JP4490702B2 - 防火戸用の戸枠と、この戸枠を使用した防火戸 - Google Patents

防火戸用の戸枠と、この戸枠を使用した防火戸 Download PDF

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本発明は、防火区画等の開口部に設置される防火戸用の戸枠と、これを使用した防火戸に係り、特に、防火性を向上できるとともに、重量を小さくでき施工が容易である防火戸用の戸枠と、この戸枠を使用した防火戸に関する。
従来、この種の防火戸用の戸枠としては、図7aに示すように、鉄製の戸枠50の内部にロックウール51を詰め込んだ形式のものがある。また、図7bに示すように、戸枠50Aの内部にモルタル52を充填した形式のものがある。さらに、図7cに示すように、戸枠50Bの内部にケイカル板53を積層して挿入した形式のものがある。いずれの戸枠も防火扉55を開閉可能に支持するものであり、図7cの防火扉55内にはケイカル板56を積層して挿入している。いずれの戸枠も、金属板材を成形した金属製型材を使用している。
また、従来の防火戸は、ドア及びドア枠の心材に無機質の耐火材を用い、前方ドアにアルミニウムからなる化粧材を取付けるとともに、前方ドア及びドア枠の間隙に熱感応型の発泡材を取付けて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−10569号公報([0004])
ところで、前記図7aに示す戸枠50のように、ロックウール51を成形された金属製型材からなる戸枠50の内部空間に装填する場合は、図7bに示す戸枠50Aあるいは図7cに示す戸枠50Bのように、モルタル52やケイカル板53を内部空間に装填した戸枠と比較すると重量の面で軽量化が図られるが、ロックウールがガラス系繊維材料のため製造者の健康上好ましくない。
また、図7bに示す戸枠50Aは、成形された金属製型材の内部にモルタル52を充填して所定の防火性能を達成させていたが、モルタルが硬化するまでの養生期間を設けなければならず、硬化中の保管場所も必要であり製造方法が煩雑となる。さらに、戸枠50Aあるいは戸枠50Bは、モルタルやケイカル板を成形された金属製型材の内部空間全部に装填しているため戸枠の重量が重くなり、戸枠を建築物の壁面に取付ける際に取り扱いが困難となる問題があった。
図7a、b、cに示す戸枠50,50A,50Bのいずれの戸枠も、その製造方法は金属製型材を成形した後に、型材の内部空間内に防火材料を充填する必要があり、養生を含めて工程が煩雑となる。また、いずれの戸枠も、金属製型材の内部空間内に防火材料を充填しているため、断熱性に優れ加熱面に比べて非加熱面の温度上昇は極めて小さい。しかしながら、加熱面と非加熱面との温度差が大きいため、金属製型材の加熱面と非加熱面との線膨張の違いから加熱面側へ大きく反り、戸枠が変形する問題があった。
さらに、特許文献1に記載の防火戸は、ドア及びドア枠の内部に、心材として無機質の耐火材が充填されているため、前記の図7に示す戸枠50,50A,50Bと同様に、重量が重くなり、ドア枠を建築物の壁面に取付ける際に取り扱いが困難となるとともに、ドア枠にドアを取付ける際に取り扱いが困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、
軽量で製造施工が容易であり、所要の防火性能を達成できる防火戸用の戸枠を提供することにある。また、前記の戸枠を使用し、防火性能に優れ、軽量で施工が容易な防火戸を提供することにある。すなわち、熱膨張性耐火材、および熱膨張性耐火材と無機系材料、木質系材料、発泡材料のいずれか一つ、あるいは複数を組み合わせたものを戸枠の内部空間に挿入し、軽量で製造方法が簡易でありながら所定の防火性能を付与できる戸枠を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る防火戸用の戸枠は、防火扉を開閉可能に支持し、防火扉の外周を囲む形状の戸枠であって、この戸枠は、その内部空間内に、火災時等の加熱で熱膨張する薄板状の熱膨張性耐火材を挿入していることを特徴とする。戸枠は鉄製あるいは鋼製で防火扉を支持できる強度を備え、外殻部に囲まれた内部が空間となっており、この内部空間に薄板状の熱膨張耐火材を挿入する。戸枠を構成する鉄板の外殻部は断面が閉断面形状であることが強度上好ましい。
戸枠を構成する金属としては、例えば鉄製、鋼製のもの以外にもステンレス、亜鉛メッキ鋼板、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム等の金属を成形したものが挙げられる。戸枠を構成する金属の厚みとしては、例えば建築基準法で定める特定防火設備では、鉄板で1.5mm以上と定められているが、熱膨張性耐火材料、熱膨張性耐火材料と無機系材料、木質系材料、発泡材料を組み合わせたものが型材の内部空間に挿入される本発明では、型材を構成する金属の厚みを小さくすることも可能となる。
前記のごとく構成された本発明の防火戸用の戸枠は、内部空間内に熱膨張性耐火材を挿入してあり、この熱膨張性耐火材は薄板状で内部空間には空隙が形成されるため、戸枠の軽量化を達成することができる。また、軽量であり、施工および製造が容易となる。この戸枠が火災等で加熱されると、内部空間に挿入された熱膨張性耐火材が膨張して内部空間を耐火性の断熱材で充填し、戸枠の加熱による反り等の変形を防止し、この戸枠に支持された防火扉とともに炎の進入を防止することができる。
また、本発明に係る防火戸用の戸枠の好ましい具体的な態様としては、前記熱膨張性耐火材は、戸枠の内周壁面に密着して挿入されていることを特徴としている。薄板状の熱膨張性耐火材を框材や、他の支持部材を介して挿入すると好適である。特に戸枠の前面部と後面部の内周壁面に、框材等を用いて熱膨張性耐火材を密着させると好ましい。接着剤や粘着剤を用いて密着させてもよい。この構成によれば、框材や、他の支持部材を介して薄板状の熱膨張性耐火材を戸枠の内壁面に対接させることができ、火災等の高温で速やかに膨張して戸枠の反り等の変形を確実に防止することができ、戸枠や防火戸の防火性能を安定させることができる。
さらに、本発明に係る防火戸用の戸枠の好ましい具体的な他の態様としては、前記した戸枠は、その内部空間内に、熱膨張性耐火材とともに、無機系材料、木質系材料、発泡材料のいずれか1つ、あるいは複数を組み合わせて挿入していることを特徴としている。前記複数の材料を積層して組み合わせ、積層された材料を挿入してもよい。この構成によれば、戸枠の内部空間に、無機系材料、木質系材料、発泡材料のいずれか1つ、あるいは複数を組み合わせて挿入しており、これらにより熱膨張性耐火材を安定した状態で支持できるため、軽量化できると共に、戸枠の反り等の変形を確実に防止できる。
戸枠の内部空間内に挿入される木質系材料としては、比重が0.3kg/m以上の材料が好ましい。これらの材料としてはヒノキ、マツ、ツガ、タモ、カエデ、ナラ、ニヤトー、マコレ、モアビ、ケヤキ、ブナ、ラワン、チーク、アトピン、カシ、マカンバ、メープル、ブビンガ等の無垢材が挙げられる。また、LVL等の集成材、この集成材と前記の
無垢材と組み合わせて用いてもよい。これらの材料を組み合わせることにより、より反りが発生しにくくなるため好適に用いられる。
戸枠の内部空間内に挿入される発泡材料としては特に限定されず、例えばフェノールフォーム、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリスチレンフォーム等、さらにこれらのフォーム材料に水酸化アルミニウム等の無機粉体を充填したものを用いてもよい。さらには無機系の発泡材料等が挙げられる。
戸枠の内部空間内に挿入される無機系材料としては、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、繊維強化石膏ボード、軽量気泡コンクリート(ALC)板、押出成形セメント板、PC板、成型モルタル、鉄、鋼、ステンレス、亜鉛メッキ鋼板、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウム等の金属が挙げられる。
無機系材料、木質系材料、発泡材料は戸枠の軽量化を図るために戸枠内部に装填せず、戸枠内部の空隙の一部に挿入すればよい。また、ケイカル板等の無機系材料は所定の比重の高いものを戸枠内部に装填しなければ戸枠の防火性能を発揮できないが、熱膨張性耐火材料を同時に戸枠内部に挿入することにより、比重の低いものを使用しても戸枠の防火性能が発揮でき、かつ軽量化が図れる。
また、前記熱膨張性耐火材は特に限定されないが、ブチルゴムを主成分とする樹脂分100重量部に対して、リン化合物および熱膨張性無機物を15〜300重量部、無機充填剤を30〜500重量部含有し、前記熱膨張性無機物および無機充填剤の合計量が200〜600重量部含有する樹脂組成物からなる成形体であると好ましい。さらに、前記熱膨張性耐火材は、エポキシ樹脂100重量部に対して、熱膨張性無機物を10〜300重量部、無機充填剤を30〜400重量部含有し、前記熱膨張性無機物および無機充填剤の合計量が40〜500重量部含有する樹脂組成物からなる成形体であると好ましい。熱膨張性耐火材を、このように構成すると、火災等で高熱が発生したとき、戸枠内の熱膨張性耐火材は速やかに熱膨張し、火災の発生に対して安定した耐火断熱層を形成し、戸枠の反り等の変形を防止することができる。
本発明に係る防火戸は、前記した戸枠のいずれかの戸枠に、前記防火扉を開閉可能に支持していることを特徴とする。この戸枠に支持される防火扉も熱膨張性耐火材を挿入してあることが好ましい。このように構成された防火戸は、戸枠と、この戸枠に支持された防火扉がともに火災等で加熱されたときに変形することがないため、炎の進入を防止して延焼を確実に防止することができ、防火戸としての機能を確実とすることができる。
本発明によれば、防火戸用の戸枠や、この戸枠に防火扉を支持した防火戸が火災時等に加熱されたときの反り等の変形を小さくすることができ、炎の進入を防いで防火性能を安定させることができる。また、戸枠や、防火戸を軽量とすることができるため、製造が容易となり、施工を容易にすることができる。
以下、本発明に係る防火戸用の戸枠と、これを使用した防火戸の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る防火戸の正面図、およびA−A線に沿う断面図、図2は図1bの要部であるB部の拡大断面図である。図1,2において、防火戸1は、防火区画壁2の開口部に設けられ、区画3と区画4とを区切っている。
防火戸1は、戸枠10と、この戸枠にヒンジ機構や蝶番5等を介して開閉可能に支持された防火扉20とから構成され、戸枠10は防火扉20の外周を囲む形状をしている。戸
枠10および防火扉20は所定厚の鉄板等で形成され、特定防火設備の場合は、例えば鉄板の厚さが1.5mm以上であり、防火設備の場合は0.8mm以上〜1.5mm未満の板厚の鉄板を使用しており、鉄板は閉断面形状をしている。すなわち、戸枠10は板金加工され、その端部が溶接等で接合されている。
戸枠10は前記のような所定厚の鉄板を屈成して金属製型材の外殻部11が形成され、防火扉の外周に位置する周囲枠部11Aと、この周囲枠部から内側に延出する突当て枠部11Bとを備えている。周囲枠部11Aは正面から見たとき防火扉20の外周と数mmの隙間が形成される寸法となっており、突当て枠部11Bは周囲枠部の内周より10〜20mm程度内側に延出し、防火扉20が当接してそれ以上の揺動を阻止するものである。この実施形態では戸枠10は閉断面形状をしており、内部にクローズされた空間が形成されており、鉄板で形成された外殻部11の内部に空間が形成されている。
戸枠10の断面形状について詳細に説明すると、防火扉20の開き側、すなわち区画3に面する前面に位置する前面部11aと、この前面部から直角に後方に延出する奥行き部11bと、この奥行き部から開口の内側に向けて延出する突当て部11cと、この突当て部から後方に直角に延出する縁部11dと、この縁部から直角に開口の外側に向けて延出し区画4に面する後面部11eと、この後面部と前面部とを連結する外面部11fとを備えて閉断面が構成され、内部空間が形成されている。
この内部空間に熱膨張性耐火材が薄板状に形成された耐火シート12が挿入されている。耐火シート12は前面部11aと後面部11eの内面に密着した状態で、内部空間に挿入されている。すなわち、外殻部11の前面部11aの内面と後面部11eの内面に、例えば粘着剤や接着剤を介して密着する構成となっている。なお、図示していないが、樹脂板材、金属板材や框材等を外殻部の内部空間に挿入し、耐火シートを支持するように構成してもよい。
熱膨張耐火材から形成された耐火シート12の肉厚は、その膨張率と、戸枠10の内部空間の容積とにより設定され、基本的には加熱時に、耐火シート12が膨張して外殻部11の内部空間が膨張断熱材で充填される厚さに設定される。図2の実施形態では、厚さが1mm程度の熱膨張性耐火シートが2枚挿入されている。火災発生時には、戸枠10の前面部11aまたは後面部11eが直接熱を受けるため、この部分の内面に熱膨張性耐火シート12を密着させることで、速やかに耐火シート12を膨張させ、戸枠10の変形を防止することができる。
この戸枠10の場合、前記のように予め鉄板を屈成して金属製型材を形成しておき、その内部空間に耐火シート12を挿入する代わりに、金属製型材にする前の段階で耐火シートを取付けることができる。すなわち、金属製型材の前後面に対応する個所に耐火シート12,12を貼着した鉄板を屈成して耐火シートを覆うようにして外殻部11を形成して金属製型材とし、この金属製型材で戸枠10を形成することができる。このように、予め金属製型材とする必要がなく、金属製型材にする前の平板の段階で耐火シートを取付けることができ、戸枠10の製造が容易となる。
戸枠10に開閉可能に支持される防火扉20は、上辺、下辺、左辺、右辺の4辺を金属製の框材で連結して矩形の外周枠体21と、この外周枠体の前方と後方に位置する鉄板22,22とを備えている。框材で構成された外周枠体21と鉄板22の固定は、例えばビス止め、リベット止め、接着剤を用いた固定等、適宜の手法を用いることができる。本実施形態では、鉄板22は框材で構成された外周枠体21の側面まで延出するように直角に屈成されている。前後の鉄板の屈成部分は溶接等により接合してもよく、図示していない他のコ字状の部材で覆うように構成してもよい。
防火戸1は前記のように戸枠10にヒンジ機構や蝶番5を介して防火扉20を支持しており、区画3方向に開閉できるものであるが、回転式のものに限らず、引戸式のものや両開き式の回転戸でもよい。防火戸と戸枠とが接する部分は隙間が形成されているが、この部分は図示していないが相じゃくりや、防火用のパッキング材等の戸当たりを用いて防火扉20を閉鎖したとき、隙間が生じない構成とする。
つぎに、戸枠の他の態様について説明する。
図3に示す戸枠10Aの内部空間には、無機系材料として、ケイ酸カルシウム板(以下、ケイカル板という)15と熱膨張耐火材から形成した耐火シート12Aとを積層した充填材を挿入している。すなわち、内部空間に断面が矩形の框材14を挿入し、この框材と戸枠との隙間に耐火シート12Aとケイカル板15とが密着状態で位置するように配置されている。このように、框材14の内部には何もなく、框材の外面と戸枠10Aの内面で耐火シート12Aおよびケイカル板15を挟んで保持して戸枠10Aの軽量化を達成している。図3の実施形態では、厚さが5〜15mm程度のケイカル板15,15の外側に、厚さが0.5mm程度の熱膨張性耐火材の耐火シート12A,12Aが挿入されている。
この戸枠10Aの場合、前記のように予め鉄板から外殻部11を屈成しておき、その内部空間に耐火シート12A,12Aとケイカル板15を框材14と共に挿入し、耐火シートを不燃材であるケイカル板と積層しているため、耐火シートの厚さを薄くすることができる。耐火シートの固定は、ビス止め、リベット止め等を用いることができるほか、粘着剤、接着剤等で固定することができ、耐火シートに予め粘着剤が積層されているものでもよい。耐火シートをケイカル板や木質系材料、発泡材料と組み合わせて複合して用いる場合は、複合体に固定した状態で挿入することもできる。この戸枠10Aは、前記の戸枠10と同様に、戸枠の内部空間にロックウールやモルタルを充填するタイプと比較して、製造が容易で軽量に構成することができる。
図4に示す戸枠10Bの内部空間には、木質系材料として、戸枠の内部に嵌合する木質棒材16が挿入されている。この木質棒材は戸枠10Bの前面部11aと、後面部11eとには密着せず、僅かな隙間を有しており、この隙間部分に耐火シート12,12が挿入され、内部空間は木質棒材16と耐火シート12で充填されている。このように、耐火シートは戸枠10Bの前面部11aと後面部11eに内面に密着して挿入される。なお、木質棒材は図示のように、戸枠の突き当て部内には位置せず、断面が矩形状のものでもよい。この戸枠10Bも、前記の戸枠10,10Aと同様に戸枠の内部空間にロックウールやモルタルを充填するタイプと比較して、製造が容易で軽量に構成することができる。
図5に示す戸枠10Cの内部空間には、発泡材料として樹脂発泡体17と熱膨張耐火材の耐火シート12,12とを積層した充填材を挿入している。戸枠の内部空間の幅に合わせて発泡材料を形成し、発泡材料の前面と後面に耐火シートを貼り付け、戸枠10Cの内部空間に挿入する。戸枠の外殻部11を予め形成し、その内部空間内に、前面部11aと後面部11eに密着するように耐火シート12,12を挿入し、その後、樹脂を注入して発泡させることができる。この戸枠10Cは、前記の戸枠10と比較して、さらに軽量とすることができ製造が容易で施工が容易となる。
前記の如く構成された本実施形態の防火戸用の戸枠、および防火戸の作用について以下に説明する。本実施形態の戸枠は防火区画壁の開口に設置される。例えば防火区画壁2がALC板の場合、開口に沿って固定された鉄製アングルと戸枠とを鉄筋を介して溶接し、隙間部分にモルタルを注入して固定する。防火区画壁が他の形態、例えばコンクリート壁や他の壁の場合には、適宜の固定方法を適用する。そして、このように固定された戸枠10等に対して、ヒンジ機構や蝶番5等を介して防火扉20を開閉可能に支持する。
防火区画で区切られた空間3,4の一方で火災が発生すると、防火戸1は他方の空間への炎の進入を阻止する。すなわち、火災の高熱で戸枠10等が加熱されると、内部空間に挿入されている熱膨張性耐火材の耐火シート12が膨張し、内部空間を充填して耐火断熱層を形成する。この耐火断熱層は、例えば2〜50倍程度に膨張し、戸枠の変形を防止するので、反り等が発生しない。戸枠の外殻部11が閉断面であると、耐火シート12が熱膨張したとき断面の開いている部分が拡開することがなく戸枠10等の変形と戸枠の防火区画壁2との剥離等が防止される。
このように戸枠10等の変形が防止されるため、火災が発生した一方の区画から他方の区画への炎の進入が確実に防止される。戸枠10等と防火扉20との隙間は、戸当たりや防火用のパッキングにより封止され、炎の進入を防止する。なお、図示していないが、戸枠に支持された防火扉20の内部空間にも熱膨張耐火材から成形した薄板状の耐火シートを挿入すると、火災時にこの耐火シートが膨張し、防火扉20の変形や潰れが防止され、戸枠10等とその内側に支持された防火扉20の双方の変形が防止され、両者の隙間部分が一定に保たれるので、より防火性能が向上する。
耐火シート12が戸枠10等の内部壁面に密着していると、鉄製の戸枠から直接熱伝導により熱が伝達されるため、火災発生から速やかに熱膨張し、しかも内部空間の前面側または後面側から内部に向かって熱膨張するため、戸枠内壁近傍に空隙が発生することがなく、戸枠の変形を確実に防止できる。また、加熱により戸枠の内部空間内に位置する框材、木質系材料、発泡材料が焼失しても、熱膨張性耐火材が外側から覆うように膨張するため戸枠10等の変形が防止される。
エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「E807」)40重量部、硬化剤(ジャパンエポキシレジン社製「FL052」)60重量部、ポリリン酸アンモニウム(Clariant社製「Exolit AP422」100重量部、熱膨張性黒鉛(東ソー社製「GREP−EG」)100重量部、炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)100重量部を混錬ロールを用いて混練し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を、ロールコーターにて片面にポリエチレンラミネートポリエステル不織布を積層させながらシート状に成形した後、加熱炉にて硬化させ、厚み1mmのシート状成形体(耐火シート12)を得た。その後、この耐火シート12に粘着層を塗工して幅40mmに切断し、1.6mm厚の鉄板から成形された戸枠10の内部空間に挿入し、前面部11aおよび後面部11eに粘着層を介して密着させた。この戸枠10に1.6mm厚の鉄板を使用した防火扉20を支持させて、図2に示すような鋼製防火戸を作製した。
ブチルゴム(エクソンモービルケミカル社製「ブチルゴム065」)42重量部、ポリブテン(出光石油化学社製「ポリブテン100R」)50重量部、水添石油樹脂(トーネックス社製「エスコレッツ5320」)8重量部、熱膨張性黒鉛(東ソー社製「GREP−EG」)120重量部、水酸化アルミニウム(ALCOA社製「B325」)30重量部、炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)150重量部を含有する樹脂組成物を混錬ロールを用いて混練し、樹脂組成物を得た。その後、この樹脂組成物をプレスにより厚み2mmに成形し、空洞の幅に応じ40mm幅に輪切り機にて輪切りを行い、テープ状成形体(耐火シート12)を得た。テープ状成形体を樹脂組成物の自己粘着性を利用して、成形前の鉄板に貼付した。テープ状成形体が貼付された鉄板を屈成し戸枠を作製した。この戸枠10に1.6mm厚の鉄板を使用した防火扉20を支持させて、図2に示すような鋼製防火戸を作製した。
エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製「E807」)40重量部、硬化剤(ジャパンエポキシレジン社製「FL052」)60重量部、ポリリン酸アンモニウム(Clariant社製「Exolit AP422」100重量部、熱膨張性黒鉛(東ソー社製「GREP−EG」)100重量部、炭酸カルシウム(備北粉化工業社製「BF300」)100重量部を混練ロールを用いて混錬し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を、ロールコーターにて片面にポリエチレンラミネートポリエステル不織布を積層させながらシート状に成形した後、加熱炉にて硬化させ、厚み1mmのシート状成形体(耐火シート12A)を得た。その後、この耐火シート12Aを幅40mmに切断し、厚さ6mmのケイカル板15にタッカーで固定したもの、及び0.8mm厚の框材を0.8mm厚の鉄板から成形された戸枠10Aの内部空間に、耐火シートが前面部11aおよび後面部11eに密着する状態で挿入した。この戸枠10Aに1.6mm厚の鉄板を使用した防火扉20を支持させて、図3に示すような鋼製防火戸を作製した。
比較例
図7cに示すように、厚さ12.5mmのケイ酸カルシウム板を積層したものを戸枠および扉の芯材として使用し、1.6mm厚の鉄板を使用した鋼製防火戸を作製した。
幅1m高さ2mの鋼製防火戸を作製し、ISO 834の加熱条件に従い、1時間耐火試験を実施したところ、実施例1,2,3の鋼製防火戸は非加熱側へ10秒を超えて継続する火炎の噴出、非加熱面で10秒を超えて継続する発炎および火炎が通る亀裂等の損傷、および隙間の発生は確認されなかった。
これに対して、比較例の鋼製防火戸は試験開始57分で防火扉が加熱側へ大きく反り、火炎が通り隙間が発生した。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、戸枠を構成する鉄板等の金属板材は、閉断面形状を有する例を示したが、図6に示すような開断面形状でもよいことは勿論である。
図6の戸枠10Dは、防火区画壁への取付側が開口している外殻部11Aを備えており、外殻部の内部空間内に同様に開口する框材13Aを挿入し、この框材と外殻部との隙間に耐火シート12を位置させている。このような開断面形状を有する戸枠の場合、防火区画壁等に固定するとき、モルタル等を戸枠の内部に進入させることができ、内部に挿入された熱膨張性耐火シートと共に耐火性を向上させることができる。また、戸枠の内部空間に耐火シートを挿入する例として、前後の面に密着して挿入する例を示したが、他の面に沿わせて挿入してもよい。
無機充填剤として炭酸カルシウムと、水酸化アルミニウムの例を示したが、これに限られるものでなく例えばアルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類等の金属酸化物や、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の含水無機物、炭酸バリウム等の金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム等のカルシウム塩等、各種の無機充填剤を使用することができる。
前記の無機充填剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。前記の無機充填剤のうち、特に含水無機物と金属炭酸塩の併用が好ましい。含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きをするところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に寄与するものと考えられる。前記の無機充填剤の粒径としては、0.5〜100μmが好ましく、より好まし
くは1〜50μmである。また、前記無機充填剤は、粒径の大きいものと粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより好ましい。
本発明に係る防火戸の一実施形態を示し、(a)は正面図、(b)はA−A線断面図。 図1bのB部拡大断面図。 図2の他の態様の要部断面図。 図2のさらに他の態様の要部断面図。 図2のさらに別の態様の要部断面図。 戸枠の他の態様を示す断面図。 従来の防火戸の戸枠と防火扉との関係を示す要部断面図。
符号の説明
1:防火戸、10,10A,10B,10C,10D:戸枠、11,11A:外殻部(金属製型材)、12,12A:耐火シート(熱膨張性耐火材)、13A,14:框材、15:ケイ酸カルシウム板(無機系材料)、16:木質棒材(木質系材料)、17:樹脂発泡体(発泡材料)、20:防火扉、21:外周枠体、22:鉄板

Claims (5)

  1. 防火扉を開閉可能に支持し、防火扉の外周を囲む形状の戸枠であって、該戸枠は、その内部空間内に薄板状の熱膨張性耐火材前記防火扉の開き側面に位置する前面部と前記防火扉の開き側面の反対面に位置する後面部とに密着して挿入されて、該熱膨張性耐火材の膨張により該戸枠の変形が防止されていることを特徴とする防火戸用の戸枠。
  2. 前記戸枠は、前記内部空間内に、前記熱膨張性耐火材とともに、無機系材料、木質系材料、発泡材料のいずれか1つ、あるいは複数を組み合わせて挿入している請求項1に記載の防火戸用の戸枠。
  3. 前記熱膨張性耐火材は、ブチルゴムを主成分とする樹脂分100重量部に対して、リン化合物および熱膨張性無機物を15〜300重量部、無機充填剤を30〜500重量部含有し、前記熱膨張性無機物および無機充填剤の合計量が200〜600重量部含有する樹脂組成物からなる成形体である請求項1または2に記載の防火戸用の戸枠。
  4. 前記熱膨張性耐火材は、エポキシ樹脂100重量部に対して、熱膨張性無機物を10〜300重量部、無機充填剤を30〜400重量部含有し、前記熱膨張性無機物および無機充填剤の合計量が40〜500重量部含有する樹脂組成物からなる成形体である請求項1または2に記載の防火戸用の戸枠。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の戸枠に前記防火扉を開閉可能に支持していることを特徴とする防火戸。
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