JP4499667B2 - 2−シアノピロロピリミジンおよびその薬学的使用 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、ピロロピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、その製造法、医薬としてのその使用、それらを含む医薬組成物、神経因性疼痛の処置用医薬製剤の製造における、このような化合物の使用、および、哺乳類、とりわけヒトにおけるこのような疾患の処置法に関する。
カテプシンSはリソソームシステインカテプシン酵素、例えばカテプシンB、K、LおよびSのファミリーのメンバーであり、これらは炎症、リウマチ性関節炎、骨関節症、骨粗鬆症、腫瘍(とりわけ腫瘍浸潤および腫瘍転移)、冠状動脈性心臓病、アテローム性動脈硬化症(アテロームプラークの破裂および不安定化を含む)、自己免疫疾患、呼吸器疾患、感染症および免疫介在疾患(移植片拒絶反応を含む)を含む種々の疾患に関与している。
驚くべきことに、本明細書に記載のピロロピリミジン−2−カルボニトリル誘導体が有利な薬学的特性を有し、例えば、カテプシンS酵素の活性を阻害することが本発明により判明した。式Iのピロロピリミジン−2−カルボニトリル誘導体は、したがって、カテプシンS活性の阻害が有利な影響をもたらす疾患の処置への使用に適している。
式Iのピロロピリミジン−2−カルボニトリル誘導体は、特に、神経因性疼痛の処置およびまたは予防に適している。
故に、本発明は、式I
Figure 0004499667
〔式中、
Yは−(CH)−O−または−(CH)−S−であり、
pは1または2であり、
rは1、2または3であり、
tは1、2または3であり、
は下記の基であり;
(a)非置換または下記の置換基でモノ−、ジ−またはトリ置換されているフェニル
(α)ハロゲン、カルボキシ、アルコキシ、ニトロ、アルキル−C(O)−NH−、シクロアルキル−C(O)−NH−、アルキル−C(O)−N(アルキル)−、ホルミル、アルキル−C(O)−、アルキル−S(O)−NH−、CF−アルキル−S(O)−NH−、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、N−アルキルピペラジニルカルボニル、ピペリジニル、1−(アルキルカルボニル)ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、アルキルカルボニル1,2,3,6−テトラヒドロピリジル、ピペラジニル、アルキルピペラジニル、アルキルカルボニルピペラジニル、シクロアルキルカルボニルピペラジニル、アルコキシカルボニルピペラジニル、アルキル−SO−ピペラジニル、ジアザシクロヘプチル、アルキルカルボニルジアザシクロヘプチル、2−オキソ−1−ピロリジニル、3,3−ジ−アルキル−2−オキソ−1−ピロリジニル;
(β)R−アルキル(ここで、Rは水素、ヒドロキシ、カルボキシ、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−NH−、1−ピロリジニル、1−ピペリジル、4−アルキル−1−ピペラジニルカルボニル、2,4−ジオキサ−5,5−(ジ−アルキル)−オキサゾリジン−3−イル、RN−C(O)−であり、ここで、RおよびRは、互いに独立して水素またはアルキルである);または
(γ)RN−C(O)−(ここで、RおよびRは、互いに独立して水素、アルキル、シクロアルキルアルキル、CF−アルキルまたはピリジルアルキルである);
(b)非置換またはハロゲンもしくはアルキル(ハロゲンでモノ−、ジ−またはトリ置換されている)でモノ−、ジ−またはトリ置換されているピリジル;
(c)ピリミジル;
(d)アルキル−C(O)−NH−アルキルでモノ−またはジ置換されているインドリル;
(e)2−(アルキル)−ベンゾチアゾリル;
(f)下位式Ia
Figure 0004499667
(ここで、Rは水素、ハロゲンまたはアルキルであり、Rは水素またはアルキルであり、そしてmは1、2、3または4である)
の基;または
(g)下位式Ib
Figure 0004499667
(式中、R10は水素、ハロゲンまたはアルキルであり、R11は水素またはアルキルであり、そしてnは1、2、3または4である)
の基;
は非置換またはシクロアルキル(非置換またはハロゲンでモノ−またはジ−置換されている)またはフェニル(ハロゲンでモノ−またはジ置換されている)で置換されているアルキルである。
ただし、YがOであり、そしてRが3−ピリジル、4−ピリジル、5−クロロ−3−ピリジル、6−クロロ−3−ピリジル、2−クロロ−4−ピリジル、2−トリフルオロメチル−4−ピリジル、2−ジフルオロメチル−4−ピリジル、4−アセチル−1−ピペラジニル−フェニル、4−メチル−1−ピペラジニル−メチル−フェニルから選択されるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではなく、そして
YがSであり、そしてRが4−ピリジルであるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではない;または
Yは−(CH)−または−CH=CH−であり、
jは1または2であり;
pは1または2であり、
は下記の基であり;
(a)チエニル、チアゾリル、1−ピペリジニル−カルボニル、または
(b)非置換または下記の置換基でモノ−、ジ−またはトリ置換されているフェニル
(i)アルコキシ、HN−C(O)−、4−(アルキルカルボニル)1−ピペラジニル、2−オキソ−1−ピロリジニル、またはハロゲン;
(ii)R12−O−C(O)−(ここで、R12は水素またはアルキルである)、または
(iii)R13NH−(ここで、R13は水素または基R14−アルキル−Z−であり、ZはCO、SOまたはSOであり、そしてR14は水素、トリフルオロメチルまたはアルコキシである)、
(iv)R15−アルキル(ここで、R15は水素、ヒドロキシ、アルコキシ、1−ピロリジニル、2−オキソ−1−ピロリジニル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジ−アルキル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルまたはアルキル−N(R16)−であり、そしてR16は水素またはアルキルである);そして
は下記の基である;
(a)非置換またはアルケニル、インダニル、シクロアルキル(非置換またはハロゲンもしくはアルキルでモノ−またはジ置換されている)、シクロアルケニル、フェニル(非置換またはハロゲンもしくはアルキルでモノ−またはジ置換されている)で置換されているアルキル;
(b)シクロアルキル;または
(c)アルキルカルボニル。
ただし、YがCHであり、Rが4−クロロフェニルであり、そしてpが1であるとき、Rは1,1−ジメチルエチル、1−メチルエチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、2−メチル−プロピルまたは2−エチル−プロピルではない;
pが1であり、YがCHであり、そしてRがチエニル、フェニル、メトキシフェニル、プロポキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−ブチルフェニル、ヒドロキシメチルフェニル、4−(5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル−メチル)−フェニル、4−(メチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(n−ブチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(エチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(n−プロピルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(イソ−プロピルスルホニルアミノ)−フェニル、4−アミノフェニル、4−(アセチルアミノ)−フェニル、4−(ブタノイルアミノ)−フェニルまたは4−(ジエチルアミノメチル)−フェニルであるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではない;
そして、pが1であり、YがCHであり、そしてRがフェニル(非置換または4−アセチル−1−ピペラジニルで置換されている)であるとき、Rは1−メチルエチルではない;または
Yは−(CH)−であり、
fは1または2であり;
pは1であり、
は下記の基であり;
(a)1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、アルキル−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、ジ−アルキル−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、ハロ−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、イミダゾリル、アルキルイミダゾリル、ジ−ハロイミダゾリル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジアルキル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、アルキルイミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、トリフルオロメチル−3,4−ピロリン−1−イル、ピロリジニル、アルキル1−ピロリジニル、ジ−アルキルピロリジニル、アルコキシピロリジニル、アルキル2−オキソ−1−ピロリジニル、ジ−アルキル2−オキソ−1−ピロリジニル、ハロ1−ピロリジニル、ジ−ハロ1−ピロリジニル、ジ−ハロ1−ピペリジニル、トリアゾリル、ニトロトリアゾリル、フェニルイミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾ[b]イミダゾリル、(1−(アルキル−SO)−4−ピペリジニル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]イミダゾリル、3−(アルキルカルボニル−4−ピペリジニル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]イミダゾリル、インドリル、ハロ1−インドリル、1,3−ジヒドロ−2−イソインドリル、2,3−ジヒドロ−1−インドリル、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]チアゾリル、ジ−アルコキシ1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、アルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;
(b)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Ic
Figure 0004499667
{式中、
Xは−O−、−(CH)−CR1718−または−NR18であり、ここで、
sは0、1または2であり、R17およびR18は独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、フェニルアルキルカルボニル、カルバモイル、N−フェニルカルバモイル、シアノ、ピリジル、ピペリジニルおよびフェニル(ハロゲンまたはアルコキシでモノ−またはジ置換されている)から選択されるか、またはXがCR1718であるとき、R17およびR18は共にオキソ基または基HO−C(O)−CH=を形成し、そしてR23、R24、R25およびR26は独立して水素およびアルキルから選択される}
の基;
(c)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Id
Figure 0004499667
(式中、
kは0、1または2であり、AはCHまたは結合であり、BはCHまたはカルボニルであり、DはCHまたはカルボニルであり、EはCHまたはNR22であり、GはCHまたは結合であり、QはCHまたはカルボニルであり、TはCHまたはNR29であり、R19は水素、アルキル、フェニルアルキル、アルキルカルボニルまたはアルキル−SO−、でありR22は水素またはアルキルであり、そしてR29はフェニルである)
の基;
(d)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Ie
Figure 0004499667
(式中、
27はアルキルまたはアルキルカルボニルであり、そしてR28は水素、アルコキシまたはハロゲンである)
の基;または
(e)NR2021(ここで、R20およびR21は独立して水素、アルキル、シクロアルキル(非置換またはヒドロキシでモノ−またはジ置換されている);およびフェニル(非置換または1,2,3−チアジアゾリルでモノ−またはジ置換されている)から選択される。ただし、R20およびR21の両方が同時に水素ではない;そして
は、非置換または、シクロアルキル(非置換またはハロゲンでモノ−またはジ置換されている);もしくはフェニル(ハロゲンでモノ−またはジ置換されている)で置換されているアルキルである。
ただし、
(a)Rがベンゾ[b]イミダゾール−1−イル、1−イミダゾリル、4,5−ジクロロ−1−イミダゾリル、2−(C−Cアルキル)−1−イミダゾリル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル、2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル、3−ニトロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、2H−テトラゾール−2−イルまたは1H−テトラゾール−1−イルであるか、またはRが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、XがNR18であり、そしてR18が水素、メチル、エチル、アセチル、4−ピリジル、1−ピペリジニル、フェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル、フルオロフェニルまたはクロロフェニルであるとき;
(b)Rが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、Xが−(CH)−CR1718−であり、sが0であり、そしてR17およびR18がヒドロキシルおよびフェニル(クロロでモノ置換されている)から選択されるか、またはR17およびR18が水素、メトキシフェニルおよびN−フェニル−カルバモイルから選択されるとき;または
(c)Rが下位構造式Idの基であり、kが1であり、Aが結合であり、EがNR22であり、R22が水素であり、G、QおよびTがCHであり、BおよびDがカルボニルであり、そしてR19がメチル、n−プロピルまたはイソ−ブチルであるとき
は1,1−ジメチルエチルではない;
が下位構造式Idの基であり、kが1であり、Aが結合であり、EがNR22であり、R22が水素であり、G、QおよびTがCHであり、BおよびDがカルボニルであり、そしてR19がメチルであるか、またはRが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、Xが−(CH)−CR1718−であり、sが0であり、そしてR17およびR18が水素およびフェニル(メトキシでモノ置換されている)から選択されるとき、Rは2−メチルプロピルではない;
そして、Rが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、XがNR18であり、そしてR18がメトキシフェニルまたはエトキシフェニルであるか、またはXがCR1718であり、そしてR17およびR18が水素およびメトキシフェニルから選択されるとき、Rは1−メチルエチルではない。〕
のピロロピリミジン、
またはそのN−オキシドまたは互変異性体、
またはこのようなピロロピリミジン、そのN−オキシドもしくはその互変異性体の塩を提供する。
前記および後記に使用される一般的用語は、好ましくは、本明細書の内容の範囲内で、特記しない限り、下記の意味を有する:
化合物、塩などに関して複数形を使用するとき、これは、また一つの化合物、塩なども意味すると取るべきである。
ハロゲンまたはハロはとりわけフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、とりわけフッ素、塩素、または臭素である。
アルコキシはとりわけメトキシ、エトキシ、プロポキシまたはn−ペンチルオキシであるが、またベンジルオキシまたはハロゲン−低級アルコキシ、例えば、トリフルオロメチルオキシまたは1,1,2,2−テトラフルオロエトキシでもある。好ましくは、アルコキシはメトキシ(methox)、エトキシまたはプロポキシである。
アルキルはとりわけ、1個から7個(両端を含む)、好ましくは1個から4個(両端を含む)のC原子を含み、かつ、直鎖または分枝鎖のアルキルである;好ましくは、アルキルはメチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルのようなプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチルのようなブチル、3−メチル(metyl)−ブチルまたは2,2−ジメチル−ブチルである。
アルケニルは好ましくは2個から7個(両端を含む)、好ましくは2個から4個(両端を含む)のC原子を含み、かつ、直鎖または分枝鎖のアルケニルである。アルケニルは好ましくはアリル、ブテニル、例えば2−ブテニル、メチル−ブテニル、例えば3−メチル−2−ブテニル、またはジメチル−ブテニル、例えば2,2−ジメチル−4−ブテニルである。
シクロアルキルはとりわけC−Cシクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルである。
シクロアルケニルはとりわけC−Cシクロアルキル、例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルまたはシクロオクテニルである。
新規化合物の遊離形態と、例えば、新規化合物の精製または同定において中間体として使用できる塩を含む塩形態のものとの密接な関係の観点から、前記および後記の遊離化合物に対する言及はまた、適当であり、予期されるならば、対応する塩も言及すると理解されるべきである。
塩は、例えば、好ましくは有機または無機酸との酸付加塩として、窒素原子を有する式Iの化合物から形成され、とりわけ薬学的に許容される塩である。適当な無機酸は、例えば、ハロゲン酸、例えば、塩酸、硫酸、またはリン酸である。適当な有機酸は、例えば、カルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸またはスルファミン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、グリコール酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アミノ酸、例えばグルタミン酸またはアスパラギン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、シクロヘキサンカルボン酸、アダマンタンカルボン酸、安息香酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、フタル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、桂皮酸、メタン−またはエタン−スルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸、2−、3−または4−メチルベンゼンスルホン酸、メチル硫酸、エチル硫酸、ドデシル硫酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、N−メチル−、N−エチル−またはN−プロピル−スルファミン酸、または他の有機プロトン酸、例えば、アスコルビン酸である。
単離または精製目的で、薬学的に許容されない塩、例えばピクリン酸塩または過塩素酸塩を使用することも可能である。治療的使用に関しては、薬学的に許容される塩または遊離化合物のみを用い(適用できるとき医薬製剤の形で)、したがって、これらが好ましい。
本発明の化合物は哺乳類において価値のある薬学的特性を示し、特に、カテプシンSの阻害剤として有用である。本発明の化合物のこのカテプシンS阻害効果は、インビトロで例えば組み換えヒトカテプシンSの阻害を測定することにより証明できる(インビトロカテプシンSアッセイ)。
本インビトロアッセイは、透明な、平底、96ウェルマイクロタイタープレート(Greiner GmbH, Germany)中、環境温度で組み換えヒトカテプシンSを使用して行う。ヒトカテプシンSの阻害を、2mM EDTA、2部 1%Triton X−100、10部 20mM ジチオスレイトール(DTT)および58部蒸留水を含む、100部 0.2M リン酸ナトリウム、pH 7.0中の、一定量の酵素および種々の基質濃度(基質はZ−Leu−Leu−4−メチルクマリル−7−アミド(Bachem(Switzerland))でアッセイする。本アッセイを、酵素溶液(組み換えヒトカテプシンSの最終濃度より13倍高濃度)を、種々の濃度の対応する基質および本化合物を含む、反応混合物に添加することにより開始する。3.4から17μMの間の基質濃度を使用する。組み換えヒトカテプシンSを0.04nMの最終濃度で使用する。試験化合物を、本酵素に対する化合物の決定されたIC50の0.4から2倍の濃度で使用する。相対的蛍光を30分連続して測定し、初期速度を各進行曲線から得る。阻害パターンおよびK値をDixonプロット分析により決定する。
本発明の化合物は、典型的に、約100nMより低く、約1nMまで低い、好ましくは約5nMまたはそれより低い、例えば約0.5nMより低い、ヒトカテプシンSの阻害に関するIC50を有する。
カテプシンSの阻害剤としてのそれらの活性の観点から、式Iの化合物は、カテプシンS活性の上昇したレベルが関与する疾患および医学的状態の処置および予防用薬剤として、哺乳類において特に有用である。このような疾患は、慢性神経因性疼痛を含み、状態の例は、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、痛い糖尿病性多発神経障害、卒中後疼痛(中心性疼痛)、切断術後の痛み、筋障害性(myolopathic)または神経根障害性疼痛(例えば脊髄狭窄、蜘蛛膜炎、神経根スリーブ繊維症(root sleeve fibrosis))、非定型顔面痛および灼熱痛様症候群(causalgia-like syndromes)(複合局所性疼痛症候群)(complex regional pain syndromes)、若年性糖尿病および多発性硬化症を含むが、これらに限定されない自己免疫疾患、喘息を含むが、これに限定されないアレルギー疾患、および、臓器移植片拒絶反応を含むが、これに限定されない同種免疫反応である。
有利な効果を、当分野で一般的に既知であり、本明細書に説明する、インビトロおよびインビボ薬理試験で評価する。上記の特性は、インビトロおよびインビボ試験で、有利には哺乳類、例えばラット、マウス、イヌ、ウサギ、サルまたは単離臓器および組織、ならびに天然または例えば組み換え技術により製造した哺乳類酵素調製物を使用して、証明できる。本発明の化合物はインビトロに溶液の形で、例えば好ましくは水性溶液または懸濁液で適用でき、インビボに経腸的または非経腸的に、有利には経口で、例えば懸濁液または水性溶液として、または固形カプセルまたは錠剤として適用できる。インビトロでの投与範囲は約10−5モルから10−9モル濃度の範囲であり得る。インビボでの投与範囲は、投与経路に依存して、約0.1から100mg/kgの範囲であり得る。
慢性炎症性または神経因性疼痛の処置に対する本発明の化合物の効果は、下記インビボ動物モデルを使用して測定できる:
慢性炎症性疼痛モデル:
完全フロインドアジュバント−誘発機械的痛覚過敏症を、慢性炎症性疼痛のモデルとして使用できる(Stein, C. et al. Pharmacol. Biochem. Behav. (1988)31 :445-451)。このモデルにおいて、典型的に雄Sprague-DawleyまたはWistarラット(200−250g)に、25μl完全フロインドアジュバントを一方の後足に足底内注射する。著明な炎症反応がこの後足で起こる。薬剤を、効果の評価のために、一般的に、機械的痛覚過敏症が十分に確立したとみなされる炎症性傷害24時間後に一般的に投与する。
慢性神経因性疼痛モデル:
末梢神経障害のある形が関与する、慢性神経因性疼痛の2匹の動物モデルを使用できる。Seltzerモデル(Seltzer et al. (1990)Pain 43: 205-218)において、ラットを麻酔し、小切開を一方(通常左)の腿の中程から上に作り、座骨神経を暴露させる。神経を、後部二頭筋半腱様筋神経が共有座骨神経から分枝している場所である転子のすぐ末梢側の部位で、注意深く周りの結合組織から離す。7−0絹縫合糸を3/8曲線、逆カッティングしたミニ針で神経に挿入し、しっかり結紮して、神経の厚さの背中側1/3から1/2が結紮糸中に収容されるようにする。筋肉および皮膚を縫合糸とクリップで閉じ、創傷に抗生物質粉末を散布する。シャム動物においては、座骨神経を露出するが結紮せず、創傷を非シャム動物と同様に閉じる。
慢性絞扼性神経損傷(CCI)モデル(Bennett, G.J. and Xie, Y.K. Pain(1988)33: 87-107)ラットを麻酔し、小切開を一方(通常左)の腿の中程から上に作り、座骨神経を露出させる。本神経を周りの結合組織から離し、4/0クロミックの(chromic)ガットによる4個の結紮を、互いに約1mmの間隔の神経の周り緩く結び、該結紮が神経の表面をちょうどかろうじて締め付けるようにする。創傷を上記のように縫合糸とクリップで閉じる。シャム動物においては、座骨神経を暴露するが結紮せず、創傷を非シャム動物と同様に閉じる。
SeltzerおよびCCIモデルと対照的に、Chungモデルは脊髄神経の結紮を含む。(Kim, S.O. and Chung, J.M. Pain(1992): 50:355-363)。このモデルにおいて、ラットを麻酔し、うつ伏せにし、左の脊髄を、L4−S2レベルで切開をする。傍脊椎筋肉を通った深い切開、および、L4−S2レベルでの脊髄突起からの筋肉の分離は、座骨神経が分枝してL4、L5およびL6脊髄神経を形成するため、座骨神経の部分を十分に露出する。L6神経経由(transnerve)プロセスは、これらの脊髄神経の可視化を可能にする小骨鉗子で注意深く除く。L5脊髄神経を単離し、7−0絹結紮糸できつく結紮する。創傷を1個の筋肉結紮糸(6−0絹糸)と1個または2個の皮膚閉鎖クリップで閉じ、抗生物質粉末を散布する。シャム動物において、L5神経を前記のように暴露するが、結紮せず、創傷を前記のように閉じる。
行動指数:
すべての慢性疼痛モデル(炎症性および神経障害性)機械的痛覚過敏症を、両方の後足の、上昇させていく加圧刺激に対する足引っ込め閾値をAnalgesymeter(Ugo-Basile, Milan)を使用して測定することにより評価する。機械的異痛を、両方の後足の足底表面に、von Frey hairsを適用して加えた無害の機械的刺激に対する引っ込め閾値の測定により評価する。熱痛覚過敏症を、各後足の下側に無害の熱刺激に対する引っ込め潜伏時間の測定により評価する。すべてのモデルにおいて、機械的痛覚過敏症および異痛および熱痛覚過敏症が手術1−3日後に発症し、少なくとも50日続く。本明細書で記載のアッセイについて、薬剤を手術の前後に投与し、特に手術後約14日における、痛覚過敏症の発症におけるそれらの効果を評価し、確立された痛覚過敏症を回復させるそれらの能力を測定する。
痛覚過敏症の回復のパーセントを下記のように計算する:
Figure 0004499667
本明細書に記載の実験において、Wistarラット(雄)を、上記の疼痛モデルにおいて使用する。ラットの体重は、手術時は約120−140グラムである。すべての手術をエンフルラン/O吸入麻酔下に行う。すべての例において該工程後に創傷を閉じ、動物を回復させる。用いたすべての疼痛モデルにおいて、偽手術した動物以外のすべての動物で数日後に著しい機械的および熱痛覚過敏症および異痛が発症し、疼痛閾値の低下ならびに接触、加圧または熱ストレスに対する後足の反射的引っ込め反応が増強した。手術後、動物はまた冒された足に対する特徴的変化を示した。大多数の動物で、冒された後足の足指は一緒にまとまり、足がわずかに一方に曲がる;あるラットにおいては、足指はまた下に曲がる。結紮ラットの歩行は変化するが、びっこを引くのは一般的ではない。あるラットは冒された後足をケージの床から上げ、持ち上げられたとき、後足の異常な硬直伸展を示す。ラットは接触に非常に敏感になり、声を出すこともある。それ以外のラットの一般的な健康状態は良好である。
骨関節症の処置における本発明の化合物の効果を、先に記載(Colombo et al. Arth. Rheum. 1993 26, 875-886)のようなウサギの部分的外側半月切除(lateral meniscectomy)モデルのようなまたはそれに準じたモデルを使用して測定できる。本モデルにおける化合物の効果は、先に記載(O'Byrne et al. Inflamm Res 1995, 44, S117-S118)のような組織学的採点法を使用して定量できる。
式Iの化合物を単独でまたは1個またはそれ以上の他の治療剤と組み合わせて投与でき、可能性のある組み合わせ治療は、固定された組み合わせ、または、本発明の化合物と1種またはそれ以上の他の治療剤を交互にまたは互いに独立して投与するか、または、固定された組合せと、1種またはそれ以上の治療剤の併用投与である。
本発明は、特に、
Yが−CH−O−または−CH−S−であり、pが1であり、
が下記の基であり;
(a)非置換または下記の基でモノ−またはジ置換されているフェニル
(α)ハロゲン、カルボキシ、C−Cアルコキシ、ニトロ、C−Cアルキル−C(O)−NH−、C−Cシクロアルキル−C(O)−NH−、C−Cアルキル−C(O)−N(C−Cアルキル)−、ホルミル、C−Cアルキル−C(O)−、C−Cアルキル−S(O)−NH−、CF−C−Cアルキル−S(O)−NH−、1−ピロリジニル−カルボニル、1−ピペリジニル−カルボニル、4−モルホリニル−カルボニル、4−(C−Cアルキル)−1−ピペラジニルカルボニル、4−ピペリジニル、1−ピペリジニル、1−(C−Cアルキル−カルボニル)−4−ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル、1−(C−Cアルキル−カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリジル、1−ピペラジニル、4−(C−Cアルキル)−1−ピペラジニル、4−(C−Cアルキル−カルボニル)−1−ピペラジニル、4−(C−Cシクロアルキル−カルボニル)−1−ピペラジニル、4−(C−Cアルコキシ−カルボニル)−1−ピペラジニル、4−(C−Cアルキル−SO)−1−ピペラジニル、1,4−ジアザシクロヘプト−1−イル、4−(C−Cアルキル−カルボニル)−1,4−ジアザシクロヘプト−1−イル、2−オキソ−1−ピロリジニル、3,3−ジ−(C−Cアルキル)−2−オキソ−1−ピロリジニル;
(β)R−C−Cアルキル(ここで、Rが水素、ヒドロキシル、カルボキシ、C−Cアルキル−N(C−Cアルキル)−、C−Cアルキル−NH−、1−ピロリジニル、1−ピペリジル、4−(C−Cアルキル)−1−ピペラジニルカルボニル、2,4−ジオキサ−5,5−(ジ−C−Cアルキル)−オキサゾリジン−3−イル、RN−C(O)−であり、RおよびRが互いに独立して水素またはC−Cアルキルである);または
(γ)RN−C(O)−(ここで、RおよびRが互いに独立して水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル−C−Cアルキル、CF−C−Cアルキルまたはピリジル−C−Cアルキルである);
(b)ピリジル、{非置換またはまたはハロゲンもしくはC−Cアルキル(ハロゲンでジ−またはトリ置換されている)でモノ−またはジ置換されている};
(c)ピリミジル;
(d)インドリル(C−Cアルキル−C(O)−NH−C−Cアルキルでモノ置換されている);
(e)2−(C−Cアルキル)−ベンゾチアゾリル;
(f)下位式Iaの基(ここで、Rが水素であり、Rが水素であり、そしてmが2または3である);または
(g)下位式Ibの基(ここで、R10が水素であり、R11が水素であり、そしてnが2または3である);
が、非置換またはC−Cシクロアルキル(非置換またはハロゲンでジ置換されている)もしくはフェニル(ハロゲンでモノ−またはジ置換されている)で置換されているC−Cアルキルである。
ただし、YがOであり、そしてRが3−ピリジル、4−ピリジル、5−クロロ−3−ピリジル、6−クロロ−3−ピリジル、2−クロロ−4−ピリジル、2−トリフルオロメチル−4−ピリジル、2−ジフルオロメチル−4−ピリジル、4−アセチル−1−ピペラジニル−フェニル、4−メチル−1−ピペラジニル−メチル−フェニルから選択されるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではない、そして
YがSであり、そしてRが4−ピリジルであるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではない;
式Iのピロロピリミジンおよびその互変異性体、およびこのようなピロロピリミジンまたはその互変異性体の塩に関する。
さらに、本発明は特に
YがCHまたは−CH=CH−であり、pが1または2であり、
が下記の基であり;
(a)チエニル、チアゾリル、1−ピペリジニル−カルボニル、または
(b)非置換または下記の基でモノ−またはジ置換されているフェニル
(i)C−Cアルコキシ、HN−C(O)−、4−(C−Cアルキル−カルボニル)−1−ピペラジニル、2−オキソ−1−ピロリジニル、またはハロゲン;
(ii)R12−O−C(O)−(ここで、R12が水素またはC−Cアルキルである)、または
(iii)R13NH−(ここで、R13が水素または基R14−C−Cアルキル−Z−であり、ZがCOまたはSOであり、そしてR14が水素、トリフルオロメチルまたはC−Cアルコキシである)、
(iv)R15−C−Cアルキル(ここで、R15が水素、ヒドロキシ、低級アルコキシ、1−ピロリジニル、2−オキソ−1−ピロリジニル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルまたはC−Cアルキル−N(R16)−であり、R16が水素またはC−Cアルキルである);そして
が下記の基である;
(a)非置換またはC−Cアルケニル、インダニル、C−Cシクロアルキル(非置換またはハロゲンまたはC−Cアルキルでジ置換されている)、C−Cシクロアルケニル、フェニル(非置換またはハロゲンでモノ−またはジ置換されている)もしくはC−Cアルキルで置換されている、C−Cアルキル;
(b)C−Cシクロアルキル;または
(c)C−Cアルキルカルボニル。
ただし、YがCHであり、Rが4−クロロフェニルであり、そしてpが1であるとき、Rは1,1−ジメチルエチル、1−メチルエチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、2−メチル−プロピルまたは2−エチル−プロピルではない;
pが1であり、YがCHであり、そしてRがチエニル、フェニル、メトキシフェニル、プロポキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−ブチルフェニル、ヒドロキシメチルフェニル、4−(5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル−メチル)−フェニル、4−(メチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(n−ブチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(エチルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(n−プロピルスルホニルアミノ)−フェニル、4−(イソ−プロピルスルホニルアミノ)−フェニル、4−アミノフェニル、4−(アセチルアミノ)−フェニル、4−(ブタノイルアミノ)−フェニルまたは4−(ジエチルアミノメチル)−フェニルであるとき、Rは1,1−ジメチルエチルではない;
そして、pが1であり、YがCHであり、そしてRがフェニル(非置換または4−アセチル−1−ピペラジニルで置換されている)であるとき、Rは1−メチルエチルではない;式Iのピロロピリミジンに関する。
さらに、本発明は特に、
YがCHであり、pが1であり、
が下記の基であり;
(a)1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、4−(C−Cアルキル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、4,5−ジ(C−Cアルキル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、5−クロロ−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリド−1−イル、1−イミダゾリル、2−(C−Cアルキル)−1−イミダゾリル、4,5−ジハロ−1−イミダゾリル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、3−(C−Cアルキル)−イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、3−トリフルオロメチル−3,4−ピロリン−1−イル、1−ピロリジニル、3−C−Cアルキル−1−ピロリジニル、3,3−ジ−(C−Cアルキル)−1−ピロリジニル、3−C−Cアルコキシ−1−ピロリジニル、3−C−Cアルキル−2−オキソ−1−ピロリジニル、3,3−ジ−(C−Cアルキル)−2−オキソ−1−ピロリジニル、3−ハロ−1−ピロリジニル、3,3−ジ−ハロ−1−ピロリジニル、3,3−ジ−ハロ−1−ピペリジニル、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル、2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、3−ニトロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、2−フェニル−1−イミダゾリル、2H−テトラゾール−2−イル、1H−テトラゾール−1−イル、ベンゾ[b]イミダゾール−1−イル、3−(1−(C−Cアルキル−SO)−4−ピペリジニル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]イミダゾール−1−イル、3−(1−C−Cアルキルカルボニル−4−ピペリジニル)−2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]イミダゾール−1−イル、1−インドリル、6−ハロ−1−インドリル、1,3−ジヒドロ−2−イソインドリル、2,3−ジヒドロ−1−インドリル、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−ベンゾ[b]チアゾール−3−イル、6,7−ジ−(C−Cアルコキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、6−C−Cアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、7−C−Cアルコキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;
(b)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Icの基(ここで、Xが−O−、−(CH)−CR1718−または−NR18であり、sが0または1であり、R17およびR18が独立して水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、フェニル−C−Cアルキル−カルボニル、カルバモイル、N−フェニル−カルバモイル、シアノ、4−ピリジル、1−ピペリジニルおよびフェニル(非置換またはハロゲンまたはC−Cアルコキシでモノ置換されている)から選択されるか、または、XがCR1718であるとき、R17およびR18が一緒になってオキソ基または基HO−C(O)−CH=を形成し、そして、R23、R24、R25およびR26が独立して水素およびC−Cアルキルから選択される);
(c)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Idの基(ここで、kが0または1であり、AがCHまたは結合であり、BがCHまたはカルボニルであり、DがCHまたはカルボニルであり、EがCHまたはNR22であり、GがCHまたは結合であり、QがCHまたはカルボニルであり、TがCHまたはNR29であり、R19が水素、C−Cアルキル、フェニル−C−Cアルキル、C−CアルキルカルボニルまたはC−Cアルキル−SO−であり、R22が水素であり、そしてR29がフェニルである);
(d)窒素原子を介して分子に結合している、下位構造式Ieの基(ここで、R27がC−CアルキルまたはC−Cアルキルカルボニルであり、そしてR28が水素、C−Cアルコキシまたはハロゲンである);または
(e)NR2021{ここで、R20およびR21が独立して水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル(非置換またはヒドロキシでモノ置換されている);およびフェニル(非置換または1,2,3−チアジアゾール−4−イルでモノ置換されている)から選択される。ただし、R20およびR21の両方が同時に水素ではない};そして
が、非置換C−Cシクロアルキル(非置換またはハロゲンでジ置換されている);フェニル(ハロゲンでモノ−またはジ置換されている)で置換されているC−Cアルキルである;
ただし、
(a)Rがベンゾ[b]イミダゾール−1−イル、1−イミダゾリル、4,5−ジクロロ−1−イミダゾリル、2−(C−Cアルキル)−1−イミダゾリル、イミダゾリジン−2,5−ジオン−1−イル、5,5−ジメチル−オキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル、2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル、3−ニトロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、2H−テトラゾール−2−イルまたは1H−テトラゾール−1−イルであるか、またはRが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、XがNR18であり、そしてR18が水素、メチル、エチル、アセチル、4−ピリジル、1−ピペリジニル、フェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル、フルオロフェニルまたはクロロフェニルであるとき;
(b)Rが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、Xが−(CH)−CR1718−であり、sが0であり、そしてR17およびR18がヒドロキシルおよびフェニル(クロロによりモノ置換されている)から選択されるか、またはR17およびR18が水素、メトキシフェニルおよびN−フェニル−カルバモイルから選択されるとき;または
(c)Rが下位構造式Idの基であり、kが1であり、Aが結合であり、EがNR22であり、R22が水素であり、G、QおよびTがCHであり、BおよびDがカルボニルであり、そしてR19がメチル、n−プロピルまたはイソ−ブチルであるとき、
は1,1−ジメチルエチルではない;
が下位構造式Idの基であり、kが1であり、Aが結合であり、EがNR22であり、R22が水素であり、G、QおよびTがCHであり、BおよびDがカルボニルであり、そしてR19がメチルであるとき、またはRが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、Xが−(CH)−CR1718−であり、sが0であり、そしてR17およびR18が水素およびフェニル(メトキシによりモノ置換されている)であるとき、Rは2−メチルプロピルではない;
そして、Rが下位構造式Icの基であり、R23からR26が水素であり、XがNR18であり、そしてR18がメトキシフェニルまたはエトキシフェニルであるか、またはXがCR1718であり、そしてR17およびR18が水素およびメトキシフェニルから選択されるとき、Rは1−メチルエチルではない;
式Iのピロロピリミジン
またはその互変異性体、
またはそのようなピロロピリミジンもしくはその互変異性体の塩に関する。
したがって、他の局面において本発明は下記を提供する:
医薬として使用するための式Iの化合物;
式Iの化合物を活性成分として含む、医薬組成物;
カテプシンSが関与する疾患または医学的状態を有するか、または罹りやすい患者を処置する方法であり、式Iの化合物の有効量を該患者に投与することを含む、方法、および
カテプシンSが関与する疾患または医学的状態の治療的または予防的処置用医薬の製造のための、式Iの化合物の使用。
Yが−(CH)−O−または(CH)−S−であり、t、r、R、Rおよびpが上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する式Iの化合物は、例えば、式II
−(Y)−H (II)
(式中、Yは−(CH)−O−または(CH)−S−であり、そしてt、rおよびRは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
のアルコールまたはチオールを、式III
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有し、そしてHalはハロ、好ましくはブロモである)
のピロロピリミジンでアルキル化し、
式IIおよびIIIの出発物質はまた、必要であれば、保護された形の官能基を有してよく、および/または、塩形成基が存在し、塩形での反応が可能であるとき塩の形で存在してよく;
式Iの化合物の保護された誘導体におけるすべての保護基を除去し;
そして、望ましいとき、得られた式Iの化合物を他の式Iの化合物またはそのN−オキシドに変換し、遊離形の式Iの化合物を塩に変換し、得られた式Iの化合物を塩を遊離化合物にまたは他の塩に変換し、/または式Iの化合物の異性体混合物を個々の異性体に分割することにより製造できる。
アルキル化の詳細な記載:
下記の方法のより詳細な記載において、t、r、RおよびRは、特記しない限り、式Iの化合物に関して定義した通りである。
式IIのアルコールまたはチオールの、式IIIのアルキルハライドでのアルキル化は、当分野で既知の標準法により、例えば、両方の化合物を適当な溶媒、例えばジメチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド中、適当な塩基、例えば炭酸カリウムのような炭酸塩の添加により、0℃から使用する溶媒の還流温度の間の温度、好ましくは約10℃から約35℃の間の温度で、約15分から48時間の間、好ましくは2時間から12時間の間の時間、反応させることにより、達成できる。
保護基
式IIまたはIIIの化合物中、1個またはそれ以上の官能基、例えばカルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、またはメルカプトが保護されているか、それらが反応に参加すべきでないために保護する必要があるとき、ペプチド化合物、またセファロスポリンおよびペニシリンならびに核酸誘導体および糖の合成において通常使用されるようなこのような基が存在する。
該保護基は前駆体中にすでに存在していてよく、望ましくない副次反応、例えばアシル化、エーテル化、エステル化、酸化、加溶媒分解および類似の反応に対して関係する官能基を保護しなければならない。それら自体が容易に、すなわち、望ましくない副次反応なしに、典型的に、加溶媒分解、還元、光分解または酵素活性により、例えば生理学的条件と類似の条件下で除去され、最終産物に存在しないのが、保護基の特徴である。専門家はどの保護基が前記および後記の反応に適しているか知っているか、または容易に確立できる。
このような保護基によるこのような官能基の保護、保護基それ自体、および、それらの除去反応は、例えば標準参考書、例えば、J. F. W. McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London and New York 1973、T. W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Wiley, New York 1981、“The Peptides”;Volume 3(編集: E. Gross and J. Meienhofer), Academic Press, London and New York 1981、“Methoden der organischen Chemie”(Methods of organic chemistry), Houben Weyl, 4th edition, Volume 15/I, Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974、H.-D. Jakubke and H. Jescheit, “Aminosaeuren, Peptide, Proteine”(Amino acids, peptides, proteins), Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Beach, and Basel 1982およびJochen Lehmann, “Chemie der Kohlenhydrate: Monosaccharide und Derivate”(Chemistry of carbohydrates: monosaccharides and derivatives), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974に記載されている。
付加工程段階
塩形成基を有する式Iの化合物の塩は、それ自体既知の方法で製造できる。式Iの化合物の酸付加塩は、したがって、酸または適当なアニオン交換試薬で処理することにより得ることができる。2個の酸分子との塩(例えば式Iの化合物の二ハロゲン化物)も化合物あたり1個の塩と1個の酸分子に変換できる(例えば一ハロゲン化物);これは、加熱して融解するか、または例えば固体として高真空下、高温で、例えば130から170℃で式Iの化合物当たり1個の酸の分子を放出することにより行い得る。
塩は通常遊離化合物に、例えば適当な塩基性試薬、例えばアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、またはアルカリ金属水酸化物、典型的に炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムで処理することにより変換できる。
一般的製法条件
本明細書に記載のすべての工程段階は、既知の条件下で、好ましくは具体的に記載した条件下で、好ましくは、使用する試薬に対して不活性であり、それらを溶解することができる溶媒または希釈剤の非存在下または通常存在下、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、典型的には、例えばH+形の、カチオン交換体の非存在下または存在下、反応のタイプに依存して、および/または、低温、常温または高温、例えば、−100℃から約190℃、好ましくは約−80℃から約150℃、例えば−80から−60℃、室温、−20から40℃または使用する溶媒の沸点の反応容器中、大気圧下または密封容器中、適当であれば加圧下、および/または不活性雰囲気、例えば、アルゴンまたは窒素中、行うことができる。
塩は、すべての出発物質および短寿命中間体に、これらが塩形成基を含むとき、存在できる。塩はまたこのような化合物の反応中に、該反応がそれにより妨害されない限り、存在してよい。
当該反応に適当である、選択できる溶媒は、工程の記載において特記しない限り、例えば水、エステル、典型的に低級アルキル−低級アルカノエート、例えばジ酢酸エチル、エーテル、典型的に脂肪族エーテル、例えばジエチルエーテル、または環状エーテル、例えばテトラヒドロフラン、液体芳香族性炭化水素、典型的にベンゼンまたはトルエン、アルコール、典型的にメタノール、エタノールまたは1−または2−プロパノール、ニトリル、典型的にアセトニトリル、ハロゲン化炭化水素、典型的にジクロロメタン、酸アミド、典型的にジメチルホルムアミド塩基、典型的にヘテロ環式窒素塩基、例えばピリジン、カルボン酸、典型的に低級アルカンカルボン酸、例えば酢酸、カルボン酸無水物、典型的に低級アルカン酸無水物、例えば酢酸無水物、環状、直鎖状、または分枝状炭化水素、典型的にシクロヘキサン、ヘキサン、またはイソペンタン、またはこれらの溶媒の混合物、例えば水性溶液を含む。このような溶媒化合物はまた、例えばクロマトグラフィーまたは分配を介した処理にも使用できる。
その塩を含む式Iの化合物は水和物の形でまた得られ、またはそれらの結晶は、例えば結晶化に使用した溶媒を含んでよい(溶媒和物として存在)。
好ましい態様において、式Iの化合物は実施例に記載の工程および工程段階にしたがいまたは準じて製造する。
該活性成分の投与量は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別および病状;処置すべき状態の重症度;投与経路;患者の腎臓および肝臓の機能;および用いる具体的な化合物を含む種々の因子に依存する。通常の技術の医師、臨床医または獣医師は、該状態の予防、逆転または進行の阻止に必要な薬剤の有効量を容易に決定でき、処方できる。毒性なしに効果を生む範囲内の薬剤の最適な精度を達成するために、標的部位に対する薬物の利用能の動態に基づくレジメンが必要である。これは薬剤の分布、平衡化および排泄の研究を含む。
体重約70kgの温血動物、例えばヒトに投与すべき式Iまたは薬学的に許容される塩の投与量は、好ましくは約3mgから約5g、より好ましくは約10mgから約1.5g、最も好ましくは約100mgから約1000mg/個体/日であり、好ましくは、例えば、同じサイズの、1から3回の単一用量に分割する。通常、小児には成人の投与量の半量を投与する。
本発明はまた、有効量の、とりわけ上記疾患の一つの処置に有効な量の、式Iの化合物またはそのN−オキシドまたは互変異性体を、局所、経腸、例えば経口または直腸、または非経腸投与に適しており、無機または有機、固体または液体であってよい、薬学的に許容される担体と共に含む。該活性成分を、希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、マンニトール、および/またはグリセロール、および/または滑剤および/またはポリエチレングリコールと共に含む、経口投与に使用するための、とりわけ錠剤またはゼラチンカプセルがある。錠剤は、結合剤、例えばケイ酸マグネシウムアルミニウム、澱粉、例えば、トウモロコシ、小麦または米澱粉、ゼラチン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン、および、望ましいとき、崩壊剤、例えば澱粉、寒天、アルギン酸またはその塩、例えばアルギン酸ナトリウム、および/または起沸性混合物、または吸着剤、色素、香味剤および甘味剤も含んでよい。薬理学的に活性な本発明の化合物を、非経腸投与可能な組成物の形または輸液の形で使用することも可能である。該医薬組成物は滅菌してよく、および/または賦形剤、例えば防腐剤、安定化剤、湿潤剤および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧調整用塩および/または緩衝剤を含んでいてよい。望ましいとき、他の薬理学的に活性な物質を含み得る、本発明の医薬組成物はそれ自体既知の方法で、例えば慣用の混合、造粒、糖衣、溶解または凍結乾燥法により製造でき、約1%から95%、とりわけ約1%から約20%の活性成分(複数もある)を含む。
出発物質
新規出発物質および/または中間体、ならびにそれらの製造法も同様に本発明の対象である。好ましい態様において、このような出発物質を使用し、好ましい化合物を得ることができるように反応条件を選択する。
式IIおよびIIIの出発物質は既知であるか、市販されているか、または当分野で既知の方法または実施例に記載の方法に準じてまたはそれらにしたがい、合成できる。
特に、式III
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有し、そしてHalはハロを意味する)
のピロロピリミジンは、下記の一連の反応により製造できる。
第一の段階において、式IV
Figure 0004499667
のピリミジンを、式V
−CH−NH(V)
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
のアミンと、それ自体既知の方法で反応させ、例えば約−10℃および約+10℃、例えば約0℃の温度で、式Vのアミンを、式IVのピリミジンの適当な溶媒、例えばC−Cアルコール中の溶液に滴下し、そして、該溶液を約15℃から約30℃、例えば約20℃で約3から12時間の反応時間反応させ、式VI
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
のピリミジンを得る。
第二段階において、式VIのピリミジン(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)を、シアニド、例えばカリウムまたはナトリウムシアニドと、適当な溶媒中、それ自体既知の方法で反応させ、式VII
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
の2−シアノ−ピリミジン誘導体を得る。
第二段階において、式VIIの2−シアノ−ピリミジン誘導体(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有するを、式VIII
Figure 0004499667
(式中、PGは、該カップリング反応の条件下で安定である適当な保護基を意味する)
の化合物と、適当な溶媒、例えばジメチルホルムアミド中、例えばパラジウム−(II)触媒、ヨウ化銅−(I)、および適当な塩基、例えばトリエチルアミンのようなトリアルキルアミンの存在下反応させ、式IX
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有し、そしてPGは保護基である)
の2−シアノ−ピリミジン誘導体を得る。
式IXの2−シアノ−ピリミジン誘導体(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有し、そしてPGは保護基である)の環化は、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを、約80℃から約120℃の間の温度、例えば約100℃で式IXの2−シアノ−ピリミジン誘導体の、適当な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中の溶液に添加し、該混合物をほぼその温度で約0.5から2時間、例えば1時間維持することにより達成でき、式X
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有し、そしてPGは保護基である)
の保護されたヒドロキシメチルピロロピリミジンを得る。
該保護基PGは、それ自体既知の条件下で脱離でき、式XI
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
の保護されていないヒドロキシメチルピロロピリミジンを得る。該式XIのヒドロキシメチルピロロピリミジンを、ヒドロキシ基をハロ基で置換する標準置換反応により、所望の式IIIのピロロピリミジンに変換できる。
別法として、式VII
Figure 0004499667
(式中、Rは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
の2−シアノ−ピリミジン誘導体を、それ自体既知の適当な条件下、例えば上記の式IXの化合物の製造のための条件下、式XII
Figure 0004499667
(式中、R、Yおよびpは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
の化合物と反応させて、式XIII
Figure 0004499667
(式中、R、R、Yおよびpは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)
の化合物を得る。
式XIIIの2−シアノ−ピリミジン誘導体(式中、R、R、Yおよびpは、上記式Iの化合物に関して定義した意味を有する)の環化は、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを、約80℃から約120℃の間の温度、例えば約100℃で式XIIIの2−シアノ−ピリミジン誘導体の、ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中の溶液に添加し、該混合物をほぼその温度で約0.5から2時間、例えば1時間維持することにより達成でき、直接、保護された式Iのヒドロキシメチルピロロピリミジンを得る。
特に好ましい本発明の化合物は、実施例の化合物である。
本発明は、式Iの化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物を、カテプシンSの阻害のため、およびカテプシンS依存性状態、例えば、本明細書に記載のようなカテプシンS依存性状態、例えば慢性炎症性または神経因性疼痛の処置のために、哺乳類において使用する方法に関する。
特に本発明は、必要とする哺乳類に式Iの化合物の有効なカテプシンS阻害量を投与することを含む、哺乳類におけるカテプシンS活性を選択的に阻害する方法に関する。
より具体的に、これは、必要とする哺乳類に、対応する有効量の式Iの化合物を投与することを含む、哺乳類における慢性炎症性または神経因性疼痛(および上記のような他の疾患)を処置する方法に関する。
実施例
以下の実施例は、その範囲を限定することなく本発明を説明するために記載する。
温度は摂氏で測定する。特記しない限り、反応は室温で行う。最終産物、中間体および出発物質の構造は、標準分析法、例えば微量分析および分光的特徴付け(例えばMS、IR、NMR)により確認する。
略語
使用する略語は当分野で慣用のものであり、特に、下記の意味を有する。
Ac アセチル
aq. 水性
Boc tert−ブトキシカルボニル
conc. 濃縮
DABCO 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Et エチル
FC フラッシュクロマトグラフィー
Me メチル
min 分
MS 質量分析
NMR 核磁気共鳴
Ph フェニル
RP−HPLC 逆相高速液体クロマトグラフィー
rt 室温
sat. 飽和
soln. 溶液
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TsOH トルエンスルホン酸
実施例A:6−ブロモメチル−2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
0℃でCBr(56.1g、0.17mol)の乾燥CHCl(150ml)の溶液を、15分にわたりステップA.5(20.65g、84.5mmol)およびPhP(44.2g、0.17mol)の乾燥CHCl(150ml)溶液に滴下する。30分、0℃で攪拌後、該混合物を室温に暖め、3時間攪拌する。該混合物をCHCl(300ml)で希釈し、飽和水性NaHCO溶液(150ml)および塩水(150ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)させる。該有機層をSiO(70g)で処理し、蒸発させ、該残渣をシリカゲルカラムFC(800gのシリカゲル;ヘキサン/EtOAc 7:4)に付し、表題化合物を黄色固体として得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.98-1.11(m, 2H), 1.18-1.45(m, 5H), 1.64-1.89(m, 6H), 4.40(t, 2H), 4.68(s, 2H), 6.70(s, 1H), 8.95(s, 1H)。
ステップA.1:(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−(2−シクロヘキシル−エチル)−アミン
2−シクロヘキシル−エチルアミン(40.3g、320mmol)を、0℃で20分にわたり、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(51g、224mmol)のMeOH(200ml)溶液に滴下する。0℃で20分攪拌後、該混合物を室温に暖め、11時間攪拌し、蒸発させる。該残渣を200mlのCHClに懸濁し、水および塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させる。該残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 5:1)に付し、表題生成物を得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.90-1.01(m, 2H), 1.10-1.41(m, 5H), 1.55(q, 2H), 1.61-1.80(m, 4H), 3.52(q, 2H), 5.43(brs, 1H), 8.09(s, 1H)。
ステップA.2:5−ブロモ−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル
室温で、NaCN(1.27g、25.9mmol)の水性溶液(5ml)に連続してDMSO(50ml)、DABCO(0.24g、2.16mmol)、およびステップA.1の生産物(6.9g、21.6mmol)を添加する。該混合物を11時間、60℃で攪拌し、氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させる。該残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 4:1)に付し、表題生成物を得る。
ステップA.3:2−シアノ−4−(2−シクロヘキシル−エチル)アミノ−5−[3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−プロプ−1−イニル]−ピリミジン
室温で、ステップA.2の生産物(25.0g、89.9mmol)および2−プロプ−2−イニルオキシ−テトラヒドロピラン(13.6ml、97.02mmol)の乾燥DMF(420ml)溶液を、EtN(56.5ml、40.5mmol)、CuI(0.78mg、4.05mmol)および(PhP)PdCl(1.4g、2.02mmol)で処理する。該混合物を3時間、70℃で攪拌し、氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させる。該残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィー(1800gのシリカゲル;ヘキサン/EtOAc 2:1)に付し、表題化合物を得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.90-1.02(m, 2H), 1.10-1.40(m, 5H), 1.48-1.91(m, 12H), 3.49 - 3.60(m, 3 H), 3.84 - 3.92(m, 1 H), 4.54(s, 2H), 4.86(t, 1H), 5.88(brt, 1H), 8.19(s, 1H)。
ステップA.4:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−ヒドロキシメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−オール
室温で、ステップA.3の生産物(23.1g、62.69mmol)の乾燥DMF(400ml)溶液をDBU(11.3ml、75.23mmol)で処理し、1時間、100℃で乾燥し、氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、HOで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させる。該残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 5:1)に付し、表題化合物を得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.93-1.08(m, 2H), 1.12-1.40(m, 5H), 1.48-1.91(m, 12H), 3.54-3.62(m, 1H), 3.82 - 3.91(m, 1H), 4.38(t, 2H), 4.70(d, 1H), 4.73(t, 1H), 4.94(d, 1H), 6.61(s, 1H), 8.91(s, 1H)。
ステップA.5:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−ヒドロキシメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−オール
室温で、ステップA.4(21.4g、58.08mmol)のMeOH(200ml)溶液をTsOH・HO(1.1g、5.78mmol)で処理し、11時間攪拌し、蒸発させる。該残渣をCHClで希釈し、水および飽和NaHCO水性溶液で洗浄する。該有機抽出物を乾燥(MgSO)させ、濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに付し、表題化合物を得る。
実施例B:
実施例Aに記載の方法を繰り返し、適当な出発物質および条件を使用して、下記表1に同定するような式1
Figure 0004499667
の化合物が得られる。
Figure 0004499667
実施例C:フェノール誘導体
実施例C.1:3−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−プロピル−ベンズアミド
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(5g、32mmol)およびプロピルアミン(3.1ml、38ml)のDMF(250ml)溶液に、HOAt(5.2g、38mmol)およびWSCI.HCl(7.2g、38mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を室温で15時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤;ジクロロメタンおよび3%MeOHのジクロロメタン溶液)により、4.8gの所望の生成物を得る;Rf = 0.76(ジクロロメタン :MeOH = 8:2)。
実施例C.2:3−ヒドロキシ−N−プロピル−ベンズアミド
3−ヒドロキシ−安息香酸(430mg、3.6mmol)のTHF(5ml)にSOCl(0.4ml)およびDMF(2滴)添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。該混合物を半分に分け、この混合物にEtN(0.42ml)および対応するアミンを添加する。該混合物を室温で一晩攪拌した後、それを水で希釈する。該混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して該生成物を得る。
実施例D
実施例D.1:(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル−メタノン
トルエン(6mL)の溶液に、トリメチルアルミニウム(ヘキサン中1M、3mL)、ピペリジン(3mmol)を室温で添加する。該混合物を0.3時間、室温で攪拌する。4−ヒドロキシ安息香酸エチルエステルを添加し、1時間、100℃で攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、8N KOH水溶液を添加する。次いで、該反応混合物を水性濃HClで酸性化し、ジクロロメタンで抽出する(3回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮して表題化合物を得る。
実施例D.2:4−ヒドロキシ−N−ピリジン−3−イルメチル−ベンズアミド
DMF/HO(20mL/7mL)の溶液に、4−ベンジルオキシ−安息香酸(1g)、3−メチルアミノピリジン(710mg)、HOAt(715mg)、WSCD.HCl(1g)を添加する。該混合物を3時間、室温で攪拌し、氷水で希釈する。白色沈殿を濾過により回収する。上記生成物のメタノール溶液にPd/Cを添加し、該混合物を12時間、H雰囲気下に攪拌する。該反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濃縮して表題化合物を得る。
実施例E:アゼピン誘導体
実施例E.1:7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[c]アゼピン−1−オンおよび7−メトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オン
加熱した6−メトキシ−1−テタロン(1g)のトリクロロ酢酸(10g)溶液に、ナトリウムアジド(553mg)を70℃で添加し、該混合物を4時間、攪拌しながら維持する。該反応混合物を氷水で希釈し、炭酸カリウムで中和し、酢酸エチルで抽出する。該有機層を連続して水および飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[c]アゼピン−1−オン(後期)を49%収率でおよび7−メトキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オンを27%収率で得る。
実施例E.2:7−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[c]アゼピン−1−オン
7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[c]アゼピン−1−オン(520mg)のジクロロメタン(3mL)に、三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(ジクロロメタン中1M)を0℃で添加し、2.5時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、水性炭酸水素ナトリウムで中和する。該混合物中の白色沈殿を濾過により回収する。該沈殿を真空で乾燥させ、て、表題化合物を得る。
実施例F:4−ピロリジニル−フェノール誘導体の合成
4−アミノ−2−フルオロ−フェノール(3.4mmol)およびγ−ブチロラクトン(3.57mmol)の混合物と90mlの濃HClを、190℃に加熱し、1.5時間攪拌する。室温に冷却後、該反応混合物をTHFおよびNaHCO水溶液で希釈し、AcOEtで抽出し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサン(3:1)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、1−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ピロリジン−2−オンを得る。
実施例G:4−ピロリジニル−フェノール誘導体の合成
4−ヨードフェノール(1.0mmol)を3mlのジオキサンに溶解する。この溶液に、3,3−ジメチル−ピロリジン−2−オン(1.2mmol)、KCO(2.0mmol)およびN,N'−ジメチルエチレンジアミンを室温で添加する。該反応混合物を加熱し、14時間、110℃でN下攪拌し、次いでセライトを通して濾過する。得られた混合物をAcOEtおよびNaHCO水溶液で希釈し、AcOEtで抽出し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサン(3:1)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−ピロリジン−2−オンを褐色固体として得る。
実施例H:4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ステップH.1の生産物(2g)の、1M HClのEtOAc溶液を、0.5時間、還流下に攪拌し、真空で濃縮する。該残渣をジエチルエーテルに懸濁し、白色粉末を濾過により回収する。本粉末のメタノール(100mL)溶液に、Pd/C(10%w/w、200mg)を添加し、18時間、H雰囲気下で攪拌する。該反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、その濾液を真空で濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物(300mg)のDMF溶液に、BocO(305mg)およびEtNを添加し、5時間、室温で攪拌する。該反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出する(2回)。該有機層を合わせ、連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、純粋生成物を得る;Rf = 0.56(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1)。
ステップH.1:1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−ピペリジン−4−オール
1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−ベンゼン(5g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、13mL)を−78℃で添加し、0.5時間、−78℃で攪拌する。この混合物に、1−ベンジル−ピペリジン−4−オンのテトラヒドロフラン(20mL中3.6g)を−78℃で添加し、攪拌しながら−78℃に1.5時間維持する。該反応混合物を水性NHClで希釈し、次いでEtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、純粋生成物を得る;Rf = 0.15(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1)。
実施例I:4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例Hの生産物(2g)のメタノール(50ml)溶液にPd/C(10%w/w、200mg)を添加し、9時間、H雰囲気下で攪拌する。該反応混合物をセライトのパッドを通して濾過する。この濾液に、HCl(EtOH中1M、50ml)を添加し、還流下で攪拌する。該反応混合物を真空で濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物のMeOH/THF/HO(10ml/5ml/10ml)溶液に、NaHCO(pH=9まで)、BocOを0℃で添加し、攪拌しながら1時間、0℃に維持する。該反応混合物を蒸発させ、水性クエン酸で中和し、EtOAcで抽出する(3回)。該有機層を合わせ、連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、純粋生成物を得る;Rf = 0.60(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1)。
実施例J:1−[4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン
ステップJ.1の生産物(1g)のメタノール(100mL)溶液に、Pd/C(活性炭素上10%w/w、0.1g)を添加し、11時間、H雰囲気下で攪拌する。該反応混合物をセライトのパッドを通して濾過する。該濾液を濃縮して表題化合物を得る;Rf = 0.23(ジクロロメタン:メタノール = 9:1)。
ステップJ.1:1−[4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン
1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゼン(1g)、1−アセチルピペラジン(0.55g)およびナトリウムtert−ブトキシド(0.51g)のトルエン(70mL)溶液に、トリ−o−トリル−ホスファン(0.05g)およびPd(dba)(0.16g)をN雰囲気下添加し、4時間、還流下攪拌する。該反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性塩化ナトリウムで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、純粋生成物を得る;Rf = 0.29(ジクロロメタン:メタノール = 9:1)。
実施例K:4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ステップK.1の生産物(2.8g)のメタノール(100mL)溶液に、Pd/C(活性炭素上10%w/w)を添加し、12時間、H雰囲気下で攪拌する。該反応混合物をセライトのパッドを通して濾過する。該濾液を濃縮して表題生成物を得る;Rf = 0.13(n-ヘキサン:EtOAc = 4:1)。
ステップK.1:4−(4−ベンジルオキシ−3−フルオロ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−ベンジルオキシ−4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゼン(3g)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.36g)およびナトリウムtert−ブトキシド(1.54g)のトルエン(210ml)溶液に、トリ−o−トリル−ホスファン(0.163g)およびPd(dba)(0.49g)をN雰囲気下添加し、11時間、80℃で攪拌する。該反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性塩化ナトリウムで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、純粋標題生成物を得る;Rf = 0.19(n-ヘキサン:EtOAc = 4:1)。
実施例L:(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−メタノール
Mg粉末(19.3mmol)および一片のヨウ素のTHF(10mL)中の懸濁液を(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−トリメチル−シラン(16.0mmol)のTHF(20mL)溶液に室温で添加し、該混合物を85℃で0.5時間攪拌する。臭化銅(I)(1.60mmol)を室温で添加し、次いでメトキシアレン(16.0mmol)のTHF(10mL)溶液を0℃で添加し、該混合物を室温で5時間攪拌する。該混合物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、AcOEtで抽出する。該有機層を1N HCl溶液、HOおよび塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:9)により、表題化合物を得る;Rf = 0.4(CH2Cl2:AcOEt = 3:2)。
実施例M:1−クロロ−4−プロプ−2−イニル−ベンゼン
メチルプロパルギルエーテル(50.0g、714mmol)およびt−BuOK(4.0g、36mmol)の混合物を、N下で1時間還流する。該混合物を希釈してメトキシアレン(50g、定量的)の無色油状物を酸性する。該メトキシアレン(42mL、50mmol)およびCuBr(720mg、5mmol)の200mLのジエチルエーテル溶液に、p−クロロフェニルマグネシウム臭化物のジエチルエーテル(50mL、50mmol)中の1M溶液を0℃でN下滴下する。1時間、室温で攪拌後、150mLの飽和NHCl溶液を添加し、該混合物をエーテルで抽出し、飽和NaHCO溶液で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮する。残渣のヘキサンのみで溶出するカラムクロマトグラフィーによる精製により、1−クロロ−4−プロプ−2−イニル−ベンゼンを黄色油状物として得る。
実施例N:1−フルオロ−4−プロプ−2−イニル−ベンゼン
1−フルオロ−4−プロプ−2−イニル−ベンゼンを、p−フルオロフェニルマグネシウム臭化物およびメトキシアレンから、実施例Mに記載の方法により合成する。
実施例O:1−(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−ピロリジン−2−オン
4−プロプ−2−イニル−フェニルアミン(2.0mmol)およびg−ブチロラクトン(2.0mmol)の濃HCl溶液を190℃に加熱し、1時間攪拌する。室温に冷却後、該反応混合物をNaHCO水溶液で希釈し、AcOEtで抽出し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサン(1:1)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、1−(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−ピロリジン−2−オンを得る。
実施例P:6−(4−クロロ−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジンをNH/MeOHに溶解し、室温で攪拌し、溶媒を減圧下除去する。得られた固体をHOで洗浄し、真空で乾燥させて、5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イルアミンの白色固体を定量的収率で得る。該白色固体をDMSO/HOに溶解する。この溶液に、DABCOおよびNaCNを添加し、次いで得られた混合物を60℃に加熱する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、4−アミノ−5−ブロモ−ピリミジン−2−カルボニトリルを白色固体として得る。上記生成物のDMF溶液に、1−クロロ−4−プロプ−2−イニル−ベンゼン、(PPh)PdClおよびCuIをN下添加する。得られた溶液を80℃で攪拌し、次いで飽和NHCl水溶液を該混合物に添加する。さらに1時間攪拌後、該混合物をAcOEtで2回抽出する。合わせた有機抽出物をNaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る。
実施例Q:5−ヨード−3,3−ジメチル−ペンタ−1−エン
3,3−ジメチル−ペンタ−4−エン−1−オール(0.77mmol)を10mlのCHClに溶解し、次いで該溶液を0℃に冷却する。この冷却した溶液にPPh(0.92mmol)、ピリジン(0.85mmol)およびヨウ素(0.92mmol)を添加し、次いで0℃から室温で16時間攪拌する。水性NaSO溶液の添加後、該混合物をEtOで2回抽出する。合わせた有機抽出物をHOで洗浄し、NaSOで乾燥させる。n−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、本ヨウ化物を無色油状物として得る。
実施例R:1−(2−ブロモ−エチル)−4−メチル−ベンゼン
2−p−トリル−エタノール(1g、7.30mmol)のCHCl(20mL)溶液に、PPh(1.94g、7.40mmol)およびNBS(1.32g、7.40mmol)を−15℃で添加する。該反応混合物を−15℃から室温で一晩攪拌する。反応を飽和水性NaHCOの添加によりクエンチし、得られた混合物をCHClで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、表題化合物を得る。
実施例S:(3−ブロモ−プロピル)−シクロプロパン
3−シクロプロピル−プロパン−1−オール(530mg、5.30mmol)のCHCl(10mL)溶液に、PPh(1.42g、5.40mmol)およびNBS(960mg、5.40mmol)を−20℃で添加する。該反応混合物を−20℃から室温で一晩攪拌する。反応を水の添加によりクエンチし、得られた混合物をCHClで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtO)で精製して、標題化合物を得る。
実施例T:2−ヒドロキシメチル−インダン
インダン−2−カルボン酸(1g、6.20mmol)のTHF(10mL)溶液に、LiAlH(266mg、7mmol)を0℃で徐々に添加する。該反応混合物を0℃から室温で3.5時間攪拌する。反応を水の添加によりクエンチし、得られた混合物をEtOで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例U:1−ピペリジン−1−イル−ペンタ−4−イン−1−オン
4−ペンチン酸(512mg、0.53mmol)のベンゼン(10mL)溶液に、(COCl)(1mL)を添加する。室温で5.5時間攪拌後、該反応混合物を真空で濃縮して、対応する酸塩化物を得、それを次反応にさらに精製することなく使用する。ピペリジン(890mg、10.5mmol)のベンゼン(3mL)溶液に、該酸塩化物のベンゼン(2mL)溶液を添加する。該反応混合物を室温で2時間攪拌し、EtOAcで希釈する。該混合物を1M水性KHSO、水、飽和水性NaHCO、水および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例V:2−ブト−3−イニル−チアゾール
NaH(60%、424mg、10.6mmol)のTHF(5mL)中の懸濁液に、(EtO)P(O)CHCOEt(2.6g、11.6mmol)のTHF(8mL)溶液を0℃で添加する。0℃で30分攪拌後、この溶液に2−ホルミルチアゾール(1g、8.84mmol)のTHF(8mL)溶液を添加する。該反応混合物を0℃から室温で13時間攪拌する。全部の溶媒を真空で除去した後、残渣をエーテルで希釈し、1M 水性KHSO、水および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=5:1)で精製して、該不飽和エステルを得る。
該不飽和エステル(1.16g、6.33mmol)のEtOH(15mL)溶液に、10%Pd/炭素(100mg)を添加する。該黒色スラリーを室温で1気圧のH下、22時間攪拌する。該反応混合物をセライトパッドを通して濾過し(EtOH濯ぎ)、その濾液を真空で濃縮して、該飽和エステルを得る。
上記飽和エステル(1.15g、6.21mmol)のCHCl(10mL)溶液に、DIBAL(ヘキサン中0.95M、6.6mL、6.27mmol)を−78℃で添加する。−78℃で20分攪拌後、反応を1M 水性KHSOの添加によりクエンチする。得られた混合物をCHClで抽出する(×3)。合わせた有機抽出物を飽和水性NaHCO、水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=2:1)で精製して、対応するアルコールを得る。
上記アルコール(211mg、1.47mmol)のCHCl(5mL)溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(750mg、1.76mmol)を添加する。該反応混合物を室温で30分攪拌し、反応を水性Naの添加によりクエンチする。該混合物をエーテルで抽出し、該有機層を水および飽和水性NaHCOで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、対応するアルデヒドを得、それをさらに精製することなく次ステップに使用する。
TMSCHN(ヘキサン中2.0M、0.6mL、1.20mmol)のTHF(3mL)溶液に、n−BμLi(ヘキサン中1.58M、0.76mL、1.20mmol)を−78℃で添加する。−78℃で30分攪拌後、この溶液に、上記アルデヒド(140mg、0.99mmol)のTHF(2mL)溶液を添加する。該反応混合物を−78℃から室温で2.5時間攪拌する。エーテルで希釈後、該混合物を飽和水性NHCl、水および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=5:1)で精製して、表題化合物を得る。
実施例W:1−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン
ピロリジン−2−オン(1.03g、12.1mmol)のDMF(30mL)に、NaH(60%、540mg、13.5mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を0℃で20分攪拌し、次いで室温に40分暖める。この溶液に、1−ブロモ−3−ブロモメチル−ベンゼン(2.45g、9.8mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を0℃で15分攪拌し、次いで室温に13時間暖める。エーテルで希釈後、該混合物を1M 水性KHSO、水、飽和水性NaHCO、水および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=1:1から1:2)で精製して、表題化合物を得る。
実施例X:1−ブロモ−3−メトキシメチル−ベンゼン
(3−ブロモ−フェニル)−メタノール(1g、5.35mmol)のTHF(10mL)溶液に、NaH(60%、257mg、6.43mmol)を0℃で添加する。13分後、この混合物にMeI(1mL、16.1mmol)を添加する。該反応混合物を0℃で10分攪拌し、次いで室温に50分暖める。反応を1M 水性KHSOの添加によりクエンチし、該混合物をエーテルで希釈する。得られた2相を分離した後、該有機層を塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=10:1)で精製して、表題化合物を得る。
実施例YA:4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(1.0g、4.32mmol)のジクロロメタン(10ml)中の懸濁液に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)およびジ−t−ブチルジカーボネート(1.04g、4.76mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液を環境温度で添加する。該反応混合物を1時間攪拌し、HOでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.90(CH2Cl2:MeOH = 20:1)1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.51(s, 9H), 1.63-1.71(m, 2H), 2.50-2.65(m, 2H), 3.50-3.65(m, 2H), 3.97-4.10(m, 2H), 4.75(s, 2H), 6.74-6.76(m, 2H), 6.84-6.88(m, 1H), 7.01(brs, 1H), 7.23-7.27(m, 2H)。
実施例YB:3−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル
6−クロロメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(600mg、1.98mmol)のDMF(7ml)溶液に、4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(657mg、1.98mmol)および水素化ナトリウム(101mg、2.53mmol)を添加する。該混合物を室温で窒素雰囲気下、14時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.25(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :0.97-1.49(m, 7H), 1.50(s, 9H), 1.56-1.82(m, 8H), 2.45-2.60(m, 2H), 3.50-3.65(m, 2H), 4.09-4.14(m, 2H), 4.33-4.36(m, 2H), 4.64(s, 2H), 4.87(s, 2H), 6.72-6.74(m, 2H), 6.86-6.90(m, 1H), 7.20-7.24(m, 2H), 8.94(s, 1H)。
実施例YC:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−3−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
3−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(340mg、0.56mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)を添加する。1時間、室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.10(CH2Cl2:MeOH = 20:1)1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :0.98-1.38(m, 5H),1.65-1.83(m, 8H), 1.98-2.09(m, 2H), 2.71-2.80(m, 2H), 3.53-3.56(m, 2H), 3.94-4.02(m, 2H), 4.38-4.42(m, 2H), 4.73(s, 2H), 4.91(s, 2H), 6.71(s, 1H), 6.88-6.90(m, 2H), 7.01-7.04(m, 1H), 7.28-7.32(m, 2H), 7.85(brs, 1H), 8.25(brs, 1H), 9.08(s, 1H)。
実施例YD:4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(1.0g、2.66mmol)のDMF(10ml)溶液に、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(545mg、2.93mmol)および炭酸カリウム(515mg、3.72mmol)を添加する。該混合物を室温で窒素雰囲気下、14時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.20(n-ヘキサン:AcOEt = 2:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.45(s, 9H), 2.36-2.38(m, 4H), 3.12-3.15(m, 2H), 3.39-3.43(m, 6H), 4.58-4.62(m, 2H), 6.48(s, 1H), 7.01-7.03(m, 2H), 7.24-7.26(m, 2H), 8.90(s, 1H)。
実施例YE:5−(3−アゼパン−1−イル−プロプ−1−イニル)−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル
室温で、B(0.49mmol)およびC(0.73mmol)のDMF(5ml)溶液を、EtN(2.18mmol)、CuI(0.05mmol)および(PhP)PdCl(0.03mmol)で処理する。該混合物を2時間、80℃で攪拌し、氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させる。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt)で精製して、表題化合物をオレンジ色固体として得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.91-1.04(m, 2 H), 1.12-1.38(m, 3 H), 1.49-1.79(m, 16H), 2.74(t, 4H), 3.54(t, 2 H), 3.67(s, 1 H), 5.77(brs. 1H), 8.18(s, 1H). Rf 0.12(ヘキサン/EtOAc 1:3)。
実施例ZA:8−ベンジル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1,3−ジオン
1−ベンジル−ピペリジン−4−オン(75.1g、0.40mol)のトルエン(400ml)溶液に、シアノ−酢酸エチルエステル(50.6ml、0.48mol)および酢酸(18.2ml、0.32mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を4時間還流し、氷水でクエンチし、ジエチルエーテルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、(1−ベンジル−ピペリジン−4−イリデン)−シアノ−酢酸エチルエステルを定量的収率で得る;Rf = 0.53(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.30-1.37(m, 3H), 2.58(dd, 2H), 2.64(dd, 2H), 2.79(dd, 2H), 3.15(dd, 2H), 3.55(s, 2H), 4.23-4.32(m, 2H), 7.21-7.36(m, 5H)。
(1−ベンジル−ピペリジン−4−イリデン)−シアノ−酢酸エチルエステル(112.9g、0.40mol)のEtOH(500ml)およびHO(100ml)の溶液に、カリウムシアニド(64.6g、0.99mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を65℃で24時間攪拌する。EtOHの除去後、HOを該残渣に添加する。該水相をジエチルエーテルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて1−ベンジル−4−シアノメチル−ピペリジン−4−カルボニトリルを得る;Rf = 0.38(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1).1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.76-1.81(m, 2H), 2.10-2.05(m, 2H), 2.23-2.39(m, 2H), 2.69(s, 2H), 2.90-2.94(m, 2H), 3.56(s, 2H), 7.21-7.38(m, 5H)。
酢酸(56.8ml)および硫酸(11.8ml)を1−ベンジル−4−シアノメチル−ピペリジン−4−カルボニトリル(27.2g、0.114mmol)に環境温度で添加する。該反応混合物を125℃で1時間攪拌し、室温に冷却し、飽和NaOH水溶液に添加してpH6.0に調節する。該混合物をジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.40(CH2Cl2:MeOH = 10:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.52-1.57(m, 2H), 2.02-2.17(m, 4H), 2.59(s, 2H), 2.86-2.90(m, 2H), 3.52(s, 2H), 7.21-7.28(m, 2H), 7.30-7.37(m, 3H), 7.92(brs, 1H)。
実施例ZB:8−ベンジル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン
水素化アルミニウムリチウム(3.63g、95.6mmol)のTHF(100ml)溶液に、実施例ZAの生産物(8.23g、31.8mol)のTHF(60ml)を、ゆっくり環境温度で添加する。該反応混合物を6時間還流し、NaSO10HOで0℃でクエンチする。無機物質を濾過により除去し、THFを蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.10(酢酸エチルのみ)。
実施例ZC:2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1,3−ジオン塩酸塩
実施例ZAの生産物(1.04g、4.02mol)およびPd(OH)(8.5g)の200mlのフラスコ中の溶液に、EtOH(80.5ml)を環境温度で添加する。該反応混合物をH下、室温で15時間攪拌した。該触媒を濾過により除去し、EtOHを蒸発させて2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1,3−ジオンを定量的収率で得た。2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1,3−ジオンのEtOH(20ml)溶液に、HClの1M ジオキサン溶液(10ml)を添加する。1時間、室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて表題化合物を得る;1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.76-1.79(m, 2H), 1.90-2.00(m, 2H), 2.68(s, 2H), 2.88-2.96(m, 2H), 3.20-3.28(m, 2H), 8.76(brs, 1H), 9.01(brs, 1H), 11.25(brs, 1H)。
実施例ZD:8−ベンジル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例ZBの生産物(5.06g、21.9mmol)のジクロロメタン(50ml)溶液に、1N NaOH(50ml)およびジ−t−ブチルジカーボネート(6.14g、28.1mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を環境温度で添加する。該反応混合物を5時間攪拌し、HOでクエンチして、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.49(s, 9H), 1.50-1.70(m, 6H), 2.25-2.40(m, 2H), 2.45-2.55(m, 2H), 3.10-3.40(m, 4H), 3.50(s, 2H), 7.24-7.31(m, 5H)。
実施例ZE:2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル
実施例ZDの生産物(7.95g、24.0mol)およびPd(OH)(2.4g)の200mlのフラスコ中の溶液に、EtOH(96ml)および酢酸(1.2ml)を環境温度で添加する。該反応混合物をH下、室温で15時間攪拌した。該触媒を濾過により除去し、EtOHを蒸発させて表題化合物を得た;Rf = 0.05(酢酸エチルのみ)。
実施例ZF:8−メタンスルホニル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン塩酸塩
実施例ZEの生産物(1.12g、4.66mol)のジクロロメタン(10ml)溶液に、トリエチルアミン(3.88ml)および塩化メタンスルホニル(1.08ml、14mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩攪拌し、氷水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、粗8−メタンスルホニル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得る;Rf = 0.7(CH2Cl2:MeOH = 10:1)。
該エステル(1.32g)の酢酸エチル(10ml)溶液に、1M HClの酢酸エチル溶液(20ml)を添加する。2時間室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて表題化合物を得る;1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.62-1.68(m, 4H), 1.78-1.82(m, 2H), 2.87(s, 3H), 2.98-3.12(m, 6H), 3.20-3.23(m, 2H), 9.49(brs, 1H), 9.59(brs, 1H)。
実施例ZG:1−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−エタノン塩酸塩
実施例ZEの生産物(1.12g、4.66mol)のジクロロメタン(10ml)溶液に、トリエチルアミン(3.88ml)および酢酸無水物(1.32ml、14mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩攪拌し、氷水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、粗8−アセチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得る;Rf = 0.6(CH2Cl2:MeOH = 10:1)。
該エステル(1.34g)の酢酸エチル(10ml)溶液に、1M HClの酢酸エチル溶液(20ml)を添加する。2時間室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて表題化合物を固体として得る;1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.44-1.59(m, 4H), 1.76-1.83(m, 2H), 2.07(s, 3H), 2.96-3.06(m, 2H), 3.16-3.24(m, 4H), 3.38-3.56(m, 2H), 9.55(brs, 1H), 9.67(brs, 1H)。
実施例ZH:5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
2,4−ジフルオロニトロ−ベンゼン(127g、0.79mol)およびマロン酸ジメチル(210.9g、1.59mol)のDMF(800ml)溶液に、炭酸カリウム(220.6g、1.59mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を70℃で12時間攪拌する。該反応混合物をトルエン(639ml)および12N HCl(1200ml)に添加し、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて2−(5−フルオロ−2−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステルを得る;Rf = 0.5(n-ヘキサン:AcOEt = 2:1)。
2lのフラスコ中の粗エステルおよび5%Pd−C(10.8g)に、MeOH(600ml)を環境温度で添加する。該反応混合物をH下、室温で15時間攪拌する。該触媒を濾過により除去し、MeOHを蒸発させて5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルを得る;Rf = 0.10(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:1)。
該粗5−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルのMeOH(800ml)溶液に、6N HCl(415ml、1.92mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を80℃で5時間攪拌する。室温に冷却後、8N KOH(438ml、1.82mol)を反応混合物に添加する。該反応混合物を40℃で30分攪拌する。12N HCl(66.5ml)を反応混合物に添加する。MeOHを蒸発させ、該白色粉末を濾過する;Rf = 0.25(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :3.54(s, 2H), 6.78-6.81(m, 1H), 6.90-6.98(m, 2H), 8.34(brs, 1H)。
実施例ZI
Figure 0004499667
実施例ZHの生産物(1.5g、10mmol)のTHF(160ml)溶液に、NaHMDS(1M THF溶液)(50ml、50mmol)溶液を−78℃で添加する。30分、−78℃で攪拌後、エチル−ビス−(2−クロロ−エチル)−アミン(47.3g、0.18mol)のTHF(176ml)溶液をを添加し、該反応混合物を15時間、室温で攪拌し、飽和塩化アンモニウムおよび氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。エチルエーテルを該残渣に添加して粉末を得、それを濾過する;R=0.10(CH2Cl2:MeOH = 30:1)。
実施例ZJ:2−フルオロ−4−メトキシ−1−ニトロ−ベンゼン
3−フルオロ−4−ニトロ−フェノール(25.3g、0.16mol)のアセトン(160ml)溶液に、炭酸カリウム(41.7g、0.30mol)およびヨウ化メチル(20.0ml、0.32mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を40℃で3時間、攪拌する。室温に冷却後、ジクロロメタンを該反応混合物に添加し、それを濾過し、蒸発させる。ジクロロメタンを残渣に添加し、合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :3.90(s, 3H), 6.72-6.79(m, 2H), 8.06-8.13(m, 1H)。
実施例ZK:5−メトキシ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン
2−フルオロ−4−メトキシ−1−ニトロ−ベンゼン(84.1g、0.49mol)およびマロン酸ジメチル(129.9g、0.98mol)のDMF(490ml)溶液に、炭酸カリウム(135.9g、0.98mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を70℃で12時間攪拌する。該反応混合物をトルエン(393ml)および12N HCl(123ml)および酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて2−(5−メトキシ−2−ニトロ−フェニル)−マロン酸ジメチルエステルを得る;Rf = 0.8(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1)。
1lのフラスコの該エステルおよび5%Pd−C(7.0g)に、MeOH(490ml)を環境温度で添加する。該反応混合物をH下、室温で15時間攪拌する。該触媒を濾過により除去し、MeOHを蒸発させて5−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルを得る;Rf = 0.10(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:1)。
粗5−メトキシ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸メチルエステルのMeOH(320ml)溶液に、6N HCl(255ml、1.92mol)を環境温度で添加する。該反応混合物を70℃で3時間攪拌する。室温に冷却後、8N KOH(269ml、1.82mol)を反応混合物に添加する。該反応混合物を40℃で30分攪拌する。12N HCl(41ml)を反応混合物に添加する。MeOHを蒸発させ、該白色粉末を濾過して、表題化合物を得る;Rf = 0.25(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :3.51(s, 2H), 3.78(s, 3H), 6.72-6.85(m, 3H), 7.60(brs, 1H)。
実施例ZL
Figure 0004499667
実施例ZKの生産物(1.06g、6.49mmol)のTHF(13ml)溶液に、NaHMDS(1M THF溶液)(32.5ml、32.5mmol)の溶液を−78℃で添加する。30分、−78℃で攪拌後、メチル−ビス−(2−クロロ−エチル)−アミン塩酸塩(1.37g、7.14mol)を添加し、該反応混合物を13.5時間、室温で攪拌し、飽和塩化アンモニウムおよび氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。エチルエーテルを該残渣に添加して粉末を得、それを濾過する;Rf = 0.10(CH2Cl2:MeOH = 30:1)1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.66-1.78(m, 4H), 2.28(s, 3H), 2.44-2.47(m, 2H), 2.71-2.77(m, 2H), 3.70(s, 3H), 6.74(s, 2H), 7.01(s, 1H), 10.15(brs, 1H)。
実施例ZM
Figure 0004499667
1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(8.79g、66mmol)のTHF(50ml)溶液に、LiHMDS(1M THF溶液)(200ml、200mmol)溶液を、−78℃で添加する。30分、−78℃で攪拌後、ビス−(2−クロロ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(17.5g、72.6mol)を添加し、該反応混合物を21時間、室温で攪拌し、飽和塩化アンモニウムおよび氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得る。
Rf = 0.25(CH2Cl2:MeOH = 30:1)1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.43(s, 9H), 1.63-1.70(m, 4H), 3.57-3.71(m, 4H), 6.84-6.86(m, 1H), 6.95-6.97(m, 1H), 7.17-7.19(m, 1H), 7.42-7.44(m, 1H), 10.40(brs, 1H)。
粗生成物の酢酸エチル(20ml)溶液に、1M HClの酢酸エチル溶液(20ml)を添加する。2時間室温で攪拌後、溶媒を蒸発させる。エチルエーテルを該残渣に添加して粉末を得、それを濾過する;Rf = 0.05(酢酸エチルのみ);1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ :1.87-1.90(m, 2H), 2.04-2.11(m, 2H), 3.24-3.27(m, 2H), 3.45-3.49(m, 2H), 6.88-6.89(m, 1H), 7.00-7.04(m, 1H), 7.21-7.29(m, 2H), 9.04(brs, 1H), 10.57(brs, 1H)。
実施例ZN
Figure 0004499667
実施例ZMの生産物(422mg、1.76mol)のジクロロメタン(5ml)溶液に、トリエチルアミン(1.2ml)および酢酸無水物(0.33ml、3.53mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を2時間攪拌し、氷水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出する。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=5:1)で精製して、該生成物を得る;Rf = 0.6(CH2Cl2:MeOH = 10:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.79-1.95(m, 4H), 2.20(s, 3H), 3.68-3.74(m, 1H), 3.80-3.87(m, 1H), 3.98-4.22(m, 2H), 6.90-6.92(m, 1H), 7.03-7.07(m, 1H), 7.22-7.26(m, 2H), 8.06(brs, 1H)。
実施例ZO
Figure 0004499667
1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(2.66g、20mmol)のTHF(40ml)溶液に、NaHMDS(1M THF溶液)(100ml、100mmol)溶液を−78℃で添加する。30分、−78℃で攪拌後、エチル−ビス−(2−クロロ−エチル)−アミン塩酸塩(4.54g、22mol)を添加し、該反応混合物を18時間、室温で攪拌し、飽和塩化アンモニウムおよび氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=5:1)で精製して、該生成物を得る;Rf = 0.25(CH2Cl2:MeOH = 30:1)。
実施例ZP:4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩
4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g)のCHCl(10mL)溶液に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(1.85mL)を0℃で添加し、1.5時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水性NaHCOに注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得る。EtO(10mL)中の該油状物の溶液に、HClのEtOAc(4N、5mL)溶液を添加し、1時間、室温で攪拌する。該反応混合物中の白色沈殿を濾過により回収して、純粋生成物を得る;1H NMR(DMSO-d6, δ(ppm));2.23-2.2.36(m, 4H), 3.17-3.28(m, 4H), 9.54(brs, 2H)。
実施例ZQ:3−(S)−フルオロ−ピロリジン塩酸塩
3−(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg)のCHCl(10mL)溶液に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(236μL)を0℃で添加し、1時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水性NaHCOに注ぎ、EtOで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得る。該油状物を4N HClのジオキサン(5mL)溶液に溶解し、1.5時間、室温で攪拌する。該反応混合物を真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例ZR:3,3−ジフルオロピペリジン塩酸塩
1−ベンジル−ピペリジン−3−オン(1g)のCHCl(10mL)溶液に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(1.84mL)を0℃で添加し、1.5時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水性NaHCOに注ぎ、酢酸エチルで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得る。EtOH/MeOH(50mL)中の、該油状物およびPd/C(活性炭素上5%w/w、100mg)のHCl溶液を、22時間、H雰囲気下で攪拌する。該反応混合物をセライトパッドを通して濾過する。該濾液をHClのEtOAc溶液に添加し、次いで真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例ZS:3,3−ジフルオロ−ピロリジン
3−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g)のCHCl(10mL)溶液に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(2mL)を0℃で添加し、11時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水性NaHCOに注ぎ、EtOで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得る。該油状物のEtO(10mL)溶液に、HClのEtOAc(4N、5mL)溶液を添加し、3時間、室温で攪拌した。該反応混合物を真空で濃縮し、該残渣をEtOに懸濁する。EtO中の白色沈殿を濾過により回収して、表題化合物を得る。
実施例ZT:3−(R)−フルオロ−ピロリジン塩酸塩
3−(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg)のCHCl(10mL)溶液に、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄トリフルオリド(236μL)を0℃で添加し、1時間、室温で攪拌する。該反応混合物を水性NaHCOに注ぎ、EtOで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得る。該油状物を、4N HClのジオキサン(5mL)溶液に溶解し、1.5時間、室温で攪拌する。該反応混合物を真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例ZU:7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
加熱した6−メトキシ−インダン−1−オン(3g)のトリクロロ酢酸(30g)溶液に、ナトリウムアジド(1.8g)を70℃で添加し、該混合物を攪拌しながら12時間維持する。該反応混合物を氷水で希釈し、炭酸カリウムで中和し、酢酸エチルで抽出する(2回)。該有機層を連続して水および飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3, δ(ppm));2.86(dd, 2H), 3.45-3.50(m, 2H), 3.78(s, 3H), 6.36(brs, 1H), 6.92-6.95(m, 1H), 7.06(d, 1H), 7.52(d, 1H)。
実施例ZV:7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン塩酸塩
7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(200mg)のTHF(8mL)溶液に、LiAlH(76mg)を添加し、3時間、還流下攪拌し、THFで希釈する。該反応混合物に硫酸ナトリウム10水和物を添加し、セライトパッドを通して濾過する。該濾液を真空で濃縮する。該残渣をEtOに溶解し、次いでHClのEtOAc溶液を該EtOに添加する。白色沈殿を濾過により回収して、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3, δ(ppm));2.92(dd, 2H), 3.30-3.35(m, 2H), 3.72(s, 3H), 4.18-4.23(m, 2H), 6.81-6.86(m, 2H), 7.12(d, 1H), 9.45(brs, 2H)。
実施例ZW:4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン(1.0g、4.6mmol)のジクロロメタン(10ml)中の懸濁液に、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)およびジ−t−ブチルジカーボネート(1.1g、5.06mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液を環境温度で添加する。該反応混合物を1時間攪拌し、HOでクエンチして、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.90(CH2Cl2:MeOH = 20:1)1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :1.60(s, 9H), 1.82-1.85(m, 2H), 2.31-2.36(m, 2H), 2.84-2.90(m, 2H), 4.25-4.45(m, 2H), 4.47-4.51(m, 2H), 7.04-7.14(m, 4H), 9.43(brs, 1H)。
実施例ZX:4−{3−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
6−クロロメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(600mg、1.98mmol)のDMF(7ml)溶液に、4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(628mg、1.98mmol)および水素化ナトリウム(106mg、2.65mmol)を添加する。該混合物を室温で窒素雰囲気下、14時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :0.92-0.97(m, 2H), 1.00-1.34(m, 3H), 1.50(s, 9H), 1.53-1.85(m, 10H), 2.30-2.41(m, 2H), 2.85-2.91(m, 2H), 4.31-4.54(m, 5H), 5.29(s, 2H), 6.54(s, 1H), 6.96-6.98(m, 1H), 7.02-7.12(m, 2H), 7.17-7.19(m, 1H), 8.88(s, 1H)。
実施例ZY:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2−オキソ−3−ピペリジン−4−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
4−{3−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(512mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)を添加する。1時間、室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.10(CH2Cl2:MeOH = 20:1)1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ :0.95-1.03(m, 2H), 1.17-1.35(m, 4H), 1.59-1.79(m, 7H), 2.14-2.17(m, 2H), 2.86-3.01(m, 2H), 3.29-3.32(m, 2H), 3.77-3.80(m, 2H), 4.43-4.47(m, 2H), 4.79-4.85(m, 1H), 5.36(s, 2H), 6.55(s, 1H), 7.03-7.23(m, 3H), 7.46-7.47(m, 1H), 8.27(brs, 1H), 8.36(brs, 1H), 8.99(s, 1H)。
実施例1:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(実施例A;0.1g、0.27mmol)および2,4−ジフルオロフェノール(35mg、0.27mmol)をDMF(10ml)に溶解し、炭酸カリウム(75mg、0.54mmol)をその溶液に添加する。該反応混合物を室温で15時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、MgSO(またはNaSO)で乾燥させ、濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにより、所望の生成物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:1)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:3.18(t, 2H), 4.63(t, 2H), 4.93(s, 2H), 6.63(s, 1H), 6.67-6.95(m, 3H), 7.02(d, 2H), 7.22(d, 2H), 8.97(s, 1H)。
実施例2−49
実施例1に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AおよびBを含む)および適当な条件を使用して、下記表2に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例50:4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−N−プロピル−ベンズアミド
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(実施例A、3.8g、10.1mmol)および3−フルオロ−4−ヒドロキシ−N−プロピル−ベンズアミド(2.0g、10.1mmol)をDMF(220ml)に溶解し、炭酸カリウム(2.8g、20.2mmol)を該溶液に添加する。該反応混合物を室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1、2:1、1:1、1:2)により黄色生成物を得、それをアセトニトリルから再結晶して、薄黄色粉末を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.99(s, 3H), 1.65(q, 2H), 3.18(t, 2H), 3.41(q, 2H), 4.60(t, 2H), 4.97(s, 2H), 5.94-6.05(br, 1H), 6.77(s, 1H), 6.97-6.99(m, 3H), 7.26-7.31(m, 2H), 7.50-7.58(m, 2H), 8.97(s, 1H)。
実施例51から68
実施例50に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例Cで製造したものを含む)および適当な条件を使用して、下記表3に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例69から81
実施例50に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例Dで製造したものを含む)および適当な条件を使用して、下記表4に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例82から87
実施例50に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例Eで製造したものを含む)および適当な条件を使用して、下記表3に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例88:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(実施例B2、500mg)のDMF(5mL)溶液に、3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(224mg)、炭酸カリウム(276mg)を添加し、2時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続して水および水性塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.25(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1);1H NMR(DMSO-d6, δ(ppm);3.19(dd, 2H), 4.60(dd, 2H), 5.00(s, 2H), 6.72)s, 1H), 6.98(dd, 2H), 7.06(dd, 1H), 7.22(d, 2H), 7.65-7.69(m, 2H), 9.01(s, 1H), 9.90(s, 1H)。
実施例89:4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−安息香酸
7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(実施例88、480mg)、NaClO(298mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、NHSOH(160mg)のHO溶液を0°で添加し、3時間、室温で攪拌する。該反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性塩化ナトリウムで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をEtOで洗浄し、表題化合物を得る;Rf = 0.08(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1);1H NMR(DMSO-d6, δ(ppm):3.13(dd, 2H), 4.61(dd, 2H), 5.54(s, 2H), 7.01(s, 1H), 7.08-7.10(m, 2H), 7.22-7.25(m, 2H), 7.45-7.49(m, 1H), 7.71-7.74(m, 1H), 7.80-7.82(m, 1H), 9.16(s, 1H), 13.00(brs, 1H)。
実施例90:4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−N,N−ジプロピル−ベンズアミド
4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−安息香酸(60mg)のピリジン(1mL)溶液に、POCl(15μL)を0℃で添加し、0℃で1時間攪拌しながら維持する。該反応混合物に、ジ−n−プロピルアミン(17μL)を添加し、1時間、0℃で攪拌し、HOで希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOおよび水性塩化ナトリウムで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.13(n-ヘキサン;EtOAc = 1:1);1H NMR(CDCl3, δ(ppm));0.88-1.04(m, 6H), 1.65-1.85(m, 4H), 3.18-3.61(m, 6H), 4.70(dd, 2H), 5.05(s, 2H), 6.76(s, 1H), 7.02-7.10(m, 3H), 7.20-7.31(m, 4H), 9.08(s, 1H)。
実施例91:6−[4−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イルメチル)−フェノキシメチル]−7−(3−エチル−ヘプチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(3−エチル−ヘプチル)−6−(4−ホルミル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(720mg、1.90mmol)のMeOH(30ml)およびTHF(30ml)中の溶液に、NaBH(100mg、2.60mmol)を徐々に添加する。該反応混合物を室温で4時間攪拌し、全部の溶媒を真空で除去する。該残渣を水で希釈し、CHClで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、アルコール7−(3−エチル−ヘプチル)−6−(4−ヒドロキシメチル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを得る。該アルコール(140mg、0.36mmol)、5,5−ジメチルオキサゾリジンジオン(46mg、360mmol)およびPhP(105mg、0.40mmol)のTHF(2mL)溶液に、DEAD(0.25ml、0.46mmol)を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。濃縮後、残渣をRP−HPLCで精製して、表題化合物を得る;Rf 0.38(n-ヘキサン:EtOAc = 1:1);1H-HMR(400 MHz)δ 0.92-1.00(m, 2H), 1.18-1.25(m, 3H), 1.30-1.40(m, 1H), 1.58(s, 6H), 1.68-1.78(m, 7H), 4.35-4.39(m, 2H), 4.62(s, 2H), 5.22(s, 2H), 6.71(s, 1H), 6.95(dd, 2H), 7.37(dd, 2H), 8.96(s, 1H)。
実施例92:
6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(実施例A、0.23mmol)を2mlのDMFに溶解する。この溶液に、1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−ピロリジン−2−オン(0.25mmol)およびKCO(0.27mmol)を室温で添加する。1.5時間後、該反応混合物をHOで希釈し、AcOEtで2回抽出し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサン(1:2)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、生成物を得る(物理的データは下記表6参照)。
実施例93から96
実施例50に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例FおよびGで製造したものを含む)および適当な条件を使用して、下記表6に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例97:2,2,2−トリフルオロ−エタンスルホン酸{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−アミド
6−(4−アミノ−フェノキシメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(0.21mmol)を2mlのCHClに溶解する。この溶液に、2,2,2−トリフルオロ−エタンスルホニルクロライド(0.25mmol)およびピリジン(0.25mmol)を室温で添加する。0.5時間後、該反応混合物をHOで希釈し、EtOで2回抽出し、NaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサン(1:1)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題生成物を得る;Rf 0.18(n-ヘキサン:AcOEt = 2:1);1H-HMR(400 MHz, CDCl3)δ: 0.93 -1.02(m, 2H), 1.10 -1.28(m, 3H), 1.29 -1.39(m, 1H), 1.65 -1.79(m, 5H), 3.73 -3.79(q, 2H), 4.37 -4.41(m, 2H), 5.24(s, 2H), 6.63(br s, 1H), 6.74(s, 1H), 7.01 -7.03(m, 2H), 7.27(d, 2H), 8.98(s, 1H)。
実施例98:6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェノキシメチル]−7−(2−シクロペンチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−ブロモ−4−(2−シクロペンチル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル(0.46mmol)および1−[4−(4−プロプ−2−イニルオキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−エタノン(0.41mmol)を4mlのDMFに溶解する。該混合物を蒸発により脱気し、攪拌下に、数回、窒素でパージする。(PhP)PdCl(0.021mmol)、CuI(0.041mmol)およびEtN(0.82mmol)を添加し、該反応物を窒素下、80℃で9時間加熱する。該混合物を室温に冷却後、該混合物を2回、AcOEtで抽出し、合わせた有機層を塩水で数回洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下濃縮する。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、固体を得る。該固体を3mlのDMFに溶解する。この溶液に、DBU(60ml)を添加し、次いで100℃で1.5時間加熱する。該混合物を室温に冷却後、該混合物を減圧下濃縮する。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を黄色固体として得る;Rf 0.13(AcOEt);1H-HMR(400 MHz, CDCl3)δ: 1.14-1.16(m, 2H), 1.49-1.65(m, 4H), 1.78-1.88(m, 5H), 2.14(s, 3H), 3.04-3.10(m, 4H), 3.62(t, 2H), 3.77(t, 2H), 4.39(t, 2H), 5.20(s, 2H), 6.70(s, 1H), 6.74(d, 2H), 7.03(d, 2H), 8.95(s, 1H)。
実施例99から103
実施例98に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表7に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例104:4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ベンズアミド
4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−安息香酸(51mg、0.13mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルアミン(25mg、0.25mmol)のDMF(3ml)溶液に、HOAt(26mg、0.19mmol)およびWSCI.HCl(36mg、0.19mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を室温で15時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。該粗生成物を逆相HPLCで精製し、フラクションを回収し、蒸発させる。飽和重炭酸ナトリウムを添加し、中和し、該水相を酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて所望の生成物を得る;Rf = 0.76(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:2);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.94-0.99(m, 2H), 1.11-1.39(m, 4H), 1.61-1.84(m, 7H), 4.09-4.17(m, 2H), 4.37-4.40(m, 2H), 5.39(s, 2H), 6.27-6.30(br, 1H), 6.76(s, 1H), 7.07(d, 2H), 7.82(d, 2H), 8.97(s, 1H)。
実施例105から106
実施例104に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表8に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例107A:{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル−メトキシ]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
6−クロロメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルおよび(4−ヒドロキシ−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを実施例104に記載の方法により反応させ、表題化合物を得る;Rf = 0.16(n-ヘキサン:AcOEt = 3:1). NMR(400MHz, CDCl3, δ)0.92-1.05(m, 2H), 1.15-1.40(m, 4H), 1.51(s, 9H), 1.60-1.84(m, 7H), 4.38(t, 2H), 5.30(s, 2H), 6.38(br s, 2H), 6.70(s, 2H), 6.92(d, 2H), 7.31(d, 2H), 8.95(s, 1H)。
実施例107B:N−{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−プロピオンアミド
実施例107Aの化合物を、TFAの塩化メチレン溶液で処理し、アミン6−(4−アミノ−フェノキシメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを得る。該アミン(0.18mmol)の塩化メチレン(10ml)溶液に、塩化プロピオニル(0.62mmol)およびトリエチルアミン(0.97mmol)を0℃で滴下する。該混合物を室温で4時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する。該有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣を逆相カラムのHPLC(0.1%TFAのHO溶液および0.1%TFAのMeCN溶液)で精製し、表題化合物を得る;Rf(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1):0.15;1H-HMR(400 MHz)δ: 0.92-1.04(m, 2H), 1.11-1.40(m, 7H), 1.62-1.81(m, 7H), 2.38(q, 2H), 4.38(t, 2H), 5.21(s, 2H), 6.71(s, 2H), 6.94(d, 2H), 7.05(br s, 1H), 7.47(d, 2H), 8.86(s, 1H)。
実施例108および109
実施例107Aおよび107Bに記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表3に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例110:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルおよび3−フルオロ−4−ニトロ−フェノールを実施例104の記載と同様の方法により反応させ、表題化合物を得る;Rf 0.43(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-HMR(400 MHz)δ: 3.16(t, 2H), 4.56(t, 2H), 4.84(s, 2H), 6.71(s, 1H), 6.74(s, 1H), 6.76(s, 1H), 6.91(d, 2H), 7.22(d, 2H), 8.14(t, 1H), 9.03(s, 1H)。
実施例111:N−(4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−2−フルオロ−フェニル)−アセトアミド
実施例110の化合物を、10%Pd−C上の、水素雰囲気下での水素化により還元し、アミン7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−フルオロ−4−アミノ−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを得る。該アミンをアセチルクロライドにより、上記と同様の方法でアシル化し、表題化合物を得る;Rf 0.14(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-HMR(CDCl3, 400 MHz)δ: 2.22(s, 3H), 3.15(t, 2H), 4.56(t, 2H), 4.83(s, 2H), 6.65-6.71(m, 3H), 6.95(d, 2H), 7.18(br s, 1H), 7.21(d, 2H), 8.18(t, 1H), 8.99(s, 1H)。
実施例112から119
実施例110および111に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表10に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例120:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−プロピルアミノメチル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−(4−クロロメチル−2−フルオロ−フェノキシメチル)−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルおよびプロピルアミンを炭酸カリウムのDMF溶液で処理し、7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−プロピルアミノメチル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを得る;Rf 0.10(n-ヘキサン:AcOEt = 1:2);1H-HMR(CDCl3, 400 MHz)δ: 0.92(t, 3H), 1.49-1.59(m, 2H), 2.62(t, 2H), 3.18(t, 2H), 3.77(s, 2H), 4.61(t, 2H), 4.95(s, 2H), 6.65(s, 1H), 6.91(t, 1H), 6.98-7.08(m, 3H), 7.11-7.21(m, 3H), 8.97(s, 1H)。
実施例121から130
実施例120に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表11に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例131:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[4−(4−プロピオニル−ピペラジン−1−イル)−フェノキシメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−クロロメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルおよび4−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを実施例107Aに記載の方法により反応させ、4−{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得る。このようなエステルを、Boc基の脱保護のためにTFAで処理し、該脱保護したピペラジン誘導体を、実施例107Bの記載と同じ方法を使用して塩化プロピオニルによりアシル化し、表題化合物を得る;1H-HMR(CDCl3, 400 MHz)δ: 0.58(CH2Cl2:MeOH = 9:1);0.93-1.03(m, 2H), 1.15-1.43(m, 7H), 1.59-1.81(m, 7H), 2.39(q, 2H), 3.07(brs, 4H), 3.62(brt, 2H), 3.78(brt, 2H), 4.39(t, 2H), 5.19(s, 2H), 6.69(s, 1H), 6.92(s, 4H), 8.95(s, 1H)。
実施例132から139
実施例131に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからGで製造したいくつかを含む)および適当な条件を使用して、下記表12に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例140から147
実施例131および107B(Boc基の除去に関して)に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例HからKで製造したいくつかを含む)使用して、下記表13に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例148:6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェノキシメチル]−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(80mg)のCHCl溶液に、EtN(55μL)、アセチルクロライド(11.3μL)を0℃で添加し、2時間、室温で攪拌する。該反応混合物を真空で濃縮する。該粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、該生成物を得る;Rf = 0.27(ジクロロメタン:メタノール = 10:1);1H NMR(CDCl3, δ(ppm)):2.14(s, 3H), 3.06-3.12(m, 4H), 3.18(dd, 2H), 3.61(dd, 2H), 3.76(dd, 2H), 4.63(dd, 2H), 4.90(s, 2H), 6.58-6.62(m, 2H), 6.70(dd, 1H), 6.87(t, 1H), 6.99-7.02(m, 2H), 7.19-7.22(m, 2H), 8.96(s, 1H)。
実施例149から156
実施例148に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからKで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表14に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例157:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェノキシメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−ピペラジン−1−イル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(80mg)のDMF溶液に、ヨードエタン(12.8μL)、炭酸カリウム(55mg)を添加し、11時間、60℃で攪拌する。該反応混合物中の固体を濾過により除去する。該濾液をHPLCにかけ、純粋生成物を得る;Rf = 0.15(n-ヘキサン:EtOAc = 1:1)HCl塩;1H NMR(DMSO-d6), δ (ppm):1.28(t, 3H), 3.04-3.17(m, 8H), 3.50-3.53(m, 2H), 3.65-3.75(m, 2H), 4.60(dd, 2H), 5.31(s, 2H), 6.75-6.78(m, 1H), 6.93(s, 1H), 6.99(dd, 1H), 7.09(d, 2H), 7.20-7.26(m, 3H), 9.14(s, 1H), 10.70(brs, 1H)。
実施例158から160
実施例157に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからKで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表15に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例161:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メトキシ−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(110mg、0.293mmol)およびp−メトキシフェニルボロン酸(98mg、0.645mmol)のTHF(1.5mL)溶液に、CsCO(143mg、0.439mmol)およびPd(dppf)Cl.CHCl(24mg、0.029mmol)を添加する。該反応混合物を60℃で窒素雰囲気下、1時間攪拌する。該混合物をセライトのパッドを通して濾過し、該濾液を真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1から3:1)で精製して、該生成物を得る;Rf 0.46(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.95(t, 2H), 3.75(s, 3H), 3.80(s, 3H), 4.36(t, 2H), 6.23(s, 1H), 6.87(d, 2H), 6.89(d, 2H), 6.98(d, 2H), 7.24(d, 2H), 8.85(s, 1H)。
実施例162から170
実施例161に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからKで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表7に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例171:6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
酢酸パラジウム(6.7mg)、(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(18mg)、CsCO3(120mg)およびEtN(51.4mL)の脱気したジオキサン(1.3mL)中の溶液に、6−(4−クロロ−ベンジル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(100mg)および1−アセチルピペラジン(40,4mg)を添加し、18時間、還流下、攪拌する。該反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出する。該有機層を連続してHOで洗浄し、水性NaCl、真空で濃縮する。該残渣をHPLCで精製して、純粋生成物を得る;Rf = 0.47(ジクロロメタン:メタノール = 9:1);1H NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.88-0.98(m, 2H), 1.14-1.32(m, 4H), 1.49-1.73(m, 7H), 2.14(s, 3H), 3.14-3.20(m, 4H), 3.61-3.67(m, 2H), 3.77-3.82(m, 2H), 4.10(s, 2H), 4.17-4.21(m, 2H), 6.30(s, 1H), 6.91-6.95(m, 2H), 7.11(d, 2H), 8.83(s, 1H)。
実施例172:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−ブロモ−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル(1.03mmol)、(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−メタノール(4.10mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.05mmol)、ヨウ化銅(I)(0.10mmol)およびトリエチルアミン(5.15mmol)のDMF(20mL)溶液を75℃で3時間攪拌する。該反応混合物を飽和塩化アンモニウムで処理した後、該混合物をAcOEtで抽出する。該有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させる。該粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、それを下記の溶媒で溶出した:n−ヘキサン:AcOEt=3:7(v/v)。後者の流出物の溶媒を蒸発により除去し、真空で乾燥させて、表題化合物を得る;Rf = 0.22(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.89-1.32(m, 6H), 1.50-1.58(m, 3H), 1.64(t, 1H), 1.62-1.78(m, 4H), 4.18(s, 2H), 4.19(t, 2H), 4.72(d, 2H), 6.31(s, 1H), 7.20(d, 2H), 7.36(d, 2H), 8.84(s, 1H)。
実施例173:4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−安息香酸
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(0.88mmol)、TMPO(0.088mmol)およびリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)(3mL)をMeCN(10mL)に溶解する。該溶液に、NaClO(3.52mmol)の水(3ml)溶液および8.5%NaOCl水性(0.04mmol)を添加する。該混合物を35℃の温度で窒素雰囲気下、2日間攪拌する。該反応混合物をCHClおよび水で希釈し、CHClで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.17(n-ヘキサン:AcOEt = 2:3);1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.87-1.32(m, 6H), 1.54-1.77(m, 7H), 4.20(t, 2H), 4.26(s, 2H), 6.34(s, 1H), 7.32(d, 2H), 8.09(d, 2H), 8.87(s, 1H)。
実施例174:4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ベンズアミド
4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−安息香酸(0.23mmol)をCHCl(15mL)に溶解する。該溶液に、(COCl)(2.27mmol)およびDMF(1滴)を0℃で添加する。該混合物を窒素雰囲気下、室温で30分攪拌する。該反応混合物を蒸発させ、残渣をEtO(2mL)−AcOEt(5mL)に溶解する。該溶液に、NHOH(5mL)を0℃で添加する。該混合物を窒素雰囲気下、室温で11時間攪拌し、該反応混合物をAcOEtおよび水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および飽和NaHCO水溶液で洗浄し、次いでMgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.16(n-ヘキサン:AcOEt = 2:3);1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.87-1.33(m, 6H), 1.54-1.79(m, 7H), 4.19(t, 2H), 4.24(s, 2H), 5.71(brs, 1H), 6.02(brs, 1H), 6.32(s, 1H), 7.30(d, 2H), 7.82(d, 2H), 8.86(s, 1H)。
実施例175から178
実施例172から174に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからKで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表17に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例179:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル]−7H−ピロロ
[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−ブロモ−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル(0.3mmol)および1−(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−ピロリジン−2−オン(0.3mmol)を3mLのDMFに溶解する。該混合物を蒸発により脱気し、攪拌下に、数回、窒素でパージする。(PhP)PdCl(0.015mmol)、CuI(0.03mmol)、およびEtN(0.6mmol)を添加し、反応物を窒素下で80℃で16時間加熱する。該混合物を室温に冷却後、該水性層を2回AcOEtで抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で数回洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下濃縮する。AcOEt−ヘキサン(1:1)を使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を黄色固体として得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.91 -1.01(m, 2H), 1.14 -1.28(m, 4H), 1.66 -1.76(m, 7H), 2.14 -2.22(m, 2H), 2.63(t, 2H), 3.86(t, 2H), 4.15(s, 2H), 4.17 -4.21(m, 2H), 6.30(s, 1H), 7.20(d, 2H), 7.61 -7.63(m, 2H), 8.84(s, 1H)。
実施例180から193
実施例179に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例MからOで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表7に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例194:6−(4−クロロ−ベンジル)−7−(2−p−トリル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−(4−クロロ−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(68mg、250mmol)のDMF(3mL)溶液に、KCO(40mg、0.29mmol)および1−(2−ブロモ−エチル)−4−メチル−ベンゼン(100mg、0.50mmol)を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。水を注いだ後、得られた混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=3:1)で精製して、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):2.33(s, 3H), 2.99(t, 2H), 3.63(s, 2H), 4.37(t, 2H), 6.12(s, 1H), 6.81(d, 2H), 6.95(d, 2H), 7.07(d, 2H), 7.30(d, 2H), 8.84(s, 1H)。
実施例195から200
実施例194に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例PからSで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表19に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例201:6−(4−クロロ−ベンジル)−7−(2−シクロペンチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−(4−クロロ−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(270mg、1.00mmol)、2−シクロペンチルエタノール(140mg、1.20mmol)、およびPhP(310mg、1.20mmol)のTHF(3mL)溶液に、DEAD(190mg、1.10mmol)を滴下する。該反応混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌する。濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=3:1)で精製して、その後RP−HPLCを行い、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):1.09-1.12(m, 2H), 1.24-1.70(m, 7H), 1.74-1.80(m, 2H), 4.16(s, 2H), 4.17(t, 2H), 6.30(s, 1H), 7.14(d, 2H), 7.33(d, 2H), 8.85(s, 1H)。
実施例202から210
実施例201に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例PからTで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表20に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例211:7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−スチリル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−ヒドロキシメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルをCHClに溶解する。この溶液に、Dess-Martinペルヨージナンを0℃で添加し、得られた溶液を攪拌する。HOで希釈後、該混合物を2回AcOEtで抽出し、塩水で洗浄する。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−ホルミル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを得る。該アルデヒドをTHFに溶解する。この溶液に、ベンジル−ホスホン酸ジエチルエステルおよび水素化ナトリウムを添加し、得られた溶液を攪拌する。該反応をHOの添加によりクエンチし、該混合物を2回AcOEtで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る。1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.99(s, 9H), (m, 2H), 3.80(q, 2H), 4.16 -4.21(m, 4H), 6.34(s, 1H), 7.24 -7.26(m, 4H), 8.87(s, 1H)。
実施例212:7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−フェネチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
実施例211の生成物をMeOHに溶解する。該溶液を蒸発により脱気し、攪拌下に、数回、窒素でパージする。Pd/C(mmol)を添加し、該混合物を蒸発により脱気し、攪拌下、水素で数回パージする。該懸濁液を水素下激しく攪拌する。2時間後、該混合物をセライトを通して濾過し、該濾液を濃縮する。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る。1H NMR(CDCl3), δ (ppm):1.03(s, 9H), 1.55 -1.59(m, 2H), 3.12(s, 4H), 4.15 -4.20(m, 2H), 6.43(s, 1H), 7.19 -7.21(m, 1H), (m, 2H), 8.85(s, 1H)。
実施例213
実施例211および212に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例PからTで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表21に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例214:6−(4−アミノ−ベンジル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−ブロモ−4−(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリルおよび(4−プロプ−2−イニル−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルをDMFに溶解する。該混合物を蒸発により脱気し、攪拌下に、数回、窒素でパージする。(PhP)PdCl、CuI、およびEtNを添加し、該反応物を窒素下、80℃で加熱する。該混合物を室温に冷却後、該水性層を2回AcOEtで抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で数回洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下濃縮する。該黄色固体をCHClに溶解する。この溶液に、TFAを滴下し、得られた溶液を数時間攪拌する。HOで希釈後、該混合物を2回AcOEtで抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄する。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を黄色固体として得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):1.00(s, 9H), 3.67(s, 2H), 4.06(s, 2H), 4.16 -4.20(m, 2H), 6.31(s, 1H), 6.65 -6.67(m, 2H), 6.97(d, 2H), 8.83(s, 1H)。
実施例215:6−(4−アミノ−ベンジル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
実施例214のアミンをCHClに溶解する。この溶液に、2−メトキシ−エタンスルホニルクロライドおよびピリジンを室温で添加する。室温で数時間攪拌後、該反応混合物をHOで希釈する。該混合物をAcOEtで2回抽出し、合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させる。AcOEt−ヘキサンを使用したフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.99(s, 9H), 3.22(t, 2H), 3.43(s, 3H), 3.84(t, 2H), 4.16 -4.21(m, 4H), 6.33(s, 1H), 6.44(s, 1H), 7.17(d, 2H), 7.23 -7.26(m, 2H), 8.86(s, 1H)。
実施例216から218
実施例214および215に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからTで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表22に示すような、式3
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例219:3−[2−シアノ−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−安息香酸
7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−(3−ホルミル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルをTHF/HOに溶解し、NaClOおよびNHSOHのTHF/HO溶液と、0℃の温度で反応させる;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.98(s, 9H), 1.40-1.45(m, 2H), 4.26 -4.30(m, 2H), 4.50(s, 2H), 6.65(s, 1H), 7.57 -7.64(m, 2H), 7.95 -7.96(m, 2H), 9.13(s, 1H)。
実施例220:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[3−(2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イルメチル)−ベンジル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(31mg、0.077mmol)のCHCl(0.5mL)溶液に、PhP(24mg、0.092mmol)およびCBr(33mg、0.093mmol)を添加する。室温で30分攪拌後、さらにPhP(29mg、0.11mmol)およびCBr(40mg、0.12mmol)を添加する。該反応混合物を室温で20分攪拌し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=5:1)で精製して、対応する臭化物を得る。該臭化物(14mg、0.030mmol)のDMF(0.3mL)溶液に、ヒダントイン(4mg、0.040mmol)およびKCO(5mg、0.036mmol)を添加する。該反応混合物を室温で16時間攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を水および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=2:3から1:2)で精製して、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):2.95(t, 2H), 3.79(s, 2H), 3.96(s, 2H), 4.34(t, 2H), 4.65(s, 2H), 5.23(s, 1H), 6.24(s, 1H), 6.87(d, 2H), 6.97(d, 1H), 7.17(s, 1H), 7.18(d, 2H), 7.28-7.35(m, 2H), 8.87(s, 1H)。
実施例221から225
実施例220に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例PからTで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表23に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例226:6−(4−クロロ−3−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
(5−ブロモ−2−クロロ−フェニル)−メタノール(272mg、1.23mmol)およびビス(ピナコレート)ジボロン(343mg、1.35mmol)のDMSO(7mL)溶液に、KOAc(362mg、3.69mmol)およびPd(dppf)Cl.CHCl(50mg、0.062mmol)を添加する。該反応混合物を80℃で窒素雰囲気下、9時間攪拌する。エーテルで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=5:1)で精製して、対応するボロンエステルを得る。6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(88mg、0.234mmol)および該ボロンエステル(126mg、0.469mmol)のTHF(1.5mL)溶液に、CsCO(115mg、0.353mmol)およびPd(dppf)Cl.CHCl(19mg、0.023mmol)を添加する。該反応混合物を60℃で窒素雰囲気下、1時間攪拌する。該混合物をセライトのパッドを通して濾過し、該濾液を真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=2:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.25(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H NMR(CDCl3), δ (ppm):1.98(t, 1H), 3.00(t, 2H), 3.73(s, 2H), 4.38(t, 2H), 4.77(d, 2H), 6.19(s, 1H), 6.87(dd, 2H), 6.92(dd, 1H), 7.22-7.25(m, 3H), 7.32(d, 1H), 8.86(s, 1H)。
実施例227から228
実施例226に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからTで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表24に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例229:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(3−オキソ−3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
アルキン(71mg、0.43mmol)およびシアノピリミジン(110mg、0.36mmol)のDMF(2mL)溶液に、EtN(0.15mL、1.08mmol)、CuI(6.8mg、0.036mmol)、およびPd(PhP)Cl(13mg、0.019mmol)を添加する。該フラスコから空気を抜き、窒素を再充填し、次いで80℃で2時間攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=2:1)で精製して、カップリング生成物を得る。
上記生成物(133mg)のDMF(1mL)溶液に、2滴のDMFを添加する。該反応混合物を100℃で2.5時間攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を1M 水性KHSOおよび塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=2:1から1:1)で精製して、続いてRP−HPLCを行い、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):0.95-1.05(m, 2H), 1.14-1.26(m, 3H), 1.29-1.37(m, 1H), 1.54-1.75(m, 11H), 1.80-1.83(m, 2H), 2.81(t, 2H), 3.19(t, 2H), 3.45(t, 2h), 3.59(t, 2H), 4.32(t, 2H), 6.37(s, 1H), 8.83(s, 1H)。
実施例230
実施例229に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからVで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表24に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例231:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−メトキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
1−ブロモ−3−メトキシメチル−ベンゼン(286mg、1.42mmol)およびビス(ピナコレート)ジボロン(397mg、1.56mmol)のDMSO(8mL)溶液に、KOAc(419mg、4.27mmol)およびPd(dppf)Cl.CHCl(58mg、0.071mmol)を添加する。該反応混合物を80℃で窒素雰囲気下、1時間攪拌する。エーテルで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=10:1)で精製して、対応するボロンエステルを得る。
6−ブロモメチル−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(83mg、0.221mmol)および上記ボロンエステル(110mg、0.443mmol)のTHF(1.6mL)溶液に、CsCO(108mg、0.331mmol)、ベンジルアルコール(0.046mmol、0.445mmol)、およびPd(dppf)Cl.CHCl(18mg、0.022mmol)を添加する。該反応混合物を60℃で窒素雰囲気下、1時間攪拌する。該混合物をセライトのパッドを通して濾過し、該濾液を真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1)で精製して、続いてRP−HPLCを行い、表題化合物を得る;1H NMR(CDCl3), δ (ppm):1.94-2.01(m, 2H), 2.42(t, 2H), 2.96(t, 2H), 3.24(t, 2H), 3.77(s, 2H), 4.36(t, 2H), 4.42(s, 2H), 6.20(s, 1H), 6.88(d, 2H), 6.97-6.98(m, 2H), 7.17(d, 1H), 7.17(d, 2H), 7.31(t, 1H), 8.86(s, 1H)。
実施例232
実施例230に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからXで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表25に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例233:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(80mg、0.23mmol)および4−フェニル−ピペリジン−4−オール(41.8mg、0.23mmol)をDMF(2ml)に溶解し、炭酸カリウム(63.6mg、0.46mmol)を該溶液に添加する。該反応混合物を室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させる。該粗生成物を逆相HPLCで精製し、フラクションを回収し、蒸発させる。飽和重炭酸ナトリウムを添加し、中和し、該水相を酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:1.02-1.05(m, 2H), 1.23-1.40(m, 3H), 1.71-1.86(m, 9H), 2.10-2.19(m, 2H), 2.61(t, 2H), 2.77-2.79(m, 2H), 3.78(s, 2H), 4.43-4.47(m, 2H), 6.54(s, 1H), 7.28(t, 1H), 7.37(t, 2H), 7.49(d, 2H), 8.88(s, 1H)。
実施例234から296
実施例233に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからXで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表26に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例297:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−オキソ−ピペリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルを、メタノール中、水素化ホウ素ナトリウムにより還元し、対応するアルコールを得る;Rf = 0.15(n-ヘキサン:AcOEt = 1:2). NMR(400MHz, CDCl3, δ)0.94-1.09(m, 2H), 1.15-1.42(m, 4H), 1.52-1.78(m, 11H), 1.80-1.94(m, 4H), 2.21-2.29(m, 2H), 2.74-2.78(m, 2H), 3.67(s, 2H), 4.42(t, 2H), 6.49(s, 1H), 8.87(s, 1H)。
実施例298:6−(8−アセチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−2−イルメチル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(440mg、1.37mmol)のDMF(5ml)溶液に、1−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−エタノン塩酸塩(実施例ZG、300mg、1.37mmol)およびKCO(568mg、4.11mmol)およびトリエチルアミン(5ml)を添加する。該混合物を室温で窒素雰囲気下、11時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:1.05(s, 9H), 1.53-1.72(m, 8H), 2.07(s, 3H), 2.40-2.48(m, 2H), 2.60-2.69(m, 2H), 3.35-3.45(m, 2H), 3.60-3.67(m, 1H), 3.74-3.82(m, 2H), 4.40-4.44(m, 2H), 6.49(s, 1H), 8.87(s, 1H)。
実施例299から330
実施例298に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからXで製造したいくつかを含む)およびZAからZVを使用して、下記表27に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
Figure 0004499667
実施例331:6−[3−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル]−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2−オキソ−3−ピペリジン−4−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩(141mg、0.29mol)のジクロロメタン(2ml)溶液に、トリエチルアミン(395μl)および酢酸無水物(60μl、0.63mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩室温で攪拌し、氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.95-1.33(m, 5H), 1.53-1.96(m, 8H), 2.20(s, 3H), 2.32-2.41(m, 2H), 2.66-2.72(m, 1H), 3.22-3.29(m, 1H), 4.01-4.11(m, 1H), 4.40-4.44(m, 2H), 4.54-4.60(m, 1H), 4.87-4.91(m, 1H), 5.29(s, 2H), 6.54(s, 1H), 6.96-7.17(m, 4H), 8.88(s, 1H)。
実施例332:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[3−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2−オキソ−3−ピペリジン−4−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩(141mg、0.29mol)のジクロロメタン(2ml)溶液に、トリエチルアミン(395μl)および酢酸無水物(60μl、0.77mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩室温で攪拌し、氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.93-1.01(m, 2H), 1.13-1.33(m, 3H), 1.54-1.78(m, 8H), 1.95-2.04(m, 2H), 2.52-2.63(m, 2H), 2.87-2.93(m, 5H), 4.03-4.06(m, 2H), 4.40-4.44(m, 2H), 4.50-4.56(m, 1H), 5.29(s, 2H), 6.53(s, 1H), 6.97-7.24(m, 4H), 8.88(s, 1H)。
実施例333:6−(8−アセチル−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−3−イルメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−3−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩(142mg、0.28mol)のジクロロメタン(2ml)溶液に、トリエチルアミン(395μl)および酢酸無水物(54μl、0.57mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩室温で攪拌し、氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.97-1.40(m, 6H), 1.64-1.82(m, 9H), 2.14(s, 3H), 2.37-2.44(m, 2H), 3.40-3.48(m, 1H), 3.74-3.79(m, 1H), 3.93-4.01(m, 1H), 4.34-4.38(m, 2H), 4.56-4.66(m, 3H), 4.87(s, 2H), 6.61(s, 1H), 6.74-6.76(m, 2H), 6.91-6.95(m, 1H), 7.23-7.25(m, 2H), 8.94(s, 1H)。
実施例334:7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−フェニルアセチル−ピペラジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(125mg、0.26mmol)のジクロロメタン(1ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)を添加する。30分、室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩を得る;Rf = 0.10(CH2Cl2:MeOH = 10:1)。
7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩のピリジン(5ml)溶液に、フェニルアセチルクロライド(172μl、1.30mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を6時間、80℃で攪拌し、氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:2.18-2.21(m, 2H), 2.37-2.39(m, 2H), 3.09-3.13(m, 2H), 3.32(s, 2H), 3.40-3.48(m, 2H), 3.63-3.65(m, 2H), 3.72(s, 2H), 4.55-4.59(m, 2H), 6.44(s, 1H), 6.96-6.98(m, 2H), 7.21-7.33(m, 7H), 8.89(s, 1H)。
実施例335:6−(2−アセチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(290mg、0.84mmol)のDMF(1.7ml)溶液に、2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(201mg、0.84mmol)および炭酸カリウム(138mg、1.0mmol)を添加する。該混合物を室温で窒素雰囲気下、14時間攪拌する。該反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出する(2回)。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:AcOEt=1:1)で精製して、8−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステルを得る;Rf = 0.45(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1)。
8−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(300mg、0.59mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加する。1.5時間、室温で攪拌後、溶媒を蒸発させて7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩を定量的収率で得る;Rf = 0.10(CH2Cl2:MeOH = 10:1)。
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩のピリジン(5ml)溶液に、酢酸無水物(0.28ml、2.90mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を一晩室温で攪拌し、氷水でクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物をHOおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。シリカゲルクロマトグラフィーにより、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1). 1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:1.00-1.84(m, 17H), 2.04(s, 3H), 2.33-2.56(m, 4H), 3.25-3.35(m, 2H), 3.47-3.53(m, 2H), 3.66-3.69(m, 2H), 4.38-4.43(m, 2H), 6.49(s, 1H), 8.87(s, 1H)。
実施例336:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−インドール−1−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(NVP−TAC583、167mg、0.481mmol)のトルエン(1.5mL)溶液に、MnO(487mg)を添加する。1時間後、さらにMnO(430mg)を添加し、該混合物を室温で36時間攪拌(atirred)する。この混合物に、さらにMnO(430mg)を添加し、得られた混合物を50℃で2時間加熱する。該混合物をセライトのパッドを通して濾過し、該濾液を真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=5:1)で精製して、表題化合物を得る;1H NMR(400 MHz, DMSO-d6)δ 0.77-0.84(m, 2H), 1.06-1.14(m, 4H), 1.24-1.30(m, 2H), 1.60-1.63(m, 5H), 4.29(t, 2H), 5.84(s, 2H), 6.38(s, 1H), 6.56(d, 1H), 7.06(t, 1H), 7.14(t, 1H), 7.44(d, 1H), 7.55(d, 1H), 7.60(d, 1H), 9.05(s, 1H);Rf 0.47(n-ヘキサン:EtOAc = 1:1)。
実施例337:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(6−フルオロ−インドール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]
ピリミジン−2−カルボニトリル
6−フルオロ−1H−インドール(147mg、1.09mmol)のTHF(3.7mL)溶液に、NaH(60%、48mg、1.20mmol)を0℃で添加する。0℃で20分攪拌後、この混合物にプロパルギル臭化物(0.1mL、1.33mmol)を添加し、該混合物を0℃室温で11時間攪拌する。反応を水の添加によりクエンチし、該混合物をエーテルで抽出する。合わせた有機抽出物を水および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=10:1)で精製して、該プロパルギルインドールを得る。
上記プロパルギルインドール(82mg、0.473mmol)および5−ブロモ−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル(140mg、0.453mmol)のDMF(1.7mL)溶液に、EtN(0.19mL、1.37mmol)、CuI(9.0mg、0.047mmol)、およびPd(PhP)Cl(16mg、0.023mmol)を添加する。該フラスコから空気を抜き、窒素を再充填し、次いで80℃で70分攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1)で精製して、該カップリング生成物を得る。
該生成物(105mg)のDMF(1mL)溶液に、1滴のDMFを添加する。該反応混合物を100℃で30分攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を1M 水性KHSOおよび塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1から1:1)で精製して、続いてエーテル−n−ヘキサンでトリチュレートし、表題化合物を得る;1H NMR(400 MHz, DMSO-d6)δ 0.75-0.83(m, 2H), 1.04-1.14(m, 4H), 1.22-1.28(m, 2H), 1.59-1.61(m, 5H), 4.27(t, 2H), 5.80(s, 2H), 6.39(s, 1H), 6.57(t, 1H), 6.91(dt, 1H), 7.41(d, 1H), 7.46(dd, 1H), 7.59(dd, 1H), 9.05(s, 1H);Rf 0.55(n-ヘキサン:EtOAc = 1:1)。
実施例338:7−[2−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−エチル]−6−(3−トリフルオロメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
3−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.71g、14.7mmol)のTHF(50mL)溶液に、連続してCFTMS(2.4mL、16.2mmol)およびTBAF(THF中1.0M、0.8mL、0.8mmol)を0℃で添加する。該反応混合物を0℃で20分、次いで室温で9時間攪拌する。該反応を飽和水性NHClおよびTBAFの添加によりクエンチする。該混合物をエーテルで抽出し、合わせた有機抽出物を1M 水性KHSO、水、および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、該生成物を得る。
上記生成物のピリジン(50mL)溶液に、SOCl(5mL)を添加する。該反応混合物を100℃で15分攪拌し、次いでエーテルで希釈する。該混合物を1M 水性KHSO、水、飽和水性NaHCO、水、および塩水で洗浄する。該有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=20:1)で精製して、3−トリフルオロメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得る。
上記エステル(105mg、0.443mmol)を4N HCl−EtOAc(1mL)で処理し、次いで該混合物を真空で濃縮して、塩酸塩を得た。
6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(76mg、0.193mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、上記塩酸塩およびKCO(138mg、1.00mmol)を添加する。該反応混合物を室温で11時間攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1から3:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf 0.47(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H NMR(400 MHz, CDCl3)δ 3.19(t, 2H), 3.60-3.64(m, 4H), 3.81(s, 2H), 4.62(t, 2H), 6.31(q, 1H), 6.52(s, 1H), 6.96-7.08(m, 3H), 8.91(s, 1H)。
実施例339:7−[2−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−エチル]−6−(3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
3−トリフルオロメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(764mg、3.22mmol)および10%Pd/炭素(460mg)のEtOH(10mL)中の混合物を、1気圧のH下、室温で19時間攪拌する。該混合物をセライトパッドを通して濾過し、該濾液を真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=15:1)で精製して、該生成物を得る。
上記生成物を4N HCl−EtOAcで、室温で、1時間処理し、該塩酸塩を得る。
6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(75mg、0.190mmol)のDMF(1.0mL)溶液に、上記塩酸塩(62mg、0.353mmol)およびKCO(176mg、1.27mmol)を添加する。該反応混合物を室温で6.5時間攪拌する。EtOAcで希釈後、該混合物を水(×2)および塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:EtOAc=4:1から3:1)で精製して、表題化合物を得る;Rf 0.36(n-ヘキサン:AcOEt = 1:1);1H NMR(400 MHz, CDCl3)δ 1.91-1.99(m, 1H), 2.02-2.11(m, 1H), 2.55-2.67(m, 3H), 2.78(t, 1H), 2.82-2.92(m, 1H), 3.16(t, 2H), 3.63(d, 2H), 4.61(t, 2H), 6.49(s, 1H), 6.97-7.08(m, 3H), 8.90(s, 1H)。
実施例340:1−[2−シアノ−7−(3−エチル−ヘプチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−カルボン酸フェニルアミド
ピペリジン−4−カルボン酸(1g、7.7mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液、水(5mL)、および1N 水性NaOH(8mL)に、Boc2O(1.86g、8.5mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌し、次いで、10%水性クエン酸の添加により酸性化する。該混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄する。該有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、所望の酸を得る。
上記酸(1.64g、7.2mmol)、アニリン(745mg、8mmol)、およびHOBt(990mg、7.3mmol)のDMF(10mL)溶液に、WSCD(1.13g、7.3mmol)を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。水を注いだ後、該混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をHPLC(n−ヘキサン−EtOAc)で精製し、所望のアミドを得る。
上記アミド(1.63g、5.4mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)およびTHF(10mL)中の溶液に、4N HCl−ジオキサン(5mL)を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。得られた白色沈殿を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、乾燥させて、所望の塩酸塩を得る。
6−クロロメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(85mg、0.28mmol)のDMF(3mL)溶液に、上記塩酸塩(72mg、0.30mmol)およびKCO(83mg、0.60mmol)を添加する。該反応混合物を室温で一晩攪拌する。水を注いだ後、該混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。該残渣をRP−HPLCで精製して、表題化合物を得る;Rf 0.53(CH2Cl2:アセトン = 9:1);1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.98-1.08(m, 2H), 1.18-1.27(m, 3H), 1.30-1.42(m, 1H), 1.67-1.78(m, 4h), 1.82-1.97(m, 7H), 2.13-2.18(m, 2H), 2.25-2.31(m, 1H), 2.96(d, 2H), 3.70(s, 2H), 4.42-4.46(m, 2H), 6.51(s, 1H), 7.11(br, 2H), 7.32(t, 2H), 7.50(d, 2H), 8.88(s, 1H)。
実施例341:6−アゼパン−1−イルメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
室温で、5−(3−アゼパン−1−イル−プロプ−1−イニル)−4−(2−シクロヘキシル−エチルアミノ)−ピリミジン−2−カルボニトリル(0.27mmol)のDMF(10ml)溶液をDBU(0.40mmol)で処理し、3時間、100℃で攪拌し、水に注ぎ、EtOAcで抽出し、HOで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、蒸発させる。該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt)で精製して、表題化合物を得る;1H-NMR(400 MHz, CDCl3)δ 0.97-1.06(m, 2H), 1.15-1.42(m, 4H), 1.68(brs, 8H), 1.58-1.85(m, 7H), 2.64(brs, 4H), 3.79(s, 2H), 4.46(t, 2H), 6.48(s, 1H), 8.86(s, 1H)。
実施例342
実施例341に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからZZで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表28に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例343:7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−((R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
(R)−3−メトキシ−ピロリジン.塩酸塩(ステップ343.3、46mg、0.34mmol)および6−ブロモメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(117mg、0.34mmol)をDMF(2ml)に溶解し、炭酸カリウム(130mg、1.02mmol)を該溶液に添加する。該反応混合物を室温で2時間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1、2:1、1:1)により、表題化合物を得る;Rf = 0.30(n-ヘキサン:酢酸エチル = 1:2);1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ:0.95-1.04(m, 2H), 1.16-1.38(m, 5H), 1.52-1.53(m, 2H), 1.64-1.87(m, 9H), 2.02-2.11(m, 1H), 2.52-2.60(m, 2H), 2.67-2.71(m, 1H), 2.79-2.83(m, 1H), 3.81-3.82(d, 2H), 3.91-3.96(m, 1H), 4.37-4.41(m, 2H), 6.51(s, 1H), 8.87(s, 1H)。
ステップ343.1:(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
100mlのフラスコ中の(R)−1−ベンジル−ピロリジン−3−オール(1.5g、8.24mol)、ジ−t−ブチルジカーボネート(2.2g、9.9mmol)および5%Pd/C(0.2g)に、MeOH:酢酸エチル(10ml:10ml)を環境温度で添加する。該反応混合物をH下、室温で15時間攪拌する。該触媒を濾過により除去し、MeOHおよび酢酸エチルを蒸発させて粗油状生成物を得る。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤;ジクロロメタンおよび2%MeOHのジクロロメタン溶液)により、表題化合物を得る;Rf = 0.45(ジクロロエタン:MeOH = 9:1)。
ステップ343.2:(R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
NaH(98mg、2.46mmol)のDMF(10ml)中の懸濁液に、(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(460mg、2.46mmol)を、連続して0℃で添加する。該混合物に、メチルヨウ素(0.19ml、3.0mmol)を0℃で添加し、該混合物を2時間、環境温度で攪拌する。該反応混合物を氷水でクエンチし、AcOEtで抽出する。合わせた抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて表題化合物を得る;Rf = 0.45(n-ヘキサン:酢酸エチル = 2:1)。
ステップ343.3:R)−3−メトキシ−ピロリジン塩酸塩
(R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.2g、0.99mmol)を4N HClのジオキサン(0.75ml、3.0mmol)溶液に、0℃で添加する。該混合物を一晩、1時間、室温で攪拌する。該溶媒の除去後、該油状残渣を乾燥させて、粗(R)−3−メトキシ−ピロリジン塩酸塩を得る。
実施例344
実施例343に記載の方法を繰り返し、適当な出発物質(実施例AからZZで製造したいくつかを含む)を使用して、下記表29に示すような、式2
Figure 0004499667
の化合物を得る。
Figure 0004499667
実施例345:軟カプセル
各々活性成分として、0.05gの前記実施例に記載の式Iの化合物の一つを含む、5000個の軟ゼラチンカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 250g
ラウログリコール 2リットル
製造法:微粉状の活性成分をLauroglykol(登録商標)(プロピレングリコールラウレート、Gattefosse S.A., Saint Priest, France)に懸濁し、湿式微粉砕器で挽き、約1から3μmの粒子サイズとする。該混合物の0.419gずつを次いで軟ゼラチンカプセルに、カプセル充填機を使用して挿入する。
実施例346:生物学的活性
本明細書に記載のインビトロカテプシンSアッセイにおいて測定した、式Iの化合物のヒトカテプシンSの阻害に関するIC50のいくつかの例を、下記に示す:
Figure 0004499667

Claims (3)

  1. 遊離形または塩形の、式(I)
    Figure 0004499667
    〔式中、R、R、Yおよびpは、次の化合物からなる群から選択される化合物を導く意味を有する:
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−N−プロピル−ベンズアミド、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−ホルミル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−安息香酸、
    4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−3−フルオロ−N,N−ジプロピル−ベンズアミド、
    6−[4−(5,5−ジメチル−2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イルメチル)−フェノキシメチル]−7−(3−エチル−ヘプチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    2,2,2−トリフルオロ−エタンスルホン酸{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−アミド、
    6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェノキシメチル]−7−(2−シクロペンチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−N−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ベンズアミド、
    N−{4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ]−フェニル}−プロピオンアミド、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−フルオロ−4−ニトロ−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    N−(4−{7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−2−シアノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメトキシ}−2−フルオロ−フェニル)−アセトアミド、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−フルオロ−4−プロピルアミノメチル−フェノキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[4−(4−プロピオニル−ピペラジン−1−イル)−フェノキシメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェノキシメチル]−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−フルオロ−フェノキシメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メトキシ−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−安息香酸、
    4−[2−シアノ−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ベンズアミド、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(4−クロロ−ベンジル)−7−(2−p−トリル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(4−クロロ−ベンジル)−7−(2−シクロペンチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−スチリル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(3,3−ジメチル−ブチル)−6−フェネチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(4−アミノ−ベンジル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(4−アミノ−ベンジル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    3−[2−シアノ−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−安息香酸、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[3−(2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イルメチル)−ベンジル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(4−クロロ−3−ヒドロキシメチル−ベンジル)−7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(3−オキソ−3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(3−メトキシメチル−ベンジル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−ピペリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(8−アセチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−2−イルメチル)−7−(3,3−ジメチル−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−[3−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル]−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−[3−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(8−アセチル−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−3−イルメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−フェニルアセチル−ピペラジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    6−(2−アセチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルメチル)−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−インドール−1−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(6−フルオロ−インドール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−エチル]−6−(3−トリフルオロメチル−2,5−ジヒドロ−ピロール−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    7−[2−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−エチル]−6−(3−トリフルオロメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、
    1−[2−シアノ−7−(3−エチル−ヘプチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−ピペリジン−4−カルボン酸フェニルアミド、
    6−アゼパン−1−イルメチル−7−(2−シクロヘキシル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、および
    7−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−((R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル、ならびに
    −(Y)−がR’−CH−であり、そしてR−CH−がR''−であって、R’およびR''が次の表に記載の通りの化合物:
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
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    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    −(Y)−がR−N(H)−フェン−1,4−イレン−CH−であり、そしてR−CH−がR''−であって、RおよびR''が次の表に記載の通りの化合物:
    Figure 0004499667
    および、R−(Y)−がR’−CH−であって、R’およびRが次の表に記載の通りの化合物:
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
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    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    Figure 0004499667
    。〕
    の化合物。
  2. 活性成分として請求項1に記載の遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体または希釈剤を含む、医薬組成物。
  3. 神経障害性疼痛の処置用薬剤の製造のための、請求項1に記載の遊離形または薬学的に許容される塩形の式(I)の化合物の使用。
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