JP4493084B2 - センサシステム - Google Patents

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Description

本発明は、複数台のセンサ本体を横並びに隣接配置して使用するセンサシステムに関する。
FA等の技術分野に使用される例えばファイバタイプの光電センサ、超音波センサ、近接センサ等のヘッド分離型センサでは、センサ本体をDINレールに多数台を横並び状態に装着してセンサシステムを構築することがある。かかるセンサシステムでは、各センサ本体に電源電力を供給するための電源線を各センサ本体毎に個別に接続するとなると、システムの構築作業に大変に手間取るため、その省配線化が望まれている。
そのような要望に応えるものとして、特許文献1記載の発明が公知である。これは、各センサ本体に接続される親コネクタおよび子コネクタを利用して電源電力を中継しようとするものである。具体的には、親コネクタには信号線に加えて電源線を導入しておき、その電源線に電気的に連ねて給電端子を設けてセンサ本体内の電源供給回路に連なる受電端子に接続されるようにすると共に、その電源線に電気的に連ねて隣接する子コネクタとの間で電気的な導通を確保するための内部導体を配置してある。子コネクタには隣のコネクタに向けて突出する中継端子が設けられると共に、その中継端子はセンサ本体の上記受電端子に接続可能とされると共に、その子コネクタに親コネクタが隣接している場合には、その親コネクタの上記内部導体に接続され、子コネクタが隣接している場合には、その子コネクタの中継端子に接続されるようになっている。したがって、多数台のセンサ本体を横並びに隣接配置し、端部のものに親コネクタを嵌合し、それ以外のものに子コネクタを嵌合すると、各子コネクタの中継端子が相互接続されると共に、端部の子コネクタは親コネクタの内部導体に接続され、結局、親コネクタに導入されている一対の電源線から親コネクタ及び全ての子コネクタに電源電力の供給が可能になる。
特許第3266198号
このような構成によれば、いずれかのセンサ本体に親コネクタを接続して電源電力を供給し、他のセンサ本体には子コネクタを接続すれば、電源電力が親コネクタから子コネクタ、子コネクタからさらに次の子コネクタへと順次バトンタッチするようにして中継されて行くから、子コネクタには電源線を接続する必要がなく、センサシステムへの電源供給ラインが簡素化されるという利点がある。
ところが、上記した従来のセンサシステムでは、コネクタのみを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するする構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体がメンテナンス等のためにコネクタから外されていた場合には、そのセンサ本体の受電用端子と給電端子との接続、および、電力送出用端子と中継端子との接続が外れるがコネクタ同士により電源供給が継続されるので、その結果、そのセンサ本体の下流のセンサ本体群に電力供給が継続されることになる。このため、センサシステム全体として異常があることが不明確になり不用意に製造ラインを稼働等させてしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数のセンサ本体を隣接して配置して使用する際に、各センサ本体への電源電力の供給を簡単に行うことができるとともに、センサシステム全体として異常を明確にできるセンサシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに隣接して配置される複数のセンサ本体と、これらのセンサ本体のコネクタ嵌合部に対して着脱自在に嵌合可能なコネクタとを含んだセンサシステムであって、
前記センサ本体には、外部電源に接続されて内部のセンサ回路へ電力供給を行う電力供給回路と、この電力供給回路に電気的に連なって電力を隣接する他のセンサ本体に送り出すための電力送出用端子と、その電力送出用端子とは反対側に位置して隣接する他のセンサ本体の前記電力送出用端子に接続可能であって前記電力供給回路に電気的に連なる電力受け入れ用端子とが設けられ、
前記電力送出用端子及び電力受け入れ用端子のうちの一方は、前記センサ本体の本体ハウジング内に収容された収容位置と、その本体ハウジングの側壁面に設けた開口部を貫通して外部に突出する突出位置との間で変位可能に設けられた可動端子であり、他方は、前記本体ハウジング内に設けられて前記突出位置にある前記可動端子と接続する端子である構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記コネクタのうちの一部のものには、前記外部電源からの電源線が引き込まれると共に、その電源線に電気的に連なる電源端子が備えられ、かつ、前記センサ本体には、さらに前記コネクタの前記電源端子に接続可能であって前記電力供給回路に電気的に連なる受電用端子が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記センサ本体の側方にはエンドユニットが取付け可能となっており、そのエンドユニットには、前記外部電源からの電源線が引き込まれると共に、前記センサ本体の前記電力受け入れ用端子に接続可能な電源端子が前記電源線に連ねて設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記電力送出用端子を固定端子とし、前記電力受け入れ用端子を可動端子としたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記センサ本体には、その側壁面から突出することで隣接するセンサ本体の前記可動端子を前記突出位置に押し出すための端子押し出し用突部が設けられているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記可動端子は、弾性板の所定部位にくの字形に屈曲させた山形突部を形成した板状電極であり、前記センサ本体内には奥方に押し込まれることにより前記山形突部を押圧して前記板状電極の先端部を前記突出位置に押し出すスライダを備え、隣接するセンサ本体の前記端子押し出し用突部は前記スライダに当接してこれを押し込むようにされているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記可動端子は前記センサ本体内においてその側壁面に直交する方向にスライド移動可能に設けられると共に、前記センサ本体の前記開口部を設けた側壁面とは反対側に隣接するセンサ本体の前記可動端子の先端が進入可能な突部挿入口が形成されることで、前記可動端子が前記押し出し用突部を兼ねた構成とされているところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記センサ本体内には、前記可動端子が前記収容位置と前記突出位置との間で回動可能に設けられ、前記コネクタには前記コネクタ嵌合部への嵌合に伴って前記可動端子を回動させるための押圧ピンが設けられているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記可動端子は前記センサ本体内に回動可能に設けた合成樹脂製の端子保持部材に一体的に保持されると共に、その端子保持部材には前記押圧ピンが当接する当接部が設けられ、かつ、前記センサ本体内には前記可動端子が前記突出位置に回動されたときにその可動端子が当接して回動を規制するストッパ電極が固定的に設けられているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記可動端子は、前記センサ本体内に前記側壁面に沿った縦軸を中心に回動可能に設けた端子ホルダに固定され、その端子ホルダを回動することにより前記可動端子が前記センサ本体の本体ハウジング内に収容された収容位置と、その本体ハウジングの側壁面に設けた開口部から外部に突出する突出位置との間で旋回変位するところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載のものにおいて、前記コネクタは、親コネクタであり、この親コネクタには、前記センサ本体における前記可動端子と一体に設けられた受電用端子に接続可能な電源端子を前記外部電源からの電源線に接続して設けられており、かつ、前記端子ホルダは前記コネクタ嵌合部に設けられ、その端子ホルダには、前記受電用端子の上下側に挟持用板を設けることにより前記親コネクタの前記電源端子を、前記受電用端子と一方側の前記挟持板とで挟持可能にしたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
例えば3つのセンサ本体X,Y,Zが順に隣接して配置され、各センサ本体の可動端子Aが突出位置に変位させられていて隣のセンサ本体の端子Bに接続しているとする。すると、各センサ本体の可動端子A及び端子Bは、そのセンサ本体の電力供給回路に電気的に連なっているから、例えばセンサ本体Xに供給されている電源電力は隣接するセンサ本体Yの電力供給回路にセンサ本体X,Yの端子B及び可動端子Aを介して供給されることになる。さらに隣接するセンサ本体Zについても同様に、センサ本体Xからセンサ本体Yを介してセンサ本体Zの電力供給回路に電源電力が供給される。したがって、最初のセンサ本体X(またはいずれかのセンサ本体)の電力供給回路に電源電力が供給されるようになっていれば、隣接するセンサ本体に順次バトンタッチするようにして電力供給がなされるから、他のセンサ本体には電源線を接続する必要がなく、センサシステムへの電源供給ラインが簡素化される。
また、本発明では、コネクタを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するのではなく、センサ本体を挟んで順に電源電力を下流に供給する構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体Yがメンテナンス等のために取り外されていたり、可動端子Aが収容位置に後退させられていた場合には、その可動端子Aと隣のセンサ本体の端子Bとの接続が解除されるから、そのセンサ本体の下流のセンサ本体群には電力供給が遮断されることになる。このため、センサシステム全体として異常があることが明確になり、不用意に製造ラインを稼働させてしまうこと等がなく、安全である。
<請求項2の発明>
親コネクタをいずれかのセンサ本体のコネクタ嵌合部に嵌合すれば、そのコネクタに設けた電源端子がコネクタ嵌合部の受電用端子に接続されるから、外部電源から電源線を介して電力供給を行うことができる。コネクタを介して電源供給を行うことができるから、センサ本体群のうちのどのセンサ本体にまず電力供給を行うかを自在に設定することができ、外部電源からの電源ケーブルを配索する上での自由度が高くなるという利点がある。
なお、一般に、親コネクタは、横並びしたセンサ本体群のうちの端部のセンサ本体に装着されるが、センサ本体群のうちの端部以外(例えば、中間)のセンサ本体に装着してもよく、この場合、左右両方のコネクタへ電力を送るための端子(中継端子)をもう一つ増やせばよい。
<請求項3の発明>
センサ本体群の端部にエンドユニットを取り付けると、そこに設けた電源端子がセンサ本体に嵌合したコネクタの給電端子に接続されるため、外部電源からエンドユニットを介して電源供給を行うことができる。エンドユニットを介して電力供給を行うから、コネクタとしては電源端子を備えた電源コネクタを使用する必要がなく、単一種類のコネクタによってセンサシステムを構成することが可能である。
<請求項4の発明>
電力送出用端子がセンサ本体から突出しない形状にできる固定端子であるから、隣接配置した複数のセンサ本体のうち端部に位置するものにおいて端子が突出することがなく、端子が不用意に他の物に接触するおそれがない。
<請求項5の発明>
複数台のセンサ本体を隣接配置すると、端子押し出し用突部によって可動端子が突出位置に押し出され、隣のセンサ本体の固定端子と接触可能になるから、センサ本体を順次隣接配置して行くだけで、電源電力の供給のための接続がなされる。
<請求項6の発明>
センサ本体を隣接配置すると、端子押し出し用突部が隣のセンサ本体のスライダに当接してこれを押し込む。すると、スライダが可動端子の山形突部を押圧し、その結果、可動端子の先端が突出位置に押し出され、隣のセンサ本体の固定端子との接触が可能になる。スライダを設けるという簡単な構造で可動端子を突出位置に変位させることができ、構造が簡単である。
<請求項7の発明>
センサ本体を隣接配置すると、一のセンサ本体の可動端子の先端部が隣のセンサ本体の側面に設けた突部挿入口から内部に進入し、そのセンサ本体の可動端子を突出位置に変位させる構成であり、構造が簡単になる。
<請求項8の発明>
コネクタをセンサ本体のコネクタ嵌合部に嵌合すると、それに伴い押圧ピンによって可動端子が回動させられ、突出位置に進出する。コネクタを嵌合するという本来的に必要な作業によって可動端子を突出位置に変位させることができるから、センサシステムの構築作業が簡単になる。
<請求項9の発明>
本構成によれば、可動端子が突出位置に回動されたときにその可動端子がストッパ電極に当接して回動を規制されるから、所定の突出位置まで突出させることが出来るとともに、かかる当接により可動端子とストッパ電極との電気的接続を図ることができる。
<請求項10の発明>
可動端子を突出位置に旋回変位させて突出位置に移動させるから、他のセンサ本体やコネクタを取り付け前に突出位置に移動させることができる。
<請求項11の発明>
本構成によれば、親コネクタの電源端子が挟持用板に挟持されるから、確実に可動端子と電源端子との電気的接続を図ることができる。
<実施形態1>
本発明のセンサシステムを、ファイバセンサに適用した実施形態1(請求項1,2,4,8,9に対応)について、図1〜図12を参照しつつ説明する。なお、前後方向については、図1の左上方(奥方)を前方として説明する。
実施形態1のセンサシステム100は、図1に示すように、断面略コ字状をなすレールLを跨って隣接して配置される複数(例えば、3個)のセンサ本体110と、それらの各センサ本体110に対して着脱自在に嵌合可能な複数(例えば、3個)のコネクタ130とからなり、このうち電源線C1,C2の接続される親コネクタ130Aを介してこの親コネクタ130Aと嵌合するセンサ本体110Aに電力が供給されるとともに、このセンサ本体110Aから下流側(図1の右上方)のセンサ本体110B,110Cへと順次電力が供給されるようになっている。
1.センサ本体の構成
センサ本体110は、幅方向(並び方向)に薄幅の略直方体状をなす本体ハウジング119内部に、本体ハウジング119の前後に亘って回路基板150(図5参照)が起立した姿勢で収容されており、図1における左上方を向いた前面には、一対の光ファイバF,Fの各基端部が、センサ本体110内に備えられた投光素子111及び受光素子112にそれぞれ突き合わせた状態で差し込まれており、これにより投光素子111からの光が一方の光ファイバF内を伝わるとともに、他方の光ファイバFからの光が受光素子112にて受光されるようになっている。
センサ本体110の後端部(光ファイバFの導出面と反対側)の略下半分は、図2に示すように、後方に開放する凹部が全幅に亘って形成されており、この凹部の奥壁から3本の端子121〜123が突出してなるコネクタ嵌合部120が形成され、このコネクタ嵌合部120にコネクタ130が嵌合されるようになっている。
コネクタ嵌合部120から突出する3本の端子121〜123は高さ方向に三段に設けられており、上段は高圧側の電圧(V[V])を受電する高圧側受電用端子121とされ、中段はセンサ本体110内部の出力回路155からの信号を外部に送信するための送信用端子122とされ、下段には低圧側の電圧(例えば、0[V])を受電する低圧側受電用端子123とされている。そして、これら3本の端子121〜123のうち高圧側受電用端子121と低圧側受電用端子123とはセンサ本体110内部の後述する電力供給回路156に接続されている。
また、凹部(コネクタ嵌合部120)の奥壁の下端には、略長方形状の貫通孔160が設けられており、コネクタ130の嵌合時には、この貫通孔160に子コネクタ130B,130Cの押圧ピン170が挿入されるようになっている。
センサ本体110の後端部の両側面のうち、コネクタ嵌合部120のやや前方(センサ本体110の後端部)に、前後に延びる切れ目部161(161A,161B),162(162A,162B)が本体ハウジング119側壁面を上下一対の貫通して形成されており、このうち一方の電源供給側(上流側)の側面(図3の左面)の切れ目部161(本発明の「開口部」に相当)からは、後述する2枚の可動端子板181(本発明の「電力受け入れ用端子」に相当)がそれぞれ突出するとともに、他方(下流側)の側面の切れ目部162(図4参照)は、下流側のセンサ本体110の可動端子板181を受け入れるようになっている。
また、センサ本体110(本体ハウジング119)内部であって、上記した本体ハウジング119の両側面の切れ目部161,162の間(コネクタ嵌合部120の前方)には、上流側のセンサ本体110A(110B)からの電力を下流側に隣接するセンサ本体110B(110C)に伝送するための電力伝送機構180が設けられている。
電力伝送機構180は、図7に示すように、可動端子板181が本体ハウジング119の側面から突出する突出位置(図6)と本体ハウジング119内部に収容される収容位置(図5)との間で回動可能に設けられる可動端子部182と、可動端子板181の回動を規制して可動端子板181との電気的に接続されるストッパ電極187とから構成されている。
可動端子部182は、図7(B)に示すように、平行な2枚の略長方形状の金属板からなる可動端子板181と、可動端子板181の角部の軸部183にて可動端子板181と一体的に固定される合成樹脂製の端子保持部材184とから構成されており、軸部183を中心として可動端子部182が回動可能となっている。
可動端子板181の上流側(切れ目部161側)の端部には、上流側に膨出成型された雄端子部181Aが形成されており、この雄端子部181Aが収容位置(図5の状態)にあっては、本体ハウジング119内に収容されるとともに、突出位置(図6の状態)に移動した場合には、本体ハウジング119の切れ目部161を貫通して外部に突出するようになっている。
また、可動端子板181の略中央部は、扇状に開口するストッパ受け部185とされ、このストッパ受け部185が突出位置において後述するストッパ電極187のストッパ凸部188Aに係止されることで、可動端子板181とストッパ電極187との電気的接続が図られるようになっている。
端子保持部材184は、略L字状をなし、一端側が軸部183に固定されるとともに、他端側に後方に向けて突出するピン受け部186が形成されており、このピン受け部186が後述する押圧ピン170を受ける(押される)ようになっている。
ピン受け部186の側面は、下流側(図5の右方)に向けてやや下り勾配となる傾斜面186Aとなっており、その傾斜面186Aと連続するピン受け部186の後面は、切り欠かれたテーパ面186Bとされている。
そして、テーパ面186Bから傾斜面186Aにかけて押圧ピン170が押圧(当接)することで、可動端子部182が収容位置から突出位置に回動するようになっている。したがって、テーパ面186Bと傾斜面186Aとが本発明の「当接部」に相当する。
なお、可動端子部182は、図示しない弾性体(ばね等)により、常に収容位置側に付勢された状態となっており、コネクタ130の押圧ピン170が後退すると、可動端子部182が突出位置から収容位置に戻るようになっている。
ストッパ電極187(固定端子)は、図7(B)に示すように、T字型の成型された2つの平型金属片からなり、それぞれのストッパ電極187が各可動端子板181のわずかに隙間を隔てた上方に可動端子板181に沿うように配されている。
また、図5に示すように、ストッパ電極187のT字型の1辺側は、センサ本体110の幅方向に亘って配される電力伝送部188とされており、この電力伝送部188を介して下流側のセンサ本体110B(110C)に電力が伝送されるようになっている。一方、ストッパ電極187のうち、電力伝送部188の中央部から前方に延びる部分は電力分岐部189とされ、この電力分岐部189が回路基板150の一面の電力供給回路156に連なる導電路と電気的に接続されることで、電力伝送部188からの電力が分岐されてセンサ本体110の電力供給回路156に供給されるようになっている。なお、回路基板150の各導電路は、電力供給回路156から高圧側受電用端子121及び低圧側受電用端子123のそれぞれに電気的に接続されている。
電力伝送部188の上流側(図7の左方)の端部には、下方に突出して可動端子板181のストッパ受け部185内に配されるストッパ凸部188Aが形成されており、このストッパ凸部188Aがストッパ受け部185に係止されることで、可動端子部182の収容位置と突出位置とでそれぞれ位置決めされるとともに、この係止により可動端子板181とストッパ電極187との電気的接続が図られるようになっている。
一方、電力伝送部188の下流側の端部(図7の右端部)の上面には、前後に亘って溝部188Bが形成されており、溝部188Bよりも先端側は下方に屈曲された屈曲部188Cが形成されている。そして、隣接する下流側のセンサ本体110B(110C)の可動端子部182が突出位置に移動すると、センサ本体110B(110C)の可動端子板181の雄端子部181Aが、センサ本体110A(110B)側の溝部188Bの側縁に当接し、これにより隣接するセンサ本体110の電力伝送部188同士が電気的に接続されるようになっている。なお、2枚の可動端子板181及びストッパ電極187のうち上側が高圧側の電圧を伝送し、下側が高圧側の電圧を伝送するようになっている。
なお、図1に示すように、センサ本体110の一側面の上部中央には、光を投光する投光部113が設けられると共に、他方の側面の上部中央には、投光部113からの光を受光する受光部114が設けられており、投光部113からの光を隣接する下流側のセンサ本体110B(110C)の受光部114が受光することで下流側のセンサ本体110B(110C)に対して検出状態等の信号を送信できるようになっている。また、センサ本体110の底面には、長手方向の両端に一対の底面突部115が設けられ、それら底面突部115から互いに対向する向きに突出する一対の係止爪116A,116Bが、両レールLの端部に設けられた鍔部を挟むように係合可能となっている。これら一対の係止爪116A,116Bのうち、後方側の係止爪116Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体110を前方側に押し付けることで、両係止爪116A,116B間の間隔が拡がって前方側の係止爪116AとレールLとの係合が解除され、これによりセンサ本体110をレールLから取り外すことができる。
2.コネクタの構成
コネクタ130は、全体として略直方体状をなすコネクタハウジングの前面に、図9に示すように、前記センサ本体110の各端子が挿入される3つの端子挿入孔131〜133が各端子に対応して3段に設けられており、センサ本体110のコネクタ嵌合部120にコネクタハウジングの前面から嵌合可能となっている。なお、コネクタ130の上面には片持ち梁状のロックアーム139Aが設けられており、このロックアーム139Aによりコネクタ130が着脱可能となっている。
コネクタ130は、電源線C1,C2を介して電源からの電力の伝送される1つの親コネクタ130A(図1の左端のコネクタ)と、電源線C1,C2が接続されない複数の子コネクタ130B(130C)B,130C(親コネクタ以外のコネクタ)とからなる。
子コネクタ130B(130C)には、3段の端子挿入孔131〜133のうち、中段の端子挿入孔132内に雌型端子金具からなる受信用端子(図示しない)が配されるとともに、この受信用端子は子コネクタ130B(130C)の後面部に接続される信号線C3と電気的に接続されており、これによりセンサ本体110B,Cの送信用端子122と受信用端子とが導通することで検出結果等の信号が信号線C3を介して外部に出力されるようになっている。なお、上段と下段の端子挿入孔131,133内には、端子金具(図示しない)が設けられいるがこの端子金具は電気的に絶縁された状態となっている。なお、当該端子金具は設けずに外部とは電気的に絶縁する構成としてもよい。
また、子コネクタ130B(130C)の前面の下部には、前方に突出する押圧ピン170が設けられている。
押圧ピン170は、角柱状をなし、その先端面の上流側(図8の上方側)がテーパ状に切り欠かれた端子逃げ部171が形成されており、押圧ピン170の先端部がセンサ本体110側の端子保持部材184のピン受け部186を押圧することで、収容位置にある可動端子板181が突出位置まで回動するとともに、このとき可動端子板181の回動により後方に後退する可動端子板181の後端部が端子逃げ部171側に逃げられるようになっている。
一方、親コネクタ130Aは、子コネクタ130B(130C)とは以下の部分が異なる。即ち、親コネクタ130Aには、図11に示すように、信号線C3に加えて外部電源に接続された高圧側と低圧側とからなる2本の電源線C1,C2が接続されるとともに、上段と下段の端子挿入孔131,133内に雌型端子金具からなる電源端子(図示しない)が配されており、各電源端子が2本の電源線C1,C2のそれぞれと電気的に接続されている。これに伴い、上流側に隣接するセンサ本体から電力を受ける必要がないから、親コネクタ130Aの前面には、可動端子板181を回動させるための押圧ピン170が設けられていない。
これにより、親コネクタ130Aを介して、当該親コネクタ130Aと嵌合するセンサ本体110Aの電力供給回路156に電力が供給されるとともに、コネクタ130が装着されたセンサ本体110が隣接配置されると、両切れ目部161,162を通って可動端子板181が上流側のストッパ電極187に接触し、センサ本体110内の電力が下流側に隣接するセンサ本体110の電力供給回路156に供給されるようになっている。
3.センサシステムの電気的構成
センサシステム100の電気的構成について図12を参照しつつ説明する。
各センサ本体110の内部の回路基板150には、図12に示すように、タイミング発生回路151で生成された所定のタイミングで投光素子111を駆動するための駆動回路152、受光素子112の出力信号を増幅させる増幅回路153、増幅された信号を所定の閾値と比較するコンパレータ154、受光素子112による検出結果を出力する出力回路155等が設けられており、出力回路155なら出力される検出結果に応じた出力信号が送信用端子122に送られるようになっている。
また、センサ本体110内部の回路基板150には、上記した各回路に電力を供給するための電力供給回路156が設けられており、電源からの電力が親コネクタ130Aの電源端子、センサ本体110Aの受電用端子121,123を介して電力供給回路156に供給される(矢印A,B)。
また、電源からの電力は、センサ本体110内部の回路(導電路)で分岐して、ストッパ電極187及び可動端子板181を介して(矢印C,D)隣接するセンサ本体110Bの電力供給回路156に供給される(矢印E,F)。
以下、同様に、隣接配置されたセンサ本体110Cにおいても電力の供給が行われて、全てのセンサ本体110の電力供給回路156に電力が供給される(矢印G〜J)。
4.センサシステムの組み付け手順について説明する。
複数のセンサを組み付けるには、例えば、先に、各センサ本体110をレールLに組み付け、隣り合ったセンサ本体110同士を若干離しておく。そして、左端のセンサ本体110に、親コネクタ130Aを装着し、残りのセンサ本体110に子コネクタ130B(130C)を装着する(図3参照)。このとき、子コネクタ130B(130C)の装着されたセンサ本体110B,110Cの側面の切れ目部161から可動端子板181の雄端子部181Aが突出する。
次いで、センサ本体110をレールLに沿ってスライドして、センサ本体110同士を密接させると、隣接するセンサ本体110間の全ての可動端子板181及びストッパ電極187が導通状態となり、これにより全てのセンサ本体110に電力が供給される。
5.本実施形態の効果
本実施形態によれば、最初のセンサ本体110A(またはいずれかのセンサ本体110)の電力供給回路156のみに電源電力が供給されるようになっていれば、隣接するセンサ本体110に順次バトンタッチするようにして電力供給がなされるから、他のセンサ本体110B,110Cには電源線C1,C2を接続する必要がなく、センサシステム100への電源供給ラインが簡素化される。
また、本発明では、コネクタ130のみを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するのではなく、センサ本体110を介して順に電源電力を下流に供給する構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体110Bがメンテナンス等のためにコネクタ130から外されていた場合には、そのセンサ本体110Bの可動端子板181とセンサ本体110Aのストッパ電極187とが電気的に接続されない状態となっているから、その結果、そのセンサ本体110の下流のセンサ本体110群には電力供給が遮断されることになる。このため、センサシステム100全体として異常があることが明確になり、不用意に製造ラインを稼働させてしまうこと等がなく、安全である。
さらに、親コネクタ130Aをいずれかのセンサ本体110のコネクタ嵌合部120に嵌合すれば、そのコネクタ130Aに設けた電源端子がコネクタ嵌合部120の受電用端子に接続されるから、外部電源から電源線C1,C2を介して電力供給を行うことができる。コネクタ130Aを介して電源供給を行うことができるから、センサ本体110群のうちのどのセンサ本体110にまず電力供給を行うかを自在に設定することができ、外部電源からの電源ケーブルを配索(配線)する上での自由度が高くなるという利点がある。
なお、一般に、親コネクタ130Aは、横並びしたセンサ本体群のうちの端部のセンサ本体110に装着されるが、センサ本体群のうちの端部以外(例えば、中間)のセンサ本体110に装着してもよく、この場合、センサ本体110に左右両方のセンサ本体110に電力を送るための端子をもう一つ増やせばよい。
また、コネクタ130B(130C)をセンサ本体110B(110C)のコネクタ嵌合部120に嵌合すると、それに伴い押圧ピン170によって可動端子板181(可動端子)が回動させられ、突出位置に進出する。コネクタ130を嵌合するという本来的に必要な作業によって可動端子板181(可動端子)を突出位置に変位させることができるから、センサシステムの構築作業が簡単になる。
<実施形態2>
実施形態2(請求項3に対応)については、図13を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1では、電源線C1,C2により外部電源と接続された親コネクタ130Aからの電力をセンサ本体110Aに供給する構成としたが、実施形態2のセンサシステムは、図13に示すように、複数のセンサ本体110及びコネクタ130を側方から挟み込むようにエンドユニット200A,200Bを配し、このエンドユニット200A,200Bにより複数のセンサ本体110及びコネクタ130の位置決めを行うとともに、一方のエンドユニット200Aから隣接するコネクタ130Aに電力を供給するように構成したものである。なお、実施形態2では、電源線C1,C2が直接コネクタに接続される構成ではないため、本実施形態のコネクタ230A〜230Cは全て実施形態1の子コネクタ130B(130C)と同様の構成となる。
具体的には、エンドユニット200A,200Bは、コネクタ130が結合した状態のセンサ本体110とほぼ同形とされるとともに、一方のエンドユニット200Aに外部電源からの電源線C1,C2が引き込まれている。また、エンドユニット200Aのうち隣接するセンサ本体110の切れ目部161(可動端子板181A(181B))と対向(対応)する位置には、高圧側及び低圧側の電源線C1,C2のそれぞれと連なる(電気的に接続された)雌型の高圧側電源端子201及び低圧側電源端子202が上下一対設けられており、エンドユニット200Aの側面を、センサ本体110Aの側面に密着させることで電源端子201,202と可動端子板181とが接することにより、エンドユニット200Aとセンサ本体110Aとの間が電気的に接続(導通)されて給電が行われるようになっている。
このように、センサ本体110群の端部にエンドユニット200Aを取り付けると、そこに設けた電源端子201,202がセンサ本体110Aの可動端子板181に接続されるため、外部電源からエンドユニット200Aを介して電力供給回路156に電力の供給を行うことができる。エンドユニット200Aを介して電力供給を行うから、コネクタとしては電源端子を備えた親電源コネクタを使用する必要がなく、単一種類のコネクタによってセンサシステムを構成することが可能である。
なお、上下一対の高圧側電源端子201及び低圧側電源端子202は、エンドユニット200B側のみに取り付けてもよく、この場合、エンドユニット200B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雄型の端子としてもよく、また、エンドユニット200B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雌型とし、センサ本体の可動端子板とストッパ電極との位置を入れ替えて構成してもよい。
さらに、エンドユニット200A,200Bの両方に高圧側電源端子及び低圧側電源端子を取り付けて構成してもよい。
<実施形態3>
以下、本発明のセンサシステムを、ファイバセンサに適用した実施形態3(請求項1,3〜6に対応)について、図14〜図24を参照しつつ説明する。なお、前後方向については、図14の右上方(奥方)を前方として説明する。
実施形態3のセンサシステム300は、図14に示すように、断面略コ字状をなすレールLを跨って隣接して配置される複数(例えば、3個)のセンサ本体310と、それらの各センサ本体310に対して着脱自在に嵌合可能な複数(例えば、3個)のコネクタ330とからなり、複数のセンサ本体310及びコネクタ330がエンドユニット390に挟み込まれて固定されている。このうちの電源線C1,C2の接続される一方のエンドユニット390Aを介して順次下流側(図1の右方)のセンサ本体310へと電力が供給されるようになっている。
1.センサ本体の構成
センサ本体310は、図15に示すように、幅方向(並び方向)に薄幅の略直方体状をなす本体ハウジング319の内部に回路基板369(図18参照)が起立した姿勢で収容されており、図15における左上方を向いた前面には、一対の光ファイバF,Fの各基端部が、センサ本体310内に備えられた投光素子311及び受光素子312にそれぞれ突き合わせた状態で差し込まれており、これにより投光素子311からの光が一方の光ファイバF内を伝わるとともに、他方の光ファイバFからの光が受光素子312にて受光されるようになっている。
センサ本体310の後端部(光ファイバFの導出面と反対側)の略下半分は後方に開放するように全幅に亘って凹部が形成されており、この凹部の奥壁から3本の端子が突出してなるコネクタ嵌合部320が形成されており、このコネクタ嵌合部320にコネクタ330が嵌合されるようになっている。
コネクタ嵌合部320から突出する3本の端子は高さ方向に三段に設けられており、上段には高圧側の電圧(V[V])を受電する高圧側受電用端子321が設けられ、中段にはセンサ本体310内部の出力回路355からの信号を外部に送信するための送信用端子322が設けられ、下段には低圧側の電圧(例えば、0[V])を受電する低圧側受電用端子323が設けられている。そして、これら3本の端子のうち高圧側受電用端子321と低圧側受電用端子323とはセンサ本体310内部の後述する電力供給回路356に接続されている。
本体ハウジング319両側面のうち、コネクタ嵌合部320のやや上方(センサ本体310の後端部)には、本体ハウジング319の側面を貫通する貫通孔360A,360Bが両側面に形成されている。
このうち下流側の側面の貫通孔360Bは、図17に示すように、上下方向に長い一対のスリット362,362とされるとともに、その2つのスリット362,362間は、下流側に突出する端子押し出し用突部364が形成されており、この端子押し出し用突部364は、角柱状であって先端に向かってやや先細りとなるようにテーパ面364Aが形成されている。
一方、上流側の貫通孔360Aは、図16に示すように、同じく上下方向に長い一対のスリット361,361とされるとともに、そのスリット361の幅(前後の幅)は下流側のスリット362よりもやや小さくなっている。また、一対となっているスリット361,361間には更に押し出し突部挿入孔363が貫通形成されており、この押し出し突部挿入孔363に上流側のセンサ本体310(エンドユニット390A)の端子押し出し用突部364が挿入されるようになっている。
センサ本体310内部のうち、コネクタ嵌合部320のやや上方(センサ本体310内部の後端部)には、図18に示すように、隣接するセンサ本体310からの電力の受け入れ及び反対側に隣接するセンサ本体310への電力の伝送を行うための電力伝送部370が設けられている。
電力伝送部370は、導電性の弾性板からなり上下に並んで設けられる一対の板状電極371(371A,371B)と、板状電極371の一端側を上流側に隣接するセンサ本体310(エンドユニット390A)側に押し出すためのスライダ375とを備えて構成されている。
板状電極371A,371Bは、共に短冊状の弾性金属板からなり、この板状電極371A,371Bの両端部が本体ハウジング319の両側壁面のスリット361,362内に配されることで、板状電極371A,371Bが本体ハウジング319の全幅に亘って設けられており、このうち上側の板状電極371Aが高圧側の電圧を下流側に伝送し、下側の板状電極371Bが低圧側の電圧を下流側に伝送するようになっている。
また、板状電極371A,371Bの中央部は、回路基板369の後端部369Aにより、本体ハウジング319の後壁に押し付けられた状態となっており、このとき、回路基板369の後端部369Aに設けられる高圧側及び低圧側の導電路がそれぞれの板状電極371A,371Bに接することで、板状電極371A,371Bが電力供給回路356と電気的に接続されるようになっている。これにより、受電用端子321,323と板状電極371A,371Bと電力供給回路356とのそれぞれの高圧側同士及び低圧側同士が回路基板369の導電路を介して互いに電気的に接続された状態となっている。
ここで、上流側の板状電極371(図20の回路基板369で仕切れらた左側の領域)は、その仕切られた領域のうちの略中央部(所定部位)に、くの字形に屈曲して前方に突出する山形突部374が設けられている。この山形突部374が後述するスライダ375と接触することで、板状電極371の上流側が摺動移動可能に構成される電力受け入れ用端子381(可動端子)とされており、板状電極371A,371Bが本体ハウジング319のスリット361から突出するようになっており、かかる突出した部分が上流側のセンサ本体310からの電力の供給を受ける電力受け入れ用端子381の雄端子部381A(381B)となっている。したがって、スリット361が本発明の開口部に相当する。
一方、下流側の板状電極371(図20の回路基板369で仕切れらた右側の領域)は、前方に凸状に屈曲する屈曲部372を有するとともに、本体ハウジング319後壁から突出する固定用凸部373に屈曲部372が固定されて位置決めされる電力送出用端子382(固定端子)となっている。そして、スリット362内に配される電力送出用端子382の端部の後面側(図20の下面)にはやや凸状の接触部382Aが設けられており、スリット362の隙間に電力受け入れ用端子381の雄端子部381Aが挿入されることで、図20に示すように、接触部382Aと雄端子部381Aとが接触して隣接するセンサ本体310の板状電極371同士の電気的接続が図られるようになっている。
スライダ375は、図20に示すように、略直方体状をなし、電力受け入れ用端子381の前方(図19の上方)に設けられるスライダ収容空間376に収容されており、このスライダ収容空間376の前壁と、電力受け入れ用端子381の前面との間に挟みこまれた状態で、本体ハウジング319の左側内壁と回路基板369との間を左右に摺動移動可能となっている。
スライダ375の上流側の端面(図19の左面)は、本体ハウジング319の押し出し突部挿入孔363の孔縁に係止されており、スライダ375の上流側の面のうちの略中央部は押し出し突部挿入孔363から外方に露出した状態となっており、露出した部分が端子押し出し用突部364を受ける受け部375Aとされている。
スライダ375の後面は、前方側(図20の上方)に向けて階段状に切り欠かれて前後方向の長さが徐々にやや短くなっており、常時(電力受け入れ用端子381の雄端子部381Aが収容位置にあるとき)は前段部375Bに山形突部374の頂点が配される(図20の左図)とともに、スライダ375が下流側にスライド(摺動)した時には、中段部375Cに山形突部374の頂点が位置することで山形突部374が低くなり(図20の右図)、電力受け入れ用端子381の雄端子部381Aが突出位置まで突出する。
そして、上流側にセンサ本体310(エンドユニット390)を隣接配置すると、端子押し出し用突部364がスライダ375の受け部375Aを押圧することで、スライダ375が摺動移動するとともに、電力受け入れ用端子381の雄端子部381Aが収容位置から突出位置に移動する。なお、スライダ375は、回路基板369との間に設けられた図示しないばね等の弾性体により外方に付勢された状態となっており、上流側に隣接するセンサ本体310を離間すると、スライダ375が元の位置に戻ることで電力受け入れ用端子381が突出位置から収容位置に戻るようになっている。
これにより、電源からの電力が板状電極371を介してセンサ本体310の電力供給回路356に供給されるようになっている。
なお、図15に示すように、センサ本体310の一側面の上部中央には、光を投光する投光部313が設けられると共に、他方の側面の上部中央には、投光部313からの光を受光する受光部314が設けられており、センサ本体310の投光部313からの光を下流側に隣接するセンサ本体310の受光部314が受光することで下流側のセンサ本体310に対して光信号を送信できるようになっている。また、センサ本体310の底面には、長手方向の両端に一対の底面突部315が設けられ、それら底面突部315から互いに対向する向きに突出する一対の係止爪316A,316Bが、レールLの端部に設けられた鍔部L1を挟むように係合可能となっている。これら一対の係止爪316A,316Bのうち、後方側の係止爪316Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体310を前方側に押し付けることで、両係止爪316A,316B間の間隔が拡がって前方側の係止爪316AとレールLとの係合が解除され、これによりセンサ本体310をレールLから取り外すことができる。
2.コネクタの構成
コネクタ330は、図15に示すように、全体として略直方体状をなすコネクタハウジングの前面に、前記センサ本体310の各端子が挿入される図示しない3つの端子挿入孔が各端子に対応して3段に設けられており、センサ本体310のコネクタ嵌合部320に嵌合可能となっている。なお、コネクタ330の上面には片持ち梁状のロックアーム339Aが設けられており、このロックアーム339Aによりコネクタ330が着脱可能となっている。
コネクタ330には、3段の端子挿入孔のうち、中段の端子挿入孔内に雌型端子金具からなる受信用端子(図示しない)が配されるとともに、この受信用端子はコネクタ330の後面部に接続される信号線C3と電気的に接続されており、これによりセンサ本体310の送信用端子322が受信用端子と導通することで検出結果等の信号が信号線C3を介して外部に出力されるようになっている。なお、上段と下段の端子挿入孔内には、端子金具が設けられておらず電気的に絶縁された状態となっている。
3.エンドユニットの構成
エンドユニット390は、図21に示すように、センサ本体310とほぼ同形でやや薄幅とされるとともに、一方(上流側)のエンドユニット390Aに外部電源からの電源線C1,C2が引き込まれている。また、エンドユニット390Aのうち下流側に隣接するセンサ本体310Aの電力受け入れ用端子381(の雄端子部381A)と対応する位置には、高圧側及び低圧側のそれぞれの電源線C1,C2と連なる(電気的に接続された)雌端子金具からなる高圧側電源端子391A及び低圧側電源端子391Bが設けられるとともに、両電源端子391A,391Bの間には、センサ本体と同様に端子押し出し用突部393が設けられており、エンドユニット390Aがセンサ本体310Aに隣接配置されると電源端子391が隣接するセンサ本体310の対応する電力受け入れ用端子381に接続されるようになっている。
これにより、エンドユニット390Aに外部電源から直接電力が与えられることで、当該エンドユニット390Aを介して隣接するセンサ本体310Aの電力供給回路356に電力が供給されるとともに、センサ本体310Aの板状電極371を介して順次下流側のセンサ本体310B,310Cの電力供給回路356に電力が供給されるようになっている。
他方(下流側)のエンドユニット390Bは、図23に示すように、上流側のセンサ本体310Cの端子押し出し用突部364と対向する位置に窪み部392が形成されており、この窪み部392に上流側に隣接するセンサ本体310の端子押し出し用突部364が収容されるようになっている。
なお、エンドユニット390の底面には、互いに対向する向きに突出する一対の挟持爪395A,395Bが、レールLの端部に設けられた鍔部L1を挟むように係合可能となっており、レールLと係合することによりエンドユニット390の並び方向への移動が規制されるようになっている。なお、これら一対の挟持爪395A,395Bのうち、後方側の挟持爪395Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体310を前方側に押し付けることで、両挟持爪395A,395B間の間隔が拡がって前方側の挟持爪395AとレールLとの係合が解除され、これによりエンドユニット390をレールLから取り外すことができる。
また、上下一対の高圧側電源端子391A及び低圧側電源端子391Bは、エンドユニット390B側のみに取り付けてもよく、この場合、エンドユニット390B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雄型の端子としてもよく、また、エンドユニット390B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雌型とし、コネクタ330Cの電力送出用端子と電力受け入れ用端子の位置を入れ替えて構成してもよい。
さらに、エンドユニット390A,390Bの両方に高圧側電源端子及び低圧側電源端子を取り付けて構成してもよい。
4.センサシステムの電気的構成
センサシステム300の電気的構成について図24を参照しつつ説明する。
各センサ本体310の内部の回路基板369には、図24に示すように、タイミング発生回路351で生成された所定のタイミングで投光素子311を駆動するための駆動回路352、受光素子312の出力信号を増幅させる増幅回路353、増幅された信号を所定の閾値と比較するコンパレータ354、受光素子312による検出結果を出力する出力回路355等が設けられており、出力回路355なら出力される検出結果に応じた出力信号が送信用端子322に送られるようになっている。
また、センサ本体310内部の回路基板369には、上記した各回路に電力を供給するための電力供給回路356が設けられており、エンドユニット390の電源端子391からの電力がセンサ本体310Aの板状電極371を介して回路基板369の電力供給回路356に供給される(矢印A,B)。
さらに、センサ本体310の板状電極371は、隣接するセンサ本体310Bの板状電極371に伝送され(矢印C,D)、センサ本体310Bの電力供給回路356に電力が供給される(矢印E,F)。
以下、同様に、隣接配置された下流側のセンサ本体310に板状電極371を介して電力の供給が行われて、全てのセンサ本体310の電力供給回路356に電力が供給される(矢印H〜J)。
5.センサシステムの組み付け手順について説明する。
複数のセンサを組み付けるには、例えば、まず各センサ本体310に、コネクタ330を装着する(図16参照)。
次に、いずれかのセンサ本体310をレールLに組み付け(図21参照)、その上流側(図21の左方)からエンドユニット390AをレールLに組み付け、これらを密着させる(図22)。
そして、所望の数のセンサ本体310を下流側からレールLに組み付けてから、他方のエンドユニット390Bでセンサ本体310群を挟み込む(図23,図14)。
これにより、隣接配置されたセンサ本体310間で電力送出用端子382と電力受け入れ用端子381とが電気的に接続されて、全ての板状電極371A,371Bが導通する状態となり、電源からの電力が全てのセンサ本体310の電力供給回路356に供給される。
6.本実施形態の効果
本実施形態によれば、最初のセンサ本体310A(またはいずれかのセンサ本体310)の電力供給回路356のみに電源電力が供給されるようになっていれば、隣接するセンサ本体310B,310Cに順次バトンタッチするようにして電力供給がなされるから、他のセンサ本体310B,310Cには電源線C1,C2を接続する必要がなく、センサシステム300への電源供給ラインが簡素化される。
また、本発明では、コネクタ330のみを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するのではなく、センサ本体310を介して順に電源電力を下流に供給する構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体310Bがメンテナンス等のためにコネクタ330Bから外されていた場合には、そのセンサ本体310Bの板状電極371が上流側のセンサ本体310Aの板状電極371と電気的に接続されない状態となっているから、その結果、そのセンサ本体310Bの下流のセンサ本体310群には電力供給が遮断されることになる。このため、センサシステム300全体として異常があることが明確になり、不用意に製造ラインを稼働させてしまうこと等がなく、安全である。
さらに、センサ本体310群の端部にエンドユニット390Aを取り付けると、そこに設けた電源端子391がセンサ本体310Aの電力受け入れ用端子381(可動端子)に接続されるため、外部電源からエンドユニット390Aを介して電力供給回路356に電力の供給を行うことができる。エンドユニット390Aを介して電力供給を行うから、コネクタとしては電源端子を備えたコネクタを使用する必要がなく、単一種類のコネクタによってセンサシステムを構成することが可能である。
<実施形態4>
実施形態4(請求項2に対応)については、図25,26を参照して説明する。なお、実施形態3と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態3では、複数のセンサ本体310を側方から挟み込むようにエンドユニット390を配し、電源線C1,C2と接続した一方のエンドユニット390Aから隣接するセンサ本体310Aに電力を供給するように構成したが、実施形態4では、図25に示すように、複数のコネクタ430のうちの電源線C1,C2が接続される親コネクタ430Aを介して下流側のセンサ本体310に電力を供給する構成としたものである。これに伴い上流側のエンドユニット490Aに電源線C1,C2が接続されず、ここから給電しないため電源端子391及び端子押し出し用突部393は設けられていない。
具体的には、複数のコネクタ430は、電源線C1,C2を介して電源からの電力の伝送される1つの親コネクタ430A(図25の3つのコネクタのうちの左端のコネクタ)と、電源線C1,C2が接続されない複数のコネクタ430B,430C(親コネクタ以外のコネクタ)とからなり、親コネクタ430Aには、他のコネクタ430B,430Cと異なり、信号線C3に加えて外部電源に接続された高圧側と低圧側とからなる2本の電源線C1,C2が接続されるとともに、上段と下段の端子挿入孔内に雌型端子金具からなる電源端子(図示しない)が配されており、各電源端子が2本の電源線C1,C2のそれぞれと電気的に接続されている。
これにより、親コネクタ430Aに外部電源から直接電力が供給されることで、当該親コネクタ430Aと嵌合するセンサ本体310の電力供給回路356に、親コネクタ430Aの電源端子とセンサ本体310の受電用端子321,323を介して電力が供給されるようになっている。そして、電力供給回路356に供給される電力が回路基板369で分岐し、板状電極371A,371Bを介して下流側に隣接するセンサ本体310へと電力が供給されていくようになっている。
このように、親コネクタ430Aをいずれかのセンサ本体310のコネクタ嵌合部320に嵌合すれば、そのコネクタ430Aに設けた電源端子がコネクタ嵌合部320の受電用端子321,323に接続されるから、外部電源から電源線C1,C2を介して電力供給を行うことができる。コネクタ330Aを介して電源供給を行うことができるから、センサ本体310群のうちのどのセンサ本体310にまず電力供給を行うかを自在に設定することができ、外部電源からの電源ケーブルを配索する上での自由度が高くなるという利点がある。
なお、一般に、親コネクタ430Aは、横並びしたセンサ本体310群のうちの端部のセンサ本体310に装着されるが、センサ本体310群のうちの端部以外(例えば、中間)のセンサ本体310に装着してもよく、この場合、センサ本体310に左右両方のセンサ本体310電力を送るための端子をもう一つ増やせばよい。
<実施形態5>
以下、本発明のセンサシステム500を、ファイバセンサに適用した実施形態5(請求項1,3〜5,7に対応)について、図27〜図38を参照しつつ説明する。なお、前後方向については、図27の右上方(奥方)を前方として説明する。
実施形態5のセンサシステム500は、図27に示すように、断面略コ字状をなすレールLを跨って隣接して配置される複数(例えば、3個)のセンサ本体510と、それらの各センサ本体510に対して着脱自在に嵌合可能な複数(例えば、3個)のコネクタ530とからなり、複数のセンサ本体510及びコネクタ530がエンドユニット590に挟み込まれて固定されている。そして、電源線C1,C2の接続される一方のエンドユニット590Aを介して順次下流側(図27の右方)のセンサ本体510へと電力が供給されるようになっている。
1.センサ本体の構成
センサ本体510は、図28に示すように、幅方向(並び方向)に薄幅の略直方体状をなす本体ハウジング519の内部に回路基板(図示しない)が起立した姿勢で収容されており、図28における左上方を向いた前面には、一対の光ファイバF,Fの各基端部が、センサ本体510内に備えられた投光素子511及び受光素子512にそれぞれ突き合わせた状態で差し込まれており、これにより投光素子511からの光が一方の光ファイバF内を伝わるとともに、他方の光ファイバFからの光が受光素子512にて受光されるようになっている。
センサ本体510の後端部(光ファイバF,Fの導出面と反対側)の略下半分は後方に開放するように全幅に亘って凹部が形成されており、この凹部の奥壁から3本の端子が突出してなるコネクタ嵌合部520が形成されており、このコネクタ嵌合部520にコネクタ530が嵌合されるようになっている。
コネクタ嵌合部520から突出する3本の端子は高さ方向に三段に設けられており、上段は高圧側の電圧(V[V])を受電する高圧側受電用端子521とされ、中段はセンサ本体510内部の出力回路555からの信号を外部に送信するための送信用端子522とされ、下段は低圧側の電圧(例えば、[V])を受電する低圧側受電用端子523とされている。そして、これら本の端子のうち高圧側受電用端子521と低圧側受電用端子523とはセンサ本体510内部の後述する電力供給回路556に接続されている。
本体ハウジング519の両側壁には、図28,30に示すように、前後方向の略中央部であって、コネクタ嵌合部520のやや前方に、円形の貫通孔561,562が設けられており、後述する電力伝送部570の電極ピン571が下流側(図30)の貫通孔562から突出するようになっている。一方、上流側の側面の貫通孔561は、上流側に隣接するセンサ本体510A(510B)からの電極ピン571Aが挿入されるようになっている。
センサ本体510の内部であって、コネクタ嵌合部520の前方(貫通孔561,562の間)に、上流側に隣接するセンサ本体510からの電力の受け入れ及び下流側に隣接するセンサ本体510への電力の伝送を行うための電力伝送部570が設けられている。
電力伝送部570は、図33に示すように、2つの棒状の電極ピン571A,571Bと、各電極ピン571A,571Bを保持する2つの端子金具575A,575B(図32参照)と、各端子金具575A,575Bを上下2段の端子収容室579に収容する伝送用ハウジング578と、を備えて構成されている。
電極ピン571A,571Bは、図33に示すように、円柱状の金属からなり、上流側(同図の左方)には周方向に突出する鍔部572が設けられるとともに、鍔部572よりも下流側には電極ピン571が巻きつく復元用ばね573が設けられており、この鍔部572が復元用ばね573により上流側に付勢されている。
そして、センサ本体510Aの上流側にエンドユニット590Aが隣接配置されると、センサ本体510Aの電極ピン571A,571Bがエンドユニット590Aの棒状の電源端子591A,591Bに押されることで、電極ピン571が本体ハウジング519(伝送用ハウジング578)の下流側の側壁の貫通孔562から突出する突出位置にスライド移動(側壁面と直交する方向にスライド移動)し、これにより更に下流側に隣接するセンサ本体510Bの上流側の貫通孔562から挿入される電極ピン571がセンサ本体510Bの電極ピン571を押し出し突出位置に移動する。そして、順次上流側の電極ピン571が下流側の電極ピン571を下流側に押し出すようになっている。したがって、上流側の側面の貫通孔561が本発明の「突部挿入孔」に相当し、電極ピン571(可動端子)が押し出し用突部を兼ねるとともに、下流側の貫通孔562が本発明の「開口部」に相当する。なお、エンドユニット590Aをセンサ本体510Aから離間すると各センサ本体510の電極ピン571がばねの復元力により元の収容位置に戻されるようになっている。
端子金具575は、前方(図32の左方)に並列に延びる略コ字状をなし、このうち上流側が更に上下一対に枝分かれすることで電極ピン571を挟み込むピン保持部576とされている。そして、図33の収容位置では、電極ピン571の(鍔部572よりも)上流側571Cがピン保持部576に保持されるとともに、図34の突出位置では、上流側のセンサ本体510A(510B)の電極ピン571の先端部571Dがピン保持部576に保持されるとともに、このとき電極ピン571と端子金具575との電気的接続が図られるようになっている。
一方、図32に示すように、端子金具575のうち下流側の前方に延びる部分は、伝送用ハウジング578の前壁をわずかに突き抜ける位置まで延びる導電部577とされおり、この導電部577が本体ハウジング519内部の回路基板の電力供給回路556の導電路と電気的に接続されるようになっている。なお、一対の端子金具575A,575Bのうち、上段側の端子金具575Aが高圧側の導電路と接続されており、下段側の端子金具575Bが低圧側の導電路と接続されている。
さらに、図32に示すように、端子金具575の導電部577の基端部からは、上流側に向けて片持ち状に延びる弾性接触片577Aが形成されており、突出位置では、電極ピン571A,571Bの鍔部572がこの弾性接触片577Aに接触することで、電極ピン571A,571Bと回路基板の電力供給回路556との電気的接続が図られるようになっている。
なお、伝送用ハウジング578は、図32に示すように、後方に開放する上下2段の端子収容室579を有するホルダ部580と、当該ホルダ部580を側方から覆うカバー部585とから構成されており、ホルダ部580には、端子収容室579の上流側の固定台部581を挟むように端子金具575が取り付けられ、固定台部581の貫通穴581Aに電極ピン571が挿入される。そして、端子金具575及び電極ピン571を収容したホルダ部580が、側方からカバー部585にて覆うようになっている。
これにより、隣接するセンサ本体510からの電力が突出位置にある電極ピン571及び端子金具575を介して下流側のセンサ本体510の電力供給回路556に供給されるようになっている。したがって、電極ピン571A,571Bが本発明の「可動端子(電力送出用端子)」に相当し、端子金具575が本発明の「(電力受け入れ用端子)」に相当する。
なお、図29に示すように、センサ本体510の一側面の上部中央には、光を投光する投光部513が設けられると共に、他方の側面の上部中央には、投光部513からの光を受光する受光部514が設けられており、隣のセンサ本体510の投光部513からの光を隣接する下流側のセンサ本体510の受光部514が受光することで下流側のセンサ本体510に対して光信号を送信できるようになっている。また、センサ本体510の底面には、長手方向の両端に一対の底面突部515が設けられ、それら底面突部515から互いに対向する向きに突出する一対の係止爪516A,516Bが、両レールLの端部に設けられた鍔部L1を挟むように係合可能となっている。これら一対の係止爪516A,516Bのうち、後方側の係止爪516Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体510を前方側に押し付けることで、両係止爪516A,516B間の間隔が拡がって前方側の係止爪516AとレールLとの係合が解除され、これによりセンサ本体510をレールLから取り外すことができる。
2.コネクタの構成
コネクタ530は、図28に示すように、全体として略直方体状をなすコネクタハウジングの前面に、前記センサ本体510の各端子が挿入される図示しない3つの端子挿入孔が各端子に対応して3段に設けられており、センサ本体510のコネクタ嵌合部520に嵌合可能となっている。なお、コネクタ530の上面には片持ち梁状のロックアーム539Aが設けられており、このロックアーム539Aによりコネクタ530が着脱可能となっている。
コネクタ530には、3段の端子挿入孔のうち、中段の端子挿入孔内に雌型端子金具(図示しない)からなる受信用端子が配されるとともに、この受信用端子はコネクタ530の後面部に接続される信号線C3と電気的に接続されており、これによりセンサ本体510の送信用端子522が受信用端子と導通することで検出結果等の信号が信号線C3を介して外部に出力されるようになっている。なお、上段と下段の端子挿入孔内には、端子金具が設けられておらず電気的に絶縁された状態となっている。
3.エンドユニットの構成
エンドユニット590は、図35に示すように、センサ本体510とほぼ同形でやや薄幅とされるとともに、一方(上流側)のエンドユニット590Aに外部電源からの電源線C1,C2が引き込まれている。また、エンドユニット590A,590Bのうち下流側に隣接するセンサ本体510の貫通孔561と対応する位置には、高圧側及び低圧側のそれぞれの電源線C1,C2と連なる(電気的に接続された)下流側に水平に延びる棒状電極の高圧側電源端子591A及び低圧側電源端子591Bが設けられており、これらの電源端子591A,591Bが隣接するセンサ本体510Aの対応する貫通孔561に挿入されることで、電極ピン571が突出位置に移動し、電源端子591A,591Bとセンサ本体510Aの端子金具575A,575Bとが電気的に接続されるようになっている。
これにより、エンドユニット590Aに外部電源から直接電力が与えられることで、当該エンドユニット590Aを介して隣接するセンサ本体510Aの電力供給回路556に電力が供給されるとともに、センサ本体510Aの電極ピン571を介して順次下流側のセンサ本体510B,510Cの電力供給回路556に電力が供給されるようになっている。
他方(下流側)のエンドユニット590Bは、図37に示すように、上流側のセンサ本体510Cの電極ピン571A,571Bと対向する位置に窪み部592A,592Bが形成されており、この窪み部592A,592Bにセンサ本体510Cの突出位置にある電極ピン571A,571Bが収容されるようになっている。
ここで、上下一対の高圧側電源端子及び低圧側電源端子は、エンドユニット590B側のみに取り付けてもよく、この場合、エンドユニット590B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雌型としてもよく、また、エンドユニット590B側の高圧側電源端子及び低圧側電源端子を雄型の端子とし、センサ本体510の電極ピン571の突出方向を入れ替えるように構成してもよい。
さらに、エンドユニット590A,590Bの両方に高圧側電源端子及び低圧側電源端子を取り付けて構成してもよい。
なお、エンドユニット590A,590Bの底面には、互いに対向する向きに突出する一対の挟持爪595A,595Bが、レールLの端部に設けられた鍔部L1を挟むように係合可能となっており、レールLと係合することによりセンサ本体510の並び方向への移動が規制されるようになっている。また、これら一対の挟持爪595A,595Bのうち、後方側の挟持爪595Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体510を前方側に押し付けることで、両挟持爪595A,595B間の間隔が拡がって前方側の挟持爪595AとレールLとの係合が解除され、これによりセンサ本体510をレールLから取り外すことができる。
4.センサシステムの電気的構成
センサシステムの電気的構成について図38を参照しつつ説明する。
各センサ本体510の内部の回路基板には、図38に示すように、タイミング発生回路551で生成された所定のタイミングで投光素子511を駆動するための駆動回路552、受光素子512の出力信号を増幅させる増幅回路553、増幅された信号を所定の閾値と比較するコンパレータ554、受光素子512による検出結果を出力する出力回路555等が設けられており、出力回路555から出力される検出結果に応じた出力信号が送信用端子522に送られるようになっている。
また、センサ本体510内部の回路基板には、上記した各回路に電力を供給するための電力供給回路556が設けられており、電源からの電力がエンドユニット590Aの電源端子591及び隣接するセンサ本体510Aの電極ピン571及び端子金具575を介してセンサ本体510Aの電力供給回路556に供給される(矢印A,B)。
さらに、センサ本体510Aの電極ピン571に与えられた電力は、隣接するセンサ本体510Bの電極ピン571に伝送され(矢印C,D)、センサ本体510Bの端子金具575を介してセンサ本体510Bの電力供給回路556に電力が供給される(矢印E,F)。
以下、同様に、下流側に隣接配置されたセンサ本体510Cにも電力の供給が行われて、全てのセンサ本体510の電力供給回路556に電力が供給される(矢印G〜J)。
4.センサシステム500の組み付け手順について説明する。
複数のセンサを組み付けるには、例えば、まず各センサ本体510に、コネクタ530を装着する(図29参照)。
次に、いずれかのセンサ本体510AをレールLに組み付け(図35参照)、その上流側からエンドユニット590AをレールLに組み付けて、これらを密着させる(図36)。これによりセンサ本体510Aの電極ピン571が電源端子591に押し出されて突出位置に移動する。
そして、所望の数のセンサ本体510を下流側からレールLに組み付けてから、他方のエンドユニット590Bでセンサ本体510群を挟み込む(図27)。
これにより、上流側の電極ピン571に押し出されて全てのセンサ本体510の電極ピン571が突出位置に移動し、電源からの電力が電極ピン571を介して全てのセンサ本体510の電力供給回路556に供給される。
5.本実施形態の効果
本実施形態によれば、最初のセンサ本体510A(またはいずれかのセンサ本体510)の電力供給回路556のみに電源電力が供給されるようになっていれば、隣接するセンサ本体510に順次バトンタッチするようにして電力供給がなされるから、他のセンサ本体510B,510Cには電源線C1,C2を接続する必要がなく、センサシステム500への電源供給ラインが簡素化される。
また、本発明では、コネクタのみを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するのではなく、センサ本体510を介して順に電源電力を下流に供給する構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体510Bがメンテナンス等のためにコネクタ530Bから外されていた場合には、そのセンサ本体510Bの電極ピン571が上流側のセンサ本体510Aの電極ピン571と電気的に接続されない状態となっているから、その結果、そのセンサ本体510Bの下流のセンサ本体510群には電力供給が遮断されることになる。このため、センサシステム500全体として異常があることが明確になり、不用意に製造ラインを稼働させてしまうこと等がなく、安全である。
さらに、センサ本体510群の端部にエンドユニット590Aを取り付けると、そこに設けた電源端子591がセンサ本体510Aの電極ピン571に電気的に接続されるため、外部電源からエンドユニット590Aを介して電力供給回路556に電力の供給を行うことができる。エンドユニット590Aを介して電力供給を行うから、コネクタ530としては電源端子を備えた電源コネクタを使用する必要がなく、単一種類のコネクタによってセンサシステムを構成することが可能である。
<実施形態6>
実施形態6(請求項2に対応)については、図39を参照して説明する。なお、実施形態5と同一の構成については説明を省略する。
実施形態5では、電源線C1,C2と接続した一方のエンドユニット590Aから隣接するセンサ本体510Aに電力を供給するように構成したが、実施形態6では、図39に示すように、複数のコネクタ630のうちの電源線C1,C2が接続されるコネクタ(親コネクタ630A)を介して下流側のセンサ本体510に電力を供給する構成としたものである。
具体的には、複数のコネクタ630は、電源線C1,C2を介して電源からの電力の伝送される親コネクタ630A(図39の左端のコネクタ)と、電源線C1,C2が接続されない複数の子コネクタ630B,630C(親コネクタ以外のコネクタ)とからなり、親コネクタ630Aには、他のコネクタ630B,630Cと異なり、信号線C3に加えて外部電源に接続された高圧側と低圧側とからなる2本の電源線C1,C2が接続されるとともに、上段と下段の端子挿入孔内に雌型端子金具からなる電源端子(図示しない)が配されており、各電源端子が2本の電源線C1,C2のそれぞれと電気的に接続されている。
また、実施形態6のエンドユニット690Aには、電気的に絶縁された押し出しピン601,602が設けられており、この押し出しピン601,602によりセンサ本体510Aの電極ピン571を押し出されてセンサ本体510間の電気的接続が図られるようになっている。
これにより、親コネクタ630Aに外部電源から直接電力が供給されることで、当該親コネクタ630Aと嵌合するセンサ本体510Aの電力供給回路556に、親コネクタ630Aの電源端子とセンサ本体510の受電用端子521,523を介して電力が供給されるようになっている。そして、電力供給回路556に供給される電力が回路基板で分岐し、電極ピン571を介して下流側に隣接するセンサ本体510へと電力が供給されていくようになっている。
このように、親コネクタ630Aをいずれかのセンサ本体510のコネクタ嵌合部520に嵌合すれば、そのコネクタ630Aに設けた電源端子がコネクタ嵌合部520の受電用端子521,523に接続されるから、外部電源から電源線C1,C2を介して電力供給を行うことができる。コネクタ630Aを介して電源供給を行うことができるから、センサ本体510群のうちのどのセンサ本体510にまず電力供給を行うかを自在に設定することができ、外部電源からの電源ケーブルを配索する上での自由度が高くなるという利点がある。
なお、一般に、親コネクタ630Aは、横並びしたセンサ本体510群のうちの端部のセンサ本体510に装着されるが、センサ本体510群のうちの端部以外(例えば、中間)のセンサ本体510Bに装着してもよく、この場合、センサ本体510Bに左右両方のセンサ本体510A,510Cに電力を送るための端子をもう一つ増やせばよい。
<実施形態7>
以下、本発明のセンサシステムを、ファイバセンサに適用した実施形態7(請求項1,2,10,11に対応)について、図40ないし図48を参照しつつ説明する。なお、前後方向については、図40の左上方(奥方)を前方として説明する。
実施形態7のセンサシステム700は、図40に示すように、断面略コ字状をなすレールLを跨って隣接して配置される複数(例えば、3個)のセンサ本体710と、それらの各センサ本体710に対して着脱自在に嵌合可能な複数(例えば、3個)のコネクタ730とからなり、このうちの電源線C1,C2の接続される親コネクタ730Aを介して親コネクタ730Aと嵌合するセンサ本体710Aに電力が供給されるとともに、このセンサ本体710Aから下流側(図1の右方)のセンサ本体710B,710Cへと順次電力が供給されるようになっている。
1.センサ本体の構成
センサ本体710は、幅方向(並び方向)に薄幅の略直方体状をなす本体ハウジング719内に回路基板(図示しない)が収容されており、図40における左上方を向いた前面には、一対の光ファイバF,Fの各基端部が、センサ本体710内に備えられた投光素子711及び受光素子712にそれぞれ突き合わせた状態で差し込まれており、これにより投光素子711からの光が一方の光ファイバF内を伝わるとともに、他方の光ファイバFからの光が受光素子712にて受光されるようになっている。
本体ハウジング71の上流側の側壁の後端部(後述するコネクタ嵌合部720の前方)には、前後に延びる上下一対の切れ目部761A,761B(本発明の「開口部」に相当)が本体ハウジング719の上流側の壁面を貫通して形成されており、この切れ目部761A,761Bから後述する2枚の可動端子板781,782(電力受け入れ用端子)がそれぞれ突出するようになっている。一方、下流側の側壁の後端部にも同様に一対の切れ目(図示しない)が設けられており、この切れ目に下流側に隣接するセンサ本体からの2枚の可動端子板781,782が挿入されるようになっている。
センサ本体710の後端部(光ファイバF,Fの導出面と反対側)の略下半分は、図41に示すように、後方に開放する凹部718が全幅に亘って形成されており、この凹部718の上流側の略半分が奥壁から送信用端子722が突出してなるコネクタ嵌合部720とされ、このコネクタ嵌合部720にコネクタ730が嵌合されるようになっている。なお、送信用端子722は、センサ本体710内部の出力回路755に接続されており、この送信用端子722を介して外部に検出結果等の信号が送信されるようになっている。
コネクタ嵌合部720には、奥壁の中心部において上下方向に延びる金属軸765(図45参照)を中心として回動(旋回変位)可能な端子ホルダ760が設けられており、この端子ホルダ760は、略90度間隔で4つの領域770,775,780,785に分けられている(図47参照)。
4つの領域770,775,780,785は、時計回りで順番に、親コネクタ730Aが嵌合される親コネクタ嵌合領域770と、子コネクタ730B,730Cが嵌合される子コネクタ嵌合領域775と、上流側に隣接するコネクタ730からの電力を受ける可動端子板781,782(電力受け入れ用端子)を有する電力受け入れ用領域780と、可動端子板781,782と一体に設けられ、下流側に隣接するコネクタ730に電力を供給する電力送出用端子787を有する電力送出用領域785とから構成されている。
親コネクタ嵌合領域770は、図41に示すように、親コネクタ730Aを嵌合させるときに端子ホルダ760を回転させてコネクタ嵌合部720に配置する領域であり、金属平板からなる上下一対の受電用端子721,723が水平に設けられており、このうち上部は高圧側の電圧(V[V])を受電する高圧側受電用端子721とされ、下部は低圧側の電圧(例えば、0[V])を受電する低圧側受電用端子723とされている。これらの受電用端子721,723は、後述する上下一対の可動端子板781,782のそれぞれと一体に形成されている。
なお、図45に示すように、受電用端子721,723の上下側には受電用端子721,723に沿うように受電用端子721,723を保護する挟持用保護板772(挟持用板)が設けられており、親コネクタ730Aとの嵌合時には、親コネクタ730Aの電源端子725,726が受電用端子721,723と一方の挟持用保護板772の間に挟みこまれて、電源端子725,726と受電用端子721,723との間の電気的接続が図られるようになっている。また、図41に示すように、親コネクタ嵌合領域770の図41の前方の仕切り壁には受電用端子721,723間が外方に開放する切り欠き部770Aが形成されており、この切り欠き部770Aを抜けた送信用端子722がコネクタ嵌合部720に突出するようになっている。
子コネクタ嵌合領域775は、図42に示すように、子コネクタ730を嵌合させるときにコネクタ嵌合部720に配する領域であり、子コネクタ嵌合領域775の前方の仕切り壁769には切り欠き部775Aが形成されており、この切り欠き部775Aを抜けた送信用端子722がコネクタ嵌合部720に突出するようになっている。なお、子コネクタ嵌合領域775は、親コネクタ嵌合領域770と異なりコネクタから電源が供給されないため、一対の受電用端子721,723は設けられていない。
電力受け入れ用領域780は、図45に示すように、2枚の金属平板からなる可動端子板781,782が電力送出用領域785側から略弧状に延出されており、そのやや丸みを帯びた先端は子コネクタ嵌合領域775との仕切り壁769の側端より外方まで形成された雄端子部781A,782Aとされている。これにより、端子ホルダ760を突出位置まで回動させると、図44に示すように、切れ目部761を貫通した雄端子部781A,782Aが本体ハウジング719の側面から突出するようになっている。
電力送出用領域785は、図45に示すように、ほぼ全体が合成樹脂にて埋め込まれており、その上下一対の可動端子板781,782に対応する高さ位置には電力送出用領域785の全幅に亘って外方に開口する上下一対のスリット786が形成されている。この各スリット786内には、可動端子板781,782と一体に形成された金属平板の電力送出用端子787A,787Bが水平方向よりもわずかに下方に傾斜する(広がる)ように設けられており、これにより、突出位置においてセンサ本体710同士を隣接配置すると、可動端子板781,782の雄端子部781A,782Aと電力送出用端子787とが摺り合わさるように接触することで、電気的接続が図られるようになっている。なお、親コネクタ730Aと嵌合するセンサ本体710Aの端子ホルダ760は、図47に示すように、可動端子板781,782が収容位置(親コネクタ嵌合領域770がコネクタ嵌合部720に配されている状態)にあるため電力受け入れ用領域780の位置が異なり、隣接するセンサ本体710A,710Bのわずかに傾斜する可動端子板781,782同士が摺り合わさるように接触することで、電気的接続が図られるようになっている。
ここで、中心の金属軸765は、図46に示すように、2本の金属軸765A,765Bが略中央部の絶縁部材765C(合成樹脂等)で電気的に絶縁された状態で、同軸となるように接続されており、上側の金属軸765Aは回路基板の高圧側の導電路に接続されるとともに、下側の金属軸765Bは回路基板の低圧側の導電路に接続されている。
また、上側の高圧側受電用端子721と可動端子板781と電力送出用端子787Aとは、上側の金属軸765と一体とされることで電気的に接続され、下側の低圧側受電用端子723と可動端子板782と電力送出用端子787Bとは、下側の金属軸765と一体とされることで電気的に接続されている。これにより、受電用端子721,723又は可動端子板781,782に電力が供給されると、センサ本体710内部の電力供給回路756に電力が供給されるとともに、電力送出用端子787,787B及び下流側に隣接するセンサ本体710の可動端子板781,782を介して、下流側のセンサ本体710に順次電力を供給することができる。
なお、図41に示すように、センサ本体710の一側面の上部中央には、光を投光する投光部713が設けられると共に、他方の側面の上部中央には、投光部713からの光を受光する受光部714が設けられており、隣のセンサ本体710の投光部713からの光を隣接する下流側のセンサ本体710の受光部714が受光することで下流側のセンサ本体710に対して検出状態等の信号を送信できるようになっている。また、センサ本体710の底面には、長手方向の両端に一対の底面突部715が設けられ、それら底面突部715から互いに対向する向きに突出する一対の係止爪716A,716Bが、両レールLの端部に設けられた鍔部L1を挟むように係合可能となっている。これら一対の係止爪716A,716Bのうち、後方側の係止爪716Bは、前後に撓み変形する可撓部(図示しない)により、後方に移動可能となっており、センサ本体710を前方側に押し付けることで、両係止爪716A,716B間の間隔が拡がって前方側の係止爪716AとレールLとの係合が解除され、これによりセンサ本体710をレールLから取り外すことができる。
2.コネクタの構成
コネクタ730は、図40に示すように、電源線C1,C2を介して電源からの電力の伝送される1つの親コネクタ730A(図40の左端のコネクタ)と、電源線C1,C2が接続されない複数の子コネクタ730B,730C(親コネクタ以外のコネクタ)とからなる。
これらは、共にセンサ本体710のほぼ半分の幅で略直方体状をなし、コネクタハウジングの前面側から、センサ本体710のコネクタ嵌合部720に嵌合可能となっている。なお、コネクタ730の上面には片持ち梁状のロックアーム739Aが設けられており、このロックアーム739Aによりコネクタ730が着脱可能となっている。
子コネクタ730は、図45に示すように、前面の略中央部に端子挿入孔742が設けられており、この端子挿入孔742内に雌型端子金具からなる受信用端子729が配されるとともに、この受信用端子729は子コネクタ730の後面部に接続される信号線C3と電気的に接続されており、これによりセンサ本体710の送信用端子722が受信用端子729と導通することで検出結果等の信号が信号線C3を介して外部に出力されるようになっている。
また、端子挿入孔742の上下には、一対の端子保持凹部741,743が下流側が開放して形成されており、この端子保持凹部内に外部とは電気的に絶縁された水平な平型の電源端子725,726が設けられている。
一方、親コネクタ730Aは、子コネクタ730とは以下の部分が異なる。即ち、親コネクタ730Aには信号線C3に加えて外部電源に接続された高圧側と低圧側とからなる2本の電源線C1,C2が接続されるとともに、端子保持凹部741,743内の電源端子725,726が2本の電源線C1,C2のそれぞれと電気的に接続されている。
そして、コネクタ嵌合部720に親コネクタ730Aが嵌合すると、電源端子725,726と受電用端子721,723とが接触し電気的接続が図られるようになっている。
これにより、親コネクタ730Aに外部電源から直接電力が供給されることで、当該親コネクタ730Aと嵌合するセンサ本体710Aの電力供給回路756に電力が供給されるとともに、外部電源からの電力が可動端子板781,782及び電力送出用端子787を介して隣接するセンサ本体710Bの電力供給回路756に供給されるようになっている。
3.センサシステムの電気的構成
センサシステム700の電気的構成について図48を参照しつつ説明する。
各センサ本体710の内部の回路基板には、図48に示すように、タイミング発生回路751で生成された所定のタイミングで投光素子711を駆動するための駆動回路752、受光素子712の出力信号を増幅させる増幅回路753、増幅された信号を所定の閾値と比較するコンパレータ754、受光素子712による検出結果を出力する出力回路755等が設けられており、出力回路755なら出力される検出結果に応じた出力信号が送信用端子722に送られるようになっている。
また、センサ本体710内部の回路基板には、上記した各回路に電力を供給するための電力供給回路756が設けられており、親コネクタ730Aの電源端子725,726からの電力がセンサ本体710Aの受電用端子721,723、金属軸765A,765Bを介して電力供給回路756に供給される(矢印A,B)。
ここで、電源端子725,726からの電力は、受電用端子721,723、電力送出用端子787を介して下流側のセンサ本体710Bの可動端子板781,782に与えられ(矢印C,D)、金属軸765A,765Bを介してセンサ本体710Bの電力供給回路756に供給される(矢印E,F)。
さらに、センサ本体710Bの可動端子板781,782に与えられた電力は、電力送出用端子787、下流側に隣接するセンサ本体710Cの可動端子板781,782、金属軸765A,765Bを介してセンサ本体710Cの電力供給回路756に供給される(矢印G〜J)。
以下、さらにセンサ本体が隣接配置された場合でも同様に、隣接配置されたセンサ本体710間において順次電力の供給が行われて、全てのセンサ本体710の電力供給回路756に電力が供給される。
4.センサシステムの組み付け手順について説明する。
複数のセンサを組み付けるには、例えば、先に、各センサ本体710をレールLに組み付け、隣り合ったセンサ本体710同士を若干離しておく。そして、左端のセンサ本体710Aの端子ホルダ760を回転させてコネクタ嵌合部720に親コネクタ嵌合領域770を配し、親コネクタ730Aを装着する。次に残りのセンサ本体710B,710Cの端子ホルダ760を回転させてコネクタ嵌合部720に子コネクタ嵌合領域775を配し、子コネクタ730B,730Cを装着する。これにより、子コネクタ730B,730Cの装着されたセンサ本体710B,710Cの側面から可動端子板781,782が突出位置に突出した状態となっている(図43,44参照)。
次いで、センサ本体710をレールLに沿ってスライドして、センサ本体710同士を密接させると、これに伴い、隣接するセンサ本体710間の全ての電力送出用端子787及び可動端子板781,782が電気的に接続され、これにより全てのセンサ本体710に電力が供給される。
5.本実施形態の効果
本実施形態によれば、最初のセンサ本体710A(またはいずれかのセンサ本体710)の電力供給回路756のみに電源電力が供給されるようになっていれば、隣接するセンサ本体710B,710Cに順次バトンタッチするようにして電力供給がなされるから、他のセンサ本体710B,710Cには電源線C1,C2を接続する必要がなく、センサシステム700への電源供給ラインが簡素化される。
また、本発明では、コネクタのみを介して電源電力を順次バトンタッチするように下流に供給するのではなく、センサ本体710を介して順に電源電力を下流に供給する構成であるから、仮に、例えば一部のセンサ本体710Bがメンテナンス等のためにコネクタ730Bから外されていた場合には、そのセンサ本体710Bの可動端子板781,782(電力受け入れ用端子)と電力送出用端子787とが電気的に接続されない状態となっているから、その結果、そのセンサ本体710Bの下流のセンサ本体710群には電力供給が遮断されることになる。このため、センサシステム700全体として異常があることが明確になり、不用意に製造ラインを稼働させてしまうこと等がなく、安全である。
さらに、親コネクタ730Aをいずれかのセンサ本体710のコネクタ嵌合部720に嵌合すれば、そのコネクタ730に設けた電源端子725,726がコネクタ嵌合部720の受電用端子721,723に接続されるから、外部電源から電源線C1,C2を介して電力供給を行うことができる。親コネクタ730Aを介して電源供給を行うことができるから、センサ本体710群のうちのどのセンサ本体710にまず電力供給を行うかを自在に設定することができ、外部電源からの電源ケーブルを配索する上での自由度が高くなるという利点がある。
なお、一般に、親コネクタ730Aは、横並びしたセンサ本体710群のうちの端部のセンサ本体に装着されるが、センサ本体710群のうちの端部以外(例えば、中間)のセンサ本体に装着してもよく、この場合、センサ本体に左右両方のセンサ本体に電力を送るための端子をもう一つ増やせばよい。
<実施形態8>
実施形態8(請求項3に対応)については、図49を参照して説明する。なお、実施形態7と同一の構成については説明を省略する。
実施形態7では、親コネクタ730Aに供給した電力をセンサ本体710に供給する構成としたが、実施形態8では、図49に示すように、複数のセンサ本体710を側方から挟み込むようにエンドユニット800A,800Bを配し、電源線C1,C2と接続した一方のエンドユニット800Aから隣接するセンサ本体710に電力を供給するように構成したものである。なお、実施形態8では、電源線C1,C2が直接コネクタ730に接続される構成ではないため、実施形態8のコネクタ730は全て実施形態7の子コネクタ730と同様の構成となる。
具体的には、エンドユニット800A,800Bは、センサ本体710とほぼ同形でやや薄幅とされるとともに、一方のエンドユニット800Aに外部電源からの電源線C1,C2が引き込まれている。また、エンドユニット800Aのうち隣接するセンサ本体710Aの可動端子板781,782と対応する位置には、高圧側及び低圧側の電源線C1,C2と連なる(電気的に接続された)雌端子金具からなる高圧側電源端子801及び低圧側電源端子802が設けられており、これらの電源端子801,802が下流側に隣接するセンサ本体710Aの対応する可動端子板781,782に接続されるようになっている。
このように、センサ本体710群の端部にエンドユニット800Aを取り付けると、そこに設けた電源端子801,802がセンサ本体710Aの可動端子板781,782に接続されるため、外部電源からエンドユニット800Aを介して電力供給回路756に電力の供給を行うことができる。エンドユニット800Aを介して電力供給を行うから、コネクタとしては電源端子を備えた親電源コネクタを使用する必要がなく、単一種類のコネクタによってセンサシステムを構成することが可能である。
なお、上下一対の電源端子は、エンドユニット800B側のみに取り付けてもよく、この場合、エンドユニット800B側の電源端子を雄型の端子としてもよく、また、エンドユニット800B側の電源端子を雌型とし、センサ本体710の可動端子板781,782と電力送出用端子787との位置を入れ替えて構成してもよい。
さらに、エンドユニット800A,800Bの両方に電源端子を取り付けて構成してもよい。
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1,3,7では、電力受け入れ用端子をセンサ本体の側面から突出位置に突出させる構成としたが、電力送出用端子が突出する構成としてもよい。また、実施形態5では、電力送出用端子(電極ピン)をセンサ本体の側面から突出位置に突出させる構成としたが、電力受け入れ用端子が突出する構成としてもよい。
本発明の実施形態1のセンサシステムの斜視図 センサ本体に子コネクタが装着される前の斜視図 センサ本体に子コネクタが装着された状態を示す斜視図 センサ本体の下流側の側面図 収容位置のときのセンサ本体の下部の平断面図 突出位置のときのセンサ本体の下部の平断面図 電力伝送機構を説明する図 子コネクタがセンサ本体に嵌合される様子を概念的に示す図 子コネクタの前面図 子コネクタの押圧ピンが可動端子板を回動させる様子を概念的に示す図 親コネクタがセンサ本体に嵌合される様子を概念的に示す図 センサシステムの電気的構成を示す図 実施形態2のセンサシステムの概略図 本発明の実施形態3のセンサシステムの斜視図 センサ本体にコネクタが装着される前の斜視図 センサ本体にコネクタが装着された状態を上流側から示す斜視図 センサ本体にコネクタが装着された状態を下流側から示す斜視図 収容位置のときのセンサ本体の平断面図 センサ本体同士が隣接配置される様子を概略的に示す平断面図 隣接するセンサ本体同士が電気的に接続された状態を概略的に示す平断面図 電源の引き込まれた上流側のエンドユニットをレールに組み付ける前の図 上流側のエンドユニットをレールに組み付けてセンサ本体を隣接配置した状態の図 両エンドユニットでセンサ本体を挟み込むで取り付ける様子を示す図 センサシステムの電気的構成を示す図 実施形態4のセンサシステムの概略図 センサシステムの斜視図 本発明の実施形態5のセンサシステムの斜視図 センサ本体にコネクタが装着される前の斜視図 センサ本体にコネクタが装着された状態を上流側から示す斜視図 センサ本体にコネクタが装着された状態を下流側から示す斜視図 電力伝送部の斜視図 電力伝送部の分解斜視図 収容位置のときのセンサ本体の断面図 センサ本体同士が隣接配置されて突出位置に移動した様子を示す断面図 電源の引き込まれた上流側ののエンドユニットをレールに組み付ける前の図 エンドユニットをレールに組み付けてセンサ本体を隣接配置した状態の図 下流側のエンドユニットの斜視図 センサシステムの電気的構成を示す図 実施形態6のセンサシステムの概略図 本発明の実施形態7のセンサシステムの斜視図 センサ本体に親コネクタ嵌合領域が配された状態を示す斜視図 センサ本体に子コネクタ嵌合領域が配された状態を示す斜視図 センサ本体に親コネクタが装着された状態を示す斜視図 センサ本体に子コネクタが装着された状態を示す斜視図 端子ホルダを概略的に示す斜視図 端子ホルダの電気的接続を概略的に示す図 センサ本体を隣接配置する様子を概略的に示す平断面図 センサシステムの電気的構成を示す図 実施形態8のセンサシステムの概略図
符号の説明
100…センサシステム
110…センサ本体
130…コネクタ
156…電力供給回路
161,162…切れ目部
170…押圧ピン
181…可動端子板(電力受け入れ用端子)
181A…雄端子部
187…ストッパ電極(電力送出用端子)
200…エンドユニット
300…センサシステム
310…センサ本体
330…コネクタ
356…電力供給回路
364,393…端子押し出し用突部
375…スライダ
382…電力送出用端子
390,490…エンドユニット
430…コネクタ
500…センサシステム
510…センサ本体
530…コネクタ
556…電力供給回路
571…電極ピン
575…端子金具
590,690…エンドユニット
630…コネクタ
700…センサシステム
710…センサ本体
730…コネクタ
756…電力供給回路
760…端子ホルダ
761…切れ目部(開口部)
765…金属軸
772…挟持用保護板(挟持用板)
781,782…可動端子板
781A,782A…雄端子部
787…電力送出用端子
800…エンドユニット

Claims (11)

  1. 互いに隣接して配置される複数のセンサ本体と、これらのセンサ本体のコネクタ嵌合部に対して着脱自在に嵌合可能なコネクタとを含んだセンサシステムであって、
    前記センサ本体には、外部電源に接続されて内部のセンサ回路へ電力供給を行う電力供給回路と、この電力供給回路に電気的に連なって電力を隣接する他のセンサ本体に送り出すための電力送出用端子と、その電力送出用端子とは反対側に位置して隣接する他のセンサ本体の前記電力送出用端子に接続可能であって前記電力供給回路に電気的に連なる電力受け入れ用端子とが設けられ、
    前記電力送出用端子及び電力受け入れ用端子のうちの一方は、前記センサ本体の本体ハウジング内に収容された収容位置と、その本体ハウジングの側壁面に設けた開口部を貫通して外部に突出する突出位置との間で変位可能に設けられた可動端子であり、他方は、前記本体ハウジング内に設けられて前記突出位置にある前記可動端子と接続する端子であることを特徴とするセンサシステム。
  2. 前記コネクタのうちの一部のものには、前記外部電源からの電源線が引き込まれると共に、その電源線に電気的に連なる電源端子が備えられ、かつ、前記センサ本体には、さらに前記コネクタの前記電源端子に接続可能であって前記電力供給回路に電気的に連なる受電用端子が設けられていることを特徴とする請求項1記載のセンサシステム。
  3. 前記センサ本体の側方にはエンドユニットが取付け可能となっており、そのエンドユニットには、前記外部電源からの電源線が引き込まれると共に、前記センサ本体の前記電力受け入れ用端子に接続可能な電源端子が前記電源線に連ねて設けられていることを特徴とする請求項1記載のセンサシステム。
  4. 前記電力送出用端子を固定端子とし、前記電力受け入れ用端子を可動端子としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のセンサシステム。
  5. 前記センサ本体には、その側壁面から突出することで隣接するセンサ本体の前記可動端子を前記突出位置に押し出すための端子押し出し用突部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセンサシステム。
  6. 前記可動端子は、弾性板の所定部位にくの字形に屈曲させた山形突部を形成した板状電極であり、前記センサ本体内には奥方に押し込まれることにより前記山形突部を押圧して前記板状電極の先端部を前記突出位置に押し出すスライダを備え、隣接するセンサ本体の前記端子押し出し用突部は前記スライダに当接してこれを押し込むようにされていることを特徴とする請求項5記載のセンサシステム。
  7. 前記可動端子は前記センサ本体内においてその側壁面に直交する方向にスライド移動可能に設けられると共に、前記センサ本体の前記開口部を設けた側壁面とは反対側に隣接するセンサ本体の前記可動端子の先端が進入可能な突部挿入口が形成されることで、前記可動端子が前記押し出し用突部を兼ねた構成とされていることを特徴とする請求項5記載のセンサシステム。
  8. 前記センサ本体内には、前記可動端子が前記収容位置と前記突出位置との間で回動可能に設けられ、前記コネクタには前記コネクタ嵌合部への嵌合に伴って前記可動端子を回動させるための押圧ピンが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセンサシステム。
  9. 前記可動端子は前記センサ本体内に回動可能に設けた合成樹脂製の端子保持部材に一体的に保持されると共に、その端子保持部材には前記押圧ピンが当接する当接部が設けられ、かつ、前記センサ本体内には前記可動端子が前記突出位置に回動されたときにその可動端子が当接して回動を規制するストッパ電極が固定的に設けられていることを特徴とする請求項記載のセンサシステム。
  10. 前記可動端子は、前記センサ本体内に前記側壁面に沿った縦軸を中心に回動可能に設けた端子ホルダに固定され、その端子ホルダを回動することにより前記可動端子が前記センサ本体の本体ハウジング内に収容された収容位置と、その本体ハウジングの側壁面に設けた開口部から外部に突出する突出位置との間で旋回変位することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセンサシステム。
  11. 前記コネクタは、親コネクタであり、この親コネクタには、前記センサ本体における前記可動端子と一体に設けられた受電用端子に接続可能な電源端子を前記外部電源からの電源線に接続して設けられており、かつ、前記端子ホルダは前記コネクタ嵌合部に設けられ、その端子ホルダには、前記受電用端子の上下側に挟持用板を設けることにより前記親コネクタの前記電源端子を、前記受電用端子と一方側の前記挟持板とで挟持可能にしたことを特徴とする請求項10記載のセンサシステム。
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