JP4489327B2 - パイプ手摺りの接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パイプ手摺りの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
歩道や屋外の階段等に設けられる手摺りは、金属製のパイプが主として用いられている。手摺りを作成するには、パイプを連結する必要があるが、金属製パイプの場合には溶接により連結するのが普通であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、溶接作業を現場で行うのは大変手間が掛かる上、作業上の危険や歩行者にも危険を及ぼすなど種々の問題があった。また、金属パイプの端部を正確に突き合わせることが難しく、接合部でパイプの直線度が狂う等の問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、接続すべき一対のパイプの2つの端部を覆うように装着される継ぎ目カバーと、前記継ぎ目カバーに設けられた軸線方向のスリットと、前記継ぎ目カバーに覆われたパイプの2つの端部を、前記スリットを覆うように下側から支持する、支持金具と、前記パイプの2つの端部と前記支持金具を締結し、且つ前記継ぎ目カバーを前記パイプの2つの端部と支持金具との間に挟持する、締結具と、を備え;前記スリットにより前記継ぎ目カバーは半径方向に可撓性を有し、該継ぎ目カバーの長さ方向両端部には半径方向中心に向けて突出する縁部が形成され、該縁部により該継ぎ目カバーと前記パイプの端部との間に隙間を形成した、ことを特徴とする。
上記接続構造においては、溶接を必要とせず、しかも継ぎ目カバーとパイプ端部との間に生じた隙間により、パイプの突き合わせ部の直線度が悪くともこれを吸収することが可能で、作業性が向上する。更に継ぎ目カバーはパイプと支持金具を締結する際に挟持されるから、締結構造が簡単であり、締結作業も簡単である。
なお継ぎ目カバーは、耐久性や外観上からステンレス製であるのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、手摺りパイプ50、50を支柱60において接続する実施形態を示している。
手摺りパイプ50、50の接続部にはステンレス製の継ぎ目カバー1が覆設されている。継ぎ目カバー1は、完全なパイプ状になっておらず、図6に示すように軸線方向にスリット10が設けられており、断面円弧状になっている。このスリット10による可撓性により、平板部12が手摺りパイプ50に密着し、手摺りパイプ50と支持金具2の間にしっかりと挟持されるように構成されている。
【0006】
継ぎ目カバー1に覆設された手摺りパイプ50、50の2つの端部は支持金具2上に載置され、支持されている。継ぎ目カバー1のスリット10は支持金具2に覆われるように、即ちスリット10が下側になるように載置されている。
支持金具2は図3に示すように手摺りパイプ50の外形にほぼ倣う円弧状の円弧受け部20と支持部21とから構成されており、該円弧受け部20に継ぎ目カバー1に覆設された手摺りパイプ50、50の2つの端部を載置して、下側から支持するように構成されている。
円弧受け部20は手摺りパイプ50、50の2つの端部を載置して固定することが可能な長さを有している。また円弧受け部20は継ぎ目カバー1よりも十分に軸線方向に長くなっている。
【0007】
支持金具2は図1及び図3に示すように支柱60の頂部に装着された連結部61に支持部21を介して固定されるようになっている。
また、図2に示すように円弧受け部20には2つの孔22が設けられており、更に手摺りパイプ50、50にもボルト用孔51、51が形成されている。
この孔22及びボルト用孔51から、ハンガボルト3を手摺りパイプ50内部に貫通させて固定するようになっている。孔22の位置は図1に示すように継ぎ目カバー1の外側の位置とし、ハンガボルト3の貫通を継ぎ目カバー1が邪魔しないようになっている。
【0008】
ハンガボルト3の構成は本願出願人よる特願2000ー399657号に詳しいので、ここでは簡単に説明しておく。
図2に示すように、ハンガボルト3はハンガ部30とボルト部31とから構成され、該ハンガ部30により手摺りパイプ50の内壁に係止し、支持金具2においてワッシャ40を介してナット4を装着して、締結を行うようになっている。
【0009】
継ぎ目カバー1は図4乃至図5に示すように長さ方向両端部に縁部11、11を形成してある。この縁部11は端部を中心方向に折り曲げ加工することにより形成されている。
【0010】
該縁部11は円周方向全周には形成されておらず、図3及び図5に示すように支持金具2の円弧受け部20に対応する部分には形成されていない。円弧受け部20に支持される部分は平板部12、12になっており、円弧受け部20と手摺りパイプ50の間に密着して挟持されるようになっている。
スリット10は該平板部12、12の間に形成されている。
【0011】
上記縁部11、11により継ぎ目カバー1と手摺りパイプ50の外周面との間には図2、図3に示すように、平板部12部分を除いて空隙19が形成される。そのため、手摺りパイプ50と手摺りパイプ50の突き合わせ部分に段差が出来たり、或いは角度がついたりしても該段差や角度を空隙19で吸収できるから、施工が容易である上、段差や角度が表面に表れることがないから外観上も好ましい。
【0012】
なお、図5の仮想線に示すように継ぎ目カバー1は装着前は径大に開いておき、手摺りパイプ50に装着しやすくしておき、装着後に円弧受け部20との間で締結して密着させるのが好ましい。
【0013】
以上のように、継ぎ目カバー1を手摺りパイプ50、50の突き合わせ部に装着し、円弧受け部20上に載置してハンガボルト3により、図2及び図3に示すように締結する。これにより継ぎ目カバー1の平板部12は支持金具2と手摺りパイプ50、50の間に挟持される。継ぎ目カバー1には前記したようにスリット10が形成されているため、平板部12は手摺りパイプ50に密着して挟持されることが可能である。
また、接続はハンガボルト3によりパイプ50と円弧受け部20とで行われるため、継ぎ目カバー1に大きな強度は不要である。
更に、継ぎ目カバー1と手摺りパイプ50外周面との間には空隙19が形成されるから、手摺りパイプ50、50間に段差や角度が生じても、これを吸収することが可能であり、施工性が向上し、且つ外観性も向上する。
【0014】
以上の接続構造を形成する手順を説明する。
施工現場にて手摺りパイプ50、50を突き合わせて、支持金具2上に載置する。同時に継ぎ目カバー1を継ぎ目にかぶせ、継ぎ目カバー1のスリット10の位置がボルト用孔51の位置と半径方向に大体一致するようにする。手摺りパイプ50と手摺りパイプ50は正確に突き合わせる必要はなく、段差や角度が生じても空隙19により吸収される。また若干の隙間が開いていてもかまわない。更に当然に手摺りパイプ50、50の端部の加工精度も高いものは必要がない。
【0015】
そして、スリット10が下側に来るように、円弧受け部20上に載置し、孔22、22及び孔51、51からハンガボルト3、3を挿入する。この時、ワッシャ40とナット4を装着し、ナット4をネジ1山分ぐらいねじ込んでおく。パイプ50内で、ハンガ部30は自重により回動して係止する。ここで、ナット4を締め込めば、図2に示すようにパイプ50をハンガ部30が係止し、パイプ50と受け部20の締結が行われる。
【0016】
以上説明したパイプ手摺りの接続構造は、溶接などを行うことなく、比較的簡単な作業により手摺りパイプ50と50とを強固に接続することができる。しかも、継ぎ目は継ぎ目カバー1に覆設され、継ぎ目カバー1と手摺りパイプ50外周との間には空隙19が形成されるから、手摺りパイプ50、50に段差や角度があっても接続可能であり、施工性、外観性が向上する。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のパイプ手摺りの接続構造によれば、溶接などを必要とせず、施工性と外観性に優れた接続構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面図。
【図2】本発明の一実施形態を示す部分正断面図。
【図3】本発明の一実施形態を示す図1におけるA−A線側断面図。
【図4】本発明の一実施形態の継ぎ目カバー1の正面図。
【図5】本発明の一実施形態の継ぎ目カバー1の側面図。
【図6】本発明の一実施形態の継ぎ目カバー1の底面図。
【符号の説明】
1:継ぎ目カバー、2:支持金具、3:ハンガボルト、4:ナット、10:スリット、11:縁部、12:平板部、19:空隙、20:円弧受け部、21:支持部、22:孔、30:ハンガ部、31:ボルト部、40:ワッシャ、50:手摺りパイプ、51:ボルト用孔、60:支柱、61:連結部。
Claims (1)
- 接続すべき一対のパイプの2つの端部を覆うように装着される継ぎ目カバーと、
前記継ぎ目カバーに設けられた軸線方向のスリットと、前記継ぎ目カバーに覆われたパイプの2つの端部を、前記スリットを覆うように下側から支持する、支持金具と、
前記パイプの2つの端部と前記支持金具を締結し、且つ前記継ぎ目カバーを前記パイプの2つの端部と支持金具との間に挟持する、締結具と、を備え;
前記スリットにより前記継ぎ目カバーは半径方向に可撓性を有し、
該継ぎ目カバーの長さ方向両端部には半径方向中心に向けて突出する縁部が形成され、
該縁部により該継ぎ目カバーと前記パイプの端部との間に隙間を形成した、
ことを特徴とするパイプ手摺りの接続構造。
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- 2001-07-18 JP JP2001217399A patent/JP4489327B2/ja not_active Expired - Lifetime
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