JP4498232B2 - 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4498232B2
JP4498232B2 JP2005188276A JP2005188276A JP4498232B2 JP 4498232 B2 JP4498232 B2 JP 4498232B2 JP 2005188276 A JP2005188276 A JP 2005188276A JP 2005188276 A JP2005188276 A JP 2005188276A JP 4498232 B2 JP4498232 B2 JP 4498232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
resin composition
compound
photocationically polymerizable
polymerizable epoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005188276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006045523A (ja
JP2006045523A5 (ja
Inventor
宏恵 石倉
麻紀 服田
悦子 檜野
昭二 芝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005188276A priority Critical patent/JP4498232B2/ja
Publication of JP2006045523A publication Critical patent/JP2006045523A/ja
Publication of JP2006045523A5 publication Critical patent/JP2006045523A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4498232B2 publication Critical patent/JP4498232B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はエポキシ樹脂組成物に関し、特にフォトリソグラフィー工程により被処理基板上にインクジェットヘッドのような微細構造体を形成するに好適な光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物に関する。さらに、該エポキシ樹脂組成物を用いた微細構造体およびその製造方法に関する。
近年、科学技術の発展に伴い、様々な分野で微細な構造体に対する要求が高まっており、マイクロアクチュエータ、電子デバイス、光学デバイス等の分野で研究が盛んに行われている。例えば、各種小型センサー、マイクロプローブ、薄膜磁気ヘッド、インクジェットヘッドなどでは実用化が進んでいる。そのような微細構造体の作製方法としては、スタンパー、ドライエッチング、フォトリソグラフィーなど種々の方式が用いられているが、中でも感光性樹脂材料を用いたフォトリソグラフィーによるパターンの形成は、高アスペクト比を有する良好な形状を、高精度かつ簡便に得られる等の利点を有している。フォトリソグラフィーに用いられるレジストとしては大別して、ネガ型とポジ型があるが、特に、基板上に部品として使用されるような構造体を形成する場合には、主にネガ型レジストが使用されている。さらに、構造体に、その使用目的から
・耐薬品性が要求されるような場合、
・数μm〜数十μmの比較的厚い膜厚で使用する必要がある場合
には、エポキシ樹脂、ビニルエーテル化合物等をベースとするカチオン重合性樹脂材料がよく用いられている。
一般的には、エポキシ系の感光性樹脂材料を用いて微細構造を作製する場合、カチオン重合可能なエポキシ樹脂あるいはエポキシオリゴマー、光酸発生剤等の光カチオン重合開始剤からなる光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物が用いられる。そのような光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物においては、露光により酸が発生し、露光後加熱処理(PEB)により、酸を触媒としてエポシキ基の開環重合が進行する。この際、酸の未露光部への拡散や、空気中の塩基成分、あるいは樹脂が接している面の状態などの様々な環境因子によって、パターニング特性が影響を受ける可能性がある。そのため、より一層の微細なパターンの形成を行う場合には、解像性や寸法制御性の劣化が生じる恐れがある。
これと同様の問題を解決するため、例えば、化学増幅型のネガ型レジストにおいては、露光部に発生した酸が必要以上に拡散することを防止する目的で、例えば酸を失活させる機能を有する物質を予めレジスト中に含有させておく方法が提案されている(特開平5−127369号公報、特開平5−232706号公報、特開平9−325496号公報)。
一方、インクジェットヘッドの分野では、通常その使用環境下にあってインク(一般的に言って、水を主体とし多くの場合中性でないインク)と常時接触している。そこで、特にヘッドの記録幅が大きい場合などには、インクジェットヘッドの構成部材として、より吸水率の低く、耐インク性、機械的強度、基板に対する密着性に優れた材料が求められている。この問題を解決するため、本出願人は、特開平8−290572号公報において、インクジェットヘッドの構成部材を硬化可能なエポキシ化合物と、フルオロカーボンを有する化合物と、硬化剤とを含み、かつ前記フルオロカーボンを有する化合物を1〜50wt(重量)%含む樹脂組成物の硬化物により形成したインクジェットヘッドの製造方法を開示している。上記公報では、酸素プラズマによるドライエッチングによりインク供給口の形成を行っているものである。
そこで、本発明者らは、パターニング特性のより一層の向上と、耐インク性や基板に対する密着性といった性能の向上と、の両立を図るため、カチオン重合可能なエポキシ樹脂と、光カチオン重合開始剤を有する光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物に、酸を失活させる機能を有する物質と、フルオロカーボンとを含有させてパターン形成を行った。その結果、所望の性能が得られないばかりか、未露光部と露光部の深さ方向における界面(露光界面)に、クレーター状の窪みが観察され、パターニング性能がかえって悪化することを見出した。
特開平5−127369号公報 特開平5−232706号公報 特開平9−325496号公報 特開平8−290572号公報
本発明は、上述の新たな知見に基づくものであり、その目的は、パターニング特性のより一層の向上と、耐インク性や基板に対する密着性といった性能の向上と、の両立が可能な新規な光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上述の樹脂組成物の硬化物からなる微細構造体、およびその製造方法といった関連する諸発明を提供することにある。
上述の目的を達成するための本発明の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物は、インクジェットヘッドのインク流路形成材料用の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物において、
(a)エポキシ樹脂、
(b)光カチオン重合開始剤、
(c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
(d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
Figure 0004498232
Figure 0004498232
Figure 0004498232
及び
(e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
を含むことを特徴とする光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物である。
また、本発明の微細構造体の製造方法は、基板上に形成される微細構造体の製造方法であって、
(a)エポキシ樹脂、
(b)光カチオン重合開始剤、
(c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
(d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
Figure 0004498232
Figure 0004498232
Figure 0004498232
及び
(e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
を含む光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の層が設けられた基板を用意する工程と、
該層を露光し、現像する工程と、
現像が行われた前記層を、150℃以上の温度で加熱する工程と、
を有することを特徴とする微細構造体の形成方法である。
また、本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、
インクの流路を有するインクジェットヘッドの製造方法において、
(a)エポキシ樹脂、
(b)光カチオン重合開始剤、
(c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
(d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
Figure 0004498232
Figure 0004498232
Figure 0004498232
及び
(e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
を含むインクジェットヘッドのインク流路形成材料用の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の層が設けられた基板を用意する工程と、
該層を露光し、現像する工程と、
現像が行われた前記層を、150℃以上の温度で加熱する工程と、
を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法である
本発明の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いることにより、耐薬品性、機械的強度に優れ、数μm〜数十μmの厚膜においても、すそ引きの無いパターンが形成可能である。さらに、寸法安定性に対するプロセスマージンが向上するため、良好なパターン形状を有する微細構造体を再現性良く安定的に形成することが可能となる。
以下に、本発明による光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物およびこれを用いた微細構造体の形成方法に関して詳細に説明する。
(1)光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の説明
ここでは、上記の樹脂組成物に含まれる材料について、詳細に説明する。
・エポキシ樹脂
ベースとなるエポキシ樹脂としては、一般的に知られているビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、さらに、特開昭60−161973、特開昭63−221121、特開昭64−9216、特開平2−140219号公報等に記載されているオキシシクロヘキサン骨格を有するエポキシ樹脂等が挙げられるが、特に下記一般式で示される構造を有するオキシシクロヘキサン骨格の多官能エポキシ樹脂が好適に用いられる。
一般式(1)
Figure 0004498232
(式中nは、正の整数を示す)
一般式(2)
Figure 0004498232
(式中mは、正の整数を示す)
該エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂に比べ、高いカチオン重合性を示し、さらに高架橋密度を得やすいことから、耐薬品性、機械的強度に優れた硬化物を得ることができる。さらに、構造中に芳香環を含まないため、光透過性に優れ、厚膜で使用するに適している。また、該エポキシ樹脂のエポキシ当量としては、2000以下、さらに好ましくは、1000以下の化合物が好適に用いられる。エポキシ当量が2000を超えると、硬化反応の際の架橋密度が低下し、硬化物のTgもしくは熱変形温度が低下したり、基板に対する密着性、耐薬品性に問題が生じたりする場合がある。さらに、良好なパターニング性を得るには、常温で固体状であることが好ましい。
・光カチオン重合開始剤
光カチオン重合開始剤としては、オニウム塩、ボレート塩、トリアジン化合物、アゾ化合物、過酸化物等が挙げられるが、感度、安定性、反応性、溶解性の面から、芳香族スルフォニウム塩、芳香族ヨードニウム塩が好適に用いられる。芳香族スルフォニウム塩としては、例えばみどり化学(株)より市販されているTPS−102、103、105、MDS−103、105、205、305、DTS−102、103、旭電化工業(株)より市販されているSP−170、172等を、また芳香族ヨードニウム塩としては、みどり化学(株)より市販されているDPI−105、MPI−103、105、BBI−101、102、103、105等が挙げられる。これらの中から、使用する露光波長に応じて適宜選択することが可能である。また、添加量は、目標とする感度、架橋密度となるよう任意の添加量とすることができるが、特に、エポキシ樹脂に対して、0.1〜7wt%の範囲で好適に用いることができる。また、必要に応じて波長増感剤として、例えば旭電化工業(株)より市販されているSP−100等を添加して用いても良い。さらに、複数種を混合して用いても良い。
・カチオン重合阻害物質
カチオン重合阻害物質とは、酸触媒の機能を低下させる物質のことであり、一般には塩基性化合物が用いられる。塩基性物質としては、プロトンのアクセプターとなり得る化合物、すなわち非共有電子対を持つ化合物が用いられる。具体的には、窒素、硫黄、リン等の原子を含む化合物が挙げられるが、なかでも含窒素化合物が好ましい。
含窒素化合物として、特に好ましくはアミン化合物が挙げられる。具体的には、トリフェニルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N,N−ジエチル−3−アミノフェノール、N−エチルジエタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール等の3級アミン類、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N−メチルベンジルアミン等の2級アミン類、ピリミジン、2−アミノピリミジン、4−アミノピリミジン、5−アミノピリミジン等のピリミジン化合物類およびその誘導体、ピリジン、メチルピリジン、2、6−ジメチルピリジン等のピリジン化合物類およびその誘導体、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール等のアミノフェノール類およびその誘導体等が挙げられる。
これらアミン化合物による重合阻害は、露光部においては重合反応を極力損なわない程度に軽微であり、未露光部においては酸触媒の機能を十分に低下させることが好ましい。そのため、目的とする感度および解像性が得られるよう、用いるアミン化合物の塩基性とその添加量を調整することが好ましい。特に、3級アミンのように塩基性の比較的弱いもののほうがその調整が容易であり、より好適に用いられる。
これら塩基性物質の添加量は、化合物の塩基性の度合いにもよるため一概には言えないが、光カチオン重合開始剤の含有量に対して、0.1〜20wt%が好ましく、さらに、0.5〜4wt%が好ましい。塩基性物質の添加量が少ない場合は、未露光部において十分な効果が得られない。また、多すぎる場合には、露光部の硬化阻害を起こす。この場合、露光量を増やすことによって対応は可能であるが、露光タクトの低下を招くことから、生産性を考慮した場合、あまり現実的ではない。
さらに、これらの塩基性物質は、二種以上混合することも各種性能のバランスを取る上で有用である。
本発明では、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物が用いられる。
・フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物
本発明における光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いて被処理基板上に形成された微細構造体は、一般的なレジストとは異なり、そのまま部品等の構成部材として使用することを前提としたものであり、その用途に応じて耐水性、耐溶剤性、機械的強度を付与する必要がある。
本発明における光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物は、若干ではあるものの、露光部においても重合反応の阻害が生じ、耐水性、耐溶剤性が低下する。そのため、添加剤によって耐水性、耐溶剤性を向上させることが好ましい。
エポキシ樹脂に対して、添加剤を加えることよって耐水性を向上させる方法としては、例えば、特開平8−290572号公報に記載されているように、硬化可能なエポキシ化合物に対して、フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物を1〜50wt%添加し、樹脂の吸水率を低下させる方法があげられるが、本発明においても、同様の方法で、耐水性を向上することができる。フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物の具体例として、以下に示す化合物が挙げられるが、本発明では以下に挙げる化合物1、化合物2または化合物3が用いられる。
Figure 0004498232
(式中、nは1〜20の正の整数を示す。)
添加量は、目標とする耐水性、耐溶剤性にあわせて任意の添加量とすることができるが、特に、1〜50wt%の範囲で用いることが好ましく、さらには樹脂との相溶性の観点から、1〜30wt%とすることが好ましい。また、機械的強度を高めるため、加熱により架橋反応を促進させることが好ましく、それ故、化合物の末端に架橋反応性の高い、水酸基、エポキシ基を有する化合物をより好適に用いることができる。さらには化合物の末端が2つ以上の水酸基であることが、より好ましい。
・熱カチオン重合触媒
フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物を添加した系では、エポキシ樹脂とフルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物との反応性の違いから、露光部の架橋密度にばらつきが生じ、露光界面での耐溶剤性、パターニング性が劣化する場合がある。特に、本発明では、樹脂中にカチオン重合阻害物質を含有しているため、架橋反応の速度差の影響を受けやすく、耐溶剤性、パターニング性が劣化しやすい。その結果、フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物が反応しきれずに、界面に析出してしまう場合がある。そこで、後処理によって架橋密度を向上させることが好ましく、その方法としては、例えば、熱カチオン重合触媒を併用する方法が挙げられる。前述の光カチオン重合開始剤は、熱カチオン重合触媒を併用し加熱することによって架橋密度を増加させることができる。このような熱カチオン重合触媒としては、銅トリフラート(トリフルオロメタンスルホン酸銅(II))またはアスコルビン酸等を添加して用いる。特にエポキシ樹脂への溶解性、反応性を考慮した場合、銅トリフラートの添加が有効であり、150℃以上の温度で熱処理を施すことにより、本発明における光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いて被処理基板上に形成された微細構造体の架橋密度を、大幅に向上させることが可能である。
銅トリフラートは、単独でも熱カチオン重合開始剤として作用するため、多過ぎるとプリベークあるいはPEB時の熱によりエポキシ樹脂の重合反応が進行してしまう。また、前述の芳香族スルフォニウム塩、芳香族ヨードニウム塩との相互作用により、熱カチオン重合反応が加速するものと考えられるが、少な過ぎるとその効果が十分に発揮されない。銅トリフラートの添加量としては、前述した光重合開始剤の種類により効果が異なるため、一該には言えないが、光重合開始剤に対して0.01wt%〜50wt%の範囲で好適に用いられる。
・その他の添加剤
本発明による光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物には、架橋密度の増加、塗布性の改良、耐水性の向上、耐溶剤性の向上、可撓性付与、基板との密着力向上などを目的として、種々の添加剤を添加して用いることも可能である。
例えば、基体との密着性向上を目的として、シランカップリング剤を添加して用いても良い。
(2)微細構造体およびその製造方法
次に、図1および図2を用いて、本発明の微細構造体、およびその製造方法について簡単に説明する。
図1は本発明による微細構造体の製造方法の断面図を模式的に示す説明図である。
まず本発明においては、例えば図1のa)に示されるような、微細構造体が形成される基板1を準備する。基板の材料はシリコンやガラスなどを用いることができる。次に、図1のb)に示すようにこの基板の表面に、上述した光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物をソルベンコートし、光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の樹脂層2を形成する。そして、図1のc)に示すように、マスク3を用いて、樹脂層2を供えた基板1を、露光,現像し、樹脂層2をパターニングする。さらに、その後、150度以上の温度で加熱処理をすることで、図1のd)に示すように、光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の硬化物からなる微細構造体4を得る。
なお、本発明の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いず,一般的なネガレジストを用いて図1に示す製法で微細構造体を形成する場合、露光条件やレジストの組成などにおいても異なるが、露光量などが不足すると基板方向へ細くなる楔形の形状が表れる場合がある。また、露光量などが過剰であると、すそ引き部の発生が生じる場合がある。これらの現象は、微細構造パターンを各種のインクジェット記録ヘッドなどの微細構造を有する装置の製造に用いる場合には、その性能に影響することがある。具体的には、基板下部における露光量が不足する場合、あるいはPEBによる酸の拡散が不十分である場合には、図2(a)に示すように、パターン下部にエグレ5が発生し、逆台形形状のパターンとなってしまう。また、矩形のパターンを得るために露光量を増加すると、基板1からの反射光により未露光部が反応するため、図2(b)に示すようなすそ引き6が発生してしまう。また、PEBから現像までのプロセスにおいて滞留が発生した場合にも、酸が未露光部に拡散することに起因して同様のすそ引きが発生してしまうという問題がある。
しかしながら、本発明の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物を用いる場合には、このようなパターニングの問題もなく、さらに耐インク性や基板に対する密着性といった性能の向上も図ることができる。
そこで、以下、具体的な実施例と比較例とを用いて、この点について詳細に説明する。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例1
まず、以下に示す光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物1を用意した。
樹脂組成物1
・エポキシ樹脂:EHPE−3150(ダイセル化学(株)製):100重量部
・光カチオン重合開始剤:SP−170(旭電化工業(株)製):1重量部
・カチオン重合阻害物質:トリエタノールアミン:表中参照
・フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物:下記化合物1:表中参照
・熱カチオン重合触媒:トリフルオロメタンスルホン酸銅(II)(銅トリフラート):表中参照
Figure 0004498232
上記の組成をメチルイソブチルケトンに溶解し、光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物サンプルを調製した(下表参照)。各サンプルを、Si基板上にスピンコート法にて塗布し、90℃で180秒のプリベークを行い、20μm膜厚とした。次いでKrFステッパーを用いて、長さ1cm、幅5μmのライン&スペースパターンを露光し、120℃で90秒のPEBを行った後、メチルイソブチルケトンにて現像、イソプロピルアルコールにてリンス処理を行った。得られたライン&スペースパターンの断面を走査型電子顕微鏡にて観察することで、すそ引きの有無と露光界面の状態を確認した後、以下に示す耐溶剤試験、膨潤率の比較を行った。結果を表に示す。なお、各試験における条件、評価は以下のとおりである。
すそ引きおよび露光界面の状態に関しては、作成したライン&スペース部分で基板を切断し、その切断面を観察することにより行った。
露光界面に関しては、界面が滑らかなものを○、界面に荒れや窪みが観察されるものを×とした。
耐溶剤性に関しては、先ほどのすそ引き及び露光界面状態に用いた基板とは別に同条件で作成した基板を複数枚用意し、それぞれ下記の試験1、試験2を行った後のパターンを光学顕微鏡で観察することにより行った。
試験1:2.38wt%のTMAH水溶液中で1時間煮沸
基板とパターンの界面が一部剥離することにより、基板の一部に干渉縞が観察されたものを△、基板とパターンの界面全体に干渉縞が観察されたものを×、干渉縞が観察されなかったものを○とした。
試験2:80℃に保持したNMPに1時間浸漬
基板とパターンの界面が一部剥離することにより、基板の一部に干渉縞が観察されたものを△、基板とパターンの界面全体に干渉縞が観察されたものを×、干渉縞が観察されなかったものを○とした。
膨潤率に関しては、上記試験1の終了後にライン&スペースの間隔を測定することでパターン幅の変化率を求めた。その上で、資料No.1のパターン幅の変化率に対して、サンプルのパターン幅の変化率が同程度のもの(膨潤率大きいもの)を×、サンプルのパターン幅の変化率が、資料No.1のパターン幅の変化率に対して、3割程度小さいものを△、変化率が4割以上小さいものを〇とした。
Figure 0004498232
本実施例においては、以下の効果が確認された。
カチオン重合阻害物質であるトリエタノールアミンを添加することで、すそ引きのないパターンの形成が可能となることが確認された。(試料3〜7)フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物を、光カチオン重合性エポキシ樹脂に添加することで、耐膨潤性の向上が確認された(試料2〜7)。化合物とカチオン重合阻害物質であるトリエタノールアミンを同時に添加した(試料3、4)場合、耐膨潤性は向上するものの、露光界面でクレーター状の窪みが観察された。一方、更に銅トリフラートを添加した(試料5〜7)場合には、界面の窪みは観察されず良好な界面状態であるとともに耐膨潤性を良好であった。
このように本実施例である試料5〜7では、銅トリフラートを、フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物と、カチオン重合阻害物質を含有する光カチオン重合性エポキシ樹脂に添加することで、耐水性、耐溶剤性、パターニング性のいずれにもすぐれた硬化物が得られることが確認された。
試料3,4において、未露光部と露光部の深さ方向における界面(露光界面)に、クレーター状の窪みが観察されたのは、カチオン重合阻害物が有する硬化阻害というデメリットを、フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物が助長してしまうことにより生じると考えられる。インクジェットヘッドの吐出口部分にこのようなクレーター状の窪みが生じると吐出方向が変化したりサテライトやミストが増大する虞があるが、本願発明によれば、滑らかな界面を形成することができるため、良好な吐出状態を確保できるインクジェットヘッドを作成することができる。また、膨潤に関しては、表における膨潤が吐出口部分で生じたとすると、吐出される体積変化は3乗で効いてくるため、吐出量のばらつきは膨潤量を1.5乗としたものとなり、従来膨潤によって3割強吐出量のバラツキが生じていたものが、2割もしくは1割程度のバラツキに抑えることが可能となることがわかる。
これは、銅トリフラートの添加によって、フルオロアルキル基を有し、かつエポキシ基と架橋反応する置換基を末端に有する化合物とエポキシ樹脂との架橋密度が向上したためであると考えられる。
以上説明した本発明の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物は、上述したようにインクジェットヘッドの流路形成材料として好適に利用可能である。本発明の材料を用いた具体的なヘッドの製造方法としては、例えば、登録第3143307、登録第3143308号公報に記載されているような、感光性樹脂材料を用いて、中空の構造体を形成してインク流路とする製造方法をあげられる。なお、本発明による光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物は、その優れた耐薬品性、機械的強度、良好なパターニング特性から、上述のインクジェットヘッド以外にも、様々な分野への適用が可能である。
本発明による微細構造体の製造方法を模式的に示す説明図である。 従来技術による微細構造体のエグレおよびすそ引きを説明するための模式的断面図である。

Claims (13)

  1. インクジェットヘッドのインク流路形成材料用の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物において、
    (a)エポキシ樹脂、
    (b)光カチオン重合開始剤、
    (c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
    (d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    及び
    (e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
    を含むことを特徴とする光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  2. 前記エポキシ樹脂が、下記一般式(1)または一般式(2)で示される構造を有する請求項1に記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
    Figure 0004498232
    (式中nは、正の整数を示す。)
    Figure 0004498232
    (式中mは、正の整数を示す。)
  3. 前記エポキシ樹脂のエポキシ当量が、2000以下である請求項1または2に記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  4. 前記エポキシ樹脂が、常温で固体である請求項3に記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  5. 前記光カチオン重合開始剤が、芳香族スルフォニウム塩および芳香族ヨードニウム塩から選択された少なくとも1種である請求項1〜のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  6. 前記(c)が、トリエタノールアミン及びトリイソプロパノールアミンから選ばれる少なくとも1つである請求項1〜5のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  7. 前記(c)が、トリエタノールアミンである請求項6に記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  8. 前記(d)が、前記化合物1である請求項1〜7のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  9. 前記(c)を、前記(b)の光カチオン重合開始剤に対して0.1wt(重量)%〜20wt%含有する請求項1〜のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  10. 前記(d)の添加量が、前記(a)のエポキシ樹脂に対して、1wt%〜50wt%である請求項1〜のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  11. 前記(e)が銅トリフラートであり、銅トリフラートを、前記(b)の光カチオン重合開始剤に対して0.01wt%〜50wt%含有する請求項1〜10のいずれかに記載の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物。
  12. 基板上に形成される微細構造体の製造方法であって、
    (a)エポキシ樹脂、
    (b)光カチオン重合開始剤、
    (c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
    (d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    及び
    (e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
    を含む光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の層が設けられた基板を用意する工程と、
    該層を露光し、現像する工程と、
    現像が行われた前記層を、150℃以上の温度で加熱する工程と、
    を有することを特徴とする微細構造体の形成方法。
  13. インクの流路を有するインクジェットヘッドの製造方法において、
    (a)エポキシ樹脂、
    (b)光カチオン重合開始剤、
    (c)トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン及びN−エチルジエタノールアミンから選ばれる少なくとも1つのアミン化合物、
    (d)以下の化合物1、化合物2または化合物3、
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    Figure 0004498232
    及び
    (e)銅トリフラートまたはアスコルビン酸、
    を含むインクジェットヘッドのインク流路形成材料用の光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物の層が設けられた基板を用意する工程と、
    該層を露光し、現像する工程と、
    現像が行われた前記層を、150℃以上の温度で加熱する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
JP2005188276A 2004-06-28 2005-06-28 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4498232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005188276A JP4498232B2 (ja) 2004-06-28 2005-06-28 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004190478 2004-06-28
JP2005188276A JP4498232B2 (ja) 2004-06-28 2005-06-28 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006045523A JP2006045523A (ja) 2006-02-16
JP2006045523A5 JP2006045523A5 (ja) 2008-08-14
JP4498232B2 true JP4498232B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=36024478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005188276A Expired - Fee Related JP4498232B2 (ja) 2004-06-28 2005-06-28 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4498232B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005002960A1 (de) 2005-01-21 2006-08-03 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Kompositzusammensetzung für mikrogemusterte Schichten mit hohem Relaxationsvermögen, hoher chemischer Beständigkeit und mechanischer Stabilität
JP2007307639A (ja) 2006-05-17 2007-11-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 研磨パッド
JP5110677B2 (ja) * 2006-05-17 2012-12-26 東洋ゴム工業株式会社 研磨パッド
WO2007144967A1 (ja) * 2006-06-13 2007-12-21 Sekisui Chemical Co., Ltd. パターン膜の製造方法及び感光性樹脂組成物
DE102006033280A1 (de) 2006-07-18 2008-01-24 Leibniz-Institut Für Neue Materialien Gemeinnützige Gmbh Kompositzusammensetzung für mikrostrukturierte Schichten
US20080292993A1 (en) * 2006-12-22 2008-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Photo-cationic polymerizable epoxy resin composition, liquid discharge head, and manufacturing method thereof
JP2010210648A (ja) * 2007-07-05 2010-09-24 Sharp Corp ガラス基板の修復方法、ガラス基板の製造方法、ガラス基板、およびフラットパネルディスプレイ
JP5787720B2 (ja) * 2010-12-16 2015-09-30 キヤノン株式会社 感光性ネガ型樹脂組成物
JP5783854B2 (ja) * 2011-09-01 2015-09-24 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの製造方法、および液体吐出ヘッド

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0570562A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Toshiba Chem Corp 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH05127369A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Nec Corp レジスト材料
JPH07109333A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Three Bond Co Ltd 光硬化性樹脂組成物
JPH08290572A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Canon Inc 液体噴射記録ヘッド
JPH1129621A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Hitachi Ltd フェノール化合物,エポキシ化合物及び該化合物を含む樹脂組成物
JPH11228610A (ja) * 1998-02-18 1999-08-24 Jsr Corp 光硬化性樹脂組成物
JP2001089639A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エネルギー線硬化樹脂組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0570562A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Toshiba Chem Corp 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JPH05127369A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Nec Corp レジスト材料
JPH07109333A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Three Bond Co Ltd 光硬化性樹脂組成物
JPH08290572A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Canon Inc 液体噴射記録ヘッド
JPH1129621A (ja) * 1997-07-09 1999-02-02 Hitachi Ltd フェノール化合物,エポキシ化合物及び該化合物を含む樹脂組成物
JPH11228610A (ja) * 1998-02-18 1999-08-24 Jsr Corp 光硬化性樹脂組成物
JP2001089639A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エネルギー線硬化樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006045523A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498232B2 (ja) 光カチオン重合性エポキシ樹脂組成物、並びに、これを用いた微細構造体の製造方法及びインクジェットヘッドの製造方法
KR100881245B1 (ko) 양이온 광중합성 에폭시 수지 조성물, 이것을 사용한 미세구조체, 및 미세 구조체의 제조 방법
JP5247138B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
KR100754230B1 (ko) 방사선 민감성 공중합체, 이의 포토레지스트 조성물 및이의 심 자외선 이층 시스템
CN110114723B (zh) 化学放大型正型光致抗蚀组合物以及图案形成方法
JP4789725B2 (ja) 感光性樹脂組成物、その積層体、その硬化物及び該組成物を用いたパターン形成方法
JP5822477B2 (ja) 液体吐出装置、及びその製造方法
JP2008020839A (ja) 感光性樹脂組成物、その積層体、その硬化物及び該組成物を用いたパターン形成方法
JP3666807B2 (ja) ホトレジストパターンの形成方法およびホトレジスト積層体
JP5787720B2 (ja) 感光性ネガ型樹脂組成物
US20110244393A1 (en) Photosensitive resin composition and method for producing liquid discharge head
CN102741749B (zh) 负型感光性树脂组合物、图案形成方法和液体排出头
JP5473645B2 (ja) 感光性樹脂組成物及び液体吐出ヘッド
JP2006007675A (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP4028196B2 (ja) フォトレジストパターン形成方法
JP2007178849A (ja) 感光性樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP4789727B2 (ja) 感光性樹脂組成物、その積層体、その硬化物及び該組成物を用いたパターン形成方法
JP7071179B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP2021528677A (ja) フォトレジスト組成物、フォトレジストコーティング、エッチングされたフォトレジストコーティングおよびエッチングされたSi含有層を製造する方法、ならびにそれらを用いたデバイスの製造
JP2005134439A (ja) 感光性樹脂組成物及びその硬化物
JP4851359B2 (ja) 感光性樹脂組成物およびこれを用いたパターン形成方法
JP4789728B2 (ja) 感光性樹脂組成物、その積層体、その硬化物及び該組成物を用いたパターン形成方法
JP4739613B2 (ja) レジスト組成物及びこれを用いたパターン形成方法
WO2004023213A1 (en) Radiation-sensitive negative-type resist composition for pattern formation and pattern formation method
KR20030002739A (ko) 반도체 소자의 포토레지스트 제조 방법 및 이를 이용한포토레지스트 패턴 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees