JP3322007B2 - ハーフトーン方式位相シフトマスク及びレジスト露光方法 - Google Patents

ハーフトーン方式位相シフトマスク及びレジスト露光方法

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JP3322007B2
JP3322007B2 JP18408694A JP18408694A JP3322007B2 JP 3322007 B2 JP3322007 B2 JP 3322007B2 JP 18408694 A JP18408694 A JP 18408694A JP 18408694 A JP18408694 A JP 18408694A JP 3322007 B2 JP3322007 B2 JP 3322007B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体装置の製
造における各種パターン形成技術等に用いられるハーフ
トーン方式位相シフトマスク、及びかかるハーフトーン
方式位相シフトマスクを用いたレジスト露光方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造におけるパターン転写
工程、所謂リソグラフィ工程で使用されるフォトマスク
は、フォトマスク上のパターン形状を例えばウエハから
成る基体上に形成されたレジストに転写するために用い
られる。尚、以下、特に断りがない限り、ウエハ等から
成る基体上に形成されたレジストを単にレジストと表現
する。半導体装置等におけるパターン加工の寸法は年々
微細化している。そして、遮光領域と光透過領域とから
構成された従来型のフォトマスクでは、リソグラフィ工
程で使用する露光装置の露光光の波長程度の解像度を得
ることができず、半導体装置等の製造において要求され
る解像度を得ることが困難になりつつある。そこで、近
年、このような従来型のフォトマスクに替わって、光の
位相を異ならせる位相シフト領域を具備した、所謂位相
シフトマスクが用いられるようになってきている。位相
シフトマスクを用いることによって、従来型のフォトマ
スクでは形成不可能な微細パターンの形成が可能とされ
ている。
【0003】従来の位相シフトマスクは、光透過領域、
光を遮光する遮光領域、及び光透過領域を通過する光の
位相と異なる位相の光を透過させる光透過物質から成る
位相シフト領域から構成されている。典型的な従来のエ
ッジ強調型位相シフトマスクの模式的な一部切断図を図
12の(A)、(B)及び(C)に示す。図中、参照番
10は基板、参照番号112は光透過領域、参照番号
116は遮光領域、参照番号118は位相シフト領域、
参照番号120は光透過物質層、参照番号122は遮光
層である。光透過物質層120を設けることによって、
光透過領域112を通過した光の位相と、位相シフト領
域118を通過した光の位相を、例えば180度相違さ
せることができる。
【0004】従来の位相シフトマスクにおいては、位相
シフト領域の形状あるいは位置を精確に制御しないと微
細なパターンの形成ができない。また、パターン形状に
よっては、位相シフト領域が、本来光の干渉を受けては
ならない他の光透過領域にまで光の干渉を生じさせる場
合がある。このような場合には、位相シフト領域を形成
することができない。
【0005】このような従来の位相シフトマスクの問題
点を解決するための位相シフトマスクの一種に、半遮光
層と光透過領域とから構成され、半遮光層を通過した光
の位相と光透過領域を通過した光の位相とが例えば18
0度異なる、ハーフトーン方式位相シフトマスクがあ
る。ハーフトーン方式位相シフトマスクは、上述の従来
の位相シフトマスクの問題点を解決でき、しかも解像度
が向上する。更には、位相シフトマスクにおいて要求さ
れる光透過物質層の形成及び遮光領域の形成といった2
回の形成工程の代わりに、光透過領域の形成という1回
の形成工程で済むために、ハーフトーン方式位相シフト
マスクの作製は容易であり、しかも、マスク作製時に欠
陥が生成される度合も低いという利点を有する。
【0006】ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
的な一部切断図を図7の(A)及び(B)に示す。図
中、参照番号10は基板、参照番号12は光透過領域、
参照番号14は半遮光層である。半遮光層14の下若し
くは上には、位相シフト層20が形成されている。位相
シフト層20は、光透過領域12を通過した光の位相と
半遮光層14を通過した光の位相を異ならせるための光
透過物質から成る。尚、この場合、位相シフト層20の
厚さdを適切に設定することによって、光透過領域12
を通過した光の位相と、半遮光層14を通過した光の位
相の差が180度となる。あるい又、図7の(C)に示
したハーフトーン方式位相シフトマスクは、所謂基板掘
り込み型である。基板10に凹部16を形成することに
よって、光透過領域12を通過した光の位相と半遮光層
14を通過した光の位相を異ならせることができる。
尚、この場合、凹部16の深さd’を適切に設定するこ
とによって、光透過領域12を通過した光の位相と、半
遮光層14を通過した光の位相の差が180度となる。
【0007】ハーフトーン方式位相シフトマスクにおい
ては、半遮光層14の振幅透過率は、0より大きく且つ
レジストを解像させない程度、例えば20〜45%程度
である。尚、光強度透過率で表現すると、4〜20%程
度である。そして、半遮光層14の厚さを制御すること
で所望の振幅透過率若しくは光強度透過率を得ることが
できる。従来、半遮光層14の光強度透過率は、マスク
全面において、一様な値に設定されている。そして、ハ
ーフトーン方式位相シフトマスクに設けられたパターン
形状をレジストに転写するために、所定の光強度透過率
及び位相を有する半遮光層14を通過した光と、位相が
180度半遮光層とは異なる光透過領域12を通過した
光の干渉を利用する。
【0008】ハーフトーン方式位相シフトマスクを用い
た露光方法においては、光透過領域12と半遮光層14
が隣接している。そのため、光透過領域12を通過した
光が半遮光層14を通過した光によって干渉され、光透
過領域12を通過した光によってレジストに本来形成さ
れるパターンの大きさよりも、レジストに実際に形成さ
れたパターンの大きさが小さくなる。従って、通常、所
望の大きさのパターンがレジストに形成されるように、
ハーフトーン方式位相シフトマスクに形成すべきパター
ンの大きさ(光透過領域の大きさ)を大きくしている。
尚、このように、ハーフトーン方式位相シフトマスクに
形成すべきパターンの大きさ(光透過領域の大きさ)を
大きくすることを、光透過領域の大きさにバイアスを掛
けるという場合があり、ハーフトーン方式位相シフトマ
スクに形成すべきパターンの大きさ(光透過領域の大き
さ)と、レジストに形成すべき所望の大きさのパターン
との差をバイアス量と呼ぶ場合もある。
【0009】例えば、露光光としてKrFレーザ光(波
長:248nm)を用い、露光装置の開口数(NA)を
0.5、コヒーレンス度(σ)を0.5とし、半遮光層
14の光強度透過率が10%のハーフトーン方式位相シ
フトマスクを用いたとき、0.30μmのパターンをレ
ジストに形成しようと試みた場合、ハーフトーン方式位
相シフトマスク上の光透過領域12の大きさは0.35
μmとなる。即ち、バイアス量は0.05μmである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、ハーフト
ーン方式位相シフトマスクは作製が比較的容易であり、
また、ハーフトーン方式位相シフトマスクを用いた露光
方法は解像度の向上を達成することができるといった数
々の利点を有する。しかしながら、従来型のフォトマス
クと比較して、所謂近接効果による悪影響が大きく現れ
るといった問題がある。
【0011】即ち、隣接する光透過領域を通過した回折
光が相互に影響を及ぼすほど(干渉し合うほど)近接し
て2次元的に配列され、大きさが等しい複数の光透過領
域から構成された光透過領域群を有するハーフトーン方
式位相シフトマスクにおいては、光透過領域群の最外周
に位置する光透過領域によって形成されたレジストのパ
ターンの大きさと、光透過領域群の他の領域に位置する
光透過領域によって形成されたレジストのパターンの大
きさが相違するという問題がある。
【0012】光透過領域群が3×3のマトリックス状に
2次元的に配列された光透過領域から成り、各光透過領
域の大きさが0.35μmであるハーフトーン方式位相
シフトマスクを想定する。尚、各光透過領域の中心間の
距離を0.75μmとする。このようなハーフトーン方
式位相シフトマスクの模式的な平面図を図11に示す。
尚、このようなハーフトーン方式位相シフトマスクを、
以下、従来のハーフトーン方式位相シフトマスクと呼
ぶ。また、便宜上、光透過領域群の中央に位置する光透
過領域を光透過領域Aと呼び、光透過領域群の最外周の
内、コーナー部に位置する光透過領域を光透過領域Bと
呼び、光透過領域群の最外周の内、コーナー部以外の位
置にある光透過領域を光透過領域Cと呼ぶ。
【0013】尚、本明細書における大きさや距離の表示
は、レジストに形成されるパターンの大きさや距離を基
準にする。即ち、光透過領域の大きさが0.35μmで
あるという場合、露光装置の縮小光学系の縮小倍率を1
/5倍とすれば、ハーフトーン方式位相シフトマスクに
形成すべき光透過領域の大きさは、0.35×5=1.
75μmである。また、各光透過領域の中心間の距離を
0.75μmであるという場合、ハーフトーン方式位相
シフトマスクに形成すべき各光透過領域の中心間の距離
は、0.75×5=3.75μmである。
【0014】このようなハーフトーン方式位相シフトマ
スクを用いて、フォーカスオフセット値が0μmのとき
に、図11に示す光透過領域Aによって直径0.30μ
mの円形状のパターンがレジストに形成される露光量で
露光する。このような条件で露光する場合、図11に示
す光透過領域Bによって、直径0.298μmの円形状
のパターンがレジストに形成される。また、図11に示
す光透過領域Cによって、縦軸長0.300μm、横軸
長0.297μmの楕円状のパターンがレジストに形成
される。
【0015】ここで、フォーカスオフセット値を、以下
のように定義する。即ち、位相シフトマスクやハーフト
ーン方式位相シフトマスクではない、光透過領域と遮光
領域から構成された通常のマスクを用いて、縮小投影光
学系においてかかるマスクに形成されたパターンをレジ
ストに転写したとき、レジストに最もシャープな像が得
られるときの焦点距離をフォーカスオフセット値=0μ
mとする。また、この位置からレジストが形成された例
えばウエハをハーフトーン方式位相シフトマスクに近づ
ける方向に移動させる場合、フォーカスオフセット値は
「+」の値であるとする。逆に、ウエハをハーフトーン
方式位相シフトマスクから離れる方向に移動させる場
合、フォーカスオフセット値は「−」の値であるとす
る。
【0016】一方、フォーカスオフセット値を±0.7
5μmとし、同じ露光量で露光した場合、図11に示す
光透過領域Aによって直径0.268μmの円形状のパ
ターンがレジストに形成された。また、図11に示す光
透過領域Bによって、直径0.262μmの円形状のパ
ターンがレジストに形成された。更には、図11に示す
光透過領域Cによって、縦軸長0.268μm、横軸長
0.266μmの楕円状のパターンがレジストに形成さ
れた。
【0017】光透過領域群の中央に位置する光透過領域
Aを通過する0次の回折光は、四方に位置する光透過領
域Cを通過する1次以上の回折光の影響を受ける(干渉
し合う)。一方、光透過領域群の最外周の内、コーナー
部に位置する光透過領域Bを通過する0次の回折光は、
二方に位置する光透過領域Cを通過する1次以上の回折
光の影響(干渉)、及び二方に位置する半遮光層の影響
(干渉)を受ける。更に、光透過領域Cを通過する0次
の回折光は、二方に位置する光透過領域B及び一方に位
置する光透過領域Aを通過する1次以上の回折光の影響
(干渉)、並びに一方に位置する半遮光層14の影響
(干渉)を受ける。その結果、各光透過領域に基づき得
られるレジストのパターンの大きさに相違が生じる。
尚、場合によっては、斜め方向に位置する光透過領域の
影響も受ける。
【0018】尚、光透過領域の大きさや各光透過領域の
中心間の距離によっては、光透過領域群の中央に位置す
る光透過領域に基づき得られるレジストのパターンの大
きさが、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域に
基づき得られるレジストのパターンの大きさよりも小さ
くなる場合もある。
【0019】このように、光透過領域群における光透過
領域が形成された位置に依存して、レジストに形成され
たパターンの大きさが相違すると、所望の大きさを有す
る微細なパターンを安定してレジストに形成することが
困難となる。特に、フォーカスオフセット値を或る値と
して露光を行って一層微細なパターンをレジストに形成
することが、一層困難になる。
【0020】従って、本発明の第1の目的は、隣接する
光透過領域を通過した回折光が相互に影響を及ぼすほ
ど、即ち、隣接する光透過領域を通過した回折光が相互
に干渉し合うほど、近接して配列された光透過領域から
構成された光透過領域群が形成されたハーフトーン方式
位相シフトマスクであって、各光透過領域が形成された
位置に拘らず、レジストに形成されるパターンの大きさ
を一定とし得るハーフトーン方式位相シフトマスク、及
びかかるハーフトーン方式位相シフトマスクを用いたレ
ジスト露光方法を提供することにある。
【0021】更に、本発明の第2の目的は、隣接する光
透過領域を通過した回折光が相互に影響を及ぼすほど、
即ち、隣接する光透過領域を通過した回折光が相互に干
渉し合うほど、近接して配列された光透過領域から構成
された光透過領域群が形成され、且つ、孤立した光透過
領域を通過した回折光と光透過領域群の最外周に位置す
る光透過領域を通過した回折光とが干渉しない位置に、
孤立した光透過領域が配置されたハーフトーン方式位相
シフトマスクであって、各光透過領域が形成された位置
に拘らず、レジストに形成されるパターンの大きさを一
定とし得るハーフトーン方式位相シフトマスク、及びか
かるハーフトーン方式位相シフトマスクを用いたレジス
ト露光方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的は、透
明な基板上に形成された、半遮光層、及び複数の光透過
領域から構成された光透過領域群から成り、半遮光層を
通過した光の位相と光透過領域を通過した光の位相が異
なるハーフトーン方式位相シフトマスクであって、隣接
する光透過領域を通過した回折光が相互に干渉し合うほ
ど、光透過領域群の各光透過領域は近接して配列されて
おり、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域のそ
れぞれの大きさは、光透過領域群の他の領域に位置する
光透過領域の大きさと相違することを特徴とする本発明
の第1の態様に係るハーフトーン方式位相シフトマスク
によって達成することができる。
【0023】更に、上記の第2の目的は、透明な基板上
に形成された、半遮光層、複数の光透過領域から構成さ
れた光透過領域群、及び孤立した光透過領域から成り、
半遮光層を通過した光の位相と光透過領域を通過した光
の位相が異なるハーフトーン方式位相シフトマスクであ
って、隣接する光透過領域を通過した回折光が相互に干
渉し合うほど、光透過領域群の各光透過領域は近接して
配列されており、孤立した光透過領域を通過した回折光
と光透過領域群の最外周に位置する光透過領域を通過し
た回折光とが干渉しない位置に、孤立した光透過領域は
配置されており、孤立した光透過領域の大きさは、光透
過領域群の最外周に位置する光透過領域の大きさと相違
することを特徴とする本発明の第2の態様に係るハーフ
トーン方式位相シフトマスクによって達成することがで
きる。
【0024】本発明の第2の態様に係るハーフトーン方
式位相シフトマスクにおいては、光透過領域群の最外周
に位置する光透過領域のそれぞれの大きさを、光透過領
域群の他の領域に位置する光透過領域の大きさと相違さ
せることが望ましい。
【0025】光透過領域群の配列パターンとしては、1
×N(但し、Nは3以上の整数)、2×N、M×N’
(但し、M及びN’は3以上の整数)の1次元的若しく
は2次元的配列パターンを例示することができる。この
場合、1×Nの配列パターンにおいては、1番目及びN
番目の光透過領域を、光透過領域群の最外周に位置する
光透過領域とする。一方、K番目(1<K<N)の光透
過領域を、光透過領域群の他の領域に位置する光透過領
域とする。2×Nの配列パターンにおいては、(1,
1)番目、(1,2)番目、(N,1)番目及び(N,
2)番目の光透過領域を、光透過領域群の最外周に位置
する光透過領域とする。一方、その他の光透過領域を、
光透過領域群の他の領域に位置する光透過領域とする。
M×N’の配列パターンにおいては、1行目、1列目、
M行目及びN’列目に位置する光透過領域を、光透過領
域群の最外周に位置する光透過領域とする。一方、その
他の光透過領域を、光透過領域群の他の領域に位置する
光透過領域とする。
【0026】上記の目的は、更に、本発明の第1若しく
は第2の態様に係るハーフトーン方式位相シフトマスク
を用いて、基体上に形成されたレジストを露光すること
を特徴とする本発明のレジスト露光方法によって達成す
ることができる。
【0027】
【作用】本発明の第1の態様に係るハーフトーン方式位
相シフトマスクにおいては、光透過領域群の最外周に位
置する光透過領域のそれぞれの大きさは、光透過領域群
の他の領域に位置する光透過領域の大きさと相違する。
一方、本発明の第2の態様に係るハーフトーン方式位相
シフトマスクにおいては、孤立した光透過領域の大きさ
は、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域の大き
さと相違する。これによって、各光透過領域の周囲にお
ける光透過領域若しくは半遮光層の配置状態に依存する
ことなく、ほぼ均一な大きさのパターンをウエハ等から
成る基体上のレジストに形成することができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0029】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様に係るハーフトーン方式位相シフトマスクに関す
る。図1に模式的な一部平面図に、また図7の(A),
(B)若しくは(C)に模式的な一部断面図を示すよう
に、実施例1のハーフトーン方式位相シフトマスクは、
透明な基板10上に形成された、半遮光層14、及び複
数の光透過領域12A,12B,12Cから構成された
光透過領域群から成り、半遮光層14を通過した光の位
相と光透過領域12A,12B,12Cを通過した光の
位相が、例えば180度異なる。尚、図7においては、
光透過領域を単に参照番号12で表わした。
【0030】隣接する光透過領域12A,12B,12
Cを通過した回折光が相互に干渉し合うほど、光透過領
域群の各光透過領域12A,12B,12Cは近接して
配列されている。実施例1においては、3×3の光透過
領域12A,12B,12Cが2次元的にマトリックス
状に配列されている。尚、光透過領域12Aは光透過領
域群の中央に位置する光透過領域であり、光透過領域1
2Bは、光透過領域群の最外周の内、コーナー部に位置
する光透過領域であり、光透過領域12Cは、光透過領
域群の最外周の内、コーナー部以外の位置にある光透過
領域である。
【0031】実施例1においては、各光透過領域の中心
間の距離を0.75μmとした。このような距離にあっ
ては、光透過領域群の各光透過領域12A,12B,1
2Cにおいては、隣接する光透過領域を通過した回折光
が相互に干渉し合う。ここで、回折光が相互に干渉し合
うとは、或る光透過領域を通過した0次の回折光と、こ
の光透過領域に隣接した光透過領域を通過した1次以上
の回折光が干渉することを意味する。
【0032】光透過領域群の最外周に位置する光透過領
域12B,12Cのそれぞれの大きさを、光透過領域群
の他の領域に位置する光透過領域12Aの大きさと相違
させる。実施例1においては、光透過領域12Aの大き
さを0.350μm×0.350μm、光透過領域12
Bの大きさを0.355μm×0.355μmとした。
一方、光透過領域12Cにおいては、光透過領域12A
に向かう方向に沿った大きさ(長さ)を0.355μm
とし、光透過領域12Bに向かう方向に沿った大きさ
(長さ)を0.350μmとした。
【0033】このような実施例1のハーフトーン方式位
相シフトマスクを用いて、フォーカスオフセット値を種
々変化させたときの光透過領域12A及び光透過領域1
2Bに基づき得られたレジストのパターンサイズのシミ
ュレーション結果を図2に示す。尚、露光光としてKr
Fレーザ光(波長:248nm)を用い、露光装置の開
口数(NA)を0.5、コヒーレンス度(σ)を0.5
とし、半遮光層14の光強度透過率を10%とした。ま
た、フォーカスオフセット値が0μmのときに、光透過
領域12Aによって直径0.30μmの円形状のパター
ンがレジストに形成される露光量で露光するとした。こ
のような条件でウエハ等の基体に形成されたレジストを
露光する場合、フォーカスオフセット値を±0.75μ
mとしたとき、光透過領域12Aによって直径0.26
8μmの円形状のパターンがレジストに形成され、光透
過領域12Bによって直径0.270μmの円形状のパ
ターンがレジストに形成され、光透過領域12Cによっ
て直径0.272μmの円形状のパターンがレジストに
形成された。即ち、ほぼ同じ直径の円形状のパターンを
レジストに形成することができた。尚、図3に、実施例
1の結果、及び図11にて説明した従来のハーフトーン
方式位相シフトマスク(従来例)における結果を纏め
た。
【0034】また、フォーカスオフセット値が0μmの
とき、光透過領域12Aによって直径0.300μmの
円形状のパターンがレジストに形成され、光透過領域1
2Bによって直径0.304μmの円形状のパターンが
レジストに形成された。光透過領域12Bによって形成
されるレジストパターンは若干大きめであるが、十分許
容範囲に収まっていた。
【0035】(実施例2)実施例2は、本発明の第2の
態様に係るハーフトーン方式位相シフトマスクに関す
る。図4に模式的な一部平面図に、また図7の(A)、
(B)若しくは(C)に模式的な一部断面図を示すよう
に、実施例2のハーフトーン方式位相シフトマスクは、
透明な基板10上に形成された、半遮光層14、複数の
光透過領域12Bから構成された光透過領域群、及び孤
立した光透過領域30から成り、半遮光層14を通過し
た光の位相と光透過領域12B,30を通過した光の位
相が、例えば180度異なる。
【0036】隣接する光透過領域12Bを通過した回折
光が相互に干渉し合うほど近接して、光透過領域群の各
光透過領域12Bは配列されている。実施例2において
は、2×2の光透過領域12Bが2次元的にマトリック
ス状に配列されている。尚、これらの光透過領域12B
の全ては、光透過領域群の最外周であって且つコーナー
部に位置する光透過領域である。実施例2においては、
各光透過領域の中心間の距離を0.75μmとした。こ
のような距離にあっては、光透過領域群の各光透過領域
12Bを通過した回折光は相互に干渉し合う。
【0037】一方、孤立した光透過領域30を通過した
回折光と光透過領域群の最外周に位置する光透過領域1
2Bを通過した回折光とが干渉しない位置に、孤立した
光透過領域30が配置されている。具体的には、最も近
接した光透過領域群中の光透過領域12B’と孤立した
光透過領域30の中心間の距離は1.5μm以上離れて
いる。ここで、孤立した光透過領域を通過した回折光と
光透過領域群の最外周に位置する光透過領域を通過した
回折光とが干渉しないとは、孤立した光透過領域30を
通過した0次の回折光と、この孤立した光透過領域30
に隣接した光透過領域12B’を通過した1次以上の回
折光が干渉し合わず、しかも、孤立した光透過領域30
を通過した1次以上の回折光と、この孤立した光透過領
域30に隣接した光透過領域12B’を通過した0次の
回折光が干渉し合わないことを意味する。
【0038】そして、孤立した光透過領域30の大きさ
を、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域12B
の大きさと相違させる。実施例2においては、光透過領
域12Bの大きさを0.350μm×0.350μmと
し、光透過領域30の大きさを0.355μm×0.3
55μmとした。尚、実施例2においては、光透過領域
群を構成する光透過領域12Bは2×2のマトリックス
状に配列されているので、各光透過領域が他の光透過領
域から受ける影響は等しい。従って、全ての光透過領域
12Bの大きさを同一にした。
【0039】このような実施例2のハーフトーン方式位
相シフトマスクを用いて、フォーカスオフセット値を種
々変化させたときの光透過領域12B及び孤立した光透
過領域30に基づき得られたレジストのパターンサイズ
のシミュレーション結果を図5に示す。尚、フォーカス
オフセット値が0μmのときに、光透過領域12Bによ
って直径0.30μmの円形状のパターンがレジストに
形成される露光量で露光するとした。このような条件で
露光する場合、フォーカスオフセット値が±0.70μ
mのとき、光透過領域12Bによって直径0.268μ
mの円形状のパターンがレジストに形成された。一方、
孤立した光透過領域30によって直径0.272μmの
円形状のパターンがレジストに形成された。即ち、ほぼ
同じ直径の円形状のパターンをレジストに形成すること
ができた。
【0040】また、フォーカスオフセット値が0μmの
とき、光透過領域12Bによって直径0.300μmの
円形状のパターンがレジストに形成され、孤立した光透
過領域30によって直径0.303μmの円形状のパタ
ーンがレジストに形成された。光透過領域12Bによっ
て形成されるレジストパターンは若干大きめであるが、
十分許容範囲に収まっていた。
【0041】比較のために、孤立した光透過領域30の
大きさを0.350μm×0.350μmとした。即
ち、孤立した光透過領域30を含む全ての光透過領域の
大きさを同一とした。この場合には、フォーカスオフセ
ット値が±0.70μmのとき、光透過領域12Bによ
って直径0.268μmの円形状のパターンがレジスト
に形成された。一方、孤立した光透過領域30によって
直径0.263μmの小さな円形状のパターンがレジス
トに形成された。
【0042】(実施例3)実施例3は、実施例2の変形
であり、実施例1と実施例2の組み合わせに関する。実
施例3においては、図6に平面図を示すように、光透過
領域群が3×3の2次元的にマトリックス状に配列され
ている。更に、孤立した光透過領域30が配置されてい
る。光透過領域群を構成する光透過領域12A,12
B,12Cの配列及び大きさは、実施例1と同様とし
た。一方、実施例3においては、孤立した光透過領域3
0を通過した回折光と光透過領域群の最外周に位置する
光透過領域を通過した回折光とが干渉しない位置に、孤
立した光透過領域30が配置されている。具体的には、
最も近接した光透過領域群中の光透過領域12C’と孤
立した光透過領域30の中心間の距離は1.5μm以上
離れている。孤立した光透過領域30の大きさは、実施
例2と同様である。
【0043】このような実施例3のハーフトーン方式位
相シフトマスクを用いてレジストにパターンを形成した
とき、実施例1及び実施例2で説明したと同様のパター
ンサイズを得ることができた。
【0044】以下、ハーフトーン方式位相シフトマスク
の作製方法の概要を説明する。
【0045】図7の(A)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを作製する工程を、図8を参照して、以
下、説明する。先ず、石英等の透明材料から成る基板1
0の表面上に、例えばSOG(Spin On Glass)から成
る位相シフト層20を塗布法にて形成する。位相シフト
層20の厚さdを、半遮光層による位相差及び各層界面
における位相のずれを考慮し、光透過領域12を通過し
た光の位相と半遮光層14を通過した光の位相の差が1
80度となるように決定した。これによって、次に、位
相シフト層20上に、厚さ22nmのクロムから成る半
遮光層14をスパッタ法にて形成する(図8の(A)参
照)。尚、KrFエキシマレーザ光(波長:248n
m)を露光光として用いた場合、かかる厚さの半遮光層
14の光強度透過率は10%である。一般には、光強度
透過率が例えば4〜20%となるように、半遮光層14
の厚さを選択する。次に、半遮光層14の上に、例えば
ポジ型レジスト40を塗布法で形成する。そして、例え
ば電子線描画法にて、光透過領域を形成すべき部分の上
のポジ型レジスト40に電子線を照射し、ポジ型レジス
ト40を現像する(図8の(B)参照)。その後、塩素
及び酸素の混合ガスによるプラズマ中でクロムから成る
半遮光層14をドライエッチングし(図8の(C)参
照)、更に、四フッ化炭素及び酸素の混合ガスによるプ
ラズマ中でSOGから成る位相シフト層20のエッチン
グを行い、最後にポジ型レジスト40を除去する。こう
して、図7の(A)に示すハーフトーン方式位相シフト
マスクを作製することができる。
【0046】図7の(B)に示したハーフトーン方式位
相シフトマスクを作製する工程は、基本的には、上述の
図7の(A)に示したハーフトーン方式位相シフトマス
クの作製方法と工程順序が異なる点を除き同様とするこ
とができる。即ち、図9の(A)に示すように、先ず、
石英等の透明材料から成る基板10の表面上に、クロム
から成る半遮光層14をスパッタ法にて形成し、次い
で、その上に、例えばSOGから成る位相シフト層20
を塗布法にて形成する。その後、位相シフト層20の上
に、例えばポジ型レジスト40を塗布法で形成する。そ
して、例えば電子線描画法にて、光透過領域を形成すべ
き部分の上のポジ型レジスト40に電子線を照射し、ポ
ジ型レジスト40を現像する(図9の(B)参照)。そ
の後、四フッ化炭素及び酸素の混合ガスによるプラズマ
中でSOGから成る位相シフト層20のエッチング(図
9の(C)参照)、塩素及び酸素の混合ガスによるプラ
ズマ中でクロムから成る半遮光層14をドライエッチン
グを行い、最後にポジ型レジスト40を除去する。こう
して、図7の(B)に示すハーフトーン方式位相シフト
マスクを作製することができる。
【0047】図7の(C)に示した基板掘り込み型のハ
ーフトーン方式位相シフトマスクを作製する工程を、図
10を参照して、以下、説明する。先ず、石英等の透明
材料から成る基板10の表面上に、例えば厚さ22nm
のクロムから成る半遮光層14をスパッタ法にて形成す
る。次に、半遮光層14の上に、例えばポジ型レジスト
40を塗布法で形成する(図10の(A)参照)。そし
て、例えば電子線描画法にて、光透過領域を形成すべき
部分の上のポジ型レジスト40に電子線を照射し、ポジ
型レジスト40を現像する(図10の(B)参照)。そ
の後、塩素及び酸素の混合ガスによるプラズマ中でクロ
ムから成る半遮光層14をドライエッチングし(図10
の(C)参照)、更に、四フッ化炭素及び酸素の混合ガ
スによるプラズマ中で基板10のエッチングを行い、最
後にポジ型レジスト40を除去する。こうして、図7の
(C)に示すハーフトーン方式位相シフトマスクを作製
することができる。
【0048】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した各種の数値、光透過領域の
大きさや配置・配列、位相差などは例示であり、適宜、
所望の値あるいは適切な値に変更することができる。光
透過領域群における各光透過領域の配列はマトリックス
状に限定されず、例えば、等間隔に配列されたコンタク
トホールを形成するために、2次元的に千鳥状に交互に
配列したり、その他、適宜変更することができる。
【0049】光透過領域群を構成する光透過領域あるい
は孤立した光透過領域の大きさを等しくしたとき、光透
過領域群の最外周に位置する光透過領域に基づき得られ
るレジストのパターンの大きさが、光透過領域群のその
他の領域に位置する光透過領域に基づき得られるレジス
トのパターンの大きさよりも小さくなり、孤立した光透
過領域に基づき得られるレジストのパターンの大きさ
が、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域に基づ
き得られるレジストのパターンの大きさよりも小さくな
る場合には、一般的には、各光透過領域の大きさを以下
のように設定する。尚、便宜上、光透過領域群の最外周
には位置しない(即ち、その他の領域に位置する)光透
過領域の大きさを基準に考える。
【0050】例えば、図1に示した光透過領域群にて説
明すると、光透過領域群の中央に位置する光透過領域1
2Aを通過する0次の回折光は、四方に位置する光透過
領域12Cを通過する1次以上の回折光の影響(干渉)
を受ける。従って、光透過領域12Aのバイアス量は、
光透過領域群を構成する光透過領域の内、最も小さくす
る。一方、光透過領域群の最外周の内、コーナー部に位
置する光透過領域12Bを通過する0次の回折光は、二
方に位置する光透過領域12Cを通過する1次以上の回
折光の影響(干渉)、及び二方に位置する半遮光層の影
響(干渉)を受ける。従って、光透過領域12Aのバイ
アス量よりも、光透過領域12Bのバイアス量を大きく
する。更に、光透過領域12Cを通過する0次の回折光
は、二方に位置する光透過領域12B及び一方に位置す
る光透過領域12Aを通過する1次以上の回折光の影響
(干渉)、並びに一方に位置する半遮光層14の影響
(干渉)を受ける。従って、光透過領域12Cから光透
過領域12Aに向かう方向に沿った光透過領域12Cの
バイアス量を、光透過領域12Bのバイアス量程度とす
る。他方、光透過領域12Cから光透過領域12Bに向
かう方向に沿った光透過領域12Cのバイアス量を、光
透過領域12Aのバイアス量程度とする。孤立した光透
過領域30に関しては、四方に位置する半遮光層14を
通過する光の影響を受ける。従って、孤立した光透過領
域30に関しては、例えば図6に示した光透過領域12
Bと同程度のバイアス量とする。但し、これらのバイア
ス量は一種の指針であり、実際には、各種のシミュレー
ションや試験を行い、各光透過領域に対して最適なバイ
アス量を決定する必要がある。尚、場合によっては、斜
め方向に位置する光透過領域の影響を考慮する必要があ
る。
【0051】光透過領域の大きさや各光透過領域の中心
間の距離によっては、光透過領域群の中央に位置する光
透過領域に基づき得られるレジストのパターンの大きさ
が、光透過領域群の最外周に位置する光透過領域に基づ
き得られるレジストのパターンの大きさよりも小さくな
る場合もある。この場合には、上述した光透過領域のバ
イアス量の関係を逆にすればよい。
【0052】ハーフトーン方式位相シフトマスクの作製
工程で用いた各種材料は適宜変更することができる。基
板10は、石英以外にも、通常のガラス、適宜各種成分
を添加したガラス等から構成することができる。半遮光
層14を構成する材料はクロムに限定されず、酸化クロ
ム、クロム上に積層された酸化クロム、高融点金属
(W、Mo、Be等)、タンタル、アルミニウムや、M
oSi2等の金属シリサイドなど、光を適当量遮光する
ことができる材料を用いることができる。また、位相シ
フト層20は、SOGから構成する代わりに、ポリメチ
ルメタクリレート、フッ化マグネシウム、二酸化チタ
ン、ポリイミド樹脂、二酸化珪素、酸化インジウム、S
iN、各種レジスト等、透明な材料であればよい。ポジ
型レジストの代わりにネガ型レジストを用いてもよい。
この場合、電子線描画領域はポジ型レジストの場合と逆
になる点が異なる。
【0053】
【発明の効果】本発明のハーフトーン方式位相シフトマ
スクにおいては、各光透過領域の周囲における光透過領
域若しくは半遮光層の配置状態に依存することなく、ほ
ぼ均一な大きさのパターンをウエハ等から成る基体上の
レジストに形成することができる。しかも、所定のフォ
ーカスオフセット量にてほぼ均一な大きさの微細パター
ンをウエハ等から成る基体上のレジストに形成すること
ができるので、ハーフトーン方式位相シフトマスク全体
としての焦点深度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のハーフトーン方式位相シフトマスク
の模式的な平面図である。
【図2】実施例1のハーフトーン方式位相シフトマスク
を用いた場合の、レジストのパターンサイズのシミュレ
ーション結果を示す図である。
【図3】実施例1及び従来のハーフトーン方式位相シフ
トマスクにおけるレジストのパターンサイズを纏めた図
である。
【図4】実施例2のハーフトーン方式位相シフトマスク
の模式的な平面図である。
【図5】実施例2のハーフトーン方式位相シフトマスク
を用いた場合の、レジストのパターンサイズのシミュレ
ーション結果を示す図である。
【図6】実施例3のハーフトーン方式位相シフトマスク
の模式的な平面図である。
【図7】各種ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
的な一部断面図である。
【図8】図7の(A)に示したハーフトーン方式位相シ
フトマスクの作製工程を説明するための図である。
【図9】図7の(B)に示したハーフトーン方式位相シ
フトマスクの作製工程を説明するための図である。
【図10】図7の(C)に示したハーフトーン方式位相
シフトマスクの作製工程を説明するための図である。
【図11】従来のハーフトーン方式位相シフトマスクの
模式的な一部平面図である。
【図12】典型的な従来のエッジ強調型位相シフトマス
クの模式的な一部切断図である。
【符号の説明】
10 基板 12,12A,12B,12C 光透過領域 14 半遮光層 20 位相シフト層 30 孤立した光透過領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な基板上に形成された、半遮光層、及
    び複数の光透過領域から構成された光透過領域群から成
    り、半遮光層を通過した光の位相と光透過領域を通過し
    た光の位相が異なり、光透過領域のそれぞれに基づいた
    パターンがレジストに転写されるハーフトーン方式位相
    シフトマスクであって、 隣接する光透過領域を通過した回折光が相互に干渉し合
    うほど、光透過領域群の各光透過領域は近接して配列さ
    れており、 光透過領域群の最外周に位置する光透過領域のそれぞれ
    の大きさは、光透過領域群の他の領域に位置する光透過
    領域の大きさよりも大きく、 光透過領域群の最外周に位置する光透過領域に基づきレ
    ジストに転写されるパターンの大きさと、光透過領域群
    の他の領域に位置する光透過領域に基づきレジストに転
    写されるパターンの大きさとは、略等しいことを特徴と
    するハーフトーン方式位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】透明な基板上に形成された、半遮光層、複
    数の光透過領域から構成された光透過領域群、及び孤立
    した光透過領域から成り、半遮光層を通過した光の位相
    と光透過領域を通過した光の位相が異なり、光透過領域
    のそれぞれに基づいたパターンがレジストに転写される
    ハーフトーン方式位相シフトマスクであって、 隣接する光透過領域を通過した回折光が相互に干渉し合
    うほど、光透過領域群の各光透過領域は近接して配列さ
    れており、 孤立した光透過領域を通過した回折光と光透過領域群の
    最外周に位置する光透過領域を通過した回折光とが干渉
    しない位置に、孤立した光透過領域は配置されており、 孤立した光透過領域の大きさは、光透過領域群の最外周
    に位置する光透過領域の大きさと等しいか、光透過領域
    群の最外周に位置する光透過領域の大きさよりも大き
    く、 孤立した光透過領域に基づきレジストに転写されるパタ
    ーンの大きさと、光透過領域群の最外周に位置する光透
    過領域に基づきレジストに転写されるパターンの大きさ
    とは、略等しく、 光透過領域群の最外周に位置する光透過領域のそれぞれ
    の大きさは、光透過領域群の他の領域に位置する光透過
    領域の大きさよりも大きく、 光透過領域群の最外周に位置する光透過領域に基づきレ
    ジストに転写されるパターンの大きさと、光透過領域群
    の他の領域に位置する光透過領域に基づきレジストに転
    写されるパターンの大きさとは、略等しいことを特徴と
    する ハーフトーン方式位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されたハーフ
    トーン方式位相シフトマスクを用いて、基体上に形成さ
    れたレジストを露光することを特徴とするレジスト露光
    方法。
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