JP4499616B2 - 露光用マスクとその製造方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光用マスクとその製造方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光用マスクとその製造方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
LSI等の半導体装置に対する微細化の要求は絶え間なく続いており、近年では、コンタクトホール等のデバイスパターンに対して、露光装置で使用される露光光の波長以下の線幅が要求されるに至っている。これに伴い、ステッパ等の露光装置では、解像力が高く微細なデバイスパターンに適した照明、例えば斜入射等の輪帯照明が採用されると共に、光近接効果補正(OPC: Optical Proximity Correction)が施された露光用マスクがその露光装置において使用される。
ところが、その輪帯照明は、上記のように解像力を高める作用を有する一方で、特定のパターンピッチに対して十分な焦点深度が稼げないという不都合がある。この不都合を解消する技術としてはいくつかあるが、その一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1では、露光用マスクに形成されるパターンとして、デバイスパターンを投影するための主開口の他に、アシストパターン等と呼ばれる補助開口を形成することで、主開口において不足しがちな焦点深度を補うようにしている。
特開2002−122976号公報
本発明の目的は、従来よりも焦点深度が深い露光用マスクとその製造方法、及びその露光用マスクを使用した半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、透明基板と、前記透明基板上に形成された膜と前記膜に形成された矩形状の主開口と、前記膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行でほぼ同じ長さの長辺を有する長方形状のデバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第1補助開口と、前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、デバイスパターンとして解像されない大きさの正方形状の複数の第2補助開口と、を有する露光用マスクが提供される。
本発明に係る露光用マスクによれば、透明基板上の膜に、デバイスパターンに対応する主開口の他に、その主開口の焦点深度を深めるための第1、第2補助開口が形成される。本願発明者が行った調査結果によれば、上記の第1補助開口の平面形状を、長辺が主開口の一辺と対向する長方形状にすることで、第1補助開口を正方形にする場合よりも露光用マスクの焦点深度が深くなることが明らかとなった。更に、上記の第2補助開口を、主開口から見て斜めの位置、すなわち主開口の対角線の仮想延長上に配することで、露光用マスクの焦点深度がより一層深くなることも明らかとなった。
これにより、本発明では、露光装置におけるフォーカスマージンを広くすることができるので、その露光装置において焦点ずれが発生しても、レジストパターンの寸法が設計値から大きくはずれるのが防止されて、最終的な半導体装置が不良となるのが防がれ、ひいては半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
また、本発明の別の観点によれば、矩形状のデバイスパターンの設計データに対し、該デバイスパターンの四つの辺が伸長されるような加工を施すことにより、主開口の設計データを得るステップと、前記主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行で同じ長さの長辺を有する長方形状であって、デバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第1補助開口の設計データを得るステップと、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置する正方形状であって、デバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第2補助開口の設計データを得るステップと、前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれの前記設計データを用いるリソグラフィにより、透明基板上の膜をパターニングして該膜に前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれを形成するステップと、を有する露光用マスクの製造方法が提供される。
本発明では、デバイスパターンの四つの辺を伸長するで、その辺を基準にして第1補助開口の長辺を生成することができ、露光用マスクの焦点深度を深めるのに効果的な長方形状の第1補助開口の設計データを容易に得ることができる。
また、第2補助開口の設計データを得るステップは、上記主開口を中心とする矩形枠を作成するステップと、上記矩形枠の内部に、該矩形枠と一頂点を共有する小矩形を配し、該小矩形の位置データと形状データとを上記第2補助開口の設計データとするステップとを有するのが好ましい。
このように矩形枠を作成し、それを利用して第2補助開口の設計データを得ることで、主開口の対角線の仮想延長上に第2補助開口を容易に配置することが可能となる。
更に、上記した矩形枠の隅に小矩形を配するステップにおいて、第2補助開口となる小矩形の大きさを可変とするのが好ましい。
これによれば、様々な大きさの小矩形の中で、露光用マスクの焦点深度が最も深くなる小矩形を第2補助開口として形成することが可能となり、第2補助開口による焦点深度の拡大の効果を最大限に得ることが可能となる。
更に、本発明の更に他の観点によれば、半導体基板の上にデバイスパターン用の膜を形成する工程と、前記デバイスパターン用の膜の上にフォトレジストを塗布する工程と、透明基板と、該透明基板上に形成された膜と、該膜に形成された矩形状の主開口と、該膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行でほぼ同じ長さの長辺を有する長方形状の解像されない大きさの複数の第1補助開口と、前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、解像されない大きさの正方形状の複数の第2補助開口とを有する露光用マスクを用いて、前記フォトレジストを露光する工程と、前記露光の後、前記フォトレジストを現像してレジストパターンにする工程と、前記レジストパターンをマスクにして前記デバイスパターン用の膜をエッチングすることにより、該膜をパターニングしてデバイスパターンにする工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、第1補助開口と第2補助開口とによって焦点深度が深められた露光用マスクを使用してフォトレジストを露光する。そのため、フォトレジストを露光する工程において、露光装置の誤差や半導体基板の反りで焦点ずれが発生しても、露光用マスクの主開口の投影像が大きく変動することが無い。これにより、レジストパターンをエッチングのマスクにして形成されるデバイスパターンの寸法が設計値から大きく外れるのを防ぐことができ、最終的に得られる半導体装置が不良となるのを防止できる。
本発明によれば、露光用マスクの主開口の横に長方形状の第1補助開口を形成すると共に、主開口から見て斜めの位置に第2補助開口を形成するので、従来よりも焦点深度が深められた露光用マスクを提供することが可能となる。
更に、そのような露光用マスクを使用して半導体装置を製造することで、デバイスパターンの寸法が設計値から大きく外れるのを防止することができ、半導体装置が不良となるのを未然に防ぐことが可能となる。
(1)予備的事項の説明
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の予備的事項について説明する。
ロジックLSI等の半導体装置では、配線等のデバイスパターンが一チップ内に均等に配されるのは稀であり、通常は、デバイスパターンの粗密が一チップ内で様々に変化する。パターンの粗密を表す指標の一つとして、一部領域におけるデバイスパターンの面積をその領域の面積で割ったパターン占有率がある。その占有率は、ステッパ等の露光装置の焦点深度に影響を及ぼし、特に斜入射照明では、パターン占有率が小さい部分、すなわち疎パターンにおいて焦点深度が低下する傾向がある。
図1は、疎パターンと密パターンのCD-FOCUS曲線A、Bを示す図であり、図2は、図1の曲線を得るのに使用した露光用マスクの拡大平面図である。
図1の横軸は、露光時のフォーカス(焦点)ずれを示しており、その値が0のところがフォーカスずれの無いベストフォーカスとなる。また、図1の縦軸は、露光されたレジストを現像して得られたレジストパターンの寸法であり、ベストフォーカスの値で規格化してある。
また、露光用マスクは、図2に示されるように、石英基板1の上に遮光膜2を形成し、その遮光膜2に密な開口2aと疎な開口2bとを形成してなる。同図において点線で示される窓3a、3bは、これらの開口2a、2bの像をレジストに投影し、そのレジストを現像して得られたレジストパターンの窓を模式的に示したものである。そして、図1におけるレジストパターンの寸法とは、このような各窓3a、3bの直径を表す。
図1から明らかなように、密な開口2aのCD-FOCUS曲線Bと比較して、疎な開口2bの曲線Aでは、フォーカスずれが大きくなるにつれてレジストパターンの寸法(窓の直径)が急激に細くなり、焦点深度Δ1が浅くなることが理解される。なお、本明細書における焦点深度とは、レジストパターンの寸法が特定の値以上、例えば90%以上に収まるフォーカスずれの幅を言い、曲線Bから理解されるように、密な開口2aの焦点深度Δ2は疎な開口2bのそれよりも大きくなる。
図3及び図4は、上記した各開口2a、2bのシリコン基板(不図示)上での投影像の光強度分布を示す図であり、図3はベストフォーカス時、図4はデフォーカス時の分布を示す。また、図3と図4の横軸はシリコン基板上での位置を示し、縦軸は露光光の強度を示す。そして、これらの図において、Iaで示される曲線が密な開口2aの光強度分布であり、Ibで示される曲線が疎な開口2bの光強度分布である。
シリコン基板に塗布されたフォトレジストを露光、現像した後に、フォトレジスト内の潜像が解像されるには、臨界値I0を超える強度の露光光が必要である。そのため、図3のような光強度で露光されたフォトレジストを現像してレジストパターンを形成すると、各開口2a、2bに対応する潜像がそれぞれWa、Wbの幅を持つ窓となってレジストパターンに形成される。
図3のようなベストフォーカス時では、各開口2a、2bの焦点深度の違いが上記の幅Wa、Wbに与える影響は少なく、凡そWa=Wbとなる。
これに対し、図4のようなデフォーカス(焦点ずれ)時では、疎な開口2bの焦点深度が密な開口2aのそれよりも浅いことに起因して、疎な開口2bの光強度Ibが密な開口2aのそれよりも大きく下がる。その結果、疎な開口2bに対応するレジストパターンの窓の幅Wbが、密な開口2aに対応する窓の幅Waよりも狭くなり、そのレジストパターンをエッチングマスクにして形成されたデバイスパターンの寸法が設計値から外れてしまい、半導体装置が不良になる恐れがある。
このようなデフォーカスは、半導体装置の製造工程において、様々な要因で発生し得る。図5〜図7は、デフォーカスが発生する要因を説明するための図である。
図5の例では、露光装置5における誤差、例えば大気圧の変動に伴う投影レンズ7の焦点距離の変化により、焦点がシリコン基板6からずれてデフォーカスΔZが発生する。
また、図6に示すように、半導体装置の製造工程では応力の異なる様々な膜をシリコン基板6上に積層するため、そのシリコン基板6が反る場合がある。この場合、例えばシリコン基板6の中央付近でベストフォーカスとなっていても、周辺付近ではデフォーカスとなる。
更にまた、図7に示すように、シリコン基板6上のゲート電極8や配線9等によって、その上の下地絶縁膜10の表面に凹凸が発生する場合がある。この場合は、露光の対象となるフォトレジスト11の表面にも凹凸が形成されるので、その凹凸によって局所的なデフォーカスが発生する。
露光用マスクの焦点深度が浅いと、図5〜図7のような理由で焦点ずれが発生した場合に、レジストパターンが設計値と異なる寸法に仕上がってしまい、最終的な半導体装置が不良となり、ひいては半導体装置の歩留まりを低下させる要因となる。更に、デザインルールが今後より一層縮小されれば、僅かなフォーカスずれでも半導体装置が不良になり易くなる。
そのため、図5〜図7で説明した要因や、デザインルールの微細化に起因してフォーカスずれが発生しても半導体装置が不良にならず、半導体装置を安定的に量産するためには、露光工程における焦点深度をなるべく深くする必要がある。
図8は、焦点深度を深くするために特許文献1が提案する露光用マスクの拡大平面図である。その露光用マスク14は、石英基板15の上に遮光膜16を形成し、その遮光膜16に疎な主開口16aと補助開口16bとを形成してなる。これらの開口16a、16bのうち、主開口16aは、その投影像がデバイスパターンに対応する。一方、補助開口16bは、主開口16aの周囲に形成されると共に、縦の長さαと横の長さβが等しい矩形状の平面形状を有し、シリコン基板(不図示)上で解像されない程度の大きさに形成される。
図9は、このような主開口16aのCD-FOCUS曲線Cを示す図である。なお、同図では、比較のために、既述の図1のCD-FOCUS曲線A、Bも併記してある。
図9に示されるように、補助開口16bを設けることで、CD-FOCUS曲線Cの勾配が曲線Aよりも僅かに緩やかとなり、補助パターン16bを設けない場合の焦点深度Δ1と比較して、主開口16aの焦点深度Δ3を約15%程度深くすることができる。しかし、曲線Bで示される密パターンと比較すれば、その焦点深度Δ3は十分に深くなったとは言えず、特許文献1の技術は安定量産を視野に入れたものとは言い難い。
本願発明者は上記の点に鑑み、以下に説明するような本発明の実施の形態に想到した。
(2)第1実施形態
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る露光用マスクの拡大平面図である。
その露光用マスク24は、縮小率が例えば1/4倍の露光装置において使用されるものであり、石英基板(透明基板)20の上に膜21を形成し、その膜21に主開口21aと第1、第2補助開口21b、21cとを互いに間隔をおいて形成してなる。膜21は特に限定されないが、露光用マスク24をバイナリーマスクとする場合にはクロム層等の遮光層が膜21として形成され、露光用マスク24をハーフトーンマスクとする場合にはモリブデンシリサイド層等の半透明層が膜21として形成される。本実施形態では、そのような膜21を約70nmの厚さに形成する。
上記の開口のうち、主開口21aは、ホールやゲート電極等のデバイスパターンに対応する平面形状を有すると共に、ステッパやスキャナ等の露光装置によって解像される程度の大きさ、例えば約0.13μm×0.13μmの大きさを有し、その像がフォトレジスト(不図示)に投影される。これに対し、第1、第2補助開口21b、21cは、露光装置で解像されない大きさに形成され、主開口21aの焦点深度を深める役割を担う。
図10の例では、主開口21aは疎に形成されている。但し、本明細書では、開口の粗密を図12のように定義する。すなわち、主開口21aが複数存在する場合に、図12に示されるように、シリコン基板22上での主開口21aの投影像23同士の間隔Dが、該投影像23の幅Wの3倍以上である場合に、主開口21aは疎であると言い、そうでない場合に主開口21aは密であると言う。
また、図10に示すように、第1補助開口21bの平面形状は長辺21eと短辺21fとを有する長方形であり、そのうちの長辺21eが、主開口21aの辺21dと対向する位置に配される。なお、各辺21e、21fの辺の長さは特に限定されないが、本実施形態では、長辺21eの長さを約0.12μmにし、短辺21fの長さを約0.10μmにする。更に、図8の例では、このような第1補助開口21bが、主開口21aの四辺のそれぞれの横に、主開口21aから離れる方向に間隔をおいて二つずつ設けられる。
一方、第2補助開口21cは、主開口21aの対角線の仮想延長線L上に位置し、その平面形状は、例えば大きさが約0.11μm×0.11μmの正方形である。
このように、本実施形態では、主開口21aの横に配される第1補助開口21bの形状を、主開口21aの辺21dの延在方向に長い長方形にすると共に、主開口21aから見て斜めの位置、すなわちその対角線の仮想延長線Lに第2補助開口21cを配するようにした。
図11は、本実施形態に係る露光用マスク24のCD-FOCUS曲線Dを示す図である。なお、同図では、比較のために、予備的事項で説明した図1のCD-FOCUS曲線A、B、及び図9のCD-FOCUS曲線Cも併記してある。
図11に示されるように、●で示される本実施形態のCD-FOCUS曲線Dは、第2補助開口21bを設けない露光用マスク14(図8参照)のCD-FOCUS曲線Cと比較して、勾配が緩やかとなる。その結果、補助開口を全く設けない場合のCD-FOCUS曲線Aよりも約42%、そして上記の曲線Cよりも約27%程度も深い焦点深度Δ4を得ることが可能となる。
このように深い焦点深度が得られたのは、主開口21aの周りの補助開口21b、21cの個数を図8の場合よりも単に増やしたからではなく、第1補助開口21bの平面形状を、主開口21aに対向する辺が長辺となる長方形したことにもよる。
図13は、第1補助開口21bの個数と形状が焦点深度にどのように影響するのかを調査するために作成した比較例に係る露光用マスクの拡大平面図である。
図13に示されるように、この露光用マスク25では、第1補助開口21bの平面形状を正方形にすると共に、本実施形態に係る露光用マスク24(図10参照)よりも多い個数の第1補助開口21bを主開口21aの周りに格子状に配列してなる。
図14は、この比較例に係る露光用マスク25のCD-FOCUS曲線Eを示す図である。同図では、比較のために、既述のCD-FOCUS曲線A〜Dも併記してある。
図14から明らかなように、比較例の露光用マスク25では、そのCD-FOCUS曲線Eの傾斜が本実施形態の曲線Dよりもが急となり、焦点深度が浅くなる。この結果から、正方形の第1補助開口21aの個数を主開口21aの周りで増やすだけでは焦点深度が効果的には深くならず、本実施形態のように主開口21aに対向する辺が長い長方形を第1補助開口21bとすることが焦点深度を深めるのに有効であることが理解される。
図15(a)、(b)は、この第1補助開口21bの形状が焦点深度に与える影響を調べるために作成された露光用マスク31、32の拡大平面図である。
図15(a)に示される露光用マスク31では、第1補助開口21bの平面形状が解像されない程度の大きさの正方形である。これに対し、図15(b)に示される露光用マスク32では、本実施形態と同様に、主開口21aに対向する辺を解像しない範囲で伸長して得られた長方形をその第1補助開口21bとしている。
図16は、上記した露光用マスク31のCD-FOCUS曲線Fと、露光用マスク32のCD-FOCUS曲線Gを示す図である。なお、同図では、比較のために図1のCD-FOCUS曲線Aも併記してある。
これより明らかなように、第1補助開口21bの平面形状を長方形として得られたCD-FOCUS曲線Gは、上記の形状を正方形とした場合のCD-FOCUS曲線Fよりも緩やかとなる。このことから、第1補助開口21bの平面形状としては、主開口21aに対向する辺が長辺となる長方形を採用するのが焦点深度を深めるのに有用であることが明らかとなった。
次に、このように深い焦点深度により得られる利点について説明する。
図17は、本実施形態に係る露光用マスク24(図10参照)と、予備的事項で説明した露光用マスク14(図8参照)のそれぞれを用いて、ベストフォーカスで露光されたレジストパターン27のホール27a、27bを模式的に示す平面図である。なお、以下では、これらの露光用マスク14、24を構成する主開口16a、21aの大きさは同じであるとしている。
図17に示されるように、ベストフォーカス時では、各ホール27a、27bの直径W1、W2は略等しい。
これに対し、図18は、デフォーカスの状態で形成された上記の各ホール27a、27bを模式的に示す平面図である。
図18に示されるように、予備的事項で説明した露光用マスク14では、デフォーカスに起因する露光光の強度変化が大きく、それによりホール27aの直径W1がベストフォーカス時(図17)よりも小さくなってしまう。
一方、本実施形態に係る露光用マスク24では、デフォーカスの状態でも露光光の強度変化を小さくすることができ、ベストフォーカス時と略同じ大きさのホール27bを形成することが可能となる。
これにより、本実施形態では、図5〜図7で説明したような要因でデフォーカスとなっても、ホールの直径等のレジストパターンの寸法が設計値から大きくはずれるのを防止することができるので、最終的な半導体装置が不良となるのが防がれ、ひいては半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
(3)第2実施形態
上記した第1実施形態では、図10に示したように、疎な主開口21aの周りに、第1、第2補助開口21b、21cを形成した。これに対し、本実施形態では、密に形成された主開口21aの外周に、上記の第1、第2補助開口21b、21cを形成する。
(i)第1例
図19は、本実施形態の第1例に係る露光用マスクの拡大平面図である。
この露光用マスク34では、石英基板20の一部領域Rに、主開口20aが行方向及び列方向に繰り返して密に形成される。なお、開口が密であるとは、図12で定義したように、主開口21aの投影像23同士の間隔Dが、その投影像の幅Wの3倍未満であることを言う。
そして、図19に示すように、最外周の主開口21aのそれぞれに対向して第1補助開口21bが複数形成されると共に、上記の一部領域Rのコーナ部Cの主開口21aの対角線の仮想延長線L上に第2補助開口21cが形成される。これら第1、第2補助開口21b、21cの平面形状は第1実施形態と同じであり、第1補助開口21bは正方形、第2補助開口21cは主開口21aに対向する辺が長辺となる長方形である。
このような露光用マスク34では、領域Rの外側に主開口21aが形成されていないので、領域Rの最外周の主開口21aは、疎な開口に類似の挙動を示し、その焦点深度が浅くなりがちである。そこで、本実施形態では、上記のように領域Rの周りに第1、第2補助開口21b、21cを配し、領域Rの境界付近で不足しがちな焦点深度を深めるようにした。その結果、焦点深度の不足に伴って最外周の主開口21aの投影像が小さくなるのが防止され、設計値に近いレジストパターンの寸法を維持することが可能となる。
(ii)第2例
図20は、本実施形態の第2例に係る露光用マスクの拡大平面図である。
図20に示されるように、この露光用マスク35では、図19で説明した一部領域Rの外側における仮想延長線L上に、疎な主開口21aが形成される。そして、この疎な主開口21aと、領域Rのコーナ部Cの主開口21aとの間の仮想延長線L上に、上記の第2補助開口21cが形成される。
これによれば、領域Rの外側で疎となっている主開口21aと、領域Rの最外周に形成されて疎な開口に似た挙動を示す主開口21aのそれぞれにおいて狭くなりがちな焦点深度が、上記の第1、第2補助開口21b、21cによって深くされる。そのため、露光工程において多少の焦点ずれが発生しても、これらの主開口21aの投影像が設計値よりも小さくなるのを防止できるので、レジストパターンの寸法を設計値に近い値に仕上げることが可能となる。
(4)第3実施形態
本実施形態では、第1実施形態で説明した露光用マスク24(図10参照)の製造方法について説明する。
図21は、本実施形態に係る露光用マスクを設計するのに使用される設計システムの構成図である。その設計システム100は、デバイスパターンの設計データD0等をオペレータが入力するためのキーボード等の入力部101を有すると共に、露光用マスク上の各開口21a〜21cを擬似的に表示するモニター等の表示部104とを有する。これら入力部101と表示部104には、バス102が接続されており、そのバス102を介して各部へのデータの授受が行われる。更に、そのバス102には、CPU等の制御部103が接続される。制御部103は、上記したデバイスパターンの設計データD0に対してOPC処理等の様々な処理を施して主開口21aの設計データD1を作成する機能を有すると共に、既述の第1、第2補助開口21b、21cの設計データD2、D3を作成する機能も有する。
図22は、上記の設計システム100を用いて行われる露光用マスクの製造方法を示すフローチャートであり、図23は、そのフローチャートにおけるステップS3の詳細を示すフローチャートである。また、以下の説明では、露光用マスクの製造途中の断面図である図24(a)〜(d)も適宜参照する。
図22に示すように、最初のステップS1では、シリコンウエハ上に作成すべきデバイスパターンの設計データD0を入力部101から制御部103に入力する。その設計データD0とは、例えば、コンタクトホール等のデバイスパターンの位置や大きさを含むデータである。
そして、制御部103において、そのデバイスパターンの平面形状を所定の倍率、例えば露光装置における縮小率の逆数だけ相似拡大し、それにより得られたパターンの位置データと形状データとを、主開口21a(図10参照)の設計データD1として取得する。
次いで、ステップS2に移行して、上記の設計データD1が設計ルール通りに作成されているか否かを判断する。ここで、設計ルールとは、露光用マスク24(図10参照)に主開口21aを形成するうえでの制限事項であり、例えば、主開口21aの最小幅、主開口21a同士の最小間隔等が含まれる。
そして、設計データD1が設計ルールを満たしていない(NO)と判断された場合には、ステップS8に移行して設計データD1を修正する。
一方、設計データD1が設計ルールを満たしている(YES)と判断された場合には、ステップS3に移行する。
一般に、露光マスク24上に形成された主開口21a(図10参照)の寸法が露光光の波長に近づくと、その主開口21aをシリコンウエハ上に投影しても、光近接効果によってその投影像は元の主開口21aの相似形とはならない。そのため、デバイスパターンを単に相似拡大して得られたパターンを主開口21aとしたのでは、デバイスパターンと同じ形状の投影像を得ることができない。
そこで、ステップS3では、このような光近接効果を考慮して、上記の主開口21aの設計データD1に対して補正を行い、主開口21aの投影像がデバイスパターンと同じになるようにする。このような処理は光近接効果補正とも呼ばれる。
更に、このステップS3では、第1実施形態で説明した第1、第2補助開口21b、21cの設計データD2、D3も取得する。その設計データD2、D3には、例えば、上記の第1、第2補助開口21b、21cのそれぞれの形状データと位置データとが含まれる。
なお、ステップS3の詳細については後で図23を参照して説明する。
上記のようにして光近接効果補正を行った後は、ステップS4に移行し、主開口21aの設計データD1の補正が、デバイスパターンに対応する投影像を得るのに適切であるか否かが判断される。
そして、このステップS4において補正が適切でない(NO)と判断された場合には、ステップS9に移行して、光近接効果補正の補正パラメータを修正する。
一方、ステップS4において補正が適切である(YES)であると判断された場合には、ステップS5に移行する。
そのステップS5では、図24(a)に示すように、石英基板20の上に形成された膜21の上に電子線レジスト26を塗布した後、石英基板20を電子ビーム露光装置(不図示)内に入れ、その電子ビーム露光装置の制御系に上記の各設計データD1〜D3を入力する。電子ビーム露光装置では、各設計データD1〜D3に基づいて、光軸Aからの電子ビームEBの偏向量Δが算出され、偏向された電子ビームEBによって電子線レジスト26が露光される。
なお、上記の膜21は特に限定されないが、露光用マスクとしてバイナリーマスクを製造する場合にはクロム層等の遮光膜が膜21としてスパッタ法により形成され、ハーフトーンマスクを製造する場合にはモリブデンシリサイド層等の半透明膜が膜21として形成される。
そして、図24(b)に示すように、電子ビームEBによる露光が終了した後に電子線レジスト26を現像することにより、レジストパターン26aを形成する。
このようにしてレジストパターン26aを形成した後は、図22のステップS6に移行する。
そのステップS6では、例えばCD-SEM等の測長器を用いて上記のレジストパターン26aの線幅が測定され、その測定値が規格値以内であるか否かが判断される。
ここで、測定値が規格値以内ではない(NO)と判断された場合には、ステップS10に移行し、レジストパターン26aの線幅が規格値になるように、電子ビーム露光装置の露光条件を変更する。
但し、露光条件の変更のみでは線幅を規格値に収めることができないと判断される場合には、ステップS9に移行し、光近接効果補正の補正パラメータを修正することで、レジストパターン26aの線幅を規格値に収めるようにする。
一方、露光条件を変更するだけでそれが可能であると判断される場合には、再びステップS5に移行して、新たな石英基板20と膜21の上のレジストパターン26aを形成する。
これに対し、ステップS6でレジストパターン26aが規格値内に収まる(YES)と判断された場合には次のステップS7に移行する。
そのステップS7では、図24(c)に示すように、レジストパターン26aをマスクにして膜21をエッチングすることにより、主開口21aと第1、第2補助開口21b、21cとを形成する。
その後に、図24(d)に示すように、レジストパターン26aを除去して、第1実施形態で説明した露光用マスク24の基本構造を完成させる。
次に、上で説明したステップS3の詳細について、図23を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、図25と図26も併せて参照する。図25と図26は、ステップS3における主要ステップを模式的に示す平面図である。なお、これらの図25と図26では、説明を行い易くするために、既述の露光用マスクの各開口21a〜21cとそれらの設計データD1〜D3とを同一視する。
まず、図23の最初のステップS11において、デバイスパターンの設計データD0の初期処理を行った後、ステップS12に移行し、対象となる矩形状のデバイスパターンの設計データD0を抽出する(図25参照)。
続いて、ステップS13に移行する。そのステップS13では、図25に模式的に示すように、矩形状のデバイスパターンの設計データD0に対し、該デバイスパターンの四つの辺が伸長されるような加工を施すことにより、主開口21aの設計データD1を得る。このような処理のことを、以下ではプレバイアス処理とも言う。
次に、図25のステップS14に模式的に示すように、ステップS13において伸長された主開口21aの一辺21dと対向する位置に該一辺21dと平行で同じ長さの長辺21eを有する第1補助開口21bの設計データD2を得る。本実施形態では、そのような第1補助開口21bを、主開口21aの四辺のそれぞれの横に、該主開口21aから離れる方向に間隔をおいて二つずつ形成する。
次いで、図23のステップS15に移行し、主開口21aと第1補助開口21bのそれぞれの投影像の中に互いに接触するものがあるか否かを確認する。
そして、接触する投影像がある(YES)と判断された場合には、既述のステップS14に戻り、各開口21a、21b同士の間隔を広める等して、投影像同士が接触しないような第1補助開口21bの設計データD2を得る。
一方、ステップS15において投影像同士が接触しない(NO)と判断された場合にはステップS16に移行する。
そのステップS16では、図25に模式的に示すように、主開口21aを中心とする大きさが可変な矩形枠30を作成する。
その後、図26のステップS17に移行して、矩形枠30の内部に、該矩形枠30と一頂点を共有する小矩形を配し、該小矩形の位置データと形状データとを第2補助開口21cの設計データD3とする。このようにして配置された第2補助開口21cは、第1実施形態で説明したように、主開口21aの対角線の仮想延長線L上に位置することになる。
また、このステップS17では、矩形枠30の一頂点からの距離dを任意に指定することにより、小矩形の大きさを変更可能にできるが、様々な大きさの小矩形の中から、解像されない範囲で最も大きく、露光用マスクの焦点深度を最も深くすることができるものを第2補助開口21cとして選択するのが好ましい。
また、その第2補助開口21cの位置は、ステップS16で作成した矩形枠30の頂点によって定まる。本実施形態では、その矩形枠30の大きさを可変としたので、第2補助開口21cの位置を任意に指定することができ、主開口21aの焦点深度を最も深めることが可能な位置にその第2開口21cを配することが可能となる。
次いで、図23のステップS18に移行し、主開口21aと第1、第2補助開口21b、21cのそれぞれの投影像の中に互いに接触するものがあるか否かを確認する。
そして、互いに接触する投影像がある(NO)と判断された場合には、ステップS16に戻り、矩形枠30のサイズを変更する等して、接触する投影像が発生しないようにする。
一方、ステップS18において接触する投影像が無い(YES)と判断された場合には、ステップS19に移行する。
そのステップS19は、図26に模式的に示すように、主開口21aに対してOPC処理を施し、主開口21aの投影像が目標とするデバイスパターンの平面形状と一致するようにする。なお、図26の例では、そのOPC処理によって主開口21aの四辺が拡大されている。このOPC処理は、主開口21aに対してのみ行われ、第1、第2補助開口21b、21cにはそのOPC処理を行わない。
次いで、図23のステップS20に移行し、上記の各開口21a〜21cの設計データD1〜D3が、露光用マスクの実際の製造工程(図22のステップS7)で寸法保証できるデータであり、且つ、露光によって所望のレジスト寸法を得ることができるデータであるか否かが判断される。
そして、このステップS20においてNOと判断された場合にはステップS19に戻り、主開口21aに対するOPC処理をやり直す。
これに対し、ステップS20においてYESと判断された場合には、ステップS21に移行し、主開口21aと第1、第2補助開口21b、21cのそれぞれの設計データD1〜D3を抽出し、上記した一連の処理を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、図25のステップS13(プレバイアス処理)のようにデバイスパターンの四辺が伸長されるように該デバイスパターンの設計データD0を加工する。そのため、次のステップS14において、伸長された辺を基準にして第1補助開口21bの長辺21eを生成することができ、露光用マスクの焦点深度を深めるのに効果的な長方形状の第1補助開口21bの設計データD2を容易に得ることができる。
更に、ステップS17において、第2補助開口21cとなる小矩形の大きさを変更可能としたので、様々な大きさの小矩形の中から、露光用マスクの焦点深度を最も深くすることができるものを第2補助開口21cとして選択することが可能となる。
しかも、上記では、図26のステップS17で説明したように、大きさが可変な矩形枠30を作成し、その矩形枠の四隅に小矩形31を配するようにした。これにより、その小矩形31を元にして、主開口21aの対角線の仮想延長線L上の任意の位置に第2補助開口21cを配することが可能となる。そのため、仮想延長線L上の様々な位置の中で、主開口21aの焦点深度を最も深くすることができる位置に第2補助開口21cを形成することができ、第2補助開口21cによる焦点深度の拡大の効果を最大限に得ることが可能となる。
このような本実施形態に対し、例えば、露光用マスク上の予め定められた格子点上にのみ第1、第2補助開口21b、21cを配する方法を採用したのでは、第2補助開口21cの位置の自由度が本実施形態よりも小さくなるので、上記のように焦点深度が最も深くなる位置に第2補助開口21cを配置するこが困難となり、好ましくない。
(5)第4実施形態
本実施形態では、第1実施形態で説明した露光用マスク24(図10参照)を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
図27は、この半導体装置の製造工程において使用される露光装置の構成図である。
その露光装置40は、シリコン(半導体)基板50を載置するための基板載置台41の上方に、投影レンズ42、露光用マスク24、及び照明系46をこの順に形成してなる。このうち、照明系46は、絞り44と光源45とで構成され、その光源45としては例えばKrFエキシマレーザ源が採用される。そして、絞り44としては、光軸を中心とする円形のスリット44aを備えた輪帯照明用の絞りが採用され、それにより照明系46は変形照明系となる。
なお、焦点深度の拡大を効果的に得るには、照明系46として上記のような変形照明系を採用するのが好ましいが、本発明はこれに限定されず、照明系46として通常照明系を採用してもよい。
更に、光源45もKrFエキシマレーザ源に限定されず、KrFよりも短波長のArF光を発生するArFエキシマレーザ源を採用してもよい。更にまた、シリコン基板50と投影レンズ42との間に水等の液体を満たすことで、投影レンズ42のNA(開口数)を高めた液浸型のArF露光装置を上記の露光装置40として採用してもよい。その場合、露光用マスク24としてハーフトーンマスクを使用することで、露光装置40の解像度を更に向上させることができる。
上記のような露光装置40を使用して、本実施形態では次のようにして半導体装置を製造する。
図28、図29は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図である。
最初に、図28(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板50にSTI(Shallow Trench Isolation)用の溝を形成し、その溝の中に酸化シリコン膜を埋め込んで素子分離絶縁膜51とする。次いで、その素子分離絶縁膜51によって画定されるシリコン基板50の活性領域に、例えばボロン等のp型不純物をイオン注入してpウェル52を形成する。
その後、活性領域のシリコン基板50の表面を熱酸化してゲート絶縁膜53を形成し、更にその上にポリシリコンよりなるゲート電極54を形成した後、そのゲート電極をマスクにしてリン等のn型不純物をシリコン基板50の表層部分にイオン注入し、n型ソース/ドレインエクステンション55を形成する。
そして、シリコン基板50の上側全面に酸化シリコン膜等の絶縁膜をCVD法により形成し、それをエッチバックしてゲート電極54の横に絶縁性サイドウォール57として残す。続いて、この絶縁性サイドウォール57とゲート電極54とをマスクにしてリン等のn型不純物を再びシリコン基板50にイオン注入することにより、ゲート電極54の側方のシリコン基板50にn型ソース/ドレイン領域56を形成する。
その後に、シリコン基板50の上側全面にコバルト層等の高融点金属層をスパッタ法で形成し、熱処理によりその高融点金属層とシリコンとを反応させて高融点金属シリサイド層58を形成した後、素子分離絶縁膜51の上等で未反応となっている高融点金属層をウエットエッチングして除去する。
ここまでの工程により、ゲート絶縁膜53、ゲート電極54、及びn型ソース/ドレイン領域56等で構成されるn型MOSトランジスタTRの基本構造が完成する。
その後に、シリコン基板50の上側全面に、CVD法により窒化シリコン膜59と酸化シリコン膜60とをこの順に形成し、これらの積層膜を層間絶縁膜61とする。
そして、この層間絶縁膜61の上に、スピンコート法によりポジ型化学増幅型フォトレジスト62を塗布する。なお、このフォトレジスト62を塗布する前に、露光光の反射を防止する反射防止膜として、TARC(Top Side Antireflective Coating)を層間絶縁膜61の上に予め塗布してもよい。
次に、図28(b)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、上記のようにフォトレジスト62が塗布された状態のシリコン基板50を、図27で説明した露光装置40の基板載置台41の上に置く。そして、光源45で発生られた露光光47を露光用マスク24に通し、投影レンズ42でその露光光47をシリコン基板50上に集光して、上記のフォトレジスト62を露光する。
これにより、図28(b)に示すように、露光光47が照射された部分のフォトレジスト62が、露光用マスク24の主開口21aに対応した平面形状の感光部62aになると共に、露光光47が照射されなかった部分のフォトレジスト62が非感光部62bになる。
その後に、上記のフォトレジスト62をベークする。このベークは、PEB(Post Exposure Baking)とも呼ばれ、感光部62aにおける酸の生成を加速させるために行われる。
次に、図28(c)に示すように、フォトレジスト62を現像することにより、酸が存在する部分の感光部62aを除去してホール形状の窓62cを形成すると共に、残存する非感光部62bをレジストパターン62dとする。
次いで、図29(a)に示すように、レジストパターン62dをマスクにして層間絶縁膜61をドライエッチングし、高融点シリサイド層58に至る深さのコンタクトホール(デバイスパターン)61aを層間絶縁膜61に形成する。
そのエッチングの後に、レジストパターン62dは除去される。
次に、図29(b)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、コンタクトホール61aの内面と層間絶縁膜61の上面に、スパッタ法によりグルー膜としての役割をする膜を形成する。その膜としては、一般的には窒化チタン(TiN)膜等が採用される。そして、そのグルー膜の上に、CVD法によりタングステン膜を形成し、このタングステン膜でコンタクトホール61aを完全に埋め込む。その後、層間絶縁膜61の上に形成された余分なタングステン膜とグルー膜とをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して除去し、これらの膜をコンタクトホール61a内に導電性プラグ63として残す。
次いで、この導電性プラグ63と層間絶縁膜61のそれぞれの上に、アルミニウム膜を含む金属積層膜をスパッタ法により形成し、フォトリソグラフィでその金属積層膜をパターニングして金属配線パターン64とする。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の製造方法の主要工程が終了したことになる。
上記した本実施形態によれば、図28(b)で説明した工程において、第1実施形態で説明した露光用マスク24(図10参照)を用いてフォトレジスト62を露光した。その露光用マスク24は、図10に示したように、主開口21aの周りに第1、第2補助開口21b、21cを配置してなり、これにより疎な主開口21aの焦点深度が深められている。
そのため、例えば、図27に示した露光装置40の誤差によりデフォーカスが発生したり、シリコン基板50に反りが発生している場合に、図28(c)のレジストパターン62dの窓62cの大きさがデフォーカスによって変動したりするのを抑えることができる。これにより、図29(a)に示したエッチング工程において、コンタクトホール61aの直径が設計値から大きく外れるのを防ぐことができ、最終的に得られる半導体装置が不良となるのを防止できる。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) 透明基板と、
前記透明基板上に形成された膜と
前記膜に形成された矩形状の主開口と、
前記膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する長辺を有する長方形状のデバイスパターンとして解像されない大きさの第1補助開口と、
前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、デバイスパターンとして解像されない大きさの第2補助開口と、
を有することを特徴とする露光用マスク。
(付記2) 前記第1補助開口は、前記主開口から離れる方向に間隔をおいて二つ形成されたことを特徴とする付記1に記載の露光用マスク。
(付記3) 前記主開口が複数形成され、該複数の主開口のうちの二つの投影像の間隔が、該投影像の幅の3倍以上であることを特徴とする付記1に記載の露光用マスク。
(付記4) 前記透明基板の一部領域において、前記主開口が行方向及び列方向に繰り返して複数形成され、該複数の主開口の投影像同士の間隔が該投影像の幅の3倍未満であり、最外周の前記主開口のそれぞれに対向して前記第1補助開口が複数形成されると共に、前記一部領域のコーナ部の前記主開口の対角線の仮想延長線上に前記第2補助開口が形成されたことを特徴とする付記1に記載の露光用マスク。
(付記5) 前記一部領域の外側における前記仮想延長線上に別の前記主開口が形成され、前記別の主開口と前記コーナ部における前記主開口との間の前記仮想延長線上に前記第1補助開口が形成されたことを特徴とする付記4に記載の露光用マスク。
(付記6) 前記膜は、遮光膜又は半透明膜であることを特徴とする付記1に記載の露光用マスク。
(付記7) 矩形状のデバイスパターンの設計データに対し、該デバイスパターンの四つの辺が伸長されるような加工を施すことにより、主開口の設計データを得るステップと、
前記主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行で同じ長さの長辺を有する長方形状の第1補助開口の設計データを得るステップと、
前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置する第2補助開口の設計データを得るステップと、
前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれの前記設計データを用いるリソグラフィにより、透明基板上の膜をパターニングして該膜に前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれを形成するステップと、
を有することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
(付記8) 前記第2補助開口の設計データを得るステップは、
前記主開口を中心とする矩形枠を作成するステップと、
前記矩形枠の内部に、該矩形枠と一頂点を共有する小矩形を配し、該小矩形の位置データと形状データとを前記第2補助開口の設計データとするステップとを有することを特徴とする付記7に記載の露光用マスクの製造方法。
(付記9) 前記矩形枠の隅に前記小矩形を配するステップにおいて、該小矩形の大きさを変更可能とすることを特徴とする付記8に記載の露光用マスクの製造方法。
(付記10) 前記第1補助開口と前記第2補助開口のそれぞれの前記設計データを得た後に、前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれの投影像の中に互いに接触するものがあるか否かを確認するステップを行うことを特徴とする付記9に記載の露光用マスクの製造方法。
(付記11) 前記膜として、遮光又は半透明膜を採用することを特徴とする付記7に記載の露光用マスクの製造方法。
(付記12) 半導体基板の上にデバイスパターン用の膜を形成する工程と、
前記デバイスパターン用の膜の上にフォトレジストを塗布する工程と、
透明基板と、該透明基板上に形成された膜と、該膜に形成された矩形状の主開口と、該膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する長辺を有する長方形状の解像されない大きさの第1補助開口と、前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、解像されない大きさの第2補助開口とを有する露光用マスクを用いて、前記フォトレジストを露光する工程と、
前記露光の後、前記フォトレジストを現像してレジストパターンにする工程と、
前記レジストパターンをマスクにして前記デバイスパターン用の膜をエッチングすることにより、該膜をパターニングしてデバイスパターンにする工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13) 前記フォトレジストを露光する工程において変形照明を使用することを特徴とする付記12に記載の半導体装置の製造方法。
図1は、疎パターンと密パターンのCD-FOCUS曲線を示す図である。 図2は、図1のCD-FOCUS曲線を得るのに使用した露光用マスクの拡大断面図である。 図3は、ベストフォーカス時における、密な開口と疎な開口のそれぞれの光強度分布を示す図である。 図4は、デフォーカス時における、密な開口と疎な開口のそれぞれの光強度分布を示す図である。 図5は、露光装置における誤差でデフォーカスが発生することを説明するための図である。 図6は、半導体基板の反りによってデフォーカスが発生することを説明するための図である。 図7は、フォトレジストの表面の凹凸によってデフォーカスが発生することを説明するための図である。 図8は、焦点深度を深くするために特許文献1が提案する露光用マスクの拡大平面図である。 図9は、特許文献1の露光用マスクのCD-FOCUS曲線である。 図10は、本発明の第1実施形態に係る露光用マスクの拡大平面図である。 図11は、本発明の第1実施形態に係る露光用マスクのCD-FOCUS曲線を示す図である。 図12は、開口の粗密を定義するための平面図である。 図13は、第1補助開口の個数と形状が焦点深度にどのように影響するのかを調査するために作成した比較例に係る露光用マスクの拡大平面図である。 図14は、図13の比較例に係る露光用マスクのCD-FOCUS曲線を示す図である。 図15(a)、(b)は、第1補助開口の形状が焦点深度に与える影響を調べるために作成された露光用マスクの拡大平面図である 図16は、図15(a)と図15(b)のそれぞれのCD-FOCUS曲線を示す図である。 図17は、本実施形態に係る露光用マスクと、予備的事項で説明した露光用マスクのそれぞれを用いて、ベストフォーカスで露光されたレジストパターンのホールを模式的に示す平面図である。 図18は、本実施形態に係る露光用マスクと、予備的事項で説明した露光用マスクのそれぞれを用いて、デフォーカスで露光されたレジストパターンのホールを模式的に示す平面図である。 図19は、本発明の第2実施形態の第1例に係る露光用マスクの拡大平面図である。 図20は、本発明の第2実施形態の第2例に係る露光用マスクの拡大平面図である。 図21は、本発明の第3実施形態に係る露光用マスクの製造方法において使用される設計システムの構成図である。 図22は、本発明の第3実施形態に係る露光用マスクの製造方法を示すフローチャートである。 図23は、図22のフローチャートにおけるステップS3の詳細なフローチャートである。 図24(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る露光用マスクの製造途中の断面図である。 図25は、図22のフローチャートにおけるステップS3を模式的に示す平面図(その1)である。 図26は、図22のフローチャートにおけるステップS3を模式的に示す平面図(その2)である。 図27は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造方法において使用される露光装置の構成図である。 図28(a)〜(c)は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図29(a)、(b)は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。
符号の説明
1…石英基板、2…遮光膜、2a…密な開口、2b…疎な開口、3a、3b…窓、5…露光装置、6…シリコン基板、7…投影レンズ、8…ゲート電極、9…配線、10…下地絶縁膜、11…フォトレジスト、14…露光用マスク、15…石英基板、16a…主開口、16b…補助開口、20…石英基板、21…膜、21a…主開口、21b、21c…第1、第2補助開口、22…シリコン基板、23…投影像、25…露光用マスク、26…電子線レジスト、27…レジストパターン、27a、27b…ホール、30…矩形枠、31、32、34、35…露光用マスク、40…露光装置、41…基板載置台、42…投影レンズ、44…絞り、44a…スリット、45…光源、46…照明系、50…シリコン基板、51…素子分離絶縁膜、52…pウェル、53…ゲート絶縁膜、54…ゲート電極、55…n型ソース/ドレインエクステンション、56…n型ソース/ドレイン領域、57…絶縁性サイドウォール、58…高融点金属シリサイド層、59…窒化シリコン膜、60…酸化シリコン膜、61…層間絶縁膜、61a…コンタクトホール、62…フォトレジスト、62a…感光部、62b…非感光部、62c…窓、62d…レジストパターン、63…導電性プラグ、64…金属配線パターン、100…設計システム、101…入力部、102…バス、103…制御部、104…表示部。

Claims (10)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板上に形成された膜と
    前記膜に形成された矩形状の主開口と、
    前記膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行でほぼ同じ長さの長辺を有する長方形状のデバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第1補助開口と、
    前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、デバイスパターンとして解像されない大きさの正方形状の複数の第2補助開口と、
    を有することを特徴とする露光用マスク。
  2. 前記第1補助開口は、前記主開口から離れる方向に間隔をおいて二つ形成されたことを特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
  3. 前記主開口が複数形成され、該複数の主開口のうちの二つの投影像の間隔が、該投影像の幅の3倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
  4. 前記透明基板の一部領域において、前記主開口が行方向及び列方向に繰り返して複数形成され、該複数の主開口の投影像同士の間隔が該投影像の幅の3倍未満であり、最外周の前記主開口のそれぞれに対向して前記第1補助開口が複数形成されると共に、前記一部領域のコーナ部の前記主開口の対角線の仮想延長線上に前記第2補助開口が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
  5. 前記一部領域の外側における前記仮想延長線上に別の前記主開口が形成され、前記別の主開口と前記コーナ部における前記主開口との間の前記仮想延長線上に前記第補助開口が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の露光用マスク。
  6. 矩形状のデバイスパターンの設計データに対し、該デバイスパターンの四つの辺が伸長されるような加工を施すことにより、主開口の設計データを得るステップと、
    前記主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行で同じ長さの長辺を有する長方形状であって、デバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第1補助開口の設計データを得るステップと、
    前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置する正方形状であって、デバイスパターンとして解像されない大きさの複数の第2補助開口の設計データを得るステップと、
    前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれの前記設計データを用いるリソグラフィにより、透明基板上の膜をパターニングして該膜に前記主開口、前記第1補助開口、及び前記第2補助開口のそれぞれを形成するステップと、
    を有することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
  7. 前記第2補助開口の設計データを得るステップは、
    前記主開口を中心とする矩形枠を作成するステップと、
    前記矩形枠の内部に、該矩形枠と一頂点を共有する小矩形を配し、該小矩形の位置データと形状データとを前記第2補助開口の設計データとするステップとを有することを特徴とする請求項6に記載の露光用マスクの製造方法。
  8. 前記矩形枠の隅に前記小矩形を配するステップにおいて、該小矩形の大きさを変更可能とすることを特徴とする請求項7に記載の露光用マスクの製造方法。
  9. 半導体基板の上にデバイスパターン用の膜を形成する工程と、
    前記デバイスパターン用の膜の上にフォトレジストを塗布する工程と、
    透明基板と、該透明基板上に形成された膜と、該膜に形成された矩形状の主開口と、該膜に前記主開口から間隔をおいて形成され、該主開口の一辺と対向する位置に該一辺と平行でほぼ同じ長さの長辺を有する長方形状の解像されない大きさの複数の第1補助開口と、前記膜に形成され、前記主開口の対角線の仮想延長線上に位置し、解像されない大きさの正方形状の複数の第2補助開口とを有する露光用マスクを用いて、前記フォトレジストを露光する工程と、
    前記露光の後、前記フォトレジストを現像してレジストパターンにする工程と、
    前記レジストパターンをマスクにして前記デバイスパターン用の膜をエッチングすることにより、該膜をパターニングしてデバイスパターンにする工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記フォトレジストを露光する工程において変形照明を使用することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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