JP4493289B2 - 配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類 - Google Patents

配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類に関し、より詳細には、低温乃至高温での粘着特性に優れ、且つ粗面接着性に優れている配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在社会では、様々な分野で電化が進み、家屋内や車輌内などの様々な箇所に配線が張り巡らされている。その配線も、単に張り巡らせるだけではなく、実用的な観点や、見栄えの観点などの各種の観点から種々の手法で固定される必要がある。
【0003】
例えば、自動車製造工程では、工程での効率を考慮して、モジュール化等の傾向が高まってきている。その中で、自動車の天井と天井材の間に配線(ワイヤーハーネス)をめぐらせる際に、天井材にワイヤーハーネスを固定する必要がある。自動車の天井材にワイヤーハーネスを固定する際には、現在、感圧性接着テープが用いられている(特許文献1参照)。このような天井材は、主として、樹脂系複合材料で成型されており、粗面となり接着し難い材料となっている。
【0004】
また、自動車製造工程では、コスト削減のためにも、作業の効率化が不可欠である。そのため、天井材によく接着し、作業環境に関わらず接着させることができ、作業性に優れた感圧性接着テープが望まれている。
【0005】
そのため、現在、使用されている感圧性接着テープでは、粘着剤層を構成する粘着剤として、粘着成分としてガラス点転移温度が−60℃以下のポリマー成分を用いることにより、ガラス転移温度を低くして、粘着付与剤(粘着付与樹脂など)を添加しない構成としている。また、粘着剤層を厚くする等の設計となっている。そのため、接着性、コスト、作業効率、ワイヤーハーネスへの追随性等に問題が生じている。
【0006】
一方、感圧性接着剤組成物は、大別すると、ゴム系感圧性接着剤組成物と、アクリル系感圧性接着剤組成物との2種類に分けられ、ゴム系感圧性接着剤組成物は常温での接着性に優れているが、高温特性、耐候性が劣る。一方、アクリル系感圧性接着剤組成物は高温での接着性、耐候性に優れている。また、アクリル系感圧性接着剤組成物では、粘着成分のポリマー成分として、(メタ)アクリル系ポリマーが用いられており、該(メタ)アクリル系ポリマーは、それ自身に粘着感が有り、粘着付与樹脂が添加されていなくても、感圧性接着剤となりうるが、この場合、ポリオレフィン等のプラスチック材に対する接着力が低い。そのため、粘着付与樹脂を添加して、接着力を向上させられている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−207628号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(メタ)アクリル系ポリマーに粘着付与樹脂を添加すると、高温や、低温での接着力の低下が生じ、条件によっては、(メタ)アクリル系ポリマー単体と比較しても、接着力が低下している場合がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、低温乃至高温での粘着特性に優れ、且つ粗面接着性に優れている配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類を提供することにある。
本発明の他の目的は、特に、車輌のルーフモジュールにおける配線類を固定するために好適に用いることができる配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、配線類を固定するための感圧性接着テープ又はシート類における粘着剤層を形成する粘着剤として、特定のアクリル系ポリマーと、特定の粘着付与樹脂とを含有する粘着剤組成物を用いると、幅広い温度範囲での接着性に優れ、且つ、粗面接着性にも優れている配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類を得ることができることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
【0011】
すなわち、本発明は、配線類を固定するための感圧性接着テープ又はシート類であって、アルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルがポリマーを構成する単量体成分全量に対して95〜99重量%であるアクリル系ポリマーと、軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂とを含有する、ガラス転移温度が−30〜−60℃であるアクリル系粘着剤組成物により形成された粘着剤層を有していることを特徴とする車輌のルーフモジュールにおける配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類である。
【0013】
前記粘着付与樹脂としては、粘着付与樹脂が、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂の他、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂から選択された少なくとも1種の粘着付与樹脂のうち、軟化点が80〜170℃である粘着付与樹脂が好適である。また、アクリル系粘着剤組成物は、さらに、架橋剤を含有していてもよい
【0014】
【発明の実施の形態】
[アクリル系粘着剤組成物]
配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類における粘着剤層を形成するためのアクリル系粘着剤組成物は、アルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル[(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステル]を単量体主成分とするアクリル系ポリマーをベースポリマーとして含有し、且つ軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂を含有していることが重要である。このような組成のアクリル系粘着剤組成物を用いることにより、感圧性接着テープ又はシート類の粘着特性を低温や高温であっても良好とすることができるとともに、粗面接着性を良好とすることができる。
【0015】
(アクリル系ポリマー)
前記アクリル系ポリマーにおいて、単量体主成分として用いられている(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルなどが挙げられる。
【0016】
(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ドデシルを好適に用いることができる。
【0017】
(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルは、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。すなわち、アクリル系ポリマーは、1種のみ又は2種以上が組み合わせられた(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルを、単量体主成分としている。なお、アクリル系ポリマーが、単量体主成分として(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルを含有していなければ、感圧性接着剤としての特性が損なわれる。
【0018】
アクリル系ポリマーにおいて、(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルの割合は、単量体主成分として用いられているので、単量体成分(モノマー成分)全量に対して、50重量%以上であることが重要であり、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上(95〜99重量%)であり、特に97〜99重量%であることが最適である。
【0019】
前記アクリル系ポリマーとしては、(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルとともに、必要に応じて前記(メタ)アクリル酸C2-18アルキルエステルと共重合可能な他のモノマー(共重合性モノマー)が単量体成分として用いられていてもよい。共重合性モノマーは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0020】
具体的には、共重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル;アルキル基の炭素数が19以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリル酸アリールエステル[例えば、(メタ)アクリル酸フェニルなど]や、(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル[例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなど]などの(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその無水物;2−(メタ)アクリルアシドプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸基含有単量体;(メタ)アクリドキシエチルホスフェートなどのリン酸基含有単量体;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシルなどの水酸基含有単量体;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリロイルモルホリンなどのアミノ基含有単量体;スチレン、置換スチレンなどの芳香族ビニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有単量体;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミドなどのイミド基含有単量体;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基含有単量体などが挙げられる。
【0021】
また、共重合性モノマーとしては、例えば、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどの多官能性の共重合性単量体(多官能モノマー)なども用いることができる。
【0022】
なお、共重合性モノマーとしては、極性モノマー[例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、リン酸基含有単量体、水酸基含有単量体、アミド基含有単量体、アミノ基含有単量体、(メタ)アクリル酸メチル、酢酸ビニルなど]を好適に用いることができる。このような極性モノマーを用いることにより、アクリル系粘着剤組成物の凝集力を有効に高めることができる。
【0023】
また、共重合性モノマーとしては、アクリル系ポリマーのガラス転移温度を高めることが可能なモノマー成分[例えば、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデン、プロピオン酸ビニルなど]を好適に用いることができる。
【0024】
共重合性モノマーは、通常、単量体成分(モノマー成分)全量に対して、50重量%以下(0〜50重量%)の範囲で用いられる。
【0025】
アクリル系ポリマーは、公知の重合方法(例えば、乳化重合法や溶液重合など)を利用して調製することができる。なお、一般的な一括重合、連続滴下重合、分割滴下重合などの各種重合方法を採用することができる。また、重合に際しては、必要に応じて、公知の重合開始剤や連鎖移動剤などを用いることができる。また、乳化重合に際しては、必要に応じて公知の乳化剤や界面活性剤などを用いることができる。
【0026】
(粘着付与樹脂)
本発明では、粘着付与樹脂として、軟化点(軟化温度)が80〜170℃である粘着付与樹脂が用いられている。このような軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂において、軟化点の下限としては、80℃以上であればよく、好ましくは100℃、さらに好ましくは110℃である。一方、軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂において、軟化点の上限としては、170℃以下であればよく、好ましくは165℃、さらに好ましくは160℃であり、なかでも150℃(特に140℃)であることが望ましい。従って、粘着付与樹脂の軟化点としては、例えば、80〜165℃であってもよく、また、80〜160℃であってもよいが、100〜150℃であることが好ましく、さらには110〜140℃であることが最適である。
【0027】
前記軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂の他、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂などの粘着付与樹脂のうち、軟化点が80〜170℃のものが挙げられる。軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0028】
なお、ロジン系粘着付与樹脂には、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどの未変性ロジン(生ロジン)や、これらの未変性ロジンを水添化、不均化、重合などにより変性した変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジンの他、その他の化学的に修飾されたロジンなど)の他、各種のロジン誘導体などが含まれる。前記ロジン誘導体としては、例えば、未変性ロジンをアルコール類によりエステル化したロジンのエステル化合物や、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなどの変性ロジンをアルコール類によりエステル化した変性ロジンのエステル化合物などのロジンエステル類;未変性ロジンや変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなど)を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジン類;ロジンエステル類を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類;未変性ロジン、変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジンなど)、不飽和脂肪酸変性ロジン類や不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類におけるカルボキシル基を還元処理したロジンアルコール類;未変性ロジン、変性ロジンや、各種ロジン誘導体等のロジン類(特に、ロジンエステル類)の金属塩などが挙げられる。
【0029】
前記ロジンエステル類を調製する際に用いられるアルコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の2価のアルコール類;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリエチロールエタン等の3価のアルコール類;ペンタエリスリトール、ジグリセリン等の4価のアルコール類;ジペンタエリスリトール等の6価のアルコール類などの多価アルコール類が好適に用いられるが、メタノール、エタノールなどの1価のアルコール類であってもよい。また、アルコール類としては、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−イソブチルジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン等のアミノアルコール類も用いることができる。
【0030】
また、不飽和脂肪酸変性ロジン類や不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類を調製する際に用いられる不飽和脂肪酸としては、例えば、フマル酸、マレイン酸又はその無水物、イタコン酸、シトラコン酸又はその無水物、アクリル酸、メタクリル酸などのα,β−不飽和カルボン酸などが挙げられる。
【0031】
テルペン系粘着付与樹脂としては、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合体などのテルペン系樹脂や、これらのテルペン系樹脂を変性(フェノール変性、芳香族変性、水素添加変性、炭化水素変性など)した変性テルペン系樹脂(例えば、テルペン−フェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂など)などが挙げられる。
【0032】
フェノール系粘着付与樹脂としては、各種フェノール類とホルムアルデヒドとの縮合物などが挙げられる。前記フェノール類としては、例えば、フェノール、m−クレゾール、3,5−キシレノール、p−アルキルフェノール、レゾルシンなどが挙げられる。具体的には、フェノール系粘着付与樹脂には、例えば、アルキルフェノール系樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド系樹脂などが含まれる。また、フェノール系粘着付与樹脂としては、前述のフェノール類とホルムアルデヒドとをアルカリ触媒で付加反応させたレゾールや、前述のフェノール類とホルムアルデヒドとを酸触媒で縮合反応させて得られるノボラックの他、ロジン類(未変性ロジン、変性ロジンや、各種ロジン誘導体など)にフェノールを酸触媒で付加させ熱重合することにより得られるロジンフェノール樹脂なども用いることができる。
【0033】
炭化水素系粘着付与樹脂としては、例えば、脂肪族系炭化水素樹脂[炭素数4〜5のオレフィンやジエン(ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1等のオレフィン;ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレン等のジエンなど)などの脂肪族炭化水素の重合体など]、脂肪族系環状炭化水素樹脂[いわゆる「C4石油留分」や「C5石油留分」を環化二量体化した後重合させた脂環式炭化水素系樹脂、環状ジエン化合物(シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ジペンテンなど)の重合体又はその水素添加物、下記の芳香族系炭化水素樹脂や脂肪族・芳香族系石油樹脂の芳香環を水素添加した脂環式炭化水素系樹脂など]、芳香族系炭化水素樹脂[炭素数が8〜10であるビニル基含有芳香族系炭化水素(スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン、メチルインデンなど)の重合体など]、脂肪族・芳香族系石油樹脂(スチレン−オレフィン系共重合体など)、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロンインデン系樹脂などの各種の炭化水素系の樹脂が挙げられる。
【0034】
ケトン系粘着付与樹脂としては、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノンやメチルシクロヘキサノンなどのケトン類とホルムアルデヒドとの縮合物などが挙げられる。
【0035】
軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂としては、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂のうち、軟化点が80〜170℃のものが好ましく、さらには、軟化点が80〜170℃のロジン系粘着付与樹脂(なかでも、重合ロジンのエステル化合物、特に、重合ロジンペンタエリスリトールエステル)、軟化点が80〜170℃のテルペン系粘着付与樹脂(特に、テルペン−フェノール系樹脂)、軟化点が80〜170℃のフェノール系粘着付与樹脂(特に、ロジンフェノール樹脂)が好適である。
【0036】
なお、粘着付与樹脂の軟化点は、例えば、JIS K 2531(環球法)に準じて測定された値を採用することができる。
【0037】
本発明では、粘着付与樹脂として、軟化点が80〜170℃である粘着付与樹脂を用いているが、低温接着性や粗面接着力の向上のために、軟化点が80℃未満の粘着付与樹脂(低軟化点の粘着付与樹脂)や、その他、公知の可塑剤を併用してもよい。なお、このような低軟化点の粘着付与樹脂や可塑剤の使用量としては、軟化点が80〜170℃である粘着付与樹脂と、低軟化点の粘着付与樹脂及び/又は可塑剤との総量に対して50重量%以下であることが好ましい。
【0038】
アクリル系粘着剤組成物には、前記アクリル系ポリマーと、前記粘着付与樹脂とを必須成分として含有しており、さらに、任意成分として、架橋剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、着色剤(顔料、染料など)、老化防止剤、酸化防止剤などの従来公知の各種添加剤が含まれていてもよい。特に、架橋剤を用いることにより、アクリル系粘着剤組成物の凝集力を高めることができる。このような架橋剤としては、特に制限されず、公知の架橋剤を用いることができる。具体的には、架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、過酸化物系架橋剤の他、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられ、イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤が好適である。
【0039】
なお、前記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、1,2−エチレンジイソシアネート、1,4−ブチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート類;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネ−ト、水素添加キシレンジイソシアネ−トなどの脂環族ポリイソシアネート類;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート類などが挙げられ、その他、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートL」]、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートHL」]なども用いられる。
【0040】
また、前記エポキシ系架橋剤としては、例えば、N,N,N′,N′−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、ジグリシジルアニリン、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテルの他、分子内にエポキシ基を2つ以上有するエポキシ系樹脂などが挙げられる。
【0041】
架橋剤の使用量としては、特に制限されず、例えば、アクリル系ポリマー100重量部に対して、20重量部以下であることが好ましい。架橋剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0042】
また、架橋剤以外の他の添加剤の使用量としては、特に制限されず、感圧性接着剤組成物に適用される通常の使用量であればよい。
【0043】
なお、本発明では、架橋剤を用いる代わりに、あるいは、架橋剤を用いるとともに、電子線や紫外線などの照射により架橋処理を施すことも可能である。
【0044】
このようなアクリル系粘着剤組成物は、前記成分(アクリル系ポリマー、粘着付与樹脂や可塑剤など)を、公知の混合又は混練方法により、混合することにより調製することができる。
【0045】
なお、アクリル系粘着剤組成物としては、ガラス転移温度が、−30〜−60℃であることが望ましく、特に、−35〜−60℃であることが好ましい。
【0046】
[配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類]
本発明の配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、前記アクリル系粘着剤組成物により形成された粘着剤層を有している。該粘着剤層は、公知乃至慣用の粘着剤層の形成方法を利用して形成することができる。例えば、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類が、基材を有していない基材レスタイプの粘着テープ又はシートの形態を有している場合、剥離ライナーの剥離面上に、粘着剤を塗布する方法(塗布方法)などが挙げられる。また、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類が、基材を有している基材付きタイプの粘着テープ又はシートの形態を有している場合、基材上に、粘着剤を塗布する方法(塗布方法)、剥離ライナーなどの剥離フィルム上に、粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を基材上に転写する方法(転写方法)などが挙げられる。
【0047】
粘着剤層の厚さは、特に制限されず、例えば、10〜400μm程度の範囲から選択することができ、好ましくは20〜300μm程度である。
【0048】
粘着剤層を構成する粘着剤の損失正接(tanδ)又はそのピークとしては、1.2以上(例えば、1.2〜2.0、好ましくは1.3〜1.9)であることが望ましい。このような粘着剤層を構成する粘着剤の損失係数(tanδ)又はそのピークは、例えば、Rheometrics社製の粘弾性測定装置(装置商品名:ARES)を用いて、測定温度範囲:−70℃〜150℃、プレート:パラレルプレート[直径(φ):7.9mm;アルミニウム製]、測定周波数:1.0Hz、昇温速度:5℃/分、歪み:0.2%の条件で、動的弾性率(動的貯蔵弾性率G´および動的損失弾性率G″)を測定することにより求めることができる。
【0049】
なお、粘着剤層を構成する粘着剤のガラス転移温度は、上記粘弾性測定(動的弾性率に係る粘弾性測定)におけるG″がピークとなる温度に相当しており、前述のように、−30〜−60℃(特に、−35〜−60℃)であることが望ましい。
【0050】
本発明の配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、前記アクリル系粘着剤組成物により形成された粘着剤層を有していれば、前述のように、基材レスタイプの粘着テープ又はシートの形態を有していてもよく、基材付きタイプの粘着テープ又はシートの形態を有していてもよい。なお、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の層(例えば、中間層、下塗り層など)を有していてもよい。
【0051】
また、本発明の配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、片面のみが粘着面となっている粘着テープ又はシートの形態を有していてもよいが、両面が粘着面となっている両面粘着テープ又はシート(特に、基材レスタイプの両面粘着テープ又はシート)の形態を有していることが好ましい。
【0052】
従って、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類としては、粘着剤層のそれぞれの面に、片面が剥離面となっている剥離ライナーがそれぞれ積層されている形態の両面接着テープ又はシート類であってもよく、また、両面が剥離面となっている剥離ライナーの一方の面に、粘着剤層が形成された形態の両面接着テープ又はシート類であってもよい。なお、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、ロール状に巻回された形態で形成されていてもよく、シートが積層された形態で形成されていてもよい。
【0053】
このような剥離ライナーとしては、粘着テープ用の剥離ライナーとして用いられているものであれば特に制限されず、公知乃至慣用の剥離ライナーを用いることができる。なお、剥離ライナーとしては、前述のように、両面接着テープ又はシート類の形態に応じて、両面が剥離面となっているものや、何れか一方の面のみが剥離面となっているものを用いることができる。
【0054】
具体的には、剥離ライナーとしては、例えば、剥離処理剤からなる剥離処理剤層が剥離ライナー用基材(例えば、和紙、洋紙、グラシン紙などの紙類;不織布、布などの繊維質材料による基材;プラスチックフィルムや、金属蒸着プラスチックフィルムなど)の表面に形成された剥離ライナー、それ自体が剥離性の高いプラスチックフィルム[例えば、ポリエチレン(線状低密度ポリエチレン等)、ポロプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体(ブロック共重合体またはランダム共重合体)の他、これらの混合物からなるポリオレフィン系樹脂によるポリオレフィン系フィルム;テフロン(登録商標)製フィルムなど]による剥離ライナー、前記剥離性の高いプラスチックフィルムの素材(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のエチレン−α−オレフィン共重合体などのポリオレフィン系樹脂や、テフロンなど)を、各種基材(例えば、金属箔、プラスチックフィルムなど)にラミネート又はコーティングして得られる剥離ライナーなどが挙げられる。
【0055】
本発明では、剥離ライナーとしては、例えば、剥離処理剤からなる剥離処理剤層が剥離ライナー用基材の表面に形成された形態の剥離ライナーを好適に用いることができる。前記剥離ライナー用基材としては、プラスチックフィルムを好適に用いることができる。このような剥離ライナー用基材としてのプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレン製フィルム、ポリプロピレン製フィルム、ポリ−4−メチル−1−ペンテン製フィルム等のオレフィン系樹脂製フィルム;ポリアミド製フィルム;ポリエチレンテレフタレート製フィルム等のポリエステル製フィルム;ポリスチレン製フィルム;ポリ塩化ビニル製フィルムなどの各種プラスチック製フィルムが挙げられる。
【0056】
剥離ライナー用基材としては、単層の形態を有していてもよく、積層された形態を有していてもよい。また、剥離ライナー用基材の厚さとしては、特に制限されず、目的とする剥離ライナーの厚み等に応じて適宜選択することができる。
【0057】
また、剥離処理剤層を形成する剥離処理剤としては、特に制限されず、例えば、長鎖アルキル基含有ポリマー、シリコーンポリマー(シリコーン系剥離剤)、フッ素系ポリマー(フッ素系剥離剤)などの剥離剤が挙げられる。これらの剥離処理剤は単独で又は2種以上混合して使用することができる。なお、剥離ライナーの両面が剥離処理剤により形成されている場合、両剥離面を形成するための剥離処理剤は、同一のものであってもよく、異なるものであってもよい。
【0058】
剥離ライナーとしては、例えば、剥離ライナー用基材の表面に剥離処理剤層が形成された形態の剥離ライナーである場合、剥離処理剤を、剥離ライナー用基材の表面に、乾燥後に所定の厚みとなる塗布量で塗布し、乾燥させることにより、作製することができる。
【0059】
なお、剥離ライナーの厚みとしては、特に制限されないが、例えば、12〜200μm(好ましくは25〜150μm)であることが好ましい。
【0060】
なお、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類が、基材付きタイプの接着テープ又はシート類の形態を有している場合、基材としては、粘着テープ又はシート用の基材として公知の基材から適宜選択して用いることができる。具体的には、基材としては、特に制限されず、プラスチックのフィルムやシートなどのプラスチック系基材の他、金属系基材(例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔などの金属箔や金属板など)、繊維系基材(例えば、布、不織布、ネット、アラミド繊維による基材など)、紙系基材(例えば、和紙や洋紙など)などの薄葉体を用いることができる。基材としては、プラスチック系基材が好適である。プラスチック系基材における素材(材料)としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のα−オレフィンをモノマー成分とするオレフィン系樹脂(ポリオレフィン)を好適に用いることができるが、その他に、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル;ポリアミド;ポリイミド;ポリエーテルイミド;ポリフェニルサルフェート;ポリ塩化ビニル(PVC);ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリエーテルエーテルケトン(PEEK);フッ素系樹脂;シリコーン系樹脂などの各種樹脂も適宜選択して用いることができる。
【0061】
本発明の配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、前述のように、粘着剤層が、前記アクリル系粘着剤組成物により形成されているので、低温乃至高温での粘着特性に優れているとともに、粗面接着性にも優れている。従って、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類は、使用環境によっては低温や高温になる用途で、しかも貼り付ける面が粗面であっても、各種部位(例えば、自動車等の車両類のボディー、家電製品などの各種電気・機械設備類など)に配線類を固定するための感圧性接着テープ又はシート類として好適に利用することができ、なかでも、自動車等の車両内の配線類を固定するため(特に、車輌のルーフモジュールにおける配線類を天井材に固定するため)の感圧性接着テープ又はシート類として好適に用いることができる。
【0062】
また、配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類を用いると、優れた作業性で且つ低コストで、配線類を固定することができ、しかもその接着性も良好である。
【0063】
なお、配線類としては、各種電線や光ケーブルなどの公知の配線類(例えば、電化製品用電線や自動車用電線など)が挙げられる。配線類の形状や径などは特に制限されない。本発明の配線類固定用粘着テープ又はシート類は、前述のように、自動車等の車両内の配線類の固定に際して好適に用いることができるので、配線類としては、特に、自動車等の車両で用いられるワイヤーハーネス(W/H)が好適である。なお、粘着テープ又はシート類により固定する配線類は、1本のみであってもよく、2本以上であってもよい。また、2本以上の配線類を用いる場合、配線類としては、1種類又は2種類以上組み合わせて用いることができる。
【0064】
また、配線類を固定する部位の素材としては、特に制限されず、各種プラスチック材(例えば、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂の他、各種エンジニアリングプラスチック材など)、金属材、紙、ガラス繊維含有複合材料などであってもよい。また、配線類を固定する部位は、平面、粗面などの各種の表面形状を有していてもよい。
【0065】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例を記載して、より具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、以下において、部とあるのは重量部を意味する。実施例4は参考例として記載するものである。
【0066】
(実施例1)
表1に示されているように、n−ブチルアクリレート(BA)80部と、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)20部と、アクリル酸(AA)3部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、アゾビスイソブチロニトリル(「AIBN」と称する場合がある)0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=80/20(重量比)]中、60℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマーを得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂として重合ロジンペンタエリスリトールエステル樹脂(商品名「ハリエスターN130」ハリマ化成社製;軟化点130℃;表中「粘着付与樹脂A」と称する)30部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」と称する)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤A」と称する場合がある)を得た。
【0067】
前記アクリル系粘着剤Aを、両面にシリコーン剥離処理が施されたポリエステルフィルム(厚み50μm)の一方の面上に、乾燥後の厚みが75μmとなるように塗布し乾燥して、感圧性接着テープを作製した。
【0068】
(実施例2)
架橋剤として、エポキシ系架橋剤[商品名「テトラッドC」三菱ガス化学社製;1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン;表中「架橋剤T/C」と称する]を0.04部用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤B」と称する場合がある)を得た。さらに、前記アクリル系粘着剤Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0069】
(実施例3)
粘着付与樹脂として、テルペン−フェノール系樹脂(商品名「YSポリスターT130」ヤスハラケミカル社製;軟化点130℃;表中「粘着付与樹脂B」と称する)を30部用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤C」と称する場合がある)を得た。さらに、前記アクリル系粘着剤Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0070】
(実施例4)
n−ブチルアクリレート(BA)100部と、アクリル酸(AA)3部と、酢酸ビニル(VAc)5部と、2−ヒドロキシルエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、AIBN0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=90/10(重量比)]中、60℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマーを得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂として重合ロジンペンタエリスリトールエステル樹脂(商品名「リカタック PCJ」理化ファインテク社製;軟化点128℃;表中「粘着付与樹脂C」と称する)25部と、軟化剤として水添ロジンメチルエステル樹脂(商品名「M−HDR」丸善油化社製;液状;表中「軟化剤F」と称する)5部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤D」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Dを用いたこと以外は実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0071】
(実施例5)
n−ブチルアクリレート(BA)100部と、アクリル酸(AA)5部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、過酸化ベンゾイル0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=95/5(重量比)]中、70℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマーを得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂としてロジンフェノール樹脂(商品名「スミライトPR12603」住友デュレズ社製;軟化点133℃;表中「粘着付与樹脂D」と称する)20部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤E」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Eを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0072】
(実施例6)
n−ブチルアクリレート(BA)40部と、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)60部と、アクリル酸(AA)3部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、AIBN0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=70/30(重量比)]中、60℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマーを得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂として重合ロジンペンタエリスリトールエステル樹脂(商品名「ペンセル D160」荒川化学社製;軟化点160℃;表中「粘着付与樹脂E」と称する)25部と、軟化剤として水添ロジンメチルエステル樹脂(商品名「M−HDR」丸善油化社製;液状;表中「軟化剤F」)5部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤F」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Fを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0073】
(比較例1)
表2に示されているように、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)90部と、アクリル酸(AA)10部とを、AIBN0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=60/40(重量比)]中、60℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマーを得た。このアクリル系ポリマー100部に、架橋剤として、エポキシ系架橋剤[商品名「テトラッドC」三菱ガス化学社製;1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン;表中「架橋剤T/C」]0.03部を加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤G」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0074】
(比較例2)
n−ブチルアクリレート(BA)40部と、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)60部と、アクリル酸(AA)3部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、AIBN0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=70/30(重量比)]中、60℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマー(実施例6と同様のアクリル系ポリマーである)を得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂として部分水添ロジングリセリンエステル樹脂(商品名「リカタック SE10」理化ファインテク社製;軟化点75℃;表中「粘着付与樹脂G」と称する)30部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤H」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Hを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0075】
(比較例3)
n−ブチルアクリレート(BA)100部と、アクリル酸(AA)5部と、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.1部とを、過酸化ベンゾイル0.2部を重合開始剤として、トルエン/酢酸エチル混合溶液[トルエン/酢酸エチル=95/5(重量比)]中、70℃で8時間、溶液重合を行って、重量平均分子量50万のアクリル系ポリマー(実施例5と同様のアクリル系ポリマーである)を得た。このアクリル系ポリマー100部に、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(商品名「ハリエスターKT−2」ハリマ化成社製;軟化点180℃;表中「粘着付与樹脂H」と称する)30部と、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」日本ポリウレタン工業社製;表中「架橋剤C/L」)2部とを加えて均一になるように撹拌して混合することにより、感圧性接着剤組成物の溶液(「アクリル系粘着剤I」と称する場合がある)を得た。このアクリル系粘着剤Iを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感圧性接着テープを作製した。
【0076】
なお、表1〜2において、「BA」とはn−ブチルアクリレート、「2−EHA」とは2−エチルヘキシルアクリレート、「AA」とはアクリル酸、「2−HEA」とは2−ヒドロキシエチルアクリレート、「VAc」とは酢酸ビニルをそれぞれ意味している。
【0077】
【表1】
Figure 0004493289
【0078】
【表2】
Figure 0004493289
【0079】
(評価)
実施例1〜6、及び比較例1〜3で作製した感圧性接着テープについて、粘着剤層のガラス転移点(ガラス転移温度)、損失正接(tanδ)、粘着力(180°ピール接着力)について、下記の方法により測定・評価した。これらの結果を前記表1〜表2に併記する。
【0080】
(ガラス転移点・損失正接の測定方法)
各感圧性接着テープにおける粘着剤層を、Rheometrics社製の粘弾性測定装置(装置商品名:ARES)にセットして、測定温度範囲:−70℃〜150℃、プレート:パラレルプレート[直径(φ):7.9mm;アルミニウム製]、測定周波数:1.0Hz、昇温速度:5℃/分、歪み:0.2%の条件で、動的弾性率(動的貯蔵弾性率G´および動的損失弾性率G″)を測定し、ガラス転移点(℃)と、損失正接(tanδ)とを求めた。具体的には、ガラス転移点(℃)は、動的損失弾性率G″のピーク温度により求めた。また、損失正接(tanδ)は、動的損失弾性率G″と動的貯蔵弾性率G´との比(G″/G´)より求めた。
【0081】
[180°接着力の測定方法]
各感圧性接着テープを、厚さが25μmのポリエステルフィルム(商品名「ルミラーS10」東レ社製)に貼り合わせた後、20mm幅に裁断したものを、被着体として車輌用のルーフ材に貼り付け、引っ張り試験機として「オートグラフAG1−kNG(島津製作所社製)」を用いて、クロスヘッドスピード300mm/minで180°方向に引張り、180°ピール接着力(N/20mm)を測定した。
【0082】
なお、感圧性接着テープをポリエステルフィルムに貼り合わせた後に、車輌用のルーフ材に貼り付ける際の「貼付け条件」、車輌用のルーフ材に貼り付けた後の「保存条件」、および180°ピール接着力を測定する際の「測定条件」の各種条件として、表3に示されている条件1〜4を採用して、それぞれの条件で測定を行った。
【0083】
【表3】
Figure 0004493289
【0084】
表1〜2より明らかなように、実施例1〜6に示された感圧性接着テープは、車輌用のルーフ材等の粗面に貼り付けた際の接着力も良好であるだけでなく、幅広い温度範囲での粘着力に優れていることが確認された。
【0085】
【発明の効果】
本発明の配線類固定用感圧性粘着テープ又はシート類によれば、低温乃至高温での粘着特性に優れ、且つ粗面接着性に優れており、配線類を固定するための感圧性粘着テープ又はシート類として有用である。特に、車輌のルーフモジュールにおける配線類を固定するために好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. 配線類を固定するための感圧性接着テープ又はシート類であって、アルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルがポリマーを構成する単量体成分全量に対して95〜99重量%であるアクリル系ポリマーと、軟化点が80〜170℃の粘着付与樹脂とを含有する、ガラス転移温度が−30〜−60℃であるアクリル系粘着剤組成物により形成された粘着剤層を有していることを特徴とする車輌のルーフモジュールにおける配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類。
  2. 粘着付与樹脂が、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂の他、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂から選択された少なくとも1種の粘着付与樹脂のうち、軟化点が80〜170℃である粘着付与樹脂である請求項記載の車輌のルーフモジュールにおける配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類。
  3. アクリル系粘着剤組成物が、さらに、架橋剤を含有している請求項1又は2記載の車輌のルーフモジュールにおける配線類固定用感圧性接着テープ又はシート類。
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