JP4502542B2 - コーナーパネルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の隅部にコーナーパネルを取り付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄骨造の建物、特にプレハブ住宅では、躯体を構成する梁及び柱に壁パネルを取り付けて外壁を構成しており、躯体にパネルを取り付けることは通常の技術である。例えば、1階層に於ける下部に配置された梁に溶接等の手段によって自重受け金具を取り付けると共に、上部に配置された梁にも同様にして取付金具を取り付けておき、壁パネルの下端部を自重受け金具に載置して支持すると共に上端部を取付金具に取り付けて固定することで壁面を構成している。
【0003】
上記建物では壁パネルを並べて配置することで壁が構成されるため、二方向に配置された壁パネルが交差する建物の隅部では、各方向の壁パネルの勝ち負けが生じ、何れかの通りの小口面が露出することとなり外観上好ましくない。このため、隅部に壁パネルと同材質,同意匠のコーナーパネルを配置して躯体に取り付けることで、二方向の壁パネルの小口面を遮蔽して外観性能を向上させている。
【0004】
コーナーパネルを躯体に取り付けるにはいくつかの方法が提案されているが、その中で例えば特開平11−22081号公報に開示された技術では、建物の隅部に配置された角柱の屋外面にL字状の支持部材を固着すると共に、上方に開口する鉤状部を構成した受け部材を固着しておき、且つコーナーパネルには受け金具に対応する位置に下方に開口する突起金物を取り付けておき、該コーナーパネルを上方から吊り込んで突起金物を受け金具に差し込むと共に支持金具によって支持して固定している。また特開2000−38791に開示された技術では、建物の隅部に配置された角柱に帯状金具を取り付け、この帯状金具を介してコーナーパネルを支持している。
【0005】
このように鉄骨造の建物、特にプレハブ住宅としての建物では、躯体にコーナーパネルを取り付ける場合、建物の隅部に配置された柱を利用するのが一般的である。
【0006】
一方、鉄筋コンクリート(RC)造又は鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造(以下代表してRC造)の建物では、梁,柱,外壁,床スラブ,天井スラブ等の躯体は連続して配筋された鉄筋を介して一体化されている。
【0007】
従来、RC造の躯体に取り付けられる袖壁や腰壁等の非耐力壁(2次壁)は、厚さや取り付く部材に対する断面積等の条件によっては存在を無視されていた。しかし、最近の「建築物の構造規定」の改正に伴って、厚さの絶対寸法や相対寸法の大小に関わらず、躯体への影響を考慮して構造計算することが必要となっている。
【0008】
2次壁を躯体への影響をなくして構成する場合、躯体から縁をきった所謂スリット型2次壁を構成する必要がある。この場合、予め工場生産された軽量気泡コンクリート(ALC)パネルや、プレキャストコンクリート(PC)パネル等からなる平板状のパネルを躯体を構成する床スラブ,天井スラブに対し縁をきった状態で、即ち、両者の間に空間を形成して取り付ける必要がある。前記パネルは躯体を構成する柱間に取り付けられて2次壁を構成するのが一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
RC造の建物に於いて、躯体にコーナーパネルを取り付ける場合、RC構造の技術では対応することができないため、鉄骨構造の技術を応用することになる。例えば、鉄筋を配筋する際に予め設定された位置にコーナーパネルを取り付けるための下地金具を設けると共に、コンクリートを打設する際に該コンクリートから露出させておき、建物にコーナーパネルを取り付ける際には、前記露出させた下地金物に取り付けるという作業を行なっている。
【0010】
上記の如く、RC造の建物にコーナーパネルを取り付けるには、配筋時に予め下地金物を配置しておく作業や、コンクリートの打設作業時に下地金物を露出させておく作業等の作業を行なうために手間がかかるという問題や、下地金物を配置する際に取付位置を高い精度で取り付けておく必要があるため作業に手間がかかるという問題が生じる。
【0011】
またRC造の建物の壁面に出窓を構成したり、壁面から引き込んだ位置に出入口を構成するような場合、壁面を構成する例えばパネルに対して直交する壁面を構成する部分ではコーナーパネルを利用することが有利であることが多い。また壁面に対して直交する方向にサッシを取り付けるような場合、壁を構成するパネルの内面に取り付けた内装材とサッシの間に額縁を取り付けて納めることがあるが、平板状のサッシでは納まり難いという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、RC造の建物に出窓等を構成するためにコーナーパネルを取り付ける際に外観を損なうことなく該コーナーパネルを取り付けることが出来る取付構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るコーナーの取付構造は、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物に於ける隅部にコーナーパネルを取り付ける構造であって、L型に形成された複数の取付金具を上部のスラブ側及び下部のスラブ側に配置すると共に、配置された取付金具の一方の片を上部のスラブ面又は下部のスラブ面に固定し、且つ他方の片をコーナーパネルの小口面に固定するものである。
【0014】
上記コーナーパネルの取付構造では、L型に形成された複数の取付金具を、上部のスラブ(天井スラブ)側及び下部のスラブ(床スラブ)側に配置し、取付金具の一方側の片を天井スラブ面又は床スラブ面に固定すると共に、他方の片をコーナーパネルの小口面に固定することで、所定位置に配置されたコーナーパネルを取付金具を介して天井スラブと床スラブに固定することが出来る。
【0015】
取付金具がコーナーパネルの小口面に配置されるため、該取付金具は、コーナーパネルの小口面と該小口面に対向する建物の壁の小口面との間に形成される目地に挿入されることとなり、外部に露出することがない。従って、簡単な施工でコーナーパネルを取り付けることが出来る。
【0016】
またコーナーパネルが断面L型に形成されるため、外側面及び内側面が直交した二面によって形成されるため、不連続な線が露出することがなく、壁面から出窓への交差面、壁面と出入口との交差面の外観性能を向上することが出来る。また小口面と内側面との間に段差ができるため、この段差を利用して額縁等を納めることが可能となり、サッシと取り付ける際の納まりを向上することが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、上記コーナーパネルの取付構造の好ましい実施形態について説明する。本発明に係るコーナーパネルの取付構造は、RC造或いはSRC造の建物に於けるスラブにL字状のコーナーパネルを取り付ける際の構造であり、建物の壁部に出窓や出入口を構成する際に、或いはサッシを取り付ける際に採用して有利である。
【0018】
本発明に於いて、床スラブ及び、又は天井スラブにコーナーパネルを取り付ける場合、L字状に形成された取付金具を用いている。この取付金具は、コーナーパネルの小口面の幅寸法よりも小さい幅寸法を有し且つ所定の長さを持った鋼板やフラットバーを直角に折り曲げて構成されている。しかし、必ずしも取付金具を鋼板やフラットバーによって構成する必要はなく、山形鋼を利用しても良いことは当然である。
【0019】
そしてコーナーパネルを所定の取付位置に配置し、該コーナーパネルの床スラブ面側及び天井スラブ面側に夫々取付金具を配置し、この取付金具の一方の片を床スラブ面や天井スラブ面に固定すると共に他方の片をコーナーパネルの小口面に固定することで、コーナーパネルは建物の天井スラブ,床スラブに取り付けられている。
【0020】
従って、スラブに対しコーナーパネルを後付けする場合であっても、従来のように配筋工事の段階で下地金物を取り付けておく必要がなく、極めて容易な作業で取り付けることが可能であり、且つ既に硬化した床スラブ上に載置した状態で位置決めした後で取り付けるため、取付位置の精度を高めることが可能となる。
【0021】
取付金具を床スラブや天井スラブに固定する際の固定手段については限定するものではなく、例えば、ガンに装着し、衝撃力によって取付金具の片を貫通させてスラブに打ち込む鉄砲ピンや、スラブに長ナットを打ち込み、この長ナットにボルトを締結して固定するアンカー部材を利用することが可能である。
【0022】
また取付金具をコーナーパネルの小口面に固定する際のパネル固定手段についても特に限定するものではなく、上記した鉄砲ピンやアンカーを用いることが可能である。
【0023】
しかし、コーナーパネルは建物に取り付けられることが明らかであるため、予め工場段階で取付金具を固定し易いように加工しておくことが可能である。例えば、コーナーパネルの小口面であって、取付金具の片の長さから考慮してパネル固定手段を構成し得る位置(端面からの距離が取付金具の片の長さよりも小さい位置)に、予め所定の径と深さを持った穴を形成しておきこの穴を利用して取付金具の片を固定しても良い。
【0024】
この場合、コーナーパネルの小口面に形成された穴の径と深さに対応させた棒部材と該棒部材の一端に設けたフランジ部材とからなるピンを形成し、棒部材を前記穴に挿入すると共にフランジ部材を取付金具の片に溶接することで固定することが可能である。
【0025】
小口面に形成された穴に棒部材を挿入して固定する場合、穴の径が棒部材の径と比較して大き過ぎる場合、コーナーパネルがガタつくことがある。このため、穴の径を棒部材の径に対し僅かに大きい値としてガタを防止するか、或いは穴の径を棒部材の径に対して充分に大きい径とし且つ棒部材の外周面に複数の突起を形成して穴の内面に当接或いは食い込むように構成することが好ましい。
【0026】
また予めコーナーパネルに雌ネジを形成した埋込金具を埋め込むと共に小口面から雌ネジに向けて穴を形成しておき、該ネジを利用して取付金具を小口面に固定しても良い。この場合、取付金具の小口面に対向する片には予めボルトを挿通する孔を形成しておき、該孔に挿通したボルトを小口面に形成した穴を通して埋込金具のネジに締結することで固定することが可能である。
【0027】
更に、コーナーパネルに長手方向の穴と、該穴と小口面とを連通する穴を形成し、小口面から形成した穴に一端に係止部を形成したボルト或いはナットを挿入すると共に、長手方向に形成した穴にアンカー棒鋼を挿入してボルト或いはナットを係止し、このボルト或いはナットを利用して固定しても良い。この場合、取付金具の小口面に対向する片には予めボルトを挿通する孔を形成しておき、該孔にコーナーパネルに挿入したボルト、或いはコーナーパネルに挿入したナットに螺合するボルトを挿通して締結することで固定することが可能である。
【0028】
上記の如くして固定されたコーナーパネルでは、該コーナーパネルに作用する水平方向の力は、パネル固定手段及び取付金具を介して天井スラブ及び床スラブに伝達されて支持される。
【0029】
現場で行なう溶接作業が好ましくないような場合、棒部材の一端にネジを形成すると共に取付金具の片に棒部材を通過させる孔を形成しておき、棒部材を穴に挿入してナットを利用して固定することも可能である。この場合、コーナーパネルの二つの小口面に夫々取付金具を配置して固定することで、棒部材は互いに略直交して配置されることとなり、コーナーパネルに如何なる方向の力が作用したとしても、棒部材によって支持することが可能である。
【0030】
本発明に於いてコーナーパネルの材質は特に限定するものではなく、PC(プレキャストコンクリート)からなるコーナーパネルや、ALC(軽量気泡コンクリート)からなるコーナーパネルを目的の建物に応じて適宜選択して用いることが可能である。
【0031】
また本発明に於けるコーナーパネルを取り付ける対象となるスラブは、必ずしも通常の概念による床スラブ或いは天井スラブ等のスラブに限定するものではなく、RC造の梁であっても良く、且つ床に設けたコンクリート版、或いは天井に設けたコンクリート版であっても良い。
【0032】
次に、本発明のコーナーパネルの取付構造に係る好ましい実施例について図を用いて説明する。図1はコーナーパネルの取付構造を説明する斜視図である。図2はコーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣接する壁パネルとの関係を説明する平面図である。図3はコーナーパネルの下端部分と床スラブの一部を断面してコーナーパネルの取付構造を説明する図である。図4は取付金具の他の例を説明する図である。図5は取付金具の更に他の例を説明する図である。図6は固定部材の例を説明する図である。図7は取付金具と固定部材との組み合わせの他の例を説明する図である。
【0033】
図1〜3に於いて、コーナーパネル1は断面が予め設定された寸法を持ったL字型に形成されており、該L字型の先端部分が夫々小口面1aとして形成されている。従って、小口面1aは互いに直交して配置されることとなる。
【0034】
上記小口面1aであって長手方向の両端部から取付金具2の小口側片2bの長さに対応して設定された部位に穴1bが形成されている。前記穴1bは、固定部材(パネル固定手段)3の形状や寸法に対応した径と深さをもって形成されており、予め工場段階で形成しておくことが好ましい。
【0035】
またコーナーパネル1は、取り付けるべき床スラブと天井スラブからなるスラブ4の間の寸法に対応した長さを持って構成されている。
【0036】
取付金具2は、スラブ4側に固定されるスラブ側片2aと、コーナーパネルの小口面1aに固定される小口側片2bとからなるL字状に形成されている。また取付金具2は、コーナーパネル1の小口面1aの幅寸法よりも小さい幅寸法を有し、且つ小口面1aに固定する際に利用される固定部材3や、スラブ4に固定する際に利用される鉄砲ピン5を取り付ける際に必要な作業を容易に実施し得る程度の長さを有している。
【0037】
コーナーパネル1は取付金具2を介して建物に取り付けられるため、コーナーパネル1に作用する水平方向の荷重は取付金具2に作用することとなる。このため、取付金具2は想定された水平荷重に対し充分に高い強度を発揮し得る断面積を付与される。
【0038】
本実施例に於いて、取付金具2は鉄砲ピン5のスラブ4に対する打ち込みによって該スラブ4に固定され、コーナーパネル1の小口面1aに形成した穴1bに固定部材3の棒部材3aを挿入してフランジ部材3bを溶接することで小口面1aに固定されている。このため、取付金具2としては各片2a,2bが単に板状に形成されたものを用いている。
【0039】
固定部材3は、予め設定された径と長さを持った棒部材3aと、棒部材3aの一端に溶接等の手段で固定したフランジ部材3bとを有して構成されている。この固定部材3は、フランジ部材3bを取付金具2の小口側片2bに溶接することで固定される。このため、フランジ部材3bは溶接に耐え得る厚さを有することが必要となり、取付金具と溶接したとき厚くなりすぎる虞がある。このような場合、小口面1aに穴1bを形成する際に、該穴1bの周囲をフランジ部材3bの厚さに相当する深さ分ザグリ(図2に示すザグリ部1c)しておくことが好ましい。
【0040】
次に、コーナーパネル1をスラブ4に取り付ける手順について説明する。建物の壁面に対応する位置であって、コーナーパネル1を取り付けるべき部位、例えば出窓を構成する部位或いは出入口を構成する部位に支持金具9を設置する。支持金具9は床スラブ及び天井スラブからなるスラブ4であって、コーナーパネル1を配置すべき位置に配置され、図示しない固定具によってスラブ4に固定される。そして、固定された支持金具9上にコーナーパネル1を配置してスラブ4に対して位置決めして保持する。
【0041】
小口面1aに形成した穴1bに固定部材3の棒部材3aを挿入しておき、取付金具2の小口側片2bを小口面1aに当接させた状態で、スラブ側片2aをスラブ4に当接し、このスラブ側片2aの上部から鉄砲ピン5を打ち込む。これにより、鉄砲ピン5がスラブ側片2aを貫通してスラブ4に打ち込まれ、取付金具2がスラブ4に固定される。
【0042】
取付金具2のスラブ側片2aを鉄砲ピン5によってスラブ4に固定した後、予め穴1bに挿入されていた固定部材3のフランジ部材3bと取付金具2の小口側片2bとを溶接することで、取付金具2に小口面1aを固定する。このとき、小口面1aに形成された穴1bの径が固定部材3の棒部材3aの径と比較して大き過ぎる場合、コーナーパネル1が多少ガタつくことがある。
【0043】
このため、穴1bの径を棒部材3aの径に対し僅かに大きい値としてガタを防止するか、或いは穴1bの径を棒部材3aの径に対して充分に大きい径とすると共に棒部材3aの外周面に複数の突起を形成して穴1bの内面に当接或いは食い込むように構成することが好ましい。
【0044】
上記の如くして全ての取付金具2をスラブ4,小口面1aに固定したとき、コーナーパネル1は取付金具2を介してスラブ4に固定される。その後、コーナーパネル1に隣接させて出窓を構成するパネル6を取り付けると共に両者の間に形成された目地部7に防水材8を施工し、且つコーナーパネル1の両端部とスラブ4との間に防水材8を施工することで出窓部分を構成することが可能である。
【0045】
図4は取付金具2の他の例を示す図である。同図(a)は小口側片2bに孔2cが形成されており、該孔2cに図5に示すアンカー10,11のボルト10a,11aを挿通することによって小口側片2bをコーナーパネル1の小口面1aに固定すると共に、鉄砲ピン5によってスラブ側片2aをスラブ4に固定し得るように構成したものである。
【0046】
また同図(b)は、取付金具2のスラブ側片2aに穴2dが形成されると共に小口側片2bに孔2cが形成されており、穴2d及び孔2cには夫々図5に示すアンカー10,11のボルト10a,11aを挿通することによって、スラブ4及びコーナーパネル1の小口面1aに固定し得るように構成したものである。
【0047】
図5は取付金具2の更に他の例を示すものであり、同図(a)は、各片2a,2bに夫々長穴2eを形成したものである。また同図(b)は取付金具2のスラブ側片2aには長穴2eを形成し、小口側片2bには長穴状で且つ端部が開放されたスリット2fを形成したものである。
【0048】
上記の如く各片2a,2bに夫々長穴2eやスリット2fを形成した取付金具2は、予め埋込金具を埋設したコーナーパネル1、或いはアンカー棒鋼に係止されたボルト,ナットを有するコーナーパネル1を利用する際に使用して有利である。即ち、コーナーパネル1をスラブ4に取り付けるに際し、建物の躯体側には予め設定された許容寸法範囲内でのバラツキが生じているのが一般的であるが、取付金具2に長穴2eやスリット2fを形成しておくことで、前記バラツキに容易に対応することが可能である。
【0049】
図6はアンカー10,11を示すものであり、固定部材3及び鉄砲ピン5と同様の機能を有しており、これらに代えて用いることで、取付金具2をスラブ4,コーナーパネル1の小口面1aに固定することが可能である。
【0050】
同図(a)に示すアンカー10はボルト10aとナット10bとからなり、ナット10bは外周に複数の突起部10cが設けられている。このナット10bは、コーナーパネル1の小口面1aに形成された穴1b、或いはスラブ4に形成された図示しない穴に打ち込まれたとき、突起部が穴1b,スラブ4に食い込んで安定し抜け出すことがない。同図(b)に示すアンカー11はボルト11aとナット11bとからなり、ナット11bを小口面1aに形成した穴1b、或いはスラブ4に形成した穴に打ち込んで保持し得るように構成されている。
【0051】
図7は取付金具2と固定部材との組み合わせの他の例を示すものである。この例では、コーナーパネル1には、予め雌ネジを形成した埋込金具が埋設されており、取付金具2としては図4(b)に示す各片2a,2bに穴2d,2cを形成したものを利用している。この場合、固定部材としてはボルト12を利用しており、該ボルト12を小口面1aに当接させた取付金具2の小口側片2bの孔2cに挿通した後、小口面1aの穴1bに挿通し、更に、図示しない埋込金具のネジ部に締結することで、コーナーパネル1が取付金具2を介してスラブ4に固定される。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係るコーナーパネルの取付構造では、該コーナーパネルの小口面に取付金具を固定すると共に該取付金具をスラブ面に固定することで、コーナーパネルをRC造の建物に取り付けることが出来る。このように、コーナーパネルをスラブ面に後付することで、スラブの配筋を行なう際に下地金物を埋め込んでおく必要がなく、配筋作業を容易に進めることが出来る。
【0053】
またコーナーパネルの小口面に取付金具を介在させて建物に取り付けるため、該取付金具は目地内に挿入されてしまうこととなり、内面或いは外面に露出することがない。このため、出窓や出入口を構成した場合であっても外観性を損なうことがない。
【0054】
更に、建物のスラブに取り付けたコーナーパネルを利用して出窓や出入口を構成することによって、工事が容易で且つコーナー部分を連続した面によって構成することが出来、外観性能を向上することが出来る。またコーナーパネルを利用してサッシや内装を構成することによって、該コーナーパネルの小口面と内側面との間の段差を利用して、サッシや内装,額縁等の納まりを向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーパネルの取付構造を説明する斜視図である。
【図2】コーナーパネルの取付構造を説明し、且つ隣接する壁パネルとの関係を説明する平面図である。
【図3】コーナーパネルの下端部分と床スラブの一部を断面してコーナーパネルの取付構造を説明する図である。
【図4】取付金具の他の例を説明する図である。
【図5】取付金具の更に他の例を説明する図である。
【図6】固定部材の例を説明する図である。
【図7】取付金具と固定部材との組み合わせの他の例を説明する図である。
【符号の説明】
1 コーナーパネル
1a 小口面
1b 穴
1c ザグリ部
2 取付金具
2a スラブ側片
2b 小口側片
2c,2d 孔
2e 長穴
2f スリット
3 固定部材
3a 棒部材
3b フランジ部材
4 スラブ
5 鉄砲ピン
6 パネル
7 目地部
8 防水材
9 支持金具
10,11 アンカー
10a,11a,12 ボルト
10b,11b ナット
10c 突起部
Claims (1)
- 鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造の建物に於ける隅部にコーナーパネルを取り付ける構造であって、L型に形成された複数の取付金具を上部のスラブ側及び下部のスラブ側に配置すると共に、配置された取付金具の一方の片を上部のスラブ面又は下部のスラブ面に固定し、且つ他方の片をコーナーパネルの小口面に固定することを特徴とするコーナーパネルの取付構造。
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