JP4495108B2 - スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法 - Google Patents

スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4495108B2
JP4495108B2 JP2006093961A JP2006093961A JP4495108B2 JP 4495108 B2 JP4495108 B2 JP 4495108B2 JP 2006093961 A JP2006093961 A JP 2006093961A JP 2006093961 A JP2006093961 A JP 2006093961A JP 4495108 B2 JP4495108 B2 JP 4495108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
value
switch
output
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006093961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007269056A (ja
Inventor
啓子 近澤
祥之 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2006093961A priority Critical patent/JP4495108B2/ja
Publication of JP2007269056A publication Critical patent/JP2007269056A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4495108B2 publication Critical patent/JP4495108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、車両用エンジンの始動停止装置のように、高い信頼性が要求されるスイッチ入力装置及びその入力判定制御方法に関するものである。
例えば、プッシュ式のエンジンの始動スイッチにおいては、接点間の融着によるオン故障や、信号線の断線等によるオフ故障が生じることがある。車等のように高度の安全性が求められる装置では、このような場合でも、安全にエンジンの始動・停止を行うことを可能とし、スイッチの信頼性を高めることが求められている。そのために一つの始動・停止スイッチに複数の接点を設けて、一つの接点が故障した場合には、他の接点の出力信号に基づいてスイッチのオンまたはオン又はオフを判定するエンジン操作スイッチも提案されている。
尚、本明細書においては、「オン故障」とは、操作に反してスイッチの接点が離れない故障をいい、「オフ故障」とは、操作に反してスイッチの接点が接触しない故障をいう。
しかし、上述のようにスイッチに複数の接点を設けても、オン故障又はオフ故障により複数の接点から相反する逆の信号が出力される場合もある。自動車の始動停止装置のような高い信頼性が要求される装置では、このような場合でも、正しい制御が行えるような高い信頼性の確保が求められている。
そのため、特許文献1に記載の技術では、2つの接点からのオン出力信号の論理和に基づく判定、出力信号を定期的に複数回サンプリングすることにより目的の信号を所定回数検知したかどうかを検証することによる判定を行っている。また、複数の接点中の一つが正常に変化しているにもかかわらず一定期間変化のない接点は、オン故障またはオフ故障であると判定し、故障以外の接点からの出力により、スイッチ動作を判定している。
特開2005−140015号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、いずれかの接点でチャタリングが発生した場合に正しい制御ができなるおそれや、エンジン操作スイッチの操作中に突然オフ故障が発生すると、どの接点が故障接点であるのかの判定を誤る可能性がある。また、一度接点が故障と認定されると、正常な接点のみでスイッチ動作の判定を行う。そのため、故障接点の認定を誤ると、正しい制御ができなる恐れもある。さらに、いずれかの接点が故障している場合でも、正常時と同じように始動停止するため、操作者には接点の一部が故障していることを知ることができない。そのため、操作者はすべての接点が壊れてスイッチが動作しなくなるまで不具合に気づかないという問題があった。
本発明は、スイッチ操作途中の故障により複数の接点から異なる信号が出力された場合であっても、操作に応じた正しい信号を出力することのできるスイッチ入力装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、スイッチ操作の際に一部の接点の不具合を認識することのできるスイッチ入力装置を提供することである。
課題を解決するための手段および作用効果
上記課題を解決するため、請求項1記載のスイッチ入力装置は、複数の接点を備え、起動操作により複数の接点からオン信号を出力するスイッチと、
前記各接点からの出力信号がオフ信号からオン信号に変化する度に所定の大きさのプラスのデジタル値を生成し、オン信号からオフ信号に変化する度に前記所定の大きさと同じ絶対値のマイナスのデジタル値を生成し、前記接点毎に生成されたすべての前記デジタル値の総和を算出して、該デジタル値の総和を所定の単位時間で順次累積加算することにより判定値を生成し、該判定値が所定のオン閾値を超えたときにスイッチ起動と判定し、スイッチ起動信号が出力された後に前記デジタル値および前記判定値をリセットする入力判定部と、を備えることを特徴とする。
請求項1にかかる発明は、オン信号の出力されている接点毎に、出力信号がオフ信号からオン信号またはオン信号からオフ信号に切り替わる度に、プラスのデジタル値とマイナスのデジタル値を生成するとともにそれを全て加算した総和を、所定の単位時間毎に累積加算して判定値を生成している。このように、出力信号の変化をデジタル値に変換して集積することにより、数値を単純化できるため、数値処理が単純化され計算処理も容易となる。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、前記接点からの出力がオフ信号から前記オン信号に変化したときに該接点の前記デジタル値を「現在のデジタル値+1」とし、前記オン信号から前記オフ信号に変化したときに前記デジタル値を「現在のデジタル値−1」とし、前記スイッチ起動信号が出力された後に前記デジタル値および前記判定値を「0」にリセットすることを特徴とする。
この態様では、オン信号への変化を1とし、オフ信号への変化を0とするデジタル変換を行うことにより、オンからオフへ頻繁に変化するチャタリングやノイズのオン判定値への影響を吸収することが可能となる。従って、チャタリング等に影響されることなく、正確なスイッチ起動判定が可能となる。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、前記接点の出力が変化した後所定の時間を経過しても前記判定値が前記所定の閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記判定値をリセットすることを特徴とする。この態様は、一定時間経過しても判定値が所定の大きさに達しない場合には、オン起動信号を出力しないようにしたものである。これによりノイズ等のような小さなオン信号による誤動作を防止することができる。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算することにより、判定時間を設定することを特徴とする。この態様は、デジタル値に所定の時間毎に重み計数を掛けてデジタル値を時間に応じて変化させるようにしたものである。これにより判定値に対する時間の比重を増減させることが可能となる。特に重み計数を1以下にすることにより、変化が無い状態で所定の時間以上経過するとデジタル値を0にクリアするようにすることができる。また、重み計数を1以上にして、時間の重みを強調することも可能である。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、さらに、前記判定値がマイナスの値であり、該判定値が所定のオフ閾値より小さいときにスイッチ停止と判定することを特徴とする。この態様では、スイッチがオンからオフに切り替わったかどうかを判定し、切り替わったときにスイッチ停止信号を出力するようにするものである。スイッチ停止の判定も、オフに変化した接点の数とその時間により行う。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、前記接点の出力がオン信号からオフ信号に変化した後所定の時間が経過しても前記判定値が前記所定のオフ閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記累積値をリセットすることを特徴とする。
請求項に記載のスイッチ入力装置は、前記入力判定部が、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算することにより、時間条件を設定することを特徴とする。
請求項に記載のエンジン始動停止装置は、上記請求項1からのいずれか1項に記載の前記スイッチ入力装置を備えることを特徴とする。
請求項に記載の入力判定制御方法は、複数の接点を有するスイッチの起動操作により前記各接点から出力されるオン信号に基づいて、スイッチ起動信号を出力するスイッチ入力装置において、
(a)前記各接点からの出力信号を検出するステップと、
(b)前記各接点からの出力信号がオフ信号からオン信号に変化する度に所定の大きさのプラスのデジタル値を生成し、オン信号からオフ信号に変化する度に前記所定の大きさと絶対値が同じマイナスのデジタル値を生成するステップと、
(c)前記工程(b)において生成された前記各接点の前記デジタル値の総和を算出するステップと、
(d)前記デジタル値の総和を所定の時間間隔で累積加算して累積加算値を判定値として生成するステップと、
(e)前記判定値を所定のオン閾値と比較して、該所定のオン閾値を越えたときに、スイッチ起動と判定するステップと、
(f)スイッチ起動信号が出力された後に、前記デジタル値および前記判定値をリセットするステップと、
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の入力判定制御方法は、前記デジタル値を生成するステップ(b)が、前記接点の出力がオフ信号から前記オン信号に変化したときに該接点の前記デジタル値を「現在のデジタル値+1」とし、前記オン信号から前記オフ信号に変化したときに前記デジタル値を「現在のデジタル値−1」とし、スイッチ起動信号が出力された後に、前記デジタル値および前記判定値を「0」にリセットすることを特徴とする。
請求項11に記載の入力判定制御方法は、前記スイッチ起動を判定するステップ(e)が、前記接点の出力が変化してから所定の時間経過しても前記判定値が前記所定のオン閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記判定値をリセットするステップを備えることを特徴とする。
請求項12に記載の入力判定制御方法は、前記デジタル値を生成するステップ(b)が、さらに、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算するステップを備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。尚、本明細書では、スイッチ出力制御装置の具体的な実施例として、自動車のエンジン始動停止装置を例示して説明するが、本発明の適用範囲はエンジン始動停止装置に限定されるものではない。また、本発明のスイッチ入力装置は、同じ信号を出力する2個以上の接点有するスイッチを使用することができるが、以下の説明では、2つの接点を有するエンジン操作スイッチを用いて説明する。
バイク、高級車等には、従来からプッシュ式のエンジン始動装置が使用されている。図1は、本発明の実施形態における車両用エンジン始動停止装置の概略構成を示すブロック図である。車両用エンジン始動停止装置10は、車載機と運転者が保持する車両キー20とから構成される。車両キー20は、キー照合用のIDコードを記憶している。
エンジン始動停止装置10は、エンジンを起動又は停止するためのスイッチ入力装置12、運転者が所持しておりIDコードを記憶している車両キー13、IDコード読み取り装置14、イモビライザECU15、エンジンECU25、エンジンECU25に始動信号を出力する電源ECU11などを備えている。
スイッチ入力装置12は、プッシュ式のエンジン操作スイッチ16、入力判定部17、及び出力部18を備えている。エンジン操作スイッチ16は、スイッチ操作に応じてオン信号を出力する複数の接点を備えている。スイッチに設ける接点の数は任意に設定可能であるが、以下の説明では、エンジン操作スイッチ16は、2つの接点を有するものとして説明する。
エンジンを始動する場合、運転者が車両キー13を保持しているか又はキースロットに車両キー13を挿入すると、IDコード読み取り装置14が無線通信等により車両キー13のIDコードを読み取る。読み取られたIDコードはイモビライザECU15に送信され、イモビライザECU15では、そのIDコードと車両側に記憶されたIDコードとを照合し、その照合結果を保持する。その照合結果は、電源ECU11からの要求に応じて、イモビライザECU15から電源ECU11に出力される。
イモビライザECU15、電源ECU11 、エンジンECU25は、周知のCPU、ROM、RAMからなる制御ユニットである。エンジン始動停止装置のその他の車載機として、ACCリレー21、IGリレー22、ブレーキスイッチ23 、車速センサ24 、エンジンECU25を備えており、これらは電源ECU11に接続されている。
運転者がエンジン操作スイッチ16を押圧操作して、スイッチ入力装置12がスイッチオン(スイッチ起動)と判定してスイッチ起動信号を出力すると、電源ECU11はイモビライザECU15にIDコードの照合結果を出力するように要求する。そして、IDコードが一致したとの照合結果を取得した場合に、電源ECU11は、エンジンの始動を指示する信号をエンジンECU25に送信する。また、スイッチ起動信号が出力されると、エンジンECU25と協働して、ACCリレー21、IGリレー22の動作状態を切り替えて、スターターモータ26、燃料噴射装置27、点火装置等の動作を制御して、エンジンを始動しまたは停止させる。
エンジン操作スイッチ16は、2つの電極を有する可動部と、可動部の2つの電極に対向する2つの電極を有する固定部を備える(図示せず)。すなわち、エンジン操作スイッチ16は、対応する2つの可動部と固定部からなる2つの接点を有する押しボタンスイッチである。各接点からは、エンジン操作スイッチ16が押圧操作されたときにオン信号が出力され、押圧操作されないときにはオフ信号が出力されている。本明細書では、第1の接点からの出力信号をSC1、第2の接点からの出力信号をSC2と称する。
運転者によりプッシュ式のエンジン操作スイッチ16が押されて接点1、接点2が接触すると、各接点からそれぞれオン信号SC1、SC2が出力される。入力判定部17は、接点1、接点2からの出力信号に基づいて、エンジン操作スイッチ16が押されたか否かを判定する。入力判定部17によりスイッチが押されたと判定されたら、出力部18からスイッチ起動信号が出力され、電源ECU11はイモビライザECU15にIDコードの照合結果を問い合わせ、照合結果が一致していると、エンジンECU25にエンジンの始動を指示する信号を出力し、またはエンジンを停止する信号を出力する。
このようなエンジンの始動停止装置では、安全性の観点から、運転手によるエンジン操作スイッチの操作を正しく認識し、操作内容に応じた正しい信号を出力することのできる高い信頼性を有するスイッチ入力装置12が求められる。本発明では、高い信頼性を確保するため、エンジン操作スイッチ16に複数の接点を設けて、正常に動作している前記接点の数および動作時間に応じて、入力判定部17による入力判定時間が異なるように構成している。
図2を用いて説明する。図2は、本発明の入力判定部17の一実施例を示す機能ブロック図である。図2に示す入力判定部17は、デジタル変換部31、加算部32、判定値生成部33、閾値記憶部34、判定部35を備えている。
エンジン操作スイッチ16の接点1,2からの出力信号SC1,SC2は、まずデジタル変換部31に入力される。デジタル変換部31は、出力信号SC1,SC2ごとに、その変化方向に応じたデジタルの数値に変換する。変換した2つのデジタル値は、加算部32で互いに加算されてデジタル値の総和が算出される。判定値生成部33には所定の単位時間のクロックCLKが入力されており、判定値生成部33において、デジタル値の総和が単位時間ごとに累積加算される。累積加算された値は、オンかどうかの判定を行うための判定値として使用される。
判定部35は、閾値記憶部34に記憶されているオン閾値と判定値を比較し、判定値がオン閾値を超えたときにスイッチ起動と判定する。判定部35がスイッチ起動と判定すると、出力部18はスイッチ起動信号を出力する。
以上から判るように、判定値は、オン信号が出力されている接点の数と、オン信号が出力されている時間が累積されて次第に増加する。従って、チャタリング等の短いパルスで閾値を超えることはなく、チャタリングによる誤動作を防止可能となる。また、接点の数が1個と2個では、判定値が閾値に達する速度が約2倍違うので、一つの接点がオフ故障となると、スイッチ起動と判定されるのに、正常時の2倍の時間がかかることになる。これにより、通常のスイッチ操作により、接点異常を容易に感知することが可能となる。
尚、デジタル変換部31でデジタル変換処理をする際に、重み係数を掛けることも可能である。重み係数は、デジタル変換部31の内部に記憶していても、外部の係数記憶部36に記憶してもよい。重み係数は、例えば0.9等のような1以下の数値が好ましい。変化に応じて算出したデジタル値に1以下の重み係数をクロックCLKに同期させて掛けることにより、デジタル値は時間の経過とともに減少する。重み係数の数値により、判定値が極端に大きな数値になることを防止することが可能となるほか、正常時及び異常時のスイッチ起動判定時間の長さを調整することが可能となる。
次に、以上のスイッチ入力装置の動作の一例を、各部の出力を示すタイミングチャートを用いてより具体的に説明する。尚、以下の説明においては、出力信号SC1,SC2がオフ信号のとき“0”、オン信号のとき“1”として説明する。
デジタル変換部31におけるデジタル値への変換は、例えば、SC1、SC2の信号が“0”→“1”に変化したときに「前の状態のデジタル値+1」とし、“1”→“0”に変化したら「前の状態のデジタル値−1」となるような変換を行うことができる。
図3に、このような変換アルゴリズムを用いた入力装置が、正常に動作している場合の各部の出力信号変化を表す波形図を示す。最上段は、エンジン操作スイッチ16の押圧操作状態を示しており、立ち上がり部分が押圧時を表している。2段目、3段目は、接点の出力SC1,SC2を示しており、4段目、5段目が出力SC1,SC2をデジタル変換したデジタル値を表している。この例では、2段目、3段目に示すようにスイッチ操作の最初と最後のチャタリングが発生して、SC1,SC2の立ち上がりとたち下がり時にオン信号とオフ信号が繰り返し出力されている。
デジタル変換部31による出力SC1に対応する出力は、チャタリングの3個のパルス変化をとらえて、デジタル値1は1→0→1→0→1→0→1と変化し、最終的なデジタル値1は1となっている。デジタル変換部31による出力SC1に対応するデジタル値2も、チャタリングの2個のパルス数に応じて1→0→1→0→1と変化し、デジタル値2は1となる。
尚、図3の例では、デジタル変換部31の出力として、SC1,SC2の変化のデジタル値に重み係数0.95を掛けたものをデジタル値1及びデジタル値2としているので、時間が経過するに従ってデジタル値が徐々に減少している。
図3の6段目は、デジタル値1とデジタル2の総和であり、7段目はデジタル値の総和を単位時間のクロックCLKごとに累積加算した値である判定値を示している。オン判定値がオン閾値に達すると、判定部35はスイッチ起動と判定し、最下段に示すように出力部18からスイッチ起動信号が出力される。これにより、前述したように電源ECU11、イモビライザEC U15、エンジンECUにより、エンジンの始動またはエンジンの停止のための制御が行われる。スイッチ起動信号が出力されると、デジタル変換部31、加算部32、判定生成部33の出力であるデジタル値1,2、デジタル値の総和、判定値もリセットされる。
図3から判るように、スイッチが押下されてからスイッチ起動の判定がなされるまでの第1の時間は、オン信号が出力されている接点の数、オン信号が出力されている時間、重み係数、及びオン閾値により決定される。
スイッチがしばらく押下された後に離されると、接点1、2が離れて出力信号SC1,2はオフ信号となる。図3の例では、この場合もチャタリングが発生した例を示している。デジタル変換部31は、この変化をとらえてデジタル値1、2に変換する。SC1,2は、“1”→“0”に変化するので、この場合には「前の状態のデジタル値−1」とする変換を行う。この変化の前のデジタル値1、2は、スイッチ起動信号によりリセットされているので「0」である。したがって、デジタル値1は、−1→0→−1と変化し、デジタル値2は、−1→0→−1→0→−1と変化する。ともにマイナスのデジタル値であるので、その総和である加算部32の出力もマイナスとなり、判定値生成部33の累積値もマイナス方向に増大する。判定値生成部33のマイナスの出力は、マイナスの値であるオフ閾値と比較され、オフ判定値がオフ閾値を超えたとき(オフ閾値より小さくなったとき)に、スイッチ停止と判定する。スイッチ停止と判定されると、スイッチ起動信号を停止する。 図4乃至図7の波形図を用いて、接点の一部に異常がある場合及び軽い接触等のご操作について説明する。図4は接点1の出力であるSC1がオフ故障となった場合を示している。この場合、接点の数が1/2なので、判定値がオン閾値に達するには、約2倍の時間がかかる。そのため第1の時間が約2倍となっている。第2の時間は、接点1もオフとなっているので、正常時とあまり大きな差はない。
図5は、接点1がオン故障した場合を示している。第1の時間は、正常な場合と同じであるが、接点1がオン信号のままであるのでオフ判定値がオフ閾値に達するには時間がかかるため、第2の時間が正常な場合の約2倍に延びている。図6は、軽い接触や誤操作により、ごく短い時間だけエンジン操作スイッチ13が押下された場合を示している。このような場合、スイッチの押下が不安定なので、チャタリングや極短い時間SC1,2がオン状態となる。そのため、判定値がオン閾値を超えることがなく、スイッチ起動の判定がなされない。図7は、エンジン操作スイッチ13の操作の途中で、接点1にオフ故障が発生した場合を示している。この場合、オフ故障の発生タイミングにより、第1の時間が長くなることがあるが、図7の例では、オフ故障がスイッチ起動の判定の後に発生しているので、第1の時間は正常時と同じである。しかし、オフ故障発生時にデジタル変換部がマイナスのデジタル値を出力するので、オフ判定値の生成が、オフ故障の発生時に開始される。また、接点2はこの時点でオン信号を出力しているので、スイッチ停止の判定時間である第2の時間の長さは、正常時の約2倍となる。
尚、本発明によると、入力判定部17による判定が一定時間以上遅くなった場合には、一部の接点の故障したものと認定することが可能である。このようにして、入力判定部17の出力により一部の接点の故障を検知して、一部接点が故障した旨の警告出力(警告表示等)を行うような構成とすることも可能である。
本発明の実施形態における車両用エンジン始動停止装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の入力判定部17の一実施例を示す機能ブロック図である。 本発明を実施例にかかる変換アルゴリズムを用いた入力装置が、正常に動作している場合の各部の出力信号変化を表す波形図である。 接点1の出力であるSC1がオフ故障となった場合の図3と同じ出力信号を示す波形図である。 接点1がオン故障した場合の図3と同じ出力信号を示す波形図である。 軽い接触や誤操作により、ごく短い時間だけエンジン操作スイッチ13が押下された場合における図3と同じ出力信号を示す波形図である。 エンジン操作スイッチ13の操作の途中で、接点1にオフ故障が発生した場合における図3と同じ出力信号を示す波形図である。
符号の説明
10 車両用エンジン始動停止装置
11 電源ECU12…スイッチ入力装置
13 車両キー
14 コード読み取り装置
15 イモビライザ
16 エンジン操作スイッチ
17 入力判定部、
18 出力部
25 エンジンECU
31 デジタル変換部
32 加算部
33 判定生成部
34 閾値記憶部
35 判定部
36 係数記憶部
SC1 接点1からの出力信号
SC2 接点2からの出力信号

Claims (12)

  1. 複数の接点を備え、起動操作により複数の接点からオン信号を出力するスイッチと、
    前記各接点からの出力信号がオフ信号からオン信号に変化する度に所定の大きさのプラスのデジタル値を生成し、オン信号からオフ信号に変化する度に前記所定の大きさと同じ絶対値のマイナスのデジタル値を生成し、前記接点毎に生成されたすべての前記デジタル値の総和を算出して、該デジタル値の総和を所定の単位時間で順次累積加算することにより判定値を生成し、該判定値が所定のオン閾値を超えたときにスイッチ起動と判定し、スイッチ起動信号が出力された後に前記デジタル値および前記判定値をリセットする入力判定部と、
    を備えることを特徴とするスイッチ入力装置。
  2. 前記入力判定部は、前記接点からの出力がオフ信号から前記オン信号に変化したときに該接点の前記デジタル値を「現在のデジタル値+1」とし、前記オン信号から前記オフ信号に変化したときに前記デジタル値を「現在のデジタル値−1」とし、前記スイッチ起動信号が出力された後に前記デジタル値および前記判定値を「0」にリセットすることを特徴とする請求項に記載のスイッチ入力装置。
  3. 前記入力判定部は、前記接点の出力が変化した後所定の時間を経過しても前記判定値が前記所定の閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記判定値をリセットすることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ入力装置。
  4. 前記入力判定部は、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算することにより、判定時間を設定することを特徴とする請求項に記載のスイッチ入力装置。
  5. 前記入力判定部は、さらに、前記判定値がマイナスの値であり、該判定値が所定のオフ閾値より小さいときにスイッチ停止と判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスイッチ入力装置。
  6. 前記入力判定部は、前記接点の出力がオン信号からオフ信号に変化した後所定の時間が経過しても前記判定値が前記所定のオフ閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記累積値をリセットすることを特徴とする請求項に記載のスイッチ入力装置。
  7. 前記入力判定部は、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算することにより、時間条件を設定することを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチ入力装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の前記スイッチ入力装置を備えることを特徴とする、エンジン始動停止装置。
  9. 複数の接点を有するスイッチの起動操作により前記各接点から出力されるオン信号に基づいて、スイッチ起動信号を出力するスイッチ入力装置において、
    (a)前記各接点からの出力信号を検出するステップと、
    (b)前記各接点からの出力信号がオフ信号からオン信号に変化する度に所定の大きさのプラスのデジタル値を生成し、オン信号からオフ信号に変化する度に前記所定の大きさと絶対値が同じマイナスのデジタル値を生成するステップと、
    (c)前記工程(b)において生成された前記各接点の前記デジタル値の総和を算出するステップと、
    (d)前記デジタル値の総和を所定の時間間隔で累積加算して累積加算値を判定値として生成するステップと、
    (e)前記判定値を所定のオン閾値と比較して、該所定のオン閾値を越えたときに、スイッチ起動と判定するステップと、
    (f)スイッチ起動信号が出力された後に、前記デジタル値および前記判定値をリセットするステップと、
    を備えることを特徴とする入力判定制御方法。
  10. 前記デジタル値を生成するステップ(b)は、前記接点の出力がオフ信号から前記オン信号に変化したときに該接点の前記デジタル値を「現在のデジタル値+1」とし、前記オン信号から前記オフ信号に変化したときに前記デジタル値を「現在のデジタル値−1」とし、前記スイッチ起動信号が出力された後に、前記デジタル値および前記判定値を「0」にリセットすることを特徴とする請求項に記載の入力判定制御方法。
  11. 前記スイッチ起動を判定するステップ(e)は、
    前記接点の出力が変化してから所定の時間経過しても前記判定値が前記所定のオン閾値を超えない場合には、前記デジタル値および前記判定値をリセットするステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の入力判定制御方法。
  12. 前記デジタル値を生成するステップ(b)は、さらに、前記デジタル値に所定の時間間隔で所定の重み係数を乗算するステップを備えることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の入力判定制御方法。
JP2006093961A 2006-03-30 2006-03-30 スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法 Active JP4495108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006093961A JP4495108B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006093961A JP4495108B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007269056A JP2007269056A (ja) 2007-10-18
JP4495108B2 true JP4495108B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=38672305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006093961A Active JP4495108B2 (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4495108B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004086424A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Polymatech Co Ltd 複合押釦スイッチおよびその入力制御用コンピュータプログラム
JP2005025479A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Keyence Corp 安全リレーシステムおよび安全リレーの制御方法
JP2005140015A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Denso Corp 車両用エンジン始動停止装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004086424A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Polymatech Co Ltd 複合押釦スイッチおよびその入力制御用コンピュータプログラム
JP2005025479A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Keyence Corp 安全リレーシステムおよび安全リレーの制御方法
JP2005140015A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Denso Corp 車両用エンジン始動停止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007269056A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111005793B (zh) 尿素消耗量异常检测方法、装置及存储介质
US9702742B2 (en) Circuit assembly and method for plausibility checking of sensor signals
US7337048B2 (en) Vehicular occupant protection system
JP2009253736A (ja) ネットワークシステム
US9142068B2 (en) Airbag control unit
JP5447997B2 (ja) 車両用データ記録装置
US20090292422A1 (en) Fail-safe apparatus and method for disposal of automobile pyrotechnic safety devices
JP4495108B2 (ja) スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法
JP4532429B2 (ja) スイッチ入力装置及びその入力判定制御方法
JP5753824B2 (ja) 車載用電子制御装置
US8301345B2 (en) Method for transmitting an activation decision for an actuator system from a first to at least one second control unit; first control unit for a vehicle; second control unit for a vehicle; device for transmitting an activation decision for an actuator system from a first to a second control unit
JP2010112257A (ja) スイッチ故障検出装置及び方法
JP5285058B2 (ja) ブレーキペダル接触器の診断方法
CN102009655B (zh) 一种离合器开关信号的诊断方法
KR100836296B1 (ko) 차량의 쉬프트 포지션 센서 고장 처리 방법
JP4358737B2 (ja) 乗員保護装置
JP2006513914A (ja) 拘束手段を起動する方法
JP4538852B2 (ja) 車両用制御装置
JP2010006240A (ja) ブレーキスイッチの故障診断装置および故障診断方法
JP6072507B2 (ja) 制御装置
JP4306475B2 (ja) 車両用乗員保護システム
JP3818218B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP3908020B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP5817252B2 (ja) 制御装置、制御システム、制御方法、プログラム及び媒体
JP6887277B2 (ja) 自動車用電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100326

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100408

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4495108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350