JPH07271013A - ホールパタン形成用マスク - Google Patents

ホールパタン形成用マスク

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JPH07271013A
JPH07271013A JP8275694A JP8275694A JPH07271013A JP H07271013 A JPH07271013 A JP H07271013A JP 8275694 A JP8275694 A JP 8275694A JP 8275694 A JP8275694 A JP 8275694A JP H07271013 A JPH07271013 A JP H07271013A
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hole pattern
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center
auxiliary
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JP8275694A
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English (en)
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Akihiro Otaka
明浩 大▲高▼
Yoshio Kawai
義夫 河合
Korehito Matsuda
維人 松田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収型位相シフトマスクの透過率を増大させ
ることなく、すなわち光学像の2次ピークの強度を増大
させることなく、焦点余裕をもったホールパタンの形成
を行えるようにする。 【構成】 マスクパタンの振幅透過率分布を、転写しよ
うとするホールパタンの中心からの距離に対して、0次
のベッセル関数(図1(a)参照)とする。具体的に
は、この連続的な振幅透過率分布を階段状の関数で近似
し(図1(b))、、吸収型位相シフトマスクで実現す
る。例えば、転写しようとするホールパタンHPM の中
心から半径1.1λ/NAおよび2.1λ/NAの円の
円周線上に、円環状の帯(透過部)HPS1およびHPS2
を補助パタンとして設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LSIなどの微細パ
タンを投影レンズを用いて基板上に形成する場合に用い
るマスクに関し、特にホールパタンを形成する場合に用
いるホールパタン形成用マスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIなどの微細パタンを投影レ
ンズを用いて基板上に形成する場合、マスク上の遮光部
(Cr等)によって光を遮断することによって、像面に
光のコントラストを作り出している。しかし、露光波長
λ,投影レンズの開口数NAの光学系において、マスク
上の光透過部の大きさを0.6λ/NA程度以下にする
と像面上の光強度分布の半値幅は変化せず、光学像のピ
ーク強度が小さくなるだけである。このため、パタンの
微細化は約0.6λ/NAで限界となる。さらに、限界
寸法のパタン形成においては、光学的な焦点深度が小さ
く、実用的な焦点余裕が得られない。図14に0.6λ
/NAのサイズのホールパタンを露光した場合の光強度
分布を示す。焦点をずらした場合に、すなわち像面の位
置(デフォーカス)によって、形状および光強度の劣化
が著しい。このため、通常の遮光マスクでは、このサイ
ズのホールパタンの形成は困難であった。
【0003】これに対し、単に光を遮光するだけではな
く、位相を180度反転した光を重ね合わせることによ
って光強度分布のパタンエッジ部を急峻にし、小さいホ
ールパタンを形成する方法(位相シフトマスク)がYana
gishita 等によってオプティカルレーザ〔SPIE vol.146
3 Optical Laser Microlithography IV (1991)〕に提案
された。図15(a)にこのマスクの平面図を、図15
(b)にこのマスクの側断面図を示す。同図において、
1はガラス、2は遮光パタン(Cr)、3はシフタパタ
ンである。このような位相シフトマスクを用いれば、光
強度分布の半値幅を狭く、また焦点深度の深い光学像を
形成することができる。しかし、この方法では、ガラス
1上に遮光パタン2とシフタパタン3を別々に作り込む
必要があり、マスク作成の工程数が増える上に、遮光パ
タン2とシフタパタン3の位置合わせに高い精度が必要
である。
【0004】これに対し、遮光パタンとシフタパタンの
位置合わせを必要としない位相シフトマスクとして、マ
スク上の遮光部にある程度の透過率をもたせた遮光体を
用い、さらにこの遮光部を通過する光の位相を180度
反転させる方法(吸収型位相シフトマスク)がB.J.Lin
によってソリッドステートテクノロジー〔Solid StateT
echnology vol.34(1992)〕に提案された。この吸収型位
相シフトマスクでは、上述した位相シフトマスクのよう
な遮光パタンとシフタパタンの位置合わせは必要となら
ない。このため、マスクの作成は、位相シフトマスクよ
り容易である。しかし、従来の吸収型位相シフトマスク
は、マスクのバックグラウンド部(吸収体部分)からの
被りを小さくし、またホールパタンの周辺部に発生する
2次ピークを低減するため、遮光部の透過率を10%以
下としている。図16は、このマスクを用いた場合の像
面における光強度分布を、デフォーカスをパラメータと
して示したものである。デフォーカスによってホールパ
タンの中心部における光強度の劣化がみられる。すなわ
ち、光学的な焦点深度が最大の条件とはなっていない。
このようなデフォーカスによる光強度の劣化をなくすた
めには、10%より大きな透過率をもつ吸収型位相シフ
トマスクを用いなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、我々は、光学
的な焦点深度が最大となる吸収型位相シフトマスクをジ
ャパニーズジャーナル〔Japanese Journal of Applied
Physics vol.32(1993)〕に提案した。このジャパニーズ
ジャーナルに提案したマスクによる光学像の光強度分布
を図17に示す。この場合の吸収型位相シフトマスクの
遮光部の透過率は17%で、ホールパタンのサイズは
0.6λ/NAである。この場合、ホールパタンの中心
部の光強度のデフォーカスによる劣化は最小となるが、
ホールパタンの中心部のピーク強度の約50%の強度を
持つ2次ピークが形成される。図18にこのマスクを用
いて形成したレジストのホールパタンの断面図を示す。
同図において、4は基板、5はレジスト、6は転写され
たホールパタンである。ホールパタン6の周辺部には膜
減り7がみられるものの、垂直な壁面形状をもった孤立
微細ホールパタンを充分な焦点余裕をもって形成するこ
とができた。しかし、この方法では、ホールパタンが接
近して配置された場合、2次ピーク同士の干渉によりさ
らに大きな2次ピークが発生し、ホールパタンの形成が
困難となる。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、吸収型位相
シフトマスクの透過率を増大させることなく、すなわち
光学像の2次ピークの強度を増大させることなく、焦点
余裕をもったホールパタンの形成を行うことの可能なホ
ールパタン形成用マスクを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、その第1発明(請求項1に係る発明)は、そ
のマスクパタンの振幅透過率分布を、転写しようとする
ホールパタンの中心からの距離に対して、0次のベッセ
ル関数としたものである。また、その第2発明(請求項
2に係る発明)は、転写しようとするホールパタンの周
囲に所定の透過率および位相をもって光を透過する遮光
部を有してなる吸収型位相シフトマスクにおいて、ホー
ルパタンの周辺の遮光部中にホールパタンと同じ透過率
および位相をもって光を透過する補助パタンを形成した
ものである。また、その第3発明(請求項3に係る発
明)は、第2発明において、ホールパタンの中心からの
0次のベッセル関数が極大値をとる位置を中心として補
助パタンを形成し、この補助パタンの幅とホールパタン
の幅との比を、その補助パタンの中心が位置する0次の
ベッセル関数のピーク部分と横軸とに囲まれる面積とホ
ールパタンの中心が位置する0次のベッセル関数のピー
ク部分と横軸とに囲まれる面積との比と等しくしたもの
である。また、その第4発明(請求項4に係る発明)
は、第2発明において、補助パタンの形状を、ホールパ
タンの中心から半径1.1λ/NAの円の円周線に沿っ
て形成された円環状の帯、もしくはホールパタンの中心
からその一辺までの距離が1.1λ/NAの正多角形の
外周線に沿って形成された正多角形環状の帯、もしくは
ホールパタンの中心からの距離が1.1λ/NAの位置
に断片的に形成された直線状の帯としたものである。
【0008】
【作用】したがってこの発明によれば、その第1発明で
は、光軸に対してなす角度が一定の光束によって、光学
像が得られる。また、その第2発明では、ホールパタン
の周辺の遮光部中に形成する補助パタンによって、マス
クパタンの振幅透過率分布を0次のベッセル関数に近似
することが可能となる。また、その第3発明では、第2
発明において、補助パタンの形成位置、補助パタンの
幅、ホールパタンと補助パタンとの間の遮光部領域の幅
が規定される。また、その第4発明では、第2発明にお
いて、補助パタンの形成位置およびその形状が規定され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。 〔実施例1〕焦点深度が大きいということは、光学像の
光軸方向の依存性が小さいことを意味する。ところで、
光軸に対してなす角度が一定の光束、すなわち光束の進
行方向ベクトルが光軸を中心軸とした円錐の側面上にの
み分布する光束によって光学像が形成される場合には、
その焦点深度は非常に大きくなる。これは、光軸から等
しい角度をもった光束はお互いに光軸に垂直な面内で位
相が等しいため、像面の位置(デフォーカス)に依らず
同じように干渉し合うためである。
【0010】このような光束を像面上に発生させるマス
クパタンとして、図1(a)に示すような、0次のベッ
セル関数の振幅透過率分布を有するマスクパタンが考え
られる。すなわち、転写しようとするホールパタンの中
心からの距離に対して、その振幅透過率分布を0次のベ
ッセル関数としたマスクパタンが考えられる。このよう
なマスクパタンを有するマスクを用いれば、像面上での
光強度分布は図2に示すようになる。ホールパタンの中
心部のピーク強度は図14に示した通常のマスク(Cr
マスク)による光学像よりも約20%細くなっている。
これにより、Crマスクを用いた場合に比べ、より微細
なホールパタンの形成が可能となる。また、上述した理
由により、光学像の光軸方向の依存性はないので、焦点
深度が大きなホールパタン形成を行うことができる。こ
のマスクを用いてレジストに形成したホールパタンの断
面図を図3に示す。図18に示した従来の吸収型位相シ
フトマスクを用いた場合に比べ、ホールパタン6の周辺
部にレジスト膜減りがみられず、2次ピークの影響がな
い微細ホールパタン形成を焦点余裕をもって行うことが
できた。
【0011】〔実施例2〕図1(a)に示した連続的な
振幅透過率分布を階段状の関数で近似したのが図1
(b)である。この振幅透過率分布は、透過率が+1.
0および−0.3の値を持つために、吸収型位相シフト
マスクで実現することができる。このような階段状の振
幅透過率分布を有するホールパタン形成用のマスクパタ
ンを図4に示す。このマスクパタンでは、階段状の振幅
透過率分布を得るべく、ホールパタンHPM (透過部)
を中心とする0次のベッセル関数の極大値をとる位置
に、補助パタンHPS を設けている。すなわち、転写し
ようとするホールパタンHPM の中心から半径1.1λ
/NAおよび2.1λ/NAの円の円周線に沿って所定
幅W1およびW2で円環状の帯(透過部)HPS1および
HPS2を設け、この円環状の帯HPS1およびHPS2を補
助パタンとしている。なお、同図において、MSは遮光
部(ハーフトーン部)であって、所定の振幅透過率(本
実施例では、−0.3)を有し、この部分を透過する光
の位相を180度反転させる。すなわち、本実施例で
は、遮光部MS中に、ホールパタンHPM と同一透過率
の補助パタンHPS1およびHPS2を設けている。
【0012】この実施例では、0次のベッセル関数を近
似した階段状の関数をその振幅透過率分布としているた
め、このマスクパタンによって生じる2次ピークの強度
は、0次のベッセル関数とした場合とほゞ等しく、ホー
ルパタンの中心部のピーク強度の約15%である。この
ことは、図17を用いて説明した従来の吸収型位相シフ
トマスクの場合の2次ピークの強度がホールパタンの中
心部におけるピーク強度の約50%であることと比較す
れば、2次ピークの強度が格段に低減されていることを
示す。また、0次のベッセル関数を近似した振幅透過率
分布をもつために、焦点深度の大きい光学像を形成する
ことができる。このようなマスクパタンを有する吸収型
位相マスクを用いた場合も、実施例1の場合と同様、図
3で示されるように、その周辺部にレジストの膜減りが
ないホールパタン6を焦点余裕をもって形成することが
できた。
【0013】なお、上述したマスクパタンにおいて、補
助パタンHPS の幅Wは次のようにして決定している。
先ず、図1(a)に示した連続的な振幅透過率分布を、
図5に示すような階段状の関数で近似する。このような
振幅透過率分布を有するマスクパタンは、遮光部の振幅
透過率の変化が連続的ではないものの、3つ以上の振幅
透過率分布を有するものである。このマスクパタンの振
幅透過率を吸収型位相シフトマスクで近似する。ここで
は、補助パタンHPS1について、その幅W1の決定につ
いて説明する。ホールパタンHPM で図5における領域
Aを、補助パタンHPS1で領域Cを、ハーフトーン部M
Sで領域BおよびDを近似する。まず、ハーフトーン部
MSの振幅透過率を近似で求める。中心部に近い領域B
の振幅透過率は−0.40であるので、ハーフトーン部
MSの振幅透過率を−0.40で近似する。ホールパタ
ンHPM の半径rは階段関数の領域Aの1/2幅と同じ
0.38λ/NAを用いる。
【0014】このような前提で、補助パタンHPS1の幅
W1を決定する。この場合、領域Aの斜線部の面積SA
と領域Cの斜線部の面積SCとの比とrとW1との比が
等しくなるように、すなわちSA/SC=r/W1とな
るように、補助パタンHPS1の幅W1を決定する。これ
により、本実施例においては、W1=(SC/SA)・
r=0.65・r、すなわち0.25λ/NAとして補
助パタンHPS1の幅W1が決定される。なお、補助パタ
ンHPS1の幅W1が決定されれば、ホールパタンHPM
と補助パタンHPS1との間のハーフトーン部MSの幅も
自ずと決定される。なお、この近似方法は、0次のベッ
セル関数の各ピーク部分と横軸(X軸)とに囲まれる部
分(図6に示すS0,S1,S2…)の面積の比が階段
状の関数と横軸(X軸)とで囲まれる長方形の面積の比
で近似できることを用いている。すなわち、本実施例に
おいて、補助パタンHPS の幅Wとホールパタンの幅2
・rとの比は、その補助パタンHPS の中心が位置する
0次のベッセル関数のピーク部分と横軸とに囲まれる面
積とホールパタンHPM の中心が位置する0次のベッセ
ル関数のピーク部分と横軸とに囲まれる面積との比で表
されていると言える。
【0015】〔実施例3〕実施例2では、できるだけ0
次のベッセル関数に近い振幅透過率分布をマスクパタン
にもたせるために遮光部中に円環状の補助パタンを多重
に設けた。補助パタンは必ずしもこのような円環状とし
なくてもよい。図7では、ホールパタンHPM ’の周辺
に、上述した円環状の補助パタンHPS1を近似するもの
として、正方形環状の補助パタンHPS1’を設けてい
る。この例では、ホールパタンHPM ’を正方形とし、
そのサイズをa=0.6λ/NA、補助パタンHPS1
の環状の外側寸法をb=2.55λ/NA、内側寸法を
c=1.95λ/NAとし、すなわちホールパタンHP
M ’の中心からその一辺までの距離が1.1λ/NAの
正方形の外周線に沿って0.3λ/NAの幅で正方形環
状の補助パタンHPS1’を設けている。また、ハーフト
ーン部MSの透過率は9%としている。このマスクパタ
ンを有する吸収型位相シフトマスクをコヒーレント光で
露光した場合を例にとってその効果を説明する。
【0016】このマスクを用いて像面に形成した像の光
強度分布を図8に示す。図16,図17に示した従来の
吸収型位相シフトマスクの光強度分布に比べホールパタ
ンの中心部のピーク強度が強い。また、デフォーカス時
に光のピーク強度の劣化がほとんどないことが分かる。
さらに、焦点位置をずらした場合の半値幅の変化がほと
んどないため、焦点位置からずれた所でもベストフォー
カス位置と同じ寸法のホールパタンが形成され、焦点余
裕の大きいパタン形成が行える。さらに、このマスク
は、吸収型位相シフトマスクであるために位相シフトマ
スクのように遮光パタンとシフタパタンを別々に作成す
る必要がなく、マスク作成の工程数が通常の遮光マスク
の場合と同等であり、また遮光パタンとシフタパタンの
位置合わせが不要であるため作成が容易である。
【0017】このマスクを用いてレジストに形成したホ
ールパタンの断面図を図9に示す。このマスクを用いた
場合も、その周辺部にレジストの膜減りがほとんどない
ホールパタン6を、焦点余裕をもって形成することがで
きた。なお、この実施例では、ホールパタンHPM ’の
周辺に1重として補助パタンHPS1’を設けたが、図1
0に示すように二重としてもよい。また、補助パタンは
必ずしも正方形環状としなくてもよく、ホールパタンH
M ’を囲む正多角形環状としてもよい。また、図11
に示すように、ホールパタンHPM ’の周辺に直線状の
補助パタンHPSLを断片的に設けるものとしてもよい。
この場合、補助パタンHPSLは、ホールパタンHPM
の中心からの距離が1.1λ/NAの位置に所定幅で形
成することは言うまでもない。
【0018】〔実施例4〕次に、ホールパタンが密集し
て配置された場合について説明する。この場合も、補助
パタンは、各ホールパタンを中心とする半径1.1λ/
NAの円の円周線に沿って形成する円環状の補助パタン
を近似するものとして形成する。このため、ホールパタ
ンが一列に並んだ場合、補助パタンはホールパタンの列
に沿ったラインパタンとなる。図12はホールパタンが
一列に並んだ場合の例である。この例では、ホールパタ
ンHPM1’〜HPM3’のサイズをa=0.6λ/NA、
ホールパタンピッチをp=1.2λ/NA、補助パタン
HPSL1 とHPSL2 の外側間の寸法をb=2.55λ/
NA、内側間の寸法をc=1.95λ/NAとしてい
る。このマスクパタンを有する吸収型位相シフトマスク
を用いて像面に形成した像の光強度分布を図13に示
す。実施例1で説明した孤立のホールパタンの場合と同
様に、焦点位置をずらした場合のピーク強度の劣化およ
び半値幅の変化はほとんどない。このマスクを用いて、
その周辺部にレジストの膜減りがほとんどないホールパ
タンの列を、焦点余裕をもって形成することができた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、そのマスクパタンの振幅
透過率分布を転写しようとするホールパタンの中心から
の距離に対して0次のベッセル関数として、また第2,
第3,第4発明では、そのマスクパタンの振幅透過率分
布を転写しようとするホールパタンの中心からの距離に
対して0次のベッセル関数に近似するものとして、吸収
型位相シフトマスクの透過率を増大させることなく、す
なわち光学像の2次ピークの強度を増大させることな
く、焦点余裕をもったホールパタンの形成を行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 0次のベッセル関数の振幅透過率分布および
この振幅透過率分布を階段状の関数で近似した振幅透過
率分布を示す図である。
【図2】 0次のベッセル関数の振幅透過率分布を有す
る吸収型位相シフトマスクを用いて形成した光学像の光
強度分布を示す図である。
【図3】 この吸収型位相シフトマスクを用いて形成し
たホールパタンの断面図である。
【図4】 階段状の振幅透過率分布を有するマスクパタ
ン(補助パタンを有するマスクパタン)を例示する図で
ある。
【図5】 このマスクパタンでの補助パタンの幅の決定
を説明するための図である。
【図6】 このマスクパタンでの補助パタンの幅の決定
を補足説明するための図である。
【図7】 補助パタンを有するマスクパタンの他の例を
示す図である。
【図8】 このマスクパタンを有する吸収型位相シフト
マスクを用いて像面に形成した光学像の光強度分布を示
す図である。
【図9】 この吸収型位相シフトマスクを用いて形成し
たホールパタンの断面図である。
【図10】 補助パタンを有するマスクパタンの別の例
を示す図である。
【図11】 補助パタンを有するマスクパタンのさらに
別の例を示す図である。
【図12】 ホールパタンが密集して配置された場合の
補助パタンを有するマスクパタンを例示する図である。
【図13】 このマスクパタンを有する吸収型位相シフ
トマスクを用いて像面に形成した光学像の光強度分布を
示す図である。
【図14】 通常の遮光マスクを用いて0.6λ/NA
のホールパタンを露光した場合の光学像の光強度分布を
示す図である。
【図15】 Yanagishita 等によって提案された位相シ
フトマスクを示す図である。
【図16】 B.J.Lin によって提案された吸収型位相シ
フトマスクを用いて形成した光学像の光強度分布を示す
図である。
【図17】 我々が先に提案した吸収型位相シフトマス
クを用いて形成した光学像の光強度分布を示す図であ
る。
【図18】 この吸収型位相シフトマスクを用いて形成
したホールパタンの断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス、2…遮光パタン、3…シフタパタン、4…
基板、5…レジスト、6…転写されたホールパタン、M
S…遮光部(ハーフトーン部)、HPM …転写しようと
するホールパタン、HPS1,HPS2…補助パタン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 そのマスクパタンの振幅透過率分布が、
    転写しようとするホールパタンの中心からの距離に対し
    て、0次のベッセル関数とされていることを特徴とする
    ホールパタン形成用マスク。
  2. 【請求項2】 転写しようとするホールパタンの周囲に
    所定の透過率および位相をもって光を透過する遮光部を
    有してなる吸収型位相シフトマスクにおいて、前記ホー
    ルパタンの周辺の遮光部中に前記ホールパタンと同じ透
    過率および位相をもって光を透過する補助パタンが形成
    されていることを特徴とするホールパタン形成用マス
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ホールパタンの中心
    からの0次のベッセル関数が極大値をとる位置を中心と
    して補助パタンが形成され、 この補助パタンの幅と前記ホールパタンの幅との比が、
    その補助パタンの中心が位置する0次のベッセル関数の
    ピーク部分と横軸とに囲まれる面積と前記ホールパタン
    の中心が位置する0次のベッセル関数のピーク部分と横
    軸とに囲まれる面積との比で表されていることを特徴と
    するホールパタン形成用マスク。
  4. 【請求項4】 請求項2において、補助パタンの形状
    が、ホールパタンの中心から半径1.1λ/NAの円の
    円周線に沿って形成された円環状の帯、もしくはホール
    パタンの中心からその一辺までの距離が1.1λ/NA
    の正多角形の外周線に沿って形成された正多角形環状の
    帯、もしくはホールパタンの中心からの距離が1.1λ
    /NAの位置に断片的に形成された直線状の帯であるこ
    とを特徴とするホールパタン形成用マスク。但し、λは
    露光波長、NAは投影レンズの開口数。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10142768A (ja) * 1996-11-04 1998-05-29 Lg Semicon Co Ltd 位相反転マスク及びその製造方法
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