JP4499340B2 - リーフブロワ用ケーシング - Google Patents
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- A01G20/43—Apparatus for cleaning the lawn or grass surface for sweeping, collecting or disintegrating lawn debris
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Description
【発明の属する技術分野】
内燃機関駆動のリーフブロワの、異なる種類の作業用途での使用は増大している。リーフブロワが使用される場所の数は増大しており、リーフブロワは従来のほうきに置換している。リーフブロワは、例えば駐車場、舗装道路、芝生及び小道のような、広い場所の清掃用として有用で且つ時間を節約する道具である。
【0002】
【従来の技術】
リーフブロワは、簡単な方法で広い場所を清掃できる。従来の装置で場所を清掃する場合に、駐車場に駐車された車両により、清掃されない部分が必ず生じる。もし同じ場所がリーフブロワで清掃される場合には、駐車された車両の下のゴミを吹き飛ばすことが可能であり、それは効率を向上し、時間を節約し、更に結果を改善する。
【0003】
リーフブロワは、オペレータが広い場所を清掃するのに助けになる有効な道具であるけれども、オペレータはリーフブロワを背負って長い距離を運びながら移動して作業をする。今日市販で入手可能なリーフブロワは大きく且つ重いので、装置の重心がオペレータの背後の遠く離れた場所に設置される。このことは、リーフブロワをオペレータが背に背負って運ぶ場合に、オペレータには高い負荷が作用する。このタイプの装置はまた、多くの騒音を生じ、その騒音はオペレータやその装置のそばにいる別の人を非常に疲労させる。
【0004】
リーフブロワは、ファンホイールを有する少なくとも一つのファンと、エンジンと、リーフブロワを正しく作動させるために必要な一式の他の詳細部分とを具備する。今日市販で入手可能であってオペレータの背に背負って運搬されるように設計されたリーフブロワは、ファンと、オペレータの背を塞いでいて例えばパイプ又は板のような形状のものから製作された支持フレームに固定される、ファンホイールとを有するように設計される。リーフブロワの運搬用ひもは支持フレームに固定される。ファンへの空気は、オペレータの背に向けられるファンの側部に設置される入り口から吸引される。従って、十分な空気が入り口に到達することを保証するためには、オペレータの背とファンへの入り口との間に約5から10cmの隙間がなければならない。エンジンはその場合に、オペレータの背からそむけられたファンホイールの側部上のファンホイール軸に設置される。
【0005】
この様に設計されたリーフブロワは、オペレータの背から離れて設置された重心を有する。装置の重心とオペレータの背との間の距離は、装置を取り扱うことがどの程度容易であるかと同様に、オペレータに作用する荷重に関係するので、非常に重要である。この距離は、オペレータへの荷重を出来るだけ小さくするために、出来る限り短くするべきである。
【0006】
市販で入手可能なリーフブロワには異なるものが幾つかあるが、それらの全ては数種類の支持フレームを有する。パイプ又は板でしばしば製作されるこの支持フレームに対して、リーフブロワの異なる構成要素が取り付けられる。これらの構成要素の幾つかは、構成要素を保護するカバーか又は構成要素から発散する騒音を減じるためのカバーが具備されても良い。これらの既知の解決案は、重く、広い空間を占有し、更に装置の周囲の騒音レベルを低下するのに有効であるとは考えられないという欠点を有する。このタイプのリーフブロワはUS5195208に開示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
リーフブロワの既知のモデルには幾つかの欠点がある。リーフブロワの設計は従って、オペレータへの負荷及び装置から発散される騒音量が減少されるように、改善されなければならない。請求された本発明は、オペレータへの負荷と同様に装置から発散される騒音の両者を減少する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求された本発明は、リーフブロワの装置の全ての構成要素をカバーするケーシングの使用により、上記の問題を解決する。該ケーシングは、装置から発散される騒音を減少する効果的なインシュレーション(遮断材)である。ケーシングは、2つの部分を具備しており、それは1つの底部分と、蓋とである。特許請求されたリーフブロワにおいて、パイプ又は板よりなる支持フレームは、支持フレームの代わりに構成要素が取り付けられる支持構造であるケーシングにより置換される。この解決案は装置の重量を軽減する。
【0009】
ケーシングは騒音の遮断材として良好である材料により形成されており、それは装置の環境の騒音量をかなり減少する。
【0010】
ケーシングはまた、装置を不注意に取り扱う場合に全ての構成要素を囲む保護殻として作用しているので、装置寿命はより長くなる。ケーシングは結局、衝撃及び摩耗に抵抗し得るものであって、音の遮断に関して有効であって、更に所望の形状に形成可能である、材料により製作されなければならない。ケーシングは従って、プラスティック材料で製作されることが好ましく、信頼可能な方法でケーシングの2つの部分を共に固定する固定手段を具備することが好ましい。ケーシングの外側は、使用及び輸送中にリーフブロワが他のものに接触することを防止するために、滑らかで且つ平らである。ケーシングの滑らかで平らな外側はまた、リーフブロワがオペレータに背負われて運ばれる場合に、オペレータが何かに接触するリスクを低減する。リーフブロワの装置に関係する全ての構成要素は、オペレータがリーフブロワを運搬することを可能にするひもと同様に、ケーシングの底部分に固定される。底部分は、オペレータが背負って運搬することを出来るだけ快適にするような形状で形成される。
【0011】
ケーシングは、ほとんどリュックサックのような形状であり、ケーシングの頂部上にハンドルを有していて、リーフブロワがオペレータに背負われていない場合に、それの運搬、貯蔵、及び輸送を容易にする。
【0012】
ケーシングは、装置を正しく稼動させるために2,3の開口を有さなければならない。ファン及びエンジンへの空気のための1つの空気入り口と、ファン出口からのパイプがケーシングを通り通過する1つの開口とがある。空気入り口は、ケーシング内部の音波がケーシングから空気入り口を通り出る可能性を出来るだけ小さくするために、ケーシングの下部に設置される。ケーシングの下部にはまた、燃料タンクがケーシングに一体で設置されているので、該タンクは空気入り口において音波トラップを形成することを補助する。
【0013】
エンジンからの排ガスは、ファン出口又はケーシング内のこれとは別の別個の開口からのパイプを経由してケーシングから排出されることが出来る。マフラーと該開口間の距離を出来るだけ短くするために、この開口はその場合、マフラーに接近したオペレータの背中から離れて面するケーシングの側部に設置される。この開口はまた、音波トラップを具備するので、音波がケーシングから放出されることが防止される。ファン出口からのパイプ用の開口は、装置をオペレータが快適に使用可能にするような方向で、パイプがケーシングの側部のいずれかを離れるように設置される。このことは、パイプが一方の側でケーシングを離れてオペレータの手に向かって下方を向くことを意味する。またこの開口は、出来る限り騒音がケーシングから放出されることを防止するように設計されており、前記パイプとオペレータが清掃に使用するより柔らかいパイプとの間の接続は、エンジン及びファンにより生成された騒音の効果的なダンパーである。ケーシングはまた、ケーシングの内側からの加熱された空気の換気のための開口を具備可能である。加熱された空気が対流により上に昇るので、この開口は、ケーシングの頂部に設置されることが好ましい。
【0014】
ケーシング内部の構成要素からオペレータ及び環境への騒音及び振動の伝達のためのリスクを更に減じるために、構成要素は振動及び音のためのインシュレータ(遮断器)を介してケーシングに取り付けられる。このことはオペレータの作業条件を改善する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、ほとんど中型寸法のリュックサックのような形状であってリーフブロワ装置の異なる構成要素をカバーするケーシング10を図示する。ケーシング10は、2つの部分即ち、1つの底部分11と、蓋12とを具備する。前記2つの部分は、ケーシング10の側部周囲に設置された固定手段13によりお互いに固定される。
【0016】
図2は、リーフブロワがオペレータの背でその直立位置にある場合に、オペレータの背から離れるケーシング10の側部を図示する。リーフブロワの輸送及び持ち上げを容易にするために、ケーシングはケーシング10の頂部にハンドル14を具備する。エンジンからの排ガスは、蓋12内の開口15において、ケーシングを通り通過しており、蓋12はまたケーシング10内部からの加熱された空気のための換気開口23を具備する。ケーシング10はまた、ケーシング10内部のファンからの図示されないパイプがケーシング10を通り導かれる、通路16を具備する。通路16は、オペレータの腕が快適に作業できる位置を有するように設置される。通路16の対向する側には、ケーシング10内部のエンジン用の始動ロープ及び始動ハンドル22が設置される。始動ハンドル22の位置は、リーフブロワがオペレータに背負われる位置にある場合に、オペレータが始動ハンドル22に届くように選定される。
【0017】
リーフブロワは、通常の使用時においてオペレータに背負われて運搬される。図3は、オペレータが背に背負って運搬するのに快適であるように設計された、底部分11の形状を図示する。
【0018】
オペレータの背に向かって回されたケーシングの側部において、リュックサックのように使用される物と同じタイプのひもがケーシングに取り付けられており、それらは図には示されていない。ケーシング10の底部分11は、2つの補強された部分17を具備しており、ひもはそこに取り付けられる。ひもは一方の端部が第1の補強された部分17に取り付けられており、もう一方の端部が第2の補強された部分18に取り付けられる。オペレータの背の負荷を減じるために、リーフブロワは、やはり第2の補強された部分18に取り付けられるベルトを更に具備可能である。
【0019】
ケーシング10の底部分11は装置のための支持構造である。構成要素は底部分11に取り付けられる。底部分11の内部は従って、幾つかの固定手段19a,19b,19cを具備しており、そこには構成要素が取り付けられる。ケーシング10の下部には、空気入り口20とガソリン用のタンク21が設置される。空気入り口の外側に設置されたタンク21と空気入り口20を有する本解決案により、空気入り口20を介してケーシングから出る音波量を減少する効果的な音波トラップが形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ケーシングの側面図である。
【図2】図2は、オペレータから後方向に回されたケーシングの側部を示す。
【図3】図3は、上から見たケーシングを示す。
【図4】図4は、オペレータの背に向かって回されたケーシングの側部を示す。
【図5】図5は、リーフブロワの通常の用途においてオペレータの背を閉じる、ケーシングの部分の立体図である。
【符号の説明】
10…ケーシング
11…底部分
12…蓋
13…固定手段
14…ハンドル
15…開口
16…通路
17…第1の補強された部分
18…第2の補強された部分
19a,19b,19c…固定手段
20…空気入り口
21…タンク
22…始動ハンドル
23…換気開口
Claims (7)
- オペレータに背負われて運搬される内燃機駆動の装置のためのケーシング(10)において、
前記ケーシング(10)は、前記装置内の全ての騒音を発生する構成要素をカバーしており、更に前記装置内の構成要素のための支持構造であり、
前記ケーシング(10)は、前記ケーシング(10)の下部に空気入り口(20)を有しており、
前記ケーシング(10)は、前記空気入り口(20)の外側で前記ケーシング(10)の下部に設置される燃料タンク(21)を有しており、
前記燃料タンク(21)は、前記ケーシング(10)に一体で形成されて、前記構成要素が発生する騒音を減少する防音部材として作用する、
ことを特徴とするケーシング(10)。 - 前記ケーシング(10)は2つの部分を具備しており、それは底部分(11)と、蓋(12)とであることを特徴とする請求項1に記載のケーシング(10)。
- 前記底部分(11)は、前記ケーシング(10)内部の構成要素のための支持構造であることを特徴とする請求項2に記載のケーシング(10)。
- 前記装置を運搬するためのひも及び/又はベルトは前記底部分(11)に取り付けられることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のケーシング(10)。
- 前記ケーシング(10)は、音遮断及び/又は衝撃と摩耗抵抗性材料から形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のケーシング(10)。
- 前記ケーシング(10)は、ケーシング(10)の頂部に一体化されたハンドル(14)を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のケーシング(10)。
- 前記装置は、前記ケーシングの側部の一つに設置された始動ロープ及び始動ハンドル(22)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のケーシング(10)。
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