JP4492355B2 - 点火コイル - Google Patents
点火コイル Download PDFInfo
- Publication number
- JP4492355B2 JP4492355B2 JP2005002957A JP2005002957A JP4492355B2 JP 4492355 B2 JP4492355 B2 JP 4492355B2 JP 2005002957 A JP2005002957 A JP 2005002957A JP 2005002957 A JP2005002957 A JP 2005002957A JP 4492355 B2 JP4492355 B2 JP 4492355B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- outer peripheral
- peripheral surface
- coil
- surface portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
そして、点火コイルにおいて、エンジンのECU(電子制御ユニット)による指令を受けてイグナイタから一次コイルに電力が供給されると、一次コイルを貫通する磁束によって二次コイルに電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生し、プラグ取付部に取り付けたスパークプラグからスパークを発生させることができる。
上記二次コイルは、筒状の合成樹脂からなる二次スプールと、該二次スプールの外周面に絶縁被覆した電線を巻回してなる二次巻線とからなり、該二次巻線は、上記軸方向一方側に向けて巻き径が縮小するよう巻回した上記電線による傾斜巻き層を、上記軸方向一方側に向けて複数積み重ねてなり、
上記二次スプールは、外径が略均一なストレート外周面部と、該ストレート外周面部の上記軸方向一方側に形成され、該軸方向一方側に向けて拡径するテーパ外周面部とを有しており、
該テーパ外周面部は、上記二次スプールの周方向の複数箇所に形成したリブの高さを軸方向一方側に向けて拡径させて形成してあり、
上記二次巻線は、上記複数の傾斜巻き層を、上記ストレート外周面部から上記テーパ外周面部まで順次積み重ねてなり、
上記テーパ外周面部に巻回され、上記軸方向一方側の最も端に位置する上記傾斜巻き層によって傾斜状表面が形成されていることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
上記二次巻線は、二次スプールにおける上記軸方向一方側とは反対側の軸方向他方側から電線を巻き始め、軸方向一方側に向けて電線の巻き径を小さくしながら行う巻回と、軸方向他方側に向けて電線の巻き径を大きくしながら行う巻回とを交互に繰り返して各傾斜巻き層を形成し、各傾斜巻き層を軸方向一方側に向けて積み重ねてなる。そして、各傾斜巻き層は、電線を軸方向一方側に向けて巻き径が縮小するよう巻回してなる。
一方、上記二次スプールは、上記ストレート外周面部の軸方向一方側において上記テーパ外周面部を有しており、このテーパ外周面部は、軸方向一方側に向けて拡径している。
そのため、テーパ外周面部と各傾斜巻き層とは、軸方向に対する傾斜方向が互いに逆になっており、二次巻線の巻き終わり側に位置する傾斜巻き層の巻き崩れを効果的に防止することができる。
本発明において、上記テーパ外周面部に巻回され、上記軸方向一方側の最も端に位置する上記傾斜巻き層は、傾斜状表面を形成している。
これにより、テーパ外周面部の形成によって、傾斜状表面を形成した傾斜巻き層の巻き崩れを効果的に防止することができる。
(実施例1)
本例の点火コイル1は、図1に示すごとく、同心円状に巻回した一次コイル2及び二次コイル3と、この一次コイル2及び二次コイル3の軸方向一方側D1に配設したプラグ取付部6とを有している。
上記二次コイル3は、図2、図3に示すごとく、筒状の合成樹脂からなる二次スプール31と、この二次スプール31の外周面に絶縁被覆した電線42を巻回してなる二次巻線4とから構成されている。この二次巻線4は、軸方向一方側D1に向けて巻き径が縮小するよう巻回した電線42による傾斜巻き層41を、軸方向一方側D1に向けて複数積み重ねてなる。
なお、軸方向一方側D1とは、点火コイル1においてプラグ取付部6を形成した側をいい、軸方向他方側D2とは、軸方向一方側D1とは反対側をいう。
以下に、これを詳説する。
図1に示すごとく、上記一次コイル2は、筒状の合成樹脂からなる一次スプール21と、この一次スプール21の外周面に絶縁被覆した一次電線を巻回してなる一次巻線22とから構成されている。また、上記二次巻線4は、一次電線よりも細径の二次電線42を一次巻線22よりも多い巻回数で巻回してなる。また、二次コイル3は、一次コイル2の内周側に挿通されており、二次コイル3の内周側には、柱状の金属からなる中心コア51が挿通されている。また、一次コイル2及び二次コイル3は、筒状の合成樹脂からなる円筒ケース52の内周側に挿通されており、この円筒ケース52の外周側には、筒状の金属からなる外周コア53が配設されている。
そして、一次コイル2に電流を流して発生させる磁束は、中心コア51及び外周コア53を通過させて増大させることができる。
また、上記プラグ取付部6は、合成樹脂からなり、スパークプラグを取り付けるためのプラグ取付口61を備えている。また、プラグ取付口61には、スパークプラグと接触するコイルバネ63が配設されており、このコイルバネ63は、高圧端子62を介して二次コイル3の二次巻線4の高電圧側端部と電気的に接続されている。
また、テーパ外周面部33においては、このテーパ外周面部33に巻回した各傾斜巻き層41における二次電線42の巻回数は、巻き終わり側に向けて徐々に減少している。
一方、上記二次スプール31は、ストレート外周面部32の軸方向一方側D1においてテーパ外周面部33を有しており、このテーパ外周面部33は、軸方向一方側D1に向けて拡径している。
そのため、テーパ外周面部33と各傾斜巻き層41とは、軸方向に対する傾斜方向が互いに逆になっており、二次巻線4の巻き終わり側に位置する傾斜巻き層41の巻き崩れを効果的に防止することができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、二次巻線4の耐電圧を向上させることができると共に二次巻線4の巻き崩れを効果的に防止することができ、点火コイル1の小型化を図ることができる。
本例は、上記実施例1に示した二次コイル3の種々のバリエーションを示す例である。
すなわち、上記二次スプール31のテーパ外周面部33は、ストレート外周面部32の全周から円錐面状に拡径させて形成する場合だけでなく、例えば、図4に示すごとく、二次スプール31の周方向の複数箇所に形成したリブ331の高さを軸方向一方側D1に向けて拡径させて形成することもできる。この場合には、二次スプール31を成形する際に、テーパ外周面部33に成形ボイド(空孔)が発生することを防止することができる。
また、上記テーパ外周面部33は、ストレート外周面部32から滑らかな平坦状に拡径させて形成する場合だけでなく、例えば、図6に示すごとく、ストレート外周面部32から階段状に拡径させて形成することもできる。
本例においても、その他は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
2 一次コイル
3 二次コイル
31 二次スプール
32 ストレート外周面部
33 テーパ外周面部
4 二次巻線
41 傾斜巻き層
41A 最端傾斜巻き層
411 傾斜状表面
42 二次電線
6 プラグ取付部
D1 軸方向一方側
D2 軸方向他方側
θ 傾斜角度
Claims (1)
- 同心円状に巻回した一次コイル及び二次コイルと、該一次コイル及び二次コイルの軸方向一方側に配設したプラグ取付部とを有する点火コイルにおいて、
上記二次コイルは、筒状の合成樹脂からなる二次スプールと、該二次スプールの外周面に絶縁被覆した電線を巻回してなる二次巻線とからなり、該二次巻線は、上記軸方向一方側に向けて巻き径が縮小するよう巻回した上記電線による傾斜巻き層を、上記軸方向一方側に向けて複数積み重ねてなり、
上記二次スプールは、外径が略均一なストレート外周面部と、該ストレート外周面部の上記軸方向一方側に形成され、該軸方向一方側に向けて拡径するテーパ外周面部とを有しており、
該テーパ外周面部は、上記二次スプールの周方向の複数箇所に形成したリブの高さを軸方向一方側に向けて拡径させて形成してあり、
上記二次巻線は、上記複数の傾斜巻き層を、上記ストレート外周面部から上記テーパ外周面部まで順次積み重ねてなり、
上記テーパ外周面部に巻回され、上記軸方向一方側の最も端に位置する上記傾斜巻き層によって傾斜状表面が形成されていることを特徴とする点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005002957A JP4492355B2 (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005002957A JP4492355B2 (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 点火コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006190907A JP2006190907A (ja) | 2006-07-20 |
JP4492355B2 true JP4492355B2 (ja) | 2010-06-30 |
Family
ID=36797820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005002957A Expired - Fee Related JP4492355B2 (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4492355B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1041151A (ja) * | 1996-07-18 | 1998-02-13 | Toshiba Fa Syst Eng Kk | 樹脂モールドコイル |
JPH1074650A (ja) * | 1996-08-31 | 1998-03-17 | Toyo Denso Co Ltd | エンジンの点火コイル装置 |
JPH1174133A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Toshiba Corp | 静止誘導機器の巻線 |
-
2005
- 2005-01-07 JP JP2005002957A patent/JP4492355B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1041151A (ja) * | 1996-07-18 | 1998-02-13 | Toshiba Fa Syst Eng Kk | 樹脂モールドコイル |
JPH1074650A (ja) * | 1996-08-31 | 1998-03-17 | Toyo Denso Co Ltd | エンジンの点火コイル装置 |
JPH1174133A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Toshiba Corp | 静止誘導機器の巻線 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006190907A (ja) | 2006-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009088479A (ja) | 点火コイル | |
JP5090364B2 (ja) | シート型トランスおよび放電灯点灯装置 | |
US20090071454A1 (en) | Ignition coil having compressed powder core | |
JP4552709B2 (ja) | 点火コイル及びその製造方法 | |
US6276348B1 (en) | Ignition coil assembly with spool having ramps at both ends thereof | |
JP4492355B2 (ja) | 点火コイル | |
JP4189745B2 (ja) | チョークコイル及びトランス並びにこれらの製造方法 | |
JP2012500478A (ja) | 間隔をおいた二次セクタ巻線を有する点火コイル | |
JP4969770B2 (ja) | スティック型点火コイル及びその1次コイルアセンブリの組付け方法 | |
JP2006303447A (ja) | 点火コイル | |
JP2009130979A (ja) | 回転電機 | |
JP2009038198A (ja) | 点火コイル | |
JP3456152B2 (ja) | 点火コイル | |
WO2020255889A1 (ja) | インダクタ | |
JP5703945B2 (ja) | 点火コイル及び点火コイルの製造方法 | |
JP2008148515A (ja) | ステータおよびその製造方法 | |
JP2009135207A (ja) | 点火コイル | |
JP2021044366A (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
JP4032292B2 (ja) | コイル用一体コアの製造方法 | |
JP4329823B2 (ja) | 点火コイル及びその製造方法 | |
US10107251B2 (en) | Ignition coil having a winding form | |
JP2009158559A (ja) | コイル | |
JP2007242960A (ja) | 点火コイル | |
JP5310258B2 (ja) | 内燃機関用点火コイル | |
JP2006196485A (ja) | 点火コイル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091215 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100316 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100329 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4492355 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |