JP4502648B2 - 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法 - Google Patents

天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4502648B2
JP4502648B2 JP2004020179A JP2004020179A JP4502648B2 JP 4502648 B2 JP4502648 B2 JP 4502648B2 JP 2004020179 A JP2004020179 A JP 2004020179A JP 2004020179 A JP2004020179 A JP 2004020179A JP 4502648 B2 JP4502648 B2 JP 4502648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
antifogging
natural
fogging
antifogging agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004020179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005213328A (ja
Inventor
康夫 三宅
百合 大塚
真佐美 三好
達雄 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruzen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Maruzen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2004020179A priority Critical patent/JP4502648B2/ja
Publication of JP2005213328A publication Critical patent/JP2005213328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4502648B2 publication Critical patent/JP4502648B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

本発明は、高い安全性と極めて優れた曇り防止効果を有する天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法に関する。
ガラス、プラスチック、高分子フィルム等の表面は水滴の凝集或いは付着によって曇り易く、その本来の透明性が著しく損われ、或いは表面反射のむらを生じる。これらの曇りはその使用目的に応じて、種々の障害を引き起こす。例えば、自動車のフロントガラス、サイドガラス、リアガラスの冬期における曇りは、使用上不便なものであるばかりではなく、運転上非常に危険性を伴う。また、ショーウィンドウの曇りは、その本来の陳列効果を果さなくなるという問題がある。
一方、農業用温室の高分子フィルム、ガラス或いは住居の明り取り窓の曇りは日光の通りを著しく妨げ、植物の生育を妨げたり、健康上好ましくないものである。また、冬季の窓ガラスの結露は室内のかび発生の原因になり、毎日の手入れが必要となる。その他、洗面所や風呂場の鏡は、風呂の湯による水蒸気によって表面が曇り、鏡本来としての役割を果たさないという問題がある。
これまで防曇剤として、親水性ポリエーテル系重合体とアニオン界面活性剤を含む硝子用曇り止め剤組成物(特許文献1参照)、カチオン化セルロースと、アニオン界面活性剤を含む水滴付着防止剤(特許文献2参照)、などが提案されている。しかし、これらはいずれも化学合成品であり、安全性、防曇性の程度、曇り防止効果の持続性などの面で問題があり、更なる改良、開発が望まれているのが現状である。
特開平10−101790号公報 特開平9−87614号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ガラス、鏡、プラスチックス等の被処理物表面の曇りを極めて効果的に防止でき、安全性に優れた天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。即ち、植物抽出物、特に、バラ科植物の抽出物、カタバミ科植物の抽出物、キク科植物の抽出物、ブドウ科植物の抽出物、マメ科植物の抽出物、リュウゼツラン科植物の抽出物から選択される少なくとも1種の抽出物が、従来の合成防曇剤に比べて高い安全性と極めて優れた曇り防止効果を有しているという新知見である。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
> バラ科バラ属植物の蕾の抽出物、スターフルーツの抽出物、ヨモギの抽出物、Yucca schidigera(モハヴユッカ)の抽出物及びYucca brevifoliaの抽出物から選択される少なくとも1種の抽出物を含有することを特徴とする天然系防曇剤である。
> 水、親水性溶媒及びこれらの混合溶媒から選択される溶媒で抽出処理して得られる前記<1>に記載の天然系防曇剤である。
> 透明熱可塑性樹脂と、前記<1>から<>のいずれかに記載の天然系防曇剤を少なくとも含有することを特徴とする防曇剤組成物である。
> 天然系防曇剤の含有量が、透明熱可塑性樹脂100質量部に対し0.0001〜10質量部である前記<>に記載の防曇剤組成物である。
> 医薬品用保管容器、飲食品用保管容器、化粧品用保管容器、医薬品用陳列部材、飲食品用陳列部材、化粧品用陳列部材、医薬品用包装フィルム、飲食品用包装フィルム及び化粧品用包装フィルムのいずれかに用いられる前記<>から<>のいずれかに記載の防曇剤組成物である。
> 前記<1>から<>のいずれかに記載の天然系防曇剤を被対象物に付着させることを特徴とする曇り防止方法である。
> 付着が、塗布、浸漬、含浸及び噴霧の少なくともいずれかである前記<>に記載の曇り防止方法である。
> 被対象物が、ガラス製品、鏡、プラスチックス製品、プラスチックスシート、プラスチックスフィルム、医薬品用・飲食品用・化粧品用保管容器、医薬品用・飲食品用・化粧品用陳列部材、医薬品用・飲食品用・化粧品用包装フィルム、ディスプレイ、車両のフロントガラス、車両のサイドガラス、ショーウインド、眼鏡及びレンズから選択される少なくとも1種である前記<>から<>のいずれかに記載の曇り防止方法である。
本発明によると、従来における諸問題を解決でき、ガラス、鏡、プラスチックス等の表面の曇りを極めて効果的に防止でき、安全性に優れた天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法を提供することができる。
(天然系防曇剤)
本発明の天然系防曇剤は、バラ科植物の抽出物、カタバミ科植物の抽出物、キク科植物の抽出物、ブドウ科植物の抽出物、マメ科植物の抽出物及びリュウゼツラン科植物の抽出物から選択される少なくとも1種の抽出物を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
これら植物抽出物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記植物抽出物の中でも、バラ科バラ属植物の抽出物、カタバミ科ゴレイシ属植物の抽出物、キク科ヨモギ属植物の抽出物、ブドウ科ブドウ属植物の抽出物、マメ科タマリンド属植物の抽出物及びリュウゼツラン科ユッカ属植物の抽出物から選択される少なくとも1種の抽出物が、曇り防止効果が高い点で好ましい。
前記バラ科植物の抽出物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ローズバッツが好適である、該ローズバッツは、バラ科バラ属植物バラ(Rosa spp.)の花弁、花蕾を抽出処理して得られた抽出物を有効成分とするものである。
前記バラ科バラ属植物としては、例えば、ドッグローズ(Rosa canina)、アポテカリーズローズ(Rosa gallica officinalis)、スイートプライヤー(Rosa rubiginosa)、ダマスクバラ(Rosa damascena trigintipetala)、セイヨウバラ(Rosa centifolia)、ハマナシ(Rosa rugosarubra)、などが挙げられる。
前記カタバミ科ゴレイシ属植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、スターフルーツ(学名:Averrhoa carambola L.)が好適である。スターフルーツは、正式名称は「ゴレンシ」といい、新鮮な果実は食用にされる。果実は断面が星形であることからスターフルーツと呼ばれる。高さ5〜10mに達する常緑中木で、原産はマレー地方、モロッコ群島、ジャワ島などの熱帯アジアであり、中国では紀元前から文献に記載されている。抽出原料としては、スターフルーツの花、花穂、果皮、果実、球果、蕾、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、果実、果皮、種子、種皮又は全草を用いることができるが、これらの中でも、葉を用いることが好ましい。
前記キク科ヨモギ属植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ヨモギ(学名:Artemisia princeps)が好適である。ヨモギは、畦や草地に普通な多年生草本である。群生して地下茎で増殖する。春の若葉は餅と混ぜてヨモギ餅を作る。葉は羽状に分裂してキク科植物の特徴を良く示している。茎や葉の裏には密に絹毛があり、白い。この毛を集めて「もぐさ」を作る。ヨモギは、抗炎症作用、抗アレルギー作用があることは知られている。
抽出原料としては、ヨモギの花、花穂、果皮、果実、球果、蕾、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、果実、果皮、種子、種皮又は全草を用いることができるが、これらの中でも、葉を用いることが好ましい。
前記ブドウ科ブドウ属植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、藤茶(学名:Ampelopsis grossedentata)が好ましい。藤茶は、ブドウ科に属する多年生の植物である。中国では古来からこの植物の葉部を飲料として利用する地域がある他、根部又は全草が黄疸性肝炎、風邪、のどの痛み、急性結膜炎症等の治療のための民間薬として利用されている。
抽出原料としては、藤茶の花、花穂、果皮、果実、球果、蕾、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、果実、果皮、種子、種皮又は地上部を用いることができるが、これらの中でも、地上部を用いることが好ましい。
前記マメ科タマリンド属植物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、タマリンド(Tamarindus indica L.)が好ましい。タマリンドは高さが25m以上にもなる植物である。その種子の胚乳部分から得られる多糖類はタマリンドガムと呼ばれ、増粘剤として広く飲食品製造に利用されている。タマリンドハスクは、このタマリンドガムを製造する際に廃棄される固い種皮の部分であって、従来はその一部がタンニン製造原料として利用されている。
前記リュウゼツラン科植物としては、例えば、リュウゼツラン科ユッカ属植物が好適である。ユッカは、主に北米から中南米の乾燥地帯に生育する植物であり、該リュウゼツラン科ユッカ属(Yucca)植物としては、特に制限はなく、ユッカ属植物のほとんどが使用可能であるが、入手が比較的容易であるなどの点から、例えば、Yucca arizonica、Yucca brevifolia、Yucca elata、Yucca intermdia、Yucca mohavensis、Yucca schidigera(モハヴユッカ)、Yucca peninsularis、Yucca schottii、Yucca whipplei、などが挙げられ、これらの中でも、Yucca schidigera(モハヴユッカ)、Yucca brevifoliaが好ましい。
抽出原料としては、ユッカの花、花穂、果皮、果実、球果、蕾、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、果実、果皮、種子、種皮又は全草を用いることができる。
前記植物の抽出処理としては、特に制限はなく、公知の方法の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
前記水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、前記低級アルコールの場合には、水10質量部に対して低級アルコール1〜90質量部が好ましい。前記低級脂肪族ケトンの場合には、水10質量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40質量部が好ましい。前記多価アルコールの場合には、水10質量部に対して多価アルコール1〜90質量部が好ましい。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に前記各植物の抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。
本発明の天然系防曇剤は、被対象物の表面に対して塗布、スプレー、スポンジ、紙、不織布又は織布等の吸収体に含浸させた形態などとすることで容易に防曇効果を得ることができる。
本発明の防曇剤には、必要に応じて、本発明の効果を低下させない範囲で、界面活性剤、水溶性溶剤、色素、アルカリ剤、キレート剤、防腐剤、香料、などの任意の成分を配合することができる。
前記界面活性剤としては、例えば、アニオン活性剤、ノニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤などが挙げられる。前記水溶性溶剤としては、例えば、エタノール、ポリエチレングリコール、アルキレングリコールなどが挙げられる。前記色素としては、例えば、カラーインデックスに記載の染料及び顔料などが挙げられる。前記アルカリ剤としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。前記キレート剤としては、例えば、EDTA、クエン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩などが挙げられる。
(曇り防止方法)
本発明の曇り防止方法は、前記天然系防曇剤を被対象物に付着させることを特徴とする。
前記付着は、塗布、浸漬、含浸及び噴霧のいずれかであることが好ましい。付着量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。前記付着量が少なすぎると、防曇効果が得られないことがある。
前記被対象物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ガラス製品、鏡、プラスチックス製品、プラスチックスシート、プラスチックスフィルム、医薬品用・飲食品用・化粧品用保管容器、医薬品用・飲食品用・化粧品用陳列部材、医薬品用・飲食品用・化粧品用包装フィルム、ディスプレイ、車両のフロントガラス、車両のサイドガラス、ショーウインド、眼鏡及びレンズから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
(防曇剤組成物)
本発明の防曇剤組成物は、透明熱可塑性樹脂と、本発明の前記天然系防曇剤を少なくとも含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
−透明熱可塑性樹脂−
透明熱可塑性樹脂としては、透明性を有すれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオレフィン系樹脂、オレフィンとビニル芳香族化合物との共重合体、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体又はその水素添加誘導体、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン樹脂、クロマン−インデン樹脂、又はこれらの水素添加誘導体、或いはこれらの共重合体、などが挙げられる。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン、エチレンとα−オレフィンの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン、高圧ラジカル重合法により製造される低密度ポリエチレン、プロピレンの単独重合体、ブテンの単独重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−α−オレフィン三元共重合体、少なくとも2段階以上の多段階で主にプロピレンからなる共重合体成分とプロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜12のα−オレフィンの共重合体成分を重合させることによって製造されるポリプロピレン系共重合体(プロピレン−エチレンブロック共重合体ということがある。)等が挙げられる。更には、ポリオレフィン系樹脂と他の樹脂の共重合体でもよく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂として好ましいものは、ポリエチレン樹脂であり、更に好ましいものは直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である。これらのポリオレフィン系樹脂は1種単独でも、2種以上を混合して使用することもできる。
前記オレフィンとビニル芳香族化合物との共重合体としては、その共重合比は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、オレフィンとビニル芳香族化合物の共重合比が、質量比で30/70〜70/30のものが好ましい。具体的には、エチレンとスチレンの共重合体、などが挙げられる。
前記ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体又はその水素添加誘導体として、前記ビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、o−スチレン、p−スチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。前記共役ジエンとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等が挙げられる。共役ジエンブロックとしては、これらの単独重合体の他、3,4−結合比率が高いイソプレンブロック、共役ジエンにスチレン等をランダム共重合したブロック、共役ジエンに一定の濃度勾配を持ってスチレン等を共重合したテーパードブロック等も挙げられる。ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体は、具体的には、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、等が挙げられる。
更に、前記樹脂としては、上記したもの以外にも、例えば、シクロペンタジエン又はその二量体から誘導される脂環式石油樹脂、炭素数8以上の芳香族石油樹脂等の石油樹脂;β−ピネンから誘導されるテルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂等のテルペン樹脂;ガムロジン、ウッドロジン、グリセリン、ペンタエリスリトールで変性したエステル化ロジン樹脂等のロジン樹脂;クロマン−インデン樹脂等であり、これらの水素添加誘導体でもよい。
以上の樹脂は、単独でも2種以上混合して使用してもよく、また、共重合可能であれば、互いにブロック状乃至ランダム状に共重合したものでもよい。以上の樹脂において、最も好ましいものはポリオレフィン系樹脂であり、これらの中でも、ポリエチレン樹脂がフィルムの引裂き強さ等のフィルム強度の点から好ましい。
前記透明熱可塑性樹脂100質量部に対し天然系防曇剤を0.0001〜10質量部添加することが好ましく、0.001〜5質量部がより好ましく、0.01〜3質量部が更に好ましい。
前記添加量が少なすぎると、防曇効果が得られないことがあり、多すぎると、成型品の強度が低下することがある。
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない範囲で、通常樹脂用添加剤として使用されている各種の添加剤、例えば、有機ホスファイト化合物、フェノール系又は硫黄系抗酸化剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、造核剤、滑剤、透明化剤、帯電防止剤、滑剤、触媒失活剤、中和剤(ハイドロタルサイト、高級脂肪酸の金属塩)、無機充填剤(炭酸カルシウム、水酸化アルカリ土類金属化合物、シリカ、タルク、ガラス繊維)、難燃剤、防黴剤、殺菌剤、抗菌剤、等を配合することができる。
本発明の防曇剤組成物は、加工して各種製品に利用することができる。その加工方法は、通常工業的に用いられている方法、例えば、Tダイ製膜法、チューブラー製膜法、圧縮成形法、射出成形法、真空成形法等の成形法により通常の樹脂製品を製造する方法が好ましい。また必要に応じて、2種以上の樹脂を貼りあわせる多層化や、積層構造を持たせることも可能である。積層フィルムとする場合には、特に限定されないが、多層ダイにより共押出するのが好ましい。
本発明の防曇剤組成物は、上記加工方法で製品化され、各種用途に用いることが可能である。例えば、医薬品・飲食品・化粧品用保管容器、医薬品・飲食品・化粧品陳列用部材及び医薬品・飲食品・化粧品包装用フィルム飲食品保管容器、飲食品陳列用容器、及び飲食品包装用フィルム、飲食品、繊維、雑貨等の包装、医療用途、或いは自動車部品、家電部品等の用途が挙げられる。特に、本発明の防曇剤組成物は、その優れた酸化安定性及び安全性の点から、飲食品、医療用途が好ましく、特に飲食品包装フィルム、ストレッチフィルム、飲食品包装容器等の飲食品包装用途が好ましく、その優れた防曇性から飲食品包装フィルムの用途が最も好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
バラの花蕾(Rosa gallica)300gに50質量%エタノールを2000mL加えて、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50質量%エタノール1500mLを加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液2を得た。得られた抽出液1,2を合せて減圧下で濃縮、乾燥させて、製造例1のバラ粉末抽出物100gを得た。
(製造例2)
スターフルーツの地上部300gに30質量%エタノールを2000mL加え、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50質量%エタノール1500mLを加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液2を得た。得られた抽出液1,2を合せて減圧下で濃縮、乾燥させて、製造例2のスターフルーツ抽出物100gを得た。
(製造例3)
ヨモギの地上部300gに水2000mL加え、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50質量%エタノール1500mLを加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液2を得た。得られた抽出液1,2を合せて減圧下で濃縮、乾燥させて、製造例3のヨモギ抽出物100gを得た。
(製造例4)
藤茶の乾燥葉100gを抽出溶媒として2,000mLの水を入れ、80℃で2時間加熱し、可溶成分を抽出した。
得られた抽出液を減圧下で濃縮乾固を行い、製造例4の藤茶抽出物30g(粉末)を得た。
(製造例5)
タマリンドハスク300gに50質量%エタノールを2000mL加え、還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液1を得た。また、抽出残渣に50質量%エタノール1500mLを加え、同様に還流冷却器を付けて、80℃にて1時間抽出した後、濾紙で濾過して抽出液2を得た。得られた抽出液1,2を合せて減圧下で濃縮、乾燥させて、製造例5のタマリンドハスク抽出物100gを得た。
(製造例6)
ユッカ・シジゲラ(Yucca schidigera)の根茎部1kgに90質量%メタノール10リットルを加え、沸騰水浴中で2時間、還流下に加熱した。得られた抽出液に活性炭10gを加え、80℃で1時間、還流下に加熱した。
次いで、セライトを濾過助剤として濾過し、得られた濾液を減圧下に濃縮した後、乾燥して、製造例6のユッカ抽出物150gを得た。
(実施例1)
−曇り防止効果試験−
500mLのガラスビーカー(底面約5.5cm)をエタノールで洗浄し、その底面に製造例1のバラ抽出物、製造例2のスターフルーツ抽出物、製造例3のヨモギ抽出物、製造例4の藤茶抽出物、製造例5のタマリンドハスク抽出物、及び製造例6のユッカ抽出物のぞれぞれの1質量%水溶液1mLを塗布し、乾燥させた。
その後、90〜95℃の湯浴上の水蒸気に10秒間置き、30秒後に再び湯浴上の水蒸気中に置き、ガラスビーカーの底面に曇りがつくまで繰り返し、その回数により防曇持続性の評価を行った。
対照品として、グルコース、塩化ナトリウム、クエン酸、50質量エタノール、及び水を用いて、同様の試験を行った。
比較品として、市販の窓ガラス用曇り止め剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル配合)及び市販のめがね用曇り止め剤(フッ素配合)を用いて、同様の試験を行った。
以上の結果を表1に示す。
Figure 0004502648
表1の結果から、グルコース、塩化ナトリウム、クエン酸、50質量%エタノール、及び水は、いずれも1度目でビーカーに曇りが付着した(0回と表記)。
これに対し、バラ抽出物、スターフルーツ抽出物、ヨモギ抽出物、藤茶抽出物、タマリンドハスク抽出物、及びユッカ抽出物は、複数回試験してもビーカーに曇りが付着しなかった。このため、多数の水滴が付着し、その水滴が流れるようになり、試験の続行が不可能になるまでの回数を防曇回数と判定した。
天然系防曇剤である本発明品は、合成防曇剤である市販品に比べて安全性が高く、極めて高い曇り防止効果を有することが認められる。
(実施例2)
−曇り防止効果試験−
500mLのガラスビーカー(底面約5.5cm)に300mLの水を入れ、15cm×20cmのビニル袋のビーカーの口に当たる部分に、製造例2のスターフルーツ抽出物及び製造例3のヨモギ抽出物の1質量%水溶液1mL、市販の窓ガラス用曇り止め剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル配合)を塗布し、この塗布部分でビーカーの口を密封し、このビンを5℃の冷蔵庫内に1時間入れた後、ビンを取り出し、フィルムの曇りを調べた。なお、対照品として、曇り防止剤を塗布しないものを用いた。フィルムの曇りについて、下記の判定基準により5段階で評価した。結果を表2に示す。
−判定基準−
5・・・フィルムが完全に透明で曇りがない。
4・・・フィルムはほとんど透明であるが、わずかに水滴がついている。
3・・・フィルムに細かい水滴がついているが、不透明である。
2・・・フィルムの全面に細かい水滴が付き、不透明である。
1・・・フィルムに大きな水滴が前面に付き、不透明である。
Figure 0004502648
(実施例3)
直鎖低密度ポリエチレン樹脂(密度0.92g/cm)100質量部に、製造例3のヨモギ抽出物1質量部を添加し、押し出し加工してペレットとし、更にダイス温度250℃にてTダイ法で厚さ20μmのフィルムを作製した。
(実施例4)
実施例3において、製造例3のヨモギ抽出物1質量部を製造例6のユッカ抽出物1質量部に変えた以外は、実施例3と同様にして、実施例4のフィルムを作製した。
(比較例1)
実施例3において、製造例3のヨモギ抽出物を添加しない以外は、実施例3と同様にして、比較例1のフィルムを作製した。
得られた実施例3〜4及び比較例1の各フィルムについて、以下のようにして、防曇性を評価した。結果を表3に示す。
<防曇性試験方法>
300mLの広口ビンに水を150mL入れ、フィルムで口を密封し、このビンを5℃の冷蔵庫内に1時間入れた後、ビンを取り出し、フィルムの曇りを調べた。フィルムの曇りについて、下記の判定基準により5段階で評価した。
−判定基準−
5・・・フィルムが完全に透明で曇りがない。
4・・・フィルムはほとんど透明であるが、わずかに水滴がついている。
3・・・フィルムに細かい水滴がついているが、不透明である。
2・・・フィルムの全面に細かい水滴が付き、不透明である。
1・・・フィルムに大きな水滴が前面に付き、不透明である。
Figure 0004502648
実施例3及び4の天然系防曇剤を添加したフィルムは、優れた曇り防止効果を有することが認められる。
本発明の天然系防曇剤は、ガラス、鏡、プラスチックス等の対象物表面の曇りを極めて効果的に防止でき、安全性に優れているので、各種被処理物、例えば、ガラス製品、鏡、プラスチックス製品、プラスチックスシート、プラスチックスフィルム、医薬品用・飲食品用・化粧品用保管容器、医薬品用・飲食品用・化粧品用陳列部材、医薬品用・飲食品用・化粧品用包装フィルム、ディスプレイ、車両のフロントガラス、車両のサイドガラス、ショーウインド、眼鏡、レンズなどに幅広く用いることができる。

Claims (8)

  1. バラ科バラ属植物の蕾の抽出物、スターフルーツの抽出物、ヨモギの抽出物、Yucca schidigera(モハヴユッカ)の抽出物及びYucca brevifoliaの抽出物から選択される少なくとも1種の抽出物を含有することを特徴とする天然系防曇剤。
  2. 水、親水性溶媒及びこれらの混合溶媒から選択される溶媒で抽出処理して得られる請求項1に記載の天然系防曇剤。
  3. 透明熱可塑性樹脂と、請求項1から2のいずれかに記載の天然系防曇剤を少なくとも含有することを特徴とする防曇剤組成物。
  4. 天然系防曇剤の含有量が、透明熱可塑性樹脂100質量部に対し0.0001〜10質量部である請求項3に記載の防曇剤組成物。
  5. 医薬品用保管容器、飲食品用保管容器、化粧品用保管容器、医薬品用陳列部材、飲食品用陳列部材、化粧品用陳列部材、医薬品用包装フィルム、飲食品用包装フィルム及び化粧品用包装フィルムのいずれかに用いられる請求項3から4のいずれかに記載の防曇剤組成物。
  6. 請求項1から2のいずれかに記載の天然系防曇剤を被対象物に付着させることを特徴とする曇り防止方法。
  7. 付着が、塗布、浸漬、含浸及び噴霧の少なくともいずれかである請求項6に記載の曇り防止方法。
  8. 被対象物が、ガラス製品、鏡、プラスチックス製品、プラスチックスシート、プラスチックスフィルム、医薬品用・飲食品用・化粧品用保管容器、医薬品用・飲食品用・化粧品用陳列部材、医薬品用・飲食品用・化粧品用包装フィルム、ディスプレイ、車両のフロントガラス、車両のサイドガラス、ショーウインド、眼鏡及びレンズから選択される少なくとも1種である請求項6から7のいずれかに記載の曇り防止方法。
JP2004020179A 2004-01-28 2004-01-28 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法 Expired - Fee Related JP4502648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004020179A JP4502648B2 (ja) 2004-01-28 2004-01-28 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004020179A JP4502648B2 (ja) 2004-01-28 2004-01-28 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005213328A JP2005213328A (ja) 2005-08-11
JP4502648B2 true JP4502648B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=34904175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004020179A Expired - Fee Related JP4502648B2 (ja) 2004-01-28 2004-01-28 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4502648B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102138962A (zh) * 2011-03-29 2011-08-03 广东省食品工业研究所 一种罗望子壳提取物及其制备方法和应用
JP6704105B2 (ja) * 2015-12-03 2020-06-03 株式会社山正 ヨモギ属植物の栽培方法
CN112898950B (zh) * 2021-01-30 2022-09-09 吉林省春泽露科技有限公司 一种眼镜片防雾涂膜溶液的制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087978A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Nikka Whisky Distilling Co Ltd テロメラーゼ阻害剤
JP2003020093A (ja) * 2001-07-09 2003-01-21 Fuji Photo Film Co Ltd ディスク保管用袋
WO2003029358A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Preparation de colorant bleu de jasmin du cap a ton ameliore

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR900000414B1 (ko) * 1986-02-22 1990-01-30 주식회사 크린랲 식품포장용 무독성랲 필림 및 그 제조방법
JP3340878B2 (ja) * 1995-02-24 2002-11-05 丸善製薬株式会社 チロシナーゼ阻害剤、美白化粧品および変色防止剤
JPH11106743A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Toto Ltd 親水性部材及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087978A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Nikka Whisky Distilling Co Ltd テロメラーゼ阻害剤
JP2003020093A (ja) * 2001-07-09 2003-01-21 Fuji Photo Film Co Ltd ディスク保管用袋
WO2003029358A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Preparation de colorant bleu de jasmin du cap a ton ameliore

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005213328A (ja) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108158869B (zh) 一种抑菌湿巾液、湿巾及其制备方法
CN104094977A (zh) 一种具有驱虫杀菌灭毒作用的组合物及其应用
WO2011005594A2 (en) Antimicrobial compositions and methods of making and using the same
CA2853235A1 (en) Ophthalmological aqueous composition
KR20170021573A (ko) 편백잎 추출물 및 레몬잎 추출물을 유효성분으로 함유하는 외용 소독제 및 이의 제조방법
CN107157801A (zh) 含天然丹参多糖复方抑菌型洗手液及其制备方法
JP4502648B2 (ja) 天然系防曇剤、防曇剤組成物及び曇り防止方法
CN107693419A (zh) 滋养润肤油茶果沐浴露及其制备方法
US20080257382A1 (en) Cleaning Solution and Wipes and Method for Cleaning
KR101930348B1 (ko) 용암해수 물티슈 조성물
CN112807237B (zh) 一种含有天然抑菌剂的化妆品
KR101697235B1 (ko) 히비스커스 추출물을 유효성분으로 함유하는 적외선에 대한 피부 보호용 화장료 조성물
CN109700756A (zh) 一种花卉细胞美容产品、制备工艺与应用
JP5624122B2 (ja) 食品包装用シート
CN104042450B (zh) 柠檬皮肤贴膜及其制备方法
JP2009107980A (ja) 皮膚保湿用シート化粧料
CN105230670A (zh) 一种芳香型消毒点钞液
CN107343865B (zh) 一种复方挥发油及其制备方法、应用
KR20220069730A (ko) 비즈 왁스를 유효 성분으로 포함하며, 방수 효과를 높인 천연 코팅 조성물 및 이를 포함하는 천연 포장지
KR20170043057A (ko) 물티슈용 조성물
WO2015050973A1 (en) Deodorizer
RU2201744C2 (ru) Средство для удаления лака с ногтей
KR20200085068A (ko) 꽃잎을 포함하는 수중유형 화장료 조성물
CN106719928A (zh) 住宅用速生桉杀菌除甲醛喷雾
KR20200031441A (ko) 눈꺼풀 또는 눈주위 세정용 조성물 및 이를 포함하는 패드

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees