚受部54に対して上下方向に固定されるように構成したものである。
本発明によれば、例えば棚板の左右を夫々別個の取付金具により固定する場合と比べて部品点数を少なくすることができる。しかも、第2部材42を取り付けてから第1部材41を取り付けるようにすれば、第1部材41を取り付ける際にはその一端側を第2部材42により支持させた状態で他端側(第1固定部45)の固定作業を行うことができるため、一人でも容易に取付作業を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図15は、本発明をスロットマシンとして具現化した一実施形態を例示している。図1及び図2において、1は遊技機の筐体で、本体ケース2と、この本体ケース2の前側に配置された矩形状の前面パネル3とを備えている。
本体ケース2は、例えば木製で、左右一対の側板4a,4bと、それら左右の側板4a,4bの上下両端側を左右に連結する上板5及び底板6と、背面側を略塞ぐ背板7とで前側が開放した箱形に形成されており、その前側を開閉自在に閉鎖するように前面パネル3が装着されている。
本体ケース2内には、図2に示すように、複数の図柄表示リール8a〜8cを左右方向に配列した表示リールユニット9の他、メダル払い出し装置10、メダル補助ケース11、電源基板が格納された電源基板ケース12、主制御基板が格納された主制御基板ケース13等が配置されている。
表示リールユニット9は、左右の側板4a,4b間に架設された中間棚15上に着脱自在に装着されている。なお、中間棚15の詳細については後述する。
メダル払い出し装置10は、払い出し用のメダルを貯留するメダルホッパー16、このメダルホッパー16内のメダルを払い出すメダル払い出し手段17、メダルホッパー16から溢れたメダルをメダル補助ケース11側に排出する余剰メダル排出口18等を備え、底板6上に着脱自在に装着されている。
また、例えば電源基板ケース12は向かって左側の左側板4aの下部側に、主制御基板ケース13は背板7の前面側で且つ中間棚15の下側に、夫々着脱自在に装着されている。
前面パネル3は、左右一端側、例えば向かって左側に配置されたヒンジを介して本体ケース2に対して開閉自在に装着されており、図1に示すように、その上部側には第1表示窓21と第2表示窓22とが上下に配置されている。
第1表示窓21は、本体ケース2側の図柄表示リール8a〜8cに対応して矩形状に形成されており、遊技者はこの第1表示窓21を介して図柄表示リール8a〜8cを前側から視認可能となっている。
また、第2表示窓22は、前面パネル3の裏側に装着された液晶表示ユニット(図示省略)の表示画面23に対応して例えば第1表示窓21よりも大型の矩形状に形成されており、遊技者はこの第2表示窓22を介して表示画面23を前側から視認可能となっている。
また、例えば第2表示窓22の下側に横長状に設けられた操作パネル部24には、遊技媒体としてのメダルを投入可能なメダル投入口25、このメダル投入口25内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン25aの他、メダル投入口25へのメダル投入に代えてクレジットからメダルをベットするための1ベットボタン26、マックスベットボタン27及びキャンセルボタン28、図柄表示リール8a〜8cの回転を開始させるためのスタートレバー29、回転中の図柄表示リール8a〜8cを夫々個別に停止させるためのストップボタン30a〜30c等が設けられている。
前面パネル3の下端部前側には、メダル払い出し手段17から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するための排出口31が設けられ、その前側に、排出口31から排出されたメダルを受けるメダル受け皿32が横長状に配置されている。
続いて、中間棚15の詳細について説明する。中間棚15は、図2〜図4等に示すように、本体ケース2の左右の側板4a,4bのうちの一方、例えば向かって右側の右側板 (第1側板)4bに固定される第1部材41と、他方の側板、例えば向かって左側の左側板(第2側板)4aに固定される第2部材42とで構成されている。
第1部材41は、例えばステンレス等の金属製で、図5〜図7,図9等に示すように、左右の側板4a,4bの間に略水平に配置される棚板部43と、この棚板部43の左右一端側に右側板4bに沿って設けられ且つボルト44aとナット44b等の固定手段(図9)により右側板4bに着脱自在に固定される第1固定部45とを例えば一体に備えている。
棚板部43は、図4に示すように、その左右方向幅が左右の側板4a,4b間の間隔よりも若干短く、第1固定部45を右側板4bに固定したとき、第1固定部45とは反対側の端部43a(以下、被支持端部43aという)が左側板4aの近傍に位置するようになっている。
棚板部43には、表示リールユニット9を左右方向に位置決めするための上向き突出状の位置決めリブ46、ハーネスを通すための配線孔47等が設けられており、更に被支持端部43a側には、第2部材42側に係合可能な係合部48が一体に設けられている。係合部48は、被支持端部43aに沿って前後方向に1又は複数個(例えば2個)設けられており、例えば被支持端部43aから略水平に突設された板状片を、その突出方向(左右方向)の2箇所で下向きに夫々直角に折り曲げることにより、棚板部43の下側に突出し且つ第1固定部45側に向かう断面略コの字型に形成されている。
第1固定部45は、例えば棚板部43の端部を所定幅で上向き(又は下向き)に折り曲げることにより形成されている。同様に、棚板部43には、その前縁側及び後縁側を所定幅で例えば下向きに折り曲げることにより夫々折り曲げ部49,50が形成されている。
更に、棚板部43の後端部には、表示リールユニット9の後端側に係合して固定するためのリール固定爪51が設けられ、前側の前折り曲げ部49には、表示リールユニット9の前端側を固定するリール固定部材52(図2,図3)を嵌合させるためのリール固定孔53が設けられている。
リール固定爪51は、棚板部43の後端部から後ろ向きに突設された板状片を、その突出方向(前後方向)の2箇所で上向きに夫々直角に折り曲げることにより、棚板部43の上側に突出し且つ前向きの断面略コの字型に形成されている。
第2部材42は、例えばステンレス等の金属製で、図5,図7〜図9等に示すように、第1部材41側の被支持端部43aの下側に重なるように略水平に配置され且つ被支持端部43aを下側から支持する棚受部54と、この棚受部54の左右一端側に左側板4aに沿って設けられ且つボルト55aとナット55b等の固定手段(図8)の固定手段により左側板4aに着脱自在に固定される第2固定部56とを例えば一体に備えた断面L字型に形成されている。
棚受部54には、第1部材41側の係合部48に対応して1又は複数の開口部57が形成されており、その開口部57の第1部材41側(本実施例では右側)の内縁部に、係合部48が左右方向に係合可能な係合受け部58が形成されている。
係合受け部58は、例えば棚受部54の一部を下向きに折り曲げることにより下向き突出状に形成され、その係合受け部58の上下方向幅(棚受部54の板厚+係合受け部58の下向き突出幅)は係合部48の内寸と略一致しており、係合部48がこの係合受け部58に上下方向のがたつきなく係合可能となっている。
以上のような中間棚15を本体ケース2に取り付ける際には、図8及び図10(a)に示すように、まず第2部材42の第2固定部56を左側板4aの内面側所定位置に沿わせ、棚受部54を水平に保った状態で、その第2固定部56をボルト55aとナット55bとにより左側板4aに固定する。
続いて、図10(b),(c)に示すように、第1部材41を略水平に保持しつつ、その係合部48を第2部材42側の対応する開口部57に上側から嵌合させ、第1固定部45が右側板4bの内面に当接するまで、第1部材41を右側板4b側にスライドさせる。このとき、係合部48が係合受け部58に対して左側から係合し、第1部材41側の被支持端部43aは第2部材42側の棚受部54に対して上下方向に結合される。
最後に、図9及び図10(d)に示すように、棚板部43を水平に保ったまま、第1固定部45をボルト44aとナット44bとにより右側板4bに固定すればよい。これにより、棚板部43は、その右端側については第1固定部45を介して、左端側は第2部材42を介して、夫々左右の側板4a,4bにより確実に支持される。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシンは、中間棚15が、一方の右側板4bに固定される第1部材41と、他方の左側板4aに固定される第2部材42とで構成され、第1部材41は、左右の側板4a,4b間に略水平に配置される棚板部43と、この棚板部43の右側板4b側端部に設けられ且つ第1部材41側に固定される第1固定部45とを備え、第2部材42は、左側板4aに固定される第2固定部56と、棚板部43の被支持端部43a(左側板4a側端部)を支持する棚受部54とを備えているため、例えば棚板の左右を夫々別個の取付金具により固定する場合と比べて部品点数を少なくすることができる。
また、第2部材42を取り付けてから第1部材41を取り付けるようにすれば、第1部材41を取り付ける際にはその一端側(被支持端部43a)を第2部材42により支持させた状態で他端側(第1固定部45)の固定作業を行うことができるため、一人でも容易に取付作業を行うことができる。
しかも、棚板部43に設けられる係合部48と、棚受部54に設けられ且つ係合部48が左右方向に係合可能な係合受け部58とを備え、第1部材41と第2部材42とを右側板4bと左側板4aとに夫々固定したときに係合部48が係合受け部58に係合して、棚板部43の被支持端部43a(左側板4a側端部)が棚受部54に対して上下方向に固定されるように構成されているため、第1部材41と第2部材42とを固定ネジ等を用いることなく単に係合させることにより極めて容易に固定でき、しかも第1部材41と第2部材42とを左右の側板4a,4bに固定している限りその係合が解除されることもない。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1部材41と第2部材42とは、左右逆に配置してもよい。また、係合部48を第2部材42側に、係合受け部58を第1部材41側に設けてもよい。
第2部材42の棚受部54は、実施形態のように棚板部43を下から支持することが望ましいが、例えば係合部48と係合受け部58とが上下方向に十分な強度で係合される場合には、棚板部43を上側から支持するように構成してもよい。
第1部材41と第2部材42との係合構造は任意である。また、例えば第1部材41と第2部材42とを固定ネジ等の固定手段により互いに結合するようにしてもよい。また、第1,第2部材41,42の側板4a,4bへの固定には任意の固定手段を用いることができる。
第2部材42は、側板4a側だけでなく背板7側にも固定するように構成してもよいし、背板7側にのみ固定するように構成してもよい。
第1部材41側についても、側板4b側だけでなく背板7側にも固定するように構成してもよいし、背板7側にのみ固定するように構成してもよい。
第2部材42は、第1部材41側の端部を支持できる構成であればよく、例えば第2部材42の奥行き方向の幅を第1部材41のそれより小さくしてもよい。
第2部材42を例えば筐体1の奥行き方向に複数配置し、各第2部材42に1個又は複数個の係合受け部58を設けてもよい。
中間棚15は、表示リールユニット9を取り付けるためのものに限られず、例えば液晶等の他の表示手段、制御基板、メダル払い出し装置10等を取り付けるためのものであってもよい。
また、中間棚15は筐体1内のどの高さ位置に配置してもよいし、筐体1内に2つ以上設けてもよい。
なお、実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した例を示したが、筐体1内に中間棚15を備えるものであればどのような種類の遊技機においても同様に実施可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体斜視図である。 本体ケース側の正面図である。 本体ケース側の要部側面断面図である。 本体ケース側の平面断面図である。 中間棚を構成する第1部材と第2部材の斜視図である。 中間棚を構成する第1部材の斜視図である。 中間棚を構成する第1部材と第2部材の正面断面図である。 第2部材の取付手順を示す説明図である。 第1部材の取付手順を示す説明図である。 中間棚の取付手順を示す説明図である。
符号の説明
1 筐体
4a 左側板(第2側板)
4b 右側板(第1側板)
15 中間棚
41 第1部材
42 第2部材
43 棚板部
45 第1固定部
48 係合部
54 棚受部
56 第2固定部
58 係合受け部

Claims (1)

  1. 筐体(1)を構成する左右一対の側板(4a)(4b)間に略水平に架設される中間棚(15)を備えた遊技機において、前記中間棚(15)は、一方の第1側板(4b)に固定される第1部材(41)と、他方の第2側板(4a)に固定される第2部材(42)とで構成され、前記第1部材(41)は、前記第1,第2側板(4a)(4b)間に略水平に配置される棚板部(43)と、この棚板部(43)の前記第1側板(4b)側端部に設けられ且つ前記第1部材(41)側に固定される第1固定部(45)とを備え、前記第2部材(42)は、前記第2側板(4a)に固定される第2固定部(56)と、前記棚板部(43)の前記第2側板(4a)側端部を支持する棚受部(54)とを備え、前記棚板部(43)又は前記棚受部(54)に係合部(48)を、前記棚受部(54)又は前記棚板部(43)に、前記係合部(48)が左右方向に係合可能な係合受け部(58)を夫々設け、前記第1部材(41)と前記第2部材(42)とを前記第1側板(4b)と前記第2側板(4a)とに夫々固定したときに前記係合部(48)が前記係合受け部(58)に係合して、前記棚板部(43)の前記第2側板(4a)側端部が前記棚受部(54)に対して上下方向に固定されるように構成したことを特徴とする遊技機。
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