JP2000136813A - 真空処理装置における部品接続機構 - Google Patents

真空処理装置における部品接続機構

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JP2000136813A
JP2000136813A JP10311402A JP31140298A JP2000136813A JP 2000136813 A JP2000136813 A JP 2000136813A JP 10311402 A JP10311402 A JP 10311402A JP 31140298 A JP31140298 A JP 31140298A JP 2000136813 A JP2000136813 A JP 2000136813A
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flange
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connection flange
groove
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Yoshitaka Tanaka
義啓 田中
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 真空処理装置を小形化できる真空処理装置に
おける部品接続機構。 【解決手段】 真空処理装置を構成する部品であって互
いに接続されるべき2部品、例えば真空容器1とその蓋
体2のうち真空容器1に形成され、蓋体2に接続される
べき接続フランジ11と、蓋体2に形成された接続フラ
ンジ21と、一端部31が容器側接続フランジ11にそ
の外縁の外側から被さって該接続フランジ外面111に
対向するように配置されるとともに他端部32が蓋体側
接続フランジ21に係合される連結部材3と、連結部材
一端部31と容器側接続フランジ11の外面111との
間隙a1に配置される楔部材34と、接続フランジ外面
111に略平行な方向から操作可能に連結部材3に設け
られ、楔部材34を間隙a1の奥a11の方向へ引き込
んで容器1及び蓋体2を相互押圧接続状態に固定できる
ボルト33(楔部材駆動部の1部)とを含む真空処理装
置における部品接続機構A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定真空下で薄膜
を形成する装置、所定真空下でエッチング処理を実施す
る装置、所定真空下でイオン注入を行う装置等の真空処
理装置における部品を互いに接続する部品接続機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】プラズマCVD装置、真空蒸着装置等の
所定真空下で薄膜を形成する薄膜形成装置、反応性イオ
ンエッチング装置等の所定真空下でエッチング処理を実
施するエッチング装置、所定真空下でイオン注入を行う
イオン注入装置等の真空処理装置は多くの部品から組み
立てられている。
【0003】真空処理装置は通常、目的とする処理を実
施する真空容器を備えており、この真空容器を例にとる
と、該容器には、該容器を閉じる蓋体、排気装置等の真
空機器、真空配管、他の真空容器等が必要に応じて接続
される。このように真空処理装置においては、構成部品
が互いに接続されるのであるが、その従来例を示すと、
図5(A)に示すように互いに接続されるべき部品のそ
れぞれに設けた接続フランジ91、91をボルト或いは
ボルトナット92で相互接続する、図5(B)に示すよ
うに互いに接続されるべき部品のうち一方(或いはそれ
に設けた接続フランジ)93に予め立設され、他方の部
品(或いはそれに設けた接続フランジ)94に貫通され
たボルト921にナット922を螺合させて緊締する、
図5(C)に示すように互いに接続されるべき部品のう
ち一方(或いはそれに設けた接続フランジ)95に他方
の部品(或いはそれに設けた接続フランジ)96を重
ね、該他方の部品96に段付き押さえ部材90を当接さ
せるとともに該部材90をボルト901で一方の部品9
5に連結して両部品95、96を相互に接続する、とい
った手法が採用されている。
【0004】また、真空容器相互の接続例を示すと、図
6(A)に示すようにゲート弁971の弁枠体972を
介して互いに接続されるべき真空容器を真空容器内側か
ら容器壁981、982に通したボルトB1を弁枠体9
72に螺合緊締して接続する、図6(B)に示すように
ゲート弁973の弁枠体974を介して互いに接続され
るべき真空容器を該弁枠体に設けた接続フランジ部97
5に真空容器外側から通したボルトB2を真空容器壁9
81、982に螺合緊締して接続する、といった手法が
採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の部品接続機構では、部品の相互接続すべき部分
の近傍に他の部品や障害物があったり、相互接続部分が
部品間の奥まった位置にあるときなどのように相互接続
部分周辺の空間が狭いとき等には、部品同士を接続する
ボルト或いはボルトナットの中心軸線が接続されるべき
両部品を結ぶ方向に向けられることもあって、ボルト、
ナット等を所定の位置に配置することが困難であった
り、ボルト、ナット等の回し工具を挿入して使うことが
困難であることが多々ある。
【0006】例えば図6に示すゲート弁を介在させた真
空容器相互の接続において、両容器間に介在させるゲー
ト弁が横長の角形ゲート弁であるような場合、両容器間
の奥まった、狭い位置での接続作業は困難をきわめ、場
合によってはかかる奥まった位置での接続作業が不可能
なことさえあり、その結果、両容器の強固にして安全な
相互接続が困難になる場合がある。
【0007】また、たとえ部品間の相互接続ができて
も、後日の分解が困難であったり、手間取ることもあ
る。そこで本発明は、真空処理装置を構成する部品のう
ち相互に接続すべき部品を、それら部品の相互に接続す
べき部分が比較的狭い箇所や込み入った箇所にあって
も、簡単、容易に相互接続したり、該接続状態から容易
に分解したりでき、また、このことから逆に真空処理装
置組み立てにあたり、部品間隔を狭める等してそれだけ
真空処理装置を小形化できる真空処理装置における部品
接続機構を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、真空処理装置を構成する部品であって互いに
接続されるべき2部品のうち一方の部品に形成され、他
方の部品に接続されるべき接続フランジと、該他方の部
品に形成された被係合部と、一端部が前記一方の部品の
接続フランジに、該接続フランジの外縁の外側から被さ
って該接続フランジの前記他方の部品への接続面とは反
対側の外面に対向するように配置されるとともに他端部
が前記他方の部品の被係合部に係合される連結部材と、
該連結部材の前記一端部と前記接続フランジの外面との
間隙に配置される楔部材と、前記接続フランジの外面と
略平行な方向から操作可能に前記連結部材に設けられ、
前記楔部材を前記間隙の奥方向へ引き込んで前記両部品
を相互押圧接続状態に固定できる楔部材駆動部とを含む
真空処理装置における部品接続機構を提供する。
【0009】かかる真空処理装置としては、プラズマC
VD装置、真空蒸着装置等の所定真空下で薄膜を形成す
る薄膜形成装置、反応性イオンエッチング装置等の所定
真空下でエッチング処理を実施するエッチング装置、所
定真空下でイオン注入を行うイオン注入装置等の各種真
空処理装置を挙げることができる。また、互いに接続す
べき部品としては、目的とする処理を実施する真空容器
同士、真空容器とこれに接続されるべきゲート弁、真空
容器と該容器を閉じる蓋体、真空容器と排気装置等の真
空機器、真空容器と真空配管、真空機器と真空配管等を
例示できる。互いに接続される部品間に必要に応じ気密
シール部材その他の部材が介在してもかまわない。
【0010】本発明の部品接続機構によると、互いに接
続すべき2部品を向かい合わせ、連結部材の一端部を前
記一方の部品の接続フランジの外縁に被せるようにして
該接続フランジ外面に対向配置するとともに該一端部と
フランジ外面との間に楔部材を配置し、該連結部材の他
端部を他方の部品の被係合部に係合させ、この状態で連
結部材における楔部材駆動部にて楔部材を連結部材一端
部と接続フランジとの間隙の奥方向へ引き寄せ、それに
より接続フランジと他方部品とを相互押圧接続状態(互
いに接近して押圧しあうように接続される状態)に固定
して、両部品を相互接続できる。
【0011】接続フランジと他方部品の間など、両部品
の相互接続部分の間には必要に応じオーリング等の気密
シール部材その他の部材を介在させることができる。両
部品の相互接続を解除するには、楔部材駆動部を逆に操
作して、或いは必要に応じさらに該駆動部を叩く等し
て、楔部材を前記間隙の外側へ向け移動させればよい。
【0012】このように部品相互の接続は連結部材の簡
単で容易な装着と、楔部材駆動部の操作だけで行うこと
ができ、また、楔部材駆動部は、接続フランジ外面と略
平行な方向から操作可能に前記連結部材に設けられてい
るから、両部品や両部品の相互接続部分近傍の他部品等
に邪魔されることのない空間から容易に操作でき、かく
して、両部品の相互接続を簡単、容易に、さらに迅速に
行える。また、このように接続した両部品の分解も、逆
の操作で簡単、容易に、さらに迅速に行える。
【0013】前記楔部材駆動部は、それには限定されな
いが、例えば前記連結部材に回転可能に設けられ、前記
楔部材に螺合されたネジ棒(例えば頭付きボルト)から
構成することができる。前記接続フランジの外面と該接
続フランジ外面に対向する前記連結部材一端部の面は平
行面でっあてもよく、この場合には、前記楔部材は、例
えば前記間隙の奥へ引き込まれることで該間隙を広げる
傾斜面を有するものとできる。
【0014】また、前記接続フランジの外面と該接続フ
ランジ外面に対向する前記連結部材一端部の面のうち少
なくとも一方は、前記間隙を該間隙の奥へ向かうに従い
次第に狭くする傾斜面に形成されていてもよい。この場
合、前記楔部材は、例えば断面円形状の(断面円形、断
面楕円形等の)棒部材とし、該棒部材の側周面部分が前
記接続フランジ外面及びそれに対向する前記連結部材一
端部の面に接触するように該間隙に配置し、前記楔部材
駆動部は、前記連結部材に回転可能に設けられ、前記楔
部材に螺合されたネジ棒(例えば該棒部材の中心部に螺
合する頭付きボルト)を含むものとしてもよい。
【0015】このような断面円形状の棒部材(楔部材)
は、断面円形状であるので配置時の向きの点で扱いやす
し、前記間隙内に納め得る大きさに形成して使用できる
ので、それだけ接続機構をコンパクト化できる。また、
前記他方の部品に形成された被係合部は、前記一方の部
品に形成された接続フランジに対向配置される接続フラ
ンジとしてもよい。この場合、前記連結部材として、例
えば前記一端部が前記一方の部品の接続フランジに該接
続フランジの外縁の外側から被さって該接続フランジの
外面に対向配置されるとともに他端部が前記他方の部品
の接続フランジに該接続フランジの外縁の外側から被さ
って係合できるコの字状部材(C字状部材を含む)を採
用できる。
【0016】また、前記他方の部品に形成された被係合
部は溝であってもよい。この場合該溝として、溝開口部
の幅が溝底部の幅より狭い溝(例えば断面形状がT字状
の溝や所謂蟻溝等)であって、溝長手方向における少な
くとも一端が開放された溝を採用できる。さらにこの場
合、前記連結部材の他端部は、該溝に溝長手方向に沿っ
て移動できるが、溝開口部からは脱離不能に該溝に係合
されるものとできる。該連結部材他端部の溝に対する着
脱は該溝の前記開放端から行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は真空容器1とその開口部1
0を閉じる蓋体2との相互接続機構の例を示している。
図1に示す接続機構Aは、真空容器開口部10を囲むよ
うに該真空容器に一体的に形成された接続フランジ11
と、蓋体2の周縁に沿って一体的に形成された接続フラ
ンジ21と、コの字状連結部材3と、連結部材3に遊嵌
された頭付きボルト33(楔部材駆動部の1例)と、該
ボルトに螺合した楔部材34とを含んでいる。
【0018】楔部材34は短円筒形の棒部材34であ
り、その中央部を貫通するようにボルト33が螺合して
いる。連結部材3の一端部31の内面311は傾斜面に
形成されている。この接続機構Aによると、真空容器1
側の接続フランジ11と蓋体2側の接続フランジ21と
が、それらの間に気密シール用オーリングS1を介在さ
せた状態で合わされ、両フランジ11、21の外縁の外
側からコの字状連結部材3が被せられる。
【0019】連結部材3の一端部31はフランジ11の
外面111に対向配置され、且つ、該一端部内面311
とフランジ外面111との間に楔部材(棒部材)34が
配置される。一方、連結部材3の他端部32は蓋体側の
接続フランジ21の外面211に係合配置される。
【0020】この状態において、連結部材3の一端部3
1の内面311とこれが対向しているフランジ11の外
面111との間には間隙a1が形成されており、且つ、
その間隙は、連結部材一端部の内面311が傾斜面に形
成されていることにより間隙奥a11の方へ向かって次
第に狭くなっている。そして前記の円筒棒部材(楔部
材)34はこの間隙a1に配置され、側周面部分が両面
311、111に線接触する状態で配置される。さら
に、ボルト33は円筒棒部材34の円筒中心軸線に略垂
直に該部材34の中央部に螺合している。
【0021】かくして、ボルト33を適当な回し工具で
回して楔部材34を間隙a1の奥a11の方へ引き寄せ
ることで、両フランジ11、21を相互に圧接状態に簡
単容易に固定でき、これにより、真空容器開口部10を
蓋体2で簡単容易に閉じることができる。円筒棒部材
(楔部材)34は側周面部分が両面311、111に線
接触する状態で間隙a1に配置されているので、ボルト
33を回しても共回りすることはない。蓋体2を開ける
ときは、ボルト33を逆方向に回し、楔部材34を間隙
a1の外方向に押し出せばよい。楔部材34がその方向
に移動しがたいときは、ボルト33の頭を少し叩けばよ
い。
【0022】このように接続機構Aによると、真空容器
1と蓋体2との接続は連結部材3の簡単で容易な装着
と、ボルト33の操作だけで行うことができ、また、ボ
ルト33は、接続フランジ外面11と略平行な方向か
ら、また、フランジ11、21の外縁の外側の余裕のあ
る空間から操作できるので、真空容器1や蓋体2そのも
の或いは他の部品に等に邪魔されることなく、真空容器
1と蓋体2との接続を簡単、容易に行える。また、ボル
ト33は連結部材3に対し取り付け、取り外しする必要
がなく、単に緊締したり、緩めたりするだけでよいか
ら、この点でも一層接続操作が簡単、容易である。
【0023】なお、図1には連結部材3、ボルト33及
び楔部材34の組み合わせを二組示しているが、その数
は蓋体2の大きさ等に応じて適宜変更できる。次に図2
及び図3を参照して接続機構の他の例を説明する。図2
はゲート弁4の両側に本発明に係る接続機構B1、B2
によりそれぞれ真空容器13、14を接続した状態の平
面図であり、図3(A)は一方の真空容器13とゲート
弁4を接続する接続機構B1の概略断面図であり、図3
(B)は他方の真空容器14とゲート弁4を接続する接
続機構B2の概略断面図である。
【0024】ゲート弁4は概略的に示してあるが、可動
弁本体41と弁本体に組み合わされた弁枠体42とを含
んでいる。弁枠体42が真空容器13、14にそれぞれ
接続される。ゲート弁4と真空容器13とを接続する機
構B1は、弁枠体42の周縁に沿って弁枠体に一体的に
形成された接続フランジ421と、真空容器開口部13
0を囲む開口部周囲の壁体131に形成された断面T字
形状の溝132と、連結部材5と、連結部材5に遊嵌さ
れた頭付きボルト53(楔部材駆動部の1例)と、該ボ
ルトに螺合した楔部材54とを含んでいる。
【0025】ゲート弁4と真空容器14とを接続する機
構B2は、弁枠体42の周縁に沿って弁枠体に一体的に
形成された接続フランジ422と、真空容器開口部14
0を囲む開口部周囲の壁体141に形成された断面略3
角形状の蟻溝142と、連結部材6と、連結部材6に遊
嵌された頭付きボルト63(楔部材駆動部の1例)と、
該ボルトに螺合した楔部材64とを含んでいる。
【0026】接続機構B1における連結部材5は、一端
部51が屈曲しており、他端部52は真空容器13側の
壁体131の断面T字形状溝132の断面形状に相似形
状の断面形状を有している。該他端部52は溝132に
嵌まって溝長手方向に沿って移動できるが、溝開口から
は脱離できない。なお、溝132はその長手方向の少な
くとも一端が開放されており、そこから連結部材他端部
52を溝132に嵌めることができる。
【0027】接続機構B2における連結部材6は、一端
部61が屈曲しており、他端部62は真空容器14側の
壁体141の蟻溝142の断面形状に相似形状の断面形
状を有している。該他端部62は溝142に嵌まって溝
長手方向に沿って移動できるが、溝開口からは脱離でき
ない。なお、溝142はその長手方向の少なくとも一端
が開放されており、そこから連結部材他端部62を溝1
42に嵌めることができる。
【0028】接続機構B1、B2における頭付きボルト
53、63及び楔部材54、64は同じもので、該楔部
材は、図1に示す接続機構の場合と同様に短円筒形の棒
部材であり、その中央部を貫通するようにボルトが螺合
している。また、各連結部材5、6の一端部51、61
の内面511、611は傾斜面に形成されている。
【0029】接続機構B1によると、弁枠体42の接続
フランジ421と真空容器13の開口部周囲の壁体13
1とが、それらの間に気密シール用オーリングS2を介
在させた状態で合わされ、連結部材5の一端部51がフ
ランジ421の外縁の外側から該フランジ421に被せ
られ、該一端部内面511とフランジ421の外面42
11との間に楔部材(円筒棒部材)54が配置される一
方、連結部材5の他端部52が壁体131における断面
T字形状溝132にその一端開放部分から挿入される。
【0030】この状態において、連結部材5の一端部5
1の内面511とこれが対向しているフランジ421の
外面4211との間には間隙b1が形成されており、且
つ、その間隙は、連結部材一端部51の内面511が傾
斜面に形成されていることにより間隙奥b11の方へ向
かって次第に狭くなっている。そして前記の楔部材54
はこの間隙b1に配置され、側周面部分が両面511、
4211に線接触する状態で配置される。さらに、ボル
ト53は楔部材54の円筒中心軸線に略垂直に該部材5
4の中央部に螺合している。
【0031】かくして、ボルト53を適当な回し工具で
回して楔部材54を間隙b1の奥b11の方へ引き寄せ
ることで、フランジ421と壁体132を相互に圧接状
態に簡単容易に固定でき、これにより、真空容器13に
ゲート弁4(より正確には弁枠体42)を簡単、容易に
接続することができる。両者を分解するときは、ボルト
53を逆方向に回し、楔部材54を間隙b1の外方向に
押し出せばよい。楔部材54がその方向に移動しがたい
ときは、ボルト53の頭を少し叩けばよい。
【0032】また、接続機構B2によると、弁枠体42
の接続フランジ422と真空容器14の開口部周囲の壁
体141とが、それらの間に気密シール用オーリングS
2を介在させた状態で合わされ、連結部材6の一端部6
1がフランジ422の外縁の外側から該フランジ422
に被せられ、該一端部内面611とフランジ422の外
面4221との間に楔部材(円筒棒部材)64が配置さ
れる一方、連結部材6の他端部62が壁体141におけ
る蟻溝142にその一端開放部分から挿入される。
【0033】この状態において、連結部材6の一端部6
1の内面611とこれが対向しているフランジ422の
外面4221との間には間隙b2が形成されており、且
つ、その間隙は、連結部材一端部61の内面611が傾
斜面に形成されていることにより間隙奥b21の方へ向
かって次第に狭くなっている。そして前記の楔部材64
はこの間隙b2に配置され、側周面部分が両面611、
4221に線接触する状態で配置される。さらに、ボル
ト63は楔部材64の円筒中心軸線に略垂直に該部材6
4の中央部に螺合している。
【0034】かくして、ボルト63を適当な回し工具で
回して楔部材64を間隙b2の奥b21の方へ引き寄せ
ることで、フランジ422と壁体142を相互に圧接状
態に簡単容易に固定でき、これにより、真空容器14に
ゲート弁4(より正確には弁枠体42)を簡単、容易に
接続することができる。両者を分解するときは、ボルト
63を逆方向に回し、楔部材64を間隙b2の外方向に
押し出せばよい。楔部材64がその方向に移動しがたい
ときは、ボルト63の頭を少し叩けばよい。
【0035】このように接続機構B1、B2によると、
真空容器13、14とゲート弁4との接続は連結部材
5、6の簡単で容易な装着と、ボルト53、63の操作
だけで行うことができ、また、ボルト53、63は、弁
枠体のフランジ421、422と略平行な方向から、ま
た、該フランジの外縁の外側の余裕のある空間から操作
できるので、真空容器13、14やゲート弁4そのもの
或いは他の部品に等に邪魔されることなく、真空容器1
3、14とゲート弁4との接続を簡単、容易に行える。
また、ボルト53、63は連結部材5、6に対し取り付
け、取り外しする必要がなく、単に緊締したり、緩めた
りするだけでよいから、この点でも一層接続操作が簡
単、容易である。
【0036】なお、接続機構B1、B2を構成する、ボ
ルト及び楔部材を有する連結部材5、6は、通常、ゲー
ト弁4の周囲に沿って所定の間隔で複数個ずつ設置され
る。その数は適宜選択、変更できる。また、連結部材
5、6の配置に応じて、溝132や142も適当本数、
適当な方向に形成すればよい。以上説明した接続機構
は、いずれも、楔部材駆動部の1例であるボルトを弁枠
体の接続フランジ外面と略平行な方向から、且つ、該フ
ランジ外縁の外側の空間から操作できるものであるが、
操作方向はこれに限定されない。例えば、接続すべき部
品それ自体やその周囲の他の部品等に邪魔されずに楔部
材駆動部を操作できる方向として、楔部材駆動部を接続
フランジの外面と略平行な方向、且つ、該接続フランジ
外縁に略沿う方向の場合もある。
【0037】図4はその例を示している。図4(A)は
複数の接続機構の概略断面を示しており、図4(B)は
該各接続機構における連結部材を、その一部を除去して
示す側面図である。図4(C)は図4(B)のX−X線
に沿う断面図である。図4(A)に示す接続機構は、接
近して隣り合うゲート弁7、7をゲート弁両側の真空容
器15、16にそれぞれ接続するものである。
【0038】各ゲート弁7と真空容器15を接続する各
接続機構と各ゲート弁7と真空容器16を接続する各接
続機構は向きが反対に設置されているだけであり、図4
(A)に示される各接続機構はいずれも同じ機構Cであ
る。この接続機構Cは、ゲート弁7の弁枠体72の周縁
に沿って弁枠体に一体的に形成された接続フランジ72
1と、真空容器開口部を囲む開口部周囲の壁体Wに形成
された断面T字形状の溝Gと、連結部材8と、連結部材
8に遊嵌された頭付きボルト83(楔部材駆動部の1
例)と、該ボルトに螺合した楔部材84とを含んでい
る。
【0039】連結部材8は、一端部81が屈曲している
とともに該屈曲部に一体的に平坦なボルト支持部810
が形成されている。他端部82は真空容器側の壁体Wの
断面T字形状溝Gの断面形状に相似形状の断面形状を有
している。該他端部82は溝Gに嵌まって溝長手方向に
沿って移動できるが、溝開口からは脱離できない。な
お、溝Gはその長手方向の少なくとも一端が開放されて
おり、そこから連結部材他端部82を溝Gに嵌めること
ができる。
【0040】楔部材84は、短円柱形状の棒部材であ
り、その中央部を貫通するようにボルト83が螺合して
いる。このボルト83は前記のボルト支持部810に遊
嵌貫通している。また、連結部材8の一端部81の内面
811は、図4(B)及び図4(C)から分かるよう
に、傾斜面に形成されている。この傾斜内面811は前
記のボルト支持部810に交わる方向に延びた面であ
る。
【0041】接続機構Cによると、弁枠体72の接続フ
ランジ721と真空容器の開口部周囲の壁体Wとが、そ
れらの間に気密シール用オーリングS3を介在させた状
態で合わされ、連結部材8の一端部81がフランジ72
1の外縁の外側から該フランジ721に被せられ、該一
端部の傾斜内面811とフランジ721の外面7211
との間に楔部材(円筒棒部材)84が配置される一方、
連結部材8の他端部82が壁体Wにおける断面T字形状
溝Gにその一端開放部分から挿入される。
【0042】この状態において、連結部材8の一端部8
1の傾斜内面811とこれが対向しているフランジ72
1の外面7211との間には間隙c1(図4(C)参
照)が形成されており、且つ、その間隙は、間隙奥c1
1の方へ向かって次第に狭くなっている。そして前記の
楔部材84はこの間隙c1に配置され、側周面部分が両
面811、7211に線接触する状態で配置される。さ
らに、ボルト83はボルト支持部810に遊嵌されて接
続フランジ721の外面7211に略平行な方向から、
且つ、接続フランジ721の外縁に略沿う方向から楔部
材84の円柱中心軸線に略垂直に該楔部材中央部に螺合
している。
【0043】かくして、ボルト83を適当な回し工具で
回して楔部材84を間隙c1の奥の方へ引き寄せること
で、フランジ721と壁体Wを相互に圧接状態に簡単容
易に固定でき、これにより、真空容器15、16にゲー
ト弁7(より正確には弁枠体72)を簡単、容易に接続
することができる。両者を分解するときは、ボルト83
を逆方向に回せばよい。さらに必要に応じボルト83の
頭を少し叩けばよい。
【0044】このように接続機構Cにおいても、真空容
器15、16と各ゲート弁7との接続は連結部材8の簡
単で容易な装着と、ボルト83の操作だけで行うことが
でき、また、ボルト83を、弁枠体のフランジ721の
外面7211と略平行な方向から、また、該フランジの
外縁に沿う方向から真空容器やゲート弁そのもの或いは
他の部品に等に邪魔されることなく容易に操作でき、そ
れにより真空容器とゲート弁の接続を簡単、容易に行え
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、真
空処理装置を構成する部品のうち相互に接続すべき部品
を、それら部品の相互に接続すべき部分が比較的狭い箇
所や込み入った箇所にあっても、簡単、容易に相互接続
したり、該接続状態から容易に分解したりでき、また、
このことから逆に真空処理装置組み立てにあたり、部品
間隔を狭める等してそれだけ真空処理装置を小形化でき
る真空処理装置における部品接続機構を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空容器とその開口部を閉じる蓋体との相互接
続機構の例を示す断面図である。
【図2】ゲート弁の両側に本発明に係る接続機構により
それぞれ真空容器を接続した状態の平面図である。
【図3】図3(A)は図2に示す一方の真空容器とゲー
ト弁を接続する接続機構の概略断面図であり、図3
(B)は他方の真空容器とゲート弁を接続する接続機構
の概略断面図である。
【図4】図4(A)は本発明に係る部品接続機構による
部品接続の他の例を示す断面図であり、図4(B)は図
4(A)に示す各部品接続機構における連結部材を、そ
の一部を除去して示す側面図であり、図4(C)は図4
(B)のX−X線に沿う断面図である。
【図5】図5(A)から図5(C)はそれぞれ従来の部
品接続の例を示す断面図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)はそれぞれ従来の部
品接続のさらに他の例を示す断面図である。
【符号の説明】 A 部品接続機構 1 真空容器 11 接続フランジ 111 フランジ11の外面 10 真空容器開口部 2 蓋体 21 接続フランジ 211 フランジ21の外面 3 コの字状連結部材 31 連結部材一端部 311 一端部31の傾斜内面 32 連結部材他端部 33 頭付きボルト33(楔部材駆動部の例) 34 楔部材(短円筒形の棒部材) S1 気密シール用オーリング a1 間隙 a11 間隙a1の奥 B1、B2 部品接続機構 13、14 真空容器 130、140 真空容器開口部 131、141 真空容器開口部を囲む壁体 132 断面T字形状溝 142 蟻溝 4 ゲート弁 41 弁本体 42 弁枠体 421、422 接続フランジ 5、6 連結部材 51、61 連結部材一端部 511、611 連結部材一端部の傾斜内面 52、62 連結部材の他端部 53、63 頭付きボルト(楔部材駆動部の例) 54、64 楔部材(短円筒形の棒部材) S2 気密シール用オーリング C 部品接続機構 15、16 真空容器 W 真空容器開口部を囲む壁体 G 壁体Wに形成された溝 7 ゲート弁 72 弁枠体 721 接続フランジ 7211 フランジ外面 8 連結部材 81 連結部材一端部 811 一端部81の傾斜内面 810 一端部81におけるボルト支持部 82 連結部材他端部 83 頭付きボルト83(楔部材駆動部の例) 84 楔部材(短円柱形の棒部材) S3 気密シール用オーリング c1 間隙 c11 間隙c1の奥

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空処理装置を構成する部品であって互い
    に接続されるべき2部品のうち一方の部品に形成され、
    他方の部品に接続されるべき接続フランジと、 該他方の部品に形成された被係合部と、 一端部が前記一方の部品の接続フランジに、該接続フラ
    ンジの外縁の外側から被さって該接続フランジの前記他
    方の部品への接続面とは反対側の外面に対向するように
    配置されるとともに他端部が前記他方の部品の被係合部
    に係合される連結部材と、 該連結部材の前記一端部と前記接続フランジの外面との
    間隙に配置される楔部材と、 前記接続フランジの外面と略平行な方向から操作可能に
    前記連結部材に設けられ、前記楔部材を前記間隙の奥方
    向へ引き込んで前記両部品を相互押圧接続状態に固定で
    きる楔部材駆動部とを含む真空処理装置における部品接
    続機構。
  2. 【請求項2】前記接続フランジの外面と該接続フランジ
    外面に対向する前記連結部材一端部の面のうち少なくと
    も一方が前記間隙を該間隙の奥へ向かうに従い次第に狭
    くする傾斜面に形成されており、前記楔部材は、断面円
    形状の棒部材であって該棒部材の側周面部分で前記接続
    フランジ外面及びそれに対向する前記連結部材一端部の
    面に接触するように該間隙に配置され、前記楔部材駆動
    部は、前記連結部材に回転可能に設けられ、前記楔部材
    に螺合されたネジ棒を含んでいる請求項1記載の真空処
    理装置における部品接続機構。
  3. 【請求項3】前記他方の部品に形成された被係合部が前
    記一方の部品に形成された接続フランジに対向配置され
    る接続フランジであり、前記連結部材は、前記一端部が
    前記一方の部品の接続フランジに該接続フランジの外縁
    の外側から被さって該接続フランジの前記外面に対向配
    置されるとともに他端部が前記他方の部品の接続フラン
    ジに該接続フランジの外縁の外側から被さって係合でき
    るコの字状部材である請求項1又は2記載の真空処理装
    置における部品接続機構。
  4. 【請求項4】前記他方の部品に形成された被係合部は溝
    であり、該溝は溝開口部の幅が溝底部の幅より狭く、溝
    長手方向における少なくとも一端が開放された溝であ
    り、前記連結部材の他端部は、該溝に溝長手方向に沿っ
    て移動可能であるが溝開口部からは脱離不能に該溝に係
    合される請求項1又は2記載の真空処理装置における部
    品接続機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006228848A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置のドア密閉機構
JP2015001009A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 東京エレクトロン株式会社 ガス処理装置
WO2018131774A1 (ko) * 2017-01-14 2018-07-19 김선영 진공챔버 또는 내압챔버의 가시창 조립구조

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