JP4492939B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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本発明は、基板処理装置に関する。
半導体装置に用いるウェハ上に配線形成をする場合には、一般に、アルミ等の金属膜上にレジスト膜を形成(以降塗布処理と称す)した後、縮小投影露光装置にて配線パターンを露光し、薬液処理(以降現像処理と称す)にて露光部分のレジストを除去して、剥き出しにした金属をエッチングする。
このとき、ウェハを回転させる機構を兼ね備えた基板処理装置は、主に塗布処理および現像処理で使用するが、処理中に発生するミストが処理部外部に飛散しやすい。この処理部外部に飛散したミストは、処理前のウェハに付着する場合がある。または、この処理部外部に飛散したミストは、処理部内で処理終了後のウェハに付着する場合もある。そして、このミストが付着した部分は、配線ショートや配線細り等の欠陥となり、半導体装置の歩留まり低下を引き起こしやすい。
そのため、処理部外部へのミストの飛散を抑制することを目的として、多様な構造の基板処理装置が開発されている。このような従来の基板処理装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された基板処理装置を図4に示す。この基板処理装置は、処理カップ30の上部に処理液ミストの流れを制御する整流板42を備える。
より具体的には、この基板処理装置は、ウェハWを水平に保持した状態で回転するスピンチャック20と、側壁32および底壁31で構成され回転体形状の内壁面を有する処理カップ30と、を備え、処理カップ30は上方に開口している。
さらに、その上方には、ウェハWからの処理液飛散を抑制する円筒状のスプラッシュガード40を備えており、円筒状の本体部41の上端縁には、内方に向かってほぼ直線状に突出するように結合された整流板42を有している。
整流板42は、内方に向かうに従って下方に向かう逆円錐面に沿う板状体であり、平面視において円環状に構成される。整流板42の内縁部42aは、スピンチャック20によって保持されたウェハWの縁部よりも内方に対応する位置にまでせり出している。よって、内縁部42aが形成する円は、ウェハWの開口領域よりも小さなダウンフロー導入のための開口43となる。
さらに、底壁31には、排気口33が形成され、工場側ユーティリティやポンプ等の負圧源37により、処理カップ内に取り込むダウンフローの風量を増加させている。クリーンルーム内のダウンフロー90は、開口43を通ってウェハWの上面に向けて導かれるが、ウェハWの上面の近傍では、ウェハWの回転に伴って空気に遠心力が与えられるため、ウェハWの中心から処理カップ30の側壁32に向かう外向き気流が発生する。
また、スピンベース22の下方では、スピンベース22自身の回転により、空気に遠心力が与えられ、回転中心から処理カップ30の側壁32に向かう外向き気流が発生する。これらの外向き気流は側壁32に沿い、さらにスプラッシュガード本体部41の内壁面に沿って上昇する上昇気流91を生じさせる。
上昇気流91は、スプラッシュガード40の上端縁にある整流板42の下面によって内下方に向けて経路を変えられ、内向き気流92を生じる。また、ダウンフロー90も、整流板42の上面で開口部43の内下方に向かう内向き気流に変換される。そして、これら上面、下面の気流が上方からのダウンフロー90に合流して、ウェハWの上面に向けて導かれる。
この基板処理装置では、処理カップ30の上部に設けられている整流板42の上述のような作用により、処理チャンバ50の外部への処理液ミストの飛散を抑制できる。
また、従来の液処理装置としては、特許文献2に記載されたものもある。特許文献2には、ケース側面に液振り切りのため、多数の排出口およびその流路を設けている液処理装置が開示されている。
また、従来の薄膜塗布装置としては、特許文献3に記載されたものもある。特許文献3には、ケース内壁に複数個の孔を設けた遮蔽板を多層構造に配設している薄膜塗布装置が開示されている。
特開平11−042460号公報 特開2000−153209号公報 特開平1−248619号公報
しかしながら、上記文献記載の従来技術では、半導体基板の表面よりも上方の位置に処理液ミストが舞い上がりやすいため、処理液ミストが半導体基板の表面に付着する可能性が高い。近年では、半導体基板上の配線寸法がサブミクロンサイズへと微細化しており、ミクロンサイズの処理液ミストが半導体基板表面に付着すると、半導体装置の配線欠陥や歩留まり低下を引き起こしやすい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板上への処理液ミストの付着が抑制された基板処理装置を提供することにある。
発明によれば、基板を保持して回転させる基板保持手段と、基板上に対して処理液を供給する処理液供給手段と、基板の側方および下方を取り囲むように設けられている容器と、容器の内壁に、並行して設けられている複数段の溝部と、容器内の処理液を排出する排液手段と、を備え、排液手段は、容器の底部に配置され、溝部は、容器の内壁の垂直部分の全域に螺旋状に設けられ、溝部の下端が排液手段の近傍に設けられている基板処理装置が提供される。
この構成によれば、容器の内壁に並行して設けられている複数段の溝部により、基板の回転により発生する上昇気流が抑制される。このため、処理液ミストが基板表面位置よりも上部へ舞い上がることを抑制できるので、基板に処理液ミストが付着することを抑制できる。
本発明によれば、上昇気流を抑制する構成を備えるため、基板に処理液ミストが付着することを抑制できる。
本発明において、上記の複数段の溝部とは、容器の内壁に基板に対して斜め方向に設けられている溝部であってもよい。この構成によれば、基板の回転により発生する上昇気流が効率よく抑制される。なお、基板に対して溝部を斜めにする角度は、容器の形状、基板のサイズ、基板の回転方向、基板の回転スピードなどに応じて、適宜設定可能である。
本発明において、上記の複数段の溝部とは、容器の内壁に螺旋状に設けられている溝部であってもよい。この構成によれば、容器の内壁には複数段の溝部が形成されることになるため、基板の回転により発生する上昇気流が抑制される。なお、螺旋状の溝部は、1本の螺旋状の溝部から構成されてもよく、複数の螺旋状の溝部が並行していてもよい。
また、上記の溝部は、基板の周縁部の進行方向に対して、下向きの傾きを有してもよい。
この構成によれば、基板の回転により生じる外向き気流が内壁に沿う上昇気流に転換すると、基板の周縁部の進行方向に対して下方へ傾斜の付いた複数段の溝部を鉛直方向に横断することとなる。その結果、上昇気流に及ぶ抵抗力の増加に伴って、上昇気流の上昇力が減衰する。
また、上記の基板処理装置は、容器内の処理液を排出する排液手段をさらに備え、溝部は廃液手段の近傍まで設けられていてもよい。
この構成によれば、溝部に溜まる処理液は、溝部の下端の近傍にある廃液手段を通して容器内から排出される。このため、容器内に残存する処理液の量が低減され、基板に処理液ミストが付着することを抑制できる。
また、上記の複数段の溝部とは、容器の内壁に設けられている線状の凹部であってもよい。あるいは、容器の内壁に設けられている線状の凸部と凸部との間の領域であってもよい。それぞれの溝部は、一定の幅を持っていてもよい。
また、溝部の断面形状は、任意の形状を採用でき、角形であってもよく、半円状であってもよく、くさび形であってもよい。このような溝部は、容器の内壁を機械的に削り取ることにより形成可能である。また、容器の内壁に設けられる溝部の段数は特に限定されない。上記の複数段の溝部とは、容器の内壁に、複数の独立した溝部として設けられている溝部であってもよい。また、上記の溝部は連続している必要はなく、断続的に設けられていてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施の形態に係る基板処理装置の一部を模式的に示した断面図である。また、図2は、実施の形態に係る基板処理装置の一部を模式的に示した上面図である。図1は、図2の上面図のB−B’線に沿った断面図である。本実施形態に係る基板処理装置は、図1、図2に示す様に、処理カップ1の内壁に螺旋状の切り込み構造4が付加されている。
すなわち、本実施形態に係る基板処理装置は、ウェハ2(基板)を保持して回転させるスピンチャック3(基板保持手段)と、ウェハ2上に処理液を供給する薬液吐出ノズル5(処理液供給手段)と、ウェハ2の側方および下方を取り囲むように設けられている処理カップ1(容器)と、を備える。ウェハ2は、スピンチャック3により、真空吸引法を用いて、略水平に保持されている。
そして、処理カップ1の内壁には、螺旋状の切り込み構造4(螺旋状の溝部)が設けられている。あるいは、処理カップ1の内壁には、ウェハ2に対して斜め方向に並行して複数の切り込み構造4(複数の溝部)が設けられていてもよい。あるいは、ウェハ2に対して水平方向に複数の切り込み構造4を設けてもよい。処理カップ1の内壁に設けられたこのような切り込み構造4は、ウェハ2の回転により発生する上昇気流を抑制する手段として機能する。
これにより、ウェハ2の回転に伴って発生する、ウェハ2上面近傍およびウェハ2下面のスピンチャック3回転中心から処理カップ1の内壁に向かう外向き気流9が、内壁に沿う上昇気流10に転換すると、円筒形の内壁形状に沿うように下方へ傾斜の付いた切り込み構造4を鉛直方向に複数回横断することとなる。このため、上昇気流10が持つ上昇力が減衰されてウェハ2表面位置よりも上部へ舞い上がることを抑制できるため、処理カップ1内に待機中のウェハ2に対して処理液ミストが付着することを抑制できる。
また、気流に含まれる処理液ミストは、螺旋状の切り込み構造4の隙間に溜まり、傾斜に沿って下方に流れる。よって、この螺旋状の切り込み構造4は、気流中における処理液ミストの含有率を減少する効果も有する。
その結果、処理カップ1内でウェハ2を真空吸着し、回転させながら薬液処理を行うと、薬液処理時に発生する処理液ミストが、処理終了後に処理カップ1内で待機しているウェハ2に付着することが抑制される。また、処理カップ1の外部に位置する別のウェハ2への処理液ミストの付着も抑制できる。このため、この基板処理装置を用いて、ウェハ2を薬液で処理すると、そのウェハ2上の配線欠陥が減少するので、ウェハ2を用いる半導体装置の歩留まりが向上する効果を奏する。
以下、本実施形態に係る半導体装置の構成についてより詳細に説明する。
図1、図2に示すように、処理カップ1の内壁には、上端部から下向きの傾斜を持った螺旋状の切り込み構造4を有する。切り込みの加工は、処理カップ1の内壁の垂直部分全域に対して、処理カップ1の上端部から下向きの傾斜で進行し、ウェハ2の周縁部の進行方向(ウェハ2の回転方向)に対しては下向きの螺旋状に施されている。
また、図3は、実施の形態に係る基板処理装置の処理カップ内壁の螺旋状の切り込み構造を模式的に示した拡大図である。図3は、図2の上面図のA部を拡大した斜視図である。
処理カップ1の円筒形の内壁に螺旋状の切り込み構造4が施された基板処理装置において、スピンチャック3に真空吸着されたウェハ2は、薬液吐出ノズル5から薬液が吐出された後に回転することにより表面が薬液処理される。そして、回転と同時に、ウェハ2上面近傍およびウェハ2下面近傍の空気に遠心力が発生し、スピンチャック3の回転中心から処理カップ1の内壁に向かう外向き気流9が発生する。
この外向き気流9が内壁に沿う上昇気流10に転換すると、円筒状の内壁形状に沿うように(ウェハ2の回転方向に対して)下方へ傾斜の付いた切り込み構造4を鉛直方向に横断することとなる。その結果、上昇気流10に及ぶ抵抗力の増加に伴って、上昇気流10の上昇力が減衰する。切り込み構造4は螺旋状に施されているため、円筒状の内壁には底壁から上面に至るまで複数段の切り込み構造4を有することとなる。そのため、上昇気流10は凹凸の横断を複数回繰り返すこととなり、上昇気流10の上昇力は大きく減衰する。
また、処理カップ1の底壁には排気口7が設けられており、工場側ユーティリティやポンプ等の負圧源によって、処理カップ1の上部開口部からクリーンルーム雰囲気を取り込みながら下向きに流れる気流が常に存在する。そのため、処理カップ1の内壁に施された螺旋状の切り込み構造4にも下向きの気流が存在する。よって、ウェハ2の回転により発生した、処理カップ1の内壁に沿う処理液ミストを含んだ上昇気流10は、螺旋状の切り込み構造4の横断を複数回繰り返すことによる上昇力の減衰に併せて下向き気流と合流する。その結果、この気流は、ウェハ2表面位置より上方に舞い上がる事なく、排気口7から排出される。
ウェハ2の回転方向が時計回りである場合に切り込み構造4(螺旋状のノコギリ歯)は右下方向に向けて形成される(すなわち、ウェハ2の回転方向に対しては下向きの螺旋状に施される)。
そのため、図1に示すように、ウェハ2の回転により生じる外向きの気流9に含まれる処理液ミストは、螺旋状の切り込み構造4の隙間に存在する液溜まり8に吸収される。そして、液溜まり8に吸収された処理液ミストは、液溜まり8の傾斜に沿って下方に流れ廃液口6から排出される。こうすることにより、気流中における処理液ミストの含有率は減少する。
また、液溜まり8の下端は廃液口6の近傍に設けておくことが廃液効率の面からは有効である。すなわち、液溜まり8を通じて下降してきた処理液を廃液口6に導くように構成することができる。こうすることにより、液溜まり8の下端に達した処理液は廃液口6に流れ込みやすくなり、処理カップ1内に残存する処理液の量が低減するため、処理カップ1の底に溜まった処理液が跳ね上がってウェハ2上に付着することを抑制できる。また、液溜まり8は、図1に示すように、奥に行くほど下向きに形成されている方が、処理液ミストを吸収しやすくなる。
このように、処理カップ1内でウェハ2が薬液処理される際に発生する処理液ミストを含んだ気流は、ウェハ2の表面位置よりも上方まで舞い上がることなく流れ方向を下向きに転換される為、処理部外部への処理液ミストの飛散を防止できるだけではなく、薬液処理が終了し処理カップ1内で待機しているウェハ2への処理液ミスト付着を防止することができる。
さらに、処理カップ1上部には、ウェハ2の縁部よりも内方に対応する位置にまでせり出した整流板の様な突起物が存在しない為、突起物などに蓄積した処理液が落下する危険も少ない。また、気流に含まれる処理液ミストは、螺旋状の切り込み構造4の隙間に溜まり、切り込み構造4の傾斜に沿って下方に流れる為、気流中における処理液ミストの含有率は減少する。
以下、本実施形態に係る半導体装置の作用効果について、従来技術と対比して説明する。
本実施形態では、処理カップ1内でウェハ2をスピンチャック3により真空吸着し、回転させながら薬液処理を行う基板処理装置において、処理時に発生する処理液ミストが、処理終了後に処理カップ1内で待機しているウェハに付着することがない。また、処理カップ1の外部に位置する別のウェハ2への処理液ミストの付着も抑制できるので、ウェハ2上に形成される配線欠陥を減少させて、ウェハ2を用いる半導体装置の歩留まりが向上する効果を奏する。
一方、特許文献1においては、図4に示すように、上昇気流91となってウェハW位置よりも上方位置に舞い上がった処理液ミストを、内向き気流92に変換して処理カップ30下方に排出することを目的としているために、処理液ミストを含んだ気流がウェハ表面に衝突しやすい。
加えて、スプラッシュガード40の上端縁にある整流板42の内縁部42aは、スピンチャック20によって保持されたウェハWの縁部よりも内方に対応する位置にまでせり出しているので、経時的に内縁部42a先端に溜まった処理液がウェハW上に落下しやすい。
そのため、処理カップ30内で薬液処理が終了し、処理カップ30から搬出されるまで待機しているウェハWに対して、残存する処理液ミストが付着する場合がある。近年では、ウェハW上の配線寸法がサブミクロンサイズへと微細化しており、ミクロンサイズのミストがウェハW表面に付着すると配線欠陥となり歩留まり低下を引き起こしやすい。
また、特許文献2および特許文献3ともに、処理液滴下後の回転によって生じる処理液ミストが、その構造からスピンチャックに保持された半導体基板の表面よりも上方の位置に舞い上がりやすいため、処理液ミストが半導体基板の表面に落下する可能性が高い。
特に、特許文献2の液処理装置は、処理液ミストがフィンから跳ね返る可能性がある。また、特許文献3の薄膜塗布装置は、多段構成の遮蔽板が処理カップ内に存在することから、処理液滴下後の回転によって生じる外向きの気流が乱流となり、半導体基板の裏面にも処理液ミストが付着する可能性がある。
このため、特許文献2および特許文献3においても、ミクロンサイズのミストが半導体基板表面に付着すると配線欠陥となり歩留まり低下を引き起こしやすい。
これに対して、本実施形態に係る基板処理装置は、処理カップ1を備える。また、この基板処理装置は、その処理カップ1の内部において、基板(以降、適宜ウェハ2と称す)上に薬液を滴下させる薬液吐出ノズル5と、ウェハ2を回転させるスピンチャック3と、を備える。そして、ウェハ2の回転方向が時計回りである場合に切り込み構造4(螺旋状のノコギリ歯)を右下方向に向けて形成してある(すなわち、ウェハ2の回転方向に対しては下向きの螺旋状に施されている)。
この基板処理装置では、処理カップ1内でウェハ2をスピンチャック3により真空吸着し、回転させながら薬液処理を行う。このため、処理液滴下後の回転によって生じる外向きの気流9が、切り込み構造4の溝に沿って斜め下方向に向けさせられるために、ウェハ2の表面よりも上方の位置に処理液ミストが上昇しにくい。また、処理カップ1上部からのダウンフローの作用により、処理カップ1底壁から側壁を上昇する気流10は、螺旋状切り込み構造4を数段階に渡って乗り越えることになり、ウェハ2の表面位置に達する前にほとんど消滅する。
このように、この基板処理装置は、処理カップ1の外下向き側に螺旋状のノコギリ歯(切り込み構造4)を設置しているため、この基板処理装置では、薬液によるウェハ2の処理時に発生する処理液ミストが、処理終了後に処理カップ1内で待機しているウェハ2に付着することが抑制される。また、処理カップ1の外部に位置する別のウェハ2への処理液ミストの付着も、同様に抑制される。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、上記実施形態では、処理液として、ウェハ2上に設けられるレジスト膜の原料液を用いることができるが、特にこれに限定されない。他にも、洗浄液またはエッチング液などの任意の液体を用いることができる。
また、上記実施形態では、処理カップ1の内壁には、ウェハ2に対して斜め方向に並行して複数の切り込み構造4が設けられている構造としたが、特にこれに限定されない。他にも、ウェハ2に対して水平方向に複数の切り込み構造4を設けてもよい。このような構造であっても、ウェハ2の回転により生じる上昇気流10を抑制することができる。
実施の形態に係る基板処理装置の一部を模式的に示した断面図である。 実施の形態に係る基板処理装置の一部を模式的に示した上面図である。 実施の形態に係る基板処理装置の処理カップ内壁の螺旋状の切り込み構造を模式的に示した拡大図である。 従来の基板処理装置の一部を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1 処理カップ
2 ウェハ
3 スピンチャック
4 切り込み構造
5 薬液吐出ノズル
6 廃液口
7 排気口
8 液溜まり
9 外向き気流
10 上昇気流
20 スピンチャック
30 処理カップ
31 底壁
32 側壁
33 排気口
37 負圧源
40 スプラッシュガード
41 本体部
42 整流板
42a 内縁部
43 開口
50 処理チャンバ
90 ダウンフロー
91 上昇気流
92 内向き気流
W ウェハ

Claims (2)

  1. 基板を保持して回転させる基板保持手段と、
    前記基板上に対して処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記基板の側方および下方を取り囲むように設けられている容器と、
    前記容器の内壁に、並行して設けられている複数段の溝部と、
    前記容器内の処理液を排出する排液手段と、
    を備え、
    前記排液手段は、前記容器の底部に配置され、
    前記溝部は、前記容器の内壁の垂直部分の全域に螺旋状に設けられ、前記溝部の下端が前記排液手段の近傍に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記溝部は、前記基板側に向けて開口する断面V字形状であり、当該V字形状の一方の直線部が当該溝部の断面における天辺、他方の直線部が当該溝部の断面における底辺となり、且つ、当該底辺が前記基板から遠ざかる方向に向けて下るように傾斜して、当該V字形状の谷部に液溜まりを形成していることを特徴とする基板処理装置。
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