JPH088385Y2 - 離脱防止管継手 - Google Patents

離脱防止管継手

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JPH088385Y2
JPH088385Y2 JP1990401840U JP40184090U JPH088385Y2 JP H088385 Y2 JPH088385 Y2 JP H088385Y2 JP 1990401840 U JP1990401840 U JP 1990401840U JP 40184090 U JP40184090 U JP 40184090U JP H088385 Y2 JPH088385 Y2 JP H088385Y2
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JP
Japan
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lock ring
annular groove
annular
opening
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JP1990401840U
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JPH0490790U (ja
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厚 槙
陽 永井
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は離脱防止管継手に関し、
特に、受口内に挿口を挿入したときに受口挿口間で環状
のシール材を圧縮するようにしたスリップオンタイプの
離脱防止管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スリップオンタイプの離脱防止管
継手として、受口の内周と挿口の外周とにそれぞれ環状
溝を形成し、環状のロックリングを両環状溝に共にはま
り合わせたものが知られている。このロックリングは周
方向ひとつ割りの締まり勝手に構成され、両環状溝には
まり合ったときには、挿口側の環状溝に締まり付くよう
にされている。
【0003】このような管継手を接合するときには、ま
ずロックリングを適当な工具により縮径させて受口内に
挿入し、環状溝の位置で縮径力を解いてこの環状溝には
め込む。次に挿口を受口内に挿入すると、この挿口の先
端外周のテーパ面によってロックリングを押し広げるこ
とにより、挿口がロックリングを通過する。そして、挿
口の環状溝がロックリングの位置に達したなら、ロック
リングはこの環状溝にはまり込んでこの環状溝に締まり
付き、受口挿口の両環状溝にはまり合うことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成では、弾性変形させるべきロックリングがかなり
の剛性を有し、工具による縮径や挿口先端による押し広
げのために大きな力を必要とし、管の接合作業に手間が
かかるという問題点がある。
【0005】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、ロックリングを容易に拡径および縮径可能として、
管の接合作業を能率良く行えるようにすることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、受口内に挿口を挿入したときに受口挿口間で
環状のシール材を圧縮するようにしたスリップオンタイ
プの離脱防止管継手において、受口に挿入される挿口の
先端に環状の突部を形成し、この受口に挿入されたとき
の挿口の突部よりも受口開口端側における受口の内周に
環状溝を形成し、この環状溝に、前記挿口の突部に係り
合い可能な周方向ひとつ割りのロックリングをはめ込
み、このロックリングの外周と環状溝の底部との間に、
周方向に連続した環状に形成されて前記ロックリングを
径方向内向きに押し出し可能な弾性体を設け、ロックリ
ングのと弾性体とを相互に接着したものである。
【0007】
【作用】このようなものであると、ロックリングは弾性
体により縮径力を付与されて挿口の外面に締まり付くた
め、このロックリング自体に大きな縮径力を付与する必
要はない。またロックリングを拡径させるときには、
性体は圧縮変形を受けることになる。このため、ロック
リングの拡径および縮径には困難を伴わず、このロック
リングを縮径させて行なう受口の環状溝へのはめ込み
や、挿口の挿入時におけるこの挿口によるロックリング
の押し広げが容易になされる。またロックリ ングの外周
と弾性体の内周とが相互に接着されて、これらロックリ
ングと弾性体とが一体化されているため、これらの取扱
いが容易になる。
【0008】
【実施例】図1において、1は鋳鉄管の受口、2は挿口
であり、受口1の内部に挿口2を挿入可能とされてい
る。受口1における開口端の近傍の内周には環状溝3が
形成されており、この環状溝3には、受口挿口間で圧縮
される環状のゴム製のシール材4が装着されている。
【0009】環状溝3よりも奥側における受口1の内周
には、もう一つの環状溝5が形成されており、この環状
溝5には、鋳鉄製のロックリング6がはめ込まれてい
る。またロックリング6の外面と環状溝5の底面との間
には、ロックリングセット用のゴム体7が設けられてい
る。図2に示すように、ゴム体7は周方向に連続した環
状に形成されている。一方、図示のようにロックリング
6は周方向ひとつ割りに構成されて分割部13を有し、し
かもその外周が焼付けなどによってゴム体7の内周に接
着されていることで、両者が一体化されている。また図
1に示すように、ロックリング6の受口開口端側の内周
にはテーパ面9が形成されている。
【0010】環状溝5からある程度の距離をおいた受口
1の奥端には、管径方向の段部10が形成されている。挿
口2の先端の外周には環状突部11が形成され、またこの
環状突部11よりもさらに先端側における挿口2の開口部
の外周には、この環状突部11に連続するとともにロック
リング6のテーパ面9に係り合い可能な、先すぼまり状
のテーパ面12が形成されている。
【0011】このような構成において、管どうしの接合
に際しては、まず一体化されたロックリング6とゴム体
7とを縮径させ、受口1の内部に挿入して、これを環状
溝5にはめ込む。詳細には、これら一体化されたロック
リング6とゴム体7の外径が小さくなるように両者を
宜に弾性変形させて、受口1の内部へ入れる。このと
き、ゴム体7はゴム製であるため、あまり大きな力を必
要とすることなく簡単に弾性変形させることができ、こ
れらロックリング6とゴム体7とを受口1の内部に挿入
する作業やこれを環状溝5にはめ込む作業を容易に実施
することができる。
【0012】次に受口1の中へ挿口2を挿入する。する
と、テーパ面12に案内されてまずシール材4が受口挿口
間で圧縮される。その後挿口2はロックリング6の位置
に達し、そのテーパ面12がロックリング6のテーパ面9
に係り合ってこのロックリング6を押し広げる。このと
きも、ゴム体7がロックリング6により圧縮されて弾性
変形することで、挿口2の環状突部11は簡単にロックリ
ング6の位置を通過する。そして、その後に、ゴム体7
の弾性反発力およびロックリング6の弾性により、この
ロックリング6が挿口2に締まり付くことになって、管
どうしの接合が完了する。
【0013】このとき、ゴム体7によってロックリング
6に縮径力を付与するため、ロックリング6自体には大
きな縮径能力を持たせる必要がないという利点がある。
また図1に示すようにロックリング6と段部10との間に
はある程度の距離が設けられているため、その範囲内を
環状突部11が往復する限りにおいて継手部の伸縮が可能
である。またロックリング6と環状突部11とが係り合い
可能であることから、継手部に耐震性を備えた離脱防止
機能を付与することができる。
【0014】本考案の変形例として、図示は省略する
が、ゴム体7として膨潤性ゴムを使用することができ
る。こうすると、接合完了後に管内に通水したときに、
膨潤性ゴムが水を吸って膨張し、ロックリング6を挿口
2に向けて強く押圧することになって、強力な離脱防止
効果が得られる。
【0015】図3は、本考案の他の実施例を示す。ここ
では、先端から管軸方向に距離をおいた位置の挿口2の
外周にやや広幅の環状溝14を設けることによって、環状
突部11を形成している。この環状溝14における挿口先端
側の側面15は、管径方向に形成されて、ロックリング6
と環状突部11とが確実に係り合うようにされている。こ
れに対し環状溝14の受口開口端側にはテーパ面16が形成
され、ゴム体7に押されたロックリング6がこのテーパ
面16に乗り上げることで、継手部の収縮時に挿口2が受
口1の奥側へ深く入り込めるようにされている。
【0016】図4および図5は、本考案のさらに他の実
施例を示す。ここでは、ロックリング6とゴム体7とが
互いに管軸方向にずれた配置となっており、ゴム体7の
受口開口端側の内周に切欠部17を形成して、ロックリン
グ6の挿口先端側の外周を接着している。図5に示すよ
うに、ロックリング6の管軸方向の長さをLとすると、
このロックリング6とゴム体7とのオーバラップ部の管
軸方向の長さはL/2 〜L/3が適当である。
【0017】このような構成であると、ロックリング6
は、ゴム体7によって受口1の開口側かつ管径方向内側
に向かう斜め方向に押圧されるため、管径方向の押圧分
力は小さなものとなり、環状溝5への受口1の装着およ
び挿口2の挿入をいっそう容易に実施することができ
る。また、この斜め方向への押圧力によって、ロックリ
ング6が環状溝5の側面に確実に係り合うことになり、
このロックリング6に挿口2の環状突部11が係り合った
ときの離脱防止効果を大きなものとすることができる。
環状溝5の内面には、ゴム体7を所定設置位置に案内す
るためのテーパ面18が形成されている。
【0018】なお、上記各実施例では、環状突部11を挿
口2と一体に形成したものを例示したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば挿口2の外周に環状体を溶接
して環状突部11を形成するなどしてもよい。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように本考案によると、弾性
体によりロックリングに縮径力を付与するものであるた
め、ロックリング自体に大きな縮径力を付与する必要が
ない。またロックリングを拡径させるときには、弾性体
を圧縮変形させればよい。したがって、このロックリン
グを縮径させて行なう環状溝への受口のはめ込みや、挿
口の挿入時におけるこの挿口によるロックリングの押し
広げを容易に実施できる。またロックリングの外周と弾
性体の内周とが相互に接着されて、これらロックリング
と弾性体とが一体化されているため、これらを容易に取
り扱うことができる。このため、簡単な作業で短時間の
うちに管どうしを接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の離脱防止管継手の断面図で
ある。
【図2】図1におけるロックリングおよびゴム体の全体
側面図である。
【図3】本考案の他の実施例の離脱防止管継手の断面図
である。
【図4】本考案のさらに他の実施例の離脱防止管継手の
断面図である。
【図5】図4における要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 受口 2 挿口 5 環状溝 6 ロックリング 7 ゴム体 11 環状突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口内に挿口を挿入したときに受口挿口
    間で環状のシール材を圧縮するようにしたスリップオン
    タイプの離脱防止管継手において、受口に挿入される挿
    口の先端に環状の突部を形成し、この受口に挿入された
    ときの挿口の突部よりも受口開口端側における受口の内
    周に環状溝を形成し、この環状溝に、前記挿口の突部に
    係り合い可能な周方向ひとつ割りのロックリングをはめ
    込み、このロックリングの外周と環状溝の底部との間
    に、周方向に連続した環状に形成されて前記ロックリン
    グを径方向内向きに押し出し可能な弾性体を設け、ロッ
    クリングと弾性体とを相互に接着したことを特徴とする
    離脱防止管継手。
JP1990401840U 1990-12-26 1990-12-26 離脱防止管継手 Expired - Lifetime JPH088385Y2 (ja)

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JP1990401840U JPH088385Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 離脱防止管継手

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JPH0490790U JPH0490790U (ja) 1992-08-07
JPH088385Y2 true JPH088385Y2 (ja) 1996-03-06

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101514689B1 (ko) * 2009-01-27 2015-04-23 가부시끼 가이샤 구보다 파이프 조인트

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JPS49133213U (ja) * 1973-03-10 1974-11-15
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JPS639828U (ja) * 1986-07-01 1988-01-22

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