JP4493924B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体洗剤等の内容物を充填する容器の口部に適用して好適なヒンジキャップに関するものであり、容器内の内容物のほぼ全量の注出を可能とすると共にキャップの内側に残留する内容物を速やかに容器内へ流下させようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
台所で使用される液体洗剤等を入れる容器は、使い勝手の改善を図るために片手でもって簡単に注出口が開閉できるようにその口部にはプッシュプルタイプのキャップやヒンジタイプのキャップが装着されている。
【0003】
ところで、従来、この種の容器には流動性の高い内容物が充填使用されており、それに装着されているキャップはタイプの違いにかかわりなく、キャップの裏側に内容物が残留し易い傾向にある。
【0004】
そして、注出口を開けたままで容器の胴部を把持、圧搾するような力が加えられた場合に残留内容物が発泡状態(シャボン玉)で噴出することがあり、また、残留内容物が固着して注出口を閉塞させてしまうことも懸念されている。
【0005】
この点に関する先行技術としては、プッシュプルタイプのキャップにつき、スライドノズルの内壁面にガイド手段を設けて残留内容物を容器内へ速やかに流下させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−151260号公報
【0007】
しかしながら、上記公報に開示されているプッシュプルタイプのキャップにおいては流路を形成する環状部分下端で残留内容物の流下を促す突出部が内容物の注出に際しての障壁となってしまうことから容器内に充填された内容物を最後まで注出することが不可能であること、また、内容物の注出に際して容器を常に一定の向きに傾けるヒンジタイプのキャップを備えた容器では、容器の注出姿勢が常に一定しており内容物が残留する部位も同じになることからプッシュプルタイプのキャップに比較して内容物が固着しやすく注出口の閉塞を招きやすいところ、ヒンジタイプのキャップを備えた容器においては、このような問題について解決を図った試みは未だになされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、とくに、ヒンジタイプのキャップを備えた容器において懸念された上記のような従来の問題を解消できる新規なヒンジキャップを提案するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器の口部に着脱可能に保持されるキャップ本体と、このキャップ本体の天面に設けられ容器内に通じる開口通路を有する注出ノズルと、キャップ本体にヒンジを介して揺動可能に支持され注出ノズルの開口通路に嵌入する凸部を有する蓋体とを備えたヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の天面内側壁に、注出ノズルの開口通路を包囲して容器の底部へ向けて垂下する垂下片を配置してなり、
該垂下片は、その下端に該垂下片をヒンジ側で最も大きく突出させる一方、ヒンジから最も遠い側で極僅かに突出させるか若しくは突出代をゼロとする傾斜面を有し、
前記注出ノズルの開口通路は、蓋体の凸部が係合する部位を境にして上及び下に向けて先広がりとなりそのうちの下に向けて先広がりとなる開口通路の内壁面が内側に向けて凸となる湾曲断面形状を有し、
前記注出ノズルの開口通路に、垂下片の傾斜面と向きが同じで、かつ、該傾斜面と同等若しくはそれよりも大きな傾きの面をもつ段差を形成したことを特徴とするヒンジキャップである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
【0012】
図1〜図4は本発明に従うヒンジキャップの実施の形態を示したものであり、図1はキャップが閉状態にある断面を、図2はキャップが開状態にある断面を、図3はその平面を、また図4はその底面をそれぞれ示したものである。
【0013】
図1〜4において1は容器の口部にねじあるいはアンダーカットの如き係合手段にて着脱可能に保持されるキャップ本体、2はキャップ本体1の天面に設けられた注出ノズルである。注出ノズル2は容器内に通じる開口通路2aを有している。
【0014】
また、3はキャップ本体1にヒンジhを介して揺動可能に支持される蓋体であって、蓋体3には該蓋体3を閉じた時に注出ノズル2の開口通路2aに嵌入してアンダーカットにより係合する凸部3aが備えられている。
【0015】
また、4はキャップ本体1の天面内側壁で注出ノズル2の開口通路2aを包囲しつつ容器の底部に向けて垂下するように設けられた垂下片である。
この垂下片4はキャップ本体1と一体的に成形することができるもので、ヒンジh側Aで最も大きく突出させ、ヒンジhから最も遠く離れた側A′で極僅かに突出させるか若しくは突出代をゼロとする傾斜面4aが形成されている。
【0016】
ヒンジキャップを装着した容器は内容物を注出する際、図5に示すようにヒンジhから最も遠く離れた側が下側になるような傾動姿勢がとられるため、傾斜面4aのヒンジhから最も遠く離れた側A′が必ず注出方向下側に位置することとなるが、該A′部分形状は極僅かに突出するか若しくは突出代ゼロとなっているため内容物を注出する際の妨げとなることはなくそのほぼ全量を注出することが可能になる。また、容器を引き起こして内容物の注出を停止した場合に、とくにヒンジhから最も遠く離れた部位に内容物が残留し易いが、本発明にしたがい垂下片4を設けることで容器を引き起こした時にキャップの内側に残留する内容物は該垂下片4をつたわって速やかに流下する。
【0017】
このような残留内容物の流下は、開口通路2aに図1、図2において示す如き段差5を設けることでより一層顕著になり、内容物が固着して開口通路2aを閉塞させるようなことはない。
【0018】
段差5は、垂下片4の傾斜面4aと向きが同じで、該傾斜面4aと同等若しくはそれよりも大きな傾きになる面が形成できるように設ける。
【0019】
開口通路2aは、本発明の実施の形態では、蓋体3の凸部3aが係合する部位を境にしてそれぞれ上及び下に向けて先広がりになる鼓型の湾曲断面形状を例として示したが、上に向けて先広がりとした場合に内容物の注出を停止するとき液切れがよくなる。また、下に向けて先広がりとした場合には、キャップ内に残留する内容物の流下がさらに促進される利点がある。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、注出時、内容物のほぼ全量の注出が可能となり、また、内容物の注出を停止すべく容器を引き起こしたとき、キャップの内側に存在する内容物は垂下片をつたわって速やかに流下するので、残留内容物が固着して注出口を閉塞させることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うヒンジキャップの実施の形態を示した図である。
【図2】 図1に示したヒンジキャップにつき、蓋体を開けた状態を示した図である。
【図3】 図2の平面を示した図である。
【図4】 図2の底面を示した図である。
【図5】 内容物の注出状況を示した図である。
【符号の説明】
1 キャップ本体
2 注出ノズル
2a 開口通路
3 蓋体
3a 凸部
4 垂下片
4a 傾斜面
5 段差
h ヒンジ
Claims (1)
- 容器の口部に着脱可能に保持されるキャップ本体と、このキャップ本体の天面に設けられ容器内に通じる開口通路を有する注出ノズルと、キャップ本体にヒンジを介して揺動可能に支持され注出ノズルの開口通路に嵌入する凸部を有する蓋体とを備えたヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の天面内側壁に、注出ノズルの開口通路を包囲して容器の底部へ向けて垂下する垂下片を配置してなり、
該垂下片は、その下端に該垂下片をヒンジ側で最も大きく突出させる一方、ヒンジから最も遠い側で極僅かに突出させるか若しくは突出代をゼロとする傾斜面を有し、
前記注出ノズルの開口通路は、蓋体の凸部が係合する部位を境にして上及び下に向けて先広がりとなりそのうちの下に向けて先広がりとなる開口通路の内壁面が内側に向けて凸となる湾曲断面形状を有し、
前記注出ノズルの開口通路に、垂下片の傾斜面と向きが同じで、かつ、該傾斜面と同等若しくはそれよりも大きな傾きの面をもつ段差を形成したことを特徴とするヒンジキャップ。
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