JP4490250B2 - セグメント用継手構造 - Google Patents
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このため、前記雌型継手4内に一方のセグメント1の雄型継手3を挿入して、雄型継手3における係合頭部3aの係合段部3bに一方側の係合部材9の爪部材6を係合させる際に、前記反発部材10によって大きな反発力が雌型継手4の押し込み方向と反対方向に作用するので、前記係合操作は人力で行うことができず、適当な治具を用いて行わねばならず、操作が複雑となり、雌型継手4を一方のセグメントの雄型継手3に迅速に装着させることができない問題があった。
また、前記反発部材10を使用する場合には、その反発力が適切であるか否かを予め実験によって確認しておく必要があり、取り扱いが不便であった。
すなわち、請求項1に係るセグメント用継手構造は、接合面に受け穴を形成し、先端面を該接合面から受け穴内に没入させた係合頭部を有する棒状の雄型継手を前記受け穴の底部に固定して設けた一対のセグメント同士を、前記接合面で突き合わせると共に、筒状の接合部材の両端側の内部にそれぞれ係合部材を設けてなる雌型継手を各セグメントの受け穴に跨って嵌入させ、前記接合部材の内部に挿入された各雄型継手の係合頭部に前記各係合部材を係合させて、前記雌型継手で各雄型継手同士を連結することによりセグメント同士を接合するセグメント用継手構造であって、
前記一方のセグメントの受け穴の外周部には、該受け穴の周方向に沿って、所定深さの深溝とこれに連絡された浅溝とからなる接合部材規制溝が複数個設けられ、前記雌型継手の接合部材の軸方向中央における外周部には、前記接合部材規制溝に対応させて複数のフランジが前記接合部材の周方向に沿って設けられ、該フランジは、前記接合部材規制溝の深溝に対応する位置に位置合わせられたとき、前記接合部材が前記係合頭部と係合部材との係合位置から前記受け穴の底部側へ移動するのを許容し、前記浅溝内に対応する位置に位置合わせられたとき、前記浅溝の底面に当接して前記接合部材が前記係合頭部と係合部材との係合位置から前記受け穴の底部側へ移動するのを阻止する構成とされていることを特徴としている。
すなわち、請求項1に係るセグメント用継手構造によれば、セグメント同士を突き合わせて接合する場合、一方のセグメントの接合部材規制溝の深溝の位置に雌型継手における接合部材のフランジを位置合わせして、一方のセグメントの雄型継手に前記接合部材を押し込むことにより、前記係合頭部に対し前記係合部材を容易に係合させることができて、前記雄型継手に雌型継手を装着することができる。また、一方のセグメントの雄型継手に装着された雌型継手を、その軸回りに回転して、前記接合部材のフランジを、一方のセグメントの前記接合部材規制溝の深溝から浅溝に移行させて位置合わせをして、その当接面を前記浅溝の底面に当接させることにより、前記接合部材が、一方のセグメントの雄型継手に対して受け穴の底部側へ移動するのを阻止した状態とすることができるので、他方のセグメントの雄型継手の移動に伴ってその移動方向へ前記雌型継手が連れ動くのを確実に防止することができて、一方のセグメントの雄型継手に装着された雌型継手に他方のセグメントの雄型継手を円滑、容易に装着させることができる。
このため、一方のセグメントの雄型継手への雌型継手の装着を、治具等を使用することなく、作業者の手により容易、迅速に行うことができると共に、一方のセグメントの雄型継手に装着された雌型継手に、他方のセグメントの雄型継手を装着させる際に、該雄型継手の移動による前記雌型継手の連れ動きを、従来のように、反発部材を使用することなく確実に防止することができ、これにより、各セグメント同士の接合作業を能率よく行うことができる。
図1〜図3において、1Aは本発明の一実施の形態に係るセグメント用継手構造によって接合される円弧状のコンクリートセグメント(以下、単に「セグメント」という)である。このセグメント1Aは、従来のセグメント1と同様に、その軸方向(トンネルの軸方向)の両端側の接合面1a,1a(図2では一端側のみ図示)には、該接合面1a側を大径に開口され、底部2a側を小径とされた有底のテーパ穴からなる受け穴2が、セグメント1Aの円弧方向に所定間隔をあけて複数個(図1では1個のみ図示)設けられている。前記受け穴2の底部2aの中央には、従来のセグメント用継手構造と同様に、係合頭部3aとその背部に小径部3dを設けて形成した係合段部3bとを有する棒状の雄型継手3が、前記係合頭部3aの先端面3cを受け穴2内に所定量没入させて、前記接合面1aに垂直にした状態で埋設して固定されている。なお、前記雄型継手3の係合頭部3aの先端面3cには、従来の反発部材10は設けられていない。
なお、前記雌型継手4Aの接合部材5Aは、前記フランジ12を備えている点を除いては、従来の雌型継手4の接合部材5と同一の構成とされているが、前記接合部材5Aの中央の仕切板5bは、従来のように受圧板の役目を要しないため、省略することができる。
まず、既にトンネルの坑口側に設置された一方(例えば図6で左側)のセグメント1Aの接合部材規制溝11,11の深溝11d,11dの位置に、前記フランジ12,12の接合部材5Aの周方向における位置を合わせ、前記接合部材5Aの一方側(図6で左側)の外周部を矢印の方向へ差し込んで(押し込んで)、雌型継手4Aの係合部材9の内部に雄型継手3を挿入させる(図6(a)参照)。その際、前記接合部材5Aのフランジ12,12と、前記接合部材規制溝11,11の深溝11d,11dとの位置が、前記受け穴2の周方向において正しく一致されていれば、前記雄型継手3の係合頭部3aによって前記係合部材9の爪部材6の先端側が押し開かれ(拡径され)ながら、該爪部材6の先端の係合端部6bが前記係合頭部3aを通過した後、爪部材6が縮径されて係合端部6bが前記係合頭部3aの背部の係合段部3bと係合が可能な状態となり、前記接合部材5A(雌型継手4A)が雄型継手3から離脱できない状態になる。
このとき、前記フランジ12は、図3に破線で示すように、厚さの厚い側の端部12b2が底面11gから距離Hだけ離れて前記接合部材規制溝11の深溝11dの内部に入った位置にある。
なお、前記接合部材5Aを回転させる際(図6(b)参照)に、接合部材5Aの受け穴2への差し込み方向と逆方向に力を軽く加えながら時計方向(矢印方向)へ回転させると、前記接合部材5Aのフランジ12は、その当接面12dが前記接合部材規制溝11の浅溝11cの底面11fに摺動させることなく容易に回転して、前記浅溝11c内の所定位置に移行させることができる。
このため、一方のセグメント1Aの雄型継手3への雌型継手4Aの装着を、治具等を使用することなく、作業者の手により容易、迅速に行うことができると共に、一方のセグメント1Aの雄型継手3に装着された雌型継手4Aに、他方のセグメント1Aの雄型継手3を装着させる際に、該雄型継手3の移動による前記雌型継手4Aの連れ動きを、従来のように、反発部材10を使用することなく確実に防止することができ、これにより、各セグメント1A,1A同士の接合作業を能率よく行うことができる。
前記接合部材規制溝11を前記一方のセグメント1Aに直接に設けたが、本発明はこれに限らず、前記接合部材規制溝11を設けた合成樹脂製または鋼製の部材を前記一方のセグメント1Aの受け穴2の外周部に埋設するようにしてもよい。
さらに、前記セグメント用継手構造をコンクリートセグメントを接合する場合に適用した例を示したが、本願発明は、これに限らず、スキンプレートと主桁板3と継手板4等を結合してなる枠体の内部にコンクリートを打設して構成されたコンクリート中詰め型セグメントの接合に適用することもできる。
1A コンクリートセグメント(セグメント)
1a 接合面
2 受け穴
2a 底部
3 雄型継手
3a 係合頭部
3b 係合段部
4,4A 雌型継手
5,5A 接合部材
6 爪部材
6b 係合端部
9 係合部材
11 接合部材規制溝
11c 浅溝
11d 深溝
11f 底面
12 フランジ
12d 当接面
Claims (2)
- 接合面に受け穴を形成し、先端面を該接合面から受け穴内に没入させた係合頭部を有する棒状の雄型継手を前記受け穴の底部に固定して設けた一対のセグメント同士を、前記接合面で突き合わせると共に、筒状の接合部材の両端側の内部にそれぞれ係合部材を設けてなる雌型継手を各セグメントの受け穴に跨って嵌入させ、前記接合部材の内部に挿入された各雄型継手の係合頭部に前記各係合部材を係合させて、前記雌型継手で各雄型継手同士を連結することによりセグメント同士を接合するセグメント用継手構造であって、
前記一方のセグメントの受け穴の外周部には、該受け穴の周方向に沿って、所定深さの深溝とこれに連絡された浅溝とからなる接合部材規制溝が複数個設けられ、前記雌型継手の接合部材の軸方向中央における外周部には、前記接合部材規制溝に対応させて複数のフランジが前記接合部材の周方向に沿って設けられ、該フランジは、前記接合部材規制溝の深溝に対応する位置に位置合わせられたとき、前記接合部材が前記係合頭部と係合部材との係合位置から前記受け穴の底部側へ移動するのを許容し、前記浅溝内に対応する位置に位置合わせられたとき、前記浅溝の底面に当接して前記接合部材が前記係合頭部と係合部材との係合位置から前記受け穴の底部側へ移動するのを阻止する構成とされていることを特徴とするセグメント用継手構造。 - 前記各浅溝は前記深溝側が深くその反対側が浅くなるように傾斜され、前記各フランジは、前記接合部材規制溝の底面側を向く面が前記浅溝の傾斜面に整合する傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセグメント用継手構造。
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