JP4501523B2 - 線量検出器および線量計 - Google Patents

線量検出器および線量計 Download PDF

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Description

本発明は、原子力施設及び大学・研究所などの放射線同位元素取扱施設内や、屋外の自然環境下での放射線量を計測する半導体検出素子の健全性をチェックする機能を有する線量検出器、および、この線量検出器を搭載した線量計に関する。
線量計は、放射線業務従事者が作業中に被曝する放射線量(以下、線量という)を計測し、その作業中に被曝した線量を実時間で計測・表示し、被曝した線量があらかじめ設定した線量を超過するときに警報を発するものであり、放射線業務従事者の過剰被曝を防止するために使用される。このような線量計は放射線業務従事者が放射線管理区域内で作業する場合には常時携帯するものであり、作業着のポケットに収納して使用されることが多い。
さて、このような線量計を使用する環境下では、計測対象の放射線以外にも他の微弱な放射線が存在している。例えば、種々の自然発生放射線、地球上に存在する放射性物質からの放射線、体内で自然発生している放射線、宇宙線などである。これらのような計測対象外のすべての放射線をバックグラウンド(またはバックグラウンド放射線)と呼称している。線量計はこのバックグラウンドも検出するがこのバックグラウンドの検出は不要な検出であり、通常はノイズとして除去した上で計測対象となる放射線の検出を行っている。本明細書ではこのようなバックグラウンドの検出による半導体検出素子からの出力をバックグラウンドノイズと呼んで以下説明をする。
従来技術の線量計では、このバックグラウンドノイズを除去するためのノイズ除去機能を有している。以下この点について図を参照しつつ説明する。図15は線量計に搭載される従来技術の線量検出器の要部構成図である。この線量検出器はノイズ除去機能有するものである。
線量検出器100は、半導体検出素子101、増幅部102、波高弁別部103、カウンタ104を備えている。また、図示しないデータ処理部(CPU:Central Proccessing Unit)なども備えている。
半導体検出素子101は、放射線の検出に応じて検出信号を出力する。
増幅部102は、この検出信号を所定ゲインで増幅し、検出信号の振幅電圧(波高)を適宜調節する。
波高弁別部103は、詳しくはディスクリミネータ回路であり、分圧抵抗103a,103bで決定される検出基準波高電圧をコンパレータ103cに入力し、検出信号から検出基準波高電圧を上回るような信号を弁別してパルス信号として出力する。この波高弁別により、検出基準波高電圧を下回るバックグラウンドノイズは除去される。
カウンタ104はこのようなバックグラウンドノイズが除去されたパルス信号を計数する。これにより放射線量が計数される。
このような線量検出器100では、仮に波高弁別部103がないと図16の計数値−波高電圧線特性図で示すように、検出基準波高電圧を下回るバックグラウンドノイズも含めた多数の計数値がカウンタから出力される。しかしながら、波高弁別部103の弁別により、検出基準波高電圧を上回る電圧の信号については検出対象としてパルス信号として出力するが、検出基準波高電圧を下回るバックグラウンドノイズは検出対象外となって除去するため、検出対象となっている放射線の線量のみを検出できる。
従来技術の線量検出器100はこのようなものである。
このような従来技術例として、例えば特許文献1(発明の名称:β線線量測定器)が開示されている。
そして特許文献2(発明の名称:自己チェック可能な半導体放射線検出器)では、半導体検出器に自己チェック機能を持たせる構成が開示されている。
特開平9−33660号公報 (段落番号0016〜0021,図1〜図3) 特開昭59−46573号公報 (第三頁右上欄第四行目〜第十九行目,第3図)
従来技術の線量計100では、予め定められた期間毎に線量計が動作しているか否かについて検査をしている。例えば、この検査は、先に図15で示した線量計や特許文献1のβ線線量測定器などでは、検出器校正用の放射線線源(チェッキングソース)である検査用線源200に規定の距離を離した状態で一定時間かざし、この検査用線源200から放射される一定線量の放射線が一定時間にわたり検出されたときの計数値が所定数値である場合には正常であると判断し、計数値が所定数値よりも少ない(例えば0や0に近い値)場合や、逆に多い場合には異常であると判断するものであった。
しかしながら、検査用線源200の使用は放射線同位元素故の注意を要するものであり、検査は安全なものとはいえなかった。
また、検査用線源200は、その履歴管理、放射線同位元素故の厳重な保存設備の使用、記録管理など取扱いに手間を要するものであった。
さらにまた、検査時には線量計の使用を中断して良否の判定をするなど時間のロスを生じるものであった。
また、特許文献2の自己チェック可能な半導体放射線検出器では発光素子から照射される光を半導体検出素子に照射して、半導体検出素子の動作を確認することで、検査用線源200を用いることなく健全性のチェックを行うことができる。
しかしながら、半導体検出素子に発光素子、発光素子用駆動回路、判定手段等を備えるものであって、半導体検出素子の設計の自由度を制限する場合もあった。このような事情を考慮し、異なる発想に基づいて、簡易な構成で検査機能を持たせたいという要請があった。
そこで、本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で簡単かつ安全に健全性の検査を行う線量検出器、および、このような線量検出器を搭載した線量計を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明の線量検出器は、
放射線の検出に応じて検出信号を出力する半導体検出素子と、
半導体検出素子より出力される検出信号に含まれるバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズを除去するように検出基準波高電圧が設定されており、この検出基準波高電圧以下のバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズが除去され、かつ検出基準波高電圧を超える信号を弁別してパルス信号として出力する線量計測用波高弁別部と、
線量計測用波高弁別部から出力されたパルス信号をカウントして線量計数データを出力する線量計数カウンタと、
半導体検出素子より出力される検出信号に含まれるバックグラウンドノイズまたはホワイトノイズの少なくとも一方のノイズのうちの所定波高を超えるノイズが出力されるように検査基準波高電圧が設定されており、この検査基準波高電圧を超えるノイズを含む信号を弁別してパルス信号として出力する検査用波高弁別部と、
検査用波高弁別部から出力されたパルス信号をカウントして検査計数データを出力する検査カウンタと、
線量計数カウンタから出力される線量計数データおよび検査カウンタから出力される検査計数データがそれぞれ入力されるデータ処理部と、
を備え、このデータ処理部は、
線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るか否かを判定し、上回るならば放射線到達領域にあって前記ノイズはバックグラウンドノイズのみ、または、バックグラウンドノイズとホワイトノイズとを含むようなノイズであると判断する手段と、
線量計数データが予め定められた線量境界データを下回るか否かを判定し、下回るならば放射線遮蔽領域にあって前記ノイズはバックグラウンドノイズを含まないノイズであって半導体検出素子の雑音によるホワイトノイズであると判断する手段と、
検査計数データから線量計数データを引いて差分データを取得する手段と、
放射線到達領域にある場合であって差分データが予め定められたバックグラウンドノイズ用の検査下限データを下回るならば半導体検出素子は過小のバックグラウンドノイズを出力するため異常であると判断し、放射線到達領域にある場合であって差分データが予め定められたバックグラウンドノイズ用の検査上限データを上回るならば半導体検出素子は過大なバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、また、差分データが当該検査下限データを上回り、かつ当該検査上限データを下回るならば、半導体検出素子は正常であると判断する手段と、
放射線遮蔽領域にある場合であって差分データが予め定められたホワイトノイズ用の検査下限データを下回るならば半導体検出素子は過小のホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、放射線遮蔽領域にある場合であって差分データが予め定められたホワイトノイズ用の検査上限データを上回るならば半導体検出素子は過大なホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、差分データが当該検査下限データを上回り、かつ当該検査上限データを下回るならば、半導体検出素子は正常であると判断する手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る発明の線量検出器は、
請求項1に記載の線量検出器において、
前記データ処理部に接続され、周囲環境の温度を計測して温度データを出力する温度補償部を備え、
前記データ処理部は、温度が高いと判断する場合には検査下限データおよび検査上限データを加増して新たな検査下限データおよび検査上限データを生成する手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る発明の線量検出器は、
請求項1または請求項2に記載の線量検出器において、
前記データ処理部は、予め定められた期間毎に動作して上記手段を機能させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る発明の線量検出器は、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の線量検出器において、
前記線量計数カウンタおよび前記検査カウンタは、データ処理部が備えるカウンタ手段として一体に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る発明の線量検出器は、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の線量検出器を備え、半導体検出素子が異常または正常であると判断することを特徴とする。
このような本発明によれば、簡易な構成で簡単かつ安全に健全性の検査を行う線量検出器、および、このような線量検出器を搭載した線量計を提供することができる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本形態の検査機能を有する線量検出器1の構成図、図2は線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図、図3は検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。この線量検出器1は、図1で示すように、半導体検出素子10、増幅部20、線量計測用波高弁別部30、線量計数カウンタ40、検査用波高弁別部50、検査カウンタ60、データ処理部70、温度補償部80を備えている。
半導体検出素子10は、放射線の検出に応じて検出信号を出力する。この半導体検出素子10は各種放射線(γ(X)線、荷電粒子(α線、β線)、中性子など)を検出するものであるが、本発明では何れの放射線を検出する場合でも適用可能であり、本形態では、単に放射線と呼んで以下説明する。
増幅部20は、この検出信号を増幅し、検出信号の振幅電圧(波高)を適宜調節した上で検出信号を出力する。なお、検出信号の波高が十分に高い場合には増幅部20を省略するようにしてもよい。
線量計測用波高弁別部30は、半導体検出素子10・増幅部20を経て出力される検出信号からノイズを除去するため、検出基準波高電圧を超える振幅を有する信号を弁別し、この弁別した信号をパルス信号に変化して出力する。線量計測用波高弁別部30は具体的にはディスクリミネータ回路であり、分圧抵抗31,32で決定される検出基準波高電圧をコンパレータ33に入力し、検出基準波高電圧を上回る信号をパルス信号として出力する。
線量計数カウンタ40は、線量計測用波高弁別部30から出力されたパルス信号をカウントして線量計数データを出力する。
これら線量計測用波高弁別部30および線量計数カウンタ40による検出系では、仮に線量計測用波高弁別部30がないと線量計数カウンタ40の出力は、図2の線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図で示すように、バックグラウンドノイズも含めた計数値となるが、この線量計測用波高弁別部30の弁別により、検出基準波高電圧を上回る電圧の信号については検出対象として出力するが、検出基準波高電圧を下回るバックグラウンドノイズは検出対象外として除去するため、検出対象となっている放射線の線量のみの線量計数データとしている。
検査用波高弁別部50は、半導体検出素子10・増幅部20を経て出力される検出信号からバックグラウンドノイズを一部含ませるため検査基準波高電圧を低く設定し、この低めの検査基準波高電圧を超える振幅を有する信号を弁別し、この弁別した信号をパルス信号に変化して出力する。検査用波高弁別部50は具体的にはディスクリミネータ回路であり、分圧抵抗51,52で決定される検査基準波高電圧をコンパレータ53に入力し、検査基準波高電圧を上回る信号をパルス信号として出力する。
検査カウンタ60は、検査用波高弁別部50から出力されたパルス信号をカウントして検査計数データを出力する。
これら検査用波高弁別部50および検査カウンタ60による検査系では、図3の線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図で示すように、所定波高を超えるバックグラウンドノイズも一部含めた検査計数データとしている。
データ処理部70は、線量計数カウンタ40から出力される線量計数データおよび検査カウンタ60から出力される検査計数データがそれぞれ入力され、後述するような各種データ処理を行う。
温度補償部80は、データ処理部70に接続されており、周囲環境の温度を計測して温度データをデータ処理部70へ出力する。後述するがデータ処理部70は周囲環境の温度に応じて適宜補償処理を行う。
線量検出器1の構造はこのようになる。
続いてこのような線量検出器1による通常の線量検出機能について図を参照しつつ説明する。放射線同位元素使用施設内および屋外では、バックグラウンドや、目的とする放射線が半導体検出素子10で検出され、半導体検出素子10は、図2で示す特性のような出力をすることになる。図2の横軸は検出信号の出力電圧(keV)、つまり波高であり、また、縦軸は回数である。図2で示すように、検出信号にはバックグラウンドノイズのように波高が低い検出信号が多く、また特定放射線のように波高が高い検出信号が含まれていることを表している。
線量計測用波高弁別部30では、このような検出信号から検出基準波高電圧を下回る出力電圧の検出信号、つまりバックグラウンドノイズを除去し、検出基準波高電圧を上回る出力電圧のパルス信号、つまり検出目的とする放射線のパルス信号を出力する。
従って、通常は、線量計数カウンタ40からは検出目的とする放射線の数値(例えば30〜50)である線量計数データが出力される。
なお、検査用波高弁別部50では、このような検出信号から検査基準波高電圧を上回る出力電圧の検出信号を出力するが、線量計測用波高弁別部30の検出基準波高電圧よりもこの検査基準波高電圧は低くしてあり、目的とする放射線の検出信号に加えてバックグラウンドノイズも含めた検出信号のパルス信号を出力する。
従って、検査カウンタ60からは線量計数データの数値よりも多い数値(例えば3000〜5000)を表す計数データが出力されることとなる。
しかしながら、通常検出時ではこの線量計数データはデータ処理部70へ入力されるものの、特に使用されないこととなる。
また、温度補償部80から出力される温度データの温度値が通常温度の範囲内にある(温度下限データ以上であり、かつ温度上限データ以下にある)場合には、検出された線量計数データをそのまま採用するが、温度上限データを超えるような場合には、熱雑音により線量計数データの増加分を減らすような補償を行うものとする。
このように通常検出時ではデータ処理部70は、線量計数データのみ出力し、例えば線量計の図示しない表示部等に出力するようにして検出動作を行う。
さてこのような検出処理を行うデータ処理部70は、予め定められた期間が到達する都度、正常動作しているか検査処理を行う。検査処理は図4で示す検査処理フローチャートで示す手順で実行される。ここでは正常動作時での検査処理について説明する。
検査処理では、放射線同位元素取扱施設内や屋外などの放射線到達領域と、放射線遮蔽材などで形成された部屋の中のような放射線遮蔽領域と、では検出原理を異ならせている。続いてこれら点を考慮して検査処理について説明する。
(1)放射線同位元素取扱施設内や屋外などの放射線到達領域における半導体検出素子10の正常時の検査処理
まず、線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、線量計数カウンタ40から通常の数値(例えば300〜50)を表す線量計数データが出力される。
また、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、検査カウンタ60から通常の数値(例えば3000〜5000)を表す検査計数データが出力される。
まず、データ処理部70は、温度補償部80から周辺環境の温度データを入力し、温度が高い場合(温度データが温度上限データを超える場合)には、線量境界データ、検査下限データおよび検査上限データを加増して新たな線量境界データ、検査下限データおよび検査上限データを生成する。これにより、半導体検出素子から熱雑音が増加してバックグランドノイズやホワイトノイズの波高レベルが増大しても線量境界データ、検査下限データおよび検査上限データを増大させて、後述する判定が正確になるようにする。なお、温度データの温度値が通常温度の範囲内にある(温度下限データ以上であり、かつ温度上限データ以下にある)場合には補償しない(図4のステップS1)。
続いてデータ処理部70は、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。このステップS2の判定は詳しくは以下のようになる。データ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るか否かを判定する。線量境界データは0より大きいが通常時に得られる線量計数データよりは小さい整数値となり、例えば10というような数値である。線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るならば、放射線が検出されており、放射線到達領域であると判定する。データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、バックグラウンドノイズ成分のみを表す差分データを算出する。そして、データ処理部70は、差分データが予め定められた検査下限データ(例えば1000)から検査上限データ(例えば10000)までに入る場合には通常値であると判定する(図4のステップS2でYES)。そしてデータ処理部70は、線量検出器1は正常であると判断する(図4のステップS4)。これらが正常動作時での検査処理となる。
(2)放射線同位元素取扱施設内や屋外などの放射線到達領域における半導体検出素子10の故障時の検査処理
例えば、半導体検出素子10が壊れて検出信号の波高が低くなった場合には、図5,図6で示すように放射線の検出信号に加えてバックグラウンドノイズも全く出力しないか、あるいは、少し出力することとなる。このような場合の検査処理について説明する。
まず、線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、線量計数カウンタ40から通常よりも少ない数値(例えば20〜30)を表す線量計数データが出力される。
また、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、検査計数カウンタ60から通常よりも少ない数値(例えば200〜300)を表す検査計数データが出力される。
データ処理部70は、まず温度補償した後(図4のステップS1)に、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。 このステップS2の判定は以下のようになる。まずデータ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るか否かを判定する。線量計数データは通常よりは小さいが線量境界データ(例えば10)を十分上回る数値であり、放射線が検出されるような放射線到達領域であると判定する。
続いて、データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、バックグラウンドノイズ成分のみを表す差分データを算出し、差分データが予め定められた検査下限データ(例えば1000)よりも小さい場合は通常値でないと判定する(図4のステップS2でNO)。そしてデータ処理部70は、半導体検出素子10は通常より遙かに過小のバックグラウンドノイズを出力するため異常であると判断する(図4のステップS3)。異常と判断した場合、データ処理部70は図示しない表示器・スピーカにより異常を報知するようにする。
このように放射線到達領域下で半導体検出素子10が検出信号を出力しないような異常を検知できる。
(3)放射線同位元素取扱施設内や屋外などの放射線到達領域における半導体検出素子10の故障時の検査処理
また、半導体検出素子10が故障してノイズ成分が逆に増大した場合の検査処理について説明する。半導体検出素子10では、放射線による損傷が蓄積されて、半永久的に特性を劣化させ、ついにはその機能を破壊するトータルドーズ(積算線量)効果という現象が起こって、(a)正電荷捕獲(ホールトラップ、チャージトラップ)、(b)バルク損傷(結晶の格子欠損)、(c)界面準位生成が起こることがある。これら劣化により、電気特性が変化し、漏洩電流増大・抵抗増大に起因して動作時の熱が上昇するとともに熱雑音が増加し、ホワイトノイズの出力レベルが増大することがある。このホワイトノイズは、半導体検出素子10中の電子の不規則な熱運動によって起こる熱雑音であり、温度が高いほど、大きな雑音が発生する。周波数依存性はなくほぼ一様な波高を持つ。この場合、図7,図8で示すように放射線の検出信号に加えてバックグラウンドノイズにホワイトノイズが重畳してノイズ成分の総数が増大する。
まず、線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、線量計数カウンタ40から通常の数値(例えば30〜50)を表す線量計数データが出力される。
また、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、検査カウンタ60から過大な数値(例えば30000〜50000)を表す検査計数データが出力される。
まずデータ処理部70は、温度補償した後(図4のステップS1)に、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。
このステップS2の判定は以下のようになる。データ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データ(例えば10)を上回るか否かを判定する。線量計数データは線量境界データを十分上回る数値であり、線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るため放射線が検出されているとし、放射線到達領域であると判定する。続いて、データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、バックグラウンドノイズ成分およびホワイトノイズ成分のみを表す差分データを算出し、差分データが予め定められた検査上限データ(例えば10000)よりも大きい場合は、通常より遙かに過大のバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズを出力するため通常値でないと判定する(図4のステップS2でNO)。そして、データ処理部70は半導体検出素子が異常であると判断する(図4のステップS3)。異常と判断した場合、データ処理部70は図示しない表示器・スピーカにより異常を報知するようにする。
このように半導体検出素子10が放射線検出の経時変化に伴う寿命が来たとする異常を検知できる。
(4)放射線遮蔽領域における半導体検出素子10の正常時の検査処理
この場合、検出対象である放射線やバックグラウンドが半導体検出素子10に到達しないため、半導体検出素子10はホワイトノイズのみを出力する。この場合、図9,図10で示すようにホワイトノイズを出力する。
線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を上回る出力電圧の検出信号がないため検出できず、また、検出基準波高電圧を下回る出力電圧の検出信号、つまりホワイトノイズは除去するため、なにも出力しない。
従って、通常は、線量計数カウンタ40から0を表す線量計数データが出力される。
また、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、検査カウンタ60から通常の数値(例えば3000〜5000)を表す検査データが出力される。
まずデータ処理部70は、温度補償した後(図4のステップS1)に、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。
このステップS2の判定は以下のようになる。データ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データ(例えば10)を下回るか否かを判定する。線量計数データは放射線遮蔽領域では0であって線量境界データを下回るため、放射線が検出されていないとして放射線遮蔽領域であると判断する。なお、線量境界データは、10というように0より若干大きい値としており、線量計数データがノイズにより3〜5という数値になったとしても、誤判定をしない。続いて、データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、ホワイトノイズ成分のみを表す差分データを算出し、差分データが予め定められた検査下限データ(例えば1000)から検査上限データ(例えば10000)までに入る場合は通常値であると判定する(図4のステップS2でYES)。そして、データ処理部70は、線量検出器1は正常であると判断する(図4のステップS4)。これらが正常動作時での検査処理となる。
なお、このような放射線遮蔽領域では、線量計数カウンタ40からの線量計数データが0や少ない数値になることが多く、従来では線量計数がされていないものとして異常であると誤判定されることが多かった。そこで放射線遮蔽領域であっても線量検出器1が半導体検出素子10のホワイトノイズを検出して半導体検出素子10に異常がないことを判定すれば、少なくとも放射線遮蔽領域下での線量検出器が誤判定するおそれが低減する。このような簡易な検査処理を行う線量検出器について説明する。
まず、半導体検出素子10はホワイトノイズのみを出力する。この場合、図9,図10で示すようにホワイトノイズを出力する。
まずデータ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データ(例えば10)を下回るかを判定して下回る場合に放射線遮蔽領域であると判断する。続いてデータ処理部70は、検査計数データが予め定められた検査下限データ(例えば1000)を上回るか否かを判定し、上回るならば半導体検出素子10は放射線遮蔽領域でもホワイトノイズを出力するため正常に動作していると判断する。このような簡易な検査処理のみを行うような線量検出器でも、従来では線量計数がされていないものとして異常であると誤判定されることが多かった放射線遮蔽領域であっても誤判定をすることがなくなり、線量検出器の性能を十分に向上できるという利点がある。
(5)放射線遮蔽領域における半導体検出素子10の故障時の検査処理
この場合、図11,図12で示すようにホワイトノイズの波高が低くなっている。
線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を上回る出力電圧の検出信号がないため検出できず、また、検出基準波高電圧を下回る出力電圧の検出信号、つまりホワイトノイズは除去するため、なにも出力しない。
従って、通常は、線量計数カウンタ40から0を表す線量計数データが出力される。
また、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、ホワイトノイズは波高が小さい検出信号となって、検査カウンタ60から通常より少ない数値(例えば30〜50)を表す検査計数データが出力される。
このような出力が入力されているデータ処理部70の検査処理は、図4で示すようなフローによると、温度補償をした後(図4のステップS1)、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。
このステップS2の判定は以下のようになる。データ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データ(例えば10)を下回るか否かを判定する。線量計数データは0か0に近い数値であって線量境界データを下回る数値であり、放射線遮蔽領域であると判定する。
続いて、データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、ホワイトノイズ成分のみを表す差分データを算出し、差分データが予め定められた検査下限データ(例えば1000)よりも小さいため、通常値でないと判定する(図4のステップS2でNO)。この場合データ処理部70は、半導体検出素子10は通常より遙かに過小のホワイトノイズを出力するため異常であると判断する(図4のステップS3)。異常と判断した場合、データ処理部70は図示しない表示器・スピーカにより異常を報知するようにする。
このように半導体検出素子10が放射線遮蔽領域下での過小出力の異常が検出できる。
(6)放射線遮蔽領域における半導体検出素子10の故障時の検査処理
また、半導体検出素子10が故障してノイズ成分が逆に増大した場合の検査処理について説明する。この場合、図13,図14で示すようにホワイトノイズが大幅に増大することとなる。
線量計測用波高弁別部30では、検出基準波高電圧を上回る出力電圧の検出信号がないため検出できず、また、検出基準波高電圧を下回る出力電圧の検出信号、つまりホワイトノイズは除去するため、なにも出力しない。
従って、通常は、線量計数カウンタ40から0を表す線量計数データが出力される。
しかしながら、検査用波高弁別部50では、検査基準波高電圧を超える出力電圧の検出信号に対応するパルス信号を出力するが、ホワイトノイズは波高が大きい検出信号となって、検査カウンタ60から過大の数値(例えば20000)を表す検査計数データが出力される。
このような出力が入力されているデータ処理部70は、検査処理は図4で示すようなフローによると、温度補償処理(図4のステップS1)の後に、線量計数データおよび検査計数データが通常値であるか否かについて判定する(図4のステップS2)。このステップS2の判定は以下のようになる。まずデータ処理部70は、線量計数データが予め定められた線量境界データ(例えば10)を下回るか否かを判定する。線量計数データは0か0に近い数値であって線量境界データを下回る数値であり、放射線遮蔽領域であると判定する。続いて、データ処理部70は、検査計数データから線量計数データを引いて、ホワイトノイズ成分のみを表す差分データを算出し、差分データが予め定められた検査上限データ(例えば10000)よりも大きいため通常値でないと判定する(図4のステップS2でNO)。この場合データ処理部70は、通常より過大のホワイトノイズを出力するため異常であると判断する(図4のステップS3)。異常と判断した場合、データ処理部70は図示しない表示器・スピーカにより異常を報知するようにする。
このように放射線遮蔽領域でも、半導体検出素子10が放射線検出の経時変化に伴う寿命が来たとする異常を検知できる。
上記の検査下限データと検査上限データは、バックグラウンドノイズ用とホワイトノイズ用で同じデータとして用いていたが、バックグラウンドノイズ用とホワイトノイズ用で分けて設定しても良い。例えば、実験により放射線到達領域でバックグラウンドノイズを、放射線遮蔽領域でホワイトノイズをそれぞれ予め計測して両者の線量計数データを取得しておき、これら線量計数データに基づいて算出したバックグラウンドノイズ用とホワイトノイズ用との検査下限データと検査上限データをそれぞれデータ処理部70に設定登録をしておくものである。これにより、より正確な検査が可能となる。
また、線量境界データ、検査下限データおよび検査上限データは、半導体検出素子10や線量検出器1の回路系により最適値が異なるため、設計時に実験により最適値を求めることが必要であり、特定の値を挙げることができないが、例えば、本形態で掲げたような数値を採用することができる。
さらに、線量計数カウンタ40、検査カウンタ60はデータ処理部70が備えるカウンタ手段として一体に含めるようにしてもよい。
さらにまた、以上説明した本発明の線量検出器を搭載した線量計とすることで、使用者が検査処理をしなくとも、線量計の正常・異常を判定することができ、使い勝手が良い装置とすることができる。
以上本形態の線量検出器・線量計について説明した。このような線量検出器・線量計では以下のような利点が見込める。
(1)例えば鉛などの放射線遮蔽材で囲まれた放射線遮蔽領域では、線量検出器1の半導体検出素子10へは、測定対象となる放射線やバックグラウンドが到達しないため、カウンタはデータを検出しないが、ホワイトノイズを検出することで半導体検出素子10の動作を確認でき誤って異常であると判断するおそれがない。
従って、放射線到達領域や放射線遮蔽領域の何れであっても異常・正常が検出されるという利点がある。
(2)従来技術のように放射線を放射する検査用線源が不要となり、また、特別に半導体検出素子の劣化を検査する必要がなくなり、管理が極めて容易となる。
(3)構成自体が簡素なものとなって、コスト低減・信頼性の向上に寄与できる。
(4)データ処理部70を、MPU・CPUのようなソフトウェアにより処理する装置とすることで、検出処理・検査処理をプログラムによる判定で処理できるため、プログラムの改良により検出精度・検査精度の更なる向上が見込める。
本発明を実施するための最良の形態の検査機能を有する線量検出器の構成図である。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査処理フローチャートである。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 線量計数カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 検査カウンタによる計数値−波高電圧線特性図である。 線量計に搭載される従来技術の線量検出器の要部構成図である。 計数値−波高電圧線特性図である。
符号の説明
1:線量検出器
10:半導体検出素子
20:増幅部
30:線量計測用波高弁別部
31:分圧抵抗
32:分圧抵抗
33:コンパレータ
40:線量計数カウンタ
50:検査用波高弁別部
51:分圧抵抗
52:分圧抵抗
53:コンパレータ
60:検査カウンタ
70:データ処理部
80:温度補償部

Claims (5)

  1. 放射線の検出に応じて検出信号を出力する半導体検出素子と、
    半導体検出素子より出力される検出信号に含まれるバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズを除去するように検出基準波高電圧が設定されており、この検出基準波高電圧以下のバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズが除去され、かつ検出基準波高電圧を超える信号を弁別してパルス信号として出力する線量計測用波高弁別部と、
    線量計測用波高弁別部から出力されたパルス信号をカウントして線量計数データを出力する線量計数カウンタと、
    半導体検出素子より出力される検出信号に含まれるバックグラウンドノイズまたはホワイトノイズの少なくとも一方のノイズのうちの所定波高を超えるノイズが出力されるように検査基準波高電圧が設定されており、この検査基準波高電圧を超えるノイズを含む信号を弁別してパルス信号として出力する検査用波高弁別部と、
    検査用波高弁別部から出力されたパルス信号をカウントして検査計数データを出力する検査カウンタと、
    線量計数カウンタから出力される線量計数データおよび検査カウンタから出力される検査計数データがそれぞれ入力されるデータ処理部と、
    を備え、このデータ処理部は、
    線量計数データが予め定められた線量境界データを上回るか否かを判定し、上回るならば放射線到達領域にあって前記ノイズはバックグラウンドノイズのみ、または、バックグラウンドノイズとホワイトノイズとを含むようなノイズであると判断する手段と、
    線量計数データが予め定められた線量境界データを下回るか否かを判定し、下回るならば放射線遮蔽領域にあって前記ノイズはバックグラウンドノイズを含まないノイズであって半導体検出素子の雑音によるホワイトノイズであると判断する手段と、
    検査計数データから線量計数データを引いて差分データを取得する手段と、
    放射線到達領域にある場合であって差分データが予め定められたバックグラウンドノイズ用の検査下限データを下回るならば半導体検出素子は過小のバックグラウンドノイズを出力するため異常であると判断し、放射線到達領域にある場合であって差分データが予め定められたバックグラウンドノイズ用の検査上限データを上回るならば半導体検出素子は過大なバックグラウンドノイズおよびホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、また、差分データが当該検査下限データを上回り、かつ当該検査上限データを下回るならば、半導体検出素子は正常であると判断する手段と、
    放射線遮蔽領域にある場合であって差分データが予め定められたホワイトノイズ用の検査下限データを下回るならば半導体検出素子は過小のホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、放射線遮蔽領域にある場合であって差分データが予め定められたホワイトノイズ用の検査上限データを上回るならば半導体検出素子は過大なホワイトノイズを出力するため異常であると判断し、差分データが当該検査下限データを上回り、かつ当該検査上限データを下回るならば、半導体検出素子は正常であると判断する手段と、
    を備えることを特徴とする線量検出器。
  2. 請求項1に記載の線量検出器において、
    前記データ処理部に接続され、周囲環境の温度を計測して温度データを出力する温度補償部を備え、
    前記データ処理部は、温度が高いと判断する場合には検査下限データおよび検査上限データを加増して新たな検査下限データおよび検査上限データを生成する手段と、
    を備えることを特徴とする線量検出器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の線量検出器において、
    前記データ処理部は、予め定められた期間毎に動作して上記手段を機能させることを特徴とする線量検出器。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の線量検出器において、
    前記線量計数カウンタおよび前記検査カウンタは、データ処理部が備えるカウンタ手段として一体に形成されることを特徴とする線量検出器。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の線量検出器を備え、半導体検出素子が異常または正常であると判断することを特徴とする線量計。
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