JP4503365B2 - 携帯電話機 - Google Patents
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Description
なお、上記問題は、放送に含まれる音声の出力を停止させる場合に限らず、その放送に含まれる画像の出力を停止させる場合でも同様に生じるものである。
この携帯電話機においては、上記期間中に電話手段で着信を受けたとき、その着信の呼出時間が規定時間以下であるという所定の放送継続条件を満たすと判断された場合には放送内容に含まれる音の出力が継続され、満たしていないと判断された場合には放送内容に含まれる音の出力が停止される。よって、この規定時間を、ワン切りのような呼出時間が非常に短い迷惑電話を排除できるような時間に適宜設定すれば、利用者が放送を聴いているとき又は視聴しているとき(以下、「放送視聴中」という。)にそのような迷惑電話の着信を受けても放送内容の出力を継続し、不要でない電話の着信を受けた場合には放送内容に含まれる音の出力を停止することができる。
なお、「放送」とは、音を含む情報を電波で配信するものであり、テレビ放送やラジオ放送が含まれる。
この携帯電話機においては、放送内容に含まれる音の出力を停止させる場合、放送受信手段による電波放送の受信は継続したままにする。この場合、放送内容に含まれる音の出力停止後に放送の視聴を再開する際、放送受信手段の受信動作を再開させるための処理動作が不要になる。一般に、放送受信手段による電波放送の受信動作を再開させるための処理動作よりも、放送内容出力手段による放送内容の音の出力動作を再開させるための処理動作の方が迅速に行うことができる。よって、本携帯電話機においては、放送内容に含まれる音の出力停止時に放送受信手段の受信動作も停止させる場合に比べて、放送視聴再開時の処理動作を高速化することが可能となる。
この携帯電話機においては、放送内容に含まれる音の出力を停止させる場合、音量調節手段を制御して放送内容出力手段から音が出力されないようにする。音量の調節は高速な制御が可能であり、放送内容に含まれる音の出力を停止させた後に放送の視聴を再開するときの処理動作を高速に行うことができる。
また、請求項2及び3の発明によれば、放送の視聴を停止した後の放送視聴再開時における処理を高速化することが可能となるという優れた効果が奏される。
図2は、本実施形態に係る携帯電話機が利用可能な移動体通信システムの全体構成を説明するための説明図である。
この移動体通信システムにおいて、利用者であるユーザーが使用する携帯電話機20は、電話回線としての携帯電話通信網10に接続可能である。この携帯電話機20は、携帯電話通信網10を介して、他のユーザーの携帯電話機11と電話することができる。
この携帯電話機20は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機である。この携帯電話機20は、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなる内部制御装置、入力装置204、出力装置205、携帯電話通信網用通信装置206及びチューナー装置207を備えている。
CPU201やRAM202等の構成要素は、システムバス200を介して、互いに各種データや後述のプログラムの命令等のやり取りを行っている。上記入力装置204は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)21、通話開始キー22、終話キー23、スクロールキー24、多機能キー25、マイク26などから構成されている。上記出力装置205は、液晶ディスプレイ(LCD)27、通話用スピーカ28、外部出力用スピーカ29等から構成されている。上記携帯電話通信網用通信装置206は、携帯電話通信網10を介して他の携帯電話機11と電話をしたり、携帯電話通信網10を介してメールやショートメッセージ等の通信を行ったりするためのものである。上記チューナー装置207は、ラジオ放送局から送信される電波放送を選局して受信するためのものである。
この携帯電話機20は、電話手段としての電話通信部211、情報受信手段としてのデータ通信部212、操作手段としての操作部213、判断手段、制御手段及び電話番号取得手段としての主制御部215、放送内容出力手段としての出力部216、放送受信手段としてのチューナー部217、記憶手段としての記憶部218等を備えている。
次に、出力部216の外部出力用スピーカ29からチューナー部217で受信したラジオ放送の内容を音で出力している期間中に、他の携帯電話機等からの電話の着信を受けたときの動作例(本動作例を「参考例1」という。)について説明する。本参考例1では、ラジオ放送の受信期間中に電話の着信があったとき、その着信の発信元である電話機の電話番号が記憶部218のRAM202におけるアドレス帳メモリ領域に記憶されているか否かによって、ラジオ放送の出力を停止するか否かの制御を行う。
図1は、本参考例1における処理動作の流れを示すフローチャートである。
ユーザーは、携帯電話機20でラジオ放送を聴く場合、まず、操作部213に対して所定の操作を行い、ラジオプレイヤー用のアプリケーションプログラムを起動させる。これにより、LCD27には、ラジオ放送局を選局したり、音量を調節したりするためのプレイヤー画面が表示される。このプレイヤー画面を見ながら、ユーザーが操作部213に対して所定の操作を行うことで、ラジオ放送局を選局したり、音量を調節したりすることができる。ユーザーが操作部213に対して所定の操作を行ってラジオ放送局を選局すると、その操作内容が操作部213から主制御部215に送られる。主制御部215は、その操作内容に応じた周波数の電波を受波するための選局命令をチューナー部217へ送信する。これを受信したチューナー部217は、選局命令に係る周波数の電波を受波し、その電波を復調して得た音信号を出力部216を出力する。これにより、出力部216の外部出力用スピーカ29からは、選局したラジオ放送局から送信された放送電波の放送内容が音で出力される。この出力音量を調節する場合、ユーザーが操作部213に対して所定の操作を行うと、その操作内容が操作部213から主制御部215に送られる。主制御部215は、その操作内容に応じた音量に調節するための音量調節命令を出力部216へ送信する。これが出力部216に受信されると、その出力部216のラジオ放送用音量調節部がその音量調節命令に係る音量となるように制御される。
また、本参考例1においては、ラジオ放送を聴いている最中に知人でない者からの電話の着信を受けた場合でも、着信の報知を行うが、この報知はピクト表示によって行われるので、この着信の報知によってラジオ放送を聴くのを妨げられることはない。
また、本参考例1においては、アドレス帳メモリ領域に記憶されている電話番号からの着信を受けた場合、チューナー部217ではラジオ放送の受信を継続したまま、そのラジオ放送音がOFFにすることで、放送内容の出力を停止させる。すなわち、ラジオプレイヤー用のアプリケーションプログラムを、一時停止させた状態と同様である。この場合、ラジオプレイヤー用のアプリケーションプログラムを終了してチューナー部217によるラジオ放送の受信を停止させる場合に比べて、ラジオ放送の再開を迅速に行うことができる。
なお、本参考例1において、ラジオ放送の受信期間中に、アドレス帳メモリ領域に記憶されている電話番号からの着信を受けた場合、その電話を交換機によって自動的に留守番センターに転送するようにしてもよい。また、携帯電話機を通話状態にして通話相手に所定のメッセージを流し、記憶部218に通話相手のメッセージを録音するようにしてもよい。
次に、出力部216の外部出力用スピーカ29からチューナー部217で受信したラジオ放送の内容を音で出力している期間中に、他の携帯電話機等からの電話の着信を受けたときの他の動作例(本動作例を「動作例2」という。)について説明する。本動作例2では、ラジオ放送の受信期間中に電話の着信があったとき、その着信の呼出時間が規定時間(例えば2秒間)以上であるかか否かによって、ラジオ放送の出力を停止するか否かの制御を行う。
図6は、本動作例2における処理動作の流れを示すフローチャートである。
本動作例2においても、チューナー部217でラジオ放送を受信している期間中に他の携帯電話機11からの電話の着信があった場合(S11)、携帯電話通信網10を介して電話通信部211で電話の着信信号が受信し、これが主制御部215に受信される。そして、主制御部215は、その着信の呼出時間が規定時間以下であるか否かを判断する。具体的には、主制御部215は、着信信号が受信したら、まず、タイマーを規定時間(例えば2秒間)にセットする(S12)。そして、そのタイマーが終了する前に、その着信の呼び出しが終了するかを判断する(S13,S14)。タイマーが終了する前に着信の呼び出しが終了した場合(S13)、LCD27上のプレイヤー画面外におけるピクト表示領域に、電話の着信を受けた旨のピクト表示を行う(S15)。詳しくは、ラジオ放送の受信期間中に、主制御部215が着信信号を受けてから規定時間内にその着信の呼び出しが終了した場合、主制御部215は、制御手段として機能し、報知手段としての出力部216へピクト表示命令を出力する。これにより、出力部216は、そのピクト表示命令に従って、LCD27のピクト表示領域に、電話の着信を受けた旨のピクト表示画像を表示させる表示処理を行う。なお、タイマーをセットする前に着信の呼び出しが終了した場合にも、上記S15と同様にピクト表示処理を行うようにしてもよい。一方、着信の呼び出しが終了しないままタイマーが終了した場合(S14)、主制御部215は、出力部216へ消音命令を出力し、出力部216にその消音命令に従ってラジオ放送用音量調節部の音量がOFFになるように制御させる(S16)。その後の処理は、上記動作例1の場合と同様である。
このような動作処理によって、次のような効果が得られる。すなわち、電話相手に電話をかける場合、その着信を受けた電話相手が電話に出るまでにはある程度の時間を要するのが通常である。よって、その電話相手と本当に電話したい者であれば、電話相手が電話に出るまで待つため、その着信の呼出時間は比較的長いものとなる。これに対し、電話相手に折り返し電話させることを目的としたワン切りのようなイタズラ電話の場合、その着信の呼出時間は比較的短い。本動作例2では、着信の呼出時間が規定時間(例えば2秒間)以下であるような短い着信については、ラジオ放送音の出力が停止することがない。したがって、ユーザーは、規定時間を適宜設定すれば、ワン切りのようなイタズラ電話の着信によって、ラジオ放送を聴くのを妨げられることがなくなる。
また、本実施形態では、いわゆる電話機プラットフォーム上で直接動作するラジオプレイヤー用のアプリケーションプログラムを例に挙げて説明したが、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたラジオプレイヤー用アプリケーションプログラムであっても同様である。このようなアプリケーションプログラムとしては、JAVA(登録商標)、C、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションプログラムなどが挙げられる。また、これらのアプリケーションプログラムの実行環境は、JAVA(登録商標)のVMやBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
11 発信元の携帯電話機
20 携帯電話機
29 外部出力用スピーカ
211 電話通信部
212 データ通信部
213 操作部
215 主制御部
216 出力部
217 チューナー部
218 記憶部
Claims (3)
- 電話回線を通じて他の電話機と電話するための電話手段と、電波放送を受信する放送受信手段と、該放送受信手段で受信した放送内容に含まれる音を出力する放送内容出力手段とを備えた携帯電話機において、
上記放送受信手段で電波放送を受信している期間中に上記電話手段で受けた着信の呼出時間が規定時間以下であるという所定の放送継続条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
該期間中に該電話手段で着信を受けたとき、該判断手段が該所定の放送継続条件を満たすと判断した場合には、上記放送内容出力手段による放送内容の出力を継続させ、該判断手段が該所定の放送継続条件を満たしていないと判断した場合には、該放送内容出力手段による放送内容の音の出力を停止させるとともに該着信を受けるための操作を待機しつつ該着信に対する着信報知を行うように制御する制御手段とを有することを特徴とする携帯電話機。 - 請求項1の携帯電話機において、
上記制御手段による放送内容の出力を停止させる制御は、上記放送受信手段による電波放送の受信を継続したまま、上記放送内容出力手段による放送内容の音の出力を停止させる制御であることを特徴とする携帯電話機。 - 請求項2の携帯電話機において、
上記放送内容出力手段は、出力する音量を調節するための音量調節手段を有しており、
上記制御手段による放送内容の音の出力を停止させる制御は、該放送内容出力手段から出力される音が出ないように該音量調節手段に対して行う制御であることを特徴とする携帯電話機。
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