JP4503460B2 - 半導体製造装置のドア密閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は半導体製造装置のドア密閉機構に関し、特に、高温、減圧下での処理を行う半導体製造装置に使用されるドア密閉機構に関する。
半導体装置の製造におけるウエハプロセスのうち、高温、減圧下での処理、例えば減圧CVD処理を行う減圧CVD装置においては、反応炉内に処理対象となるウエハを搬入後、反応炉内を大気状態から真空状態にする必要があるが、その際に、ウエハの出入口に設けられるドアの密閉度が重要となる。
ドアの密閉度が充分でないと、大気(異物と同義)が反応炉内に引き込まれて、製品品質に多大な影響を及ぼすことになる。
ここで、反応炉を水平に配設した、いわゆる横型減圧CVD装置においては、通常、ウエハの出入口はエンドキャップと呼称されるステンレス製の円筒状の部材で構成されており、円筒の端面は精密に平面加工され、その端面の表面には円周に沿って溝が形成されている。
この溝は、いわゆるOリング(断面がO字形状の環状パッキン)を挿入するためのOリング溝であり、エンドキャップの開口部を覆い、少なくともOリングに当接する部分が精密に平面加工された開閉可能な部材をドアとして配設することで、ドアとOリングとが密着して、装置内を密閉することが可能となる。このような横型減圧CVD装置としては、例えば特許文献1に開示される構成が挙げられる。
特開平9−219374号公報(図1)
特許文献1に開示の横型減圧CVD装置では、扉の押圧部材を逆T字形の剛性部材で構成し、その剛性部材の左右両端で扉の上下方向の中心両側を押圧するように構成されており、扉はエンドキャップの端面に対して前後にスライドするとともに、仰角方向にも移動可能に構成されており扉の開閉機構が構造的に複雑であった。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、構造が簡単であり、かつドアの密閉度が高く装置内を高真空に保つことが可能な半導体製造装置のドア密閉機構を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1記載の半導体製造装置のドア密閉機構は、半導体製造装置のウエハ出入口に開閉可能に設けられたフランジドアを密閉する半導体製造装置のドア密閉機構であって、前記半導体製造装置は、真空フランジとして加工され、前記ウエハ出入口を規定するエンドキャップフランジを備え、前記ドア密閉機構は、前記フランジドアの端縁部上に配設され、前記フランジドアに対面する下面とは反対側の上面に傾斜面を有し、前記傾斜面が、前記端縁部に向けて下がる方向となるように前記フランジドア上に固定されたスローププレートと、前記スローププレートの前記傾斜面上に固定され、前記フランジドアの前記端縁部に向けて下がる方向に傾斜する斜行ブロックと、前記斜行ブロックを一方向に貫通するように設けられた円筒形の中空部内にスライド自在に挿入され、一方の端部が前記中空部の一方の開口部から突出する円柱状のスライドバーと、前記スライドバーのスライド動作を規制する規制手段と、前記スライドバーの前記一方の端部に取り付けられたフックとを備え、前記斜行ブロックは、前記中空部の他方の開口部側の側面を覆うように設けられたエンドプレートと、前記エンドプレートと前記スライドバーとの間に位置するように前記中空部内に挿入され、前記スライドバーを前記中空部から押し出す方向に付勢するスプリングとを有し、前記フックの側面形状は略L字型をなし、L字の胴体に相当する本体部分と、L字の足に相当するフランジ受け部とを有し、前記フックは、前記フランジ受け部が前記フランジドア側を向くように、前記スライドバーの前記一方の端部に取り付けられ、前記スライドバーを、前記スプリングを圧縮する方向にスライドさせることで、前記フックが前記フランジドアに向けて斜めに移動し、前記規制手段は、前記スライドバーが前記スプリングを圧縮する方向にスライドした状態で前記スライドバーのスライド動作を規制する。
本発明に係る請求項1記載の半導体製造装置のドア密閉機構によれば、スライドバーを、スプリングを圧縮する方向にスライドさせることで、フックがフランジドアに向けて斜めに移動し、規制手段が、スライドバーがスプリングを圧縮する方向にスライドした状態でスライドバーのスライド動作を規制するので、フランジ受け部がエンドキャップフランジに接触した後は、フランジドアおよびエンドキャップフランジを斜め方向から押圧し、両者を強固に圧接することが可能となる。このため、フランジドアの密閉度が高くなって、大気が装置内に侵入することが防止されて、装置内を高真空に保つことが可能となる。
<実施の形態>
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る半導体製造装置のドア密閉機構の実施の形態について説明する。
<A.装置構成>
図1および図2は、高温、減圧下での減圧CVD処理を行う横型減圧CVD装置100の、ウエハの出入口付近の構成を示す概略図であり、図1は、図2に示すフランジドア6を削除した状態を示している。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、ウエハの配列方向に平行な軸をZ軸とし、Z軸に直交する2軸のうち、鉛直方向に平行な軸をY軸、Y軸と直交する軸をX軸として説明する。なお、図1および図2では便宜上Z軸が水平になるようには描いていないが、Z軸に平行な方向が水平方向となる。
図1に示す横型減圧CVD装置100においては、例えば石英管で構成される反応炉(図示せず)が水平に配設され、複数のウエハ2が主面どうしが対向するように、反応炉の延在方向(Z軸方向)に沿って1列に配列される構成となっている。
そして、反応炉には、ステンレス製の円筒状のエンドキャップ4の開口部OPを通じて、ウエハ2が出し入れされる構成となっている。エンドキャップ4の開口部OP側の端面は真空フランジに加工されており、エンドキャップフランジFLとなっている。そして、その表面には開口部OPの円周に沿ってOリング溝が形成され、当該Oリング溝にはOリング(断面がO字形状の環状パッキン)3が挿入されている。なお、エンドキャップ4は円筒状として説明したが、立方体状としても良く、その場合はエンドキャップフランジFLも四角形となる。
そしてエンドキャップフランジFLのX軸方向の端縁部にはヒンジ部51が設けられ、図2に示すようにフランジドア6を開閉可能に取り付けることができる構成となっている。
図2に示すフランジドア6は、エンドキャップ4の開口部OPを覆うとともに、少なくともOリング3に当接する部分が精密に平面加工された金属製の部材であり、X軸方向の端縁部に設けられたヒンジ部61を、エンドキャップフランジFLのヒンジ部51に係合させることで、ヒンジ軸52を中心にしてフランジドア6が開閉可能に取り付けられた構成となる。
また、フランジドア6のヒンジ部61とは反対側のX軸方向の端縁部には、フランジドア6とエンドキャップ4とを締結するキャップロックCL(ドア密閉機構)が設けられている。なお、キャップロックCLの詳細な構成について図3を用いて説明するが、キャップロックCLの各構成要素は基本的に金属材料で構成されている。
図3は、キャップロックCLの構成を示す斜視図である。なお、図3においては便宜的にフランジドア6は省略している。
図3に示すようにキャップロックCLは、フランジドア6(図示せず)にボルト9bにより締結されたスローププレート9と、スローププレート9上に溶接固定された斜行ブロック11と、斜行ブロック11の側面に固定されたプッシュボルト13と、フック8とを主たる構成として備えている。
スローププレート9は、フランジドア6に対面する側の面(下面)とは反対側の面(上面)が傾斜面となるように構成されたブロック状の部材であり、当該傾斜面がフランジドア6の端縁部に向けて下がる方向となるようにフランジドア6に固定されているので、この傾斜面上に固定された斜行ブロック11も、フランジドア6の端縁部に向けて下がる方向に傾斜することになる。
斜行ブロック11は直方体のブロックで構成され、当該ブロックを長手方向に貫通するように設けられた円筒形の中空部11bを有し、当該中空部11b内には、内径と同程度の直径を有する円柱状のスライドバー10bが、中空部11bの一方の開口部から突出するように挿入されている。
また、斜行ブロック11は、中空部11bの上方、すなわちZ軸方向のスローププレート9に面する側の面(下面)は反対側の面内(上面内)には、中空部11bに沿って延在するとともに、中空部11bに達するように設けられたスライド溝11aを有している。
スライド溝11aの幅は、スライドバー10bの直径より小さく設定され、当該スライド溝11aにはスライドシャフト10が垂直に挿入され、スライドシャフト10の一方の先端はスライドバー10bに溶接固定され、スライドシャフト10とスライドバー10bとがほぼ垂直に接続された構成となっている。
従って、スライドシャフト10をスライドさせることでスライドバー10bを容易にスライドさせることができる。さらに、スライドシャフト10の他方の先端には取っ手10aが取り付けられており、スライドシャフト10をスライド溝11a内でスライドさせる動作を人間が容易に行える構成となっている。
また、中空部11b内にはスプリング15が挿入され、中空部11b内のスライドバー10bの他方の端部に接触して、スライドバー10bを中空部11bから押し出す方向に付勢している。ここで、斜行ブロック11の長手方向の一方の端面を覆うようにエンドプレート12がボルトで締結され、スプリング15が中空部11bの他方の開口部から飛び出すことを防止している。
なお、スライド溝11aは、斜行ブロック11のエンドプレート12が配設された側の端面に達するように設けられており、斜行ブロック11の中空部11b内に、スライドバー10bとスライドシャフト10との接続体を挿入する際には、エンドプレート12が配設された側の端面からスライドバー10bをスライドシャフト10とともに挿入し、その後に、スプリング15を挿入してエンドプレート12を締結すれば良い。
斜行ブロック11の中空部11b内にスライドバー10bを挿入し、それがスプリング15によって付勢されると、スライドシャフト10がスライド溝11a内をスライドすることになる。そして、中空部11bから突出したスライドバー10bの一方の端部にフック8が取り付けられている。
フック8の側面形状は略L字型をなし、L字の胴体に相当する本体部分81と、L字の足に相当するフランジ受け部82とを有している。ここで、本体部分81は、フランジ受け部82に対して垂直ではなく、フランジ受け部82とは反対側にやや傾くように、好ましくはスライドバー10bに対してほぼ垂直に係合されるように形成されており、フック8の側面形状は若干変形したL字型と言うこともできる。
そして、本体部分81の主面を厚み方向に貫通するバー挿入孔(図示せず)にスライドバー10bの他方の端部が挿入されている。なお、フック8は、フランジ受け部82の本体部分81側を向く平面部が、エンドキャップフランジFL(図1)の裏面(Oリング3の配設面とは反対側の面)に押し当てられるフック押圧面8bとなるようにスライドバー10bに取り付けられる。
スライドバー10bは、フック8の本体部分81の上端面から、スライドバー10bの挿入されたバー挿入孔に達するようにねじ込まれたボルト8cによって本体部分81に締結されるとともに、本体部分81の幅方向の側面から挿入されるスプリングピン8aによってフック8に係合している。
なお、スプリングピン8aは、バー挿入孔とともに本体部分81を幅方向に貫通するように設けられたピン挿入孔(図示せず)に挿入されている。そして、スプリングピン8aは、スライドバー10bの先端部側面に設けられ、バー挿入孔内に位置するピン受け貫通孔(図示せず)も通るようにピン挿入孔に挿入されている。
スプリングピン8aは、ピン挿入孔に挿入された場合、径方向に広がるような弾性力を有したピンであれば良く、単純なものとしては割ピンを使用しても良い。スプリングピン8aは、ピン挿入孔内で径方向に広がることでピン挿入孔から脱落することがなく、ピン挿入孔とスライドバー10bのピン受け貫通孔とに係合することで、フック8がスライドバー10bから脱落することを確実に防止することができる。
プッシュボルト13は、スライドシャフト10のスライド溝11a内でのスライド動作を規制するストッパ13cを有しており、斜行ブロック11の側面に溶接固定されたL字ブラケット14上に、固定ボルト13dによって締結されている。
L字ブラケット14は、斜行ブロック11のY軸方向の2つの側面の一方に、L字の足に相当する部分が溶接固定され、L字の胴体に相当する部分の平面部上にプッシュボルト13が搭載されている。なお、プッシュボルト13が搭載されている平面部は、L字の足が延在する方向とは反対側の平面部である。
プッシュボルト13は、タキゲン製造株式会社から販売(商品番号C−1255)されている市販の部品であり、直方体の本体部に対して、ロッド状のストッパ13cが進出/後退可能に構成されている。
すなわち、プッシュボルト13の本体部内には、長手方向に沿ってストッパ13cが収納される構成となっており、本体部上面に設けられたアンロックボタン13bを押すと、本体部の長手方向の一方の側面から突出していたストッパ13cが本体部の方向に後退する。
また、本体部の長手方向の一方の側面にはストッパ13cに連結されたプッシュツマミ13aが設けられており、プッシュツマミ13aを押すとストッパ13cが本体部内から進出する。
そして、プッシュボルト13は、ストッパ13cが出入りする本体部の一方の側面が斜行ブロック11側を向くようにL字ブラケット14上に配設されており、ストッパ13cを進出させることで、スライドシャフト10のスライド溝11a内でのスライド動作を規制することができる。なお、図2は、ストッパ13cがスライドシャフト10に係合し、スライドシャフト10のスライド動作が規制された状態を示している。
<B.キャップロックの動作>
次に、図3を参照しつつ、図4および図5を用いてキャップロックCLの動作について説明する。
図4は、図3に示すC−C線でのキャップロックCLの断面図であり、図4においてはフランジドア6が閉じた状態を示している。
スライドバー10bにフック8が係合した状態でスライドシャフト10がスライド溝11a内をスライドすると、それに合わせてフック8がフランジドア6(図2)の端縁部に対して近づいたり離れたりする。図4では、スライドバー10bが規制されず、フック8がフランジドア6の端縁部から離れた状態を実線で示し、スライドバー10bが規制さ、れ、フック8がフランジドア6の端縁部に係合した状態を破線で示している。これは、図5においても同様である。
この状態では、エンドキャップフランジFLの裏面にフック押圧面8b(図3)が押し当てられていないので、フランジドア6は開閉自在である。
一方、フランジドア6をエンドキャップフランジFLに密着させて、横型減圧CVD装置100内を減圧する場合には、図4に示す状態から、取っ手10aを握ってスライドシャフト10をスプリング15を圧縮する方向にスライドさせる。そして、スライドシャフト10が、プッシュボルト13のストッパ13cと係合可能な位置まで移動した時点で、プッシュボルト13のプッシュツマミ13aを押すことで、ストッパ13cが本体部内から進出してスライドシャフト10に係合し、スライドシャフト10のスプリング15の圧縮を解除する方向へのスライド動作が規制される。
ストッパ13cがスライドシャフト10に係合する位置まで、スライドシャフト10をスライドさせることで、エンドキャップフランジFLの裏面にフック押圧面8b(図3)が押し当てられて、フランジドア6とエンドキャップフランジFLとがOリング3を押しつぶすように密着し、フランジドア6の密閉度が高くなって、大気が反応炉内(装置内)に侵入することが防止されて、反応炉内を高真空に保つことが可能となる。
なお、ストッパ13cがスライドシャフト10に係合することで、スライドバー10bがスプリング15の圧縮を解除する方向へ自由にスライドできなくなるので、フランジドア6とエンドキャップフランジFLとの密着状態が低下することが防止される。
ここで、先に説明したように、スローププレート9上に配設された斜行ブロック11は、スローププレート9の傾斜によりフランジドア6の端縁部に向けて下がる方向に傾斜しており、スライドバー10bも同様に傾斜している。
従って、スライドバー10bの先端に取り付けられたフック8は、スライドシャフト10をスプリング15を圧縮する方向にスライドさせることで、単に水平に移動するのではなく斜め上方に移動してエンドキャップフランジFLの裏面にフック押圧面8bが接触する。そして、フック押圧面8bがエンドキャップフランジFLの裏面に接触した状態から、さらに斜め上方に移動した位置となるようにスライドシャフト10とストッパ13cとの係合位置を設定しておくことで、フランジドア6およびエンドキャップフランジFLはフック押圧面8bから、斜め方向の圧力を受け、両者を強固に圧接することが可能となる。ここで、フック押圧面8bは金属面が露出した状態としても良いが、シリコンゴムなどの緩衝材を貼付しても良い。
なお、スライドシャフト10をストッパ13cと係合可能な位置にまでスライドさせる場合、当該位置に達したか否かの目安として、スライドバー10bに樹脂リング16を挿入しておく。
樹脂リング16はスライドバー10bに沿って移動自在に配設され、図4に示す状態ではスライドバー10bが傾斜しているので樹脂リング16はフック8の本体部分81に接触している。
スライドバー10bに樹脂リング16が係合した状態で、スライドシャフト10をスプリング15を圧縮する方向にスライドさせると、樹脂リング16が斜行ブロック11の端面に接触した時点でスライドシャフト10の移動が停止し、その位置がスライドシャフト10とストッパ13cとが係合可能な位置となる。
換言すれば、上記の位置を確定するように樹脂リング16の厚さを設定することで、スライドシャフト10の移動量を自動的に決めることができ、スライドシャフト10の過剰な移動を防止することができる。
なお、樹脂リング16を有することでスライドシャフト10の移動量が充分に得られず、エンドキャップフランジFLの裏面とフック押圧面8bとの接触が不充分になるとフランジドア6の密閉度が低下するので、樹脂リング16を設けても、フランジドア6の密閉度が低下しないように、フック8の取り付け位置や、樹脂リング16の厚さ等を設定することは言うまでもない。
また、樹脂リング16はスライドバー10bに固定する構成としても良いが、その場合は、スライドシャフト10の移動量が充分に得られるように、樹脂リング16の固定位置を考慮することになる。
また、フック8の本体部分81は、フランジ受け部82とは反対側にやや傾くように形成されているが、このような構成を採ることで、フランジ受け部82とエンドキャップフランジFLの裏面との接触面積が広くなるとともに、フランジドア6の開閉動作時にフック8がエンドキャップフランジFLに干渉することが防止され、また、フック8を小型化することが可能となる。
これは、図5において示すように、変形したL字型のフック8を使用することで、スライドバー10bが規制されず、フック8がフランジドア6の端縁部から最も離れた状態における隙間マージンH1およびW1を大きくとることができるからである。
ここで、隙間マージンH1は、エンドキャップフランジFLの裏面と、フック押圧面8bとの間の鉛直方向の距離で規定され、隙間マージンW1は、エンドキャップフランジFLの側面とフランジ受け部82の先端部の端面との距離で規定される。
フック8の本体部分81は、フランジ受け部82に対して垂直ではなく、フランジ受け部82とは反対側に傾くように形成されているので、フック8をスライドバー10bに取り付けた状態では、フランジ受け部82とエンドキャップフランジFLの側面との距離が、単純なL字型のフックに比べて広くなり、隙間マージンH1およびW1が大きくなる。
このため、フランジドア6の開閉動作時にフック8がエンドキャップフランジFLに接触するなどして干渉することを防止する効果が高まることになる。
また、隙間マージンH1およびW1の実用的な値としては3mm〜10mmであるが、これを単純なL字型のフックを使用して得ようとすると、当該フックの寸法を大きくする、あるいはスライドバー10b、斜行ブロック11の長さをフック8を使用する場合に比べて大きくしなければならず、キャップロックCL全体が大きくなるが、フック8を使用することで、キャップロックCLを小型化することができる。
なお、上述したような特有の効果を期待しないのであれば、単純なL字型のフックを使用しても良いことは言うまでもない。
<C.効果>
以上説明したように、横型減圧CVD装置100においては、キャップロックCLを使用することで、フランジドア6とエンドキャップフランジFLとがOリング3を押しつぶすように密着し、フランジドア6の密閉度が高くなって、大気が反応炉内に侵入することが防止されて、反応炉内を高真空に保つことが可能となる。
また、キャップロックCLのフック8の側面形状は変形したL字型をなしているので、単純なL字型のフックを使用する場合に比べて、隙間マージンH1およびW1を大きくとることができ、フランジドア6の開閉動作時にフック8とエンドキャップフランジFLとの干渉を防止でき、かつキャップロックCLを小型化することができる。
<D.フックの変形例1>
以上説明した横型減圧CVD装置100においては、フック8のフック押圧面8bは、単なる平面として説明したが、図6に示すような構成としても良い。
すなわち、図6に示すフック8Aにおいては、フランジ受け部82Aの主面表面内に、軸受け20が配設されている。
軸受け20は、円柱状の回転体21を有して構成され、回転体21の回転軸が、フック8の幅方向と平行になるように配設されており、エンドキャップフランジFL(図1)の裏面に回転体21が接触した後は、回転体21が回転しながら転がり摩擦によりエンドキャップフランジFLを押圧する。
従って、エンドキャップフランジFLとの接触による異物の発生を抑制でき、異物が反応炉内に侵入することを防止できる。
なお、軸受け20としては、針状コロベアリングや、カムフォロアを使用することができる。
<E.フックの変形例2>
以上説明した横型減圧CVD装置100においては、フック8は、本体部分81とフランジ受け部82とが一体で構成されていたが、図7に示すような構成としても良い。
すなわち、図7に示すフック8Bにおいては、本体部分81Bにフランジ受け部82Bをボルト83で締結する構成となっている。
図7に示すように、フランジ受け部82BはL字型の形状をなし、本体部分81Bには、フランジ受け部82BのL字の胴体に相当する胴体部分が挿入可能な凹部84が設けられており、フランジ受け部82BのL字の胴体部分を挿入することで、フランジ受け部82Bと本体部分81Bとが合体し、フック8Bとなる。
なお、フランジ受け部82BのL字の胴体部分にはネジ孔が形成されており、本体部分81Bの裏面からボルト83を挿入して、両者を締結することができる。
ここで、フランジ受け部82Bに設けた凹部84の平面視形状は矩形をなし、その長手方向の長さは、フランジ受け部82BのL字の胴体部分の長さよりも長く形成することで、胴体部分を凹部84内で長手方向にスライドさせることができる構成となっている。
従って、図5を用いて説明した隙間マージンH1の距離を調整することが可能となり、フランジドア6およびエンドキャップフランジFLに対する圧接力を調整することができる。
なお、フランジ受け部82Bを凹部84内でスライドさせるために、ボルト83を挿入するための本体部分81Bを貫通するように設けるボルト挿入孔85は、スライド方向に延在する長孔とする。
また、以上説明した横型減圧CVD装置100においては、スライドシャフト10のスライド溝11a内でのスライド動作を規制するために、プッシュボルト13を使用する構成を示したが、スライドシャフト10に係合可能で、係合状態を任意に解除できるように構成され、スライドシャフト10に係合することでスライドシャフト10のスライド動作を規制し、その状態を保つことができる規制手段であれば、プッシュボルト13に限定されるものではない。
<F.他の適用例>
また、以上の説明では、キャップロックCLは、横型減圧CVD装置に適用するものとして説明したが、減圧状態を必要とする半導体製造装置であれば、キャップロックCLを適用することは有効である。
本発明に係る実施の形態の横型減圧CVD装置の、ウエハの出入口付近の構成を示す概略図である。 本発明に係る実施の形態の横型減圧CVD装置の、ウエハの出入口付近の構成を示す概略図である。 キャップロックの構成を説明する斜視図である。 キャップロックの構成を説明する断面図である。 フックとエンドキャップフランジとの隙間マージンを説明する図である。 フックの変形例の構成を説明する図である。 フックの変形例の構成を説明する図である。
符号の説明
6 フランジドア、8 フック、9 スローププレート、10 スライドシャフト、10b スライドバー、11 斜行ブロック、12 エンドプレート、15 スプリング、FL エンドキャップフランジ。

Claims (6)

  1. 半導体製造装置のウエハ出入口に開閉可能に設けられたフランジドアを密閉する半導体製造装置のドア密閉機構であって、
    前記半導体製造装置は、真空フランジとして加工され、前記ウエハ出入口を規定するエンドキャップフランジを備え、
    前記ドア密閉機構は、
    前記フランジドアの端縁部上に配設され、前記フランジドアに対面する下面とは反対側の上面に傾斜面を有し、前記傾斜面が、前記端縁部に向けて下がる方向となるように前記フランジドア上に固定されたスローププレートと、
    前記スローププレートの前記傾斜面上に固定され、前記フランジドアの前記端縁部に向けて下がる方向に傾斜する斜行ブロックと、
    前記斜行ブロックを一方向に貫通するように設けられた円筒形の中空部内にスライド自在に挿入され、一方の端部が前記中空部の一方の開口部から突出する円柱状のスライドバーと、
    前記スライドバーのスライド動作を規制する規制手段と、
    前記スライドバーの前記一方の端部に取り付けられたフックとを備え、
    前記斜行ブロックは、
    前記中空部の他方の開口部側の側面を覆うように設けられたエンドプレートと、
    前記エンドプレートと前記スライドバーとの間に位置するように前記中空部内に挿入され、前記スライドバーを前記中空部から押し出す方向に付勢するスプリングとを有し、
    前記フックの側面形状は略L字型をなし、L字の胴体に相当する本体部分と、L字の足に相当するフランジ受け部とを有し、
    前記フックは、前記フランジ受け部が前記フランジドア側を向くように、前記スライドバーの前記一方の端部に取り付けられ、
    前記スライドバーを、前記スプリングを圧縮する方向にスライドさせることで、前記フックが前記フランジドアに向けて斜めに移動し、
    前記規制手段は、前記スライドバーが前記スプリングを圧縮する方向にスライドした状態で前記スライドバーのスライド動作を規制する、半導体製造装置のドア密閉機構。
  2. 前記フックは、
    前記本体部分が、前記フランジ受け部とは反対側に傾くように形成される、請求項1記載の半導体製造装置のドア密閉機構。
  3. 前記斜行ブロックは、
    前記スローププレートに接する下面とは反対側の上面内に設けられ、前記中空部に沿って延在するとともに、前記中空部に達するように設けられたスライド溝を有し、
    前記スライドバーは、
    前記スライドバーの側面に、その一方の先端が垂直に固定されたスライドシャフトを有し、
    前記スライドバーを前記中空部内に挿入した状態で、前記スライドシャフトが前記スライド溝内から垂直に突出する状態をなし、
    前記スライドシャフトを前記スライド溝内でスライドさせることで、前記スライドバーが前記中空部内をスライドする、請求項1記載の半導体製造装置のドア密閉機構。
  4. 前記規制手段は、
    前記スライドシャフトに係合可能に構成され、前記スライドシャフトに係合することで、前記スライドシャフトの前記スライド溝内でのスライド動作を規制する部材を含む、請求項3記載の半導体製造装置のドア密閉機構。
  5. 前記フックは、
    前記フランジ受け部の前記本体部分側を向く平面部の表面内に設けられた軸受けを備え、
    前記軸受けは、円柱状の回転体を有し、前記回転体の回転軸が、前記フックの幅方向と平行になるように配設される、請求項2記載の半導体製造装置のドア密閉機構。
  6. 前記フックの前記フランジ受け部と前記本体部分とは、分離可能に構成され、
    前記フランジ受け部はL字型の形状をなし、
    前記本体部分は、
    前記フランジ受け部のL字の胴体に相当する胴体部分が挿入可能な凹部を有し、
    前記凹部に前記フランジ受け部の前記胴体部分を挿入することで、前記フランジ受け部と前記本体部分とが合体し、
    前記凹部の平面視形状は矩形をなし、その長手方向の長さは、前記フランジ受け部の前記胴体部分の長さよりも長く、前記胴体部分を前記凹部内で前記長手方向にスライド可能である、請求項2記載の半導体製造装置のドア密閉機構。
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